説明

検電器

【課題】感電事故の発生を回避し得る検電器を提供することを主目的とする。
【解決手段】本体部2に配設されて検出回路31に接続された検電板14と、本体部2から引き出されたリード線21の一端部に配設されてリード線21を介して検出回路31に接続された検電板25とを備えて、測定対象体に対して両検電板14,25の少なくとも一方を用いた電気的な測定が可能に構成され、検電板14は、本体部2における筐体の一部を構成する絶縁性材料製の先端部13a内に収容され、検電板25は、リード線21の一端部に配設された絶縁性材料製の先端部23a内に収容されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の電極を備えて測定対象体に対して電気的な測定を実行可能に構成された検電器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の検電器として、線間の交流電圧を測定する際に使用する一対のテスタプローブと、測定点における交流電圧を測定する際に使用する単一の検電プローブとを備えた検電装置が特開平6−242154号公報に開示されている。この検電装置では、本体部(本体)の一端側に一方のテスタプローブと検電プローブとが配設されると共に、本体部の他端側から引き出されたリード線の先端部に他方のテスタプローブが配設されている。
【0003】
この場合、この検電装置は、本体部の一端側に回動可能に軸支された切替カバーを備え、上記の一方のテスタプローブがこの切替カバーに植設されて切替カバーと共に本体部に対して回動可能に構成されている。これにより、一方のテスタプローブを使用しないときには、切替カバーを本体部に対して回動させることで本体部における収容位置に一方のテスタプローブを収容することが可能となっている。また、両テスタプローブを使用して例えば商用交流の線間電圧(交流電圧)を測定する際には、切替カバーを回動させて一方のテスタプローブを本体部から突出させる。この際には、切替カバーによって検電プローブが覆われて、測定時において検電プローブに接触する感電事故の発生が回避される。
【特許文献1】特開平6−242154号公報(第3−4頁、第1−7図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の検電装置には、以下の問題点が存在する。すなわち、従来の検電装置では、本体部に対して回動可能に配設した切替カバーにテスタプローブを植設すると共に、テスタプローブを使用するとき(検電プローブを使用しないとき)には切替カバーによって検電プローブを覆い、検電プローブを使用するとき(テスタプローブを使用しないとき)にはテストプローブを収容位置に移動させることで感電事故の発生を回避する構成が採用されている。しかしながら、この検電装置では、一対のテスタプローブを使用するときには切替カバーによって検電プローブが覆われるものの、両テスタプローブ自体は剥き出し状態となっている。また、検電プローブを使用するときには一方のテスタプローブは収容位置に格納されるものの、検電プローブ自体および他方のテスタプローブは剥き出し状態となっている。したがって、従来の検電装置には、測定時においてテスタプローブまたは検電プローブに触れて感電するおそれがあるという問題点が存在する。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、感電事故の発生を回避し得る検電器を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく請求項1記載の検電器は、本体部に配設されて検出回路に接続された第1の電極と、前記本体部から引き出されたリード線の一端部に配設されて当該リード線を介して前記検出回路に接続された第2の電極とを備えて、測定対象体に対して当該両電極の少なくとも一方を用いた電気的な測定が可能に構成され、前記第1の電極は、前記本体部における筐体の一部を構成する絶縁性材料製の第1の電極収容部内に収容され、前記第2の電極は、前記リード線の前記一端部に配設された絶縁性材料製の第2の電極収容部内に収容されている。
【0007】
また、請求項2記載の検電器は、請求項1記載の検電器において、前記本体部に対して前記リード線を取り外し可能に取り付けるリード線取付部を備えると共に、当該リード線取付部に代えて当該本体部に取り付け可能な蓋部を備えて構成されている。
【0008】
また、請求項3記載の検電器は、請求項2記載の検電器において、前記蓋部は、前記本体部内に収納されて前記検出回路の基準電位を構成するバッテリの電極が接続される第1バッテリ接続用電極を備え、前記リード線取付部は、前記バッテリの前記電極が接続されると共に前記リード線の他端部が接続される第2バッテリ接続用電極を備えている。
【0009】
また、請求項4記載の検電器は、請求項1から3のいずれかに記載の検電器において、前記第1の電極および前記第2の電極は、平板状に形成され、前記第1の電極収容部および前記第2の電極収容部は、前記第1の電極および前記第2の電極を収容する収容部が中空平板状に形成されている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の検電器によれば、本体部における筐体の一部を構成する絶縁性材料製の第1の電極収容部内に第1の電極を収容すると共に、リード線の一端部に配設した絶縁性材料製の第2の電極収容部内に第2の電極を収容したことにより、両テスタプローブや検電プローブが剥き出し状態となっている従来の検電装置とは異なり、測定時において、第1および第2の電極に利用者の手が直接触れる事態を回避して感電事故の発生を確実に回避することができる結果、測定を安全に行うことができる。
【0011】
請求項2記載の検電器によれば、本体部に対してリード線を取り外し可能に取り付けるリード線取付部を備えると共に、リード線取付部に代えて本体部に取り付け可能な蓋部を備えて構成したことにより、例えば対地間電圧測定を行う際に、リード線などを本体部から取り外してコンパクト化を図りつつ、蓋部によって本体部内の接続用導体などを覆って感電事故の発生を確実に回避して安全な測定を行うことができる。
【0012】
請求項3記載の検電器によれば、本体部内に収納されて検出回路の基準電位を構成するバッテリの電極が接続される第1バッテリ接続用電極を備えて蓋部を構成し、バッテリの電極が接続されると共にリード線の他端部が接続される第2バッテリ接続用電極を備えてリード線取付部を構成したことにより、リード線取付部を電池蓋としても機能させることができる。また、電池蓋として機能するリード線取付部にリード線を取り付けることにより、検電器を簡易かつ安価に構成することができる。さらに、検電器の本体部を共通して用いることができるため、リード線やリード線取付部などを容易にオプション化することができる。
【0013】
請求項4記載の検電器によれば、第1および第2の電極を平板状に形成すると共に、第1の電極収容部および第2の電極収容部を中空平板状に形成したことにより、例えばコンセントのプラグ挿入孔に第1の電極収容部および第2の電極収容部を容易に挿入することができるため、コンセントカバーを取り外すことなく、コンセント内の電極に商用交流が供給されているか否かを確実かつ容易に測定することができる。したがって、コンセントカバーを取り外した状態で測定する必要がなくなる分だけ、感電事故の発生を一層確実に回避して、測定をより一層安全に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る検電器の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0015】
図1に示す検電器1は、本体部2、信号ケーブル3および後端側蓋部(本発明における第1バッテリ接続用電極)4を備えて構成されている。この検電器1は、本体部2に信号ケーブル3を取り付けた状態(図3参照)において測定対象部位間(例えばコンセントや配電盤等における線間)に所定電圧以上の線間電圧(交流電圧)が供給されているか否かを検査(測定)可能に構成されている。また、検電器1は、信号ケーブル3に代えて後端側蓋部4を本体部2に取り付けた状態(図4参照)において測定対象体に所定電圧以上の交流電圧が供給されているか否かを検査(測定)可能に構成されている。
【0016】
本体部2は、回路基板11、本体グリップ12および先端側蓋部13を備えている。回路基板11には、図2に示す検出回路31が配置されると共に、本発明における第1の電極に相当する検電板14と、所定電圧以上の交流電圧を検出したときに発光するLED16と、所定電圧以上の交流電圧を検出したときにブザー音を出力するブザー17と、バッテリ5の負極(基準電位)が接続されると共に信号ケーブル3が接続される接続用導体18とが配設されている。
【0017】
この場合、図2に示すように、検出回路31は、抵抗32〜34、コンパレータ35、LEDドライブ回路36およびブザードライブ回路37を備えている。ここで、抵抗32は、線間電圧を測定するときに、例えばコンセント内の一方のプラグ挿入孔内の奥部に配設されている電極とそのプラグ挿入孔に差し込まれた検電板14との間の静電容量C1、およびコンセント内の他方のプラグ挿入孔内の奥部に配設されている電極とそのプラグ挿入孔に差し込まれた検電板25(図1参照)との間の静電容量C2を介して流れる交流電流を電流電圧変換する。抵抗33,34は、バッテリ5の電圧を分圧してその分圧電圧をコンパレータ35のマイナス端子に供給する。コンパレータ35は、抵抗32によって電流電圧変換された電圧が抵抗33,34による分圧電圧を超えるときにハイレベル電圧を出力する。LEDドライブ回路36は、コンパレータ35からハイレベル電圧が出力されたときに、バッテリ5の電圧を出力してLED16を点灯させる。また、ブザードライブ回路37は、コンパレータ35からハイレベル電圧が出力されたときに、バッテリ5の電圧を出力してブザー17を作動させる。また、検電板14および後述する検電板25(本発明における第2の電極)は、図1に示すように、例えば金属材料で薄い平板状に形成されている。
【0018】
本体グリップ12は、一例として、絶縁性樹脂材料で円筒状に形成されて、その内部空間に回路基板11およびバッテリ5を収容可能に構成されている。また、本体グリップ12の一端側(先端部側)には、先端側蓋部13が取り付けられている。さらに、本体グリップ12の他端側(後端部側)には、信号ケーブル3および後端側蓋部4のいずれか一方を取り付け可能な取付部12aが形成されている。先端側蓋部13は、一例として、本体グリップ12と同様にして絶縁性樹脂材料で形成されている。この場合、先端側蓋部13における先端部13aは、本発明における第1の電極収容部に相当し、検電板14を収容する収容部として機能して、その厚みや幅がコンセントに接続可能なコンセントプラグ(平刃)と同等の形状となるように中空平板状に形成されている。
【0019】
信号ケーブル3は、リード線21、電極部材22、検電板収容部23および後端側蓋部24を備えている。リード線21は、その一端部に検電板25が接続されると共に検電板収容部23が取り付けられている。また、リード線21の他端部は、後端側蓋部24に固定されると共に、本体部2の接続用導体18に接続可能な電極部材(第2バッテリ接続用電極)22に接続されている。この場合、電極部材22は、後端側蓋部24が取付部12aに取り付けられたときには、バッテリ5を先端側蓋部13に向けて押圧して、検出回路31の基準電位(グラント電位)を構成するバッテリ5の電極(負極)に接続される。また、この状態では、接続用導体18が電極部材22に接続される。検電板収容部23は、一例として、絶縁性樹脂材料で円筒状に形成されている。この場合、検電板収容部23における先端部23aは、本発明における第2の電極収容部に相当し、検電板25を収容する収容部として機能して、本体部2における先端側蓋部13の先端部13aと同様にして、その厚みや幅がコンセントに接続可能なコンセントプラグ(平刃)と同等の形状となるように中空平板状に形成されている。後端側蓋部24は、本発明におけるリード線取付部に相当し、本体部2における本体グリップ12の取付部12aに信号ケーブル3を取り付け可能に構成されている。
【0020】
後端側蓋部4は、本発明における蓋部に相当し、本体部2から信号ケーブル3を取り外した状態において、本体グリップ12からのバッテリ5の離脱を規制する電池蓋として機能する。また、後端側蓋部4は、信号ケーブル3における後端側蓋部24とほぼ同様に構成されて、その内側には、上記の電極部材22と同じ機能を有する電極部材(第1バッテリ接続用電極)4aが取り付けられている。この場合、電極部材4aは、後端側蓋部4が取付部12aに取り付けられたときには、バッテリ5を先端側蓋部13に向けて押圧してバッテリ5の電極(負極)に接続されると共に接続用導体18にも接続される。
【0021】
この検電器1を用いて、例えば、コンセントに商用交流が供給されているか否かを測定する線間電圧測定(検電板14,25の双方を用いた電気的な測定の一例)を行う際には、図3に示すように、本体部2の取付部12aに後端側蓋部24を装着する。この際には、信号ケーブル3の検電板25が、リード線21、電極部材22および接続用導体18を介して本体部2に収容されている回路基板11上の検出回路31における基準電位(バッテリ5の負極の電位)に電気的に接続される。次いで、コンセントにおける一方のプラグ挿入孔に本体部2の先端部13aを挿入すると共に、他方のプラグ挿入孔に信号ケーブル3の先端部23aを挿入する。この際に、図2に示すように、コンセント内の一対の電極間に商用交流(V1,V2)が供給されているときには、上記した静電容量C1、抵抗32、および上記した静電容量C2の経路で交流電流が流れ、抵抗32の両端に交流電圧が発生する。この場合、抵抗32の両端間電圧がコンパレータ35のマイナス入力部に供給されている電圧を超えたときには、コンパレータ35は正電圧を出力する。この際には、LEDドライブ回路36がバッテリ5の電圧を供給してLED16を点灯させると共に、ブザードライブ回路37がバッテリ5の電圧を供給してブザー17からブザー音を出力させる。これにより、コンセント内の一対の電極間に所定電圧以上の商用交流が供給されている旨を認識させることができる。
【0022】
この場合、この検電器1では、検電板14が絶縁性樹脂材料で形成された先端側蓋部13内に収容されると共に検電板25が絶縁性樹脂材料で形成された検電板収容部23内に収容されている。したがって、先端部13a,23aをコンセントのプラグ挿入孔に挿入した状態において、検電板14,25に利用者の手が直接触れる事態を招くことなく、測定を安全に行うことが可能となっている。
【0023】
一方、検電器1を用いて、所定の測定点(例えばコンセントの1つの電極)に所定電圧以上の交流電流(例えば図1に示す交流電圧V1)が供給されているか否か(大地との間の交流電圧が所定電圧以上か否か)を測定する対地間電圧測定(検電板14を用いた電気的な測定の一例)する際には、図4に示すように、後端側蓋部24に代えて後端側蓋部4を本体部2に装着する。この際には、本体部2における本体グリップ12の取付部12aが後端側蓋部4によって覆われた状態となる。なお、後端側蓋部24を装着させたままの状態においてこの対地間電圧測定を行うこともできる。次いで、本体グリップ12を握り締めた状態においてコンセントにおける1つのプラグ挿入孔に本体部2の先端部13aを挿入する。この際に、測定点と先端部13aとの間の静電容量C1と、抵抗32と、検出回路31の基準電位(バッテリ5の負極電位)および大地との間の抵抗Rおよび静電容量C3の並列回路とからなる経路で交流電流が流れ、抵抗32の両端に交流電圧が発生する。この場合、抵抗32の両端間電圧がコンパレータ35のマイナス入力部に供給されている電圧を超えたときには、コンパレータ35は正電圧を出力する。この際にも、LEDドライブ回路36がバッテリ5の電圧を供給してLED16を点灯させると共に、ブザードライブ回路37がバッテリ5の電圧を供給してブザー17からブザー音を出力させる。これにより、コンセント内の1つの電極間に所定電圧以上の交流電圧が供給されている旨を認識させることができる。
【0024】
この場合、この検電器1では、前述したように、検電板14が絶縁性樹脂材料で形成された先端側蓋部13内に収容されると共に、信号ケーブル3が取り外された取付部12aが絶縁性樹脂材料で形成された後端側蓋部4によって覆われている。したがって、先端部13aをコンセントのプラグ挿入孔に挿入した状態において、検電板14や接続用導体18に利用者の手が直接触れる事態を招くことなく、測定を安全に行うことが可能となっている。
【0025】
このように、この検電器1によれば、本体部2における筐体の一部を構成する絶縁性樹脂材料製の先端側蓋部13の先端部13a(第1の電極収容部)内に検電板14(第1の電極)を収容すると共に、リード線21の一端部に配設した絶縁性樹脂材料製の検電板収容部23の先端部23a(第2の電極収容部)内に検電板25(第2の電極)を収容したことにより、両テスタプローブや検電プローブが剥き出し状態となっている従来の検電装置とは異なり、測定時において、検電板14,25に利用者の手が直接触れる事態を回避して感電事故の発生を確実に回避することができる結果、測定を安全に行うことができる。
【0026】
また、この検電器1によれば、本体部2に対してリード線21を取り外し可能に取り付ける後端側蓋部24(リード線取付部)を備えると共に、後端側蓋部24に代えて本体部2に取り付け可能な後端側蓋部4を備えて構成したことにより、例えば対地間電圧測定を行う際に、信号ケーブル3を本体部2から取り外してコンパクト化を図りつつ、後端側蓋部4によって接続用導体18などを覆って感電事故の発生を確実に回避して安全な測定を行うことができる。
【0027】
また、この検電器1によれば、本体部2内に収納されて検出回路31の基準電位を構成するバッテリ5の電極(負極)が接続される電極部材4a(第1バッテリ接続用電極)を備えて後端側蓋部4を構成し、バッテリ5の電極(負極)が接続されると共にリード線21の他端部が接続される電極部材22(第2バッテリ接続用電極)を備えて後端側蓋部24(リード線取付部)を構成したことにより、後端側蓋部24を電池蓋としても機能させることができる。また、電池蓋として機能する後端側蓋部24にリード線21を取り付けることにより、検電器1を簡易かつ安価に構成することができる。さらに、検電器1の本体部2を共通して用いることができるため、信号ケーブル3を容易にオプション化することができる。
【0028】
さらに、この検電器1によれば、検電板14,25を平板状に形成すると共に、先端側蓋部13および検電板収容部23における両検電板14,25の収容部(先端部13aおよび先端部23a)を中空平板状に形成したことにより、コンセントのプラグ挿入孔に先端部13a,23aを容易に挿入することができるため、コンセントカバーを取り外すことなく、コンセント内の電極に商用交流が供給されているか否かを確実かつ容易に測定することができる。したがって、コンセントカバーを取り外した状態で測定する必要がなくなる分だけ、感電事故の発生を一層確実に回避して、測定をより一層安全に行うことができる。
【0029】
なお、本発明は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、検電板14,25を平板状に形成すると共に、先端側蓋部13および検電板収容部23における両検電板14,25の収容部(先端部13aおよび先端部23a)を中空平板状に形成した例について上記したが、これらの形状に限定されず,棒状などの任意の形状に構成することができる。また、所定電圧以上の交流電圧の検出が可能な検電器1に本発明を適用した例について説明したが、測定結果を数値等で表示可能に構成された測定装置や、測定結果を記録可能に構成された記録装置などに本発明に係る検電器の構成(検電板14,25を絶縁性材料製の収容部内に収容する構成)を適用することができる。この構成であっても、測定装置や記録装置等においても感電事故の発生を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】検電器1の分解斜視図である。
【図2】信号ケーブル3を接続した状態における検電器1の回路図である。
【図3】信号ケーブル3を接続した状態における検電器1の外観斜視図である。
【図4】後端側蓋部4を装着した状態における検電器1の外観斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
1 検電器
2 本体部
3 信号ケーブル
4 後端側蓋部
4a,22 電極部材
5 バッテリ
14,25 検電板
11 回路基板
12 本体グリップ
13 先端側蓋部
13a,23a 先端部
21 リード線
23 検電板収容部
24 後端側蓋部
31 検出回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部に配設されて検出回路に接続された第1の電極と、前記本体部から引き出されたリード線の一端部に配設されて当該リード線を介して前記検出回路に接続された第2の電極とを備えて、測定対象体に対して当該両電極の少なくとも一方を用いた電気的な測定が可能に構成され、
前記第1の電極は、前記本体部における筐体の一部を構成する絶縁性材料製の第1の電極収容部内に収容され、
前記第2の電極は、前記リード線の前記一端部に配設された絶縁性材料製の第2の電極収容部内に収容されている検電器。
【請求項2】
前記本体部に対して前記リード線を取り外し可能に取り付けるリード線取付部を備えると共に、当該リード線取付部に代えて当該本体部に取り付け可能な蓋部を備えて構成されている請求項1記載の検電器。
【請求項3】
前記蓋部は、前記本体部内に収納されて前記検出回路の基準電位を構成するバッテリの電極が接続される第1バッテリ接続用電極を備え、
前記リード線取付部は、前記バッテリの前記電極が接続されると共に前記リード線の他端部が接続される第2バッテリ接続用電極を備えている請求項2記載の検電器。
【請求項4】
前記第1の電極および前記第2の電極は、平板状に形成され、
前記第1の電極収容部および前記第2の電極収容部は、中空平板状に形成されている請求項1から3のいずれかに記載の検電器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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