説明

楽曲再生装置、楽曲再生方法、楽曲再生プログラムおよび楽曲再生方法を格納した記録媒体

【課題】利用者の操作から嗜好を正確に判断することができる楽曲再生装置、楽曲再生方法、楽曲再生プログラムおよび楽曲再生方法を格納した記録媒体を提供する。
【解決手段】助手席に乗車している利用者が操作部3から入力した操作が、運転者からの指示、または、携帯電話の着信で音量を低下させた場合、および、前曲との録音レベルを合わせるために音量を変化させた場合、のうちいずれかであった場合は、当該楽曲に対する嗜好による操作でない判断し、運転者からの指示でなく、または、携帯電話の着信でなく、または、前曲との録音レベルを合わせるためでなく音量を低下か上昇させた場合は当該楽曲に対する嗜好によるものであると判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスクなどの記録媒体に格納された楽曲から利用者の嗜好に合った楽曲を判断することができる楽曲再生装置、楽曲再生方法、楽曲再生プログラムおよび楽曲再生方法を格納した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両に搭載されている再生装置は、記録媒体として光ディスクやハードディスクなどに格納されている楽曲をトラック順またはランダムなどの順序や、特定の楽曲のみを選択して再生することが可能となっている。
【0003】
この種の再生装置において、利用者の嗜好に合った楽曲のみ再生したいという要望がある。例えば、車両の持ち主が運転者であれば、当該再生装置の記録媒体に格納されている楽曲は運転者の嗜好に合った楽曲である可能性が高いが、助手席などに乗車している同乗者も同じ嗜好であるとは限らない。
【0004】
そこで、特許文献1に記載されている車載オーディオ装置が提案されている。特許文献1には、特定の人物毎に当該人物の嗜好に合わない楽曲を表す情報(ジャンル・アーティスト名・タイトル)を記憶しておき、該当する楽曲を除外した表示リストを作成したり、助手席側に設置された赤外線センサで楽曲再生中の助手席からの操作を検出し、助手席からの操作状況(途中で再生を止める、音量を絞る等)によって嗜好ポイントを加減し、嗜好ポイントが5に達すると好みの曲、−5まで下がると嫌いな曲として登録することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−176338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された、途中で再生を止める、音量を絞るといった操作によってのみで判断するのでは正しい嗜好情報を得ることは困難である。例えば、楽曲再生中に携帯電話の着信があった場合、助手席側の操作によりオーディオ機器の音量が絞られたり途中で再生を止めたりすることがある。また、運転者などからの依頼により音量が絞られたり途中で再生を止めたりすることもある。さらには、直前の楽曲との録音レベルに差があり過ぎて調整するために音量を絞ることもある。これらのような場合は、本来嗜好とは関係ない操作であるはずだが、特許文献1では、そのような点は考慮されていないため全て嗜好ポイントが低下してしまう。したがって、嗜好を判断する精度が低いという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、利用者の操作から嗜好を正確に判断することができる楽曲再生装置、楽曲再生方法、楽曲再生プログラムおよび楽曲再生方法を格納した記録媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の楽曲再生装置は、楽曲が格納されている楽曲格納手段と、前記楽曲格納手段に格納されている前記楽曲を再生する再生手段と、前記楽曲の再生時の操作を検出する操作検出手段と、を備えた楽曲再生装置において、前記操作検出手段が検出した前記操作が、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断する操作判断手段と、前記操作判断手段の判断結果に基づいて、当該操作が行なわれた前記楽曲が嗜好に合うか否かを判断する嗜好判断手段と、を備えていることを特徴としている。
【0009】
請求項9に記載の楽曲再生方法は、楽曲格納手段に格納されている楽曲を再生する再生ステップと、前記楽曲の再生時の操作を検出する操作検出ステップと、を備えた楽曲再生方法において、前記操作検出ステップが検出した前記操作が、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断する操作判断ステップと、前記操作判断ステップの判断結果に基づいて、当該操作が行われた前記楽曲が嗜好に合うか否かを判断する嗜好判断ステップと、を備えていることを特徴としている。
【0010】
請求項10に記載の楽曲再生プログラムは、楽曲が格納されている楽曲格納手段と、前記楽曲格納手段に格納されている前記楽曲の再生時の操作を検出する操作検出手段と、を備えた楽曲再生装置のコンピュータを前記楽曲格納手段に格納されている前記楽曲を再生する再生手段として機能させる楽曲再生プログラムにおいて、前記操作検出手段が検出した前記操作が、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断する操作判断手段と、前記操作判断手段の判断結果に基づいて、当該操作が行われた前記楽曲が嗜好に合うか否かを判断する嗜好判断手段と、して前記コンピュータを機能させることを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例にかかるカーオーディオ装置のブロック図である。
【図2】図1に示されたカーオーディオ装置の再生動作を示したフローチャートの一の部分である。
【図3】図1に示されたカーオーディオ装置の再生動作を示したフローチャートの他の部分である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態にかかる楽曲再生装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる楽曲再生装置は、操作判断手段が、操作検出手段が検出した操作が、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断し、嗜好判断手段が、操作判断手段の判断結果に基づいて、当該操作が行われた楽曲が嗜好に合うか否かを判断するので、操作検出手段が検出した操作自体が楽曲の嗜好によるものかを操作判断手段で判断してから嗜好判断手段で嗜好に合うか否かを判断することができ、嗜好とは関係ない操作は嗜好に合うか否かの判断対象から除外することができるために、利用者の操作から嗜好を正確に判断することができる。
【0013】
また、携帯電話の着信を検出する着信検出手段と、直前に再生されていた楽曲との録音レベルを比較する録音レベル比較手段と、をさらに備え、操作判断手段は、着信検出手段が携帯電話の着信の検出前後の一定時間内に再生停止或いは音量低下操作を操作検出手段が検出した場合、または、録音レベル比較手段による比較の結果直前に再生されていた楽曲と録音レベルを合わせる操作を操作検出手段が検出した場合は、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものではないと判断してもよい。このようにすることにより、携帯電話の着信があった場合に再生停止或いは音量低下操作があるか、直前の楽曲と音量レベルを合わせるような操作があった場合には、嗜好による操作でないと判断して除外することができ、嗜好を判断する操作を正確に判定することができる。
【0014】
また、楽曲に対する嗜好を判断する対象の利用者を識別する利用者選択手段と、利用者選択手段が識別した楽曲の嗜好を判断する対象の利用者が行なわれた操作を識別する操作識別手段と、をさらに備え、操作判断手段は、判断対象の操作を行った利用者以外からの操作指示検出後の一定時間内に再生停止或いは音量低下操作を操作検出手段が検出した場合は、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものではないと判断してもよい。このようにすることにより、例えば、運転者からの指示により助手席から操作が行われた場合には、助手席に乗車している乗員(利用者)の嗜好による操作でないと判断して除外することができ、嗜好を判断する操作を正確に判定することができる。
【0015】
また、操作判断手段は、特定の楽曲を選曲した場合、または、録音レベル比較手段による比較の結果直前に再生されていた楽曲と録音レベルの差を広げる方向に音量レベルを変更する操作を操作検出手段が検出した場合は、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものであると判断してもよい。このようにすることにより、特定の楽曲を選曲した場合や、直前の楽曲との音量レベルを合わせる目的以外で音量が変更された場合は、嗜好による操作であると判断することができ、嗜好を判断する操作を正確に判定することができる。
【0016】
また、嗜好判断手段は、特定の楽曲を選曲した場合、または、録音レベル比較手段による比較の結果直前に再生されていた楽曲よりも録音レベルが同等以上のレベルにもかかわらず音量レベルを上げる操作を操作検出手段が検出した場合は、当該楽曲が利用者の嗜好に合うと判断してもよい。このようにすることにより、特定の楽曲の選択操作や直前の楽曲との音量レベルを合わせる目的以外で音量を上げた場合は、好みの楽曲である、即ち嗜好に合うと判断することができる。
【0017】
また、嗜好判断手段は、録音レベル比較手段による比較の結果直前に再生されていた楽曲と録音レベルが同等以下にもかかわらず音量レベルを下げる操作を操作検出手段が検出した場合は、当該楽曲が利用者の嗜好に合わないと判断してもよい。このようにすることにより、特定の楽曲の選択操作や直前の楽曲との音量レベルを合わせる目的以外で音量を下げた場合は、好みの楽曲でない、即ち嗜好に合わないと判断することができる。
【0018】
また、嗜好判断手段が嗜好に合う、または、合わないと判断した楽曲を対象の利用者ごとに記憶する利用者情報記憶手段をさらに備えてもよい。このようにすることにより、複数の利用者に対する嗜好の楽曲を記憶することができ、嗜好に合った楽曲のみを再生することが可能となる。
【0019】
また、利用者情報記憶手段に記憶されている利用者情報のうち、嗜好に合うと判断された楽曲をリスト状に表示する表示手段をさらに備えてもよい。このようにすることにより、嗜好に合う楽曲のリストを表示することができ、ユーザはその楽曲から任意の楽曲をさらに選択して再生することができる。
【0020】
また、本発明の一実施形態にかかる楽曲再生方法は、操作判断ステップで、操作検出ステップで検出された操作が、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断し、嗜好判断ステップが、操作判断ステップの判断結果に基づいて、当該操作が行われた楽曲が嗜好に合うか否かを判断するので、操作ステップにおいて行われた操作自体が楽曲の嗜好によるものかを操作判断ステップで判断してから嗜好判断ステップで嗜好に合うか否かを判断しているので、嗜好とは関係ない操作は嗜好に合うか否かの判断対象から除外することができ、利用者の操作から嗜好を正確に判断することができる。
【0021】
また、本発明の一実施形態にかかる楽曲再生プログラムは、操作判断手段が、操作検出手段が検出した操作が、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断し、嗜好判断手段が、操作判断手段の判断結果に基づいて、当該操作が行われた楽曲が嗜好に合うか否かを判断するので、操作手段から入力された操作自体が楽曲の嗜好によるものかを操作判断手段で判断してから嗜好判断手段で嗜好に合うか否かを判断することができ、嗜好とは関係ない操作は嗜好に合うか否かの判断対象から除外することができるために、利用者の操作から嗜好を正確に判断することができる。
【0022】
上述した楽曲プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。このようにすることにより、当該プログラムを機器に組み込む以外に単体でも流通させることができ、バージョンアップ等も容易に行える。
【実施例】
【0023】
本発明の一実施例を、図1乃至図3を参照して説明する。本発明の一実施例にかかる楽曲再生装置としてのカーオーディオ装置1は、図1に示したように、表示部2と、操作部3と、赤外線センサ4と、CPU5と、記憶装置6と、再生部7と、アンプ8と、スピーカ9と、マイク10と、を備え、表示部2、操作部3、赤外線センサ4、CPU5、記憶装置6、再生部7、アンプ8は、図示しないケース等に収容され車両のインストルメントパネルなどに設置されている。
【0024】
表示手段としての表示部2は、例えば液晶ディスプレイなどで構成され、ユーザ(利用者)に対して記憶装置6に記憶されている楽曲の内容(リスト)やCPU5が処理した結果等を出力表示する。
【0025】
操作検出手段としての操作部3は、例えば複数のボタンや摘みなどから構成され、ユーザが行った操作入力を検出して対応する操作信号をCPU5に出力する。
【0026】
操作識別手段としての赤外線センサ4は、本カーオーディオ装置1が車両のインストルメントパネルなどに設置された際に助手席側となる位置に設けられており、助手席に乗車している乗員(利用者)が操作部3を操作する際に当該乗員の手を検出する。つまり、助手席からの操作を検出している。
【0027】
操作判断手段、嗜好判断手段、着信検出手段、乗員識別手段としてのCPU5は、内蔵するROM等に記録された制御プログラムに沿って動作してカーオーディオ装置1の再生や表示や、マイク10から入力された言葉の音声認識および、後述する再生楽曲の嗜好の判断処理を含む全体制御を司る。
【0028】
楽曲格納手段、乗員情報記憶手段としての記憶装置6は、ハードディスクドライブや光ディスクドライブまたは不揮発性メモリなどの記憶媒体から構成され、本カーオーディオ装置1で再生する楽曲(楽曲データ)や後述する乗員情報が記憶(格納)されている。
【0029】
再生手段としての再生部7は、デコーダやDAコンバータなどを備えており、記憶装置6から楽曲データを読み出してデコードし、アナログ信号に変換してアンプ8に出力する。
【0030】
アンプ8は、再生部7で再生された楽曲のアナログ信号を増幅して外部に接続されているスピーカ9に出力する。
【0031】
スピーカ9は、車室内のフロントドア下方や後席後方などに設けられ、アンプ8から出力されたアナログ信号(楽曲)を放音する。
【0032】
マイク10は、運転者が音声で操作するための音声コマンドを入力するためのものであり、運転者の近傍(ステアリングポストやサンバイザーなど)に取り付けられている。
【0033】
次に、上述した構成のカーオーディオ装置1において、記憶装置6に記憶されている楽曲を再生中に当該楽曲が助手席に乗車している乗員の嗜好に合っているか否かを判断する動作を図2および図3を参照して説明する。図2および図3に示したフローチャートはCPU5で実行される。
【0034】
まず、フローチャートの実行前に助手席に乗車した乗員の登録またはすでに登録されている場合は当該乗員情報の読み出し動作を行う。乗員の登録動作は、例えば当該乗員の名前入力画面を表示部2に表示し、操作部3から名前を入力して登録する。登録すると記憶装置6に当該乗員の乗員情報(利用者情報)が作成され、乗員情報には楽曲ごとに後述する嗜好ポイントが保存されているとともに、好みの楽曲と嫌いな楽曲が登録されている。なお、嗜好ポイントの初期値は0である。また、乗員情報の呼び出しは、例えば操作部3を操作して表示部2から当該乗員の名前を選択して記憶装置6から読み出す。以上の動作で楽曲に対する嗜好を判断する対象の乗員を選択する。その後操作部3からの操作により再生が開始される。
【0035】
そして、図2のステップS1において、再生が開始された楽曲が助手席に乗車している乗員が選択した楽曲か否かを判断し、助手席に乗車している乗員が選択した楽曲である場合(Yesの場合)はステップS2に進み、助手席に乗車している乗員が選択した楽曲でない場合(Noの場合)はステップS3に進む。助手席に乗車している乗員が選択した楽曲であるかの判断は、赤外線センサ4が乗員の手を検出してから一定期間内に選曲操作があったか否かで判断すればよい。即ち、楽曲の嗜好を判断する対象の乗員が特定の楽曲を選曲したか否かを判断している。
【0036】
次に、ステップS2において、嗜好ポイントを1加算してステップS3に進む。本ステップではステップS1において助手席に乗車している乗員が選択したと判断された再生中の楽曲の嗜好ポイントを1加算(+1)している。
【0037】
次に、操作検出ステップとしてのステップS3において、操作部3から何らかの操作の検出があったか否かを判断し、操作があった場合(Yesの場合)はステップS4に進み、操作が無い場合(Noの場合)はステップS18に進む。操作検出の判断は、操作部13からの操作信号により判断すればよい。
【0038】
次に、ステップS4において、ステップS3で検出した操作が助手席からの操作か否かを判断し、助手席からの操作である場合(Yesの場合)はステップS6に進み、助手席からの操作でない場合(Noの場合)はステップS5に進む。本ステップにおける判断もステップS1と同様に赤外線センサ4によって判断すればよい。即ち、楽曲の嗜好を判断する対象の乗員が行った操作を識別している。
【0039】
次に、ステップS5において、ステップS3で検出した操作が他の楽曲への移行を意味する操作であったか否かを判断し、他の楽曲への移行を意味する操作であった場合(Yesの場合)はステップS19へ進み、そうでない場合(Noの場合)はステップS3へ戻る。本ステップでは、助手席以外からの操作、つまり嗜好を調査する対象以外の乗員からの操作であるので、他の楽曲への移行を意味する操作、例えば曲送りや選曲操作であった場合は後述するステップS6〜S18までの動作をスキップする。
【0040】
ステップS6においては、ステップS3で検出した操作が他の楽曲への移行を意味する操作であったか否かを判断し、他の楽曲への移行を意味する操作であった場合(Yesの場合)はステップS7へ進み、そうでない場合(Noの場合)はステップS9へ進む。つまり、ステップS3で検出した操作が助手席からの操作であって、曲送りや選曲操作などの操作であった場合はステップS7へ進む。
【0041】
次に、ステップS7において、曲送りや選曲操作などで移行する前に再生していた楽曲を10秒以上再生したか否かを判断し、10秒以上再生した場合(Yesの場合)はステップS19に進み、10秒以上再生していない場合(Noの場合)はステップS8に進む。本ステップではステップS1〜S2まで再生していた楽曲が10秒以上再生していたかを検出している。10秒は、通常楽曲の再生時間を表示部2に表示するために計測しているため、その再生時間に基づいて判断すればよい。
【0042】
次に、ステップS8において、嗜好ポイントを1減算してステップS19に進む。本ステップではステップS1〜S2まで再生していた楽曲の嗜好ポイントを1減算(−1)している。つまり、10秒以下の再生時間である楽曲は嗜好に合わないと判断している。なお、この10秒は一例であって、5秒でも20秒でも好みでないため次の楽曲に飛ばしてしまったことを判断できる時間であればよい。
【0043】
ステップS9においては、ステップS3で検出した操作が音量を上げる(Vol.UP)操作か否かを判断し、音量を上げる操作である場合(Yesの場合)はステップS10に進み、そうでない場合(Noの場合)はステップS13に進む。音量を上げる操作か否かは操作部3からの操作信号により判断すればよい。
【0044】
次に、ステップS10において、運転席(運転者)からの指示があったか否かを判断し、あった場合(Yesの場合)はステップS18に進み、ない場合(Noの場合)はステップS11に進む。本ステップにおける運転者からの指示とは、ステップS9で判断した音量を上げる操作に関する指示であり、例えば、「音量を上げて」「ボリュームを上げて」「音を大きくして」といった音量を上げる指示を示す言葉をマイク10を通してCPU5が音声認識してから一定時間以内に音量を上げる操作が検出された場合は当該指示があったと判断する。
【0045】
次に、ステップS11において、前曲よりも録音レベルが低いか否かを判断し、低い場合(Yesの場合)はステップS18に進み、低くない場合(Noの場合)はステップS12に進む。本ステップでは前曲と録音レベルを比較し、ステップS9で判断された音量を上げる操作が前曲との録音レベル差を合わせるためのものかどうかを判断している。なお、録音レベルは、記憶装置6がハードディスクドライブであれば、CD(Compact Disc)などの他の記憶媒体からリッピングする際に各楽曲毎の録音レベルを記憶してもよいし、記憶装置6がCDドライブでCDを再生している場合などで予め録音レベルを記憶していない(できない)場合は、再生部7で前曲をデコードした際に録音レベルを記憶し、次曲の再生時に記憶した前曲の録音レベルと比較するようにしてもよい。
【0046】
つまり、ステップS10で運転者からの指示がありと判断された場合は、楽曲の嗜好を判断する対象の乗員以外からの指示であり、音量を上げた操作は助手席の乗員の嗜好と関係ないと判断できる。また、ステップS11で前曲よりも録音レベルが低いと判断された場合は、音量を上げた操作は録音レベルを合わせる操作であり、助手席の乗員の嗜好と関係ないと判断できる。即ち、ステップS10とS11は、操作判断ステップに相当する。
【0047】
また、ステップS10で運転者からの指示がありと判断されず、ステップS11で前曲よりも録音レベルが低いと判断されない場合は、ステップS3で音量を上げる操作は前曲よりも録音レベルが同等以上のレベルにもかかわらず音量レベルを上げる操作であると判断することができる。
【0048】
次に、ステップS12において、嗜好ポイントを1加算してステップS18に進む。本ステップでは、運転者からの指示でもなく、前曲との録音レベルを合わせるためでもなく、音量を上げた操作を行ったので、当該楽曲が嗜好に合うと判断でき、再生中の楽曲の嗜好ポイントを1加算(+1)している。
【0049】
ステップS13においては、ステップS3で検出した操作が音量を下げる(Vol.Dowm)操作か否かを判断し、音量を下げる操作である場合(Yesの場合)はステップS14に進み、そうでない場合(Noの場合)はステップS18に進む。音量を下げる操作か否かは操作部3からの操作信号により判断すればよい。なお、本ステップにおいて、音量を下げるだけでなく再生を一時停止する操作で判断してもよい。
【0050】
次に、ステップS14において、運転席(運転者)からの指示があったか否かを判断し、あった場合(Yesの場合)はステップS18に進み、ない場合(Noの場合)はステップS15に進む。本ステップにおける運転者からの指示とは、ステップS13で判断した音量を下げる操作に関する指示であり、例えば、「音量を下げて」「ボリュームを下げて」「音を小さくして」といった音量を下げる指示を示す言葉をマイク10を通してCPU5が音声認識してから一定期間以内に音量を下げる操作が検出された場合は当該指示があったと判断する。
【0051】
次に、ステップS15において、前曲よりも録音レベルが高いか否かを判断し、高い場合(Yesの場合)はステップS18に進み、高くない場合(Noの場合)はステップS16に進む。本ステップでは前曲と録音レベルを比較し、ステップS13で判断された音量を下げる操作が前曲との録音レベル差を合わせるためのものかどうかを判断している。
【0052】
次に、ステップS16において、携帯電話による通話(着信)を検出したか否かを判断し、検出した場合(Yesの場合)はステップS18に進み、検出していない場合(Noの場合)はステップS17に進む。本ステップでは、ステップS13で判断した音量を下げる操作の前後に携帯電話に着信があったか否かを判断しており、例えば、「もしもし」「はい、○○です」といった携帯電話による通話を示す言葉をマイク10を通してCPU5が音声認識してから一定期間前後に音量を下げる操作が検出された場合は携帯電話による着信があったと判断する。つまり、CPU5の音声認識機能が着信検出手段として機能する。また、携帯電話による着信は、本カーオーディオ装置1と携帯電話とを有線または無線で接続し、携帯電話からの着信信号により検出する方法でもよい。
【0053】
つまり、ステップS14で運転者からの指示がありと判断された場合は、楽曲の嗜好を判断する対象の乗員以外からの指示であり、音量を下げた操作は助手席の乗員の嗜好と関係ないと判断できる。また、ステップS15で前曲よりも録音レベルが高いと判断された場合は、音量を下げた操作は録音レベルを合わせる操作であり、助手席の乗員の嗜好と関係ないと判断できる。さらに、ステップS16で携帯電話の通話を検出したと判断された場合は、音量を下げた操作は携帯電話の通話のためであり、助手席の乗員の嗜好と関係ないと判断できる。即ち、ステップS14〜S16は、操作判断ステップに相当する。
【0054】
また、ステップS14で運転者からの指示がありと判断されず、ステップS15で前曲よりも録音レベルが高いと判断されず、ステップS16で携帯電話の通話を検出しない場合は、ステップS3で音量を下げる操作は前曲よりも録音レベルが同等以下のレベルにもかかわらず音量レベルを下げる操作であると判断することができる。
【0055】
次に、ステップS17においては、嗜好ポイントを1減算してステップS18に進む。本ステップでは、運転者からの指示でもなく、前曲との録音レベルを合わせるためでもなく、携帯電話の着信でもなく音量を下げた操作を行ったので、当該楽曲が嗜好に合わないと判断でき、再生中の楽曲の嗜好ポイントを1減算(−1)している。
【0056】
次に、ステップS18において、楽曲を最後まで再生したか否かを判断し、再生した場合(Yesの場合)はステップS19に進み、再生しない場合(Noの場合)はステップS3に戻る。
【0057】
次に、嗜好判断ステップとしてのステップS19において、ステップS18まで再生していた楽曲の嗜好ポイントが5か否かを判断し、5である場合(Yesの場合)はステップS20に進み、5でない場合(Noの場合)はステップS25に進む。本ステップでは、ステップS1〜S18までの動作結果により加減算された嗜好ポイントが5に到達しているか否かを判断している。なお、本ステップで判断している嗜好ポイントは5に限らず、好みの楽曲として登録することが妥当であると判断できるポイントであればいくつでもよい。
【0058】
次に、ステップS20において、ステップS18まで再生していた楽曲が好みの楽曲として登録済みか否かを判断し、登録済みである場合(Yesの場合)はステップS25に進み、登録済みでない場合(Noの場合)はステップS21に進む。つまり、乗員情報に好みの楽曲としてすでに登録している場合はステップS25に進む。
【0059】
次に、ステップS21において、ステップS20でステップS18まで再生していた楽曲が好みの楽曲として登録されていないと判断したので、当該楽曲を好みの楽曲として乗員情報に登録してステップS22に進む。
【0060】
次に、ステップS22において、当該楽曲を好みの楽曲として登録したので嗜好ポイントを0にリセットしてステップS23に進む。
【0061】
次に、ステップS23において、当該楽曲を嫌いな(好みでない)楽曲として登録済みか否か判断し、登録済みである場合(Noの場合)はステップS24に進み、登録済みでない場合(Yesの場合)はステップS25に進む。
【0062】
次に、ステップS24において、ステップS21で登録した楽曲の嫌いな楽曲としての登録を乗員情報から削除してステップS25に進む。
【0063】
次に、嗜好判断ステップとしてのステップS25において、ステップS18まで再生していた楽曲の嗜好ポイントが−5か否かを判断し、−5である場合(Yesの場合)はステップS26に進み、−5でない場合(Noの場合)は終了する(次の楽曲の動作へ進む)。本ステップでは、ステップS1〜S18までの動作結果により加減算された嗜好ポイントが−5に到達しているか否かを判断している。なお、本ステップで判断している嗜好ポイントは−5に限らず、嫌いな楽曲として登録することが妥当であると判断できるポイントであればいくつでもよい。
【0064】
次に、ステップS26において、ステップS18まで再生していた楽曲が嫌いな楽曲として登録済みか否かを判断し、登録済みである場合(Yesの場合)は終了し(次の楽曲の動作へ進み)、登録済みでない場合(Noの場合)はステップS27に進む。つまり、乗員情報に嫌いな楽曲としてすでに登録している場合は終了する。
【0065】
次に、ステップS27において、ステップS26でステップS18まで再生していた楽曲が嫌いな楽曲として登録されていないと判断したので、当該楽曲を嫌いな楽曲として乗員情報に登録してステップS28に進む。
【0066】
次に、ステップS28において、当該楽曲を嫌いな楽曲として登録したので嗜好ポイントを0にリセットしてステップS29に進む。
【0067】
次に、ステップS29において、当該楽曲を好きな楽曲として登録済みか否か判断し、登録済みである場合(Yesの場合)はステップS30に進み、登録済みでない場合(Noの場合)は終了する(次の楽曲の動作へ進む)。
【0068】
次に、ステップS30において、ステップS28で登録した楽曲の嫌いな楽曲としての登録を乗員情報から削除して終了する(次の楽曲の動作へ進む)。
【0069】
本実施例によれば、助手席に乗車している乗員が操作部3から入力した操作が、運転者からの指示、または、携帯電話の着信で音量を低下させた場合、および、前曲との録音レベルを合わせるために音量を変化させた場合、のうちいずれかであった場合は、当該楽曲に対する嗜好による操作でない判断し、嗜好ポイントを変化させずに、運転者からの指示でなく、または、携帯電話の着信でなく、または、前曲との録音レベルを合わせるためでなく音量を低下させた場合は当該楽曲に対する嗜好によるものであって、好みの楽曲でないと判断し、嗜好ポイントを1減算して、運転者からの指示でなく、または、前曲との録音レベルを合わせるためでなく音量を上昇させた場合は当該楽曲に対する嗜好によるものであって、好みの楽曲と判断し、嗜好ポイントを1加算するので、嗜好とは関係ない操作は嗜好に合うか否かの判断対象から除外することができ、乗員の操作から嗜好を正確に判断することができる。
【0070】
また、助手席に乗車している乗員が楽曲を選択する操作を行った場合は、当該選択された楽曲に対する嗜好ポイントを1加算しているので、選択操作により選択された特定の楽曲を好みの楽曲として判断することができる。
【0071】
なお、上述した実施例では、好みの楽曲として乗員情報に登録する動作までを説明したが、後日乗員情報を登録している乗員が乗車した際に登録されている好みの楽曲のリストを作成して表示部2に表示するようにしてもよい。
【0072】
また、上述した実施例では、助手席に乗車している乗員の嗜好を判断していたが、それに限らず、運転者に対する嗜好の判断に適用することもできる。その場合は、運転者からの指示の判断ステップは、スキップするか、他の乗員からの指示に代えればよい。さらには、後席に乗車している乗員の嗜好の判断に適用することも可能である。その場合は、例えば後席にリモコンを装備しリモコンを操作した場合は後席からの操作であると判断すればよい。
【0073】
また、赤外線センサ4に代えて画像認識により嗜好を判断する乗員の識別をしてもよい。例えば、助手席に乗車している乗員の嗜好を判断する場合は、判断する座席を指定し、その位置からの操作を画像認識により検出すればよい。
【0074】
また、上述した実施例では嗜好ポイントは1加算または1減算しか行わなかったが、重みを与えて加算または減算する値を異ならせてもよい。例えば、ステップS2の場合、嗜好を判断する対象の乗員が直接指定して再生した楽曲に対する嗜好ポイントの操作であり、ステップS12よりも好みの度合いは大きいと考えられる。そのため、ステップS2は嗜好ポイントを2以上加算するようにしてもよい。
【0075】
また、CPU5と再生部7の機能をコンピュータで動作するプログラムとして構成することで、本発明を楽曲再生プログラムとして構成することができる。
【0076】
前述した実施例によれば、以下のカーオーディオ装置1、楽曲再生方法および楽曲プログラムが得られる。
【0077】
(付記1)車両に搭載され、楽曲が格納されている記憶装置6と、記憶装置6に格納されている楽曲を再生する再生部7と、楽曲の再生時の操作を検出する操作部3と、を備えたカーオーディオ装置1において、
操作部3が検出した操作が、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断するCPU5と、
CPU5の判断結果に基づいて、当該操作が行われた楽曲が乗員の嗜好に合うか否かを判断するCPU5と、
を備えていることを特徴とするカーオーディオ装置1。
【0078】
(付記2)車両に搭載されて記憶装置6に格納されている楽曲を再生する再生ステップと、前記楽曲の再生時の操作を行うステップS3と、を備えた楽曲再生方法において、
ステップS3で行われた操作が、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断するステップS10、S11、S14、S15、S16と、
ステップS10、S11、S14、S15、S16の判断結果に基づいて、当該操作が行われた楽曲が嗜好に合うか否かを判断するステップS19、S25と、
を備えていることを特徴とする楽曲再生方法。
【0079】
(付記3)車両に搭載され、楽曲が格納されている記憶装置6と、記憶装置6に格納されている楽曲の再生時の操作を検出する操作部3と、を備えたカーオーディオ装置1のコンピュータを記憶装置6に格納されている楽曲を再生する再生部7として機能させる楽曲再生プログラムにおいて、
操作部3が検出した操作が、当該操作が行なわれた楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断するCPU5と、
CPU5の判断結果に基づいて、当該操作が行われた楽曲が乗員の嗜好に合うか否かを判断するCPU5と、
してコンピュータを機能させることを特徴とする楽曲再生プログラム。
【0080】
このカーオーディオ装置1、楽曲再生方法および楽曲プログラムによれば、操作部3から入力された操作自体が楽曲の嗜好によるものかをCPU5で判断し、そして、嗜好に合うか否かを判断することができ、嗜好とは関係ない操作は嗜好に合うか否かの判断対象から除外することができるために、乗員の操作から嗜好を正確に判断することができる。
【0081】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0082】
1 カーオーディオ装置(楽曲再生装置)
2 表示部(表示手段)
3 操作部(操作検出手段)
4 赤外線センサ(操作識別手段)
5 CPU(操作判断手段、嗜好判断手段、着信検出手段、乗員識別手段)
6 記憶装置(楽曲格納手段、乗員情報記憶手段)
7 再生部(再生手段、録音レベル比較手段)
S3 操作あり(操作検出ステップ)
S10 運転席からの指示あり(操作判断ステップ)
S11 前曲よりも録音レベルが低い(操作判断ステップ)
S14 運転席からの指示あり(操作判断ステップ)
S15 前曲よりも録音レベルが低い(操作判断ステップ)
S16 通話を検出(操作判断ステップ)
S19 嗜好ポイント=5(嗜好判断ステップ)
S25 嗜好ポイント=−5(嗜好判断ステップ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲が格納されている楽曲格納手段と、前記楽曲格納手段に格納されている前記楽曲を再生する再生手段と、前記楽曲の再生時の操作を検出する操作検出手段と、を備えた楽曲再生装置において、
前記操作検出手段が検出した前記操作が、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断する操作判断手段と、
前記操作判断手段の判断結果に基づいて、当該操作が行なわれた前記楽曲が嗜好に合うか否かを判断する嗜好判断手段と、
を備えていることを特徴とする楽曲再生装置。
【請求項2】
携帯電話の着信を検出する着信検出手段と、
直前に再生されていた前記楽曲との録音レベルを比較する録音レベル比較手段と、をさらに備え、
前記操作判断手段は、前記着信検出手段が前記携帯電話の着信の検出前後の一定時間内に再生停止或いは音量低下操作を前記操作検出手段が検出した場合、または、前記録音レベル比較手段による比較の結果直前に再生されていた前記楽曲と録音レベルを合わせる操作を前記操作検出手段が検出した場合は、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものではないと判断することを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生装置。
【請求項3】
前記楽曲に対する嗜好を判断する対象の利用者を選択する利用者選択手段と、
前記利用者選択手段で選択された前記利用者が行った前記操作を識別する操作識別手段と、をさらに備え、
前記操作判断手段は、判断対象の前記操作を行った利用者以外からの操作指示検出後の一定時間内に再生停止或いは音量低下操作を前記操作検出手段が検出した場合は、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものではないと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の楽曲再生装置。
【請求項4】
前記操作判断手段は、特定の前記楽曲を選曲した場合、または、前記録音レベル比較手段による比較の結果直前に再生されていた前記楽曲と録音レベルの差を広げる方向に音量レベルを変更する操作を前記操作検出手段が検出した場合は、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものであると判断することを特徴とする請求項2または3のうちいずれか一項に記載の楽曲再生装置。
【請求項5】
前記嗜好判断手段は、特定の前記楽曲を選曲した場合、または、前記録音レベル比較手段による比較の結果直前に再生されていた前記楽曲よりも録音レベルが同等以上のレベルにもかかわらず音量レベルを上げる操作を前記操作検出手段が検出した場合は、当該楽曲が前記利用者の嗜好に合うと判断することを特徴とする請求項4に記載の楽曲再生装置。
【請求項6】
前記嗜好判断手段は、前記録音レベル比較手段による比較の結果直前に再生されていた前記楽曲と録音レベルが同等以下にもかかわらず音量レベルを下げる操作を前記操作検出手段が検出した場合は、当該楽曲が前記利用者の嗜好に合わないと判断することを特徴とする請求項4または5に記載の楽曲再生装置。
【請求項7】
前記嗜好判断手段が嗜好に合う、または、合わないと判断した前記楽曲を対象の利用者ごとに記憶する利用者情報記憶手段をさらに備えていることを特徴とする請求項3乃至6のうちいずれか一項に記載の記録媒体再生装置。
【請求項8】
前記利用者情報記憶手段に記憶されている利用者情報のうち、嗜好に合うと判断された前記楽曲をリスト状に表示する表示手段をさらに備えていることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体再生装置。
【請求項9】
楽曲格納手段に格納されている楽曲を再生する再生ステップと、前記楽曲の再生時の操作を検出する操作検出ステップと、を備えた楽曲再生方法において、
前記操作検出ステップが検出した前記操作が、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断する操作判断ステップと、
前記操作判断ステップの判断結果に基づいて、当該操作が行われた前記楽曲が嗜好に合うか否かを判断する嗜好判断ステップと、
を備えていることを特徴とする楽曲再生方法。
【請求項10】
楽曲が格納されている楽曲格納手段と、前記楽曲格納手段に格納されている前記楽曲の再生時の操作を検出する操作検出手段と、を備えた楽曲再生装置のコンピュータを前記楽曲格納手段に格納されている前記楽曲を再生する再生手段として機能させる楽曲再生プログラムにおいて、
前記操作検出手段が検出した前記操作が、当該操作が行なわれた前記楽曲に対する嗜好によるものか否かを判断する操作判断手段と、
前記操作判断手段の判断結果に基づいて、当該操作が行われた前記楽曲が嗜好に合うか否かを判断する嗜好判断手段と、
して前記コンピュータを機能させることを特徴とする楽曲再生プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載の楽曲再生プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−181884(P2012−181884A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42184(P2011−42184)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】