説明

殺生物組成物(III)

(a) ケトカルボン酸に由来するアミド及び
(b) 殺生物剤
を含む農薬組成物
組成物は、5℃ないし40℃の間の温度において、より長い時間の保存においても、透明で、改善された安定性を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬の領域に関連し、特定のアミドを含む殺生物組成物(Biocide compositions)及び殺生物剤の溶媒又は分散剤としての用途に関する。
【背景技術】
【0002】
殺生物剤及び特に殺虫剤、例えば殺菌剤、殺昆虫剤及び除草剤は、農業において、作物を保護し、収穫収率を向上させるために重要な補助剤(auxiliary agent)である。多様でしばしば特異的な必要に応じて、化学構造及び作用が様々な活性のある薬物が極めて多く必要となる。それにもかかわらず、当該分野の文献からは、特に非常に低い又は高い温度で長期間保存した場合に満足のいく安定性を有する活性成分を有する水溶液を製造することが困難であるという問題が残っていることはよく知られている。実際のところ、該溶液は、分離又は結晶を生成する強い傾向を示すため、適用ごとに均一な生成物を得るために、適用の前に組成物中の活性成分を再分散させることが必要となる。植物処置剤の水性製剤の適用において慣習的に使用されてきたスプレー装置はいくつかのフィルター及びノズルを有するため、これらのフィルター及びノズルによる障害に関連すると思われる、固体の活性化合物に基づく水性スプレー液の適用中における結晶化という更なる問題が生じる。
欧州特許453899B1号公報(バイエル社)は、殺菌剤として適用される結晶のアゾール誘導体阻害剤としての、飽和C6-C20脂肪酸に由来するジメチルアミドの用途を開示する。残念ながら、該特許において示されたジメチルアミドは、限定的な数の活性薬物の用途しか有していない。アゾール及びアゾール誘導体の場合においてでさえ、望まない結晶化を阻害できたのは周囲温度に限定されるのに対し、該製品は溶液が約5ないし10℃で使用されなければ効果がないに等しいものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、市場において得られる活性成分と同等又はより有効な成分を有する製品の製造を可能とする新規な殺生物組成物の開発のために適切な新規な溶媒を特定することにある。新規な溶媒は、安全で環境にやさしく、さらに殺生物剤の化学構造に関わらず、特に、広範囲の殺生物剤について5ないし40℃の範囲において、改善された溶解性、保存安定性及び結晶化傾向の減少を示すものである、濃縮殺生物組成物(平均25%以上の活性成分)を得ることができる必要がある。最後に、本発明の他の目的は、特に不透明度及びレイヤリング度に関し、優れた乳化安定性を提供する特定の共溶媒と乳化系を有する乳化濃縮製剤をデザインすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、
(a) ケトカルボン酸に由来するアミド
(b) 殺生物剤及び任意に
(c) 油性成分又は共溶媒及び/又は
(d) 乳化剤
を含む殺生物組成物に関する。
驚いたことに、アミド、好ましくはジアルキルアミド、最も好ましくはケトカルボン酸から得られるジメチルアミド、例えば、4-オキソペンタン酸由来のジメチルアミド(レブリン酸)は、当該分野の技術水準において知られた脂肪酸から得られたジメチルアミドと比較して、改善された溶解性を示す。出願人は、ケトカルボン酸アミドが、広い範囲の殺生物剤を、少なくとも4週間にわたり5ないし40℃という劇的な条件下において、層分離又は沈殿なく溶解又は分散させることができることを見出した。特に組成物中にエステル構造を有する油性成分を、共溶媒として組成物に添加すると、特に不透明性及びレイヤリングといった観点において、乳化特性及び安定性の増加した乳化濃縮製剤を得られる。
【0005】
ケトカルボン酸アミド
本発明のアミド(成分a)は、ケトカルボン酸から得られる。好ましいアミドは、以下の一般式(I)
R1CO-NR2R3 (I)
(ここで、R1COは、R4(CH2)nCO(CH2)mであり、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素又は1ないし10炭素原子のアルキル基、R4は、水素又は任意に1つ以上の官能基によって置換されていてもよい1ないし10炭素原子のアルキルラジカル、m及びnは、それぞれ独立して0又は1ないし10の整数を表すが、ただし、(n+m)は、0ではない。官能基の例は、アリール又はフラン基である。また本発明は、環状アミドを含む。数多くの異なる殺生物剤において、長期間にわたり低温又は高温のいずれにおいても溶解性又は分散性を有する最も好ましい種は、ジアルキルアミドであり、特にジメチルアミド又は4-オキソペンタン酸のジアルキル(イソ)オクチルアミド(レブリン酸)又は2-オキソプロパン酸(ピルビン酸))である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
殺生物剤
本発明の文脈において、殺生物剤は、植物保護剤であり、医薬、農業、森林、及び蚊の管理のような分野において用いられる、特に異なる生態の生物を殺すことのできる化学物質を表す。また、殺生物剤に属すると説明されるものは、植物成長調整物質と呼ばれる。通常、殺生物剤は2つのサブグループに分類される:
・ 殺虫剤:殺菌剤(fungicides)、除草剤、殺昆虫剤、アルジサイド(algicides)、モラスシサイド(moluscicides)、ダニ殺虫剤及び殺鼠剤(ここに、The Pesticide Handbook、14th edition、BCPC 2006を参考文献として含む)及び
・ 抗菌剤:殺菌剤(germicides)、抗生物質、抗バクテリア剤、抗ウイルス剤の、抗真菌剤、抗原虫剤及び抗寄生虫剤を含む。
殺生物剤は、他の材料(典型的には液体)を生物感染及び成長から保護するために該材料に加えてもよい。例えば、特定の4級アンモニウム化合物(quats)は、アルジサイドとして、感染及び藻の繁殖から水を保護するためにプールの水又は工業用水系に加えてもよい。
【0007】
殺虫剤
アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)は、殺虫剤を「疫病を予防、破壊、撃退、又は和らげることを意図するあらゆる物質又はそれらの混合物」として定義している。殺虫剤は、ヒトと食物で競合し、財産を破壊し、疾病を広げ、又は害虫となる、昆虫、植物病原体、藻、軟体動物、鳥、哺乳類、魚、線虫(回虫)及び微生物(例えば、ウイルス又はバクテリア)に対して用いられる化学物質又は生物製剤である。以下の実施例において、殺虫剤は、農薬組成物として適切なものを提供する。
【0008】
殺菌剤
殺菌剤は、3つの主要な害虫コントロール方法の1つであり、本件では菌類の化学的コントロールである。殺菌剤は、庭及び農作物における菌類の広がりを妨げる化学物質である。また殺菌剤は、真菌感染を防ぐために用いられる。殺菌剤は、接触性であっても浸透性であってもよい。
接触性の抗菌剤は、表面にスプレーして菌類を死滅させる。浸透性抗菌剤は、菌類が死滅する前に吸収されなければならない。本発明の適切な殺菌剤の例は、以下の化学分類及び対応する例に及ぶ:
・ アミノピリミジン、例えばブピリメート、
・ アニリノピリミジン、例えばシプロジニル、メパニピルム、ピリメタニル、
・ ヘテロ芳香族、例えばヒメキサゾール、
・ ヘテロ芳香族炭化水素、例えばエトリジアゾール、
・ クロロフェニル/ニトロアニリン、例えばクロロネブ、ジクロラン、キントゼン、テクナゼン、トルクロホスメチル、
・ ベンズアミド殺菌剤、例えばゾキサミド、
・ ベンゼンスルホンアミド、例えばフルスルファミド、
【0009】
・ ベンゾイミダゾール、例えばアシベンゾラル、ベノミル、ベンゾチアゾール、カルベンダジム、フベリダゾール、メトラフェノン、プロベナゾール、チアベンダゾール、トリアゾキシド、及びベンゾイミダゾール前駆殺菌剤、
・ カルバメート、例えばプロパモカルブ、ジエトフェンカルブ、
・ カルボキサミド、例えばボスカリド、ジクロシメット、エタボキサム、フルトラニル、ペンチオピラド、チフルザミド、
・ クロロニトリル、例えばクロロタロニル、
・ 桂皮酸アミド、例えばジメトモルフ、フルモルフ、
・ シアノアセトアミドオキシム、例えばシモキサニル、
・ シクロプロパンカルボキサミド、例えばカルプロパミド、
・ ジカルボキサミド、例えばイプロジオン、オクチリノン、プロシミドン、ビンクロゾリン
・ ジメチルジチオカルバメート、例えばフェルバム、メタム、チラム、ジラム、
・ ジニトロアニリン、例えばフルアジナム、
・ ジチオカルバメート、例えばマンカッパー、マンコゼブ、マネブ、メチラム、ナーバム、プロピネブ、ジネブ、
・ ジチオラン、例えばイソプロチオラン、
・ グルコピラノシル抗生物質、例えばストレプトマイシン、バリダマイシン、
・ グアニジン、例えばドダイン、グアザチン、イミノクタジン、
・ ヘキソピラノシル抗生物質、例えばカスガマイシン、
・ ヒドロキシアニリド、例えばフェンへキサミド、
・ イミダゾール、例えばイマザリル、オキシポコナゾール、ペルフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、
・ イミダゾリノン、例えばフェンアミドン、
・ 無機物、例えばボルドー液、水酸化銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅(II)、硫酸銅、酢酸銅(II)、炭酸銅(II)、酸化第一銅、硫黄、
・ イソベンゾフラノン、例えばフタリド、
・ マンデルアミド、例えばマンジプロパミド、
・ モルホリン、例えばドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、ピペラリン、スピロキサミン、アルジモルフ
・ 有機スズ、例えばフェンチン、
・ オキサゾリジノン、例えばオキサジキシル、
・ フェニルアミド、例えばベナラキシル、ベナラキシル-M、フララキシル、メタラキシル、メタラキシル-M、オフレース、
・ フェニルピラゾール、例えばフィプロニル、
・ フェニルピロール、例えばフルジオキソニル、
【0010】
・ フェニルウレア、例えばペンシクロン、
・ ホスホナート、例えばホセチル、
・ フタル酸、例えばテクロフタラム、
・ フタルイミド、例えばカプタホール、カプタン、フォルペット、
・ ピペラジン、例えばトリホリン、
・ プロピオンアミド、例えばフェノキサニル、
・ ピリジン、例えばピリフェノックス、
・ ピリミジン、例えばフェナリモール、ヌアリモール、
・ ピロロキノリノン、例えばピロキロン、
・ キル類(Qils)、例えばシアゾファミド、
・ キナゾリノン、例えばプロキナジド、
・ キノリン、例えばキノキシフェン、
・ キノン、例えばジチアノン、
・ スルファミド、例えばトリルフルアニド、ジクロフルアニド、
・ ストロビルリン、例えばアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、ファモキサドン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシ、オリサストロビン、
・ チオカルバメート、例えばメタスルホカルブ、
・ チオファネート、例えばチオファネート-メチル、
・ チオフェンカルボキサミド、例えばシルチオファム、
・ トリアゾール殺菌剤、例えばアザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルオトリマゾール、ヘキサコナゾール、イミベンズコナゾール、イピコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、キンコナゾール
・ トリアゾロベンゾチダゾール、例えばトリシクラゾール、
・ バリナミドカルバメート、例えばイプロバリカルブ、ベンチアバリカルブ
・ フルオピコリド
・ ペンタクロロフェノール
及びそれらの混合物である。
【0011】
除草剤
除草剤は、不要な植物を死滅させる殺虫剤である。選択的な除草剤は、特定の標的を死滅させるのに対し、目的の農作物は比較的害を及ぼさない。これらのいくつかは、雑草の成長を妨げるように作用し、植物ホルモンに基づく。荒地をきれいにする除草剤は非選択的であり、接触した植物をすべて死滅させる。除草剤は農業及び景観用芝の管理において広く用いられている。それらは、高速道路及び鉄道の維持のための総合的植物コントロール(TVC)プログラムにおいて適用される。林業、牧草地、及び原野が原生環境として残されている領域においては少なくなっている。一般に、様々な化学分類を含む活性成分及び対応する例は以下に用いられる。
・ アニリド、例えばプロパニル
・ アリールオキシカルボン酸、例えばMCPA-チオエチル
・ アリールオキシフェノキシプロピオナート、例えば
クロジナホップ-プロパルギル、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ、フルアジホップ、ハロキシホップ、キザロホップ、
・ クロロアセタアミド、例えばアセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメテナミド、メトラクロル、プロパクロル
・ シクロヘキサンジオンオキシム、例えばクレトジム、セトキシジム、トラルコキシジム、
・ ベンズアミド、例えばイソキサベン、
・ ベンゾイミダゾール、例えばジカンバ、エトフメサート
・ ジニトロアニリン、例えばトリフルラリン、ペンジメタリン、
・ ジフェニルエーテル、例えばアクロニフェン、オキシフルオルフェン、
・ 無耕の焼畑(no-till burndown)及び薬剤に耐性を有する遺伝子組換農作物の雑草管理において用いられる浸透性非選択的(あらゆる植物を死滅させる)除草剤であるグリシン誘導体グリホサート、
・ ヒドロキシベンゾニトリル、例えばブロモキシニル、
・ イミダゾリノン、例えばフェンアミドン、イマザピック、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、
・ イソキサゾリジノン、例えばクロマゾン
・ ビピリジリウム系のパラコート、
・ フェニルカルバメート、例えばデスメディファム、フェンメジファム、
・ フェニルピラゾール、例えばピラフルフェンエチル
・ フェニルピラゾリン、例えばピノキサデン、
・ ピリジンカルボン酸又は合成オーキシン、例えばピクロラム、クロピラリド、及びチクロピル、
・ ピリミジニルオキシ安息香酸、例えばビスピリバックナトリウム
・ スルホニルウレア、例えばアミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン-メチル、クロルスルフロン、フラザスルフロン、フォラムスルフロン、フルピルスルフロンメチルナトリウム、ニコスルフロン、リムスルフロン、スルホスルフロン、トリベヌロンメチル、トリフロキシスルフロンナトリウム、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、
・ トリアゾロピリミジン、例えばペノキススラム、メトスラム、フロラスラム、
・ トリケトン、例えばメソトリオン、スルコトリオン、
・ ウレア、例えばジウロン、リヌロン、
・ フェノキシカルボン酸、例えば2,4-D、MCPA、MCPB、メコプロップ、
・ トリアジン、例えばアトラジン、シマジン、テルブチラジン、
及びそれらの混合物がある。
【0012】
殺昆虫剤
殺昆虫剤は、全ての成長段階における昆虫に用いられる殺虫剤である。昆虫の卵及び幼虫に用いられる殺卵剤及び幼虫駆除剤を含む。殺昆虫剤は農業、医薬、工業及び家事に用いられる。
以下、適切な化学分類及び殺昆虫剤の例について言及する:
・ アバメクチン、エマメクチン、
・ アントラニルジアミド、例えばリナキシピル、
・ 合成オーキシン、例えばアベルメクチン、
・ アミジン、例えばアミトラズ、
・ アントラニリックジアミド、例えばリナキシピル、
・ カルバメート、例えばアルジカルブ、カルボフラン、カルバリル、メトミル、2-(1-メチルプロピル)フェニルメチルカルバメート、
・ 塩素化殺昆虫剤、例えば、カンフェクロール、DDT、ヘキサクロロシクロヘキサン、γ-ヘキサクロロシクロヘキサン、メトキシクロール、ペンタクロロフェノール、TDE、アルドリン、クロルデン、クロルデコン、ディルドリン、エンドスルファン、エンドリン、ヘプタクロル、マイレックス、
・ 若年性ホルモンミミック、例えばピリプロキシフェン、
・ ネオニコチノイド、例えばイミダクロプリド、クロチアニジン、チアクロプリド、チアメトキサム、
・ 有機リン化合物、例えばアセフェート、アジノホスメチル、ベンスリド、クロルエトキシホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、ダイアジノン、ジクロルボス(DDVP)、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エトプロプ、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチルパラチオン、メビンホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトンメチル、パラチオン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホステブピリム、ピリムホスメチル、プロフェノホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、トリブホス、トリクロルホン、
・ オキサジアジン、例えばインドキサカルブ、
・ 植物毒由来の化合物、例えばデリス(ロテノン)、除虫菊、ニーム(アザジラクチン)、ニコチン、カフェイン、
・ フェロモン、例えばケルール(cuellure)、メチルオイゲノール、
・ ピレスロイド、例えばアレトリン、ビフェントリン、デルタメトリン、ペルメトリン、レスメトリン、スミトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、
・ 選択的吸汁阻害剤、例えばフロニカミド、ピメトロジン、
・ スピノシン、例えばスピノサド
及びそれらの混合物がある。
【0013】
植物成長調整物質
植物ホルモン(植物ホルモン(phytohormone)としても知られる)は、植物の成長を制御する化学物質である。植物ホルモンは、植物において生産され、非常に低い濃度で存在するシグナル分子である。ホルモンは、局所的に標的細胞において細胞プロセスを制御し、他の場所に移動したときには植物の他の場所で作用する。植物は、動物と異なり、ホルモンを生産し分泌する腺がない。植物ホルモンは、植物を形成し、種子の成長、花を咲かせる時期、受精、葉及び実の老化に影響を与える。それらは、どの組織が上に向かって成長し、下に向かって成長し、葉を形成し、茎が成長し、果実が発達し及び成熟し、植物が長寿するか及びさらには植物の死までに影響する。ホルモンは、植物の成長に不可欠であり、それなしではほとんど未分化細胞の塊となってしまう。以下、適切な植物成長物質を挙げる:
・ アビグリシン
・ シアナミド
・ ジベレリン、例えばジベレリン酸
・ 4級アンモニウム、例えばクロルメコートクロリド、メピコートクロリド、
・ エチレン発生源、例えばエテホン
がある。
【0014】
殺げっ歯類剤
殺げっ歯類剤は、げっ歯類を殺害するための害虫制御化学物質の1つのカテゴリーである。げっ歯類は、食事の習慣が清掃動物としての地位を反映するため、毒によって殺害することが難しい。彼らは、少量を食べて待ち、病気にならないかを確かめ、食事を続ける。殺げっ歯類剤は、無味無臭で致命的な濃度でなければならず、効果が遅れて生じるものでなければならない。以下に適切な殺げっ歯類剤を示す:
・ 抗凝血剤は、慢性的(致死量の摂取から1-2週間後に死が訪れ、それより早くなることはまれである)であるとされ、単回投与(第二世代)又は複数回投与の累積的(第一世代)殺げっ歯類剤がある。致死量の抗凝血剤、例えばブルジファクム、クマテトラリル又はワルファリンの投与により致命的な内出血が起こる。これらの物質の有効量は、K1-2,3-エポキシド還元剤(この酵素は、4-ヒドロキシクマリン/4-ヒドロキシチアクマリン誘導体によりよく阻害される)及びK1-キノン還元剤(この酵素は、インダンジオン誘導体によりよく阻害される)を阻害する抗ビタミンK剤であり、臓器から活性ビタミンK1源を奪う。これにより、ビタミンKサイクルが崩壊し、必須の血液凝固因子を製造できなくなる(主として血液凝固因子II(プロトロンビン)、VII(プロコンベルチン)、IX (クリスマス因子)及びX (スチュアート因子))。この特異的代謝崩壊に加え、4-ヒドロキシクマリン/4-ヒドロキシチアクマリン及びインダンジオン抗凝血剤の毒性用量は細い血管(毛細血管)にダメージを与え、透過性を増加させ、広範な内出血(漏出性出血)を生じる。これらの効果は徐々に起こり、日数単位で進行し、いかなる侵害知覚、例えば痛み又は苦痛を伴わない。中毒の最終相では、疲れたげっ歯類は貧血性ショックで又は重度の貧血で倒れ、静かに死亡する。げっ歯類を死に至らしめる抗凝血剤は、第一世代の薬剤(4-ヒドロキシクマリン型:ワルファリン、クマテトラリル;インダンジオン型:ピンドン、ジファシノン、クロロファシノン)は、一般に第二世代よりも高濃度(通常0.005ないし0.1%)で必要であり、致死量を蓄積するために何日も連続した摂取を要し、単回投与では活性が弱いか活性でない。これに対し第二世代は、4-ヒドロキシクマリン(ジフェナクム、ブロジファクム、ブロマジオロン及びフロクマフェン)又は4-ヒドロキシ-1-ベンゾチイン-2-オン(4-ヒドロキシ-1-チアクマリンは、ヘテロ環化合物を参照されたいが、ときどき4-ヒドロキシ-1-チオクマリンと間違えられる)の誘導体、いわゆるジフェチアロンがある。第二世代は、第一世代の薬剤よりもはるかに毒性が強く、一般に餌に低い濃度で適用され、餌の単一の摂取で致死的であり(通常0.001-0.005%の単位)、第一世代の抗凝血剤に耐性の生じたげっ歯類に対しても有効である;それゆえ、第二世代の抗凝血剤はときどき「スーパーワルファリン」と呼ばれる。ときどき抗凝血性の殺げっ歯類剤は、一般に、スルファキノキサリンである抗生物質によって薬効が高められる。この組合せ(例えば、ワルファリン0.05% + スルファキノキサリン0.02%、又はジフェナクム0.005% + スルファキノキサリン0.02%等)の狙いは、抗生物質/静菌剤が、ビタミンK源である小腸/胃腸共生微生物叢を抑えることにある。それゆえ、共生微生物叢を死滅させるか代謝を障害させるため、それらによるビタミンKの生産は減少し、抗凝血剤の作用に影響する。スルファキノキサリン以外の抗生物質も用いられ、例えばコトリムオキサゾール、テトラサイクリン、ネオマイシン又はメトロニダゾールがある。更に、殺げっ歯類の餌に用いられる相乗効果のある組合せは、抗凝血剤とビタミンD活性を有する化合物、すなわちコレカルシフェロール又はエルゴカルシフェロールを組み合わせることである(以下を参照)。典型的な形態は、例えば、ワルファリン 0.025-0.05% + コレカルシフェロール0.01%である。いくつかの国では、殺げっ歯類剤が固定された3つの成分に決まっている国もある。すなわち抗凝血剤 + 抗生物質 + ビタミンDであり、例えばジフェナクム0.005% + スルファキノキサリン0.02% + コレカルシフェロール0.01%である。第二世代の抗凝血剤(すなわち、ブロディファクム及びジフェチアロン)の餌中の濃度が0.0025 - 0.005%であるものは、最も耐性の高いげっ歯類も駆除されているが、非常に毒性が強いので耐性のげっ歯類は知られておらず、他のいかなる誘導体もこれらの、第二世代の抗凝血剤と抗生物質及び/又はビタミンDの組合せは、げっ歯類に耐性の株にも、有効であると考えられている。
ビタミンK1は、事故又は意図的に(ペットへの虐待による毒の投与、自殺行動)抗凝血剤による毒にさらされたペット及びヒトに対する解毒剤として作用してきた。さらに、これらのいくつかの毒は、肝機能を阻害することにより働き、及び中毒の進行した段階、いくつかの血液凝固因子並びに全体積の循環血喪失だけでなく、古い毒(older poisons)に対しては輸血(任意に凝固因子の存在する)も何らかの事情により摂取した者の生命を救う。
【0015】
・ 金属リン化物は、げっ歯類を死滅させる手段となり、単回投与による即効性の殺げっ歯類剤である(餌を一口摂取してから通常1-3日後に死が訪れる)。餌は食物とリン化物から構成され、げっ歯類が食べられる部分に置く(通常リン化亜鉛)。消化系における酸がリン化物と反応し、毒性のホスフィンガスを生成する。この害虫管理の方法は、げっ歯類がいくつかの抗凝血剤に耐性を示した場合、特に家ネズミ及び野ネズミの管理に用いられる;リン化亜鉛の餌はほとんどの第二世代抗凝血剤よりも餌も安く、げっ歯類が蔓延した場合には、数を減らすためにまずリン化亜鉛の餌を投与し、即効性の毒によって生き残ったものに引き続き抗凝血剤の餌を与え絶滅させる。逆に、抗凝血剤の餌の毒により生き残ったげっ歯類(残りの個体)を個別に、1又は2週間無毒の餌をあらかじめ与え(餌に対する躊躇を克服させるのに重要であり、特定の領域内に特定の食物を食していた場合において、特にラットを絶滅させる際に行う)、続いて、あらかじめ与えた餌と同種の、毒入りの餌を、餌を全て消費するまで(通常2-4日間)与える。異なる作用様式の殺げっ歯類剤を適用するこれらの方法は、餌の受け付け/嗜好性がよいと(すなわち、げっ歯類がすでに与えられたことがあるもの)、事実上又はほとんど100%死滅する。
・ リン化物は、比較的即効性のラット毒であり、通常、存在したビルの中ではなく空き地で死亡する。典型的な実施例は、リン化アルミニウム(燻蒸剤のみ)、リン化カルシウム(燻蒸剤のみ)、リン化マグネシウム(燻蒸剤のみ)及びリン化亜鉛(餌)がある。リン化亜鉛は、典型的には約0.75-2%の用量でげっ歯類の餌に混合する。餌は、ホスフィンの加水分解に特徴的な、強い、ニンニク様の刺激臭を有する。当該臭いは、げっ歯類を引きつける(又は少なくとも反発しない)が、他の哺乳類は反発する臭いであるが;鳥(とりわけ野生の七面鳥)は、当該臭いに敏感でないため餌を食べ、それゆえ巻き添えを被る。
・ 高カルシウム血症
カルシフェロール(ビタミンD)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)及びエルゴカルシフェロール(ビタミンD2)は、哺乳類にとっては有益だが、げっ歯類にとっては毒となることにより殺げっ歯類剤として用いられる:それらは体内のカルシウム及びリン酸のホメオスタシスに影響する。ビタミンDは、少量だが必須の成分であり(数IUs/kg体重・日であり、ほんのわずかである。)、ほとんどの脂溶性ビタミンと同様、それらは大容量では毒性を発現し、簡単に言うと、容易に該ビタミンによる中毒である、いわゆるビタミン過剰症を引き起こす。中毒が重症であれば、最終的には死に至る(すなわち、毒の用量が十分多いこと)。げっ歯類は、殺げっ歯類の餌を食べると、カルシウムレベルを、主として食事からのカルシウム吸収により、骨-マトリックス-固定カルシウムをイオン化させて移動させて(主として炭酸水素カルシウムのカルシウムカチオン、部分的に血漿タンパク質、[CaHCO3]+)増加させ、高カルシウム血症を引き起こす。ここで、当該タンパクは血漿に溶けて循環し、致死量の遊離カルシウムの摂取によりカルシウムレベルが上昇し、血管、腎臓、胃壁及び肺が鉱化/カルシウム化し(石灰化、カルシウム塩/複合体の結晶の形成により組織にダメージを与える)、さらに心臓への障害(心筋は様々な遊離カルシウムレベルに感受性があり、心筋の収縮及び心房及び心室心筋興奮伝播のいずれにも影響する。)及び出血(毛細血管への障害)及びおそらく腎臓疾患をも引き起こす。単回投与又は累積投与(用いた濃度による;通常、1回の餌の大部分を摂取すれば、餌中の濃度が0.075%でほとんどのげっ歯類に致命的な)、準慢性(餌の摂取の数日から1週間後死がに訪れる)である。単剤の場合、適用される濃度は、0.075%コレカルシフェロール及び0.1%エルゴカルシフェロールである。カルシフェロールの毒性学には抗凝血剤による毒物と相乗効果があるという重要な特徴がある。これは抗凝血剤及びカルシフェロールの混合物が同じ餌の中にある場合、抗凝血剤とカルシフェロールの単独を相加したよりも毒性は強くなり、実質的に低いカルシフェロール含量で、広く高カルシウムレベルに達するという効果が得られるということであり、またその逆も成立する。より大きな抗凝血剤/出血効果が、カルシフェロールが存在する場合に見られる。カルシフェロールは有効濃度において他の抗凝血剤よりも高価なため、餌における、この相乗効果は、カルシフェロールが少量用いられる場合に行われる。なぜなら、カルシフェロールの有効濃度を得るのは、ほとんどの抗凝血剤の有効濃度を得るよりも高価だからである。歴史的には最初に殺げっ歯類の餌にカルシフェロールを用いたのは、1970年代のソレックス製品であるソレクサ(登録商標)D (現在のソレクサ(登録商標) Dとは異なる組成)であり、ワルファリン0.025% + エルゴカルシフェロール0.1%を含んでいた。現在、ソレクサ(登録商標) CDは、0.0025%ジフェナクム + 0.075%コレカルシフェロールの組合せで含む。数多くの他のブランド製品があり、カルシフェロール0.075 - 0.1% (例えば、キントックス(登録商標)であり、0.075% コレカルシフェロールを含有)単独、又はカルシフェロール0.01 - 0.075%を抗凝血剤と組み合わせたものが上市されている。

ダニ殺虫剤、モラスシサイド及び殺線虫剤
ダニ殺虫剤は、ダニを死滅させるための殺虫剤である。抗生物質のダニ殺虫剤、カルバメート系ダニ殺虫剤、ホルムアミジン系ダニ殺虫剤、ダニ成長抑制剤、有機塩素剤、ペルメトリン製剤及び有機リン系ダニ殺虫剤がある。ダニ殺虫剤は、すべてこのカテゴリーに属する。モラスシサイドは、軟体動物、例えば蛾、ナメクジ及びカタツムリを制御するために用いられる殺虫剤である。これらの物質は、メタアルデヒド、メチオカルブ及び硫酸アルミニウムを含む。殺線虫剤は、寄生性線虫(蠕虫門)を死滅させるために用いられる化学殺虫剤である。殺線虫剤は、インドセンダンの木のシードケーキ(seed cake)から得られる;これはインドセンダンの種子の採油後の残渣である。インドセンダンの木はいくつかの名前で知られているが、太古にインドで初めて栽培された。
【0016】
抗菌剤
以下の実施例において、本発明の農薬組成物に適切な抗菌剤を示す。殺バクテリア殺菌剤は、主として以下が適用される:
・ 活性塩素(すなわち、次亜塩素酸塩、クロラミン、ジクロロイソシアヌル酸及びトリクロロイソシアヌル酸、ウェット塩素、二酸化塩素等)、
・ 活性酸素(過酸、例えば過酢酸、過硫酸カリウム、過ホウ素酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム及び尿素-過酸化水素)、
・ ヨウ素(ヨードポビドン(ポビドンヨード、ベータダイン)、ルゴール溶液、ヨードチンキ、ヨウ化非イオン性界面活性剤)、
・ 濃縮アルコール(主として、エタノール、1-プロパノール(n-プロパノール)及び2-プロパノール(イソプロパノール)及びそれらの混合物;さらに、2-フェノキシエタノール及び1-及び2-フェノキシプロパノールが用いられる)、
・ フェノール性物質(例えばフェノール(「石炭酸」)、クレゾール(液体カリウム石鹸と組み合わせて「ライソール」と呼ばれる)、ハロゲン化(塩素化、臭素化)フェノール、例えばヘキサクロロフェン、トリクロサン、トリクロロフェノール、トリブロモフェノール、ペンタクロロフェノール、ジブロモール及びそれらの塩)、
・ カチオン性界面活性剤、例えば4級アンモニウムカチオン(例えば塩化ベンザルコニウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド又はクロリド、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ベンゼトニウムクロリド)及びその他、非4級化合物、例えばクロルへキシジン、グルコプロタミン、オクタニジンジ塩酸塩等)、
・ 強酸化剤、例えばオゾン及び過マンガン酸溶液;
・ 重金属及びそれらの塩、例えばコロイド銀、硝酸銀、塩化水銀、フェニル水銀塩、硫酸銅、オキシ塩化銅などである。重金属及びそれらの塩は、最も毒性が強く環境に有害な殺バクテリア剤であり、それゆえ、それらの用途は非常に制限されているか禁止されている;さらにまた
・ 適切に濃縮した強酸(リン酸、硝酸、硫酸、硫酸アミド、トルエンスルホン酸)及び
・ pH<1、又は >13のアルカリ(ナトリウム、カリウム、水酸化カルシウム)、特に高温(60℃より高温)でバクテリアを死滅させる。
殺菌剤(すなわち、人又は動物の身体、皮膚、粘膜、傷等に用いられうる殺菌剤)、 適切な条件下(主として濃度、pH、温度及びヒト/動物に対する毒性)でも用いられるのは上述の殺菌剤でもわずかである。その中で重要なのは、
・ 適切に希釈された塩素製剤(例えば、ダンキン溶液、pH7-8に調整した0.5%次亜塩素酸ナトリウム又はカリウム溶液、又は0.5-1%ベンゼンスルホクロラミドナトリウム溶液(クロラミンB))、
・ ヨウ素製剤、例えば方鉛鉱で調製したヨードポビドン(軟膏剤、液剤、傷プラスター剤)、過去にはルゴール溶液、
・ 過酸、例えば尿素-過酸化水素溶液及びpH緩衝した0.1-0.25%過酢酸溶液、
・ 皮膚の殺菌のための、殺菌剤添加剤を添加した、又は添加していないアルコール、
・ 弱い有機酸、例えばソルビン酸、安息香酸、乳酸及びサリチル酸
・ フェノール性化合物、例えばヘキサクロロフェン、トリクロサン及びジブロモール、及び
・ カチオン性化合物、例えば0.05-0.5%ベンザルコニウム、0.5-4%クロルへキシジン、0.1-2%オクテニジン溶液
がある。
殺菌性抗生物質は、バクテリアを死滅させる;静菌性抗生物質は、成長を遅らせるか繁殖を遅らせるのみである。ペニシリンはセファロスポリンであるので殺菌剤である。
アミノグリコシド系抗生物質は、殺菌性(細胞壁前駆体を破壊して溶菌させる)か又は静菌性(30sリボソームサブユニットを結合し、翻訳の正確性を減少させ不正確なタンパク質合成を行わせる)のいずれの態様でも作用する。本発明の他の殺菌性抗生物質は、フルオロキノロン、ニトロフラン、バンコマイシン、モノバクタム、コ・トリモキサゾール、及びメトロニダゾールを含む。好ましい活性体は、浸透性又は部分的に浸透性の形態の作用を示すことであり、例えばアゾキシストロビンがある。
総合的に、グリホサート及びその塩、グルホシナート及びその塩からなる群から選択される殺生物剤が好ましい。
【0017】
油性成分
乳化を補助するため、殺生物組成物に油性成分(任意の成分c)を添加することは、多くの場合に有益である。適切な製品としては、6ないし18、好ましくは8ないし10の炭素原子を有する脂肪アルコールを有するゲルベアルコール、直鎖又は分岐のC6-C22脂肪アルコールを有する直鎖のC6-C22脂肪酸エステル、又は直鎖又は分岐のC6-C22脂肪アルコールを有する分岐のC6-C13カルボン酸エステル、例えば、ミリスチルミリステート、ミリスチルパルミテート、ミリスチルステアレート、ミリスチルイソイソステアレート、ミリスチルオリエート、ミリスチルベヘネート、ミリスチルエルケート、セチルミリステート、セチルパルミテート、セチルステアレート、セチルイソイソステアレート、セチルオリエート、セチルベヘネート、セチルエルケート、ステアリルミリステート、ステアリルパルミテート、ステアリルステアレート、ステアリルイソステアレート、ステアリルオリエート、ステアリルベヘネート、ステアリルエルケート、イソステアリルミリステート、イソステアリルパルミテート、イソステアリルステアレート、イソステアリルイソステアレート、イソステアリルオリエート、イソステアリルベヘネート、イソステアリルオリエート、オレイルミリステート、オレイルパルミテート、オレイルステアレート、オレイルイソステアレート、オレイルオリエート、オレイルベヘネート、オレイルエルケート、ベヘニルミリステート、ベヘニルパルミテート、ベヘニルステアレート、ベヘニルイソステアレート、ベヘニルオリエート、ベヘニルベヘネート、ベヘニルエルケート、エルシルミリステート、エルシルパルミテート、エルシルステアレート、エルシルイソステアレート、エルシルオリエート、エルシルベヘネート及びエルシルエルケートがある。適切なものとしては、分岐のアルコール(特に2-エチルヘキサノール)を有する直鎖のC6-C22-脂肪酸エステル、直鎖又は分岐のC6-C22脂肪アルコールを有するC18-C38アルキルヒドロキシカルボン酸のエステル(特にジオクチルリンゴ酸とのエステル)、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ダイマージオール又はトリマートリオール)及び/又はゲルベアルコールを有する、直鎖及び/又は分岐の脂肪酸エステル、C6-C10脂肪酸を有するトリグリセリド、C6-C18脂肪酸の液体モノ/ジ/トリグリセリド混合物、C6-C22脂肪アルコール及び/又は芳香族カルボン酸(特に安息香酸)を有するゲルベアルコールのエステル、1ないし22炭素原子の直鎖又は分岐アルコール(セチオール(登録商標)B)又は2ないし10炭素原子及び2ないし6ヒドロキシル基を有するポリオールを有する、C2-C12ジカルボン酸エステル、植物油、分岐の1級アルコール、置換シクロヘキサン、6ないし18、好ましくは8ないし10の炭素原子を有する脂肪アルコールを有する、直鎖及び分岐のC6-C22脂肪アルコール炭酸エステル(例えば、炭酸ジカプリリル炭酸エステル(セチオール(登録商標)CC)、炭酸ゲルベ)、直鎖及び/又は分岐のC6-C22アルコールを有する安息香酸エステル(例えば、セチオール(登録商標)AB)、対称又は非対称の、各アルキル基につき6ないし22炭素原子のアルキル基を有する、直鎖又は分岐の、対称又は非対称のジアルキルエーテル、例えば、ジカプリリルエーテル(セチオール(登録商標)OE)、ポリオールを有する、エポキシ化脂肪酸エステルの開環生成物、シリコンオイル(シクロメチコン、シリコンメチコン品質等)、脂肪族又はナフテン酸炭化水素、例えば、スクアラン、スクアレン又はジアルキルシクロヘキサン、及び/又は鉱油がある。好ましい油性成分/共溶媒は、エステル構造、好ましくはアジピン酸塩(セチオール(登録商標)B、アグニーク DiME 6)、植物油メチルエステル(アグニーク(登録商標) ME 18RD-F、アグニーク(登録商標) ME 12C-F)、アルキルエステル(アグニーク(登録商標) Ae 3-2EH)、すべての製品は市場においてCognis GmbHから入手できる。
【0018】
乳化剤
製品の安定性を向上させるため、殺生物組成物に乳化剤(任意の成分d)を添加することは、多くの場合において有利である。第一に好ましい乳化剤は、非イオン性界面活性剤、例えば以下の通りである:
・ 2ないし30 molエチレンオキシド及び/又は0ないし5molプロピレンオキシドを、直鎖のC8-22脂肪アルコール、C12-22脂肪酸、又は8ないし15炭素原子のアルキル基を有するアルキルフェノールに添加した製品;
・ 1ないし30 molエチルレンオキシドを、グリセロールに添加した製品のC12/18脂肪酸モノエステル及びジエステル;
・ 6ないし22炭素原子を有する飽和及び不飽和脂肪酸のグリセロールモノ及びジエステル及びソルビタンモノ及びジエステル、及びそれらのエチレンオキシド添加製品;
・ ヒマシ油及び/又は水素化ヒマシ油に、15ないし60 molのエチレンオキシドを添加した製品;
・ ポリオールエステル及び、特に、ポリグリセロールエステル、例えば、ポリグリセロールポリリシノリエート、ポリグリセロールポリ-12-ヒドロキシステアレート又はポリグリセロールダイマレートイソイソステアレート。これらのクラスのいくつかの混合物も適切である;
・ ヒマシ油及び/又は水素化ヒマシ油に、2ないし15 molのエチレンオキシドを添加した製品;
・ 直鎖、分岐、不飽和又は飽和C6/22脂肪酸s、リシノール酸及び12-ヒドロキシステアリン酸及びグリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、糖アルコール(例えば ソルビトール)、アルキルグリコシド(例えば、メチル グリコシド、ブチルグリコシド、ラウリルグリコシド)及びポリグリコシド(例えば、セルロース)の部分エステル;
・ ショ糖エステルのアルコキシ化製品
・ モノ、ジ及びトリアルキルリン酸塩及びモノ、ジ及び/又はトリ-PEG-アルキルリン酸塩及びそれらの塩;
・ ウールワックスアルコール;
・ ポリシロキサン/ポリアルキルポリエーテルコポリマー及び対応する誘導体;
・ ペンタエリスリトール、脂肪酸、クエン酸及び脂肪アルコールの混合エステル及び/又はC6-22脂肪酸、メチルグルコースのポリオールの混合エステル、好ましくはグリセロール又はポリ-グリセロール、
・ ポリアルキレングリコール及び
・ グリセリンカーボネート。
脂肪アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、脂肪酸又はヒマシ油のグリセロールモノ及びジエステル及びソルビタンモノ及びジエステルに、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを添加した製品は、市販に入手可能であることが知られている。エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドと添加反応の平均アルコキシ化の行われる基質の量の比が同程度の同属体の混合物である。グリセロールにエチレンオキシドを添加した製品の、C12/18脂肪酸モノエステル及びジエステルは、化粧品組成物の脂質層促進剤として知られる。好ましい乳化剤は、以下に詳述する:
【0019】
部分グリセリド
部分グリセリドの典型的な例は、ヒドロキシステアリン酸 モノグリセリド、ヒドロキシステアリン酸ジグリセリド、イソステアリン酸 モノグリセリド、イソステアリン酸 ジグリセリド、オレイン酸 モノグリセリド、オレイン酸 ジグリセリド、リシノール酸 モノグリセリド、リシノール酸 ジグリセリド、リノール酸 モノグリセリド、リノール酸 ジグリセリド、リノレン酸 モノグリセリド、リノレン酸 ジグリセリド、エルカ酸 モノグリセリド、エルカ酸 ジグリセリド、酒石酸 モノグリセリド、酒石酸 ジグリセリド、クエン酸 モノグリセリド、クエン酸 ジグリセリド、リンゴ酸 モノグリセリド、リンゴ酸 ジグリセリド、及び製造工程からのトリグリセリドを少量含む、それらの工業用混合物(technical mixtures)がある。1ないし30、好ましくは5ないし10、mol エチレンオキシドの部分グリセリドへの添加製品も適切である。
【0020】
ソルビタンエステル
適切なソルビタンエステルは、ソルビタンモノイソイソステアレート、ソルビタンセスキイソイソステアレート、ソルビタンジイソイソステアレート、ソルビタントリイソイソステアレート、ソルビタンモノオリエート、ソルビタンセスキオリエート、ソルビタンジオリエート、ソルビタントリオリエート、ソルビタンモノエルケート、ソルビタンセスキエルケート、ソルビタンジエルケート、ソルビタントリエルケート、ソルビタンモノリシノリエート、ソルビタンセスキリシノリエート、ソルビタンジリシノリエート、ソルビタントリリシノリエート、ソルビタンモノヒドロキシステアレート、ソルビタンセスキヒドロキシステアレート、ソルビタンジヒドロキシステアレート、ソルビタントリヒドロキシステアリン酸、ソルビタンモノ-酒石酸塩、ソルビタンセスキ酒石酸塩、ソルビタンジ酒石酸塩、ソルビタントリ酒石酸塩、ソルビタンモノクエン酸塩、ソルビタンセスキクエン酸塩、ソルビタンジクエン酸塩、ソルビタントリクエン酸塩、ソルビタンモノマレイン酸塩、ソルビタンセスキマレイン酸塩、ソルビタンジマレイン酸塩、ソルビタントリマレイン酸塩及びそれらの工業用混合物がある。上述したソルビタンエステルに、1ないし30、好ましくは5ないし10、molのエチレンオキシドを添加した製品も適切である。
【0021】
ポリグリセロールエステル
適切なポリグリセロールエステルの典型的な例は、ポリグリセリル-2 ジポリヒドロキシステアレート(Dehymuls(登録商標) PGPH)、ポリグリセリン-3-Diイソイソステアレート(Lameform(登録商標) TGI)、ポリグリセリル-4 イソイソステアレート(Isolan(登録商標) GI 34)、ポリグリセリル-3 オリエート、ジイソステアロイル ポリグリセリル-3 ジイソイソステアレート(Isolan(登録商標) PDI)、ポリグリセリル-3 メチルグルコース ジステアレート(Tego Care(登録商標) 450)、ポリグリセリル-3 蜜蝋(Cera Bellina(登録商標))、ポリグリセリル-4 カプレート(ポリグリセロール カプレート T2010/90)、ポリグリセリル-3 セチルエーテル(Chimexane(登録商標) NL)、ポリグリセリル-3 ジステアリン酸(Cremophor(登録商標) GS 32)及びポリグリセリルポリリシノリエート(Admul(登録商標) WOL 1403)、ポリグリセリルダイマレートイソイソステアレート及びそれらの混合物がある。他の適切なポリオールエステルの例は、1ないし30 mol エチレンオキシドにラウリン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等を有する、トリメチロールプロパン又はペンタエリスリトールのモノ-、ジ-及びトリエステルを添加したものがある。
【0022】
アルキル(アルケニル)オリゴグリコシド
アルキル又はアルケニルオリゴグリコシドは、好ましい乳化剤は、5又は6炭素原子を有するアルドース又はケトースから得られたものであり、好ましくはグルコースである。従って、好ましいアルキル及び/又はアルケニルオリゴグリコシドは、アルキル又はアルケニルオリゴグリコシドである。これらの物質は、また一般に「アルキルポリグリコシド」(APG)と知られている。本発明の式(II):
R5O[G]p (II)
のアルキル又はアルケニルオリゴグリコシド
(ここで、R5は、6ないし22炭素原子を有するアルキル又はアルケニルラジカル、Gは5又は6炭素原子の糖ユニット、pは1ないし10である。)である。一般式(II)で示される根指数pは、オリゴマー化の程度を(DP degree)示し、すなわち、モノ-及びオリゴグリコシドの分散であり、1ないし10の数字で表される。ここで、化合物中、pは常に整数であり、上述を総合すると、1ないし6であるようであるが、特定のアルキルオリゴグリコシドのp値の計算値は、端数である。アルキル(アルケニル)オリゴグリコシドは、オリゴマー化の程度であるp値は、1.1ないし3.0であるものが好ましい。アルキル(アルケニル)オリゴグリコシドのオリゴマー化度が1.7より小さいもの、適用の観点からはより好ましくは1.2ないし1.4である。アルキル又はアルケニルラジカルR5は、4ないし22、好ましくは8ないし16の炭素原子を有する一級アルコールから得られるものである。典型的な例は、ブタノール、カプロン酸アルコール、カプリリック(caprylic)アルコール、カプリック(capric)アルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、イソステアレートアルコール、イソイソステアレートアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、パセリアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びそれらの工業用混合物であり、例えば、工業銘柄の脂肪酸メチルエステルの水素化、又はRoelen'sオキソ合成によるアルデヒドの水素化により製造される。C8-C16ココナツ油アルコールの水素化により製造されるアルキルオリゴグリコシドで、DPが1ないし3であるものが好ましい。また適切なものとしては、アルキルオリゴグリコシドのアルコキシ化製品であり、例えばDPが1.2ないし1.4であるC8-C10又はC12-C18アルキルオリゴグリコシド1ないし10 molesエチレンオキシド及び/又は1ないし5 molesプロピレンオキシドの付加体である。
【0023】
その他の乳化剤
典型的なアニオン性乳化剤は、脂肪族C12-22脂肪酸であり、例えばパルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸、及び例えば、C12-22ジカルボン酸、例えばアゼライン酸又はセバシン酸がある。他の適切な乳化剤には、双イオン性界面活性剤がある。双イオン性界面活性剤は、分子中に少なくとも1つの4級アンモニウム基、少なくとも1つのカルボキシラート及び1つのスルホン酸塩を含む、界面活性な化合物である。特に適切な双イオン性界面活性剤はいわゆるベタイン、例えばN-アルキル-N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、例えばココナツアルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N-アシルアミノプロピル-N,N−ジメチル アンモニウムグリシネート、例えばココナツアシルアミノプロピル ジメチル アンモニウムグリシネート、及び8ないし18炭素原子のアルキル又はアシル基を有する2-アルキル-3-カルボキシメチル-3-ヒドロキシエチル イミダゾリン及びココナツアシルアミノエチルヒドロキシエチル カルボキシメチルグリシネートがある。コカミドプロピルベタインというCTFA名で知られている脂肪酸アミド誘導体が最も好ましい。両性電解質性界面活性剤も適切な乳化剤である。両性電解質性界面活性剤は、C8/18アルキル又はアシル基に加え、分子内に少なくとも1つの遊離アミノ基及び少なくとも1つの-COOH-又は-SO3H-基を有し、分子内塩を形成する界面活性化合物である。適切な両電解質性界面活性剤は、約8ないし18炭素原子のアルキル基を有するN-アルキルグリシン、N-アルキルプロピオン酸、N-アルキルアミノ酪酸、N-アルキルイミノジプロピオン酸、N-ヒドロキシエチル-N-アルキルアミドプロピルグリシン、N-アルキルタウリン、N-アルキルサルコシン、2-アルキルアミノプロピオン酸及びアルキルアミノ酢酸である。特に好ましい両電解質性界面活性剤は、N-ココナツアルキルアミノプロピオン酸、ココナツアシルアミノエチルアミノプロピオン酸及びC12/18アシルサルコシンである。
【0024】
殺生物組成物
殺生物剤の性質に応じて、製品は以下の組成である:
(a) ケトカルボン酸からのアミド誘導体:約0.1重量%ないし約99重量%、好ましくは約15重量%ないし約70重量%、及び最も好ましくは約20重量%ないし約45重量%、
(b) 殺生物剤:約1重量%ないし約99.1重量%、好ましくは約5重量%ないし約75重量%、及び最も好ましくは約15重量%ないし約40重量%、
(c) 油性成分/共溶媒:0ないし約50、好ましくは約5ないし約30及び最も好ましくは約10ないし約25重量%及び
(d) 乳化剤:0重量%ないし約15重量%、好ましくは5ないし10重量%。
合計は100重量%となる。組成物は、エンドユーザーのために殺虫剤濃縮成分を水で希釈し、濃縮成分で活性成分を約0.5ないし約5、好ましくは約0.5ないし約1%を含む、水性製剤を与える。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明の最後の態様は、ケトカルボン酸に基づくアミドの使用に関し、特にジアルキルアミドであり、より好ましくは、4-オキソペンタン酸 (レブリン酸)に基づくジメチルアミドである殺生物剤の分散剤である。
【実施例1】
【0026】
[実施例1-5]
いくつかの乳化濃縮物をデザインし、殺生物剤、ジメチルアミド、共溶媒及び乳化剤と混合した。続いて、濃縮物は、5%の濃度に水で希釈した。異なる水の硬度において、24時間20℃で放置した場合の5重量%の乳濁液の特徴を示す。乳濁液の安定性は、時間経過で決定した。レイヤーリングに関しては、(++)は「レイヤーなし」及び(+)は「約1mL レイヤー」である。透明度に関しては、(++)は、不透明な白色乳濁液であり、(+)はわずかに不透明な乳濁液であることを意味する。結果は表1に示す。量は、組成物の濃度を示す。
【表1】

例は、乳剤が良好な挙動を示したことを表し、最適な溶媒混合物及び乳剤系が得られたことを示す。
[実施例6、比較例C1及びC2]
25℃における、2つの殺菌剤、1つの除草剤、及び2つの殺昆虫剤のジアルキル アミドに対する溶解性を試験した。結果は、表2において、各殺生物剤は最小限の目標溶解性を有することを示す。
【表2】

[実施例7及び8]
2つの海草、ビロードの葉(イチビ=バイエルコード:ABUTH)及びHemp sesbania (Sesbania exaltata=バイエルコード=SEBEX)を準最適割合の270 g a.e./ha グリホサートIPA塩、任意にN,N-ジメチル レブリン酸アミドを補助剤として処置し(スプレー体積:200 l/ha)、21日以上の期間、3つの複製を用いて行った。評価は、SEBEXについては10日後に、ABUTHについては20日後に行った。殺生物剤/補助剤組成物の有効性は、類似の無処置領域の海草を0%のコントロールとして行った。結果は表3に示す。
【表3】

実施例は、明らかにレブリン酸アミドの付加により、グリホサートによる雑草管理の効率が非常に改善されたことを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) ケトカルボン酸由来のアミド及び
(b) 殺生物剤
を含む殺生物組成物。
【請求項2】
一般式(I)
R1CO-NR2R3 (I)
(ここで、R1COは、R4(CH2)nCO(CH2)m、R2及びR3は、独立して、水素又は1ないし10炭素原子を有するアルキル基、R4は水素又は任意に1つ以上の官能基により置換されていてもよい1ないし10炭素原子アルキルラジカル、及びm及びnはそれぞれ独立して、0又は1ないし10の整数を表すが、(n+m)は0でない。)
に示す成分(a)のアミドを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
4-オキソペンタン酸(レブリン酸)に由来するジアルキルアミドである成分(a)を含むことを特徴とする請求項1及び/又は2のいずれかに記載の組成物。
【請求項4】
レブリン酸ジメチルアミドである成分(a)を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
除草剤、殺菌剤 殺昆虫剤及び植物成長調整物質からなる群から選択される殺生物剤(成分b)を含む請求項1ないし4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
グリホサート及びその塩及びグルホシナート及びその塩からなる群から選択される殺生物剤を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
油状成分又は共溶媒である任意の成分(c)を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
乳化剤である任意の成分(d)を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
(a) 0.1重量%ないし99重量%ケトカルボン酸に由来するアミド
(b) 1重量%ないし99.1重量%殺生物剤、
(c) 0重量%ないし50重量%油状成分又は共溶媒及び
(d) 0重量%ないし15重量%乳化剤、
ただし、任意に水又はポリオールを加え、100重量%とする請求項1ないし8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
活性物質の成分が5重量%ないし50重量%である請求項1ないし9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
ケトカルボン酸に由来するアミドの、殺生物剤の溶媒又は分散剤としての使用。

【公表番号】特表2012−530736(P2012−530736A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516555(P2012−516555)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/003607
【国際公開番号】WO2010/149301
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(505066718)コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (191)
【氏名又は名称原語表記】Cognis IP Management GmbH
【Fターム(参考)】