説明

水希釈性ポリウレタン分散液

ポリイソシアネートA、少なくとも400g/モルの数平均モル質量Mを有するポリオールB、イソシアネート基に対して反応性の少なくとも2つの基、およびアニオンを形成することのできる少なくとも1つの基を含む化合物D、イソシアネート基に対し反応性のさらなる基を持たない低モル質量ポリオールE、イソシアネートに対して単官能性であるか、又は異なる反応性の活性水素を含み、化合物Eとは異なる化合物G、から誘導された構造単位からなり、ポリオールBが少なくとも85%の質量分率のポリカーボネートポリオールB1を含むことを特徴とする水希釈性ポリウレタン分散液、およびコーティング組成物におけるそれらの使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水希釈性ポリウレタン分散液に関する。本発明はさらに、それらの製造、および改善された加水分解安定性を示すコーティング製品における塗料バインダーとしてのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
水性バインダーを用いて製造される「やわらかい感触(soft−feel)」コーティングは、たとえばEP−A0669352に記載されている。ここで用いられるバインダーは、水性ポリエステル−ポリウレタン分散液である。ここに記載されているポリエステルポリオールは、ポリカーボネートポリオールを含むこともでき、その質量分率は、用いられる高モル質量ポリオールの質量の合計に対して、75/(75+15)=83.3%以下である。
【0003】
本発明に至る研究において、そのようなバインダーをベースとするコーティングの特性は、不充分な安定性を示すことが見出された。しばしば、これは塗装物が比較的長期間用いられたときにのみ明らかとなり、粘着性表面が形成され、そのため表面はさらに非常に汚くなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、目的は、改善された特性を有する「ソフト・フィール」コーティングをもたらす水性コーティング組成物用のバインダーを提供することである。この目的は、本発明による水希釈性ポリウレタン分散液によって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明は、多官能イソシアネートA、少なくとも400g/モルの数平均モル質量Mを有するポリオールB、場合によって、400g/モル未満のMを有する低モル質量ポリオールC、イソシアネート基に対して反応性の少なくとも2つの基、およびアニオンを形成することのできる少なくとも1つの基を含有する化合物D、イソシアネート基に対して反応性のさらなる基を持たない低モル質量ポリオールE、イソシアネートに対して単官能であるか、又は異なる反応性の活性水素を含み、化合物Eとは異なる化合物G、場合によって、B、C、D、E、およびGとは異なり、イソシアネート基に反応性の少なくとも2つの基を含む化合物Hから誘導された構造単位を含む水希釈性ポリウレタン分散液に関する。ポリオールBは、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、特に少なくとも95%の質量分率のポリカーボネートポリオールB1を含む。本発明による水希釈性ポリウレタン分散液を合成するために、ポリカーボネートポリオールB1のみを用いることが特に好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
イソシアネートAは、少なくとも2官能であり、芳香族および脂肪族の直鎖、環式、または分枝鎖イソシアネート、特にジイソシアネートから選択することができる。芳香族イソシアネートが用いられる場合、好ましくは、上記脂肪族イソシアネートとの混合物として用いられる。芳香族イソシアネートの量は、好ましくは、それにより混合物に導入されるイソシアネート基の数が、第一工程後に生成されたプレポリマーに残存するイソシアネート基の数より少なくとも5%小さくなるように選択される。その質量の5%までが、3官能またはより多官能のイソシアネートで置換されていてもよいジイソシアネートが好ましい。
【0007】
ジイソシアネートは、好ましくは、式Q(NCO)を有し、式中、Qは、4から40個の炭素原子、特に4から20個の炭素原子を有する炭化水素基、好ましくは4から12個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、6から15個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6から15個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または7から15個の炭素原子を有する芳香脂肪族(araliphatic)炭化水素基を表す。好ましく用いられるそのようなジイソシアネートの例は、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−または2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、4,4’−ジイソシアネートジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジイソシアネートジシクロヘキシルプロパン(2,2)、1,4−ジイソシアネートベンゼン、2,4−または2,6−ジイソシアネートトルエン、およびそれらの異性体の混合物、4,4’−または2,4’−ジイソシアネートジフェニルメタン、4,4’−ジイソシアネートジフェニルプロパン(2,2)、p−キシレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチル−m−または−p−キシレンジイソシアネート、およびそれらの化合物を含む混合物である。
【0008】
これらの単純な多官能イソシアネートに加えて、イソシアネート基を結合する基にヘテロ原子を含有するイソシアネートも適している。それらの例には、カルボジイミド基、アロファネート基、イソシアヌレート基、ウレタン基、アシル化尿素基、またはビウレット基を含む多官能イソシアネートが含まれる。他の適切なイソシアネートに関しては、たとえばDE−A2928552を参照することができる。
【0009】
ヘキサメチレンジイソシアネート、または1−イソシアネート−3,3,5−トリメチル−4−イソシアネートメチル−シクロヘキサン(IPDI)、および/またはビス(イソシアネートシクロヘキシル)メタンをベースとする「塗料ポリイソシアネート」、特にヘキサメチレンジイソシアネートのみをベースとするものも適している。これらのジイソシアネートをベースとする「塗料ポリイソシアネート」は、それ自体が周知であり、それらの調製に続いて、必要に応じて、過剰の開始ジイソシアネートが既知の方法、好ましくは蒸留によって、残留質量分率0.5%未満まで除去されている、それらのジイソシアネートのビウレット−、ウレタン−、ウレトジオン−、および/またはイソシアヌレート基含有誘導体であるものとして理解される。本発明によって用いられる好ましい脂肪族多官能イソシアネートには、上記の基準を満たし、たとえば米国特許第3124605号、第3358010号、第3903126号、第3903127号、または第3976622号明細書の方法によって得ることができ、N,N,N−トリス(6−イソシアネートヘキシル)−ビウレットと少量のその高級同族体との混合物からなる、ビウレット基含有、ヘキサメチレン−ジイソシアネートをベースとする多官能イソシアネート、ならびに上記の基準を満たし、たとえばUS−A4324879に従って得ることができ、N,N,N−トリス(6−イソシアネートヘキシル)−イソシアヌレートと少量のその高級同族体との混合物から実質的になる、ヘキサメチレンジイソシアネートの環状三量体が含まれる。特に好ましくは、上記の基準を満たすウレトジオン−および/またはイソシアヌレート基含有、ヘキサメチレン−ジイソシアネートをベースとする多官能イソシアネート、たとえばトリアルキルホスファンを用いるヘキサメチレンジイソシアネートの触媒オリゴマー化によって形成されるものなどである。特に好ましくは、23℃において50mPa・sから20,000mPa・sの粘度、および2.0から5.0のNCO官能価を有する、最後に記載した混合物である。
【0010】
同様に本発明に適しているが、好ましくは上記多官能脂肪族イソシアネートとの混合物として用いられる多官能芳香族イソシアネートは、特に、2,4−ジイソシアネートトルエン、またはその2,6−ジイソシアネートトルエンとの市販の混合物、あるいは4,4−ジイソシアネートジフェニルメタン、またはその異性体および/または高級同族体との混合物をベースとする「塗料ポリイソシアネート」である。そのような芳香族塗料ポリイソシアネートは、たとえば過剰量の2,4−ジイソシアネートトルエンをトリメチロールプロパンなどの多価アルコールと反応させ、場合によって、蒸留によって未反応の過剰ジイソシアネートを引き続いて除去することによって得られる、ウレタン基含有イソシアネートである。さらなる芳香族塗料ポリイソシアネートは、たとえば、例として挙げた単量体ジイソシアネートの三量体、すなわち、それらの調製に続いて、場合によって、過剰の単量体ジイソシアネートが好ましくは蒸留によって除去されている、対応するイソシアネートイソシアヌレートである。芳香族イソシアネートと(環式)脂肪族イソシアネートの混合物において、これら2種の成分の量は、プレポリマーのイソシアネート基が確実にすべてまたは少なくとも90%の範囲で(環式)脂肪族結合であるように選択される。
【0011】
イソシアネート成分Aはさらに、例として挙げた多官能イソシアネートの任意の所望の混合物からなることができる。
【0012】
ポリウレタン樹脂において多官能イソシアネートAから誘導された構造単位の質量分率は、ポリウレタン樹脂の質量に対して、一般に約10%から50%、好ましくは20%から35%である。
【0013】
ポリカーボネートポリオールB1は、好ましくは、400g/モルから5000g/モル、特に600g/モルから2000g/モルの数平均モル質量Mを有する。それらのヒドロキシル価は、一般に、30mg/gから280mg/g、好ましくは40mg/gから250mg/g、特に50mg/gから200mg/gである。2官能ポリカーボネートポリオールB1のみを用いるのが好ましいが、しかしながら、5%までの質量のポリカーボネートポリオールB1を、3価またはそれ以上の価数のポリオールと置換できる。
【0014】
ヒドロキシル価は、ドイツ工業規格(DIN)53240に従って、試験される試料と正確に同数のヒドロキシル基を含有する水酸化カリウムの質量mKOHと、試料の質量m(溶液または分散液の場合は試料中の固体の質量)の商として定義され、慣用単位は「mg/g」である。
【0015】
これらのポリカーボネートポリオールでは、末端OH基のみを含有し、官能価3未満、好ましくは2.8から2、特に2を有するものが好ましい。好ましいポリカーボネートポリオールは、2から40個の炭素原子、好ましくは3から20個の炭素原子を有する脂肪族直鎖、分枝鎖、または環状アルコールB11のポリカーボネート、およびアルキレン基に2から4個の炭素原子、合計で4から20個の炭素原子を有するアルキレンエーテルアルコールのポリカーボネートである。特に好ましくは、2種以上のアルコールB11の混合物から誘導されたポリカーボネートポリオールB1である。適切なアルコールB11は、特に、グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−および1,3−プロパンジオール、ジ−およびトリ−プロピレングリコール、1,2−および1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、および1,4−ジヒドロキシシクロヘキサンである。用いられる3価または多価アルコールの最大量は、成分B11の総質量中の質量分率が10%までとなる量である。適切な多価アルコールは、特に、トリメチロールエタンおよびトリメチロールプロパン、ペンタエリトリトールおよびソルビトールである。特に好ましくは、アルキレンエーテルアルコールとアルファ,オメガ(α,ω)−ジヒドロキシアルカンとの混合物である。
【0016】
ポリカーボネートポリオールB1は、好ましくは、容易に揮発するアルコールの炭酸エステル、たとえば炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、ジオールの環状エステル、たとえば炭酸エチレン、または炭酸プロピレンと当該アルコールB11、またはそれらの混合物とのエステル交換によって調製される。有機チタンまたは有機スズ化合物などのエステル交換触媒を用いることができる。
【0017】
ポリカーボネートポリオールに加えて、成分Bとして他のポリオールが用いられる場合、これらの他のポリオールは、好ましくは、ポリエーテルポリオール、たとえばポリオキシエチレンポリオール、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシブチレンポリオールなど、特に末端OH基を有するポリテトラヒドロフランである。本発明に用いることのできる他のポリオールは、アクリレートポリオール、またはポリオレフィンポリオール、ならびに対応するジオールに還元された二量体脂肪酸である。
【0018】
ポリウレタン樹脂において成分Bから誘導された構造単位の質量分率は、ポリウレタン樹脂の質量に対して、通常40%から90%、好ましくは50%から80%である。
【0019】
場合によってポリウレタン樹脂の合成に用いられる低モル質量ポリオールCは、一般に、ポリマー鎖の硬化をもたらす。それらは一般に、約60g/モルから400g/モル、好ましくは60g/モルから200g/モルのモル質量、および200mg/gから1500mg/gのヒドロキシル価を有する。それらは、脂肪族、脂環式、または芳香族基を含有することができる。用いられる場合、その質量分率は、一般に、ヒドロキシル基含有成分BからDの質量に対して0.5%から20%、好ましくは1%から10%である。適切な選択は、たとえば、分子当たり約20個までの炭素原子を有する低モル質量ポリオール、たとえばエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−および1,3−ブチレングリコール、1,2−および1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、ビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)、水素添加ビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン)、およびそれらの混合物、さらにトリオールとして、トリメチロールエタン、およびトリメチロールプロパンである。ジオールのみを使用、または主として(一般に、質量の90%超、好ましくは95%超)ジオールを使用することが好ましい。
【0020】
化合物A、B、および/またはCに、3官能またはより多官能の化合物が用いられる場合、プレポリマーの合成中にゲル化が生じないようにしなければならない。これは、たとえば、3官能またはより多官能の化合物と併せて単官能化合物を用いることによって防止でき、このとき単官能化合物の量は、好ましくは、当該成分の平均官能価が2.3、好ましくは2.2、特に2.1を超えないように選択される。
【0021】
アニオン形成(anionogenic)化合物Dは、ヒドロキシル、アミノ、およびメルカプタン基などのイソシアネートに対して反応性である少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの基、および水溶液または水性分散液中、少なくとも一部の中和でアニオンを形成する少なくとも1つの酸基を含有する。そのような化合物は、たとえば米国特許第3412054号、および第3640924号明細書、ならびにDE公開2624442、および2744544に記載されており、それらをここに参照する。この目的のために、特に、分子当たり少なくとも1つのカルボキシル基、一般に1から3個のカルボキシル基を含むポリオール、好ましくはジオールが適している。アニオンを形成することのできる適切な基には、スルホン酸基、またはホスホン酸基もある。化合物Dの例は、特に、ジヒドロキシカルボン酸、たとえばα,α−ジアルキロールアルカン酸、特にα,α−ジメチロールアルカン酸、たとえば2,2−ジメチロール酢酸、2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロールペンタン酸、および酒石酸異性体、さらにポリヒドロキシ酸、たとえばグルコン酸などである。特に好ましくは、2,2−ジメチロールプロピオン酸である。アミノ基含有化合物Dの例は、2,5−ジアミノ吉草酸(オルニチン)、および2,4−ジアミノトルエンスルホン酸−(5)である。上記の化合物Dの混合物を用いることもできる。ポリウレタン樹脂において成分Dから誘導された構造単位の質量分率は、ポリウレタン樹脂の質量に対して、一般に2%から20%、好ましくは4%から10%である。
【0022】
化合物Eは、主として、好ましくは70%から90%の範囲でいずれの場合にも分子鎖の末端に位置し、分子を終結する(連鎖停止剤)。適切なポリオールは、分子内に少なくとも3個、好ましくは3または4個のヒドロキシル基を有する。本明細書に挙げることのできる例には、グリセロール、ヘキサントリオール、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、ジグリセロール、トリメチロールエタン、およびトリメチロールプロパンが含まれ、後者が好ましい。連鎖停止剤として、成分Eは過剰に用いられ、すなわち用いられる成分Eの量におけるヒドロキシル基の数が、プレポリマーABCDに依然として存在するイソシアネート基の数を超える量である。ポリウレタン樹脂において成分Eから誘導された構造単位の質量分率は、ポリウレタン樹脂の質量に対して、通常2%から15%、好ましくは5%から15%である。ポリウレタン樹脂において、成分Eから誘導された構造単位は、場合によって、Gおよび/またはHから誘導された構造単位と混合することができる。
【0023】
化合物G(連鎖停止剤)は、モノアミン、特に第二級モノアミン、またはモノアルコールなどの、NCO基に対して反応性である単官能化合物である。本明細書に挙げることのできる例には、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、n−オクチルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、イソノニルオキシプロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−およびジ−イソ−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、N−メチルアミノプロピルアミン、ジエチル−およびジメチル−アミノプロピルアミン、モルホリン、ピペリジン、および適切に置換されたそれらの誘導体、モノカルボン酸および第一級ジアミンのアミドアミン、ならびに第一級ジアミンのモノケチミン、およびN,N−ジメチルアミノプロピルアミンなどの第一級/第三級アミンが含まれる。
【0024】
好ましくは、NCO基に対して異なる反応性を有する活性水素を含有する化合物も化合物Gとして選択することができ、特に、第一級アミノ基に加えて、さらに第二級アミノ基、またはOH基に加えて、さらにCOOH基、またはアミノ基(第一級または第二級)に加えて、さらにOH基を含有する化合物であり、後者が特に好ましい。その例には、第一級/第二級アミン、たとえば3−アミノ−1−メチルアミノプロパン、3−アミノ−1−エチルアミノプロパン、3−アミノ−1−シクロヘキシルアミノプロパン、3−アミノ−1−メチルアミノブタンなど、モノヒドロキシカルボン酸、たとえばヒドロキシ酢酸、乳酸、またはリンゴ酸など、さらにアルカノールアミン、たとえばN−アミノエチルエタノールアミン、エタノールアミン、3−アミノプロパノール、ネオペンタノールアミン、特に好ましくはジエタノールアミンなどが含まれる。場合によって、イソシアネート基に反応性の基に加えて、さらにオレフィン二重結合を含む化合物Gも用いることができる。基体に適用した後、そのように得られたポリウレタンは、紫外線または電子線などの高エネルギー放射線の作用によって架橋することができる。
【0025】
このような方法では、化合物Eを用いるときと同様に、追加の官能基をポリマー最終生成物に導入することができ、したがって後者は、これが所望である場合、硬化剤に対するより高い反応性が付与され得る。ポリウレタン樹脂において成分Gから誘導された構造単位の質量分率は、ポリウレタン樹脂の質量に対して、通常2%から20%、好ましくは3%から10%である。
【0026】
化合物Hは、いわゆる連鎖延長剤である。この目的のために、NCO基に反応性であり、好ましくは2官能性である化合物が適していることが知られており、これらの化合物は、B、C、D、E、およびGと同一でなく、たいていは400g/モルまでの数平均モル質量を有する。本明細書に挙げることのできる例には、水、ジアミン、たとえばエチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミンが含まれ、ここでアミンはさらに、OH基などの置換基を有することができる。そのようなポリアミンは、たとえばDE公開3644371に記載されている。ポリウレタン樹脂において成分Hから誘導された構造単位の質量分率は、ポリウレタン樹脂の質量に対して、通常1%から10%、好ましくは2%から5%である。
【0027】
本発明によるポリウレタン樹脂は、好ましくは以下のように調製される。最初に、多官能イソシアネートA、Bのポリオール、場合によって低モル質量のポリオールC、および化合物Dからポリウレタンプレポリマーを調製し、このプレポリマーは、遊離イソシアネート基を分子当たり平均少なくとも1.7、好ましくは2から2.5含有し、次いで、そのプレポリマーを、非水系中、場合によって少量の化合物Hと混合した化合物Eおよび/またはGと反応させ、ここで成分Eは化学量論的過剰量で用いられ(Eのヒドロキシル基の数は、第一工程で調製されたプレポリマーのイソシアネート基の数より多い)、次いで、完全に反応したポリウレタン樹脂を、好ましくは中和し、水系に移す。水系に移した後、場合によって、さらにGとの反応を行うことができる。
【0028】
第一工程のポリウレタンプレポリマーの調製は、既知の方法に従って行われる。遊離イソシアネート基を有する生成物が得られるように、多官能イソシアネートAは、ポリオールBからDに対して過剰に用いられる。イソシアネート基は、末端および/または側部であり、好ましくは末端である。有利には、多官能イソシアネートAの量は、用いられる成分Aの量におけるイソシアネート基の数と、用いられるポリオールBからDのOH基の総数との比が、1.05から1.4、好ましくは1.1から1.3となる量である。
【0029】
プレポリマーを調製するための反応は、一般に触媒の不在下であるが、好ましくはイソシアネートに不活性である溶媒の存在下、用いられるイソシアネートの反応性に応じて、通常55℃から95℃、好ましくは60℃から75℃の温度で行われる。この目的のために、特に後述のエーテル、ケトン、およびエステル、ならびにN−メチルピロリドンなどの水と相溶性である溶媒を選択することができる。この溶媒の質量分率は、いずれの場合にも、ポリウレタン樹脂の質量と溶媒の質量の合計に対して、有利には30%以下であり、好ましくは5%から20%である。有利には、多官能イソシアネートAを、他の成分の溶液に添加する。しかしながら、最初にイソシアネートAを、ポリオールBおよび場合によって成分Cに添加し、そのように生成されたプレポリオールABCを成分Dと反応させ、これをイソシアネートに不活性である溶媒、好ましくはN−メチルピロリドンまたはケトンに溶解して、プレポリマーABCDを形成することもできる。
【0030】
その後、プレポリマーABCDまたはその溶液を、場合によってHと混合したEおよび/またはGの化合物と、有利には50℃から160℃、好ましくは70℃から140℃の範囲の温度で、反応混合物中のNCO含量が実質的に0になるまで反応させる。化合物Eを用いる場合、化合物Eは過剰に添加する(Eのヒドロキシル基の数が、プレポリマーABCDのイソシアネート基の数を超える)。Eの量は、有利には、プレポリマーABCD、または場合によってすでにGおよび/またはHの化合物と反応したプレポリマーABCD(G/H)のNCO基の数と、Eの反応基の数との比が、1:1.05から1:5、好ましくは1:1から1:3となる量である。Gおよび/またはHの質量は、Eの質量に対して、0%から90%、好ましくは2%から20%であることができる。
【0031】
そのように調製されたポリウレタンに結合した(非中和)酸基の一部、好ましくは5%から30%を、ジエポキシドなどの酸基と反応性である2官能化合物と場合によって反応させることができる。
【0032】
得られた好ましくはCOOH基含有ポリウレタンを中和するために、適切な選択は、特に第三級アミン、たとえば、各アルキル基に1から12個、好ましくは1から6個の炭素原子を有するトリアルキルアミンである。その例は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、トリプロピルアミンである。アルキル基は、たとえばジアルキルモノアルカノール−、アルキルジアルカノール−、およびトリアルカノールアミンの場合のように、ヒドロキシル基を有することもできる。その例は、ジメチルエタノールアミンであり、これは中和剤として好ましく用いられる。
【0033】
連鎖延長を有機相で行う場合、または中和および連鎖延長を分散と共に一工程で行う場合、アンモニア、水酸化ナトリウム、または水酸化カリウムなどの無機塩基も中和剤として場合によって用いることができる。
【0034】
中和剤は、アミノ基、または水溶液中に形成されたヒドロキシルイオンの物質量と、プレポリマーの酸基の物質量との比が、約0.3:1から1.3:1、好ましくは約0.5:1から1:1となる量でたいてい用いられる。
【0035】
一般に室温から110℃で行われる中和は、任意の所望の方法で行うことができ、たとえば、水を含有する中和剤をポリウレタン樹脂に添加する、またはその逆の方法で行うことができる。しかしながら、最初に中和剤をポリウレタン樹脂に添加し、その後に水を添加することもできる。一般に、この方法では、分散液中の固体の質量分率20%から70%、好ましくは30%から50%が得られる。
【0036】
本発明による水希釈性ポリウレタン分散液をバインダーとして含むコーティング組成物は、ポリエステルポリオールがポリウレタンの構造単位として用いられる既知のコーティングと比べて大幅に改善された特性を有し、特に粘着性の表面を生じない、ソフト・フィール・コーティングとなる。この有利な特性は、金属、プラスチック、木材、ならびに石およびコンクリートなどの鉱物基体での一連の試験によって確認されているとおり、被覆される基体にかかわらずに得られる。
本発明を以下の実施例によって例示する。
【実施例1】
【0037】
ポリカーボネートジオールPC1の調製
充填カラムおよび滴下漏斗を備えた三口フラスコに、窒素雰囲気下、600gのジエチレングリコールおよび1320gの1,6−ヘキサンジオールを入れ、200℃に加熱した。次いで、1.6gのチタン酸テトライソプロピルを添加し、カラムヘッドの温度が59℃未満に保持されるように、水中法で、合わせて1608gの炭酸ジメチルを添加した。留出物の屈折率を定期的に調べた。屈折率は1.3391から1.3395の範囲にとどまった。計量添加が完了したとき、その温度をさらに1時間維持し、その後、180℃に下げた。未反応炭酸ジメチルを、形成したメタノールと共に、減圧下(100hPaから180hPa)蒸留によって除去し、ヒドロキシル価171mg/g、シュタウディンガー指数(23℃、クロロホルムで測定)8.6cm/g、および動的粘度(25s−1、23℃)3690mPa・sを有する2270gのポリカーボネートジオールが残存した。
【実施例2】
【0038】
ポリカーボネートジオールPC2の調製
実施例1の手順に従って、600gのジエチレングリコール、1257gの1,6−ヘキサンジオール、および48gのトリメチロールプロパンを反応容器に入れ、同じ量の触媒および炭酸ジメチルを用い、ヒドロキシル価170mg/gを有する2255gのポリカーボネートポリオールを得た。
【実施例3】
【0039】
ポリウレタン分散液1
935gの実施例1のポリカーボネートジオールPC1、20gのトリメチロールプロパン、および73gのジメチロールプロピオン酸を反応容器に入れ、透明溶液が形成されるまで、120℃で加熱した。約90分かけて、冷却しながら、水中法で、260gのヘキサメチレンジイソシアネートをその温度で計量混入した。さらに1時間攪拌した後、95℃に冷却し、39gのジメチルエタノールアミンと39gの脱塩水との混合物を15分で攪拌混入した。さらに1210gの水を85℃から90℃で攪拌混入し、得られた分散液をその温度でさらに1時間攪拌した。約30℃に冷却した後、25μmの不織布フィルタを通して濾過を行った。固体の質量分率約50%、動的粘度約34,300mPa・s、酸価約22mg/g、およびアミン価約19.1mg/gを有する2576gのポリウレタン分散液を得た。水で固体の質量分率10%に希釈した後、pH値は7.5であった。
【実施例4】
【0040】
ポリウレタン分散液2
実施例3の手順に従って、955gの実施例2のポリカーボネートポリオールPC2、73gのジメチロールプロピオン酸、260gのヘキサメチレンジイソシアネート、ならびに39gのジメチルエタノールアミンと39gの水との混合物から、ポリウレタン分散液を調製した。1210gの水で希釈した後、冷却し、25μmの不織布フィルタを通して濾過し、固体の質量分率約50%、粘度約25,100mPa・sを有する2576gのポリウレタン分散液を得た。
【実施例5】
【0041】
ポリウレタン分散液3(連鎖延長)
実施例5.1 プレポリマー
955gの実施例2のポリカーボネートポリオールPC2、および73gのジメチロールプロピオン酸を反応容器に入れ、透明溶液が形成されるまで、100℃に加熱した。次いで、その混合物を60℃に冷却し、それにより混合物はわずかに濁った。約30分かけて、冷却しながら、水中法で、417gのヘキサメチレンジイソシアネートをその温度で計量混入した。反応混合物の遊離イソシアネート基の質量分率が約2.8%に低下するまで、攪拌を続けた。
【0042】
実施例5.2 ポリウレタン分散液
他の反応容器で、91gのジエタノールアミン、2265gの水、および39gのジメチルエタノールアミンを混合し、その混合物を60℃に加熱し、その後、充分に攪拌しながら、実施例5.1のプレポリマーをそこに分散した。さらに1時間攪拌した後、混合物を35℃に冷却し、25μmの不織布フィルタを通して濾過した。固体の質量分率約40%を有する3840gのポリウレタン分散液を得た。
【実施例6】
【0043】
ポリウレタン分散液4
実施例5の手順を繰り返し、935gの実施例1のポリカーボネートジオールPC1、20gのトリメチロールプロパン、および73gのジメチロールプロピオン酸を反応容器に入れた。417gのヘキサメチレンジイソシアネートを添加した後、遊離イソシアネート基の質量分率が約2.8%に低下するまで、混合物を反応させた。
【0044】
このプレポリマーを、温度60℃に調整し、分散させた39gのジメチルエタノールアミンと1000gの水との混合物と共に分散し、次いで、10分後に28.3gのトリエチレンテトラミンと451gの水の混合物とさらに反応させた。25μmの不織布フィルタを通して濾過した後、固体の質量分率約49%、粘度(23℃、25s−1)1300mPa・sを有する2960gのポリウレタン分散液を得た。
【実施例7】
【0045】
比較例
実施例7.1 ポリエステルポリオール
32.2kgのジエチレングリコールと16.42kgのエチレングリコールとの混合物を、330gのジラウリン酸ジブチルスズを添加して、72kgのアジピン酸と共に150℃に加熱した。形成した水を、キシレンを用いて共沸蒸留によって除去し、キシレンは水が分離した後にフィードバックし、温度は3時間の間に220℃に上昇させた。酸価が3mg/g未満になるまで、混合物をその温度に維持した。得られたポリエステルのヒドロキシル価は、約50mg/gであり、23℃および剪断勾配25s−1で測定された粘度は、約10mPa・sであった。
【0046】
実施例7.2 ポリエステルウレタン
9.8kgの実施例7.1のポリエステルポリオールを、345gのトリメチロールプロパン、25gのエチレングリコール、109gの1,6−ヘキサンジオール、および741gのジメチロールプロピオン酸と混合し、その混合物を130℃に加熱した。その温度に達したとき、1730gの1,6−ジイソシアネートヘキサンを約20分かけて添加し、その温度をさらに1時間維持した。80℃に冷却した後、約290gのジメチルエタノールアミンを添加することによって混合物を中和し、約10kgの水に分散することによって、固体の質量分率約55%を有する、細かく分離した分散液を得た。この分散液は、23℃および剪断勾配約25s−1で、粘度約1000mPa・sを有した。ヒドロキシル価は、約40mg/gであり、酸価は、約27mg/gであった(いずれの場合も分散液中の固体に基づく)。
【実施例8】
【0047】
塗料配合
以下の配合を有する2成分塗料(塗料A)を調製し、ローマ数字で示した補助工程を連続して行った。
I (80.00gの実施例3のポリウレタン分散液
(6.70gの脱イオン水
(0.50gのDNE(登録商標)消泡剤(Bayer AG)
(1.50gのメトキシプロパノール
II (1.60gのColanyl(登録商標)ブラックPR130(Clariant Deutschland GmbH)
(9.00gのAcematt(登録商標)TS100(Degussa AG)(シリカ)
III(0.10gのジラウリン酸ジブチルスズ
(0.40gのByk(登録商標)346(Byk)(湿潤剤、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン)
(0.20gのDNE(登録商標)消泡剤(Bayer AG)
−−−−−−−−
100.0g
IV (成分2
(10.0gのBayhydur(登録商標)3100(Bayer AG)
【0048】
塗料を調製するために、I部を容器に入れ、充分に混合した。次いで、II部の成分を添加し、混合物をビーズミルで20分間分散した。次いで、III部の成分を添加した。処理の直前に、IV部、Bayhydur(登録商標)3100を添加した。
【0049】
I部からIII部の混合物は、固体の質量分率約50%を有した。製造された塗料は(I部からIV部)、直径5mmを有する排出開口部を用い、23℃でDIN EN ISO2431に従ってビーカーからの流出時間として測定した、約38sの粘度を有した。顔料/バインダーの比(バインダーの固体含量の質量で割った顔料の質量)は、0.2:1であった。調合済み混合物(I部からIV部)のポットライフは、開放容器中、室温(23℃)で約4時間であった。
比較例として、実施例7の分散液を用いたことを除いて、同じ方法で比較塗料(塗料V)を調製した。
【実施例9】
【0050】
塗料の試験
実施例3および7(比較)の2種のポリウレタン分散液を、40℃で4週間保存した。各週、酸価を滴定し、粘度を測定した。実施例3の本発明による分散液は、その期間中、変化しなかった。比較の実施例7による分散液の場合、酸価は著しく増大し、粘度は10の3乗超低下した。
【0051】
この保存試験の結果を、図1および2に示す。図1は、40℃の温度で保存中の実施例3によるポリウレタン分散液の粘度および酸価の時間による変化を示す図である。図2は、比較例(実施例7)のポリウレタン分散液の粘度および酸価の変化を示す図である。
【0052】
本発明による塗料A、および比較となる実施例8の塗料Vを用いて、PVCシートに噴霧することによってコーティングを生成し、室温で30分の通気時間の後、コーティングを80℃で30分間、炉内で乾燥した。そのように被覆したシートを、60℃でさらに24時間、強制的に経年変化させた。その後、90℃で蒸気を飽和させた雰囲気を含む気候キャビネットに、両方のシートを3日間保存した。そのように経年変化させたコーティングの触覚を試験した。本発明による塗料Aで被覆したPVCシートは変化しなかった。比較例の塗料Vのコーティングは、わずかな表面粘着性を示した。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】

【図2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリイソシアネートA、少なくとも400g/モルの数平均モル質量Mを有するポリオールB、イソシアネート基に対して反応性の少なくとも2つの基、およびアニオンを形成することのできる少なくとも1つの基を含む化合物D、イソシアネート基に対し反応性のさらなる基を持たない低モル質量ポリオールE、イソシアネートに対して単官能性であるか、又は異なる反応性の活性水素を含み、化合物Eとは異なる化合物G、から誘導された構造単位を含む水希釈性ポリウレタン分散液であって、ポリオールBが、少なくとも85%の質量分率のポリカーボネートポリオールB1を含むことを特徴とする水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項2】
400g/モル未満のMを有する低モル質量ポリオールCから誘導された構造単位を追加的に含むことを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項3】
B、C、D、E、およびGとは異なり、NCO基に反応性の少なくとも2つの基を含む化合物Hから誘導された構造単位を追加的に含むことを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項4】
ポリカーボネートポリオールB1が、400g/モルから5000g/モルの数平均モル質量M、および30mg/gから280mg/gのヒドロキシル価を有することを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項5】
2官能ポリカーボネートポリオールB1のみが成分B1として用いられることを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項6】
5%までの質量のポリカーボネートポリオールB1が、3価またはそれ以上の価数のポリカーボネートポリオールであることを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項7】
ポリカーボネートポリオールB1が、末端OH基のみを含むことを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項8】
ポリカーボネートポリオールB1が、2から40個の炭素原子を有する脂肪族直鎖、分枝鎖、または環状アルコールB11のポリカーボネート、およびアルキレン基に2から4個の炭素原子、合計で4から20個の炭素原子を有するアルキレンエーテルアルコールのポリカーボネートであることを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項9】
ポリカーボネートポリオールB1が、アルキレンエーテルアルコールとアルファ,オメガ−ジヒドロキシアルカンとの混合物から誘導されることを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項10】
成分Bが、ポリエーテルポリオール、アクリレートポリオール、およびポリオレフィンポリオールからなる群から選択されたさらなるポリオールを含むことを特徴とする請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液。
【請求項11】
請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液を含むコーティング組成物。
【請求項12】
コーティングの製造における請求項1に記載の水希釈性ポリウレタン分散液の使用。

【公表番号】特表2008−530253(P2008−530253A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516012(P2006−516012)
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006689
【国際公開番号】WO2005/000930
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(505456584)サイテク サーフェィス スペシャルティーズ オーストリア ゲーエムベーハー (16)
【Fターム(参考)】