説明

水平または水平ではない表面で使用する表示システム

本発明の実施形態は表示システムに関し、それは支持固定装置内に収容されている電子表示装置を具備し、この支持固定装置はフロアのような実質的に水平の表面上に配置され、その上を歩行することができ、または壁のような実質的に垂直な表面を含めた水平ではない表面上に設けられることができる。そのため、電子表示装置および支持固定装置は薄く軽量であり、耐久性があり、耐衝撃性である。表示装置の制御電子装置はスペースを節約するように配置されることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水平または水平でない表面で使用される表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は米国特許法第119(e)の規定により2003年12月3日出願の米国特許暫定出願第60/526,271号の特典を主張している。さらに本出願は同時係属である2003年6月5日出願の米国特許出願第10/454,631号の部分継続出願であり、米国特許法第119(e)の規定により2002年6月5日出願の米国特許暫定出願第60/385,579号の特典を主張している。米国特許出願第10/454,631号は2003年5月16日出願の同時係属出願の米国特許出願第10/438,923号の部分継続出願であり、米国特許法第119(e)の規定により2002年5月16日出願の米国特許暫定出願第60/378,070号の特典を主張している。米国特許出願第10/438,923号は2002年11月1日出願の同時係属出願の米国特許出願第10/285,639号の部分継続出願であり、2002年5月3日出願の米国特許出願第10/137,357号の継続出願であり、2003年1月14日に米国特許第6,507,285号して特許された。米国特許出願第10/137,357号は2001年1月24日出願の米国特許出願第09/767,846号の継続出願であり、2002年7月9日に米国特許第6,417,778号として特許された。米国特許出願第09/767,846号は1999年10月15日出願の米国特許出願第09/418,752号の継続出願であり、現在は放棄されている。米国特許出願第09/418,752号は1999年5月4日出願の米国特許出願第09/304,051号の部分継続出願であり、2001年4月24日に米国特許第6,219,876号として特許された。さらに本出願は同時係属である2004年1月20日出願の米国特許出願第10/759,167号の部分継続出願であり、米国特許法第119(e)の規定により2003年1月22日出願の米国特許暫定出願第60/441,408号の特典を主張している。米国特許出願第10/759,167号は2003年10月10日出願の同時係属出願の米国特許出願第10/682,435号の部分継続出願であり、米国特許法第119(e)の規定によって、2002年10月12日出願の米国特許出願第60/418,626号明細書、2002年11月19日出願の米国特許出願60/428,387号明細書、2002年11月22日出願の米国特許出願第60/429,044号として識別される米国特許暫定出願の特典を主張している。米国特許出願第10/682,435号明細書は2003年5月16日出願の同時係属出願の米国特許出願第10/438,923号の部分継続出願である。前述のそれぞれの出願及び特許はその全体がここで参考文献とされている。
【0003】
その全体がここで参考文献とされているBlum等による米国特許第6,417,778号明細書はダイナミック画像及びテキストを介する情報の伝達を可能にするフロアに関連する電子表示装置を記載している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような電子表示装置の種々の優れた有効な特徴を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、支持固定装置に収納されている電子表示装置を具備している表示システムに関する。この支持固定装置はフロアのような実質的に水平の表面上に配置され、その上を歩行することができ、または壁のような実質的に垂直な表面を含めた水平ではない表面上に設けられることもできる。そのために、電子表示装置および支持固定装置は薄くて軽量であり、耐久性があり、耐衝撃性である。表示装置の制御電子装置はスペースを節約するように配置されることもできる。
【0006】
特に、本発明の実施形態による表示システムは電子表示装置と、この電子表示装置を収納するための支持固定装置とを具備している。支持固定装置は電子表示装置を覆うための保護カバーと、この保護カバーを支持するための支持フレームワークと、保護カバーを縁取るための複数の表面を有する外部シェルと、ベースとを含むことができる。ベースと、保護カバーと、外部シェルとは実質的に電子表示装置を収容できる。支持固定装置は実質的に水平な表面に配置され、電子表示装置を破損しないよう保護しながら、歩行されるように構成されており、さらに支持固定装置と電子表示装置を壁のような水平ではない表面に設置するための設置装置を具備している。
【0007】
本発明の実施形態はさらに、フロア上に配置するための薄い表示システムに関し、この表示システムは電子表示装置を具備し、それは保護用の透明または部分的に透明なカバーによってカバーされ、薄いエッジ方向に傾斜している傾斜表面によって縁をつけられており、表示装置はその上を歩行することを可能にし、傾斜表面と薄いエッジは人が表示システム上でつまずく可能性を減少させている。
【0008】
本発明の実施形態はさらに、フロア上に配置するための薄い表示システムに関し、この表示システムは、保護用の透明または部分的に透明なカバー内に実質的に収容されている電子表示装置と、薄い外部シェルと、ベースとを具備しており、電子表示装置は外部シェルに関して実質的に中央に位置されており、電子表示装置の制御電子装置は電子表示装置の周辺付近に配置され、外部シェルとベース内に収容されている。
【0009】
前述したように、フロアに関連する電子表示装置は従来から知られている。特に、米国特許第6,417,778号明細書はフロアに関連する電子表示装置を介して電子的に情報を伝達するためのシステムを開示している。電子表示装置は例えば液晶ディスプレイを与える変更可能な電子表示表面を備えている。ディスプレイはコンピュータに接続され、コンピュータが生成する画像はそのディスプレイに表示される。したがって、ディスプレイに表示される画像は異なるコンピュータ画像を生成し、そのコンピュータ画像をディスプレイに表示することによって変更される。ディスプレイはフロアカバーの挿入部分の凹部内に含まれるかまたは底部表面上に含まれてフロアカバーのベース部分に関連され、上向きである。その代わりに、ディスプレイはベース部分または挿入部分のいずれかと共に一体的に形成されることができる。変更可能なディスプレイはディスプレイ上で種々の方法で表示されることのできる複数の異なるグラフィックを利用する。例えばグラフィックはディスプレイ上で通常固定位置で表示されるか、ディスプレイをスクロールし、また両者の例示的方法は個別的にまたは組合わせて多数のグラフィックを表示することができる。
【0010】
フロアカバー上に表示されるグラフィックを変更するための他の手段には、グラフィックを生成し、したがって変更するための発光ポリマーの使用が含まれている。発光ポリマーはフロアのカバーに適用され、取付けられ、あるいは織り込まれる。発光ポリマーはフロアカバーの任意の部分、例えばベース部分または挿入部分、或いはフロアカバーにおける異なる実施形態のその他の部分で使用されることができる。発光ポリマーは知られており、米国特許第5,945,502号、第5,869,350号、第5,571,626号明細書に記載され、その全体がここで参考文献とされている。
【0011】
ディスプレイの他の選択肢は電子インクまたは電気ペーパーの使用である。電気ペーパーはゼロックス社から入手可能であり、米国特許第5,723,204号、同第5,604,027号、同第4,126,854号、同第4,143,103号明細書に記載され、その全体がここで参考文献とされている。電気ペーパーは画素を生成するために、それぞれほぼ人間の髪の幅であるGyriconと呼ばれている数千の小さな帯電されたビードを使用する。2トーンのビードは紙の表面を形成する液体を充填したプラスティックシートに埋設されている。半分黒色で半分白色の各ビードは電界に応答して旋回する。ビードの黒色または白色の側が上にきているかが画像を決定する。画像をリフレッシュする必要がなく、スクリーンは背面照明されないので、電気ペーパーは通常の電子ディスプレイにより使用される電力の小部分しか使用しない。電磁スタイラスおよびプリンタ状の装置は画像を紙上に生成するために使用されることができる。
【0012】
電子インクは45 Spinelli Pl. Cambridge, MA 02138のEインク社から市販されている。電子インクはマイクロカプセルに収納された微視的表示システムを使用する。小さいマイクロカプセルは画素を生成するために2つのプラスティックシート間に捕捉される。その代わりにカプセルは表面上にスプレーされてもよい。その結果はフレキシブルな表示材料が得られる。小さいカプセルは透明であり、暗色のインクと白色塗料チップの混合物を含んでいる。電荷がカプセルを通過する。静電荷にしたがって、塗料チップは各カプセルの上部に浮遊するか下部に位置する。塗料チップが上部に浮遊するとき、表面は白色に見える。これらが下部に存在し、したがってインクの下にあるとき、表面は黒色に見える。それぞれの2つの状態、即ち黒または白は安定である。シートの表面上に置かれた透明な電磁グリッドは画像の形状を制御する。ディスプレイは例えばモトロラページングシステムを使用することにより、例えばコンピュータおよび、したがってワールド・ワイド・ウェブに無線で接続されることができる。多数のディスプレイが使用されるならば、全てのディスプレイのテキストはウェブページを介して1つのエディタによって直ちに変更されることができる。
【0013】
前述したようなフロア表示システムは歩行による往来またはその他の(例えば車輪付ショッピングカート)の往来が行われる場所、例えば店舗、公共のビルまたは家への入り口で使用されることができる。このような環境では、歩行その他の往来によって強い力がフロア表示システムに与えられる。このような力または別の要因による損傷から電子表示装置を適切に保護する技術が開発されている。この技術には電子表示装置をカバーするため強化ガラスまたはプラスティックのような強い、耐久性のある保護材料の使用が含まれている。より精巧な保護構造についても開示されている。例えばその全体がここで参考文献とされている米国特許出願10/454,631号明細書にはフロアに関連する電子表示装置のモジュラ保護構造が開示されている。
【0014】
米国特許出願10/454,631号明細書に記載されているように、電子表示装置は複数の表示モジュールを備えている。コヒーレントな表示が複数の表示モジュール上に示されることができる。即ち個々の表示モジュールはディスプレイの小部分だけを示し、集合して複数の表示モジュールは完全なまたは統一されたディスプレイを示すことができる。他方で、各モジュールは関連しない画像および/またはテキストを表示するように構成されることもできる。
【0015】
特に、表示モジュールは任意の表示技術を含んだ電子表示装置であり、ここで説明したものおよびその他の特に説明しなかったものを含む。表示モジュールは静止(移動または変化しない)または動的(例えばスクロールまたはその他の方法で移動または変化する)フォーマットでグラフィック画像および文字数字データを電子的に表示するように構成されることができる。特に表示モジュールはユーザにより選択された任意の内容を表示するために、ワイヤ接続または無線手段によって、制御装置へ結合され、その制御装置を介して変更可能である。例えば表示モジュールはビデオグラフィックスアダプタカードのようなディスプレイドライバ回路を介して制御装置に結合されることができる.制御装置は任意の種類の電子論理回路、例えばソフトウェアと共に構成可能な汎用マイクロプロセッサまたはASIC(用途特定集積回路)を含むことができる。表示モジュールのドライバは制御装置と集積されるかASICに組込まれることができる。制御装置はプロセッサ及びメモリを有するかまたはボードに組込まれた1以上のディスプレイ駆動回路および外界と通信するための、またはデータをメモリにロードするための無線コンポーネントとを有するシングルボードコンピュータの形態であってもよい。制御装置は記憶媒体に結合されることができ、その記憶媒体はRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読取専用メモリ)、フラッシュまたは他の非揮発性の固体電子記憶装置、EEPROM(電気消去可能プログラマブル読出し専用メモリ)、または磁気および/または光ディスク記憶装置を含む短期間または長期間のデジタルデータの記憶に適している任意の形態の媒体である。記憶媒体は例えば制御装置により実行される制御ソフトウェア、および制御ソフトウェアの制御下で表示モジュールによって表示するように選択されたビデオ内容を記憶することができる。
【0016】
さらに、米国特許出願第10/454,631号明細書に記載されているように、表示モジュールの装置は別々の保護容器内に配置されることができ、その保護容器は底部部材、上部部材、垂直支持体または側壁を備えている。実施形態では、保護容器の素子は表示モジュールに共通であってもよく、例えば保護容器は共通の上部部材、底部部材、1以上の共通の側壁を有することができる。他の実施形態では、各表示モジュールは別個の底部部材、上部部材、側壁を有する別々の保護容器を有することができる。別の実施形態によれば、別個の上部および底部部材と垂直支持体を有する別々の保護容器が各表示モジュールに対して与えられることができる。上部部材と表示モジュールとの間に容積が設けられることができる。保護容器の垂直支持体と下部部材は例えばプラスティック、金属、ガラスまたは木材を含む材料から作られることができる。
【0017】
米国特許出願第10/454,631号明細書に記載されているようなモジュラ構造の利点は、少なくとも部分的にアセンブリを横切って分散されている垂直支持体のシステムによって圧力と衝撃が共有されるので、構造がアセンブリに与えられる圧力及び衝撃から表示モジュールに対して優れた保護を行うことである。したがって圧力及び衝撃は任意の特定のスポットに集中しないで、代わりに保護容器を形成する種々の部材間で分散され拡散される。この効果は細分化の程度を増加することによって、即ち同じ全体区域内の表示モジュールおよび関連する保護容器の数を増加することによってさらに強化されることができる。ディスプレイ装置の細分化の程度の増加により、ディスプレイ装置はさらに薄く構成されることができる。歩行に対する障害が少なく、軽量であるので通常はより薄いディスプレイアセンブリが望ましい。細分化の増加により、保護容器の垂直支持体はさらに短く、1または複数の上部部材はさらに薄く作られることができる。
【0018】
米国特許出願第10/454,631号明細書に記載されているような実施形態では、垂直支持体が使用されることができ、その場合には垂直支持体はビームとしてディスプレイ領域を横切って連続的に延在しない。その代わりに、連続ビームとは反対に、柱が垂直支持体として使用されることができる。この種の構造は材料についてより経済的である。さらに別の実施形態では、表示モジュールには垂直支持体を受けるように構成された穴が形成されている。垂直支持体は表示モジュールの対応する穴内で受けられるように構成された任意の種類の突出部である。表示モジュールの穴内で受けられるとき、垂直支持体は表示モジュールの上部表面を越えて突出し、保護容器の上部保護部材を支持し、前述したように、上部部材とモジュールとの間にスペースの容積を与える。前述したように構造は装置を横切って上部部材に対する垂直支持体を分散して与えるので、先に説明したような特徴を使用する保護構造は保護容器が実質的に薄い上部部材であることを可能にする。さらにこのような構造はモジュラ表示装置とは反対に、1つまたは単一の表示装置と共に使用されることができる。
【0019】
その全体がここで参考文献とされている米国特許出願第10/682,435号明細書は薄いフレキシブルな表示システムにおけるディスプレイ素子層のディスプレイを駆動するための軽量の制御電子装置を開示している。この制御電子装置はディスプレイ素子層に対して横の薄く軽量のフレキシブルなフレーム内に収容されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は本発明の実施形態による表示システム100の少なくとも一部の平面図を示している。表示システム100は1以上のフラット表示パネル101を具備することができる。システム100はさらにコネクタ103を介して表示パネル101に結合される制御電子装置102を具備することができる。コネクタ103はワイヤ接続及び無線の両者である1以上の接続を表すように意図されている。コネクタ103は制御信号を送信し、画像ドライバを含む制御電子装置102から画像データをパネル101へ駆動するために使用されることができる。制御電子装置102は例えばシングルボードコンピュータとして形成されることができる。
【0021】
さらに、表示パネル101は、全体がここで参考文献とされている米国特許出願第10/454,631号明細書または他の明細書に記載されている表示モジュールの任意の特徴及び特性を含むことができる。同様に、制御電子装置102は全体がここで参考文献とされている米国特許出願第10/454,631号明細書または他の明細書に記載されている制御装置の任意の特徴及び特性を含むことができる。
【0022】
図1に示されているように、制御電子装置102は表示パネル101(即ちその1以上の側面)に関して横に配置されることができる。表示パネル101と制御電子装置102は実質的に同一平面に位置されるように配置されることができ、薄くて平らである。対照的に、通常の表示システムの制御電子装置は典型的に表示パネルの後部に配置され、したがってディスプレイと電子装置の組合せはややかさばる傾向にある。
【0023】
前述したように、図1の構成は複数のパネル101を含む必要はないが、代わりに制御電子装置に結合されている1つまたは単一体の表示パネルだけを具備していてもよい。しかしながら、図1に示されているように複数のパネル101の“傾斜”は先に説明したように、有効に薄い支持構造が耐久性のある軽重量の支持固定装置の一部として形成されることを許容する。特に、本発明の実施形態による支持固定装置は表示パネル101との間に配置されている薄い支持部材104a、104bと、表示パネル101の周囲の周縁部104cとを具備することができる。示されているように、部材104aおよび104bは相互に横切るか垂直であり、周縁部104cは長方形の輪郭をなすが、他の形状も可能である。例えば支持部材104aおよび104bまたはその一部は平行で、相互に90度以外の角度であってもよく、または湾曲し、または湾曲部を含むことができる。さらに周縁部104cは湾曲または角度を有する形状のような長方形以外の他の形状を規定することができる。支持部材104a、104bと周縁部104cは組合わされ、1以上の透明または半透明の保護カバー用の支持フレームワークを与える。1以上のカバーは強化ガラスまたはプラスティックのような耐久性材料から形成されることができる。図3及び4でより良好に示されているように、周縁部104cは外部の保護シェルの部分として形成されることができる。
【0024】
ここで説明したようなフロアに関連する電子表示装置の他の実施形態と同様に、1以上の表示パネル101および関連する支持フレームワーク104a、104b、104cを含む支持固定装置は歩行による往来またはその他の(例えば車輪付ショッピングカート)の往来が存在する場所、例えば店舗、公共のビルまたは家への入り口で使用されることができる。したがって、支持固定装置は、それに対してまたはそれが収納する1つまたは複数の表示パネルに対してほとんど悪影響を与えずに、繰返し踏込まれ、歩行され、車輪付ショッピングカートまたは他の回転あるいは滑動オブジェクトがそこを横切るのに十分頑丈で耐久性があるものである。このために本発明の実施形態による電子表示装置および関連する支持固定装置は米国特許出願第10/454,631号明細書に記載されているような任意の構造を含むことができる。
【0025】
図2は本発明の実施形態による4つの表示パネル101を具備する電子表示装置を含んでいる、本発明の実施形態により部分的に組立てられた表示システムの斜視図を示している。この表示パネルはベース201上に配置されまたは置かれ、或いは固定されることができる。制御電子装置102は表示パネル101に関して横に配置され、これもまたベース201上に配置されまたは置かれ、或いは固定されることができる。図3は本発明の実施形態によるさらに十分に組立てられた状態の表示システム100の斜視図を示しており、支持フレームワーク104a、104b、104cを含む支持固定装置内に収納されている4つの表示パネル101と、支持フレームワーク104a、104b、104cにより支持されているクリアまたは半透明の保護カバー301を具備している。実施形態では、各表示パネルまたは表示パネルのグループは別々の保護カバーを有する。
【0026】
外部保護シェル310は表面302を具備している。周縁部104cは外部保護シェル310の内側エッジとして形成されることができる。表示パネル101を縁取る表面302は下方に傾斜した表面であってもよい。例えば表面302は保護カバー301の上部または外部表面である支持固定装置の上部表面のレベルにほぼ等しいレベルで始まり、下方向に外側エッジへ傾斜し、それによって表示システム100の周囲全体は表示システム100に接近する人に対して傾斜した表面を与える。例えば、表示システムが商用の建物の通路に置かれるならば、このような構造により表示システムはフロア表示システム上を歩行する人または車輪付きショッピングカートによる横断が容易になる。しかしながら、縁取り表面302に対する他の構造も可能である。例えば、これらは支持固定装置の上部レベルの勾配で開始する必要はなく、異なるレベルの傾斜で開始することができる。縁取り表面302は例えば多数の異なる勾配を含むことができる。縁取り表面302を含む外部シェル310は制御電子装置102をカバーし、ベース201に留められることができる。前述の説明を考慮して、本発明の実施形態による薄い電子表示装置の支持固定装置は保護カバー301と、縁取り表面302、支持フレームワーク104a、104b、104c、ベース201を具備する外部シェル310とを含むことができる。
【0027】
表示システム100はさらに電力ケーブル304により制御電子装置102へ接続される外部電源モジュール303を含むことができる。実施形態では、付加的なデータラインが電力ケーブル304と共に含まれ、外部電源モジュール303を介してアクセス可能である。
【0028】
図4は本発明による別の実施形態を示している。図4の表示システム100は2つの表示パネル101を含んでいる電子表示装置と、(斜視図にしたがって)支持フレームワーク104a、104b、104cにより支持される保護カバー301を含んでいる支持固定装置と、縁取り表面302と、ベース201(カバーされているので見えない)とを具備している。
【0029】
図5は本発明の実施形態による表示システム100の可能な大きさを示している。図5は幾つかの斜視図を含んでいる側面図である。保護カバー301の縁取り表面302の外側エッジ501は図5の前景位置にある。幾つかの米国の硬貨がそのスケールを示すためにエッジ501に隣接して支持されている。硬貨は米国の25セント硬貨502、2つの米国の5セント硬貨503、米国の10セント硬貨504とを含んでいる。
【0030】
実施例では、表示システム100の最も厚い部分(即ち保護カバー301の上部表面からベース201の下部表面までの最短距離)は0.3乃至1インチの厚さであり、好ましくは0.5乃至0.7インチの範囲の厚さである。外側エッジ501の厚さは0.1インチよりも小さく、好ましくは0.02と0.08インチの範囲である。前述したように、縁取り表面302は保護カバー301の上部レベルにほぼ等しいレベルから外側エッジ501まで下方向に傾斜している。実施形態では、この傾斜は6インチ乃至12インチの距離にわたっており、好ましくは8インチ乃至10インチの距離にわたっていることが好ましい。
【0031】
前述したように、フロア上に置かれるとき、その上を歩行できることに加えて、本発明の実施形態はさらに壁のような水平ではない表面上に設けられることができる。図6のAおよびBはそれぞれ2パネルシステム(図4参照)と4パネルシステム(図3参照)における表示システム100のベース201の下部表面、即ち表示パネルが観察のため上向きであるように表示システム100が配置される場合にフロアと接触する表面を示している。図6のAおよびBで示されているように、本発明の実施形態はさらに水平ではない表面に対する取付けまたは設置のための1または複数の装置を具備することができる。水平ではない表面に対して表示システム100を取付け、または設置する1以上の装置は電子表示装置の支持固定装置に含まれ、例えば水平ではない表面からの突出部と結合するように構成されることができる。例えば、設置ループ601はその外側エッジ201.1においてベース201に結合されるか、それと一体に形成されることができる。或いは例えば穴または凹部602がベース201に形成されることができる。設置ループ601または穴/凹部602は例えば壁のフックまたはその他の突出部と結合され、それによって支持固定装置および電子表示装置は観察のため外方向に面する電子表示装置と共に懸架されることができる。しかしながら、本発明は設置用ループおよび/または穴/凹部の使用に限定されない。支持固定装置及び電子表示装置を水平ではない表面へ取付け、設置し、懸架する等の任意の装置は本発明の技術的範囲内である。例えば支持固定装置に関連する取付けまたは設置装置は1以上のフック、Velcro(登録商標)のようなフック及びループ固定具、磁石、ピン、ボルト、螺子等、および支持固定装置に形成されるか結合される関連構造、壁に固定され支持構造を受けるように設計されている保持レセプタクル、ブラケット等を含むことができる。取付けまたは設置装置はベース201に関連される必要はないが、縁取り表面302のような外方向または上方向に面する構造/表面のような支持固定装置の他の部分に結合または形成されることができる。
【0032】
本発明の実施形態はさらに、ここで参考文献とされている特許明細書中の任意の特徴または特性を含むことができる。例えば本発明の実施形態はオーディオ装置、人の存在を感知し、それに応答して動作を行う感知装置、可変画像方向付け、顧客の問い合わせに応答して商品情報を提供することを含む対話特徴を含むかそれらに関連してもよい。本発明の実施形態はさらにネットワークとのワイヤ接続または無線による通信が可能である。
【0033】
本発明の幾つかの実施形態をここで特別に示しおよび/または説明した。しかしながら、本発明の変更及び変形は先の教示によりカバーされるものであり、本発明の技術的範囲を逸脱することなく特許請求の範囲内に含まれることが認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態によるマルチパネル表示システムおよび関連する制御電子装置の部品の平面図。
【図2】本発明の実施形態による部分的に組立てられたマルチパネル表示システムおよび関連する制御電子装置の部品の斜視図。
【図3】本発明の実施形態によるさらに十分に組立てられたマルチパネル表示システムの斜視図。
【図4】本発明の実施形態によるさらに十分に組立てられたマルチパネル表示システムの別の例の斜視図。
【図5】本発明の実施形態による表示システムの幾つかの斜視図を有する側面図。
【図6】本発明の実施形態による表示システムの設置装置の1例を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持固定装置内に収容されている電子表示装置を具備し、前記支持固定装置は実質的に水平の表面上に配置され、その上を歩行できるように構成され、さらに水平ではない表面上にも設置できるように構成されている表示システム。
【請求項2】
水平ではない表面は実質的に垂直である請求項1記載の表示システム。
【請求項3】
電子表示装置は静的または動的な画像を表示することができる請求項1記載の表示システム。
【請求項4】
電子表示装置と、
この電子表示装置を収容する支持固定装置とを具備しており、この支持固定装置は、
電子表示装置を覆うための保護カバーと、
前記保護カバーを支持するための支持フレームワークと、
保護カバーを縁取る外部シェルと、
ベースとを具備しており、
ベースと、保護カバーと、外部シェルとは実質的に電子表示装置を収容しており、
前記支持固定装置は実質的に水平表面に配置され、電子表示装置に損傷を与えないように保護しながら、その上を歩行できるように構成されており、さらに支持固定装置と電子表示装置とを水平ではない表面に設置するための設置装置を具備している表示システム。
【請求項5】
さらに、電子表示装置に関して横に配置されている制御電子装置を具備している請求項4記載の表示システム。
【請求項6】
前記制御電子装置は電子表示装置と実質的に同一平面に位置するように配置されている請求項5記載の表示システム。
【請求項7】
前記設置装置は水平ではない表面からの突出部に結合するための構造を具備している請求項4記載の表示システム。
【請求項8】
前記設置装置はループを含んでいる請求項7記載の表示システム。
【請求項9】
前記設置装置は支持構造に形成されている凹部を含んでいる請求項7記載の表示システム。
【請求項10】
前記設置装置はベースに結合または形成されている請求項4記載の表示システム。
【請求項11】
前記設置装置はベースの外側エッジに結合または形成されている請求項4記載の表示システム。
【請求項12】
外部シェルの縁取り表面は傾斜を有している請求項4記載の表示システム。
【請求項13】
前記傾斜は6インチ乃至12インチの範囲の距離にわたって延在する請求項12記載の表示システム。
【請求項14】
前記傾斜は8インチ乃至10インチの範囲の距離にわたって延在する請求項12記載の表示システム。
【請求項15】
縁取り表面の外側エッジの厚さは0.1インチよりも小さい請求項4記載の表示システム。
【請求項16】
縁取り表面の外側エッジの厚さは0.02インチ乃至0.08インチである請求項4記載の表示システム。
【請求項17】
表示システムの最も厚い部分は0.3インチ乃至1インチの厚さである請求項4記載の表示システム。
【請求項18】
表示システムの最も厚い部分は0.5インチ乃至0.7インチの厚さである請求項4記載の表示システム。
【請求項19】
電子表示装置は複数の表示パネルを含んでいる請求項4記載の表示システム。
【請求項20】
支持フレームワークは複数の表示パネルの間に配置された部材を具備している請求項19記載の表示システム。
【請求項21】
外部シェルの内側エッジは表示パネルの周囲部分を形成している請求項19記載の表示システム。
【請求項22】
フロア上に配置するための薄い表示システムにおいて、表示システムは、保護カバーによってカバーされ、薄いエッジ方向に傾斜している傾斜表面によって縁部が形成されている電子表示装置を具備し、表示システムはその上を歩行することができ、傾斜表面と薄いエッジによって人が表示システム上でつまずく可能性を減少させている薄い表示システム。
【請求項23】
フロア上に配置するための薄い表示システムにおいて、表示システムは、保護カバー内に実質的に収容されている電子表示装置と、薄い外部シェルと、ベースとを具備しており、電子表示装置は外部シェルに関して実質的に中央に位置されており、電子表示装置の制御電子装置は電子表示装置の周辺に近接して配置され、外部シェルおよびベース内に収納されている薄い表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−514189(P2007−514189A)
【公表日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−542733(P2006−542733)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/040308
【国際公開番号】WO2005/057527
【国際公開日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(503294669)インテリマッツ・エルエルシー (4)
【Fターム(参考)】