説明

水中フィルタ用濾過材

【課題】水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が相似形の形状であっても使用することができ、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が異なる形状であっても使用することのできる水中フィルタ用濾過材を提供する。
【解決手段】ハウジング内に収容して使用する水中フィルタ用濾過材11であって、所定の高さを有した中心濾過材部分12の外側に、中心濾過材部分12と同じ高さで、中心濾過材部分12と同心の環状濾過材部分13を取り外し可能に配置し、環状濾過材部分13の四隅に平面視外形が矩形となるように、環状濾過材部分13と同じ高さの隅濾過材部分14を取り外し可能に取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、観賞魚用水槽などにおいて、飼育水の濾過に使用する水中フィルタ用濾過材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
観賞魚用水槽内においては、餌の食べ残し、観賞魚の排泄物、汚泥などによって飼育水が濁り、アンモニアが発生する。
しかし、飼育水の濁りおよびアンモニアが観は、魚の生育に悪影響を与えることが知られている。
そこで、飼育水を物理濾過することによって飼育水の濁りを除去するとともに、飼育水を生物濾過することによってアンモニアを亜硝酸、硝酸へと酸化分解している。
【0003】
上記のように飼育水を濾過する場合、ハウジング内に、厚手の不織布やスポンジなどで構成した水中フィルタ用濾過材を収容(収納)し、エアーポンプで飼育水の流れを作り、飼育水を観賞魚用水槽内からハウジング内へと供給する。
このようにしてハウジング内に供給された飼育水は、水中フィルタ用濾過材を通過することによって物理濾過および生物濾過された後、観賞魚用水槽内へと戻される(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−113852号公報
【特許文献2】特開2003−325075号公報
【特許文献3】特開2001−258423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した水中フィルタ用濾過材は、ハウジング内の形状がメーカーによって異なることにより、平面視外形が様々な形状、例えば、円形、三角形、四角形、六角形、八角形などをしている。
また、水中フィルタ用濾過材の平面視外形は同じであっても、大きさが異なる、すなわち、相似形である場合がある。
したがって、水中フィルタ用濾過材を交換するために購入する場合、メーカーおよび型番(品番)などを指定して水中フィルタ用濾過材を購入する必要がある。
【0006】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が相似形の形状であっても使用することができ、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が異なる形状であっても使用することのできる水中フィルタ用濾過材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、以下のような発明である。
(1)ハウジング内に収容して使用する水中フィルタ用濾過材であって、所定の高さを有した中心濾過材部分の外側に、所定の高さで、前記中心濾過材部分と同心の環状濾過材部分が1つ以上取り外し可能に配置されていることを特徴とする。
(2)(1)に記載の水中フィルタ用濾過材において、環状濾過材部分の外形が円形で、平面視外形が矩形となるように、最も外側の環状濾過材部分の四隅に所定の高さの隅濾過材部分が取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、所定の高さ(厚さ)を有した中心濾過材部分の外側に、所定の高さ、例えば、中心濾過材部分と同じ高さで、中心濾過材部分と同心の環状濾過材部分が1つ以上取り外し可能に配置されているので、中心濾過材部分または環状濾過部材部分を取り外すことにより、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が相似形の形状であっても水中フィルタ用濾過材として使用することができる。
したがって、水中フィルタ用濾過材を交換するために購入する場合、メーカーおよび型番(品番)などを指定して水中フィルタ用濾過材を購入する必要がなくなるため、水中フィルタ用濾過材の購入に際しての煩わしさから解放される。
そして、環状濾過材部分の外形が円形で、平面視外形が矩形となるように、最も外側の環状濾過材部分の四隅に所定の高さ、例えば、中心濾過材部分と同じ高さの隅濾過材部分が取り外し可能に取り付けられているので、各隅濾過材部分を取り付けた状態では平面視外形が矩形の水中フィルタ用濾過材として使用することができ、また、各隅濾過材部分を取り外した状態では平面視外形が円形の水中フィルタ用濾過材として使用することができる。
したがって、水中フィルタ用濾過部材収容部の平面視形状が異なっていても、水中フィルタ用濾過材として使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
【0010】
図1(a)はこの発明の一実施例である水中フィルタ用濾過材の斜視図、図1(b)は図1(a)に示した水中フィルタ用濾過材の分解斜視図、図2(a)は図1に示した水中フィルタ用濾過材を収容するハウジングの分解斜視図、図2(b)は図2(a)に示したハウジングを組み立てた状態の部分縦断面図、図3はハウジング内に水中フィルタ用濾過材を収容させた状態の水中フィルタの部分縦断面図である。
【0011】
図1において、水中フィルタ用濾過材11は、所定の高さ(厚さ)で、所定の直径、例えば、60mmの高さで、66mmの直径を有し、不織布またはスポンジで構成された円柱状の中心濾過材部分12と、この中心濾過材部分12と同じ高さ(厚さ)で、中心濾過材部分12の外側に取り外し可能に配置された(取り付けられた)、中心濾過材部分12と同心の不織布またはスポンジで構成された環状濾過材部分13と、この環状濾過材部分13および中心濾過材部分12と同じ高さ(厚さ)で、環状濾過材部分13の外側の四隅に、平面視外形が矩形(一辺が66mmの正方形)となるように取り外し可能に取り付けられている、不織布またはスポンジで構成された隅濾過材部分14とで構成されている。
【0012】
上記した環状濾過材部分13と各隅濾過材部分14とは、環状濾過材部分13の外周部分に軸方向へ形成されるとともに、周方向へ、例えば、等間隔に3個を1組として4組(12個)形成された蟻溝状の凹部13dと、各隅濾過材部分14の内周に軸方向へ形成されるとともに、周方向へ等間隔に3個形成され、環状濾過材部分13の凹部13に嵌合(係合)する嵌合突条14pとによって取り外し可能に嵌合(係合)している。
なお、中心濾過材部分12と環状濾過材部分13とは、一方(下方)の端を千切ることによって取り外し可能に連結された状態に型抜きによって形成されている。
また、環状濾過材部分13と各隅濾過材部分14とは、一方(下方)の端を千切ることによって取り外し可能に連結された状態に型抜きによって形成されている。
【0013】
図2において、ハウジング31は、上面が開放した円筒状のプラスチックで構成(成型)されたハウジング本体32と、このハウジング本体32の中に収容(収納)される、プラスチックで構成(成型)された区画部材36と、ハウジング本体32の上面を覆う、プラスチックで構成(成型)された蓋体40とで構成されている。
そして、ハウジング本体32には、水中フィルタ用筒状濾過材51が装着されるとともに、プラスチックで構成(成型)されたノズル部材61が取り付けられる。
【0014】
上記したハウジング本体32は、内径が72mm、外径が75mm、深さが50mmで、下端部分が下側へ窄む円錐台形部32cとされている。
そして、ハウジング本体32には、円錐台形状部32cの外周に一端が開放し、底の内側を伝って中心で上方へ他端が、高さが13mm、内径が10mm、外径が14mmで開放する筒部33が設けられている。
さらに、ハウジング本体32には、周壁に、幅が1.5mmで円錐台形部32cの上端よりも下側まで縦(軸)方向に延びるスリット32sが、周方向へ等間隔で設けられ、上端の点対称な外周に、外側へ突出する係止突起34が設けられている。
なお、ハウジング本体32の内側上端から円錐台形状部32cの内側上端までの長さは、39mmとされている。
【0015】
上記した区画部材36は、平面視円形で、ハウジング本体32内へ円錐台形部32cの上端部分まで挿入される外径が70mmの円形平板部37と、この円形平板部37の中心に円形平板部37と直交するように設けられ、ハウジング本体32に設けられた筒部33の他端が内側に嵌合する、内径が14.5mm、外径が18mmの円筒部38とで構成されている。
そして、円形平板部37には、幅が1.5mmで半径方向へ延びるスリット37sが円周方向に等間隔で設けられている。
【0016】
上記した蓋体40は、内径が62mm、外径が71.5mmの嵌合環状部41が下端に設けられ、外径が75mm、深さが10mmの上側へ窄む円錐台形状とされ、中心に上側へ突出する筒部42が設けられている。
そして、蓋体40の円錐台形状部分には、幅が2mmで縦(軸)方向へ延びるスリット40sが、周方向へ等間隔で設けられている。
さらに、蓋体40には、下端の点対称な外周に、ハウジング本体32の係止突起34を回転しながら保持する係合保持部43が外側へ突出させて設けられている。
【0017】
上記した水中フィルタ用筒状濾過材51は、例えば、外径が10mm、高さが30mmの一端が開放した円筒状に形成され、ハウジング本体32に設けた筒部33の他端内へ開放端(他端)側が挿入されることにより、筒部33を閉塞するものである。
【0018】
上記したノズル部材61は、L字状に形成され、ハウジング本体32に設けた筒部33の一端内へ一端が挿入されることにより、ハウジング本体32に取り付けられる。
【0019】
図3において、水中フィルタ用物理濾過材71は、小石で、ハウジング本体32と区画部材36とで区画される空間に配置されるものである。
【0020】
次に、水中フィルタの組立の一例について説明する。
まず、ハウジング本体32内に所定量の水中フィルタ用物理濾過材(小石)71を収容(収納)する。
そして、ハウジング本体32内に区画部材36を収容(収納)し、区画部材36を円錐台形部32cの上端部まで下降させ、筒部33の他端を円筒部38内に嵌合させることにより、区画部材36をハウジング本体32内に取り付けることができるとともに、ハウジング本体32と区画部材36とで区画される空間(水中フィルタ用物理濾過材収容部)内に水中フィルタ用物理濾過材71を収容(収納)させる。
【0021】
さらに、水中フィルタ用筒状濾過材51の開放端側をハウジング本体32内の筒部33の他端内に嵌合させることにより、筒部33の他端を水中フィルタ用筒状濾過材51で閉塞する。
次に、図1(a)に示す状態の水中フィルタ用濾過材11から中心濾過材部分12および4つの隅濾過材部分14を取り外して図1(b)に示す状態の環状濾過部材部分13のみとし、この環状濾過部材部分13の内側に水中フィルタ用筒状濾過材51を位置させるとともに、環状濾過部材部分13の大半をハウジング本体32内に挿入し、環状濾過部材部分13の上側の一部分をハウジング本体32から突出させる。
【0022】
そして、蓋体40を環状濾過部材部分13の上に押し付けて嵌合環状部41をハウジング本体32の上端内側に嵌合させた後、蓋体40をハウジング本体32に対して、例えば、上側から見て反時計方向へ回転させ、各係合保持部43に係止突起34を保持させることにより、ハウジング本体32に蓋体40を取り付けるとともに、ハウジング本体32、区画部材36および蓋体40で区画される空間(水中フィルタ用濾過材収容部)内に環状濾過部材部分13を収容(収納)させる。
このように、環状濾過部材部分13を収容させると、環状濾過部材部分13は圧縮されて膨らみ、ハウジング本体32、区画部材36および蓋体40で区画される空間(水中フィルタ用濾過材収容部)内に収容され、環状濾過部材部分13の内側に形成されている空間の延長線上に筒部42が位置する。
【0023】
次に、ハウジング本体32に、筒部33の一端を利用してノズル部材61を取り付けると、図3に示すように、水中フィルタを組み立てることができる。
【0024】
次に、水中フィルタの作用の一例について説明する。
図3に示すノズル部材61に、図示を省略したポンプに接続されたパイプを接続し、ポンプからエアーをノズル部材61に供給すると、エアーがノズル部材61から筒部33、水中フィルタ用筒状濾過材51を通過して筒部42へと流れることにより、飼育水の流れを形成する。
このように、エアーが流れて飼育水の流れが形成されると、飼育水は、スリット32sから水中フィルタ用物理濾過材71を通過して物理濾過された後、スリット37sから環状濾過部材部分13を通過して物理濾過および生物濾過されて筒部42へと流れ、また、スリット32sから環状濾過部材部分13を通過して物理濾過および生物濾過されて筒部42へと流れ、また、スリット40sから環状濾過部材部分13を通過して物理濾過および生物濾過されて筒部42へと流れる。
【0025】
また、ハウジングの水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が、図1(a)に示す水中フィルタ用濾過材11をそのまま収容できる形状であっても、また、図1(a)に示す水中フィルタ用濾過材11から中心濾過材部分12を取り外した状態で収容できる形状であっても、また、図1(a)に示す水中フィルタ用濾過材11から環状濾過材部分13および4つの隅濾過材部分14を取り外した状態で収容できる形状であっても、図1(a)に示す水中フィルタ用濾過材11を利用(使用)することができる。
【0026】
上述したように、この発明の一実施例の水中フィルタ用濾過材11によれば、所定の高さ(厚さ)を有した中心濾過材部分12の外側に、この中心濾過材部分12と同じ高さ(厚さ)で、中心濾過材部分12と同心の環状濾過材部分13が取り外し可能に配置され、この環状濾過材部分13の外側の四隅に、平面視外形が矩形(正方形)となるように、中心濾過材部分12(環状濾過材部分13)と同じ高さ(厚さ)の隅濾過材部分14が取り外し可能に取り付けられているので、図1(a)に示す水中フィルタ用濾過材11を、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が矩形(正方形)の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができ、また、中心濾過材部分12を取り外すことにより、環状濾過材部分13および各隅濾過材部分14を、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が矩形(正方形)の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができ、また、中心濾過材部分12および各隅濾過材部分14を取り外すことにより、図1(b)に示す環状濾過材部分13を、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができ、また、環状濾過材部分13および各隅濾過材部分14を取り外すことにより、図1(b)に示す中心濾過材部分12を、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
したがって、水中フィルタ用濾過材を交換するために購入する場合、メーカーおよび型番(品番)などを指定して水中フィルタ用濾過材を購入する必要がなくなるため、水中フィルタ用濾過材の購入に際しての煩わしさから解放される。
【0027】
図4はこの発明の他の実施例である水中フィルタ用濾過材の斜視図であり、図1〜図3と同一部分または図1〜図3の相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0028】
図4において、水中フィルタ用濾過材11は、不織布またはスポンジで構成された円柱状の中心濾過材部分12と、所定の高さ、例えば、中心濾過材部分12と同じ高さ(厚さ)で、中心濾過材部分12の外側に取り外し可能に配置された(取り付けられた)、中心濾過材部分12と同心の不織布またはスポンジで構成された環状濾過材部分13A,13B,13Cとで構成されている。
なお、中心濾過材部分12と環状濾過材部分13Aとは、一方(下方)の端を千切ることによって取り外し可能に連結された状態に型抜きによって形成されている。
また、環状濾過材部分13Aと環状濾過材部分13Bとは、一方(下方)の端を千切ることによって取り外し可能に連結された状態に型抜きによって形成されている。
また、環状濾過材部分13Bと環状濾過材部分13Cとは、一方(下方)の端を千切ることによって取り外し可能に連結された状態に型抜きによって形成されている。
【0029】
図4に示した水中フィルタ用濾過材11は、そのままの状態で、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、中心濾過材部分12を取り外すことにより、環状濾過材部分13A,13B,13Cを、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、中心濾過材部分12および環状濾過材部分13Aを取り外すことにより、環状濾過材部分13B,13Cを、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、中心濾過材部分12、環状濾過材部分13Aおよび環状濾過材部分13Bを取り外すことにより、環状濾過材部分13Cを、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、環状濾過材部分13A,13B,13Cを取り外すことにより、中心濾過材部分12を、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、中心濾過材部分12、環状濾過材部分13B,13Cを取り外すことにより、環状濾過材部分13Aを、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、中心濾過材部分12、環状濾過材部分13A,13Cを取り外すことにより、環状濾過材部分13Bを、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、中心濾過材部分12および環状濾過材部分13Cを取り外すことにより、環状濾過材部分13A,13Bを、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、環状濾過材部分13B,13Cを取り外すことにより、中心濾過材部分12および環状濾過材部分13Aを、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
また、環状濾過材部分13Cを取り外すことにより、中心濾過材部分12および環状濾過材部分13A,13Bを、水中フィルタ用濾過材収容部の平面視形状が円形の水中フィルタ用濾過材として利用(使用)することができる。
したがって、水中フィルタ用濾過材を交換するために購入する場合、メーカーおよび型番(品番)などを指定して水中フィルタ用濾過材を購入する必要がなくなるため、水中フィルタ用濾過材の購入に際しての煩わしさから解放される。
【0030】
上記した実施例では、各部の寸法の一例を示したが、この寸法に限定されるものではない。
また、中心濾過材部分12、環状濾過材部分13,13A〜13Cを一端で連結した例を示したが、中心濾過材部分12、環状濾過材部分13,13A〜13Cは一端で連結されていなくてもよい。
また、中心濾過材部分12、環状濾過材部分13,13A〜13C、隅濾過材部分14を同じ高さとした例を示したが、圧縮されると同じ高さとなるので、また、異なる高さであっても機能するので、中心濾過材部分12、環状濾過材部分13,13A〜13C、隅濾過材部分14は高さが多少異なっていても(ほぼ同じ高さであれば)よい。
また、同心の環状濾過部材13,13A〜13Cの平面視外形を円形とした例を示したが、平面視外形は他の形状、例えば、三角形、四角形、六角形、八角形などであってもよい。
また、平面視外形が円形の環状濾過部材13の外側の四隅にそれぞれ隅濾過材部分14を取り付けて平面視外形が正方形となる水中フィルタ用濾過材11を示したが、隅濾過部材は2つを1つにしたものを2つ取り付ける構成にしてもよく、また、全体の平面視外形は正方形以外の矩形(長方形)であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】(a)はこの発明の一実施例である水中フィルタ用濾過材の斜視図、(b)は図1(a)に示した水中フィルタ用濾過材の分解斜視図である。
【図2】(a)は図1に示した水中フィルタ用濾過材を収容するハウジングの分解斜視図、(b)は図2(a)に示したハウジングを組み立てた状態の部分縦断面図である。
【図3】ハウジング内に水中フィルタ用濾過材を収容させた状態の水中フィルタの部分縦断面図である。
【図4】この発明の他の実施例である水中フィルタ用濾過材の斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
11 水中フィルタ用濾過材
12 中心濾過材部分
13 環状濾過材部分
13A 環状濾過材部分
13B 環状濾過材部分
13C 環状濾過材部分
13d 凹部
14 隅濾過材部分
14p 嵌合突条
31 ハウジング
32 ハウジング本体
32c 円錐台形部
32s スリット
33 筒部
34 係止突起
36 区画部材
37 円形平板部
37s スリット
38 円筒部
40 蓋体
40s スリット
41 嵌合環状部
42 筒部
43 係合保持部
51 水中フィルタ用筒状濾過材
61 ノズル部材
71 水中フィルタ用物理濾過材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング内に収容して使用する水中フィルタ用濾過材であって、
所定の高さを有した中心濾過材部分の外側に、所定の高さで、前記中心濾過材部分と同心の環状濾過材部分が1つ以上取り外し可能に配置されている、
ことを特徴とする水中フィルタ用濾過材。
【請求項2】
請求項1に記載の水中フィルタ用濾過材において、
環状濾過材部分の外形が円形で、平面視外形が矩形となるように、最も外側の環状濾過材部分の四隅に所定の高さの隅濾過材部分が取り外し可能に取り付けられている、
ことを特徴とする水中フィルタ用濾過材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−183160(P2009−183160A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−23587(P2008−23587)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【出願人】(594033846)株式会社マルカン (11)
【Fターム(参考)】