説明

歯車遊戯装置

【課題】最終的に自分の色を表示する窓をどれだけ獲得できたかによってゲームの勝敗を決する従来にないゲームを行うことができる新規な構造の歯車遊戯装置を提供する。
【解決手段】縦方向と横方向にそれぞれ7本ずつ配列して組み立てたゲームフィールドの任意の軸にプレイヤが交互にギア4を嵌合させてゲームを進行させる。嵌合の際には、窓が横方向にまたは縦方向になるようにし、隣接するギアがある場合、隣接するギアに噛合させる方向、または噛合させない方向で差し込むことができ、しかも45°回転させることができる。このようにして最終的に自分の色を覗ける窓の総数によって勝敗が決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の枠またはラインで構成され等間隔で設けられた各交点に軸を有し、各枠またはラインの方向に対応して異なる色または模様を表示した遊戯盤をゲームフィールドとし、例えば2人のプレイヤがギアを遊戯盤の軸に、隣接のギアがあった場合これに噛合させる、または噛合させない状態で嵌合させた後に必要に応じて所定角を回転させる操作を交互に行い、プレイヤが与えられた歯車をすべて差し終えた時点で、自分の色または模様を覗かせる歯車の窓を相手より多く獲得できたか否かによって勝者を決するゲームを行うことができる歯車遊戯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
盤上に置かれた自らを示す色の駒等が最終的に相手の色の駒の数より多いか否かを競って勝利者を決めるゲームが従来より存在する。
その典型的なものが特許文献1〜3に例示したオセロゲームである。
特許文献1に示す遊具セットは、磁石吸引性の略正方形金属板とその表面を剥離自在に被覆する透明シートが一辺で連結されているシート本体、金属板と透明シートの間に挟み込むための表面が印刷されたゲーム用紙および磁石を備えた複数個数の打ち駒より構成されたものである。
特許文献2に示すゲーム装置およびゲーム制御方法は、従来のオセロゲームにおいて対戦途中におおよその勝敗が分かってしまうという点を解決するために、自分の駒の配置のルールを従来のルールとは異なるものにしたものである。
【0003】
特許文献3に示す石と盤面を印した三角柱を回して対局するオセロは、石のない盤面,白石,黒石の3面を印した64個の三角柱の中央の三角の貫通孔を盤に設けた軸に嵌合され、この三角柱を指などで弾き、印された盤上の石などの表示内容を変化させるようにしてゲームを行うものである。
【特許文献1】特開平5−228235号公報
【特許文献2】特開2003−135849号公報
【特許文献3】実用新案登録第3084446号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1,2は通常の平面状の盤面であって、その盤面の区画分けした升に駒を置く構造であり、ゲームは相手の駒を挟んだ場合、相手の駒を裏返してゲームを進行するものである。また、特許文献3は、軸を水平に並べた盤面と、側面に石のない盤面,白石,黒石を有し中央に逆三角形の孔を設けた三角柱とを用意し、三角柱の三角孔を軸に通して回転させる構造のオセロゲームであり、三角柱を回転させて黒石や白石を上に向かせ盤面の内容表示を変化させるものである。
本発明は上記特許文献1〜3のオセロゲームを行うための構成とは異なる新規な構成を持つもので、その目的は、窓を設けた歯車をゲームフィールドの軸に嵌合させ、隣接する歯車同士を噛合させるか、させないようにし、適宜所定角度回転させることにより、自分の色または模様を覗かせる窓を相手より多く獲得できたか否かによって勝敗を決するゲームを行うことができる歯車遊戯装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、同じ色または模様のライン中心間が等間隔の平行な第1ライン群,前記第1ライン群と異なる色または模様で前記第1ライン群と交差しライン中心間が前記第1ライン群と同じ等間隔の平行な第2ライン群ならびに前記第1および第2ライン群の各交点に植設した軸よりなる遊戯盤と、前記軸に嵌合する貫通孔および1個または一直線上もしくは異なる角度方向に配置される2個以上の窓を備え、略半分の厚み部分の周縁は歯車を形成し、残りの略半分の厚み部分は前記歯車の歯底円直径より小さい直径の円柱部を形成し、前記歯車のピッチ円直径を前記遊戯盤の軸間隔と略同一とする複数の歯車体とからなり、隣接する歯車同士を歯車が噛み合わないように表裏を互い違いにして軸に嵌合させるときには、前記隣接する歯車体はそれぞれフリー回転可能としたことを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記第1ライン群と第2ライン群の数は同じ数であることを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項2記載の発明において前記第1ライン群と第2ライン群の数はそれぞれ7×7,6×6,5×5,4×4または3×3であることを特徴とする。
上記軸で構成される形状は4角形であり、縦方向および横方向の枠またはラインの数は上記のように同じ数ではなく、異なる数で構成しても可能である。
本発明の請求項4は、全ての辺が同じ長さで同じ形状の多角形を多数連結して形成され、各多角形を形成するラインは方向の異なるラインが異なる色または模様で表され、各多角形の交点に軸を植設してなる遊戯盤と、前記軸に嵌合する貫通孔および1個または一直線上もしくは異なる角度方向に2個以上の窓を備え、略半分の厚み部分の周縁は歯車を形成し、残りの略半分の厚み部分は前記歯車の直径より小さい歯底円直径の円柱部を形成し、前記歯車のピッチ円直径を前記遊戯盤の軸間隔と略同一とする複数の歯車体とからなり、隣接する歯車同士を歯車が噛み合わないように表裏を互い違いにして軸に嵌合させるときには、前記隣接する歯車体はそれぞれフリー回転可能としたことを特徴とする。
本発明の請求項5は、請求項4記載の発明において前記多角形は3角形または6角形であることを特徴とする。
なお、枠またはラインよりなる5角形,7角形,8角形および9角形以上の多角形を多数組み合わせてなる遊戯盤も可能であるが、これら多角形の各辺を組み合わせる場合、各多角形の間に隙間部分ができ、ゲームフィールドとしては好ましい形にはならない。
【発明の効果】
【0006】
請求項1,2,3によれば、例えば第1ラインに赤いライン,第2ラインに黒いラインを交差させ、その交点に設けた軸によってゲームフィールドが作られ、1または2以上の窓を持つギアをプレイヤが軸に嵌合した後、必要に応じ90度または45度回転させて、この動作を交互に行うことにより、最終的に各窓からのぞく色が黒か、または赤が多いかによって勝敗を決めるゲームを実現できる。
請求項4,5は例えば枠またはラインよりなる3角形,6角形を連結して遊戯盤を構成することにより、4角形と同様なゲームを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明による歯車遊戯装置の実施の形態を示す図で、遊戯盤が枠体で構成され、枠体の最小のループ形状が4角形を形成する場合の例である。
縦方向に組み込むための赤ライン枠3が7本用意される。また、横方向に組み込むための黒ライン枠2が同様に7本用意される。
赤ライン枠3は、細長い薄板で構成され、等間隔で7本の軸3a〜3gが設けられている。軸3a〜3gは、ギア4の厚さ程度の長さになっており、ギア4に設けられている貫通孔4c(図2参照)より小さい径であり、ギヤ4を容易に嵌合可能である。
【0008】
黒ライン枠2は赤ライン枠3と同様に細長い薄板で構成され、等間隔で7個の貫通孔2a〜2gが形成されている。
7本の各赤ライン枠3の各軸3a〜3gに7本の黒ライン枠2の各貫通孔2a〜2gを嵌合させることにより図1に示すような7×7の枠体を組み立てることができ、この部分がゲームフィールドとなる。
ギア4は図2に示すように上半分は歯部4aと,下半分は円柱部4bにより構成され、円柱部4bの径は歯部4aの歯底円直径より小さくなっている。また、前述したように中央に軸3a〜3gを嵌合させるための貫通孔4cが形成され、それを挟んで対称な位置に2つの窓4d,4eを有している。
【0009】
ギアの数は合計で48個であり、ゲームを行う場合、各プレイヤは24個ずつ持つこととなる。交互にプレイヤが軸にギアをセット(嵌合した)した後、必要に応じ90度または45度回転させるという操作を行ってゲームを進行させる。すべてのギヤのセットを行い最終的に窓からのぞく自らの色の数が多いプレイヤが勝利する。
【0010】
以下、図2を参照して具体的な形状および寸法例を説明し、ゲーム内容について述べる。
歯車は段差式で直径Dは40mm、厚さTは22mm、歯部の厚さT1 および円柱部の厚さT2 は共に11mmである。
中央の直径D2 は8mmの貫通孔であり、この貫通孔4cを挟んで対称な位置に直径D1 が8mmののぞき窓4d,4eを2つ持っている。また歯部4aは、軸にセットすることにより他のギアと噛合させた場合に、2つの窓4d,4eの中心同士を結ぶ線が、どちらかのラインと平行(あるいは直角)になるように、歯数や大きさを設定する。
軸にセットする際、歯部4aを上にするか、下にするかで隣接するギアと噛み合わせたり、噛み合わせなかったり設定できる。
【0011】
ラインの色は黒と赤の2色で、各ライン枠はそれぞれ7本づつである。
赤ラインの基本幅D3 は12mmで、等間隔に7本の軸を有する。
黒ラインの基本幅D4 は赤ラインと同じ幅の12mmで、赤ラインを交差させて組み込みを行ったとき下に来る赤ラインから伸びる軸を通す為の孔を持つ部分2aは円形状になっており、この直径D6 は16mmであり、貫通孔3a〜3gの直径D5 は8mmである。
この赤ライン枠と黒ライン枠を組み立てることにより、縦横で7×7本の軸が突き出たゲームフィールドが構成される。
【0012】
軸は素材の原価によって、一体成形にするか、分割パーツで構成され、赤ライン枠の上に接合されており、素材に自己潤滑製のある樹脂を使用する。この軸の直径D7 は7.4mm、高さHは22mmである。
【0013】
ゲームは例えば以下に示すルールで進行する。
(1)先攻は黒、後攻は赤が自分のプレイヤ色となる。それぞれ24個のギアを所持する。
(2)先攻はフィールドの中でギアが嵌合していない軸を1つ選び、その軸に自分の持つギアを1つセットする。この時は以下の決まりを守って置く。
1)ギアに空いた2つの覗き窓から赤か黒、どちらか一方のラインの色が2つの貫通孔から見えるような角度(縦横どちらかのラインに対し、平行になるよう)で置く。
2)ギアを下に置けば歯車が下段に、ギアを上に置けば歯車が上段にくる。この時には、隣接するギアの歯部と、「噛み合うか」,「噛み合わないか」という状況が発生するので、噛み合うならばうまく噛み合わせて置く。
(3)時計回りでも、反時計回りでもどちらでも良いので、今置いたギアを90度回転させる。この場合、歯車の噛み合い次第では他の歯車が回転することがあり、この回転によりギアの窓から見えるラインの色が赤と黒で入れ替わることになる。歯車が輪になるよう繋がった場合などは、輪を構成するギア全部が回転する。
(4)後攻は上記(2)と(3)を実行する。
(5)先攻と後攻は交互にこの操作を行い、双方24個全てのギアをセットし終えた時点で、このゲームは終了する。
(6)ギアの窓から見えるラインの色を窓の数1につき1点として集計し、得点の多い色をプレイヤ色とするプレイヤの勝利とする。
外周(4隅)の部分は窓1つからしかラインの色が見えないので、最高でも1点の歯車となる。
【0014】
拡張ルールについては以下のように規定する。
回転させる角度を45度にした本遊戯装置は、難易度アップバージョンである。難易度がアップした内容は、「回転方向」も重要になってくるところが最大のポイントである。90度回転では、どちらにまわしても赤黒が即入れ替わるが、45度回転では中間状態のギアがどちらの色になるかは、回転方向で決定するからである。
【0015】
簡易ルールの場合、フィールドの大きさはそれぞれが5×5,4×4,3×3に対応する。また使用するギアの数も24個,16個,8個となる。最大の特徴は時間の短縮である。これらは図1の実施の形態でも可能だが、ギアの数16個と8個で実行した場合は、すぐに回転しなくなる可能性が高い。
【0016】
図4は、本発明による歯車遊戯装置の他の実施の形態を示す図で、遊戯盤が枠体で構成され、枠体の最小のループ形状が6角形のゲームフィールドの例である。
一列の枠体ブロック10−1,10−3は最小ループ形状が6角形の枠体で、該6角形の枠体が横一列に4個連接されたものであり、各6角形の6隅のうち、一方側の3隅(合計で9個)には軸11が植設され、他方側の3隅(合計で9個)には貫通孔13が形成されている。
また、一列の枠体ブロック10−2は最小ループ形状が6角形の枠体で、該6角形の枠体が横一列に3個連接されたものであり、各6角形の6隅(合計で14個)には軸11が植設されている。
枠体ブロック10−2の軸11に枠体ブロック10−1,10−3の貫通孔を挿通することにより図4に示すゲームフィールドが構成される。
【0017】
枠体ブロック10−1,10−3の右斜め方向の枠部の色は赤色,左斜め方向の枠部の色は黒色に、縦方向の枠部は白色になっている。また、枠体ブロック10−2の枠部全体は白色になっている。
ギア12の構成は、窓12d,12eの開いている位置を除いて図2のギアの構成と同じである。中央の貫通孔12cに対し、120度方向に窓12d,12eが形成されている。ギア12は上記ゲームフィールドの軸の数(36個)だけ用意される。
プレイヤはギアを18個ずつ持ち、各プレイヤは交互に軸にギア12を嵌合させ、必要に応じて120°回転させる。嵌合に際し、ギアの向きを選択することにより隣接するギアに対し、噛合させたり、噛合させないようにできる。
窓12d,12eから覗ける色は、黒,赤または白となる。この場合のゲームは2名で行っているため、白の部分は関係なく、最終的に覗ける色が黒か、赤が多いかによって勝敗が決する。
【0018】
このゲームフィールドは、2名ではなく3名で行うことも可能である。かかる場合には3名のプレイヤがそれぞれ12個ずつギアを持つこととなる。なお、ゲームフィールドの最も外側の軸に対する枠部の色に注目すると、白色のプレイヤはそれぞれ黒色,赤色のプレイヤに対し、白色の枠部の合計(4個)が黒色,赤色の枠部の合計(それぞれ10個)より少ないので不利となっている。これを解決するために、その差分だけハンディを与えることより公平なゲームを行うことができる。
【0019】
図5は、本発明による歯車遊戯装置のさらに他の実施の形態を示す図で、遊戯盤が枠体で構成され、枠体の最小のループ形状が3角形のゲームフィールドの例である。
白色の枠部20W−1〜20W−5は、外枠の6角形を形成するために20W−3が最も長く、20W−2,20W−4が次に長く、20W−1,20W−5が最も短い寸法になっている。各枠部には3角形の辺の長さ毎に軸21が植設されている。
赤色の枠部20R−1〜20R−5と黒色の枠部20B−1〜20B−5は、白色と同様、外枠の6角形を形成するために20R−3,20B−3が最も長く、20R−2,20B−2,20R−4,20B−4が次に長く、20R−1,20B−1,20R−5,20B−5が最も短い寸法になっている。各枠部には3角形の辺の長さ毎に貫通孔23が形成されている。
白色の枠部20W−1〜20W−5を最も長い枠体20W−3を中心に上下に枠部20W−2,20W−1と20W−4,20W−5を並べ、これらの枠部の各軸に赤色の枠部20R−1〜20R−5と黒色の枠部20B−1〜20B−5の各貫通孔を挿通することにより図5に示すゲームフィールドが構成される。
【0020】
ギア22の構成は、窓22d,22eの開いている位置を除いて図2のギアの構成と同じである。中央の貫通孔22cに対し、60度方向に窓22d,22eが形成されている。ギア22は上記ゲームフィールドの軸の数(19個)だけ用意される。
プレイヤはギアを9個ずつ持ち、各プレイヤは交互に軸にギア22を嵌合させ、必要に応じて60°回転させる。嵌合に際し、ギアの向きを選択することにより隣接するギアに対し、噛合させたり、噛合させないようにできる。
窓22d,22eから覗ける色は、黒,赤または白となる。この場合のゲームは2名で行っているため、白の部分は関係なく、最終的に覗ける色が黒か、赤が多いかによって勝敗が決する。
【0021】
このゲームフィールドについても、2名ではなく3名で行うことも可能である。かかる場合には3名のプレイヤがそれぞれ6個ずつギアを持つこととなり、ゲームは3名とも同じ条件で行うことができ、最終的に自分の色を覗くことができる窓の数が最も多いとプレイヤが勝者となる。
【0022】
上記図1,図4および図5の実施の形態ではゲームフィールドを形成する遊戯盤は枠体を組み立てた例を示しているが、組み立て構造ではなく一体成形物であっても良い。この他に、同じ色または模様のライン中心間が等間隔の平行な第1ライン群と、第1ライン群と異なる色または模様で第1ライン群と交差しライン中心間が第1ライン群と同じ等間隔の平行な第2ライン群を印刷などで形成し、第1および第2ライン群の各交点に軸を植設してなる板状の遊戯盤や、全ての辺が同じ長さで同じ形状の多角形を多数連結し、かつ各多角形を形成するラインは方向の異なるラインを異なる色または模様で印刷し、各多角形の交点に軸を植設してなる板状の遊戯盤を用いても良い。
窓は丸形の形状の例を示しているが、丸形に限らず、例えば多角形の窓,星型,楕円形の窓などを用いても良い。
また、図1の実施の形態では窓の数を一直線上に2個配列した例を示したが、1個でも、また3個以上を一直線上に、または他の角度方向に設けてもよい。さらに図4,図5の実施の形態についても、図1の実施の形態と同様に、窓の数を1個でも、一直線上に、または他の角度方向に3個以上設けても良い。
ゲームのルールについては各実施の形態で一例を説明したが、本発明による歯車遊戯装置では他のルールのゲームを作ることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0023】
オセロ,将棋などと同様、盤面で行うゲーム機で、新規な構造の歯車遊戯装置である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による歯車遊戯装置の実施の形態を示す図で、(a)は正面図,(b)は側面図をそれぞれ示している。
【図2】歯車の詳細を示す図で、(a)は正面図,(b)は側面図をそれぞれ示している。
【図3】枠部の部分拡大図で、(a)は正面図,(b)は側面図をそれぞれ示している。
【図4】本発明による歯車遊戯装置の他の実施の形態を示す図で、(a)は枠体の正面図,(b)は歯車の詳細をそれぞれ示している。
【図5】本発明による歯車遊戯装置のさらに他の実施の形態を示す図で、(a)は枠体の正面図,(b)は歯車の詳細をそれぞれ示している。
【符号の説明】
【0025】
1,10,20 枠体
2 黒ライン枠
3 赤ライン枠
3a〜3g,11,21 軸
4,12,22 ギア(歯車体)
4a,12a,22a 歯部
4b,12b 22b円柱部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同じ色または模様のライン中心間が等間隔の平行な第1ライン群,前記第1ライン群と異なる色または模様で前記第1ライン群と交差しライン中心間が前記第1ライン群と同じ等間隔の平行な第2ライン群ならびに前記第1および第2ライン群の各交点に植設した軸よりなる遊戯盤と、
前記軸に嵌合する貫通孔および1個または一直線上もしくは異なる角度方向に配置される2個以上の窓を備え、略半分の厚み部分の周縁は歯車を形成し、残りの略半分の厚み部分は前記歯車の歯底円直径より小さい直径の円柱部を形成し、前記歯車のピッチ円直径を前記遊戯盤の軸間隔と略同一とする複数の歯車体とからなり、
隣接する歯車同士を歯車が噛み合わないように表裏を互い違いにして軸に嵌合させるときには、前記隣接する歯車体はそれぞれフリー回転可能としたことを特徴とする歯車遊戯装置。
【請求項2】
前記第1ライン群と第2ライン群の数は同じ数であることを特徴とする請求項1記載の歯車遊戯装置。
【請求項3】
前記第1ライン群と第2ライン群の数はそれぞれ7×7,6×6,5×5,4×4または3×3であることを特徴とする請求項2記載の歯車遊戯装置。
【請求項4】
全ての辺が同じ長さで同じ形状の多角形を多数連結して形成され、各多角形を形成するラインは方向の異なるラインが異なる色または模様で表され、各多角形の交点に軸を植設してなる遊戯盤と、
前記軸に嵌合する貫通孔および1個または一直線上もしくは異なる角度方向に2個以上の窓を備え、略半分の厚み部分の周縁は歯車を形成し、残りの略半分の厚み部分は前記歯車の直径より小さい歯底円直径の円柱部を形成し、前記歯車のピッチ円直径を前記遊戯盤の軸間隔と略同一とする複数の歯車体とからなり、
隣接する歯車同士を歯車が噛み合わないように表裏を互い違いにして軸に嵌合させるときには、前記隣接する歯車体はそれぞれフリー回転可能としたことを特徴とする歯車遊戯装置。
【請求項5】
前記多角形は3角形または6角形であることを特徴とする請求項4記載の歯車遊戯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−305209(P2006−305209A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−133827(P2005−133827)
【出願日】平成17年5月2日(2005.5.2)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】