説明

棚昇降式食器保管庫

【課題】 棚吊りワイヤーの劣化を抑制できる、あるいは、棚吊りワイヤーが弛む際のはみ出しやねじれを防止できる、メンテナンス時等における分解・再組み立てが容易である等の利点を有する棚昇降式食器保管庫を提供する。
【解決手段】 棚吊下げ状態から移動棚T3〜T8を下降すると、接続部Xにおいて、ワイヤー接続部31が、棚接続部41の接続軸43のアイエンド取付軸部43a周りに水平方向に倒れる側に回動する。この際、ワイヤー接続部31は、バネ58の付勢力で所定の方向に回動する。ワイヤー接続部31の回動に伴い、棚吊りワイヤー30は、棚Tの縦枠22に沿ってほぼ半円状のループをなすように徐々に弛む。そのため、棚吊りワイヤー30が複雑に折れ曲がって保管庫1内にはみ出し、各棚T間に噛み込まれることがない。また、棚吊りワイヤー30端部が鋭角的に折れ曲がらず、無理な力がかからないので、棚吊りワイヤー30端部の劣化や損傷の可能性を低くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば企業や学校の食堂等において、大量の食器を保管する棚昇降式食器保管庫に関する。特には、棚吊りワイヤーの劣化を抑制できる、あるいは、棚吊りワイヤーが弛む際のはみ出しやねじれを防止できる、メンテナンス時等における分解・再組み立てが容易である等の利点を有する棚昇降式食器保管庫に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、図11及び図12を参照しつつ、現状の棚昇降式食器保管庫の例について説明する。
図11は、現状の棚昇降式食器保管庫内部の棚及び棚吊りワイヤーの例を模式的に示す一部正面図であり、(A)〜(D)は棚を降ろす際の状態を時系列的に示す図である。
図12は、図11の棚昇降式食器保管庫内部の棚と棚吊りワイヤーとの接続部の詳細を示す拡大図である。(A)は正面図であり、(B)は棚を降ろす前の状態を示す側面図であり、(C)は棚を降ろす途中の状態を示す側面図であり、(D)は棚を降ろした後の状態を示す側面図である。
【0003】
図11に示す棚T及び棚吊りワイヤーHWは、左側部分の正面が描かれている。この例における棚Tは、計5段(最下段T1〜最上段T5)設けられている。各棚Tは、図示せぬ保管庫内部に配置されている。最下段の棚T1と二段目の棚T2は、保管庫内部において上下に所定間隔隔てて固定されている。棚吊りワイヤーHWは、三段目の棚T3と四段目の棚T4、四段目の棚T4と最上段の棚T5の四隅同士をそれぞれ上下に繋いでいる。最上段の棚T5は、昇降ワイヤーRWを介して図示せぬ巻き上げ・巻き降ろし機構(昇降装置)に繋がれている。図12に示すように、各棚吊りワイヤーHWの端部は、クリップCのカシメ部C′にカシメ固定されている。クリップCは、棚T3〜T5の左右端面にビス等で固定されている。
【0004】
図11(A)に示す棚吊下げ状態において、各棚T1〜T5間のスペースには、食器Dを収容した食器カゴBが配置される。図12(A)、(B)にわかり易く示すように、この棚吊下げ状態では、棚吊りワイヤーHWが上下に真っ直ぐに伸びている。ここで、図11(B)に示すように、三段目の棚T3上の食器D3(食器カゴB3)を取り出したい場合は、まず、二段目の棚T2上の食器カゴを取り出す。そして、昇降ワイヤーRWを降ろすと、棚T3〜T5が各棚吊りワイヤーHWで繋がった状態で一緒に下がっていき、棚T3が棚T2の上方に重なった時点で停止する。このときの棚T3とT2との間隔は、一例で約70mmである。なお、前述の通り、棚T1、T2は固定されているので移動はしない。このとき、丁度三段目の棚T3の高さが、人間の作業し易い高さとなっている。
【0005】
さらに、四段目の棚T4上の食器D4(食器カゴB4)を取り出したい場合(図11(C)参照)や、最上段の棚T5上の食器D5を取り出したい場合(図11(D)参照)も、三段目の棚T3の場合と同様にして、下段側の食器カゴを取り出してから昇降ワイヤーを降ろす。このように、棚T4、T5を降ろすときには、図12(B)→(C)→(D)に示すように、棚T3とT4、及び、T4とT5を繋ぐ棚吊りワイヤーHWが、真っ直ぐの状態から徐々にループ状に弛んでいく。
【0006】
ここで、棚吊りワイヤーHWの端部W′は、クリップCのカシメ部C′で固定されているため、図12(D)に示すような、上段の棚が下段の棚に重なった状態に至ったときに鋭角的に折れ曲がってしまう。そのため、棚の昇降作動を繰り返すにしたがい、棚吊りワイヤーHWの端部W′が劣化し易いという問題があった。あるいは、棚吊りワイヤーHWがループ状に弛んだとき、その弛み部分(棚吊りワイヤーHWの両クリップC間の途中部分)のはみ出る方向が規制されていないので、はみ出た弛み部分が複雑にねじれて絡まったり、保管庫内部に引っ掛かったりする等の問題もあった。
【0007】
この種の棚昇降式食器保管庫の公知文献例として、例えば特許文献1や特許文献2がある。
特許文献1(特開平6−263213号公報)の『棚昇降式食器消毒保管機』は、複数(この例では四段)の棚板を備えている。各棚板は、保管機の棚枠内において、吊部材を介して支持されている。この吊部材は、主にチェーンからなり、保管機内に設置された昇降駆動装置で上下動する。各棚板は、吊部材の上下動に伴って、棚枠内を上下に移動する。各棚板の四隅には、それぞれ昇降用金具が取り付けられている。昇降用金具は、一段目〜四段目の各棚板で形状が異なっている。最上段(四段目)の棚板の昇降用金具は、吊部材に直接固定されている。下段(三段目〜一段目)の棚板の昇降用金具には、それぞれ形状の異なる孔が開けられており、これら孔内に吊部材が通されている。
【0008】
一方、吊部材には、各棚板の昇降用金具に対応した四つのロッド状吊り金具(係止部材)が一定間隔おきに組み込まれている。四つ目(最上位)の吊り金具は、四段目の棚板の昇降用金具に固定されている。三つ目の吊り金具は、一段目、二段目の棚板の昇降用金具の孔を通過し、三段目の棚板の昇降用金具に当たって係止される。二つ目の吊り金具は、一段目の棚板の昇降用金具の孔を通過し、二段目の棚板の昇降用金具に当たって係止される。一つ目(最下位)の吊り金具は、一段目の棚板の昇降用金具に当たって係止される。
【0009】
この保管機においては、棚板の上昇時には、吊部材の吊り金具がそれぞれ対応する昇降用金具の孔に当たって係止されるので、所定間隔おきに各棚板が配置される。逆に、棚板の下降時には、吊部材の吊り金具が下段の棚板の昇降用金具の孔を通過するので、各棚板間に吊り金具が折れ曲がって挟まることがないとされている。しかしながら、この保管機は、各棚板の四隅の昇降用金具、及び、吊部材の吊り金具(係止部材)をそれぞれ個別に形成しなければならないので、加工工数や加工コストが増え、保管機全体の製造コストも増える欠点がある。
【0010】
特許文献2(特開平8−38267号公報)の『棚昇降装置』は、棚枠内に配置された複数(この例では四段)の棚板を備えている。棚枠の内部において、各棚板の四隅には、回動自在なスクリュー軸が設けられている。最上段の棚板の四隅は、スクリューナットを介して各スクリュー軸に取り付けられている。下段(三段目〜一段目)の棚板の四隅は、スラストベアリングを介して各スクリュー軸に取り付けられている。各棚板間は、連結部材で繋がれている。この連結部材は、各棚板のスクリューナット・スラストベアリング間に上下に引き渡されたチェンワイヤー、及び、これらチェンワイヤーを横方向に繋ぐスプリングからなる。あるいは、連結部材は、各棚板のスクリューナット・スラストベアリング間に取り付けられたX字状の折り畳み可能なステーを用いることもできる。同文献2においては、本装置が強固なブラケット等を使用していないため、組み立てが容易である、構造が簡単である、装置価格を低くできる等の利点があるとされている。
【0011】
この装置においては、各棚板を上げる場合は、各スクリュー軸を一方向(正方向)に回転させる。すると、スクリューナットが各スクリュー軸に沿って上に移動し、これによって最上段の棚板が上がる。最上段の棚板が上がると、これに連結部材を介して繋がれた下段(三段目〜一段目)の棚板が順次上がっていく。逆に、各棚板を下げる場合は、前述とは逆に各スクリュー軸を他方向(逆方向)に回転させ、最上段の棚板を下げる。この際、連結部材がチェンワイヤー及びスプリングである場合は、各棚板が下がるに伴って弛んだチェンワイヤーが、スプリングの弾性で引き寄せられる。そのため、図11及び図12を用いて前述した場合のように、チェンワイヤーの弛み部分がはみ出したり、複雑にねじれて絡まったりする等の問題は起こらない。あるいは、連結部材がX字状のステーである場合は、そもそもチェンワイヤーのような弛み部分は生じないので、図11及び図12を用いて説明したような問題はやはり起こらない。
【0012】
特許文献2の装置によれば、たしかに、図11及び図12を用いて説明したような問題は解消できる。しかしながら、この装置は、棚板の昇降機構としてスクリュー軸やスクリューナット・スラストベアリング、連結部材等を用いている。したがって、図11及び図12で説明したタイプのものと比較して構造が複雑化するし、棚板の四方にスクリュー軸を設けるために装置全体が大型になって製造コストも増えると推定される。あるいは、この装置において連結部材としてのX字状のステーを用いる場合は、メンテナンス時等における分解・再組み立てが困難である等の欠点も有している。
【0013】
【特許文献1】特開平6−263213号公報
【特許文献2】特開平8−38267号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、前述の欠点を解消し得るものであって、棚吊りワイヤーの劣化を抑制できる、あるいは、棚吊りワイヤーが弛む際のはみ出しやねじれを防止できる、メンテナンス時等における分解・再組み立てが容易である等の利点を有する棚昇降式食器保管庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の棚昇降式食器保管庫は、食器を載せる複数段の棚と、 これら棚のうち最上段の棚を吊る昇降ワイヤーと、 該昇降ワイヤーの巻き上げ・巻き降ろし機構と、 前記複数段の棚を上下に繋ぐ棚吊りワイヤーと、を具備する棚昇降式食器保管庫であって、 前記棚吊りワイヤー端部と前記各棚との接続部が、前記棚の辺の複数箇所に設けられており、 前記棚吊りワイヤー端部側の接続部が回動自在となっており、 前記棚を降ろしたときに、前記棚吊りワイヤーが前記棚の辺に沿ってループすることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、棚を降ろす際には、巻き上げ・巻き降ろし機構を稼動し、昇降ワイヤーを降ろす。そして、棚吊りワイヤーで繋がれた下段の棚に上段の棚が重なるように近づくと、棚吊りワイヤー端部側の接続部が棚の辺と水平になるように回動し、棚吊りワイヤーがほぼ半円状のループをなすように弛む。このように、棚吊りワイヤーの弛む方向が棚の辺と水平になる方向に規制されるので、棚吊りワイヤーが複雑に折れ曲がって保管庫内にはみ出し、棚間に噛み込まれることがない。また、棚吊りワイヤー端部側の接続部が回動することで、棚を降ろす際に棚吊りワイヤー端部が鋭角的に折れ曲がらず、無理な力がかからない。よって、棚吊りワイヤー端部の劣化や損傷の可能性を低くできる。
【0017】
本発明の棚昇降式食器保管庫においては、前記接続部が、 前記各棚の辺から横方向に突出する軸と、 前記棚吊りワイヤー端部に固定された、前記軸の外周に回動自在に嵌合したリング(アイエンド)と、を具備することとできる。
この場合、棚の辺から突出した軸に対して、棚吊りワイヤー端部のリング(アイエンド)が回動自在に嵌合した構成となっているので、接続部の取り付け・取り外しが容易にできる。そのため、例えばメンテナンスの際には、棚と棚吊りワイヤーをそれぞればらして隅々まで清掃できる。あるいは、複数段の棚の一部又は複数本の棚吊りワイヤーの一部が劣化・破損した場合には、その劣化・破損した部分についてのみ交換すればよく、棚及び棚吊りワイヤーの全体を交換しなくて済むようになる。
【0018】
本発明の棚昇降式食器保管庫においては、前記棚吊りワイヤー端部側の接続部の回動方向を規定する手段を有することができる。
この手段を用いてワイヤー接続部の回動方向を規定することにより、ワイヤーを所望の方向に弛ませることができ、弛んだワイヤーを保管庫内の所望のスペースに収めることができる。そのため、ワイヤーが複雑に折れ曲がったり絡まったりする可能性をより低くできる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、棚吊りワイヤーの劣化を抑制できる、あるいは、棚吊りワイヤーが弛む際のはみ出しやねじれを防止できる、メンテナンス時等における分解・再組み立てが容易である等の利点を有する棚昇降式食器保管庫を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る棚昇降式食器保管庫の全体構成を示す正面図である。
図2は、図1の棚昇降式食器保管庫の内部構成を示す正面図である。
図3は、図1の棚昇降式食器保管庫の内部構成を示す側面断面図である。
図4は、図1の棚昇降式食器保管庫の内部構成を示す平面断面図である。
図5は、棚及び棚吊りワイヤーの全体を示す正面図である。
【0021】
図6は、棚吊りワイヤーの詳細を示す図である。(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
図7(A)は棚と棚吊りワイヤーとの接続部の詳細を示す正面断面図であり、図7(B)はこの接続部のバネ付近の構造を示す平面図である。
図8は、図7のI−I線断面図である。
図9は、昇降ワイヤーの巻き上げ・巻き降ろし機構を模式的に示す斜視図である。
なお、以下の説明における前後、上下、左右とは、特に断らない限り、図1〜図4に示す矢印方向を指すものとする。
【0022】
図1〜図3に示すように、棚昇降式食器保管庫1は、箱型の本体10を備えている。この本体10の下面四隅には、脚11が設けられている。図1に示すように、本体10の前面(正面)は、観音開きの上扉13及び下扉14と、これら扉13、14を仕切る仕切り板15を有する。本実施例の保管庫1においては、本体10の後面(背面)も、前面(正面)と同様の上扉13、下扉14及び仕切り板15からなる(図3、図4参照)。なお、後面(背面)は閉塞面となっているものもある。上扉13、下扉14は、本体10の左右側壁10Aにそれぞれ蝶番13a、14aを介して取り付けられている。仕切り板15表面には、後に詳述する巻き上げ・巻き降ろし機構60の稼動操作を行う操作パネル15Pが設けられている。
【0023】
図3、図4に示すように、本体10の左右側壁10A内側には、それぞれ内板17(17A、17B)が設けられている。中心の内板17Aは大きめに形成されており、この内板17Aの両側に小さめの内板17Bが配置されている。内板17Aと各内板17Bとの間には、上下方向に沿う隙間17Sが開けられている。各隙間17S内側には、棚Tの四隅に設けられた棚接続部41がそれぞれ配置される(詳しくは後述する)。図4に示すように、左右側壁10Aと左右内板17との間には、スペースSが存在する。このスペースSは、本体10上部の送風機19(図2、図3参照)が稼動する際の、保管庫1内の送風ダクトの役割を果たすとともに、後述する棚吊りワイヤー30が弛んだ際のワイヤー配置スペースとしての役割も果たす。
【0024】
図2〜図5には、本体10の内部構成が示されている。
本体10内には、棚T(図4参照)が配置されている。本実施例の保管庫1は、計8段の棚T(最下段T1〜最上段T8)を備えている(図2、図3、図5参照)。最下段の棚T1と二段目の棚T2(固定棚)は、本体10の左右側壁10A内側に載せられている。三段目の棚T3〜最上段の棚T8(移動棚)の四隅は、接続部X(ワイヤー接続部31及び棚接続部41:図7、図8参照)において、棚吊りワイヤー30(図6参照)で上下に繋がれている。最上段の棚T8は、昇降ワイヤー59に接続されている。昇降ワイヤー59は、巻き上げ・巻き降ろし機構60(図9参照)で巻き上げ・巻き降ろしされ、これに伴って移動棚T3〜T8が昇降する。同機構60は、保管庫1内部上側の上内板10B(図2、図3参照)上に配置されている。
【0025】
以下、主に図4〜図9を参照しつつ、本体10の内部構成について詳細に説明する。
図4に示すように、棚Tは、前後方向に沿う縦枠22と、左右方向に沿う横枠23とが長方形に組まれた外周枠21を備えている。外周枠21の両横枠23間には、複数本(この例では11本)のパイプ25が架設されている。これらパイプ25は、所定間隔おきに互いに平行に架設されている。計8段の棚T1〜T8のうち、移動棚T3〜T8の四隅近くにおいて、縦枠22には後述する棚接続部41が設けられている。最上段の移動棚T8には、ストッパ28(図2、図5参照)が設けられている。このストッパ28は、最上段の棚T8に載せる食器の最大高さを規定するためのものである。また、ストッパ28は、巻き上げ・巻き降ろし機構60の制御トラブル等で、最上段の移動棚T8が上限位置以上に上昇したとき、図示せぬ上限リミットスイッチに触れるようになっている。ストッパ28が上限リミットスイッチに触れると、巻き上げ・巻き降ろし機構60が停止し、移動棚T3〜T8が停止する。
【0026】
図6には、各移動棚T3〜T8間を繋ぐ棚吊りワイヤー30が示されている。この棚吊りワイヤー30は、一例でステンレス製である。この棚吊りワイヤー30の両端部には、ワイヤー接続部31が設けられている。各ワイヤー接続部31は、クリップ33及びアイエンド35からなる。クリップ33は、一端側(ワイヤー接続側)に棚吊りワイヤー30端部が挿入される内孔33aが形成されており、他端側(アイエンド接続側)に突起33bが形成されている。アイエンド35は、中心孔35aを有するリング状の部材であって、側面の一部に係合孔35bが形成されている。アイエンド35の係合孔35bにはクリップ33の突起33bが係合し、双方の隅部が溶接されること等で一体化している。棚吊りワイヤー30端部は、クリップ33の内孔33a内に挿入され、クリップ33の外側がカシメられて圧着されている。
【0027】
図7及び図8には、接続部Xの構成(棚吊りワイヤー30に設けられたワイヤー接続部31と、棚Tに設けられた棚接続部41とが接続した状態)が示されている。棚接続部41は、棚Tの外周枠21の四隅近くにおいて、縦枠22の側面に設けられている(図4参照)。棚接続部41の接続軸43は、3段の段違い軸であって、アイエンド取付軸部43a、中央角軸部43b、オネジ軸部43cからなる。図7に示すように、アイエンド取付軸部43a及び中央角軸部43bは、縦枠22の側面よりも外側(図7(A)の左側)に突出しており、オネジ軸部43cは、縦枠22の側面を貫通して内側(図7(A)の右側)に突出している。
【0028】
アイエンド取付軸部43aは断面円形であって、ワイヤー接続部31のアイエンド35の中心孔35aが回動自在に挿通される。アイエンド取付軸部43aの軸長は、アイエンド35の厚さの2倍以上である(図7(A)参照)。中央角軸部43bは断面正方形(図8参照)であって、アイエンド取付軸部43aとオネジ軸部43cとの間に形成されている。オネジ軸部43cは、外周面にオネジが切られている。縦枠22の側面を貫通したオネジ軸部43cには、平ワッシャ47、スプリングワッシャ48を介して、ナット49が締め付けられている。
【0029】
縦枠22の外側面において、中央角軸部43bの周りには、コ字状(図8参照)をした回り止め板51が嵌められている。この回り止め板51は、リベット52で縦枠22に固定されている。回り止め板51により、断面正方形の中央角軸部43bが回り止めされ、よって接続軸43が縦枠22(すなわち棚T)に対して回り止めされる。中央角軸部43bの上面には、樹脂プレート53が配置されている。この樹脂プレート53の上には、バネ58が配置されている。樹脂プレート53とバネ58は、押えプレート55で上側から押えられている。両プレート53、55とバネ58は、ビス56で中央角軸部43bに固定されている。樹脂プレート53は、内板17A、17B間の各隙間17S(図3、図4参照)の端縁に接する。アイエンド取付軸部43aの端部付近には、Cリング57が着脱自在に取り付けられている(図7参照)。このCリング57により、アイエンド取付軸部43a端部からアイエンド35が抜け止めされる。
【0030】
図7(B)に示すように、バネ58は、ビス56を通す環状の支点部58aを備えている。この支点部58aからワイヤー接続部31側(図7(B)の左側)には、バネアーム部58bが延び出ている。バネアーム部58bの先端58cは、クリップ33の外周面の一部に沿って若干湾曲している。バネアーム部58bは、クリップ33を矢印α方向に付勢している。なお、図7(B)は、図4における棚Tの左後の接続部Xに相当する。図7(B)の矢印α方向は、図4に示すスペースS′の方向を指す。このスペースS′は、棚Tの四隅前側の2つは接続部Xよりも後側であり、棚Tの四隅後側の2つは接続部Xよりも前側である。
【0031】
棚吊りワイヤー30が張った状態(移動棚T3〜T8が吊られている状態)では、ワイヤー張力がバネ58の付勢力にまさり、ワイヤー接続部31のクリップ33は垂直に起き上がっている。棚吊りワイヤー30が弛み、ワイヤー接続部31がアイエンド取付軸部43a周りに回動する際には、バネ58の付勢力を受けているクリップ33が矢印α方向に押されて倒れる。このように、バネ58は、ワイヤー接続部31の回動方向を規定する役割を果たす。前述の通り、ワイヤー接続部31の回動方向(矢印α方向)は図4のスペースS′方向であり、弛んだ棚吊りワイヤー30はスペースS(左右側壁10Aと左右内板17との間)の広い箇所に収められることとなるため、各棚吊りワイヤー30が複雑に折れ曲がったり絡まったりする可能性を低くできる。
【0032】
図4に示すように、保管庫1の内部において、各棚接続部41の接続軸43は、中央角軸部43bが内板17A、17B間の各隙間17S(図3、図4参照)内側に配置されるとともに、アイエンド取付軸部43a(及びこれに取り付けられた棚吊りワイヤー30)がスペースS内に配置される。移動棚T3〜T8が昇降する際には、内板17A、17B間の各隙間17Sの端縁に樹脂プレート53が接し、各移動棚T3〜T8が振れ止めされる。各隙間17Sは、移動棚T3〜T8が昇降する際の移動ガイドの役割を果たす。
【0033】
図9には、昇降ワイヤー59を巻き上げる又は巻き降ろすことにより、保管庫1内で移動棚T3〜T8を昇降させる巻き上げ・巻き降ろし機構60が模式的に描かれている。同機構60は、昇降ワイヤー59が巻かれる一対の巻きローラー61、62を備えている。これら巻きローラー61、62は、回転中心軸63の両端にそれぞれ固定されている。回転中心軸63は、一対の支持ブラケット65で支持されている。回転中心軸63と支持ブラケット65との間には、ベアリング67が介装されている。両支持ブラケット65間において、回転中心軸63にはスプロケット69が固定されている。このスプロケット69には、環状チェーン71を介して、ブレーキ付きギアドモーター73の出力軸73aが繋がれている。なお、スプロケット69と環状チェーン71を用いる代わりに、ブレーキ付きギアドモーターを回転中心軸63の外側に直結し、モーターの駆動で回転中心軸63を直接回転させることもできる。
【0034】
各巻きローラー61、62の周面には、それぞれ2本ずつの円周溝(V字溝)が形成されている。巻きローラー61の2本の円周溝には、それぞれ昇降ワイヤー59A、59Bが巻き付けられており、巻きローラー62の2本の円周溝には、それぞれ昇降ワイヤー59C、59Dが巻き付けられている。巻きローラー61の昇降ワイヤー59A端部と、巻きローラー62の昇降ワイヤー59C端部は、それぞれ真下方向に引き出されている。巻きローラー61の昇降ワイヤー59B端部と、巻きローラー62の昇降ワイヤー59D端部は、それぞれ横方向に引き出され、プーリー75、76に巻かれて真下方向に引き出されている。これら四本の昇降ワイヤー59A〜59Dの各端部には連結固定具59a(図2、図5参照)が設けられている。最上段の移動棚T8における接続部X′は、棚接続部41に昇降ワイヤー59の連結固定具59aが固定されているとともに、移動棚T8とT7を繋ぐ棚吊りワイヤー30のワイヤー接続部31が回動自在に取り付けられている点で、他の接続部Xとは異なる。
【0035】
巻きローラー61の昇降ワイヤー59Bと、巻きローラー62の昇降ワイヤー59Dの横方向引き出し途中には、それぞれワイヤー弛み検知のためのセンサ77、78が配置されている。これらセンサ77、78は、移動棚T3〜T8がつまったり、下限位置に到達した後にもワイヤーが引き出されたりした場合等に生じる昇降ワイヤー59B、59Dの弛みを検知する。センサ77、78が作動すると、ブレーキ付きギアドモーター73の回転駆動が停止する。
【0036】
この巻き上げ・巻き降ろし機構60は、本体10の操作パネル15P(図1参照)を操作して稼動することができる。ブレーキ付きギアドモーター73を正回転駆動すると、環状チェーン71を介してスプロケット69が正回転し、これと同時に回転中心軸63、巻きローラー61、62も正回転して各昇降ワイヤー59A〜59Dが巻き降ろされる。このとき、移動棚T3〜T8は下降する。一方、ブレーキ付きギアドモーター73を逆回転駆動すると、環状チェーン71を介してスプロケット69が逆回転し、これと同時に回転中心軸63、巻きローラー61、62も逆回転して各昇降ワイヤー59A〜59Dが巻き上げられる。このとき、移動棚T3〜T8は上昇する。
【0037】
次に、本実施例の保管庫1の作用について述べる。
図10は、本棚昇降式食器保管庫内部の棚と棚吊りワイヤーとの接続部の詳細を示す拡大図である。(A)は正面図であり、(B)は棚を降ろす前の状態を示す側面図であり、(C)は棚を降ろす途中の状態を示す側面図であり、(D)は棚を降ろした後の状態を示す側面図である。
図2、図3に示す棚吊下げ状態において、各棚T1〜T8間のスペースには、図11を用いて前述した場合と同様に、食器を収容した食器カゴが配置される。図10(A)、(B)にわかり易く示すように、この棚吊下げ状態では、下段側の移動棚と上段側の移動棚間を繋ぐ棚吊りワイヤー30が上下に真っ直ぐに伸びている。
【0038】
ここで、棚吊下げ状態から移動棚T3〜T8を下降する場合は、本体10の仕切り板15表面の操作パネル15P(図1参照)を操作し、巻き上げ・巻き降ろし機構60のブレーキ付きギアドモーター73(図9参照)を駆動する。同モーター73が駆動して昇降ワイヤー59が巻きローラー61、62から巻き降ろされると、移動棚T3〜T8は棚吊りワイヤー30で繋がれた状態で一体に下がり始め、しかる後、移動棚T3が固定棚T2の上面に重なるようにして止まる。以下同様にして、移動棚T4〜T8が順次重なるようにして止まる。
【0039】
移動棚T3の上面に移動棚T4が重なる過程において、これら移動棚T3とT4間を繋ぐ棚吊りワイヤー30は、図10(C)→(D)に示すように、棚Tの縦枠22に沿ってほぼ半円状のループをなすように弛む。詳しく述べると、棚吊りワイヤー30が弛むときには、接続部Xにおいて、バネ58(図7参照)の付勢力を受けているワイヤー接続部31が、棚接続部41の接続軸43のアイエンド取付軸部43a周りに水平方向に倒れる側(図4のスペースS′側)に回動する。このワイヤー接続部31の回動に伴い、棚吊りワイヤー30は、図4のスペースS′の範囲内で、棚Tの縦枠22に沿ってほぼ半円状のループをなすように徐々に弛んでいく。以下、移動棚T4の上面に移動棚T5→T6→T7→T8が順に重なる際にも、同様に各棚吊りワイヤー30がスペースS′の範囲内で棚Tの縦枠22に沿って半円状のループをなすように弛む。
【0040】
このように、本保管庫1では、移動棚T3〜T8を降ろす際に、バネ58で付勢された棚吊りワイヤー30のワイヤー接続部31が、棚接続部41の接続軸43周りに回動し、本体10内のスペースS′の範囲内で半円状のループをなすように弛む。そのため、棚吊りワイヤー30が複雑に折れ曲がって保管庫1内にはみ出し、各棚T間に噛み込まれることがない。また、図10(D)に示すように、棚吊りワイヤー30のワイヤー接続部31が回動することで、棚吊りワイヤー30端部が鋭角的に折れ曲がらず、無理な力がかからない。よって、棚吊りワイヤー30端部の劣化や損傷の可能性を低くできる。
【0041】
一方、降ろした移動棚T3〜T8を再び図2、図3の棚吊下げ状態に戻すには、本体10の仕切り板15表面の操作パネル15P(図1参照)を操作し、巻き上げ・巻き降ろし機構60のブレーキ付きギアドモーター73(図9参照)を前述とは逆に駆動する。すると、同モーター73の駆動に伴い昇降ワイヤー59が巻きローラー61、62に巻き上げられ、移動棚T3〜T8が一体に上がり始める。この際、棚吊りワイヤー30のワイヤー接続部31は、バネ58(図7参照)の付勢力に抗して、棚接続部41の接続軸43のアイエンド取付軸部43a周りに垂直方向に起き上がる側に回動し、ほぼ半円状のループから上下に真っ直ぐに伸びた状態に戻る(図10(D)→(C)→(B))。
【0042】
なお、本実施例の接続部Xの構成は、棚接続部41の接続軸43に対して、ワイヤー接続部31のアイエンド35が回動自在に嵌合した構成となっている。ワイヤー接続部31は、Cリング57(図7参照)を着脱することで、容易に取り付け・取り外しできる。そのため、例えばメンテナンスの際には、移動棚T3〜T8と棚吊りワイヤー30をそれぞればらして、保管庫1内を隅々まで清掃できる。あるいは、移動棚T3〜T8の一部又は各棚吊りワイヤー30の一部が劣化・破損した場合には、その劣化・破損した部分についてのみ交換すればよく、棚及び棚吊りワイヤーの全体を交換しなくて済むといった利点もある。
【0043】
次に、本発明の他の実施例について述べる。
図13は、本発明の他の実施例に係る棚昇降式食器保管庫内部の棚と棚吊りワイヤーとの接続部の詳細を示す拡大図である。(A)は正面図であり、(B)は棚を降ろす前の状態を示す側面図であり、(C)は棚を降ろす途中の状態を示す側面図であり、(D)は棚を降ろした後の状態を示す側面図である。
図13に示す棚吊りワイヤー30の下端部のワイヤー接続部31′は、クリップ33及びアイエンド35′からなる。クリップ33は、前述した図6等に示すものと同様であるが、アイエンド35′は、偏心部35″が形成されている点で、図6等に示すものと異なる。なお、棚吊りワイヤー30の上端部のワイヤー接続部31は、前述した実施例のものと同様である。
【0044】
偏心部35″は、リング状部材の外周面の一部から張り出して形成されている。図13(A)、(B)に示す棚吊下げ状態(下段側の移動棚と上段側の移動棚間を繋ぐ棚吊りワイヤー30が上下に真っ直ぐに伸びている状態)において、偏心部35″は、図4のスペースS′側(図13(B)の左側)に横向きに張り出している。図13(B)〜(D)には、この偏心部35″の重心が符号Gで示されている。偏心部35″は、ワイヤー接続部31′の回動方向を規定し、棚吊りワイヤー30を所望の方向(図4のスペースS′方向)に弛ませる役割を果たす。
【0045】
図10を用いて前述した場合と同様に、棚吊下げ状態から移動棚T3〜T8を下降すると、移動棚T3が固定棚T2の上面に重なるようにして止まり、次いで移動棚T4〜T8が順次重なるようにして止まる。下段側の棚Tの上面に上段側の棚Tが重なる過程において、これら両棚を繋ぐ棚吊りワイヤー30の張力が緩むと、ワイヤー接続部31′のアイエンド35′には、偏心部35″の自重によって回転モーメントがかかる。これにより、図13(B)→(C)→(D)の過程において、ワイヤー接続部31′は、接続軸43周りに図の反時計方向にほぼ90°回動する。そして、棚吊りワイヤー30は、スペースS′(図4参照)の範囲内で、棚Tの縦枠22に沿ってほぼ半円状のループをなすように徐々に弛んでいく。
【0046】
この実施例によれば、偏心部35″の自重によりアイエンド35′に回転モーメントがかかり、棚吊りワイヤー30を所望の方向に弛ませることができるので、弛んだワイヤー30を保管庫1内の所望のスペース(図4のスペースS′)に収めることができる。なお、本実施例で述べたような偏心部35″を備えるアイエンド35′を用いる場合、図7等に示すバネ58は省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施例に係る棚昇降式食器保管庫の全体構成を示す正面図である。
【図2】図1の棚昇降式食器保管庫の内部構成を示す正面図である。
【図3】図1の棚昇降式食器保管庫の内部構成を示す側面断面図である。
【図4】図1の棚昇降式食器保管庫の内部構成を示す平面断面図である。
【図5】棚及び棚吊りワイヤーの全体を示す正面図である。
【図6】棚吊りワイヤーの詳細を示す図である。(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【図7】図7(A)は棚と棚吊りワイヤーとの接続部の詳細を示す正面断面図であり、図7(B)はこの接続部のバネ付近の構造を示す平面図である。
【図8】図7のI−I線断面図である。
【図9】昇降ワイヤーの巻き上げ・巻き降ろし機構を模式的に示す斜視図である。
【図10】本棚昇降式食器保管庫内部の棚と棚吊りワイヤーとの接続部の詳細を示す拡大図である。(A)は正面図であり、(B)は棚を降ろす前の状態を示す側面図であり、(C)は棚を降ろす途中の状態を示す側面図であり、(D)は棚を降ろした後の状態を示す側面図である。
【図11】現状の棚昇降式食器保管庫内部の棚及び棚吊りワイヤーの例を模式的に示す一部正面図であり、(A)〜(D)は棚を降ろす際の状態を時系列的に示す図である。
【図12】図11の棚昇降式食器保管庫内部の棚と棚吊りワイヤーとの接続部の詳細を示す拡大図である。(A)は正面図であり、(B)は棚を降ろす前の状態を示す側面図であり、(C)は棚を降ろす途中の状態を示す側面図であり、(D)は棚を降ろした後の状態を示す側面図である。
【図13】本発明の他の実施例に係る棚昇降式食器保管庫内部の棚と棚吊りワイヤーとの接続部の詳細を示す拡大図である。(A)は正面図であり、(B)は棚を降ろす前の状態を示す側面図であり、(C)は棚を降ろす途中の状態を示す側面図であり、(D)は棚を降ろした後の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0048】

1 棚昇降式食器保管庫 10 本体
17(17A、17B) 内板 17S 隙間
21 外周枠 22 縦枠
23 横枠 25 パイプ
30 棚吊りワイヤー 31、31′ ワイヤー接続部
33 クリップ 35、35′ アイエンド
35″ 偏心部
41 棚接続部 43 接続軸
43a アイエンド取付軸部 43b 中央角軸部
43c オネジ軸部
47 平ワッシャ 48 スプリングワッシャ
49 ナット 51 回り止め板
53 樹脂プレート 55 押えプレート
57 Cリング 58 バネ
59(59A〜59D) 昇降ワイヤー 59a 連結固定具
60 巻き上げ・巻き降ろし機構 61、62 巻きローラー
63 回転中心軸 65 支持ブラケット
67 ベアリング 69 スプロケット
71 環状チェーン 73 ブレーキ付きギアドモーター
77、78 センサ
X、X′ 接続部 S、S′ スペース
T 棚
T1、T2 固定棚 T3〜T8 移動棚



【特許請求の範囲】
【請求項1】
食器を載せる複数段の棚と、
これら棚のうち最上段の棚を吊る昇降ワイヤーと、
該昇降ワイヤーの巻き上げ・巻き降ろし機構と、
前記複数段の棚を上下に繋ぐ棚吊りワイヤーと、
を具備する棚昇降式食器保管庫であって、
前記棚吊りワイヤー端部と前記各棚との接続部が、前記棚の辺の複数箇所に設けられており、
前記棚吊りワイヤー端部側の接続部が回動自在となっており、
前記棚を降ろしたときに、前記棚吊りワイヤーが前記棚の辺に沿ってループすることを特徴とする棚昇降式食器保管庫。
【請求項2】
前記接続部が、
前記各棚の辺から横方向に突出する軸と、
前記棚吊りワイヤー端部に固定された、前記軸の外周に回動自在に嵌合したリング(アイエンド)と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の棚昇降式食器保管庫。
【請求項3】
前記棚吊りワイヤー端部側の接続部の回動方向を規定する手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の棚昇降式食器保管庫。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−54094(P2007−54094A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−239448(P2005−239448)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(592181440)株式会社マルゼン (29)
【Fターム(参考)】