説明

検証された距離測定

デバイス間の距離を検証することに関する種々の技術が説明される。2デバイス間の距離は、一方のデバイスに対し、もし該デバイスが他方のデバイスから高々所与の距離にある場合に限り可能である結果を生成する、1又は複数の対応処置をとることを要求することによって検証されることが可能である。ある複数の態様では、検証される測距は、測距信号と応答信号の使用によって達成される。ある複数の態様では、測距信号は、ランダム・シーケンス、擬似ランダム・シーケンス、或いは確定シーケンスを具備することが出来る。応答デバイスは、既知の関数に従って測距信号に作用して応答信号を生成することが出来る。測距デバイスは又、該測距デバイスが応答デバイスへ送信した測距信号に対して応答デバイスが適切に演算した可能性を判定するための動作を実行することが出来る。

【発明の詳細な説明】
【関連文献】
【0001】
[35U.S.C.§119に基づく優先権の主張]
本出願は、2006年4月18日に提出され、そして、本出願の譲受人に譲渡され、本出願における参照としてここに組み込まれた、米国特許仮出願番号第60/793,189号に優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本出願は、一般に距離測定、及び、距離測定の検証に係わる。
【背景技術】
【0003】
距離測定は、2つの場所の間の距離を決定することを含む。一般的なシナリオでは、測距儀のような装置は、該測距儀から別の対象までの距離を測定する。距離測定装置は、例えば、レーザ、レーダー、ソナー、及び種々の形態の無線周波数(radio-frequency)(“RF”)シグナリングのような多様な技術を使用することが出来る。簡便化のために、用語距離測定(distance ranging)は、本明細書中では簡単に測距(ranging)と呼ばれる。
【0004】
測距は、RFシグナリングの利用を介して通信システムで利用されることが出来る。例えば、無線通信システムでは、測距デバイスは、ある信号が該測距デバイスから別の装置まで伝播するのに要する時間や、又ある信号が該別の装置から該測距デバイスまで伝播するのに要する時間、或いは双方、を決定することが出来る。次に該測距デバイスは、これ等の時間の何れかとRF信号の伝播速度(例えば、光の速度)に基づいて、両装置間の距離を計算する。
【0005】
ある複数のシステムは、双方向メッセージ交換機構を利用して2つの装置間の相対距離を測定する。例えば、第1デバイスは、第2デバイスへ測距パケットを送ることが出来る。第2デバイスは、次に第1デバイスへ応答パケットを返送することが出来る、ここで該応答パケットは、第2デバイスが該測距パケットを受信してから該応答パケットを送信するのに要した時間(即ち、第2デバイスのターンアラウンド時間)を示す。次に第1デバイスは、このターンアラウンド時間を利用して該パケットの実際の伝播時間を決定する。ここで、第1デバイスは、該測距パケットを送信した時間から該応答パケットを受信するまでに経過した時間を総往復時間として計算する。次に第1デバイスは、該総往復時間から該ターンアラウンド時間を減算することによって実際の伝播時間を決定することが出来る。
【0006】
実際には、この形式の双方向メッセージ交換測距は、第2デバイスによって障害を生じさせられる影響を受けやすい。例えば、第2デバイスは、第1デバイスに対し第2デバイスが実際よりも更に近接しているかに見せかける応答パケットで、第1デバイスへ誤った情報を送ることが出来る。例えば、第2デバイスは、第1デバイスからの該測距パケットを実際よりも早く受信したと報ずることが出来るし、又、該応答パケットを実際よりも遅く送信したと報ずることも出来る。
【0007】
この課題に対処するための1つの手法は、公開/秘密鍵交換および認証サーバを利用して、第1デバイスに対する第2デバイスの認証を行うことである。一旦認証されると、第1デバイスは、次に第2デバイスによって報告される情報を信用することが出来る。しかしながら現実には、この方式では、信用されることが出来ない装置に対して測距認証が同様に必要とされることもある。従って、更に信頼性のある測距技術に対する要求が存在する。
【発明の開示】
【概要】
【0008】
本開示の実例の諸態様の概要が下記に示される。簡便化のために、本開示の1又は複数の態様は、本明細書では簡単に“ある複数の態様”と呼ばれることがある。
【0009】
本開示は、ある複数の態様において測距技術に係わる。例えば、測距技術は、2つの無線通信デバイス間の距離を検証又は決定するために使用されることが出来る。
【0010】
本開示は、又ある複数の態様において測距技術に係わる。例えば、検証される測距は、2つのデバイス間の距離が妥当であるかどうか或いは許容範囲内にあるかどうかを判定するために利用されることが出来る。検証される測距は、又2つのデバイス間の決定された距離の精度を検証するために利用されることも出来る。ここで、検証される測距は、測距デバイスと応答デバイス間の距離が所与の距離以下であることを保証するために利用されることが出来る。
【0011】
ある複数の態様では、デバイス(例えば、応答デバイス)がある一定の動作を実行できる能力があるかどうかに基づいて、距離が検証される。ここで、該動作は、該デバイスが別のデバイス(例えば、測距デバイス)からある一定距離内にある場合に限り該デバイスは、該動作を実行する(例えば、特定の結果を生成する)ことが出来るように、規定されることが出来る。例えば、双方向メッセージ交換測距を利用するシステムでは、応答デバイスは、受信された測距信号に応答する信号をある規定された期間(例えば、ある規定されたターンアラウンド時間)内に送信することが出来る(例えば、送信するように要求されることが出来る)。ここで、該規定されたターンアラウンド時間は、所期の測定される距離に関連付けられる真の往復伝播時間に対して相対的に重要ではないと決められることが出来る。そこで測距デバイスは、測定された総往復時間が所望の往復時間プラス規定されたターンアラウンド時間以下であるかどうかを判定することによって該デバイス間の距離を検証することが出来る。このようにして、冷かしの(spoofing)デバイスが誤魔化すことが出来る距離は、規定されたターンアラウンド時間によって制限される。
【0012】
ある複数の態様では、測距信号は、ランダム、擬似ランダム、又は確定シーケンスを含むことが出来る。例えば、測距信号は、それぞれのパルスがランダムに選択される値を有する、パルスのシーケンスを含むことが出来る。この場合、応答デバイスからの適切な応答信号は、該測距信号のシーケンスに対応する。
【0013】
ある複数の態様では、応答デバイスは、既知の信号応答方式に基づく関数に従って動作信号に演算を行うことによって、応答信号を生成する。例えば、応答デバイスは、測距信号によって示される(例えば、該信号で送られた)情報に演算を行う関数を利用することが出来る。応答デバイスは、次に該処理された情報を測距デバイスへ送信する。その測距デバイスは、該信号応答方式、そしてそれゆえ該関数に関する知識を有する。このようにして測距デバイスは、応答デバイスから受信する情報が該関数を使用して適切に処理され、何らかの方法で誤魔化されてないことを検証することが出来る。
【0014】
ある複数の態様では、測距デバイスは、該測距デバイスが応答デバイスへ送った測距信号に該応答デバイスが適切に演算を行った可能性(例えば、確率)を判定する。例えば、測距デバイスは、応答デバイスから受信された応答信号を処理するために統計解析を利用して、該応答デバイスが実際に該測距信号に応答しているのか、或いは測距信号への応答を誤魔化そうと試みているのかに関する信頼水準を求めることが出来る。
【詳細な説明】
【0015】
本開示の上記およびその他の特徴、態様そして利点は、下記の詳細な説明、特許請求の範囲、及び添付図面に関して考察される場合より完全に理解されるであろう。
【0016】
慣例に従って、図面に示される種々の特徴要素は、一定の比率に応じて表わされてはいない。従って、種々の特徴要素の寸法は、簡明化を図るために任意に拡大又は縮小されることがある。更に、幾つかの図面は、簡明化を図るために単純化されることがある。このようにして、図面は、所与の装置(例えば、デバイス)又は方法の必ずしも全ての構成要素を描くわけではない。最後に、同じ参照番号は、明細書及び図面を一貫して同じ特徴要素を表すために使用される。
【0017】
本開示の種々の態様が下記に記載される。本明細書中の諸教示は、多様な形態で具体化されることが出来ること、及び、本明細書で開示される何れの具体的構成、機能又はその両者が、単に代表的なものであるということは、当然明白である。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本明細書で開示された1つの態様が、任意の他の態様とは独立に実施されることが出来ること、及び、2つ以上のこれ等の態様が、種々の方法で組み合わせられることが可能なこと、を認識するはずである。例えば、本明細書に記載された任意の数の態様を使用して、装置が実装されることが出来る或いは方法が実行されることが出来る。更に、本明細書に記載された1又は複数の態様に追加した或いは該態様とは異なる、他の構成、機能又は構成及び機能を使用して、その様な装置は実装されることが出来る或いはその様な方法は実行されることが出来る。例えば、ある複数の態様は、決定された距離を複数の信号の特性に基づいて検証することを含み、他方他の態様は、決定された距離を複数の信号の特性に基づいて検証することを含み、且つ少なくとも1つの信号が規定時間内に受信されたかどうかを判定することを含む。
【0018】
図1は、デバイス102とデバイス104との間の距離を検証することに関する種々の動作を実行するデバイス102とデバイス104を含む通信システムのある態様を図示する。ある複数の態様では、距離を検証することは、諸信号を処理して、それ等の信号の諸特性がデバイス102とデバイス104との間の所与の距離関係を検証するために資するかどうかを判定することに係わる。ある複数の態様では、距離を検証することは、デバイス102とデバイス104との間の距離を決定すること及び該決定された距離を検証することに係わる。図1に示されるように、デバイス102とデバイス104は、無線通信回線106を介して互いに通信することが出来る。
【0019】
図1の例におけるデバイス102とデバイス104は、簡単化された様式で表わされており、距離決定と関連処理に係わる機能を提供することが出来るある種の構成要素を強調する。例えば、デバイス102は、測距動作を実行するデバイスを具備することが出来る、他方、デバイス104は、測距に関係する動作に応答するデバイスを具備することが出来る。それ故に、デバイス102は、デバイス102とデバイス104との間の1又は複数の距離を最終的に決定し、そして該決定に基づいて1又は複数の動作を実行するデバイスで使用されることが出来る構成要素を強調するように表わされる。逆に、デバイス104は、デバイス102の距離決定動作に関連する動作を実行することが出来るデバイスで使用されることが出来る構成要素を強調するように表わされる。所与のデバイスは、デバイス102で表わされる機能、デバイス104で表わされる機能、或いはそれ等のある組合せ、並びに、その他の機能を統合することが出来る、ということが理解されるはずである。
【0020】
システム100の実例の動作が図2の流れ図に関連して更に詳細に説明される。便宜上、図2の動作(或いは、本明細書で論じられる他の任意の動作)は、特定の構成要素(例えば、デバイス102とデバイス104)によって実行されるとして説明されることがある。しかしながら、これ等の動作は、他の構成要素によって実行されることが出来ること及び異なる数の構成要素を使用して実行されることが出来ること、が理解されるはずである。又、本明細書で説明される1又は複数の動作が所与の実施においては利用されないことがあり得ることも理解されるはずである。
【0021】
図2のブロック202で表わされるように、デバイス102のような測距デバイスは、該測距デバイスとデバイス104のような応答デバイスとの間の距離をオプションで決定することが出来る。距離決定動作は、例えば、到達時間方式、双方向メッセージ交換測距方式、或いは何か他の適切な方式のような種々の測距技術を利用して、実行されることが出来る。
【0022】
図1の例において、デバイス102は、距離決定器コンポーネント108を含むことが出来て、該コンポーネントは、デバイス102とデバイス104との間の相対距離のような1又は複数の距離に関するパラメータを決定することに関係する種々の機能を実行するように適応する。ある複数の実施においては、距離決定器108は、1又は複数の他の構成要素(例えば、トランシーバ140)を利用する又はそれ等と協働して距離を決定することが出来る。
【0023】
測距デバイスは、デバイス102とデバイス104との間の距離を、2つのデバイス間の距離が妥当であるか或いは許容範囲内にあるかどうかを判定することを企図して、検証することが出来る。ある複数の態様では、これは決定された距離を検証すること(例えば、決定された距離が精確であることを保証する)ことを必要とする。ここで、測距デバイスは、適切な動作を実行して、該応答デバイス又は何か他のデバイスが該測距デバイスの測距動作に障害を生じなかったことを保証することが出来る。
【0024】
ある複数の態様では、測距デバイスは、応答デバイスが該測距デバイスから高々所与の距離にある場合に限り達成可能な結果を生成するある処置を該応答デバイスに実行させることによって距離を検証することが出来る。そのような動作の一例は、双方向メッセージ交換動作を含み、その場合、距離の検証は、応答デバイスが該測距デバイスから適切な信号を受信した後で規定された期間内に該応答デバイスが応答信号を送信することに基礎を置いている。
【0025】
図3は、実例の双方向メッセージ交換動作を、単純化された様式で、図示する。時間T0で、線分304で表わされるように、応答デバイスへ信号302を送信する。該信号は、信号306によって表わされるように、時間T1に応答デバイスに到着する。このようにして、測距デバイスから応答デバイスまで伝送される該信号の伝播時間は、時間間隔308によって表わされる。
【0026】
時間T1と時間T2との間で応答デバイスは、受信された信号306を処理する。この処理時間は、したがって、時間間隔310によって表わされる。
【0027】
時間T2で、応答デバイスは、処理された信号312を線分314によって表わされるように測距デバイスへ送信する。この信号は、信号316によって表わされるように時間T3に該測距デバイスに到着する。このようにして、応答デバイスから測距デバイスまで伝送される該信号の伝播時間は、時間間隔318によって表わされる。
【0028】
パルス302の送信とパルス316の受信との間の総時間は、期間320によって表わされる。下記に更に詳細に論じられるように、測距デバイスは、期間320によって表わされる往復時間と期間310に関連付けられる規定された期間についての知識に基づいて、距離を検証する、ここで、該規定された期間は、適切に制限される。上記で論じられた期間(例えば、往復時間)は、多様な方式で定義されることが出来ることが理解されるはずである。例えば、所与の期間の開始時間は、パルス、シンボル、メッセージ、或いは何か他の型の信号、に関連付けられる時間(例えば、始まる時間、中間の時間、終了する時間、又はゼロ交差時間、等)によって定義されることが出来る、或いは、開始時間は、何か他の適切な方式で定義されることが出来る。同様に、所与の期間の終了時間は、パルス、シンボル、メッセージ、或いは何か他の型の信号、に関連付けられる時間(例えば、始まる時間、中間の時間、終了する時間、又はゼロ交差時間、等)によって定義されることが出来る、或いは、終了時間は、何か他の適切な方式で定義されることが出来る。
【0029】
図2を再び参照して、ブロック204によって表わされるように、測距デバイスは、デバイス102とデバイス104との間の距離の検証に関連する測距信号を生成する。図1の例では、このような信号は、信号生成器110で初期に生成されることが出来る。ある複数の態様では、該測距信号は、ランダム、擬似ランダム、或いは、確定シーケンスに基づくことが出来る。従って、デバイス102は、又シーケンス生成器112を含むことが出来る。ここで、応答デバイスに前もって知られてないシーケンスの使用は、該応答デバイスが測距デバイスからのその距離を誤魔化すことを一層困難にすることが出来ることが理解されるはずである。
【0030】
ブロック206によって表わされるように、測距デバイスは、測距信号を応答デバイスへ送信する。この目的のために、トランシーバ(例えば、超広帯域トランシーバ)140は、送信機コンポーネント114と受信機コンポーネント116を含む。同様に、デバイス104は、受信機コンポーネント120と送信機コンポーネント122を有するトランシーバ118を含む。
【0031】
ブロック208によって表わされるように、応答デバイスは、測距デバイスから受信された測距信号を処理する。例えば、応答デバイスは、双方のデバイスにとって既知の関数を利用して、該受信信号について演算することが出来る。ある複数の実施においては、これは、第2デバイスによって送信される応答信号が原測距信号の反射と区別されるように、該受信信号をスクランブルすることを伴う。ある複数の態様では、該既知の関数は、既知のシーケンス又は何か他の情報を利用する或いはそれ等について演算することが出来る。後者の情報は、例えば、ランダム、擬似ランダム、或いは、確定方式を含む種々の方法で生成されることが出来る。
【0032】
ある複数の実施においては、該情報は、測距デバイスと応答デバイスによって所有される暗号鍵に基づいて生成される。例えば、両デバイスは、デフィー・ヘルマン(Diffie-Hellman)鍵交換又は何か他の適切な手順を含むペアリング・プロセスの期間に、鍵を交換することが出来る。そのような(単数又は複数の)鍵から生成されるシーケンスの使用を介して、本明細書で説明される距離に基づく検証作業は、距離が検証されようとしている対象である同一デバイスと交換された任意の鍵を認証するための仕組みを提供することが出来る。
【0033】
再び図1を参照して、デバイス104は、受信された測距信号を処理して応答信号を生成する信号生成器124を含むことが出来る。上で論じられたように、応答デバイスは、ブロック208の動作を実行して、規定された期間内に、該処理された信号をブロック210で測距デバイスへ送信しなければならない。従って、デバイス104は、そのような時間制約を容易にする又は強制適用することが出来るタイマー・コンポーネント126を含むことが出来る。
【0034】
図4は、受信されたシーケンス信号に適用されることが出来る実例の関数と実例のシーケンスを、単純化された様式で図示する。本例では、測距デバイスは、あるシーケンスの第1の信号402Aを応答デバイスへ送信する。信号402Aは、値0に関連付けられる。応答デバイスの関数コンポーネント404Aは、測距デバイスと応答デバイスにとって既知であるシーケンスの第1番目の値406Aと共に信号402Aに演算するために既知の関数を実行する。関数コンポーネント404Aは、信号402Aと値406Aに基づいて(本例では、値0を有する)出力を生成する。次に応答デバイスは、関数コンポーネント404Aの該出力に対応する信号を生成し、そして、該信号をパルス408Aによって表わされるように測距デバイスへ送信する。
【0035】
本例では、関数404Aは、排他的論理和(XOR)関数を具備する。しかしながら、本明細書における教示に従えば多様な他の型の関数が使用されることが出来るということが理解されるはずである。例えば、時間的で変化する関数が使用されることが出来る、この場合該関数の結果は、時間及び(単数又は複数の)入力値の関数である。
【0036】
次に上記の動作は、測距デバイスからの該シーケンスの後続の信号402B、402Cと、402D、及び、既知のシーケンスの後続の値406B、406Cと、406Dに対して繰り返されることが出来る。便宜上、図4は、後続の動作が関数コンポーネント404B、404Cと、404Dによって実行されるとして図示する。しかしながら、ある複数の実施においては、これ等の動作は、ある共通の関数コンポーネントによって実行されることが出来ることが理解されるはずである。
【0037】
再び図2の動作を参照すると、ブロック210によって表わされるように、応答デバイスは、適切に処理された応答信号を測距デバイスへ送信する。下記で更に詳細に論じられるように、測距信号を受信してから規定時間(例えば、規定されたターンアラウンド時間)内に応答デバイスは、応答信号を送信する。図1の例では、この伝送は、デバイス104の送信機コンポーネント122及びデバイス102の受信機コンポーネント116を介して遂行されることが出来る。
【0038】
ブロック212によって表わされるように、測距デバイスは、デバイス102とデバイス104との間の距離を、受信された処理済み信号と測距信号の特性に基づいて、検証することが出来る。例えば、測距デバイスは、該受信された処理済み信号がブロック206における測距信号の送信後の規定時間内に受信されたかどうか(例えば、総往復時間)を判定することが出来る。更に、測距デバイスは、統計解析又は何か他の適切な演算を実行して、応答デバイスが既知のシーケンスを使用して測距信号に演算を行ったかどうかを、判定することが出来る。これ等の及びその他の関連する動作を実行するために、図1のデバイス102は、信号応答方式モジュール130、統計解析器132、並びにタイマー・コンポーネント134のような他の構成要素を含む距離検証器128を含むことが出来る。
【0039】
ある複数の態様では、デバイス102とデバイス104との間の距離を検証することは、該距離が許容されるかどうか或いは妥当であるかどうかを判定することを含む。前者のシナリオの例として、距離検証器128は、該距離が関連する(単数又は複数の)動作の実行のために受容可能と見なされる規定範囲内にあることを、検証することが出来る。後者のシナリオの例として、距離検証器128は、該距離を検証するために使用されている情報が何らかの方法で障害を生じさせられたことがあるかどうか或いは何か他の理由で信頼できないかどうか、を判定することが出来る。
【0040】
ある複数の態様では、デバイス102とデバイス104との間の距離を検証することは、該受信された処理済み信号を処理してこの距離に関する情報を求めることを含む。例えば、距離検証器128は、該処理済み信号がブロック206における測距信号の送信後の規定時間内にデバイス102によって受信されたかどうか、を判定することが出来る。ここに、信号の伝播時間が実質的に既知であると仮定し、デバイス104のターンアラウンド時間について仮定を設ければ、この往復時間は、デバイス102とデバイス104が所与の範囲内にあることを検証するために使用されることが出来る。或いは、該距離検証器は、該往復時間情報を使用して、デバイス102とデバイス104との間の実際の距離の推定を(該ターンアラウンド時間を考慮して)計算することが出来る。
【0041】
ある複数の態様では、デバイス102とデバイス104との間の距離を検証することは、過去に決定された距離の精度を検証することを伴う。ここに、デバイス102とデバイス104との間の該距離は、(例えば、ブロック202に関連して上述で説明されたように)何らかの方法で決定されることが出来る。ここで、ブロック212の動作は、この距離を検証するために利用されることが出来る。例えば、ブロック212の動作は、ある上限値を決定するために使用されることが出来て、適切な検証のためには、該決定された距離は、該上限値内に収まらなければならない。換言すれば、該決定された距離は、該決定された距離が該上限値未満に収まる場合に、検証される。
【0042】
ブロック214によって表わされるように、測距デバイスが、2つのデバイス間の距離が妥当である又は許容範囲内であることを(例えば、決定された距離が精確であることを)検証する場合には、該測距デバイスは、該検証された距離に基づいて1又は複数の処置を行う。例えば、1又は複数の動作がイネーブル(enable)にされる(例えば、起動される)、ディセーブル(disable)にされる(例えば、終了させられる)、或いは該距離に基づいて実行される(例えば、機能を修正される)ことが出来る。この目的のために、図1のデバイス102は、例えば、応答デバイスが測距デバイスの所与の範囲内にあるかどうかに基づいて、1又は複数の動作を実行するように適応するオペレーションズ・プロセッサ・コンポーネント136を含むことが出来る。もしこの条件が満たされれば、測距デバイスは、例えば、応答デバイスを測距デバイスに対して認証すること、又は、応答デバイスが測距デバイスによって提供されるある一定のサービスに接続することを可能にする1又は複数の動作を実行すること、を含む種々のタスクを実行することが出来る。このようなサービスは、例えば、ネットワークへの接続、ペイ・パー・ビュー(pay-per-view)サービスへの接続、金融トランザクション(transaction)、及びマルチメディアへの接続を含むことが出来る。ここに、マルチメディアは、例えば、データ、オーディオ、ビデオ、及び画像から構成される少なくとも1つのグループを含むことが出来る。
【0043】
図2の動作は、本明細書中の教示に従って実行されることが出来る動作の単なる一実例であるということが理解されるはずである。例えば、測距デバイスは、距離決定動作を実行するために多様な技術を利用することが出来る。更に、種々の技術が1又は複数の距離を検証するために利用されることが出来る。又、測距デバイスは、種々の形式のシグナリングを利用することが出来る。例えば、信号が変調されようとしている場合には、種々異なる型の変調方式が利用されることが可能である。更に、シグナリングは、種々異なる型の情報を表すことが出来る。応答デバイスの動作に関しては、受信されたシグナリングに演算を行うために種々の型の既知の関数が利用され、そのような関数は、既知のシーケンス又は種々の形式をとる他の情報を利用するように適応する。更に、測距デバイスは、応答デバイスから適切な信号が受信されたことを検証するために種々の技術を利用することが出来る。
【0044】
双方向メッセージ交換方式を利用する距離検証動作の例の更なる詳細は、図5と図6の流れ図に関連して論じられる。図5は、例えば、デバイス102のような第1デバイスによって実行されることが出来る動作に係わる。図6は、例えば、デバイス104のような第2デバイスによって実行されることが出来る動作に係わる。上記のように、図5と図6の例は、説明の目的のために提供されること、及び、本明細書中の諸教示は、構成要素と動作の異なる組合せを利用する他の型のシステムにおいても利用されることが出来ることは理解されるはずである。
【0045】
ある複数の態様では、距離検証動作は、1又は複数の定義されたパラメータを使用することが出来る。例えば、ターンアラウンド時間は、最大時間に関して定義されることが出来て、該時間内で第2デバイス(例えば、応答デバイス)は、第1デバイス(例えば、測距デバイス)から受信された信号に応答するはずである。そのようなタイミング方式の使用によって、第1デバイスは、第1デバイスと第2デバイス間のメッセージ交換に基づく距離決定動作に障害を生じさせようとする、第2デバイス又はいずれかの他のデバイスによる如何なる試みからも効果的に防御されることが出来る。例えば、第1デバイスは、測距信号を第2デバイスへ送信し且つ第2デバイスに該第2デバイスのターンアラウンド時間を示す応答信号を送信させることによって、第1デバイスと第2デバイスとの間の往復時間又は片道時間を計算することが出来る。ここに、第2デバイスのターンアラウンド時間は、該第2デバイスが測距信号を受信した時間から該第2デバイスが応答信号を送信する時間までの期間に関係する。
【0046】
第2デバイスが正しいターンアラウンド時間を報告すると仮定すれば、第1デバイスは、総往復時間から該ターンアラウンド時間を減算することによって、第1デバイスと第2デバイスとの間の実際の信号伝播時間を計算することが出来る。ここに、総往復時間は、第1デバイスが測距信号を送信した時間から該第1デバイスが応答信号を受信した時間までに経過した時間の長さである。しかしながら、第2デバイスが正しいターンアラウンド時間を報告しない場合、このターンアラウンド時間に基づく如何なる距離に関する決定も不正確であるといえる。
【0047】
下記に更に詳細に論じられるように、第2デバイスに対する規定ターンアラウンド時間の使用によって、第2デバイスが偽りのターンアラウンド時間を報告する場合ですら、実質的に精確な距離決定が行われることが出来る。例えば、該規定ターンアラウンド時間は、所与の測定された距離範囲に対して受容可能な誤差範囲に収まるように規定されることが出来る。その結果、第2デバイスによる誤魔化しのターンアラウンド期間を報告する如何なる試みも決定される距離にはほとんど影響を持たないように出来る。更に、第1デバイスは、規定されたターンアラウンド時間を超える如何なる報告されたターンアラウンド時間も拒絶(例えば、無視)することが出来る。一例として、1ナノ秒の時間は、大雑把に言って1フィートの程度の信号伝播距離と同等である。結果として、もし規定ターンアラウンド時間が1ナノ秒と規定され得るならば、第2デバイスによるそのターンアラウンド時間を誤魔化そうとする如何なる試みもその決定された距離に最大1フィートの程度の誤差をもたらす。ここで、1ナノ秒を超える如何なる報告されたターンアラウンド時間も第1デバイスによって無視されることが出来る。更に安全を高めるために、仮定されるターンアラウンド時間は、ゼロ秒に規定されて認証されるデバイス(例えば、第2デバイス)が所定の範囲内にあることを保証することが出来る。ここに、実際のターンアラウンド時間は、非ゼロであるから、該第2デバイスは、所定範囲より現実には近くに存在する。
【0048】
更に、第2デバイスによって提供されるターンアラウンド時間が信用されない場合は、第1デバイスは、測定された総往復時間と仮定されたターンアラウンド時間のみを使用して第1デバイスと第2デバイスとの間の距離を決定することが出来る。換言すれば、第1デバイスは、第2デバイスによって提供される如何なるターンアラウンド時間にも信頼を置く必要はない。そのような実施は、仮定されたターンアラウンド時間の使用に関連する如何なる誤差も(真のターンアラウンド時間とは対照的に)許容できる範囲内にある場合に、採用されることが出来る。一例として、10ナノ秒の時間は、大雑把に言って10フィートの程度の距離の信号伝播距離と同等である。それ故に、規定されたターンアラウンド期間が10ナノ秒である場合、ターンアラウンド時間が5ナノ秒であると仮定することによって、距離測定に関連する誤差は、高々5フィートの程度である。
【0049】
ある複数の態様では、第1デバイスは、規定ターンアラウンド時間を使用して、ある他の方法で(例えば、ある他の測距機構によって)提供されたデバイス間の決定された距離を検証することが出来る。例えば、測定された総往復時間が、許容範囲の程度内であるかどうか、所期の真の往復時間プラス規定ターンアラウンド時間(又はもし信用されるなら報告されたターンアラウンド時間)以下であるかどうか、を判定することによって、第1デバイスと第2デバイスとの間の距離の二次表示は、求められることが出来る。ここで、所期の真の往復時間は、最初に決定された(例えば、何か他の測距機構によって決定された)デバイス間距離に対応する。上記で論じられたように、ある測定誤差は、第2デバイスによって提供されるターンアラウンド時間が信用されない場合、規定ターンアラウンド時間の使用に関連付けられる。このようにして、最初に決定された距離は、もし距離の二次表示が最初に決定された距離をある閾値量だけ超えることがない場合に、検証される。
【0050】
上記で論じられた規定時間に対して種々の値が割り当てられることが出来る。ある複数の態様では、規定時間の値は、第1デバイスと第2デバイスとの間の所期の距離に関連付けられる距離の範囲に関係することが出来る。例えば、もしデバイスが10mの程度の範囲を有するボディ領域(body area)ネットワークで動作する場合、総往復時間は、該範囲に関連付けられる一般的な伝播時間の程度(例えば、30ナノ秒の程度)であるといえる。同様に、もしデバイスが30mの程度の範囲を有する個人領域(personal area)ネットワークで動作する場合、総往復時間は、(例えば、100ナノ秒の程度の)該範囲に関係付けることが出来る。他の往復時間が他のネットワークに対して規定されることが出来る及び/又は他の基準に基づくことが出来ることは、理解されるはずである。
【0051】
ターンアラウンド時間は、類似の方法で規定されることが出来る。例えば、もしデバイスが10mの程度の範囲を有するボディ領域ネットワークで動作する場合、受容可能なターンアラウンド時間は、該範囲に関連付けられる一般的な伝播時間の程度(例えば、30ナノ秒未満)に関係するといえる。更に、ターンアラウンド時間は、該範囲内のある受容可能な距離誤差にも関係するといえる。例えば、もし受容可能な距離誤差が1m(例えば、誤差10%)である場合、ターンアラウンド時間は、2乃至3ナノ秒の程度であると規定されることが出来る。同様に、もしデバイスが30mの程度の範囲を有する個人領域ネットワークで動作する場合、ターンアラウンド時間は、該範囲(例えば、100ナノ秒未満、又は、10ナノ秒未満)に関係付けられることが出来る。他のターンアラウンド時間が他のネットワークに対して規定されることが出来る及び/又は他の基準に基づくことが出来ることは、理解されるはずである。
【0052】
ある複数の態様では、信号応答方式が規定されることが出来て、それにより該信号応答方式は、第2デバイスによって使用されて第1デバイスから受信された情報に演算を行う。例えば、該信号応答方式は、受信情報への既知関数の適用に関係することが出来る。信号応答方式に関連して使用される情報(例えば、シーケンス)も又規定されることが出来る。ある複数の態様では、そのような情報は、ランダムな方法で、擬似ランダムな方法で、確定的な方法で生成されるように規定されることが出来る。ある複数の態様では、該情報は、1又は複数の暗号鍵に基づいて規定されることが出来る。例えば、第1デバイス、第2デバイス、或いは双方にとって既知の(例えば、それ等によって保持される)1又は複数の暗号鍵の関数であることが出来る。
【0053】
下記で更に詳細に論じられるように、既知の信号応答方式の使用によって、第1デバイスは、第2デバイスが第1デバイスから受信した情報を適切に処理したことを検証することが出来る。例えば、第2デバイスは、誤魔化しの応答信号をより早い時点で第1デバイスへ送信することによって、第1デバイスの距離決定動作に障害を生じさせようと試みたとする。この場合、該誤魔化しの信号は、真正の応答信号より早く受信されるので、第1デバイスは、欺かれる可能性があって、第2デバイスは、実際よりも第1デバイスの近くにいると決定することになり得よう。
【0054】
しかしながら、既知の信号応答方式の使用は、第2デバイスが応答信号を誤魔化すことを更に困難にすることが出来る。例えば、第1デバイスから第2デバイスへ伝送される情報(例えば、シーケンス)は、第2デバイスに知られないように出来る。しかしながら、距離決定動作に障害を生じさせるためには、第2デバイスは、該第2デバイスが真正応答信号を送信する時点よりも早い時点で、誤魔化しの応答信号を送らなければならない。結果として、応答信号を誤魔化すために、第2デバイスは、第1デバイスによって送信される情報の内容を正しく推測する必要がある。従って、誤魔化すのは更に困難である情報を送信するという対策が行われ得るし、そして、第2デバイスがこの情報を誤魔化そうと試みているかどうかを判定するという対策が行われ得る。これ等の及びその他の処理は、図5と図6の処理実例に関連して更に詳細に論じられる。
【0055】
図5のブロック502と図6のブロック602によって表わされるように、第1デバイスと第2デバイスは、上記で定義されたパラメータ又は他のパラメータをある適切な方法で求めることが出来る。ある複数の実施において、これ等のパラメータは、(例えば、別のデバイスによって)第1デバイス及び/又は第2デバイスに供給されることが出来る。ある複数の実施において、これ等のパラメータは、第1デバイスと第2デバイスとのうちの1つ又は複数によって生成されることが出来る。例えば、第1デバイスは、該パラメータを規定し(例えば、選択し)、そして、該パラメータを第2デバイスに供給することが出来る。ある複数の実施において、これ等のパラメータは、第1デバイスと第2デバイスに(例えば、第1デバイスと第2デバイスが製造される時或いは最初に使用に供される時に)相対的に変化しない方法でプログラムされることが出来る。
【0056】
ここで図5の動作を参照すると、ブロック504において、第1デバイスと第2デバイスとの間の距離は、オプションで、上に論じられたような、適切な測距方式を使用して決定されることが出来る。例えば、到達時間測定、双方向測距、双方向メッセージ交換技術、及び受信電力測定を含む、種々の技術が距離を測定するために使用されることが出来る。図1の例では、距離決定器108は、対応する回路構成(例えば、レーザ回路、光学装置、信号強度測定回路、無線周波数(RF)回路構成、及び関連信号処理回路構成)を使用し、1又は複数のこれ等の技術を用いて距離を測定する。ある複数の実施において、1又は複数の距離決定コンポーネントは、無線通信デバイス(例えば、トランシーバ140)内に実装されることが出来る。例えば、RF信号を使用して距離を決定する実施は、トランシーバ140を利用して測距に関係する信号(例えば、超広帯域パルス)を受信及び/又は送信することが出来る。
【0057】
ブロック506によって表わされるように、ある複数の態様では、ブロック504で決定された距離が受容可能な範囲内にあるかどうかに関する判定が行われることが出来る。例えば、距離決定処理の目的は、第2デバイスが第1デバイスに十分接近しているかどうかに基づいてある処置が行われるかどうかを決定することであり得る。この場合、もし決定された距離が受容可能な範囲内になければ、問題の該処置は、何れにせよ実行されることは出来ないのであるから、該決定された距離を検証する(例えば、認証する)必要はあり得ない。この目的のために、図1の距離決定器108は、比較器138を含むことが出来て、該比較器は、該決定された距離をデバイス102に保持される(例えば、データ・メモリ中に記憶される)ことが出来る1又は複数の閾値と比較する。それによって距離決定器108は、該決定された距離が、閾値距離より大であるか、閾値距離より小であるか、閾値距離に等しいか、或いは、2以上の閾値距離によって規定される1又は複数の距離範囲と共にあるかどうかに関する指示を与えることが出来る。該決定された距離が所望の範囲値内にある(例えば、閾値より小である、等)場合、第1デバイスは、該決定された距離を検証するための動作を開始することが出来る。
【0058】
ブロック508によって表わされるように、第1デバイスは、デバイス間の距離を検証するために使用されるべき少なくとも1つの第1信号の第1セットを生成する。一般的には、該信号セットは、第2デバイスがこの信号セットを処理したことを検証するために使用されることが出来る、ある形式の情報を表す。この目的のために、該信号セットは、単一の信号、数個の信号、信号のグループ、信号のシーケンス、或いは何か他の信号の組合せ、を具備することが出来る。
【0059】
ある複数の態様では、信号セットは、第2デバイスが該信号セットによって表わされる情報を推測することを更に困難にする方式で規定されることが出来る。例えば、信号セットは、第2セットには知られてない確定的方式で生成されることが出来る。それに代わり、信号セットは、ランダム方式で、又は擬似ランダム方式で生成されることが出来る。このようにして、ある複数の態様では、信号セットは、ランダム・シーケンス、擬似ランダム・シーケンス、又は確定シーケンスに基づくことが出来る、或いは、それ等を具備することが出来る。
【0060】
ある複数の態様では、信号セットは、ある方式で変調されることが出来る。例えば、第1デバイスは、信号セットに関連付けられる、例えば、時間、周波数、位相、及び振幅を含む、1又は複数の特性を変更することが出来る。上記で論じられたように、これ等の諸特性は、ランダム方式で、擬似ランダム方式で、或いは、確定的方式で変更されることが出来る。
【0061】
変調された信号セットを提供するために、種々の変調方式が使用されることが出来る。例えば、ある複数の態様では、変調方式は、位相シフト・キーイング、オン/オフ・キーイング、周波数シフト・キーイング、又は時間シフト・キーイングを使用することが出来る。このようにして、所与の入力信号(例えば、超広帯域パルス列)は、例えば、ランダム・シーケンス、擬似ランダム・シーケンス、又は確定シーケンス、或いはその他の情報に基づき、これ等の方式のうちの1つを使用して変調されることが出来る。
【0062】
第1デバイスは、信号セットを生成することに関連付けられるこれ等の及びその他の動作を実施するための種々の構成要素を含む。図1の例を参照して、デバイス102のシーケンス生成器112は、ランダム・シーケンス、擬似ランダム・シーケンス、又は確定シーケンスを生成するように適応することが出来る。更に、信号生成器110は、初期に信号セットを生成するように適応することが出来る。信号生成器110は、又、1又は複数の信号を変調して信号セットを生成するように適応する変調器142を含むことが出来る。
【0063】
再び図5を参照して、ブロック510によって表わされるように、第1デバイスは、少なくとも1つの第1信号の第1セット(即ち、第1信号セット)を第2デバイスへ送信する。図1の例では、送信機114は、無線回線106を介して第1信号セットを送信する。ある複数の態様では、第1デバイスは、少なくとも1つの第1信号の第1セットの送信と第2デバイスからの応答信号の受信との間で経過する時間の長さ(例えば、総信号往復時間)を追跡する。図1の例では、タイマー・コンポーネント134は、第1信号の伝送と同時にタイミング動作を開始するように適応する。
【0064】
ここで図6によって表わされる第2デバイスの実例の動作を参照すると、ブロック604で第2デバイスは、少なくとも1つの第1信号の第1セット(即ち、第1信号セット)を第1デバイスから受信する。図1の例では、第1信号セットは、受信機120を介して受信される。上記で論じられたように、該受信信号は、変調されることが出来て、あるシーケンス又はある他の型の情報に関係することが出来る。
【0065】
ある複数の態様では、第2デバイスは、第1信号セットの受信後の規定されたターンアラウンド期間内に、応答信号を送信することを要求されることがあり得る。例えば、第2デバイスが規定されたターンアラウンド時間内に応答信号を送信しない場合、第1デバイスは、該応答信号に関連付けられる如何なる距離決定関連動作を終結させることが出来る又はその結果を無視することが出来る。従って、第2デバイスは、規定されたターンアラウンド期間が満たされることを保証することを企図する方法でその機能を実行するように構成されることが出来る。例えば、第2デバイスの他の動作(例えば、送信)は、該応答信号が送られるまで保留されることが出来る。この目的のために、ブロック606によって表わされるように、第2デバイスは、ブロック604における信号セットの受信時間を第1時間と定義することが出来る。例えば、第1信号セットからの特定された信号の受信が第1時間(例えば、第1時点)と定義されることが出来る。次に第2デバイスは、この第1時間を使用して応答信号が送信されることが必要な第2時間を決定する。例えば、第2信号セットからの特定された信号の送信が第2時間(例えば、第2時点)と定義されることが出来る。図1の例では、タイマー・コンポーネント126がこれ等およびその他全てのタイミング動作に係わる機能を提供する。
【0066】
ブロック608によって表わされるように、第2デバイスは、少なくとも1つの第2信号の第2セットの形式で応答信号を生成する。この第2信号セットは、単一信号、数個の信号、信号グループ、信号シーケンス、又は何か他の組合せの信号を具備することが出来る。図1の例では、第2信号セットは、信号生成器124によって生成される。
【0067】
ある複数の態様では、第2デバイスは、第1デバイスと第2デバイスにとって既知である信号応答方式に従い、第1信号セットによって表わされるデータにある関数を適用することによって、第2信号セットを生成する。例えば、図1における第2デバイス104は、第1信号セットを処理して(例えば、復調して)第1デバイス102によって生成された情報(例えば、シーケンス)を抽出することが出来る。次に信号生成器124は、該抽出された情報に演算を行って、信号応答方式に基づいた第2信号セットを生成することが出来る。下記で更に詳細に論じられるように、第2信号セットを生成するための既知の関数の使用は、第1デバイスに対して、第2信号セットの解析に際し、第2デバイスが第1信号セットに演算を行ったことを検証する仕組みを提供する。
【0068】
信号応答方式と関連関数は、これ等の及びその他の同様な目的を遂行するために任意の適切な形式をとることが出来る。例えば、ある複数の態様では、該関数は、信号(例えば、パルス)が送信されるべきか否かを変更すること(例えば、判定すること)を含む。ある複数の態様では、該関数は、信号の位相を既知の方法で変更することを含む。図1の例では、信号応答方式モジュール144は、第2信号セットを生成するために、第1信号セットを処理する機能を提供する。
【0069】
ある複数の態様では、信号応答方式は、第1信号セットに加えて情報にも演算を行うことを含む。このような情報は、例えば、ある規定されたシーケンス、位相調整のある既知のセット、或いは、第1デバイスと第2デバイスにとって既知である何か他の適切な情報、を含むことが出来る。この情報(例えば、規定されたシーケンス146)は、データ・メモリ中に記憶されることが出来る。
【0070】
ある複数の態様では、信号応答方式モジュール144は、第1信号セット(例えば、第1信号セットによって表わされるデータ)及び第1デバイスと第2デバイスにとって既知である情報に演算を行って、第2信号セットを生成するように適応する関数モジュール148を具備することが出来る。ある複数の態様では、関数モジュール148によって提供される関数は、XOR演算(例えば、図4に関連して説明されたような)を具備することが出来る。しかしながら、関数モジュール148は、他の型の関数も実行することが出来ることが理解されるはずである。
【0071】
ブロック610によって表わされるように、第2デバイスは、第2信号セットを第1デバイスへ送信する。例えば、信号生成器124は、該信号応答方式の結果に従って変調される信号セット(例えば、1又は複数の信号)を生成することが出来る。次に送信機122は、通信回線106を介して該変調された信号セットを送信する。
【0072】
上記で論じられたように、第2デバイスは、第2信号セットを、第1時間の後の規定時間内に(例えば、規定のターンアラウンド時間内に)ある第2時間において、送信することが出来る。一例として、もし規定時間が10μ秒であれば、第2時間は、第1時間の後の10μ秒までの、但し超えてはならない、第1時間後の任意の時点であることが出来る。このようにして、第2デバイスは、第2信号を第1時間の2ナノ秒後、第1時間の10ナノ秒後、第1時間の1μ秒後、等において送信することが出来る。
【0073】
再び図5を参照して、第1デバイスは、ブロック512において第2信号セットを受信する。図1の例では、第2信号セットは、通信回線106を介して受信機116において受信されることが出来る。
【0074】
ブロック514によって表わされるように、第1デバイス(例えば、図1の距離検証器128)は、第1信号セットと第2信号セットの特性に基づいてデバイス間の距離を検証する。ここで、距離を検証することは、種々の動作を伴うことが可能である。例えば、検証することは、実際の距離を検証すること、距離が所与の可能な距離値範囲内にあることを検証すること、距離が別の距離関連の指標と整合するかどうかを検証すること、或いは、1又は複数の距離決定動作に関する他の態様を検証すること、に関係することが出来る。ある複数の態様では、距離を検証することは、信号を処理して第1デバイスと第2デバイスとの間の距離に関係する指標を生成すること、及び、該指標を使用して決定された距離を確証する(例えば、その精度を検証する)こと、に関係する。ある複数の態様では、この動作は、受信された(例えば、距離決定に関係する動作に関連して受信された)信号を処理することに関係し、その企図する所は、該受信された信号が、第1デバイスからの距離を誤魔化そうとする第2デバイスによる試みの結果であるということではなく、第2デバイスによって適切に処理されたことを検証することである。このような決定された距離の検証動作の種々の態様がブロック516と518に関連して論じられる。
【0075】
ブロック516によって表わされるように、第2デバイスは、第2信号セットが第1信号セットの送信後の規定の時間でもって受信されるかどうかを判定する。図1の例では、距離検証器128がタイマー134と協力して、第1信号セットの送信と第2信号セットの受信との間に経過した時間の長さ(例えば、測定された総往復時間)を決定することが出来る。
【0076】
ある複数の態様では、ブロック516の規定された期間は、第1デバイスと第2デバイスとの間の最大受容可能距離に関連する期間を具備することが出来る。ここで、もし測定された総往復時間が該規定時間を超過する場合、第2デバイスは、第1デバイスからあまりにも遠方に離れていると見做されることが出来る。対照的に、もし測定された総往復時間が規定時間内にある場合、第1デバイスと第2デバイスは、互いに受容可能な範囲にあると見做されることが出来る。
【0077】
それに替わって、ある複数の態様では、ブロック516における規定時間は、過去に決定された距離に関連付けられることが出来る。例えば、該規定時間は、過去に決定された距離の観点から総往復時間に対して期待された時間であることが出来る。この場合、もし該測定された総往復時間が該規定時間を(例えば、何らかの許容範囲を含めて)超過すると、第1デバイスは、該距離(例えば、過去に決定された距離)が検証されない、と判定することが出来る。対照的に、該測定された総往復時間が該規定時間内(以下)である場合、第1デバイスは、該距離が検証される、と判定することが出来る。
【0078】
上記の判定に基づいて、第1デバイスと第2デバイスとの間の受容可能な距離に基づいて実行されるはずであった如何なる動作もある適切な方法で影響を受ける可能性がある。例えば、ある動作が起動されることがある又は起動されないことがある、ある動作が終了されることがある又は終了されないことがある、或いは、ある動作が何か別の方法に固定されることがある。
【0079】
ブロック518によって表わされるように、第1デバイスは、第2信号セットが第1信号セットに適用される規定の信号応答方式の期待された結果に対応するかどうか、及び、オプションで規定のシーケンスに対応するかどうか、を判定することが出来る。この目的のために、図1のデバイス102は、デバイス104の信号応答方式モジュール144と類似した動作を実行することが出来る信号応答方式モジュール130を含むことが出来る。ある複数の態様では、ブロック518の動作は、上記で論じられたブロック608において第2デバイスが第1信号セットに演算を行った、ことを検証することに関係する。この目的のために、第1デバイス(例えば、関数モジュール150)は、第1信号セット及び(例えば、データ・メモリ中に記憶された)規定のシーケンス152のような既知の情報に対して既知の関数を適用することが出来る。次に信号応答方式モジュール130は、この演算の結果を第2信号セットと比較することが出来る。この比較の結果に基づいて、第2デバイスが適切な動作を実行したかどうか、或いは、第2デバイスが第1デバイスの距離決定動作に障害を生じさせようとする企図で所期の結果を誤魔化した(例えば、推測しようと試みた)かどうか、に関する判定が行われることが出来る。
【0080】
更に、信号セットが比較的雑音又は損失の多い通信媒体(例えば、回線106)を介して伝送されるような場合、該通信媒体によって引き起こされた受信信号中の潜在的誤りを明らかにする方法で該受信された第2信号セットを解析するように、対策が行われることが出来る。例えば、第2デバイスは、例え受信されるシーケンス中に誤りがあっても、(例えば、第1デバイスからのシーケンスに基づいて)第1デバイスが該受信シーケンスを適正に解析することを可能にするのに十分な長さを有するシーケンスを送信することが出来る。
【0081】
ある複数の態様では、第1デバイスは、受信情報を解析して、第2デバイスが第1デバイスによって送られた情報に対し実際に演算を行ったのか、或いは、第1デバイスによって送られた情報をランダムに推測したのかどうか、を判定することが出来る。例えば、この処理は、該関数の所期の結果と第2デバイスから実際に受信された情報(例えば、第2信号セットから抽出されたデータ)との間の統計的仮説検定を実行することを含むことが出来る。次に第1デバイスは、第2デバイスが実際に情報を処理したのか或いは推定を行ったのかに関する確率に関して信頼区間を生成することが出来る。
【0082】
ある複数の態様では、第1デバイスは、(例えば、統計解析器132を介する)統計解析を利用して受信情報が統計的に正しいかどうかを判定することが出来る。この処理は、例えば、第2デバイスが第1デバイスによって送られた情報に対し実際に演算を行ったという仮説と第2デバイスが第1デバイスによって送られた情報をランダムに推測したという仮説との間で決定することを含むことが出来る。例えば、統計解析器132は、これ等の仮説に関する二項式系列(binomial sequences)を生成して該仮説を1又は複数の閾値と比較することが出来る。ある複数の実施においては、統計解析器132は、通信路(例えば、無線通信回線)の誤り率に基づいて、ランダム・ベルヌーイ(0.5)・プロセスと0.5より小の確率を持つランダム・プロセスとの間で統計的検定を利用する。これ等の又はその他の技術の使用によって、統計解析器132は、正しく受信されたビット数がある閾値より大であるかどうかに関して判定を行うことが出来る。
【0083】
次に第1デバイスは、第2信号セットの検証結果に基づいて適切な処理を行う。例えば、もし第2デバイスが推測したと判定されるならば、現在の距離決定動作は、終了させられて、新しい距離決定動作が開始させられることが出来る。更に、上記で論じられたように、1又は複数の距離に基づいた(例えば、オペレーションズ・プロセッサ136に関連付けられる)動作は、起動されることがある又は起動されないことがある、終了されることがある又は終了されないことがある、或いは、検証結果に依存する何か別の方法に固定されることがある。
【0084】
上記を念頭において、インパルスに基づいたシステム(例えば、超広帯域システム)のようなシステムで利用されることが出来る実例の測距検証動作が簡単に論じられる。本質的に、この動作は、第1ノードが第2ノードと共に従来型の測距手順を実行して2つのデバイス間の距離Dを決定することを含む。次に、第1ノードは、もし第2ノードが第1ノードから高々距離D内にある場合にのみ行われ得る処理を第2ノードが実行することを要求することによって第2ノードまでの距離を検証する。最初、所与の間隔(例えば、Xナノ秒)で、所与の通信媒体にパルスを発信すべきかどうかをランダムに決定する。同時に、第2ノードは、該通信媒体を走査して第1ノードからパルスを受信したかどうかを判定する。第2ノードがパルスを受信した場合、第2ノードは、規定時間(例えば、Tナノ秒)内に第1ノードにパルスを送信する。第2ノードがパルスを受信しなかった場合、第2ノードは、第1ノードにパルスを送信しない。ある複数の実施においては、第2ノードは、受信した複数のパルスを、擬似ランダム・シーケンスに従って或いは何か別の基準に基づいて、スクランブルすることが出来る。例えば、シーケンスの現在値に依拠して、第2ノードは、受信パルスに応答してパルスを送信することもしないことも出来る、或いは、第2ノードは、パルスを受信しない場合パルスを送信することもしないことも出来る。
【0085】
第1ノードも又通信路を走査して第2ノードから何らかのパルスを受信したかどうかを判断する。もし受信したなら、第1ノードは、該第1ノードがパルスを送信した時間と該第1ノードが第2ノードからパルスを受信した時間との間の遅延を測定する。更に、第1ノードは、送信したパルスと受信したパルスとの間の相関を測定する。次に、第1ノードは、該測定された遅延を採用しそしてそれを光速度で除することによって、両ノード間の距離の控えめな推定を生成することが出来る。次に第1デバイスは、第1ノードが送信したパターンを第2ノードが実際に処理したかどうか、或いは、第2ノードが該パターンをランダムに推測しようと試みたかどうか、を判定することを試みる際の信頼区間に該相関を比較する。ある複数の態様では、1次での数の一致は、実質的に50%よりも高いといえる。相関検査が合格する場合、第1ノードは、第2ノードが該第1ノードから距離D内にあることを検証できる。
【0086】
本明細書における諸教示は、種々の型のデバイスに組み込まれることが出来る(例えば、実装又は実行されることが出来る)。例えば、本明細書において教示される1又は複数の態様は、電話(例えば、セルラ電話)、携帯情報端末(personal data assistant)(PDA)、娯楽デバイス(例えば、音楽デバイス又はビデオ・デバイス)、ヘッドセット(例えば、ヘッドフォーン、イアピース(earpiece)、等)、マイクロフォン、医療デバイス(例えば、バイオセンサ(biometric sensor)、心拍モニタ、歩数計、EKG機器、等)、利用者入出力デバイス(例えば、ウォッチ(watch)、遠隔制御装置、スイッチ、キーボード、マウス、等)、タイヤ圧モニタ、娯楽デバイス、販売時点管理(point-of-sale)デバイス、コンピュータ、販売時点管理デバイス、補聴器、セット・トップ・ボックス(set-top box)、或いは、無線シグナリング能力を備える何か他の適したデバイス、中に組み込まれることが出来る。更に、これ等の機器は、種々様々な電力及びデータへの要求を有することが出来る。ある複数の態様では、本明細書中の諸教示は、(例えば、パルスに基づいたシグナリング方式および低デュティ・サイクル(duty cycle)モードによる)低電力アプリケーションにおける使用に対して適応することが出来る、及び、(広帯域パルスの使用によって)比較的高データ速度を含む種々のデータ速度に対応することが出来る。
【0087】
本明細書に記載されるデバイス102と104又は他の適したデバイスは、種々の無線通信回線および無線ネットワーク・トポロジーに対応する若しくはそれ等を別な方法で使用することが出来る。例えば、ある複数の態様において、デバイス102と104は、ボディ領域ネットワーク或いは個人領域ネットワークを具備する又はそれ等の一部を形成することが出来る。更に、ある複数の態様において、デバイス102と104は、ローカル・エリア・ネットワーク或いは広域ネットワークを具備する又はそれ等の一部を形成することが出来る。デバイス102と104は、例えば、CDMA、WiMAX、Wi−Fi、及び他の無線技術、を含む種々の無線通信プロトコル又は規格のうちの1又は複数に対応する若しくはそれ等を別な方法で使用することが出来る。従って、デバイス102と104は、種々の通信技術を使用して1又は複数の通信回線を確立するために適切な構成要素(例えば、無線インターフェース)を含むことが出来る。
【0088】
デバイス102とデバイス104の何れも無線通信回線を介して送受信される信号に基づく機能を実行する種々の構成要素を含むことが出来る。例えば、ヘッドセットは、受信機を介して受信される信号に基づいて可聴出力を供給するように適応する変換機を含むことが出来る。ウォッチは、受信機を介して受信される信号に基づいて映像出力を供給するように適応するディスプレイを含むことが出来る。医療デバイスは、送信機を介して送信されるべき検知されたデータを生成するように適応するセンサを含むことが出来る。
【0089】
ある複数の態様では、デバイス102とデバイス104或いはその他適切なデバイスは、超広帯域ネットワークを形成又はそれを介して通信することが出来る。例えば、通信は、比較的短い(例えば、ある複数の実施においては数ナノ秒の程度の)長さと比較的広い帯域幅を有する超広帯域パルスの使用を介して達成されることが出来る。超広帯域シグナリングは、比較的狭幅パルスを使用する実施における測距動作にとって特に良く適しているといえる。ある複数の実施形態では、それぞれの超広帯域パルスは、約20%程度の又はそれより大の部分帯域幅及び/又は約500MHz程度の又はそれより大の帯域幅を有することが出来る。超広帯域ネットワークは、例えば、ボディ領域ネットワーク又は個人領域ネットワークを含む、種々の形式をとることが出来る。
【0090】
本明細書に記載される諸構成要素は、多様な方法で実装されることが出来る。図7を参照すると、装置702と装置704を組み込んでいるシステム700では、それぞれの装置は、例えば、プロセッサ、ソフトウェア、何かそれ等の組合せによって実施される機能、或いは、本明細書で教示される何か他の方法で実施される諸機能を表すことが出来る一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。図7で示されるように、装置702は、種々の図に関して上記で説明された1又は複数の機能を実行することが出来る1又は複数のモジュール706、708、710、712、714、716、及び718を含むことが出来る。更に、装置704は、種々の図に関して上記で説明された1又は複数の機能を実行することが出来る1又は複数のモジュール720、722、724、及び726を含むことが出来る。例えば、比較するためのプロセッサ706は、本明細書で教示されるような比較に関する機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素138に対応することが出来る。距離を決定するためのプロセッサ708は、本明細書で教示されるような距離決定に関する機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素108に対応することが出来る。変更するためのプロセッサ710は、本明細書で教示されるような信号生成と処理関連の機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素110に対応することが出来る。規定されたシーケンスを生成するためのプロセッサ712は、本明細書で教示されるようなシーケンス生成に関する機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素112に対応することが出来る。送信するためのプロセッサ714は、本明細書で教示されるような別のデバイスに情報を送信することに関する種々の機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素114に対応することが出来る。受信するためのプロセッサ716は、本明細書で教示されるような別のデバイスから情報を受信することに関する種々の機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素116に対応することが出来る。判定するためのプロセッサ718は、本明細書で教示されるような距離及び/又は信号の検証関連の機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素128に対応することが出来る。受信するためのプロセッサ720は、本明細書で教示されるような別のデバイスから情報を受信することに関する種々の機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素120に対応することが出来る。送信するためのプロセッサ722は、本明細書で教示されるような別のデバイスに情報を送信することに関する種々の機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素122に対応することが出来る。信号を生成するためのプロセッサ724は、本明細書で教示されるような信号生成関連の機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素124に対応することが出来る。規定されたシーケンスを生成するためのプロセッサ726は、本明細書で教示されるようなシーケンス生成に関する機能を提供することが出来て、例えば、上記で論じられた構成要素124に対応することが出来る。
【0091】
上記のように、図7は、ある複数の態様では、これ等の構成要素は、適切なプロセッサ・コンポーネントを介して実装されることが出来ることを図説している。ある複数の態様では、これ等のプロセッサ・コンポーネントは、少なくとも一部は、本明細書で教示される構成を使用して実装されることが出来る。ある複数の態様では、プロセッサは、1又は複数のこれ等のコンポーネントの機能の一部又は全てに適応することが出来る。ある複数の態様では、点線の箱によって表わされる1又は複数の構成要素は、オプションである。
【0092】
ある複数の態様では、デバイス702又はデバイス704は、集積回路を具備することが出来る。このようにして、該集積回路は、図7に図示されるプロセッサ・コンポーネントの機能を提供する、1又は複数のプロセッサを具備することが出来る。例えば、ある複数の態様では、単一のプロセッサが図示されたプロセッサ・コンポーネントの機能を実行することが出来て、他方、他の態様では、複数のプロセッサが図示されたプロセッサ・コンポーネントの機能を実行することが出来る。更に、ある複数の態様では、該集積回路は、図示されたプロセッサ・コンポーネントの機能のある部分又は全てを実行する他の型の構成要素を具備することが出来る。
【0093】
更に、図7によって示される構成要素と機能、並びに、本明細書に記載される他の構成要素と機能は、任意の適切な手段を使用して実行されることが出来る。そのような手段は、少なくとも部分的には、本明細書に教示される対応する構成を使用して実装されることが出来る。例えば、ある複数の態様では、比較するための手段は、比較器を具備することが出来、距離を決定するための手段は、距離決定器を具備することが出来、変更するための手段は、信号生成器を具備することが出来、規定されたシーケンスを生成するための手段は、シーケンス生成器を具備することが出来、送信するための手段は、送信機を具備することが出来、受信するための手段は、受信機を具備することが出来、判定するための手段は、距離検証器を具備することが出来、信号を生成するための手段は、信号生成器を具備することが出来、及び規定されたシーケンスを生成するための手段は、信号生成器を具備することが出来る。1又は複数のこのような手段は、又図7の1又は複数のプロセッサ・コンポーネントに従って実装されることも出来る。
【0094】
当業者等は、情報及びシンボルは、種々の異なる基礎技術および応用技術の何れかを使用して表わされることが出来ることを理解するはずである。例えば、上記の説明全体に亘って参照されることが出来る、データ、指示、命令、情報、信号、ビット、シンボル、及び、チップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は磁性粒子、光学的場又は光学粒子,或はこれ等の任意の組合せ、により表わされることが出来る。
【0095】
当業者等は、更に、本明細書中で開示された諸態様と関連して説明された種々の説明的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズム・ステップは、エレクトロニック・ハードウェア(例えば、ソース・コーディング(source coding)又は何か他の技術を使用して設計されることが出来る、デジタル実装、アナログ実装、又は両者の組合せ)、諸命令を統合する種々の形式のプログラム又は設計コード(これ等は本明細書中では便宜上“ソフトウェア”又は“ソフトウェア・モジュール”と呼ばれる)或は両者の組合せとして実装されることが可能であること、を認識する。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に説明するために、種々の説明的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップが上述において一般にそれ等の機能を表す言葉で説明された。このような機能がハードウェアとして実装されるか或はソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課せられる固有の応用上及び設計上の制約に依存する。当業者等は、説明された機能を各固有の応用に対して種々の方法で実装することが出来る、しかし、そのような実装的な解決は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすので、説明されるべきではない。
【0096】
本明細書中で開示された諸態様と関連して説明された種々の説明的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(“IC”)、接続端末、或いは接続点の内部に実装される又はそれ等によって実行されることが出来る。該集積回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)(DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit)(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array)(FPGA)或は他のプログラム可能な論理デバイス、デスクリート・ゲート(discrete gate)或はトランジスタ・ロジック(transistor logic)、デスクリート・ハードウェア・コンポーネント(discrete hardware components)、電気コンポーネント、光学コンポーネント、機械コンポーネント、或は本明細書に記載された機能を実行するために設計されたそれ等の任意の組合せ、を具備することが出来て、該ICの内部、該ICの外部又は両者に常駐するコード又は命令を実行することが出来る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであって良い、しかし、その代わりに、該プロセッサは、任意の通常のプロセッサ、制御器、マイクロ制御器、或はステート・マシン(state machine)であって良い。プロセッサは、計算するデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと結合された1又は複数のマイクロプロセッサ、或は任意の他のこのような構成、として実装されることも可能である。
【0097】
任意の開示されたプロセスにおけるステップの任意の具体的な順番又は階層は、実例の手法の一例であることが理解される。設計上の選択に基づいて、該プロセスにおけるステップの該具体的な順序又は階層は、本開示の範囲内にとどまったまま、組み換え直されることが可能であることが理解される。添付の方法クレームは、種々のステップの諸要素を実例の順序で提示するが、これ等は、提示された具体的な順序又は階層に限定されることを意味しない。
【0098】
本明細書中で開示された諸実施形態に関連して説明された方法或いはアルゴリズムの諸ステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサにより遂行されるソフトウェア・モジュールにおいて、或は両者の組合せにおいて、具体化されることが可能である。(例えば、実行可能な命令と関連データを含む)ソフトウェア・モジュール及びその他のデータは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、或は他の任意の公知のコンピュータ可読記憶媒体形式、のようなデータ・メモリ中に常駐することが出来る。実例の記憶媒体は、機械、例えばコンピュータ/プロセッサ(これは本明細書では便宜上“プロセッサ”と呼ばれる)、に接続されて、該プロセッサは、該記憶媒体から情報(例えば、コード)を読み、該記憶媒体に情報を書くことが出来る。実例の記憶媒体は、プロセッサと一体になることも出来る。プロセッサと記憶媒体は、ASICの中に常駐することが可能である。該ASICは、利用者デバイスの中に常駐することが出来る。それに代わって、プロセッサと記憶媒体は、利用者デバイス中で個別的構成要素として常駐することが可能である。更に、ある複数の態様では、任意の適切なコンピュータ・プログラム製品が本開示の1又は複数の態様に関するコードを具備するコンピュータ可読媒体を具備することが出来る。ある複数の態様では、コンピュータ・プログラム製品は、梱包材量を具備することが出来る。
【0099】
開示された諸態様の前記説明は、当業者の誰もが本開示を作る或は利用することを可能にするために提供されている。これ等の諸態様への種々の変更は、当業者等には容易に明白であり、そして、本明細書中で定義される包括的な諸原理は、本開示の範囲を逸脱することなく、他の態様に適用されることが出来る。かくして、本開示は、本明細書中に示される諸態様に限定されるようには意図されておらず、本明細書で開示された原理および新規性と首尾一貫する最も広い範囲を認容されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の検証される測距を提供するように適応する通信システムの複数の実例の態様を示す単純化されたブロック図。
【図2】本発明の検証される測距を提供するために実行されることが出来る操作の複数の実例の態様を示す流れ図。
【図3】本発明の信号の伝送と処理の実例の態様を示す単純化された概略図。
【図4】本発明の信号に演算を行う関数の実例の態様を示す単純化された概略図。
【図5】本発明の検証される測距に関連して実行されることが出来る操作の複数の実例の態様を示す流れ図。
【図6】本発明の検証される測距に関連して実行されることが出来る操作の複数の実例の態様を示す流れ図。
【図7】本発明の検証される測距を提供するように適応する通信システムの複数の実例の態様を示す単純化されたブロック図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
距離を検証する方法であって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットを第2デバイスへ送信すること
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに応答して前記第2デバイスによって送信される少なくとも1つの第2信号の第2セットを受信すること、及び
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの特性に基づいて、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかを判定すること
を具備する方法。
【請求項2】
前記判定は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記送信後の規定された期間内に受信されるかどうかを判定することを具備する、請求項1の方法。
【請求項3】
前記規定された期間は、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の所期の距離に対応する、請求項2の方法。
【請求項4】
前記判定は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに適用される規定された信号応答方式に対応するかどうかを判定することを具備する、請求項1の方法。
【請求項5】
前記規定された信号応答方式は、規定されたシーケンスへの及び前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットへの関数の適用を具備する、請求項4の方法。
【請求項6】
前記規定されたシーケンスは、ランダム・シーケンス又は擬似ランダム・シーケンスを具備する、請求項5の方法。
【請求項7】
前記規定されたシーケンスは、前記第1デバイスと前記第2デバイスとのうちの少なくとも1つに関連付けられる少なくとも1つの暗号鍵に従って生成される、請求項5の方法。
【請求項8】
前記関数は、排他的論理和演算を具備する、請求項5の方法。
【請求項9】
前記関数は、信号が送信されたか否かを判定することを具備する、請求項5の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに適用される前記規定された信号応答方式に対応するかどうかの前記判定は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットに統計的解析を実行することを具備する、請求項4の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性は、時間、周波数、位相、及び振幅から構成されるグループのうちの少なくとも1つを具備する、
前記第1デバイスは、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの少なくとも1つの前記特性を変化させる、及び
前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットの少なくとも1つの前記特性は、前記第1デバイスによって変化される少なくとも1つの前記特性に機能的に基づく、
請求項1の方法。
【請求項12】
前記第1デバイスにより前記変化させることは、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性のうちの前記少なくとも1つを、ランダム方式で又は擬似ランダム方式で、変化させることを具備する、請求項11の方法。
【請求項13】
前記第1デバイスにより前記変化させることは、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性のうちの少なくとも1つを、決定論的方式で、変化させることを具備する、請求項11の方法。
【請求項14】
前記第2デバイスは、前記第2デバイスが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットを受信した後で、規定された期間内に前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを送信する、請求項1の方法。
【請求項15】
前記規定された期間は、10μ秒を具備する、請求項14の方法。
【請求項16】
前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の距離を決定することを更に具備する、ここにおいて、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかの前記判定は、前記判定された距離が前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの前記特性に基づいて精確であるかどうかを判定することを具備する、請求項1の方法。
【請求項17】
前記決定された距離を閾値と比較することを更に具備する、ここにおいて、もし前記決定された距離が前記閾値以下であることを前記比較が示す場合に、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、送信される、請求項16の方法。
【請求項18】
前記距離の決定は、到達時間測定方式を使用することを具備する、請求項16の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、変調された信号を具備する、請求項1の方法。
【請求項20】
前記変調された信号は、位相シフト・キーイング変調信号、オン/オフ・キーイング変調信号、周波数シフト・キーイング変調信号、又は時間シフト・キーイング変調信号を具備する、請求項19の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つのランダム信号又は擬似ランダム信号を具備する、請求項1の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、規定されたパルスのシーケンスを具備する、請求項1の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つの超広帯域パルスを具備する、請求項1の方法。
【請求項24】
それぞれの超広帯域パルスは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有するか、500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有するか、或いは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有し且つ500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有する、請求項23の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの送信及び前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットの受信は、個人領域ネットワークの無線インターフェース或いはボディ領域ネットワークの無線インターフェースを介してである、請求項1の方法。
【請求項26】
距離を検証する装置であって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットをあるデバイスへ送信することに適応する送信機、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに応答して前記デバイスによって送信される少なくとも1つの第2信号の第2セットを受信することに適応する受信機、及び
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの特性に基づいて、前記装置と前記デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかを判定することに適応する検証器
を具備する装置。
【請求項27】
前記検証器は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記送信後の規定された期間内に受信されるかどうかを判定することに更に適応する、請求項26の装置。
【請求項28】
前記規定された期間は、前記装置と前記デバイスとの間の所期の距離に対応する、請求項27の装置。
【請求項29】
前記検証器は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに適用される規定された信号応答方式に対応するかどうかを判定することに更に適応する、請求項26の装置。
【請求項30】
前記規定された信号応答方式は、規定されたシーケンスへの及び前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットへの関数の適用を具備する、請求項29の装置。
【請求項31】
前記規定されたシーケンスは、ランダム・シーケンス又は擬似ランダム・シーケンスを具備する、請求項30の装置。
【請求項32】
前記規定されたシーケンスは、前記装置と前記デバイスとのうちの少なくとも1つに関連付けられる少なくとも1つの暗号鍵に従って生成される、請求項30の装置。
【請求項33】
前記関数は、排他的論理和演算を具備する、請求項30の装置。
【請求項34】
前記関数は、信号が送信されるか否かを判定することを具備する、請求項30の装置。
【請求項35】
前記検証器は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットに統計的解析を実行して、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに適用される前記規定された信号応答方式に対応するかどうかを判定することに更に適応する、請求項29の装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの少なくとも1つの特性を変化させることに適応する信号生成器を更に具備する、ここにおいて、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性は、時間、周波数、位相、及び振幅から構成されるグループのうちの少なくとも1つを具備する、及び
前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットの少なくとも1つの前記特性は、前記信号生成器によって変えられる前記少なくとも1つの前記特性に機能的に基づく、
請求項26の装置。
【請求項37】
前記信号生成器は、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性のうちの少なくとも1つを、ランダム方式で又は擬似ランダム方式で、変化させることに更に適応する、請求項36の装置。
【請求項38】
前記信号生成器は、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性のうちの少なくとも1つを、決定論的方式で、変化させることに更に適応する、請求項36の装置。
【請求項39】
前記デバイスは、前記デバイスが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットを受信した後で、規定された期間内に前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを送信する、請求項26の装置。
【請求項40】
前記規定された期間は、10μ秒を具備する、請求項39の装置。
【請求項41】
前記装置と前記デバイスとの間の距離を決定することに適応する距離決定器を更に具備する、ここにおいて、前記検証器は、前記決定された距離が前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの前記特性に基づいて精確であるかどうかを判定することに更に適応する、請求項26の装置。
【請求項42】
前記決定された距離を閾値と比較することに適応する比較器を更に具備する、ここにおいて、もし前記決定された距離が前記閾値以下であることを前記比較が示す場合に、前記送信機は、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットを送信することに更に適応する、請求項41の装置。
【請求項43】
前記距離決定器は、到達時間測定方式を使用することに更に適応する、請求項41の装置。
【請求項44】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、変調された信号を具備する、請求項26の装置。
【請求項45】
前記変調された信号は、位相シフト・キーイング変調信号、オン/オフ・キーイング変調信号、周波数シフト・キーイング変調信号、又は時間シフト・キーイング変調信号を具備する、請求項44の装置。
【請求項46】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つのランダム信号又は擬似ランダム信号を具備する、請求項26の装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、規定されたパルスのシーケンスを具備する、請求項26の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つの超広帯域パルスを具備する、請求項26の装置。
【請求項49】
それぞれの超広帯域パルスは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有するか、500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有するか、或いは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有し且つ500MHzの程度又はそれより大きい帯域幅を有する、請求項48の装置。
【請求項50】
前記送信機は、個人領域ネットワークの無線インターフェース或いはボディ領域ネットワークの無線インターフェースを介して送信することに適応する、及び、前記受信機は、個人領域ネットワークの無線インターフェース或いはボディ領域ネットワークの無線インターフェースを介して受信することに適応する、請求項26の装置。
【請求項51】
距離を検証する装置であって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットをあるデバイスへ送信するための手段、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに応答して前記デバイスによって送信される少なくとも1つの第2信号の第2セットを受信するための手段、及び
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの特性に基づいて、前記装置と前記デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかを判定するための手段
を具備する装置。
【請求項52】
前記判定するための手段は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記送信後の規定された期間内に受信されるかどうかを判定する、請求項51の装置。
【請求項53】
前記規定された期間は、前記装置と前記デバイスとの間の所期の距離に対応する、請求項52の装置。
【請求項54】
前記判定するための手段は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに適用される規定された信号応答方式に対応するかどうかを判定する、請求項51の装置。
【請求項55】
前記規定された信号応答方式は、規定されたシーケンスへの及び前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットへの関数の適用を具備する、請求項54の装置。
【請求項56】
前記規定されたシーケンスは、ランダム・シーケンス又は擬似ランダム・シーケンスを具備する、請求項55の装置。
【請求項57】
前記規定されたシーケンスは、前記装置と前記デバイスとのうちの少なくとも1つに関連付けられる少なくとも1つの暗号鍵に従って生成される、請求項55の装置。
【請求項58】
前記関数は、排他的論理和演算を具備する、請求項55の装置。
【請求項59】
前記関数は、信号が送信されるか否かを判定することを具備する、請求項55の装置。
【請求項60】
判定するための手段は、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットに統計的解析を実行して、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに適用される前記規定された信号応答方式に対応するかどうかを判定する、請求項54の装置。
【請求項61】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの少なくとも1つの特性を変化させるための手段を更に具備する、ここにおいて、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性は、時間、周波数、位相、及び振幅から構成されるグループのうちの少なくとも1つを具備する、及び
前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットの少なくとも1つの前記特性は、前記変化させるための手段によって変えられる少なくとも1つの前記特性に機能的に基づく、
請求項51の装置。
【請求項62】
前記変化させるための手段は、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性のうちの少なくとも1つを、ランダム方式で又は擬似ランダム方式で、変化させる、請求項61の装置。
【請求項63】
前記変化させるための手段は、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記特性のうちの少なくとも1つを、決定論的方式で、変化させる、請求項61の装置。
【請求項64】
前記デバイスは、前記デバイスが前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットを受信した後で、規定された期間内に前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを送信する、請求項51の装置。
【請求項65】
前記規定された期間は、10μ秒を具備する、請求項64の装置。
【請求項66】
前記装置と前記デバイスとの間の距離を決定するための手段を更に具備する、ここにおいて、前記装置と前記デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかを判定するための手段は、前記決定された距離が前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの前記特性に基づいて精確であるかどうかを判定する、請求項51の装置。
【請求項67】
前記決定された距離を閾値と比較するための手段を更に具備する、ここにおいて、前記送信するための手段は、もし前記決定された距離が前記閾値以下であることを前記比較が示す場合に、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットを送信する、請求項66の装置。
【請求項68】
前記距離を決定するための手段は、到達時間測定方式を使用する、請求項66の装置。
【請求項69】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、変調された信号を具備する、請求項51の装置。
【請求項70】
前記変調された信号は、位相シフト・キーイング変調信号、オン/オフ・キーイング変調信号、周波数シフト・キーイング変調信号、又は時間シフト・キーイング変調信号を具備する、請求項69の装置。
【請求項71】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つのランダム信号又は擬似ランダム信号を具備する、請求項51の装置。
【請求項72】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、規定されたパルスのシーケンスを具備する、請求項51の装置。
【請求項73】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つの超広帯域パルスを具備する、請求項51の装置。
【請求項74】
それぞれの超広帯域パルスは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有するか、500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有するか、或いは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有し且つ500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有する、請求項73の装置。
【請求項75】
個人領域ネットワークの無線インターフェース或いはボディ領域ネットワークの無線インターフェースを介して、前記送信するための手段は送信し、そして前記受信するための手段は受信する、請求項51の装置。
【請求項76】
距離を検証するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュ−タによって実行可能なコードを具備するコンピュータ可読媒体を具備し、前記コードは前記コンピュータに、
少なくとも1つの第1信号の第1セットを第2デバイスへ送信させ、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに応答して前記第2デバイスによって送信された少なくとも1つの第2信号の第2セットを受信させ、及び
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの特性に基づいて、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかを判定させる
コードである、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項77】
信号を処理するヘッドセットであって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットをあるデバイスへ送信することに適応する送信機、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに応答して前記デバイスによって送信される少なくとも1つの第2信号の第2セットを受信することに適応する受信機、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの特性に基づいて、前記ヘッドセットと前記デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかを判定することに適応する検証器、及び
前記受信機を介して受信した信号に基づいて可聴出力を供給することに適応する変換器
を具備するヘッドセット。
【請求項78】
信号を処理するウォッチであって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットをあるデバイスへ送信することに適応する送信機、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに応答して前記デバイスによって送信される少なくとも1つの第2信号の第2セットを受信することに適応する受信機、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの特性に基づいて、前記ウォッチと前記デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかを判定することに適応する検証器、及び
前記受信機を介して受信した信号に基づいて映像出力を供給することに適応するディスプレイ
を具備するウォッチ。
【請求項79】
信号を処理する医療デバイスであって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットをあるデバイスへ送信することに適応する送信機、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットに応答して前記デバイスによって送信される少なくとも1つの第2信号の第2セットを受信することに適応する受信機、
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットと前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットとの特性に基づいて、前記医療デバイスと前記デバイスとの間の距離が妥当であるか又は許容できるかどうかを判定することに適応する検証器、及び
前記送信機を介して送信される検知されたデータを生成することに適応するセンサ
を具備する医療デバイス。
【請求項80】
信号に応答する方法であって、
第1デバイスにおいて第2デバイスからの少なくとも1つの第1信号の第1セットを受信すること、ここにおいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、第1時間に受信される、
前記第1デバイスと前記第2デバイスとにとって既知である信号応答方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットによって表わされるデータに関数を適用することによって、少なくとも1つの第2信号の第2セットを生成すること、及び
前記第1時間の後の規定された期間内にある第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを前記第2デバイスへ送信すること
を具備する方法。
【請求項81】
前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットの前記生成は、前記第1デバイスと前記第2デバイスとにとって既知の規定されたシーケンスに前記関数を適用することを具備する、請求項80の方法。
【請求項82】
前記規定されたシーケンスは、ランダム・シーケンス又は擬似ランダム・シーケンスを具備する、請求項81の方法。
【請求項83】
前記規定されたシーケンスは、前記第1デバイスと前記第2デバイスとのうちの少なくとも1つに関連付けられる少なくとも1つの暗号鍵に従って生成される、請求項81の方法。
【請求項84】
前記関数は、排他的論理和演算を具備する、請求項80の方法。
【請求項85】
前記関数は、信号が送信されるか否かを判定することを具備する、請求項80の方法。
【請求項86】
前記第1時間は、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットからの特定された信号の受信に関連付けられる、及び
前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットからの特定された信号は、前記第2時間に送信される、
請求項80の方法。
【請求項87】
前記規定された期間は、10μ秒を具備する、請求項80の方法。
【請求項88】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つの位相シフト・キーイング変調信号、少なくとも1つのオン/オフ・キーイング変調信号、少なくとも1つの周波数シフト・キーイング変調信号、又は少なくとも1つの時間シフト・キーイング変調信号を具備する、請求項80の方法。
【請求項89】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つのランダム信号又は擬似ランダム信号を具備する、請求項80の方法。
【請求項90】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、規定されたパルスのシーケンスを具備する、請求項80の方法。
【請求項91】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、超広帯域パルスを具備する、請求項80の方法。
【請求項92】
それぞれの超広帯域パルスは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有するか、500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有するか、或いは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有し且つ500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有する、請求項91の方法。
【請求項93】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットの前記受信及び前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットの前記送信は、個人領域ネットワークの無線インターフェース或いはボディ領域ネットワークの無線インターフェースを経由する、請求項80の方法。
【請求項94】
信号に応答する装置であって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットを受信することに適応する受信機、ここにおいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、第1時間に受信される、
前記装置とあるデバイスとにとって既知である信号応答方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットによって表わされるデータに関数を適用することによって、少なくとも1つの第2信号の第2セットを生成することに適応する信号生成器、及び
前記第1時間の後の規定された期間内にある第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを前記デバイスへ送信することに適応する送信機
を具備する装置。
【請求項95】
前記信号生成器は、前記装置と前記デバイスとにとって既知の規定されたシーケンスに前記関数を適用して、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを生成することに更に適応する、請求項94の装置。
【請求項96】
前記規定されたシーケンスは、ランダム・シーケンス又は擬似ランダム・シーケンスを具備する、請求項95の装置。
【請求項97】
前記規定されたシーケンスは、前記装置と前記デバイスとのうちの少なくとも1つに関連付けられる少なくとも1つの暗号鍵に従って生成される、請求項95の装置。
【請求項98】
前記関数は、排他的論理和演算を具備する、請求項94の装置。
【請求項99】
前記関数は、信号が送信されるか否かを判定することを具備する、請求項94の装置。
【請求項100】
前記第1時間は、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットからの特定された信号の受信に関連付けられる、及び
前記送信機は、前記第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットからの特定された信号を送信することに更に適応する、
請求項94の装置。
【請求項101】
前記規定された期間は、10μ秒を具備する、請求項94の装置。
【請求項102】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つの位相シフト・キーイング変調信号、少なくとも1つのオン/オフ・キーイング変調信号、少なくとも1つの周波数シフト・キーイング変調信号、又は少なくとも1つの時間シフト・キーイング変調信号を具備する、請求項94の装置。
【請求項103】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つのランダム信号又は擬似ランダム信号を具備する、請求項94の装置。
【請求項104】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、規定されたパルスのシーケンスを具備する、請求項94の装置。
【請求項105】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、超広帯域パルスを具備する、請求項94の装置。
【請求項106】
それぞれの超広帯域パルスは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有するか、500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有するか、或いは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有し且つ500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有する、請求項105の装置。
【請求項107】
前記送信機は、個人領域ネットワークの無線インターフェース或いはボディ領域ネットワークの無線インターフェースを介して送信することに適応し、及び、前記受信機は、前記個人領域ネットワークの前記無線インターフェース或いは前記ボディ領域ネットワークの前記無線インターフェースを介して、受信することに適応する、請求項94の装置。
【請求項108】
信号に応答する装置であって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットを受信するための手段、ここにおいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、第1時間に受信される、
前記装置とあるデバイスとにとって既知である信号応答方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットによって表わされるデータに関数を適用することによって、少なくとも1つの第2信号の第2セットを生成するための手段、及び
前記第1時間の後の規定された期間内にある第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを前記デバイスへ送信するための手段
を具備する装置。
【請求項109】
前記生成するための手段は、前記装置と前記デバイスとにとって既知の規定されたシーケンスに前記関数を適用して、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを生成する、請求項108の装置。
【請求項110】
前記規定されたシーケンスは、ランダム・シーケンス又は擬似ランダム・シーケンスを具備する、請求項109の装置。
【請求項111】
前記規定されたシーケンスは、前記装置と前記デバイスとのうちの少なくとも1つに関連付けられる少なくとも1つの暗号鍵に従って生成される、請求項109の装置。
【請求項112】
前記関数は、排他的論理和演算を具備する、請求項108の装置。
【請求項113】
前記関数は、信号が送信されるか否かを判定することを具備する、請求項108の装置。
【請求項114】
前記第1時間は、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットからの特定された信号の受信に関連付けられる、及び
前記送信するための手段は、前記第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットからの特定された信号を送信する、
請求項108の装置。
【請求項115】
前記規定された期間は、10μ秒を具備する、請求項108の装置。
【請求項116】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つの位相シフト・キーイング変調信号、少なくとも1つのオン/オフ・キーイング変調信号、少なくとも1つの周波数シフト・キーイング変調信号、又は少なくとも1つの時間シフト・キーイング変調信号を具備する、請求項108の装置。
【請求項117】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、少なくとも1つのランダム信号又は擬似ランダム信号を具備する、請求項108の装置。
【請求項118】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、規定されたパルスのシーケンスを具備する、請求項108の装置。
【請求項119】
前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、超広帯域パルスを具備する、請求項108の装置。
【請求項120】
それぞれの超広帯域パルスは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有するか、500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有するか、或いは、20%程度又はそれより大きい部分帯域幅を有し且つ500MHz程度又はそれより大きい帯域幅を有する、請求項119の装置。
【請求項121】
個人領域ネットワークの無線インターフェース或いはボディ領域ネットワークの無線インターフェースを介して、前記送信するための手段は送信し、そして前記受信するための手段は受信する、請求項108の装置。
【請求項122】
信号に応答するためのコンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュ−タによって実行可能なコードを具備するコンピュータ可読媒体を具備し、前記コードはコンピュータに、
少なくとも1つの第1信号の第1セットを受信させ、ここにおいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、第1時間に受信される、
第1デバイスと第2デバイスとにとって既知の信号応答方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットによって表わされるデータに関数を適用することによって、少なくとも1つの第2信号の第2セットを生成させ、及び
前記第1時間の後の規定された期間内にある第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを前記第2デバイスへ送信させる
コードである、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項123】
信号を処理するヘッドセットであって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットを受信することに適応する受信機、ここにおいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、第1時間に受信される、
前記ヘッドセットとあるデバイスとにとって既知の信号応答方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットによって表わされるデータに関数を適用することによって、少なくとも1つの第2信号の第2セットを生成することに適応する信号生成器、
前記第1時間の後の規定された期間内にある第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを前記デバイスへ送信することに適応する送信機、及び
前記受信機を介して受信した信号に基づいて可聴出力を供給することに適応する変換器
を具備するヘッドセット。
【請求項124】
信号を処理するウォッチであって、
少なくとも1つの第1信号の第1セットを受信することに適応する受信機、ここにおいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、第1時間に受信される、
前記ウォッチとあるデバイスとにとって既知の信号応答方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットによって表わされるデータに関数を適用することによって、少なくとも1つの第2信号の第2セットを生成することに適応する信号生成器、
前記第1時間の後の規定された期間内にある第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを前記デバイスへ送信することに適応する送信機、及び
前記受信機を介して受信した信号に基づいて映像出力を供給することに適応するディスプレイ
を具備するウォッチ。
【請求項125】
信号を処理する医療デバイスであって
少なくとも1つの第1信号の第1セットを受信することに適応する受信機、ここにおいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットは、第1時間に受信される、
前記医療デバイスとあるデバイスとにとって既知の信号応答方式に基づいて、前記少なくとも1つの第1信号の前記第1セットによって表わされるデータに関数を適用することによって、少なくとも1つの第2信号の第2セットを生成することに適応する信号生成器、
前記第1時間の後の規定された期間内にある第2時間に、前記少なくとも1つの第2信号の前記第2セットを前記デバイスへ送信することに適応する送信機、及び
前記送信機を介して送信される検知された信号を生成することに適応するセンサ
を具備する医療デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−534668(P2009−534668A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506758(P2009−506758)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/066903
【国際公開番号】WO2007/121488
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】