説明

植物加工物およびパンテチン類を含有する錠剤

【課題】機械的強度および崩壊性の点で優れた効果を有する植物加工物を含有する錠剤を提供する。
【解決手段】植物加工物ならびにパンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を含有する錠剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望の機械的強度および崩壊性を有する、植物加工物を含有する錠剤に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に錠剤は、1個の計量単位として摂取し易く、服用が容易であり、その製法も比較的容易であるなどの理由から、多くの医薬品、健康食品等に利用されている。錠剤は、製錠された後、包装されて輸送されるが、この過程で相当の振動、衝撃等の外力を受けるので、その商品価値を維持するため、錠剤が崩壊しないように適当な機械的強度(硬度)を有するように製錠しなければならない。
【0003】
また一方で、内服薬などの場合、服用後一定時間で崩壊しなければ効果が発揮されない。このため、硬度を増加させるとともに、適度な崩壊性を錠剤に付与することが必要となる。
【0004】
錠剤の硬度を増加させる手段の一つとして、打錠圧を増加することが知られている(非特許文献1)。しかしながら、植物抽出物を含有する錠剤の製造において、過剰な打錠圧は打錠時のキャッピング(錠剤上面の剥離)、ラミネーション(層状の剥離)等の原因となるので望ましくない。そればかりか、硬度を高めることで、崩壊性が低下してしまうという大きな問題が生じていた。
【0005】
錠剤の崩壊性を向上させる手段として、(1)デンプンやセルロース類などの崩壊剤の添加、(2)酸塩基反応による発泡作用の利用(発泡剤の添加)、(3)滑沢剤の微量化(外部滑沢)が知られている(非特許文献2および3)。しかしながら、1錠あたりの原料の配合量が限られているので、“崩壊剤や発泡剤の添加”は、有効成分などの配合量を低下させてしまう点が、また、“滑沢剤の微量化”では得られる効果が小さいという点が問題であった。
【0006】
このため、錠剤の硬度を高めるとともに、崩壊性も向上できる方法が求められていた。
【非特許文献1】医薬品開発基礎講座X・製錠工学、地人書館、156頁、1971年
【非特許文献2】すぐに役立つ粒子設計・加工技術、じほう、221頁、2003年
【非特許文献3】Pharm. Tech. Japan, 第14巻、第11号、111頁、1998年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、機械的強度および崩壊性の点で優れた効果を有する植物加工物を含有する錠剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、植物加工物および錠剤を構成する他の全てまたは一部の材料を混合し、当該混合物を造粒して顆粒とし、その後、常法により打錠し、錠剤を製造した。また、本発明者は、錠剤を構成する全ての材料を混合し、その後、得られた混合物を常法により直接打錠し、錠剤を製造した。この場合、前者の造粒工程を経て製錠された錠剤は、造粒工程を経ることなく直接製錠された後者の錠剤と比較して硬度が高く、したがって製造方法を変更することで錠剤強度の改善が認められた。しかしながら、前記錠剤の場合であっても、商品として流通に耐え得る錠剤としては、なお不充分であった。
【0009】
また、本発明者は、植物加工物に公知の賦形剤であるコーンスターチなどのデンプン類、乳糖、ショ糖などの糖類、でん粉のりやヒドロキシプロピルセルロースなどの結合剤を添加し、従来の方法により錠剤の製造を多数試みた。しかしながら、この場合も硬度および崩壊性の点で満足のいくものではなかった。
【0010】
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意研究を重ねたところ、植物加工物とパンテチン類とを併用することによって、植物加工物を含有する錠剤の硬度が向上され、かつ崩壊時間が短縮された錠剤が得られることを見出した。すなわち、パンテチン類には、植物加工物を含有する錠剤の硬度を向上させ、かつ崩壊時間を短縮できる効果があると考えられる。本発明は上記知見に基づきさらに検討を重ねた結果完成されたものであり、下記に掲げるものである。
(1)錠剤
(1−1)植物加工物ならびにパンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を含有する錠剤。
(1−2) 植物加工物が、ダイオウ、カンゾウ、マオウ、シャクヤク、オウゴンおよびショウキョウからなる群から選択される少なくとも1種を含む植物加工物である、上記(1−1)に記載の錠剤。
(1−3) 錠剤の垂直方向の硬度が6N以上である、上記(1−1)または(1−2)に記載の錠剤。
(2)硬度向上剤、崩壊性向上剤
(2−1)パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を有効成分とする、植物加工物を含有する錠剤の硬度向上剤。
(2−2)パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を有効成分とする、植物加工物を含有する錠剤の崩壊性向上剤。
(2−3)パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を有効成分とする、植物加工物を含有する錠剤の硬度及び崩壊性向上剤。
(3)硬度向上方法、崩壊性向上方法
(3−1)植物加工物と、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類とを併用する、植物加工物を含有する錠剤の硬度向上方法。
(3−2)植物加工物と、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類とを併用する、植物加工物を含有する錠剤の崩壊性向上方法。
(3−3)植物加工物と、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類とを併用する、植物加工物を含有する錠剤の硬度及び崩壊性向上方法。
【発明の効果】
【0011】
本発明の錠剤は、製錠されてから服用するまでに受ける振動や衝撃などの外力に十分に耐えることが可能な機械的強度を有する。また本発明の錠剤は、服用後一定時間で崩壊する適度な崩壊性を有する。
【0012】
また、本発明の錠剤によれば、配合される植物加工物およびパンテチン類に基づいて、その植物加工物特有の効能、およびパンテチン類由来のコレステロールに対する効果や腸の蠕動運動を活発化させる効果を、同時に得ることができる。
【0013】
また、パンテチン類を有効成分とする本発明の硬度および/または崩壊性向上剤によれば、植物加工物を含有する錠剤において、その機械的強度を高くでき、また崩壊時間を短縮させることができる。
【0014】
また、本発明の硬度および/または崩壊性向上方法によれば、植物加工物を含有する錠剤においてその機械的強度を高くでき、また崩壊時間を短縮させることができ、所望の効果を有する錠剤を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の錠剤は、植物加工物およびパンテチン類を含有することを主な特徴とする。以下、本発明の構成について詳細に説明する。
(1)植物加工物
本発明の錠剤に使用される植物加工物の原料は限定されないが、例えば植物抽出物の原料として、朝鮮人参(Panax Ginseng)、田七人参(Panax pseudo-ginseng)、西洋人参(Panax quinquefolium Linne)、カンカ(Cistanche Tubulosa)プランタゴオバタ(Plantago. Ovata Forsk)マオウ(Ephedra sinica Stapf,Ephedra intermedia Schrenk et C.A. Meyer,Ephedra equisetina Bunge)、ダイオウ(Rheum palmatum Linne, Rheum tanguticum Maximowicz, Rheum officinable Baillon, Rheum coreanum Nakaiまたはそれらの種間雑種)、カンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fischer,Glycyrrhiza glabra Linne)、マオウ(Ephedra sinica Stapf,Ephedra intermedia Schrenk et C.A. Meyer,Ephedra equisetina Bunge)、シャクヤク(Paeonia lactiflora Pallas)、オウゴン(Scutellariae baicalensis Georgi)、ショウキョウ(Zingiber officinale Roscoe)、ケイガイ(Schizonepeta tenuifolia Briquet)、レンギョウ(Forsythia suspense Vahl, Forsythia viridissima Lindley)、トウキ(Angelica acutiloba Kitagawa, Angelica acutiloba Kitagawa var. sugiyamae Hikino)、センキュウ(Cnidium officinale Makino)、サンシン(Gardenia jasminoides Ellis)、ハッカ(Mentha arvensis Linne var. piperascens Malinvaud)、ボウフウ(Saposhnikovia divaricata Schischkin)、ビャクジュツ(Atractylodes japonica Koidzumi ex Kitamura, Atractylodes ovata De Candolle)、キキョウ(Platycodon grandiflorum A. De Candolle)、サイコ(Bupleurum falcatum Linne)、ハンゲ(Pinellia ternata Breitenbach)、タイソウ(Zizypus jujube Miller var. inermis Rehder)、キジツ(Citrus aurantium Linne var. daidai Makino, Citrus aurantium Linne ,Citrus natsudaidai Hayata)、ボウイ(Sinomenium acutum Rehder et Wilson)、オウギ(Astragalus membranaceus Bunge, Astragalus mongholicus Bunge)、ソウジュツ(Atractylodes lancea De Candolle, Atractylodeschinensis Koidzumi)等の植物が例示される。本発明の錠剤に使用される植物加工物は、その原料として、好ましくはダイオウ、カンゾウ、マオウ、シャクヤク、オウゴンおよびショウキョウからなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
【0016】
本発明において植物加工物とは、上記原料となる植物の粉砕物、乾燥物、溶媒抽出物等が挙げられる。使用する各植物の部位は、これらの植物から得られる加工物が本発明の所望の効果を奏する限り、特に限定されず、また、植物の種類によって適宜選択され得るが、例えば全草、根茎、葉、根、果実等が挙げられる。
【0017】
上記植物の粉砕物は、ジェットミル等の当該分野で公知の粉砕器により上記植物を粉砕したものであれば特に限定されない。
【0018】
乾燥物は、上記植物を生のまま乾燥させたものであれば特に限定されず、天日乾燥、遠赤外線照射、乾燥機(熱風乾燥、冷風乾燥、真空凍結乾燥)等の従来公知の方法に従って得ることができる。また、乾燥物中の水分量としては、10重量%以下が好ましく、8重量%以下がより好ましい。本発明において乾燥物の形態は問わず、植物体そのものの乾燥物、乾燥物の粉砕物等のいずれでもよい。乾燥粉砕物の場合であれば、上記粉砕物と同様の方法に従って得ることができる。また、本発明においては乾燥物として、原料となる植物体(好ましくは特に根茎部)を発酵処理や酵素処理した後乾燥して得られたものを使用することもできる。
【0019】
溶媒抽出物を得る方法は、例えば、上記植物、またはこれらの乾燥物、粉砕物等を水、熱水、有機溶媒(エタノール、メタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等のアルコール;含水エタノール、含水メタノール等の含水アルコール;エーテル、ヘキサン、ベンゼン、クロロホルム、アセトン、ペンタン、酢酸エチル等)等またはこれらの混合物で抽出し、濾過する方法等が挙げられる。抽出の条件としては、一般的に植物抽出に適用されるものであれば特に限定されないが、例えば、乾燥物1重量部に対して、1〜500重量部、好ましくは10〜200重量部の水や有機溶媒を加え、室温〜100℃程度、好ましくは30〜70℃程度で撹拌しながら1〜300分程度、好ましくは30〜200分程度抽出を行った後、濾過により固形分を取り除く方法が挙げられる。また、「一般用漢方処方の手引き」(厚生省薬務局監修、日薬連漢方専門委員会編集、薬業時報社発行)に記載の漢方薬を得るための常法を用いることもできる。
【0020】
このようにして得られた溶媒抽出物は上記植物の可溶性成分が抽出溶媒に溶解した液状物である。
【0021】
この液状の抽出物は、必要に応じて濃縮してもよい。濃縮の方法としては、エバポレーター等の常法を用いることができる。また、本発明において液状の抽出物を粉末化する方法としては、例えば、得られた溶媒抽出物にデキストリン等の賦形剤を加え、スプレードライ等の当該分野で公知の方法に従って乾燥することができる。さらに、それぞれの原料となる植物由来の効果等が失われない範囲で脱臭、脱色等の精製操作を加えることもできる。
【0022】
上記植物加工物は、2種類以上の原料植物をあらかじめ混合してから得ることもできる。
【0023】
本発明において用いる植物加工物は、本発明の効果が損なわれない限り特に限定されないが、各原料の溶媒抽出物の粉末形態を用いることが好ましい。簡便には、商業的に入手することができる植物加工物を使用することもできる。植物加工物は1種単独で用いてもよいが2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0024】
本発明の錠剤における植物加工物の配合割合は、本発明の効果を奏する限り特に限定されないが、錠剤中に、植物加工物の乾燥重量総量で、通常0.1〜98重量%程度、好ましくは1〜95重量%程度、より好ましくは3〜90重量%程度、さらに好ましくは10〜90重量%程度、とくに好ましくは30〜80重量%程度が例示される。ここで、植物加工物として植物の抽出物が使用される場合には、得られた抽出物の乾燥重量を表す。
【0025】
また、植物加工物としてダイオウ、カンゾウ、マオウ、シャクヤク、オウゴンおよび/またはショウキョウを使用する場合には、その配合量は、植物加工物の乾燥重量で、錠剤中に、通常0.001〜98重量%程度、より好ましくは0.01〜95重量%程度、さらに好ましくは0.03〜90重量%程度、さらに好ましくは0.1〜90重量%程度、とくに好ましくは0.3〜80重量%程度が例示される。
(2)パンテチン類
本発明の錠剤は、上記植物加工物とパンテチン類とを含有することを特徴とする。
【0026】
本発明においてパンテチン類としては、パンテチン、ペンテチンの塩、パントテン酸、パンテテイン、パンテノール、およびパントテン酸の塩からなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。パンテチン塩またはパントテン酸の塩としては、薬学的に許容されるものであれば限定されず、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩等の鉱酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、安息香酸などの有機酸塩などを挙げることができる。これらのパンテチン類は類似の基本骨格を有している。
【0027】
本発明の錠剤には、パンテチン類の中から選択された1種単独でまたは2種以上を組み合わせて配合される。本発明の錠剤に配合されるパンテチン類としては、パンテチンが好ましい。
【0028】
パンテチン(Pantethine)は、ビス(2−{3−[(2R)−2,4−ジヒドロキシ−3,3−ジメチルブタノイルアミノ]プロパノイルアミノ}エチル)ジスルフィドとして表され、パントテン酸(ビタミンB5)誘導体または活性型ビタミンB5とも呼ばれる。
【0029】
パンテチンは公知の化合物であり、従来公知の方法に従って合成することもできるが、パンテチンとしては例えばパンテチンA(第一三共プロファーマ製)等の商品も知られており、商業的に入手することもできる。パンテチン以外のパンテチン類も公知であり、従来の方法に従って得ることができ、また市販のものを用いることもできる。
【0030】
本発明の錠剤においてパンテチン類の配合割合は、本発明の効果を奏する限り特に限定されないが、通常、パンテチン量換算で0.01〜95重量%程度、好ましくは0.1〜80重量%程度、より好ましくは0.1〜40重量%程度である。
【0031】
パンテチン類として、とくにパンテチンを用いる場合は、その配合割合は錠剤中に、通常、総量で0.01〜95重量%程度、好ましくは0.1〜80重量%程度、より好ましくは0.1〜40重量%程度である。
(3)植物加工物に対するパンテチン類の配合割合
本発明の錠剤における、植物加工物に対するパンテチン類の配合割合は、本発明の効果を奏する限り特に限定されないが、植物加工物とパンテチン類の混合物が過剰にべたつくことなく、例えば、打錠時に使用する杵や臼に混合物が付着することなく、吸湿性も低い錠剤を好適に製造でき、また、パンテチン類由来のコレステロールに対する効果や腸の蠕動運動を活発化させる効果などが損なわれず、かつ硬度および崩壊性の点で優れた錠剤が製造できることから、例えば、植物加工物の総量100重量部に対するパンテチン類の総量の下限値は、好ましくは0.01重量部であり、より好ましくは0.1重量部であり、さらに好ましくは0.125重量部であり、とくに好ましくは0.2重量部である。また、パンテチン類の総量の上限値は、好ましくは30重量部であり、より好ましくは28重量部であり、さらに好ましくは25重量部である。ここで、前述のように、植物加工物として植物の抽出物が使用される場合には、上記配合量は得られた抽出物の乾燥重量を表す。
【0032】
植物加工物としては、ダイオウ、カンゾウ、マオウ、シャクヤク、オウゴンおよびショウキョウからなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。この場合、ダイオウ、カンゾウ、マオウ、シャクヤク、オウゴンおよび/またはショウキョウの、全植物加工物量における配合割合は、3重量%以上が好ましく、5重量%以上がより好ましく、7重量%以上がさらに好ましい。
(4)錠剤の大きさ
本発明の錠剤の大きさは本発明の効果を奏する限りとくに限定されないが、使用対象、使用目的等に応じて適宜調整される。例えば、本発明の錠剤の直径は服用しやすいサイズが例示され、好ましくは直径18mm以下、より好ましくは15mm以下、さらに好ましくは12mm以下が例示される。また、本発明の錠剤の厚みも服用しやすいサイズが例示され、好ましくは直径10mm以下、より好ましくは9mm以下、さらに好ましくは8mm以下が例示される。
(5)錠剤に含有可能なほかの成分
本発明の錠剤には、例えば、担体として当該分野で従来公知のものを広く使用することができる。このような担体としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、ケイ酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、アルギン酸ナトリウム等の結合剤;乾燥デンプン、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、クロスポビドン、ポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、等の崩壊剤;ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン等保湿剤;デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。また、本発明の錠剤には、上記以外に、添加剤として、例えば界面活性剤、吸収促進剤、吸着剤、充填剤、防腐剤、安定剤、乳化剤、可溶化剤、浸透圧を調節する塩を含有させることができる。さらに、本発明の錠剤には、上記以外にアミノ酸、ビタミン類、有機酸塩類等の他の活性成分を含有させることができる。他の活性成分としては、例えば、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン等のアミノ酸;ビタミンA1、ビタミンA2、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB6、ビタミンB1、ビタミンB2、アスコルビン酸、ニコチン酸アミド、ビオチン等のビタミン類;塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属塩や、クエン酸塩、酢酸塩、リン酸塩等の有機酸塩類が例示される。
【0033】
さらに錠剤は、必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
(6)錠剤の製造方法
本発明の錠剤の製造方法は、得られた錠剤が所望の効果を発揮できる限り特に限定されず、従来公知の方法に従い製造することができる。また、植物加工物およびパンテチン類の具体的な材料およびそれらの配合割合等は、前述の記載に従って適宜設定される。
【0034】
通常は、植物加工物とパンテチン類、およびその他、必要に応じて賦形剤等を混合して打錠すればよい。また、打錠については配合材料の全部を直接打錠してもよく、また打錠前に配合材料の一部または全部を顆粒状にしてそののちに打錠するなど、常法に従い打錠すればよい。
(7)錠剤の硬度および崩壊性
本発明の錠剤の硬度は、本発明の効果を奏する限り特に限定されないが、例えば、垂直方向の硬度が好ましくは6N以上、より好ましくは8N以上、さらに好ましくは10N以上である。本発明において錠剤の硬度は、木屋式デジタル硬度計KHT−20N型(株式会社藤原製作所)を用いて測定される。
【0035】
本発明の錠剤の崩壊性は、製造される錠剤の大きさ、形状、製錠時の圧力等により左右されるためこれらに応じて変更し得るので、本発明の効果を奏する限りとくに限定されないが、植物加工物単独からなる錠剤の崩壊時間(T)に対する、植物加工物およびパンテチン類からなる錠剤の崩壊時間(T)の割合の逆数、すなわち(T/T)にて評価される。
【0036】
例えば、本発明の一実施形態について説明すると、植物加工物として、ダイオウ、カンゾウ、マオウ、シャクヤク、オウゴンおよび/またはショウキョウのエキス末を使用し、圧力25Mpaにて直径9mmの凸型錠剤を打錠して錠剤を製造する場合、崩壊性の向上(崩壊時間の短縮)はとくに限定されないが、好ましくは5%以上、より好ましくは8%以上、さらに好ましくは10%以上である。
【0037】
錠剤の崩壊時間は、日本薬局方に記載の崩壊時間の測定法によって測定できるが、その他に適宜試験条件を設定し、水溶液中にて錠剤が崩壊する時間を測定すればよく、例えば、100mlビーカーに37℃の水約80ccをいれ、2cmのスターラーバーを400rpmにて回転させ、錠剤を投入してから錠剤が目視により観察できなくなるまでの時間を測定することでも可能である。
【0038】
錠剤の吸湿性は、得られた錠剤を室温25度、湿度50%にて、無包装にて24時間放置した後の錠剤の吸湿性(べたつきの程度)を観察することで評価できる。
【0039】
本発明の錠剤の1日摂取量は、摂取対象に応じて適宜変更され得るが、例えば大人一人(体重60kg)に対する1日あたりの投与量は、植物加工物の乾燥重量換算で通常0.01〜12g程度、好ましくは0.05〜10g程度、より好ましくは0.07〜8g程度である。また、例えば植物加工物としてダイオウのエキス末を用いる場合は、総乾燥重量に換算して通常0.1〜10g程度、好ましくは1.0〜8g程度、より好ましくは1.5〜6g程度である。また、本発明の医薬組成物は、通常一日2〜3回に分けて経口投与の形態で用いられる。服用時刻は、特に限定されないが、食前または食間が好ましい。
(8)硬度向上剤、崩壊性向上剤
本発明の錠剤の硬度向上剤は、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を有効成分とするものであり、植物加工物を含有する錠剤の硬度を高めることができる。パンテチン類および植物加工物の具体的な材料およびそれらの配合割合等は、前述の記載に従って適宜設定される。また、当該向上剤は、上記錠剤の製造方法に従い打錠することにより製造される。
【0040】
また、本発明の錠剤の崩壊性向上剤は、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を有効成分とするものであり、植物加工物を含有する錠剤の崩壊時間を短縮することができる。パンテチン類および植物加工物の具体的な材料およびそれらの配合割合等は、前述の記載に従って適宜設定される。また、当該向上剤は、上記錠剤の製造方法に従い打錠することにより製造される。
【0041】
また、本発明の錠剤の硬度及び崩壊性向上剤は、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を有効成分とするものであり、植物加工物を含有する錠剤の硬度を高めることができ、かつ崩壊時間を短縮することができる。パンテチン類および植物加工物の具体的な材料およびそれらの配合割合等は、前述の記載に従って適宜設定される。また、当該向上剤は、上記錠剤の製造方法に従い打錠することにより製造される。
(9)硬度向上方法、崩壊性向上方法
本発明の錠剤の硬度向上方法によれば、植物加工物と、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類とを併用することにより、植物加工物を含有する錠剤の硬度を高めることができる。パンテチン類および植物加工物の具体的な材料およびそれらの配合割合等は、前述の記載に従って適宜設定される。また、当該向上剤は、上記錠剤の製造方法に従い打錠することにより製造される。
【0042】
本発明の錠剤の崩壊性向上方法によれば、植物加工物と、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類とを併用することにより、植物加工物を含有する錠剤の崩壊時間を短縮することができる。パンテチン類および植物加工物の具体的な材料およびそれらの配合割合等は、前述の記載に従って適宜設定される。また、当該向上剤は、上記錠剤の製造方法に従い打錠することにより製造される。
【0043】
本発明の錠剤の硬度および崩壊性向上方法によれば、植物加工物と、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類とを併用することにより、植物加工物を含有する錠剤の硬度を高めることができ、かつ崩壊時間を短縮することができる。パンテチン類および植物加工物の具体的な材料およびそれらの配合割合等は、前述の記載に従って適宜設定される。また、当該向上剤は、上記錠剤の製造方法に従い打錠することにより製造される。
【0044】
本発明によれば、パンテチンに代えてマルチトール、マンニトールおよびソルビトールのような従来結合剤として使用されている物質を植物加工物と併用した場合より、優れた硬度を錠剤に付与することができる。また、本発明によれば、植物加工物を含有する錠剤、さらには植物加工物以外の物質を含有する錠剤においても、硬度および/または崩壊時間を短縮させることができる。
【実施例】
【0045】
以下に実施例、処方例等を示して本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
植物加工物として「ダイオウエキス末」(三國株式会社製)を、パンテチン類としては80重量%パンテチン水溶液である「パンテチンA」(第一ファインケミカル株式会社製)を用いて、下記表1の配合割合にて混合した。表中の配合割合は、ダイオウエキス末については乾燥重量、パンテチンについては、パンテチンAのパンテチン含有率(80重量%)からそれぞれ算出した値である。得られた混合物0.36gを油圧打錠機SMP−3(理研精機株式会社製)を用いて圧力25Mpaにて直径9mmの凸型錠剤を打錠して錠剤を得た。この打錠時に杵や臼への錠剤の付着の有無を確認した。
【0046】
得られた錠剤について、木屋式デジタル硬度計KHT−20N型(株式会社藤原製作所製)を用いて錠剤に対して垂直方向の硬度を測定した。垂直方向は、打錠時に杵で加圧・圧縮する方向であり、水平方向は、垂直方向に対して直角の方向である。
【0047】
また、得られた錠剤について崩壊時間を測定し、崩壊性の評価を防風通聖散単独からなる錠剤と比較して行った。さらに、得られた錠剤の吸湿性について観察した。各処方10錠の平均値の結果を表1に記した。
(崩壊時間の測定)
100mlビーカーに37℃の水約80ccをいれ、2cmのスターラーバーを400rpmにて回転させ、錠剤を投入してから錠剤が目視により観察できなくなるまでの時間を測定した。
【0048】
(崩壊性の評価)
防風通聖散単独からなる錠剤の崩壊時間(T)に対する、防風通聖散およびパンテチン類からなる錠剤の崩壊時間(T)の割合の逆数、すなわち(T/T)を算出して評価した。
【0049】
(吸湿性の評価)
得られた錠剤を室温25度、湿度50%にて、無包装にて24時間放置した後の錠剤の吸湿性を観察した。錠剤表面のべたつきが明らかに認められた場合を「×」、わずかにべたつく場合を「△」、べたつきが認められなかった場合を「○」として判定した。
【0050】
【表1】

【0051】
表1から明らかなように、ダイオウエキス末にパンテチンを加えることにより、硬度の増加と、パンテチン類の添加濃度依存的な崩壊時間の短縮が観られた。ダイオウエキス末100重量部に対するパンテチン類の総量が0.1重量部である場合、パンテチン類を含有しない錠剤と比較して、錠剤強度は格段に向上した。さらに、ダイオウエキス末100重量部に対するパンテチン類の総量が1.0重量部である場合には、前者よりさらに錠剤強度が向上した。一方、ダイオウエキス末100重量部に対するパンテチン類の総量が20重量部である場合、吸湿性は好ましくなかった。
実施例2
実施例1において、パンテチン類として50重量%のパンテチン細粒「パントシン(登録商標)散50%」(第一三共株式会社)を用い、下記表2の配合割合で混合した以外は、上記実施例1と同様にして錠剤を製造し、硬度および崩壊時間を測定し、打錠時の杵や臼への付着の有無、吸湿性を観察した。なお、パンテチンの配合割合は細粒中のパンテチン含有率(50重量%)から算出した値である。各処方10錠の平均値の結果を表2に記した。
【0052】
【表2】

【0053】
表2から明らかなように、上記パンテチンの細粒を使用した場合も、前記実施例1と同様に硬度の増加と、パンテチン類の添加濃度依存的な崩壊時間の短縮が観られた。
実施例3
実施例1において、植物加工物として「カンゾウエキス末」、「マオウエキス末」、「シャクヤクエキス末」、「オウゴンエキス末」または「ショウキョウエキス末」(いずれも三國株式会社製)を、パンテチン類として「パンテチンA」または「パントシン散50%」を用いた以外は、実施例1と同様に錠剤を得た。結果としては前記実施例1と同様に硬度の増加と、パンテチン類の添加濃度依存的な崩壊時間の短縮が観られた。
実施例4および5
実施例1または2において、植物加工物として、ダイオウ1.5(重量部、以下同じ)、カンゾウ2.0を、水20倍量を用いて約100℃で1時間抽出し、遠心分離して抽出液を得、減圧下で濃縮してスプレードライを用いて乾燥した「植物抽出エキス末A」(スプレードライヤーによる乾燥は、抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った)を用いた以外は、実施例1または2と同様に錠剤を得た。それぞれ実施例4、5とする。各処方10錠の平均値の結果を、それぞれ表3および4に記した。
【0054】
【表3】

【0055】
【表4】

【0056】
表3および4から明らかなように、「植物抽出エキス末A」を使用した場合も、前記実施例1〜3と同様に硬度の増加と、パンテチン類の添加濃度依存的な崩壊時間の短縮が観られた。
実施例6および7
実施例1または2において、植物加工物として、トウキ1.2(重量部、以下同じ)、シャクヤク1.2、センキュウ1.2、サンシシ1.2、レンギョウ1.2、ハッカ1.2、ショウキョウ1.2、ケイガイ1.2、ボウフウ1.2、マオウ1.2、ダイオウ1.5、ボウショウ1.5、ビャクジュツ2.0、キキョウ2.0、オウゴン2.0、カンゾウ2.0、セッコウ2.0およびカッセキ3.0を、水20倍量を用いて約100℃で1時間抽出し、遠心分離して抽出液を得、減圧下で濃縮してスプレードライを用いて乾燥した「植物抽出エキス末B」(スプレードライヤーによる乾燥は、抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った)を用いた以外は、実施例1または2と同様に錠剤を得た。それぞれ実施例6、7とする。各処方10錠の平均値の結果を、それぞれ表5および6に記した。
【0057】
【表5】

【0058】
【表6】

【0059】
表5および6から明らかなように、「植物抽出エキス末B」を使用した場合も、前記実施例1〜5と同様に硬度の増加と、パンテチン類の添加濃度依存的な崩壊時間の短縮が観られた。
実施例8
実施例1または2において、植物加工物としてプランタゴオバタ、朝鮮人参、田七人参、西洋人参またはカンカを用いた以外は、実施例1または2と同様に錠剤を得た。各々の植物加工物は、水20倍量を用いて約100℃で1時間抽出し、遠心分離して抽出液を得、減圧下で濃縮してスプレードライを用いて乾燥させることにより得た。スプレードライヤーによる乾燥は、抽出液を回転数10000rpmのアトマイザーに落下させ、150℃の空気の熱風を供給して行った。朝鮮人参を用いた場合の、各処方10錠の平均値の結果を表7および8に記した。
【0060】
【表7】

【0061】
【表8】

【0062】
表7および8から明らかなように、朝鮮人参を使用した場合も、前記実施例1と同様に硬度の増加と、パンテチン類の添加濃度依存的な崩壊時間の短縮が観られたが、硬度については、実施例1〜7の方が高かった。プランタゴオバタ、田七人参、西洋人参またはカンカを使用した場合も、朝鮮人参と同様な傾向が観られた。
比較例1〜3
前記実施例1において、パンテチンに代えてマルチトール(東和化成工業株式会社製「レシス」:比較例1)、マンニトール(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製「マンニトール」:比較例2)またはソルビトール(ソルビトール(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製):比較例3)を使用し、下記表9〜11の配合割合で混合した以外は、上記実施例1と同様に錠剤を得た。マルチトール、マンニトールおよびソルビトールは通常結合剤として使用されるものである。各処方10錠の平均値の結果を、表9〜11に記した。
【0063】
【表9】

【0064】
【表10】

【0065】
【表11】

【0066】
表9〜11から明らかなように、結合剤として一般的に使用されるマルチトール、マンニトールまたはソルビトールを加えた場合は、望まれるほどの硬度の増加は観られなかった。
処方例1〜3
処方例1〜30に従い、常法により錠剤を製した。
【0067】
【表12】

【0068】
【表13】

【0069】
【表14】

【0070】
【表15】

【0071】
【表16】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物加工物ならびにパンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を含有する錠剤。
【請求項2】
植物加工物が、ダイオウ、カンゾウ、マオウ、シャクヤク、オウゴンおよびショウキョウからなる群から選択される少なくとも1種を含む植物加工物である、請求項1に記載の錠剤。
【請求項3】
錠剤の垂直方向の硬度が6N以上である、請求項1または2に記載の錠剤。
【請求項4】
パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類を有効成分とする、植物加工物を含有する錠剤の硬度及び崩壊性向上剤。
【請求項5】
植物加工物と、パンテチン、パンテチンの塩、パントテン酸、パントテン酸の塩、パンテテインおよびパンテノールから選択される少なくとも1種のパンテチン類とを併用する、植物加工物を含有する錠剤の硬度及び崩壊性向上方法。

【公開番号】特開2009−173604(P2009−173604A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−15688(P2008−15688)
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【出願人】(000186588)小林製薬株式会社 (518)
【Fターム(参考)】