説明

機器情報管理システム

【課題】ICタグ自身に現場機器の状態表示ができるとともに、点検するたびに現場機器1台につき1枚の点検札を発行する必要がなく、現場機器の点検対象を誤ることを防ぐようにした機器情報管理システムを得る。
【解決手段】監視対象の現場機器の状態を示す情報を管理するデータ収集装置1から、点検に先立って、保守員が保持するPDA装置2が、現場機器の状態を示す情報を取得し、次いで、現場機器に設置され、表示部32を有するICタグ3に、現場機器の点検時に、ICタグ3に送信し、これを受けて、ICタグ3は、PDA装置2から受信した現場機器の状態を示す情報を表示部32に表示するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、現場機器の状態を示す情報を管理する機器情報管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のプラント点検システムにおいては、点検するたびに現場機器1台につき1枚の点検札を発行するようにしていた。
また、特許文献1には、ICタグ読取装置の位置情報に基づき後方支援装置から特定された現場機器を識別する識別情報を受け取り、この識別情報により現場機器に設置されているICタグから点検情報をICタグ読取装置により読取り、保守作業を実施するようにしたものが記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−178766号公報(第3〜7頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のプラント点検システムは、点検時に点検札を取付けなければならいという問題があった。
また、現場機器の点検対象を間違えることや現場機器の状態がわからないなどの問題点があった。
また、特許文献1のようにICタグを用いるものでは、ICタグの記憶部に点検情報を収容し、対象機器を特定することができるものの、保守員に現場機器の情報を伝達することや、認められた保守員が点検対象機器を誤ることなく特定することや、点検業務手順を誤ることなく、PDA(Personal Digital Assistants)装置により、点検を実施するようにはなっていないという問題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ICタグ自身に現場機器の状態表示ができるとともに、点検するたびに現場機器1台につき1枚の点検札を発行する必要がなく、現場機器の点検対象を誤ることを防ぐようにした機器情報管理システムを得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係わる機器情報管理システムにおいては、監視対象の現場機器の状態を示す情報を管理する機器情報管理装置、現場機器に設置され、表示部を有するICタグ、及び点検時に、機器情報管理装置から現場機器の状態を示す情報を取得し、ICタグに送信するPDA装置を備え、ICタグは、PDA装置から受信した現場機器の状態を示す情報を表示部に表示するものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明は、以上説明したように、監視対象の現場機器の状態を示す情報を管理する機器情報管理装置、現場機器に設置され、表示部を有するICタグ、及び点検時に、機器情報管理装置から現場機器の状態を示す情報を取得し、ICタグに送信するPDA装置を備え、ICタグは、PDA装置から受信した現場機器の状態を示す情報を表示部に表示するので、現場機器の設置されたICタグ自身に現場機器の状態を示す情報の表示を行うことができ、点検対象の現場機器を誤ることを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による機器情報管理システムを示す構成図である。
図1において、発電プラントは、常時バルブやモータなどの稼動部を状態監視する必要があり、かつ定期的にバルブやモータの状態を点検する必要がある。この機器情報管理システムは、発電プラントにおける非常に広い敷地内に転々と存在している約10万個程のバルブやモータなどの状態をモニタリングし、点検員により対象部の点検確認作業を円滑に行うようにするシステムである。
従来から保守点検に係わる人員として、中央操作室に勤める保守管理者5(以後、人員Aという)、現場機器まで保守に赴く保守作業員6(以後、人員Bという)が存在する。
機器情報管理システムは、発電プラントの約10万個程のバルブやモータの情報を一元管理するデータ収集装置1(機器情報管理装置)と、非常に広い敷地であるため、点検員が携帯して現場を巡回する携帯情報端末装置(以後、PDA装置という)2と、発電プラントの約10万個程のバルブやモータ各々に設置して、各バルブやモータの状態を表示するICタグ3とで構成される。
監視対象の現場機器の情報を管理するデータ収集装置1は、人員A5が操作する。データ収集装置1は、系統構成図の表示や点検項目やプラント情報の表示をする表示部11と、PDA装置2に、現場機器の情報を伝送で送信する伝送部12と、情報を記憶する記憶部13を有している。
【0009】
PDA装置2は、現場にて人員B6が操作する。PDA装置2は、現場機器の情報をデータ収集装置1の伝送部12から受信する伝送部21を有している。
この構成により、人員A5は、PDA装置2、データ収集装置1を通じて、人員B6から現場機器の情報を受け取ることができる。人員B6は、PDA装置2を使用して、いきなりICタグ3に操作を仕掛けるのではなく、データ収集装置1、すなわち人員A5に操作許可を仰ぎ、その回答として許可をもらう。人員A5は、データ収集装置1により、各現場機器が点検作業中であること、及び点検結果を管理する。
PDA装置2は、現場機器の情報を表示する表示部23を有し、ICタグ3の表示部32の内容を変更する操作をする入力部24から、伝送部22を介して伝送でICタグ3の伝送部31に操作内容が送信される。
【0010】
ICタグ3は、PDA装置2の伝送部22から送信される情報を受信する伝送部31と、現場機器の情報を記憶する記憶部33と、現場機器の情報を表示する表示部32により構成される。
これにより、点検札の代わりに現場機器にICタグ3を設置し、現場機器の状態を表示することができる。また、伝送は、全て無線で行い、工事量を削減したシステムにしている。
さらに、ICタグ3の表示部32は、LED素子を使用して半永久的に運用できる構成とし、表示部32では、刻印された『ロック』『操作許可』『開/閉』もしくは『入/切』の表示によって、背後の該当LED素子の点灯により、現場機器の状態を表示する。
【0011】
次に、動作について説明する。
この発明の機器情報管理システムが、管理対象とする機器は、プラントの現場に設置されている複数の現場機器であり、複数の現場機器に表示機能付のICタグ3を取付ける。点検を実施する際、点検対象の現場機器の情報を、データ収集装置1の記憶部13の情報から伝送部12を介してPDA装置2の伝送部21に伝送で送信し、PDA装置2に現場機器の情報を記憶させた状態で、点検を実施する人員B6が現場に出向く。
次に、人員B6が、手持ちのPDA装置2の伝送部22から現場機器に設置されているICタグ3の伝送部31に現場機器情報を送信し、ICタグ3の記憶部33に現場機器情報を記憶させる。
ICタグ3の記憶部33の情報を用いて、ICタグ3の表示部32に『ロック』『操作許可』『開/閉』もしくは『入/切』などにより、現場機器の状態を表示させ、対象の点検作業を実施することにより、従来の点検札の発行、点検札の取り付け、点検後に点検札を回収して回る作業の手間や人が費やす労力を大幅に削減するようにしている。
【0012】
実施の形態1によれば、ICタグの表示部で人に現場機器の情報を伝達することができる。
また、点検業務手順を誤ることなくPDA装置2により点検を実施できるので、信頼性向上が図れる。
【0013】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2による機器情報管理システムを示す構成図である。
図2において、1〜3、5、6、12、13、21は図1におけるものと同一のものである。図2では、データ収集装置1に、データ収集装置1の記憶部13に現場機器の位置情報を記憶させるプラント情報管理機能14を設けている。
【0014】
実施の形態1では、点検対象の現場機器に設置されているICタグ3の表示部32に現場機器の情報を表示させ、点検札の発行・取り付け・回収作業の手間や人が費やす労力を大幅に削減できるようにしたが、実施の形態2は、図2に示すように、データ収集装置1に、現場機器の位置情報を記憶部13に記憶させるプラント情報管理機能14を設けている。
これにより、点検前の現場機器の情報をPDA装置2に記憶させる際に、合わせて現場機器の位置情報を記憶させ、点検に出向いた保守員が現場に着いたときに点検対象の現場機器を特定することができるようにした。
【0015】
実施の形態2によれば、このようにして、保守員が点検対象の現場機器を特定することができることにより、保守員が点検対象を誤ることがなくなり、ヒューマンエラー防止となり、安全に点検作業ができるようになる。
【0016】
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3による機器情報管理システムを示す構成図である。
図3において、1〜3、22〜24、31〜33は図1におけるものと同一のものである。図3では、ICタグ3の表示部2に操作許可321を表示している。
【0017】
実施の形態1では、点検対象の現場機器に設置されているICタグ3の表示部32に現場機器の情報を表示させ、点検札の発行・取り付け・回収作業の手間や人が費やす労力を大幅に削減できるようにしたが、実施の形態3は、図3に示すように、点検を開始する前に現場に出向いた保守員が、手持ちのPDA装置2の入力部24から『操作許可』を入力し、PDA装置2の伝送部22を介して、ICタグ3の伝送部31に送信し、ICタグ3の表示部32に、『操作許可』321の表示をさせることで、現場機器点検前の安全確認をするようにした。点検後は、同様に保守員が手持ちのPDA装置2の入力部24から『操作許可』解除を入力し、PDA装置2の伝送部22を介してICタグ3の伝送部31で信号を受け、ICタグ3の表示部32『操作許可』表示を消すことで、操作完了とする。
【0018】
実施の形態3によれば、このような手順を踏んだ点検作業をすることにより、保守員が誤った操作をすることがなくなり、ヒューマンエラー防止となり、安全に点検作業ができるようになる。
【0019】
実施の形態4.
図4は、この発明の実施の形態4による機器情報管理システムを示す構成図である。
図4において、1〜3、5、6、22〜24、31〜33は図1におけるものと同一のものである。図4では、ICタグ3の表示部2にロック322を表示している。
【0020】
実施の形態3では、点検対象の現場機器に設置されているICタグ3の表示部32に現場機器の情報である『操作許可』を表示させ、操作作業を行うものについて述べたが、実施の形態4は、図4に示すように、操作完了後に保守員が、手持ちのPDA装置2の入力部24から『ロック』を入力し、PDA装置2の伝送部22を介してICタグ3の伝送部31で信号を受け、現場機器に設置されているICタグ3の表示部32に『ロック』の表示をさせるようにした。
これにより対象の現場機器は点検中となり、現場機器を操作した状態でロックしていることを関係者全員に情報を共有させることができる。
点検終了後は、保守員が手持ちのPDA装置2の入力部24から『ロック』解除を入力し、PDA装置2の伝送部22を介してICタグ3の伝送部31で信号を受け、現場機器に設置されているICタグ3の表示部32に『ロック』の表示を消して点検完了とする。
【0021】
実施の形態4によれば、保守員が対象機器付近にいなくても、現場機器の状態を関係者全員に伝達できるので、保守員以外の人の安全向上を図ることができる。
【0022】
実施の形態5.
図5は、この発明の実施の形態5による機器情報管理システムを示す構成図である。
図5において、1〜3、5、6、11〜13、21、23は図1におけるものと同一のものである。図5では、データ収集装置1の表示部11に、点検完了情報を反映させたプラント系統構成図111を表示する。
【0023】
実施の形態1では、点検対象の現場機器に設置されているICタグ3の表示部32に現場機器の情報を表示させ、点検作業を行うものについて述べたが、実施の形態5は、図5に示すように、点検完了後に、保守員が手持ちのPDA装置2の伝送部21からデータ収集装置1の伝送部12に点検完了情報を伝送で送信し、データ収集装置1の記憶部13にプラント系統構成を記憶させて、表示部11でプラント系統構成図111に点検完了情報を反映させて表示するようにした。
これにより、プラントの点検状況を確認することができる。
【0024】
実施の形態5によれば、プラント系統構成図に表示させることにより、今まで人の手でボード等に書き込んでいた手間や誤記がなくなり、業務効率化及び誤記防止が図れる。
【0025】
実施の形態6.
図6は、この発明の実施の形態6による機器情報管理システムを示す構成図である。
図6において、1〜3、33は図1におけるものと同一のものである。図6では、ICタグ3の記憶部33に点検履歴331を格納する。
【0026】
実施の形態1では、点検対象の現場機器に設置されているICタグ3の表示部32に現場機器の情報を表示させ、点検作業を行うものについて述べたが、実施の形態6は、図6に示すように、現場機器に設置されたICタグ3の記憶部33に過去の点検記録や点検結果を含む点検履歴331を記憶させるようにした。
これにより、点検実施の際、過去のデータの確認やデータの比較をすることができる。
【0027】
実施の形態6によれば、現場機器に設置されたICタグ3の記憶部33に過去の点検記録や点検結果を含む点検履歴を記憶させることにより、保守員が過去のデータと現状データを比較することで、対象機器の異常を即座に確認できるようになり、早期処置を施すことができるようになる。
【0028】
実施の形態7.
図7は、この発明の実施の形態7による機器情報管理システムを示す構成図である。
図7において、1〜3、5、6、11〜13、21〜23、31〜33は図1におけるものと同一のものである。図7では、データ収集装置1の表示部11にプラント系統構成図111を表示するとともに、ICタグ3の表示部2に現場機器の状態を示す開/閉323を表示している。
【0029】
実施の形態5では、データ収集装置1の表示部11に点検情報を表示させ、プラントの点検状況が確認できるものについて述べたが、実施の形態7は、図7に示すように、データ収集装置1の表示部11にプラントの系統構成図111を表示させ、かつ現場機器に『開/閉』などの現場機器の状態を表示させるようにした。
すなわち、PDA装置2は、現場機器の点検完了後に、実施の形態5と同様にして、データ収集装置1の表示部11にプラントの系統構成図111を表示させるとともに、現場機器の状態を示す『開/閉』などの情報をICタグ3に送信し、表示部32に開/閉323を表示させるようにした。
これにより、プラントの運用状況を確認することができる。
【0030】
実施の形態7によれば、現場機器の状態を関係者全員に伝達できるので、現場では安全向上を図ることができ、かつデータ収集装置1では情報の共有化を図り、関係者の意識向上やヒューマンエラー防止が図れる。
【0031】
実施の形態8.
図8は、この発明の実施の形態8による機器情報管理システムを示す構成図である。
図8において、1〜3、6、31〜33は図1におけるものと同一のものである。図8では、ICタグ3の電源を太陽電池34としている。
【0032】
実施の形態8は、図8に示すように、現場機器に設置されているICタグ3は、電池を持たないパッシブタイプのICタグとし、電源供給を太陽電池34から行うようにした。
これにより、定期的な電源保守を不要とするシステムとすることができる。
【0033】
実施の形態8によれば、定期的な電源保守が不要であることから、電池を交換する保守作業を削減することができ、保守費用削減を図ることができる。
【0034】
実施の形態9.
図9は、この発明の実施の形態9による機器情報管理システムを示す構成図である。
図9において、1〜3、31〜33は図1におけるものと同一のものである。図9では、保守部門ではない技術者7が現場を巡回する際に使用する読取専用簡易型PDA装置4を使用するようにした。読取専用簡易型PDA装置4は、読取り専用であり、受信専用の伝送部41を有している。
【0035】
実施の形態1では、点検対象の現場機器に設置されているICタグ3の表示部32に現場機器の情報を表示させ、点検作業を行うものについて述べたが、実施の形態9は、図9に示すように、日常時、人員A5、人員B6以外の、保守部門ではない技術者7が、現場を巡回する際に読取専用簡易型PDA装置4を使用する。
この読取専用簡易型PDA装置4は、受信はできるが、送信はできないものとする。
現場機器の近辺で、読取専用簡易型PDA装置4の伝送部41に現場機器に設置されているICタグ3の伝送部から、ICタグ3の記憶部33に記憶されている過去の点検記録や点検結果を読み取り、かつICタグ3の表示部32に現場機器の状態を表示させて、現場でプラントの運用状況を確認するようにした。
【0036】
実施の形態9によれば、現場を巡回する際に読取専用簡易型PDA装置4を携帯することにより、現場機器の状態を容易に確認することができ、かつ読取専用簡易型PDA装置4からは現場機器を操作することができないことから、プラントに対し、安全なシステムとすることができる。
【0037】
実施の形態10.
図10は、この発明の実施の形態10による機器情報管理システムを示す構成図である。
図10において、1〜4は図9におけるものと同一のものである。図10では、PDA装置2及び読取専用簡易型PDA装置4に、社員証を差し込むことにより、その社員証を認証する社員証差込口42(社員証差込手段)をそれぞれ設けている。
【0038】
実施の形態10は、図10に示すように、PDA装置2および読取専用の簡易型PDA装置4に社員証差込口42を設けて、正しい人の社員証であることが認証されたときのみ電源が入るようにすることにより、認められた人しか操作することができないシステムとした。
【0039】
実施の形態10によれば、PDA装置2および読取専用の簡易型PDA装置4に社員証差込口42を設けて、セキュリティを向上させたから、安全性向上が図れ、かつプラントに対する信頼性向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明の実施の形態1による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態2による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図3】この発明の実施の形態3による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態4による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態5による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態6による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態7による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図8】この発明の実施の形態8による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図9】この発明の実施の形態9による機器情報管理システムを示す構成図である。
【図10】この発明の実施の形態10による機器情報管理システムを示す構成図である。
【符号の説明】
【0041】
1:データ収集装置
11:表示部
111:プラント系統構成図
12:伝送部
13:記憶部
14:プラント情報管理機能
2:PDA装置
21:伝送部
22:伝送部
23:表示部
24:入力部
3:ICタグ
31:伝送部
32:表示部
321:操作許可
322:ロック
323:開/閉
33:記憶部
331:点検履歴
34:太陽電池
4:読取専用簡易型PDA装置
41:伝送部
42:社員証差込口
5:人員A
6:人員B
7:保守部門ではない技術者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象の現場機器の状態を示す情報を管理する機器情報管理装置、上記現場機器に設置され、表示部を有するICタグ、及び点検時に、上記機器情報管理装置から上記現場機器の状態を示す情報を取得し、上記ICタグに送信するPDA装置を備え、上記ICタグは、上記PDA装置から受信した上記現場機器の状態を示す情報を上記表示部に表示することを特徴とする機器情報管理システム。
【請求項2】
上記機器情報管理装置は、上記現場機器の位置情報を有し、上記PDA装置は、上記機器情報管理装置の上記現場機器の位置情報を取得することを特徴とする請求項1記載の機器情報管理システム。
【請求項3】
上記PDA装置は、情報が入力される入力部を有し、この入力部により入力された情報は、上記ICタグに送信され、上記表示部に表示されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の機器情報管理システム。
【請求項4】
上記入力部により入力される情報は、点検作業前に入力される上記現場機器の操作許可を示す操作許可信号であることを特徴とする請求項3記載の機器情報管理システム。
【請求項5】
上記入力部により入力される情報は、上記現場機器の操作禁止を示すロック信号であることを特徴とする請求項3記載の機器情報管理システム。
【請求項6】
上記PDA装置は、上記現場機器の点検完了後に、点検完了情報を上記機器情報管理装置に送信し、上記機器情報管理装置では、上記送信された点検完了情報を系統構成図に表示することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の機器情報管理システム。
【請求項7】
上記ICタグは、上記現場機器の点検履歴を記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の機器情報管理システム。
【請求項8】
上記PDA装置は、上記現場機器の点検完了後に、上記現場機器の状態を示す情報を上記ICタグに送信し、上記表示部に表示させることを特徴とする請求項6記載の機器情報管理システム。
【請求項9】
上記ICタグは、太陽電池から電源供給されるパッシブタイプであることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の機器情報管理システム。
【請求項10】
上記ICタグの記憶部から上記現場機器の点検履歴を取得する読取専用の簡易型PDA装置を備えたことを特徴とする請求項7記載の機器情報管理システム。
【請求項11】
上記PDA装置は、社員証が差し込まれることにより上記社員証を認証する社員証差込手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の機器情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−276297(P2008−276297A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−115773(P2007−115773)
【出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】