説明

検索処理方法及びデータ登録方法

【課題】
ICタグの読み取り結果を効率的に利用できるようにする。
【解決手段】
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いる。このようなデータ保持態様を採用することにより、それぞれ必要な1種類のサーバに検索要求を振分けて送信するだけで、4つの基本検索パターンの検索結果を得ることができ、検索処理が効率化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFID(Radio Frequency ID)タグ等のIC(Integrated Circuit)タグに関連する情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
RFIDタグは、様々な物品などに添付され、様々な場所でそのIDが読み取られることが期待されている。すなわち、RFIDタグが添付された物品は所定の位置まで移動すると、当該位置に配置されたリーダでそのRFIDタグのIDが読み取られ、当該リーダのID等と読み取ったRFIDタグのIDとが関連付けられて蓄積される。
【0003】
一方、例えば特開2003−165626号公報には、以下のような技術が開示されている。摂取物等に電子回路チップを装着し、IDリーダによりこの電子回路チップからIDコードを読み取る。ユーザ端末は、このIDコードをID管理サーバに通知して、摂取物の属性を管理する属性情報管理サーバの宛先を入手する。そして、入手した宛先の属性情報管理サーバへIDコードを通知する。これを受けて属性情報管理サーバは、摂取物の属性情報を特定して摂取管理支援サーバに通知する。摂取管理支援サーバは、自身が管理しているユーザの摂取行為履歴と摂取物の属性情報とを用いて、摂取物の摂取行為に対するメッセージを作成し、これをユーザ端末に通知する。本公報では、IDリーダによって読み取られたデータの検索について記載があるが、データの蓄積態様と利用場面を考察した検索パターンについて深く検討されているわけではない。
【特許文献1】特開2003−165626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リーダによって読み取ったRFIDタグのIDは単に蓄積するだけでは、RFIDタグが添付された物品などのトレーサビリティ検証時などデータ利用時において、スケーラビリティや効率性という観点において好ましくない。この点については、従来深い考察がなされているわけではない。
【0005】
従って、本発明の目的は、リーダによるRFIDタグなどのICタグの読み取り結果を効率的に利用できるようにするための技術を提供することである。
【0006】
また本発明の他の目的は、リーダによるRFIDタグなどのICタグの読み取り結果を利用するための新規なインターフェース及びプラットフォームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る検索処理方法は、ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いるものである。このような2つのサーバにデータを保持することにより、以下の4つの基本検索パターンの少なくともいずれかについて効率的な検索が可能となる。
【0008】
すなわち、本発明の第1の態様に係る検索処理方法は、検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、(a)指定された検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、(b)指定された検索キーがリーダの識別情報である場合には、検索キーであるリーダの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、リーダ情報管理サーバに送信するステップと、(c)指定された検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、(d)指定された検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、リーダ情報管理サーバに送信するステップとのうち、(a)又は(c)と、(b)又は(d)とを含む。
【0009】
(a)乃至(d)のステップは、4つの基本検索パターンに対応しており、それぞれ必要な1種類のサーバに検索要求を振分けて送信するだけで、4つの基本検索パターンのいずれかの検索結果を得ることができ、検索処理が効率化される。
【0010】
また、本発明の第2の態様に係るデータ登録方法は、上で述べたオブジェクト情報管理サーバ及びリーダ情報管理サーバにデータを登録する方法であって、リーダが特定のICタグの識別情報を読み取るステップと、上記リーダの識別情報に基づきリーダ情報管理サーバからリーダの静的情報を取得するリーダ静的情報取得ステップと、読み取った特定のICタグの識別情報に対応してリーダ静的情報取得ステップにより取得したリーダの静的情報をオブジェクト情報管理サーバに登録させるリーダ静的情報登録ステップと、読み取った特定のICタグの識別情報に基づきオブジェクト情報管理サーバから特定のICタグの静的情報を取得するICタグ静的情報取得ステップと、リーダの識別情報に対応したICタグ静的情報取得ステップにより取得した特定のICタグの静的情報をリーダ情報管理サーバに登録させるICタグ静的情報登録ステップとを含む。
【0011】
このように本発明の第1の態様に係る検索処理方法で用いられるオブジェクト情報管理サーバ及びリーダ情報管理サーバにデータが蓄積されるようになれば、検索が効率化される。
【0012】
なお、上で述べたリーダ静的情報取得ステップと、リーダ静的情報登録ステップと、ICタグ静的情報取得ステップと、ICタグ静的情報登録ステップとを、リーダ又は当該リーダの代理処理実行コンピュータが実行するようにしてもよい。リーダが主導してデータを登録するものである。
【0013】
一方、上で述べたリーダ静的情報取得ステップが、リーダが、リーダの識別情報及び読み取った特定のICタグの識別情報とを含む第1登録要求をリーダ情報管理サーバに送信するステップと、リーダ情報管理サーバが、第1登録要求を受信すると、リーダの識別情報で検索して対応するリーダの静的情報を読み出すステップとを含むようにしてもよい。さらに、上で述べたリーダ静的情報登録ステップが、リーダ情報管理サーバが、特定のICタグの識別情報とリーダの静的情報とを含む第2登録要求を、オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、オブジェクト情報管理サーバが、第2登録要求を受信すると、特定のICタグの識別情報に対応してリーダの静的情報を登録するステップとを含むようにしてもよい。また、上で述べたICタグ静的情報取得ステップにおいて、オブジェクト情報管理サーバが、第2登録要求に含まれる特定のICタグの識別情報で検索して対応する特定のICタグの静的情報を読み出すようにしてもよい。さらに、上で述べたICタグ静的情報登録ステップが、オブジェクト情報管理サーバが、読み出した特定のICタグの静的情報をリーダ情報管理サーバに送信するステップと、リーダ情報管理サーバが、特定のICタグの静的情報を受信し、リーダの識別情報に対応して、受信した特定のICタグの静的情報を登録するステップとを含むようにしてもよい。
【0014】
また、本発明の第3の態様に係る検索処理方法は、ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報とを管理するリーダ情報管理サーバとを用いる。
【0015】
この場合、本発明の第3の態様に係る検索処理方法は、検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、(a)指定された検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、(b)指定された検索キーがリーダの識別情報である場合には、検索キーであるリーダの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、リーダ情報管理サーバに送信し、さらに、リーダ情報管理サーバにおいてリーダの識別情報から特定されるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信するリーダ識別情報検索ステップと、(c)指定された検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、(d)指定された検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信するステップとのうち、(a)又は(c)と、(b)又は(d)とを含む。本発明の第3の態様においても(a)乃至(d)のステップは4つの基本検索パターンに対応しており、本実施の形態におけるインターフェースにより、トレーサビリティに関連して必要となるデータを取得できるようになる。
【0016】
さらに、本発明の第4の態様に係るデータ登録方法は、上で述べたオブジェクト情報管理サーバにデータを登録するための方法であって、リーダが特定のICタグの識別情報を読み取るステップと、リーダの識別情報に基づきリーダ情報管理サーバからリーダの静的情報を取得するリーダ静的情報取得ステップと、読み取った特定のICタグの識別情報に対応してリーダ静的情報取得ステップにより取得したリーダの静的情報をオブジェクト情報管理サーバに登録させるリーダ静的情報登録ステップとを含む。このように本発明の第3の態様に係る検索処理方法に用いられるオブジェクト情報管理サーバにデータを登録する処理は比較的簡単である。
【0017】
また本発明の第5の態様に係る検索処理方法は、ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報の代わりにリーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いる。
【0018】
この場合、本検索処理方法は、検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、(a)指定された検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、(b)指定された検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、(c)指定された検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、リーダ情報管理サーバに送信するステップとのうち、(a)又は(b)と(c)とを含む。リーダの識別情報を取り扱わないので4つの基本検索パターンのうち1つは存在せず、(a)乃至(c)のステップが3つの基本検索パターンに対応している。この場合も、それぞれ必要な1種類のサーバに検索要求を振分けて送信するだけで、3つの基本検索パターンのいずれかの検索結果を得ることができ、検索処理が効率化される。
【0019】
さらに本発明の第6の態様に係るデータ登録方法は、上で述べたオブジェクト情報管理サーバとリーダ情報管理サーバとにデータを登録する方法であって、自身の静的情報を有するリーダが特定のICタグの識別情報を読み取るステップと、読み取った特定のICタグの識別情報に対応してリーダの静的情報をオブジェクト情報管理サーバに登録させるステップと、特定のICタグの識別情報に基づきオブジェクト情報管理サーバから特定のICタグの静的情報を取得する取得ステップと、リーダの静的情報に対応して、取得ステップにより取得した特定のICタグの静的情報をリーダ情報管理サーバに登録させる登録ステップとを含む。
【0020】
このように本発明の第5の態様に係る検索処理方法で用いられるオブジェクト情報管理サーバ及びリーダ情報管理サーバにデータが蓄積されるようになれば、検索が効率化される。
【0021】
本発明の第7の態様に係る検索処理方法は、ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバを用いる。そして本検索処理方法は、検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、(a)指定された検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信する第1のステップと、(b)指定された検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信する第2のステップと、(c)指定された検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信する第3のステップと、(a)及び(b)と、或いは、(a)又は(b)と(c)とを含む。リーダの識別情報を取り扱わないので4つの基本検索パターンのうち1つは存在せず、(a)乃至(c)のステップが3つの基本検索パターンに対応している。本実施の形態におけるインターフェースにより、トレーサビリティに関連して必要となるデータを取得できるようになる。
【0022】
本発明の第8の態様に係る検索処理方法は、ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの識別情報と蓄積及び管理し、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの識別情報とを蓄積及び管理するオブジェクト及びリーダ情報管理サーバを用いる。
【0023】
この場合、本検索処理方法は、検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、(a)指定された検索キーがICタグの識別情報であり且つ要求データ種別がリーダの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報とリーダの識別情報という要求データ種別とを含み、ICタグの識別情報からリーダの識別情報を抽出させ、当該リーダの識別情報から当該リーダの静的情報を抽出させるための検索要求を生成し、オブジェクト及びリーダ情報管理サーバに送信するステップと、(b)指定された検索キーがリーダの識別情報であり且つ要求データ種別がICタグの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの識別情報とICタグの静的情報という要求データ種別とを含み、リーダの識別情報からICタグの識別情報を抽出させ、当該ICタグの識別情報から当該ICタグの静的情報を抽出させるための検索要求を生成し、オブジェクト及びリーダ情報管理サーバに送信するステップと、(c)指定された検索キーがICタグの静的情報であり且つ要求データ種別がリーダの静的情報である場合には、検索キーであるICの静的情報とリーダの静的情報という要求データ種別とを含み、ICの静的情報からリーダの識別情報を抽出させ、当該リーダの識別情報からリーダの静的情報を抽出させるための検索要求を生成し、オブジェクト及びリーダ情報管理サーバに送信するステップと、(d)指定された検索キーがリーダの静的情報であり且つ要求データ種別がICタグの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報とICタグの静的情報という要求データ種別とを含み、リーダの静的情報からICタグの識別情報を抽出させ、当該ICタグの識別情報から当該ICタグの静的情報を抽出させるための検索要求を生成し、オブジェクト及びリーダ情報管理サーバに送信するステップとのうち、(a)又は(c)と、(b)又は(d)とを含む。
【0024】
(a)乃至(d)のステップが4つの基本検索パターンに対応しており、本実施の形態におけるインターフェースにより、トレーサビリティに関連して必要となるデータを取得できるようになる。
【0025】
本発明の第9の態様に係る検索処理方法は、ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの識別情報と蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの識別情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いる。
【0026】
この場合、本検索処理方法は、検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、(a)指定された検索キーがICタグの識別情報であり且つ要求データ種別がリーダの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報とリーダの静的情報という要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信し、さらに、オブジェクト情報管理サーバにおいてICタグの識別情報から特定されるリーダの識別情報とリーダの静的情報という要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、リーダ情報管理サーバに送信する第1ステップと、(b)指定された検索キーがリーダの識別情報であり且つ要求データ種別がICタグの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの識別情報とICタグの静的情報という要求データ種別とを含む検索要求を生成し、リーダ情報管理サーバに送信し、さらに、リーダ情報管理サーバにおいてリーダの識別情報から特定されるICタグの識別情報とICタグの静的情報という要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信する第2ステップと、(c)指定された検索キーがICタグの静的情報であり且つ要求データ種別がリーダの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報とリーダの識別情報という要求データ種別とを含む検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信し、さらに、オブジェクト情報管理サーバにおいてICタグの静的情報から特定されるリーダの識別情報とリーダの静的情報という要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、リーダ情報管理サーバに送信する第3ステップと、(d)指定された検索キーがリーダの静的情報であり且つ要求データ種別がICタグの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報とICタグの静的情報という要求データ種別とを含む検索要求を生成し、リーダ情報管理サーバに送信し、さらに、リーダ情報管理サーバにおいてリーダの静的情報から特定されるICタグの識別情報とICタグの静的情報という要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、オブジェクト情報管理サーバに送信する第4ステップとのうち、(a)又は(c)と、(b)又は(d)とを含む。
【0027】
(a)乃至(d)のステップが4つの基本検索パターンに対応しており、本実施の形態におけるインターフェースにより、トレーサビリティに関連して必要となるデータを取得できるようになる。
【0028】
本発明に係る方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークを介してディジタル信号にて頒布される場合もある。なお、処理途中のデータについては、コンピュータのメモリ等の記憶装置に一時保管される。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、リーダによるRFIDタグなどのICタグの読み取り結果を効率的に利用できるようになる。
【0030】
また本発明の別の側面として、リーダによるRFIDタグなどのICタグの読み取り結果を利用するための新規なインターフェース及びプラットフォームを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下の説明のため用語を最初に説明しておく。O−ID(Object-ID)は、ICタグを一意に識別するためのIDであり、当該ICタグが添付されているオブジェクトも一意に識別できる。R−ID(Reader-ID)は、リーダを一意に識別するためのIDである。さらに、O−inf(Object-information)は、オブジェクト関連の情報であって、以下に説明するO−sem及びO−hisからなる。O−sem(Object-semantic)は、オブジェクトの静的情報であり、例えば物品名などである。また、O−his(Object-history)は、そのICタグのIDを読み取ったリーダのR−ID又はR−semの集合からなる履歴情報である。また、R−inf(Reader-information)は、リーダ関連の情報であって、以下に説明するR−sem及びR−hisからなる。R−sem(Reader-semantic)は、そのリーダの名前や読み込んだことの意味することを表す情報である。また、R−his(Reader-history)は、そのリーダが読み取ったICタグのO−sem又はO−IDの集合からなる履歴情報である。
【0032】
また、本発明の実施の形態では、4つの基本検索パターンにより、トレーサビリティに関連するネットワーク・サービスに対応する。第1の検索パターンP1は、O−IDを検索キーとして指定し、O−infを要求データ種別として指定する検索である。第1の検索パターンP1は、O−infのうちO−sem(例えば商品のメーカ名など)を要求データ種別とする検索パターンP1−1と、O−his(商品などの流通経路、すなわち当該RFIDタグを読み取ったリーダのR−sem列)を要求データ種別とする検索パターンP1−2とを含む。
【0033】
また、第2の検索パターンP2は、R−IDを検索キーとして指定し、R−infを要求データ種別として指定する検索である。第2の検索パターンP2は、R−infのうちR−semを要求データ種別とする検索パターンP2−1と、R−his(これまでに読み取ったRFIDタグのO−sem列)を要求データ種別とする検索パターンP2−2とを含む。本パターンは、在庫管理でリーダの周辺にあるものを探す場合や、製品の回収時にリーダがついているゲートを通過した製品を探す場合に有用である。
【0034】
さらに、第3の検索パターンP3は、O−sem(例えば商品名、場所名)を検索キーとして指定し、当該O−semに係るRFIDタグを読み取ったリーダのR−sem(例えば所有者、在籍者、場所など)を要求データ種別とする検索パターンである。
【0035】
また、第4の検索パターンP4は、R−sem(例えば人名、場所名)を検索キーとして指定し、当該R−semに係るリーダが読み取ったRFIDタグのO−sem(例えば所持品名、リーダのところにある物の名称など)を要求データ種別とする検索パターンである。
【0036】
なお、検索パターンP3は検索パターンP1−2を自然言語的にした検索パターンであり、検索パターンP4は検索パターンP2−2を自然言語的にした検索パターンである。利用者はICタグが示すオブジェクトやリーダの識別情報を知らない状況がある。または、ICタグが装着されたオブジェクトが目の前にあってもリーダが無く、そのオブジェクトの詳細情報を取得できないような状況も考えられる。このような状況でも、自然言語に近い、名前などの静的な情報を指定することで、これらを特定し、詳細情報を検索することを可能にすると、利便性が向上する。
【0037】
上記の検索パターン、またはその組合せにより、本実施の形態では、多種・多様な検索サービスを提供できるようになる。上で述べたように、利用者は、検索キーとして、オブジェクトに装着されたICタグの識別情報、リーダの識別情報、ICタグが示すオブジェクトの名前などの静的情報、リーダを持つ所有者やリーダが設置された場所の名前などの静的情報のいずれかを指定して、詳細な情報を検索できるようになる。
【0038】
さらには、複数の検索パターンを組み合わせることで、高度なサービスを提供することも可能である。例えば、あるシリーズ化された商品(例えばコミック誌)の購入者の中で、同じシリーズの新商品(例えば同じコミック誌の新刊)を購入していない人に広告を送る広告配信サービスを想定する。広告配信業者は、第1ステップとして、該当する商品の所有者を検索する必要がある。商品の識別番号が既知ならばそれを検索キーとする検索パターン1、あるいは、商品の識別番号が未知ならば商品の名前を検索キーとする検索パターン3を起動し、その商品のICタグを読んだリーダを特定することにより、その商品の購入者を特定することが可能になる。広告配信業者は、第2ステップとして、該当する商品の所有者が新商品を既に所持しているかを確認する必要がある。この場合は、その購入者の識別番号が既知ならばそれを検索キーとする検索パターン2、識別番号が未知ならば購入者の名前を検索キーとする検索パターン4を起動し、その購入者の所持品に装着したICタグを特定することにより、新商品を既に所有しているかを確認することができる。もしも、その人が新商品をまだ所有していないならば、広告を送信するために所有している端末が携帯電話機か、PC(Personal Computer)か、PDA(Personal Digital Assistant)か、TVなどかを同時に確認できるので、最適な端末を選択して、新商品の広告を送信すれば良い。
【0039】
次に、図1に本実施の形態に係るシステム概要図を示す。インターネットなどのネットワーク1には、以下で説明する構成を有する1又は複数のDBサーバ3と、複数のRFIDリーダ5と、複数の検索端末7とが接続されている。RFIDタグ11は、例えば商品9に添付されており、例えば所定の位置に配置されているRFIDリーダ5によりそれが保持するデータ(例えばRFID)が読み出される。RFIDリーダ5は、RFIDタグ11から読み取ったデータをDBサーバ3に送信して登録する。登録の仕方については以下で詳細に述べる。また、検索端末7は、上で述べた4つの基本検索パターンのいずれかに従ってDBサーバ3において蓄積及び管理されているRFIDリーダ5の読み取り結果をDBサーバ3から抽出するための処理を行う。DBサーバ3は、検索端末7からの検索要求に応じて検索処理などを実施し、RFIDリーダ5から読み取り結果などのデータを受信し、登録処理などを実施する。
【0040】
次に図2を用いてDBサーバ3と検索端末7との関係を模式的に示す。DBサーバ3と検索端末7とには、トレーサビリティプラットフォーム・ミドルウェアがインストールされており、当該トレーサビリティプラットフォーム・ミドルウェアにより、検索端末7で実行されるアプリケーションとのAPI(Application Program Interface)−1と、DBサーバ3におけるDB検索部31とのAPI−2とが提供される。このトレーサビリティプラットフォーム・ミドルウェアにおいては、API−1を介して入力される検索要求(検索キー,要求データ種別,範囲)の振分け処理を実施する検索インターフェース部71と、検索インターフェース部71において検索パターンP1であると判断された場合に検索端末7及びDBサーバ3内で処理を行うパターン1検索処理部101と、検索インターフェース部71において検索パターンP2であると判断された場合に検索端末7及びDBサーバ3内で処理を行うパターン2検索処理部102と、検索インターフェース部71において検索パターンP3であると判断された場合に検索端末7及びDBサーバ3内で処理を行うパターン3検索処理部103と、検索インターフェース部71において検索パターンP4であると判断された場合に検索端末7及びDBサーバ3内で処理を行うパターン4検索処理部104とが含まれる。以下で述べる場合には、複数のDBサーバ3が連携して検索パターンを処理する場合もあるが、そのような場合には複数のDBサーバ3においてトレーサビリティプラットフォーム・ミドルウェアの検索処理部を構成するモジュールが連携して処理を行う。
【0041】
検索インターフェース部71は、検索要求における検索キーにより検索パターンP1乃至P4のいずれかを判断する。また、要求データ種別により検索パターンP1−1又はP1−2、検索パターンP2−1又はP2−2を判断する。
【0042】
また、図3を用いてDBサーバ3とRFIDリーダ5との関係を模式的に示す。DBサーバ3とRFIDリーダ5とには、トレーサビリティプラットフォーム・ミドルウェアがインストールされており、当該トレーサビリティプラットフォーム・ミドルウェアにより、RFIDリーダ5で実行されているID読取部51とのAPI−3と、DBサーバ3におけるDB登録部32とのAPI−2とが提供される。このトレーサビリティプラットフォーム・ミドルウェアにおいては、RFIDリーダ5及びDBサーバ3内で実行されるデータ登録処理部105が含まれる。以下で述べる場合には、複数のDBサーバ3が連携して登録処理を実施する場合もあるが、そのような場合には複数のDBサーバ3においてトレーサビリティプラットフォーム・ミドルウェアのデータ登録処理部105を構成するモジュールが連携して処理を行う。
【0043】
次に、DBサーバ3の構成を、RFIDリーダ5がRFIDタグ11から読み取ったデータ等の格納形態によって3つのモデルに分けて説明する。
【0044】
(1)第1モデル
本モデルの前提としては、O−IDはRFIDタグ11に格納されており、O−semはDBサーバ3に登録されており、O−hisもDBサーバ3に登録されており、R−IDはRFIDリーダ5に登録されており、R−semはDBサーバ3に登録されており、R−hisもDBサーバ3に登録されているものとする。
【0045】
そして、第1モデルのうちモデル1−1では、DBサーバ3は、図4に示すように、オブジェクト情報管理サーバ301と、リーダ情報管理サーバ302とで構成される。そして、オブジェクト情報管理サーバ301は、O−IDとそのO−semとO−his(R−ID列)との関係を管理する。なお、R−ID#1、R−ID#2は、複数のR−IDが登録されることを表している。また、リーダ情報管理サーバ302は、R−IDとR−semとR−his(O−ID列)との関係を管理する。なお、O−ID#1、O−ID#2は、複数のO−IDが登録されることを表している。モデル1−1では、RFIDリーダ5で特定されるR−IDとO−IDの対を直接オブジェクト情報管理サーバ301及びリーダ情報管理サーバ302に登録する態様を示している。
【0046】
また、第1モデルのうちモデル1−2では、DBサーバ3は、図5に示すように、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303で構成される。そして、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303は、O−IDとそのO−semとO−his(R−ID列)との関係、及びR−IDとR−semとR−his(O−ID列)との関係を管理する。すなわち、オブジェクト情報管理サーバ301及びリーダ情報管理サーバ302を統合したものである。モデル1−2では、RFIDリーダ5で特定されるR−IDとO−IDの対を直接オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303に登録する態様を示している。
【0047】
オブジェクト情報管理サーバ301に登録されるデータの一例を図6に示す。図6の例では、O−IDの列、O−semの列、それらに対応してそれを読み取ったリーダのR−IDと当該R−IDのRFIDリーダ5が当該RFIDタグ11を読み取った日時及びRFIDリーダ5の詳細な情報が管理されているリーダ情報管理サーバのIPアドレスとを登録するための列とが登録されている。
【0048】
図6にあるように、例えば、O−IDが9360703のオブジェクトは、PC FM xyzであり、これを読んだ3つのリーダのIDが記憶されている。例えば、O−hisの1件目、すなわち1件目のR−IDに関する情報として、リーダIDが70538328のリーダがこれを"0505130840"即ち2005年5月13日8時40分に読んだことがわかるようになっている。また、リーダIDが70538328のリーダがどのようなものかは、IPアドレス10.25.192.4のリーダ情報管理サーバに書かれていることも、ここに示されているので、次にこのサーバにアクセスしてリーダの静的情報を簡単に得ることができる。また、リーダがオブジェクトを読み取った日時が管理されているので、時間範囲を指定した検索もできる。例えば、O−IDが9360703のオブジェクトであるPC FM xyzにつき、2005年5月14日以降を時間範囲に指定した検索の場合は、時刻に関する情報が"0505140000"よりも大きいもののみが検索対象となるため、時刻のデータが"0505141730"である3つ目のリーダIDである8588だけが回答されるようになる。
【0049】
同様にリーダ情報管理サーバ302にもR−IDの列、R−semの列、それらに対応して該リーダが読み取ったオブジェクトのO−IDと、読み取った日時などの情報が登録されており、時間範囲を指定した検索も可能である。
【0050】
(2)第2モデル
本モデルの前提としては、O−IDはRFIDタグ11に格納されており、O−semはDBサーバ3に登録されており、O−hisもDBサーバ3に登録されており、R−IDは取り扱われず、R−semはRFIDリーダ5に登録されており、R−hisはDBサーバ3に登録されているものとする。
【0051】
そして、第2モデルのうちモデル2−2では、DBサーバ3は、図7に示すように、オブジェクト情報管理サーバ304で構成される。そして、オブジェクト情報管理サーバ304は、O−IDとO−semとO−his(R−sem列)の関係を管理する。なお、R−sem#1,R−sem#2は、複数のR−semが登録されていることを表している。モデル2−1では、R−IDを取り扱わないので、RFIDリーダ5で特定されるO−IDとR−semの対を登録する態様を示している。
【0052】
また、第2モデルのうちモデル2−1では、DBサーバ3は、図8に示すように、オブジェクト情報管理サーバ305と、リーダ情報管理サーバ306とで構成される。そして、オブジェクト情報管理サーバ305は、O−IDとO−semとO−his(R−sem列)との関係を管理し、リーダ情報管理サーバ306は、R−semとR−his(O−sem列)との関係を管理する。モデル2−2では、RFIDリーダ5で特定されるR−semとO−IDの対をオブジェクト情報管理サーバ305に登録し、派生的にR−semとO−IDに対応するO−semをリーダ情報管理サーバ306に登録する態様を示している。
【0053】
(3)第3モデル
本モデルの前提としては、O−IDはRFIDタグ11に格納されており、O−semはDBサーバ3に登録されており、O−hisもDBサーバ3に登録されており、R−IDはRDIDリーダ5に登録されており、R−semはDBサーバ3に登録されており、R−hisもDBサーバ3に登録されているものとする。
【0054】
そして、第3モデルのうちモデル3−1では、DBサーバ3は、図9に示すように、オブジェクト情報管理サーバ307と、リーダ情報管理サーバ308とで構成される。そして、オブジェクト情報管理サーバ307は、O−IDとそのO−semとO−his(R−sem列)との関係を管理する。また、リーダ情報管理サーバ308は、R−IDとR−semとの関係を管理する。モデル3−1では、RFIDリーダ5で特定されるR−IDとO−IDの対と、リーダ情報管理サーバ308に登録されているR−ID及びR−semとを用いて、オブジェクト情報管理サーバ307にO−IDに対応してR−semを登録する態様を示している。
【0055】
また、第3モデルのうちモデル3−2では、DBサーバ3は、図10に示すように、オブジェクト情報管理サーバ309と、リーダ情報管理サーバ310とで構成される。そして、オブジェクト情報管理サーバ309は、O−IDとそのO−semとO−his(R−sem列)との関係を管理する。また、リーダ情報管理サーバ310は、R−IDとR−semとR−his(R−sem列)との関係を管理する。モデル3−2では、RFIDリーダ5で特定されるR−IDとO−IDの対及びオブジェクト情報管理サーバ309及びリーダ情報管理サーバ310とを用いて、R−IDとO−semの対をリーダ情報管理サーバ310に登録し、O−IDとR−semの対をオブジェクト情報管理サーバ300に登録する態様を示している。
【0056】
図11に、第3モデルにおけるオブジェクト情報管理サーバ309に登録されるデータの一例を示す。図11の例では、O−IDの列、O−semの列、それらに対応してしてそれを読み取ったリーダのR−semと当該R−semのRFIDリーダ5が当該RFIDタグ11を読み取った日時及びRFIDリーダ5の詳細な情報が管理されているリーダ情報管理サーバのIPアドレスとを登録するための列とが登録されている。
【0057】
図11にあるように、例えば、O−IDが9360703のオブジェクトは、PC FM xyzであり、これを読んだ3つのリーダの静的情報が記憶されている。例えば、最後にこのオブジェクトを読んだリーダ、即ち日時に関する情報が一番大きい値のリーダは、日時の情報が"0505141730"であるSS蒲田5FB01にあるリーダで、読んだ時刻は2005年5月14日17時30分であることがわかるようになっている。このリーダの詳細情報を知る必要がある場合には、IPアドレス10.25.144.129も記憶されているので、このアドレスのリーダ情報管理サーバにアクセスすることにより、その他に何を読んだかなどの詳細情報を追跡しても良い。また、図6の説明と同様、リーダがオブジェクトを読み取った日時が管理されているので、時間範囲を指定した検索もできる。例えば、O−IDが41551のオブジェクトであるDVD JUPの2005年1月の動きを調査したい場合は、日時の検索範囲として2005年1月1日0時0分即ち"0501010000"から2005年1月31日23時59分即ち"0501312359"の間を検索範囲としてオブジェク情報管理サーバ309のデータを検索すればよい。するとこのサーバで、指定された日時範囲で検索され、2005年1月4日14時20分に青葉台○○4Fのリーダで読まれ、2005年1月9日22時10分に△□小学校正門のリーダで読まれたことが回答される。
【0058】
同様にリーダ情報管理サーバ310にもR−IDの列、R−semの列、それらに対応して該リーダが読み取ったオブジェクトのO−IDと、読み取った日時などの情報が登録されており、時間範囲を指定した検索も可能である。
【0059】
次に、各モデルにおける登録及び検索処理を説明する。
【0060】
(1−1)モデル1−1
(1−1−A)登録処理
図12を用いてモデル1−1における登録処理を説明する。RFIDリーダ5のID読取部51は、RFIDタグ11からO−IDを読み取ると、API−3を介してデータ登録処理部105に登録要求を出力する。RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、登録要求に応じて、O−IDをキーとし、O−hisをキーの詳細とし、R−IDを登録情報とする登録メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ301に送信する(ステップ(1))。図13(a)に、登録メッセージのメッセージ・フォーマットの一例を示す。登録メッセージは、登録メッセージのヘッダ、登録場所のキー及びキーの詳細、及び登録情報を含む。オブジェクト情報管理サーバ301側のデータ登録処理部105は、登録メッセージを受信し、登録メッセージに含まれるデータを登録要求としてAPI−2を介してDB登録部32に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301のDB登録部32は、O−IDに対応して、登録情報であるR−IDを、キーの詳細のO−hisとしてDBに登録する。
【0061】
また、RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、R−IDをキーとし、R−hisをキーの詳細とし、O−IDを登録情報とする登録メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ302に送信する(ステップ(2))。登録メッセージのフォーマットは図13(a)で示したとおりである。リーダ情報管理サーバ302側のデータ登録処理部105は、登録メッセージを受信し、登録メッセージに含まれるデータをAPI−2を介して登録要求としてDB登録部32に出力する。リーダ情報管理サーバ302のDB登録部32は、R−IDに対応して、登録情報であるO−IDを、キーの詳細のR−hisとしてDBに登録する。
【0062】
このように2段階ではあるが、単純な登録処理を実施すれば済む。
【0063】
(1−1−B)検索処理
一方、検索処理は、各基本検索パターンにつき図14のように行われる。まず、検索端末7のアプリケーション1からAPI−1を介してキー、要求データ種別及び検索範囲を含む検索要求が検索インターフェース部71に出力される。検索インターフェース部71は、検索要求のキー及び要求データ種別から検索パターンを特定する。
【0064】
(1−1−B−1)検索パターンP1−1
検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−semである場合には検索パターンP1−1であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索要求に応答して、O−IDを検索キーとし、O−semを要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ301に送信する(ステップ(1))。図13(b)に、検索要求メッセージのメッセージ・フォーマットの一例を示す。検索要求メッセージは、検索要求メッセージのヘッダ、検索の要求元のアドレス又はID、メッセージ番号(MN)、検索キー、要求検索情報とを含む。オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、要求データ種別のO−semのデータを抽出する。
【0065】
その後DB検索部31は、抽出したO−semをAPI−2を介してオブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101は、O−semを検索情報とする検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して検索端末7側のパターン1検索処理部101に送信する(ステップ(2))。図13(c)に、検索応答メッセージのメッセージ・フォーマットの一例を示す。検索応答メッセージは、検索応答メッセージのヘッダ、検索要求元のアドレス又はID、メッセージ番号(MN)、及び抽出された検索情報を含む。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれる検索結果のデータを検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−semを出力する。
【0066】
(1−1−B−2)検索パターンP1−2
また、検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP1−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを第1の検索キーとし、R−IDという種類を表すコードを第2のキーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする拡張検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ301に送信する(ステップ(1))。図15(a)に、拡張検索要求メッセージのメッセージ・フォーマットの一例を示す。拡張検索要求メッセージは、拡張検索要求メッセージのヘッダ、検索要求の要求元のアドレス又はID、メッセージ番号(MN)、要求元によって特定される第1の検索キー、最初の宛先DBサーバ3において特定される第2の検索キー(要求元では種別が特定される)、及び要求検索情報を含む。具体的には、本ステップでは図15(b)に示すような拡張検索要求メッセージが生成され、送信される。すなわち、第1の検索キーがO−IDであり、第2の検索キーがR−IDという種類を表すコードであり、要求検索情報がO−his(R−sem)である。
【0067】
オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101は、拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−IDと要求データ種別であるR−IDという種類を表すコード)をAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−ID列を抽出する。
【0068】
その後DB検索部31は、抽出したR−ID列をAPI−2を介してオブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101は、受け取ったR−ID列のうち1つのR−IDを、1つの拡張検索要求メッセージにおけるR−IDという種類を表すコードの代わりに埋め込み、結果としてR−ID列に含まれるR−ID数の拡張検索要求メッセージを生成して、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ302に送信する(ステップ(2))。なお、図14において#nはR−ID列中のR−ID数を表す。また、リーダ情報管理サーバ302が複数存在する場合には、R−ID毎に宛先を変える必要がある。
【0069】
リーダ情報管理サーバ302側のパターン1検索処理部101は、ネットワーク1を介して拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは第2の検索キーR−IDと要求データ種別O−his(R−sem))をAPI−2を介してDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ302のDB検索部31は、R−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−semを抽出する。受信した拡張検索要求メッセージ毎に処理を実施する。
【0070】
そして、DB検索部31は、抽出したO−hisたるR−semをAPI−2を介して、リーダ情報管理サーバ302側のパターン1検索処理部101に出力する。リーダ情報管理サーバ302側のパターン1検索処理部101は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に当該リーダ情報管理サーバ302において抽出された全てのR−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0071】
なお、上では、オブジェクト情報管理サーバ301が検索状態を管理する例を示しているが、検索端末7側で検索状態を管理するようにしても良い。後者の場合については後にアドレス解決と共に説明する。また、検索パターンP2−1については実行される頻度は高くないものと考えられ、検索パターンP1−1におけるオブジェクト情報管理サーバ301の代わりにリーダ情報管理サーバ302に対する処理となるので説明を省略する。
【0072】
(1−1−B−3)検索パターンP2−2
さらに、検索要求のキーがR−IDであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP2−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン2検索処理部102に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン2検索処理部102は、検索要求に従ってR−IDを第1の検索キーとし、O−IDという種類を表すコードを第2の検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする拡張検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ302に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図15(c)に示すような拡張検索要求メッセージが生成され、送信される。すなわち、第1の検索キーが検索要求のR−IDであり、第2の検索キーがO−IDという種類を表すコードであり、要求検索情報がR−his(O−sem)である。
【0073】
リーダ情報管理サーバ302側のパターン2検索処理部102は、拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−IDと要求データ種別であるO−IDという種類を表すコード)を検索要求としてAPI−2を介してDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ302のDB検索部31は、R−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−ID列を抽出する。
【0074】
その後DB検索部31は、抽出したO−ID列をAPI−2を介してリーダ情報管理サーバ302側のパターン2検索処理部102に出力する。リーダ情報管理サーバ302側のパターン2検索処理部102は、受け取ったO−ID列のうち1つのO−IDを、1つの拡張検索要求メッセージにおけるO−IDという種類を表すコードの代わりに埋め込み、結果としてO−ID列に含まれるO−ID数の拡張検索要求メッセージを生成して、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ301に送信する(ステップ(2))。オブジェクト情報管理サーバ301が複数存在している場合には、O−ID毎に宛先を変える。
【0075】
オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン2検索処理部102は、ネットワーク1を介して拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−IDと要求データ種別R−his(O−sem))を検索要求としてAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−semを抽出する。受信した拡張検索要求メッセージ毎に処理を実施する。
【0076】
そして、DB検索部31は、抽出したR−hisたるO−semをAPI−2を介して、オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン2検索処理部102に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン2検索処理部102は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に当該オブジェクト情報管理サーバ301で抽出された全てのO−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン2検索処理部102は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0077】
なお、上では、リーダ情報管理サーバ302が検索状態を管理する例を示しているが、検索端末7側で検索状態を管理するようにしても良い。
【0078】
(1−1−B−4)検索パターンP3
さらに、検索要求のキーがO−semであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP3であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン3検索処理部103に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、O−semを第1の検索キーとし、R−IDという種類を表すコードを第2の検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする拡張検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ301に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図15(d)に示すような拡張検索要求メッセージが生成され、送信される。すなわち、第1の検索キーが検索要求のO−semであり、第2の検索キーがR−IDという種類を表すコードであり、要求検索情報がO−his(R−sem)である。
【0079】
オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン3検索処理部103は、拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−semと要求データ種別であるR−IDという種類を表すコード)をAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301のDB検索部31は、O−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−ID列を抽出する。
【0080】
その後DB検索部31は、抽出したR−ID列をAPI−2を介してオブジェクト情報管理サーバ301側のパターン3検索処理部103に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン3検索処理部103は、受け取ったR−ID列のうちの1つのR−IDを、1つの拡張検索要求メッセージにおけるR−IDという種類を表すコードの代わりに埋め込み、結果としてR−ID列に含まれるR−ID数の拡張検索要求メッセージを生成して、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ302に送信する(ステップ(2))。なお、リーダ情報管理サーバ302が複数存在する場合には、R−ID毎に宛先を変える。
【0081】
リーダ情報管理サーバ302側のパターン3検索処理部103は、ネットワーク1を介して拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−IDと要求データ種別O−his(R−sem))を検索キーとしてAPI−2を介してDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ302のDB検索部31は、R−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−semを抽出する。受信した拡張検索要求メッセージ毎に処理を実施する。
【0082】
そして、DB検索部31は、抽出したO−hisたるR−semをAPI−2を介して、リーダ情報管理サーバ302側のパターン3検索処理部103に出力する。リーダ情報管理サーバ302側のパターン3検索処理部103は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に当該リーダ情報管理サーバ302において抽出された全てのR−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0083】
なお、上では、オブジェクト情報管理サーバ301が検索状態を管理する例を示しているが、検索端末7側で検索状態を管理するようにしても良い。
【0084】
(1−1−B−5)検索パターンP4
さらに、検索要求のキーがR−semであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP4であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン4検索処理部104に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、R−semを第1の検索キーとし、O−IDという種類を表すコードを第2のキーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする拡張検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ302に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図15(e)に示すような拡張検索要求メッセージが生成され、送信される。すなわち、第1の検索キーが検索要求のR−semであり、第2の検索キーがO−IDという種類を表すコードであり、要求検索情報がR−his(O−sem)である。
【0085】
リーダ情報管理サーバ302側のパターン4検索処理部104は、拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−semと要求データ種別であるO−IDという種類を表すコード)をAPI−2を介して検索要求としてDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ302のDB検索部31は、R−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−ID列を抽出する。
【0086】
その後DB検索部31は、抽出したO−ID列をAPI−2を介してリーダ情報管理サーバ302側のパターン4検索処理部104に出力する。リーダ情報管理サーバ302側のパターン4検索処理部104は、受け取ったO−ID列のうち1つのO−IDを、1つの拡張検索要求メッセージにおけるO−IDという種類を表すコードの代わりに埋め込み、結果としてO−ID列に含まれるO−ID数の拡張検索要求メッセージを生成して、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ301に送信する(ステップ(2))。オブジェクト情報管理サーバ301が複数存在する場合には、O−ID毎に宛先を変える。
【0087】
オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン4検索処理部104は、ネットワーク1を介して拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−IDと要求データ種別R−his(O−sem))をAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−semを抽出する。受信した拡張検索要求メッセージ毎に処理を実施する。
【0088】
そして、DB検索部31は、抽出したR−hisたるO−semをAPI−2を介して、オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン4検索処理部104に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン4検索処理部104は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に当該オブジェクト情報管理サーバ301において抽出された全てのO−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0089】
以上のような処理を実施すれば、モデル1−1のようなデータ保持態様を採用する場合であっても、各基本検索パターンにつき検索を実施できるようになる。但し、2段階でサーバにアクセスしないと検索結果を得ることができない検索パターンが多い。また、1段目のサーバから2段目のサーバへの検索要求メッセージは、サーバが負荷分散されている場合には、それぞれ宛先が異なる場合がある。
【0090】
(1−2)モデル1−2
(1−2−A)登録処理
図16を用いてモデル1−2における登録処理を説明する。RFIDリーダ5のID読取部51は、RFIDタグ11からO−IDを読み取ると、API−3を介してデータ登録処理部105に登録要求を出力する。RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、ネットワーク1を介して、O−IDをキーとし、O−hisをキーの詳細とし、R−IDを登録情報とする登録メッセージを、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303に送信する(ステップ(1))。登録メッセージのメッセージ・フォーマットは例えば図13(a)に示すものである。オブジェクト及びリーダ情報管理サーバ303側のデータ登録処理部105は、登録メッセージを受信し、登録メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB登録部32に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303のDB登録部32は、O−IDに対応して、登録情報であるR−IDを、キーの詳細のO−hisとしてDBに登録する。
【0091】
また、RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、ネットワーク1を介して、R−IDをキーとし、R−hisをキーの詳細とし、O−IDを登録情報とする登録メッセージを、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303に送信する(ステップ(2))。登録メッセージのフォーマットは図13(a)で示したとおりである。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のデータ登録処理部105は、登録メッセージを受信し、登録メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB登録部32に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303のDB登録部32は、R−IDに対応して、登録情報であるO−IDを、キーの詳細のR−hisとしてDBに登録する。
【0092】
このように2段階ではあるが、単純な登録処理を実施すれば済む。
【0093】
(1−2−B)検索処理
一方、検索処理は、各基本検索パターンにつき図17のように行われる。まず、検索端末7のアプリケーション1からAPI−1を介してキー、要求データ種別及び検索範囲を含む検索要求が検索インターフェース部71に出力される。検索インターフェース部71は、検索要求のキー及び要求データ種別から検索パターンを特定する。
【0094】
(1−2−B−1)検索パターンP1−1
検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−semである場合には検索パターンP1−1であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−semを要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303に送信する(ステップ(1))。図13(b)に示した検索要求メッセージを送信する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、要求データ種別のO−semのデータを抽出する。
【0095】
その後DB検索部31は、抽出したO−semをAPI−2を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン1検索処理部101は、ネットワーク1を介して、O−semを検索情報とする検索応答メッセージを生成し、検索端末7側のパターン1検索処理部101に送信する(ステップ(2))。図13(c)に示した検索応答メッセージを生成及び送信する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれる検索結果のデータを検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−semを出力する。
【0096】
(1−2−B−2)検索パターンP1−2
また、検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP1−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303に送信する(ステップ(1))。図13(b)に示した検索要求メッセージを生成及び送信する。
【0097】
オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−ID)と要求データ種別としてR−IDとを検索要求としてAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−ID列を抽出する。
【0098】
さらにDB検索部31は、抽出したR−ID列をAPI−2を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン1検索処理部101は、DB検索部31からR−ID列を受け取り、受け取ったR−ID列に含まれる各R−IDをキーとし、O−his(R−sem)を要求データ種別とする検索要求を、再度DB検索部31に出力する。
【0099】
DB検索部31は、パターン1検索処理部101から、R−IDをキーとし且つO−his(R−sem)を要求データ種別とする検索要求を受け取り、R−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−semを抽出する(ステップ(2))。各R−IDにつき検索するため、R−semもそれに対応して抽出される。DB検索部31は、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン1検索処理部101に、抽出した各R−semを出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン1検索処理部101は、DB検索部31から各R−semを受け取り、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に全てのR−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0100】
なお、上では、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303が検索状態を管理する例を示しているが、検索端末7側で検索状態を管理するようにしても良い。また、検索パターンP2−1については実行される頻度は高くないものと考えられ、検索パターンP1−1におけるO−IDをR−IDに置き換え、O−semをR−semとすればよいので、説明を省略する。
【0101】
(1−2−B−3)検索パターンP2−2
さらに、検索要求のキーがR−IDであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP2−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン2検索処理部102に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン2検索処理部102は、R−IDを検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0102】
オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン2検索処理部102は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−ID)と要求データ種別としてO−IDを含む検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303のDB検索部31は、パターン2検索処理部102から検索要求を受け取り、検索要求に含まれるR−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−ID列を抽出する。
【0103】
さらにDB検索部31は、抽出したO−ID列をAPI−2を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン2検索処理部102に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン2検索処理部102は、DB検索部31からO−ID列を受け取り、受け取ったO−ID列に含まれる各O−IDをキーとし、R−his(O−sem)を要求データ種別とする検索要求を、再度DB検索部31に出力する。
【0104】
DB検索部31は、パターン2検索処理部102から、O−IDをキーとし且つR−his(O−sem)を要求データ種別とする検索要求を受け取り、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−semを抽出する(ステップ(2))。各O−IDにつき検索するため、O−semもそれに対応して抽出される。DB検索部31は、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン2検索処理部102に、抽出した各O−semを出力する。
【0105】
オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン2検索処理部102は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に全てのO−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン2検索処理部102は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0106】
なお、上では、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303が検索状態を管理する例を示しているが、検索端末7側で検索状態を管理するようにしても良い。
【0107】
(1−2−B−4)検索パターンP3
さらに、検索要求のキーがO−semであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP3であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン3検索処理部103に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、O−semを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0108】
オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン3検索処理部103は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−sem)と要求データ種別としてR−IDとを検索要求として、API−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303のDB検索部31は、O−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−ID列を抽出する。
【0109】
さらにDB検索部31は、抽出したR−ID列をAPI−2を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン3検索処理部103に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン3検索処理部103は、DB検索部31からR−ID列を受け取り、受け取ったR−ID列に含まれる各R−IDをキーとし、O−his(R−sem)を要求データ種別とする検索要求を、再度DB検索部31に出力する。
【0110】
DB検索部31は、パターン3検索処理部103から、R−IDをキーとし且つO−his(R−sem)を要求データ種別とする検索要求を受け取り、R−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−semを抽出する(ステップ(2))。各R−IDにつき検索するため、R−semもそれに対応して抽出される。DB検索部31は、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン3検索処理部103に、抽出した各R−semを出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン3検索処理部103は、DB検索部31から各R−semを受け取り、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に全てのR−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0111】
なお、上では、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303が検索状態を管理する例を示しているが、検索端末7側で検索状態を管理するようにしても良い。
【0112】
(1−2−B−5)検索パターンP4
さらに、検索要求のキーがR−semであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP4であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン4検索処理部104に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、R−semを検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0113】
オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン4検索処理部104は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−sem)と要求データ種別としてO−IDとを含む検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303のDB検索部31は、R−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−ID列を抽出する。
【0114】
さらにDB検索部31は、抽出したO−ID列をAPI−2を介してオブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン4検索処理部104に出力する。オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン4検索処理部104は、DB検索部31からO−ID列を受け取り、受け取ったO−ID列に含まれる各O−IDをキーとし、R−his(O−sem)を要求データ種別とする検索要求を、再度DB検索部31に出力する。
【0115】
DB検索部31は、パターン4検索処理部104から、O−IDをキーとし且つR−his(O−sem)を要求データ種別とする検索要求を受け取り、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−semを抽出する(ステップ(2))。各O−IDにつき検索するため、O−semもそれに対応して抽出される。DB検索部31は、オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン4検索処理部104に、抽出した各O−semを出力する。
【0116】
オブジェクト&リーダ情報管理サーバ303側のパターン4検索処理部104は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に全てのO−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0117】
以上のような処理を実施すれば、モデル1−2のようなデータ保持態様を採用する場合であっても、各基本検索パターンにつき検索を実施できるようになる。本実施の形態では、オブジェクト情報管理サーバ及びリーダ情報管理サーバが統合されているので、小規模であればサーバ間通信は不要であるが、大規模になると分散化されるので、場合によってはサーバ間通信が必要となる。
【0118】
(2−1)モデル2−1
(2−1−A)登録処理
図18を用いてモデル2−1における登録処理を説明する。RFIDリーダ5のID読取部51は、RFIDタグ11からO−IDを読み取ると、API−3を介してデータ登録処理部105に登録要求を出力する。RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、O−IDをキーとし、O−hisをキーの詳細とし、R−semを登録情報とする登録メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ304に送信する(ステップ(1))。図13(a)に示した登録メッセージを生成し、送信する。オブジェクト情報管理サーバ304側のデータ登録処理部105は、登録メッセージを受信し、登録メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB登録部32に出力する。オブジェクト情報管理サーバ304のDB登録部32は、O−IDに対応して、登録情報であるR−semを、キーの詳細のO−hisとしてDBに登録する。
【0119】
このようにオブジェクト情報管理サーバ304しかないので、登録処理は単純である。
【0120】
(2−1−B)検索処理
一方、検索処理は、各基本検索パターンにつき図19に示すように行われる。まず、検索端末7のアプリケーション1からAPI−1を介してキー、要求データ種別及び検索範囲を含む検索要求が検索インターフェース部71に出力される。検索インターフェース部71は、検索要求のキー及び要求データ種別から検索パターンを特定する。
【0121】
(2−1−B−1)検索パターンP1−1
検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−semである場合には検索パターンP1−1であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−semを要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ304に送信する(ステップ(1))。図13(b)に示した検索要求メッセージを生成し、送信する。オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ304のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、要求データ種別のO−semのデータを抽出する。
【0122】
その後DB検索部31は、抽出したO−semをAPI−2を介してオブジェクト情報管理サーバ304側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン1検索処理部101は、ネットワーク1を介して、O−semを検索情報とする検索応答メッセージを生成し、検索端末7側のパターン1検索処理部101に送信する(ステップ(2))。図13(c)に示した検索応答メッセージを生成及び送信する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれる検索結果のデータを検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−semを出力する。
【0123】
(2−1−B−2)検索パターンP1−2
また、検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP1−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ304に送信する(ステップ(1))。図13(b)に示した検索要求メッセージを生成及び送信する。
【0124】
オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−ID、要求データ種別O−his(R−sem))を含む検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ304のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−sem列を抽出する。このように、モデル2−1ではR−sem列を直接抽出できるため検索が効率的に行われる。
【0125】
DB検索部31は、オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン1検索処理部101に、抽出したR−sem列を出力する。オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン1検索処理部101は、DB検索部31からR−sem列を受け取り、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0126】
なお、R−IDを用いないモデル2−1では検索パターンP2は存在しない。
【0127】
(2−1−B−3)検索パターンP3
さらに、検索要求のキーがO−semであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP3であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン3検索処理部103に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、O−semを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ304に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0128】
オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン3検索処理部103は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−sem、要求データ種別O−his(R−sem))を検索要求として、API−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ304のDB検索部31は、O−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−sem列を抽出する。このようにモデル2−1では、直接R−sem列を抽出することができる。
【0129】
DB検索部31は、オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン3検索処理部103に、抽出したR−sem列を出力する。オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン3検索処理部103は、DB検索部31からR−sem列を受け取り、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0130】
(2−1−B−4)検索パターンP4
さらに、検索要求のキーがR−semであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP4であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン4検索処理部104に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、R−semを検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ304に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0131】
オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン4検索処理部104は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−sem、要求データ種別O−sem)を含む検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ304のDB検索部31は、R−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−sem群を抽出する。なお、モデル2−1では、R−semはキーではないので、DBの逆引き処理が必要となる。
【0132】
DB検索部31は、オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン4検索処理部104に、抽出した各O−semを出力する。オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン4検索処理部104は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0133】
もし、オブジェクト情報管理サーバ304が1つであれば検索パターンP4についても対応することは可能であるが、データ量が多くなるとオブジェクト情報管理サーバ304は分散化される可能性がある。その場合には、いずれのオブジェクト情報管理サーバ304にR−semが登録されているか分からないので、図20に示すように、全てのオブジェクト情報管理サーバ304に検索要求メッセージを送る必要がある。
【0134】
すなわち、検索端末7側のパターン4検索処理部104は、ネットワーク1を介して、R−sem#Xを検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを、全てのオブジェクト情報管理サーバ304に送信する(ステップ(1))。
【0135】
各オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン4検索処理部104は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−sem、要求データ種別O−sem)を含む検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ304のDB検索部31は、R−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−sem群を抽出する。なお、モデル2−1では、R−semはキーではないので、DBの逆引き処理が必要となる。また、必ずしもR−semが抽出されない場合もある。
【0136】
DB検索部31は、オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン4検索処理部104に、抽出した各O−semを出力する。オブジェクト情報管理サーバ304側のパターン4検索処理部104は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2a)(2b)(2c)...)。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、各オブジェクト情報管理サーバ304から検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0137】
(2−2)モデル2−2
(2−2−A)登録処理
図21を用いてモデル2−2における登録処理を説明する。RFIDリーダ5のID読取部51は、RFIDタグ11からO−IDを読み取ると、API−3を介してデータ登録処理部105に登録要求を出力する。RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、O−IDを第1の登録場所のキーとし、O−hisという種類を表すコードを第1の登録場所のキーの詳細とし、R−semを第1の登録情報とし、R−semを第2の登録場所のキーとし、R−hisという種類を表すコードを第2の登録場所のキーの詳細とし、O−semと言う種類を表すコードを第2の登録情報とする拡張登録メッセージを生成し、ネットワーク1を介して、オブジェクト情報管理サーバ305に送信する(ステップ(1))。図22(a)に、拡張登録メッセージのメッセージ・フォーマットの一例を示す。図22(a)に示した拡張登録メッセージは、拡張登録メッセージのヘッダ、第1の登録場所のキー、第1の登録場所の詳細キー、第1の登録情報、第2の登録場所のキー、第2の登録場所の詳細キー、第2の登録情報とを含む。本ステップでは、図22(b)に示すようなメッセージが送信される。すなわち、O−IDを第1の登録場所のキーとし、O−hisという種類を表すコードを第1の登録場所のキーの詳細とし、R−semを第1の登録情報とし、R−semという種類を表すコードを第2の登録場所のキーとし、R−hisという種類を表すコードを第2の登録場所のキーの詳細とし、O−semと言う種類を表すコードを第2の登録情報とする拡張登録メッセージである。
【0138】
オブジェクト情報管理サーバ305側のデータ登録処理部105は、拡張登録メッセージを受信し、拡張登録メッセージに含まれるデータ(キーであるO−ID、キーの詳細であるO−his、及び登録情報であるR−sem)を登録要求としてAPI−2を介してDB登録部32に出力する。オブジェクト情報管理サーバ305のDB登録部32は、O−IDに対応して、登録情報であるR−semを、キーの詳細のO−hisとしてDBに登録する。
【0139】
DB登録部32が登録完了をオブジェクト情報管理サーバ305側のデータ登録処理部105に出力すると、データ登録処理部105は、O−IDを検索キーとし且つO−semを要求データ種別とする検索要求をDB検索部31にAPI−2を介して出力する。DB検索部31は、検索要求に従ってDBを検索し、O−IDに対応して登録されているO−semを抽出し、O−semを検索結果としてデータ登録処理部105に出力する。
【0140】
データ登録処理部105は、第2の登録情報としてO−semを受信拡張登録メッセージに埋め込むことにより拡張登録メッセージを完成し、リーダ情報管理サーバ306に送信する(ステップ(2))。リーダ情報管理サーバ306側のデータ登録処理部105は、拡張登録メッセージを受信し、拡張登録メッセージに含まれるデータ(第2の登録場所のキーであるR−sem、第2の登録場所の詳細キーであるR−hisという種類を表すコード、第2の登録情報であるO−sem)をAPI−2を介してDB登録部32に出力する。リーダ情報管理サーバ306のDB登録部32は、第2の登録場所のキーであるR−semに対応して、第2の登録情報であるO−semを、第2の登録場所のキー詳細のR−hisとしてDBに登録する。
【0141】
このようにオブジェクト情報管理サーバ305及びリーダ情報管理サーバ306に2段階でデータを登録する必要がある。
【0142】
(2−2−B)検索処理
モデル2−2の検索処理は検索パターンP4以外はモデル2−1と同じである。
【0143】
まず、検索端末7のアプリケーション1からAPI−1を介してキー、要求データ種別及び検索範囲を含む検索要求が検索インターフェース部71に出力される。検索インターフェース部71は、検索要求のキー及び要求データ種別から検索パターンを特定する。
【0144】
検索要求のキーがR−semであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP4と判定し、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン4検索処理部104に検索要求のデータを出力する。図23に示すように、検索端末7側のパターン4検索処理部104は、R−sem#Xを検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ306に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。なお、アドレス解決が行われれば、検索要求メッセージの送信先は1つである。
【0145】
リーダ情報管理サーバ306側のパターン4検索処理部104は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−sem#X、要求データ種別R−his)を含む検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ306のDB検索部31は、R−sem#Xを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−sem列を抽出する。なお、モデル2−2では、DBの逆引き処理は不要である。
【0146】
DB検索部31は、リーダ情報管理サーバ306側のパターン4検索処理部104に、抽出したO−sem列を出力する。リーダ情報管理サーバ306側のパターン4検索処理部104は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0147】
このようにリーダ情報管理サーバ306を用意することにより、検索処理が効率化される。
【0148】
(3−1)モデル3−1
(3−1−A)登録処理
図24を用いてモデル3−1における登録処理を説明する。RFIDリーダ5のID読取部51は、RFIDタグ11からO−IDを読み取ると、API−3を介してデータ登録処理部105に登録要求を出力する。RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、R−IDをキーとして、R−semの種類を表すコードを要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ308に送信する(ステップ(1))。リーダ情報管理サーバ308のデータ登録処理部105は、RFIDリーダ5から検索要求メッセージを受信し、当該検索要求メッセージに含まれるR−IDをキーとしてR−semを要求データ種別とする検索要求をDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ308のDB検索部31は、R−IDをキーとしてDBを検索し、対応して登録されているR−semを抽出する。
【0149】
DB検索部31は、抽出したR−semを検索結果として、リーダ情報管理サーバ308側のデータ登録処理部105に出力する。リーダ情報管理サーバ308側のデータ登録処理部105は、検索結果R−semを受け取り、当該R−semを含む検索応答メッセージを生成して、RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105に送信する(ステップ(2))。
【0150】
RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、R−semを含む検索応答メッセージを受信すると、O−IDをキーとし、O−hisをキーの詳細とし、R−semを登録情報とする登録メッセージを、オブジェクト情報管理サーバ307に送信する(ステップ(3))。図13(a)に示した登録メッセージを生成し、送信する。オブジェクト情報管理サーバ307側のデータ登録処理部105は、登録メッセージを受信し、登録メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB登録部32に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307のDB登録部32は、O−IDに対応して、登録情報であるR−semを、キーの詳細のO−hisとしてDBに登録する。
【0151】
このようにリーダ情報管理サーバ308を用いて、オブジェクト情報管理サーバ307においてO−IDに対応してR−semを登録する。
【0152】
(3−1−B)検索処理
一方、検索処理は、各基本検索パターンにつき図25に示すように行われる。まず、検索端末7のアプリケーション1からAPI−1を介してキー、要求データ種別及び検索範囲を含む検索要求が検索インターフェース部71に出力される。検索インターフェース部71は、検索要求のキー及び要求データ種別から検索パターンを特定する。
【0153】
(3−1−B−1)検索パターンP1−1
検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−semである場合には検索パターンP1−1であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−semを要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ307に送信する(ステップ(1))。図13(b)に示した検索要求メッセージを生成し、送信する。オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、要求データ種別のO−semのデータを抽出する。
【0154】
その後DB検索部31は、抽出したO−semをAPI−2を介してオブジェクト情報管理サーバ307側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン1検索処理部101は、ネットワーク1を介して、O−semを検索情報とする検索応答メッセージを検索端末7側のパターン1検索処理部101に送信する(ステップ(2))。図13(c)に示した検索応答メッセージを送信する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれる検索結果のデータを検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−semを出力する。
【0155】
(3−1−B−2)検索パターンP1−2
また、検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP1−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ307に送信する(ステップ(1))。図13(b)に示された検索要求メッセージを生成し、送信する。
【0156】
オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−IDと要求データ種別であるO−his(R−sem)という種類を表すコード)を検索要求としてAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−sem列を抽出する。
【0157】
そして、DB検索部31は、抽出したO−hisたるR−sem列をAPI−2を介して、オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン1検索処理部101は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0158】
なお、検索パターンP2−1については実行される頻度は高くないものと考えられ、検索パターンP1−1におけるO−IDの代わりにR−IDを用いる処理となるだけであるから説明を省略する。
【0159】
(3−1−B−3)検索パターンP2−2
さらに、検索要求のキーがR−IDであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP2−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン2検索処理部102に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン2検索処理部102は、R−IDを第1の検索キーとし、R−semという種類を表すコードを第2の検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする拡張検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ308に送信する(ステップ(1))。
【0160】
リーダ情報管理サーバ308側のパターン2検索処理部102は、拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−IDと要求データ種別であるR−semという種類を表すコード)をAPI−2を介してDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ308のDB検索部31は、R−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−semを抽出する。
【0161】
その後DB検索部31は、抽出したR−semをAPI−2を介してリーダ情報管理サーバ308側のパターン2検索処理部102に出力する。リーダ情報管理サーバ308側のパターン2検索処理部102は、受け取ったR−semを、1つの拡張検索要求メッセージのR−semという種類を表すコードの代わりに埋め込むことにより拡張検索要求メッセージを生成して、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ307に送信する(ステップ(2))。
【0162】
オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン2検索処理部102は、ネットワーク1を介して拡張検索要求メッセージを受信し、拡張検索要求メッセージに含まれるデータ(ここではキーであるR−semと要求データ種別であるR−his(O−sem))をAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307のDB検索部31は、R−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−semを抽出する。R−semは、オブジェクト情報管理サーバ307のDBにおいてキーではないので、DBの逆引き処理が必要となる。O−semは、複数抽出される場合もあれば、全く抽出されない場合もある。
【0163】
そして、DB検索部31は、抽出したR−hisたるO−semをAPI−2を介して、オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン2検索処理部102に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン2検索処理部102は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(3))。1つの検索応答メッセージの検索情報に全てのO−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン2検索処理部102は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0164】
なお、上では、リーダ情報管理サーバ308が検索状態を管理する例を示しているが、検索端末7側で検索状態を管理するようにしても良い。また、図25では明示されていないが、オブジェクト情報管理サーバ307が分散化されている場合には、当該複数のオブジェクト情報管理サーバ307に拡張登録メッセージを送信する必要がある。すなわち、全てのオブジェクト情報管理サーバ307を把握しておき、複数のオブジェクト情報管理サーバ307から検索応答メッセージを収集する必要がある。
【0165】
(3−1−B−4)検索パターンP3
さらに、検索要求のキーがO−semであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP3であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン3検索処理部103に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、O−semを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ307に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0166】
オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン3検索処理部103は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−semと要求データ種別O−his(R−sem))をAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307のDB検索部31は、O−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−sem列を抽出する。
【0167】
その後DB検索部31は、抽出したR−sem列をAPI−2を介してオブジェクト情報管理サーバ307側のパターン3検索処理部103に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン3検索処理部103は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0168】
オブジェクト情報管理サーバ307がR−sem列を保持しているので、直接検索できる。
【0169】
(3−1−B−5)検索パターンP4
さらに、検索要求のキーがR−semであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP4であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン4検索処理部104に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、ネットワーク1を介して、R−semを検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを、オブジェクト情報管理サーバ307に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0170】
オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン4検索処理部104は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−semと要求データ種別であるR−his(O−sem)という種類を表すコード)を検索要求としてAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307のDB検索部31は、R−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−sem群を抽出する。R−semは、オブジェクト情報管理サーバ307のDBのキーではないので、DBの逆引き処理が必要となる。
【0171】
そして、DB検索部31は、抽出したR−hisたるO−sem群をAPI−2を介して、オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン4検索処理部104に出力する。オブジェクト情報管理サーバ307側のパターン4検索処理部104は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0172】
図25では示されていないが、オブジェクト情報管理サーバ307が分散化されている場合には、当該複数のオブジェクト情報管理サーバ307に検索要求メッセージを送信する必要がある。すなわち、全てのオブジェクト情報管理サーバ307を把握しておき、複数のオブジェクト情報管理サーバ307から検索応答メッセージを収集する必要がある。
【0173】
(3−1)モデル3−2
(3−2−A)登録処理
図26を用いてモデル3−2における登録処理を説明する。RFIDリーダ5のID読取部51は、RFIDタグ11からO−IDを読み取ると、API−3を介してデータ登録処理部105に登録要求を出力する。RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、R−IDをキーとして、R−semという種類を表すコードを要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ310に送信する(ステップ(1))。リーダ情報管理サーバ310側のデータ登録処理部105は、RFIDリーダ5から検索要求メッセージを受信し、当該検索要求メッセージに含まれるR−IDをキーとしてR−semを要求データ種別とする検索要求をDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ310のDB検索部31は、R−IDをキーとしてDBを検索し、対応して登録されているR−semを抽出する。
【0174】
DB検索部31は、抽出したR−semを検索結果として、リーダ情報管理サーバ310側のデータ登録処理部105に出力する。リーダ情報管理サーバ310側のデータ登録処理部105は、検索結果R−semを受け取り、当該R−semを含む検索応答メッセージを生成して、RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105に送信する(ステップ(2))。
【0175】
RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、R−semを含む検索応答メッセージを受信すると、O−IDをキーとし、O−hisをキーの詳細とし、R−semを登録情報とする登録メッセージを生成し、オブジェクト情報管理サーバ309に送信する(ステップ(3))。図13(a)に示した登録メッセージを生成し、送信する。オブジェクト情報管理サーバ309側のデータ登録処理部105は、登録メッセージを受信し、登録メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB登録部32に出力する。オブジェクト情報管理サーバ309のDB登録部32は、O−IDに対応して、登録情報であるR−semを、キーの詳細のO−hisとしてDBに登録する。
【0176】
さらに、RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、ネットワーク1を介して、O−IDをキーとして、O−semという種類を表すコードを要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、オブジェクト情報管理サーバ309に送信する(ステップ(4))。オブジェクト情報管理サーバ309のデータ登録処理部105は、RFIDリーダ5から検索要求メッセージを受信し、当該検索要求メッセージに含まれるO−IDをキーとしてO−semを要求データ種別とする検索要求をDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ309のDB検索部31は、O−IDをキーとしてDBを検索し、対応して登録されているO−semを抽出する。
【0177】
DB検索部31は、抽出したO−semを検索結果として、オブジェクト情報管理サーバ309側のデータ登録処理部105に出力する。オブジェクト情報管理サーバ309側のデータ登録処理部105は、検索結果O−semを受け取り、当該O−semを含む検索応答メッセージを生成して、RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105に送信する(ステップ(5))。
【0178】
RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、O−semを含む検索応答メッセージを受信すると、R−IDをキーとし、R−hisをキーの詳細とし、O−semを登録情報とする登録メッセージを生成し、リーダ情報管理サーバ310に送信する(ステップ(6))。図13(a)に示した登録メッセージを生成し、送信する。リーダ情報管理サーバ310側のデータ登録処理部105は、登録メッセージを受信し、登録メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB登録部32に出力する。リーダ情報管理サーバ310のDB登録部32は、O−IDに対応して、登録情報であるR−semを、キーの詳細のO−hisとしてDBに登録する。
【0179】
このように登録処理は、各サーバに対して登録処理を実施しなければならず、さらに各々の登録処理に検索が付随する。
【0180】
図26に示す登録処理は、先に、リーダ情報管理サーバ310にアクセスしてR−IDからR−Semを解決し、次にオブジェクト情報管理サーバ309へアクセスしているが、このアクセス順序は逆であっても構わない。アクセス順序を逆にする場合は、ステップ(4)、(5)、(6)、(1)、(2)、(3)の順に行なうことになる。
【0181】
なお、図26ではRFIDリーダ5側で登録状態を管理する例を示したが、図27に示すようにサーバ側で登録状態を管理するようにしても良い。
【0182】
図27では、RFIDリーダ5のID読取部51は、RFIDタグ11からO−IDを読み取ると、API−3を介してデータ登録処理部105に登録要求を出力する。RFIDリーダ5側のデータ登録処理部105は、O−IDを第1の登録場所のキーとし、O−hisという種類を表すコードを第1の登録場所のキーの詳細とし、R−semという種類を表すコードを第1の登録情報とし、R−IDを第2の登録場所のキーとし、R−hisという種類を表すコードを第2の登録場所のキーの詳細とし、O−semと言う種類を表すコードを第2の登録情報とする拡張登録メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ310に送信する(ステップ(1))。本ステップでは、図22(c)に示すようなメッセージが送信される。すなわち、O−IDを第1の登録場所のキーとし、O−hisという種類を表すコードを第1の登録場所のキーの詳細とし、R−semという種類を表すコードを第1の登録情報とし、R−IDを第2の登録場所のキーとし、R−hisという種類を表すコードを第2の登録場所のキーの詳細とし、O−semという種類を表すコードを第2の登録情報とする拡張登録メッセージである。
【0183】
リーダ情報管理サーバ310側のデータ登録処理部105は、拡張登録メッセージを受信し、拡張登録メッセージを検査して登録要求を出力できるか判断する。ステップ(1)で送信された拡張登録メッセージにおいて、第1の登録場所のキーO−IDに対応する登録情報R−sem、第2の登録場所のキーR−IDに対応する第2の登録情報O−semはまだ取得できていないので、最初にR−IDを検索キーとし、R−semを要求データ種別とする検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ310のDB検索部31は、検索要求に含まれる検索キーR−IDでDBを検索し、対応して登録されているR−semを抽出し(ステップ(2))、リーダ情報管理サーバ310側のデータ登録処理部105に出力する。
【0184】
リーダ情報管理サーバ310側のデータ登録処理部105は、R−semを受け取ると、受信拡張登録メッセージの第1の登録情報として当該R−semを埋め込み、埋め込み後の拡張登録メッセージを、オブジェクト情報管理サーバ309に送信する(ステップ(3))。オブジェクト情報管理サーバ309側のデータ登録処理部105は、拡張登録メッセージを受信し、当該拡張登録メッセージに含まれるデータ(第1の登録場所のキーO−ID、第1の登録場所の詳細キーO−his、第1の登録情報R−sem)を登録要求としてAPI−2を介してDB登録部32に出力する。オブジェクト情報管理サーバ309のDB登録部32は、O−IDに対応して、登録情報であるR−semを、キーの詳細のO−hisとしてDBに登録する。
【0185】
さらに、DB登録部32が登録完了をオブジェクト情報管理サーバ309側のデータ登録処理部105に出力すると、データ登録処理部105は、O−IDを検索キーとし且つO−semを要求データ種別とする検索要求をDB検索部31にAPI−2を介して出力する。DB検索部31は、検索要求に従ってDBを検索し、O−IDに対応して登録されているO−semを抽出し(ステップ(4))、O−semを検索結果としてデータ登録処理部105に出力する。
【0186】
データ登録処理部105は、第2の登録情報としてO−semを受信拡張登録メッセージに埋め込むことにより拡張登録メッセージを完成させ、リーダ情報管理サーバ310に送信する(ステップ(5))。リーダ情報管理サーバ310側のデータ登録処理部105は、拡張登録メッセージを受信し、拡張登録メッセージに含まれるデータ(第2の登録場所のキーであるR−ID、第2の登録場所の詳細キーであるR−hisという種類を表すコード、第2の登録情報であるO−sem)をAPI−2を介してDB登録部32に出力する。リーダ情報管理サーバ310のDB登録部32は、第2の登録場所のキーであるR−IDに対応して、第2の登録情報であるO−semを、第2の登録場所のキー詳細のR−hisとしてDBに登録する。
【0187】
このようにオブジェクト情報管理サーバ309及びリーダ情報管理サーバ310に2段階でデータを登録する。但し、リーダ情報管理サーバ310が主体となって登録処理が進む。
【0188】
(3−2−B)検索処理
一方、検索処理は、各基本検索パターンにつき図28のように行われる。まず、検索端末7のアプリケーション1からAPI−1を介してキー、要求データ種別及び検索範囲を含む検索要求が検索インターフェース部71に出力される。検索インターフェース部71は、検索要求のキー及び要求データ種別から検索パターンを特定する。
【0189】
(3−2−B−1)検索パターンP1−1
検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−semである場合には検索パターンP1−1であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−semを要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ309に送信する(ステップ(1))。図13(b)に示した検索要求メッセージを送信する。オブジェクト情報管理サーバ309側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータをAPI−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ309のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、要求データ種別のO−semのデータを抽出する。
【0190】
その後DB検索部31は、抽出したO−semをAPI−2を介してオブジェクト情報管理サーバ309側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト情報管理サーバ309側のパターン1検索処理部101は、ネットワーク1を介して、O−semを検索情報とする検索応答メッセージを生成し、検索端末7側のパターン1検索処理部101に送信する(ステップ(2))。図13(c)に示した検索応答メッセージを生成及び送信する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれる検索結果のデータを検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−semを出力する。
【0191】
(3−2−B−2)検索パターンP1−2
検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP1−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ309に送信する(ステップ(1))。図13(b)に示した検索要求メッセージを生成及び送信する。
【0192】
オブジェクト情報管理サーバ309側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−ID、要求データ種別R−sem)をAPI−2を介して検索要求としてDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ309のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−sem列を抽出する。
【0193】
DB検索部31は、オブジェクト情報管理サーバ309側のパターン1検索処理部101に、抽出したR−sem列を出力する。オブジェクト情報管理サーバ309側のパターン1検索処理部101は、DB検索部31からR−sem列を受け取り、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0194】
なお、検索パターンP2−1については実行される頻度は高くないものと考えられ、検索パターンP1−1におけるO−IDをR−IDに置き換え、O−semをR−semとすればよいので、説明を省略する。
【0195】
(3−2−B−3)検索パターンP2−2
さらに、検索要求のキーがR−IDであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP2−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン2検索処理部102に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン2検索処理部102は、R−IDを検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ310に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0196】
リーダ情報管理サーバ310側のパターン2検索処理部102は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−ID、要求データ種別R−his(O−sem))を含む検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ310のDB検索部31は、パターン2検索処理部102から検索要求を受け取り、検索要求に含まれるR−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているO−sem列を抽出する。
【0197】
DB検索部31は、リーダ情報管理サーバ310側のパターン2検索処理部102に、抽出したO−sem列を出力する。リーダ情報管理サーバ310側のパターン2検索処理部102は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。検索端末7側のパターン2検索処理部102は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0198】
(3−2−B−4)検索パターンP3
さらに、検索要求のキーがO−semであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP3であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン3検索処理部103に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、O−semを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してオブジェクト情報管理サーバ309に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0199】
オブジェクト情報管理サーバ309側のパターン3検索処理部103は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーO−sem、要求データ種別R−sem)を検索要求として、API−2を介してDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ309のDB検索部31は、O−semを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−sem列を抽出する。
【0200】
DB検索部31は、オブジェクト情報管理サーバ309側のパターン3検索処理部103に、抽出したR−sem列を出力する。オブジェクト情報管理サーバ309側のパターン3検索処理部103は、DB検索部31からR−sem列を受け取り、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。1つの検索応答メッセージの検索情報に全てのR−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン3検索処理部103は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0201】
(3−2−B−5)検索パターンP4
さらに、検索要求のキーがR−semであり要求データ種別がR−his(O−sem)である場合には検索パターンP4であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン4検索処理部104に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、R−semを検索キーとし、R−his(O−sem)を要求検索情報とする検索要求メッセージを生成し、ネットワーク1を介してリーダ情報管理サーバ310に送信する(ステップ(1))。本ステップでは図13(b)に示すような検索要求メッセージが生成され、送信される。
【0202】
リーダ情報管理サーバ310側のパターン4検索処理部104は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここでは検索キーR−sem、要求データ種別O−sem)を含む検索要求を、API−2を介してDB検索部31に出力する。DB検索部31は、検索要求に含まれる検索キーR−semでDBを検索し、対応して登録されているO−sem列を抽出する。そして、DB検索部31は、リーダ情報管理サーバ310側のDB検索部31に、O−sem列を出力する。
【0203】
リーダ情報管理サーバ310側のパターン4検索処理部104は、O−sem列を受け取り、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、R−his(O−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(2))。1つの検索応答メッセージの検索情報に全てのO−semを含むようにすることもある。検索端末7側のパターン4検索処理部104は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−his(O−sem)を検索インターフェース部71に出力する。検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるR−his(O−sem)をまとめて出力する。
【0204】
以上のような処理を実施すれば、検索処理においては、DBの逆引き処理は不要となっており、さらにアドレス解決処理を除けば1つのサーバから必要なデータを取得することができ、検索効率が向上している。
【0205】
以上述べたモデル1−1乃至モデル3−2までの各モデルについて、サーバ間通信の必要性、DB逆引き処理、大規模化のためのサーバ分散化への対応という観点で整理すると図29のようになる。モデル1では、登録が単純化されており、DBの逆引き処理も不要である。モデル1−1とモデル1−2の差は、RFIDタグ11とRFIDリーダ5の管理を、同じ主体が実施するか別の主体が実施するかに依存するものである。但し、検索時にはDBを関連付ける必要があるので、IDからO−sem又はR−semを抽出する場合に、複数のサーバにアクセスしなければならなくなる点が問題である。
【0206】
モデル2−1は、登録処理は簡単で、検索パターンP1及び3については検索処理も単純でよいが、図20に示したように検索パターンP4については複数のサーバに検索要求メッセージを送信しなければならず、さらにDBの逆引き処理が必要となる。一方、モデル2−2にすれば、この問題は解決するが登録処理は複雑化する。
【0207】
モデル3−1は、登録処理も2段階となり、検索パターンP2−2及びP4においてはDBの逆引き処理が必要となる。一方モデル3−2は、登録処理は複雑となるが、検索処理は1回のサーバアクセスで完結するので、検索効率が向上している。
【0208】
以上本発明の実施の形態について処理内容を説明したが、説明を簡単化するためアドレス解決については無視していた。しかしながら、実際にはオブジェクト情報管理サーバにアクセスする際及びリーダ情報管理サーバにアクセスする際には、適切なオブジェクト情報管理サーバ及び適切なリーダ情報管理サーバにアクセスするため、アドレス解決のための処理を行う必要がある。例えばモデル1−1を採用し、データ登録を行う際には、図30に示すような処理を実施する必要がある。すなわち、ステップ(1)及び(2)は図12に示したものと同じであるが、ステップ(1)の前には、O−IDからO−IDの登録先オブジェクト情報管理サーバ(Oサーバ又はO情報管理サーバとも略する)のURLを取得するステップと、さらに登録先オブジェクト情報管理サーバのURLからそのIPアドレスを取得するステップとが必要となる。同じく、ステップ(2)の前には、R−IDからR−IDの登録先リーダ情報管理サーバ(Rサーバ又はR情報管理サーバとも略する)のURLを取得するステップと、さらに登録先リーダ情報管理サーバのURLからそのIPアドレスを取得するステップとが必要となる。
【0209】
同様に、モデル1−1を採用し、検索パターンP1−2を実行する際には、図31に示すような処理を実施する必要がある。すなわち、ステップ(1)は図14に示したものと同じであるが、ステップ(1)の前には、O−IDからO−IDの登録先オブジェクト情報管理サーバ(Oサーバ又はO情報管理サーバとも略する)のURLを取得するステップと、さらに登録先オブジェクト情報管理サーバのURLからそのIPアドレスを取得するステップとが必要となる。さらに、オブジェクト情報管理サーバからリーダ情報管理サーバに拡張検索要求メッセージを送信する際には、オブジェクト情報管理サーバにおいて取得したR−ID列に含まれるR−ID毎に、当該R−IDの登録先リーダ情報管理サーバのURLを取得するステップと、さらに登録先リーダ情報管理サーバのURLからそのIPアドレスを取得するステップとが必要となる。このように、図14ではステップ(2)及び(3)は1つしか示されていないが、ステップ(2)及び(3)は、オブジェクト情報管理サーバで抽出されるR−IDの数だけ実施されることになる。
【0210】
このような処理負荷は必要ではあるが、全体を見れば大きな負荷となるため、できるだけ削減することが好ましい。
【0211】
そこで、RFIDタグ11やRFIDリーダ5に、URL又はIPアドレスを登録しておけばアドレス解決の処理負荷を減ずることができる。すなわち、RFIDタグ11に、O−IDだけではなく、登録先オブジェクト情報管理サーバのURLが登録されていれば、O−IDに対応してR−ID又はR−semを登録する際に、URLを取得するステップを省略することができる。また、登録先オブジェクト情報管理サーバのIPアドレスが登録されていれば、O−IDに対応してR−ID又はR−semを登録する際に、URLを取得するステップ及びIPアドレスを取得するステップを省略することができる。
【0212】
また、RFIDリーダ5に、R−ID又はR−semだけではなく、リーダ情報管理サーバのURLが登録されていれば、R−IDに対応してO−ID等を登録する際、又はRFIDリーダ5から検索を実行する際に、URLを取得するステップを省略することができる。また、リーダ情報管理サーバのIPアドレスが登録されていれば、R−IDに対応してO−IDを登録する際、又はRFIDリーダ5から検索を実行する際に、URLを取得するステップとIPアドレスを取得するステップを省略することができるようになる。
【0213】
また、2段階のデータ登録処理又は検索処理を必要とする場合には、仲介するDBサーバ3においてR−IDに対応して関連するリーダ情報管理サーバのURLを登録しておけばURLの取得ステップを省略でき、IPアドレスを登録しておけばURLの取得ステップ及びIPアドレスの取得ステップを省略できる。同様に、2段階のデータ登録又は検索処理を必要とする場合には、仲介するDBサーバ3においてO−IDに対応して関連するオブジェクト情報管理サーバのURLを登録しておけばURLの取得ステップを省略でき、IPアドレスを登録しておけばIPアドレスの取得ステップを省略することができる。すなわち、データ登録処理及び検索処理を効率化することができるようになる。
【0214】
また、上では2段階のデータ登録処理又は検索処理を実施する場合には、RFIDリーダ5又は検索端末7で状態管理を行って主体的に処理を行うようにしても良いし、最初にアクセスするサーバ側が状態管理を行って主体的に処理を行うようにしても良いし、RFIDリーダ5又は検索端末7の代理として処理を実行するエージェントが状態管理を行って主体的に処理を行うようにしても良い。
【0215】
モデル1−1の検索パターンP1−2を実行する場合を例に説明する。図31には、オブジェクト情報管理サーバが状態管理を行って主体的に処理を行う例を示した。ここでAに含まれるステップ群は、ステップ(1)で送信する拡張検索要求メッセージを生成した後に実行される。これらのステップ群は、O−IDと共にURL又はIPアドレスが入力されれば省略できる場合もある。また、B1に含まれるステップ群は、ステップ(2a)で送信する拡張検索要求メッセージを再構成した後に実行される。これらのステップ群は、R−IDに対応してリーダ情報管理サーバのURL又はIPアドレスが登録されていれば省略できる場合もある。B2以下についても同様である。
【0216】
図32に、検索端末7が状態管理を行い、主体的に処理を行う場合の処理フローを示す。検索要求のキーがO−IDであり要求データ種別がO−his(R−sem)である場合には検索パターンP1−2であるから、検索インターフェース部71は、検索端末7側のパターン1検索処理部101に検索要求のデータを出力する。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、ネットワーク1を介して、O−IDを検索キーとし、O−his(R−ID)を要求検索情報とする検索要求メッセージを構成する。この検索要求メッセージにおけるキーO−IDに応じて、アドレス解決処理を実施する。すなわち、オブジェクト管理サーバ301のURL及びIPアドレス取得ステップに対応するステップ群Aを実行する。より具体的には、オブジェクトサーバURL解決サーバからO−IDに対応するオブジェクト情報管理サーバのURLを取得するステップと、DNS(Domain Name Server)からURLに対応するオブジェクト情報管理サーバのIPアドレスを取得するステップとを実行する。なお、O−IDと共に関連オブジェクト情報管理サーバのURL又はIPアドレスが指定されれば、スキップできるステップもある。
【0217】
次に、検索端末7側のパターン1検索処理部101は、アドレス解決処理の処理結果に従って、オブジェクト情報管理サーバ301に送信する(ステップ(1))。
【0218】
オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101は、検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここではキーO−IDと要求データ種別O−his(R−ID))をAPI−2を介して検索要求としてDB検索部31に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301のDB検索部31は、O−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−ID列を抽出する。
【0219】
そして、DB検索部31は、抽出したR−ID列をAPI−2を介してオブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101に出力する。オブジェクト情報管理サーバ301側のパターン1検索処理部101は、受け取ったR−ID列を含む検索応答メッセージを構成し、検索端末7に送信する(ステップ(2))。
【0220】
検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるR−ID列を分解する。そして、R−ID列に含まれるR−ID毎に、当該R−IDをキーとし、R−semを要求検索情報とする検索要求メッセージを構成する。
【0221】
そして、当該検索要求メッセージにおけるキーR−IDに応じて、アドレス解析処理を実施する。すなわち、リーダ情報管理サーバ302のURL及びIPアドレス取得ステップに対応するステップ群Cを実行する。より具体的には、リーダサーバURL解決サーバからR−IDに対応するリーダ情報管理サーバのURLを取得するステップと、DNSからURLに対応するオブジェクト情報管理サーバのIPアドレスを取得するステップとを実行する。なお、R−IDと共に関連リーダ情報管理サーバのURL又はIPアドレスがオブジェクト情報管理サーバ301に登録されており、検索応答メッセージで送信されてくれば、スキップできるステップもある。
【0222】
さらに、検索端末7側のパターン1検索処理部101は、アドレス解決処理の結果に従って、検索要求メッセージをリーダ情報管理サーバ302に送信する(ステップ(3))。
【0223】
リーダ情報管理サーバ302側のパターン1検索処理部101は、ネットワーク1を介して検索要求メッセージを受信し、検索要求メッセージに含まれるデータ(ここではキーR−IDと要求データ種別O−his(R−sem))をAPI−2を介してDB検索部31に出力する。リーダ情報管理サーバ302のDB検索部31は、R−IDを検索キーとしてDBを検索して、対応して登録されているR−semを抽出する。
【0224】
そして、DB検索部31は、抽出したO−hisたるR−semをAPI−2を介して、リーダ情報管理サーバ302側のパターン1検索処理部101に出力する。リーダ情報管理サーバ302側のパターン1検索処理部101は、図13(c)の検索応答メッセージのフォーマットに従って、O−his(R−sem)を含む検索応答メッセージを生成し、ネットワーク1を介して要求元の検索端末7に送信する(ステップ(4))。検索端末7側のパターン1検索処理部101は、検索応答メッセージを受信し、検索応答メッセージに含まれるO−his(R−sem)を検索インターフェース部71に出力する。
【0225】
ステップ群C並びにステップ(3)及び(4)を、R−ID列に含まれる各R−IDについて繰り返す。
【0226】
検索インターフェース部71は、API−1を介して要求元のアプリケーション1に検索結果であるO−his(R−sem)をまとめて出力する。
【0227】
このように拡張検索要求メッセージを使用せずに検索を行うことができる。
【0228】
次に、図33を用いて、エージェントを用いる場合の処理を説明する。エージェントを用いる場合には、検索端末7側のパターン1検索処理部101は、O−IDを検索キーとし、O−his(R−sem)を要求データ種別とする検索要求メッセージを生成して、エージェントに送信し、結果としてO−his(R−sem#X)を含む検索応答メッセージをエージェントから受け取るだけとなる。一方、エージェントでは、検索要求メッセージを構成する処理以外の、図32における検索端末7のパターン1検索処理部101の処理が実施される。
【0229】
このように本発明の実施の形態によれば、共通のプラットフォームで、多種・多様な検索サービスを提供できるようになる。例えば、利用者は、オブジェクトに装着されたICタグの識別情報、リーダの識別情報、ICタグが示すオブジェクトの名前などの静的情報、リーダを持つ所有者やリーダがある場所の名前などのリーダと関連付けられた静的情報のいずれかを検索キーとして指定することで、詳細情報を検索できる。このような多様な検索サービスを共通基盤上で提供できるようになる。また、ICタグやリーダの識別情報が分からなくても、名前などの静的情報を指定して詳細情報が検索できるようになるため、利用者の利便性を向上させることができる。
【0230】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図2及び図3に示した機能ブロック図は一例であって、実際のプログラムモジュールに対応しない場合もある。
【0231】
なお、オブジェクト情報管理サーバ、リーダ情報管理サーバ、検索端末は図34に示すようなコンピュータ装置であって、メモリ2501(記憶装置)とCPU2503(処理装置)とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施の形態における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施の形態では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
【0232】
(付記1)[モデル3−2]
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いた検索処理方法であって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第1のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの識別情報である場合には、検索キーであるリーダの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第2のステップと、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第3のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第4のステップとのうち、
前記第1のステップ又は前記第3のステップと、前記第2のステップ又は前記第4のステップとを含み、コンピュータにより実行される検索処理方法。
【0233】
(付記2)
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとにデータを登録するデータ登録方法であって、
リーダが特定のICタグの識別情報を読み取るステップと、
前記リーダの識別情報に基づき前記リーダ情報管理サーバから前記リーダの静的情報を取得するリーダ静的情報取得ステップと、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に対応して前記リーダ静的情報取得ステップにより取得した前記リーダの静的情報を前記オブジェクト情報管理サーバに登録させるリーダ静的情報登録ステップと、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に基づき前記オブジェクト情報管理サーバから前記特定のICタグの静的情報を取得するICタグ静的情報取得ステップと、
前記リーダの識別情報に対応して前記ICタグ静的情報取得ステップにより取得した前記特定のICタグの静的情報を前記リーダ情報管理サーバに登録させるICタグ静的情報登録ステップと、
を含み、コンピュータにより実行されるデータ登録方法。
【0234】
(付記3)
前記リーダ静的情報取得ステップと、前記リーダ静的情報登録ステップと、前記ICタグ静的情報取得ステップと、前記ICタグ静的情報登録ステップとを、前記リーダ又は当該リーダの代理処理実行コンピュータが実行する付記2記載のデータ登録方法。
【0235】
(付記4)
前記リーダ静的情報取得ステップが、
前記リーダが、前記リーダの識別情報及び読み取った前記特定のICタグの識別情報とを含む第1登録要求を前記リーダ情報管理サーバに送信するステップと、
前記リーダ情報管理サーバが、前記第1登録要求を受信すると、前記リーダの識別情報で検索して対応する前記リーダの静的情報を読み出すステップと、
を含み、
前記リーダ静的情報登録ステップが、
前記リーダ情報管理サーバが、前記特定のICタグの識別情報と前記リーダの静的情報とを含む第2登録要求を、前記オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、
前記オブジェクト情報管理サーバが、前記第2登録要求を受信すると、前記特定のICタグの識別情報に対応して前記リーダの静的情報を登録するステップと、
を含み、
前記ICタグ静的情報取得ステップにおいて、
前記オブジェクト情報管理サーバが、前記第2登録要求に含まれる前記特定のICタグの識別情報で検索して対応する前記特定のICタグの静的情報を読み出し、
前記ICタグ静的情報登録ステップが、
前記オブジェクト情報管理サーバが、読み出した前記特定のICタグの静的情報を前記リーダ情報管理サーバに送信するステップと、
前記リーダ情報管理サーバが、前記特定のICタグの静的情報を受信し、前記リーダの識別情報に対応して、受信した前記特定のICタグの静的情報を登録するステップと、
を含む付記2記載のデータ登録方法。
【0236】
(付記5)
前記リーダが、当該リーダに関連する前記リーダ情報管理サーバのURL(Uniform Resource Locator)又はアドレスを保持しており、
前記ICタグが、前記ICタグの識別情報と当該ICタグに関連するオブジェクト情報管理サーバのURL又はアドレスを保持している
ことを特徴とする付記2乃至4のいずれか1つ記載のデータ登録方法。
【0237】
(付記6)[モデル3−1]
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報とを管理するリーダ情報管理サーバとを用いた検索処理方法であって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第1のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの識別情報である場合には、検索キーであるリーダの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信し、さらに、前記リーダ情報管理サーバにおいて前記リーダの識別情報から特定される前記リーダの静的情報と前記要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第2のステップと、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第3のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第4のステップとのうち、
前記第1のステップ又は前記第3のステップと、前記第2のステップ又は前記第4のステップとを含み、コンピュータにより実行される検索処理方法。
【0238】
(付記7)
前記第2のステップを、検索指示端末又は当該検索指示端末の代理処理実行コンピュータと、前記検索指示端末又は当該検索指示端末の代理処理実行コンピュータ及び前記リーダ情報管理サーバの組み合わせとのうちいずれかが実行する付記6記載の検索処理方法。
【0239】
(付記8)
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバに、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報とを管理するリーダ情報管理サーバを用いてデータを登録するデータ登録方法であって、
リーダが特定のICタグの識別情報を読み取るステップと、
前記リーダの識別情報に基づき前記リーダ情報管理サーバから前記リーダの静的情報を取得するリーダ静的情報取得ステップと、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に対応して前記リーダ静的情報取得ステップにより取得した前記リーダの静的情報を前記オブジェクト情報管理サーバに登録させるリーダ静的情報登録ステップと、
を含み、コンピュータにより実行されるデータ登録方法。
【0240】
(付記9)
前記リーダ静的情報登録ステップが、前記リーダ又は前記リーダ情報管理サーバのいずれかにより実行される
付記8記載のデータ登録方法。
【0241】
(付記10)
前記リーダが、当該リーダに関連する前記リーダ情報管理サーバのURL(Uniform Resource Locator)又はアドレスを保持しており、
前記ICタグが、前記ICタグの識別情報と当該ICタグに関連するオブジェクト情報管理サーバのURL又はアドレスを保持している
ことを特徴とする付記8又は9記載のデータ登録方法。
【0242】
(付記11)[モデル2−2]
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報の代わりにリーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いた検索処理方法であって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第1のステップと、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第2のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第3のステップとのうち、
前記第1のステップ又は前記第2のステップと、前記第3のステップとを含み、コンピュータにより実行される検索処理方法。
【0243】
(付記12)
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報の代わりにリーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとにデータを登録するデータ登録方法であって、
自身の静的情報を有するリーダが特定のICタグの識別情報を読み取るステップと、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に対応して前記リーダの静的情報を前記オブジェクト情報管理サーバに登録させるステップと、
前記特定のICタグの識別情報に基づき前記オブジェクト情報管理サーバから前記特定のICタグの静的情報を取得する取得ステップと、
前記リーダの静的情報に対応して、前記取得ステップにより取得した前記特定のICタグの静的情報を前記リーダ情報管理サーバに登録させる登録ステップと、
を含み、コンピュータにより実行されるデータ登録方法。
【0244】
(付記13)
前記登録ステップが、
前記リーダ又は前記オブジェクト情報管理サーバのいずれかにより実行される
ことを特徴とする付記12記載のデータ登録方法。
【0245】
(付記14)
前記リーダが、当該リーダに関連する前記リーダ情報管理サーバのURL(Uniform Resource Locator)又はアドレスを保持しており、
前記ICタグが、前記ICタグの識別情報と当該ICタグに関連するオブジェクト情報管理サーバのURL又はアドレスを保持している
ことを特徴とする付記12又は13記載のデータ登録方法。
【0246】
(付記15)[モデル2−1]
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバを用いた検索処理方法であって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第1のステップと、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第2のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第3のステップとのうち、
前記第1のステップ及び前記第2のステップ、若しくは、前記第1のステップ又は前記第2のステップと前記第3のステップと、を含み、コンピュータにより実行される検索処理方法。
【0247】
(付記16)
前記オブジェクト情報管理サーバが複数存在している場合、
前記ICタグ静的情報検索ステップと前記リーダ静的情報検索ステップとのうち少なくともいずれかにおいて、複数の前記オブジェクト情報管理サーバに検索要求を送信する
ことを特徴とする付記15記載の検索処理方法。
【0248】
(付記17)[モデル1−2]
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの識別情報と蓄積及び管理し、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの識別情報とを蓄積及び管理するオブジェクト及びリーダ情報管理サーバを用いた検索処理方法であって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報であり且つ前記要求データ種別がリーダの静的情報である場合には、検索キーである前記ICタグの識別情報と前記リーダの識別情報という要求データ種別とを含み、前記ICタグの識別情報からリーダの識別情報を抽出させ、当該リーダの識別情報から当該リーダの静的情報を抽出させるための検索要求を生成し、前記オブジェクト及びリーダ情報管理サーバに送信する第1のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの識別情報であり且つ前記要求データ種別がICタグの静的情報である場合には、検索キーである前記リーダの識別情報と前記ICタグの静的情報という要求データ種別とを含み、前記リーダの識別情報からICタグの識別情報を抽出させ、当該ICタグの識別情報から当該ICタグの静的情報を抽出させるための検索要求を生成し、前記オブジェクト及びリーダ情報管理サーバに送信する第2のステップと、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報であり且つ前記要求データ種別がリーダの静的情報である場合には、検索キーである前記ICの静的情報と前記リーダの静的情報という要求データ種別とを含み、前記ICの静的情報からリーダの識別情報を抽出させ、当該リーダの識別情報からリーダの静的情報を抽出させるための検索要求を生成し、前記オブジェクト及びリーダ情報管理サーバに送信する第3のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報であり且つ前記要求データ種別がICタグの静的情報である場合には、検索キーである前記リーダの静的情報と前記ICタグの静的情報という要求データ種別とを含み、前記リーダの静的情報からICタグの識別情報を抽出させ、当該ICタグの識別情報から当該ICタグの静的情報を抽出させるための検索要求を生成し、前記オブジェクト及びリーダ情報管理サーバに送信する第4のステップとのうち、
前記第1のステップ又は前記第3のステップと、前記第2のステップ又は前記第4のステップとを含み、コンピュータにより実行される検索処理方法。
【0249】
(付記18)[モデル1−1]
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの識別情報と蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの識別情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いた検索処理方法であって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報であり且つ前記要求データ種別がリーダの静的情報である場合には、検索キーである前記ICタグの識別情報と前記リーダの静的情報という要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信し、さらに、前記オブジェクト情報管理サーバにおいて前記ICタグの識別情報から特定される前記リーダの識別情報と前記リーダの静的情報という要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第1ステップと、
指定された前記検索キーがリーダの識別情報であり且つ前記要求データ種別がICタグの静的情報である場合には、検索キーである前記リーダの識別情報と前記ICタグの静的情報という要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信し、さらに、前記リーダ情報管理サーバにおいて前記リーダの識別情報から特定される前記ICタグの識別情報と前記ICタグの静的情報という要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第2ステップと、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報であり且つ前記要求データ種別がリーダの静的情報である場合には、検索キーである前記ICタグの静的情報と前記リーダの識別情報という要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信し、さらに、前記オブジェクト情報管理サーバにおいて前記ICタグの静的情報から特定される前記リーダの識別情報と前記リーダの静的情報という要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第3ステップと、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報であり且つ前記要求データ種別がICタグの静的情報である場合には、検索キーである前記リーダの静的情報と前記ICタグの静的情報という要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信し、さらに、前記リーダ情報管理サーバにおいて前記リーダの静的情報から特定される前記ICタグの識別情報と前記ICタグの静的情報という要求データ種別とを含む第2検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第4ステップとのうち、
前記第1ステップ又は前記第3ステップと、前記第2ステップ又は前記第4ステップとを含み、コンピュータにより実行される検索処理方法。
【0250】
(付記19)
前記第1ステップ及び前記第3ステップのうち少なくとも1つが、検索指示端末又は当該検索指示端末の代理処理実行コンピュータと、前記検索指示端末又は当該検索指示端末の代理処理実行コンピュータ及び前記オブジェクト情報管理サーバの組み合わせとのうちいずれかが実行し、
前記第2ステップ及び前記第4ステップのうち少なくとも1つが、検索指示端末又は当該検索指示端末の代理処理実行コンピュータと、前記検索指示端末又は当該検索指示端末の代理処理実行コンピュータ及び前記リーダ情報管理サーバの組み合わせとのうちいずれかが実行する
付記18記載の検索処理方法。
【0251】
(付記20)
前記オブジェクト情報管理サーバにおいて、前記リーダの識別情報と共に、当該リーダに関連する前記リーダ情報管理サーバのURL(Uniform Resource Locator)又はアドレスを登録しており、
前記リーダ情報管理サーバにおいて、前記ICタグの識別情報と共に、当該ICタグに関連するオブジェクト情報管理サーバのURL又はアドレスを登録している
付記18又は19記載の検索処理方法。
【0252】
(付記21)
付記1、6、7、11、15乃至20のいずれか1つ記載の検索処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0253】
(付記22)
付記2乃至5、8乃至10、12乃至14のいずれか1つ記載のデータ登録方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0254】
(付記23)
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いた検索システムであって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付ける手段と、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第1の手段と、
指定された前記検索キーがリーダの識別情報である場合には、検索キーであるリーダの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第2の手段と、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第3の手段と、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第4の手段とのうち、
前記第1の手段又は前記第3の手段と、前記第2の手段又は前記第4の手段とを有する検索システム。
【0255】
(付記24)
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとにデータを登録するデータ登録装置であって、
リーダが特定のICタグの識別情報を読み取る手段と、
前記リーダの識別情報に基づき前記リーダ情報管理サーバから前記リーダの静的情報を取得するリーダ静的情報取得手段と、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に対応して前記リーダ静的情報取得ステップにより取得した前記リーダの静的情報を前記オブジェクト情報管理サーバに登録させるリーダ静的情報登録手段と、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に基づき前記オブジェクト情報管理サーバから前記特定のICタグの静的情報を取得するICタグ静的情報取得手段と、
前記リーダの識別情報に対応して前記ICタグ静的情報取得ステップにより取得した前記特定のICタグの静的情報を前記リーダ情報管理サーバに登録させるICタグ静的情報登録手段と、
を有するデータ登録装置。
【図面の簡単な説明】
【0256】
【図1】本発明の実施の形態のシステム概要を示した図である。
【図2】DBサーバと検索端末の関係を示す概念図である。
【図3】DBサーバとRFIDリーダの関係を示す概念図である。
【図4】モデル1−1におけるDBサーバの構成を示す図である。
【図5】モデル1−2におけるDBサーバの構成を示す図である。
【図6】モデル1におけるオブジェクト情報管理サーバに登録されているデータの一例を示す図である。
【図7】モデル2−1におけるDBサーバの構成を示す図である。
【図8】モデル2−2におけるDBサーバの構成を示す図である。
【図9】モデル3−1におけるDBサーバの構成を示す図である。
【図10】モデル3−2におけるDBサーバの構成を示す図である。
【図11】モデル3においてオブジェクト情報管理サーバに登録されているデータの一例である。
【図12】モデル1−1でデータ登録処理を実行する際の処理フローを示す図である。
【図13】(a)乃至(c)は、登録メッセージ、検索要求メッセージ、検索応答メッセージを説明するための図である。
【図14】モデル1−1で検索処理を実行する際の処理フローを示す図である。
【図15】(a)乃至(e)は、拡張検索メッセージを説明するための図である。
【図16】モデル1−2でデータ登録処理を実行する際の処理フローを示す図である。
【図17】モデル1−2で検索処理を実行する際の処理フローを示す図である。
【図18】モデル2−1でデータ登録処理を実行する際の処理フローを示す図である。
【図19】モデル2−1で検索処理を実行する際の処理フローを示す図である。
【図20】モデル2−1で検索パターンP4を実行する際の処理フローを示す図である。
【図21】モデル2−2でデータ登録を実行する際の処理フローを示す図である。
【図22】(a)乃至(c)は、拡張登録メッセージを説明するための図である。
【図23】モデル2−2で検索パターンP4を実行する際の処理フローを示す図である。
【図24】モデル3−1でデータ登録を実行する際の処理フローを示す図である。
【図25】モデル3−1で検索処理を実行する際の処理フローを示す図である。
【図26】モデル3−2でデータ登録を実行する際の処理フロー(RFIDリーダ主導)を示す図である。
【図27】モデル3−2でデータ登録を実行する際の処理フロー(サーバ主導)を示す図である。
【図28】モデル3−2で検索処理を実行する際の処理フローを示す図である。
【図29】本発明の実施の形態におけるモデルの整理を行った図である。
【図30】データ登録時におけるアドレス解決処理を説明するための図である。
【図31】検索処理時におけるアドレス解決処理を説明するための図である。
【図32】モデル1−1で検索パターンP1−2を実行する際に、検索端末が主体となって状態管理を行う場合のフロー図である。
【図33】モデル1−1で検索パターンP1−2を実行する際に、エージェントが主体となって状態管理を行う場合のフロー図である。
【図34】コンピュータの構成図である。
【符号の説明】
【0257】
1 ネットワーク 3 DBサーバ
5 RFIDリーダ 7 検索端末
9 商品 11 RFIDタグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いた検索処理方法であって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第1のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの識別情報である場合には、検索キーであるリーダの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第2のステップと、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第3のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第4のステップとのうち、
前記第1のステップ又は前記第3のステップと、前記第2のステップ又は前記第4のステップとを含み、コンピュータにより実行される検索処理方法。
【請求項2】
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報と当該リーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとにデータを登録するデータ登録方法であって、
リーダが特定のICタグの識別情報を読み取るステップと、
前記リーダの識別情報に基づき前記リーダ情報管理サーバから前記リーダの静的情報を取得するリーダ静的情報取得ステップと、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に対応して前記リーダ静的情報取得ステップにより取得した前記リーダの静的情報を前記オブジェクト情報管理サーバに登録させるリーダ静的情報登録ステップと、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に基づき前記オブジェクト情報管理サーバから前記特定のICタグの静的情報を取得するICタグ静的情報取得ステップと、
前記リーダの識別情報に対応して前記ICタグ静的情報取得ステップにより取得した前記特定のICタグの静的情報を前記リーダ情報管理サーバに登録させるICタグ静的情報登録ステップと、
を含み、コンピュータにより実行されるデータ登録方法。
【請求項3】
前記リーダ静的情報取得ステップが、
前記リーダが、前記リーダの識別情報及び読み取った前記特定のICタグの識別情報とを含む第1登録要求を前記リーダ情報管理サーバに送信するステップと、
前記リーダ情報管理サーバが、前記第1登録要求を受信すると、前記リーダの識別情報で検索して対応する前記リーダの静的情報を読み出すステップと、
を含み、
前記リーダ静的情報登録ステップが、
前記リーダ情報管理サーバが、前記特定のICタグの識別情報と前記リーダの静的情報とを含む第2登録要求を、前記オブジェクト情報管理サーバに送信するステップと、
前記オブジェクト情報管理サーバが、前記第2登録要求を受信すると、前記特定のICタグの識別情報に対応して前記リーダの静的情報を登録するステップと、
を含み、
前記ICタグ静的情報取得ステップにおいて、
前記オブジェクト情報管理サーバが、前記第2登録要求に含まれる前記特定のICタグの識別情報で検索して対応する前記特定のICタグの静的情報を読み出し、
前記ICタグ静的情報登録ステップが、
前記オブジェクト情報管理サーバが、読み出した前記特定のICタグの静的情報を前記リーダ情報管理サーバに送信するステップと、
前記リーダ情報管理サーバが、前記特定のICタグの静的情報を受信し、前記リーダの識別情報に対応して、受信した前記特定のICタグの静的情報を登録するステップと、
を含む請求項2記載のデータ登録方法。
【請求項4】
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報の代わりにリーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとを用いた検索処理方法であって、
検索キー及び要求データ種別の指定を受け付けるステップと、
指定された前記検索キーがICタグの識別情報である場合には、検索キーであるICタグの識別情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第1のステップと、
指定された前記検索キーがICタグの静的情報である場合には、検索キーであるICタグの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記オブジェクト情報管理サーバに送信する第2のステップと、
指定された前記検索キーがリーダの静的情報である場合には、検索キーであるリーダの静的情報と要求データ種別とを含む検索要求を生成し、前記リーダ情報管理サーバに送信する第3のステップとのうち、
前記第1のステップ又は前記第2のステップと、前記第3のステップとを含み、コンピュータにより実行される検索処理方法。
【請求項5】
ICタグの識別情報と当該ICタグの静的情報と当該ICタグの読み取りを行ったリーダの静的情報とを蓄積及び管理するオブジェクト情報管理サーバと、リーダの識別情報の代わりにリーダの静的情報と当該リーダが読み取りを行ったICタグの静的情報とを蓄積及び管理するリーダ情報管理サーバとにデータを登録するデータ登録方法であって、
自身の静的情報を有するリーダが特定のICタグの識別情報を読み取るステップと、
読み取った前記特定のICタグの識別情報に対応して前記リーダの静的情報を前記オブジェクト情報管理サーバに登録させるステップと、
前記特定のICタグの識別情報に基づき前記オブジェクト情報管理サーバから前記特定のICタグの静的情報を取得する取得ステップと、
前記リーダの静的情報に対応して、前記取得ステップにより取得した前記特定のICタグの静的情報を前記リーダ情報管理サーバに登録させる登録ステップと、
を含み、コンピュータにより実行されるデータ登録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2006−338614(P2006−338614A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−165946(P2005−165946)
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】