説明

機能性浄水装置

【課題】新素材セラミックとマグネチックにより、水道水を弱アルカリ性の機能性水に変化させる機能性浄水装置を提供する。
【解決手段】水分子の構造を改善させて弱アルカリ性の飲用水に変化させるバイオ機能性浄水装置に関する。水からサビ及び浮遊物を除去するセディメントフィルタ10と、塩素及び不純物を除去するプレカーボンフィルタ20と、水分子を改善して水分子運動極大化して、遠赤外線を放射して弱アルカリ水を生成するセラミック装置管30と、臭い及び細菌を除去し水を活性化させるシルバーカーボンフィルタ40と、各種有害物質を除去するセラミックフィルタ50とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄水装置に関し、特に水の水分子の構造を改善させて弱アルカリ性飲用水に変化させるバイオ機能性浄水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、水は健康の源泉であり、人体の約70%が水からなっているため、人が生きていくのにあって絶対的に必要である。したがって、清潔な水は健康に有益であるが、各種重金属で汚染された水は人体に有害である。
各家庭などの水道水ユーザに清潔な水道水を供給するために、河川を浄化したり、または浄水場で水を飲用できる程度に浄化する過程を経て、各家庭に水道水を供給する。しかしながら、このように浄化された水道水も、老朽した配管を介して各過程に供給される過程を経るため、サビ水や重金属に汚染され得る。また、細菌を消滅させるために浄水場などで投入する塩素が残留し、これを使用または飲用する人に副作用を起こすことがある。
【0003】
したがって、家庭では個別的に浄水装置を使用して、一度浄水された水を使用したり飲用したりすることが一般的である。
従来の逆浸透圧浄水方法は、水道水のサビ水及び浮遊物を除去するステップと、塩素及び不純物を除去するステップと、臭い及び細菌を除去するステップと、水を活性化させるステップとを含む。しかしながら、このような従来の処理方法は、最終浄水された水が弱酸性水であるため、人体に良くなく、浄水過程において多量の水が廃水として浪費されるという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記した問題を解決するために発明したものであって、本発明の目的は、新素材セラミックとマグネチックにより、水道水を弱アルカリ性の機能性水に変化させる機能性浄水装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の側面に係る水の浄水方法は、水からサビ及び浮遊物を除去する第1工程と、水から塩素及び不純物を除去する第2工程と、水分子を改善し水分子の運動を極大化し、遠赤外線を放射して弱アルカリ水を生成する第3工程と、水から臭い及び細菌を除去し、水を活性化させる第4工程と、水から各種有害物質を除去する第5工程とを含む。
【0006】
本発明の第2の側面によれば、前記第3工程は、磁力によりイオン活性化させる第1ステップと、遠赤外線の放出により水分子の運動を極大化する第2ステップと、水を活性化させる第3ステップと、重金属を吸着する第4ステップと、天然の弱アルカリ水を生成する第5ステップと、遠赤外線を放出して弱アルカリ化する第6ステップと、水を活性化させる第7ステップと、水の抗菌性を上げる第8ステップと、水を磁力により活性化させる第9ステップとを含むことが好ましい。
【0007】
本発明の第3の側面によれば、機能性浄水装置は、水からサビ及び浮遊物を除去するセディメントフィルタと、水から塩素及び不純物を除去するプレカーボンフィルタと、水分子を改善し、水分子の運動を極大化し、遠赤外線を放射して弱アルカリ水を生成するセラミック装置管と、水から臭い及び細菌を除去し、水を活性化させるシルバーカーボンフィルタと、各種有害物質を除去するセラミックフィルタとを備える。
【0008】
また、本発明の第4の側面によれば、前記セラミック装置管は、磁石管と、バイオセラミックボールと、トルマリンセラミックボールと、アルミナセラミックボールと、天然黒玉と、セリサイトセラミックボールと、角閃石バイオセラミックボールと、セラミック抗菌ボールと磁石管とを備えることが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る好ましい実施形態を詳細に説明する。
本発明に係る浄水方法の実施形態としては、図1に示すように、水からサビ及び浮遊物を除去する第1工程100と、水から塩素及び不純物を除去する第2工程200と、水分子を改善して水分子の運動を極大化し、遠赤外線を放射して弱アルカリ水を生成する第3工程300と、水から臭い及び細菌を除去し、水を活性化させる第4工程400と、各種有害物質を除去する第5工程500とを含む。
【0010】
前記第3工程300は、図2に示すように、磁力により電気作用によって水分子をイオン活性化させる第1ステップ301と、遠赤外線の放出による水分子の運動を極大化する第2ステップ302と、水を活性化及び各種ミネラル成分を湧出させる第3ステップ303と、重金属を吸着分解し、遠赤外線輻射エネルギーを高めて水分子の構造を改善する第4ステップ304と、地磁気を帯びて天然弱アルカリ水を生成する第5ステップ305と、遠赤外線を放出して弱アルカリ水化する第6ステップ306と、水を活性化させて吸収力の増加と利尿作用を円滑にする第7ステップ307と、水の抗菌性を上げる第8ステップ308と、水を磁力によって活性化させる第9ステップ309と含むことが好ましい。
【0011】
また、上記のような本発明の浄水方法による浄水装置の実施形態としては、図3に示すように、水からサビ及び浮遊物を除去するセディメントフィルタ10と、水から塩素及び不純物を除去するプレカーボンフィルタ20と、9個の層からなって水分子を改善し、水分子の運動を極大化し、遠赤外線を放射して弱アルカリ水を生成するセラミック装置管30と、水から臭い及び細菌を除去し、水を活性化させるシルバーカーボンフィルタ40と、水から各種有害物質を除去するセラミックフィルタ50とを備える。
【0012】
前記セディメントフィルタ10は、不織布形態の素地を使用し、サビ及び浮遊物などの粒子が大きい物質をろ過するものであって、PP(Poly Propylene)を使用することが好ましい。
前記プレカーボンフィルタ20は、活性炭で残留塩素や有機物を除去するものである。
【0013】
前記セラミック装置管30は、図4に示すように、永久磁石Mが上下にN極とS極に配列され、前記磁石の間に水を通過させる磁石管31と、蛇紋岩角閃石で形成したバイオセラミックボール32と、トルマリンを高温焼成させて形成したトルマリンセラミックボール33と、アルミナセラミックボール34と、天然黒玉35と、人体と類似の波長帯を有するセリサイト元石を焼成加工したセリサイトセラミックボール36と、角閃石元石を加工した角閃石セラミックボール37と、セラミック抗菌ボール38と、永久磁石M1を上下に配列した磁石管39とを備えることが好ましい。
【0014】
前記磁石管31、39に用いられる永久磁石M、M1は、2,000ガウス内外の磁力を有することが好ましい。
前記バイオセラミックボール32は、蛇紋岩角閃石を4〜6mmの大きさに形成し、5.6〜2.0ミクロンの遠赤外線を放出することが好ましい。
前記トルマリンセラミックボール33は、2.5〜3.5mmの大きさに、1,000℃〜1,200℃で高温焼成させ、熱、圧力、摩擦などを加えた時、0.06maの電気が発生することが好ましい。
【0015】
前記アルミナセラミックボール34は、2.5〜3.5mmの大きさに形成することが好ましい。
前記天然黒玉35は、6〜8mmの大きさに形成することが好ましい。
前記セリサイトセラミックボール36は、セリサイト元石を2.5〜3.5mmの大きさに加工することが好ましい。
【0016】
前記角閃石セラミックボール37は、角閃石元石を2.5〜3.5mmの大きさに加工することが好ましい。
前記セラミック抗菌ボール38は、4〜6mmの大きさに加工することが好ましい。
前記各層の構成割合を体積比で見ると、磁石管31は5%、バイオセラミックボール32は10%、トルマリンセラミックボール33は20%、アルミナセラミックボール34は10%、天然黒玉35は15%、セリサイトセラミックボール36は10%、角閃石セラミックボール37は15%、セラミック抗菌ボール38は10%、磁石管39は5%の割合で備えることが好ましい。
【0017】
前記セラミック装置管30の各層間には、抗菌処理された不織布フィルタ30aを具備して、各層の混合を防止し、細菌及び不純物を除去する。
前記シルバーカーボンフィルタ40は、銀がコーティングされた活性炭を内蔵したフィルタを使用するものであって、臭い、ガスなどを吸着し、細菌発生を抑制させるものである。
【0018】
前記セラミックフィルタ50は、粒子穴を有する鉱物質で汚染物質をろ過させ、大腸菌を除去し、高い水圧にも耐えることができるものである。
前記製造方法による実施形態及び装置の実施形態による本発明の作用を説明すれば、次の通りである。
水道水である水を第1工程であるセディメントフィルタ10を通過させて、生活用水中に含まれていた水道管のサビや浮遊及びカスを除去する。
【0019】
以後、第2工程であるプレカーボンフィルタ20を通過させて、水中に含まれていた残留塩素や残留有機物及び残留不純物を除去する。
そして、第3工程であるセラミック装置管30に流入させて各ステップ別層を通過させることにより、前記第1工程であるセディメントフィルタ10と、第2工程であるプレカーボンフィルタ20で前処理されて入手された水の分子構造を改善して、機能水に生成した後に排出する。
【0020】
このとき、前記第3工程であるセラミック装置管30の各ステップ別機能を説明すると、次の通りである。
第1ステップである磁石管31を通過する水は、管の上下に備えられ、N極及びS極が配列された永久磁石Mを通過しながら磁気処理された水、すなわち磁化水となる。
【0021】
これは、水がイオン状態で微弱な電流が流れるため、水を磁場中心を通過させれば電気が発生し、この作用によりイオン活性化、すなわち磁化されてクラスター(cluster)が小さな水分子を形成浄化し、水を活性状態に変化させて、体内吸収を上げる。
また、上記の過程において水中に溶け合っている酸素は、運動エネルギーに活性化されて、人体に摂取する際、血中酸素量を増加させる水に変化される。
【0022】
前記第1ステップである磁石管31を通過した水は、第2ステップであるバイオセラミックボール32を通過しながら、バイオセラミックボール32から放出される5.6〜2.0ミクロンの遠赤外線を受けて、水の活性化と水分子の運動を極大化させる。
前記第2ステップであるバイオセラミックボール32を通過した水は、第3ステップであるトルマリンセラミックボール33を通過しながら、マイナスイオンを発生させて、自然的に電気分解し、水分子集団のクラスターを縮小して吸収力を高め、量子エネルギーによる水を活性化させる。
【0023】
前記第3ステップであるトルマリンセラミックボール33を通過した水は、第4ステップであるアルミナセラミックボール34を通過しながら水中の有害性分である重金属を吸着分解して浄化させ、遠線外線輻射エネルギーを上げて水分子の構造を改善させることで軟水化される。
前記第4ステップであるアルミナセラミックボール34を通過した水は、第5ステップである天然黒玉35を通過しながら、天然黒玉35が天然磁性を有して地磁気を補充させることにより、酸化鉄、酸化カルシウム、酸化マグネシウムなどのような人体に必要な成分を補充し、弱アルカリ性水を生成する。
【0024】
前記第5ステップである天然黒玉35を通過した水は、第6ステップであるセリサイトセラミックボール36を通過しながら水を弱アルカリ化させる。
前記第6ステップであるセリサイトセラミックボール36を通過した水は、第7ステップである角閃石セラミックボール37を通過しながら、水を活性化させて、吸収を良くし、利尿作用が円滑になるようにする。
【0025】
前記第7ステップである角閃石セラミックボール37を通過した水は、第8ステップであるセラミック抗菌ボール38を通過しながら、水に残留している重金属を脱臭させ、金属イオンの触媒作用により水の抗菌性を上げて安定性を高め、活性化させる。
前記第8ステップであるセラミック抗菌ボール38を通過した水は、第9ステップである磁石管39を通過しながら、第1ステップリン磁石管31と同様に機能する。
【0026】
上述したように、装置管30により細菌及び有害重金属は除去される。
前記第3工程であるセラミック装置管30を通過した水は、第4工程のシルバーカーボンフィルタ40を通過しながら、銀がコーティングされた活性炭によって臭い及びガスなどを吸着する。
そして、前記第5工程に流入して鉱物質の粒子穴を通過するとき、汚染物質と大腸菌を除去して弱アルカリ性飲用水が生成される。
【0027】
したがって、前記のような浄水装置に流入する水は浄化されて、弱アルカリ性飲用水に変化される。特に、PH7〜8の数値を有する弱アルカリ性飲用水に変化され得るため、人体の新陳代謝を活性化させることができる。
(産業上の利用の可能性)
上述した本発明によれば、各種重金属及び有害物質で汚染された水道水を清潔かつ安全にすることができ、ミネラルの豊かな水に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態による全工程を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態による第3工程を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施形態による機能性浄水装置の概略図。
【図4】本発明の一実施形態によるセラミック装置管を示す垂直断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水からサビ及び浮遊物を除去するセディメントフィルタと、
水から塩素及び不純物を除去するプレカーボンフィルタと、
各層に区分されて、水分子を改善し、水分子の運動を極大化し、遠赤外線を放射して弱アルカリ水を生成するセラミック装置管と、
水から臭い及び細菌を除去し、水を活性化するシルバーカーボンフィルタと、
水から各種有害物質を除去するセラミックフィルタと、を備え、
前記セラミック装置管は、
永久磁石のN極とS極とが上下に配置され、前記磁石の間を水が通過する第一磁石管と、
蛇紋岩角閃石で形成されたバイオセラミックボールと、
トルマリンを高温焼成させて形成されたトルマリンセラミックボールと、
アルミナセラミックボールと、天然黒玉と、人体と類似の波長帯を有するセリサイト元石が焼成加工されたセリサイトセラミックボールと、
角閃石元石が加工された角閃石セラミックボールと、
セラミック抗菌ボールと、
永久磁石のN極とS極とが上下に配置された第二磁石管と、を有することを特徴とする機能性浄水装置。
【請求項2】
前記永久磁石は、2,000ガウスの磁力を有することを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項3】
前記バイオセラミックボールは、蛇紋岩角閃石を4〜6mm大きさに形成し、5.6〜2.0ミクロンの遠赤外線を放出することを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項4】
前記トルマリンセラミックボールは、2.5〜3.5mmの大きさで1,000℃〜1,200℃で高温焼成させて形成され、熱、圧力、摩擦を加えたとき、0.06ma電気を発生することを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項5】
前記アルミナセラミックボールは、2.5〜3.5mmの大きさに形成することを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項6】
前記天然黒玉は、6〜8mmの大きさに形成することを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項7】
前記セリサイトセラミックボールは、セリサイト元石を2.5〜3.5mmの大きさに加工することを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項8】
前記角閃石セラミックボールは、角閃石元石を2.5〜3.5mmの大きさに加工することを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項9】
前記セラミック抗菌ボールは、4〜6mmの大きさに加工することを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項10】
前記第一磁石管及び前記第二磁石管、バイオセラミックボール、トルマリンセラミックボール、アルミナセラミックボール、天然黒玉、セリサイトセラミックボール、角閃石セラミックボール、セラミック抗菌ボール、磁石管を、体積比において、5%:10%:20%:10%:15%:10%:15%:10%:5%の割合で備えることを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。
【請求項11】
前記セラミック装置管は、各層間に抗菌処理された不織布を備えることを特徴とする請求項1に記載の機能性浄水装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2008−504127(P2008−504127A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519118(P2007−519118)
【出願日】平成17年6月24日(2005.6.24)
【国際出願番号】PCT/KR2005/001974
【国際公開番号】WO2006/004329
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(506402388)
【Fターム(参考)】