機械ラインにおける装置の迅速な切り替え
機械配置は、機械ライン(102)を構成する方法で互いに協力するように配置された複数の機械装置を含む。この機械ライン(102)は、缶が前記機械ライン(102)の缶供給部(104)から缶排出部(148)へ通過し、所定の形状を呈する進路に沿って移動する際に、少なくとも、前記缶の移送、保持、操作及び形成のうちの一つを行うため、前記機械装置に関連する、及び/又は前記機械装置の一部を構成する装置(100)を含む。この装置は、第1の組の寸法を有する缶の修正に適した設定から、第2の組の寸法を有する缶に適した設定に切り替えるために必要な作業を最小限に抑える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2004年11月18日に提出された仮出願No.60/628,562を優先権主張し、その全体の内容は、参照することによって一部に含まれる。
【0002】
この発明は、一般に、機械ラインを構成する一連の機械装置、或いは機械ユニットに関し、より具体的には、上記機械装置の一部を形成し、第1寸法の製品が修正/製造される時の第1の設定と、異なる寸法の製品が修正/製造される時の少なくとも他の1つの設定との間で、上記ラインの迅速な切り替えを可能にする装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ネッキング加工機は、ビールや他の飲み物の缶等にネッキングを形成するために、長い間使用されている。これらの加工機は、信頼性が高く、高速で高精度なネッキング加工が確実に実現される程度にまで発達している。しかしながら、ある寸法を有する一連の缶から他のものに切り替える際に、休止時間がかなりの時間になり易いという欠点に直面する。即ち、上記切り替えには、次にネッキング加工される缶の新規直径或いは長さに適合させるため、莫大な数の構成部品の交換、及び新しい構成部品への取り替え、及び/又は現在の構成部品の再調整が必要になる。例えば、直径或いはネッキング形状の変更により、各タレットの現在の一連のダイ及びノックアウトパンチは、交換が必要になる。缶が上記ライン又は一連のネッキングタレットを蛇行して移動する間に、缶を一時的に保持し、その後、タレットスターホイールに移送する移送スターホイールは、直径の変更に合わせた交換、及び/又は長さの変更に合わせた位置変更、或いは、缶が長くなり直径が異なる場合にはその双方が、必要になる。上記タレットスターホイールも同様に、直径の変更とともに交換されなければならない。
【0004】
タレット同士が極接近し、缶が運ばれる進路が蛇行しているため、例えば、ダイの交換が必要になった際に、ダイの2つ或いは3つしか、アクセス可能な、それらを支持するタレットの頂部には現れず、残りのダイはタレットの間や下方に残り、作業者の手が全く届かないという問題が生じる。これにより、これら構成部品を交換する仕事を任された1人若しくは複数の作業者は、アクセス可能に現れたダイを交換した後、次の2つ或いは3つの構成部品がアクセス可能となる位置まで、各タレットの回動自在な部品を回転させるために、加工機を揺り動かさなければならなくなる。これらのダイは、一般に、ネジカラーを用いて取り付けられており、締め付け/弛緩のために多くの回転が必要とされる。これは、必然的に手作業によって行われている。
【0005】
1つのタレットに12個の構成部品が支持され、ネッキング加工の工程に12乃至14台のタレットが必要になる場合、168もの作業が必要になる。したがって、例えば、1つのダイを解除して、それを他の物に取り替え、新しいダイを適切な位置に固定するのに、平均してちょうど3分掛かる場合には、一列に並んだ一連のタレットのダイを単に交換するだけで、少なくとも1人で8時間掛かることになる。したがって、当然のことながら、交換時間に関するどんな変更も、大いに増やされている。
【0006】
言うまでもなくこれは氷山の一角であり、少なくとも上記に加え、(直径/長さが変更される場合には)所望のネッキング形状を得るために必要な一連のネッキング加工動作に合わせて、缶をそれぞれ移送及び位置決めするスターホイールの取り替え/移動が必要になる。また、缶離れが、精度良く、円滑に、且つ缶に損傷を与えることなく行われるように、缶を取り扱う各スターホイールの、その両側のスターホイールに対する慎重な設定も必要になる。
【0007】
したがって、この生産性のない労働、即ち休止時間を削減できることが、強く望まれている。
【発明の開示】
【0008】
ある種類の缶の製造から、直径、長さ、ネッキング形状のうちの1つ或いは2つ以上が異なることを特徴とする他の新しい缶の製造へ、迅速に切り替えるため、一連のタレット加工機を備えた機械ラインは、上記ラインを新規設定が得られる程度に調整するために必要な、多くの作業/時間を削減する装置(apparatus/devices/arrangements)を含んでいる。
【0009】
例えば、異なる長さの缶に適合させるため、押し板を支持/駆動するラムを支持するように構成されたタレット、若しくは、ダイ/ノックアウトラムを支持するタレットは、押し板/ラム及びダイ/ノックアウトラムの他方を支持する対応のタレットに対して、移動可能に配置される。これにより、可動タレットが、長さの違いを許容するように、他方(固定タレット)に接近及び離隔する方向に移動できるようになり、異なる長さの缶を許容するために各押し板を交換するといった必要性が取り除かれる。これにより、1台のタレット加工機につき、時間の掛かる10乃至16個の作業が、即座に削減される。
【0010】
更に、この実施の形態においては、タレットスターホイールが、2つの個別のセグメントから構成される。各セグメントは、可動タレットが静止タレットに対して移動する際に、2つのタレットスターホイールのセグメント間距離が機械的に順応し、少なくとも、タレットスターホイールを交換する必要性、及び/又は(缶の長さの変更に関連して)それらの接続を変更する必要性が取り除かれるように、異なるタレットに支持されている。可動タレットに関連するタレットスターホイールセグメントに関連する下側ガイドは、解放されて支持軸に沿ってスライドされ、その後に、タレットスターホイールの可動セグメントに対して適切な位置に再固定される必要がある。この下側ガイドは、移送スターホイールに支持された缶の、次のタレットスターホイールへの移送が容易になるように設計されている。
【0011】
缶の長さの変更が、缶が長くなり、その重心が、(ネッキング加工機/モジュール間で缶を移送する)移送スターホイールの幅のかなり外側に位置するようになった場合、この発明の実施の形態では、移送スターホイール自体を取り替える代わりに、移送スターホイールが、対向関係で共に固定される第1及び第2セグメントによって形成されるようにしている。移送スターホイールの幅を増加させるため、移送スターホイールの第2セグメントは、より幅が広いもので、移送スターホイールの全幅が、缶の重心がその幅内、及び/又は通常の移送パラメータ内に収まるようになるものに交換される。第1セグメントは、後により明らかに理解される理由によりスターホイール間の位置を調整するための必要性が何も無い、適切な位置に固定されたままの状態を保つ。この幅の増加により、移送スターホイールが回転する時に適用される遠心力に対して、缶の安定性が保たれ、缶が揺れたり、缶が移送ラインから外れたりすることが防止される。
【0012】
移送スターホイールの回動軸の下方位置まで缶が回転された際に、缶を適切な位置に固定するため、第2移送スターホイールのセグメントには、第1、即ち基部セグメントに形成された凹部に一致する(即ち、対になる)ように構成された缶受取凹部、即ちポケットの底部に、導管部が備えられている。これにより、タコの吸盤と同様に機能する導管を単に伸ばす、即ち長くする装置が供給され、細長い凹部に沿って吸引力を適用し、缶を適切な位置に安定して保持することが可能となる。
【0013】
直径が変更された場合、移送スターホイールとタレットスターホイールとの双方を、適切な半径の缶受取凹部を有するものに取り替えることが必要になる。従来では、この取り替えに、上述したように、缶を1つのホイールから次のものに滑らかに移送し、損傷や変形を与えずに、且つネッキングダイに適切に押し付けるように位置決めするために、各移送スターホイール及びタレットスターホイールを、次のものに対してかなりの精度で位置合わせすることが要求された。この工程の速度を上げ、移送スターホイール及びタレットホイールの全てを互いに再び同期させる必要性を排除するため、タイミングプレートが、移送スターホール及びタレットスターホイールを支持する軸に固定され、互いに対して正確に配置されている。したがって、移送スターホイールとタレットスターホイールとがそれぞれのタイミングプレートに取り付けられると、それらは、所要の方法で互いに対して正確に設置され、他方に対する一方の回動角を調整する必要性が取り除かれる。上記タレットスターホイールは、可動タレット及び固定タレットを相互に連結する主軸の周囲における適切な位置に缶が配置されるように、2つの半体で形成されている。
【0014】
タイミングプレートは、位置決めピン(例えば、ダボ)を有するように構成され、移送スターホイール及びタレットスターホイールには、各スターホイールの全く同じ位置に穴あけ加工/リーマ加工された孔が形成される。したがって、一連のタレットモジュールのそれぞれに第1タイミングプレートを設定した後に必要なことは、スターホイールを交換して、適正な位置にそれらをボルト固定するだけである。これにより、缶離れ/移送に適した位置に固定されるようにスターホイールを設置するために、慣例的に使用されている、缶の寸法に一致する工具/治具を使用する必要性が排除される。
【0015】
直径が変更された場合、ダイ及びノックアウトパンチの交換も必要になる。慣例的には、上記ダイは、手作業によって締め付け及び弛緩されるネジカラーを用いて、適切な位置に固定されている。各カラーをその動作位置から外して新しい各ダイを適切な位置に設置するために必要な程度まで、手作業によって古いダイの各ネジカラーを弛緩及び回転させること、及び、その後、再び手作業でネジカラーを動作位置に回転させて新しいダイを適切な位置に固定することによって上記交換をもたらすことは、言うまでもなく多大な時間を必要とする作業である。この作業は、手で行われる際に、この工程の間にカラーが落下しないように注意を払わなければならないという点で、二重に困難になる。
【0016】
この発明の実施の形態では、弛緩及び締め付けに1つのボルトしかそれぞれ必要としない、揺動可能なクランプを使用することによって、これを克服している。当然、この締め付け/弛緩は、空気圧や電気で駆動されるパワー工具のような、適切なパワー工具を使用して行われる。この発明のこの実施の形態によれば、各クランプは、隣接する一対のダイのフランジ部にそれぞれ係合する2つの弓状の断面を有するように配置されている。
【0017】
別の実施の形態においては、上記クランプは、揺動自在に取り付けられておらず、取り外し可能になっている。この実施の形態では、クランプは、1本又はそれ以上のボルトを用いて、適切な位置に固定される。これらの実施の形態の双方が、それぞれ、弓状の2つのダイ係合面を有しているが、この発明は、そのように限定される訳ではなく、弓状のダイ係合面を1つしか有していないものも、この発明の実施の形態の範囲内である。
【0018】
揺動自在なクランプを備えたこの発明の実施の形態については、2つのダイを適切な位置にスライドさせて、クランプを適切な位置に回転させた後、2つのダイの間で手が届くように設置されたボルトを1本締め付けることにより、隣接する2つのダイを適切な位置に固定することができる。これにより、図35から最も良く理解されるように、各ダイに対して、2×αのクランプとの接触が与えられる。しかしながら、結局は、クランプの数はダイの数と同じになる。従来必要とされた手作業の回転とは異なり、空気圧で駆動される工具を用いて、ボルトは締め付け/弛緩される。
【0019】
揺動自在なクランプを備えた実施の形態においては、上記クランプには戻り止めがそれぞれ備えられており、クランプが解放された際に、クランプがそれぞれ後方に回転し、戻り止めによって開放位置に一時的に保持されるようになる。この特徴は、1組のダイを取り外す際に、クランプの作動領域によって、同時に約3つ以上のダイに実際にアクセスすることができなくなるというものである。したがって、取り外しが可能な程度にそれらが現れる位置に次の組のダイを回転させるため、タレットを動かすことが必要になる。ダイは同じ或いは同様の色をしていることが多いため、混乱を防止するために、新しいユニットを適正な位置に配置する前に、全ての組のダイを取り外すことが良く好まれる。戻り止めにより、上記タレットを部分的に回動(移動)させることができる開放位置に、クランプを揺動させてスナップさせることができ、生じた遠心力の影響を受けてクランプが外側に振れ、隣接する機器に干渉して一方或いは双方に損傷/破壊を誘引する恐れはない。
【0020】
上記ライン端部の供給装置及び排出装置は、加工される缶の長さが変更された際に、缶の長さに対して調整される必要がある。供給装置及び排出装置の実施の形態では、この調整が容易化され、上記機構の2つの半体は、それらが相互に支持された軸を含み、上記半体が少なくとも一方に沿ってスライド可能になっている。延設された上記軸を通し、上記機構(半体)に支持されたカラーは、装置の再設定を許容し、装置の幅を、まさに加工(ネッキング加工)しようとしている缶の長さに対して調整可能にするため、例えば、携帯用のパワー工具の使用によって選択的に締め付け/解放される。
【0021】
より具体的に表現すると、この発明の第1の態様は、機械ラインを構成する方法で互いに協力するように配置された複数の機械装置と、缶が上記機械ラインの缶供給部から缶排出部へ通過し、所定の形状を呈する進路に沿って移動する際に、少なくとも、上記缶の移送、保持、操作及び形成のうちの一つを行うため、並びに、第1の組の寸法を有する缶の修正に適した設定から、第2の組の寸法を有する缶に適した設定に変更するために必要な作業を最小限に抑えるため、上記機械装置に関連する、及び/又は上記機械装置の一部を構成する装置手段と、を備えた機械配置に存在する。
【0022】
上記機械ラインにおいて、機械装置は、それぞれ第1及び第2タレットを備え、上記装置手段は、上記両タレット間距離が、ネッキング加工される缶の長さに対して調整可能となるように、上記第1及び第2タレットの一方を他方に対して移動させる手段を備える。
【0023】
この機械配置において、上記移動手段は、上記第1及び第2タレットの一方を他方に対して位置変更するために、選択的に動作可能である位置調整駆動装置を備える。ある実施の形態においては、上記移動手段は、動かないように機械シャーシに固定されたテーブルを備え、上記テーブルは、上記駆動装置が支持部を上記テーブルに沿って移動させるように、上記駆動装置に協力する。上記支持部は、一旦最適な位置変更が得られると、上記支持部を上記テーブルに固定するためのロック装置を含んでいる。
【0024】
上記機械配置は、上記第1及び第2タレットの一方は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置との一方を支持し、一方で、上記第1及び第2タレットの他方は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置との他方を支持するようなものである。この場合において、装置手段は、上記第1及び第2タレットに対して所定の動作位置に缶を支持し、第1及び第2の分離セグメントを含むタレットスターホイール装置を備え、ある実施の形態においては、上記第1及び第2の分離セグメントは、上記第1及び第2タレット間距離がネッキング加工される缶の長さに対して調整された際に、上記第1及び第2セグメント間距離が同時に変更されるように、上記第1及び第2タレットにそれぞれ支持される。
【0025】
この配置において、上記所定の動作位置は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置とに対して、一直線に並ぶ位置である。
【0026】
更なる実施の形態においては、上記装置手段は、タレット機構の適切な位置にスライド可能に配置された複数のダイと、複数のボルトによって上記タレット機構に固定された複数のクランプと、を備え、各クランプは、各ダイの一部に係合して上記タレット機構に上記ダイを保持する係合面を有する。好適な実施の形態においては、上記複数のクランプは、上記タレット機構にそれぞれ揺動可能に支持される。これにより、落下や紛失の可能性が排除され、設定変更の間、作業者に管理を要求する部品の数が削減される。
【0027】
これらの揺動可能な各クランプは、少なくとも1つのダイを上記タレット機構の適切な位置に保持する位置から、離れるように回転された開放位置に、上記クランプを保持する戻り止めを有する。これにより、クランプが上述のように適切な位置に好適に固定される。上記各クランプは、上述のボルトによって上記タレット機構に固定される。
【0028】
上述の機械配置において、各機械装置は、タレットスターホイール及び移送スターホイールをそれぞれ支持し、同期して反対方向に回動する平行な第1及び第2の軸を少なくとも有する。上記タレットスターホイール及び上記移送スターホイールは、それらの間を缶が通過し、上述した所定の形状を呈する上記進路の一部に沿って上記缶が移動するように配置される。この実施の形態においては、上記装置手段は、第1及び第2のタイミングプレート、即ちハブを備え、上記第1タイミングプレートが第1の軸に、上記第2タイミングプレートが第2の軸に関連する。
【0029】
これらの各タイミングプレートは、関連する上記軸に対して位置調整が可能で、適切な位置に固定される。上記第1タイミングプレートは、上述の第1及び第2タレットスターホイールセグメントの一方に、上記第1の軸を用いて相互に連結され、一方で、上記第2タイミングプレートが上記移送スターホイールに、上記第2の軸を用いて相互に連結される。第1及び第2タレットスターホイールセグメントの他方は、タイミングプレートが介在することなく、上記第1の軸に直接接続される。この直接接続されたセグメントは、上記第2セグメントと上記移送スターホイールとが調節されたことに対する基準としての機能を有する。
【0030】
上記タレットスターホイール及び上記移送スターホイールは、異なるタレットスターホイールと異なる移送スターホイールとにそれぞれ交換であり、これらのタイミングプレートは、上記各軸のそれぞれ適切な位置に一旦調整及び固定されると、上記軸における上記タイミングプレートの位置的な配置によって、交換後の上記タレットスターホイール及び交換後の上記移送スターホイール間の位置関係を、交換前の上記スターホイール及び上記移送スターホイール間の位置関係と同じにさせるようなものである。これにより、現在使用されているスターホイールを取り除き、時間が掛かる位置調整を全く行うことなく、異なる直径のポケットを有するものを適正な位置に取り付けることが可能になる。
【0031】
他の実施の形態は、上述した各機械装置が、上述の所定の形状を呈する進路の一部に沿って缶を移送するように構成された、交換可能なスターホイールを支持する駆動軸を有するようなものである。この場合において、上記装置手段は、上記駆動軸に関連するタイミングプレートを備える。上記タイミングプレートは、上記駆動軸に対して位置調整が可能で、適切な位置に固定されるとともに、交換可能な第1スターホイールが交換可能な第2スターホイールに取り替えられた際に、上記第2スターホイールが、前記駆動軸に対して、取り替えられた上記第1スターホイールと同じ角回転の関係となるように、交換可能な上記第1スターホイールを上記軸に接続するように構成される。
【0032】
上述の実施の形態において、上記第2スターホイールは、上記第1スターホイールの缶受取凹部に対して異なる直径の缶受取凹部を有する
【0033】
更に、交換可能な上記各スターホイールは、第1及び第2セグメントを備える。より具体的には、上記機械装置は、第1及び第2タレットをそれぞれ備え、上記第1及び第2セグメントは、上記第1及び第2セグメントがそれぞれ上記第1及び第2タレットに関連するタレットスターホイール装置の分離セグメントを構成する。
【0034】
ある実施の形態においては、上記第1及び第2セグメントは、単一ユニットを形成するように接続可能である。追加/交換用の複数の第2セグメントが利用できる。それぞれのものは異なる幅を有しており、上記単一ユニットの幅を調整するために、最適な1つが選択される。
【0035】
上記第1セグメントは、その周囲に、等間隔に配置された複数の缶受取凹部を有する。各凹部は、真空導管の第1部分が形成される。各第2セグメントは、上記真空導管の第2部分が形成される。この配置において、各真空導管は、上記第1及び第2セグメントが共に固定されて、上記真空導管の上記第1及び第2部分が互いに一致した際に、完全なものになる。
【0036】
供給装置と排出装置とが、上記機械ラインの上流端及び下流端に配置される。この場合において、上記装置手段は、互いに接近及び離隔する方向に選択的にスライド可能となるように、互いに動作可能に相互に連結された第1及び第2の半体をそれぞれ含む上記供給装置及び排出装置を備える。具体的な実施の形態においては、上記供給装置及び排出装置のそれぞれの上記2つの半体は、複数の軸によって互いに移動可能に支持される。延設された上記軸を通すカラー、例えば、分割カラーが、上記2つの半体に固定され、上記供給装置及び排出装置の即時の再設定を可能にするため、選択的に締め付け/解放されるように配置される。
【0037】
上記機械配置は、上記機械装置が、少なくともその一部に、複数の機械モジュール、及び/又は共通のシャーシに取り付けられた複数の機械を備えた実施の形態を含む。
【0038】
上述の機械配置の更なる態様は、上記第1タレットは、上記第2タレットに対して移動可能であるとともに、上記第1タレットは、カム支持部と、上記カム支持部に動かないように支持されたカムと、上記カムに対して回動可能であり、共に同期して回動するように上記第1及び第2タレットを動作可能に相互に連結する駆動軸と接続された支持ブロックと、を備えることに存在する。この場合において、上記装置手段は、上記第1タレットの上記第2タレットに対する位置変更が、選択的に動作可能である位置調整駆動装置と、上記第1タレットが上記位置調整駆動装置によって上記第2タレットに対して移動される際に、位置を変更する間に上記カム支持部及び上記支持ブロック間の位置関係が変わらないように、位置を変更する間、上記カム支持部及び上記支持ブロックを相互に連結する軸調整具と、によって具現化される。
【0039】
この発明の他の態様は、上記性質の可動タレットのための注油装置に存在する。この注油装置は、注入ポートと、出口ポートと、上記注入ポート及び出口ポートを流体が流れるように相互に連結する、螺旋状に巻かれたチューブとを含む。上記注入ポートは、回動するように駆動されて上記タレット装置の長さを基本的に伸ばす、軸方向に固定された軸に形成される。上記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方が支持された上記支持機構は、共に同期して回動するように、上記軸にスプライン結合される。上記出口ポートは、上記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方に潤滑油を供給するため、上記支持機構に関連される。螺旋状に巻かれた上記チューブは、上記軸の周囲に配置される。上記軸は、潤滑油が上記注入ポートに供給される際に通る同軸の孔を有する。上記注入ポートは、上記可動タレットが第1及び第2移動制限間を上記軸に沿って移動可能となるように、並びに、上記第1及び第2移動制限間の移動の間に上記注入ポート及び出口ポート間の流体の流れを維持する方法で、螺旋状に巻かれた上記チューブが伸長/収縮するように定められた位置で、上記軸に形成される。
【0040】
上記カム支持部は、少なくともある実施の形態において、上記カム支持部は、上記カム支持部がタレット駆動軸に対して軸方向に移動可能となるように、上記固定タレット及び可動タレット間に延設された上記タレット駆動軸の一端部を支持するベアリングを内蔵する。上記可動タレットは、上記カム及び上記カム支持部に対して回動可能な支持ブロックを更に備え、上記支持ブロックは、共に同期して回動するように、上記タレット駆動軸に対して選択的に相互に連結可能である。この実施の形態において、上記支持ブロックは、上記支持ブロックが上記カムに対して回動されたその時にその中に往復運動を生じさせる方法で、上記カムに動作可能に接続された缶ネッキング加工装置を支持するように構成される。上記缶ネッキング加工装置は、この場合において、複数の押し板/ラム装置と複数のダイ及びノックアウトラム装置との一方を好適に備える。
【0041】
この発明の更なる態様は、機械ラインを定めるために協力する一連の機械装置を形成する複数の部品であって、ある製品修正の設定から他の製品修正の設定に切り替えるために、少なくとも部分的に変更/調整される必要がある部品を色分けすること、及び、上記一連の機械装置によって生産されるアイテムの寸法変更の指示に応じて、色分けされた部品を交換し、製品修正の設定変更をもたらすことを備えた、製品修正の設定を迅速に切り替える方法に存在する。
【0042】
更に、この発明の他の態様は、缶ネッキング加工機で使用されるスターホイールに存在し、上記スターホイールは、駆動軸に接続されるように構成された第1セグメントと、上記第1セグメントに接続可能となるようにそれぞれ構成された複数の第2セグメントと、を備え、上記複数の第2セグメントのそれぞれは、上記第1セグメントと接続された際に、特定の長さ及び直径寸法を呈する缶を支持するのに適した全幅を選択的に作り出すことができるように、異なる幅を有している。この場合における上記第1セグメントは、その周囲に形成された複数の缶受取凹部を有し、上記各凹部はその底部に形成された第1導管部を有し、上記各第1導管部は陰圧源に接続される。各第2セグメントは、その周囲に形成され、上記第1セグメントに形成された缶受取凹部と一致するように構成された複数の缶受取凹部を有するとともに、その中に形成された第2導管部を有し、各第2導管部は、第1導管部と一致して完全な導管部を形成するように構成される。
【0043】
この実施の形態において、スターホイールは、a)押え板及びラム装置、並びにb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置の一方をそれぞれ支持するように構成された第1及び第2タレットに関連するタレットスターホイールから、又はタレットスターホイールに対して缶を移送する移送スターホイールのことである。上記第1タレットは、上記第2タレットに接近及び離隔するように移動可能であり、上記タレットスターホイールは第1及び第2の分離タレットセグメントを備え、ここで、上記第1タレットセグメントは上記第1タレットに動作可能に支持され、上記第2タレットセグメントは上記第2タレットに支持される。
【0044】
この発明の更なる態様は、缶ネッキング加工機で使用されるクランプに存在し、上記クランプは、拘束位置と開放位置との間を回転する揺動部を備え、上記揺動部は、ダイに係合し、ダイブロックの適切な位置に上記ダイを固定するように構成された、少なくとも1つの弓状の拘束面を有する。取付ブラケットは、ダイブロックに固定されるように構成される。このブラケットは、軸の周囲を回転する上記揺動部を支持するように構成される。固定ボルトは、上記揺動部に形成された貫通孔に回転可能に受けられるとともに、上記ダイブロックとこのダイブロックに固定されたクランプ取付ブラケットとの一方に形成されたネジ孔に締め付けられるように構成される。上記貫通孔は、上記ボルトの軸が、揺動部がその周囲を回動する回動軸に対して垂直な平面のある角度に渡って回動するように、上記ボルトの回動動作を許容するように構成される。
【0045】
この発明の更なる態様は、缶ネッキング加工機で使用されるタイミングプレートに存在する。上記タイミングプレートは、上記ネッキング加工機で缶を移送するスターホイールを支持するように構成されたプレートを備え、上記プレートは、スターホイールを他のものに取り替えることができるように、及び、前記他のスターホイールが、取り替えたものと全く同じ位置状態となるように、前記スターホイールに関連する駆動軸に調整可能に接続できる。
【0046】
この発明の更なる態様は、押し板及びラム装置、並びにダイ及びノックアウトラム装置の一方を支持する第1タレットと、上記押し板及びラム装置、並びにダイ及びノックアウトラム装置の他方を支持する第2タレットと、を有する機械装置を備えた缶ネッキング加工機ラインを、第1の缶ネッキング加工の設定から異なる缶ネッキング加工の設定に切り替える方法であって、上記第1タレットを上記第2タレットに対して移動させることにより、缶の長さの変更に合わせて、上記設定を調整するステップと、ネッキング加工される缶の長さに応じて、上記押し板及び上記ダイ間の距離を調整するステップと、を備えた方法に存在する。
【0047】
この方法は、更に、第1及び第2タレットスターホイールセグメントタレット間距離が、上記第1及び第2タレット間距離の変更と共に変わるように、上記第1タレットスターホイールセグメントを上記第1タレットに接続し、上記第2タレットスターホイールセグメントを上記第2タレットに接続することを含む。
【0048】
この方法の他の態様は、上記タレットスターホイールと上記移送スターホイールとを、それぞれの駆動軸に、動作可能に相互に連結するタイミングプレートを使用することによって、並びに、上記タレットスターホイールと移送スターホイールとを再び同期させることを必要とせずに、タレットスターホイール及び移送スターホイールの取り替えができるように、上記タレットスターホイール及び移送スターホイール間の所望の同期が得られた際に、上記タイミングプレートを上記各駆動軸に固定することによって、上記第1及び第2タレットスターホイールセグメントと上記タレットスターホイールの両側に設置された上記移送スターホイールとの間の回動関係を同期させることに存在する。
【0049】
上記に加え、上記移送スターホイールの第1セグメントを移送スターホイールの駆動軸に動作可能に接続すること、及び、修正される缶の長さに応じて選択された幅を有するように選択された第2セグメントを、上記第1セグメントに動作可能に接続することによって、移送スターホイールの幅を調整することも可能である。
【0050】
上述の方法は、上記第1セグメントに第1導管部を、上記第2セグメントに第2導管部を形成すること、並びに、上記移送スターホイールの上記第1及び第2セグメントの結合された幅によって伸長される閉塞導管を形成するように、上記第1及び第2導管部を結合することによって、上記移送スターホイールに形成された真空導管の長さを修正することも含む。
【0051】
この発明の他の態様は、クランプ部材を使用して、ネッキングダイをそれぞれの動作位置にクランプするとともに、ボルトを締結することによって上記クランプを固定する方法に存在する。これには、上記ダイが支持されるブロックに取付ブラケットを取り付け、ボルトを使用して、上記取付ブラケットに上記クランプ部材を固定することが含まれる。更に、この方法は、クランプをブラケットに揺動自在支持すること、及び揺動自在に支持されたクランプを、戻り止めを使用して開放位置に保持することを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
添付の図面に関して、好適な実施の形態の詳細な説明が与えられるにつれて、この発明の実施の形態の様々な態様と有利な点が、より明らかに理解されるようになる。
【0053】
図1は、概略正面図において、缶が、“機械ライン102”と言及されるものを含む一連のタレットネッキング加工機を通過して、ネッキング加工される際に、その缶によって辿られる基本的な進路を示しており、この発明の様々な実施の形態が含まれている。この実施の形態においては、上記進路は、基本的にその形状が蛇行している。
【0054】
図示されているように、缶は、缶供給装置104から上記ラインに入り、第1移送スターホイール(starwheel)140´によって持ち上げられる。この缶は、“吸引”と言及される、空気圧差を用いて、第1移送スターホイール140´の適切な位置に保持される。この第1スターホイールに関する更なる説明については、後述する。
【0055】
缶は、その後、第1移送スターホイールから第1タレットスターホイール142´に渡され、第1ネッキング加工機100におけるネッキング加工の第1段階に移行する。この発明は、そのように限定される訳ではないが、この発明の実施の形態では、ネッキング加工機100は、モジュール110として構成されている。上記モジュールの例は、図2に示されている。図2に示された性質のネッキング加工機モジュール110の使用により、機械ライン102は、必要とされる数と同数のネッキング加工の段階を提供するため、並びに、基本的なネッキング加工の動作に続いて行われるフランジ加工、及び/又は基部のリフォーム加工/リプロファイル加工のような、更なる段階の追加を可能にするために、アセンブリされる/交換されること、並びに、望むように追加される/取り外されることが可能になる。
【0056】
図2は移送スターホイールの(図16乃至18に関連して後により詳細に説明される)駆動軸がそこを通って延設するように配置される開口を示しており、カバー112Cが、外側、即ち可動タレット112の一部を覆うように配置されていることに注目すべきである。
【0057】
この発明の第1の実施の形態において、外側タレット112(又は、可動タレットと言及される)は、端部ハウジング113から見て末端に設置され、軸方向に移動可能で内側タレット114に接近及び離隔するように、タレットモジュールの基部フレーム、即ちシャーシ115に支持されている。これにより、可動タレット112を、他方(言い換えると、内側、即ち固定タレット114)に対して位置変更することが可能で、2つのタレット112及び114間距離を調整することができ、したがって、ネッキング加工される缶の長さへの変更が可能になる。この動きにより、例えば、缶の長さの違いを許容するために別に必要とされる押し板を修正する/取り替える必要性が排除される。
【0058】
この発明の実施の形態において、押し板及びラム(ram)装置116は、可動タレット112と固定タレット114との一方に支持され、対応のネッキングダイ及びノックアウトラム(knockout ram)装置118が、上記タレットのうちの他方に支持される。例えば、図3は、押し板及びラム装置116が可動タレット112に支持された装置を示しており、一方で、図4はそれらが固定タレット114に取り付けられた一実施の形態を示している。
【0059】
実施の形態でのネッキング加工機は、押し板及びラム装置の上述の配置に関係なく、駆動軸120が、タレット112及び114の双方を通るように延設されたものである。この“タレット”駆動軸120の“外側”端部120Aは、外側タレット112のカム支持部に支持されたベアリング122を介して支持されている。このタレット112は軸方向に移動可能であることが要求され、駆動軸120は軸方向に移動可能ではないため、ベアリング122が上記カム支持124内をスライドするように配置される。若しくは、ベアリング122がカム支持124に動かないように支持されて、可動タレットがその移動制限内を移動することが可能になるように、ベアリング122を通ってスライド可能に、駆動軸120が適合される。説明される実施の形態では、前者の配置が使用されている。
【0060】
カム126は、カム支持124の内側の面で支持されている。図示されているように、カム126とカム支持124との双方は、説明されている実施の形態において、基本的に中空であり、ネッキング加工動作の間、静止した状態を保っている。図3において、ラムブロック128は、共に同期して回動するように駆動軸120にスプライン結合されており、カム126の内側の面に据えるように配置されている。このラムブロック128は、押し板及びラム装置がカム126と動作可能に接続されるように、押し板及びラム装置116を支持している。カムに対するラムブロック128の回動により、ラムブロック128と共に回転して、押し板及びラム装置116の往復運動が動作可能にもたらされる。
【0061】
ラムブロック128がシャーシに対して移動可能であるため、駆動軸120には、同軸孔120Bとポート120Cが終端となる半径方向の通路とが、押し板及びラム装置116に潤滑油を供給するために形成されている。図3に示すように駆動軸120の周囲に配置された螺旋状のチューブ121は、一端がポート120Cに接続され、他端が押し板及びラム装置116に(間接的にではあるが)適切に接続されている。
【0062】
図4に示す実施の形態では、ラムブロック128が工具ブロック129に取り替えられ、ラムブロック128は、図3に対して、静止、即ち固定タレットに配置されている。この配置では、加工側ラム装置118が、押し板及びラム装置116の代りに往復運動する。同様の螺旋状の潤滑チューブ装置が、加工側ラム装置18に潤滑油を供給するために備えられている。
【0063】
(図6乃至図15に示された)カム支持124は、(カム支持124の一部を構成し、シャーシ115に固定された)テーブル124Bを介して上記フレーム、即ちシャーシ115に、並びに、カム支持124を、固定、即ち静止タレット114に接近及び離隔するように上記テーブルに沿って移動させることを可能にする駆動装置130に、動作可能に相互に連結されている。この駆動装置130は、軸132の回動によって、カム支持124がテーブル124B、即ちシャーシ115に対して移動するように、ギアが取り付けられたネジ軸132を備えている。この装置は、旋盤や他の種類の切削装置で見られるギア/送り装置に似たものである。したがって、この種の位置送り装置は周知であるため、同様の詳細な説明は、簡略のため省略する。
【0064】
カム支持124をシャーシ115に沿って移動させる時、カム126とこのカムに配置されたブロック(図3におけるラムブロック、若しくは図4における加工側ブロック)とは、支持ブロック(一般的に言及されている)に支持された装置の動作にとって重要なシールや他の動作接続の損失を防止するため、軸上での相対的な変位及び離隔が生じることを回避しなければならない。
【0065】
これを達成するため、図32に示された性質の軸調整具150が、図31に描かれたように配置されている。より詳細には、この軸調整具150は、カム支持124の側部に形成された穴に受けが可能な1つの係合部152と、カム126に関連する支持ブロック(128、129)に形成された穴に受けが可能な第2係合部154とを有している。堅い橋部153は、2つの係合部152及び154を相互に連結し、堅固に支持する。
【0066】
支持ブロック(128、129)を適切に回転させることにより、この穴を、第1及び第2係合部をそれぞれ挿入できる位置に配置することができる。説明されている実施の形態においては、軸工具150には、把手152B及び154Bの回転に応じて、係合部の端部をそれぞれの穴に一時的に固定するロック部品152A及び154Aが備えられている。
【0067】
図31で説明されたように軸工具を配置して適所に固定した状態で、カム支持124をシャーシ115の適切な位置に固定するロック装置が、タレット駆動軸120に沿った軸方向への移動に対して支持ブロック(128又は129)を固定するために使用される固定装置とともに解放される。これにより、カム支持124、カム126及び支持ブロック(128及び129の一方)を備えるユニットが、単一のユニットとして、シャーシ115に対して移動可能な状態になる。
【0068】
選択された押し板と対応するダイとの間に挿入される工具又はスペーサ(図示せず)は、可動タレット112(この場合、カム支持124、カム126、及び支持ブロック128/129)を固定タレット114に対して適切な位置に移動させる際に、ネッキング加工する次の缶の寸法を測定するために使用される。可動タレット112が新しい缶の寸法に対して適切に位置決めされると、カム支持124は、シャーシ115の適切な位置に固定される。その後、軸工具150が解放されて取り外され、最後に、動作中の軸方向への変位を防止するため、支持ブロック(128/129)がタレット駆動軸120に固定される。
【0069】
図15は、上述のようにシャーシ115に対して動かないように固定される構成を有するテーブル124Bと、テーブル124Bに形成された案内トラックにスライド可能に支持され、軸132の回動に応じてテーブル124Bに沿って移動可能なカム支持124の一部124Cとの間の噛み合いを防止して相対的な移動を生じさせるように、締め付けられるロック装置124Aの一例を示している。上記トラックは、当然、軸方向にだけ移動できる(即ち、タレット駆動軸120の軸方向に対して基本的に平行な移動)ように構成されており、旋盤等で見られる種類のものである。
【0070】
例えば、上記ロック装置は、その一部を構成するボルトの回動に応じて伸長し、テーブル124Bに形成されたトラックの一部にぴったりと係合する装置の形を取ることも可能である。しかしながら、実施の形態では、この特定の装置に限定される訳ではなく、カム支持124の基部とテーブル124Bとを共にしっかりと固定するために、開放可能で適合するクランプは、如何なるものでも使用できる。
【0071】
駆動装置134は、タレット駆動軸120の端部に、動作可能に接続されている。駆動軸134の端部のギア136は、移送駆動軸138の端部のギア137に対して、駆動接続された状態で設置されている。この種の駆動軸の例は、図16及び図17に示されている。移送駆動軸138は、移送スターホイール140を、タレットスターホイール142に対して缶がそれらの間を移送されるような位置に支持するように配置される。この配置の一例は、図18乃至図20に示されている。
【0072】
機械ライン102では、実際に、移送スターホイールが、図1に描かれたように、各タレットスターホイール142のそれぞれの両側に配置されている。
【0073】
各タレットスターホイール142は、2つの分離した構成部品、即ち“セグメント”142A及び142B(例えば、図18及び図19参照)として構成されている。各セグメントは、例えば図3に示す方法でタレット駆動軸120の適切な位置に配置されるように、2つの半円形状の半体(例えば、図18及び図20参照)で構成される。セグメント124A及び124Bのそれぞれは、タレット112及び114の一方に接続され、その結果、外側のセグメント142Aが、2つのタレット112及び114間の距離が調整された際に2つのセグメント142A及び142間の距離が調整されるように、可動タレット112と共に移動可能となる。これにより、缶の長さの変更が同じものが要求された場合に、1つのスターホイールの接続を外して、それを他の物に取り替える必要性が排除される。当然、直径を変更する場合には、缶受取凹部、即ちポケットの寸法がより適切な他の物に取り替えるために、異なるセグメントが必要になる。
【0074】
各タレットスターホイール142の2つのセグメント142A及び142Bの一方(この場合、調整可能なタレット112の端部に支持された各セグメント142A)は、タイミングプレート144を介して駆動軸に接続される(例えば、図3、図4、図16及び図17参照)。これらのタイミングプレート144は、タレット駆動軸120に対するそれらの角回動位置が、調整可能であって、その後、それらに取り付けられたタレットスターホイール142の2つのセグメント142A及び142Bが、タレットスターホイール142とそれぞれの移送スターホイール140との間で、滑らかで、連続的で、不具合の無い缶の移送が行われるように、それらの両側の移送スターホイール140に対して位置決めされ/調節された状態に固定することができるように、それぞれのタレット駆動軸120に対して個々に調整することが可能である。一旦、所望の位置決め/調整の要求が達成されると、タイミングプレート144は適正な位置に固定され、タイミングプレート144を介して後に取り付けられる、如何なるスターホイールセグメントも、前の物と同じ位置に正確に配置でき、その結果、実施に非常に時間の掛かる再調整作業を行う必要性が全く無くなる。
【0075】
当然、これには、各スターホイールの、穴を受ける各取付スタッドが、正確な位置に穴あけされる/形成されることが必要になる。しかしながら、一旦、それぞれのスターホイールが互いに同期するように全て調整されると、タイミングプレート144はこの調整を繰り返す必要性が取り除かれ、後に実施される、ある運転から他の運転へのどんな変更も、結果として容易になる。
【0076】
上述の種類のタイミングプレート144は、各移送スターホイール140を移送駆動軸138の端部に取り付けるために使用される。しかしながら、この場合、2つのセグメント140A及び140Bによって同様に形成される移送スターホイール140は、上記セグメントが互いに正確に接続されるように構成されるものである。各移送スターホイール140の第1、即ち基部セグメント140Aがタイミングプレート144に取り付けられる一方で、第2の部分、即ちセグメント140Bは、第1の部分140Aに固定される。これにより、適切な幅を有する第2セグメント140Bを、完成した移送スターホイール140の全体の幅が、これからネッキング加工を受ける缶の長さに応じて設定されるように、(それぞれが異なる幅を有する)複数の第2セグメントから選択することが可能となる。
【0077】
上記構成は、第1移送スターホイール140´にも当てはまる。
【0078】
第1移送スターホイール140´に関連して上述したように、移送スターホイール140は、吸引を用いて、缶を適切な位置に保持するように配置されている。しかしながら、上記2つの部分からなる種類の移送スターホイールによって長い缶を適正な位置に安定して保持するためには、移送スターホイールの幅の変更に応じて、各缶受取凹部の底部に形成された導管を長くすることが必要になる。この導管は、実際には、“タコの吸盤”と良く似た方法で動作する。
【0079】
実施の形態において開示された移送スターホイールは、各移送スターホイール140´及び140の第1及び第2セグメント140A及び140Bの双方に、導管の一部分140C1及び140C2を単に備えることによって、この要求を達成している。したがって、2つのセグメント140A及び140Bが共に固定されると、導管の一部分140C1及び140C2が互いに一致して、細長い完全な導管が形成される。したがって、第1導管部分140C1のそれぞれに形成された真空ポート140Vpを有すること、及び、適したマニホールド146を介してこれらの各ポートを、流体が流れるように真空源(陰空気圧)に接続することによって、第1導管部分104C1内に供給される真空が、第2部分140C2に直ちに伝えられ、吸引に晒される缶の表面積が、缶が移送スターホイールの回動軸の下方を通過する際に適正な位置に安定して保持される程度にまで増加される。
【0080】
缶が短い場合、第2セグメント140Bは、導管の一部分140C1の端部を塞ぐ平板に近いものとなる。
【0081】
図21乃至図30は、異なる寸法の缶に合わせて上記機械ラインを迅速に再設定するために、上述の機構に適用された缶供給装置及び缶排出装置の実施の形態の詳細を示している。缶供給装置104及び缶排出装置148を迅速に再設定するため、実施の形態で開示されるこれらの機構は、2つの半体で形成され、少なくとも一方の半体が他方に対して相対的に移動可能になるものである。この開示された実施の形態においては、上記半体は、3本の軸104A、148Aを介して、互いに相互に支持されるようなものである。缶供給装置104及び缶排出装置148の半体は、(例えば、)図25及び図30に示された分解図に描かれるように構成される。
【0082】
これらの実施の形態を示す図から理解されるように、上記各軸の一端部は、フレームの半体に接続され、一方で、他端部は、半体に固定された分割カラーを通ってスライドするように構成される。上記カラーは、2つのハウジング半体のハウジング/機構上の部材に固定された一部分を有する分割カラー104SPを備えている。上記カラーを解放することにより、2つのハウジング半体は、その間隔が機械ライン102に供給された/から排出された缶の長さに適するまで、軸104A、148Aに沿ってスライド可能になる。
分割カラーSPを単に再び締め付けることにより、缶供給機構及び缶排出機構は、缶をラインに供給したり排出したりするのに適切な状態に固定される。
【0083】
実施の形態を可能にする更なる迅速な取り替えは、各ダイ及びノックアウトラム装置116のダイ161の交換を容易にするクランプ160にも存在する。この実施の形態において、ダイ及びノックアウトラム装置116は、ネジ山等を有しておらず、ダイ161が所定の位置にスライド可能に構成される。図33乃至図37は、動作位置においてダイをクランプすること及び解放することを容易にするクランプ160の実施の形態を描いている。好適な実施の形態においては、上記クランプは、例えばボルト164でダイブロック129に固定されたブラケット162を備えている。揺動部166は、ブラケット162の一端部で回転されるとともに、図35に示されるように、隣接する2つのダイの所定の扇形(α)の外周に係合するように構成された一対の弓状の拘束面166A及び166Bを備えている。各ダイは、その両側のクランプによって適所に保持されるため、適切な位置に適切に固定される。
【0084】
揺動可能なクランプ160の実施の形態においては、揺動部166は、図33及び図37に示されるような位置まで、後方に反転される。これにより、取り外される/取り替えられるダイ161に適切にアクセスできる状態のまま、揺動部166が邪魔にならないように移動される。
【0085】
図1から理解されるように、各タレットの頂部の限られた数のダイ161のみ、同時にアクセスすることができる。残りのダイは、缶を扱う移送ホイールが障害となって、アクセスすることができない。その結果、アクセス可能なダイ161を解除して取り外し、その後、より多くのダイ161をアクセス可能な位置まで回転させるため、加工機を揺り動かすことが必要になる。しかしながら、この揺り動かす間のタレットの回転により、クランプが重力にさらされる位置まで移動し、揺動部168が、回動軸に基本的に垂直に広がる位置まで外側に振れてしまう。これにより、クランプに、或いは後の揺動に応じてクランプが係合する機構に損傷が生じてしまう。
【0086】
したがって、この回転中に、揺動部166を図33及び図37に示された位置に保持するため、戻り止め、即ち歯止め168(図37参照)が、各クランプに備えられている。
【0087】
説明の実施の形態において、揺動部166は、1つのボルト170によって、適切な位置にそれぞれ保持されている。これは、パワー工具を用いて、容易に締め付けられる/弛緩される位置に設置されている。しかしながら、揺動部が回転する性質であるため、ボルトが、ボルトを受けるネジ孔(図37参照)に接近する際に、孔に対して角度を持って接近してしまい、孔の軸に対して平行にはならない。したがって、各クランプにおいてボルトを保持する孔は、ボルトの通常の回転に加え、揺動動作を許容するように構成される。即ち、ボルトは、揺動部が回転する際の軸に直交する平面に存在するある角度内を、揺動するように配置される。したがって、揺動部が拘束位置に向かって下方に移動される時、作業者は、ボルトを回転するために使用されるパワー工具を用いてボルトを係合し、孔と一直線になるようにボルトを容易に傾けて、適切な位置に迅速にボルトを締め付けることができる。
【0088】
図36はクランプの第2の実施の形態を示している。この実施の形態では、クランプ160´は、ボルト174によってブラケット172に固定され、ボルト174を取り外すことによってブラケット172から取り外すことができるクランプ部材170を有している。
【0089】
図38及び図39は、ダイ及びノックアウトラム116をダイブロック129の適切な位置に保持するために使用されるクランプ装置116Cを示している。理解されるように、必要であれば、クランプ116Cとダイクランプアセンブリ160とを単に弛緩させて取り外すことだけで、ダイ及びノックアウトラムユニットの即時の取り外し/取り替えが可能となる。
【0090】
再び図3及び図4に戻ると、可動タレット112が移動可能であるため、この発明の実施の形態では、取付ブロック(128)、即ち、押し板及びラム装置116(図3)並びに加工側ラム118(図4)に取り付けられた装置への潤滑油の供給を一定に維持するために、タレット駆動軸に沿って形成された同軸孔が、軸に形成されたポートに対して潤滑油を供給するようにしている。螺旋状チューブは、タレット駆動軸の周囲に配置され、ポートの一端に接続されている。螺旋状チューブの他端は、支持ブロックに取り付けられた装置に接続され、したがって、可動タレットが設定された位置に関係なく、潤滑油を一定に供給することが可能になる。
【0091】
図5について言及すると、スピンフランジステージ180が示されており、押し板及びラム装置116が可動タレット112に支持され、スピンフランジ加工装置182が固定タレット114に支持されている。図1に示されているように、これが、説明された最終ステージだとすると、最終の移送スターホイールは、フランジ加工された缶を受け取り、それらを缶排出装置148に移送する。
【0092】
限られた数の実施の形態のみ開示されているが、この開示されたものが装備された時に、クレームの対象が関係する、又は最も密接に関係する当業者によって成され得る様々な修正及び変更は、基本的に自明であり、この発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】この発明の実施の形態において適用される一連のネッキング加工機の一例を示す概略正面図である。
【図2】この発明の一実施の形態において、タレットの一方が他方に対して位置変更可能なタレットモジュールを示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施の形態における垂直断面図であり、位置変更可能なタレットが押し板及びラム装置を支持し、上記位置変更可能なタレットが、タレットモジュールの基部フレーム/シャーシに対して位置の変更が可能となるように、スライド可能に支持される方法の詳細が示されている。
【図4】図3に示されたものに類似する垂直断面図であるが、位置変更可能なタレットが、押し板及びラム装置の代わりに、ダイ及びノックアウトラム、若しくはそのような他の加工工具(例えば、リフォーム加工、リプロファイル加工工具等)を支持し、一方で、位置変更が可能ではないタレットが、押し板及びラム装置を支持するように配置されるように、この発明の一実施の形態は配置されている。
【図5】タレットの一実施の形態を示す垂直断面図であり、フランジ加工装置が固定、即ち位置変更できないタレットに支持され、押し板及びラム装置に装備された吸引が位置変更可能なタレットに支持されている。
【図6】この発明の一実施の形態の一部を形成するカム支持及びカム装置を示す斜視図である。
【図7】図6に示されたカム支持及びカム装置の平面図である。
【図8】図6及び図7に描かれた、この発明の一実施の形態におけるカム支持及びカム装置の底面を示す斜視図である。
【図9】図6に示されたカム支持の外側の面を示す端面図である。
【図10】図6に示されたカム支持及びカム装置の側面図である。
【図11】図6に示されたカムの内側の面を示す正面図である。
【図12】次の断面図が得られるように描かれた、図11に示されたものに似た側面図である。
【図13】図12に示された切断線に沿って得られた断面図である。
【図14】図12に示された切断線に沿って得られた断面図である。
【図15】図12に示された切断線に沿って得られた断面図である。
【図16】機械ラインの先頭に設置され、供給装置から供給される缶を受け取る移送スターホイールの一実施の形態の構成及び配置を示す分解斜視図である。
【図17】ネッキング形成のタレット間で缶を移送するために使用される移送スターホイールの一実施の形態の構成及び配置を示す分解斜視図である。
【図18】図17に示す移送スターホイールとそれらの上流に設置されるタレットスターホイールとの間の関係を示す斜視図である。
【図19】図18に描かれた装置の平面図である。
【図20】図18に描かれた装置の正面図である。
【図21】この発明において使用される供給装置の一実施の形態を示す斜視図であり、比較的長い缶を受け入れ、送り込むように構成されたものを示している。
【図22】この発明において使用される供給装置の一実施の形態を示す斜視図であり、比較的長い缶を受け入れ、送り込むように構成されたものを示している。
【図23】比較的短い缶を受け入れ、送り込むように調整された、図21及び図22に示された供給装置を示す斜視図である。
【図24】比較的短い缶を受け入れ、送り込むように調整された、図21及び図22に示された供給装置を示す斜視図である。
【図25】図21乃至図24に示された装置の分解斜視図である。
【図26】上記図面に描かれたもののような機構を用いてネッキング加工された缶を受け入れ、排出するために使用される缶排出装置の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図27】上記図面に描かれたもののような機構を用いてネッキング加工された缶を受け入れ、排出するために使用される缶排出装置の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図28】図26及び図27に示された実施の形態の排出装置を示す斜視図であり、図26及び図27に示された装置用の缶よりも短い缶を扱うように構成されている。
【図29】図26及び図27に示された実施の形態の排出装置を示す斜視図であり、図26及び図27に示された装置用の缶よりも短い缶を扱うように構成されている。
【図30】図26乃至図29に描かれた缶排出装置を示す分解斜視図である。
【図31】位置変更可能なタレットの位置変更を容易にするために取り付けられた調整具の一実施の形態における配置を示す斜視図である。
【図32】図31に示された調整具の斜視図である。
【図33】この発明の一実施の形態において使用される揺動可能なクランプ/ダイ装置の一実施の形態を示す斜視図であり、ダイを滑らせて新しいダイに取り替えることができる開放位置、即ちクランプしない位置まで後方に回転されたクランプを示している。
【図34】拘束位置に固定された、揺動可能なクランプを描いた図33に示された装置の正面図である。
【図35】拘束位置に固定された揺動可能なクランプを示す正面図であり、クランプによって係合されたダイの部分を示している。
【図36】クランプの第2の実施の形態を示す正面図であり、固定ボルトが弛緩された際に、完全に取り外すことが可能なように構成されている。
【図37】図2において文字Aによって示された円で囲まれた機構を示しており、図35及び図36に示された実施の形態におけるクランプの一部を形成するクランプの取付ブラケットの一例が、ダイブロックに固定される方法とともに、ダイ及びノックアウトラムユニットがダイブロックに固定される方法を描いている。
【図38】ダイ及びノックアウトラムユニットがダイブロックに固定されるものによって、一実施の形態の詳細を示す平面図である。
【図39】ダイ及びノックアウトラムユニットがダイブロックに固定されるものによって、一実施の形態の詳細を示す断面正面図である。
【技術分野】
【0001】
この出願は、2004年11月18日に提出された仮出願No.60/628,562を優先権主張し、その全体の内容は、参照することによって一部に含まれる。
【0002】
この発明は、一般に、機械ラインを構成する一連の機械装置、或いは機械ユニットに関し、より具体的には、上記機械装置の一部を形成し、第1寸法の製品が修正/製造される時の第1の設定と、異なる寸法の製品が修正/製造される時の少なくとも他の1つの設定との間で、上記ラインの迅速な切り替えを可能にする装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ネッキング加工機は、ビールや他の飲み物の缶等にネッキングを形成するために、長い間使用されている。これらの加工機は、信頼性が高く、高速で高精度なネッキング加工が確実に実現される程度にまで発達している。しかしながら、ある寸法を有する一連の缶から他のものに切り替える際に、休止時間がかなりの時間になり易いという欠点に直面する。即ち、上記切り替えには、次にネッキング加工される缶の新規直径或いは長さに適合させるため、莫大な数の構成部品の交換、及び新しい構成部品への取り替え、及び/又は現在の構成部品の再調整が必要になる。例えば、直径或いはネッキング形状の変更により、各タレットの現在の一連のダイ及びノックアウトパンチは、交換が必要になる。缶が上記ライン又は一連のネッキングタレットを蛇行して移動する間に、缶を一時的に保持し、その後、タレットスターホイールに移送する移送スターホイールは、直径の変更に合わせた交換、及び/又は長さの変更に合わせた位置変更、或いは、缶が長くなり直径が異なる場合にはその双方が、必要になる。上記タレットスターホイールも同様に、直径の変更とともに交換されなければならない。
【0004】
タレット同士が極接近し、缶が運ばれる進路が蛇行しているため、例えば、ダイの交換が必要になった際に、ダイの2つ或いは3つしか、アクセス可能な、それらを支持するタレットの頂部には現れず、残りのダイはタレットの間や下方に残り、作業者の手が全く届かないという問題が生じる。これにより、これら構成部品を交換する仕事を任された1人若しくは複数の作業者は、アクセス可能に現れたダイを交換した後、次の2つ或いは3つの構成部品がアクセス可能となる位置まで、各タレットの回動自在な部品を回転させるために、加工機を揺り動かさなければならなくなる。これらのダイは、一般に、ネジカラーを用いて取り付けられており、締め付け/弛緩のために多くの回転が必要とされる。これは、必然的に手作業によって行われている。
【0005】
1つのタレットに12個の構成部品が支持され、ネッキング加工の工程に12乃至14台のタレットが必要になる場合、168もの作業が必要になる。したがって、例えば、1つのダイを解除して、それを他の物に取り替え、新しいダイを適切な位置に固定するのに、平均してちょうど3分掛かる場合には、一列に並んだ一連のタレットのダイを単に交換するだけで、少なくとも1人で8時間掛かることになる。したがって、当然のことながら、交換時間に関するどんな変更も、大いに増やされている。
【0006】
言うまでもなくこれは氷山の一角であり、少なくとも上記に加え、(直径/長さが変更される場合には)所望のネッキング形状を得るために必要な一連のネッキング加工動作に合わせて、缶をそれぞれ移送及び位置決めするスターホイールの取り替え/移動が必要になる。また、缶離れが、精度良く、円滑に、且つ缶に損傷を与えることなく行われるように、缶を取り扱う各スターホイールの、その両側のスターホイールに対する慎重な設定も必要になる。
【0007】
したがって、この生産性のない労働、即ち休止時間を削減できることが、強く望まれている。
【発明の開示】
【0008】
ある種類の缶の製造から、直径、長さ、ネッキング形状のうちの1つ或いは2つ以上が異なることを特徴とする他の新しい缶の製造へ、迅速に切り替えるため、一連のタレット加工機を備えた機械ラインは、上記ラインを新規設定が得られる程度に調整するために必要な、多くの作業/時間を削減する装置(apparatus/devices/arrangements)を含んでいる。
【0009】
例えば、異なる長さの缶に適合させるため、押し板を支持/駆動するラムを支持するように構成されたタレット、若しくは、ダイ/ノックアウトラムを支持するタレットは、押し板/ラム及びダイ/ノックアウトラムの他方を支持する対応のタレットに対して、移動可能に配置される。これにより、可動タレットが、長さの違いを許容するように、他方(固定タレット)に接近及び離隔する方向に移動できるようになり、異なる長さの缶を許容するために各押し板を交換するといった必要性が取り除かれる。これにより、1台のタレット加工機につき、時間の掛かる10乃至16個の作業が、即座に削減される。
【0010】
更に、この実施の形態においては、タレットスターホイールが、2つの個別のセグメントから構成される。各セグメントは、可動タレットが静止タレットに対して移動する際に、2つのタレットスターホイールのセグメント間距離が機械的に順応し、少なくとも、タレットスターホイールを交換する必要性、及び/又は(缶の長さの変更に関連して)それらの接続を変更する必要性が取り除かれるように、異なるタレットに支持されている。可動タレットに関連するタレットスターホイールセグメントに関連する下側ガイドは、解放されて支持軸に沿ってスライドされ、その後に、タレットスターホイールの可動セグメントに対して適切な位置に再固定される必要がある。この下側ガイドは、移送スターホイールに支持された缶の、次のタレットスターホイールへの移送が容易になるように設計されている。
【0011】
缶の長さの変更が、缶が長くなり、その重心が、(ネッキング加工機/モジュール間で缶を移送する)移送スターホイールの幅のかなり外側に位置するようになった場合、この発明の実施の形態では、移送スターホイール自体を取り替える代わりに、移送スターホイールが、対向関係で共に固定される第1及び第2セグメントによって形成されるようにしている。移送スターホイールの幅を増加させるため、移送スターホイールの第2セグメントは、より幅が広いもので、移送スターホイールの全幅が、缶の重心がその幅内、及び/又は通常の移送パラメータ内に収まるようになるものに交換される。第1セグメントは、後により明らかに理解される理由によりスターホイール間の位置を調整するための必要性が何も無い、適切な位置に固定されたままの状態を保つ。この幅の増加により、移送スターホイールが回転する時に適用される遠心力に対して、缶の安定性が保たれ、缶が揺れたり、缶が移送ラインから外れたりすることが防止される。
【0012】
移送スターホイールの回動軸の下方位置まで缶が回転された際に、缶を適切な位置に固定するため、第2移送スターホイールのセグメントには、第1、即ち基部セグメントに形成された凹部に一致する(即ち、対になる)ように構成された缶受取凹部、即ちポケットの底部に、導管部が備えられている。これにより、タコの吸盤と同様に機能する導管を単に伸ばす、即ち長くする装置が供給され、細長い凹部に沿って吸引力を適用し、缶を適切な位置に安定して保持することが可能となる。
【0013】
直径が変更された場合、移送スターホイールとタレットスターホイールとの双方を、適切な半径の缶受取凹部を有するものに取り替えることが必要になる。従来では、この取り替えに、上述したように、缶を1つのホイールから次のものに滑らかに移送し、損傷や変形を与えずに、且つネッキングダイに適切に押し付けるように位置決めするために、各移送スターホイール及びタレットスターホイールを、次のものに対してかなりの精度で位置合わせすることが要求された。この工程の速度を上げ、移送スターホイール及びタレットホイールの全てを互いに再び同期させる必要性を排除するため、タイミングプレートが、移送スターホール及びタレットスターホイールを支持する軸に固定され、互いに対して正確に配置されている。したがって、移送スターホイールとタレットスターホイールとがそれぞれのタイミングプレートに取り付けられると、それらは、所要の方法で互いに対して正確に設置され、他方に対する一方の回動角を調整する必要性が取り除かれる。上記タレットスターホイールは、可動タレット及び固定タレットを相互に連結する主軸の周囲における適切な位置に缶が配置されるように、2つの半体で形成されている。
【0014】
タイミングプレートは、位置決めピン(例えば、ダボ)を有するように構成され、移送スターホイール及びタレットスターホイールには、各スターホイールの全く同じ位置に穴あけ加工/リーマ加工された孔が形成される。したがって、一連のタレットモジュールのそれぞれに第1タイミングプレートを設定した後に必要なことは、スターホイールを交換して、適正な位置にそれらをボルト固定するだけである。これにより、缶離れ/移送に適した位置に固定されるようにスターホイールを設置するために、慣例的に使用されている、缶の寸法に一致する工具/治具を使用する必要性が排除される。
【0015】
直径が変更された場合、ダイ及びノックアウトパンチの交換も必要になる。慣例的には、上記ダイは、手作業によって締め付け及び弛緩されるネジカラーを用いて、適切な位置に固定されている。各カラーをその動作位置から外して新しい各ダイを適切な位置に設置するために必要な程度まで、手作業によって古いダイの各ネジカラーを弛緩及び回転させること、及び、その後、再び手作業でネジカラーを動作位置に回転させて新しいダイを適切な位置に固定することによって上記交換をもたらすことは、言うまでもなく多大な時間を必要とする作業である。この作業は、手で行われる際に、この工程の間にカラーが落下しないように注意を払わなければならないという点で、二重に困難になる。
【0016】
この発明の実施の形態では、弛緩及び締め付けに1つのボルトしかそれぞれ必要としない、揺動可能なクランプを使用することによって、これを克服している。当然、この締め付け/弛緩は、空気圧や電気で駆動されるパワー工具のような、適切なパワー工具を使用して行われる。この発明のこの実施の形態によれば、各クランプは、隣接する一対のダイのフランジ部にそれぞれ係合する2つの弓状の断面を有するように配置されている。
【0017】
別の実施の形態においては、上記クランプは、揺動自在に取り付けられておらず、取り外し可能になっている。この実施の形態では、クランプは、1本又はそれ以上のボルトを用いて、適切な位置に固定される。これらの実施の形態の双方が、それぞれ、弓状の2つのダイ係合面を有しているが、この発明は、そのように限定される訳ではなく、弓状のダイ係合面を1つしか有していないものも、この発明の実施の形態の範囲内である。
【0018】
揺動自在なクランプを備えたこの発明の実施の形態については、2つのダイを適切な位置にスライドさせて、クランプを適切な位置に回転させた後、2つのダイの間で手が届くように設置されたボルトを1本締め付けることにより、隣接する2つのダイを適切な位置に固定することができる。これにより、図35から最も良く理解されるように、各ダイに対して、2×αのクランプとの接触が与えられる。しかしながら、結局は、クランプの数はダイの数と同じになる。従来必要とされた手作業の回転とは異なり、空気圧で駆動される工具を用いて、ボルトは締め付け/弛緩される。
【0019】
揺動自在なクランプを備えた実施の形態においては、上記クランプには戻り止めがそれぞれ備えられており、クランプが解放された際に、クランプがそれぞれ後方に回転し、戻り止めによって開放位置に一時的に保持されるようになる。この特徴は、1組のダイを取り外す際に、クランプの作動領域によって、同時に約3つ以上のダイに実際にアクセスすることができなくなるというものである。したがって、取り外しが可能な程度にそれらが現れる位置に次の組のダイを回転させるため、タレットを動かすことが必要になる。ダイは同じ或いは同様の色をしていることが多いため、混乱を防止するために、新しいユニットを適正な位置に配置する前に、全ての組のダイを取り外すことが良く好まれる。戻り止めにより、上記タレットを部分的に回動(移動)させることができる開放位置に、クランプを揺動させてスナップさせることができ、生じた遠心力の影響を受けてクランプが外側に振れ、隣接する機器に干渉して一方或いは双方に損傷/破壊を誘引する恐れはない。
【0020】
上記ライン端部の供給装置及び排出装置は、加工される缶の長さが変更された際に、缶の長さに対して調整される必要がある。供給装置及び排出装置の実施の形態では、この調整が容易化され、上記機構の2つの半体は、それらが相互に支持された軸を含み、上記半体が少なくとも一方に沿ってスライド可能になっている。延設された上記軸を通し、上記機構(半体)に支持されたカラーは、装置の再設定を許容し、装置の幅を、まさに加工(ネッキング加工)しようとしている缶の長さに対して調整可能にするため、例えば、携帯用のパワー工具の使用によって選択的に締め付け/解放される。
【0021】
より具体的に表現すると、この発明の第1の態様は、機械ラインを構成する方法で互いに協力するように配置された複数の機械装置と、缶が上記機械ラインの缶供給部から缶排出部へ通過し、所定の形状を呈する進路に沿って移動する際に、少なくとも、上記缶の移送、保持、操作及び形成のうちの一つを行うため、並びに、第1の組の寸法を有する缶の修正に適した設定から、第2の組の寸法を有する缶に適した設定に変更するために必要な作業を最小限に抑えるため、上記機械装置に関連する、及び/又は上記機械装置の一部を構成する装置手段と、を備えた機械配置に存在する。
【0022】
上記機械ラインにおいて、機械装置は、それぞれ第1及び第2タレットを備え、上記装置手段は、上記両タレット間距離が、ネッキング加工される缶の長さに対して調整可能となるように、上記第1及び第2タレットの一方を他方に対して移動させる手段を備える。
【0023】
この機械配置において、上記移動手段は、上記第1及び第2タレットの一方を他方に対して位置変更するために、選択的に動作可能である位置調整駆動装置を備える。ある実施の形態においては、上記移動手段は、動かないように機械シャーシに固定されたテーブルを備え、上記テーブルは、上記駆動装置が支持部を上記テーブルに沿って移動させるように、上記駆動装置に協力する。上記支持部は、一旦最適な位置変更が得られると、上記支持部を上記テーブルに固定するためのロック装置を含んでいる。
【0024】
上記機械配置は、上記第1及び第2タレットの一方は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置との一方を支持し、一方で、上記第1及び第2タレットの他方は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置との他方を支持するようなものである。この場合において、装置手段は、上記第1及び第2タレットに対して所定の動作位置に缶を支持し、第1及び第2の分離セグメントを含むタレットスターホイール装置を備え、ある実施の形態においては、上記第1及び第2の分離セグメントは、上記第1及び第2タレット間距離がネッキング加工される缶の長さに対して調整された際に、上記第1及び第2セグメント間距離が同時に変更されるように、上記第1及び第2タレットにそれぞれ支持される。
【0025】
この配置において、上記所定の動作位置は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置とに対して、一直線に並ぶ位置である。
【0026】
更なる実施の形態においては、上記装置手段は、タレット機構の適切な位置にスライド可能に配置された複数のダイと、複数のボルトによって上記タレット機構に固定された複数のクランプと、を備え、各クランプは、各ダイの一部に係合して上記タレット機構に上記ダイを保持する係合面を有する。好適な実施の形態においては、上記複数のクランプは、上記タレット機構にそれぞれ揺動可能に支持される。これにより、落下や紛失の可能性が排除され、設定変更の間、作業者に管理を要求する部品の数が削減される。
【0027】
これらの揺動可能な各クランプは、少なくとも1つのダイを上記タレット機構の適切な位置に保持する位置から、離れるように回転された開放位置に、上記クランプを保持する戻り止めを有する。これにより、クランプが上述のように適切な位置に好適に固定される。上記各クランプは、上述のボルトによって上記タレット機構に固定される。
【0028】
上述の機械配置において、各機械装置は、タレットスターホイール及び移送スターホイールをそれぞれ支持し、同期して反対方向に回動する平行な第1及び第2の軸を少なくとも有する。上記タレットスターホイール及び上記移送スターホイールは、それらの間を缶が通過し、上述した所定の形状を呈する上記進路の一部に沿って上記缶が移動するように配置される。この実施の形態においては、上記装置手段は、第1及び第2のタイミングプレート、即ちハブを備え、上記第1タイミングプレートが第1の軸に、上記第2タイミングプレートが第2の軸に関連する。
【0029】
これらの各タイミングプレートは、関連する上記軸に対して位置調整が可能で、適切な位置に固定される。上記第1タイミングプレートは、上述の第1及び第2タレットスターホイールセグメントの一方に、上記第1の軸を用いて相互に連結され、一方で、上記第2タイミングプレートが上記移送スターホイールに、上記第2の軸を用いて相互に連結される。第1及び第2タレットスターホイールセグメントの他方は、タイミングプレートが介在することなく、上記第1の軸に直接接続される。この直接接続されたセグメントは、上記第2セグメントと上記移送スターホイールとが調節されたことに対する基準としての機能を有する。
【0030】
上記タレットスターホイール及び上記移送スターホイールは、異なるタレットスターホイールと異なる移送スターホイールとにそれぞれ交換であり、これらのタイミングプレートは、上記各軸のそれぞれ適切な位置に一旦調整及び固定されると、上記軸における上記タイミングプレートの位置的な配置によって、交換後の上記タレットスターホイール及び交換後の上記移送スターホイール間の位置関係を、交換前の上記スターホイール及び上記移送スターホイール間の位置関係と同じにさせるようなものである。これにより、現在使用されているスターホイールを取り除き、時間が掛かる位置調整を全く行うことなく、異なる直径のポケットを有するものを適正な位置に取り付けることが可能になる。
【0031】
他の実施の形態は、上述した各機械装置が、上述の所定の形状を呈する進路の一部に沿って缶を移送するように構成された、交換可能なスターホイールを支持する駆動軸を有するようなものである。この場合において、上記装置手段は、上記駆動軸に関連するタイミングプレートを備える。上記タイミングプレートは、上記駆動軸に対して位置調整が可能で、適切な位置に固定されるとともに、交換可能な第1スターホイールが交換可能な第2スターホイールに取り替えられた際に、上記第2スターホイールが、前記駆動軸に対して、取り替えられた上記第1スターホイールと同じ角回転の関係となるように、交換可能な上記第1スターホイールを上記軸に接続するように構成される。
【0032】
上述の実施の形態において、上記第2スターホイールは、上記第1スターホイールの缶受取凹部に対して異なる直径の缶受取凹部を有する
【0033】
更に、交換可能な上記各スターホイールは、第1及び第2セグメントを備える。より具体的には、上記機械装置は、第1及び第2タレットをそれぞれ備え、上記第1及び第2セグメントは、上記第1及び第2セグメントがそれぞれ上記第1及び第2タレットに関連するタレットスターホイール装置の分離セグメントを構成する。
【0034】
ある実施の形態においては、上記第1及び第2セグメントは、単一ユニットを形成するように接続可能である。追加/交換用の複数の第2セグメントが利用できる。それぞれのものは異なる幅を有しており、上記単一ユニットの幅を調整するために、最適な1つが選択される。
【0035】
上記第1セグメントは、その周囲に、等間隔に配置された複数の缶受取凹部を有する。各凹部は、真空導管の第1部分が形成される。各第2セグメントは、上記真空導管の第2部分が形成される。この配置において、各真空導管は、上記第1及び第2セグメントが共に固定されて、上記真空導管の上記第1及び第2部分が互いに一致した際に、完全なものになる。
【0036】
供給装置と排出装置とが、上記機械ラインの上流端及び下流端に配置される。この場合において、上記装置手段は、互いに接近及び離隔する方向に選択的にスライド可能となるように、互いに動作可能に相互に連結された第1及び第2の半体をそれぞれ含む上記供給装置及び排出装置を備える。具体的な実施の形態においては、上記供給装置及び排出装置のそれぞれの上記2つの半体は、複数の軸によって互いに移動可能に支持される。延設された上記軸を通すカラー、例えば、分割カラーが、上記2つの半体に固定され、上記供給装置及び排出装置の即時の再設定を可能にするため、選択的に締め付け/解放されるように配置される。
【0037】
上記機械配置は、上記機械装置が、少なくともその一部に、複数の機械モジュール、及び/又は共通のシャーシに取り付けられた複数の機械を備えた実施の形態を含む。
【0038】
上述の機械配置の更なる態様は、上記第1タレットは、上記第2タレットに対して移動可能であるとともに、上記第1タレットは、カム支持部と、上記カム支持部に動かないように支持されたカムと、上記カムに対して回動可能であり、共に同期して回動するように上記第1及び第2タレットを動作可能に相互に連結する駆動軸と接続された支持ブロックと、を備えることに存在する。この場合において、上記装置手段は、上記第1タレットの上記第2タレットに対する位置変更が、選択的に動作可能である位置調整駆動装置と、上記第1タレットが上記位置調整駆動装置によって上記第2タレットに対して移動される際に、位置を変更する間に上記カム支持部及び上記支持ブロック間の位置関係が変わらないように、位置を変更する間、上記カム支持部及び上記支持ブロックを相互に連結する軸調整具と、によって具現化される。
【0039】
この発明の他の態様は、上記性質の可動タレットのための注油装置に存在する。この注油装置は、注入ポートと、出口ポートと、上記注入ポート及び出口ポートを流体が流れるように相互に連結する、螺旋状に巻かれたチューブとを含む。上記注入ポートは、回動するように駆動されて上記タレット装置の長さを基本的に伸ばす、軸方向に固定された軸に形成される。上記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方が支持された上記支持機構は、共に同期して回動するように、上記軸にスプライン結合される。上記出口ポートは、上記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方に潤滑油を供給するため、上記支持機構に関連される。螺旋状に巻かれた上記チューブは、上記軸の周囲に配置される。上記軸は、潤滑油が上記注入ポートに供給される際に通る同軸の孔を有する。上記注入ポートは、上記可動タレットが第1及び第2移動制限間を上記軸に沿って移動可能となるように、並びに、上記第1及び第2移動制限間の移動の間に上記注入ポート及び出口ポート間の流体の流れを維持する方法で、螺旋状に巻かれた上記チューブが伸長/収縮するように定められた位置で、上記軸に形成される。
【0040】
上記カム支持部は、少なくともある実施の形態において、上記カム支持部は、上記カム支持部がタレット駆動軸に対して軸方向に移動可能となるように、上記固定タレット及び可動タレット間に延設された上記タレット駆動軸の一端部を支持するベアリングを内蔵する。上記可動タレットは、上記カム及び上記カム支持部に対して回動可能な支持ブロックを更に備え、上記支持ブロックは、共に同期して回動するように、上記タレット駆動軸に対して選択的に相互に連結可能である。この実施の形態において、上記支持ブロックは、上記支持ブロックが上記カムに対して回動されたその時にその中に往復運動を生じさせる方法で、上記カムに動作可能に接続された缶ネッキング加工装置を支持するように構成される。上記缶ネッキング加工装置は、この場合において、複数の押し板/ラム装置と複数のダイ及びノックアウトラム装置との一方を好適に備える。
【0041】
この発明の更なる態様は、機械ラインを定めるために協力する一連の機械装置を形成する複数の部品であって、ある製品修正の設定から他の製品修正の設定に切り替えるために、少なくとも部分的に変更/調整される必要がある部品を色分けすること、及び、上記一連の機械装置によって生産されるアイテムの寸法変更の指示に応じて、色分けされた部品を交換し、製品修正の設定変更をもたらすことを備えた、製品修正の設定を迅速に切り替える方法に存在する。
【0042】
更に、この発明の他の態様は、缶ネッキング加工機で使用されるスターホイールに存在し、上記スターホイールは、駆動軸に接続されるように構成された第1セグメントと、上記第1セグメントに接続可能となるようにそれぞれ構成された複数の第2セグメントと、を備え、上記複数の第2セグメントのそれぞれは、上記第1セグメントと接続された際に、特定の長さ及び直径寸法を呈する缶を支持するのに適した全幅を選択的に作り出すことができるように、異なる幅を有している。この場合における上記第1セグメントは、その周囲に形成された複数の缶受取凹部を有し、上記各凹部はその底部に形成された第1導管部を有し、上記各第1導管部は陰圧源に接続される。各第2セグメントは、その周囲に形成され、上記第1セグメントに形成された缶受取凹部と一致するように構成された複数の缶受取凹部を有するとともに、その中に形成された第2導管部を有し、各第2導管部は、第1導管部と一致して完全な導管部を形成するように構成される。
【0043】
この実施の形態において、スターホイールは、a)押え板及びラム装置、並びにb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置の一方をそれぞれ支持するように構成された第1及び第2タレットに関連するタレットスターホイールから、又はタレットスターホイールに対して缶を移送する移送スターホイールのことである。上記第1タレットは、上記第2タレットに接近及び離隔するように移動可能であり、上記タレットスターホイールは第1及び第2の分離タレットセグメントを備え、ここで、上記第1タレットセグメントは上記第1タレットに動作可能に支持され、上記第2タレットセグメントは上記第2タレットに支持される。
【0044】
この発明の更なる態様は、缶ネッキング加工機で使用されるクランプに存在し、上記クランプは、拘束位置と開放位置との間を回転する揺動部を備え、上記揺動部は、ダイに係合し、ダイブロックの適切な位置に上記ダイを固定するように構成された、少なくとも1つの弓状の拘束面を有する。取付ブラケットは、ダイブロックに固定されるように構成される。このブラケットは、軸の周囲を回転する上記揺動部を支持するように構成される。固定ボルトは、上記揺動部に形成された貫通孔に回転可能に受けられるとともに、上記ダイブロックとこのダイブロックに固定されたクランプ取付ブラケットとの一方に形成されたネジ孔に締め付けられるように構成される。上記貫通孔は、上記ボルトの軸が、揺動部がその周囲を回動する回動軸に対して垂直な平面のある角度に渡って回動するように、上記ボルトの回動動作を許容するように構成される。
【0045】
この発明の更なる態様は、缶ネッキング加工機で使用されるタイミングプレートに存在する。上記タイミングプレートは、上記ネッキング加工機で缶を移送するスターホイールを支持するように構成されたプレートを備え、上記プレートは、スターホイールを他のものに取り替えることができるように、及び、前記他のスターホイールが、取り替えたものと全く同じ位置状態となるように、前記スターホイールに関連する駆動軸に調整可能に接続できる。
【0046】
この発明の更なる態様は、押し板及びラム装置、並びにダイ及びノックアウトラム装置の一方を支持する第1タレットと、上記押し板及びラム装置、並びにダイ及びノックアウトラム装置の他方を支持する第2タレットと、を有する機械装置を備えた缶ネッキング加工機ラインを、第1の缶ネッキング加工の設定から異なる缶ネッキング加工の設定に切り替える方法であって、上記第1タレットを上記第2タレットに対して移動させることにより、缶の長さの変更に合わせて、上記設定を調整するステップと、ネッキング加工される缶の長さに応じて、上記押し板及び上記ダイ間の距離を調整するステップと、を備えた方法に存在する。
【0047】
この方法は、更に、第1及び第2タレットスターホイールセグメントタレット間距離が、上記第1及び第2タレット間距離の変更と共に変わるように、上記第1タレットスターホイールセグメントを上記第1タレットに接続し、上記第2タレットスターホイールセグメントを上記第2タレットに接続することを含む。
【0048】
この方法の他の態様は、上記タレットスターホイールと上記移送スターホイールとを、それぞれの駆動軸に、動作可能に相互に連結するタイミングプレートを使用することによって、並びに、上記タレットスターホイールと移送スターホイールとを再び同期させることを必要とせずに、タレットスターホイール及び移送スターホイールの取り替えができるように、上記タレットスターホイール及び移送スターホイール間の所望の同期が得られた際に、上記タイミングプレートを上記各駆動軸に固定することによって、上記第1及び第2タレットスターホイールセグメントと上記タレットスターホイールの両側に設置された上記移送スターホイールとの間の回動関係を同期させることに存在する。
【0049】
上記に加え、上記移送スターホイールの第1セグメントを移送スターホイールの駆動軸に動作可能に接続すること、及び、修正される缶の長さに応じて選択された幅を有するように選択された第2セグメントを、上記第1セグメントに動作可能に接続することによって、移送スターホイールの幅を調整することも可能である。
【0050】
上述の方法は、上記第1セグメントに第1導管部を、上記第2セグメントに第2導管部を形成すること、並びに、上記移送スターホイールの上記第1及び第2セグメントの結合された幅によって伸長される閉塞導管を形成するように、上記第1及び第2導管部を結合することによって、上記移送スターホイールに形成された真空導管の長さを修正することも含む。
【0051】
この発明の他の態様は、クランプ部材を使用して、ネッキングダイをそれぞれの動作位置にクランプするとともに、ボルトを締結することによって上記クランプを固定する方法に存在する。これには、上記ダイが支持されるブロックに取付ブラケットを取り付け、ボルトを使用して、上記取付ブラケットに上記クランプ部材を固定することが含まれる。更に、この方法は、クランプをブラケットに揺動自在支持すること、及び揺動自在に支持されたクランプを、戻り止めを使用して開放位置に保持することを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
添付の図面に関して、好適な実施の形態の詳細な説明が与えられるにつれて、この発明の実施の形態の様々な態様と有利な点が、より明らかに理解されるようになる。
【0053】
図1は、概略正面図において、缶が、“機械ライン102”と言及されるものを含む一連のタレットネッキング加工機を通過して、ネッキング加工される際に、その缶によって辿られる基本的な進路を示しており、この発明の様々な実施の形態が含まれている。この実施の形態においては、上記進路は、基本的にその形状が蛇行している。
【0054】
図示されているように、缶は、缶供給装置104から上記ラインに入り、第1移送スターホイール(starwheel)140´によって持ち上げられる。この缶は、“吸引”と言及される、空気圧差を用いて、第1移送スターホイール140´の適切な位置に保持される。この第1スターホイールに関する更なる説明については、後述する。
【0055】
缶は、その後、第1移送スターホイールから第1タレットスターホイール142´に渡され、第1ネッキング加工機100におけるネッキング加工の第1段階に移行する。この発明は、そのように限定される訳ではないが、この発明の実施の形態では、ネッキング加工機100は、モジュール110として構成されている。上記モジュールの例は、図2に示されている。図2に示された性質のネッキング加工機モジュール110の使用により、機械ライン102は、必要とされる数と同数のネッキング加工の段階を提供するため、並びに、基本的なネッキング加工の動作に続いて行われるフランジ加工、及び/又は基部のリフォーム加工/リプロファイル加工のような、更なる段階の追加を可能にするために、アセンブリされる/交換されること、並びに、望むように追加される/取り外されることが可能になる。
【0056】
図2は移送スターホイールの(図16乃至18に関連して後により詳細に説明される)駆動軸がそこを通って延設するように配置される開口を示しており、カバー112Cが、外側、即ち可動タレット112の一部を覆うように配置されていることに注目すべきである。
【0057】
この発明の第1の実施の形態において、外側タレット112(又は、可動タレットと言及される)は、端部ハウジング113から見て末端に設置され、軸方向に移動可能で内側タレット114に接近及び離隔するように、タレットモジュールの基部フレーム、即ちシャーシ115に支持されている。これにより、可動タレット112を、他方(言い換えると、内側、即ち固定タレット114)に対して位置変更することが可能で、2つのタレット112及び114間距離を調整することができ、したがって、ネッキング加工される缶の長さへの変更が可能になる。この動きにより、例えば、缶の長さの違いを許容するために別に必要とされる押し板を修正する/取り替える必要性が排除される。
【0058】
この発明の実施の形態において、押し板及びラム(ram)装置116は、可動タレット112と固定タレット114との一方に支持され、対応のネッキングダイ及びノックアウトラム(knockout ram)装置118が、上記タレットのうちの他方に支持される。例えば、図3は、押し板及びラム装置116が可動タレット112に支持された装置を示しており、一方で、図4はそれらが固定タレット114に取り付けられた一実施の形態を示している。
【0059】
実施の形態でのネッキング加工機は、押し板及びラム装置の上述の配置に関係なく、駆動軸120が、タレット112及び114の双方を通るように延設されたものである。この“タレット”駆動軸120の“外側”端部120Aは、外側タレット112のカム支持部に支持されたベアリング122を介して支持されている。このタレット112は軸方向に移動可能であることが要求され、駆動軸120は軸方向に移動可能ではないため、ベアリング122が上記カム支持124内をスライドするように配置される。若しくは、ベアリング122がカム支持124に動かないように支持されて、可動タレットがその移動制限内を移動することが可能になるように、ベアリング122を通ってスライド可能に、駆動軸120が適合される。説明される実施の形態では、前者の配置が使用されている。
【0060】
カム126は、カム支持124の内側の面で支持されている。図示されているように、カム126とカム支持124との双方は、説明されている実施の形態において、基本的に中空であり、ネッキング加工動作の間、静止した状態を保っている。図3において、ラムブロック128は、共に同期して回動するように駆動軸120にスプライン結合されており、カム126の内側の面に据えるように配置されている。このラムブロック128は、押し板及びラム装置がカム126と動作可能に接続されるように、押し板及びラム装置116を支持している。カムに対するラムブロック128の回動により、ラムブロック128と共に回転して、押し板及びラム装置116の往復運動が動作可能にもたらされる。
【0061】
ラムブロック128がシャーシに対して移動可能であるため、駆動軸120には、同軸孔120Bとポート120Cが終端となる半径方向の通路とが、押し板及びラム装置116に潤滑油を供給するために形成されている。図3に示すように駆動軸120の周囲に配置された螺旋状のチューブ121は、一端がポート120Cに接続され、他端が押し板及びラム装置116に(間接的にではあるが)適切に接続されている。
【0062】
図4に示す実施の形態では、ラムブロック128が工具ブロック129に取り替えられ、ラムブロック128は、図3に対して、静止、即ち固定タレットに配置されている。この配置では、加工側ラム装置118が、押し板及びラム装置116の代りに往復運動する。同様の螺旋状の潤滑チューブ装置が、加工側ラム装置18に潤滑油を供給するために備えられている。
【0063】
(図6乃至図15に示された)カム支持124は、(カム支持124の一部を構成し、シャーシ115に固定された)テーブル124Bを介して上記フレーム、即ちシャーシ115に、並びに、カム支持124を、固定、即ち静止タレット114に接近及び離隔するように上記テーブルに沿って移動させることを可能にする駆動装置130に、動作可能に相互に連結されている。この駆動装置130は、軸132の回動によって、カム支持124がテーブル124B、即ちシャーシ115に対して移動するように、ギアが取り付けられたネジ軸132を備えている。この装置は、旋盤や他の種類の切削装置で見られるギア/送り装置に似たものである。したがって、この種の位置送り装置は周知であるため、同様の詳細な説明は、簡略のため省略する。
【0064】
カム支持124をシャーシ115に沿って移動させる時、カム126とこのカムに配置されたブロック(図3におけるラムブロック、若しくは図4における加工側ブロック)とは、支持ブロック(一般的に言及されている)に支持された装置の動作にとって重要なシールや他の動作接続の損失を防止するため、軸上での相対的な変位及び離隔が生じることを回避しなければならない。
【0065】
これを達成するため、図32に示された性質の軸調整具150が、図31に描かれたように配置されている。より詳細には、この軸調整具150は、カム支持124の側部に形成された穴に受けが可能な1つの係合部152と、カム126に関連する支持ブロック(128、129)に形成された穴に受けが可能な第2係合部154とを有している。堅い橋部153は、2つの係合部152及び154を相互に連結し、堅固に支持する。
【0066】
支持ブロック(128、129)を適切に回転させることにより、この穴を、第1及び第2係合部をそれぞれ挿入できる位置に配置することができる。説明されている実施の形態においては、軸工具150には、把手152B及び154Bの回転に応じて、係合部の端部をそれぞれの穴に一時的に固定するロック部品152A及び154Aが備えられている。
【0067】
図31で説明されたように軸工具を配置して適所に固定した状態で、カム支持124をシャーシ115の適切な位置に固定するロック装置が、タレット駆動軸120に沿った軸方向への移動に対して支持ブロック(128又は129)を固定するために使用される固定装置とともに解放される。これにより、カム支持124、カム126及び支持ブロック(128及び129の一方)を備えるユニットが、単一のユニットとして、シャーシ115に対して移動可能な状態になる。
【0068】
選択された押し板と対応するダイとの間に挿入される工具又はスペーサ(図示せず)は、可動タレット112(この場合、カム支持124、カム126、及び支持ブロック128/129)を固定タレット114に対して適切な位置に移動させる際に、ネッキング加工する次の缶の寸法を測定するために使用される。可動タレット112が新しい缶の寸法に対して適切に位置決めされると、カム支持124は、シャーシ115の適切な位置に固定される。その後、軸工具150が解放されて取り外され、最後に、動作中の軸方向への変位を防止するため、支持ブロック(128/129)がタレット駆動軸120に固定される。
【0069】
図15は、上述のようにシャーシ115に対して動かないように固定される構成を有するテーブル124Bと、テーブル124Bに形成された案内トラックにスライド可能に支持され、軸132の回動に応じてテーブル124Bに沿って移動可能なカム支持124の一部124Cとの間の噛み合いを防止して相対的な移動を生じさせるように、締め付けられるロック装置124Aの一例を示している。上記トラックは、当然、軸方向にだけ移動できる(即ち、タレット駆動軸120の軸方向に対して基本的に平行な移動)ように構成されており、旋盤等で見られる種類のものである。
【0070】
例えば、上記ロック装置は、その一部を構成するボルトの回動に応じて伸長し、テーブル124Bに形成されたトラックの一部にぴったりと係合する装置の形を取ることも可能である。しかしながら、実施の形態では、この特定の装置に限定される訳ではなく、カム支持124の基部とテーブル124Bとを共にしっかりと固定するために、開放可能で適合するクランプは、如何なるものでも使用できる。
【0071】
駆動装置134は、タレット駆動軸120の端部に、動作可能に接続されている。駆動軸134の端部のギア136は、移送駆動軸138の端部のギア137に対して、駆動接続された状態で設置されている。この種の駆動軸の例は、図16及び図17に示されている。移送駆動軸138は、移送スターホイール140を、タレットスターホイール142に対して缶がそれらの間を移送されるような位置に支持するように配置される。この配置の一例は、図18乃至図20に示されている。
【0072】
機械ライン102では、実際に、移送スターホイールが、図1に描かれたように、各タレットスターホイール142のそれぞれの両側に配置されている。
【0073】
各タレットスターホイール142は、2つの分離した構成部品、即ち“セグメント”142A及び142B(例えば、図18及び図19参照)として構成されている。各セグメントは、例えば図3に示す方法でタレット駆動軸120の適切な位置に配置されるように、2つの半円形状の半体(例えば、図18及び図20参照)で構成される。セグメント124A及び124Bのそれぞれは、タレット112及び114の一方に接続され、その結果、外側のセグメント142Aが、2つのタレット112及び114間の距離が調整された際に2つのセグメント142A及び142間の距離が調整されるように、可動タレット112と共に移動可能となる。これにより、缶の長さの変更が同じものが要求された場合に、1つのスターホイールの接続を外して、それを他の物に取り替える必要性が排除される。当然、直径を変更する場合には、缶受取凹部、即ちポケットの寸法がより適切な他の物に取り替えるために、異なるセグメントが必要になる。
【0074】
各タレットスターホイール142の2つのセグメント142A及び142Bの一方(この場合、調整可能なタレット112の端部に支持された各セグメント142A)は、タイミングプレート144を介して駆動軸に接続される(例えば、図3、図4、図16及び図17参照)。これらのタイミングプレート144は、タレット駆動軸120に対するそれらの角回動位置が、調整可能であって、その後、それらに取り付けられたタレットスターホイール142の2つのセグメント142A及び142Bが、タレットスターホイール142とそれぞれの移送スターホイール140との間で、滑らかで、連続的で、不具合の無い缶の移送が行われるように、それらの両側の移送スターホイール140に対して位置決めされ/調節された状態に固定することができるように、それぞれのタレット駆動軸120に対して個々に調整することが可能である。一旦、所望の位置決め/調整の要求が達成されると、タイミングプレート144は適正な位置に固定され、タイミングプレート144を介して後に取り付けられる、如何なるスターホイールセグメントも、前の物と同じ位置に正確に配置でき、その結果、実施に非常に時間の掛かる再調整作業を行う必要性が全く無くなる。
【0075】
当然、これには、各スターホイールの、穴を受ける各取付スタッドが、正確な位置に穴あけされる/形成されることが必要になる。しかしながら、一旦、それぞれのスターホイールが互いに同期するように全て調整されると、タイミングプレート144はこの調整を繰り返す必要性が取り除かれ、後に実施される、ある運転から他の運転へのどんな変更も、結果として容易になる。
【0076】
上述の種類のタイミングプレート144は、各移送スターホイール140を移送駆動軸138の端部に取り付けるために使用される。しかしながら、この場合、2つのセグメント140A及び140Bによって同様に形成される移送スターホイール140は、上記セグメントが互いに正確に接続されるように構成されるものである。各移送スターホイール140の第1、即ち基部セグメント140Aがタイミングプレート144に取り付けられる一方で、第2の部分、即ちセグメント140Bは、第1の部分140Aに固定される。これにより、適切な幅を有する第2セグメント140Bを、完成した移送スターホイール140の全体の幅が、これからネッキング加工を受ける缶の長さに応じて設定されるように、(それぞれが異なる幅を有する)複数の第2セグメントから選択することが可能となる。
【0077】
上記構成は、第1移送スターホイール140´にも当てはまる。
【0078】
第1移送スターホイール140´に関連して上述したように、移送スターホイール140は、吸引を用いて、缶を適切な位置に保持するように配置されている。しかしながら、上記2つの部分からなる種類の移送スターホイールによって長い缶を適正な位置に安定して保持するためには、移送スターホイールの幅の変更に応じて、各缶受取凹部の底部に形成された導管を長くすることが必要になる。この導管は、実際には、“タコの吸盤”と良く似た方法で動作する。
【0079】
実施の形態において開示された移送スターホイールは、各移送スターホイール140´及び140の第1及び第2セグメント140A及び140Bの双方に、導管の一部分140C1及び140C2を単に備えることによって、この要求を達成している。したがって、2つのセグメント140A及び140Bが共に固定されると、導管の一部分140C1及び140C2が互いに一致して、細長い完全な導管が形成される。したがって、第1導管部分140C1のそれぞれに形成された真空ポート140Vpを有すること、及び、適したマニホールド146を介してこれらの各ポートを、流体が流れるように真空源(陰空気圧)に接続することによって、第1導管部分104C1内に供給される真空が、第2部分140C2に直ちに伝えられ、吸引に晒される缶の表面積が、缶が移送スターホイールの回動軸の下方を通過する際に適正な位置に安定して保持される程度にまで増加される。
【0080】
缶が短い場合、第2セグメント140Bは、導管の一部分140C1の端部を塞ぐ平板に近いものとなる。
【0081】
図21乃至図30は、異なる寸法の缶に合わせて上記機械ラインを迅速に再設定するために、上述の機構に適用された缶供給装置及び缶排出装置の実施の形態の詳細を示している。缶供給装置104及び缶排出装置148を迅速に再設定するため、実施の形態で開示されるこれらの機構は、2つの半体で形成され、少なくとも一方の半体が他方に対して相対的に移動可能になるものである。この開示された実施の形態においては、上記半体は、3本の軸104A、148Aを介して、互いに相互に支持されるようなものである。缶供給装置104及び缶排出装置148の半体は、(例えば、)図25及び図30に示された分解図に描かれるように構成される。
【0082】
これらの実施の形態を示す図から理解されるように、上記各軸の一端部は、フレームの半体に接続され、一方で、他端部は、半体に固定された分割カラーを通ってスライドするように構成される。上記カラーは、2つのハウジング半体のハウジング/機構上の部材に固定された一部分を有する分割カラー104SPを備えている。上記カラーを解放することにより、2つのハウジング半体は、その間隔が機械ライン102に供給された/から排出された缶の長さに適するまで、軸104A、148Aに沿ってスライド可能になる。
分割カラーSPを単に再び締め付けることにより、缶供給機構及び缶排出機構は、缶をラインに供給したり排出したりするのに適切な状態に固定される。
【0083】
実施の形態を可能にする更なる迅速な取り替えは、各ダイ及びノックアウトラム装置116のダイ161の交換を容易にするクランプ160にも存在する。この実施の形態において、ダイ及びノックアウトラム装置116は、ネジ山等を有しておらず、ダイ161が所定の位置にスライド可能に構成される。図33乃至図37は、動作位置においてダイをクランプすること及び解放することを容易にするクランプ160の実施の形態を描いている。好適な実施の形態においては、上記クランプは、例えばボルト164でダイブロック129に固定されたブラケット162を備えている。揺動部166は、ブラケット162の一端部で回転されるとともに、図35に示されるように、隣接する2つのダイの所定の扇形(α)の外周に係合するように構成された一対の弓状の拘束面166A及び166Bを備えている。各ダイは、その両側のクランプによって適所に保持されるため、適切な位置に適切に固定される。
【0084】
揺動可能なクランプ160の実施の形態においては、揺動部166は、図33及び図37に示されるような位置まで、後方に反転される。これにより、取り外される/取り替えられるダイ161に適切にアクセスできる状態のまま、揺動部166が邪魔にならないように移動される。
【0085】
図1から理解されるように、各タレットの頂部の限られた数のダイ161のみ、同時にアクセスすることができる。残りのダイは、缶を扱う移送ホイールが障害となって、アクセスすることができない。その結果、アクセス可能なダイ161を解除して取り外し、その後、より多くのダイ161をアクセス可能な位置まで回転させるため、加工機を揺り動かすことが必要になる。しかしながら、この揺り動かす間のタレットの回転により、クランプが重力にさらされる位置まで移動し、揺動部168が、回動軸に基本的に垂直に広がる位置まで外側に振れてしまう。これにより、クランプに、或いは後の揺動に応じてクランプが係合する機構に損傷が生じてしまう。
【0086】
したがって、この回転中に、揺動部166を図33及び図37に示された位置に保持するため、戻り止め、即ち歯止め168(図37参照)が、各クランプに備えられている。
【0087】
説明の実施の形態において、揺動部166は、1つのボルト170によって、適切な位置にそれぞれ保持されている。これは、パワー工具を用いて、容易に締め付けられる/弛緩される位置に設置されている。しかしながら、揺動部が回転する性質であるため、ボルトが、ボルトを受けるネジ孔(図37参照)に接近する際に、孔に対して角度を持って接近してしまい、孔の軸に対して平行にはならない。したがって、各クランプにおいてボルトを保持する孔は、ボルトの通常の回転に加え、揺動動作を許容するように構成される。即ち、ボルトは、揺動部が回転する際の軸に直交する平面に存在するある角度内を、揺動するように配置される。したがって、揺動部が拘束位置に向かって下方に移動される時、作業者は、ボルトを回転するために使用されるパワー工具を用いてボルトを係合し、孔と一直線になるようにボルトを容易に傾けて、適切な位置に迅速にボルトを締め付けることができる。
【0088】
図36はクランプの第2の実施の形態を示している。この実施の形態では、クランプ160´は、ボルト174によってブラケット172に固定され、ボルト174を取り外すことによってブラケット172から取り外すことができるクランプ部材170を有している。
【0089】
図38及び図39は、ダイ及びノックアウトラム116をダイブロック129の適切な位置に保持するために使用されるクランプ装置116Cを示している。理解されるように、必要であれば、クランプ116Cとダイクランプアセンブリ160とを単に弛緩させて取り外すことだけで、ダイ及びノックアウトラムユニットの即時の取り外し/取り替えが可能となる。
【0090】
再び図3及び図4に戻ると、可動タレット112が移動可能であるため、この発明の実施の形態では、取付ブロック(128)、即ち、押し板及びラム装置116(図3)並びに加工側ラム118(図4)に取り付けられた装置への潤滑油の供給を一定に維持するために、タレット駆動軸に沿って形成された同軸孔が、軸に形成されたポートに対して潤滑油を供給するようにしている。螺旋状チューブは、タレット駆動軸の周囲に配置され、ポートの一端に接続されている。螺旋状チューブの他端は、支持ブロックに取り付けられた装置に接続され、したがって、可動タレットが設定された位置に関係なく、潤滑油を一定に供給することが可能になる。
【0091】
図5について言及すると、スピンフランジステージ180が示されており、押し板及びラム装置116が可動タレット112に支持され、スピンフランジ加工装置182が固定タレット114に支持されている。図1に示されているように、これが、説明された最終ステージだとすると、最終の移送スターホイールは、フランジ加工された缶を受け取り、それらを缶排出装置148に移送する。
【0092】
限られた数の実施の形態のみ開示されているが、この開示されたものが装備された時に、クレームの対象が関係する、又は最も密接に関係する当業者によって成され得る様々な修正及び変更は、基本的に自明であり、この発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】この発明の実施の形態において適用される一連のネッキング加工機の一例を示す概略正面図である。
【図2】この発明の一実施の形態において、タレットの一方が他方に対して位置変更可能なタレットモジュールを示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施の形態における垂直断面図であり、位置変更可能なタレットが押し板及びラム装置を支持し、上記位置変更可能なタレットが、タレットモジュールの基部フレーム/シャーシに対して位置の変更が可能となるように、スライド可能に支持される方法の詳細が示されている。
【図4】図3に示されたものに類似する垂直断面図であるが、位置変更可能なタレットが、押し板及びラム装置の代わりに、ダイ及びノックアウトラム、若しくはそのような他の加工工具(例えば、リフォーム加工、リプロファイル加工工具等)を支持し、一方で、位置変更が可能ではないタレットが、押し板及びラム装置を支持するように配置されるように、この発明の一実施の形態は配置されている。
【図5】タレットの一実施の形態を示す垂直断面図であり、フランジ加工装置が固定、即ち位置変更できないタレットに支持され、押し板及びラム装置に装備された吸引が位置変更可能なタレットに支持されている。
【図6】この発明の一実施の形態の一部を形成するカム支持及びカム装置を示す斜視図である。
【図7】図6に示されたカム支持及びカム装置の平面図である。
【図8】図6及び図7に描かれた、この発明の一実施の形態におけるカム支持及びカム装置の底面を示す斜視図である。
【図9】図6に示されたカム支持の外側の面を示す端面図である。
【図10】図6に示されたカム支持及びカム装置の側面図である。
【図11】図6に示されたカムの内側の面を示す正面図である。
【図12】次の断面図が得られるように描かれた、図11に示されたものに似た側面図である。
【図13】図12に示された切断線に沿って得られた断面図である。
【図14】図12に示された切断線に沿って得られた断面図である。
【図15】図12に示された切断線に沿って得られた断面図である。
【図16】機械ラインの先頭に設置され、供給装置から供給される缶を受け取る移送スターホイールの一実施の形態の構成及び配置を示す分解斜視図である。
【図17】ネッキング形成のタレット間で缶を移送するために使用される移送スターホイールの一実施の形態の構成及び配置を示す分解斜視図である。
【図18】図17に示す移送スターホイールとそれらの上流に設置されるタレットスターホイールとの間の関係を示す斜視図である。
【図19】図18に描かれた装置の平面図である。
【図20】図18に描かれた装置の正面図である。
【図21】この発明において使用される供給装置の一実施の形態を示す斜視図であり、比較的長い缶を受け入れ、送り込むように構成されたものを示している。
【図22】この発明において使用される供給装置の一実施の形態を示す斜視図であり、比較的長い缶を受け入れ、送り込むように構成されたものを示している。
【図23】比較的短い缶を受け入れ、送り込むように調整された、図21及び図22に示された供給装置を示す斜視図である。
【図24】比較的短い缶を受け入れ、送り込むように調整された、図21及び図22に示された供給装置を示す斜視図である。
【図25】図21乃至図24に示された装置の分解斜視図である。
【図26】上記図面に描かれたもののような機構を用いてネッキング加工された缶を受け入れ、排出するために使用される缶排出装置の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図27】上記図面に描かれたもののような機構を用いてネッキング加工された缶を受け入れ、排出するために使用される缶排出装置の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図28】図26及び図27に示された実施の形態の排出装置を示す斜視図であり、図26及び図27に示された装置用の缶よりも短い缶を扱うように構成されている。
【図29】図26及び図27に示された実施の形態の排出装置を示す斜視図であり、図26及び図27に示された装置用の缶よりも短い缶を扱うように構成されている。
【図30】図26乃至図29に描かれた缶排出装置を示す分解斜視図である。
【図31】位置変更可能なタレットの位置変更を容易にするために取り付けられた調整具の一実施の形態における配置を示す斜視図である。
【図32】図31に示された調整具の斜視図である。
【図33】この発明の一実施の形態において使用される揺動可能なクランプ/ダイ装置の一実施の形態を示す斜視図であり、ダイを滑らせて新しいダイに取り替えることができる開放位置、即ちクランプしない位置まで後方に回転されたクランプを示している。
【図34】拘束位置に固定された、揺動可能なクランプを描いた図33に示された装置の正面図である。
【図35】拘束位置に固定された揺動可能なクランプを示す正面図であり、クランプによって係合されたダイの部分を示している。
【図36】クランプの第2の実施の形態を示す正面図であり、固定ボルトが弛緩された際に、完全に取り外すことが可能なように構成されている。
【図37】図2において文字Aによって示された円で囲まれた機構を示しており、図35及び図36に示された実施の形態におけるクランプの一部を形成するクランプの取付ブラケットの一例が、ダイブロックに固定される方法とともに、ダイ及びノックアウトラムユニットがダイブロックに固定される方法を描いている。
【図38】ダイ及びノックアウトラムユニットがダイブロックに固定されるものによって、一実施の形態の詳細を示す平面図である。
【図39】ダイ及びノックアウトラムユニットがダイブロックに固定されるものによって、一実施の形態の詳細を示す断面正面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械ラインを構成する方法で互いに協力するように配置された複数の機械装置と、
缶が前記機械ラインの缶供給部から缶排出部へ通過し、所定の形状を呈する進路に沿って移動する際に、少なくとも、前記缶の移送、保持、操作及び形成のうちの一つを行うため、並びに、
第1の組の寸法を有する缶の修正に適した設定から、第2の組の寸法を有する缶に適した設定に切り替えるために必要な作業を最小限に抑えるため、
前記機械装置に関連する、及び/又は前記機械装置の一部を構成する装置手段と、
を備えた機械配置。
【請求項2】
前記機械装置は、それぞれ第1及び第2タレットを備え、
前記装置手段は、
前記両タレット間距離が、ネッキング加工される缶の長さに対して調整可能となるように、前記第1及び第2タレットの一方を他方に対して移動させる手段を備えた
請求項1に記載の機械配置。
【請求項3】
前記移動手段は、前記第1及び第2タレットの一方を他方に対して位置変更するために、選択的に操作可能である位置調整駆動装置を備えた請求項2に記載の機械配置。
【請求項4】
前記移動手段は、動かないように機械シャーシに固定されたテーブルを更に備え、
前記テーブルは、前記駆動装置が支持部を前記テーブルに沿って移動させるように、前記駆動装置と協力し、
前記支持部は、前記支持部を前記テーブルに固定するためのロック装置を含む
請求項3に記載の機械配置。
【請求項5】
前記位置調整駆動装置は、前記第1及び第2タレットの一方に位置変更を生じさせるために、回動可能であるネジ軸を備えた請求項3に記載の機械配置。
【請求項6】
前記第1及び第2タレットの一方は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置との一方を支持し、
前記第1及び第2タレットの他方は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置との他方を支持する
請求項2に記載の機械配置。
【請求項7】
前記装置手段は、
前記第1及び第2タレットに対して所定の動作位置に缶を支持し、第1及び第2の分離セグメントを含むタレットスターホイール装置を備え、
前記第1及び第2の分離セグメントは、前記第1及び第2タレット間距離がネッキング加工される缶の長さに対して調整された際に、前記第1及び第2セグメント間距離が同時に変更されるように、前記第1及び第2タレットにそれぞれ支持された
請求項2に記載の機械配置。
【請求項8】
前記所定の動作位置は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置とに対して、一直線に並ぶ位置である請求項2に記載の機械配置。
【請求項9】
前記装置手段は、
タレット機構の適切な位置にスライド可能に配置された複数のダイと、
複数のボルトによって前記タレット機構に固定された複数のクランプと、を備え、
各クランプは、各ダイの一部に係合して前記タレット機構に前記ダイを保持する係合面を有する
請求項1に記載の機械配置。
【請求項10】
前記複数のクランプは、前記タレット機構にそれぞれ揺動可能に支持された請求項9に記載の機械配置。
【請求項11】
前記各クランプは、少なくとも1つのダイを前記タレット機構の適切な位置に保持する位置から、離れるように回転された開放位置に、前記クランプを保持する戻り止めを有する請求項10に記載の機械配置。
【請求項12】
前記各クランプは、ボルトによって前記タレット機構に固定された請求項9に記載の機械配置。
【請求項13】
各機械装置は、
タレットスターホイール及び移送スターホイールをそれぞれ支持し、同期して反対方向に回動する平行な第1及び第2の軸を有し、
前記タレットスターホイール及び前記移送スターホイールは、それらの間を缶が通過し、所定の形状を呈する前記進路の一部に沿って前記缶が移動するように配置され、
前記装置手段は、
前記第1の軸及び前記第2の軸にそれぞれ関連する第1及び第2のタイミングプレートを備え、
各タイミングプレートは、関連する前記軸に対して位置調整が可能で、適切な位置に固定されるとともに、前記第1タイミングプレートが前記タレットスターホイールに関連し、前記第2タイミングプレートが前記移送スターホイールを前記第2の軸に接続させる構成を有するように構成された
請求項1に記載の機械配置。
【請求項14】
前記タレットスターホイール及び前記移送スターホイールは、異なるタレットスターホイールと異なる移送スターホイールとにそれぞれ交換可能であり、前記第1及び第2タイミングプレートは、前記各軸のそれぞれ適切な位置に一旦調整及び固定されると、前記軸における前記タイミングプレートの位置的な配置によって、交換後のタレットスターホイール及び交換後の移送スターホイール間の位置関係を、交換前の前記スターホイール及び前記移送スターホイール間の位置関係と同じにさせるものである請求項13に記載の機械配置。
【請求項15】
各機械装置は、所定の形状を呈する進路の一部に沿って缶を移送するように構成された、交換可能なスターホイールを支持する駆動軸を有し、
前記装置手段は、前記駆動軸に関連するタイミングプレートを備え、
前記タイミングプレートは、前記駆動軸に対して位置調整が可能で、適切な位置に固定されるとともに、交換可能な第1スターホイールが交換可能な第2スターホイールに取り替えられた際に、前記第2スターホイールが、前記駆動軸に対して、取り替えられた前記第1スターホイールと同じ角回転の関係となるように、交換可能な前記第1スターホイールを前記軸に接続するように構成された
請求項1に記載の機械配置。
【請求項16】
前記第2スターホイールは、前記第1スターホイールの缶受取凹部に対して異なる直径の缶受取凹部を有する請求項15に記載の機械配置。
【請求項17】
交換可能な前記各スターホイールは、第1及び第2セグメントを備えた請求項15に記載の機械配置。
【請求項18】
前記機械装置は、第1及び第2タレットをそれぞれ備え、
前記第1及び第2セグメントは、前記第1及び第2セグメントがそれぞれ前記第1及び第2タレットに関連するタレットスターホイール装置の分離セグメントを構成する
請求項17に記載の機械配置。
【請求項19】
前記第1及び第2セグメントは、単一ユニットを形成するように接続可能であり、前記単一ユニットの幅を調整するために選択される、それぞれ異なる幅を有する複数の第2セグメントが存在する請求項17に記載の機械配置。
【請求項20】
前記第1セグメントは、その周囲に、等間隔に配置された複数の缶受取凹部を有し、
各凹部は、真空導管の第1部分が形成され、
各第2セグメントは、前記真空導管の第2部分が形成され、
各真空導管は、前記第1及び第2セグメントが共に固定されて、前記真空導管の前記第1及び第2部分が互いに一致した際に、完全なものになる
請求項19に記載の機械配置。
【請求項21】
前記機械ラインの上流端及び下流端に供給装置と排出装置とを更に備え、
前記装置手段は、互いに接近及び離隔する方向にスライド可能となるように、互いに動作可能に相互に連結された第1及び第2の半体をそれぞれ含む前記供給装置及び排出装置を備えた
請求項13に記載の機械配置。
【請求項22】
前記供給装置及び排出装置のそれぞれの前記2つの半体は、複数の軸によって互いに移動可能に支持された請求項21に記載の機械配置。
【請求項23】
延設された前記軸を通すカラーが、前記2つの半体に固定され、前記供給装置及び排出装置の再設定を可能にするため、選択的に締め付け/解放されるように配置された請求項22に記載の機械配置。
【請求項24】
前記所定の形状は、蛇行するものである請求項13に記載の機械配置。
【請求項25】
前記機械装置は、少なくともその一部に、複数の機械モジュール、及び/又は共通のシャーシに取り付けられた複数の機械を備えた請求項13に記載の機械配置。
【請求項26】
前記第1タレットは、前記第2タレットに対して移動可能であるとともに、前記第1タレットは、
カム支持部と、
前記カム支持部に動かないように支持されたカムと、
前記カムに対して回動可能であり、共に同期して回動するように前記第1及び第2タレットを動作可能に相互に連結する駆動軸と接続された支持ブロックと、を備え、
前記装置手段は、
前記第1タレットの前記第2タレットに対する位置の変更が、選択的に操作可能である位置調整駆動装置と、
前記第1タレットが前記位置調整駆動装置によって前記第2タレットに対して移動される際に、位置を変更する間に前記カム支持部及び前記支持ブロック間の位置関係が変わらないように、位置を変更する間、前記カム支持部及び前記支持ブロックを相互に連結する軸調整具と、
を備えた請求項2に記載の機械配置。
【請求項27】
タレット装置を含むとともに、缶をネッキング加工するためのネッキング加工機を備え、
前記タレット装置は、
固定タレットと、
軸方向へ移動可能なタレットと、を備え、
軸方向へ移動可能な前記タレットの軸上の位置は、異なる長さの缶に合わせて即時に調整可能な前記タレット装置を構成するように、前記固定タレットに対して選択的に調整可能である機械配置。
【請求項28】
前記可動タレットは、固定ベース部にスライド可能に支持されるとともに、前記可動タレットを移動させて前記ベース部に対する位置を変更することが選択的に操作可能である位置調整駆動装置と動作可能に接続された請求項27に記載の機械配置。
【請求項29】
前記固定タレットは、前記ベース部に動かないように支持された請求項27に記載の機械配置。
【請求項30】
前記位置調整駆動装置は、フレームと前記可動タレットとに動作可能に相互に連結されたネジ軸を含む請求項28に記載の機械配置。
【請求項31】
前記可動タレットは、押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方を支持する支持機構を有し、
前記固定タレットは、前記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラムとの他方を支持する
請求項27に記載の機械配置。
【請求項32】
注入ポートと、
出口ポートと、
前記注入ポート及び出口ポートを流体が流れるように相互に連結する、螺旋状に巻かれたチューブと、
を含む注油装置を更に備えた請求項27に記載の機械配置。
【請求項33】
前記注入ポートは、回動するように駆動されて前記タレット装置の長さを基本的に伸ばす、軸方向に固定された軸に形成され、
前記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方が支持された前記支持機構は、共に同期して回動するように、前記軸にスプライン結合され、
前記出口ポートは、前記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方に潤滑油を供給するため、前記支持機構に関連し、
螺旋状に巻かれた前記チューブは、前記軸の周囲に配置された
請求項32に記載の機械配置。
【請求項34】
前記軸は、潤滑油が前記注入ポートに供給される際に通る同軸の孔を有し、
前記注入ポートは、前記可動タレットが第1及び第2移動制限間を前記軸に沿って移動可能となるように、並びに、前記第1及び第2移動制限間の移動の間に前記注入ポート及び出口ポート間の流体の流れを維持する方法で、螺旋状に巻かれた前記チューブが伸長/収縮するように定められた位置で、前記軸に形成された
請求項33に記載の機械配置。
【請求項35】
前記可動タレットは、カム支持部と、前記カム支持部に動かないように支持されたカムとを備え、
前記カム支持部は、前記カム支持部がタレット駆動軸に対して軸方向に移動可能となるように、前記固定タレット及び可動タレット間に延設された前記タレット駆動軸の一端部を支持するベアリングを内蔵する
請求項27に記載の機械配置。
【請求項36】
前記可動タレットは、前記カム及び前記カム支持部に対して回動可能な支持ブロックを更に備え、
前記支持ブロックは、共に同期して回動するように、前記タレット駆動軸に対して選択的に相互に連結可能である
請求項35に記載の機械配置。
【請求項37】
前記支持ブロックは、前記支持ブロックが前記カムに対して回動されたその時に往復運動を生じさせる方法で、前記カムに動作可能に接続された缶ネッキング加工装置を支持するように構成された請求項36に記載の機械配置。
【請求項38】
前記缶ネッキング加工装置は、複数の押し板/ラム装置と複数のダイ及びノックアウトラム装置との一方を備えた請求項37に記載の機械配置。
【請求項39】
前記タレット駆動軸と同期して回動可能な第1及び第2の分離セグメントを含むタレットスターホイールを更に備え、
前記第1セグメントは、共に軸方向に移動可能となるように前記可動タレットに支持され、
前記第2セグメントは、前記固定タレットに支持され、
前記第1及び第2セグメントは、前記第1及び第2セグメントによって支持された複数の缶が、複数の押し板/ラム装置並びに複数のダイ及びノックアウトラム装置に対して所定の動作関係で支持されるように、前記複数の押し板/ラム装置並びに複数のダイ及びノックアウトラム装置と協力する
請求項38に記載の機械配置。
【請求項40】
前記タレット駆動軸に対して平行で、同期して回動可能となる関係に配置された移送駆動軸と、
前記移送駆動軸に取り付けられ、それらの間で缶を移送するように前記タレットスターホイールと協力する移送スターホイールと、
を更に備えた請求項35に記載の機械配置。
【請求項41】
前記移送スターホイールは、単一ユニットを形成するように互いに接続される構成を有する第1及び第2の部品を備え、前記移送スターホイールの第1部品は、
複数の缶受取凹部と、
1つの凹部にそれぞれ開口し、陰圧源と接続された複数の対応真空ポートと、
前記真空ポートに流体が流れるように、前記複数の凹部にそれぞれ形成された複数の導管部と、が形成され、
前記導管部は、閉塞端と開放端とを有するとともに、缶が凹部に入った際に、缶が入った前記凹部の導管に供給された陰圧が、前記缶の側壁に適用される吸引効果の影響によって、缶を適切な位置に保持するように構成された請求項40に記載の機械配置。
【請求項42】
前記移送スターホイールの前記第2部品は、それぞれ異なる幅を有し、前記移送スターホイールの全体の幅を変えるために前記第1部品に接続可能である複数の追加部材の中から選択可能な請求項41に記載の機械配置。
【請求項43】
前記複数の追加部材のそれぞれは、前記移送スターホイールの前記第1部品の凹部に対応する複数の缶受取凹部を有し、
前記各缶受取凹部は、前記移送スターホイールの前記第1部品の前記導管部に一致して、前記導管の長さを修正するように構成された導管伸長部を有する
請求項42に記載の機械配置。
【請求項44】
押し板及びラム装置、並びにダイ及びノックアウトラム装置の一方を支持する第1タレットと、
前記押し板及びラム装置、並びにダイ及びノックアウトラム装置の他方を支持する第2タレットと、
を有する機械装置を備えた缶ネッキング加工機ラインを、第1の缶ネッキング加工の設定から異なる缶ネッキング加工の設定に切り替える方法であって、
前記第1タレットを前記第2タレットに対して移動させることにより、缶の長さの変更に合わせて、前記設定を調整するステップと、
ネッキング加工される缶の長さに応じて、前記押し板及び前記ダイ間の距離を調整するステップと、
を備えた方法。
【請求項45】
第1及び第2タレットスターホイールセグメント間距離が、前記第1及び第2タレット間距離の変更と共に変わるように、前記第1タレットスターホイールセグメントを前記第1タレットに接続し、前記第2タレットスターホイールセグメントを前記第2タレットに接続するステップを更に備えた請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1及び第2タレットスターホイールセグメントの一方と移送スターホイールとを、それぞれの駆動軸に、動作可能に相互に連結するタイミングプレートを使用することによって、並びに、
前記タレットスターホイールと移送スターホイールとを再び同期させることを必要とせずに、タレットスターホイールセグメント及び移送スターホイールの取り替えができるように、前記タレットスターホイール及び移送スターホイールセグメント間の所望の同期が得られた際に、前記タイミングプレートを前記各駆動軸に固定することによって、
前記第1及び第2タレットスターホイールセグメントと前記タレットスターホイールの両側に設置された前記移送スターホイールとの間の回動関係を同期させるステップ
を更に備えた請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記移送スターホイールの第1セグメントを移送スターホイールの駆動軸に動作可能に接続すること、及び、修正される缶の長さに応じて選択された幅を有するように選択された第2セグメントを、前記第1セグメントに動作可能に接続することによって、移送スターホイールの缶を支持する幅を調整するステップを更に備えた請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記第1セグメントに第1導管部を、前記第2セグメントに第2導管部を形成すること、並びに、前記移送スターホイールの前記第1及び第2セグメントの結合された幅によって伸長される閉塞導管を形成するように、前記第1及び第2導管部を結合することによって、前記移送スターホイールに形成された真空導管の長さを修正するステップを更に備えた請求項47に記載の方法。
【請求項1】
機械ラインを構成する方法で互いに協力するように配置された複数の機械装置と、
缶が前記機械ラインの缶供給部から缶排出部へ通過し、所定の形状を呈する進路に沿って移動する際に、少なくとも、前記缶の移送、保持、操作及び形成のうちの一つを行うため、並びに、
第1の組の寸法を有する缶の修正に適した設定から、第2の組の寸法を有する缶に適した設定に切り替えるために必要な作業を最小限に抑えるため、
前記機械装置に関連する、及び/又は前記機械装置の一部を構成する装置手段と、
を備えた機械配置。
【請求項2】
前記機械装置は、それぞれ第1及び第2タレットを備え、
前記装置手段は、
前記両タレット間距離が、ネッキング加工される缶の長さに対して調整可能となるように、前記第1及び第2タレットの一方を他方に対して移動させる手段を備えた
請求項1に記載の機械配置。
【請求項3】
前記移動手段は、前記第1及び第2タレットの一方を他方に対して位置変更するために、選択的に操作可能である位置調整駆動装置を備えた請求項2に記載の機械配置。
【請求項4】
前記移動手段は、動かないように機械シャーシに固定されたテーブルを更に備え、
前記テーブルは、前記駆動装置が支持部を前記テーブルに沿って移動させるように、前記駆動装置と協力し、
前記支持部は、前記支持部を前記テーブルに固定するためのロック装置を含む
請求項3に記載の機械配置。
【請求項5】
前記位置調整駆動装置は、前記第1及び第2タレットの一方に位置変更を生じさせるために、回動可能であるネジ軸を備えた請求項3に記載の機械配置。
【請求項6】
前記第1及び第2タレットの一方は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置との一方を支持し、
前記第1及び第2タレットの他方は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置との他方を支持する
請求項2に記載の機械配置。
【請求項7】
前記装置手段は、
前記第1及び第2タレットに対して所定の動作位置に缶を支持し、第1及び第2の分離セグメントを含むタレットスターホイール装置を備え、
前記第1及び第2の分離セグメントは、前記第1及び第2タレット間距離がネッキング加工される缶の長さに対して調整された際に、前記第1及び第2セグメント間距離が同時に変更されるように、前記第1及び第2タレットにそれぞれ支持された
請求項2に記載の機械配置。
【請求項8】
前記所定の動作位置は、a)押え板及びラム装置とb)ネッキングダイ及びノックアウトラム装置とに対して、一直線に並ぶ位置である請求項2に記載の機械配置。
【請求項9】
前記装置手段は、
タレット機構の適切な位置にスライド可能に配置された複数のダイと、
複数のボルトによって前記タレット機構に固定された複数のクランプと、を備え、
各クランプは、各ダイの一部に係合して前記タレット機構に前記ダイを保持する係合面を有する
請求項1に記載の機械配置。
【請求項10】
前記複数のクランプは、前記タレット機構にそれぞれ揺動可能に支持された請求項9に記載の機械配置。
【請求項11】
前記各クランプは、少なくとも1つのダイを前記タレット機構の適切な位置に保持する位置から、離れるように回転された開放位置に、前記クランプを保持する戻り止めを有する請求項10に記載の機械配置。
【請求項12】
前記各クランプは、ボルトによって前記タレット機構に固定された請求項9に記載の機械配置。
【請求項13】
各機械装置は、
タレットスターホイール及び移送スターホイールをそれぞれ支持し、同期して反対方向に回動する平行な第1及び第2の軸を有し、
前記タレットスターホイール及び前記移送スターホイールは、それらの間を缶が通過し、所定の形状を呈する前記進路の一部に沿って前記缶が移動するように配置され、
前記装置手段は、
前記第1の軸及び前記第2の軸にそれぞれ関連する第1及び第2のタイミングプレートを備え、
各タイミングプレートは、関連する前記軸に対して位置調整が可能で、適切な位置に固定されるとともに、前記第1タイミングプレートが前記タレットスターホイールに関連し、前記第2タイミングプレートが前記移送スターホイールを前記第2の軸に接続させる構成を有するように構成された
請求項1に記載の機械配置。
【請求項14】
前記タレットスターホイール及び前記移送スターホイールは、異なるタレットスターホイールと異なる移送スターホイールとにそれぞれ交換可能であり、前記第1及び第2タイミングプレートは、前記各軸のそれぞれ適切な位置に一旦調整及び固定されると、前記軸における前記タイミングプレートの位置的な配置によって、交換後のタレットスターホイール及び交換後の移送スターホイール間の位置関係を、交換前の前記スターホイール及び前記移送スターホイール間の位置関係と同じにさせるものである請求項13に記載の機械配置。
【請求項15】
各機械装置は、所定の形状を呈する進路の一部に沿って缶を移送するように構成された、交換可能なスターホイールを支持する駆動軸を有し、
前記装置手段は、前記駆動軸に関連するタイミングプレートを備え、
前記タイミングプレートは、前記駆動軸に対して位置調整が可能で、適切な位置に固定されるとともに、交換可能な第1スターホイールが交換可能な第2スターホイールに取り替えられた際に、前記第2スターホイールが、前記駆動軸に対して、取り替えられた前記第1スターホイールと同じ角回転の関係となるように、交換可能な前記第1スターホイールを前記軸に接続するように構成された
請求項1に記載の機械配置。
【請求項16】
前記第2スターホイールは、前記第1スターホイールの缶受取凹部に対して異なる直径の缶受取凹部を有する請求項15に記載の機械配置。
【請求項17】
交換可能な前記各スターホイールは、第1及び第2セグメントを備えた請求項15に記載の機械配置。
【請求項18】
前記機械装置は、第1及び第2タレットをそれぞれ備え、
前記第1及び第2セグメントは、前記第1及び第2セグメントがそれぞれ前記第1及び第2タレットに関連するタレットスターホイール装置の分離セグメントを構成する
請求項17に記載の機械配置。
【請求項19】
前記第1及び第2セグメントは、単一ユニットを形成するように接続可能であり、前記単一ユニットの幅を調整するために選択される、それぞれ異なる幅を有する複数の第2セグメントが存在する請求項17に記載の機械配置。
【請求項20】
前記第1セグメントは、その周囲に、等間隔に配置された複数の缶受取凹部を有し、
各凹部は、真空導管の第1部分が形成され、
各第2セグメントは、前記真空導管の第2部分が形成され、
各真空導管は、前記第1及び第2セグメントが共に固定されて、前記真空導管の前記第1及び第2部分が互いに一致した際に、完全なものになる
請求項19に記載の機械配置。
【請求項21】
前記機械ラインの上流端及び下流端に供給装置と排出装置とを更に備え、
前記装置手段は、互いに接近及び離隔する方向にスライド可能となるように、互いに動作可能に相互に連結された第1及び第2の半体をそれぞれ含む前記供給装置及び排出装置を備えた
請求項13に記載の機械配置。
【請求項22】
前記供給装置及び排出装置のそれぞれの前記2つの半体は、複数の軸によって互いに移動可能に支持された請求項21に記載の機械配置。
【請求項23】
延設された前記軸を通すカラーが、前記2つの半体に固定され、前記供給装置及び排出装置の再設定を可能にするため、選択的に締め付け/解放されるように配置された請求項22に記載の機械配置。
【請求項24】
前記所定の形状は、蛇行するものである請求項13に記載の機械配置。
【請求項25】
前記機械装置は、少なくともその一部に、複数の機械モジュール、及び/又は共通のシャーシに取り付けられた複数の機械を備えた請求項13に記載の機械配置。
【請求項26】
前記第1タレットは、前記第2タレットに対して移動可能であるとともに、前記第1タレットは、
カム支持部と、
前記カム支持部に動かないように支持されたカムと、
前記カムに対して回動可能であり、共に同期して回動するように前記第1及び第2タレットを動作可能に相互に連結する駆動軸と接続された支持ブロックと、を備え、
前記装置手段は、
前記第1タレットの前記第2タレットに対する位置の変更が、選択的に操作可能である位置調整駆動装置と、
前記第1タレットが前記位置調整駆動装置によって前記第2タレットに対して移動される際に、位置を変更する間に前記カム支持部及び前記支持ブロック間の位置関係が変わらないように、位置を変更する間、前記カム支持部及び前記支持ブロックを相互に連結する軸調整具と、
を備えた請求項2に記載の機械配置。
【請求項27】
タレット装置を含むとともに、缶をネッキング加工するためのネッキング加工機を備え、
前記タレット装置は、
固定タレットと、
軸方向へ移動可能なタレットと、を備え、
軸方向へ移動可能な前記タレットの軸上の位置は、異なる長さの缶に合わせて即時に調整可能な前記タレット装置を構成するように、前記固定タレットに対して選択的に調整可能である機械配置。
【請求項28】
前記可動タレットは、固定ベース部にスライド可能に支持されるとともに、前記可動タレットを移動させて前記ベース部に対する位置を変更することが選択的に操作可能である位置調整駆動装置と動作可能に接続された請求項27に記載の機械配置。
【請求項29】
前記固定タレットは、前記ベース部に動かないように支持された請求項27に記載の機械配置。
【請求項30】
前記位置調整駆動装置は、フレームと前記可動タレットとに動作可能に相互に連結されたネジ軸を含む請求項28に記載の機械配置。
【請求項31】
前記可動タレットは、押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方を支持する支持機構を有し、
前記固定タレットは、前記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラムとの他方を支持する
請求項27に記載の機械配置。
【請求項32】
注入ポートと、
出口ポートと、
前記注入ポート及び出口ポートを流体が流れるように相互に連結する、螺旋状に巻かれたチューブと、
を含む注油装置を更に備えた請求項27に記載の機械配置。
【請求項33】
前記注入ポートは、回動するように駆動されて前記タレット装置の長さを基本的に伸ばす、軸方向に固定された軸に形成され、
前記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方が支持された前記支持機構は、共に同期して回動するように、前記軸にスプライン結合され、
前記出口ポートは、前記押し板/ラム装置とダイ及びノックアウトラム装置との一方に潤滑油を供給するため、前記支持機構に関連し、
螺旋状に巻かれた前記チューブは、前記軸の周囲に配置された
請求項32に記載の機械配置。
【請求項34】
前記軸は、潤滑油が前記注入ポートに供給される際に通る同軸の孔を有し、
前記注入ポートは、前記可動タレットが第1及び第2移動制限間を前記軸に沿って移動可能となるように、並びに、前記第1及び第2移動制限間の移動の間に前記注入ポート及び出口ポート間の流体の流れを維持する方法で、螺旋状に巻かれた前記チューブが伸長/収縮するように定められた位置で、前記軸に形成された
請求項33に記載の機械配置。
【請求項35】
前記可動タレットは、カム支持部と、前記カム支持部に動かないように支持されたカムとを備え、
前記カム支持部は、前記カム支持部がタレット駆動軸に対して軸方向に移動可能となるように、前記固定タレット及び可動タレット間に延設された前記タレット駆動軸の一端部を支持するベアリングを内蔵する
請求項27に記載の機械配置。
【請求項36】
前記可動タレットは、前記カム及び前記カム支持部に対して回動可能な支持ブロックを更に備え、
前記支持ブロックは、共に同期して回動するように、前記タレット駆動軸に対して選択的に相互に連結可能である
請求項35に記載の機械配置。
【請求項37】
前記支持ブロックは、前記支持ブロックが前記カムに対して回動されたその時に往復運動を生じさせる方法で、前記カムに動作可能に接続された缶ネッキング加工装置を支持するように構成された請求項36に記載の機械配置。
【請求項38】
前記缶ネッキング加工装置は、複数の押し板/ラム装置と複数のダイ及びノックアウトラム装置との一方を備えた請求項37に記載の機械配置。
【請求項39】
前記タレット駆動軸と同期して回動可能な第1及び第2の分離セグメントを含むタレットスターホイールを更に備え、
前記第1セグメントは、共に軸方向に移動可能となるように前記可動タレットに支持され、
前記第2セグメントは、前記固定タレットに支持され、
前記第1及び第2セグメントは、前記第1及び第2セグメントによって支持された複数の缶が、複数の押し板/ラム装置並びに複数のダイ及びノックアウトラム装置に対して所定の動作関係で支持されるように、前記複数の押し板/ラム装置並びに複数のダイ及びノックアウトラム装置と協力する
請求項38に記載の機械配置。
【請求項40】
前記タレット駆動軸に対して平行で、同期して回動可能となる関係に配置された移送駆動軸と、
前記移送駆動軸に取り付けられ、それらの間で缶を移送するように前記タレットスターホイールと協力する移送スターホイールと、
を更に備えた請求項35に記載の機械配置。
【請求項41】
前記移送スターホイールは、単一ユニットを形成するように互いに接続される構成を有する第1及び第2の部品を備え、前記移送スターホイールの第1部品は、
複数の缶受取凹部と、
1つの凹部にそれぞれ開口し、陰圧源と接続された複数の対応真空ポートと、
前記真空ポートに流体が流れるように、前記複数の凹部にそれぞれ形成された複数の導管部と、が形成され、
前記導管部は、閉塞端と開放端とを有するとともに、缶が凹部に入った際に、缶が入った前記凹部の導管に供給された陰圧が、前記缶の側壁に適用される吸引効果の影響によって、缶を適切な位置に保持するように構成された請求項40に記載の機械配置。
【請求項42】
前記移送スターホイールの前記第2部品は、それぞれ異なる幅を有し、前記移送スターホイールの全体の幅を変えるために前記第1部品に接続可能である複数の追加部材の中から選択可能な請求項41に記載の機械配置。
【請求項43】
前記複数の追加部材のそれぞれは、前記移送スターホイールの前記第1部品の凹部に対応する複数の缶受取凹部を有し、
前記各缶受取凹部は、前記移送スターホイールの前記第1部品の前記導管部に一致して、前記導管の長さを修正するように構成された導管伸長部を有する
請求項42に記載の機械配置。
【請求項44】
押し板及びラム装置、並びにダイ及びノックアウトラム装置の一方を支持する第1タレットと、
前記押し板及びラム装置、並びにダイ及びノックアウトラム装置の他方を支持する第2タレットと、
を有する機械装置を備えた缶ネッキング加工機ラインを、第1の缶ネッキング加工の設定から異なる缶ネッキング加工の設定に切り替える方法であって、
前記第1タレットを前記第2タレットに対して移動させることにより、缶の長さの変更に合わせて、前記設定を調整するステップと、
ネッキング加工される缶の長さに応じて、前記押し板及び前記ダイ間の距離を調整するステップと、
を備えた方法。
【請求項45】
第1及び第2タレットスターホイールセグメント間距離が、前記第1及び第2タレット間距離の変更と共に変わるように、前記第1タレットスターホイールセグメントを前記第1タレットに接続し、前記第2タレットスターホイールセグメントを前記第2タレットに接続するステップを更に備えた請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1及び第2タレットスターホイールセグメントの一方と移送スターホイールとを、それぞれの駆動軸に、動作可能に相互に連結するタイミングプレートを使用することによって、並びに、
前記タレットスターホイールと移送スターホイールとを再び同期させることを必要とせずに、タレットスターホイールセグメント及び移送スターホイールの取り替えができるように、前記タレットスターホイール及び移送スターホイールセグメント間の所望の同期が得られた際に、前記タイミングプレートを前記各駆動軸に固定することによって、
前記第1及び第2タレットスターホイールセグメントと前記タレットスターホイールの両側に設置された前記移送スターホイールとの間の回動関係を同期させるステップ
を更に備えた請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記移送スターホイールの第1セグメントを移送スターホイールの駆動軸に動作可能に接続すること、及び、修正される缶の長さに応じて選択された幅を有するように選択された第2セグメントを、前記第1セグメントに動作可能に接続することによって、移送スターホイールの缶を支持する幅を調整するステップを更に備えた請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記第1セグメントに第1導管部を、前記第2セグメントに第2導管部を形成すること、並びに、前記移送スターホイールの前記第1及び第2セグメントの結合された幅によって伸長される閉塞導管を形成するように、前記第1及び第2導管部を結合することによって、前記移送スターホイールに形成された真空導管の長さを修正するステップを更に備えた請求項47に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図2】
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【図18】
【図19】
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【図28】
【図29】
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【図32】
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【図34】
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【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【公表番号】特表2008−520520(P2008−520520A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543067(P2007−543067)
【出願日】平成17年10月24日(2005.10.24)
【国際出願番号】PCT/US2005/038310
【国際公開番号】WO2006/055185
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(501465366)デラウエア キャピタル フォーメイション、インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月24日(2005.10.24)
【国際出願番号】PCT/US2005/038310
【国際公開番号】WO2006/055185
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(501465366)デラウエア キャピタル フォーメイション、インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】
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