説明

決済サーバ、決済システム、決済方法および決済プログラム

【課題】現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済において、高い利便性を維持しつつ安全性および信頼性の向上を図る。
【解決手段】決済に際して、店舗が表示したQRコード(登録商標)を利用者端末装置110を用いて読み取ることによって決済をおこなうことにより、クレジットカードや当該クレジットカードの情報を読み取る専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる決済システム100を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済に用いられる決済サーバ、決済システム、決済方法および決済プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品代金やサービス代金を、たとえばクレジットカード、デビットカードあるいは電子マネーなどの現金に代わる決済手段を用いて支払う決済方法がある。このような決済方法によって、利用者は、たとえば多額の現金を持ち歩くことなく商品やサービスの提供を受けることができたり、小銭を取り扱うなどの煩わしさを解消できたりするので、決済に際しての高い利便性を享受することができる。
【0003】
このような、現金に代わる決済手段を用いておこなわれる決済は、接客を通じて販売をおこなういわゆる対面販売方式の形態でおこなわれることが多い。具体的には、たとえば、現金に代わる決済手段としてクレジットカード、デビットカードあるいは電子マネーカードなどのカードを用いて対面販売方式の形態で決済をおこなう場合、利用者は、店舗(店員)に対して、決済に用いるカードを手渡す。また、具体的には、電子マネーの管理をおこなうソフトウェアがインストールされるとともに電子マネーがチャージされた携帯型電話機などの携帯端末装置を用いて対面販売方式の形態で決済をおこなう場合、利用者は、携帯端末装置を店舗の端末に接触させる。
【0004】
また、従来、たとえば、携帯端末から送信された払込票のバーコードデータを受信した決済中継サーバが、生成したマルチペイメント識別子とバーコードデータとを関連付けして記録した後にマルチペイメント識別子を銀行ホストシステムに送信すると、銀行ホストシステムがユーザ認証を完了したユーザの口座に対して引落処理をおこなうとともに携帯端末を介して決済中継サーバに完了通知をおこない、完了通知を受けた決済中継サーバが払込票を用いて代金回収をおこなう企業の企業システムに対して代金回収が完了した旨の通知をおこなうようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−243842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の技術は、クレジットカード、デビットカードあるいは電子マネーなどの現金以外の手段を用いておこなわれる決済を対面販売方式でおこなう場合、カードや携帯端末装置を店舗側に手渡すことになるため、カードや携帯端末に記憶されている情報が、決済端末装置などの店舗側の機器に読み取られる危険性を含んでいるという問題があった。
【0007】
また、上述した従来の技術は、たとえば、クレジットカード、デビットカードなどの現金以外の手段を用いておこなわれる決済を対面販売方式でおこなう場合、店舗側に設置された端末に暗証番号を入力する必要があるため、たとえば店舗がビデオカメラなどを設置し、当該ビデオカメラを利用して利用者が暗証番号を入力する操作を盗み見ることで、容易に暗証番号が入手されてしまうという危険性を含んでいるという問題があった。
【0008】
また、上述した従来の技術における電子マネーに関しては、電子マネーのIDや残高を携帯端末装置において管理しており、電子マネーを用いた対面販売方式の決済に際しては本人確認をおこなわない。一般的に、電子マネーのIDや残高を管理(記憶)する携帯端末装置を紛失したり盗難されたりした場合は、再発行の手続きが必要になる。
【0009】
このため、上述した従来の技術は、電子マネーのIDや残高を管理(記憶)する携帯端末装置を紛失したり盗難されたりした場合、再発行の手続きが完了するまでの期間は、紛失したあるいは盗難された携帯端末装置の拾得者に、当該携帯端末装置が管理(記憶)する電子マネーを容易に悪用されてしまう危険性を含んでいるという問題があった。
【0010】
また、このような事情から、携帯端末装置に高額の電子マネーをチャージしておくことは好ましくなく、電子マネーを用いた決済は高額の決済には不適当であると判断される傾向にあり、決済に際しての高い利便性を十分に活用することができないという問題があった。
【0011】
また、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、通信販売による商品の代金や自治体での公共料金などの支払いのように、支払者を特定(認識)する必要性が高く、決済の手続きをおこなうその場で当該決済が完了したことを確認する必要性(リアルタイム性)が低い決済を対象としており、決済の手続きをおこなうその場で当該決済が完了したことを確認することが難しい。
【0012】
一方、現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済においては、決済の手続きをおこなうその場で当該決済が完了したことを確認する必要性(リアルタイム性)が高く、支払者の特定は不要であるため、上述した特許文献1に記載された従来の技術を、現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済に適用することは難しいという問題があった。
【0013】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済において、高い利便性を維持しつつ安全性および信頼性の向上を図ることができる決済サーバ、決済システム、決済方法および決済プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる決済サーバは、利用者の利用者端末装置と店舗の店舗端末装置とが接続可能な決済サーバであって、前記利用者が前記店舗へ支払う支払金額を前記店舗端末装置から受信する支払金額受信手段と、前記支払金額受信手段によって受信された支払金額に対して取引番号を生成する取引番号生成手段と、前記取引番号生成手段によって生成された取引番号と、前記支払金額および前記店舗端末装置の店舗端末装置IDとを関連付けて所定の記憶媒体に記憶する記憶手段と、前記取引番号生成手段によって生成された取引番号を前記店舗端末装置へ送信する取引番号送信手段と、前記取引番号送信手段によって送信された取引番号、および当該取引番号が入力された利用者端末装置IDを、当該利用者端末装置から受信する取引番号受信手段と、前記取引番号受信手段によって受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを前記所定の記憶媒体から抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された支払金額および店舗端末装置IDにかかる店舗の情報を含む取引情報を前記利用者端末装置へ送信する取引情報送信手段と、前記利用者端末装置から、前記取引情報に対する認証情報を受信する認証情報受信手段と、前記認証情報受信手段によって受信された認証情報に基づいて決済を実行する決済実行手段と、前記決済実行手段によって決済が実行されたことをすくなくとも前記利用者端末装置および前記店舗端末装置のいずれかに通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる決済サーバは、上記の発明において、前記認証情報受信手段によって受信された認証情報に基づいて認証処理をおこなう認証処理手段を備え、前記決済実行手段が、前記認証処理手段によって前記認証処理がおこなわれた場合に、決済を実行することを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる決済サーバは、上記の発明において、前記店舗端末装置が、前記決済サーバから送信された取引番号を表示する表示手段を備え、前記利用者端末装置が、前記店舗端末装置の表示手段に表示された取引番号を入力する入力手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる決済サーバは、利用者の利用者端末装置と店舗の店舗端末装置とが接続可能な決済サーバであって、前記利用者から前記店舗への支払意思に関する支払意思情報を前記利用者端末装置から受信する支払意思情報受信手段と、前記支払意思情報受信手段によって受信された支払意思情報に対して取引番号を生成する取引番号生成手段と、前記取引番号生成手段によって生成された取引番号と、前記利用者端末装置の利用者端末装置IDとを関連付けて所定の記憶媒体に記憶する記憶手段と、前記取引番号生成手段によって生成された取引番号を前記利用者端末装置へ送信する取引番号送信手段と、前記取引番号送信手段によって送信された取引番号、前記利用者が前記店舗へ支払う支払金額、および当該取引番号が入力された店舗端末装置IDを、当該店舗端末装置から受信する取引番号受信手段と、前記取引番号受信手段によって受信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを前記所定の記憶媒体から抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および前記取引番号受信手段によって受信された情報に基づいて決済を実行する決済実行手段と、前記決済実行手段によって決済が実行されたことをすくなくとも前記利用者端末装置および前記店舗端末装置のいずれかに通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる決済サーバは、上記の発明において、前記抽出手段によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および前記取引番号受信手段によって受信された情報に基づいて、当該利用者の認証処理をおこなう認証処理手段を備え、前記決済実行手段が、前記認証処理手段によって前記認証処理がおこなわれた場合に、決済を実行することを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる決済サーバは、上記の発明において、前記抽出手段によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および取引番号受信手段によって受信された支払金額を含む取引情報を前記利用者端末装置へ送信する取引情報送信手段と、前記利用者端末装置から、前記取引情報に対する認証情報を受信する認証情報受信手段と、を備え、前記認証処理手段が、前記認証情報受信手段によって受信された認証情報に基づいて認証処理をおこなうことを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる決済サーバは、上記の発明において、前記利用者端末装置が、前記決済サーバから送信された取引番号を表示する表示手段を備え、前記店舗端末装置が、前記利用者端末装置の表示手段に表示された取引番号を入力する入力手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかる決済サーバは、上記の発明において、前記決済実行手段は、あらかじめ設けられた前記利用者の口座から前記店舗の口座へ支払金額の資金移動をおこなうことを特徴とする。
【0022】
また、この発明にかかる決済システムは、上記の決済サーバ、前記利用者端末装置および前記店舗端末装置とから構成されることを特徴とする。
【0023】
また、この発明にかかる決済方法は、利用者の利用者端末装置と店舗の店舗端末装置とが接続可能な決済サーバがおこなう決済方法であって、前記利用者が前記店舗へ支払う支払金額を前記店舗端末装置から受信する支払金額受信工程と、前記支払金額受信工程によって受信された支払金額に対して取引番号を生成する取引番号生成工程と、前記取引番号生成工程によって生成された取引番号と、前記支払金額および前記店舗端末装置IDとを関連付けて登録する登録工程と、前記取引番号生成工程によって生成された取引番号を前記店舗端末装置へ送信する取引番号送信工程と、前記取引番号送信工程によって送信された取引番号、および当該取引番号が入力された利用者端末装置IDを、当該利用者端末装置から受信する取引番号受信工程と、前記取引番号受信工程によって受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された支払金額および店舗端末装置IDにかかる店舗の情報を含む取引情報を前記利用者端末装置へ送信する取引情報送信工程と、前記利用者端末装置から、前記取引情報に対する認証情報を受信する認証情報受信工程と、前記認証情報受信工程によって受信された認証情報に基づいて決済を実行する決済実行工程と、前記決済実行工程によって決済が実行されたことをすくなくとも前記利用者端末装置および前記店舗端末装置のいずれかに通知する通知工程と、を含んだことを特徴とする。
【0024】
また、この発明にかかる決済方法は、利用者の利用者端末装置と店舗の店舗端末装置とが接続可能な決済サーバがおこなう決済方法であって、前記利用者から前記店舗への支払意思に関する支払意思情報を前記利用者端末装置から受信する支払意思情報受信工程と、前記支払意思情報受信工程によって受信された支払意思情報に対して取引番号を生成する取引番号生成工程と、前記取引番号生成工程によって生成された取引番号と、前記利用者端末装置IDとを関連付けて登録する登録工程と、前記取引番号生成工程によって生成された取引番号を前記利用者端末装置へ送信する取引番号送信工程と、前記取引番号送信工程によって送信された取引番号、前記利用者が前記店舗へ支払う支払金額、および当該取引番号が入力された店舗端末装置IDを、当該店舗端末装置から受信する取引番号受信工程と、前記取引番号受信工程によって受信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および前記取引番号受信工程によって受信された情報に基づいて決済を実行する決済実行工程と、前記決済実行工程によって決済が実行されたことをすくなくとも前記利用者端末装置および前記店舗端末装置のいずれかに通知する通知工程と、を含んだことを特徴とする。
【0025】
また、この発明にかかる決済プログラムは、上記の決済方法をコンピュータが実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
この発明にかかる決済サーバ、決済システム、決済方法および決済プログラムによれば、現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済において、高い利便性を維持しつつ安全性および信頼性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明にかかる実施の形態1の決済システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置および店舗端末装置を実現するスマートフォンのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】この発明にかかる実施の形態1の決済仲介サーバおよび外部決済サーバを実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】決済仲介サーバが備える口座情報テーブルの一例を示す説明図である。
【図5】決済仲介サーバが備える取引情報テーブルの一例を示す説明図である。
【図6】外部決済サーバが備えるカード決済情報データベースの一例を示す説明図である。
【図7】外部決済サーバが備える完了カード決済情報データベースの一例を示す説明図である。
【図8】この発明にかかる実施の形態1の決済システムを構成する各部の機能的構成を示すブロック図である。
【図9】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その1)である。
【図10】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その2)である。
【図11】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その3)である。
【図12】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その4)である。
【図13】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その5)である。
【図14】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その6)である。
【図15】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その7)である。
【図16】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その8)である。
【図17】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その9)である。
【図18】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その10)である。
【図19】この発明にかかる実施の形態1の決済システムの処理手順を示す説明図(その11)である。
【図20】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける店舗端末装置の表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図21】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける店舗端末装置の表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図22】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける店舗端末装置の表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図23】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける利用者端末装置の表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図24】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける利用者端末装置の表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図25】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける利用者端末装置の表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図26】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける店舗端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図27】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける決済仲介サーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図28】この発明にかかる実施の形態1の決済システムにおける利用者端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図29】この発明にかかる実施の形態2の決済システムを構成する各部の機能的構成を示すブロック図である。
【図30】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その1)である。
【図31】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その2)である。
【図32】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その3)である。
【図33】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その4)である。
【図34】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その5)である。
【図35】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その6)である。
【図36】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その7)である。
【図37】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その8)である。
【図38】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その9)である。
【図39】この発明にかかる実施の形態2の決済システムの処理手順を示す説明図(その10)である。
【図40−1】この発明にかかる実施の形態2の決済システムにおける利用者端末装置の表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図40−2】この発明にかかる実施の形態2の決済システムにおける利用者端末装置の表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図40−3】この発明にかかる実施の形態2の決済システムにおける利用者端末装置の表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図40−4】この発明にかかる実施の形態2の決済システムにおける店舗端末装置の表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図40−5】この発明にかかる実施の形態2の決済システムにおける店舗端末装置の表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図41】この発明にかかる実施の形態2の決済システムにおける利用者端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図42】この発明にかかる実施の形態2の決済システムにおける決済仲介サーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図43】この発明にかかる実施の形態2の決済システムにおける店舗端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる決済サーバ、決済システム、決済方法および決済プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0029】
((実施の形態1))
(決済システムのシステム構成)
まず、この発明にかかる実施の形態1の決済システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態1の決済システムのシステム構成を示す説明図である。
【0030】
図1において、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、利用者端末装置110と、店舗端末装置120と、決済仲介サーバ131と、外部決済サーバ132と、を備えている。決済システム100において、利用者端末装置110と決済仲介サーバ131、店舗端末装置120と決済仲介サーバ131、決済仲介サーバ131と外部決済サーバ132とは、インターネットなどのネットワーク(図示を省略する)を介して相互に通信可能に接続されている。
【0031】
利用者端末装置110や店舗端末装置120は、インターネットに接続可能な端末装置であって、たとえばスマートフォンなどによって実現することができる。スマートフォンは、インターネットへの接続機能の他に、音声通話や個人情報の管理など複数のデータ処理機能を備える。スマートフォンの構成については説明を後述する(図2を参照)。スマートフォンが備える各種の機能については、公知の技術であるため説明を省略する。
【0032】
決済仲介サーバ131や外部決済サーバ132は、インターネットに接続可能な端末装置であって、たとえばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる。決済仲介サーバ131や外部決済サーバ132を実現するコンピュータ装置については、説明を後述する(図3を参照)。
【0033】
決済仲介サーバ131は、口座情報テーブルを備えている。口座情報テーブルは、決済システム100の利用者および決済システム100に加盟する店舗(の店員)によって登録された利用者情報を記憶している。また、決済仲介サーバ131は、取引情報テーブルを備えている。取引情報テーブルは、決済をおこなうごとに生成される情報を記憶する。口座情報テーブルおよび取引情報テーブルについては、説明を後述する(図4、図5を参照)。外部決済サーバ132は、カード情報データベースを備えている。カード情報データベースは、カード決済に関する情報を記憶している。カード情報データベースについては、説明を後述する(図6を参照)。
【0034】
(利用者端末装置110および店舗端末装置120のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置110および店舗端末装置120を実現するスマートフォンのハードウエア構成について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置110および店舗端末装置120を実現するスマートフォンのハードウエア構成を示すブロック図である。
【0035】
図2において、この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置110および店舗端末装置120を実現するスマートフォンは、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ディスプレイ204と、操作部205と、マイク206と、スピーカ207と、カメラ208と、通信I/F(インターフェース)209と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置110および店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備える各構成部201〜209は、バス210によってそれぞれ接続されている。
【0036】
CPU201は、スマートフォン全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。ディスプレイ204は、たとえば、スマートフォンを携帯型電話機(あるいはPHS)として利用する場合における設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ204は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
【0037】
操作部205は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部205は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部205は、当該操作部205に対する入力操作に応じた信号を出力する。
【0038】
操作部205をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ204の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。
【0039】
また、タッチパネル202は、タッチパネル202に対する筆記部材の接触が解除された場合は、信号の出力を停止する。あるいは、タッチパネル202は、タッチパネル202に対する筆記部材の接触が解除された場合に、タッチパネル202に対する筆記部材の接触がないことを示す信号を出力してもよい。
【0040】
タッチパネル202は、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によってタッチパネル202に対する筆記部材の接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU1001に対して出力する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
【0041】
マイク206は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカ207は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
【0042】
カメラ208は、操作部205の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM203などに記憶される。通信I/F209は、インターネットなどのネットワークに接続され、当該ネットワークとスマートフォンの内部とのインターフェースを司る。
【0043】
通信I/F209は、インターネットなどのネットワークを介して、当該ネットワークに接続されたコンピュータ装置や別のスマートフォンとの間におけるデータの入出力を制御する。また、通信I/F209は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(携帯型電話機やPHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
【0044】
(決済仲介サーバ131および外部決済サーバ132のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済仲介サーバ131および外部決済サーバ132を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図3は、この発明にかかる実施の形態1の決済仲介サーバ131および外部決済サーバ132を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0045】
図3において、この発明にかかる実施の形態1の決済仲介サーバ131および外部決済サーバ132を実現するコンピュータ装置は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)307と、通信I/F308と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態1の決済仲介サーバ131および外部決済サーバ132を実現するコンピュータ装置が備える各部301〜308は、バス309によってそれぞれ接続されている。
【0046】
CPU301は、コンピュータ装置全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0047】
FDD306は、CPU301の制御にしたがってFD307に対するデータのリード/ライトを制御する。FD307は、FDD306の制御で書き込まれたデータを記憶する。FD307に代えてあるいはFD307に加えて、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)などの各種の記録媒体を、着脱可能な記録媒体として用いてもよい。この場合、この発明にかかる実施の形態1の決済仲介サーバ131および外部決済サーバ132を実現するコンピュータ装置は、各種の記録媒体に対するデータのリード/ライトを制御するドライブを備える。
【0048】
通信I/F308は、インターネットなどのネットワークに接続され、当該ネットワークを介して利用者端末装置110、店舗端末装置120、別のコンピュータ装置などの外部装置に接続される。そして、通信I/F308は、ネットワークとコンピュータ装置の内部とのインターフェースを司り、コンピュータ装置からのデータの入出力を制御する。
【0049】
(口座情報テーブルの一例)
つぎに、決済仲介サーバ131が備える口座情報テーブルの一例について説明する。図4は、決済仲介サーバ131が備える口座情報テーブルの一例を示す説明図である。図4において、決済仲介サーバ131が備える口座情報テーブル400は、利用者名や店舗名などの加盟者識別情報、本人確認情報(パスワード)、口座番号、口座残高、外部決済サーバ132との通信に際して必要な情報などを記憶している。口座情報テーブル400に記憶される各種の情報は、たとえば、決済システム100の利用登録時などに、利用者や店舗(の店員)から決済システム100の運用者に対して申請される。
【0050】
加盟者識別情報は、利用者名や店舗名など、この発明にかかる実施の形態1の決済システムへの加盟者(会員)を識別可能な情報であって、加盟者(利用者および店舗)ごとにそれぞれ異なる情報とされている。加盟者識別情報は、たとえば、店舗端末装置IDや利用者端末装置IDとすることができる。店舗端末装置IDは、店舗端末装置ID、あるいは、当該店舗端末装置IDが設置された店舗を識別可能な情報であり、店舗ごとに異なり、たとえばカード会社などによってあらかじめ設定されている。
【0051】
店舗端末装置IDは、たとえば「同一の店舗の支店どうし」などのように、店舗名が同一であっても同一の店舗ではない店舗どうしを識別できるように設定されていてもよい。すなわち、口座情報テーブル400においては、店舗名が同じであっても場所が異なる場合は、それぞれが異なる店舗として登録されていてもよい。
【0052】
利用者端末装置IDは、利用者端末装置110を特定可能な情報であって、たとえば、利用者端末装置110に割り当てられたアドレスとすることができる。また、利用者端末装置IDは、たとえば、利用者端末装置110の製造番号などであってもよい。加盟者識別情報は、利用者の氏名や店舗名によって実現してもよい。
【0053】
利用者端末装置IDや店舗端末装置IDなどの加盟者識別情報は、たとえば、利用者や店舗の店員などが、あらかじめ決済仲介サーバ131にログインするなどの処理をおこなうことによって、口座番号と関連づけて記憶してもよい。ログインによる加盟者識別情報と口座番号との関連づけの具体的な手順は、たとえば、決済システム100の利用登録時に申請された情報に基づいて、該当する情報が口座情報テーブル400に登録されている状態でおこなう。
【0054】
ログインによる加盟者識別情報と口座番号との関連づけに際して、利用者や店舗の店員などは、まず、決済システム100の利用に先立って、利用者端末装置110や店舗端末装置120にログイン用の所定の表示画面(図示を省略する)を表示させ、当該所定の表示画面の内容にしたがって、口座番号とパスワードとを入力する。この口座番号およびパスワードは、決済システム100の利用登録時に申請された情報とする。そして、口座番号およびパスワードが入力された状態で、ログイン用の所定の表示画面における「OK」キーや「送信」キーなどのキーを操作する。
【0055】
利用者端末装置110や店舗端末装置120は、口座番号およびパスワードが入力された状態のログイン用の所定の表示画面の表示中に「OK」キーや「送信」キーなどのキーが操作された場合、口座番号およびパスワードに加えて、各端末装置110、120の加盟者識別情報(利用者端末装置IDや店舗端末装置ID)を、決済仲介サーバ131に送信する。
【0056】
決済仲介サーバ131は、口座番号、パスワードおよび加盟者識別情報を受信し、受信された情報に含まれる口座番号およびパスワードに基づいて、口座情報テーブル400を参照して、該当する口座番号に関連づけて記憶されているパスワードが、受信された情報に含まれるパスワードと一致するかどうかを判断する。一致する場合、受信された口座番号と加盟者識別情報と関連づけて記憶する。口座番号および加盟者識別情報は、口座情報テーブル400とは別に、図示を省略する端末情報テーブルなどを作成し、当該端末情報テーブルにおいて相互を関連づけして記憶してもよい。
【0057】
また、決済仲介サーバ131は、該当する口座番号に関連づけて記憶されているパスワードが、受信された情報に含まれるパスワードと一致する場合、口座番号、パスワードおよび加盟者識別情報の送信元となる端末装置110、120に対してログイン認証結果を送信する。ログイン認証結果を受信した端末装置110、120は、その後、端末装置110、120から決済仲介サーバ131に対して各種のリクエストを送信する際には、各端末装置110、120の加盟者識別情報(利用者端末装置IDや店舗端末装置ID)を、決済仲介サーバ131に送信する。これによって、決済仲介サーバ131は、各種のリクエストの送信元となる端末装置110、120の口座番号を特定することができる。
【0058】
決済システム100の利用に先立っておこなわれるログインに際しては、各端末装置110、120の加盟者識別情報(利用者端末装置IDや店舗端末装置ID)に代えて、ログインごとにセッションIDを生成し、当該セッションIDを用いるようにしてもよい。各端末装置110、120の加盟者識別情報(利用者端末装置IDや店舗端末装置ID)に代えてセッションIDを用いる場合、上記の端末情報テーブルにおいては、セッションIDと口座番号と関連づけして記憶する。
【0059】
この場合、決済仲介サーバ131は、該当する口座番号に関連づけて記憶されているパスワードが、受信された情報に含まれるパスワードと一致すると、口座番号、パスワードおよび加盟者識別情報の送信元となる端末装置110、120に対して、ログイン認証結果およびセッションIDを送信する。ログイン認証結果を受信した端末装置110、120は、その後、端末装置110、120から決済仲介サーバ131に対して各種のリクエストを送信する際には、ログイン認証結果とともに受信されたセッションIDを、決済仲介サーバ131に送信する。これによって、決済仲介サーバ131は、各種のリクエストの送信元となる端末装置110、120の口座番号を特定することができる。
【0060】
なお、ログインの方法は、決済仲介サーバ131において端末情報テーブルなどを用いて管理する方法に限るものではない。上記のログイン方法に代えて、たとえば、各端末装置110、120において口座番号およびパスワードを記憶しておき、決済仲介サーバ131に対してリクエストを送信するごとに、記憶されている口座番号およびパスワードを送信するようにしてもよい。
【0061】
本人確認情報(パスワード)は、この発明にかかる実施の形態1の決済システムへの加盟者(会員)であることを識別可能な情報であって、加盟者(会員)ごとに異なる情報とすることができる。本人確認情報(パスワード)は、加盟者が、任意に設定可能な情報であってもよいし、決済仲介サーバの管理者などによって割り当てられる情報であってもよい。
【0062】
口座情報は、加盟者が資金を預け入れた口座を識別可能な情報であって、たとえば銀行などの金融機関に開設した預金口座の口座番号とすることができる。口座情報は、一般的な金融機関に開設した預金口座の口座番号にかぎらない。口座情報は、たとえば、決済システム100の運営者によって当該決済システム100内で移動可能な資金を預かる口座を設け、当該口座を識別可能な情報であってもよい。口座残高は、口座情報によって識別される口座に預け入れられている資金額を示す。口座残高は、たとえば、クレジット信用取引における信用供与可能枠であってもよい。
【0063】
外部決済サーバ132との通信に際して必要な情報は、たとえば、カード番号や、当該カード番号のカードの発行に際して設定した暗証番号などとすることができる。口座情報テーブル400において、口座番号、利用者名や店舗名などの加盟者識別情報、本人確認情報(パスワード)、口座残高、外部決済サーバ132に必要な情報は、同一の利用者あるいは同一の店舗ごとに関連付けして記憶されている。
【0064】
口座情報テーブル400は、不揮発性の記憶媒体に設けられている。不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、決済仲介サーバ131が備えるHD305によって実現することができる。あるいは、不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、決済仲介サーバ131が備えるROM302によって実現してもよい。
【0065】
口座情報テーブル400が設けられる不揮発性の記憶媒体は、決済仲介サーバ131を実現するコンピュータ装置に記憶されているものにかぎらない。口座情報テーブル400が設けられる不揮発性の記憶媒体は、決済仲介サーバ131を実現するコンピュータ装置とは別のコンピュータ装置が備えていてもよい。この場合、決済仲介サーバ131は、口座情報テーブル400が設けられる不揮発性の記憶媒体を備えるコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、口座情報テーブル400に記憶されている情報を取得することができる。
【0066】
(取引情報テーブルの一例)
つぎに、決済仲介サーバ131が備える取引情報テーブルの一例について説明する。図5は、決済仲介サーバ131が備える取引情報テーブルの一例を示す説明図である。図5において、決済仲介サーバ131が備える取引情報テーブル500は、取引番号、送金元口座番号、送金先口座番号、送金額、取引情報登録日時、状況フラグを記憶している。
【0067】
取引情報テーブル500において、取引番号は、決済システム100を利用した各決済を特定可能な情報であって、決済システム100を利用した決済がおこなわれるごとに生成される。また、取引情報テーブル500において、送金元口座番号、送金先口座番号、送金額、状況フラグは、取引番号に関連付けて記憶されている。送金元口座番号および送金先口座番号は店舗が開設した口座を識別可能な情報であって、取引情報登録日時は取引情報を取引情報テーブル500に登録した日時を示す。送金額は当該店舗において利用者が買い物をした金額を特定可能な情報とすることができる。状況フラグは、取引情報テーブル500における各項目の処理の進行状況を示す。
【0068】
取引情報テーブル500は、不揮発性の記憶媒体に設けられている。不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、決済仲介サーバ131が備えるHD305によって実現することができる。あるいは、不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、決済仲介サーバ131が備えるROM302によって実現してもよい。
【0069】
取引情報テーブル500が設けられる不揮発性の記憶媒体は、決済仲介サーバ131を実現するコンピュータ装置に記憶されているものにかぎらない。取引情報テーブル500が設けられる不揮発性の記憶媒体は、決済仲介サーバ131を実現するコンピュータ装置とは別のコンピュータ装置が備えていてもよい。この場合、決済仲介サーバ131は、取引情報テーブル500が設けられる不揮発性の記憶媒体を備えるコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、取引情報テーブル500に記憶されている情報を取得することができる。
【0070】
(カード決済情報データベースの一例)
つぎに、外部決済サーバ132が備えるカード決済情報データベースの一例について説明する。図6は、外部決済サーバ132が備えるカード決済情報データベースの一例を示す説明図である。図6において、外部決済サーバ132が備えるカード決済情報データベース600は、カード決済に関する情報を記憶している。カード決済に関する情報は、カード決済が完了するごとに、カード決済情報データベース600に登録される。カード決済に関する情報は、カード番号を含んでいる。
【0071】
カード番号は、カードごとに固有の情報であって、個々のカードを識別可能な情報とされる。具体的には、たとえば、この実施の形態1におけるカードをクレジットカードによって実現する場合、カード番号は、クレジットカードごとに固有のクレジットカード番号とすることができる。
【0072】
クレジットカード番号においては、最初の6桁の銀行識別番号(Bank Identification Number:BIN)によって、クレジットカード会社などのカードの発行事業者(イシュア)を特定することができる。クレジットカード番号は、BINを含み、カードの発行事業者によって割り当てられた任意の数列によって構成され、カードごとに固有の情報とされている。
【0073】
カード番号は、各カードを識別することができる情報(カード識別情報)であればよく、クレジットカード番号のように、数字の羅列によって構成されるものにかぎらない。具体的には、カード番号は、たとえばアルファベットのみを含む所定桁数の情報、あるいは、数字とアルファベットとを含む所定桁数の情報によって実現してもよい。
【0074】
また、カード決済に関する情報は、カードの利用日時を特定可能な情報を含んでいる。カードの利用日時を特定可能な情報は、たとえば決済仲介サーバ131から送信されたカード決済要求情報に含まれるカード決済の日時情報(カードを読み取った日時情報)とすることができる。
【0075】
あるいは、カードの利用日時を特定可能な情報は、決済仲介サーバ131から送信されたカード決済要求情報を受信した日時を特定可能な情報であって、たとえば電波時計における時刻修正に用いられる標準電波やGPS電波を用いて特定することができる。また、カードの利用日時を特定可能な情報は、外部決済サーバ132が備える計時機能によって計時される時刻において、決済仲介サーバ131から送信されたカード決済要求情報を受信した日時を特定可能な情報であってもよい。
【0076】
この場合、カードの利用日時を特定可能な情報は、決済仲介サーバ131から送信されたカード決済要求情報を受信した日時を直接的に示す情報とすることができる。具体的には、たとえば「2010年5月1日の18時27分」などのように日付を直接的に示す情報とすることができる。また、カードの利用日時を特定可能な情報は、たとえば利用日時が「2010年5月1日の18時27分」であれば、「201005011827」などのように設定することができる。また、カード決済に関する情報は、カードの利用店舗すなわちカード決済をおこなった店舗の店舗端末装置IDを含んでいる。この実施の形態1において、店舗端末装置IDは、店舗端末装置130ごとに設定されている。
【0077】
また、カード決済に関する情報は、たとえばカード決済ごとに指定された支払い回数、カード決済ごとの利用金額(カード決済1回あたりの利用金額)、所定期間ごとの利用金額など、各カード決済の内容を特定可能な情報を含んでいてもよい。図6に示したカード決済情報データベース600においては、所定期間ごとの利用金額として、1ヶ月あたり(当月)の利用金額が記憶されている。また、カード決済に関する情報は、たとえば1ヶ月などの所定の期間における累積の利用限度額を特定可能な情報を含んでいてもよい。
【0078】
カード決済情報データベース600においては、所定期間ごとの利用金額として、既に満了した所定期間の利用金額と、満了していない所定期間の利用金額と、が記憶されている。満了していない所定期間の利用金額は、未確定であり、所定期間(前月11日〜翌月10日まで)が満了した時点で確定する。カード決済情報データベース600において、満了していない所定期間の利用金額は、請求予定金額として記憶されている。
【0079】
(完了カード決済情報データベースの一例)
つぎに、外部決済サーバ132が備える完了カード決済情報データベース700の一例について説明する。図7は、外部決済サーバ132が備える完了カード決済情報データベース700の一例を示す説明図である。
【0080】
図7において、外部決済サーバ132が備える完了カード決済情報データベース700は、完了したカード決済に関する情報を記憶している。完了したカード決済に関する情報は、カード決済が完了するごとに、完了カード決済情報データベース700に登録される。カード決済に関する情報は、カード番号を含んでいる。
【0081】
また、完了したカード決済に関する情報は、カード決済の完了日時を特定可能な情報を含んでいる。カード決済の完了日時を特定可能な情報は、たとえば決済仲介サーバ131から送信されたカード決済要求情報に含まれるカード決済の日時情報(カードを読み取った日時情報)とすることができる。
【0082】
あるいは、カード決済の日時を特定可能な情報は、外部決済サーバ132が備える計時機能によって計時される時刻において、決済仲介サーバ131から送信されたカード決済要求情報を受信した日時を特定可能な情報であってもよい。また、完了したカード決済に関する情報は、カードの利用店舗すなわちカード決済をおこなった店舗を特定可能な情報を含んでいる。カードの利用店舗を特定可能な情報は、たとえば各店舗を識別する店舗端末装置IDとすることができる。
【0083】
また、完了したカード決済に関する情報は、たとえばカード決済の実行に際して指定された支払い回数、各回のカード決済における利用金額(カード決済1回あたりの利用金額)、所定期間ごとの利用金額など、各カード決済の内容を特定可能な情報を含んでいてもよい。所定期間は、たとえば1ヶ月とすることができ、この場合1ヶ月あたりの利用金額が記憶されている。
【0084】
完了カード決済情報データベース700においては、所定期間ごとの利用金額として、既に満了した所定期間の利用金額と、満了していない所定期間の利用金額と、が記憶されている。満了していない所定期間の利用金額は、未確定であり、所定期間(前月11日〜翌月10日まで)が満了した時点で確定する。完了カード決済情報データベース700において、満了していない所定期間の利用金額は、請求予定金額として記憶されている。
【0085】
完了カード決済情報データベース700において、完了したカード決済に関する情報は、カード決済ごとに記憶されている。具体的には、たとえば、1枚のカードを用いて同日に3回のカード決済をおこなった場合、完了カード決済情報データベース700においては、当該カードのカード番号に関連付けられた3件分のカード決済に関する情報が、1日における完了したカード決済に関する情報としてそれぞれ記憶される。
【0086】
この実施の形態1においては、クレジットカードによって現金に代わる決済手段を実現する場合に必要なデータベースについて説明したが、現金に代わる決済手段はクレジットカードによって実現されるものに限らない。現金に代わる決済手段は、たとえば、デビットカードによって実現してもよい。デビットカードによって現金に代わる決済手段を実現する場合に必要なデータベースおよび当該データベースを用いた処理などについては、公知の技術であるため、説明を省略する。
【0087】
(決済システム100の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を構成する各部の機能的構成について説明する。図8は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を構成する各部の機能的構成を示すブロック図である。
【0088】
図8において、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、店舗端末装置120と、利用者端末装置110と、決済仲介サーバ131と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、さらに、外部決済サーバ132を備えていてもよい。
【0089】
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100においては、決済仲介サーバ131と外部決済サーバ132とによって、決済サーバを実現することができる。店舗端末装置120は、決済サーバから送信された取引番号を表示する表示部120aを備えている。利用者端末装置110は、店舗端末装置120の表示部120aに表示された取引番号を入力する入力部110aを備えている。
【0090】
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における決済仲介サーバ131の各機能は、支払金額受信部801と、取引番号生成部802と、記憶部803と、取引番号送信部804と、取引番号受信部805と、抽出部806と、取引情報送信部807と、認証情報受信部808と、認証処理部809と、決済実行部810と、通知部811と、によって実現される。
【0091】
この発明にかかる実施の形態1の決済仲介サーバ131の各機能を実現する支払金額受信部801、取引番号生成部802、記憶部803、取引番号送信部804、取引番号受信部805、抽出部806、取引情報送信部807、認証情報受信部808、認証処理部809、決済実行部810および通知部811は、決済仲介サーバ131および外部決済サーバ132を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0092】
支払金額受信部801は、利用者が店舗へ支払う支払金額を店舗端末装置120から受信する。店舗端末装置120は、店舗の店員あるいは利用者による所定の入力操作を受け付けた場合に、利用者が店舗へ支払う支払金額の入力を受け付ける。そして、店舗端末装置120は、入力を受け付けた支払金額(あるいは、当該支払金額を特定可能な情報を含む支払金額情報)を、決済仲介サーバ131に対して送信する。店舗端末装置120は、支払金額に加えて、当該支払金額の送信元となる店舗端末装置120を識別する店舗端末装置IDを特定可能な情報を含む。
【0093】
取引番号生成部802は、支払金額受信部801によって受信された支払金額に対して取引番号を生成する。取引番号生成部802は、支払金額受信部801によって支払金額情報が受信されるごとに、当該支払金額情報に含まれる支払金額に対して取引番号を生成する。取引番号は、決済システム100を利用しておこなわれた各決済を特定可能な情報であって、たとえば、支払金額受信部801によって支払金額情報が受信された順番を示す通し番号によって実現することができる。
【0094】
あるいは、取引番号は、たとえば、支払金額受信部801によって支払金額情報が受信された日時に基づいて生成されるものであってもよい。具体的には、たとえば支払金額受信部801によって支払金額情報が受信された日時が「2010年4月15日15時49分25秒」である場合、取引番号生成部802は「20100415154925」という取引番号を生成することができる。
【0095】
記憶部803は、取引番号生成部802によって生成された取引番号と、支払金額および店舗端末装置IDとを関連付けて記憶する。記憶部803は、取引番号生成部802によって生成された取引番号と、支払金額受信部801によって受信された支払金額情報に含まれる支払金額と、店舗端末装置IDとを関連付けて、取引情報テーブル500に記憶する。
【0096】
記憶部803は、たとえば、取引番号生成部802によって取引番号が生成されるごとに、当該取引番号と、支払金額および店舗端末装置IDとを関連付けて取引情報テーブル500に記憶する。また、記憶部803は、たとえば、取引番号生成部802によって取引番号が生成されるごとに、当該取引番号と、状況フラグとを関連付けて、取引情報テーブル500に記憶する。記憶部803は、利用者端末装置110や店舗端末装置120との間における通信内容に基づいて、取引情報テーブル500における状況フラグが「処理中」あるいは「完了」を示すように、適宜更新する。
【0097】
取引番号送信部804は、取引番号生成部802によって生成された取引番号を店舗端末装置120へ送信する。取引番号送信部804は、支払金額受信部801によって受信された支払金額情報に含まれる支払金額に対して取引番号生成部802によって生成された取引番号を、当該支払金額情報に含まれる店舗端末装置IDによって識別される店舗端末装置120へ送信する。
【0098】
取引番号送信部804は、取引番号生成部802によって取引番号が生成されるごとに、生成された取引番号を該当する店舗端末装置120へ送信する。あるいは、取引番号送信部804は、取引番号生成部802によって生成された取引番号が記憶部803によって記憶されるごとに、記憶された取引番号を該当する店舗端末装置120へ送信するようにしてもよい。
【0099】
店舗端末装置120は、取引番号送信部804によって送信された取引番号を受信した場合、受信した取引番号を可視化して出力する。店舗端末装置120は、たとえば、取引番号送信部804によって送信された取引番号を示すQRコード(図12における符号1210を参照)を生成し、生成されたQRコードを店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示することによって取引番号を可視化する。
【0100】
この実施の形態1においては、取引番号送信部804によって送信された取引番号を示すQRコードを店舗端末装置120において生成するようにしたが、これに限るものではない。たとえば、決済仲介サーバ131において、取引番号送信部804によって送信された取引番号を示すQRコードを生成し、当該QRコードをあらわす画像データを決済仲介サーバ131から店舗端末装置120にダウンロードさせ、ダウンロードされたQRコードの画像をディスプレイ204に表示するようにしてもよい。
【0101】
利用者端末装置110は、店舗端末装置120が可視化した取引番号の入力を受け付ける。利用者端末装置110において店舗端末装置120が可視化した取引番号の入力を受け付け、利用者端末装置IDを送信する方法については、たとえば、以下の(i)、(ii)あるいは(iii)の3つのパターンが想定される。
【0102】
(i)
一つめのパターンは、利用者端末装置110に、当該利用者端末装置110において取引番号の入力を受け付けた場合に、入力を受け付けた取引番号および利用者端末装置IDを決済仲介サーバ131(のURL)に対して送信させるアプリケーションソフト(以下「決済支援アプリケーションソフト」という)を搭載しておく。利用者は、決済支援アプリケーションソフトを起動して、店舗端末装置120のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。決済支援アプリケーションソフトは、読み取られたQRコードに含まれる取引番号を、決済仲介サーバ131に対して送信する。送信先となる決済仲介サーバ131のアドレスは、決済支援アプリケーションソフトとともにあらかじめ利用者端末装置110にインストールされていてもよいし、ディスプレイ204に表示されたQRコードにURLとして含まれていてもよい。
【0103】
(ii)
二つめのパターンは、利用者端末装置110に、QRコードの読み取りソフトをあらかじめ搭載しておく。利用者は、QRコードの読み取りソフトを起動して、店舗端末装置120のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。読み取られたQRコードには、決済仲介サーバ131のURLが含まれている。QRコードの読み取りソフトは、読み取ったQRコードに含まれるURLを抽出するとともに、決済支援アプリケーションソフト(ブラウザ)を起動して、起動された決済支援アプリケーションソフトに対して抽出されたURLを渡す。決済支援アプリケーションソフトは、QRコードの読み取りソフトから渡されたURL、すなわち決済仲介サーバ131にアクセスする。このアクセスに際して、決済支援アプリケーションソフトは、当該決済仲介サーバ131に対して、利用者端末装置IDをHTTPリクエストのヘッダ情報として送信する。
【0104】
(iii)
三つ目のパターンは、利用者端末装置110に、QRコードの読み取りソフトをあらかじめ搭載しておく。利用者は、QRコードの読み取りソフトを起動して、店舗端末装置120のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。読み取られたQRコードには、決済仲介サーバ131のURLが含まれている。QRコードの読み取りソフトは、読み取ったQRコードに含まれるURLを抽出するとともに、決済支援アプリケーションソフト(ブラウザ)を起動して、起動された決済支援アプリケーションソフトに対して抽出されたURLを渡す。決済支援アプリケーションソフトは、QRコードの読み取りソフトから渡されたURL、すなわち決済仲介サーバ131にアクセスし、該当する利用者端末装置IDを決済仲介サーバ131に対して送信する。
【0105】
取引番号受信部805は、取引番号送信部804によって送信された取引番号、および当該取引番号が入力された利用者端末装置IDを、当該利用者端末装置110から受信する。抽出部806は、取引番号受信部805によって取引番号が受信された場合に、取引情報テーブル500を参照して、取引番号受信部805によって受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する。
【0106】
取引情報送信部807は、抽出部806によって抽出された支払金額および店舗端末装置IDにかかる店舗の情報を含む取引情報を利用者端末装置110へ送信する。店舗の情報は、たとえば店舗端末装置IDに関連付けられた店舗名とすることができる。また、店舗の情報は、たとえば店舗端末装置IDに関連付けられた店舗の所在地などを含んでいてもよい、店舗の情報は、たとえば、決済仲介サーバ131が備えるHD305において店舗端末装置IDに関連付けてあらかじめ記憶されている。
【0107】
また、取引情報送信部807は、利用者端末装置110へ送信した取引情報に含まれる取引番号と当該取引番号によって特定される送金元口座番号とが関連づけられた状態で、取引情報テーブル500に記憶されるように、取引情報テーブル500に記憶されている情報を更新する。
【0108】
また、取引情報送信部807は、たとえば、取引情報テーブル500における状況フラグを参照し、取引番号受信部805によって受信された取引番号および利用者端末装置IDに関連づけられている状況フラグが「完了」となっている取引情報に関する認証情報を受信した場合、「利用者端末装置110における誤操作」、「通信エラー」などと判断し、受信された取引番号および利用者端末装置IDを無視する(支払金額および取引情報の送信をおこなわない)。
【0109】
また、取引情報送信部807は、たとえば、取引情報テーブル500における取引情報登録日時を参照し、取引番号受信部805によって受信された取引番号および利用者端末装置IDが受信された日時が、取引番号受信部805によって受信された取引番号および利用者端末装置IDに関連づけられている取引情報登録日時から所定時間以上である場合、「利用者端末装置110における誤操作」、「通信エラー」などと判断し、受信された取引番号および利用者端末装置IDを無視する(支払金額および取引情報の送信をおこなわない)。
【0110】
取引情報送信部807は、たとえば、取引番号受信部805によって取引番号が受信された場合に、取引番号受信部805によって受信された取引番号の送信元となる利用者端末装置110へ、取引情報を送信する。取引番号の送信元となる利用者端末装置110は、当該取引番号とともに送信された、当該取引番号の送信元となる利用者端末装置110に割り当てられたアドレスによって特定することができる。取引情報送信部807は、送信する支払金額に関連付けられた取引番号を含む取引情報を、利用者端末装置110へ送信してもよい。
【0111】
利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、取引情報を受信した場合に、決済支援アプリケーションソフトを実行し、受信された取引情報に基づいて、店舗名などの店舗の情報や支払金額を、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。利用者は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された店舗名や支払金額を確認し、決済を実行する場合に本人確認情報を入力する。
【0112】
本人確認情報は、決済仲介サーバ131において、決済システム100の利用者を特定可能な情報とすることができる。本人確認情報は、たとえば、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された表示画面(図24を参照)にしたがって、利用者が、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるキーボード205に対して所定の入力操作をおこなうことによって入力することができる。具体的には、本人確認情報は、たとえば、口座情報テーブル400に登録したパスワードとすることができる。
【0113】
また、本人確認情報は、たとえば、口座情報テーブル400に登録した利用者の氏名、暗証番号、カード番号などであってもよい。また、本人確認情報は、たとえば、任意に設定される会員番号などであってもよい。本人確認情報は、上記のパスワード、利用者の氏名、暗証番号、カード番号、会員番号のうちのいずれかであってもよいし、パスワード、暗証番号、会員番号などを2つ以上組み合わせた情報であってもよい。
【0114】
あるいは、本人確認情報は、たとえば、サイン情報であってもよい。この場合、利用者は、たとえばタッチパネル(タッチパッド)などを用いてサイン情報を入力する。タッチパネル(タッチパッド)は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるものにかぎらず、利用者端末装置110を実現するスマートフォンに接続された外部装置によって実現されるものであってもよい。本人確認情報をサイン情報とする場合、上記の口座情報テーブル400においては、利用者の加盟者識別情報にサイン情報を関連付けて記憶しておく。
【0115】
利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、本人確認情報が入力された場合、利用者端末装置110において受信された取引情報に対する認証情報を、決済仲介サーバ131へ送信する。認証情報は、利用者端末装置110において受信された取引情報(支払金額など)によって示される決済(取引)を、利用者が認証(承認)したことを示す情報であって、たとえば入力された本人確認情報あるいは本人確認情報が入力されたことを示す情報とすることができる。
【0116】
利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、決済仲介サーバ131から受信された取引情報に含まれる取引番号をあわせて送信する。これにより、どの決済(取引)についての本人確認情報であるかを、利用者端末装置110から送信された情報に基づいて決済仲介サーバ131において判断することができる。
【0117】
また、決済システム100の運用上、利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、本人確認情報が入力された後、所定の入力操作がおこなわれるなどして、入力された本人確認情報の送信指示を受け付けた場合に、決済仲介サーバ131へ認証情報を送信するようにしてもよい。これにより、認証情報が誤って決済仲介サーバ131へ送信されることを抑制することができ、利用者によって確かに認証された場合にのみ認証情報を送信することができる。
【0118】
あるいは、利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、利用者本人が認証したことを示す情報および利用者本人が認証していないことを示す情報のいずれかを含む認証情報を送信するようにしてもよい。これによって、誤った認証情報が決済仲介サーバ131へ送信されることを抑制することができ、利用者によって確かに認証された場合にのみ認証情報を送信することができる。
【0119】
認証情報受信部808は、利用者端末装置110から、取引情報に対する認証情報を受信する。認証情報受信部808は、取引情報送信部807によって送信された取引情報に対する認証情報を利用者端末装置110から受信する。取引情報送信部807によって送信された取引情報のうち、対応する認証情報を受信していない取引情報であるかどうかは、取引情報テーブル500における状況フラグに基づいて、当該状況フラグが「処理中」あるいは「完了」となっているかに基づいて判断することができる。たとえば取引情報テーブル500における状況フラグが「完了」となっている取引情報に関する認証情報を受信した場合、認証情報受信部808は、「利用者端末装置110における誤操作」、「通信エラー」などと判断し、重ねて受信された認証情報を無視する(受信しない)。
【0120】
また、認証情報受信部808は、利用者端末装置110から認証情報が送信された場合、取引情報テーブル500を参照し、現在時刻が、受信された認証情報に対応する取引情報に関連付けられている取引情報登録日時から所定時間以内である場合に、当該認証情報を受信する。あるいは、認証情報受信部808は、利用者端末装置110から認証情報が送信された場合、取引情報テーブル500を参照し、現在時刻が、受信された認証情報に対応する取引情報に関連付けられている取引情報登録日時から所定時間以上経過している場合に、当該認証情報を受信せず、利用者端末装置110から送信された認証情報を無視する。
【0121】
認証処理部809は、認証情報受信部808によって受信された認証情報に基づいて認証処理をおこなう。認証処理部809は、認証処理に際して、認証情報受信部808によって受信された認証情報に含まれる本人確認情報に基づいて、口座情報テーブル400を参照して、当該認証情報の送信元となる利用者(取引の実行を許可(承認)した利用者)を特定し、特定された利用者の口座残高を抽出する。
【0122】
また、認証処理部809は、認証処理に際して、特定された利用者が認証した取引情報を特定し、特定された取引情報に含まれる支払金額を特定する。そして、口座情報テーブル400を参照して、特定された利用者の口座残高と特定された支払金額とを比較し、口座残高が支払金額以上であるかどうかを判断する。
【0123】
決済実行部810は、認証処理部809によって認証処理がおこなわれた場合に、決済を実行する。決済実行部810は、あらかじめ設けられた利用者の口座から店舗の口座へ支払金額の資金移動をおこなう。具体的に、決済実行部810は、認証処理部809によって認証がおこなわれた場合、取引情報テーブル500を参照して、認証情報受信部808によって受信された認証情報によって特定される取引に関する情報を抽出する。また、決済実行部810は、口座情報テーブル400を参照して、認証情報受信部808によって受信された認証情報によって特定される取引にかかわる利用者および店舗を特定する。そして、決済実行部810は、抽出された取引に関する情報を用いて、特定された利用者の口座と店舗の口座との間で支払金額に相当する金額の資金移動をおこなうことによって決済を実行する。
【0124】
通知部811は、決済実行部810によって決済が実行されたことをすくなくとも利用者端末装置110および店舗端末装置120のいずれかに通知する。通知部811は、決済実行部810によって決済が実行されたことを利用者端末装置110および店舗端末装置120の両方に通知してもよい。通知部811が通知する通知内容は、決済実行部810によって決済を実行した結果を案内するものであればよく、利用者端末装置110と店舗端末装置120で異なっていてもよい。
【0125】
具体的には、通知部811は、たとえば、利用者端末装置110に対して「決済が完了しました。ご利用ありがとうございました。」という内容を通知し、店舗端末装置120に対して「決済が完了しました。取引番号は1122です。」という内容を通知してもよい。また、通知部811は、たとえば、「決済が完了しました。ご利用ありがとうございました。○×書店」などのように、決済がおこなわれた店舗名を利用者端末装置110に対して通知してもよい。また、通知部811は、たとえば、決済がおこなわれた日時を通知してもよい。
【0126】
上述した決済実行部810は、利用者の口座と店舗の口座との間における資金移動によって決済を実行するものにかぎらない。決済実行部810は、たとえば、クレジットカードによる信用決済を仲介することによって、決済実行部810における決済を実行するものであってもよい。
【0127】
クレジットカードによる信用決済を仲介する場合、たとえば、口座情報テーブル400においてあらかじめ登録されているカード番号および暗証番号を用いて処理をおこなうことができる。また、クレジットカードによる信用決済を仲介する場合、たとえば、本人確認情報を入力するタイミングで利用者に対して入力させた暗証番号を用いて処理をおこなってもよい。
【0128】
具体的には、クレジットカードによる信用決済を仲介する場合は、たとえば、利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)によって、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、本人確認情報に加えてカード番号の入力を求める画面を表示する。決済実行部810は、認証情報受信部808において、ディスプレイ204に表示された画面にしたがって入力された本人確認情報およびカード番号を含む認証情報を受信した場合、外部決済サーバ132に対してカード決済要求を送信する。このカード決済要求は、外部決済サーバ132における信用決済を要求する利用者のカード番号と支払金額とを含む。
【0129】
外部決済サーバ132は、決済実行部810によって送信されたカード決済要求に基づいて、カード情報データベースを参照して、当該カード決済要求に含まれるカード番号によって特定される利用者が、当該カード決済要求に含まれる支払金額の信用決済が可能であるか否かを判断する。具体的には、外部決済サーバ132は、たとえば、カード番号に基づいて、該当するカード番号の有効期限を特定し、有効期限内のカードであるか否かを判断する。そして、信用決済が可能である場合に、所定の信用決済処理をおこない、処理の結果を決済仲介サーバ131(の決済実行部810)に送信する。
【0130】
外部決済サーバ132は、信用決済が不可能である場合は、信用決済が不可能であることを示す情報を決済仲介サーバ131(の決済実行部810)に送信してもよい。決済実行部810は、カード決済要求を送信した結果、外部決済サーバ132から決済仲介サーバ131に対して送信された処理の結果を受信する。
【0131】
決済実行部810が外部決済サーバ132に対してカード決済要求を送信した場合、通知部811は、当該カード決済要求を送信した結果、決済実行部810によって外部決済サーバ132から受信された処理の結果を、すくなくとも利用者端末装置110および店舗端末装置120のいずれかに通知する。
【0132】
(決済システム100の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100の処理手順について説明する。図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18および図19は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100の処理手順を示す説明図である。
【0133】
図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18および図19において、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用した決済に際しては、店舗端末装置120から決済仲介サーバ131に対して、利用者(購入者)が購入しようとする商品あるいはサービスについてのQRコードの生成を依頼する(図9および図19における矢印900を参照)。店舗端末装置120は、決済仲介サーバ131に対して、支払金額および店舗端末装置IDを送信することによって、QRコードの生成を依頼する。店舗端末装置120は、QRコードに代えて、URLアドレスの生成を依頼してもよい。
【0134】
店舗においては、商品やサービスの金額などが日々変動する場合があるため、バッチ処理によってあらかじめQRコードまたはURLアドレスを生成しておくことはせず、決済システム100を利用した決済をおこなうごとに、店舗端末装置120から決済仲介サーバ131に対してQRコードまたはURLアドレスの生成を依頼する。
【0135】
決済仲介サーバ131は、店舗端末装置120から支払金額を受信すると、取引番号を生成する。そして、生成された取引番号と受信された支払金額とを関連付けて取引情報テーブル500に記憶する(図10における矢印1000を参照)。また、決済仲介サーバ131は、支払金額とともに受信された店舗端末装置IDに基づいて店舗の口座番号を特定し、特定された口座番号を送金先口座番号として、取引番号に関連付けて取引情報テーブル500に記憶する。そして、決済仲介サーバ131は、生成された取引番号を、支払金額の送信元となる店舗端末装置120に対して送信する(図11および図19における矢印1100を参照)。
【0136】
店舗端末装置120は、決済仲介サーバ131から送信された取引番号を受信すると、受信された取引番号を示すQRコードを生成し、生成されたQRコードを表示する(図12における矢印1200を参照)。利用者は、店舗端末装置120において表示されたQRコード1210を読み取ることによって、利用者端末装置110に取引番号を入力する(図13および図19における矢印1300を参照)。
【0137】
利用者端末装置110は、QRコード1210を読み取ることによって入力された取引番号を、決済仲介サーバ131に送信する(図14および図19における矢印1400を参照)。利用者端末装置110は、取引番号に加えて、当該利用者端末装置110の利用者端末装置IDを決済仲介サーバ131に送信する。
【0138】
決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110から送信された取引番号を受信すると、受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する(図15における矢印1510を参照)。そして、決済仲介サーバ131は、抽出された支払金額および店舗端末装置IDにかかる店舗の情報を含む取引情報を利用者端末装置110へ送信する(図15および図19における矢印1520を参照)。
【0139】
決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110から送信された取引番号を受信した場合、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグに基づいて、支払金額および店舗端末装置IDを抽出するか否かを判断し、判断結果に応じて、利用者端末装置110から送信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを抽出する。
【0140】
決済仲介サーバ131は、たとえば、取引番号を受信した日時が、該当する取引番号に対応する取引情報登録日時から所定時間以内である場合に、受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する。あるいは、決済仲介サーバ131は、たとえば、決済仲介サーバ131は、受信した取引番号に関連付けられている状況フラグが「処理中」を示す場合に、受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する。
【0141】
また、決済仲介サーバ131は、たとえば、取引番号を受信した日時が、該当する取引番号に対応する取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、支払金額および店舗端末装置IDの抽出をおこなわない。また、決済仲介サーバ131は、たとえば、受信した取引番号に関連付けられている状況フラグが「完了」を示す場合に、支払金額および店舗端末装置IDの抽出をおこなわない。
【0142】
また、決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110から送信された取引番号を受信すると、受信された取引番号と当該取引番号によって特定される送金元口座番号とが関連づけられた状態で、取引情報テーブル500に記憶されるように、取引情報テーブル500に記憶されている情報を更新する。
【0143】
利用者端末装置110は、取引情報を受信すると、受信された取引情報に基づいて、店舗名などの店舗の情報や支払金額を表示する(図24を参照)。利用者は、店舗名や支払金額を確認し、決済を実行する場合に本人確認情報を入力する。利用者端末装置110は、本人確認情報が入力されると、利用者端末装置110において受信された取引情報に対する認証情報を、決済仲介サーバ131へ送信する(図16および図19における矢印1600を参照)。
【0144】
決済仲介サーバ131は、認証情報を受信すると、受信された認証情報に基づいて認証処理をおこない、認証処理の結果に基づいて決済を実行する。決済の実行に際しては、口座情報テーブル400に記憶されている情報に基づいて、口座間における資金移動をおこなうことによって、決済仲介サーバ131において決済を実行する(図17における矢印1710を参照)。また、決済の実行に際しては、適宜、外部決済サーバ132と通信をおこなうことによって、決済システム100における決済の一部を外部決済サーバ132において実行するようにしてもよい(図17および図19における矢印1720を参照)。
【0145】
決済仲介サーバ131は、認証情報を受信した場合、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグに基づいて、認証処理をおこなうか否かを判断し、判断結果に基づいて認証処理をおこなう。たとえば、決済仲介サーバ131は、認証情報を受信した日時が、該当する認証情報に対応する取引情報登録日時から所定時間以内である場合に、受信された認証情報に基づいた認証処理をおこなう。あるいは、たとえば、決済仲介サーバ131は、受信した認証情報に関連付けられている状況フラグが「処理中」を示す場合に、受信された認証情報に基づいた認証処理をおこなう。
【0146】
また、たとえば、決済仲介サーバ131は、認証情報を受信した日時が、該当する認証情報に対応する取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、認証処理をおこなわない。また、たとえば、決済仲介サーバ131は、受信された認証情報に関連付けられている状況フラグが「完了」を示す場合、認証処理をおこなわない。
【0147】
その後、決済仲介サーバ131は、決済を実行した結果を示す決済結果通知を、すくなくとも利用者端末装置110および店舗端末装置120のいずれかに送信する(図18および図19における矢印1810、1820を参照)。これによって、決済が完了したことを、利用者あるいは店舗に案内することができる。
【0148】
利用者端末装置110のみ、あるいは店舗端末装置120のみに決済結果通知を送信する場合、受信した一方(たとえば利用者)が他方(たとえば店員)に対して、受信された決済結果通知を見せるような決済システム100の運用としてもよい。決済仲介サーバ131は、決済結果通知を、利用者端末装置110および店舗端末装置120の両方に送信してもよい。
【0149】
(店舗端末装置120の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120の表示画面例について説明する。図20、図21および図22は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120の表示画面例を示す説明図である。
【0150】
図20において、表示画面2000は、店舗名や支払金額を表示する。表示画面2000は、支払金額の入力に際して、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。表示画面2000において、店舗名はあらかじめ表示され、支払金額は店舗(の店員)によって入力される。また、表示画面2000は、支払金額を入力するための数字キーや「OK」キーを表示する。店舗(の店員)は、表示画面2000に表示されたこれらのキーを操作することによって支払金額を入力することができる。
【0151】
図21において、表示画面2100は、店舗名や支払金額に加えて、店舗(の店員)によって入力された支払金額および取引番号を表示する。表示画面2100は、表示画面2000において入力された支払金額が決済仲介サーバ131に送信された結果、決済仲介サーバ131において生成された取引番号と受信した際に、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。取引番号を示すQRコード1210は、たとえば、店舗端末装置120を実現するスマートフォンにおいて生成される。あるいは、取引番号を示すQRコード1210は、たとえば、決済仲介サーバ131において生成されたものであってもよい。
【0152】
図22において、表示画面2200は、店舗名、支払金額および取引番号に加えて、これらの店舗名、支払金額および取引番号によって示される取引が完了したことを示すメッセージを表示する。表示画面2200は、決済仲介サーバ131において決済が実行され、当該決済仲介サーバ131から決済結果通知を受信した際に、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。
【0153】
(利用者端末装置110の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110の表示画面例について説明する。図23、図24および図25は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110の表示画面例を示す説明図である。
【0154】
図23において、表示画面2300は、利用者名および当該利用者に対して取引番号の入力を指示するメッセージを表示する。表示画面2300は、たとえば、「下記枠内にQRコードをかざしてください」など、取引番号を示すQRコード1210の読み取りを指示するメッセージや、読み取り対象とするQRコード1210の位置や大きさ(利用者端末装置110とQRコード1210との距離)などを案内する枠画像などを表示することによって、取引番号の入力を指示する。表示画面2300は、利用者端末装置110において決済支援アプリケーションソフトが起動された際に、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。
【0155】
図24において、表示画面2400は、利用者名、利用店舗名および支払金額を表示する。表示画面2400は、たとえば、「お支払いを行います。暗証番号を入力してOKを押してください。」など、本人確認情報(たとえば、暗証番号)の入力を指示するメッセージや、本人確認情報を入力するための数字キーや「OK」キーを表示する。利用者は、表示画面2400に表示されたこれらのキーを操作することによって本人確認情報(たとえば、暗証番号)を入力することができる。表示画面2400は、決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信した際に、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。
【0156】
図25において、表示画面2500は、利用者名、利用店舗名および支払金額に加えて、これらの利用者名、利用店舗名および支払金額によって示される取引が完了したことを示すメッセージを表示する。表示画面2500は、決済仲介サーバ131において決済が実行され、当該決済仲介サーバ131から決済結果通知を受信した際に、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。
【0157】
決済システム100において、上記の表示画面2000、2100、2200、2300、2400、2500は、表示画面2000→表示画面2100→表示画面2300→表示画面2400→表示画面2200および表示画面2500の順に表示される。表示画面2200および表示画面2500は、それぞれ、店舗端末装置120および利用者端末装置110において同じタイミングで表示される。表示画面2200および表示画面2500の表示タイミングは、店舗端末装置120と決済仲介サーバ131との通信状態および利用者端末装置110と決済仲介サーバ131との通信状態に応じてずれる場合がある。
【0158】
(店舗端末装置120の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120の処理手順について説明する。図26は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120の処理手順を示すフローチャートである。
【0159】
図26のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120は、支払金額の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS2601)。支払金額の入力を受け付けていない場合(ステップS2601:No)は、支払金額の入力を受け付けるまで待機する。
【0160】
ステップS2601において、支払金額の入力を受け付けた場合(ステップS2601:Yes)は、入力を受け付けた支払金額の決済仲介サーバ131への送信指示があるまで待機する(ステップS2602:No)。そして、当該送信指示があった場合(ステップS2602:Yes)は、決済仲介サーバ131に対して、ステップS2601:Yesにおいて入力を受け付けた支払金額を送信する(ステップS2603)。
【0161】
つぎに、ステップS2603において支払金額を送信した結果、決済仲介サーバ131から送信された取引番号を受信したか否かを判断する(ステップS2604)。決済仲介サーバ131から送信された取引番号を受信した場合(ステップS2604:Yes)は、受信された取引番号を出力する(ステップS2605)。ステップS2605においては、受信された取引番号を示すQRコード1210を生成し、生成されたQRコード1210を店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示することによって、取引番号を出力する。
【0162】
その後、決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信したか否かを判断し(ステップS2606)、決済結果通知を受信した場合(ステップS2606:Yes)は決済結果を報知して(ステップS2607)、一連の処理を終了する。ステップS2606において、決済結果通知を受信していない場合(ステップS2606:No)は、ステップS2605において取引番号を出力してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS2608)。ステップS2605において取引番号を出力してから所定時間が経過していない場合(ステップS2608:No)は、ステップS2606へ戻る。
【0163】
ステップS2608において、ステップS2605において取引番号を出力してから所定時間が経過した場合(ステップS2608:Yes)は、一連の処理を終了する。決済システム100において、決済仲介サーバ131から店舗端末装置120に対して決済結果通知が送信される設定とされている状況下においては、ステップS2605において取引番号を出力してから所定時間が経過した場合を通信エラーなどが発生したと判断し、エラー報知などの所定のエラー処理をおこなってもよい。
【0164】
ステップS2604において、ステップS2603において支払金額を送信した結果、決済仲介サーバ131から送信された取引番号を受信していない場合(ステップS2604:No)は、ステップS2603において支払金額を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS2609)。ステップS2609において、ステップS2603において支払金額を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS2609:No)は、ステップS2604へ戻る。
【0165】
ステップS2609において、ステップS2603において支払金額を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS2609:Yes)は、一連の処理を終了する。なお、ステップS2609において、ステップS2603において支払金額を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS2609:Yes)は、通信エラーなどが発生したと判断し、エラー報知などの所定のエラー処理をおこなってもよい。
【0166】
(決済仲介サーバ131の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における決済仲介サーバ131の処理手順について説明する。図27は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における決済仲介サーバ131の処理手順を示すフローチャートである。
【0167】
図27のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における決済仲介サーバ131は、店舗端末装置120から送信された支払金額を受信したか否かを判断する(ステップS2701)。店舗端末装置120から送信された支払金額を受信していない場合(ステップS2701:No)は、受信するまで待機する。
【0168】
ステップS2701において、店舗端末装置120から送信された支払金額を受信した場合(ステップS2701:Yes)は、取引番号を生成し(ステップS2702)、生成された取引番号を記憶する(ステップS2703)。ステップS2703においては、ステップS2702において生成された取引番号と支払金額および店舗端末装置IDとを関連付けて、取引情報テーブル500に記憶する。そして、ステップS2701:Yesにおいて受信された支払金額の送信元となる店舗端末装置120に対して、ステップS2702において生成された取引番号を送信する(ステップS2704)。
【0169】
つぎに、利用者端末装置110から、取引番号および利用者端末装置IDを受信したか否かを判断する(ステップS2705)。取引番号および利用者端末装置IDを受信した場合(ステップS2705:Yes)は、受信された取引番号および利用者端末装置IDに基づいて、取引情報テーブル500を参照し、支払金額および店舗端末装置IDを抽出する(ステップS2706)。
【0170】
そして、ステップS2706において抽出された支払金額および店舗端末装置IDに基づいて、取引情報テーブル500を更新する(ステップS2707)。ステップS2707においては、ステップS2706において抽出された支払金額および店舗端末装置IDに基づいて、取引情報を生成するとともに、利用者端末装置110から送信された取引番号と、当該取引番号によって特定される送金元口座番号とが関連づけられた状態で、取引情報テーブル500に記憶されるように、取引情報テーブル500に記憶されている情報を更新する。
【0171】
また、ステップS2707においては、受信された取引番号および利用者端末装置IDに基づいて、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグを参照し、取引情報テーブル500を更新するか否かを判断する。具体的に、ステップS2707においては、たとえば、取引情報テーブル500における取引情報登録日時を参照し、現在日時が、取引情報テーブル500における取引情報登録日時から所定時間以内に含まれる日時である場合に、取引情報テーブル500を更新する。あるいは、具体的に、ステップS2707においては、たとえば、取引情報テーブル500における状況フラグを参照し、取引情報テーブル500における状況フラグが「処理中」を示す場合に、取引情報テーブル500を更新する。
【0172】
また、具体的に、ステップS2707においては、たとえば、取引情報テーブル500における取引情報登録日時を参照し、現在日時が、取引情報テーブル500における取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、取引情報テーブル500を更新せず、一連の処理を終了してもよい。あるいは、具体的に、ステップS2707においては、たとえば、取引情報テーブル500における状況フラグを参照し、取引情報テーブル500における状況フラグが「完了」を示す場合、取引情報テーブル500を更新せず、一連の処理を終了してもよい。
【0173】
つぎに、ステップS2705:Yesにおいて受信された取引番号および利用者端末装置IDの送信元となる利用者端末装置110に対して、生成された取引情報を送信する(ステップS2708)。そして、ステップS2708において取引情報を送信した結果、利用者端末装置110から送信された認証情報を受信したか否かを判断する(ステップS2709)。利用者端末装置110から送信された認証情報を受信した場合(ステップS2709:Yes)は、受信された認証情報に基づいて認証処理を実行する(ステップS2710)。
【0174】
つぎに、ステップS2710においておこなわれた認証がOKだったか否か、すなわち、ステップS2709:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて実行された認証処理の結果が、認証が許可されたか否かを判断する(ステップS2711)。認証がOKではない場合(ステップS2711:No)は、ステップS2719へ移行する。
【0175】
ステップS2711において、認証がOKであった場合(ステップS2711:Yes)は、ステップS2709:Yesにおいて受信された認証情報にカード番号が含まれているか否かを判断する(ステップS2712)。ステップS2709:Yesにおいて受信された認証情報にカード番号が含まれていない場合(ステップS2712:No)は、ステップS2709:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて、該当する口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上であるか否かを判断する(ステップS2713)。
【0176】
ステップS2713において、該当する口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上である場合(ステップS2713:Yes)は、ステップS2716へ移行する。一方、ステップS2713において、該当する口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上ではない場合(ステップS2713:No)は、ステップS2719へ移行する。
【0177】
ステップS2712において、ステップS2709:Yesにおいて受信された認証情報にカード番号が含まれている場合(ステップS2712:Yes)は、外部決済サーバ132に対してカード決済要求を送信する(ステップS2714)。そして、外部決済サーバ132に対して送信したカード決済要求に対して、外部決済サーバ132におけるカード決済がOKであることを示す応答があったか否か(外部決済サーバ132が外部決済サーバ132におけるカード決済が可能であるOKを示す応答を返したか否か)を判断する(ステップS2715)。
【0178】
ステップS2715において、外部決済サーバ132に対して送信したカード決済要求に対して、外部決済サーバ132がOKを返した場合(ステップS2715:Yes)は、ステップS2716へ移行する。一方、外部決済サーバ132に対して送信したカード決済要求に対して、外部決済サーバ132がOKを返していない(外部決済サーバ132が外部決済サーバ132におけるカード決済が不可能であるNGを示す応答を返した)場合(ステップS2715:No)は、ステップS2719へ移行する。
【0179】
ステップS2716においては、認証処理の結果に基づいて、決済を実行する(ステップS2716)。ステップS2716においては、たとえば、ステップS2713:Yesを経由した場合は、利用者の口座と店舗の口座との間における資金移動をおこなうことによって決済を実行する。また、ステップS2716においては、たとえば、ステップS2715:Yesを経由した場合は、外部決済サーバ132との間で通信をおこない、外部決済サーバ132における決済処理の結果を取得することによって決済を実行する。
【0180】
その後、ステップS2709:Yesにおいて受信された認証情報の送信元となる利用者端末装置110に対して、ステップS2716において実行された決済の結果を示す決済結果通知を送信して(ステップS2717)、一連の処理を終了する。
【0181】
また、ステップS2717においては、取引情報テーブル500における、該当する取引情報の状況フラグを「完了」に更新する。ステップS2717において更新される状況フラグは、「処理中」および「完了」のみを示すのではなく、たとえば、後述するステップS2719のように、一連の処理がエラーで終了した場合などは「エラー」を示すものであってもよい。
【0182】
一方、ステップS2709において、ステップS2708において取引情報を送信した結果、利用者端末装置110から送信された認証情報を受信していない場合(ステップS2709:No)は、ステップS2708において取引情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS2718)。所定時間が経過していない場合(ステップS2718:No)は、ステップS2709へ戻る。
【0183】
ステップS2718において、ステップS2708において取引情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS2718:Yes)は、利用者によって認証されなかった、あるいは、通信エラーなどが発生したと判断し、処理の終了を報知したりエラー報知をおこなったりなどの所定のエラー処理をおこなって(ステップS2719)、一連の処理を終了する。
【0184】
ステップS2719においては、たとえば、ステップS2713:Noを経由した場合は、該当する口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上ではないために決済ができないことを示すエラーメッセージを、ステップS2709:Yesにおいて受信された認証情報の送信元となる利用者端末装置110に対して送信するなどのエラー処理をおこなう。
【0185】
また、ステップS2719においては、たとえば、ステップS2715:Noを経由した場合は、外部決済サーバ132が外部決済サーバ132におけるカード決済が不可能であることを示すエラーメッセージを、ステップS2709:Yesにおいて受信された認証情報の送信元となる利用者端末装置110に対して送信するなどのエラー処理をおこなう。
【0186】
ステップS2705において、利用者端末装置110から取引番号および利用者端末装置IDを受信していない場合(ステップS2705:No)は、ステップS2704において取引番号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS2720)。ステップS2704において取引番号を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS2720:No)は、ステップS2705へ戻る。ステップS2704において取引番号を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS2720:Yes)は、ステップS2719へ移行する。
【0187】
(利用者端末装置110の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110の処理手順について説明する。図28は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110の処理手順を示すフローチャートである。
【0188】
図28のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110は、取引番号が入力されたか否かを判断する(ステップS2801)。取引番号の入力は、たとえば、店舗端末装置120によって表示されたQRコード1210を、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるカメラ208を用いて読み取ることによっておこなうことができる。取引番号は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるキーボード205を操作することによって、取引番号を示す数値を直接入力してもよい。
【0189】
ステップS2801において、取引番号が入力されていない場合(ステップS2801:No)は、入力されるまで待機する。取引番号が入力された場合(ステップS2801:Yes)は、決済仲介サーバ131に対して、入力された取引番号および当該取引番号が入力された利用者端末装置IDを送信する(ステップS2802)。
【0190】
つぎに、ステップS2802において取引番号を送信した結果、決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信したか否かを判断する(ステップS2803)。決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信していない場合(ステップS2803:No)は、受信するまで待機する。
【0191】
ステップS2803においては、ステップS2802において取引番号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断し、ステップS2802において取引番号を送信してから所定時間が経過しても決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信していない場合はエラーが発生したと判断し、所定のエラー処理をおこなうようにしてもよい。この場合、たとえば、「再度QRコード1210の読み取りをおこなってください。」などのメッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
【0192】
ステップS2803において、ステップS2802において取引番号を送信した結果、決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信した場合(ステップS2803:Yes)は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、ステップS2803:Yesにおいて受信された取引情報を表示する(ステップS2804)。
【0193】
つぎに、本人確認情報の入力を受け付けるまで待機し(ステップS2805:No)、本人確認情報が入力された場合(ステップS2805:Yes)は、取引番号および本人確認情報の送信指示があったか否かを判断する(ステップS2806)。取引番号および本人確認情報の送信指示がない場合(ステップS2806:No)は、当該送信指示があるまで待機する。取引番号および本人確認情報の送信指示があった場合(ステップS2806:Yes)は、認証情報を生成し(ステップS2807)、決済仲介サーバ131に対して、生成された認証情報を送信する(ステップS2808)。
【0194】
そして、決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信したか否かを判断する(ステップS2809)。決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信した場合(ステップS2809:Yes)は、受信された決済結果通知に基づいて決済結果を報知して(ステップS2810)、一連の処理を終了する。
【0195】
ステップS2809において、決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信していない場合(ステップS2809:No)は、ステップS2808において認証情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS2811)。ステップS2808において認証情報を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS2811:No)は、ステップS2809へ戻る。
【0196】
ステップS2811において、ステップS2808において認証情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS2811:Yes)は、決済が完了したことを確認するように促すメッセージを報知して(ステップS2812)、一連の処理を終了する。ステップS2812においては、たとえば、「決済が正しく完了したことを確認してください。」や「店舗端末装置120に表示される決済結果画面を確認してください。」などのメッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
【0197】
このように、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100においては、以下の機能によって、従来の決済方法による問題を解決することができる。すなわち、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100による決済に際しては、店舗が表示したQRコード1210を利用者端末装置110を用いて読み取ることによって決済をおこなうことにより、クレジットカードや当該クレジットカードの情報を読み取る専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる。
【0198】
店舗においては、商品やサービスの金額などが日々変動することが想定されるため、バッチ処理によってあらかじめURLアドレスまたはQRコード1210を生成しておくことはできない。このため、従来の決済方法では、日々変動する商品やサービスに関しては、QRコード1210を用いた決済方法を適用し、決済を簡略化することが困難であった。これに対し、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、利用者が購入しようとするその商品やサービスについて、店舗が、その場で(リアルタイムに)、決済仲介サーバ131にURLアドレスまたはQRコード1210の生成を依頼することができる。
【0199】
また、商品やサービスを提供する店舗は、商品やサービスを提供する(決済をおこなう)その場で、入金状況を確認してから商品を手渡したいという要望がある。近年、個人情報の不正利用が横行しているため、利用者は自分の個人情報を店舗に知らせたくないという要望を持っている。そして、店舗店頭での決済においては、店舗は、商品やサービスを提供する(決済をおこなう)その場で入金を確認すれば十分であり、利用者(購入者)がだれであるかを知る必要はないという現状があった。
【0200】
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、決済仲介サーバ131はリアルタイム(即時)に決済状況を店舗に通知し、店舗側は決済仲介サーバ131から通知された情報によって利用者の個人情報を確認することなく入金状況と商品の情報が確認できる。これにより、利用者の個人情報を店舗に通知することなく、商品やサービスを提供する(決済をおこなう)その場において店舗に対して入金状況を確認させることができる。
【0201】
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を実際に運用する際、決済仲介サーバ131から複数の決済結果通知(入金確認メールなど)が送信され、手続きをおこなった順番と入金確認メールが店舗端末装置120において受信される順番とが異なる(輻輳・前後して到着する)ことが想定される。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、決済仲介サーバ131から通知された情報に基づいて店舗側が実際の商品と入金確認メールとのつき合わせが容易にできるので、商品授受に際しての混乱を防止することができる。
【0202】
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用して、利用者が商品売買などのために店舗へ送金する方法での決済をおこなう場合、以下の(1−1)〜(1−13)の手順で決済がおこなわれる。
【0203】
(1−1)利用者は、店舗に決済方法を通知する。具体的には、たとえば、「デビット決済」、「外部決済サーバ132によるクレジット決済」などのように、決済方法を口頭で指定することによって決済方法を通知することができる。
(1−2)店舗は、あらかじめログイン済みの店舗端末装置120から、決済にかかる支払金額(送金額)を入力し、決済仲介サーバ131に通知する。
(1−3)決済仲介サーバ131は、取引番号を採番し、取引情報テーブル500に取引番号と送金先口座番号、支払金額(送金額)を保存する。
(1−4)決済仲介サーバ131は、店舗端末装置120に取引番号を通知する。
(1−5)店舗端末装置120は、取引番号を可視化する。具体的には、たとえば、取引番号を示すQRコード1210を表示したり、印刷することによって可視化する。また、具体的には、たとえば、取引番号そのものを表示したり、印刷することによって可視化する。
(1−6)利用者は、利用者端末装置110を用いて取引番号を入力する。具体的には、たとえば、店舗端末装置120が表示するQRコード1210を、利用者端末装置110を用いて読み取ることによって取引番号を入力する。あるいは、具体的には、たとえば、店舗端末装置120が表示する取引番号を、利用者端末装置110に対して直接手入力することによって、取引番号を入力する。
(1−7)利用者端末装置110は、決済仲介サーバ131にアクセスし、取引番号を通知する。
(1−8)決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110に対して、送金先の店舗に関する情報と支払金額(送金額)を通知する。
(1−9)利用者端末装置110は、送金先の店舗に関する情報(店舗名など)や支払金額(送金額)を表示する。
(1−10)利用者は、利用者端末装置110を介して通知される情報に問題がないことを確認し、パスワードやサインなどの本人確認情報を入力する。
(1−11)利用者端末装置110は、決済仲介サーバ131に対して本人確認情報を通知し、決済仲介サーバ131は通知された本人確認情報に問題がないことを確認する。
(1−12)決済仲介サーバ131は、口座情報間で資金移動(送金)をおこなう(あるいは、カード会員番号などの情報を使って外部決済サーバ132に決済を依頼する)。
(1−13)決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110、および、店舗端末装置120のすくなくとも一方に、取引が完了したことを通知する。
【0204】
上記のように、実施の形態1の決済システム100における決済に際しては、本人確認情報の入力の処理が設けられているが、本人確認情報の入力の処理は、かならずしもおこなうものではない。たとえば、「あらかじめ店舗が信用できる」かつ「少額(所定金額未満)の決済である」ような場合は、本人確認情報の入力を省略し、店舗名と金額とを確認した後に「OK」キーを操作するだけの手続きとしてもよい。また、本人確認情報の入力に加えて、利用者端末装置110から認証情報を受信する手続きや、当該受信された認証情報に基づく認証処理などを省略してもよい。
【0205】
上述した実施の形態1の決済システム100においては、たとえば、取引番号送信部804によって送信された取引番号を示すQRコード1210を店舗端末装置120に表示し、当該QRコード1210を用いて決済をおこなうようにしたが、これに限るものではない。この発明にかかる上述した実施の形態1の決済システム100においては、店舗端末装置120から利用者端末装置110に対して取引番号を渡すことができればよい。
【0206】
具体的には、たとえば、QRコード1210に代えて、あるいは加えて、マイクロソフトタグなどと称されるHCCB(High Capacity Color Barcode)を用いてもよい。また、具体的には、たとえば、取引番号を口頭で伝えたり、赤外線通信などの無線通信を利用して伝達したりしてもよい。
【0207】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、利用者の利用者端末装置110と店舗の店舗端末装置120とが接続可能な決済仲介サーバ131が、利用者が店舗へ支払う支払金額を店舗端末装置120から受信し、受信された支払金額に対して取引番号を生成し、生成された取引番号と、支払金額および店舗端末装置IDとを関連付けて所定の記憶媒体に記憶するとともに生成された取引番号を店舗端末装置120へ送信する。そして、決済仲介サーバ131は、送信された取引番号および当該取引番号が入力された利用者端末装置IDを、当該利用者端末装置110から受信し、受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを所定の記憶媒体から抽出し、抽出された支払金額および店舗端末装置IDにかかる店舗の情報を含む取引情報を利用者端末装置110へ送信する。また、決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110から取引情報に対する認証情報を受信し、受信された認証情報に基づいて決済を実行し、決済が実行されたことをすくなくとも利用者端末装置110および店舗端末装置120のいずれかに通知することを特徴としている。
【0208】
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、クレジットカードやデビットカードなどの専用のカード類、およびこれらのカード類の情報を読み取る専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる。小規模な店舗など、クレジットカードやデビットカードなどの現金に代わる決済手段による決済のための専用端末を設置していない店舗は、現金に代わる決済ができないために販売の機会を逸していることがあったが、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、大規模な設備投資をおこなうことなく現金に代わる決済が実現できるため、店舗における販売機会を増やすことができる。また、利用者は、現金に代わる決済ができるため、多額の現金を持ち歩かなくても、希望する商品やサービスを希望するときに入手することができる。
【0209】
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、たとえばクレジットカードやデビットカードなどの現金に代わる決済手段を用いて、これらの決済手段を用いて決済をおこなうことによる高い利便性を維持しつつ、利用者の個人情報が店舗(の店員)などの第三者に知られることなく対面販売方式での決済をおこなうことができる。これによって、高い利便性を維持しつつ現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
【0210】
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110から取引情報に対する認証情報を受信し、受信された認証情報に基づいて認証処理をおこない、認証処理がおこなわれた場合に、決済を実行することを特徴としている。
【0211】
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、利用者端末装置110から受信された取引情報に対する認証情報に基づいて決済をおこなうことにより、決済をおこなうことができる利用者を限定し、現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
【0212】
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120は、決済仲介サーバ131から送信された取引番号を表示する表示手段を備え、利用者端末装置110は、店舗端末装置120の表示手段に表示された取引番号を入力する入力手段を備えたことを特徴としている。
【0213】
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、たとえば、スマートフォンなどの汎用的な装置を用いて店舗端末装置120や利用者端末装置110を実現することができるので、決済システム100を利用する店舗や利用者に、設備を整えるための過剰な負担をかけることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる。
【0214】
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、利用者が携帯型電話機などとして日常使用している利用者端末装置110を用いて、当該利用者端末装置110に対して暗証番号の入力操作をおこなうため、店舗(の店員)などの第三者に暗証番号を盗み見られる(読み取られる)おそれが少なくなる。これによって、高い利便性を維持しつつ現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
【0215】
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、万一、利用者端末装置を紛失した場合にも、再発行の手続きが不要であるため、利用者に対して負担をかけることがない。また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、支払に際して本人確認をおこなうことができるため、万一、紛失した(あるいは盗難された)利用者端末装置が利用(悪用)されることを防止することができる。
【0216】
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、セキュリティ性を重視した運用、あるいは、利便性を重視した運用、などのように目的に応じた運用方法を、適宜、選択することができる。具体的には、たとえば、決済金額や商品の性質(たとえば、換金性が高い商品であるかどうか、など)に応じて、セキュリティ性よりも利便性を重視し、本人確認を省略するなどのように、運用方法を柔軟に変更することができる。
【0217】
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、あらかじめ設けられた利用者の口座から店舗の口座へ支払金額の資金移動をおこなうことによって決済を実行することを特徴としている。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、即時決済を実行することができる。
【0218】
((実施の形態2))
(決済システム100の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図29は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を構成する各部の機能的構成を示すブロック図である。
【0219】
利用者端末装置110は、決済サーバから送信された取引番号を表示する表示部110bを備えている。店舗端末装置120は、利用者端末装置110の表示部110bに表示された取引番号を入力する入力部120bを備えている。
【0220】
図29において、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における決済仲介サーバ131の各機能は、支払意思情報受信部2901と、取引番号生成部802と、記憶部803と、取引番号送信部804と、取引番号受信部805と、抽出部806と、取引情報送信部807と、認証情報受信部808と、認証処理部809と、決済実行部810と、通知部811と、によって実現される。
【0221】
この発明にかかる実施の形態2の決済仲介サーバ131の各機能を実現する支払意思情報受信部2901、取引番号生成部802、記憶部803、取引番号送信部804、取引番号受信部805、抽出部806、取引情報送信部807、認証情報受信部808、認証処理部809、決済実行部810および通知部811は、決済仲介サーバ131および外部決済サーバ132を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0222】
支払意思情報受信部2901は、利用者から店舗への支払意思に関する支払意思情報を利用者端末装置110から受信する。支払意思情報は、利用者から店舗への支払意思があることを示し、支払意思がある利用者の利用者端末装置110を特定可能な情報(たとえば、利用者端末装置ID)を含んでいる。
【0223】
支払意思情報受信部2901における支払意思情報の受信に先立って、利用者は、利用者端末装置110に対して所定の入力操作をおこなうことによって、利用者から店舗への支払意思があることを示す情報を入力し、入力された情報の送信をおこなう。具体的には、利用者は、たとえば、利用者端末装置110における決済支援アプリケーションを実行し、所定の表示画面(図40を参照)を表示させ、当該所定の表示画面にしたがって操作をおこなうことによって支払意思情報を送信する。
【0224】
取引番号生成部802は、支払意思情報受信部2901によって受信された支払意思情報に対して取引番号を生成する。取引番号生成部802は、支払意思情報受信部2901によって支払意思情報が受信されるごとに取引番号を生成する。取引番号は、決済システム100を利用しておこなわれた各決済を特定可能な情報であって、たとえば、支払金額受信部801によって支払金額情報が受信された順番を示す通し番号によって実現することができる。あるいは、取引番号は、たとえば、支払金額受信部801によって支払金額情報が受信された日時に基づいて生成されるものであってもよい。
【0225】
記憶部803は、上述した実施の形態1と同様に、取引番号生成部802によって生成された取引番号と利用者端末装置IDとを関連付けて記憶する。記憶部803は、取引番号生成部802によって生成された取引番号と、支払意思情報受信部2901によって受信された支払意思情報に含まれる利用者端末装置IDとを関連付けて、取引情報テーブル500に記憶する。また、記憶部803は、取引番号生成部802によって取引番号が生成されるごとに、当該取引番号と、状況フラグとを関連付けて、取引情報テーブル500に記憶する。
【0226】
取引番号送信部804は、取引番号生成部802によって生成された取引番号を利用者端末装置110へ送信する。取引番号送信部804は、取引番号生成部802によって取引番号が生成されるごとに、取引番号生成部802によって生成された取引番号を、利用者端末装置110へ送信する。
【0227】
利用者端末装置110は、取引番号送信部804によって送信された取引番号を受信した場合、受信した取引番号を可視化して出力する。利用者端末装置110は、たとえば、取引番号送信部804によって送信された取引番号を示すQRコード1210を生成し、生成されたQRコード1210を利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示することによって取引番号を可視化する。
【0228】
利用者端末装置110は、取引番号を示すQRコード1210を出力する際に、取引番号送信部804によって送信された取引番号に加えて、当該取引番号を読み取った店舗端末装置120に、読み取った取引番号および店舗端末装置IDを決済仲介サーバ131(のURL)に対して送信させるアプリケーションソフト(以下、実施の形態1と同様に、「決済支援アプリケーションソフト」という)を含むQRコード1210を出力してもよい。この決済支援アプリケーションソフトは、決済システム100を利用する店舗端末装置120にあらかじめインストールされているものであってもよい。
【0229】
あるいは、利用者端末装置110は、たとえば、取引番号送信部804によって送信された取引番号を示す数値(数字)情報を、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示することによって、取引番号を可視化してもよい。また、あるいは、利用者端末装置110は、たとえば、取引番号送信部804によって送信された取引番号を示すQRコード1210や数値(数字)情報を、利用者端末装置110に無線あるいは有線接続されたプリンタを介してプリント出力することによって、取引番号を可視化してもよい。
【0230】
この実施の形態2において、店舗端末装置120は、利用者端末装置110が可視化した取引番号の入力を受け付け、入力を受け付けた取引番号および当該取引番号の入力を受け付けた店舗端末装置120の店舗端末装置IDを決済仲介サーバ131に対して送信する。店舗端末装置120において利用者端末装置110が可視化した取引番号の入力を受け付け、店舗端末装置IDを送信する方法については、たとえば、以下の(iv)、(v)あるいは(vi)の3つのパターンが想定される。
【0231】
(iv)
一つめのパターンは、店舗端末装置120に、当該店舗端末装置120において取引番号の入力を受け付けた場合に、入力を受け付けた取引番号および店舗端末装置IDを決済仲介サーバ131(のURL)に対して送信させるアプリケーションソフト(以下「決済支援アプリケーションソフト」という)を搭載しておく。店舗(の店員)は、決済支援アプリケーションソフトを起動して、利用者端末装置110のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。また、決済支援アプリケーションソフトは、決済金額(売上金額)を入力させる表示画面を表示させ、当該表示画面にしたがって決済金額の入力を受け付ける。そして、決済支援アプリケーションソフトは、読み取られたQRコードに含まれる取引番号および決済金額を、決済仲介サーバ131に対して送信する。送信先となる決済仲介サーバ131のアドレスは、決済支援アプリケーションソフトとともにあらかじめ店舗端末装置120にインストールされていてもよいし、ディスプレイ204に表示されたQRコードにURLとして含まれていてもよい。
【0232】
(v)
二つめのパターンは、店舗端末装置120に、QRコードの読み取りソフトをあらかじめ搭載しておく。利用者は、QRコードの読み取りソフトを起動して、利用者端末装置110のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。読み取られたQRコードには、決済仲介サーバ131のURLが含まれている。QRコードの読み取りソフトは、読み取ったQRコードに含まれるURLを抽出するとともに、決済支援アプリケーションソフト(ブラウザ)を起動して、起動された決済支援アプリケーションソフトに対して抽出されたURLを渡す。また、決済支援アプリケーションソフトは、決済金額(売上金額)を入力させる表示画面を表示させ、当該表示画面にしたがって決済金額の入力を受け付ける。そして、決済支援アプリケーションソフトは、QRコードの読み取りソフトから渡されたURL、すなわち決済仲介サーバ131にアクセスし、取引番号や決済金額を送信する。このアクセスに際して、決済支援アプリケーションソフトは、当該決済仲介サーバ131に対して、店舗端末装置IDをHTTPリクエストのヘッダ情報として送信する。
【0233】
(vi)
三つ目のパターンは、店舗端末装置120に、QRコードの読み取りソフトをあらかじめ搭載しておく。利用者は、QRコードの読み取りソフトを起動して、利用者端末装置110のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。読み取られたQRコードには、決済仲介サーバ131のURLが含まれている。QRコードの読み取りソフトは、読み取ったQRコードに含まれるURLを抽出するとともに、決済支援アプリケーションソフト(ブラウザ)を起動して、起動された決済支援アプリケーションソフトに対して抽出されたURLを渡す。また、決済支援アプリケーションソフトは、決済金額(売上金額)を入力させる表示画面を表示させ、当該表示画面にしたがって決済金額の入力を受け付ける。決済支援アプリケーションソフトは、QRコードの読み取りソフトから渡されたURL、すなわち決済仲介サーバ131にアクセスし、取引番号、決済金額および該当する店舗端末装置IDを決済仲介サーバ131に対して送信する。
【0234】
また、店舗端末装置120は、取引番号の入力を受け付けるとともに、支払金額の入力を受け付ける。支払金額は、店舗(の店員)が、取引番号の入力を受け付けた店舗端末装置120に対して入力操作をおこなうことによって入力することができる(たとえば、図40−5を参照)。
【0235】
取引番号受信部805は、取引番号送信部804によって送信された取引番号、利用者が店舗へ支払う支払金額、および、当該取引番号が入力された店舗端末装置IDを受信する。抽出部806は、取引番号受信部805によって受信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを記憶部803から抽出する。抽出部806は、取引番号受信部805によって取引番号が受信された場合に、取引情報テーブル500を参照して、取引番号受信部805によって受信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する。
【0236】
抽出部806は、取引番号受信部805によって取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを受信した場合、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグに基づいて、利用者端末装置IDを抽出するか否かを判断し、判断結果に応じて、利用者端末装置110から送信された取引番号受信部805によって取引番号、支払金額および店舗端末装置IDに対応する利用者端末装置IDを抽出する。
【0237】
たとえば、抽出部806は、取引番号受信部805によって取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを受信した日時が、該当する取引番号に対応する取引情報登録日時から所定時間以内である場合に、該当する利用者端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する。あるいは、たとえば、抽出部806は、取引番号受信部805によって受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDに関連付けられている状況フラグが「処理中」を示す場合に、該当する利用者端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する。
【0238】
また、たとえば、抽出部806は、取引番号受信部805によって取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを受信した日時が、該当する取引番号に対応する取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、利用者端末装置IDの抽出をおこなわない。あるいは、抽出部806は、たとえば、取引番号受信部805によって受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDに関連付けられている状況フラグが「完了」を示す場合、利用者端末装置IDの抽出をおこなわない。
【0239】
取引情報送信部807は、抽出部806によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および取引番号受信部805によって受信された支払金額を含む取引情報を利用者端末装置110へ送信する。また、取引情報送信部807は、利用者端末装置110へ送信した取引情報に含まれる取引番号と当該取引番号によって特定される送金先口座番号とが関連づけられた状態で、取引情報テーブル500に記憶されるように、取引情報テーブル500に記憶されている情報を更新する。
【0240】
利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、取引情報を受信した場合に、決済支援アプリケーションソフトを実行し、受信された取引情報に基づいて、店舗名などの店舗の情報や支払金額を、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
【0241】
利用者は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された店舗名や支払金額を確認し、決済を実行する場合に本人確認情報を入力する。具体的には、本人確認情報は、たとえば、口座情報テーブル400に登録したパスワードとすることができる。また、具体的には、本人確認情報は、たとえば、口座情報テーブル400に登録した利用者の氏名、暗証番号、カード番号などであってもよい。また、具体的には、本人確認情報は、たとえば、任意に設定される会員番号などであってもよい。さらに、本人確認情報は、上記のパスワード、利用者の氏名、暗証番号、カード番号、会員番号のうちのいずれかであってもよいし、パスワード、暗証番号、会員番号などを2つ以上組み合わせた情報であってもよい。
【0242】
利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、本人確認情報が入力された場合、利用者端末装置110において受信された取引情報に対する認証情報を、決済仲介サーバ131へ送信する。また、利用者端末装置110は、認証情報に加えて、取引番号を送信する。
【0243】
認証情報受信部808は、利用者端末装置110から、取引情報に対する認証情報を受信する。抽出部806は、認証情報受信部808によって受信された認証情報とともに利用者端末装置110から送信された取引番号に基づいて、取引情報を抽出する。認証処理部809は、抽出部806によって抽出された支払金額および利用者端末装置IDにかかる利用者の情報に基づいて、当該利用者の認証処理をおこなう。また、認証処理部809は、認証情報受信部808によって受信された認証情報に基づいて認証処理をおこなう。
【0244】
認証処理部809は、認証情報受信部808によって受信された認証情報を受信した場合、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグに基づいて、認証処理をおこなうか否かを判断し、判断結果に基づいて認証処理をおこなう。たとえば、決済仲介サーバ131は、認証情報を受信した日時が、該当する認証情報に対応する取引情報登録日時から所定時間以内である場合に、受信された認証情報に基づいた認証処理をおこなう。あるいは、たとえば、決済仲介サーバ131は、受信した認証情報に関連付けられている状況フラグが「処理中」を示す場合に、受信された認証情報に基づいた認証処理をおこなう。
【0245】
また、たとえば、決済仲介サーバ131は、認証情報を受信した日時が、該当する認証情報に対応する取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、認証処理をおこなわない。また、たとえば、決済仲介サーバ131は、受信された認証情報に関連付けられている状況フラグが「完了」を示す場合、認証処理をおこなわない。
【0246】
(決済システム100の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100の処理手順について説明する。図30、図31、図32、図33、図34、図35、図36、図37、図38および図39は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100の処理手順を示す説明図である。
【0247】
図30、図31、図32、図33、図34、図35、図36、図37、図38および図39において、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済に際しては、利用者端末装置110から決済仲介サーバ131に対して、支払意思情報を送信する(図30および図39における矢印3000を参照)。
【0248】
決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110から支払意思情報を受信すると、取引番号を生成する。そして、生成された取引番号と受信された利用者端末装置IDとを関連付けて取引情報テーブル500に記憶する(図31における矢印3100を参照)。そして、決済仲介サーバ131は、生成された取引番号を、支払意思情報の送信元となる利用者端末装置110に対して送信する(図32および図39における矢印3200を参照)。
【0249】
利用者端末装置110は、決済仲介サーバ131から送信された取引番号を受信すると、受信された取引番号を示すQRコード1210を生成し、生成されたQRコード1210を表示する(図33における矢印3300を参照)。店舗(の店員)は、利用者端末装置110において表示されたQRコード1210を読み取ることによって、店舗端末装置120に取引番号を入力する(図34における矢印3400を参照)。
【0250】
店舗端末装置120は、QRコード1210を読み取ることによって入力された取引番号を、決済仲介サーバ131に送信する(図35および図39における矢印3500を参照)。店舗端末装置120は、取引番号に加えて、支払金額および当該店舗端末装置120の店舗端末装置IDを決済仲介サーバ131に送信する。支払金額は、店舗端末装置120による取引番号、支払金額および店舗端末装置IDの送信に先立って、たとえば、店舗(の店員)によって入力される。取引番号と支払金額とは、どちらが先に入力されるものであってもよい。
【0251】
決済仲介サーバ131は、店舗端末装置120から送信された取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを受信すると、受信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する(図36における矢印3610を参照)。そして、決済仲介サーバ131は、受信された支払金額および店舗端末装置IDにかかる店舗の情報を含む取引情報を利用者端末装置110へ送信する(図36および図39における矢印3620を参照)。
【0252】
また、決済仲介サーバ131は、店舗端末装置120から送信された取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを受信すると、受信された取引番号と当該取引番号によって特定される送金先口座番号とが関連づけられた状態で、取引情報テーブル500に記憶されるように、取引情報テーブル500に記憶されている情報を更新する。
【0253】
決済仲介サーバ131は、店舗端末装置120から送信された取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを受信した場合、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグに基づいて、該当する利用者端末装置IDを抽出するか否かを判断し、判断結果に応じて、店舗端末装置120から送信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを抽出する。
【0254】
決済仲介サーバ131は、たとえば、店舗端末装置120から送信された取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを受信した日時が、該当する取引番号に対応する取引情報登録日時から所定時間以内である場合に、該当する利用者端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する。あるいは、決済仲介サーバ131は、たとえば、決済仲介サーバ131は、受信した取引番号、支払金額および店舗端末装置IDに関連付けられている状況フラグが「処理中」を示す場合に、該当する利用者端末装置IDを、取引情報テーブル500から抽出する。
【0255】
また、決済仲介サーバ131は、たとえば、店舗端末装置120から送信された取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを受信した日時が、該当する取引番号に対応する取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、利用者端末装置IDの抽出をおこなわない。また、決済仲介サーバ131は、たとえば、受信した取引番号に関連付けられている状況フラグが「完了」を示す場合に、利用者端末装置IDの抽出をおこなわない。
【0256】
利用者端末装置110は、取引情報を受信すると、受信された取引情報に基づいて、店舗名などの店舗の情報や支払金額を表示する。利用者は、店舗名や支払金額を確認し、決済を実行する場合に本人確認情報を入力する。利用者端末装置110は、本人確認情報が入力されると、利用者端末装置110において受信された取引情報に対する認証情報を、決済仲介サーバ131へ送信する(図37および図39における矢印3700を参照)。
【0257】
決済仲介サーバ131は、認証情報を受信すると、受信された認証情報に基づいて認証処理をおこない、認証処理の結果に基づいて決済を実行する。決済の実行に際しては、口座情報テーブル400に記憶されている情報に基づいて、口座間における資金移動をおこなうことによって、決済仲介サーバ131において決済を実行する。また、決済の実行に際しては、適宜、外部決済サーバ132と通信をおこなうことによって、決済システム100における決済の一部を外部決済サーバ132において実行するようにしてもよい。
【0258】
クレジットカードによる信用決済を仲介する場合、たとえば、口座情報テーブル400においてあらかじめ登録されているカード番号および暗証番号を用いて処理をおこなうことができる。また、クレジットカードによる信用決済を仲介する場合、たとえば、本人確認情報を入力するタイミングで利用者に対して入力させた暗証番号を用いて処理をおこなってもよい。
【0259】
具体的には、たとえば、利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)によって、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、本人確認情報に加えてカード番号の入力を求める画面を表示する。決済実行部810は、認証情報受信部808において、ディスプレイ204に表示された画面にしたがって入力された本人確認情報およびカード番号を含む認証情報を受信した場合、外部決済サーバ132に対してカード決済要求を送信する。このカード決済要求は、外部決済サーバ132における信用決済を要求する利用者のカード番号と支払金額とを含む。
【0260】
また、決済仲介サーバ131は、認証情報を受信した場合、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグに基づいて、認証処理をおこなうか否かを判断し、判断結果に基づいて認証処理をおこなう。たとえば、決済仲介サーバ131は、認証情報を受信した日時が、該当する認証情報に対応する取引情報登録日時から所定時間以内である場合に、受信された認証情報に基づいた認証処理をおこなう。あるいは、たとえば、決済仲介サーバ131は、受信した認証情報に関連付けられている状況フラグが「処理中」を示す場合に、受信された認証情報に基づいた認証処理をおこなう。
【0261】
また、たとえば、決済仲介サーバ131は、認証情報を受信した日時が、該当する認証情報に対応する取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、認証処理をおこなわない。また、たとえば、決済仲介サーバ131は、受信された認証情報に関連付けられている状況フラグが「完了」を示す場合、認証処理をおこなわない。
【0262】
その後、決済仲介サーバ131は、決済を実行した結果を示す決済結果通知を、すくなくとも利用者端末装置110および店舗端末装置120のいずれかに送信する(図38および図39における矢印3810、3820を参照)。これによって、決済が完了したことを、利用者あるいは店舗に案内することができる。利用者端末装置110のみ、あるいは店舗端末装置120のみに決済結果通知を送信する場合、受信した一方(たとえば利用者)が他方(たとえば店員)に対して、受信された決済結果通知を見せるような決済システム100の運用としてもよい。決済仲介サーバ131は、決済結果通知を、利用者端末装置110および店舗端末装置120の両方に送信してもよい。
【0263】
(利用者端末装置110の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110の表示画面例について説明する。図40−1、図40−2および図40−3は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110の表示画面例を示す説明図である。
【0264】
図40−1において、表示画面4100は、利用者名および当該利用者に支払意思がある意思表示をおこなわせる「OK」キーを表示する。表示画面4100において、「OK」キーが操作された場合、利用者端末装置110は、表示画面4100に表示されている利用者名によって特定される利用者に支払意思があることを示す支払意思情報を、決済仲介サーバ131に送信する。
【0265】
図40−2において、表示画面4200は、利用者名、取引番号および取引番号を示すQRコード1210を表示する。取引番号を示すQRコード1210は、たとえば、利用者端末装置110を実現するスマートフォンにおいて生成される。あるいは、取引番号を示すQRコード1210は、たとえば、決済仲介サーバ131において生成されたものであってもよい。表示画面4200は、表示画面4100において「OK」キーが操作され、決済仲介サーバ131において生成された取引番号を受信した際に、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。
【0266】
図40−3において、表示画面4300は、利用者名、利用店舗名および支払金額を表示する。また、表示画面4300は、暗証番号を入力するための数字キーや「OK」キーを表示する。利用者は、表示画面2000に表示されたこれらのキーを操作することによって暗証番号を入力することができる。
【0267】
(店舗端末装置120の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120の表示画面例について説明する。図40−4および図40−5は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120の表示画面例を示す説明図である。
【0268】
図40−4において、表示画面4400は、店舗名および枠画像を表示する。枠画像は、読み取り対象とするQRコード1210の位置や大きさ(店舗端末装置120とQRコード1210との距離)などを案内する。表示画面4400は、たとえば、「下記枠内にQRコードをかざしてください」など、読み取り対象とするQRコード1210の位置や大きさ(店舗端末装置120とQRコード1210との距離)などを案内するメッセージを表示してもよい。表示画面4400は、店舗端末装置120において決済支援アプリケーションソフトが起動された際に、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。
【0269】
図40−5において、表示画面4500は、店舗名や支払金額を表示する。表示画面4500は、支払金額の入力に際して、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。表示画面4500において、店舗名はあらかじめ表示され、支払金額は店舗(の店員)によって入力される。また、表示画面4500は、支払金額を入力するための数字キーや「OK」キーを表示する。店舗(の店員)は、表示画面4500に表示されたこれらのキーを操作することによって支払金額を入力することができる。
【0270】
表示画面4400と表示画面4500とは、いずれを先に表示してもよい。すなわち、店舗端末装置120において決済支援アプリケーションソフトが起動された際に、表示画面4500を表示し、支払金額が入力された後に表示画面4400を表示するようにしてもよい。
【0271】
決済システム100において、上記の表示画面2200、2400、4100、4200、4300、4400、4500は、表示画面4100→表示画面4200→表示画面4300→表示画面2400→表示画面4400→表示画面4500→表示画面2200の順に表示される。
【0272】
(利用者端末装置110の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110の処理手順について説明する。図41は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110の処理手順を示すフローチャートである。図41のフローチャートに示した処理は、利用者端末装置110において決済支援アプリケーションが起動されている状態において実行される。
【0273】
図41のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110は、支払意思情報の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS4101)。支払意思情報の入力を受け付けていない場合(ステップS4101:No)は、支払意思情報の入力を受け付けるまで待機する。
【0274】
ステップS4101において、支払意思情報の入力を受け付けた場合(ステップS4101:Yes)は、入力を受け付けた支払意思情報の送信指示があったか否かを判断する(ステップS4102)。支払意思情報の送信指示がない場合(ステップS4102:No)は、支払意思情報の送信指示があるまで待機する。
【0275】
一方、ステップS4102において、支払意思情報の送信指示があった場合(ステップS4102:Yes)は、決済仲介サーバ131に対して、ステップS4101:Yesにおいて入力を受け付けた支払意思情報を送信する(ステップS4103)。そして、支払意思情報を送信した結果、決済仲介サーバ131から送信された取引番号を受信したか否かを判断する(ステップS4104)。
【0276】
ステップS4104において、決済仲介サーバ131から送信された取引番号を受信した場合(ステップS4104:Yes)は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、受信された取引番号を表示する(ステップS4105)。その後、決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信したか否かを判断する(ステップS4106)。決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信していない場合(ステップS4106:No)は、受信するまで待機する。
【0277】
ステップS4106においては、ステップS4105において取引番号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断し、ステップS4105において取引番号を送信してから所定時間が経過しても決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信していない場合はエラーが発生したと判断し、所定のエラー処理をおこなうようにしてもよい。この場合、たとえば、「もう一度最初から処理をおこなってください。」などのメッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
【0278】
ステップS4106において、ステップS4105において取引番号を表示した結果、決済仲介サーバ131から送信された取引情報を受信した場合(ステップS4106:Yes)は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、ステップS4106:Yesにおいて受信された取引情報を表示する(ステップS4107)。
【0279】
つぎに、本人確認情報の入力を受け付けるまで待機し(ステップS4108:No)、本人確認情報の入力を受け付けた場合(ステップS4108:Yes)は、取引番号および本人確認情報の送信指示があったか否かを判断する(ステップS4109)。取引番号および本人確認情報の送信指示がない場合(ステップS4109:No)は、当該送信指示があるまで待機する。取引番号および本人確認情報の送信指示があった場合(ステップS4109:Yes)は、認証情報を生成し(ステップS4110)、決済仲介サーバ131に対して、生成された認証情報を送信する(ステップS4111)。
【0280】
そして、決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信したか否かを判断する(ステップS4112)。決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信した場合(ステップS4112:Yes)は、受信された決済結果通知に基づいて決済結果を報知して(ステップS4113)、一連の処理を終了する。
【0281】
ステップS4112において、決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信していない場合(ステップS4112:No)は、ステップS4111において認証情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS4114)。ステップS4111において認証情報を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS4112:No)は、ステップS4112へ戻る。
【0282】
ステップS4114において、ステップS4111において認証情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS4114:Yes)は、決済が完了したことを確認するように促すメッセージを報知して(ステップS4115)、一連の処理を終了する。ステップS4115においては、たとえば、「決済が正しく完了したことを確認してください。」や「店舗端末装置120に表示される決済結果画面を確認してください。」などのメッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
【0283】
ステップS4104において、決済仲介サーバ131から送信された取引番号を受信していない場合(ステップS4104:No)は、ステップS4103において支払意思情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS4116)。ステップS4103において支払意思情報を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS4116:No)は、ステップS4104へ戻る。
【0284】
一方、ステップS4116において、ステップS4103において支払意思情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS4116:Yes)は、エラーが発生したと判断し、所定のエラー処理をおこなう(ステップS4117)。ステップS4117においては、たとえば、「もう一度最初から処理をおこなってください。」などのメッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
【0285】
(決済仲介サーバ131の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における決済仲介サーバ131の処理手順について説明する。図42は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における決済仲介サーバ131の処理手順を示すフローチャートである。
【0286】
図42のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110から送信された支払意思情報を受信したか否かを判断する(ステップS4201)。利用者端末装置110から送信された支払意思情報を受信していない場合(ステップS4201:No)は、受信するまで待機する。
【0287】
ステップS4201において、利用者端末装置110から送信された支払意思情報を受信した場合(ステップS4201:Yes)は、取引番号を生成し(ステップS4202)、生成された取引番号を記憶する(ステップS4203)。ステップS4203においては、ステップS4202において生成された取引番号と支払意思情報の送信元となる利用者端末装置IDとを関連付けて、取引情報テーブル500に記憶する。そして、ステップS4201:Yesにおいて受信された支払意思情報の送信元となる利用者端末装置110に対して、ステップS4202において生成された取引番号を送信する(ステップS4204)。
【0288】
つぎに、店舗端末装置120から、取引番号および店舗端末装置IDを受信したか否かを判断する(ステップS4205)。取引番号および店舗端末装置IDを受信した場合(ステップS4205:Yes)は、受信された取引番号および店舗端末装置IDに基づいて、取引情報テーブル500を参照し、該当する利用者端末装置IDを抽出する(ステップS4206)。
【0289】
そして、ステップS4206において抽出された利用者端末装置IDに基づいて、取引情報テーブル500を更新する(ステップS4207)。ステップS4207においては、ステップS4206において抽出された支払金額および店舗端末装置IDに基づいて、取引情報を生成するとともに、利用者端末装置110から送信された取引番号と、当該取引番号によって特定される送金先口座番号とが関連づけられた状態で、取引情報テーブル500に記憶されるように、取引情報テーブル500に記憶されている情報を更新する。
【0290】
また、ステップS4207においては、受信された取引番号および利用者端末装置IDに基づいて、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグを参照し、取引情報テーブル500を更新するか否かを判断する。具体的に、ステップS4207においては、たとえば、取引情報テーブル500における取引情報登録日時を参照し、現在日時が、取引情報テーブル500における取引情報登録日時から所定時間以内に含まれる日時である場合に、取引情報テーブル500を更新する。あるいは、具体的に、ステップS4207においては、たとえば、取引情報テーブル500における状況フラグを参照し、取引情報テーブル500における状況フラグが「処理中」を示す場合に、取引情報テーブル500を更新する。
【0291】
また、具体的に、ステップS4207においては、たとえば、取引情報テーブル500における取引情報登録日時を参照し、現在日時が、取引情報テーブル500における取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、取引情報テーブル500を更新せず、一連の処理を終了してもよい。あるいは、具体的に、ステップS4207においては、たとえば、取引情報テーブル500における状況フラグを参照し、取引情報テーブル500における状況フラグが「完了」を示す場合、取引情報テーブル500を更新せず、一連の処理を終了してもよい。
【0292】
つぎに、ステップS4206において抽出された利用者端末装置IDに該当する利用者端末装置110に対して、生成された取引情報を送信する(ステップS4208)。そして、ステップS4208において取引情報を送信した結果、利用者端末装置110から送信された認証情報を受信したか否かを判断する(ステップS4209)。利用者端末装置110から送信された認証情報を受信した場合(ステップS4209:Yes)は、受信された認証情報に基づいて認証処理を実行する(ステップS4210)。
【0293】
ステップS4210においては、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて、取引情報テーブル500から対応する取引情報を抽出し、抽出された取引情報に関する認証処理を実行する。また、ステップS4210においては、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて、取引情報テーブル500における取引情報登録日時および状況フラグを参照し、認証処理を実行するか否かを判断する。
【0294】
具体的に、ステップS4210においては、たとえば、取引情報テーブル500における取引情報登録日時を参照し、現在日時が、取引情報テーブル500における取引情報登録日時から所定時間以内に含まれる日時である場合に、認証処理を実行する。あるいは、具体的に、ステップS4210においては、たとえば、取引情報テーブル500における状況フラグを参照し、取引情報テーブル500における状況フラグが「処理中」を示す場合に、認証処理を実行する。
【0295】
また、具体的に、ステップS4210においては、たとえば、取引情報テーブル500における取引情報登録日時を参照し、現在日時が、取引情報テーブル500における取引情報登録日時から所定時間以上経過した日時である場合、認証処理を実行せず、一連の処理を終了してもよい。あるいは、具体的に、ステップS4210においては、たとえば、取引情報テーブル500における状況フラグを参照し、取引情報テーブル500における状況フラグが「完了」を示す場合、認証処理を実行せず、一連の処理を終了してもよい。
【0296】
つぎに、ステップS4210においておこなわれた認証がOKだったか否か、すなわち、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて実行された認証処理の結果が、認証が許可されたか否かを判断する(ステップS4211)。認証がOKではない場合(ステップS4211:No)は、ステップS4219へ移行する。
【0297】
ステップS4211において、認証がOKであった場合(ステップS4211:Yes)は、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報にカード番号が含まれているか否かを判断する(ステップS4212)。ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報にカード番号が含まれていない場合(ステップS4212:No)は、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて、該当する口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上であるか否かを判断する(ステップS4213)。
【0298】
ステップS4213において、該当する口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上である場合(ステップS4213:Yes)は、ステップS4216へ移行する。一方、ステップS4213において、該当する口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上ではない場合(ステップS4213:No)は、ステップS4219へ移行する。
【0299】
ステップS4212において、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報にカード番号が含まれている場合(ステップS4212:Yes)は、外部決済サーバ132に対してカード決済要求を送信する(ステップS4214)。そして、外部決済サーバ132に対して送信したカード決済要求に対して、外部決済サーバ132におけるカード決済がOKであることを示す応答があったか否か(外部決済サーバ132が外部決済サーバ132におけるカード決済が可能であるOKを示す応答を返したか否か)を判断する(ステップS4215)。
【0300】
ステップS4215において、外部決済サーバ132に対して送信したカード決済要求に対して、外部決済サーバ132がOKを返した場合(ステップS4215:Yes)は、ステップS4216へ移行する。一方、外部決済サーバ132に対して送信したカード決済要求に対して、外部決済サーバ132がOKを返していない(外部決済サーバ132が外部決済サーバ132におけるカード決済が不可能であるNGを示す応答を返した)場合(ステップS4215:No)は、ステップS4219へ移行する。
【0301】
ステップS4216においては、認証処理の結果に基づいて、決済を実行する(ステップS4216)。ステップS4216においては、たとえば、ステップS4213:Yesを経由した場合は、利用者の口座と店舗の口座との間における資金移動をおこなうことによって決済を実行する。また、ステップS4216においては、たとえば、ステップS4215:Yesを経由した場合は、外部決済サーバ132との間で通信をおこない、外部決済サーバ132における決済処理の結果を取得することによって決済を実行する。
【0302】
そして、認証処理の結果に基づいて、決済を実行する(ステップS4216)。その後、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報の送信元となる利用者端末装置110に対して、ステップS4216において実行された決済の結果を示す決済結果通知を送信して(ステップS4217)、一連の処理を終了する。
【0303】
また、ステップS4217においては、取引情報テーブル500における、該当する取引情報の状況フラグを「完了」に更新する。ステップS4217において更新される状況フラグは、「処理中」および「完了」のみを示すのではなく、たとえば、後述するステップS4219のように、一連の処理がエラーで終了した場合などは「エラー」を示すものであってもよい。
【0304】
一方、ステップS4209において、ステップS4208において取引情報を送信した結果、利用者端末装置110から送信された認証情報を受信していない場合(ステップS4209:No)は、ステップS4208において取引情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS4218)。所定時間が経過していない場合(ステップS4218:No)は、ステップS4209へ戻る。
【0305】
ステップS4218において、ステップS4208において取引情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS4218:Yes)は、利用者によって認証されなかった、あるいは、通信エラーなどが発生したと判断し、処理の終了を報知したりエラー報知をおこなったりなどの所定のエラー処理をおこなって(ステップS4219)、一連の処理を終了する。
【0306】
ステップS4219においては、たとえば、ステップS4213:Noを経由した場合は、該当する口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上ではないために決済ができないことを示すエラーメッセージを、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報の送信元となる利用者端末装置110に対して送信するなどのエラー処理をおこなう。
【0307】
また、ステップS4219においては、たとえば、ステップS4215:Noを経由した場合は、外部決済サーバ132が外部決済サーバ132におけるカード決済が不可能であることを示すエラーメッセージを、ステップS4209:Yesにおいて受信された認証情報の送信元となる利用者端末装置110に対して送信するなどのエラー処理をおこなう。
【0308】
ステップS4205において、店舗端末装置120から取引番号および店舗端末装置IDを受信していない場合(ステップS4205:No)は、ステップS4204において取引番号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS4220)。ステップS4204において取引番号を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS4220:No)は、ステップS4205へ戻る。ステップS4204において取引番号を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS4220:Yes)は、ステップS4219へ移行する。
【0309】
(店舗端末装置120の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120の処理手順について説明する。図43は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120の処理手順を示すフローチャートである。
【0310】
図43のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120は、取引番号が入力されたか否かを判断する(ステップS4301)。ステップS4301においては、たとえば、利用者端末装置110によって表示されたQRコード1210を、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるカメラ208を用いて読み取ることによって、取引番号の入力をおこなうことができる。あるいは、ステップS4301においては、たとえば、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるキーボード205を操作することによって、取引番号を示す数値を直接入力してもよい。
【0311】
ステップS4301において、取引番号が入力されていない場合(ステップS4301:No)は、取引番号が入力されるまで待機する。一方、取引番号が入力された場合(ステップS4301:Yes)は、支払金額が入力されているか否かを判断する(ステップS4302)。支払金額が入力されていない場合(ステップS4302:No)は、ステップS4302へ戻る。
【0312】
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100において、支払金額の入力は、取引番号の入力を受け付ける前であってもよく、取引番号の入力を受け付けた後であってもよい。取引番号の入力を受け付けた後に支払金額の入力を受け付ける場合、ステップS4302においては、表示画面4500における「OK」キーが操作されたか否かを判断するようにしてもよい。
【0313】
ステップS4302において、支払金額が入力されている場合(ステップS4302:Yes)は、決済仲介サーバ131に対して、入力された取引番号、支払金額および当該取引番号が入力された店舗端末装置120の店舗端末装置IDを送信する(ステップS4303)。
【0314】
そして、図42におけるステップS4217において決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信したか否かを判断する(ステップS4304)。決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信した場合(ステップS4304:Yes)は、受信された決済結果通知に基づいて決済結果を報知して(ステップS4305)、一連の処理を終了する。
【0315】
ステップS4304において、決済仲介サーバ131から送信された決済結果通知を受信していない場合(ステップS4304:No)は、ステップS4303において取引番号および店舗端末装置IDを送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS4306)。ステップS4303において取引番号および店舗端末装置IDを送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS4306:No)は、ステップS4303へ戻る。
【0316】
ステップS4306において、ステップS4303において取引番号および店舗端末装置IDを送信してから所定時間が経過した場合(ステップS4306:Yes)は、決済が完了したことを確認するように促すメッセージを報知して(ステップS4307)、一連の処理を終了する。ステップS4307においては、たとえば、「決済が正しく完了したことを確認してください。」や「店舗端末装置120に表示される決済結果画面を確認してください。」などのメッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
【0317】
(既存技術との比較)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の決済システム100を利用した決済方法と、既存技術による決済方法とを比較して説明する。この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用して、利用者が商品売買などのために店舗へ送金する方法での決済をおこなう場合、以下の(2−1)〜(2−12)の手順で決済がおこなわれる。
【0318】
(2−1)利用者は、店舗に対して、決済方法を通知する。具体的には、たとえば、「デビット決済」「外部決済サーバ132によるクレジット決済」などのように、決済方法を口頭で指定することによって決済方法を通知することができる。
(2−2)店舗は、あらかじめ、決済システム100にログイン済みの店舗端末装置120から、支払金額(送金額)を入力する。
(2−3)利用者は、利用者端末装置110を用いて決済仲介サーバ131にログインし、支払意思を通知する。具体的には、たとえば、表示画面4100における「OK」キーを操作するなどのように、利用者が意図的に操作することをトリガとして、利用者端末装置110から支払意思情報が送信されるようにする。
(2−4)決済仲介サーバ131は、取引番号を採番し、取引情報テーブル500に保存した後、利用者端末装置110に取引番号を通知する。
(2−5)利用者端末装置110は、決済仲介サーバ131から受信された取引番号を可視化する。具体的には、たとえば、取引番号を示すQRコード1210を表示したり、印刷することによって可視化する。また、具体的には、たとえば、取引番号そのものを表示したり、印刷したりすることによって可視化する。
(2−6)店舗は、店舗端末装置120を用いて取引番号を入力する。具体的には、たとえば、利用者端末装置110が表示するQRコード1210を、店舗端末装置120を用いて読み取ることによって取引番号を入力する。あるいは、具体的には、たとえば、利用者端末装置110が表示する取引番号を、店舗端末装置120に対して直接手入力することによって、取引番号を入力する。
(2−7)決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110に対して、送金先の店舗に関する情報と支払金額(送金額)を通知する
(2−8)利用者端末装置110は、送金先の店舗に関する情報と支払金額(送金額)を表示する。
(2−9)利用者は、利用者端末装置110を介して通知される情報に問題ないことを確認し、パスワードやサインなどの本人確認情報を入力する。
(2−10)利用者端末装置110は、決済仲介サーバ131に対して本人確認情報を通知し、決済仲介サーバ131は通知された本人確認情報に問題ないことを確認する(この際、必要に応じて、適宜外部決済サーバ132に問い合わせをおこない、本人確認情報に問題がないことを確認する)。
(2−11)決済仲介サーバ131は、口座情報間で資金移動(送金)をおこなう(あるいは、カード会員番号などの情報を使って外部決済サーバ132に決済を依頼する)。
(2−12)決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110、および、店舗端末装置120のすくなくとも一方に、取引が完了したことを通知する。
【0319】
上記(2−1)〜(2−12)の手順のうち、(2−7)〜(2−11)の手順は、たとえば、利用者が店舗を信頼しており確認の必要がないと判断した場合などに、省略することができる。また、上記(2−1)〜(2−12)の手順のうち、(2−9)における本人確認情報の入力手順を省略し、(2−8)において表示された店舗名と支払金額とを確認して、単に「OK」キーを操作するための手続としてもよい。
【0320】
(既存技術「サーバ型電子マネー」)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の決済システム100を利用した決済方法に関する既存技術について説明する。この発明にかかる実施の形態の決済システム100を利用した決済方法に関する既存技術として、たとえば、「サーバ型電子マネー」が存在する。「サーバ型電子マネー」は、インターネットの仮想店舗に匿名で決済するためのシステムであって、具体的には、たとえばBitCashやWebMoneyなどのサービスが存在する。「サーバ型電子マネー」による決済方法での決済をおこなう場合、以下の(3−1)〜(3−10)の手順で決済がおこなわれる。
【0321】
(3−1)利用者は電子マネー管理サーバにて電子マネーを購入する。(クレジットカード番号・購入金額などを通知する)
(3−2)電子マネー管理サーバは外部決済サーバ132に支払いを依頼する。(クレジットカード番号・購入金額などを通知する)
(3−3)外部決済サーバ132は電子マネー管理サーバに支払い結果を通知する。
(3−4)電子マネー管理サーバはIDを採番し、電子マネー管理テーブルにIDと残高を登録する。
(3−5)電子マネー管理サーバはIDを利用者に通知する。
(3−6)利用者は、インターネット上の仮想店舗にて支払う際に、IDを通知する。
(3−7)インターネット上の仮想店舗は電子マネー管理サーバにIDと支払金額を通知する。
(3−8)電子マネー管理サーバはIDを元に電子マネー残高を減算する。
(3−9)電子マネー管理サーバはインターネット上の仮想店舗に支払いが完了したことを通知する。
(3−10)インターネット上の仮想店舗は利用者に支払いが完了したことを通知する。
クレジットカード決済ではなく、コンビニエンスストアにて購入することも可能。
【0322】
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法は、上記の既存技術「サーバ型電子マネー」による決済方法に対して、以下の(A)および(B)の相違点を備えている。
【0323】
(A)既存技術「サーバ型電子マネー」に用いる「ID」は、恒久的な番号であるが、この発明にかかる実施の形態の決済システム100を利用した決済方法における「取引番号」は、一過性とされている。既存技術「サーバ型電子マネー」による決済方法においては、仮に、「ID」が第三者に知れ渡ってしまった場合、残高が残っているかぎ悪用される恐れがある。
【0324】
これに対し、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法における「取引番号」は、一過性のものであるため、既にその取引が成立済みであれば他人に知れ渡ってしまっても悪用される恐れがないという利点を備えている。
【0325】
また、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法における「取引番号」の採番時間は、取引情報テーブル500に保有するようにしてもよい。これによって、ある一定期間経過後は「取引番号」を無効とすることができ、セキュリティをより一層高めることができる。
【0326】
(B)既存技術「サーバ型電子マネー」による決済方法においては、仮想店舗から電子マネー管理サーバにIDを通知してから電子マネー管理サーバが残高を減算するまでの間に、利用者が承認をおこなう手続きが存在しない。このため、仮想店舗が本来の支払金額とは異なった金額を電子マネー管理サーバに送信してしまった場合、利用者は、本来の支払金額とは異なる決済を拒否することができないという問題があった。
【0327】
これに対し、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法においては、利用者は、利用者端末装置110において支払金額を確認することができるため、万一、支払金額の誤登録があった場合は支払金額を確認する時点において拒否することができる。
【0328】
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100は、対面販売方式でおこなう決済における利用を想定している。上述した既存技術「サーバ型電子マネー」による決済方法(仮想店舗)では、すべての処理が自動化されているため支払金額の間違いは発生しにくいが、対面販売方式でおこなう決済では、実際の店舗(実店舗)における支払金額の入力操作をともなうために決済処理をおこなう店員の打ち間違いなどによって支払金額の間違いが一定の頻度で発生することが考えられる。
【0329】
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法においては、利用者端末装置110において支払金額を確認することができる機能は必須であり、この機能によって店員の打ち間違いなどによる間違った支払金額による決済がおこなわれることを効果的に防止することができる。
【0330】
(既存技術「ワンタイムデビット」)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法に関する既存技術について説明する。この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法に関する既存技術として、たとえば、「ワンタイムデビット」が存在する。「ワンタイムデビット」は、インターネットを利用した決済サービスであって、具体的には、たとえば株式会社ジャパンネット銀行によって提供されている。「ワンタイムデビット」による決済方法での決済をおこなう場合、以下の(4−1)〜(4−9)の手順で決済がおこなわれる。
【0331】
(4−1)利用者は、利用者端末装置110を用いて、電子マネー管理サーバにログインし、会員番号の採番を依頼する。
(4−2)電子マネー管理サーバは、会員番号を採番し、会員番号管理テーブルに利用者の口座番号と会員番号を登録する。
(4−3)電子マネー管理サーバは、採番した会員番号を利用者端末装置110に通知する
(4−4)利用者は、利用者端末装置110を用いて、インターネット上の仮想店舗にて支払いをする際に、会員番号を入力する。
(4−5)仮想店舗は、通常のクレジット取引と同様に、入力された会員番号をクレジット決済ネットワークに通知する。
(4−6)クレジット決済ネットワークは、通常のクレジット取引と同様に、電子マネー管理サーバに対して支払金額分の支払いが可能であるかを確認する。
(4−7)電子マネー管理サーバは、クレジット決済ネットワークから受領した会員番号に基づいて口座番号を判定し、該当する口座番号から支払金額分の支払いが可能であるか否かを判定し、支払金額分の金額を電子マネー残高から減算する。
(4−8)決済結果(口座間の資金移動の結果)は、クレジット決済ネットワークを介して、インターネット上の仮想店舗に通知される。
(4−9)インターネット上の仮想店舗は、利用者端末装置110に対して、支払いが完了したことを通知する。
【0332】
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法は、上記の既存技術「ワンタイムデビット」による決済方法に対して、以下の相違点を備えている。
【0333】
既存技術「ワンタイムデビット」による決済方法では、当該決済システム100への加盟店が、クレジットカードの審査を受ける必要があり、加盟時における手続きが煩わしいという問題があった。また、既存技術「ワンタイムデビット」による決済方法では、加盟店が、クレジットカードネットワークと接続する専用の店舗端末装置120を設置する必要があり、事前の設備投資が必要であるという問題があった。
【0334】
また、既存技術「ワンタイムデビット」による決済方法では、売り上げがあるごとに、クレジットカードネットワークを利用する中間手数料、すなわち、加盟店がクレジット会社に支払う手数料が発生するという現状があった。
【0335】
また、既存技術「ワンタイムデビット」による決済方法では、「クレジット決済ネットワークで処理に時間がかかった場合、ワンタイムデビット側で対処できない。」、「対面販売方式の店舗に適用するには、クレジット決済ネットワークの運用ルールに制限されるため、既存技術の範囲では解決できない。」、「支払い意思確認、および、本人確認の処理はクレジット決済ネットワークの運用ルールに制限されるため、事実上認証手段として「3Dセキュア」以外は選べない。」などの不具合が利用者に対して生じていた。
【0336】
これに対し、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法においては、認証にかかる処理は、電子マネーを管理する決済仲介サーバ131のサービス範囲内であるため、決済仲介サーバ131が適切な認証手段を選ぶことによって、上記の不具合を解消することができる。なお、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済方法においては、たとえば、「視覚障害者は声紋認証とする」などのように、利用者側が適切な認証手段を選択することが可能とされている。
【0337】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100は、利用者の利用者端末装置110と店舗の店舗端末装置120とが接続可能な決済サーバが、利用者端末装置110から支払意思情報を受信し、受信された支払意思情報に対して取引番号を生成し、生成された取引番号と利用者端末装置IDとを関連付けて所定の記憶媒体に記憶するとともに生成された取引番号を利用者端末装置110へ送信する。そして、決済仲介サーバ131は、利用者端末装置110へ送信された取引番号、支払金額および店舗端末装置IDを当該店舗端末装置120から受信し、受信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを抽出し、抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報などに基づいて決済を実行し、決済が実行されたことをすくなくとも利用者端末装置110および店舗端末装置120のいずれかに通知することを特徴としている。
【0338】
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100によれば、クレジットカードやデビットカードなどの専用のカード類、およびこれらのカード類の情報を読み取る専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる。
【0339】
また、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100によれば、たとえばクレジットカードやデビットカードなどの現金に代わる決済手段を用いて、これらの決済手段を用いて決済をおこなうことによる高い利便性を維持しつつ、利用者の個人情報が店舗(の店員)などの第三者に知られることなく対面販売方式での決済をおこなうことができる。これによって、高い利便性を維持しつつ現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
【0340】
また、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100は、取引番号、支払金額および店舗端末装置IDなどの決済にかかる情報などに基づいて利用者の認証処理をおこない、認証処理がおこなわれた場合に、決済を実行することを特徴としている。この発明にかかる実施の形態2の決済システム100によれば、認証情報に基づいて決済をおこなうことにより、決済をおこなうことができる利用者を限定し、現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
【0341】
また、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100は、抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および受信された支払金額を含む取引情報を利用者端末装置110へ送信し、送信された取引情報に対する認証情報を利用者端末装置110から受信し、受信された認証情報に基づいて認証処理をおこなうことを特徴としている。
【0342】
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100によれば、利用者の情報や支払金額などを当該利用者が確認してから認証処理がおこなわれる。これによって、現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
【0343】
なお、この実施の形態1、2で説明した決済方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0344】
以上のように、この発明にかかる決済サーバ、決済システム、決済方法および決済プログラムは、現金に代わる決済手段を用いておこなう決済に用いられる決済サーバ、決済システム、決済方法および決済プログラムに有用であり、特に、現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済に用いられる決済サーバ、決済システム、決済方法および決済プログラムに適している。
【符号の説明】
【0345】
100 決済システム
110 利用者端末装置
110a 入力部
110b 表示部
120 店舗端末装置
120a 表示部
120b 入力部
131 決済仲介サーバ
132 外部決済サーバ
801 支払金額受信部
802 取引番号生成部
803 記憶部
804 取引番号送信部
805 取引番号受信部
806 抽出部
807 取引情報送信部
808 認証情報受信部
809 認証処理部
810 決済実行部
811 通知部
2901 支払意思情報受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の利用者端末装置と店舗の店舗端末装置とが接続可能な決済サーバであって、
前記利用者が前記店舗へ支払う支払金額を前記店舗端末装置から受信する支払金額受信手段と、
前記支払金額受信手段によって受信された支払金額に対して取引番号を生成する取引番号生成手段と、
前記取引番号生成手段によって生成された取引番号と、前記支払金額および前記店舗端末装置の店舗端末装置IDとを関連付けて所定の記憶媒体に記憶する記憶手段と、
前記取引番号生成手段によって生成された取引番号を前記店舗端末装置へ送信する取引番号送信手段と、
前記取引番号送信手段によって送信された取引番号、および当該取引番号が入力された利用者端末装置IDを、当該利用者端末装置から受信する取引番号受信手段と、
前記取引番号受信手段によって受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを前記所定の記憶媒体から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された支払金額および店舗端末装置IDにかかる店舗の情報を含む取引情報を前記利用者端末装置へ送信する取引情報送信手段と、
前記利用者端末装置から、前記取引情報に対する認証情報を受信する認証情報受信手段と、
前記認証情報受信手段によって受信された認証情報に基づいて決済を実行する決済実行手段と、
前記決済実行手段によって決済が実行されたことをすくなくとも前記利用者端末装置および前記店舗端末装置のいずれかに通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とする決済サーバ。
【請求項2】
前記認証情報受信手段によって受信された認証情報に基づいて認証処理をおこなう認証処理手段を備え、
前記決済実行手段は、前記認証処理手段によって前記認証処理がおこなわれた場合に、決済を実行することを特徴とする請求項1に記載の決済サーバ。
【請求項3】
前記店舗端末装置は、前記決済サーバから送信された取引番号を表示する表示手段を備え、
前記利用者端末装置は、前記店舗端末装置の表示手段に表示された取引番号を入力する入力手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の決済サーバ。
【請求項4】
利用者の利用者端末装置と店舗の店舗端末装置とが接続可能な決済サーバであって、
前記利用者から前記店舗への支払意思に関する支払意思情報を前記利用者端末装置から受信する支払意思情報受信手段と、
前記支払意思情報受信手段によって受信された支払意思情報に対して取引番号を生成する取引番号生成手段と、
前記取引番号生成手段によって生成された取引番号と、前記利用者端末装置の利用者端末装置IDとを関連付けて所定の記憶媒体に記憶する記憶手段と、
前記取引番号生成手段によって生成された取引番号を前記利用者端末装置へ送信する取引番号送信手段と、
前記取引番号送信手段によって送信された取引番号、前記利用者が前記店舗へ支払う支払金額、および当該取引番号が入力された店舗端末装置IDを、当該店舗端末装置から受信する取引番号受信手段と、
前記取引番号受信手段によって受信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを前記所定の記憶媒体から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および前記取引番号受信手段によって受信された情報に基づいて決済を実行する決済実行手段と、
前記決済実行手段によって決済が実行されたことをすくなくとも前記利用者端末装置および前記店舗端末装置のいずれかに通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とする決済サーバ。
【請求項5】
前記抽出手段によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および前記取引番号受信手段によって受信された情報に基づいて、当該利用者の認証処理をおこなう認証処理手段を備え、
前記決済実行手段は、前記認証処理手段によって前記認証処理がおこなわれた場合に、決済を実行することを特徴とする請求項4に記載の決済サーバ。
【請求項6】
前記抽出手段によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および取引番号受信手段によって受信された支払金額を含む取引情報を前記利用者端末装置へ送信する取引情報送信手段と、
前記利用者端末装置から、前記取引情報に対する認証情報を受信する認証情報受信手段と、
を備え、
前記認証処理手段は、前記認証情報受信手段によって受信された認証情報に基づいて認証処理をおこなうことを特徴とする請求項5に記載の決済サーバ。
【請求項7】
前記利用者端末装置は、前記決済サーバから送信された取引番号を表示する表示手段を備え、
前記店舗端末装置は、前記利用者端末装置の表示手段に表示された取引番号を入力する入力手段を備えたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の決済サーバ。
【請求項8】
前記決済実行手段は、あらかじめ設けられた前記利用者の口座から前記店舗の口座へ支払金額の資金移動をおこなうことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の決済サーバ。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一つに記載の決済サーバ、前記利用者端末装置および前記店舗端末装置とから構成されることを特徴とする決済システム。
【請求項10】
利用者の利用者端末装置と店舗の店舗端末装置とが接続可能な決済サーバがおこなう決済方法であって、
前記利用者が前記店舗へ支払う支払金額を前記店舗端末装置から受信する支払金額受信工程と、
前記支払金額受信工程によって受信された支払金額に対して取引番号を生成する取引番号生成工程と、
前記取引番号生成工程によって生成された取引番号と、前記支払金額および前記店舗端末装置IDとを関連付けて登録する登録工程と、
前記取引番号生成工程によって生成された取引番号を前記店舗端末装置へ送信する取引番号送信工程と、
前記取引番号送信工程によって送信された取引番号、および当該取引番号が入力された利用者端末装置IDを、当該利用者端末装置から受信する取引番号受信工程と、
前記取引番号受信工程によって受信された取引番号に対応する支払金額および店舗端末装置IDを抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された支払金額および店舗端末装置IDにかかる店舗の情報を含む取引情報を前記利用者端末装置へ送信する取引情報送信工程と、
前記利用者端末装置から、前記取引情報に対する認証情報を受信する認証情報受信工程と、
前記認証情報受信工程によって受信された認証情報に基づいて決済を実行する決済実行工程と、
前記決済実行工程によって決済が実行されたことをすくなくとも前記利用者端末装置および前記店舗端末装置のいずれかに通知する通知工程と、
を含んだことを特徴とする決済方法。
【請求項11】
利用者の利用者端末装置と店舗の店舗端末装置とが接続可能な決済サーバがおこなう決済方法であって、
前記利用者から前記店舗への支払意思に関する支払意思情報を前記利用者端末装置から受信する支払意思情報受信工程と、
前記支払意思情報受信工程によって受信された支払意思情報に対して取引番号を生成する取引番号生成工程と、
前記取引番号生成工程によって生成された取引番号と、前記利用者端末装置IDとを関連付けて登録する登録工程と、
前記取引番号生成工程によって生成された取引番号を前記利用者端末装置へ送信する取引番号送信工程と、
前記取引番号送信工程によって送信された取引番号、前記利用者が前記店舗へ支払う支払金額、および当該取引番号が入力された店舗端末装置IDを、当該店舗端末装置から受信する取引番号受信工程と、
前記取引番号受信工程によって受信された取引番号に対応する利用者端末装置IDを抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された利用者端末装置IDにかかる利用者の情報および前記取引番号受信工程によって受信された情報に基づいて決済を実行する決済実行工程と、
前記決済実行工程によって決済が実行されたことをすくなくとも前記利用者端末装置および前記店舗端末装置のいずれかに通知する通知工程と、
を含んだことを特徴とする決済方法。
【請求項12】
請求項10または11に記載の決済方法をコンピュータが実行することを特徴とする決済プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40−1】
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【図40−2】
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【図40−3】
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【図40−4】
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【図40−5】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公開番号】特開2011−210171(P2011−210171A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79570(P2010−79570)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】