説明

機能タイマー

【課題】容易かつ簡単に、機能に対応した所定時間を計測することができるとともに、現在時刻を知ることができ、かつ目覚まし時計としても利用することができる機能タイマーを提供すること。
【解決手段】本発明の機能タイマーは、現在時刻46又は各機能の残量時間47、目覚まし時刻48及び複数の機能マーク25を表示する表示部20と、各機能の残量時間47を計測する機能別タイマー機能52と、目覚まし時刻48を計測する目覚ましタイマー機能57とを備えている。タイマー本体には、機能別タイマー機能52をスタート又はストップさせるスタート/ストップボタン3と、時間入力ボタン2と、アラーム機能53とが設けられている。いずれかの機能マーク25が選択された場合、制御部55は機能別タイマー機能52を作動させて、入力した所定時間経過後に、機能別タイマー機能52からの信号により当該機能マークを動作させるとともに、アラーム機能を作動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能に対応した所定時間を認識することができ、かつ現在時刻を知ることができ、さらに目覚まし時計としても利用することができる機能タイマーに関する。
【背景技術】
【0002】
母親などは、乳幼児に対して授乳したり、添い寝や寝かしつけたり、トイレトレーニングしたり、投薬を行ったりする時間を認識するために、それぞれの行為を行う時刻を覚えておくか、それぞれの行為に対応する時間を計測する必要がある。
【0003】
このうち、各種行為を行う時刻を覚えておく方法としては、目覚まし時計を鳴らす方法などがあり、また、各種行為に対応する時間を計測する方法としては、例えば、ストップウォッチを用いて計測する方法などがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、母親などは、上述のように、授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬といった様々な行為(機能とも言う)を平行して行う必要があるため、複数の目覚まし時計や、複数のストップウォッチを用いる必要がある。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、容易かつ簡単に、各種機能に対応した所定時間を計測することができるとともに、現在時刻を知ることができ、かつ目覚まし時計としても利用することができる機能タイマーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、タイマー本体と、タイマー本体に設けられ、少なくとも現在時刻又は各機能の残量時間、目覚まし時刻及び複数の機能マークを表示する表示部と、タイマー本体に設けられ、各機能マークを選択するセレクトボタンと、各機能の残量時間を計測する機能別タイマー機能と、目覚まし時刻を計測する目覚ましタイマー機能と、タイマー本体に設けられ、機能別タイマー機能をスタート又はストップさせるスタート/ストップボタンと、タイマー本体に設けられ、現在時刻、各機能に対応する所定時間又は目覚まし時刻を入力する時間入力ボタンと、各機能に対応する所定時間が経過したこと又は目覚まし時刻になったことを通知するアラーム機能とを備え、セレクトボタンにより、いずれかの機能マークが選択され、かつ時間入力ボタンで当該機能マークに対応した所定時間が入力され、かつスタート/ストップボタンが入力された場合、制御部は機能別タイマー機能を作動させて、入力した所定時間経過後に、機能別タイマー機能からの信号により当該機能マークを動作させるとともに、アラーム機能を作動させることを特徴とする機能タイマーである。
【0007】
このような構成により、容易かつ簡単に、機能に対応した所定時間を計測することができるとともに、現在時刻を知ることができ、かつ目覚まし時計としても利用することができる。
【0008】
本発明は、アラーム機能が、振動することによって所定時間が経過したことを通知する振動アラーム機能と、音を発することによって所定時間が経過したことを通知する音アラーム機能とからなり、アラーム機能が、タイマー本体に設けられたアラーム機能選択ボタンにより、振動アラーム機能、音アラーム機能、又は振動アラーム機能と音アラーム機能の両機能のうちのいずれかが選択可能となっていることを特徴とする機能タイマーである。
【0009】
このような構成により、機能タイマーの使用場所や使用時間に合わせて、振動アラーム機能、音アラーム機能、又は振動アラーム機能と音アラーム機能の両機能を適宜選択することができる。
【0010】
本発明は、振動アラーム機能が、大きく振動する大振動機能と、小さく振動する小振動機能とを有することを特徴とする機能タイマーである。
【0011】
このような構成により、機能タイマーの使用場所や使用時間に合わせて、振動アラーム機能による振動の大きさ(大振動機能と小振動機能)を選択することができる。
【0012】
本発明は、入力された機能の所定時間が、各機能毎に記憶部に記憶され、入力された所定時間が経過してアラーム機能が作動しても、制御部は当該所定時間をリセットせず、スタート/ストップボタンが入力された場合、機能別タイマー機能を作動させ、前記所定時間経過後に、機能別タイマー機能からの信号により機能マークを動作させるとともに、アラーム機能を作動させることを特徴とする機能タイマーである。
【0013】
このような構成により、母親などは、所定の機能(授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬など)を行った後に、再度、当該機能に対応する所定時間を改めて記憶部に記憶させる必要が無くなるので、より容易かつ確実に、機能に対応する所定時間を計測することができる。
【0014】
本発明は、入力された機能の所定時間は、各機能毎に記憶部に記憶され、入力された所定時間が経過する前に、スタート/ストップボタンが入力されて機能別タイマー機能がストップした場合、一定時間経過後にスタート/ストップボタンが再度入力されると、制御部は、機能別タイマー機能を作動させ、前記所定時間経過後に、機能別タイマー機能からの信号により機能マークを動作させるとともに、アラーム機能を作動させることを特徴とする機能タイマーである。
【0015】
このような構成により、母親などは、入力した所定時間が経過する前に、機能別タイマー機能を止めた場合であっても、所定の機能(授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬など)を行った後に、再度、当該機能に対応する所定時間を改めて記憶部に記憶させる必要が無くなる。このため、母親などは、より容易かつ確実に、機能に対応する所定時間を計測することができる。
【0016】
本発明は、時間入力ボタンが、時を入力する時入力ボタンと、分を入力する分入力ボタンとを有することを特徴とする機能タイマーである。
【0017】
本発明は、タイマー本体には点灯ボタンが設けられ、当該点灯ボタンが押圧されると、表示部が点灯することを特徴とする機能タイマーである。
【0018】
このような構成により、母親などは、暗い場所でも、機能タイマーを使用することができる。
【0019】
本発明は、タイマー本体に、前記各ボタンを入力しても機能しないようにロックするロックスイッチが設けられたことを特徴とする機能タイマーである。
【0020】
このような構成により、母親などが、セレクトボタン、スタート/ストップボタン、時間入力ボタンなどの各ボタンを誤って入力してしまうことを防止することができる。
【0021】
本発明は、タイマー本体に、目覚ましタイマー機能の作動状態と非作動状態を切り替える目覚ましON/OFFボタンが設けられたことを特徴とする機能タイマーである。
【0022】
本発明は、タイマー本体に、現在時刻、各機能の残量時間及び目覚まし時刻を初期値に戻すリセットボタンが設けられたことを特徴とする機能タイマーである。
【0023】
本発明は、タイマー本体に、目覚まし時刻を入力可能な状態にする目覚まし時刻入力切替ボタンが設けられたことを特徴とする機能タイマーである。
【0024】
本発明は、タイマー本体に、現在時刻を入力可能な状態にする現在時刻入力切替ボタンが設けられたことを特徴とする機能タイマーである。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、セレクトボタンによって、いずれかの機能マークを選択することで、制御部により機能別タイマー機能を作動させて、入力した所定時間経過後に、機能別タイマー機能からの信号により当該機能マークを動作させるとともに、アラーム機能を作動させることができる。このため、容易かつ簡単に、機能に対応した所定時間を計測することができる機能タイマーを提供することができる。また、本発明の機能タイマーは、現在時刻及び目覚まし時刻を表示する表示部と、目覚まし時刻を特定する目覚ましタイマー機能とを備えているので、母親などは、本発明の機能タイマーによって現在時刻を知ることができ、かつ本発明の機能タイマーを目覚まし時計としても利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
発明の実施の形態
以下、本発明に係る機能タイマーの実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図9は本発明の実施の形態を示す図である。
【0027】
図1及び図2に示すように、機能タイマーは、タイマー本体10と、タイマー本体10の表面10aに設けられ、少なくとも現在時刻46又は各機能の残量時間47、目覚まし時刻48、現在時刻マーク24及び複数の機能マーク25を表示する表示部20と、タイマー本体10の表面10aに設けられ、各機能マークを選択するセレクトボタン1とを備えている。なお、機能の残量時間47とは、母親などの操作者が、乳幼児に対する授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬などの所定の行為(機能とも言う)を行うまでの残り時間のことを意味する。
【0028】
このうち表示部20は、図1及び図4に示すように、現在時刻46又は各機能の残量時間47を表示する現在時刻/残量時間表示箇所21と、目覚まし時刻48を表示する目覚まし時刻表示箇所23と、現在時刻マーク24及び複数の機能マーク25を表示する現在時刻マーク/機能マーク表示箇所22とを有している。
【0029】
また、図1及び図4に示すように、複数の機能マーク25は、授乳マーク26、睡眠マーク27、第一機能マーク28及び第二機能マーク29からなっている。また、これらの機能マーク25の側方(図1及び図4の左側)には、現在時刻マーク24が表示されている。
【0030】
なお、授乳マーク26は、後述のように、乳児に対して授乳する時間を計測する際に用いられ、睡眠マーク27は、乳幼児と添い寝したり、乳幼児を寝かしつけたりする時間を計測する際に用いられる。また、第一機能マーク28及び第二機能マーク29は、トイレトレーニング、投薬など、その他の様々な行為(機能)に対応した時間を計測する際に用いられる。
【0031】
また、図1に示すように、タイマー本体10の表面10aには、機能別タイマー機能52(図5参照)をスタート又はストップさせるスタート/ストップボタン3と、現在時刻46、各機能に対応する所定時間(母親などが各機能を行うまでの残量時間)47又は目覚まし時刻48を入力するための時間入力ボタン2とが設けられている。
【0032】
また、図5に示すように、機能タイマーは、各機能の残量時間47を計測する機能別タイマー機能52と、目覚まし時刻48を計測する目覚ましタイマー機能57と、各機能に対応する所定時間が経過した(残量時間47がゼロになった)こと又は目覚まし時刻48になったことを通知するアラーム機能53とを備えている。
【0033】
このうち、アラーム機能53は、タイマー本体10内に組み込まれている。このアラーム機能53は、図5に示すように、振動することによって所定時間が経過したことを通知する振動アラーム機能53vと、音を発することによって所定時間が経過したことを通知する音アラーム機能53sとからなっている。そして、図2に示すように、アラーム機能53は、タイマー本体10の裏面10bに設けられたアラーム機能選択ボタン11により、振動アラーム機能53v、音アラーム機能53s、又は振動アラーム機能53vと音アラーム機能53sの両機能のうちのいずれかが選択可能となっている(図5参照)。具体的には、図2において、アラーム機能選択ボタン11が最も左側にあるときには振動アラーム機能53vが作動可能となり、アラーム機能選択ボタン11が最も右側にあるときには音アラーム機能53sが作動可能となり、アラーム機能選択ボタン11が真ん中にあるときには振動アラーム機能53vと音アラーム機能53sの両機能が作動可能となる。
【0034】
また、図5に示すように、振動アラーム機能53vは、大きく振動する大振動機能53vbと、小さく振動する小振動機能53vsとを有している。そして、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bには、大振動機能53vbと小振動機能53vsとを選択することができる振動量/音量切替ボタン14が設けられている。なお、アラーム機能53として、音アラーム機能53sが選択されている場合には、当該振動量/音量切替ボタン14によって、大きな音を発する大音量機能53sbと、小さな音を発する小音量機能53ssとを選択することができる(図5参照)。すなわち、図2において、振動量/音量切替ボタン14が右側にあるときには、大振動機能53vb(又は大音量機能53sb)が作動可能となり、振動量/音量切替ボタン14が左側にあるときには、小振動機能53vs(又は小音量機能53ss)が作動可能となる(図5参照)。
【0035】
また、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bにはスピーカ16が設けられており、アラーム機能53として音アラーム機能53sが選択されている場合(図5参照)には、当該スピーカ16を介して音が発せられる。
【0036】
また、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bの上方には、ストラップなどをかけるためのストラップ用フック17が設けられている。
【0037】
また、入力された機能に対応する所定時間は、各機能毎に記憶部51に記憶されており(図5参照)、この記憶部51もタイマー本体10内に組み込まれている。
【0038】
また、図1に示すように、時間入力ボタン2は、時(hour)を入力する時入力ボタン2aと、分(minute)を入力する分入力ボタン2bとを有している。
【0039】
また、図1に示すように、タイマー本体10の表面10aには点灯ボタン4が設けられており、母親などが、この点灯ボタン4が押圧すると、表示部20が点灯する。
【0040】
また、図2及び図3に示すように、タイマー本体10の一側面10cには、セレクトボタン1、スタート/ストップボタン3、時間入力ボタン2などの各ボタンを入力しても機能しないようにロックするロックスイッチ31が設けられている。
【0041】
また、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bには、目覚ましタイマー機能57(図5参照)の作動状態と非作動状態を切り替える目覚ましON/OFFボタン12が設けられている。
【0042】
また、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bには、現在時刻46、各機能の残量時間47及び目覚まし時刻48を初期値に戻すリセットボタン32が設けられている。
【0043】
また、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bには、目覚まし時刻48を入力可能な状態にする目覚まし時刻入力切替ボタン13が設けられている。
【0044】
また、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bには、現在時刻46を入力可能な状態にする現在時刻入力切替ボタン33が設けられている。
【0045】
また、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bには、電池Bを挿入する電池挿入部36と、後述するようにネジ(図示せず)が挿入されるネジ孔39とが設けられている。
【0046】
また、図2及び図3に示すように、タイマー本体10の裏面10bには、リセットボタン32、現在時刻入力切替ボタン33及び電池挿入部36を覆う裏蓋50が設けられている。なお、この裏蓋50は、裏蓋50に設けられたネジ孔59と、タイマー本体10の裏面10bに設けられたネジ孔39に、ネジ(図示せず)を挿通することによって固定される。
【0047】
また、図1及び図4に示すように、表示部20には、ロックされた場合に表示されるロックマーク41と、アラーム機能選択ボタン11により振動アラーム機能53vが選択された場合に表示される振動アラームマーク43と、アラーム機能選択ボタン11により音アラーム機能53sが選択された場合に表示される音アラームマーク42と、目覚ましタイマー機能57が作動状態になった場合に表示される目覚まし機能マーク44とが表示可能となっている(図2及び図5参照)。なお、アラーム機能選択ボタン11により、振動アラーム機能53vと音アラーム機能53sの両機能が選択された場合には、振動アラームマーク43と音アラームマーク42の両方が表示部20に表示される(図2及び図5参照)。
【0048】
なお、タイマー本体10内には、後述のように制御部55が内蔵されている。母親などが、タイマー本体10に設けられたセレクトボタン1、時間入力ボタン2、スタート/ストップボタン3を操作することにより、制御部55は、機能別タイマー機能52を作動させて、機能マーク25を動作させるとともに、アラーム機能53を作動させるようになっている(図5参照)。
【0049】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
【0050】
〈機能別に時間を計測する方法〉
最初に、授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬などの機能別に、時間を計測する方法について説明する。
【0051】
まず、母親などの操作者が、通常状態では現在時刻マーク24の下方に位置している三角印49を、セレクトボタン1を押圧することにより移動させ、授乳マーク26、睡眠マーク27、第一機能マーク28及び第二機能マーク29のうちのいずれかの機能マーク25を選択する(機能選択工程61)(図1、図4及び図6参照)。このように、セレクトボタン1を押圧するだけで、機能マーク25を選択することができるため、機能に対応した所定の時間を、容易に計測することができる。
【0052】
なお、表示部20の現在時刻/残量時間表示箇所21には、現在時刻マーク24、授乳マーク26、睡眠マーク27、第一機能マーク28及び第二機能マーク29のうち、三角印49に対応する現在時刻46又は残量時間47が表示される(図1及び図4参照)。例えば、三角印49が現在時刻マーク24の下方に位置している場合には、現在時刻/残量時間表示箇所21には現在時刻46が表示され、三角印49が授乳マーク26の下方に位置している場合には、現在時刻/残量時間表示箇所21には、母親などが乳児に授乳するために計測している残量時間47が表示される。
【0053】
また、上述のように授乳マーク26は、乳児に授乳する時間を計測する際に用いられ、睡眠マーク27は、乳幼児と添い寝したり、乳幼児を寝かしつけたりする際に用いられる。また、第一機能マーク28及び第二機能マーク29は、トイレトレーニング、投薬などの様々な機能に対応した時間を計測する際に用いられる。
【0054】
次に、母親などが、時間入力ボタン2で機能マーク25に対応した所定時間を入力する(時間入力工程62)(図1、図4及び図6参照)。具体的には、母親などが、時入力ボタン2aによって時(hour)を入力し、分入力ボタン2bによって分(minute)を入力する。このとき、制御部55は、記憶部51に、時間入力ボタン2によって入力された所定時間を記憶させる(図5参照)。
【0055】
次に、母親などが、スタート/ストップボタン3を入力する。このことによって、制御部55が、機能別タイマー機能52を作動させる(スタート工程71)(図1、図5及び図6参照)。
【0056】
そして、入力した所定時間経過後に、制御部55が、機能別タイマー機能52からの信号により機能マーク25を点滅させるとともに、アラーム機能53を作動させる(アラーム工程72)(図5及び図6参照)。このように、アラーム機能53が作動する際に、機能マーク25が点滅(動作)するので、母親などは、どの機能(授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬など)を行わなければならないか、容易に判断することができる。
【0057】
次に、母親などが、スタート/ストップボタン3を入力する。このことによって、制御部55が、アラーム機能53を停止させる(アラーム停止工程75)(図5及び図6参照)。
【0058】
次に、母親などが、点滅している機能マーク25に対応する機能(授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬など)を行う(機能実施工程81)(図6参照)。
【0059】
ところで、上述のように入力された所定時間が経過してアラーム機能53が作動し(アラーム工程72)、アラーム機能53を停止させ(アラーム停止工程75)ても、制御部55は、記憶部51に記憶された所定時間をリセットしない(図5及び図6参照)。
【0060】
このため、機能実施工程81の後、母親などが、後述のように記憶部51に記憶された所定時間と異なる所定時間を入力することなく、スタート/ストップボタン3を改めて入力すると、制御部55は、記憶部51に記憶された所定時間に基づいて機能別タイマー機能52を作動させる(リピート)させる(スタート工程71)(図5及び図6参照)。
【0061】
従って、母親などは、所定の機能(授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬など)を行った後に、再度、当該機能に対応する所定時間を改めて記憶部51に記憶させる必要が無い。このため、母親などは、容易かつ確実に、機能に対応する所定時間を計測することができる。
【0062】
他方、機能実施工程81の後、母親などが、記憶部51に記憶された所定時間と異なる所定時間を入力し(変更時間入力工程62a)、その後、スタート/ストップボタン3を入力すると、制御部55は、記憶部51に新たに記憶された所定時間に基づいて機能別タイマー機能52を作動させる(スタート工程71)(図5及び図6参照)。
【0063】
この後の工程は、上述した工程(アラーム工程72、アラーム停止工程75、機能実施工程81など)を、順次行う(図6参照)。
【0064】
なお、上記では、一機能に対する所定時間を計測する態様を用いて説明したが、これに限ることなく、複数(本実施の形態では4つ)の機能に対する所定時間を、同時に平行して計測することができる。
【0065】
〈機能別タイマー機能を途中で停止させた場合〉
次に、母親などが、スタート工程71の後、アラーム工程72の前に、スタート/ストップボタン3を入力して機能別タイマー機能52を途中で停止させた場合について説明する。
【0066】
まず、母親などの操作者が、セレクトボタン1により、いずれかの機能マーク25を選択する(機能選択工程61)(図1、図4及び図7参照)。
【0067】
次に、母親などが、時間入力ボタン2で機能マーク25に対応した所定時間を入力する(時間入力工程62)(図1、図4及び図7参照)。
【0068】
次に、母親などが、スタート/ストップボタン3を入力する。このことによって、制御部55が、機能別タイマー機能52を作動させる(スタート工程71)(図1及び図7参照)。
【0069】
次に、入力した所定時間が経過する前であっても、所定の機能を行う時間になっていると母親などが判断した場合には、スタート/ストップボタン3を入力して機能別タイマー機能52をストップさせる(実質ストップ工程74t)(図1及び図7参照)。
【0070】
次に、母親などが、点滅している機能マーク25に対応する機能(授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬など)を行う(機能実施工程81)(図7参照)。
【0071】
機能を実施した後(スタート/ストップボタン3を入力して機能別タイマー機能52をストップさせてから一定時間(例えば、30秒)経過後)に、スタート/ストップボタン3を再度入力すると、制御部55が、記憶部51に記憶された所定時間に基づいて機能別タイマー機能52を作動させる(スタート工程71)(図1、図5及び図7参照)。
【0072】
後は、上述した実質ストップ工程74t及び機能実施工程81を順次行うか、後述する誤解ストップ工程74f、再スタート工程71r、アラーム工程72、アラーム停止工程75及び機能実施工程81を順次行う(図7参照)。
【0073】
このように、入力した所定時間が経過する前に、機能別タイマー機能52を止めた場合であっても、一定時間(例えば、30秒)経過後にスタート/ストップボタン3を再度入力すると、制御部55が、記憶部51に記憶された所定時間に基づいて機能別タイマー機能52を作動(リピート)させる。このため、母親などが、所定の機能(授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬など)を行った後に、再度、当該機能に対応する所定時間を改めて記憶部51に記憶させる必要が無い。この結果、母親などは、容易かつ確実に、機能に対応する所定時間を計測することができる。
【0074】
他方、入力した所定時間が経過する前に、誤ってスタート/ストップボタン3を入力して機能別タイマー機能52をストップさせた(誤解ストップ工程74f)場合であっても、母親などが、一定時間(例えば、30秒)経過前にスタート/ストップボタン3を再度入力することによって、制御部55は、機能別タイマー機能52に対して、所定時間のうち残った時間を計測させる(再スタート工程71r)(図1、図5及び図7参照)。
【0075】
そして、入力した残った時間が経過すると、制御部55が、機能別タイマー機能52からの信号により機能マーク25を点滅させるとともに、アラーム機能53を作動させる(アラーム工程72)(図5及び図7参照)。
【0076】
次に、母親などが、スタート/ストップボタン3を入力する。このことによって、制御部55が、アラーム機能53を停止させる(アラーム停止工程75)(図1、図5及び図7参照)。
【0077】
次に、母親などが、点滅している機能マーク25に対応する機能(授乳、添い寝や寝かしつけ、トイレトレーニング、投薬など)を行う(機能実施工程81)(図7参照)。
【0078】
後は、上述したスタート工程71、実質ストップ工程74t及び機能実施工程81を順次行うか、又はスタート工程71、誤解ストップ工程74f、再スタート工程71r、アラーム工程72、アラーム停止工程75及び機能実施工程81を順次行う(図7参照)。
【0079】
〈現在時刻を合わせる方法〉
次に、現在時刻46を合わせる方法について説明する。
【0080】
まず、母親などが、タイマー本体10の裏面10bに設けられた現在時刻入力切替ボタン33を入力する(図2参照)。このことによって、制御部55が、現在時刻46を入力することができる状態に切り替える(現在時刻入力切替工程85)(図8参照)。
【0081】
次に、母親などが、時間入力ボタン2で現在時刻46を入力する(現在時刻入力工程86)(図1及び図8参照)。具体的には、母親などが、時入力ボタン2aによって時(hour)を入力し、分入力ボタン2bによって分(minute)を入力する。
【0082】
次に、母親などが、現在時刻入力切替ボタン33を入力する。このことによって、制御部55が、入力された現在時刻46を記憶部51に記憶させる(現在時刻記憶工程87)とともに、表示部20の現在時刻/残量時間表示箇所21に当該現在時刻46を表示する(現在時刻表示工程88)(図1、図5及び図8参照)。
【0083】
〈目覚ましタイマー機能によって、所定の時刻にアラーム機能を作動させる方法〉
次に、目覚ましタイマー機能によって、所定の時刻にアラーム機能を作動させる方法について説明する。
【0084】
まず、母親などが、タイマー本体10の裏面10bに設けられた目覚まし時刻入力切替ボタン13を入力する(図2参照)。このことによって、制御部55が、目覚まし時刻48を入力することができる状態に切り替える(目覚まし時刻入力切替工程95)(図9参照)。
【0085】
次に、母親などが、時間入力ボタン2で目覚まし時刻48を入力する(目覚まし時刻入力工程96)(図1及び図9参照)。具体的には、母親などが、時入力ボタン2aによって時(hour)を入力し、分入力ボタン2bによって分(minute)を入力する。
【0086】
次に、母親などが、目覚まし時刻入力切替ボタン13を入力する。このことによって、制御部55が、入力された目覚まし時刻48に応じて目覚ましタイマー機能57を作動させる(目覚ましタイマー作動工程97)とともに、表示部20の目覚まし時刻表示箇所23に当該目覚まし時刻48を表示する(目覚まし時刻表示工程98)(図1、図5及び図9参照)。
【0087】
そして、現在時刻46が入力された目覚まし時刻48になると、制御部55が、目覚ましタイマー機能57からの信号によりアラーム機能53を作動させる(アラーム工程72)(図5及び図9参照)。
【0088】
次に、母親などが、スタート/ストップボタン3を入力する。このことによって、制御部55が、アラーム機能53を停止させる(アラーム停止工程75)(図1、図5及び図7参照)。このようにして、母親などは、所定時刻に目覚めることができる。
【0089】
次に、本実施の形態の機能タイマーに関して、上述した以外の作用効果について説明する。
【0090】
図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bには振動量/音量切替ボタン14が設けられている。このため、機能タイマーの使用場所や使用時間に合わせて、振動量/音量切替ボタン14を切り替えることによって、音アラーム機能53sによる音の大きさ(大音量機能53sbと小音量機能53ss)や、振動アラーム機能53vによる振動の大きさ(大振動機能53vbと小振動機能53vs)を適宜選択することができる。
【0091】
また、図2に示すように、タイマー本体10の裏面10bに設けられたアラーム機能選択ボタン11により、振動アラーム機能53v、音アラーム機能53s、又は振動アラーム機能53vと音アラーム機能53sの両機能のうちのいずれかを選択することができる。このため、機能タイマーの使用場所や使用時間に合わせて、振動アラーム機能53v、音アラーム機能53s、又は振動アラーム機能53vと音アラーム機能53sの両機能を適宜選択することができる。
【0092】
また、図2及び図3に示すように、タイマー本体10の一側面10cには、セレクトボタン1、スタート/ストップボタン3、時間入力ボタン2などの各ボタンを入力しても機能しないようにロックするロックスイッチ31が設けられている。このため、母親などが、誤って、セレクトボタン1、スタート/ストップボタン3、時間入力ボタン2などを入力してしまうことを防止することができる。
【0093】
また、図2に示すように、目覚ましタイマー機能57の作動状態と非作動状態を切り替える目覚ましON/OFFボタン12が設けられているので、必要な場合にのみ、目覚ましタイマー機能57を作動させることができる。
【0094】
また、図1に示すように、タイマー本体10の表面10aには、押圧すると表示部20が点灯する点灯ボタン4が設けられているので、母親などは、暗い場所でも、機能タイマーを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明による機能タイマーの実施の形態における表面を示す平面図。
【図2】本発明による機能タイマーの実施の形態における裏面を示す平面図。
【図3】本発明による機能タイマーの実施の形態における側面を示す側方図。
【図4】本発明による機能タイマーの実施の形態における表示部を示す拡大図。
【図5】本発明による機能タイマーの実施の形態における制御方法を示すブロック図。
【図6】本発明の実施の形態による機能タイマーを用いて、機能別に時間を計測する方法を示すフロー図。
【図7】本発明の実施の形態による機能タイマーを用いて、機能別に時間を計測する方法で、機能別タイマー機能を途中で停止させた場合を示すフロー図。
【図8】本発明の実施の形態による機能タイマーを用いて、現在時刻を合わせる方法を示すフロー図。
【図9】本発明の実施の形態による機能タイマーを用いて、目覚まし時刻を計測する方法を示すフロー図。
【符号の説明】
【0096】
1 セレクトボタン
2 時間入力ボタン
2a 時入力ボタン
2b 分入力ボタン
3 スタート/ストップボタン
4 点灯ボタン
10 タイマー本体
11 アラーム機能選択ボタン
12 目覚ましON/OFFボタン
13 目覚まし時刻入力切替ボタン
20 表示部
24 現在時刻マーク
25 機能マーク
26 授乳マーク
31 ロックスイッチ
32 リセットボタン
33 現在時刻入力切替ボタン
51 記憶部
52 機能別タイマー機能
53 アラーム機能
53s 音アラーム機能
53ss 小音量機能
53sb 大音量機能
53v 振動アラーム機能
53vs 小振動機能
53vb 大振動機能
55 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイマー本体と、
タイマー本体に設けられ、少なくとも現在時刻又は各機能の残量時間、目覚まし時刻及び複数の機能マークを表示する表示部と、
タイマー本体に設けられ、各機能マークを選択するセレクトボタンと、
各機能の残量時間を計測する機能別タイマー機能と、
目覚まし時刻を計測する目覚ましタイマー機能と、
タイマー本体に設けられ、機能別タイマー機能をスタート又はストップさせるスタート/ストップボタンと、
タイマー本体に設けられ、現在時刻、各機能に対応する所定時間又は目覚まし時刻を入力する時間入力ボタンと、
各機能に対応する所定時間が経過したこと又は目覚まし時刻になったことを通知するアラーム機能とを備え、
セレクトボタンにより、いずれかの機能マークが選択され、かつ時間入力ボタンで当該機能マークに対応した所定時間が入力され、かつスタート/ストップボタンが入力された場合、制御部は機能別タイマー機能を作動させて、入力した所定時間経過後に、機能別タイマー機能からの信号により当該機能マークを動作させるとともに、アラーム機能を作動させることを特徴とする機能タイマー。
【請求項2】
アラーム機能は、振動することによって所定時間が経過したことを通知する振動アラーム機能と、音を発することによって所定時間が経過したことを通知する音アラーム機能とからなり、
アラーム機能は、タイマー本体に設けられたアラーム機能選択ボタンにより、振動アラーム機能、音アラーム機能、又は振動アラーム機能と音アラーム機能の両機能のうちのいずれかが選択可能となっていることを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項3】
振動アラーム機能は、大きく振動する大振動機能と、小さく振動する小振動機能とを有することを特徴とする請求項2記載の機能タイマー。
【請求項4】
入力された機能の所定時間は、各機能毎に記憶部に記憶され、
入力された所定時間が経過してアラーム機能が作動しても、制御部は当該所定時間をリセットせず、スタート/ストップボタンが入力された場合、機能別タイマー機能を作動させ、前記所定時間経過後に、機能別タイマー機能からの信号により機能マークを動作させるとともに、アラーム機能を作動させることを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項5】
入力された機能の所定時間は、各機能毎に記憶部に記憶され、
入力された所定時間が経過する前に、スタート/ストップボタンが入力されて機能別タイマー機能がストップした場合、一定時間経過後にスタート/ストップボタンが再度入力されると、制御部は、機能別タイマー機能を作動させ、前記所定時間経過後に、機能別タイマー機能からの信号により機能マークを動作させるとともに、アラーム機能を作動させることを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項6】
時間入力ボタンは、時を入力する時入力ボタンと、分を入力する分入力ボタンとを有することを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項7】
タイマー本体には点灯ボタンが設けられ、
当該点灯ボタンが押圧されると、表示部が点灯することを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項8】
タイマー本体に、前記各ボタンを入力しても機能しないようにロックするロックスイッチが設けられたことを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項9】
タイマー本体に、目覚ましタイマー機能の作動状態と非作動状態を切り替える目覚ましON/OFFボタンが設けられたことを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項10】
タイマー本体に、現在時刻、各機能の残量時間及び目覚まし時刻を初期値に戻すリセットボタンが設けられたことを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項11】
タイマー本体に、目覚まし時刻を入力可能な状態にする目覚まし時刻入力切替ボタンが設けられたことを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。
【請求項12】
タイマー本体に、現在時刻を入力可能な状態にする現在時刻入力切替ボタンが設けられたことを特徴とする請求項1記載の機能タイマー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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