説明

機能液供給装置

【課題】本発明は、描画に伴って変動する2次側流路の圧力損失を吸収して、機能液滴吐出ヘッドへの機能液の供給圧力を精度良く一定にすることができる機能液供給装置を提供することを課題としている。
【解決手段】インクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドの内部流路の圧力が一定になるように、1次側流路を介して機能液供給手段から供給された機能液を、機能液滴吐出ヘッドの吐出量の変動に伴って変動する2次側流路の圧力損失を加味して、2次側圧力を調整するように構成された機能液供給装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能液供給手段から供給された機能液を、圧力調整弁により圧力調整した後、機能液滴吐出ヘッドに供給する機能液供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液滴吐出装置において、機能液吐出ヘッドに対し高い位置に配置された機能液タンクから1次側流路を介して供給された機能液を、圧力調整弁により大気圧基準で圧力調整し、2次側流路を介して機能液滴吐出ヘッドに重力供給する機能液供給装置が知られている(特許文献1参照)。
この機能液供給装置は、機能液滴吐出ヘッドの吐出圧力を安定させるため、機能液タンクの水頭がかかった機能液を、圧力調整弁により一定圧に減圧し、2次側流路を介して機能液滴吐出ヘッドに供給する。このとき圧力調整弁は、1次側流路に接続した1次室と、2次側流路に接続した2次室と、を連通する連通流路に設けた弁体を、2次室の1の面を構成すると共に外部に面したダイヤフラム(受圧膜体)によって大気圧基準で開閉動作させ、機能液を一定圧に圧力調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−082538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の機能液供給装置において、機能液滴吐出ヘッドの複数のノズルから機能液滴が選択的に吐出されて描画が行なわれると、描画内容により2次側流路を流れる機能液流量が刻々変化し、同時に圧力調整弁によって圧力調節済みの機能液に対する、2次側流路による圧力損失が変化する。すなわち、液滴吐出流量の増減に伴って、2次側流路の圧力損失が変動することにより、機能液滴吐出ヘッドへの供給圧力が変化し、設定値通りに機能液滴が吐出されないという問題があった。
【0005】
本発明は、描画に伴って変動する2次側流路の圧力損失を吸収して、機能液滴吐出ヘッドへの機能液の供給圧力を精度良く一定にすることができる機能液供給装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の機能液供給装置は、インクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドの内部流路の圧力が一定になるように、1次側流路を介して機能液供給手段から供給された機能液を、圧力調整弁により圧力調整し、2次側流路を介して機能液滴吐出ヘッドに供給する機能液供給装置であって、圧力調整弁は、機能液滴吐出ヘッドの吐出量の変動に伴って変動する2次側流路の圧力損失を加味して、2次側圧力を調整するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、圧力調整弁により、機能液滴吐出ヘッドの吐出量の変動に伴って変動する2次側流路の圧力損失を相殺するように2次側圧力を微調整可能にしているため、変動する2次側流路の圧力損失に関わらず、機能液供給手段から供給された機能液を、一定の圧力で機能液吐出ヘッドに供給することができる。
【0008】
この場合、圧力調整弁は、1次側流路に接続する1次室および2次側流路に接続する2次室と、1次室内の液圧を受ける受圧部を有し、1次室と2次室とを連通する連通流路を1次室側から開閉する弁体と、2次室の1の面を構成すると共に弁体を大気圧基準で開閉動作させる受圧膜体と、弁体を閉弁方向に付勢する弁体付勢ばねと、受圧膜体を大気圧に抗する方向に付勢する膜体付勢ばねと、を備え、受圧部の受圧面積、受圧膜体の受圧面積、弁体付勢ばねの付勢特性および膜体付勢ばねの付勢特性、のうちの少なくとも1つによって2次側圧力を調整するように構成されていることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、既存の圧力調整弁の一部の部品を取り替えることによって、一定圧の機能液を機能液滴吐出ヘッドに供給可能な圧力調整弁を実現できるため、専用の装置等を用いることなく、機能液の供給圧力を一定にすることができ、コストアップを抑制することができる。
なお、2次側流路内の圧力損失を相殺するためには、吐出流量に略比例させて圧力調整弁の2次側圧力を高める必要がある。これを達成すべく、受圧部の受圧面積、受圧膜体の受圧面積、弁体付勢ばねの付勢特性および膜体付勢ばねの付勢特性を個々に、或いは組み合わせにより試験的に求めることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る機能液供給装置の配管系統図である。
【図2】機能液供給ユニットを模式的に示した系統図である。
【図3】圧力調整弁の流入口側の縦断面図(a)および流出口側の縦断面図(b)である。
【図4】圧力調整弁の弁体廻りの拡大図である。
【図5】2次側流路の圧力損失と圧力調整弁の2次側圧力の関係を表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付した図面を参照し、本発明に係る機能液供給装置について説明する。この機能液供給装置は、液晶表示装置のカラーフィルタや有機EL装置の各画素となる発光素子等を形成する液滴吐出装置において、インクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドに特殊なインクや発光性の樹脂液である機能液を供給するものである。
【0012】
図1は、本実施形態の液滴吐出装置に搭載された、R・G・B3色のうちの任意の1の機能液を供給する機能液供給装置1であり、各色の機能液供給装置1は、複数のキャリッジ宛て各4個の機能液滴吐出ヘッド9に機能液を供給する。各機能液供給装置1は、機能液の供給源を構成する2つのメインタンク10を有するタンクユニット11と、複数の機能液滴吐出ヘッド9に対応して設けたサブタンク12と、タンクユニット11と複数のサブタンク12を接続するタンク側流路13と、各サブタンク12と各機能液滴吐出ヘッド9とを接続する複数のヘッド側流路14と、を備えている。各ヘッド側流路14には、圧力調整弁15が介設されている。以下、サブタンク12、ヘッド側流路14および圧力調整弁15を、機能液供給ユニット20と称する。
【0013】
タンクユニット11は、機能液の供給源となる一対のメインタンク10と、一対のメインタンク10の重量(厳密には残量)をそれぞれ測定する一対の重量測定装置7と、一対のメインタンク10に接続されると共にタンク側流路13に接続され、一対のメインタンク10の切り替えを行う切替え機構8と、を備えている。タンク側流路13は、タンク側から、タンクユニット11に接続された主流路13aと、主流路13aに接続されたマニホールド形式の分岐流路13bと、分岐流路13bから各サブタンク12に接続された複数の枝流路13cと、を備えている。メインタンク10には加圧窒素が導入され、機能液は、メインタンク10から各サブタンク12に加圧送液されるようになっている。すなわち、タンクユニット11から主流路13aを介して供給された機能液は、分岐流路13bにより分流し、枝流路13cを介して各サブタンク12に供給される。
【0014】
次に、図1および2を参照し、機能液供給ユニット20について説明する。上記のように、機能液供給ユニット20は、サブタンク12、機能液滴吐出ヘッド9、およびサブタンク12と機能液滴吐出ヘッド9とを接続するヘッド側流路14を備えており、ヘッド側流路14には、圧力調整弁15が介設されている。ヘッド側流路14は、サブタンク12から圧力調整弁15に接続された1次側流路14aと、圧力調整弁15から機能液滴吐出ヘッド9に接続された2次側流路14bと、を有している。実施形態のサブタンク12は、機能液滴吐出ヘッド9に対し十分に高い位置に配設されており、圧力調整弁15によりサブタンク12から供給される機能液を減圧し、適正圧力で機能液滴吐出ヘッド9に供給するようになっている。
【0015】
図2に示すように、機能液供給ユニット20は、高位置から順に、サブタンク12、圧力調整弁15、機能液滴吐出ヘッド9が配置されており、メインタンク10から供給されサブタンク12に貯留された機能液は、機能液滴吐出ヘッド9の駆動に応じ、ヘッド側流路14および圧力調整弁15を介して、機能液滴吐出ヘッド9に重力供給される。ところで、機能液滴吐出ヘッド9が駆動し所定の描画を実施する場合、機能液滴吐出ヘッド9の多数の吐出ノズルは、描画データに基づいて選択的に機能液吐出を行う。すなわち、描画を実施すると、ヘッド側流路14を流れる機能液の流量が経時的に刻々と変化する。このことは同時に、ヘッド側流路14による機能液の圧力損失が刻々と変化することを意味し、特に圧力調整後の2次側流路14bの圧力損失は、機能液滴吐出ヘッド9の液滴吐出量に影響を及ぼす。そこで、本実施形態では、圧力調整弁15を、2次側流路14b内を流れる機能液の圧力損失を相殺するように設計している。すなわち、圧力調整弁15は、圧力調整弁15と機能液滴吐出ヘッド9を接続する2次側流路14b内を流れる機能液の圧力損失を相殺するように、機能液の圧力を自動調整し、2次側流路14bを介して機能液滴吐出ヘッド9に供給する。これにより、機能液滴吐出ヘッド9に対する機能液の供給圧力が一定(液滴吐出量一定)となるようになっている(詳しくは後述する)。
【0016】
次に、図3を参照して、圧力調整弁15について詳細に説明する。圧力調整弁15は、主要部を成す調整弁本体60と、調整弁本体60の流入側に差込み接合した流入コネクター61と、調整弁本体60の流出側に差込み接合した流出コネクター62と、を備えている。そして、流入コネクター61には、サブタンク12に連なる1次側流路14aが接続され、他方、流出コネクター62には、機能液滴吐出ヘッド9に連なる2次側流路14bが接続されている。
【0017】
調整弁本体60は、略円板状で、かつ前面および後面の中央部が凹型形成されたバルブハウジング64と、バルブハウジング64と共に1次室41を画成する蓋体65と、バルブハウジング64に受圧膜体43(ダイヤフラム)を固定することでバルブハウジング64と共に2次室42を画成するドーナツ状の膜体押え部材66と、で構成されている。バルブハウジング64の中心部には、1次室41および2次室42を連通する調整弁連通流路69が形成されている。なお、バルブハウジング64、蓋体65および膜体押え部材66は、ステンレス等の耐食性材料で形成されている。
【0018】
蓋体65および膜体押え部材66は、円形の受圧膜体43の中心を通る軸線と同心円となる外形を有しており、バルブハウジング64を前後方向から挟み込むようにネジ止めされている。また、蓋体65および膜体押え部材66は、バルブハウジング64に対し、各々シールリングSを挟み込んで相互に固定され、1次室41および2次室42を液密に構成している。
【0019】
1次室41は、受圧膜体43と同心となる略円柱形状に形成され、1次室41の上部には、1次室41から径方向斜めに延びる流入ポート71が形成されている。また、1次室41の中心部には、調整弁連通流路69が開口している。そして、調整弁連通流路69の1次室41側には、調整弁連通流路69の開口周縁部を弁座として、調整弁連通流路69を開閉する弁体70が臨んでいる。また、弁体70は、これと蓋体65との間に配設された弁体付勢ばね44によって、閉弁方向(2次室42側)に付勢されている。
【0020】
図3(a)に示すように、流入ポート71は、流入コネクター61が差込み接合される流入接合受け部73と、流入接合受け部73に連なるフィルター75を収容するフィルター収容部74と、フィルター収容部74と1次室41とを連通する流入流路部76と、から構成されている。流入接合受け部73には、流入コネクター61が差し込み接合される。フィルター収容部74には、フィルター75が、流入コネクター61との間に介設した押えばね77に付勢された状態で収容されている。
【0021】
2次室42は、受圧膜体43が膜体押え部材66によりバルブハウジング64に取り付けられ、バルブハウジング64に凹型形成した内面壁68と受圧膜体43とによって、全体として受圧膜体43を底面とする円錐台形状に形成されている。また、2次室42の下部には、2次室42から真下に延びる流出ポート81(の流出流路部86)が、2次室42の内面壁68に開口している(いずれも図3(b)参照)。2次室42の中心部には、上記した調整弁連通流路69が開口しており、調整弁連通流路69の2次室42側の周縁部と受圧膜体43との間には、受圧膜体43を前方向に向かって付勢する膜体付勢ばね45が介設されている。
【0022】
受圧膜体43(ダイヤフラム)は、樹脂フィルムで構成した膜体本体43aと、膜体本体43aの中央部に接着した樹脂製の受圧板43bとで構成されている。受圧板43bは、膜体本体43aと同心の円板状に、且つ膜体本体43aに対し十分に小さい径に形成されており、その中央に上記の弁体70が離接するようになっている。
【0023】
弁体70は弾性材で構成され、弁の機能を奏するリング状の弁体本体101と、弁体本体101を保持する弁ホルダ102と、を有している。弁体本体101は、弁座となる調整弁連通流路69の1次室41側の開口周縁部に離接することで調整弁連通流路69を開閉する。また、弁ホルダ102は、円盤状を成し1次室41の液圧を受ける受圧部103と、円柱状を成し受圧部103の中央から2次室42側に延びる軸部104を有している(図4参照)。軸部104は、調整弁連通流路69を挿通して延在しており、軸部104の先端部が上記の受圧板43bに当接し、受圧板43bにより開閉動作するようになっている。
【0024】
図3(b)に示すように、流出ポート81は、流入ポート71と同様の形態を有しており、流出コネクター62が差込み接合される流出接合受け部85と、流出接合受け部85と2次室42とを連通する流出流路部86と、から構成されている。流出接合受け部85には、流出コネクター62が差し込み接合される。なお、流入ポート71および流出ポート81は、機能液の流れ方向とフィルター75の有無とにおいて異なるが、接合部分の基本形態は同一である。
【0025】
この圧力調整弁15では、機能液の吐出等により2次室42の圧力が低くなると、受圧膜体43が大気圧に抗して働く膜体付勢ばね45の付勢力に打ち勝って後方(内側)に変形し、受圧板43bが弁体70および弁体70を閉弁方向に付勢する弁体付勢ばね44を後方に押して開弁し、1次室41から2次室42に機能液が流入する。機能液の流入が進み2次室42の圧力が高まると、受圧膜体43が、膜体付勢ばね45の付勢力も伴って、前方(外側)に変形し、弁体70は、受圧部103から1次室41の液圧を受けると共に弁体付勢ばね44の付勢力により閉弁する。すなわち、圧力調整弁15は、大気圧と2次室42の内部圧力とのバランスにより受圧膜体43が変形することで調整弁連通流路69を開閉する。
【0026】
上記のようにして、圧力調整弁15は、サブタンク12から供給された機能液を圧力調整した後、2次側流路14bを介して機能液を機能液滴吐出ヘッド9に供給する。このとき、機能液滴吐出ヘッド9の液滴吐出量に伴って変動する2次側流路14b内の圧力損失を相殺するように(圧力損失を加味して)、すなわち、2次側流路14bの送液量に略反比例して低下する2次側流路14bの内部圧力を補うように、圧力調整弁15において、弁体70の受圧部103の受圧面積と、2次室42の受圧膜体43の受圧面積と、弁体付勢ばね44および膜体付勢ばね45の付勢特性と、のうち少なくとも1つを調節することにより、圧力調整する機能液の量(圧力損失)に略比例して2次側の調整圧力を高めるように設計されている。
【0027】
実際には、流量の多少に係らず2次側の調整圧力が一定となるように設計した圧力調整弁(既存の圧力調整弁)において、2次側の調整圧力に影響を及ぼす主要部品を調整することで適正化を図ることが好ましい。主要部品の調整としては、例えば受圧部103の受圧面積の大小、受圧膜体43の受圧面積の大小、弁体付勢ばね44のばね荷重の大小、膜体付勢ばね45のばね荷重の大小、等における少なくとも1つのパラメーターを部品交換により調整し、試験により適正化を図るようにする。このような、パラメーター調節の組み合わせによって、圧力調整弁15は、2次側流路14bの圧力損失を相殺するように、圧力調整されている。
【0028】
ここで、図5を参照し、本実施形態に係る機能液供給装置1の圧力調整弁15の圧力調整と2次側流路14b内の圧力損失の関係について説明する。同図の横軸は2次側流路14bの機能液の流量を、縦軸は機能液の圧力を示している。(A)は、2次側流路14bの内部圧力を示し、送液量(機能液流量)が増加すると、2次側流路14b内の圧力損失が大きくなるため、機能液滴吐出ヘッド9への機能液の供給圧力は低くなる。一方、(B)は、圧力調整弁15の2次側の調整圧力を示しており、2次側流路14bの送液量に比例させて圧力を高めるようにしている。すなわち、機能液滴吐出ヘッド9への機能液の供給量(機能液流量)が増加すると、圧力調整弁15の調整圧力が高くなり、機能液流量が減少すると、圧力調整弁15の調整圧力が低くなるように、圧力調整弁15が設計されている。(C)は、2次側流路14b内の圧力と圧力調整弁15の調整圧力の合成圧力を示している。図示のように、2次側流路14bの送液量が増減しても、合成圧力、すなわち機能液滴吐出ヘッド9への機能液供給圧力(厳密には機能液滴吐出ヘッド9のキャビティにおける圧力)が略一定になるようにしている。
【0029】
上記の構成により、圧力調整弁15は、2次側流路14b内の圧力損失を相殺するように2次側の機能液を圧力調整するため、機能液滴吐出ヘッド9の吐出量が変化しても、機能液滴吐出ヘッド9への機能液の供給圧力を略一定に保つことができる。すなわち、機能液滴吐出ヘッド9から設定値通りに機能液滴を吐出させることができる。
【0030】
また、上記の構成によれば、既存の圧力調整弁の一部の部品、すなわち、弁体70、受圧膜体43、弁体付勢ばね44および膜体付勢ばね45のうちの少なくとも1つを交換、もしくは改良すれば、機能液滴吐出ヘッド9への機能液の供給圧力を略一定に保つことのできる圧力調整弁を実現できるため、コストアップを抑制することができる。
【符号の説明】
【0031】
1:機能液供給装置 12:サブタンク 14a:1次側流路 14b:2次側流路 15:圧力調整弁 43:受圧膜体 44:弁体付勢ばね 45:膜体付勢ばね 70:弁体 103:受圧部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドの内部流路の圧力が一定になるように、1次側流路を介して機能液供給手段から供給された機能液を、圧力調整弁により圧力調整し、2次側流路を介して前記機能液滴吐出ヘッドに供給する機能液供給装置であって、
前記圧力調整弁は、前記機能液滴吐出ヘッドの吐出量の変動に伴って変動する前記2次側流路の圧力損失を加味して、2次側圧力を調整するように構成されていることを特徴とする機能液供給装置。
【請求項2】
前記圧力調整弁は、
前記1次側流路に接続する1次室および前記2次側流路に接続する2次室と、
前記1次室内の液圧を受ける受圧部を有し、前記1次室と前記2次室とを連通する連通流路を前記1次室側から開閉する弁体と、
前記2次室の1の面を構成すると共に前記弁体を大気圧基準で開閉動作させる受圧膜体と、
前記弁体を閉弁方向に付勢する弁体付勢ばねと、
前記受圧膜体を前記大気圧に抗する方向に付勢する膜体付勢ばねと、を備え、
前記受圧部の受圧面積、前記受圧膜体の受圧面積、前記弁体付勢ばねの付勢特性および前記膜体付勢ばねの付勢特性、のうちの少なくとも1つによって前記2次側圧力を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の機能液供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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