説明

検出手段として静電気干渉を使用するモノリシック真空マノメータ

【課題】低コストのダイヤフラム式マノメータを提供する。
【解決手段】マノメータは、上表面及び上表面よりも高く伸張する側壁を有するモノリシック基部102と、基部の上表面によって支持される複数の導電性素子112と、基部の側壁と接続され、基部の上表面に対して導電性素子の上部に位置するダイヤフラム108と、ダイヤフラムの上部から基部を覆うカバー104とを含む。また、基部と接続するガラス被膜110と、導電性素子と接続され、圧力の変化に応じて動くダイヤフラムに反応する導電性素子の間の寄生容量結合における変化を感知するよう構成される電子回路を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出手段として静電気干渉を使用するモノリシック真空マノメータに関する。
なお、この出願は、2009年7月1日に出願された米国仮特許出願第61/222,184号に優先権を主張するものであり、その教示の全てをその内容全体を参照することで本明細書に引用する。
【背景技術】
【0002】
工業プロセスの多くは低圧力でのみ実行される。そのようなプロセスは、半導体製造、マイクロマシニング、真空蒸着、及び特殊コーティング等が含まれるがそれに限定するものではない。このようなプロセスの多くでは圧力調整が極めて重要であり、環境条件(例:温度及び圧力)を維持するために、圧力センサの一種であるマノメータが使用される。マノメータは、減圧を有するプロセスチャンバでの圧力変化を感知するよう構成されている。
【0003】
そのような低圧力を測定できる精度の高いマノメータの一例は、ダイヤフラム式マノメータである。ダイヤフラム式マノメータは、半導体産業で広く用いられている。ひとつには、ダイヤフラム式マノメータは精度が高く且つ汚染に耐性があるため、半導体産業の腐食サービスに適するからである。特に、ダイヤフラム式マノメータは、汚染に強度の耐性を示し、メンテナンスなしで長期間動作する。
【0004】
マノメータは、真空/圧力センサ素子として機能し、プロセスチャンバ内の圧力を測定及び/又は制御するために使用される。ダイヤフラム式マノメータは、円形にテンショニング(伸張)されたダイヤフラムによって分離された2つのチャンバを備えるハウジングを有するのが典型的である。第1のチャンバは、プロセスチャンバすなわち圧力が測定されることになる別のアセンブリと流体連通している。ダイヤフラム式マノメータの第2のチャンバは、リファレンスチャンバと一般に称され、実質的にセンサが感知する最低圧力を下回ると排気且つ密閉されるのが通常である(ただし、それに限定しない)。
【0005】
ダイヤフラムは通常、円形にテンショニングされており、ダイヤフラム式マノメータのハウジング内の2つのチャンバを分離する。ダイヤフラムは、周縁付近を機械的に拘束された薄い金属から基本的に形成されている。ダイヤフラムは、周縁の静止を維持しながら弓型に変形することによって、差圧に反応する。これにより、ダイヤフラムは折り曲げ接地電極として機能する。ダイヤフラムは、自身を横断する差圧に反応して変形し、また静電界と相互作用することで、ダイヤフラムの変形をこれらの静電相互作用を通じて決定できるようになっている。
【0006】
ダイヤフラムの極めて近くに電極アセンブリがある。このアセンブリは、2つの導電性電極を支持する研磨された電気的絶縁表面を有する堅い基部を含むのが通常である。導電性電極は、通常、セラミックであることが多い基部の表面上に塗布されたシルクスクリーンである。従来のダイヤフラム式マノメータの導電性電極の構成は、内部にある固体の円及び内部の円を取り囲むリングを備えるのが一般的である。電極アセンブリは、ダイヤフラムの周縁を含む平面からの固定距離を機械的に拘束されているので、電極は、ダイヤフラムに極めて近く(<0.005インチ)にあり、ダイヤフラムの表面に並列される。加圧によるダイヤフラムの湾曲は、各電極で接地に対する容量を測定し、一方から他方の測定値を差し引くことで、容易に算出できる。
【0007】
最新のダイヤフラム式マノメータは、2つの電極を用いてダイヤフラムの湾曲を監視する。2つの電極の接地に対する容量(「コモンモード容量」)は、ダイヤフラムの湾曲によって変化するが、電極アセンブリの移動によっても変化する。このような移動は、温度変化、温度過渡及び機械的負荷によって生じる。2つのプレートにおける差異(「差分容量」)を用いた測定は、ダイヤフラム及び電極間の運動を排除し、その代わりにダイヤフラムのたわみを反映するので、より安定したものとなる。
【0008】
ダイヤフラムが移動されるにつれて、ダイヤフラム及び導電性素子間の容量も変化する。容量が変化すると、2つの導電性電極から感知される電荷も変化し、これによって、プロセスチャンバにおける圧力の変化を決定する測定値が提供される。測定された圧力の変化は、環境条件を警告するために真空チャンバのコントローラで用いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ダイヤフラム式マノメータは、非常に精密である。しかし、それゆえに、該マノメータは非常に精密な部品を有し、許容誤差が小さい。一般的に言って、従来のダイヤフラム式マノメータにはかなりの数の部品があり、これらは、(i)マノメータの再現性に影響を与える温度変化効果(例:熱膨張及び収縮)を低減する、(ii)浮遊容量が測定に与える影響を低減する、(iii)マノメータの部品のアラインメント変化を低減する、等のために用いられる。その結果、マノメータのコスト及び生産は、製造業者を長年悩ませてきた難題となっている。例えば、熱的効果によって、金属ハウジング及びセラミック基部のための支持金属部品等、マノメータの素材の膨張及び収縮が生じるので、同じ温度でも熱サイクルの別側面では値に変化が生じる。これは素材自身が互いに対してわずかに位置がずれるからであり、同じ素材で形成される場合でも熱伝導率が同一でないことに起因する。このように生産及び再現性の問題から、ダイヤフラム式マノメータを製造するには大きな労働力及びコストを要する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の原理は、(i)基部がハウジングとして機能するモノリシック設計を用いることで、熱的効果を低減する、(ii)フォトリソグラフィック加工を用いて導電性素子がその上に形成されるガラス被膜を用いることで、感知度を向上させる、(iii)ダイヤフラムによって導電性素子間の寄生容量に静電的に干渉することで(従来型マノメータで実行されるような、導電性素子間の容量の変化を測定することとは対照的に)、圧力変化に対する感知度を向上させる、及び(iv)センサ回路をハウジングに接地することで、浮遊容量による影響を低減してマノメータの複雑性を低減することにより、従来のマノメータの問題の多くを克服するものである。これらの構造的及び電気的コンフィギュレーション、並びにマノメータを製造するための他の製造プロセスを用いることで、マノメータは、複雑性及びコストが大幅に軽減され、大規模な製造プロセスでの製造が可能となる。また、環境変化に対する反応が低減されるので、長期的に繰り返し可能になり且つ製造にかかる費用はより軽減される。
【0011】
真空マノメータの一実施形態は、上表面及び底表面を備える中心部分よりも高く伸張する側壁を備える基部を含む。多数の導体が基部の中心部によって規定される開口を貫いて伸張している。ガラス被膜が基部の上表面の少なくとも一部に付着されている。導電性素子はガラス被膜上に成膜され、且つ導体と電気的に通信状態にある。ダイヤフラムは側壁と接続され、導電性素子の上部に広がっている。
【0012】
圧力変化を感知する方法の一実施形態は、寄生容量結合の導電性素子間の静電界に干渉するダイヤフラムに応じた、寄生容量結合の複数の導電性素子間における寄生容量結合の変化を感知するステップを含む。寄生容量結合で感知された変化の信号標本は、出力である。
【0013】
真空マノメータの別の実施形態は、上表面及び上表面より高く伸張する側壁を備えるモノリシック基部を含む。多数の導電性素子が基部の上表面によって支持されている。ダイヤフラムがモノリシック基部の側壁に接続され、またモノリシック基部の上表面に対して導電性素子より上部に位置している。カバーがダイヤフラムの上方で基部を覆うよう構成される。
【0014】
真空マノメータ上の圧力変化を測定するための電子回路の一実施形態は、振動信号を生成するオシレータを含む。インバータがオシレータと電気的に接続されており、オシレータによって生成される振動信号を反転するよう構成される。第1の導電性素子がオシレータと電気的に通信しており、振動信号が第1の導電性素子に印加される。第2の導電性素子がインバータと電気的に接続しており、反転振動信号が第2の導電性素子に印加される。第3の導電性素子が、第1の導電性素子及び第2の導電性素子と寄生容量により容量結合している。センサ回路が第2の導電性素子と電気的に通信しており、第3の導電性素子上の電荷を測定するよう構成されている。
【0015】
真空マノメータを製造する方法の一実施形態は、多数の導体を備える上表面を有する基部を受容するステップを含む。多数の導体は、基部を貫き基部の上表面より上に伸張している。そして、ガラス被膜が基部の上表面に付着される。ガラス被膜により、平面化されて平坦なガラス表面を形成する。平面化によって、導体のそれぞれの露出部分がガラス被膜とほぼ同一平面上にあるように、導体が変更される。多数の導電性素子が平坦なガラス表面上に付着され、該導電性素子が個々の導体と接続される。
本発明の原理のシステム及び方法のより完全な理解は、後述される発明の詳細な説明を添付図面とともに参照することによって得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】寄生容量結合を用いて真空チャンバ内の圧力変化を感知するよう構成された真空マノメータの一例を示す図である。
【図2】その上に導電性電極が成膜され、且つ導電性電極間に寄生容量結合を有する、基部の一例を示す図である。
【図3】相互間に寄生容量結合を有する導体と通信する回路例のブロック図である。
【図4】真空チャンバ内の圧力変化の感知に使用される導電性素子例を示す図である。
【図5】ダイヤフラム式マノメータで圧力変化を感知するために、図4で示された導電性素子をドライブしかつ感知する際に用いられる電気回路図の一例である。
【図6】マノメータで圧力変化を感知する際に使用されるセンサ回路、基部、及び導電性素子の一部を示す、マノメータの一例の図である。
【図7】本発明の原理に係る、ダイヤフラム式マノメータのダイヤフラムの位置に基づくドライヤ信号(dryer signals)及び被測定信号の例を示す信号図である。
【図8】(A)〜(E)は、本発明の原理に係るダイヤフラム式マノメータの製造の工程を示す図である。
【図9】本発明の原理に係る、圧力変化を感知するためのダイヤフラム式マノメータの作動に関するプロセスの一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、一例のマノメータ100を示しており、該マノメータ100は、機械加工された基部102及びカバー104を備えている。機械加工された基部102は、純金属又は合金複合材料から形成される金属基部である。一実施形態では、機械加工された基部102は低い熱膨張係数を有する。機械加工された基部102は、ニューヨーク州ニューハートフォードのスペシャル・メタルズ社によって製造されたインコネル(登録商標)合金等の金属合金を用いる。カバーは金属製かあるいはインコネル(登録商標)合金でもよい。カバー104にはチューブ105が含まれており、該チューブに真空チャンバへの別のチューブ又は別の素子が接続されて、マノメータ100が真空チャンバ内の圧力変化を感知できるように構成されている。基部102及びカバー104を含めたマノメータの各部品を同一の材質にすることによって、マノメータ100はモノリシックである。マノメータ100はモノリシックであるから、マノメータ100は、従来の非モノリシックのマノメータよりも再現性及び動作上の問題がかなり少ない。
【0018】
機械加工された基部102は、上表面107を有するメサ部106を備えている。本明細書で上述したように、ダイヤフラム108もまた金属又はインコネル合金等の金属合金から形成される。ガラス被膜の絶縁層110は、基部102のメサ106の上表面107上に成膜される。ガラス被膜110は、上表面107と接続され、伝導性素子すなわち導体112a〜112c(総称して112)を、当技術分野で周知のように、蒸着及びフォトリソグラフィ加工を用いて、その上に配置する。
【0019】
ガラスフィードスルー114a〜114c(総称して114)は、基部102のメサ106で規定される開口を貫いて伸張している。ガラスフィードスルー114は、基部102のメサ部106を貫いて伸張しているガラス素子116a〜116c(総称して116)及び導体118a〜118c(総称して118)を含む。一実施形態では、グラスフィードスルーは、粉末状のガラスを用いて生成され、熱あるいは別の方法で加工されて開口でガラスフリットを形成する。導体118は、導電性素子112をセンサ回路(図5参照)に接続するために使用される。
【0020】
基部102は、側壁119も備えており、該側壁はメサ部106よりも高く伸張していることから、ダイヤフラム108がそこに接続でき、且つメサ部106に支持されている導体112を通り越えられるようにしている。傾斜リング(canted ring)120は、側壁119上方に成膜されて、ダイヤフラム108がコネクションポイント122で傾斜リング120及び側壁119間にサンドイッチ状に接続されるようにする。一実施形態では、マノメータ100は、円形ダイヤフラムを用いる円形の基部102を有している。シール124は、基部102及びカバー104を直接接続する溶接により形成される。
【0021】
図2には、マノメータの動作を説明するために、マノメータの一部分を例示する。基部の上表面202は、上表面202に接続されているガラス被膜203を備える。ガラス被膜以外の被膜でもダイヤフラム式マノメータの仕様に適合する平坦度まで平滑化できるものは、本発明に適用可能である。後段でさらに詳述するが、導電性素子204は、寄生容量結合206a〜206n(総称して206)を導電性素子204と間で形成することによって、圧力感知能力を提供するために使用される。寄生容量結合206は、導電性素子204間に静電インターフェースを提供する。空気の分子がダイヤフラム108にあたると、ダイヤフラム208に圧力210がかかるので、ダイヤフラム208はその中心に一番弱いポイントがあるため、中心で放射線状にたわみ、これによって寄生容量結合206は、導電性素子204の中心で干渉される。
【0022】
導体線212a及び212bは、それぞれに加えられる+位相信号及び−位相信号を有している。+位相信号は導体線212a上にあると図示されており、これは位相線204の中心で導電性素子204に接続される。圧力210がダイヤフラム208を導電性素子204の中心で湾曲すなわち移動させることにより、中心部の寄生容量結合が静電的に干渉されると、導電性素子204の中心で+位相信号が印加されている導電性素子及び導電性素子204の外部領域における−位相信号の両方と寄生容量的に結合されている導電性素子204の1つと接続している感知線214は、圧力210がダイヤフラム108上で増大すると、−位相信号からより多くの電荷を収集する。
【0023】
図3は、ドライブ回路及び感知回路の両方を備えるセンサ回路の概略ブロック図を示し、該回路は、第1の導電性素子302a、第2の導電性素子302b、及び第3の導電性素子302cを備えている。導電性素子302aのそれぞれは、単一の導電性素子の別の部分である。導電性素子302b及び302cも同様である。寄生容量結合304a及び304bは、第1の導電性素子302a及び導電性素子302c間と、第2の導電性素子302b及び導電性素子302c間に示されている。第3の導電性素子302cは、導電性素子302a及び302bと相互に組み合わせられている(図4参照)。
【0024】
オシレータ306は、方形波等の振動信号を生成するよう構成される。振動信号310は+位相信号であり、導体線312上に出力される。振動信号310は、インバータ308を介して、導体線316上に反転振動信号すなわち−位相信号314となる。導体線312は導電性素子302aと電気的に通信状態であり、また導体線316は導電性素子302bと電気的に通信状態にある。導体線318は、導電性素子302cと電気的に通信状態にあって、導電性素子302bとの寄生容量結合304bから導電性素子302cによって収集された電荷320を受信するよう構成される。電荷320によって生じた差分信号322は、反転振動信号314より低振幅の信号であり、寄生容量結合304bを受けて反転振動信号314の位相及び周波数と一致している。
【0025】
センサ回路324は、差分信号を受信して、出力信号326を出力線328上に出力する。一実施形態では、センサ回路324は、ダイヤフラムに印加されている最大圧力に反応して、フルスケール圧力(FSP)振幅の出力を生成し、且つ真空における圧力が定常状態の圧力である時にゼロ位置にあるダイヤフラムに反応して、出力信号を生成しないよう構成されている。出力信号326は、質量流コントローラ等の真空チャンバのコントローラ(不図示)によって使用されて、マノメータで感知されている真空チャンバにおける環境パラメータ(例:温度及び圧力)を維持又は調節するためにに用いられる。
【0026】
図4には、一連の導電性素子400を示す。この実施形態では、3つの導電性素子が使用されている。−位相フィードスルー導体402、+位相フィードスルー導体404、及び感知線フィードスルー導体406は、3つの異なる導電性素子すなわち配線と接続している。配線は、−位相フィードスルー導体402から半径方向内向きに伸びる直線部分を含む−位相導電性素子408、及び−位相導電性素子408の直線部分から伸びる湾曲部分408a〜408nを含む。+位相導電性素子410は、導電性素子400の中心にある+位相フィードスルー導体404から半径方向外向きに伸びる直線部分と、+位相導電性素子410の直線部分から伸びる湾曲部分410a〜410nとを有している。感知線導電性素子412は、感知線フィードスルー導体406から半径方向内向きに伸びる直線部分と、感知線導電性素子412の直線部分から伸びる湾曲部分412a〜412nとを有している。
【0027】
湾曲部分412a〜412nは、−位相導電性素子408の湾曲部分408a〜408n及び+位相導電性素子410の湾曲部分410a〜410nと相互に組合わされている。この導電性素子408、410及び412の湾曲部分の相互の組合わせが、(i)−位相導電性素子408及び感知線導電性素子412間、(ii)+位相導電性素子410及び感知線導電性素子412間に、寄生容量結合を提供している。+位相導電性素子410は、−位相導電性素子408に対して導電性素子400の中心方向に位置しているので、ダイヤフラム(不図示)が導電性素子400上方の中心領域で導電性素子400方向にずれた場合、+位相導電性素子410及び感知線導電性素子412間の寄生容量結合は妨げられるので、これによって+位相導電性素子410及び感知線導電性素子412間の寄生容量結合は低減される。+位相導電性素子410及び感知線導電性素子412の寄生容量結合が低減されると、感知線導電性素子412は+位相導電性素子410からよりも−位相導電性素子408からより多くの電荷を受け取る。
【0028】
図5には、励起回路502、電荷コレクタ504、同期検出器506、及びセンサオフセット回路508を備える一例のセンス回路500の概略図を示している。励起回路502は、方形波等の振動信号を生成するよう構成されたオシレータ(不図示)、並びに、+位相信号514及び−位相信号516をそれぞれ生成するためのバッファ510及びインバータ512を備えている。
【0029】
チャージアンプ504は、オペアンプ518及びキャパシタ520を含み、これらは組み合わされて積分器として作動して、オペアンプ上に印加されている電流すなわち電荷を積分すなわち合算する。DCフィードバックパス522は、フィードバックのDC部分の安定性を維持することにより、オペアンプが正側及び負側のいずれにおいても飽和状態にならないようにする。オペアンプ518の正入力端子と接続される接地線524は、浮遊容量から、センサの基板からの遮蔽を除去又は低減するために用いられる。図6に示されるように、一実施形態では、接地線524はマノメータの基部に接続されている。
【0030】
同期検出器506は、マルチプライア526並びにサンプル及び支持部528を備えており、励起(+位相信号514)及びチャージアンプ504からの出力信号530を同期するが、これは使用されている反転オペアンプ518を受けて、+に位相される。サンプル及び支持部528は、感知線532の値を測定して、キャパシタ536を用いてフィルタリングされる圧力信号すなわち出力信号534を生成する。
【0031】
センサオフセット回路508は、+位相信号514及び−位相信号516の釣り合いを保つために調整されるよう構成されたポテンショメータ538を含む。電圧ドライバ540は、ポテンショメータ538からの第1ステージのオフセット信号542の振幅を、実質的に数桁分低減して第2ステージのオフセット信号544を生成するために使用される。第1のオフセット信号542の桁数を低減することで、キャパシタ546は、除去しなければ感知線532に入ってしまうリーク容量及びリーク電流を、充分に除去できる程度の相当の大きさ(例:約5〜約10ピコファラッド)に選択される。第2ステージのオフセット信号544は電圧ドライバ540からの出力であり、キャパシタ546を通過した後は第3のオフセット信号548になる。
【0032】
図6は、マノメータの一部分600を示している。マノメータの一部分600は、本発明の原理に係るマノメータの機能をまとめるために、これまでの図面で示された部分の多数の様態を組み合わせて示されている。基部602は上表面603を有し、その上方にはダイヤフラム604が基部602の側壁605と接続されている。回路606も提供され、且つ導電性素子608a〜608n、610a〜610n、及び612a〜612nと電気的に接続されている。導電性素子608a〜608n、610a〜610n、及び612a〜612nのそれぞれは、互いに組合わされた個々の導電性素子の「フィンガ」である。実際の導電性素子は、基部602の上表面603に、例えば図4で例示された形式で成膜される点で、導電性素子608a〜608n、610a〜610n、及び612a〜612nは例示である。導電性素子608a〜608n、610a〜610n、及び導電性素子612a〜612nの間には寄生容量結合614a〜614nが形成され、これによって導電性素子608a〜608nからの電荷を導電性素子612aが収集できる。同様に、導電性素子610a〜610n及び612nはそれらの間に寄生容量結合616a〜616nを有しているので、信号(例:オシレータ信号)が印加されると、導電性素子612aは導電性素子610a〜610nからの電荷を受信できる。
【0033】
動作においては、オシレータ618が振動信号620を生成すると、オシレータ618と接続されているインバータ622が、振動信号620を反転させて反転振動信号624を出力にする。導体線626は導電性素子610a〜610nに接続されてそこに振動信号620を印加し、また導体線628は導電性素子608a〜608nと電気的に通信状態にあって、導電性素子608a〜608nに反転振動信号624が印加される。ガラスフィードスルー630a〜630cは基部602を貫いて伸張しており、導体線626及び628が、導電性素子610a〜610n及び導電性素子608a〜608nと、それぞれ電気的に通信できるようにしている。さらに、導電性素子612a〜612nとガラスフィードスルー630bを介して通信状態にある導体線632は、センサ回路636へ入力するための電荷634を受信する。接地線638もセンサ回路636及び基部602と接続されている。したがって、任意のシステムに内在するものではあるがマノメータとは特に関連のある浮遊容量640は、その影響が軽減される。接地線638を用いることで、浮遊容量がマノメータの測定値に影響を与えないようにするために、従来のマノメータでは使用されるのが通常である同軸ケーブルの使用を排除することができる。センサ回路636は、センサ信号642を出力線644上に出力する。
【0034】
図7は、+位相信号702及び−位相信号が相互に同期化されている状態を示している。ダイヤフラム位置の湾曲706も示されている。T0時において、ダイヤフラム位置の湾曲706は、ダイヤフラムに圧力が加えられたためにゼロ位置から動いている。加えられる圧力に従ってダイヤフラムの位置はゼロ位置から増大するので、最終的にダイヤフラムはフルスケール圧力位置に到達し、これによって測定信号708はT1時において、−位相信号に対応する最大振幅に達する。ダイヤフラム上の圧力が低減するにつれて、ダイヤフラム位置の湾曲706はT2時においてゼロ位置に戻り、これによって測定信号708はT3時においてゼロになっている。
【0035】
図8の(A)〜(E)は、製造プロセスと、製造プロセス段階でのマノメータの構造(図8の(E))をフロー図で示している。図8の(A)では、機械加工された基部800aが受け取られるステップAでプロセスが始まる。機械加工された基部800aは基部そのもの又は若干の加工がすでに実行された基部である。機械加工された基部800aは金属又は金属合金である。機械加工されることで、セラミック等の代替的な基部素材と比べてコストを低減できる。ステップBでは、機械加工された基部800aにガラスフィードスルー802a〜802cが取り付けられる。ガラスフィードスルー802a〜802cは、それぞれ導体804a〜804cを備えている。ガラスフィードスルー802a〜802cは、基部800aのメサ806によって規定される開口を貫いて伸張している。一実施形態では、ガラスフィードスルーは、基部800aの受容後に該基部に適用される。ステップCでは、機械加工された基部800aを焼く又は加熱することで、機械加工された基部800a内の微細な結晶が放出されるようにし、これによってマノメータで作動時の加熱及び冷却サイクルによる変形を低減する。
【0036】
図8の(B)では、ステップDにおいて、ガラス被膜808が基部808bのメサの上表面に付着される。ガラス被膜808は、スラリー状のガラス及び有機バインダーの混合物がシート状に形成された、テープキャスティングとして適用してもよい。図8の(B)に示されるように、液状ガラス又は任意の別のガラス形状を含めた別のガラスの形態も適用できる。
【0037】
図8の(C)では、ステップEにおいて、付着されたガラスが平坦になるよう研磨されて、基部800c上に平坦なガラス表面808’を形成する。ガラス808のグラインドの際に、ガラスフィードスルー808a〜808cも研磨される。さらに、導体804a〜804cもまた研磨されて、ガラス被膜808’、ガラスフィードスルーすなわちフリット(flit)802a〜802c、及び導体804a〜804cが同一平面上にあるようにする。
【0038】
図8の(D)では、ステップFにおいて、金属層810がガラス層808’の上に付着される。金属層810は、例えば半導体チップの製造に用いられるような、蒸着加工を用いて成膜される。ステップGでは、本明細書で説明されたように(図4参照)、フォトリソグラフィック加工が実行されて、導電性素子である配線を生成する。当技術分野で周知のように、フォトリソグラフィック加工は、エッチング及び半導体チップの製造に使用される他の加工を含む。図8に示された製造プロセスは、マノメータの基部のそれぞれを単一のトレイに配置でき、且つ製造作業を多数のマノメータに対して同時に実行できるため、マノメータの大量生産を可能にする。
【0039】
図9には、本発明の原理に係るマノメータの運転プロセス例のフロー図900を示す。ステップ902で、導電性素子間の寄生容量結合を乱すダイヤフラムに応じて生じる、寄生容量結合導電性素子間の寄生容量結合における変化が感知される。寄生容量結合が乱される時、寄生容量結合を生成する静電界が、ダイヤフラムが静電界に入ることによって変化する。感知では、センス回路によって感知線から電荷を感知する。ステップ904では、寄生容量結合の変化における信号標本がマノメータから出力される。
【0040】
詳細な説明及び図面は例示であり、代替的な構造及びプロセスが、本発明の原理に係る機能の同一又は類似のものを実行するために使用されてもよい。例えば、代替的な回路を信号の位相や種類を変更するのに使用しても同じ出力がえられる。さらにまた、異なる配線構造の導電性素子を使用して、且つ任意で回路による補償をしてもよい。また、代替的な製造プロセスを使用して、本発明の原理に係るダイヤフラム式マノメータを製造することもできる。
【0041】
本発明を実現するために少数の実施形態について上述で詳細に説明されたが、これは発明の範囲を制限するものではない。当業者であればすぐに、詳細に説明された範囲以外で、この発明を実現するために用いられる方法及び変更を構想できるであろう。以下に記す特許請求の範囲が、開示された本発明の多数の実施形態をより詳細に規定するものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空マノメータであって、
上表面及び底表面を備える中心部分よりも高く伸張する側壁を有する基部と、
基部の中心部分によって画定される開口を貫いて伸張する複数の電気的導体と、
基部の上表面の少なくとも一部分に付着されるガラス被膜と、
ガラス被膜上に成膜され、複数の電気的導体と電気的に接続される複数の導電性素子と、
側壁と接続され、導電性素子の上部に延在しているダイヤフラムと
を備えることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項2】
請求項1記載の真空マノメータにおいて、導電性素子はガラス被膜上の蒸着層であることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項3】
請求項1記載の真空マノメータにおいて、該真空マノメータはさらに、電気的導体がそれぞれ通過する開口の内側表面に接続される複数のガラスフィードスルーを備え、ガラスフィードスルーは真空密封を提供することを特徴とする真空マノメータ。
【請求項4】
請求項1記載の真空マノメータにおいて、該真空マノメータは、3つの電気的導体を備えていることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項5】
請求項4記載の真空マノメータにおいて、該真空マノメータはさらに、3つの電気的導体と電気的に通信する回路を備え、該回路は、(i)位相が反対で且つ実質的に同じ振幅を有する個々の交流電気信号を電気的導体のうち2つに供給し、且つ(ii)ダイヤフラムの動きに応じて生じる実の電荷誘導信号を受信するよう構成されていることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項6】
請求項5記載の真空マノメータにおいて、回路は、交流電気信号が供給されている2つの電気的導体と電気的に通信状態の2つの導電性素子間における寄生容量結合に干渉するダイヤフラムの動きに応じて、電荷を収集するよう構成されることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項7】
請求項5記載の真空マノメータにおいて、導電性素子は3つの互いに組み合わされた導電性素子を含むことを特徴とする真空マノメータ。
【請求項8】
請求項7記載の真空マノメータにおいて、
第1の組み合わせられた導電性素子は、基部を貫いて伸張する前記導体のうち第1の導体から半径方向内向きに伸張する第1の直線導電性ストリップからほぼ円周方向に伸張し、
第2の組み合わせられた導電性素子は、基部を貫いて伸張する前記導体のうち第2の導体から半径方向外向きに伸張する第2の直線導電性ストリップからほぼ円周方向に伸張し、
第3の組み合わせられた導電性素子は、基部を貫いて伸張する前記導体のうち第3の導体から半径方向内向きに伸張する第3の直線導電性ストリップからほぼ円周方向に伸張する
ことを特徴とする真空マノメータ。
【請求項9】
請求項8記載の真空マノメータにおいて、交流電気信号を搬送する2つの導体の一方は第1の組み合わせられた導電性素子と接続され、交流電気信号を搬送する2つの導体の他方は第2の組み合わせられた導電性素子と接続され、第3の導体は第3の組み合わせられた導電性素子と接続されることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項10】
請求項1記載の真空マノメータにおいて、基部は金属であることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項11】
圧力変化を感知する方法であって、
導電性素子間の寄生容量結合に干渉するダイヤフラムの動きに応じた、寄生容量結合された複数の導電性素子間の寄生容量結合における変化を感知するステップと、
感知された寄生容量結合における変化の信号を出力するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11記載の方法において、感知するステップは、導電性素子間に寄生容量結合を提供する静電界を横切るダイヤフラムに応じて、差分電荷を収集するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11記載の方法において、感知するステップは、(i)第1の信号線及び感知線、並びに(ii)第2の信号線及び感知線、の間の寄生容量結合における差分変化を感知するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項11記載の方法において、該方法はさらに、感知を実行するよう構成された回路に対して接地線を用いることで、浮遊容量を阻止するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項11記載の方法において、該方法はさらに、
導電性素子の第1の導電性素子上に第1の振動信号を印加するステップと、
導電性素子の第2の導電性素子上に第2の振動信号を印加ステップと
を含み、第2の振動信号は第1の振動信号と位相が180度ずれている信号であり、感知するステップは、負の寄生容量結合よりも正の寄生容量結合の方がより妨害された結果として生じる電荷を収集するステップを含む、ことを特徴とする方法。
【請求項16】
真空マノメータであって、
上表面及び上表面よりも高く伸張する側壁を有するモノリシック基部と、
基部の上表面によって支持される複数の導電性素子と、
モノリシック基部の側壁と接続され、モノリシック基部の上表面に対して導電性素子の上部に位置するダイヤフラムと、
ダイヤフラムの上部から基部を覆うよう構成されたカバーと
を含むことを特徴とする真空マノメータ。
【請求項17】
請求項16記載の真空マノメータにおいて、該真空マノメータはさらに、モノリシック基部と接続するガラス層を備え、導電性素子がガラス層に接続されることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項18】
請求項16記載の真空マノメータにおいて、該真空マノメータはさらに、導電性素子と接続され、圧力の変化に応じて動くダイヤフラムに反応した導電性素子間の寄生容量結合における変化を感知するよう構成される電子回路を備えることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項19】
請求項18記載の真空マノメータにおいて、モノリシック基部は、1又は複数の熱サイクルの後に基部が所定の温度であるとき、電子回路が実質的に同一の測定値を生成できるよう構成されていることを特徴とする真空マノメータ。
【請求項20】
真空マノメータ上の圧力変化を測定するための電子回路であって、
振動信号を生成するオシレータと、
オシレータと電気的に接続され、オシレータで生成される振動信号を反転するよう構成されるインバータと、
オシレータと電気的に接続され、振動信号が印加される第1の導電性素子と、
インバータと電気的に接続され、反転振動信号が印加される第2の導電性素子と、
第1の導電性素子及び第2の導電性素子と寄生容量結合されている第3の導電性素子と、
第3の導電性素子と電気的に接続され、第3の導電性素子上の電荷を測定するよう構成されるセンサ回路と
を備えることを特徴とする電子回路。
【請求項21】
請求項20記載の電子回路において、センサ回路は、第3の導電性素子からの電荷の受け取りに応答して電圧を生成するよう構成される電荷増幅回路を備えることを特徴とする電子回路。
【請求項22】
請求項20記載の電子回路において、センサ回路は、真空マノメータの基部に接地され、該接地によってセンサ回路は浮遊容量から保護されることを特徴とする電子回路。
【請求項23】
請求項20記載の電子回路において、センサ回路は、オシレータ及びインバータと電気的に通信し、且つ、第1の入力信号として振動信号を、また第2の入力信号として反転振動信号を受け取るよう構成されるセンサオフセット回路を備えており、センサオフセット回路は、
第1ステージのオフセット信号を生成するために、ユーザが第1及び第2の入力信号間で調整ができるように構成される可変調節回路素子と、
第2ステージのオフセット信号を生成するために、第1ステージのオフセット信号の信号レベルを低減するよう構成される電圧ドライバと、
電圧ドライバと電気的に接続され、識別素子として構成されて、第3ステージのオフセット信号が適切な位相であってそれが第3の導電性素子と接続されたセンサ回路の入力信号線に印加されていることを保証するための容量素子と
を備えることを特徴とする電子回路。
【請求項24】
請求項20記載の電子回路において、センサ回路は、
第1の入力線及び第2の入力線を有する積分器を備える同期検出回路と、
マノメータにおける圧力変化の検出された信号標本を生成するよう構成されるサンプルホールド回路と
を備えており、第1の入力線はセンサ回路の電荷収集回路から電荷電圧信号を受け取り、第2の入力線はオシレータから振動信号を受け取り、積分器は電荷電圧信号及び振動信号を積分して同期検出信号を生成することを特徴とする電子回路。
【請求項25】
真空マノメータを製造する方法であって、
上表面を有する基部と、基部を貫いてその上表面を超えて伸張する複数の導体とを受容するステップと、
基部の上表面にガラス被膜を付着するステップと、
ガラス被膜を平板化して平坦なガラス表面を形成するステップであって、平板化によって導体の個々の露出部分が実質的に平坦なガラス表面と同一平面上にあるように変化させるステップと、
平坦なガラス表面上に複数の導電性素子を付着して、導電性素子をそれぞれの導体と接続するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項25記載の真空マノメータを製造する方法において、該方法はさらに、基部の上表面をガラス被膜に付着する前に平板化するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項25記載の真空マノメータを製造する方法において、ガラス被膜を付着するステップは、
基部の上表面にガラス素材を配置するステップと、
ガラス素材が流れ出るように基部及びガラス素材を加熱するステップと、
ガラスを冷却するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項25記載の真空マノメータを製造する方法において、導体を平坦なガラス表面上に付着するステップは、導体の配線を定めるためにフォトリソグラフィック加工を用いるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項25記載の真空マノメータを製造する方法において、導体を付着するステップは、3つの互いに組み合わせられた導体を平坦なガラス表面に付着するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項25記載の真空マノメータを製造する方法において、該方法はさらに、伸張する導体を備えるガラスフィードスルーを組み立てるステップを含み、ガラス被膜を平板化するステップは、ガラスフィードスルーの上表面が平坦なガラス表面と実質的に同一平面上にあるようにするために、ガラスフィードスルーの少なくとも一部分を平板化するステップを含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−13218(P2011−13218A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−148577(P2010−148577)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(508245529)ブルックス・インストルメント・エルエルシー (4)
【Fターム(参考)】