説明

油中水型乳化組成物

【課題】 保存安定性及び使用感に優れた高含水油中水型乳化組成物の提供。
【解決手段】 (A)酸性ムコ多糖類;
(B)親油性ソルビタン系界面活性剤;及び(C)親水性非イオン界面活性剤;を含有し、水相成分量が80質量%以上である油中水型乳化組成物。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬や化粧料製剤等として有用な油中水型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油の中に水の粒子が含まれる油中水型(W/O型)エマルションはその機能性の面で水中油型(O/W型)エマルションに比べ、外相の油が塗布後に皮膚上で膜を形成し、そのためバリアー機能を有し皮膚上保護、保湿や柔軟性の維持など、様々な点で優れていることが知られている。しかし、外相が油であるW/O型エマルションではクリーム塗布時にベタツキが感じられ、油っぽいなどの使用感においての欠点や、低温における品質の安定性などでいくつかの問題点があった。
【0003】そうした中、保存安定性についてはこれまでに、油分の量を増やしたり、粘度を高めるなどの方法で保存安定性を改良しているが、その効果はいまだに十分とはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保存安定性及び使用感に優れた高含水油中水型乳化組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために検討を重ねた結果、酸性ムコ多糖類と、乳化の際に用いる界面活性剤に親油性のソルビタン系活性剤とHLB10以上の非イオン界面活性剤とを組み合わせることで、使用感・保存安定性ともに優れた乳化組成物を得ることができ、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(A)酸性ムコ多糖類;
(B)親油性ソルビタン系界面活性剤;及び(C)親水性非イオン界面活性剤;を含有し、水相成分量が80質量%以上であることを特徴とする油中水型乳化組成物を提供する。
【0007】また、本発明は、酸性ムコ多糖類とレシチンとを併用することでも、使用感・保存安定性ともに優れた乳化組成物を得ることができ、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明はまた、(A)酸性ムコ多糖類;及び(D)レシチン;を含有し、水相成分量が80質量%以上であることを特徴とする油中水型乳化組成物を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】(A)酸性ムコ多糖類本発明の油中水型(W/O型)乳化組成物の水相に含まれる酸性ムコ多糖類は、平均分子量が好ましくは1,000〜10,000,000、より好ましくは1,000〜100,000である。具体的には、非硫酸化ムコ多糖類、例えばヒアルロン酸及びコンドロイチン;非硫酸化ムコ多糖類の硫酸化物及びこれらの塩;硫酸化ムコ多糖類たとえばカラギーナンやダービリア抽出物;コンドロイチンの多硫酸エステル化合物;及びホスホムコ多糖類が挙げられる。硫酸化物の塩を形成する物質としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属などが挙げられ、これらの複数塩も含まれる。コンドロイチンの多硫酸エステル化合物は、コンドロイチンを構成する単糖1分子当たり平均0.5〜5分子、好ましくは平均0.6〜3分子のスルホン酸基を有するのが好ましい。具体的には、ヘパリン、コンドロイチンポリ硫酸と呼ばれるコンドロイチン硫酸Dやコンドロイチン硫酸Eなどのヘパリン類似物質及びケラタンポリ硫酸などのムコ多糖類が挙げられる。これらの中でも、コンドロイチンの多硫酸エステル化合物が好ましく、ヘパリン類似物質、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸及びコンドロイチン硫酸ナトリウムがより好ましく、ヘパリン類似物質が特に好ましい。これらの成分を単独でも、また複数組み合わせて使用してもよい。その配合量は、本発明の組成物全体を基準として、0.01〜3質量%が好ましく、0.3〜3質量%がより好ましい。
(B)親油性ソルビタン系界面活性剤本明細書において、HLBはグリフィンの式により求められる値をいう。
【0009】本発明のW/O型乳化組成物に含まれる親油性のソルビタン系界面活性剤とは、HLBが好ましくは10以下、より好ましくは5以下のソルビタン系界面活性剤である。疎水基原料となる高級脂肪酸は、炭素数12〜22の直鎖又は分岐アルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸である。炭素数12〜18の直鎖アルキル基を有するものが好ましい。具体的にはモノ−、ジ−、トリ−、セスキ−ステアリン酸ソルビタン、モノ−、ジ−、トリ−、セスキ−オレイン酸ソルビタン、モノ−、ジ−、トリ−、セスキ−イソステアリン酸ソルビタンなどが挙げられる。これを単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。その配合量は種類や組み合わせによって異なり、特に限定されるものではないが、好ましくは組成物全体に対して1〜10質量%、さらに好ましくは2〜5質量%が望ましい。
(C)親水性非イオン界面活性剤本発明の(C)成分は、HLBが好ましくは10以上、より好ましくは10〜18.5の非イオン界面活性剤である。一般外用剤、化粧品に配合され、W/O型乳化組成物を形成するHLB10以上の界面活性剤であれば特に限定されることなく使用することができる。具体例としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルが挙げられる。これらを単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。その配合量は種類や組み合わせによって異なり、特に限定されるものではないが、好ましくは製剤全体に対して0.1〜5質量%、さらに好ましくは1〜3質量%が望ましい。
【0010】(B)成分と(C)成分との配合比は、質量比で(B)/(C)=0.1〜100が好ましく、1〜80がより好ましい。(B)成分と(C)成分との配合比がこの範囲内にあると、乳化が容易であり、保存安定性にも優れているので好ましい。
(D)レシチン本発明の油相成分に配合されるレシチンは、天然物および合成物に関わらず使用でき、単独で使用しても2種以上を併用することもできる。レシチンを構成する脂肪酸としては、炭素数12〜22、好ましくは16〜18の直鎖又は分岐アルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸である。特に限定されるものではないが、具体的には、水素添加大豆リン脂質、水酸化大豆リン脂質、水素添加大豆リゾリン脂質などが挙げられる。その配合量については、特に限定されるものではないが、好ましくは0.01〜5質量%で、さらに好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.1〜3質量%、最も好ましくは1〜3質量%が望ましい。
【0011】本発明のW/O型乳化組成物は、通常上記(A)〜(C)成分又は上記(A)及び(D)に加えて、油分及び水を含有する。
【0012】本発明の油相成分に含まれる油分は、一般外用剤、化粧品に配合されるものであり、炭化水素類、油脂類、ロウ類、脂肪酸、高級アルコール、エステル類など、特に限定することなく用いることができ、使用目的に応じて適宜組み合わせて配合することができる。炭化水素類としては、例えば、固形パラフィン、流動パラフィン、スクワラン、合成スクワラン、スクワレン、白色ワセリン、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。油脂類としては、オリーブ油、ホホバ油、大豆油、モクロウなどが挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、ラノリンなどが挙げられる。脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、ウンデシレン酸などの不飽和脂肪酸、イソステアリン酸などの合成脂肪酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ラノリン脂肪酸などの脂肪酸が挙げられる。高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、セラキルアルコール、コッセリルアルコールなどの直鎖アルコール、コレステロール、ジヒドロコレステロール、フィトステロール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコールなどの環状アルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコールなどの合成アルコールなどが挙げられる。エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピルなどが挙げられる。このうち、流動パラフィン、スクワラン、ミツロウ、パルミチン酸、ステアリン酸、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、コレステロール、フィトステロール、ラノリンアルコール、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピルが好ましい。
【0013】本発明の油中水型組成物が(A)及び(D)を必須成分とする場合、一般外用剤、化粧品に配合されるアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤、好ましくは非イオン界面活性剤を、単独で又は2種以上を組み合わせて配合するのが好ましい。
【0014】非イオン界面活性剤としては、HLBが10以下、より好ましくは8以下、さらに好ましくは5以下の親油性非イオン界面活性剤を使用することができる。具体的には、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドテシル硫酸ナトリウム、ヤシアルコールエトキシ硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等があげられる。カチオン界面活性剤としては、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンシルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。これらの界面活性剤の配合量は、その種類や組み合わせによって異なるが、組成物全体に対しては1〜10質量%、好ましくは2〜8質量%が望ましい。
【0015】さらに、本発明のW/O型乳化組成物には、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、一般外用剤、化粧品に用いられる油溶性及び/又は水溶性の薬効成分を配合することができる。例えば、血行促進剤(ビタミンE、アルニカエキス、など)、消炎鎮痛剤(インドメタシン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、、ケトプロフェン、イブプロフェンなど)、抗炎症剤(グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸、ブフェキサマク、アズレン、酸化亜鉛など)、鎮痒剤(クロタミトン、イクタモール、チモール酸など)、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミンなど)、殺菌剤(塩化ベンザルコニウム、トリクロサン、アクリノール、ヒノキチオールなど)、局所麻酔剤(リドカイン、塩酸ジブカインなど)、生薬抽出物(アロエ抽出物、カンゾウ抽出物、シコン抽出物など)、保湿成分(尿素など)、角質溶解剤(サリチル酸、イオウ、ビタミンA酸、レゾルシンなど)、ステロイド剤(酢酸ヒドロコルチゾンなど)の薬効成分を配合することができる。これらの薬効成分の配合量は、組成物の全質量を基準として、好ましくは0.01〜20%、より好ましくは0.1〜10%である。
【0016】また、本発明の水相及び油相には、一般外用剤、化粧品に配合される成分であれば、使用目的に応じて適宜組み合わせて配合することができる。具体的には、保湿剤として、例えば、ベタインエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシルグリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、グルコース、マルトース、キシリトール、ソルビトールなどが挙げられる。増粘剤として、例えば、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヴァーガム、キサンタンガム、ゼラチンなどが挙げられる。pH調整剤として、例えば、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノグリコール、シクロヘキシルアミン、モルフォリン、塩酸、硫酸、リン酸、ホウ酸、クエン酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、氷酢酸、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。さらに、清涼化剤(l−メントール、カンフルなど)、防腐剤(パラベン類、フェノキシエタノール、安息香酸、ソルビン酸など)、金属イオン封鎖剤(EDTAなど)、紫外線吸収剤、分散剤、栄養剤、香料成分(ローズマリー油、セージ油など)、着色剤などを配合することができる。
【0017】本発明は油相と水相とからなり本発明の水相の量、即ち水相成分の量は、80〜95質量%、好ましくは80〜90質量%である。水相成分量がこの範囲内にあると、使用時に油っぽさが生じることなどがなく使用感が良好であり、乳化不良を起こさないので好ましい。
【0018】本発明の油中水型乳化組成物は、油相に水相を加えていく通常の乳化法又は水相に油相を加えていき、O/W型エマルジョンを調製した後、W/O型エマルジョンを調製する転相乳化法によって製造することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明により、良好な使用感と安定性を同時に満足する優れた油中水型乳化組成物を提供することができる。
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0020】下記の表1〜5に示した実施例及び比較例の組成で(A)〜(C)成分を含有する油中水型乳化組成物を調製し、各温度領域における保存安定性及び使用感を評価した。
(油中水型乳化組成物の調製法)水相及び油相を個別に調製し、それぞれを約70℃に加温攪拌し、均一に溶解させた。70℃の温度下でホモミキサーを用いて4000 rpm〜5000 rpmで油相を攪拌しながら、水相成分をゆっくり添加していき、5〜10分間乳化し、油中水型乳化組成物を得た。
(油中水型乳化組成物の保存安定性評価法)油中水型乳化組成物の保存安定性は、調製した乳化組成物をガラス製のスクリューキャップ付きサンプル管に入れ、所定条件下で保存後、状態(外観)を観察し評価した。その際の評価は、下記の5段階で評価し、◎○△を安定なレベルと判断した。(◎:変化なし、○:やや粘度低下、△:粘度低下、▲:極わずかに相分離、×:相分離、−:乳化困難のため乳化組成物が得られず)
(油中水型乳化組成物の使用感評価法)調製した油中水型乳化組成物について、10人のパネラーに対して使用テストを実施した。評価方法は、20℃/50%RHの恒温恒湿下で15分間安静にした後、前腕内側に所定量(0.5mL)の検体を塗布し、塗布時ののびの良さ、肌へのなじみの良さ、塗布後のさっぱり感、べたつき感のなさ、総合評価の5項目について5段階で評点付けし10人の合計点で評価した。各項目の評価基準は、非常に良好:5点、良好:4点、普通:3点、悪い:2点、非常に悪い:1点とし、合計点が下記の5段階で評価し、◎○△を良好な使用感と判断した。(使用感点数評価;◎:合計81点以上、○:71〜80点、△:61〜70点、▲:51〜60点、×:50点以下、−:乳化組成物が得られず評価不可能)
【0021】
【表1】


【0022】
【表2】


【0023】
【表3】


【0024】
【表4】


【0025】
【表5】


【0026】また、上記調製法に従い、下記実施例34〜41の油中水型乳化組成物を調製し、上記評価法において、保存安定性及び使用感を評価したところ、いずれも良好な使用感を示し、かつ各温度領域において安定であった。
【0027】
【表6】


【0028】
【表7】


【0029】
【表8】


【0030】
【表9】


【0031】さらに、下記表10〜13に、(A)及び(D)成分を含有する油中水型乳化組成物を調製し、上記の評価方法に従って各温度領域における保存安定性及び使用感を評価した。
【0032】
【表10】


【0033】
【表11】


【0034】
【表12】


【0035】
【表13】


【0036】また、上記調製法に従い、下記実施例64〜71の油中水型乳化組成物を調製し、上記評価法において、保存安定性及び使用感を評価したところ、いずれも良好な使用感を示し、かつ各温度領域において安定であった。
【0037】
【表14】


【0038】
【表15】


【0039】
【表16】


【0040】
【表17】


【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)酸性ムコ多糖類;
(B)親油性ソルビタン系界面活性剤;及び(C)親水性非イオン界面活性剤;を含有し、水相成分量が80質量%以上であることを特徴とする油中水型乳化組成物。
【請求項2】 (A)酸性ムコ多糖類が、コンドロイチンの多硫酸エステル化合物である請求項1に記載の油中水型乳化組成物。
【請求項3】 親水性非イオン界面活性剤が、HLB10以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルからなる群から選ばれる請求項1又は2に記載の油中水型乳化組成物。
【請求項4】 (A)酸性ムコ多糖類;及び(D)レシチン;を含有し、水相成分量が80質量%以上であることを特徴とする油中水型乳化組成物。
【請求項5】 (A)酸性ムコ多糖類が、コンドロイチンの多硫酸エステル化合物であることを特徴とする請求項4に記載の油中水型乳化組成物。
【請求項6】 (D)レシチンの量が、0.01〜5質量%であることを特徴とする請求項4又は5に記載の油中水型乳化組成物。

【公開番号】特開2001−181180(P2001−181180A)
【公開日】平成13年7月3日(2001.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−367221
【出願日】平成11年12月24日(1999.12.24)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】