説明

気密性を高めて使い捨て部分を半減したマスク

【課題】個々の顔面形状に合致した形状で有害物質の吸引、飛散を防ぐための気密性を有し、着用時のズレなどを解消すると共に、使い捨ての廃棄量を半減させるためのマスクを提供する。
【解決手段】外側カバ−にフレ−ムを組付け、このフレ−ムを個々の顔面形状に合致させ、その内部に取替マスク部を組付け使用する。外側カバ−でフレ−ムに適度の圧力をかける。顔面との密着度を高め気密性を保つ事で素材の能力を十分発揮する事が出来る。外側カバ−と組付けたフレ−ムを繰り返し使用する事により、取替マスク部の容量を軽減し、廃棄量を半減する事で環境にも貢献する物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は気密性を高める事により、有害物質の排除と咳などの飛散を防ぐと供に、再使用可能のマスクカバ−を用いる事で、使い捨て部分を少なくし環境にも貢献するためのマスクである。
【背景技術】
【0002】
従来のマスクは素材の質は著しく向上したが、気密性が不備のため、素材の能力は100%発揮されていない。さらに全体を使い捨てとする事で環境に配慮する部分は少ない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)小鼻回りの気密性はほとんどない事で、有害物質の排除や、咳などの外部への飛散を防ぐ事は困難であった。
(ロ)全体を使い捨てにする事でムダが多く、環境にも配慮されていない。
(ハ)アゴを動かす事により下方へ下がってくるなどの不備がある。
本発明は、これらの問題点を解決するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
事前に形成した卵型フレ−ムを、外側カバ−に組付け、このフレ−ムを個々の顔面に合わせ調整を施す。
その内側に不織布で形成した取替部マスクを組付けて使用する。外側カバ−を二重構造とし、上下をクロスさせる事でフレ−ムに適度の圧力を与え、顔面に密着し気密性を高め全体のズレも防止する。使用後は、内側の取替部マスクのみを使い捨てとし、他の部材は再度の使用を可能とする事で廃棄量も減少する。
【発明の効果】
【0005】
気密性を高めるための卵形フレ−ムを使用する事で、有害物質の排除と飛散防止効果を発揮し、取替部マスクの面積を少なくする事で廃棄量も半減し、外側カバ−を二重構造でクロスさせる事で下方へのズレなども解消する。
環境にも貢献出来る事を特徴とするマスクである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態に付いて説明する。
(イ)フレ−ム
事前に形成した卵型フレ−ム▲1▼を布状の外側カバ−▲2▼の内側に組付け、これを一体化する。一体化されたものを個々の顔面に合わせ曲げ調整を行い、顔面と合致させる。
(ロ)取替え用マスク
不織布で形成したマスク部▲3▼を、(イ)で一体化した物の内部に組付ける。
(ハ)外側カバ−
外側のカバ−▲2▼でマスク全体に適度の圧力をかけ、顔面に密着させる事で気密性を高める。
フレ−ム▲1▼を顔面形状に合致させる事で、小鼻回りの隙間をなくし外側カバ−▲2▼を二重構造でクロスさせる事により全体の密着度を高める。
フレ−ム▲1▼と外側カバ−▲2▼を繰り返し使用可能とする事で、取替マスク部▲3▼の面積を少なく出来る。
本発明は以上にような構成で、これを使用する事により気密性を有し、使い捨ての廃棄量を半減出来る物である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 本発明の断面図
【符号の説明】
【0008】
▲1▼ フレ−ム
▲2▼ 外側カバ−
▲3▼ 取替マスク
▲4▼ 組付け用爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の3種の部材から成る気密性を確保し、廃棄量を半減するためのマスク。
(イ)フレ−ム部
あらかじめ卵形に形成したフレ−ムを、個々の顔面形状に合わせて再度曲げ調整を行い、個々の顔面と合致させ、気密性を高めるためのフレ−ム部。
(ロ)カバ−部
通気性の良い布状の外側カバ−に(イ)で述べたフレ−ムを組付け、洗濯可能とする事で繰り返し使用する。又、2重構造とし耳掛部をクロスさせる事で、安定した使用形態を保つ。
(ハ)取替マスク部
不織布を使用した取替マスク部の面積を少なくする事で、使い捨ての部分を半減し、環境にも貢献出来る取替マスク部。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−264198(P2010−264198A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−133506(P2009−133506)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】(509113818)
【Fターム(参考)】