説明

椎間板用インプラント

【課題】最良の方法で全ての実質的な要求を満足させ、かつ、特に弾力的でダイナミックな動きに関して自然の椎間板にできるだけ近くなるような椎間板用インプラントを提供すること。
【解決手段】インプラントされた状態で事前に決められた椎体表面に接触している2つのインプラントプレート17と、インプラントプレートの間に差し込まれ得るインプラントコア19と、を有する椎間板用インプラントおよびその椎間板用インプラントの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は椎間板用インプラント及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人工的な椎間板は多くの要求を満足させなければならない。さらにこのプロセスにおいて、自然の椎間板の動きにできる限り近くなければならないだけでなく、例えば、できるだけ簡単な方法で使用可能でもなければならない。即ち、それぞれの2つの隣接する椎体の間に差し込まれ、使用される材料に関してよい生体適合性を有していなければならない。特に、極度の緊張ももたらす脊柱の通常の動きの下で生じる様々な圧力状態下で可能な限り自然である弾力的でダイナミックな動きの再現が、椎間板用インプラントの設計において難しいことがわかった。
【0003】
本発明の目的は、最良の方法で全ての実質的な要求を満足させ、かつ、特に弾力的でダイナミックな動きに関して自然の椎間板にできるだけ近くなるような椎間板用インプラントを提供することである。
【0004】
この目的は請求項1の特徴によって満足される。特に請求項1における椎間板用インプラントが、インプラントされた状態で事前に決められた椎体表面に接触する2つのインプラントプレートと、前記2つのインプラントプレートの間に差し込まれ得るインプラントコアと、を有する椎間板用インプラントであって、前記インプラントコアが多くの部分からできていて、少なくとも1つの内部支持クッションと前記支持クッションを囲む少なくとも1つのシェルとの構造を含み、かつ前記シェルが、軸方向において互いに間隔をあけて配置される2つのハーフシェルを含む、という特徴によって満足される
【0005】
かかる椎間板用インプラントは、例えば、形態または材料選択により、それぞれ所望の方法でダイナミックなまたは弾力的な動きを与える多くの可能性を提供する。本発明による椎間板用インプラントは、2つの隣接する椎体の間への挿入に関して特に有利であることが判明した。この点において、2003年11月18日に出願されてその優先権が本出願に主張されている欧州特許出願EP03 026 582を参照した。この優先出願は、特に椎間板用インプラントの挿入用手術システムに関する。しかしながら、この手術システム及び手術自体は本出願の目的ではないので、それらはこれ以上詳細には検討されない。
【0006】
本発明の有利な実施例が、従属請求項から、詳細な説明から、そして図面からも理解されるだろう。
【0007】
インプラントコアはレンズ状の基本形状を有することが望ましい。インプラントコアはその平面側は互いに重なった2つの球面部分からなるような形を特に有してもよい。一方の球面部分のそれぞれの球面の中心はもう一方の球面部分の中にある。替わりに、インプラントコアが、その平面側が相互に面する2つのほぼ球面の部分及びそれらの間にある円筒形ディスクを有するようになされてもよい。前述の代替においてのように、一方の球面の中心の球面中心がもう一方の球面の部分の中にある。
【0008】
モデル計算を利用する調査が、インプラントコアの幾何学的配列の特定の適用が行われると、特に回転的対称を維持すると同時に、インプラントコアの局部付加ピークを避けることができるという驚くべきことを示した。インプラントが組み立てられると、関節面がインプラントプレートの関節表面と全表面において接触するインプラントコアと比較して、幾何学的配列に関して直接用いられるインプラントコアを用いて30%までピーク付加を、減少することができる。協働する関節面の剥離効果及び摩耗現象がこれによって顕著に減少される。
【0009】
所望の負荷の削減を、インプラントプレートを介して圧力下におかれたインプラントコアの改善された「ばね効果」によって実現することができる。
【0010】
従って、本発明の好適実施例により、インプラントコアが平面側が互いに重なるかまたは互いに面している2つの球面部分からなる基本形状を有して、圧力の影響下で基本形状に関して増加させる弾力形状をインプラントコアに変化可能に与えられる少なくとも1つのばね領域が基本形状からの材料除去によって与えられる。
【0011】
椎間板用インプラントが組み立てられるとき、インプラントコア及びインプラントプレートの関節表面が線上またはストリップ状に相互に接することが特に望ましい。
【0012】
かかる実施例の利点は、インプラントコアの外側表面とインプラントプレートの対向する表面との間に液体が満たされて、インプラントコア及びインプラントプレートの接触によって密封される中空空間が効果的支持面が内側領域全体に拡張されるという有利な流体静力学的な支持効果をもたらすか支持することができるという事実に存する。
【0013】
特に好適な実際的な実施例において、インプラントプレートの関節表面は各々一定の曲率半径を有する球面の一部表面の形で各々設けられる。インプラントコアの関節表面は各々様々な曲率半径を有する球面の複数部分の表面によって形成される。インプラントプレートの関節表面は、その曲率半径がインプラントプレートの関節表面の曲率半径より小さく、インプラントコアと、一方ではコアの極の方向にもう一方ではコアの赤道の方向におけるインプラントプレーンとの間の接線から始まる2つの部分の表面によって各々形成されることが望ましい。
【0014】
特にその赤道面の領域において、インプラントコアは、赤道面に垂直に伸びる経路のラジアル方向(放射状)の拡張部分を形成することが望ましい外側リンググルーブ及び/または内側リンググルーブが与えられることが替わりにまたは付加的になされる。
【0015】
同様にピーク負荷の減少を生ずるばね領域がかかる材料除去によって生成され、それに基づいてインプラントコアが圧力の影響化で直接事前設定可能な方法で変形されてもよい。
【0016】
インパクトコアが赤道面に垂直に伸びる経路を有することが望ましい。前述の負荷計算によって、ピーク負荷がかかる経路が示されるかどうかに関わりなく説明された測定によって減じられ得るということが示された。それにもかかわらず、かかる経路はインプラントの幾何学的配列を最適化するさらなる可能性を提供する。
【0017】
モデル計算及びトライアルを利用する複雑な調査によって、インプラントコアの弾力性の特定の空間的分散が特に有利であることがわかったということがさらに示された。受け入れがたい高い特定の圧力負荷がインプラントプレートの関節表面と協働するインプラントコアの関節表面のどのポイントでも生じないということが、その中心または中心軸への放射状の空間に関するインプラントコアの弾力的動きまたはばね効果の依存という巧みな選択によって実現される。特に、圧力のピークが放射状の外側領域において避けられるということが特に実現され得る。この方法で、いずれの場合においても避けられるべき材料の摩滅の危険をもたらす関節表面への摩損をうまく防ぐことができる。
【0018】
インプラントコアが放射状の内側中央領域においてより放射状の外側領域においてより大きな弾性を有するように本発明の好適実施例によってなされる。インプラントコアが、一方が放射状の外側領域と他方が赤道面に垂直に伸びる経路を設けられた中心領域との間に配置される放射状の中心領域において、最低の弾力とよって最大の剛性とを有する。
【0019】
本発明の特に好適な実施例によれば、インプラントコアは複数の部分で作られている。構成は特に、少なくとも1つの内部支持クッション及び支持クッションを囲む少なくとも1つのシェルが特に設けられる構造がある。支持クッションがインプラントプレートと直接協働するシェルの軸の動きを阻止し得る。支持クッションが特に放射状の外側リム領域において、かつ例えばその内側支持の方法によってまたはその形状によって、中心経路を固定する内側の領域に現れる不利な圧力ピークを防ぐことができる。このマルチ部分の設計が、比較的低い摩損抵抗を有するインプラントコアに用いられる材料でも十分に大きな量まで、摩損を生じることを防止するかまたは少なくとも減少させる。
【0020】
支持クッションはレンズ形状の基本形状を有することが望ましい。
【0021】
シェルが、軸方向に互いに間隔をあけて配置されることが望ましい2つのハーフシェルを含むようになされることがさらに望ましい。
【0022】
支持クッション及びシェルがさまざまな材料でできているようになされることがさらに望ましい。シェルの材料は支持クッションの材料よりも固くかつ/または硬いことが望ましい。
【0023】
支持クッションに特に好適な材料はポリカーボネートウレタン(PCU)である。この材料は約1mmのインプラントコアの所望の「ばねパス」を実現するのに特によく適している。替わりに、例えば、シリコンまたは支持クッションの所望の弾性特性に対応するよう調整されたPCUとシリコンの混合物が支持クッション用の材料として用意されてもよい。
【0024】
インプラントコアの様々な部分の設計を有する代わりに、特にPCUなどの適当な材料からインプラントコアを製造すること及び特に軸の外側のリム領域において単に巧みな形状によって超過の圧力負荷を防ぐことは本発明によっておおむね可能であるが、関節表面をいわば、「強化する」こと、このため、少なくとも部分的に支持クッションの周りの言及したシェルまたはハーフシェルを用いることがやはり好まれる。ポリエチレン(PE)、高度に架橋されたポリエチレン、UHMWPE(UHMW=超高分子量)または金属、特にCoCrMo合金またはチタン合金が、シェル用の材料として望ましく思える。生体適合性をかかる材料によって特に保証することができる。
【0025】
さらなる好適実施例によれば、放射状の外側リム領域と中心領域との間のほぼ中心において支持クッションがその最低弾性またはその最大剛性を有すると、中心経路の上にリング形状で形成されるハーフシェルの裏返しになった構成をひっくり返す不利が避けられる。
【0026】
本発明によれば、シェルがラジアル(半径)方向において支持クッションを越えて突き出ることがさらに提案される。軸の外側リム領域と中心領域との間の中心領域の方向にインプラントプレートの実際の支持がシェル及びハーフシェルを介して転移されるということが、内部支持クッションに関してシェルまたは2つのハーフシェルのこの突出によって実現され、この方法で、リム領域または中心領域において圧力ピークが防止されるかまたは、少なくとも大いに減じられる。
【0027】
特に、インプラントコアの放射状の外側リム領域において、それぞれの中間の空間が一方ではシェルまたはハーフシェルと他方では支持クッションとの間に設けられて、支持クッションでのシェルの支持がこの領域で起こらないようにしてもよい。
【0028】
本発明のさらなる実施例によれば、特に金属でできている中間層が支持クッションとシェルとの間に配置される。この中間層のこの拡張部分が通常所望すれば選択されてもよい。よって、中間層が、例えば、赤道面に平行に伸びるか、または外側シェルに従って湾曲されてもよい。
【0029】
ハーフシェルと各々関係する2つの別個の個々の層から成っていてもよいかかる中間層があると、次に、シェルまたはハーフシェルが、中間層または個々の層を介してもっぱら内部支持クッションにおいて支持されることが用意される。即ち、材料の接点がシェルと支持クッションとの間ではなくシェルと中間層との間でもっぱら起こる。
【0030】
中間層は、赤道面に垂直に伸びる経路へ突出するインプラントプレートの差し込みに対するパスの境界として成され得る。PEから成ることが望ましい外側シェルの損傷はこれによって有利な方法で避けられる。
【0031】
赤道面に垂直に伸びるインプラントコアの経路がその長さに亘って変化する断面を有するようにさらになされることが望ましい。断面は、特に絶え間なく、赤道面から外側へそれぞれ増加することが望ましい。特に内部支持クッションにおいてである圧力の動きが中心経路の形状によって直接設定されてもよい。
【0032】
インプラントコアの圧力の動きを設定するさらなる可能性が本発明のさらなる好適実施例によって、中心領域において軸方向に支持クッションを硬くする事実に存する。替わりに、または加えて、中心経路が用意される場合には、支持クッションがラジアル(径)方向に内に向かって硬くされてもよい。
【0033】
特にリング形状のまたは円筒形の基本形状を有することが望ましい個別の剛性要素の場合には、支持クッションの剛性が設けられる。この剛性要素は中心経路に配置されて、例えば、いわゆる金属ベローズとして成されてもよい。
【0034】
かかる剛性要素は中心領域または中心領域を囲む支持クッションの内側リム領域における支持クッションの剛性を増すだけでなく、径方向において支持クッションを同様に同時に支持することができる。それによって、中心領域の支持クッションの剛性が同様に増加される。
【0035】
例えば、金属ベローズとして成され、中心経路の場合にはリング形状で成された剛性要素は、少なくとも一部において支持クッションを囲むハーフシェルをよりよく導く有利な性能をさらに提供する。それによって支持クッション上のハーフシェルの「フローティング」が避けられる。
【0036】
本発明の好適実施例において、支持クッションがシェルまたはハーフシェル上へと射出成形される。支持クッションの材料は、支持クッションと射出成形によって達成され得るシェルとの間の材料合成物の成形のために望ましい、シェルの材料より高い融点を有している。本発明による椎間板用インプラントの製造を別のポイントからより詳細に検討する。
【0037】
上記に説明した中間層が用いられるとき、支持クッションが中間層上へ射出成形されるようなされてもよい。
【0038】
支持クッションまたは支持クッションに接続され特に金属でできた中間層を、シェルまたはハーフシェルにクリップ、スナップまたはラッチ接続によって接続することが本発明によりさらに提案される。
【0039】
本発明によるインプラントのインプラントプレートに関して、インプラントプレートの各々が特に球面部分の形状において、ドーム形状の拡張部分、またはそれらの外側の樽形状の拡張部分を各々有するように本発明によって成されることが望ましい。これらのドームまたは樽が挿入後にインプラントの初期の位置的安定をもたらす。樽形状の拡張部分はさらに挿入の間ガイド機能を満足させる。
【0040】
さらに、本発明によれば、インプラントプレートの外側を各々外に向かってアーチ状になすことが提案される。これらのアーチが前述のドーム形状または樽形状の拡張部分に加えて用意されることが望ましい。実際、各々の場合においてアーチはより狭いが、対照的にドームまたは樽よりプレートのプレーンにおいて、より大きい範囲を有する。
【0041】
さらに、インプラントプレートの外側が各々インプラントプレートの周囲部分を少なくとも超えて伸びる平面リム領域を各々有するようになされてもよい。
【0042】
全体的に、椎体の骨に似た組成に対して輪郭が最適化されたインタフェースが、比較的大きく湾曲したドーム形状または樽形状の拡張部分と、相対的に狭いアーチ及び平面リム領域と各々の場合においてインプラントプレートの外側の実施例によって実現され得る。
【0043】
さらに、インプラントプレートは、外側で、特に半球形の頭として形成される少なくとも1つのガイド用突出部分及び/または特にピラミッド形状の保持突出である保持突出部分を各々有する。インプラントはよって、保持突出部分が挿入された状態で回転的安定性を与えられ、挿入されたインプラントに滑り出ることに対する防護を設けることがさらに可能である。
【0044】
インプラントプレートが各々、インプラントコアの受け用のそれらの内側で凹所を有することが特に好適になされる。凹所及びインプラントコアの協力する関節表面が球面の一部の表面である。凹所が皿構成を可能にし、構成がインプラントプレートの間のインプラントコアの滑り出ることを防護する。球面の部分表面として関節表面を形成することによって、本発明による椎間板用インプラントがその動作の可能性に関して回転的に対称である。
【0045】
極端な体位でインプラントプレートの凹所又は凹面によって形成される受容空間からインプラントコアが滑り出ることを確実に防ぐために、インプラントが組み立てられるときに、その内側から突出してインプラントコアの外側に形成されたくぼみの中へ突出する差し込みを有し、くぼみはインプラントプレートとインプラントコアとの間の相対的運動を可能にするために差し込みより大きい寸法になされる。
【0046】
差し込み及び/またはインプラントコアの中心は矢状方向においてインプラントプレートの寸法に関して中心にまたは偏心に配置され得る。
【0047】
インプラントプレートの間のインプラントコアの挿入に対するできるだけ低い必要な牽引力を維持するために、インプラントコアが少なくとも1つの外側のくぼみに対するへりから伸びるインプラントプレートの差し込みに対する導入経路を設けるようさらなる実施例がなされる。
【0048】
低牽引力を維持する替わりのまたは付加的な可能性は、さらなる実施例によると、その内側に少なくとも1つのインプラントプレートを設けるという事実から成る。インプラントコアに対する導入的経路がリムから凹所へ伸びる。
【0049】
本発明はまた、インプラントされた状態で事前に決定された椎体表面に接する2つのインプラントプレートと、インプラントプレートの間に挿入され少なくとも1つの内部支持クッション及び支持クッションのまわりの少なくとも1つのシェルを含み、2つのハーフシェルによって形成されることが望ましいインプラントコアと、を含む椎間板用インプラントの製造方法に関する。支持クッションは、特にハーフシェルであるシェル上へプラスチック射出成形法で射出成形されるかまたは完成状態で支持クッションとシェルとの間に配置される中間層上へ射出成形される。
【0050】
射出成形されるべき支持クッション用材料は、支持クッションとシェルとの間のシェルの材料より高い融点を有する材料合成物の製造のために選択されることが望ましい。上記で既に説明したように、支持クッションの好適材料はポリカーボネートウレタン(PCU)、シリコンまたはPCUとシリコンの混合物であり、ポリエチレン(PE)、高度に架橋されたPE、UHMWPE、または金属がシェルに用いられるのに好適である。ところが、PCUの融点は200℃を超え、PEの融点は120℃の範囲内にある。PEから製造されたハーフシェルが、冷却された射出成形金型を用いてやはりPCUから射出成形されて適当な材料合成物が生成されるということがわかった。
【0051】
この材料合成物は、ハーフシェルの内側に形成される凹所または切り欠きが支持クッション材料の射出成形で満たされるということにおいて改善されてもよい。
【0052】
本発明は図面を参照して例示の方法で以下に説明される。
【発明の実施の形態】
【0053】
図1は、カバープレートまたはエンドプレートとしても設定された2つのインプラントプレート15、17と、インレーとしても設定されたインプラントコア19とを含む本発明による椎間板用インプラントの可能な実施例の様々な図を示す。導入部分ですでに述べたように、本発明による椎間板用インプラントの挿入は、本出願においてはより詳細に検討されない。同様にすでに述べた欧州特許出願EP 03 026 582が、図1乃至4に従って本発明による椎間板用インプラントに特に適した拡張器具を開示し、そのうちのいくつかの部品が以下において、これが図1乃至4で説明されるインプラントを理解するのに必要であるという範囲まで説明される。
【0054】
インプラントコア19は、平面側で互いに接触する2つの球面部分に対応するレンズ状の基本形状を有する。インプラントコア19の外側関節表面49はよって球面の部分表面である。図9の上側側面図から特によくわかるように、インプラントコア19の形状は互いに重なって配置された2つの球面部分に正確に対応していないが、比較的低い高さで直線のリムを有するスペーサー18が球面部分の平面側の間に配置される。
【0055】
インプラントコア19は、インプラントが組み立てられると、インプラントコア15、17の差し込み51がその中へ突出するくぼみ53がその両極に設けられる。以下により詳しく検討される。
【0056】
特にB−B及びC−Cからわかるように、インプラントプレート15、17は各々、その上により強力に湾曲したドーム形状の拡張部41が順番に生じ、インプラントプレート15、17の内側の凹所45に対応する相対的に狭いアーチ63が外側に設けられる。その関節表面47は、その半径がインプラントコア19の関節表面49のそれに対応する球面の部分表面と同様である。特に部分C−Cが示すように、インプラントの組み立てられた状態において2つの関節表面47、49の間で領域全体が接触する。インプラントコア19の球面部分に対して、関節表面47、49がある表面上の球面の中心点Mは、それぞれもう1つの球面部分の範囲内、実際にはくぼみ53の領域内にある。
【0057】
インプラントプレート15、17はそれらの外側に半球形の頭43をさらに設けられる。インプラントプレート15、17は、ディスク空間への挿入に関してボールピーンハンマーを用いて、事前に決められた椎体の表面上のグルーブ状の凹所においてこれらのガイド用突出部分43で導かれる。
【0058】
牽引用シューのアダプタ要素の受容用の切り欠き20はインプラントプレート15、17の内側の半球形の頭43の反対の位置に形成される。
【0059】
図2cによる変化形は図1及び図2a及び2bにおいて示されたインプラントと、樽形状の拡張部41’を各々設けられているインプラントプレート15、17の外側の設計が異なる。それによって、挿入された状態において、順番にインプラントプレート15、17及び付加的に長手方向のガイダンスの位置的安定がインプラントプレート15、17の挿入に対して与えられる。
【0060】
例えば、半球形の頭のガイド要素の代わりに、ピラミッド形状を有するスパイク形状の保持突出部43’がさらに設けられる。ピンとしても公知であるこれらの鋭角の先が細くなっている突出部43’の高さは、インプラントプレート15、17の挿入に不利に働かないが、インプラントが挿入されるとそれらが互いに面する椎体表面内へかみ合わされるような位置固定を与える。最適挿入の動きは、ピラミッド形状のピン43’のそれぞれのエッジが挿入方向において面するように実施される。
【0061】
図2cによるインプラントは、様々な外科手順に対して、特にインプラントプレート15、17の様々な挿入の種類並びに図1及び図2a及び2bによるインプラントよりむしろそれらの拡張の種類に対して設計される。特に本願でこれ以上詳細に説明されない様々な器具が用いられる。この点について、2004年10月15日に出願された欧州特許出願EP 04 024 653が参照される。インプラントプレート15、17は、前記出願で開示された特にセッティング用ユニットである精密機器とともに使用する設定器具の対応する突出部の受用のために腹側に各々穴44を設けられる。
【0062】
別個の要素の形で設けられたインプラントプレート15、17の差し込み51の直径(図1の部分C−C)は、インプラントコア19に形成されたくぼみ53の直径より小さい。差し込み51は、この方法でくぼみ53へ間隔をあけて突出していて、インプラントコア19が極端な体位の2つの凹所45によって形成される凹所空間から滑り出ることを防ぐ。
【0063】
特に図1の部分A−Aが示すように、各々の場合においてインプラントプレート15、17の外側の狭いアーチ63はプレートエッジまで周囲全体を越えて延長しない。平面リム領域65はインプラント15、17の部分周囲に亘って延長する。
【0064】
部分A−Aはさらに、インプラントプレート15、17のいわゆる角形成がそれぞれ破線で描かれた差し込み51の中心軸に垂直に伸びるプレーンであるゼロ周波数0に関してそれぞれ測定されるということを示す。インプラントコア19と2つのインプラントプレート15、17との間の特定の相対位置において組み立てられたインプラントの得られる角形成角度αが尾部角度α1と頭部角度α2との合計によって判定される。
【0065】
ドーム41と差し込み51の中心が、中心線に沿って後方に向かって偏心的に配置されるとういことが平面図と部分A−Aとからわかる。
【0066】
本発明による椎間板用インプラントは、インプラントの適正化及び患者のそれぞれの解剖学的構造に適するインプラントの製造に関して変化し得る特定の特性値を有する。これらは特にその定義が特に図1のそれぞれ異なる図に見られる以下のパラメータである。
H:インプラントの高さ
B:インプラントの幅
T:インプラントの深さ
R:関節表面の半径
d:ドーム位置
h:ドームの高さ
z:アーチ中心
w:アーチの高さ
a:半球形の頭の間隔
f:半球形の頭の高さ
v:切り欠きの間隔
対応するパラメータも図2cの変化形に対して類似して存在する。その中で、その結果として、それぞれパラメータd及びhが樽41’に関係し、パラメータa及びfがピン43’の位置または空間及び高さに関係し、パラメータvが挿入用精密機器に対する2つの外側穴44の間に間隔を生ずる。
【0067】
図1で示した実施例と対照的に、差し込み51も省略され得る。凹所45がインプラントプレート15において成されたか成され得るときに、それらが十分な押し出し成形の固定だけをすでに提供している、即ちインプラントコア19が滑り出ることを十分な固定で防ぐようにかかる替わりの実施例で特に考慮される。
【0068】
インプラントプレート15、17はCoCr合金またはチタン合金から製造されて、多孔性チタン、任意でハイドロオキシアパタイト(HAC)も用いて外側の骨側で被覆され、この方法で骨の特に成長加速を可能にする。実際に、さまざまな寸法の一組のインプラントプレート15、17がさまざまな患者の解剖学的構造に一致する最適条件を実現可能であることが望ましい。インプラントプレート15、17はそれらの幅、深さ、及び角形成に関して特に互いに異なっていてもよい。
【0069】
インプラントコア19は、例えば、ポリエチレン、高度に架橋されたPE、UHMWPEまたは特にCoCrMo合金である金属で構成されていてもよい。
【0070】
ポリエチレンは好適材料である。なんとなれば、これによって、軸のまわりに働く力がよりよく弾力的に吸収され得る、即ち、よりよい軸減衰特性が現れるからである。起こり得る摩損を避けるために、薄い金属シェルがプラスチック材料の上に置かれ得る。球面の金属部分表面の組み合わせが次に生ずる。それはそれらの球面形状により互いに関して非常に高精度で製造され得る。かかる金属/金属相互作用が概して欧州特許出願97903208.3(出願番号EP 0 892 627)で開示され、その内容の参照が本出願の開示を補完するために明示的になされる。
【0071】
インプラントプレート15、17の凹面45のインプラントコア19の皿構成によって、相対的に大きな力の伝導領域が設けられて比較的小さな表面負荷が実現される。押し出し成形のリスクが同時に低く抑えられる。
【0072】
特に図2a及び図2bのインプラントのそれぞれの透視図が、牽引用シュー及びドーム43及び半球形の頭43を備えたインプラントプレート15、17の外側の設計のためのインプラントプレート15、17の内側に形成された切り欠き20を示す。
【0073】
図3a−3c及び図4が、インプラントコア19(図3a−3c)において及びインプラントプレート15、17(図4)の内側において取られ得る可能な手段を示し、インプラントプレート15、17ができるだけ低いインプラントコア19の導入のために離して押圧されなければならないという程度を保つ。
【0074】
図3a−3cによると、導入経路55がインプラントコア19のリムから中心のくぼみ53まで伸びるインプラントコア19の外側で各々の場合に形成される。導入経路55が、実質的に放射状に(図3a)またはくぼみ53へ正接に(図3b)のいずれかで所望の曲率の範囲及び開口部を通常有する。替わりに、導入経路55が直線の放射状拡張(図3c)を有してもよい。
【0075】
インプラントプレート15、17の間のインプラントコア19の挿入で、差し込み51はインプラントコア19の導入経路55へ突出し、差し込み51はインプラントコア19の途中に下側プレートの間隔をあけて挿入されるべきでない。
【0076】
インプラントコア19の導入経路55の替わりにまたは加えて、インプラント15、17が、先のプレートリムからくぼみ45まで伸びるグルーブ状のくぼみの形状で導入経路57をそれらの内側に各々設ける。それによって全体でインプラントコア19に対する導入トンネルが出現しそれはインプラントコア19に対して前部側からインプラントコア19に対する受容空間まで伸びる。インプラントコア19は導入プロセスの開始において導入経路57の中ですでに部分的に受け入れられていて、インプラントプレート15、17はより少なく互いに離間してプレスされなければならない。
【0077】
本発明による椎間板用インプラントの挿入のための手術に関して、ディスク空間を用意することは、以前のように、本発明による手術システムが使用される時まで行われる。即ち、自然の椎間板をすり減らすことが本発明による手術システムを用いないで起こる。椎体のエンドプレートの第1の準備は、特にいわゆる「鋭匙」(例えばコッブ)を用いて本発明によるワークプレート11、13を用いることなく、特に起こる
ディスク空間についてのこの最初の用意に続き、例えば、前述の欧州特許出願EP 03 026 582で開示されたような手術システムが用いられる。
【0078】
図5及び6は本発明による椎間板用インプラントに対する好適実施例を示す。インプラントプレート115、117の関節表面147は半径R0並びにインプラントの中心軸167上及びそれぞれの他のプレートの差し込み151上にある中心MOを備えた球面の各部分表面である。両方のインプラントコア119は、さらに回転的に対称的になされてその長手軸が中心軸167と一致する中心経路173を設けられる。
【0079】
図5によるインプラントコア119において、関節表面149は、インプラントプレート115、117の関節表面147による半径R0及び中心M0を備えた球面の部分表面と同様であって、図1によるインプラントに類似していて、インプラントコア119のおよびインプラントプレート115、117の関節表面147、149が領域全体にわたって互いに接触する。
【0080】
圧力影響化でピーク負荷の最小化のための改善された「ばね効果」を達成するために、導入部分で説明されたように、インプラントコア119が赤道面の高さで外側リンググルーブ169と、外側リンググルーブ169と比較して実質的広く中心経路173の放射状拡張部分をこの点で示す内側グルーブナット171とを与えられる。
【0081】
図6によるインプラントコア119において、異なるアプローチが選択されて改善された支持効果を実現する。インプラントコア119の関節表面が、ここでインプラントプレート115、117の関節表面147に従って形づくられた球面の部分表面ではない。インプラントコア119の関節表面149が四分円の形になされて、インプラントコア119及びインプラントプレート115、117だけが線分Pに触れる。中心軸167に沿ってここに示された断面において、中心M0及び点Pを介して伸びる直線が、直角に点Pを通る接線tに交差しており、約60°になるインプラントコア119の赤道面で角度ωを含むように接線Pの位置が選択される。角度ωは約45°から75°までの角度範囲にあることが望ましい。
【0082】
図6はインプラントコア119とインプラントプレート115、117との間の線接触のこの基本原理に基づく2つの好適な変形を示す。実線で示された変化形において、インプラントコア119の関節表面149は、中心がM1で一定の曲率半径R1<R0を有する。変形が図6の2重鎖点線によって示されており、その中で、接触線Pから始めると、インプラントコア119の関節表面149の曲率はコアの赤道方向においてよりコアの極方向において、より大きい。即ち、中心M2を備えた曲率半径R2は中心M1を備えた曲率半径R1の半径より小さい。
【0083】
これらのパラメータに対する好適な状態は、R0−6mm<R1<R0−1mmであって、ここでR2<R1及び8mm<R0<18mmである。
【0084】
図6によれば、中心M0、M1及びM2がインプラントコア119の2つの関節表面領域の間の遷移をマークする接触線Pと交差する共通の直線上にあるようにこの実施例がさらになされている。
【0085】
本発明によれば、図5によるリンググルーブのアプローチを備えた図6による特定の関節表面の幾何学配列の組み合わせが基本的に可能である。即ち、単純な基本形状と異なるインプラントコアの幾何学的配列にそれぞれ帰着する様々な手段が、改善された「ばね効果」を実現するために通常互いに組み合わされ得る。
【0086】
本出願及び特に図7乃至12に関連して以下に説明されるインプラントコアは、寸法に関して平均中央ヨーロッパ人に特に合わされている。インプラントコアは約25mmの外側直径及び軸方向に伸びる中心経路を平らにすることによって設けられる約19mmの高さを備えたレンズ形状を有する。さらに、インプラントコアは図7乃至12に示されないインプラントプレートの約14mmの曲率半径R0に対して設計されている。
【0087】
インプラントプレートの関節表面と協働するインプラントコアの関節表面が約14mmの上述の曲率半径R0を備えた球面の部分表面であるとういうことが、すべてのインプラントコアにさらに共通である。インプラントコアのレンズ形状は、それらの平面が互いに面する2つの球面部分からなるような形状を有する。一方の球面部分のそれぞれの球面中心がもう一方の球面の部分の内側にある。
【0088】
図7a及び7dによるインプラントコアは、ほぼレンズ形状の支持クッション277を含み、その上に間隔がとられ互いに対向する2つのハーフシェル279、281が配置される。支持クッション277はポリカーボネートウレタン(PCU)、シリコンまたはPCU/シリコン混合から成る。ところが2つのハーフシェル279、281はポリエチレン(PE)、高度に架橋されたPE、UHMWPEまたは特にCoCrMo合金である金属から製造される。支持クッション277及び2つのハーフシェル279、281のいずれもそれぞれ経路273によるリング形状を有した。経路273は赤道面275に垂直に伸び、その中心軸はインプラントコア219の中心軸267と一致する。
【0089】
ハーフシェル279、281は径方向に支持クッション277を超えて突出する。この突出部またはこのおおいの領域において、リングのギャップがこの点に関して軸上に間隔をあけられてハーフシェル279、281の間に現れインプラントコア219の放射状の外側リンググルーブ269を形成する。このリンググルーブ269は図7bの透視画法において特に認識され得る。
【0090】
ハーフシェル279、281の外側によって形成されるインプラントコア219の関節表面249は、球面の部分表面であって、椎間板用インプラントのインプラントプレート(図示せず)の関節表面と同じ曲率半径を有する。
【0091】
支持クッション277の放射状の外側エッジが中心軸267に平行に伸びる。ところが中心経路273の境界を示す支持クッション277の内側リムまたは内側は凸面形状に成される。支持クッション277の内側のこの範囲はハーフシェル279、281の内側リム領域まで続けられる。従って中心経路273が、赤道面275において最小自由内部部分断面領域を備えた、ダブルコーン、二重のじょうご形または砂時計で示された軸部分における形状を有する。
【0092】
インプラントプレートの差し込みが、例えば、図5及び6の実施例に対応する椎間板用インプラントの組み立てられた状態において中心経路273へと突出する。
【0093】
支持クッション277及び2つのハーフシェル279、281は、導入部分で述べられたように、特にPE、高度に架橋されたPE、UHMWPE、または特にCoCrMo合金である金属から成っているハーフシェル279、281上へ支持クッション(特にPCU、シリコンまたはPCU/シリコン混合)に用いられる材料の射出成形によって製造される固形物組成を形成する。
【0094】
そのレンズ形状のおかげで、支持クッション277が放射状の外側リム領域においてより、軸方向のその中心領域においてハーフシェル279、281用のためのより軟らかい支持を設ける。この動きは中心経路273の形状によって影響され得る。実際の支持はハーフシェル279、281の上述の放射状の突出部によって放射状に内側へ位置を変えられ、それによって、径方向の外側リム領域における圧力ピークの発生が避けられる。
【0095】
図8によるインプラントコア219は、赤道面275の高さで支持クッション277に形成された外側リンググルーブ285を設けることによって、図7a及び7bのインプラントコアと異なる。放射状の外側リム領域の支持クッション277の軸の高さの削減の範囲がかかる制限によって設定され得る。
【0096】
支持クッション277のリンググルーブ285は、2つのハーフシェル279、281の間の赤道リングギャップとともに、インプラントコア219全体の外側リンググルーブ269を形成する。
【0097】
図9a−9cに示された発明によるインプラントコア219において、支持クッション277が、金属でできたリング形状になされた中間層289、291でそれぞれの平坦な方法で下方へかつ上方へ終端する。赤道面275に平行に伸びる中間リング289、291の外径は、外側PEハーフシェル279、281の外直の約60%になる。中間リング289、291の内径がハーフシェルの外径の約24%になる。
【0098】
リング形状になされた中間層289、291から始まる場合において、支持クッション277の直径は、赤道面275の方向に増加し、それぞれの中間の空間283は、外に向かってより広くなるが、支持クッション277とハーフシェル279、281との間の中間層281、291の外側に放射状に現れる。その結果、ハーフシェル279、281は支持クッション277において金属リング289、291を介して支持されるだけである。
【0099】
支持クッション277は、金属中間リング289、291を用いて、例えば前述の材料が考えられる支持クッション277に供給された材料から射出成形によって中間層289、291の内側に製造される固形合成物を形成する。追加の形状が一致する接続が、中間層289、291において形成されておりその中へ支持クッション277の材料が製造中流される切り欠き穴295によって生成される。図9cが示すように、複数の円形の切り欠き295が互いに均一の間隔で配置されて設けられる。
【0100】
図9cの詳細“C”が示すように、中間リングのサイドエッジ289、291及びハーフシェル279、281に形成された受容領域の放射状の外側境界側が切り欠かれて、それぞれのスナップ接続が、一方では支持クッション277と中間リング289、291との合成物と他方では2つのハーフシェル279、281との間に設けられてもよい。それによってハーフシェル279、281が金属リング289、291に固く接続された支持クッション277上に簡単にクリップ留めされ得る。
【0101】
図10a及び10bの実施例では、リング形状の中間層289、291がPCUでできている支持クッションとPEシェル279、281との間に順番に配置される。しかしながら、この実施例では、中間リング289、291はインプラントコア219の中心軸267に垂直に伸びないが、関節表面249を設ける外側ハーフシェル279、281によりどちらかといえば湾曲している。
【0102】
リング形状の支持クッション277の放射状の内側が比較的強力な凸面の湾曲を有し、中心経路273は赤道面275において顕著に狭小されている。
【0103】
径方向において、支持クッション277が中間金属リング289、291の間にあるフランジ状の部分287を介して中間リング289、291を用いて平坦な方法で終端する。それゆえ、PEハーフシェル279、281が支持クッション277と中間リング289、291との合成物に関して覆いを順番に有する。ハーフシェル279、281の各々は中間リング289、291を用いる平坦な方法で軸方向に終端し、それによってインプラントコア219が、その軸の高さが支持クッション277のフランジ部分287の厚さに対応する外側リンググルーブ269を有する。
【0104】
CoCrMo合金とPEハーフシェル279、281とからできている中間層289、291の間の接続が、PE材料が射出成形の間PE材料が流れる凹所または切り欠き(図10aに図示せず)がこのために設けられた金属中間層289、291の外側上へのPE材料の射出成形によって各々の場合に起こる。これらの切り欠きは、内側から外側へ段幅が減って段の高さが増すようにその幅及び高さが半径位置とともに変化する円形のくぼんだ段の形で設けられることが望ましい。この材料合成物の製造には他の材料のさまざまな組み合わせも基本的に用いることができる。即ち、ハーフシェルのためのPE及び中間層のためのCoCrMo合金に限定されない。
【0105】
インプラントプレート(ここに図示せず)から突出し中心経路273へ突出している差し込み(図5及び6を参照せよ)が金属中間層289、291まで伸長していることが図9及び10の実施例について望ましい。なんとなれば、そのとき、関節によるインプラントコア219に関して起こるインプラントプレートの傾斜運動で、金属リング289、291は差し込み用のパスの境界、従ってPEハーフシェル279、281を損なうことなくインプラントプレートとして機能することができる。
【0106】
図11a、11bによるインプラントコア219は、再度PCUでつくられた支持クッション277と本実施例ではPEでできておらず金属である外側ハーフシェル279、281との間に中間層を有していない。PCU支持クッション277とハーフシェル279、281との間の接続がPCU材料の射出成形によって起こる。
【0107】
その半径内側において、支持クッション277が、金属ベローズとして作られて金属ハーフシェル279、281の内側まで伸びる剛性要素293によって支持される。一方では、軸方向における支持クッション277の剛性がこの結果増加される。他方では、互いに関係するハーフシェル279の改善されたガイドが剛性要素293により生ずる。その結果、ハーフシェル279,281が支持クッション277上で「フロート」することが防がれる。
【0108】
ハーフシェル279、281及び剛性要素293は特にCoCrMo合金が用いられる同じ材料から作られることが望ましい。
【0109】
ハーフシェル279、281の壁厚が約1mmの状態にある。その結果、十分な形状の弾性が生じる。支持クッション277の径方向外側のリンググルーブ285と内側、即ち剛性要素293との間の中心領域におけるハーフシェル279、281の生じる支持によって、軸方向にμmと同程度に径方向外側のリム領域においてハーフシェル279、281の形状の比較的小さな変化が可能になる。
【0110】
支持クッション277の外側リンググルーブ285と、この点で軸方向に間隔をあけたハーフシェル279、281の間のリングギャップが一緒にインプラントコア219の外側リンググルーブ269を形成する。内側リンググルーブ271が赤道面275の高さで金属ベローズ293の径方向外側に向けた膨らみによって生成される。
【0111】
本実施例では金属でできたハーフシェル279、281の(球面の部分表面によって形成された)関節表面249及びインプラントプレートの対応する関節表面(図示せず)が、インプラントプレートの差し込み(例えば図5及び6を参照せよ)が例えばプレスすることによってインプラントプレートにその後取り付けられると、ハーフシェル279、281の半径外側リム領域の形状弾性を介してこれらのリム領域において表面押圧における所望の削減を実施に必要であるその正確さで、前述の公開番号EP 0 892 627の欧州特許出願において既に述べた方法の手段によって処理され得る。
【0112】
図11a及び11bに示した実施例の替わりに、図11cに示した発明のさらなる変化形により、支持クッションも省略されてもよく、ハーフシェル279、281の支持は、例えば、図11aによるベローズ293に対応する剛性要素293’を介してもっぱら行われてもよい。この変化形では、剛性要素293’が径方向外側にオフセットし、即ち、図11aにおいて示された位置に関してより大きな直径を与えられる。結果として、ハーフシェル279、281の支持が、一方では径方向外側のへりと他方では中心経路273を囲む内側のへりまたはリング形状ハーフシェル279、281の中心開口部との間で、ハーフシェル279、281の各々が剛性要素293’に対する軸リング突出部分を有する中心領域で起こる。それによって圧力ピークがこれらの径方向外側領域及び径方向内側リム領域において順番に避けられる。
【0113】
図12a及び12bの実施例では、インプラントコア219がPCU支持クッションによって形成されるだけである。PCU支持クッションは赤道面275において二重のコーンの集束の形式で赤道面275に対称的に中心経路273を設けられる。
【0114】
インプラントコア219は2つの球面部分からなる形状を有して、その平面側が互いにそしてそれらの間に配置された円筒形ディスク218に面する。この円筒形ディスク218の軸の高さは、インプラントコア219の関節表面249と協同するインプラントプレートの球面の部分表面(図示せず)が円筒形ディスク218を被うように、即ちどの可能な関節位置においても十分大きな覆いをなお有するように選択される。
【0115】
軸方向においてだけでなく径方向においてもインプラントコア219を形成するPCU材料の比較的高い弾性により負荷下で圧縮が起こり、その結果関節表面249の軸方向の外側リム領域が減小させられる。軸方向外側リム領域の方向における関節表面249の圧力負荷の減少が次にインプラントコア219とインプラントプレートとの間の曲率半径R0と同時に起こる。
【0116】
負荷下で用いられた圧力分散が、ここで二重のコーン形状である中心経路273の形状によって径方向に内側の方へ直接設定されてもよい。
【0117】
PCUインプラントコア219の関節表面249が摩耗を減じるように働く架橋及び/または被覆を付加的に設けられてもよい。このプロセスにおいて、摩耗の削減がより高い耐久力及び/またはより低い摩擦値によって実現され得る。
【0118】
図7乃至12を参照して上記で説明したインプラントコア219はこの点で導入部分になされたより多くを参照して以下の寸法を有する。
【0119】
リング形状の支持クッション277の最小内径、即ち赤道面275に配置された最も狭い限定における中心経路273の直径は、図7、8及び9の例では約5mmであり、図10の例では約0.4mmであり、図12の例では約4mmである。
【0120】
ハーフシェル279、281の外側における中心経路273またはインプラントコア219の最大径は、図7及び8の例では約7,4mmであり、図12では約7.3mmである。
【0121】
球面249の部分表面を画定する球面部分の中心の間の間隔は図7、8,及び11の例では約6mmであり、図12の例では約5mmである。
【0122】
ハーフシェル279、281の外側の中心経路273の開口角は図7及び8の例では約20°である。
【0123】
ハーフシェル279、281の間の径方向外側リングギャップの軸の高さは図7、8,及び10の例では約2mmである。図11の例では、ハーフシェル279、281の間の最小の間隔、よって支持クッション277の外側リンググルーブ285の最大軸幅(図11a及び11b)は約2.6mmである。
【0124】
図9の例では、金属リング289、291、即ち支持クッション277の軸の高さの間の軸間隔は約8mmであり、金属リング289、291の外側の高さにおける中心経路273の直径は約6mmである。金属リング289、291の厚さは約1mmである。
【0125】
図10の例では、リング形状の中間層289、291の壁厚は約1.7mmである。支持クッション277の最大軸高における中心経路273の直径、即ち中間リング289、291の最小の直径は約6mmである。
【0126】
図11a及び11bの例では、剛性要素293の内径は約6.7mmであって、その結果、その壁厚は、図11cの例と同様に、約0.5mmである。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明による椎間板用インプラントの様々な図である。
【図2a】図1の椎間板用インプラントの斜視図である。
【図2b】図1の椎間板用インプラントの斜視図である。
【図2c】インプラントプレートに関する図1の椎間板用インプラントの替わりの実施例である。
【図3a】図1に関して変形されたインプラントコアの実施例の平面図である。
【図3b】図1に関して変形されたインプラントコアの実施例の平面図である。
【図3c】図1に関して変形されたインプラントコアの実施例の平面図である。
【図4】図1に関して変形された椎間板用インプラントの斜視図である。
【図5】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図6】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図7a】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図7b】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図8】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図9a】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図9b】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図9c】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図10a】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図10b】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図11a】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図11b】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図11c】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図12a】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【図12b】本発明による椎間板用インプラントのさらなる実施例である。
【符号の説明】
【0128】
15、115 インプラントプレート
17、117 インプラントプレート
18、118 中間ディスク
19、119、219 インプラントコア
20 アダプタ要素に対する切り欠き
41、41’ ドーム形状または樽形状の拡張部
42 接合ピン
43、43’ ガイド突出部、半球形の頭または保持突出部
44 穴
45 インプラントプレートの凹所
47、147 凹所またはインプラントプレートの関節表面
49、149、249 インプラントコアの関節表面
51、151 差し込み
53 切り欠き
55 インプラントコアの導入経路
57 インプラントプレートの導入経路
59 流体ライン
61 椎体
63 アーチ
65 リム領域
M 球面中心
R 関節表面の半径
0 ゼロ基準
α 角形成
H インプラントプレートの高さ
B インプラントプレートの幅
T インプラントプレートの深さ
d ドーム位置
h ドーム高さ
z アーチ中心
w アーチ高さ
a 半球形の頭の間隔
f 半球形の頭の高さ
v 切り欠きの間隔
167、267 インプラントコアの中心軸
169、269 外側リンググルーブ
171、271 内側リンググルーブ
173、273 中心経路
M0、M1、M2 中心
R0、R1、R2 曲率半径
P 接触線
t 接線
ω 角度
275 赤道面
277 支持クッション
279 ハーフシェル
281 ハーフシェル
283 中間領域
285 支持クッションの外側リンググルーブ
287 支持クッションのフランジ部分
289 中間層
291 中間層
293、293’剛性要素
294 リング突出部
295 凹所、切り欠き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インプラントされた状態で事前に決められた椎体表面に接触する2つのインプラントプレート(115、117)と、前記2つのインプラントプレート(115、117)の間に差し込まれ得るインプラントコア(119)と、を有する椎間板用インプラントであって、
前記インプラントコア(119)は、中心軸(167)について対照的に回転するようになされており、前記インプラントコア(119)の各関節表面(149)は前記中心軸(167)を通る断面において曲率半径(R1;R1;R2)を有し、中心(M1;M1;M2)を有する前記曲率半径が前記インプラントプレート(115、117)の前記関節表面(147)の前記曲率半径(R0)より小さく、
前記インプラントプレートコア(119)の前記関節表面(14)の前記中心(M1;
M1;M2)が前記中心軸(167)から間隔をあけて配置されることを特徴とする椎間板用インプラント。
【請求項2】
前記インプラントプレート(115、117)の前記関節表面(147)の前記曲率半径R0に対応し前記インプラントコア(119)の前記中心軸(167)上に配置される中心M0から測定されるインプラントの半径から始めると、前記インプラントコア(119)の前記関節表面(149)が、コアの赤道方向において曲率半径R1<Rを有し、コアの極方向において曲率半径R2<R0を有し、R1がR2に等しくないことが望ましいことを特徴とする請求項1記載の椎間板用インプラント。
【請求項3】
前記曲率半径R0、R1及びR2の中心M0、M1及びM2が、前記椎間板用インプラントが組み立てられるときに前記インプラントコア(119)と前記インプラントプレート(115、117)との間の接触線Pと交差し、さらに、特に少なくとも約60°からである約45°から75°の範囲において前記インプラントコア(119)の前記赤道面で角度ωを含む共通の直線上にあることを特徴とする請求項2記載の椎間板用インプラント。
【請求項4】
R0−6mm<R1<R0−1mmかつ/または
【数1】

が成立し、ここでR0が前記インプラントプレート(115、117)の前記関節表面(147)の曲率半径であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項5】
8mm<R0<18mmが成立し、ここでR0が前記インプラントプレート(115、117)の前記関節表面(147)の曲率半径であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項6】
前記インプラントコア(19;119;219)がレンズ状の基本形状を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項7】
前記インプラントコア(19;119;219)が、平面側が互いに重なる2つの球面部分のような形状を有し、一方の前記球面部分のそれぞれの球面の中心が他方の前記球面部分の中にあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項8】
前記インプラントコア(19;119;219)が、平面側が互いに面しかつその間に配置された円筒形のディスクに面する2つの球面部分からなる少なくともおよその形を有し、一方の前記球面部分のそれぞれの球面の中心が前記他方の球面部分の中にあることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項9】
前記インプラントコア(119;129)に、特にその赤道面の範囲において、外側リンググルーブ(169;269)及び/または前記赤道面に垂直に伸びる経路(173、273)についての放射状の拡張部分を形成することが望ましい内側のリンググルーブが設けられることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項10】
前記インプラントコア(119;129)が、その長手軸が前記インプラントコア(119)の中心軸(167;267)と一致することが望ましい前記赤道面に垂直に伸びる経路(173;273)を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項11】
前記インプラントコア(219)が多くの部分からできていて、特に少なくとも1つの内部支持クッション(277)と前記支持クッション(277)を囲む少なくとも1つのシェル(279、281)の材料の合成物として製造されることが望ましい構造を含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項12】
前記支持クッション(277)がレンズ状の基本形状を有することを特徴とする請求項11に記載の椎間板用インプラント。
【請求項13】
前記シェルが、軸方向において互いに間隔をあけて配置されることが望ましい2つのハーフシェル(279、281)を含むことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の椎間板用インプラント。
【請求項14】
前記支持クッション(277)及び前記シェル(279、281)が異なる材料からできていて、前記シェル(279、281)の前記材料が前記支持クッション(277)の材料より堅く、かつ/またはより耐久性があることが望ましいことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項15】
前記シェル(279、281)が、径方向に前記支持クッション(277)を越えて突出することを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項16】
中間領域(283)が前記シェル(279、281)と前記支持クッション(277)との間の放射状の外側リム領域に現れることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項17】
特に金属でできている中間層(289、291)が前記支持クッション(277)と前記シェル(279、281)との間に配置されることを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項18】
前記中間層(289、291)が、赤道面(275)に垂直に伸びる経路(273)へ突出する前記インプラントプレートの差し込み用のパスの境界として生成されることを特徴とする請求項17記載の椎間板用インプラント。
【請求項19】
赤道面(275)に垂直に伸びる前記インプラントコア(119、219)の経路(173、273)がその長さを越えて変化する断面領域を有し、前記断面領域が、特に絶えず、前記赤道面(275)から外に向かってそれぞれ増していくことが望ましいことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項20】
経路(273)が前記支持クッション(277)の内壁によって結合される限定を有することを特徴とする請求項11乃至19のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項21】
前記支持クッション(277)がリング形状でできていて、径方向に測定された前記リングの厚さが前記赤道面(275)において最大であり、各々の場合に前記赤道面(275)からの軸の距離を増加させて減少させることを特徴とする請求項11乃至20のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項22】
前記支持クッション(277)が前記軸方向の中心領域において堅くされることを特徴とする請求項11乃至21のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項23】
前記支持クッション(277)が前記径方向において内側に向かって堅くされることを特徴とする請求項11乃至22のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項24】
特にリング形状または円筒形の基本形状を有して、赤道面(275)に垂直に伸びる経路(273)に配置されることが望ましい別個の硬化要素(293)が、設けられることを特徴とする請求項11乃至23のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項25】
前記支持クッション(277)が、特に前記シェルを形成する2つのハーフシェル(279、281)上である前記シェル(279、281)上へ射出成形され、前記支持クッション(277)の前記材料が前記支持クッション(277)と射出成形によって製造され得る前記シェル(279、281)との間で材料の合成物を形成する前記シェル(279、281)の前記材料より高い融点を有することが望ましいことを特徴とする請求項11乃至24のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項26】
前記支持クッション(277)が、特に金属でできている中間層(289、291)上へ射出成形されることを特徴とする請求項11乃至25のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項27】
前記支持クッション(277)または前記支持クッション(277)に接続されていて特に金属でできている中間層(289、291)が、クリップ、スナップまたはラッチ接続によって前記シェルを形成する特に2つのハーフシェル(279、281)である前記シェル(279、281)に接続されていることを特徴とする請求項11乃至26のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項28】
前記インプラントプレート(15、17)の各々が、特に球面部分の形であるドーム形状の拡張部分(41)、またはインプラントプレートの外側の樽形状の拡張部分(41’)を有することを特徴とする請求項1乃至27のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項29】
前記インプラントプレート(15、17)の外側が各々外へ向かってアーチ状にされていて、前記アーチ(63)がドーム形状の拡張部分又は樽形状の拡張部分(41;41’)に加えて設けられることが望ましいことを特徴とする請求項1乃至28のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項30】
前記インプラントプレート(15、17)の前記外側が各々前記インプラントプレート(15、17)のへりの部分を少なくとも越えて伸びる平面リム領域(65)を有することを特徴とする請求項1乃至29のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項31】
前記インプラントプレート(15、17)が各々半球形の頭として形成された少なくとも1つのガイド突出部(43)及び/または特にピラミッド形状の保持突出部である保持突出部(43’)をインプラントプレートの外側に有することを特徴とする請求項1乃至30のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項32】
前記インプラントプレート(15、17;115、117)が各々前記インプラントコア(19;119;219)の受容のために前記インプラントプレートの内側に凹所を有することを特徴とする請求項1乃至31のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項33】
少なくとも1つのインプラントプレート(15、17;115、117)が、前記インプラントが組み立てられるときにその内側から突き出て前記インプラントコア(19;119;219)の外側に形成されるくぼみ(53)へ突出する差し込み(51、151)を有し、前記くぼみ(53)が前記差し込み(51;151)より寸法的に大きく、前記インプラント(15、17;115,117)と前記インプラントコア(19;119;219)との間で相対的な動きを可能にすることを特徴とする請求項1乃至32のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項34】
前記差し込み(51;151)が矢状方向において前記インプラントプレートの寸法に関して中心に配置されることを特徴とする請求項33に記載の椎間板用インプラント。
【請求項35】
前記差し込み(51;151)が前記矢状方向において前記インプラントプレートの寸法に関して偏心的に配置されることを特徴とする請求項33に記載の椎間板用インプラント。
【請求項36】
前記インプラントコア(19)が、前記リムから前記くぼみ(53)に伸びる前記インプラントプレート(15、17)の前記差し込み(51)用の導入経路(55)を少なくとも片方の外側に設けられることを特徴とする請求項1乃至35のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。
【請求項37】
少なくとも1つのインプラントプレート(15、17)が前記リムから前記凹所(45)へ伸びる前記インプラントコア(19)用の導入経路(57)をその内側に設けられることを特徴とする請求項1乃至36のいずれか1つに記載の椎間板用インプラント。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11a】
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【図11b】
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【図11c】
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【図12a】
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【図12b】
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【公開番号】特開2008−289940(P2008−289940A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−231234(P2008−231234)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【分割の表示】特願2005−120606(P2005−120606)の分割
【原出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(504339572)ツィンマー・ゲーエムベーハー (9)
【Fターム(参考)】