説明

機器管理システム、機器管理装置及びプログラム

【課題】内部システム(管理対象システム)において、スケジューリングされた処理を正常に動作させることができる機器管理システム、機器管理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】内部のシステムA〜Cと外部のシステムCNTとを有する機器管理システムであって、前記内部のシステムA〜Cの時刻を計時する第1の時計手段20aと、前記外部のシステムCNTの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段20bと、前記第1の時計手段20a及び前記第2の時計手段20bのいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段22と、を有することを特徴とする機器管理システムが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークなどのデータ伝送路を介して接続される少なくとも1台以上の機器を管理する機器管理装置、機器管理システムに関し、特に、機器管理装置が、ファイアウォールの外部に設置される外部システムとデータ伝送路を介して接続され、ファイアウォールの内部に構築された内部システムに接続される機器の状態を監視し、状態情報を含む機器に関する情報を基に機器を管理する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク通信などを含む情報処理技術の高度化に伴い、例えば、ローカルエリアなどの特定エリア内に構築された内部システムを、外部システムから遠隔管理する技術は、すでに知られている。例えば、特許文献1には、少なくとも1つ以上の管理対象システムと、インターネット接続を利用して管理対象システムを遠隔管理する管理システムとが併用されるシステム環境化において、管理対象システムに対して通信のコネクションを確立する接続スケジュールを設定することができ、設定されたスケジュールに従って、管理システムに対して通信のコネクションを確立するためのコマンドを発行することで、管理システムが管理対象システムを適切なタイミングで管理・運用することができる管理仲介装置が提案されている。
【0003】
上記特許文献1に記載の技術が提案された背景には、管理対象システムの機密性をそこなうことなく、インターネットを介して外部の管理システムから遠隔管理する環境実現がある。企業などのLAN(Local Area Network)では、インターネットなどの外部ネットワークを通じて、第三者による不正侵入などを防ぐために、ファイアウォールを設けている場合が多い。
【0004】
このような場合に、従来の管理システムをそのまま適用すると、ファイアウォールの存在によって、インターネットなどの外部ネットワークを介して接続される管理システム側からLAN内を遠隔管理することが困難であった。そのため、上記特許文献1に記載の技術が提案されている。また、ローカルエリアに構築される上記管理対象システムには、例えば、LANなどの所定のデータ伝送路を介して複合機やプリンタと言った画像処理装置などの状態を監視する機器管理システムなどが一例として挙げられ、このようなシステムを導入することで、ユーザは管理対象の複数の機器(以下、「管理対象機器」と言う。)に自ら出向くことなく、管理対象機器の異常を検知する(知る)ことが可能となる(例えば、特許文献2を参照)。例えば、管理システムは、上記機器管理システムを管理対象システムとした場合、上記特許文献1に記載される技術などにより、管理対象機器を遠隔管理することができ、これらのシステムを提供するメーカーでは、顧客先に導入された機器管理システム及び管理対象機器に関する情報の収集などを遠隔で行うことができ、運用・保守と言った顧客へのサポートサービスの充実を図ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記に挙げる管理システムでは、システムを正しく動作させるために、管理システム(ファイアウォールを隔てて外部に位置する外部システム)と、管理対象システム(ファイアウォールを隔てて内部に位置する内部システム)との管理時刻が、一致している必要があると言う問題がある。 例えば、管理対象システムの時刻が管理システムの時刻よりも遅れている場合には、予定時刻になってもスケジュール登録された処理が実行されず、その実行結果が得られない。その結果、管理システム側では、管理対象システムで処理が失敗したものと判断し、再実行命令などのエラー処理を行ってしまうこととなる。
【0006】
一方、管理対象システムの時刻が管理システムの時刻よりも進んでいる場合には、予定時刻より早くスケジュール登録された処理が実行され、その実行結果が管理システムへと返される。このような場合も、管理システムでは、管理対象システムで誤った処理が行われたものと判断し、エラー処理を行ってしまうこととなる。
【0007】
一般的に、PC(Personal Computer)などの情報処理装置に内蔵される時計は狂いやすく、時刻がずれることは珍しいことではない。このように、管理システムと管理対象システムとの時刻がずれることは頻繁に起こりうる。
【0008】
では、管理対象システムの時刻修正について考えてみると、まず、管理対象システムの場合、管理対象システムの構成要素であるサーバなどのPCは、顧客の資産にあたり、メーカー側が、勝手に時刻を変更する(手を加える)ことはできない。
【0009】
そこで考えられるのは、管理対象システムのサーバで、内蔵時計(内部システムが備える時計:以下便宜上、「内部時計」と言う。)とは別に、管理システムの時刻と同じ時刻を計時する時計(外部システムが備える時計:以下便宜上、「外部時計」と言う。)を動作させ、この時計の時刻に合わせて処理を実行させる方法である。
【0010】
しかし、この方法では、管理対象システムで動作する全ての処理において、内部時計に代わり、別に設けた外部時計を用いることから、時刻表示など、内部時計の時刻と異なる時刻が表示されてしまい、ユーザに混乱を招く恐れがある。
【0011】
従って、管理対象システムで実行する全ての処理を、別に設けた外部時計に従って実行させるのではなく、内部時計の時刻に合わせて実行する処理(時刻表示など)と、別に設けた外部時計の時刻に合わせて実行する処理(機器管理処理など)とを分ける必要がある。
【0012】
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、遠隔管理対象のシステム(管理対象システム)において、スケジューリングされた処理を正常に動作させることができる機器管理システム、機器管理装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムであって、
前記内部のシステムの時刻を計時する第1の時計手段と、
前記外部のシステムの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理システムが提供される。
【0014】
このような構成によって、本発明に係る機器管理装置は、外部システム(遠隔管理側)の時計(外部時計)及び内部システム(管理対象側)の時計(内部時計)の2つの時計機能を備え、実行する処理(ソフトウェア部品(プログラム))に応じて、処理実行時に用いる適切な時計機能を選択決定し、決定した時計機能の時刻に従って所定の処理を実行する。
【0015】
また、本発明の別の観点によれば、
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムであって、
前記外部のシステムの時刻と非同期の時刻を計時する第1の時計手段と、
前記外部のシステムの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理システムが提供される。
【0016】
また、本発明の別の観点によれば、
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムであって、
前記内部のシステムの時刻を計時する第1の時計手段と、
前記内部のシステムの時刻と非同期の時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理システムが提供される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、機器管理装置が備える外部システム(遠隔管理側)の時計(外部時計)及び内部システム(管理対象側)の時計(内部時計)の2つの時計機能のうち、実行する処理(ソフトウェア部品(プログラム))に応じて、処理実行時に用いる適切な時計機能を選択決定するようにしたことにより、遠隔管理対象のシステム(内部システム)において、スケジューリングされた処理を正常に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る遠隔管理システムと機器管理システム(遠隔管理対象システム)との構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る機器管理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る遠隔管理システムの時計と機器管理システムの時計との時刻差の例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る機器管理システムが遠隔管理システムの時計を備えた例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る管理動作制御機能の構成例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る使用する時計を選択するための時計選択情報のデータ例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る管理動作制御の処理手順例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る処理を行う実行モジュール(ソフトウェア部品)が時計選択部を有する構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
<システム構成>
では、本実施形態に係る遠隔管理システムと、遠隔管理対象である機器管理システム(管理対象システム)との構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る遠隔管理システムCNTと機器管理システムA〜Cとの構成例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、遠隔管理システムCNTは、インターネットなどの外部ネットワークIを介して、少なくとも1つ以上の遠隔管理対象である機器管理システムA〜Cが接続されている。
【0022】
機器管理システムA〜Cは、顧客先に導入され特定エリアに構築されたシステムであり、一方、遠隔管理システムCNTは、メーカー側に構築されたシステムで、遠隔管理装置400が、外部ネットワークIを介して、各顧客先に導入された機器管理システムA〜Cを遠隔管理する。また、前述したように、機器管理システムA〜Cと、外部ネットワークIとの間には、機器管理システムA〜Cの機密性を確保するため、ファイアウォール(非図示)が設置されている。
【0023】
機器管理システムA〜Cは、MFP(Multifunction Peripheral)200やLP(Laser Printer)200と言った少なくとも1台以上の管理対象機器200と、少なくとも1台以上のクライアントPC300(以下、単に「PC」と言う。)と、機器管理装置100とが、LANなどの内部ネットワーク90で相互に接続されている。
【0024】
このようなシステム構成により、機器管理装置100は、当該装置において動作する機器管理機能によって管理対象機器200の状態監視や管理対象装置100の情報収集などを行い、管理対象機器200を管理している。また、PC300に対しては、管理対象機器200の状態に関する各種情報を提供する。
【0025】
また、機器管理装置100は、ファイアウォールを介して、外部ネットワークと接続されており、例えば、当該装置により収集した各種情報を、遠隔管理システムCNTへ送信する。さらに、機器管理装置100は、遠隔管理システムCNTからの動作指示を受け付けて、管理対象機器200の設定変更などを行う。
【0026】
なお、上記には、機器管理装置100と外部ネットワークIとの間に、ファイアウォールを設置する構成について説明を行ったが、機器管理装置100が、ファイアウォールの機能を有している構成であってもよい。
【0027】
<ハードウェア構成>
次に、上記機器管理システム1において、機器管理を行う機器管理装置100のハードウェア構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る機器管理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
【0028】
図2に示すように、機器管理装置100は、入力装置101と、表示装置102と、ドライブ装置103と、RAM(Random Access Memory)104と、ROM(Read Only Memory)105と、CPU(Central Processing Unit)106と、インタフェース装置107と、HDD(Hard Disk Drive)108とから構成され、それぞれがバスで相互に接続されている。
【0029】
入力装置101は、キーボード及びマウスなどで構成され、機器管理装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどで構成され、機器管理装置100による処理結果(例えば「管理対象機器200から取得した状態に関する各種情報」)などを表示する。
【0030】
インタフェース装置107は、機器管理装置100をネットワーク(内部及び外部の両ネットワークを含む)に接続するインタフェースである。上記システム構成において説明を行ったように、機器管理装置100は、インタフェース装置107を介して、管理対象機器200やPC300、また遠隔管理システムCNTなどとのデータ通信を行う。
【0031】
HDD108は、機器管理装置100全体を制御し情報処理システム(例えば「Windows(登録商標)」や「UNIX(登録商標)」などの基本ソフトウェアであるOS(Operating System))を提供するなどのプログラムやデータ、情報処理システム上において各種機能(例えば「機器管理機能」や「データ通信機能」)を提供するなどのプログラムやデータ(例えば「アプリケーションプログラム」や「アプリケーションデータ」)などを格納している不揮発性の記憶装置である。また、HDD108は、格納している上記プログラムやデータを、所定のファイルシステムやDB(Data Base)により管理している。
【0032】
なお、上記プログラムやデータは、例えばCD(Compact Disk)などの記録媒体103aによって機器管理装置100に提供されるか、ネットワークなどのデータ伝送路90からインタフェース装置107を介してダウンロードされる。例えば、記録媒体103aから提供される場合は、記録媒体103aを読み取り可能なドライブ装置103を介してHDD108にインストールされる。
【0033】
ROM105は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105には、機器管理装置100が起動されるときに実行されるBIOS(Basic Input/Output System)や、機器管理装置100のシステム設定やネットワーク関連の設定などのデータが格納されている。
【0034】
RAM104は、上記各種記憶装置から読み出されたプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)であり、CPU106は、このRAM104上に読み出したプログラムを実行することにより、機器管理装置100の全体制御や機器管理装置100が搭載する各種機能を動作させる。
【0035】
このようなハードウェア構成により、機器管理装置100は、例えば、HDD108からRAM104上に読み出した機器管理機能を実現するためのプログラムをCPU106により実行し、管理対象機器200の状態監視や各種情報の収集、並びにPC300への情報提供や遠隔管理システムCNTへの情報送信などを行ったりすることができる。
【0036】
<管理動作制御機能>
図3は、本発明の第1の実施形態に係る遠隔管理システムCNTの時計と機器管理システムA〜Cの時計との時刻差の例を示す図である。
【0037】
図3に示すように、従来のシステムで問題となるのが、遠隔管理システムCNTが備える時計の時刻(図中の「時刻 10:00」)と、機器管理システムA〜Cそれぞれが備える時計の時刻(図中の「時刻 10:05」、「時刻 9:00」、及び「時刻 11:00」)とに、時刻差が生じる点である。
【0038】
各システムの時計は、遠隔管理システムCNTの場合、遠隔管理装置400が備える時計であり、機器管理システムA〜Cの場合、機器管理装置100が備える時計である。
【0039】
遠隔管理システムCNTでは、遠隔管理装置400の時計により遠隔管理に関する各種処理の動作をスケジュールイングしていることから、システム間において時刻差が生じていると、例えば、各機器管理システムA〜Cで行われる機器管理装置100から収集した各種情報の送信処理などが、遠隔管理システムCNTが想定している時刻に実行されず、遠隔管理システムCNT側がエラーと判断してしまう。
【0040】
そこで、機器管理システムA〜Cの機器管理装置100が、顧客の資産であることを考慮し、機器管理装置100が備える内部時計の時刻を遠隔管理システムCNTの時刻に変更するのではなく、内部時計とは別に、遠隔管理システムCNTの時刻と同じ時刻を計時する外部時計を備える構成とする。
【0041】
図4は、本発明の第1の実施形態に係る機器管理システムA〜Cが遠隔管理システムCNTの時計を備えた例を示す図である。
【0042】
図4に示すように、機器管理システムA〜Cの機器管理装置100が、上記外部時計を備えたことで、遠隔管理システムCNTが管理する時刻に従って、遠隔管理に関する各種処理を実行することができる。また、外部時計は、顧客の資産である機器管理装置100が備える内部時計とは別の時計であることから、たとえシステム運用時に時刻差が生じても、遠隔管理システムCNTからの時刻修正の操作を行うことも可能である。
【0043】
そのため、機器管理システムA〜Cでは、定期的に遠隔管理システムCNTとの間で通信を行い、遠隔管理システムCNTが管理する時刻を基に、機器管理装置100が備える外部時計の時刻を修正する。より具体的には、遠隔管理システムCNTから時刻情報を取得し、外部時計の時刻を、取得した時刻情報に変更(更新)し、時刻差の修正を行う。これにより、外部時計の時刻は、遠隔管理システムCNTの時刻と同期して進む。
【0044】
ここで、上記には、遠隔管理システムCNTが管理する時刻(取得した時刻情報)を基に、外部時計の時刻差を修正する方法について説明を行ったが、この方法以外にも、遠隔管理システムCNTが管理する時刻と、機器管理装置100が備える内部時計が計時する時刻との差分値(時間差)を基に、外部時計の時刻差を修正する方法であってもよい。
【0045】
外部時計の時刻を修正する方法において、遠隔管理システムCNTが管理する時刻を基に行う場合、外部時計が1秒ごとに正しく時刻を計時する必要がある。しかし、差分値を用いた場合には、外部時計が時刻を計時する必要がなく、内部時計に差分値を加算した得られる時刻を、外部時計の時刻とすればよい。
【0046】
なお、差分値を基に外部時計の時刻差を修正する場合には、機器管理装置100において差分値を算出する。なぜなら、遠隔管理システムCNTには、複数の機器管理装置100が接続されるシステム構成が考えられ、このような場合には、遠隔管理システムCNTで、全ての機器管理装置100に対応する差分値を管理するより、各機器管理装置100において、それぞれの差分値を管理・運用する方が、効率がよいためである。
【0047】
ところで、上記に説明を行ったような外部時計の時刻差を修正する構成とした場合、機器管理装置100で動作する機器管理機能(遠隔管理に関する処理を含む)の全ての処理が、単純に外部時計を用いて実行されると、時刻表示など、ユーザへ情報提供を行った場合に混乱を招くことが予想される。
【0048】
そのため、本実施形態に係る機器管理装置100では、機器管理機能において実行する処理(機能を実現するためのソフトウェア部品(プログラム))に応じて、当該装置が備える内部時計及び外部時計の2つの時計機能のうち、処理実行時に用いる適切な時計機能を選択決定する。そして、決定した時計機能の時刻に従って処理の実行を行う管理動作制御機能を有している。
【0049】
すなわち、本実施形態に係る機器管理装置100では、機器管理機能において、内部時計を用いて実行されるべき処理と、外部時計を用いて実行されるべき処理とを、処理実行前に判断し、適切な時計機能を用いて処理を行う。
【0050】
これによって、本実施形態に係る機器管理装置100では、機器管理システムA〜Cにおいて、内部的にスケジューリングされた機器管理機能に関する各種処理を、遠隔管理システムCNTが管理上想定している時刻と同期した適切なタイミングで正常に動作させることができる。
【0051】
では、上記管理動作制御機能の構成とその動作について説明する。
【0052】
《機能構成》
図5は、本発明の第1の実施形態に係る管理動作制御機能の構成例を示す図である。管理動作制御機能は、主に、機器管理装置100に搭載(インストール)される機器管理コンポーネント(アプリケーション)の管理動作制御機能に関するプログラムが実行されることにより実現される機能である。
【0053】
図5に示すように、管理動作制御機能は、主に、処理実行命令部21及び時計選択部22から構成される。
【0054】
処理実行命令部21は、機器管理機能に関する各種処理の実行を命令する。処理実行命令部21は、例えば、管理対象機器200からの情報収集などのポーリング処理の動作開始や、ユーザからの要求に従った情報提供処理の実行などを命令する。このように、処理実行命令部21は、機器管理装置100が起動したときに実行命令する処理(ポーリング処理など)や、実行指示を受け付けたときに実行命令する処理(情報提供処理など)、これらの機器管理機能に関する各種処理の実行命令を行う。
【0055】
また、処理実行命令部21は、上記実行命令を行うとともに、後述する時計選択部22へ、処理実行時に用いる時計機能の選択決定を指示する。
【0056】
時計選択部22は、内部時計及び外部時計の2つの時計機能のうち、処理実行時に用いる適切な時計機能を選択決定する。時計選択部22は、機器管理機能に関する処理(機能を実現するためのソフトウェア部品(プログラム))に応じて、適切な時計機能を選択決定する。
【0057】
・時計機能の選択について
時計選択部22は、処理実行命令部21から実行を命令された処理(ソフトウェア部品)を基に、例えば図6に示すような時計選択情報51を参照し、実行を命令された処理に対応する(適切な)時計機能を、内部時計及び外部時計の2つの時計機能から選択決定する。
【0058】
図6は、本発明の第1の実施形態に係る使用する時計を選択するための時計選択情報51のデータ例を示す図である。時計選択情報51は、例えば、機器管理装置100が備える記憶装置(HDD108など)の所定の記憶領域に保持される。
【0059】
図6に示すように、時計選択情報51は、機器管理機能に関する処理の情報項目を示すデータと、処理実行時に用いる時計機能を示すデータとが対応付けられた構成となっている。
【0060】
前述したように、機器管理機能に関する各種処理には、内部時計の時刻に従って実行されるべき処理群(少なくとも1つ以上の処理)30と、外部時計の時刻に従って実行されるべき処理群(少なくとも1つ以上の処理)40とが存在する。そのため、時計選択部22では、実行を命令された処理が処理群30又は処理群40のどちらに属するかに応じて、処理実行時に用いる時計機能を選択決定する必要があり、時計機能を選択決定するときに、実行を命令された処理と処理実行時に用いる時計機能とが対応付けられた情報51を参照する。
【0061】
例えば、実行を命令された処理が「処理A30a」の場合に、図6に示す時計選択情報51を参照すると、処理A30aは、実行時の時計機能に「内部時計」を用いることが判断できる。
【0062】
一方、「処理B40b」の場合に、時計選択情報51を参照すると、処理B40bは、実行時の時計機能に「外部時計」を用いることが判断できる。
【0063】
このように、時計選択部22は、機器管理機能に関する各種処理の中で、実行を命令された処理(ソフトウェア部品)を基に、時計選択情報51を参照し、実行を命令された処理に対応付けられた時計機能を特定する。その結果、内部時計20a及び外部時計20bの2つの時計機能のうち、処理実行時に用いる時計機能(使用する時計機能)20が選択決定される。
【0064】
このようにして選択決定された時計機能20は、次のようにして機器管理機能の動作の中で用いられる。例えば、処理実行命令部21がポーリング処理の実行命令を行った場合、ポーリング処理が外部時計20bを用いる処理群40に属することから、実行を命令されたポーリング処理は、時計選択部22により選択決定された外部時計20bの時刻に従ってポーリング動作を開始する。また、処理実行命令部21が情報提供処理の実行命令を行った場合、情報提供処理が内部時計20aを用いる処理群30に属することから、情報提供処理は、時計選択部22により選択決定された内部時計20aの時刻に従って時刻情報や履歴情報などを要求元へ提供する。
【0065】
なお、上記説明では、時計選択情報51を、機器管理装置100が備える記憶装置に保持する構成を基に説明を行ったが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
【0066】
例えば、時計選択情報51を外部ファイルとして構成してもよく、このような構成の場合、時計選択部22が、時計選択情報51(外部ファイル)の格納先に関する情報(例えば「ファイルパス」や「アドレス」など)を基に、選択決定時に参照することとなる。
【0067】
また、時計選択部22の機能を実現するソフトウェア部品に、時計選択情報51が含まれる構成であってもよい。このような構成にすることで、時計選択機能に関するソフトウェア部品一式として取り扱うことが可能となり、情報の追加・削除・更新などが容易に行え、保守が簡便となる。
【0068】
《機能動作》
ここからは、上記に説明を行った各機能部による管理動作制御の動作について説明する。管理動作制御機能は、上記各機能部が連携動作することにより機能し、機器管理装置100に搭載される管理動作制御機能を実現するためのプログラムが、CPU106により格納先(例えば「ROM105」など)からRAM104に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
【0069】
(管理動作制御処理)
図7は、本発明の第1の実施形態に係る管理動作制御の処理手順例を示すフローチャートである。
【0070】
図7に示すように、機器管理装置100は、処理実行命令部21が、当該装置の起動時や実行指示受付時などにより、機器管理機能に関する処理(ソフトウェア部品)の実行を命令し(ステップS101)、時計選択部22へ、処理実行時に用いる時計機能の選択決定を指示する。
【0071】
時計選択部22は、選択指示に従って、実行を命令された処理を基に、所定の記憶領域に保持される時計選択情報51を参照し、処理実行時において使用する時計機能20が内部時計20aであるか否かを判断する(ステップS102)。すなわち、実行を命令された処理が内部時計20aを用いる処理群30に属するか否かを判断する。
【0072】
ステップS102において、時計機能20として内部時計20aを使用すると判断した場合には(ステップS102:YES)、実行を命令された処理が、内部時計20aの時刻に従い、所定の処理を実行する(ステップS103)。
【0073】
一方、時計機能20として内部時計20aを使用しない(外部時計20bを使用する)と判断した場合には(ステップS102:NO)、実行を命令された処理が、外部時計20bの時刻に従い、所定の処理を実行する(ステップS104)。
【0074】
このように、機器管理装置100において、各機能部を実現するソフトウェア部品が実行されることで、機器管理機能において実行する処理(機能を実現するためのソフトウェア部品(プログラム))に応じて、当該装置が備える内部時計20a及び外部時計20bの2つの時計機能20のうち、処理実行時に用いる適切な時計機能20を選択決定する。そして、決定した時計機能20の時刻に従って処理の実行を行う管理動作制御を実現している。
【0075】
<ソフトウェア構成の変形例>
上記実施形態では、処理実行命令部21により実行を命令される処理(機器管理機能に関する各種処理)と、時計選択部22を含む時計選択機能とが、異なるソフトウェア部品により構成される例について説明を行った。
【0076】
しかし、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば図8に示すようなソフトウェア構成であってもよい。
【0077】
図8は、本発明の第1の実施形態に係る処理を行う実行モジュール(ソフトウェア部品)が時計選択部を有する構成例を示す図である。
【0078】
例えば、図8に示すように、機器管理機能に関する処理A30aのソフトウェア部品が、時計選択部22の機能部を含んでいる構成であってもよい。このような構成によって、時計選択機能を、改めて導入する必要がない。
【0079】
また、図8に示す例では、別のソフトウェア部品(ファイル)を時計選択情報51が参照する構成となっているが、上記のように、時計選択機能が一体となっている構成であれば、部品設計(モジュール設計)の段階で、処理実行時に用いる内部時計20a又は外部時計20bを予め選択決定しておくことが可能となる。その結果、時計選択情報51を必要としない構成とすることもできる。このような構成によって、機器管理機能に関する処理の追加・削除による時計選択情報51の変更作業を行う必要がなく(モジュールの追加・削除に連動して時計選択機能が導入されるため変更の必要がなく)、簡易な構成で、かつ容易に保守することができる。
【0080】
<まとめ>
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、本実施形態に係る機器管理装置100は、処理実行命令部21により実行を命令された機器管理機能に関する処理(ソフトウェア部品)に基づき、時計選択部22が、時計選択情報51を参照し、当該装置が備える内部時計20a及び外部時計20bの2つの時計機能20のうち、処理実行時に用いる適切な時計機能20を選択決定する。そして、決定した時計機能20の時刻に従って、実行を命令された処理を行う。
【0081】
これによって、機器管理装置100では、機器管理装置100が備える外部システム(遠隔管理システムCNT側)の時計(外部時計20b)及び内部システム(機器管理システムA〜C側)の時計(内部時計20a)の2つの時計機能20のうち、実行する処理(ソフトウェア部品(プログラム))に応じて、処理実行時に用いる適切な時計機能20を選択決定し、機器管理システムA〜C(内部システム)において、スケジューリングされた機器管理に関する処理を正常に動作させることができる。
【0082】
つまり、本実施形態に係る機器管理装置100では、機器管理システムA〜Cにおいて、内部的にスケジューリングされた機器管理機能に関する各種処理を、遠隔管理システムCNTが管理上想定している時刻と同期した適切なタイミングで正常に動作させることができる。
【0083】
ここまで、上記実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る機器管理装置100が有する「管理動作制御機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてCPU108により実行することで実現される。よって、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体103aに格納することができる。
【0084】
また、上記プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体103aに記憶させることによって、これらの記録媒体103aを読み取り可能なドライブ装置103を介して機器管理装置100にインストールすることができる。また、機器管理装置100は、インタフェース装置107を備えていることから、インターネットなどの電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0085】
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0086】
20 使用する時計機能(a:内部時計,b:外部時計)
21 処理実行命令部
22 時計選択部
30 内部時計の時刻に従い実行される処理群(a:処理A)
40 外部時計の時刻に従い実行される処理群(b:処理B)
51 時計選択情報
90 内部ネットワーク(LAN)
100 機器管理装置
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置(a:記録媒体)
104 RAM(揮発性の半導体メモリ)
105 ROM(不揮発性の半導体メモリ)
106 CPU(中央処理装置)
107 インタフェース装置(NIC:Network I/F Card)
108 HDD(不揮発性の記憶装置)
200 管理対象機器(画像処理装置)
300 クライアントPC(情報処理装置)
400 遠隔管理装置(情報処理装置)
A〜C 機器管理システム(遠隔管理対象システムA〜C:内部システム)
CNT 遠隔管理システム(外部システム)
I 外部ネットワーク(インターネット)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0087】
【特許文献1】特開2004−310728号公報
【特許文献2】特開2005−182701号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムであって、
前記内部のシステムの時刻を計時する第1の時計手段と、
前記外部のシステムの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項2】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムであって、
前記外部のシステムの時刻と非同期の時刻を計時する第1の時計手段と、
前記外部のシステムの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項3】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムであって、
前記内部のシステムの時刻を計時する第1の時計手段と、
前記内部のシステムの時刻と非同期の時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項4】
前記外部のシステムの時刻情報を取得する取得手段を有し、
前記第2の時計手段は、前記取得手段により取得した前記外部のシステムの時刻情報に基づき、前記計時する時刻を更新することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項5】
前記第2の時計手段は、前記外部のシステムの時刻と前記内部のシステムの時刻との差分値に基づき、前記計時する時刻を更新することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項6】
前記時計選択手段は、前記機器を管理するときに実行される処理毎に、該処理の実行時に用いる時計手段を前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれかから選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項7】
前記時計選択手段は、実行を命令された前記処理と、該処理の実行時に用いる時計手段とを対応付けた情報に基づき、該処理の実行時に用いる時計手段を前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれかから選択することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項8】
前記時計選択手段により選択された前記第1または第2の時計手段が計時する時刻に基づき、前記機器を管理するときに実行される処理を実行する実行手段を更に有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項9】
前記機器を管理するときに実行される処理は、前記機器を管理するソフトウェア部品であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項10】
前記ソフトウェア部品は、プログラム又は所定の形式のファイルを含むことを特徴とする請求項9に記載の機器管理システム。
【請求項11】
前記内部のシステムは、前記機器を管理する機器管理装置を含み、
前記外部のシステムは、前記機器管理装置からの情報を取得する遠隔管理装置を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項12】
前記内部のシステムと前記外部のシステムはそれぞれ、ファイアウォールを介して構築されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項13】
前記内部のシステムと前記外部のシステムは、所定のデータ伝送路を介して前記ファイアウォールの内部と外部にそれぞれ構築されていることを特徴とする請求項12に記載の機器管理システム。
【請求項14】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムで用いられる機器管理装置であって、
前記内部のシステムの時刻を計時する第1の時計手段と、
前記外部のシステムの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理装置。
【請求項15】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムで用いられる機器管理装置であって、
前記外部のシステムの時刻と非同期の時刻を計時する第1の時計手段と、
前記外部のシステムの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理装置。
【請求項16】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムで用いられる機器管理装置であって、
前記内部のシステムの時刻を計時する第1の時計手段と、
前記内部のシステムの時刻と非同期の時刻を計時する第2の時計手段と、
前記第1の時計手段及び前記第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する時計選択手段と、
を有することを特徴とする機器管理装置。
【請求項17】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムで用いられるコンピュータに、
前記内部のシステムの時刻を計時する第1の時計手段と、前記外部のシステムの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する手順を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項18】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムで用いられるコンピュータに、
前記外部のシステムの時刻と非同期の時刻を計時する第1の時計手段と、前記外部のシステムの時刻と同期した時刻を計時する第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する手順を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項19】
内部のシステムと外部のシステムとを有する機器管理システムで用いられるコンピュータに、
前記内部のシステムの時刻を計時する第1の時計手段と、前記内部のシステムの時刻と非同期の時刻を計時する第2の時計手段のいずれの時計手段を用いるかを、機器を管理するときに実行される処理に応じて、選択する手順を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−54754(P2013−54754A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−235327(P2012−235327)
【出願日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【分割の表示】特願2008−233828(P2008−233828)の分割
【原出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】