説明

歯科診療録入力支援システム、歯科診療録入力支援方法、および歯科診療録入力支援プログラム

【課題】根管長測定検査における歯科診療録の入力負荷をより軽減するとともに、歯科診療録の入力誤りを容易に防ぐ。
【解決手段】根管長の数値が記憶された根管長記憶手段17と、根管長測定に使用する使用器具の番号が記憶された使用器具記憶手段18と、根管長測定結果の入力要求を受け付ける要求受付手段11と、診療対象の歯番に対応する根管長の数値を根管長記憶手段17から特定する根管長特定手段12と、診療対象の歯番に対応する使用器具の番号を使用器具記憶手段18から特定する使用器具特定手段13と、特定した根管長の数値を含む所定の範囲の数値と、複数の使用器具のイメージおよび番号とを含む入力画面を生成し、表示する表示手段14と、入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号を歯科診療録記憶手段19に登録する登録手段15と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科診療記録の入力を支援する歯科診療録入力支援システム、歯科診療録入力支援方法、および歯科診療録入力支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のコンピュータ技術の発達により、コンピュータの小型化が進み、各種の分野においてコンピュータが使用されるようになっている。歯科治療の分野においても同様であり、患者ごとの歯科診療情報をコンピュータに入力し、随時読み出すことができるものが登場してきている。例えば、特許文献1には、患者毎の歯科治療情報を登録し、登録データを処理する歯科治療処理装置が記載されている。
【特許文献1】特開平9−131356号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
さて、歯科診療情報をコンピュータに入力する際に、コンピュータ操作に不慣れな歯科医師の場合、入力に時間を要し、作業効率が低下してしまう場合がある。また、検査結果の数値を入力する場合など、入力ミスにより誤った内容を入力してしまう可能性もある。
【0004】
また、歯科医師は、診療を行っている最中に、その場で診療内容をコンピュータに入力して診療記録を作成し、患者に診療内容を説明する場合がある。この場合は、短時間での入力が要求され、かつ、入力ミスを未然に防ぐ必要がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、歯科診療録の入力負荷を軽減するとともに、歯科診療録の入力誤りを防止する歯科診療録入力支援システム、歯科診療録入力支援方法、および歯科診療録入力支援プログラム提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、歯科診療記録の入力を支援する歯科診療録入力支援システムであって、歯番毎に根管長の数値が記憶された根管長記憶手段と、前記歯番毎に、根管長の測定に使用する使用器具の番号が記憶された使用器具記憶手段と、診療対象の歯番を含む、根管長測定結果の入力要求を受け付ける要求受付手段と、前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値を、前記根管長記憶手段から特定する根管長特定手段と、前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号を、前記使用器具記憶手段から特定する使用器具特定手段と、前記根管長特定手段が特定した根管長の数値を含む所定の範囲の数値と、複数の使用器具のイメージおよび番号とを含む入力画面を生成し、表示する表示手段と、前記入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号を歯科診療録記憶手段に登録する登録手段と、を有し、前記表示手段は、前記使用器具特定手段が特定した使用器具の番号および当該番号に対応する使用器具のイメージに印を付加した入力画面を生成する。
【0007】
また、本発明は、歯科診療録入力支援システムが行う歯科診療記録の入力を支援する歯科診療録入力支援方法であって、歯科診療録入力支援システムは、歯番毎に根管長の数値が記憶された根管長記憶部と、前記歯番毎に根管長の測定に使用する使用器具の番号が記憶された使用器具記憶部と、処理部と、を有し、処理部は、診療対象の歯番を含む、根管長測定結果の入力要求を受け付ける要求受付ステップと、前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値を、前記根管長記憶部から特定する根管長特定ステップと、前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号を、前記使用器具記憶部から特定する使用器具特定ステップと、前記根管長特定ステップで特定した根管長の数値を含む所定の範囲の数値と、複数の使用器具のイメージおよび番号とを含む入力画面を生成し、表示する表示ステップと、前記入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号を歯科診療録記憶部に登録する登録ステップと、を行い、前記表示ステップは、前記使用器具特定ステップで特定した使用器具の番号および当該番号に対応する使用器具のイメージに印を付加した入力画面を生成する。
【0008】
また、本発明は、歯科診療録入力支援システムが実行する歯科診療記録の入力を支援する歯科診療録入力支援プログラムであって、歯科診療録入力支援システムは、歯番毎に根管長の数値が記憶された根管長記憶部と、前記歯番毎に根管長の測定に使用する使用器具の番号が記憶された使用器具記憶部と、処理部と、を有し、処理部に、診療対象の歯番を含む、根管長測定結果の入力要求を受け付ける要求受付ステップと、前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値を、前記根管長記憶部から特定する根管長特定ステップと、前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号を、前記使用器具記憶部から特定する使用器具特定ステップと、前記根管長特定ステップで特定した根管長の数値を含む所定の範囲の数値と、複数の使用器具のイメージおよび番号とを含む入力画面を生成し、表示する表示ステップと、前記入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号を歯科診療録記憶部に登録する登録ステップと、を実行させ、前記表示ステップは、前記使用器具特定ステップで特定した使用器具の番号および当該番号に対応する使用器具のイメージに印を付加した入力画面を生成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、根管長測定検査における歯科診療録の入力負荷をより軽減するとともに、歯科診療録の入力誤りを容易に防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係る歯科診療録入力支援システム1の概略構成図である。本実施形態の歯科診療録入力支援システム1は、歯科診療の1つであるEMR(電気的根管長測定検査)の測定結果の入力を支援するコンピュータシステムである。EMRは、歯の根管の長さを測定する検査である。
【0012】
図示する歯科診療録入力支援システム1は、要求受付部11と、根管長特定部12と、使用器具特定部13と、表示部14と、診療情報登録部15と、DB更新部16と、根管長DB17と、使用器具DB18と、歯科診療録DB19とを備える。
【0013】
要求受付部11は、EMRの測定結果の入力要求を受け付ける。根管長特定部12は、根管長DB17を参照し、診療部位である歯番に応じた根管長を特定する。歯番は、歯の位置を特定する識別番号である。使用器具特定部13は、使用器具DB18を参照し、EMRで使用する、歯番に応じた使用器具(リーマ)を特定する。リーマは、根管の治療時に使用する器具であって、根の歯髄の入っている穴を拡大するものである。
【0014】
表示部14は、根管長特定部12が特定した根管長、および、使用器具特定部13が特定した使用器具に基づいて、EMR測定結果の入力画面を生成し、出力装置(不図示)に表示する。診療情報登録部15は、入力画面に入力された根管長および使用器具の番号などの診療情報を、歯科診療録DB19に登録する。DB更新部16は、根管長DB17に設定された各根管長および使用器具DB18に設定された各使用器具の使用回数を更新する。
【0015】
根管長DB17は、歯番毎に当該歯番に対応する根管長の数値が設定されている。
【0016】
図2は、根管長DB17の一例を示す図である。図示する根管長DB17は、歯番21と、根管区分22と、根管長23と、使用回数24とを有する。根管区分22には、1つの歯に複数の根管がある場合、各根管を識別するための情報が設定される。根管数は、歯(歯番)によって決まっているものである。例えば、上右7番の歯の根管数は3つ(MB、DB、P)で、下右5番の歯の根管は1つである。根管長23および使用回数24には、EMR測定結果の入力画面で入力された数値とその使用回数が設定される。なお、根管長DB17の更新処理については、後述する。
【0017】
使用器具DB18は、歯番毎に当該歯番に対応する使用器具のサイズや太さを示す番号が設定されている。
【0018】
図3は、使用器具DB18の一例を示す図である。図示する使用器具DB18は、歯番31と、根管区分32と、使用器具33と、使用回数34とを有する。使用器具33には、使用器具の先端径(#nn)を示す番号が設定される。使用回数34には、対応する番号の使用器具が入力画面で選択された回数が設定される。なお、使用器具DB18の更新処理については、後述する。
【0019】
歯科診療録DB19は、患者の診療記録(いわゆるカルテ)のデータが格納されたデータベースである。診療記録データには、例えば、患者単位に診療日時、診療部位、病名、診療行為、患者情報(氏名、生年月日、性別など)などがある。
【0020】
図4は、診療記録データをディスプレイに表示した場合の表示例を示したものである。
【0021】
以上説明した、歯科診療録入力支援システム1は、少なくともCPU(中央演算装置)と、メモリ(主記憶装置)とを備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた、歯科診療録入力支援システム用のプログラムを実行することにより、各機能が実現される。また、歯科診療録入力支援システム1は、ハードディスク等の補助記憶装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、ディスプレイやプリンタなどの出力装置とを備えることとしてもよい。なお、根管長DB17、使用器具DB18および歯科診療録DB19には、メモリまたは外部記憶装置が用いられる。
【0022】
また、歯科診療録入力支援システム1の各種処理を実行するプログラムは、メモリまたは補助記憶装置に格納されているものである。そして、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、ネットワークを介して配信することも可能である。
【0023】
なお、図1は、歯科診療録入力支援システム1の論理的な機能構成を示しているものであって、物理的な構成は図1に限定されない。例えば、歯科診療録入力支援システム1は、1つのコンピュータ装置で構築される場合であっても、各DB17、18、19を一元的に管理しているサーバと、その他の各部を備える各クライアントとがネットワークを介して接続されている場合であってもよい。
【0024】
次に、本実施形態に係る歯科診療録入力支援システム1の処理について説明する。
【0025】
図5は、歯科診療録入力支援システム1の処理を示すフローチャートである。なお、歯科医師は、診療対象の歯のEMRを行った後に、測定結果である根管長の測定値および測定に使用した使用器具の番号を、本システムを用いて入力する。
【0026】
まず、歯科診療録入力支援システム1の要求受付部11は、EMR測定結果の入力要求を受け付ける(S11)。EMR測定結果の入力要求には、診療対象の歯番が含まれている。なお、入力要求は、例えば、図4に示す診療記録データの表示画面から所定の操作ボタンをクリックすることにより指示することが考えられる。この場合、当該表示画面に表示されている歯番が、EMR測定結果の入力要求に含まれる。
【0027】
そして、根管長特定部12は、根管長DB17を参照し、S11で指定された歯番に対応する根管長の数値を特定する(S12)。この時、当該歯番に対応する根管長の数値が複数存在する場合、根管長特定部12は、最も使用回数が多い数値を選択する。なお、指定された歯番が上右7番の場合、根管数は3つ(MB、DB、P)あるため、根管長特定部12は、まず第1の根管(MB)の根管長について、最も使用回数が多い数値を選択する。
【0028】
そして、使用器具特定部13は、使用器具DB18を参照し、S11で指定された歯番に対応する使用器具の番号(#nn)を特定する(S13)。この時、当該歯番に対応する使用器具の番号が複数存在する場合、最も使用回数が多い番号を選択する。なお、指定された歯番の根管数が複数ある場合は、S12と同様に、まず第1の根管の番号を特定する。
【0029】
そして、表示部14は、根管長特定部12が特定した根管長の数値と、使用器具特定部13が特定した使用器具の番号とに基づいて、EMR測定結果を入力するための入力画面を生成し、出力装置に表示する(S14)。
【0030】
図6および図7は、EMR測定結果の入力画面の一例を示すものである。
【0031】
図6は、歯番が上右7番の入力画面の一例である。図示する画面は、歯番表示エリア61と、根管長の測定値および使用器具の番号を入力する入力エリア62と、根管長の複数の数値が表示された根管長表示エリア63と、複数の使用機器が表示された使用器具表示エリア64とを有する。図示する入力エリア62は、3つ分の根管が入力できるようになっている。
【0032】
表示部14は、根管長特定部12がS12で選択した数値を中央値として根管長表示エリア63の中央に設定し、当該中央値から所定の間隔(例えば、0.5mm)で小さくした数値および大きくした数値を、中央値を挟んで上下に設定する。すなわち、表示部14は、歯番に応じて計測可能な範囲の根管長の数値を絞り込んで、根管長表示エリア63に表示する。また、表示部14は、根管長特定部12がS12で選択した数値にあらかじめカーソルを設定しておくものとする。
【0033】
また、使用器具表示エリア64には、複数の使用器具(リーマ)が視覚的に表示されている。すなわち、使用器具のイメージ(画像)と、使用器具の番号(先端径の数値:#nn)とが対応付けて表示されている。そして、使用器具のハンドル部分は、使用器具の番号に応じてJIS規格で定められた色が着色されている。例えば、#15には白が、#20は黄色が、#25には赤が、#30には青が、#35には緑が、#40には黒が着色されている。なお、使用器具表示エリア64の使用器具の画像データは、メモリまたは補助記憶装置にあらかじめ記憶されているものとする。表示部14は、メモリ等から画像データを読み出して使用器具表示エリア64に設定し、使用器具特定部13が選択した使用器具(イメージ、番号)を罫線枠で囲むなどの印を付加する。
【0034】
図7は、歯番が下右5番の入力画面の一例である。下右5番の歯は、根管が1つであるため、根管長の測定値および使用器具の番号の入力エリア71は、1つ分の根管が入力できるようになっている。
【0035】
歯科医師は、EMR測定結果の入力画面を閲覧し、マウスやキーボードなどの入力装置を用いて根管長の測定値および使用器具の番号を入力する。入力画面の根管長表示エリア63には、あらかじめ歯番に応じた使用頻度の高い測定可能な範囲の数値が、絞り込まれて表示され、歯科医師は、所望の数値にカーソルを移動してクリック(選択)する。これにより、表示部14は、クリックされた数値を入力エリア62に設定する。このように、歯番に応じた最適な範囲の根管長の数値をあらかじめ入力画面に表示し、選択させることで、入力ミスを軽減し、入力負荷を軽減することができる。
【0036】
また、使用器具表示エリア64には、JIS規格で定められた色が着色された各使用器具が、番号とともに表示されている。したがって、歯科医師は、実際に使用した使用器具の色と同じ色の使用器具にカーソルを移動し、クリックする。これにより、表示部14は、クリックされた番号を入力エリア62に設定する。このように、使用器具を視覚的に表示することにより、誤って他の番号の使用器具を選択してしまう入力ミスを低減することができる。また、使用器具特定部13がS13で選択した使用頻度の高い使用器具には、あらかじめ印が付加されている。これにより、入力ミスをさらに低減することができる。
【0037】
そして、全ての根管についての入力が終了すると(S15:YES)、診療情報登録部15は、入力画面の入力エリア62に入力された根管長の測定値および使用器具の番号を、歯科診療録DB19に登録する(S16)。なお、次の根管の入力を行う場合(S15:NO)、S12に進み、当該根管について以降の処理を繰り返し行う。
【0038】
そして、DB更新部16は、S14の入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号に基づいて、根管長DB17および使用器具DB18を更新する(S17)。すなわち、DB更新部16は、根管長DB17に記憶された当該歯番のデータの中から、入力された測定値と一致する根管長の数値を特定し、当該数値の使用回数に「1」を加算する。なお、根管長DB17に記憶された当該歯番のデータの中に、入力された測定値と一致する根管長の数値が存在しない場合、DB更新部16は、当該数値を根管長DBに追加し、使用回数に「1」を設定する。
【0039】
また、DB更新部16は、使用器具DB18に記憶された当該歯番のデータの中から、入力された使用器具の番号と一致する番号を特定し、当該番号の使用回数に「1」を加算する。なお、使用器具DB17に記憶された当該歯番のデータの中に、入力された使用器具の番号と一致する番号が存在しない場合、DB更新部16は、当該番号を使用器具DBに追加し、使用回数に「1」を設定する。
【0040】
以上説明した本実施形態の歯科診療録入力支援システム1では、診療部位である歯番に応じて、使用頻度の高い測定可能な根管長の数値範囲を絞り込んで入力画面に表示する。これにより、ユーザは、所望の数値にマウスを移動してクリックするだけで根管長の測定値を入力できる。すなわち、根管長の測定値を容易に入力でき、また、入力ミスを軽減することができる。
【0041】
また、本実施形態の歯科診療録入力支援システム1では、JIS規格で定められた色が着色された視覚的な使用器具を入力画面に表示する。これにより、ユーザは、実際に使用した使用器具の色と同じ色の使用器具を入力画面からクリックするだけで、使用器具の番号を容易に入力することができる。また、使用器具を視覚的に表示することにより、誤って他の番号の使用器具を選択してしまう入力ミスを低減することができる。また、使用器具特定部13がS13で選択した使用頻度の高い使用器具には、あらかじめ印が付加されている。これにより、入力ミスをさらに低減することができる。
【0042】
また、本実施形態の歯科診療録入力支援システム1では、入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号に基づいて、根管長DB17および使用器具DB18の使用回数を更新する。これにより、次回の入力時において、最も使用頻度の高い最適な根管長の数値および使用器具の番号に基づいて、入力画面を生成することかできる。すなわち、ユーザにとって、より使い勝手の良い入力画面を提供することができる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態に係る歯科診療録入力支援システムの概略構成図である。
【図2】根管長DBの一例を示す図である。
【図3】使用器具DBの一例を示す図である。
【図4】歯科診療録DBに記憶された診療データの表示例である。
【図5】歯科診療録入力支援システムの処理のフローチャートである。
【図6】EMR測定結果の入力画面の一例を示す図である。
【図7】EMR測定結果の入力画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1 歯科診療録入力支援システム
11 要求受付部
12 根管長特定部
13 使用器具特定部
14 表示部
15 診療情報登録部
16 DB更新部
17 根管長DB
18 使用器具DB
19 歯科診療録DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科診療記録の入力を支援する歯科診療録入力支援システムであって、
歯番毎に、根管長の数値が記憶された根管長記憶手段と、
前記歯番毎に、根管長の測定に使用する使用器具の番号が記憶された使用器具記憶手段と、
診療対象の歯番を含む、根管長測定結果の入力要求を受け付ける要求受付手段と、
前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値を、前記根管長記憶手段から特定する根管長特定手段と、
前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号を、前記使用器具記憶手段から特定する使用器具特定手段と、
前記根管長特定手段が特定した根管長の数値を含む所定の範囲の数値と、複数の使用器具のイメージおよび番号とを含む入力画面を生成し、表示する表示手段と、
前記入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号を歯科診療録記憶手段に登録する登録手段と、を有し、
前記表示手段は、前記使用器具特定手段が特定した使用器具の番号および当該番号に対応する使用器具のイメージに印を付加した入力画面を生成すること
を特徴とする歯科診療録入力支援システム。
【請求項2】
請求項1記載の歯科診療録入力支援システムであって、
前記表示手段が生成した入力画面の各使用器具のイメージには、番号に応じてJIS規格で定められた色がそれぞれ着色されていること
を特徴とする歯科診療録入力支援システム。
【請求項3】
請求項1記載の歯科診療録入力支援システムであって、
前記表示手段は、前記根管長特定手段が特定した数値を中央値とする所定の範囲の数値を含む入力画面を生成すること
を特徴とする歯科診療録入力支援システム。
【請求項4】
請求項1記載の歯科診療録入力支援システムであって、
前記根管長記憶手段における前記入力画面に入力された数値の使用回数を更新するとともに、使用器具記憶手段における前記入力画面に入力された番号の使用回数を更新する更新手段と、をさらに有し、
前記根管長特定手段は、前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値の中で、最も使用回数が多い数値を特定し、
前記使用器具特定手段は、前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号の中で、最も使用回数が多い番号を特定すること
を特徴とする歯科診療録入力支援システム。
【請求項5】
歯科診療録入力支援システムが行う、歯科診療記録の入力を支援する歯科診療録入力支援方法であって、
前記歯科診療録入力支援システムは、歯番毎に根管長の数値が記憶された根管長記憶部と、前記歯番毎に根管長の測定に使用する使用器具の番号が記憶された使用器具記憶部と、処理部と、を有し、
前記処理部は、
診療対象の歯番を含む、根管長測定結果の入力要求を受け付ける要求受付ステップと、
前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値を、前記根管長記憶部から特定する根管長特定ステップと、
前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号を、前記使用器具記憶部から特定する使用器具特定ステップと、
前記根管長特定ステップで特定した根管長の数値を含む所定の範囲の数値と、複数の使用器具のイメージおよび番号とを含む入力画面を生成し、表示する表示ステップと、
前記入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号を歯科診療録記憶部に登録する登録ステップと、を行い、
前記表示ステップは、前記使用器具特定ステップで特定した使用器具の番号および当該番号に対応する使用器具のイメージに印を付加した入力画面を生成すること
を特徴とする歯科診療録入力支援方法。
【請求項6】
請求項5記載の歯科診療録入力支援方法であって、
前記表示ステップで生成した入力画面の各使用器具のイメージは、番号に応じてJIS規格で定められた色がそれぞれ着色されていること
を特徴とする歯科診療録入力支援方法。
【請求項7】
請求項5記載の歯科診療録入力支援方法であって、
前記根管長記憶部における前記入力画面に入力された数値の使用回数を更新するとともに、前記使用器具記憶部における前記入力画面に入力された番号の使用回数を更新する更新ステップを、さらに行い、
前記根管長特定ステップは、前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値の中で、最も使用回数が多い数値を特定し、
前記使用器具特定ステップは、前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号の中で、最も使用回数が多い番号を特定すること
を特徴とする歯科診療録入力支援方法。
【請求項8】
歯科診療録入力支援システムが実行する、歯科診療記録の入力を支援する歯科診療録入力支援プログラムであって、
前記歯科診療録入力支援システムは、歯番毎に根管長の数値が記憶された根管長記憶部と、前記歯番毎に根管長の測定に使用する使用器具の番号が記憶された使用器具記憶部と、処理部と、を有し、
前記処理部に、
診療対象の歯番を含む、根管長測定結果の入力要求を受け付ける要求受付ステップと、
前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値を、前記根管長記憶部から特定する根管長特定ステップと、
前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号を、前記使用器具記憶部から特定する使用器具特定ステップと、
前記根管長特定ステップで特定した根管長の数値を含む所定の範囲の数値と、複数の使用器具のイメージおよび番号とを含む入力画面を生成し、表示する表示ステップと、
前記入力画面に入力された根管長の測定値および使用器具の番号を歯科診療録記憶部に登録する登録ステップと、を実行させ、
前記表示ステップは、前記使用器具特定ステップで特定した使用器具の番号および当該番号に対応する使用器具のイメージに印を付加した入力画面を生成すること
を特徴とする歯科診療録入力支援プログラム。
【請求項9】
請求項8記載の歯科診療録入力支援プログラムであって、
前記表示ステップで生成した入力画面の各使用器具のイメージは、番号に応じてJIS規格で定められた色がそれぞれ着色されていること
を特徴とする歯科診療録入力支援プログラム。
【請求項10】
請求項8記載の歯科診療録入力支援プログラムであって、
前記根管長記憶部における前記入力画面に入力された数値の使用回数を更新するとともに、前記使用器具記憶部における前記入力画面に入力された番号の使用回数を更新する更新ステップを、さらに実行させ、
前記根管長特定ステップは、前記診療対象の歯番に対応する根管長の数値の中で、最も使用回数が多い数値を特定し、
前記使用器具特定ステップは、前記診療対象の歯番に対応する使用器具の番号の中で、最も使用回数が多い番号を特定すること
を特徴とする歯科診療録入力支援プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−142186(P2008−142186A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−330791(P2006−330791)
【出願日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(595158223)株式会社ノーザ (6)
【Fターム(参考)】