説明

水バラスト防護壁及び方法

水バラストが備えられた成形プラスチック障壁システムが障壁部分を組み入れており、そのおのおのの部分は鋸歯反射設計を採用し、当該鋸歯反射設計は車両のタイヤが前記障壁部分の側部を乗り上がるのを防止する。隣接する障壁部分は、突起ピン接続システムを有するインターロックナックル設計を用いて取り付けられる。ワイヤロープケーブル部分は各障壁部分内部に成形されて、頑強なケーブルフェンスを生成する。当該ワイヤロープケーブル組立体はスチールブッシングを備えており、該スチールブッシングはインターロックナックル内で成形されて、前記障壁システムをさらに強化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に車両の防護壁に関し、さらに具体的には、歩行者の保護、道路工事現場の分離、空港の滑走路、および、工業的な商業的利用などといった用途のための移動可能な水バラスト車両防護壁に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で記載される水バラスト車両防護壁は、当該技術分野で知られている。一般的に、そのような防護壁は、成形された軽量プラスチックからなり、中空であり、かつ、適所で防護壁をバラストによって安定させるために水で防護壁を充填するための充填口を有する。該壁は、組合せ式でかつモジュール式となるように製造されることで、ひとたび所望の位置に配されると、任意の所望の長さの障壁を形成するように、縦方向に一緒に取り付けることができるようになる。
【0003】
このタイプの従来技術の水バラスト障壁は特定の実用性を有しているが、耐久性の問題に悩まされており、現在の連邦道路安全基準、とりわけ、NCHRP350リポートの連邦道路管理局基準を満たすのは困難である。これらの基準を満たすことができない障壁は、連邦道路基金が全額または一部を資金供給する道路計画での使用から除外され、障壁の実用性は著しく制限される。一般的にこのような失敗が起こるのは、障壁がNCHRP350基準で要求される車両衝撃試験に合格できないためである。試験レベル1(TL−1)基準は、820kgの車両が20度の衝突角度、時速50キロメートルで水障壁に激突し、2000kgの車両が25度の衝突角度、時速50キロメートルで水障壁に激突することを要求する。試験レベル2(TL−2)基準は、TL−1と同じ車両重量、衝突角度で、時速70キロメートルの衝撃速度を要求する。試験レベル3(TL−3)基準は、TL−1、TL−2の試験と同じ車両重量、衝突角度で、時速100キロメートルの衝撃速度を要求する。これらの衝撃試験に合格するには、障壁が車両衝撃を貫かないように、そして水壁を越えて駆動しないようにし、側部又は屋根で転がらないようにしなければならない。さらに、乗員の速度は、12m/sを超えてはならず、ライドダウン加速(ride down acceleration)は20gを超えてはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、必要とされているのは、上記のTL−1、TL−2、TL−3試験の基準を首尾よく満たすことができる、改善された水バラスト防護壁システムである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そして、これに応じて、上記の3つの試験基準全てをともに満たすことができる水バラスト防護壁システムの2つの実施形態が本明細書で開示される。
【0006】
さらに具体的には、中空で、かつ、バラストのために流動性材料で充填されるのに適した障壁部分が提供される。障壁部分は、内部容積を定義する外壁と、第1端部および第2端部とを有する成形プラスチック容器を含む。複数の障壁部分が繋ぎ合わされるように、複数の接続突起は第1及び第2端部の各々の上に配される。所要長さの金属ケーブル、好ましくは、3/8インチ×19の複数のストランドを含むステンレススチールワイヤロープケーブル又は耐食のために亜鉛メッキされたスチールでストランドされたワイヤが、成形プラスチック容器内に成形されることで、該長さのケーブルのほとんどが耐食性、その第1と第2端部の間で容器の全長に実質的に沿って、容器の内部容積内に完全に配される。
【0007】
好ましくは、ケーブルのループは該長さのケーブルの各端部に配され、ループの各々は、突起の1つのなかに配されたピンホールの周囲に巻きつけられる。該長さの金属ケーブルは、容器の第1端部と第2端部上で対向する突起の間で接続される。好適な実施形態において、追加長さの金属ケーブルが提供され、容器の第1端部と第2端部上の対向する各々一対の突起の間で接続される所要長さの金属ケーブルがある。
【0008】
穴部は接続ピンを収容するために接続突起の各々内に成形される。いくつかの用途において、発明性のある障壁は、障壁部分上のフェンスを支持するために、接続ピンの先端部上での配置に適したフェンス支柱を含む。
【0009】
本発明の重要な特徴は、障壁部分の外壁の1つにドレイン開口部を含むことである。閉鎖部は、ドレイン開口部を閉鎖および密閉するために提供される。有利なことに、ドレイン開口部は、ドレイン開口部の内部表面上に配される鋸歯ねじを含む。ねじは、ドレイン開口部に対して閉鎖部を密閉するように固定する鋸歯ねじを係合するために、閉鎖部の外部表面上に配される。鋸歯ねじは平面刃で粗く切断されたり、直角に切断されたりする。
【0010】
本発明の別の有利な特徴は、閉鎖部がドレイン開口部を閉鎖するためにドレイン開口部と係合する際に、閉鎖部の外部表面が外壁の隣接する非凹部とほぼ同一平面になるような充分な深さを有するドレイン開口部を囲む障壁部分外壁上に配された凹部を提供することである。
【0011】
本発明の別の態様において、中空であり、かつ、バラストのための流動性材料で充填するのに適した障壁部分が提供される。障壁部分は、内部容積を定義する外壁と、第1端部および第2端部を有する成形プラスチック容器を含む。外壁は、外壁上に配された複数の鋸歯部分を有し、該複数の鋸歯部分は車両が下向きに障壁部分に衝突するのをそらすように垂直に配されるとともに、外側にかつ下方向に伸張する。好ましくは、各々の縦方向の外壁上に配された3つの鋸歯部分がある。
【0012】
所要長さの金属ケーブルが、好ましくは、成形プラスチック容器内部に成形されることで、該長さの金属ケーブルのほとんどが、その第1端部と第2端部の間で容器の全長に実質的に沿って、内部容積内に完全に配されるようになる。
【0013】
本発明のさらに他の態様において、障壁部分が提供される。当該障壁部分は、くぼんで、バラストの流動性の材料で満たされるのに適している。障壁部分は、内部容積を定義する外壁と、第1端部および第2端部とを有する成形プラスチック容器を含む。多数の障壁部分が繋ぎ合わされるように、複数の接続突起は第1と第2端部の各々の上に配される。接続突起の各々は、間を介して接続ピンを収容するための穴部と、突起上で穴部と隣接する二重壁の強化部分とを含む。凹部は各突起の外部に配置され、各突起は2重壁の補強部を生成している。複数の障壁部分によって形成された、端と端でつなげられた障壁が以下でさらに十分に説明される車両と衝突する際に、前記突起に隣接する障壁部分の各々の端部上の凹形のメス型部分は、有意な効果を提供する。
【0014】
好ましくは、各々の縦方向の外壁は、垂直配向の凹曲面形状で形成される。各々の縦方向の外壁の凹形の中心部分は、24 3/4インチの曲線半径を有する。
【0015】
好ましい実施形態において、所要長さの金属ケーブルが成形プラスチック容器内部に成形されることで、該長さのケーブルのほとんどが、その第1と第2端部の間で前記容器の全長に実質的に沿って、内部容積内に完全に配されるようになる。
【0016】
本発明のさらに別の態様において、道路沿いの障壁システムを形成する際に使用するための障壁部分を作る方法が開示される。この方法は、金型内部で少なくとも1つのワイヤロープケーブルを配する工程と、プラスチック中空容器を成形するための金型を使用する工程とを含む。成形工程が完了すると、ワイヤロープケーブルはプラスチック中空容器内部に取り外しできないように配される。この配置工程は、好ましくは、複数のワイヤロープケーブルを金型内部に配する工程を含む。
【0017】
本発明のさらに別の態様において、中空であり、かつ、バラストのための流動性材料で充填するのに適した障壁部分が提供される。障壁部分は、内部容積を定義する外壁と、第1端部および第2端部とを有する成形プラスチック容器を含む。複数の障壁部分が繋ぎ合わされるように、複数の接続突起は第1と第2端部の各々の上に配される。ドレイン開口部は、障壁部分の外壁の1つのなかに配され、閉鎖部はドレイン開口部を閉鎖および密閉するために提供される。有利なことに、鋸歯ねじは、ドレイン開口部の内部表面上に配される。ねじは、ドレイン開口部に対して閉鎖部を密閉するように固定する鋸歯ねじを係合するために、閉鎖部の外部表面上に配される。鋸歯ねじは平面刃で粗く切断されたり、直角に切断されたりする。本発明の別の特徴は、閉鎖部がドレイン開口部を閉鎖するためにドレイン開口部と係合する際に、閉鎖部の外部表面が外壁の隣接する非凹部とほぼ同一平面になるような十分な深さを有するドレイン開口部を囲む障壁部分の外壁上に、凹部が配されるということである。
【0018】
本発明の別の態様において、中空であり、かつ、バラストのための流動性材料で充填するのに適した障壁部分が提供される。障壁部分は、内部容積を定義し、第1端部および第2端部を有している外壁がある成形プラスチック容器を備え、前記第1端部及び第2端部おのおのに配置された、複数の接続突起を備え、それにより複数の障壁部分が一緒に連結され得る。所要長さの金属ケーブル、好ましくは亜鉛メッキした鋼材製の複数のストランドから形成されたワイヤーロープケーブルを備え、成形プラスチック容器内に成形されることで、該長さのケーブルのほとんどが、第1端部と第2端部の間で容器の全長に実質的に沿って、容器の内部容積内に完全に配されるようになる。ブッシングは、前記障壁部分の第1端部上で有利に接続突起の1つに成形され、経路を形成し、該経路を通ってピンが延びることができ、突起を別の突起に固着させ、この場合、前記金属ケーブルの端部がブッシングに取り付けられる。所定長さの金属ケーブルの第2端部は、障壁部分の第2端部に配置された、対応する接続する突起に成形された第2ブッシングに接続される。
【0019】
好ましくは、追加の長さを有する金属ケーブルは障壁部分に配置され、容器の第1端部と第2端部上の対向する各々一対の突起の間で接続される所要長さの金属ケーブルが存在する。障壁部分の各接続する突起に配置されたブッシングが存在する。
【0020】
ケーブルの端はブッシングの周辺で包まれ、ケーブルに接続され、ブッシングにケーブルを固定するケーブルのループを形成する。ブッシング周囲の適所にケーブルのループを固定するために、ケーブルの残りの部分に好ましくは型鉄で曲げられるか留められる。ブッシングは、さらに好ましい実施形態において、その個々の終端部が拡大されたステップを備える。ブッシングは成形プラスチックで包まれており、ブッシングを包む成形プラスチックは、ブッシングの残存部分の周囲より、前記拡大されたステップの終端部が厚い。金属ケーブルは成形プラスチックで包まれている。
【0021】
発明性のある障壁部分の外壁は、好ましくは外壁上に配された複数の鋸歯を有しており、該複数の鋸歯は車両が下向きに障壁部分に衝突するのをそらすために離間した関係で垂直に配されるとともに、内側にかつ上方向に伸張する。
【0022】
発明性のある障壁部分は、好ましくは、複数の積み重ねる突起を備え、該突起は前記障壁部分の上部表面に離間した関係で設けられ、前記障壁部分は、さらに対応する複数の積み重ねる凹部を備え、該凹部は前記障壁部分の底面上で離間した関係で設けられ、前記障壁部分の二つは垂直に積み重ねられると、底部障壁部分上の積み重ねる突起は、上部障壁部分上で対応する積み重ねる凹部と係合する。
【0023】
本発明のさらに別の態様において、中空であり、かつ、バラストのための流動性材料で充填するのに適した障壁部分が提供される。この障壁部分は、内部容積を定義する外壁と、第1端部および第2端部とを有する成形プラスチック容器を含む。外壁は、外壁上に配された複数の鋸歯を有し、該複数の鋸歯は車両が下向きに障壁部分に衝突するのをそらすように垂直に離間した関係で配されるとともに、内側にかつ上方向に伸張する。好ましい形態において、長さ方向の外壁の各々に配置された二つのぎざぎざになった部分がある。所要長さの金属ケーブルは、成形プラスチック容器内部に成形されることで、該長さの金属ケーブルのほとんどが、その第1端部と第2端部の間で容器の全長に実質的に沿って、内部容積内に完全に配される。
【0024】
本発明のさらに別の態様において、成形プラスチックの中空障壁部分で使用されるワイヤーロープケーブル組立体が提供される。前記ワイヤーロープケーブル組立体は、所定長さの金属ケーブルを備え、該金属ケーブルは対向する端部を有し、前記ワイヤーロープケーブル組立体は、さらに前記対向する端部の第1端部に接続された第1ブッシングを備え、前記ワイヤーロープ組立体は、さらに前記対向する端部の第2端部に接続された第2ブッシングを備えている。前記ケーブルは、前記第1の対向する端部において、前記第1ブッシングの周辺にて包まれた第1ループを備え、前記ケーブル自体に接続されて当該第1ループを固定し、前記ケーブルは、さらに前記第2の対向する端部において、前記第2ブッシングの周辺にて包まれた第2ループを備え、前記ケーブル自体に接続される。前記ケーブルの対向する端部それぞれで、ケーブルの端部はケーブルの残部に留められ、前記ブッシング周囲の適所でケーブルのループを固定する。有利には、第1および第2ブッシングの各々は、さらにその個々の終端部で拡大されたステップを備える。
【0025】
本発明のさらに別の態様において、路肩障壁システムの生成で使用される障壁部分を作る方法が開示され、前記方法は、少なくとも1つのワイヤーロープケーブルを設ける工程を含み、当該ワイヤーロープケーブルは、金型内でワイヤーロープの一端上でブッシングに接続され、前記方法はさらに、プラスチック中空容器を成形するために前記金型を使用する工程を含み、その結果、成形工程が完了すると、ワイヤロープケーブルブッシングはプラスチック中空容器内部に取り外しできないように配される。型鉄で曲げる工程は、ブッシングへのワイヤーロープケーブルの端を型鉄で曲げる工程をさらに含むことが好ましく、それによって、その周囲のまわりのケーブルループを形成する。さらに、前記方法は、第2ブッシングへのワイヤーロープケーブルの対向する端部を型鉄で曲げるもうひとつ別の工程を含んでいて、それによって、第2ブッシングに第2端部を接続し、その周囲のまわりの第2のケーブルループを形成する。配置する工程は、ワイヤーロープケーブルを伸ばす工程を備え、モールド全体にブッシングを取り付けられ、これによってケーブルは比較的緊張している。
【0026】
この配置工程は、好ましくは、金型内部に複数のワイヤロープケーブルと接続されたブッシングを配置する工程を含む。使用する工程は回転式に障壁部分を成形することを含む。その結果、モールド成形工程は、プラスチックへのワイヤーロープケーブルおよびブッシングアッセンブリをプラスチック封入する。
【0027】
本発明は、その追加特徴と利点とあわせて、添付の説明図面とともに取り入れられる以下の詳細についての言及によって、最も良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に従って構成される水障壁部分の構造を示す端部立面図である。
【図2】図1の障壁部分の一部の斜視図である。
【図3】図1及び図2の障壁部分の斜視図である。
【図4】図3の障壁部分の正面図である。
【図5】図1乃至4の障壁部分の左端面立面図である。
【図6】図1乃至4の障壁部分の右端面立面図である。
【図7】図4に記載される2つの障壁部分を示す正面図であり、障壁部分は取り外されている。
【図8】障壁部分が互いに取り付けられた後の障壁部分を示す、図7に類似する正面図である。
【図9】2つの障壁部分を一緒に取り付ける際に使用するための、取り外した状態のインターロックナックル(interlocking knucle)の斜視図である。
【図10】障壁部分上でピン突起のための二重壁強化領域を示す断面図である。
【図11】障壁部分を示す、図7に類似する正面図である。
【図12】車両の衝突後に互いに対して回転する2つの接続された障壁部分を示す上部からの平面図である。
【図13】車両の衝突、および、2つの障壁部分の相対的な回転後の、図8のA−A線に沿う断面平面図である。
【図14】図13の詳細部分Cの断面平面図である。
【図15】障壁部分の構造上の詳細を示す、図7で示されるタイプの障壁部分の立面図である。
【図16】図15の障壁部分の上面図である。
【図17】図15で示される障壁部分の端面立面図である。
【図18】一緒に固定された3つの障壁部分を示す斜視図である。
【図19】本発明の原理に従って構成された障壁部分の、第2の好適な実施形態を示す斜視図である。
【図20】図19で示される障壁部分の正面図である。
【図21】図19および20で示される障壁部分の側面図である。
【図22】図19乃至21で示される障壁部分の上面図である。
【図23】反対方向から視た図19乃至22で示される障壁部分の斜視図である。
【図24】図23で示される障壁部分の端面立面図である。
【図25】障壁部分の内部の構造上の特徴、特に、独特なケーブル強化システムを示す、図23の障壁部分の斜視図である。
【図26】図25の障壁部分の正面断面図である。
【図27】詳細部Aとして識別される、図26の一部の詳細図である。
【図28】図19乃至27の障壁部分の斜視図である。
【図29】図28の障壁部分の上面図である。
【図30】詳細部Aとして識別される、図29の一部の断面詳細図である。
【図31】一緒に固定された3つの障壁部分を示す斜視図である。
【図32】発明性のある鋸歯ねじ構造を有するドレイン開口部上に配された、本発明の原理に従って構成された障壁部分の正面図である。
【図33】図32のドレイン開口部の拡大図である。
【図34】図32のドレイン開口部の透視図である。
【図35】本発明に従って構成された、流体バラストの障壁部分の別の修正された実施形態の等角図である。
【図36】図35のA−A線に沿う等角断面図で、図35の障壁部分の内側の特定の特徴を示している。
【図37】分離した状態で、本発明のワイヤーロープ組立体の好ましい形態の構造を例証する平面図である。
【図38】図37に示された組立体の上面図である。
【図39】円Aとして示される、図37の拡大図である。
【図40】図37及び図38において示された組立体の等角図である。
【図41】円Bによって示された図40の一部分の拡大等角図である。
【図42】垂直に積み重ねられた形態の本発明の障害部分のうちの2つを例証する平面図である。
【図43】図42で示される積重ねられたアレイの端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで図を参照しながら説明する。図1〜3および15〜17において、水バラスト障壁(10)が示される。当該水障壁バラスト(10)が、本発明の一実施形態に従って構成される。図示された障壁部分は、好ましくは、約18インチW×32インチH×78インチLと約1/4インチの材料厚の寸法を有する。該部分(10)を製造するために用いられる材料は、線形の中密度ポリエチレンであり、好ましくは回転成形され、ブロー成形などの他の方法を用いても成形される。該部分(10)は、約75〜80 lbの空重量と、約1100 lb、水バラストで充填される際の充填重量とを有する。
【0030】
特に図1〜2に関して、障壁部分(10)は、独特な凹形の反射設計を用いて構成されており、障壁部分(10)の外壁(12)は示されるように凹形で構成される。好適な実施形態において、凹部は約71インチ長で、障壁部分の全長にわたる。凹部は、障壁壁部(12)の湾曲した中心部にタイヤを入れることによって、矢印(14)の方向に沿って障壁に衝突する車両用タイヤが、障壁部分の側部に乗り上げるのを防ぐ。車両用タイヤが湾曲した部分に捕えられて入れられる際に、衝突の反動力はそのとき、図1の矢印(16)によって示されるような下向きの方向に車両をそらす。凹形のそらし設計は、こうして水障壁部分(10)の側面よりもむしろ地面に車両を押し戻す。図1に示すような好適な構造において、外壁(12)の凹形の中心部は、約24 3/4インチの曲線半径と高さ約23インチの寸法を有している。
【0031】
図3乃至11は、隣接する障壁部分(10)同士を固定するためのインターロックナックル設計を示す。インターロックナックル設計は、障壁部分(10)の各々の端部上でからみあって配された4つの突起(18)を含む、突起ピン接続システムである。様々な寸法が発明目的に適切であるが、各々の突起(18)は、好ましくは直径約8インチ、厚さ約2インチである。からみ合わせた効果を達成するために、障壁部分(10)の第1端部(20)上で、第1突起(18)は該部分(10)の上部から4インチのところに配される。残りの3つの突起(18)は、約3 1/2インチ離して、垂直に等間隔で置かれる。障壁部分(10)の第2端部(22)上で、第1突起(18)は、障壁部分(10)の上部から約7インチにて配され、残りの3つの突起(18)は約3 1/2インチ離れて垂直に等しく置かれる。これらの寸法が好ましいが、本発明の範囲内で変化させてもよい。
【0032】
図7〜8において連続して示されるように、2つの隣接した障壁部分(10)の端部が一緒に置かれる場合、隣接する部分(10)の嵌め合う端部で相補的な突起(18)は、上述のとおり図4〜7に示されるように、個々の突起位置のオフセットする距離により、からみあった状態でお互いの間でスライドする。突起の寸法を補正することで、各々の障壁部分(10)が隣接する突起の上の1つの突起と結合することを可能にする。これは、図8に示すように、ともに固定する水障壁部分(10)の各々の端部上に合計8つの突起をもたらす。各々の突起(18)は、図10でもっともよく示されるように、内部に配されたピン収容穴部(24)を有する。8つの突起(18)が、2つの隣接する障壁部分(10)で上記のように係合されると、好ましくは直径約1.5インチで、かつ、突起(18)の2インチの厚さの部分を通して配されるこのようなピン収容穴部(24)は、互いに対応する。したがって、T型ピン(26)は、図8に示すように、8つすべての突起またはナックルの対応するピン収容穴部(24)を通って垂直に下方にスライドすることによって、2つの係合する障壁部分(10)をともに固定する。
【0033】
ピン突起接続にかかる軸受荷重を減らすために、二重壁強化部(28)は、図10に示すように、突起(18)上の穴部(24)の裏側に含まれる。当該壁は、図9に示すように、突起(18)の外側の曲線部分(32)上に凹部(30)を形成することによって作られる。突起(18)の該部の曲線部分(32)上で材料を取り除くことによって、突起の内部部分に二重強化壁が作られる。突起の該部上の凹部(30)によって作られた壁は、図10に示すように、突起(18)内の縦穴部(24)に対して強化部分(28)を作る。この二重壁強化部分(28)を作ることによって、T型ピン(26)は車両の衝突の間に荷重を移動するために、約1/4インチの厚さの2つの表面を有する。この配列は、さらに厚い材料を備えたより大きな強度で広い範囲にわたって、負荷荷重を分布させる。
【0034】
衝突の間、水障壁はピン突起接続部で回転することができ、結果として衝突時に水障壁の最大回転中のピン突起接続時に大きい応力を引き起こす。ピン突起接続部での応力を減らすために、図12乃至14で示すように、凹形の内部圧力伝達領域が、オス型の突出している突起(18)の間に形成される。凹形の内部部分は、各々の水障壁部分の端部で凹形のメス型部分(34)を作り、該端部で各々の突起(18)のオス型端部は、図に示すように、位置を合わせる際に内部にスライドする。車両の衝突の前にオス型の突起(18)は、障壁部分(10)の凹形のメス型部分(34)の内部の任意の表面とは接触しない。しかしながら、該部分(10)が、図に示すように、衝突して、その回転の全範囲(約30度)にわたって動く場合、オス型の突起の該部の曲線表面は、図14に示すように、凹形のメス型部分の内壁の外部表面と接触するようになるだろう。これは、ピン突起接続部からオス型/メス型部分の突起接触点まで荷重を伝達する。ピン突起接続部からオス型/メス型部分の突起接触点まで車両の衝突の荷重を伝達することによって、ピン突起接続部が荷重を吸収し始める前に、荷重はオス型/メス型部分の突起接触点に分布される。これは、T型ピン(26)上の荷重を劇的に減少させ、ピン自体が衝撃中に曲がり変形することを防ぐ。
【0035】
障壁部分(10)の一方の側の視界を遮るフェンス(36)または任意の他のタイプの装置を配する能力を調整するために、t型ピン(26)は、図18に示すように、四角または丸いチューブ状のフェンス支柱(38)を支持するように設計される。チューブ状の支柱(38)はt型ピン上をスリップするのに適しており、適切な擁壁構造物が配されることによって、該支柱(38)が確実にそこでしっかりと保持される。
【0036】
好適な方法において、各々の障壁部分(10)は、所望の位置に配され、空で比較的軽量である。この配置はフォークリフトを使用して、例えば、フォークリフト開口部(39)を用いて達成される。該部分が適所に配され、上記のように接続されると、該部分は、図3に示すように、充填開口部(39a)を使用して水で充填可能となる。
障壁部分を流し出すことが望まれる場合は、図15の開口部(39a)などのドレイン開口部を使用してもよい。
【0037】
ここで、図19〜21を参照すると、水バラスト障壁部分(110)の第2の実施形態が示され、類似する要素は、参照符号1で始まる類似の参照符号によって指定される。この障害部分(110)はおよそ24インチW×42インチH×78インチLと約1/4インチの材料厚を有する全寸法を有するように構成される。上述の実施形態のように、このような寸法が好ましいが、必須ではなく、一般的な設計検討に従って変更されてもよい。障壁部分(110)を製造する材料は、好ましくは高密度ポリエチレンであり、他の知られているプロセス、例えば、ブロー成形なども使用されるが、好ましい製造プロセスは回転成形である。
【0038】
示された実施形態は、独特な構造を利用することによって、衝突車両が衝突に該部分(110)を押し上げたり、該部分に乗り上げたりするのを防ぐ。この構造は、示されるような鋸歯形を含み、該鋸歯形は図19乃至24で示されるように障壁部分(110)の上部に設計される。鋸歯形のこの設計の意図は、バンパー、ホイール、または、障壁部分(110)に衝突する車両の任意の部分を、矢印(114)(図23)で示される方向から引っかけることと、矢印(116)(図23)で示される下方向に車両をそらすことである。鋸歯形状は、示されるように障壁部分(110)の各々の部分の全長にわたっている。鋸歯形を形成する第1の突出部分または鋸歯(40)は、地上約20インチで突出し始め、第2と第3の突出部分(42、44)は、示されるように該部分(40)の上にそれぞれ配される。もちろん、特定の設計検討に依存して、さらに多くのまたはさらに少ない鋸歯部分、あるいは上方傾斜リブが用いられてもよい。複数の鋸歯部分を使用する設計意図は、第1の上方傾斜リブ(40)が車両を収容することと、それを地面に下方向に向け直すことに失敗した場合に、車両が障壁(110)上を首尾よく乗り越えることができるようになる前に、第2または第3の上方傾斜リブ(42、44)は、それぞれ車両を収容しなければならない。
【0039】
図1乃至図18に示される本発明の第1の実施形態は、先に記載されたTL−1衝突試験を満たすことが可能であるが、プラスチック構造だけでは、TL−2及びTL−3試験体制下で要求されるような、時速70キロ又は100キロで移動する車両の衝突に耐えるには不十分であることが分かっている。プラスチックは、この速度で衝突する車両を共に支え、収容し、再度方向づける十分な物理的な特徴のみを有してはいない。
【0040】
時速70キロから100キロで移動する車両のエネルギーを吸収するために、本発明者たちは、スチール部材が水バラストシステム設計に組み込まれる必要があることを発見した。バラストとエネルギー吸収のための多くの容量の水と適切に組み合わされたスチールを用いることで、設計されたプラスチック壁は、必要なエネルギーを吸収することが可能であり、このような衝突における連邦政府のTL−2及びTL−3に係る試験要件を満たす。時速70キロから100キロの衝突車両を収容するために、本発明者たちは、本出願の図1乃至18に記載および示されるTL−1の水障壁システムに関連して先に記載されたインターロックプラスチックナックルを用いてきた。同じタイプの設計原則は、このより大きくより重いTL−2及びTL−3水障壁システムに関連して使用され、該システムは、第1の実施形態に関連して開示された同じインターロックナックル取り付けシステムを含む。
【0041】
図19乃至31に関連して本明細書に記載されるTL−2及びTL−3障壁システムは、プラスチック変形、水置換、引っ張りを防護する(fencing tensioning)ワイヤロープケーブル、水の消散、及び水障壁自体の全体的な変位によって、エネルギーを吸収する。プラスチックだけでは、厳格な時速70キロから100キロのTL−2及びTL−3に係る車両の衝突試験プロトコルに耐えることができないことは知られているため、図25と26に示されるように、水障壁部分(110)の内部の水中フェンスを形成するために用いられるワイヤロープケーブル(46)が障壁部分(110)に内部成形される。障壁部分(110)が成形される前に、ワイヤロープケーブル(46)は金型内部に配される。ケーブルは各々の端部で小穴またはループ(48)(図30)で作られ、ケーブルループ(48)が図27で示すようにt型ピン穴(124)の外部直径の周囲を覆うように、金型に配される。好ましくは、ワイヤーロープケーブル(46)は、水バラストに接触することによる腐食に耐えるために、各々ステンレススチールで構成される、あるいは、亜鉛メッキされ、ストランドされたスチールワイヤケーブルで構成される。そして、ワイヤーロープケーブル(46)は、好ましくは、3/8インチ7×19ストランドで形成されるが、代替的な適切なケーブルストランドもまた用いられる。t型ピン穴(124)の周囲にケーブル(46)を配することによって、二重のフェンス支柱が障壁部分(110)の各々の側に作られ、その間には4つのケーブル線(46)が配され、それによって水バラストに加えて頑強なケーブルフェンスを形成する。水漏れを防ぐために、ワイヤケーブルのループ端は、回転成形プロセス中はプラスチックで完全に覆われることに注目されたい。
【0042】
ワイヤロープケーブル(46)を配し、該ケーブルをt型ピン穴(124)の周囲で包むことによって、インターロックナックル内の高強度領域が作られる。一連の障壁フェンス部分(110)を接続するために、t型ピン(126)が穴(124)内に落とされる際、ワイヤロープケーブル部分(46)がすでに障壁部分内に成形されているため、該ピンは自動的にデフォルトでスチール製支柱になる。各々のケーブル端部のループは各々のバックルでt型ピンに巻き付くため、衝突する車両は、障壁を貫通するためには、ワイヤロープケーブル(46)、t型ピン(126)、および、ナックルを壊さなければならない。図28乃至30は、ワイヤロープケーブル(46)がどのようにしてT型穴(124)を覆うのかを示す。
【0043】
ワイヤロープケーブル(46)は、各々の障壁部分(110)の一体部品であり、該部品が製造されると、意図せず省略又は取り除くことは不可能である。現在の設計は、示されるように障壁部分(110)ごとに最大で5つのワイヤロープケーブル(46)を使用する。これが10ピースのインターロックナックル部分を作る。低障壁または高障壁のどちらを所望するのかによって、より多くのまたはより少ないナックルとワイヤロープケーブルが用いられてもよい。この第2のTL−2又はTL−3の実施形態に関連して開示されたワイヤロープのフェンス構造を、図1乃至17で記載および示される高さの低い障壁にも組み込むことができる。多くの障壁部分が縦方向の障壁を作るために用いられる際、ワイヤロープケーブルのフェンスは、ケーブルの防護状態を確認することなく、水によって安定する組立体全体を備えたt型ピン支柱を含むように形成される。
【0044】
図31は、まさに記載されたように障壁を形成するために、ともに連結された上記のような複数の部分(110)を示す。示されるように、各々の障壁部分は、水で充填される際、約2100Ibである。
【0045】
図31で示される障壁が車両により衝突されると、プラスチックは変形および破損し始め、水バラストが送り出され、そして、ワイヤロープケーブル(46)が、ナックルに沿って引っ張り、緊張状態にあるワイヤロープケーブルを引っ張ることによって、衝突エネルギーを吸収する作業を継続させる間に水が分散される。衝突の全領域は、緊張状態にあるワイヤロープケーブルフェンスになって、水バラスト障壁の一方の側で衝突する車両を保持する。
【0046】
特に図32乃至34に関連して、ドレイン開口部(39b)の本発明の実施形態がさらに具体的に記載される。この特定の特徴は、本発明の上記の実施形態のいずれかに適用可能である。開口部(39b)は、障壁部分(10)の底部の凹部(50)内部に配される。閉鎖部またはキャップ(52)は、障壁部分(10)からバラストが漏れるのを防ぐために、開口部(39b)を閉鎖および密閉するために提供される。
閉鎖部(52)は、一連の鋸歯ねじ(54)(図33、34)の手段によって、適所に固定される。鋸歯ねじ(54)は、平面刃で粗く切断されたり直角に切断されたりして、開口部(39b)上のねじ(54)と閉鎖部(52)上のねじ(56)との間の締まりばめを介して油圧シールを作るように首尾よく機能する。閉鎖部(52)は、好ましい実施形態において、上記のような互いに係合している鋸歯ねじ(54、56)の手段によって障壁部分の外壁(12)に螺入されるプラスチックプラグを含む。ひとたびねじが係合されると、プラグ(52)上でのシーリングワッシャは、障壁壁部(12)上の密閉表面に平らな外形で置かれる。この平らな外形はプラグ(52)を過剰に締め付ける必要はなく、漏れの可能性を下げることになる。有利なことに、独特な設計は、従来の手法と比べて、プラグを壁部に螺入する際にプラグを横に螺入する可能性をさらに低くし、障壁壁部のプラグへの螺入をずっと開始しやすくする。凹部(50)によって、プラグ(52)は、壁部に対して平らであるか、または、凹形でさえあり、このことが使用中のプラグに損傷を与える可能性を減らす。
【0047】
ねじ(54)は、壁部に注型成形され、典型的には回転成形である。回転成形装置において、このタイプのねじを製造するための典型的な従来技術であるスピン溶接を回避することで、亀裂と剥離によって障壁と閉鎖部に損傷を与える可能性は、驚くべきことに著しく減少した。
【0048】
図35から図41を参照すると、さらにもう一つ別の修正された本発明の実施形態が示されていて、上述の実施形態における図の同様の要素は、数字2により先行する、同様の参照番号により指定される。したがって、図35および図36において、障壁部分(210)が示されるが、多くの点において、障壁部分(210)と類似するが、本明細書に記載される点において異なる。障壁部分(210)は、障壁部分の底端部に配されたフォークリフトおよびパレットジャックリフトポイント(239)とともに、第1セットの上に配された第2セットのフォークリフトポイント(239)を備える。ドレイン開口部(239b)は、2の下方リフトポイント(239)の間に配置される。ドレイン開口部は、図32乃至図34に関して示されるとともに記載される、キャップと鋸歯ねじの特徴を用いる。
充填開口部(fill aperture)(239a)は、好ましい実施形態の1では、およそ8インチの、直径を有する部分の表面に配置される。有益なことに、充填開口部は、蓋(58)を備え、該蓋は、フィッティングで成形され、蓋を1/4容易に回転させることで防水の確保を確実にするよう設計される。図示されるように、各障壁部分は、空の場合、約160Ibの重量であり、水の約220ガロンで満たされている場合、約2000Ibである。部分(210)は、約72インチの長さ(突起を除く)、46インチの高さ、及び25インチの幅である。
【0049】
図示された実施形態において、各障壁部分(210)の右側は、好ましくは、5の突起(218)を含み、一方、左側は、6の突起(218)を備える。これらの突起は、2の隣接する障壁部分(210)が接合される際に、交互配置され、これにより、上述の実施形態のように、ピン受容穴(224)がT型ピン(226)を受容するように、整列される。T型ピン(226)は、上端にT型ピンハンドル(60)と、保持ピン(62)を備え、該キーパーピン(62)は、図36に示すように、下端における穴を通して、挿入可能である。障壁部分(210)を共に連結させるために、T型ピン(226)は、全ての配列された穴(224)を通して、下方に挿入される。
その後、キーパーピン(62)は、ピン(226)の下端における穴を通して挿入され、T型ピンが不注意に除去されないことを確実にする。
【0050】
好ましい実施形態において、T型ピンの直径は約1 1/4インチである。積み重ねられた突起(64)は、各障壁部分の上部表面に配され、対応する成形された凹部(65)が障壁部分(210)の下方表面に配される。したがって、図42および43に示されるように、障壁部分(210)は垂直に重ねられ、その際、下方の障壁部分(210)上の積み重ねられる突起(64)は、対応する積み重ねられる凹部(65)に係合する。垂直に積み重ねられた2つの障壁部分は、1の好ましい実施形態のにおいて、約87インチの全高を有している。
【0051】
図19乃至図31の実施形態と、図35乃至図41の実施形態の間の1つの大きな差は、鋸歯状の部分(240)及び(242)の特定の設計である。様々な図を考察することから明白なように、後の実施形態はほぼ水平の障壁の側壁を保持し、その際、図示するように、内部に鋸歯状の部分が延伸する凹部は、上向きの傾斜する方向に保持される。得られた上向きでない機能は、図19−図31の実施形態の機能と類似している。しかし、製造工程は非常に単純化される。1つの好ましい実施形態において、各鋸歯状の部分の傾斜の角度は約43度である。
【0052】
特に図37乃至図41を参照すると、革新的なワイヤーロープケーブルシステムの詳細が図示される。本実施形態において、挿入スリーブまたはブッシング(66)は各突起またはナックル(218)に成形される。ブッシング(66)は好ましくは円筒状である。また、その内部の直径は、内部にブッシングが成形される対応するナックル(218)のピン受容穴(224)を含む。他の適切な材料は使用されてもよいが、ブッシング(66)は好ましくはスチールで構成される。他の適切な材料は利用されてもよいが、上述の実施形態に示すように、ワイヤーロープケーブルは、好ましくは、3/8インチ、7×19亜鉛メッキされたスチールケーブルを備える。本発明の有益な成形技術により、ケーブル(246)は、成形されたプラスチックに完全に封入され、ステンレススチールを使用する必要はない。発明者たちは、束ねられたカーボンスチールがより頑丈であることを見出した。ブッシング(66)およびケーブル(246)の両方は好ましくは、溶融亜鉛メッキ(hot−dipped galvanized)である。
【0053】
スチールケーブル(246))各端部は、小穴またはループ(248)を形成するためにブッシング(66)の周囲に延伸し、残りのケーブル(246)に対して、型鉄又はクランプ(68)により固定される。ブッシング(66)は、成形される前に、モールドに挿入されることが可能となるような大きさにされる。その後、図38で示される組立体は、他の類似の組立体とともに、障壁部分モールド(図示せず)に好ましくは置かれ、好ましくは図36に示されるように、4置かれ、これにより、障壁の各側の対応するナックル(218)は、ワイヤロープ組立体(246)により、一緒に束ねられる。モールドに入れられると、ケーブルは、比較的引っ張られる。障壁部分の冷却を含む、回転成形工程が完了すると、ケーブルは緩くなる。プラスチック及び水がケーブルが係合する前に衝突エネルギーを吸収することを可能とすることにより、緩みの量は、衝突の間のブッシング‐ケーブル組立体の有効性に貢献する。ブッシングおよびケーブルの一部は、成形プロセスの結果、プラスチックに封入され、一体的に成形された、漏れ防止の接続を形成する。
【0054】
好ましい形態において、ブッシング(66)は、その上端部及び底端部にて、ステップ(70)を含む。ブッシング(66)は、約3 1・8インチの長さであり、この場合、1 1/2インチID(内径)であり、1 3・4インチOD(外径)である。ステップ(70)は、好ましくは約0.095インチであり、成形過程の間、ブッシングの上部及び底部の周囲にて、追加の層を形成するために、プラスチックの端部を生成する。これらの部分により厚いプラスチック層を生成することによって、スリーブ端部の設計は、本質的に、水がこれらの上端部及び底端部で漏れるのを防ぐ。このより厚いプラスチック層は、漏水が、スチール及びプラスチック合わせ面の間に生じるのを防ぐ。1のブッシングの中心から他方のブッシングの中心までが引っ張られると、各端部上でのワイヤーロープケーブル(246)およびケーブルループ(248)及びブッシング(66)の全ての組立体は、約77 1/2インチの長さである。
【0055】
実際の車両衝突は、以下のエネルギー吸収動作を生成する:
1.1又はそれより多い衝突された高密度ポリエチレン(HDPE)障壁部分が破裂する。
2.各破裂部分における水は、広い範囲において放出及び分散される。
3.ケーブル(246)が係合され、障壁の破壊または上昇を防ぐ。
4.障壁の多くの部分(210)は、組み立てられた状態であるが、衝突の間に移動される。
これらが緊張している場合、衝突点に近接するように引かれるか、圧縮している場合、遠くに押される。
【0056】
衝突の大きさに依存して、比較的障壁部分(210)はほとんど破裂しないことについては、注目すべきである。多くの部分は移動する、そして損害を受けない、又は容易に修繕される小さな漏れを有する。
【0057】
ブッシング(66)は、いくつかの有益な目的を果たす。第1に、ブッシングは、製造により容易な工程に大いに寄与するとともに、ブッシングは、障壁部分(210)が成形工程の間に完成されると、漏れをもたらさない。また、衝突の間、ブッシングは、衝突荷重を分散し、スチールケーブル(246)からナックル(218)まで広がり、荷重は、さらに、接続ピン(226)に伝達される。これにより、例えば、図7、図8、図12、図13、図18及び図31において示されるように、ともに結合される複数の部分を備えた組みたてられた障壁は、衝突の間、確実に破壊されない。さらに、ケーブル(246)の位置は、車両が衝突の間、壁を乗り越えるのを防ぐ。車両の衝突時、発明的な障壁システムに対して実行された衝突テストは、組みたてられた障壁部分(210)で形成された障壁の壁の移動は、従来技術の製品と競合するケースの移動より、著しく小さい。これは、障壁の後ろの隙間は非常に小さくなる点において、相当有益であり、このことは、より小さい車道が閉鎖に必要になることを意味する。
【0058】
発明的な概念のもう一つ別の改善された実施形態は、上述されるとともに提示されるように、障壁端部の処理として機能する目的で、突起接続具及びケーブルとともに、3フィートの長さで成形された障壁部分(210)を備える。この実施形態において、T型ピン(226)は、接続突起(218)とブッシング(66)を介して下方に延伸し、接地している。ケーブル接続を有する場合、車両は通り抜けることはできないため、このような装置は、非ゲーティングデバイスを備える。この実施形態は、注型された「ニュージャージー」障壁壁を含む。その場合、一方の端部は四角にされている。この実施形態において、雌ソケットは、四角で仕切られた端部の内部に成形され、他方の端部上の雄突起と同じ大きさにされている。これにより、これらは、落とした(drop)際、受容されるように適合される、又はT型ピンの際に受容されるよう適合される。この実施形態は、2つの係合するバリケード部分(210)間の水平な接続を結果としてもたらす。このことは、これらの障壁部分の間には、表面中断および相対回転は存在しないことを意味する。上記に注意されるように、T型ピンは地面まで延伸し、地面にドリルされた穴にまで至る。これにより、壁の移動はなく、非ゲーティング障壁を作成する。
【0059】
障壁部分(210)が水でバラストされることは必要とされないことが注目される。特に分散される場合、代替となるバラストは、利用される。部分を泡で満たすために、特に特定部分(210)が端部処理として使用される場合、本発明の範囲内である。泡は製造工程中に取り付けられ、注排開口部が除去されることが可能である。
ケーブル(246)はまだ使用される。
【0060】
これに応じて、本発明の例示的な実施形態が示され、記載されてきたが、当然のことながら、本明細書で使用される全ての用語は、限定するというよりもむしろ説明したもので、多くの変更、修正、および、代替が本発明の精神と範囲を逸脱することなく当業者によってなされ得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空で、かつ、バラストのために流動性材料で充填されるのに適した障壁部分であって、
前記障壁部分は、内部容積を定義する外壁と、第1端部および第2端部を有する成形プラスチック容器を備え、
前記障壁部分は、複数の接続突起を備え、前記複数の接続突起は、おのおの第1及び第2端部の上に配され、これによって複数の障壁部分が互いに繋ぎ合わされ、
前記障壁部分は、前記成形プラスチック容器内部に成形された所要長さの金属ケーブルを備え、これによって前記所要長さの金属ケーブルのほとんどが、前記第1端部と第2端部の間で容器の実質的に全長に沿って、前記内部容積内に完全に配され、及び
前記障壁部分は、前記接障壁部分の前記第1端部上の前記接続突起の1つに成形されたブッシングを備え、これにより経路を形成し、前記経路を介してピンが延設可能であり、これにより、前記突起と他の突起とを固着し、前記金属ケーブルの端が前記ブッシングに取り付けられることを特徴とする障壁部分。
【請求項2】
前記金属ケーブルはワイヤーロープケーブルを含むことを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項3】
前記ワイヤーロープケーブルは複数のストランドを含むことを特徴とする請求項2記載の障壁部分。
【請求項4】
前記金属ケーブルは亜鉛メッキされた鋼材を含むことを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項5】
前記所要長さの金属ケーブルの第2端部は、前記障壁部分の前記第2端部に配された、接続突起に成形された第2ブッシングに接続されることを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項6】
追加長さの金属ケーブルをさらに備え、前記容器の第1端部と第2端部上の対向する各々一対の突起の間で接続される所要長さの金属ケーブルが存在することを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項7】
ケーブルの前記端部は前記ブッシングの周囲の周りで包まれ、前記ケーブルに接続され、これによって前記ケーブルとブッシングとを固定するケーブルのループを形成することを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項8】
前記ブッシングの適所にケーブルの前記ループを固定するために、ケーブルの前記端部はケーブルの残部に留められることを特徴とする請求項7記載の障壁部分。
【請求項9】
前記ブッシングは、さらにその個々の端部で拡大したステップを含むことを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項10】
前記ブッシングは成形プラスチックで包まれていることを特徴とする請求項9記載の障壁部分。
【請求項11】
前記ブッシングを包む成形プラスチックは、ブッシングの残存部分の周りより各々の前記拡大したステップの周りで厚いことを特徴とする請求項10記載の障壁部分。
【請求項12】
前記金属ケーブルは成形プラスチックで包まれていることを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項13】
前記外壁は、前記外壁上に配された複数の鋸歯を有し、該複数の鋸歯は車両が下向きに障壁部分に衝突するのをそらすように垂直に離間された関係で配され、及び内側にかつ上方向に伸張することを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項14】
前記障壁部分が、さらに前記障壁部分の上部表面上で離間された関係で配される複数の積み重ねる突起を備え、及び
前記障壁部分が、さらに前記障壁部分の底部表面上で離間された関係で配される複数の積み重ねる対応する凹部をさらに備え、前記障壁部分のうちの2つが垂直に積み重ねられたとき、前記底部障壁部分上の積み重ねる突起は前記上部障壁部分上の対応する積み重ねる凹部と係合することを特徴とする請求項1記載の障壁部分。
【請求項15】
中空で、かつ、バラストのために流動性材料で充填されるのに適した障壁部分であって、
前記障壁部分は、内部容積を定義する外壁と、第1端部および第2端部を有する成形プラスチック容器を備え、
前記外壁は、前記外壁上に配された複数の鋸歯を有し、前記複数の鋸歯は車両が下向きに障壁部分に衝突するのをそらすように垂直に離間される関係で配され、及び内側にかつ上方向に伸張することを特徴とする障壁部分。
【請求項16】
おのおの長さ方向に外壁上で配される2つの鋸歯が存在することを特徴とする請求項15記載の障壁部分。
【請求項17】
成形プラスチック容器内部に成形された所要長さの金属ケーブルをさらに備え、これによって前記所要長さの金属ケーブルのほとんどが、前記第1端部と第2端部の間で容器の実質的に全長に沿って、前記内部容積内に完全に配されることを特徴とする請求項15記載の障壁部分。
【請求項18】
成形されたプラスチックの中空の障壁部分で使用されるワイヤーロープケーブル組立体であって、
対向する端部を有する所要長さの金属ケーブルと、
前記対向する端部の第1端部に接続される第1ブッシングと、
前記対向する端部の第2端部に接続される第2ブッシングとを備える
ことを特徴とするワイヤーロープケーブル組立体。
【請求項19】
前記第1の対向する端部で前記ケーブルは前記第1ブッシングの周囲で包まれ、かつ前記ケーブル自体に接続される第1ループを備え、これによって前記ループを固定し、前記ケーブルは前記第2の対向する端部で第2ループを備え、前記第2ループは前記第2ブッシングの周囲で包まれ、かつ前記ケーブル自体と接続されることを特徴とする請求項18記載のワイヤーロープケーブル組立体。
【請求項20】
前記ケーブルの対向する端部のおのおので前記ケーブルの端が前記ケーブルの残部に留められ、その結果対応するブッシングのまわりの所定の位置でケーブルの前記ループを固定することを特徴とする請求項19記載のワイヤーロープケーブル組立体。
【請求項21】
前記第1及び第2ブッシングのおのおのが、さらにおのおのの端部で拡大したステップを含むことを特徴とする請求項18記載のワイヤーロープケーブル組立体。
【請求項22】
路肩障壁システムを作る際に障壁部分を製造する方法であって、
前記方法が、少なくとも1本のワイヤーロープケーブルを金型内に配置する工程を含み、前記ワイヤーケーブルは前記ワイヤーロープケーブルの端部上でブッシングに接続され、
前記方法が、プラスチックの中空容器を成形するために金型を使用する工程を含み、
これによって、成形工程が完了すると、ワイヤロープケーブルはプラスチック中空容器内部に取り外しができないように配されることを特徴とする方法。
【請求項23】
前記ワイヤーロープケーブルの前記端部を前記ブッシングの方に型鉄で曲げる工程を含み、それによってその周囲のまわりのケーブルループを形成することを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記ワイヤーロープケーブルの対向する端部を前記第2ブッシングの方に型鉄で曲げ、それによって前記第2端部を前記第2ブッシングに接続し、その周囲のまわりで第2ケーブルループを形成することを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記ワイヤーロープケーブルと前記金型に亘って取り付けられたブッシングを伸ばす工程をさらに含み、これによりケーブルは比較的緊張していることを特徴とする請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記配置する工程は前記金型内の複数のワイヤーロープケーブルおよび接続されたブッシングを配置する工程をさらに含むことを特徴とする請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記使用する工程は回転式に障壁部分を成形する工程を含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項28】
前記成形する工程は、前記ワイヤーロープケーブルおよびブッシング組立体をプラスチックカプセルに封入することを特徴とする請求項27記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公表番号】特表2012−516957(P2012−516957A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548424(P2011−548424)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/023104
【国際公開番号】WO2010/091121
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511114977)トラフィックス デバイシーズ,インク. (2)
【Fターム(参考)】