説明

波長多重伝送装置、その波長設定方法、および波長多重伝送システム

【課題】光信号変換部の受信波長の設定に際し、ユーザの煩雑な設定を不要とし、信号の開通作業に支障をきたす事態を軽減する。
【解決手段】波長多重伝送装置は、光波長分離部と、光波長分離部の出力側に、分離された各波長の光信号の波長に対応する受信波長を割り当てて接続され、受信波長の光信号を所定の信号に変換する複数の光信号変換部と、波長多重信号の各波長の有無を監視する波長監視部と、波長監視部により監視される波長多重信号の各波長の信号有無状態と、複数の光信号変換部による光信号の受信有無状態とに基づいて、波長監視部により監視される波長多重信号の信号有りの波長のうち光信号変換部の受信波長として未割当の波長を、光波長分離部の出力側に接続され且つ光信号の受信有りの光信号変換部のうち受信波長が未割当の光信号変換部に対する受信波長として割り当てて設定する受信波長設定部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、波長多重伝送装置、その波長設定方法、および波長多重伝送システムに関し、特に光波長分離部の出力側に波長毎にファイバ接続される光受信変換部の受信波長を設定する波長多重伝送装置、その波長設定方法、および波長多重伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
波長多重伝送装置では、光波長多重部の入力側に接続される光信号変換部(「光波長変換部」等とも言う。)の送信側において、光波長多重部の該当波長へのファイバの接続とそれに対応した光信号の送信波長の設定をユーザが行う必要があった。
【0003】
特に、光信号変換部の送信波長は、光波長多重部の入力側のポートに対応する波長にユーザが手動で設定していた。このため、ユーザが設定した光信号変換部の送信波長が、光波長多重部の入力ポートに設定された波長と異なってしまい、光信号変換部および光波長多重部間で信号が導通せず開通作業に支障をきたすといった問題があった。
【0004】
これに関連して、特許文献1には、光波長変換部の送信波長の自動設定を可能とするため、上流及び下流の波長多重分割装置間で自身の波長情報をフレーム内に格納したデータを送受信する波長多重分割システムが提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、送信波長が可変設定可能な各送信器(光信号変換部)の送信波長を自動的に設定するため、各送信器の送信側に接続される波長合波器(光波長多重部)の出力側に光フィルタ、光強度検出器、および波長設定器を有し、波長設定器が、未設定波長の設定信号により送信器から当該波長の光信号を波長合波器の入力ポートに入力させ、この波長合波器の出力側で光強度検出器によりその波長の光信号が検出されたときに、当該波長を送信器の送信波長に設定する光送信装置も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−041444号公報
【特許文献2】特開2010−154062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した波長多重伝送装置において、光波長分離部の出力側に波長毎にファイバ接続される複数の光信号変換部を含む場合、各光信号変換部の受信波長については、通常、10Gビット/秒以下の伝送レートの信号ではデバイスの特性上でどの波長でも受信可能なものが多く、受信波長の設定は不要であった。
【0008】
しかし、近年、40Gビット/秒以上の伝送レートでは、デバイスの特性によっては各光信号変換部の受信波長の設定が必要となる場合も生じている。その場合は、光信号変換部の送信波長の場合と同様に、光信号変換部の受信側においても、光波長分離部の該当波長へのファイバ接続とそれに対応した受信波長の設定を、ユーザが行う必要がある。
【0009】
特に、光信号変換部の受信波長は、光波長分離部と接続されるポートに対応する波長にユーザが手動で設定する必要があるため、この設定は煩雑であると共に、ユーザが設定した光信号変換部の受信波長が、光波長分離部の出力側のポートに設定された波長と異なってしまうと、光波長分離部および光信号変換部間で信号が導通せず開通作業に支障をきたすといった課題がある。
【0010】
特許文献1、2は、いずれも光波長多重部の入力側に接続される光受信変換部の送信波長を自動設定するものであり、光波長分離部の出力側に接続される光受信変換部の受信波長を設定するものではない。また、特許文献1は、フレーム内の信号を認識しないと波長が分からないため、調整が必要な40Gビット/秒などの伝送レートの信号には適用できない。
【0011】
本発明の目的は、上記課題を解決し、光信号変換部の受信波長の設定に際し、ユーザの煩雑な設定を不要とし、信号の開通作業に支障をきたす事態を軽減することができる波長多重伝送装置、その波長自動設定方法、および波長多重伝送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の観点によれば、複数の波長の光信号が波長多重された波長多重信号をその各波長の光信号に分離し、分離された各波長の光信号を波長毎に出力する光波長分離部と、前記光波長分離部の出力側に、分離された各波長の光信号の波長に対応する受信波長を割り当てて接続され、当該受信波長の光信号を所定の信号に変換する複数の光信号変換部と、前記光波長分離部に入力される波長多重信号の各波長の有無を監視する波長監視部と、前記波長監視部により監視される波長多重信号の各波長の信号有無状態と、前記複数の光信号変換部による光信号の受信有無状態とに基づいて、前記波長監視部により監視される波長多重信号の信号有りの波長のうち前記光信号変換部の受信波長として未割当の波長を、前記光波長分離部の出力側に接続され且つ前記光信号の受信有りの光信号変換部のうち前記受信波長が未割当の光信号変換部に対する受信波長として割り当てて設定する受信波長設定部とを有することを特徴とする波長多重伝送装置が提供される。
【0013】
本発明の第2の観点によれば、複数の波長の光信号が波長多重された波長多重信号をその各波長の光信号に分離し、分離された各波長の光信号を波長毎に出力する光波長分離部と、前記光波長分離部の出力側に、分離された各波長の光信号の波長に対応する受信波長を割り当てて接続され、当該受信波長の光信号を所定の信号に変換する複数の光信号変換部とを有する波長多重伝送装置の波長設定方法であって、波長監視部が、前記光波長分離部に入力される波長多重信号の各波長の有無を監視し、受信波長設定部が、前記波長監視部により監視される波長多重信号の各波長の信号有無状態と、前記複数の光信号変換部による光信号の受信有無状態とに基づいて、前記波長監視部により監視される波長多重信号の信号有りの波長のうち前記光信号変換部の受信波長として未割当の波長を、前記光波長分離部の出力側に接続され且つ前記光信号の受信有りの光信号変換部のうち前記受信波長が未割当の光信号変換部に対する受信波長として割り当てて設定することを特徴とする波長多重伝送装置の波長設定方法が提供される。
【0014】
本発明の第3の観点によれば、上記の波長多重伝送装置と、前記波長多重伝送装置に波長多重信号を伝送する第2の波長多重伝送装置とを有することを特徴とする波長多重伝送システムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、光信号変換部の受信波長の設定に際し、ユーザの煩雑な設定を不要とし、信号の開通作業に支障をきたす事態を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る波長多重伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】(a)〜(d)は、図1に示す光信号変換部の送信波長を設定する場合の状態1〜4の各動作を説明する図である。
【図3】(a)〜(c)は、図1に示す光信号変換部の受信波長を設定する場合の状態1〜3の各動作を説明する図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る波長多重伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る波長多重伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る波長多重伝送システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る波長多重伝送装置、その波長設定方法、および波長多重伝送システムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
(第1の実施の形態)
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態に係る波長多重伝送システムが示されている。この波長多重伝送システムは、クライアント側への入出力を担う2つの波長多重伝送装置1A1、2A2を含む。このうち、波長多重伝送装置2A2が本発明に係る波長多重伝送装置に対応する。
【0019】
波長多重伝送装置1A1は、クライアント側の信号を複数の波長の光信号に変換し、変換した各波長の光信号を波長多重して波長多重信号(以下、「WDM(Wavelength Division Multiplexing)信号」と呼ぶ。)とし、そのWDM信号を、WDM区間を成す経路1B5を介して、波長多重伝送装置2A2に伝送するもので、複数の光信号変換部B1、光波長多重部B2、光波長増幅部B3、波長監視部B4、および送信波長設定部E11を含む。
【0020】
各光信号変換部B1は、クライアント側の信号をそれぞれ個別に割り当てられた波長(図1の例では波長λa、λb、…)(送信波長)の光信号に変換し、変換された各波長の光信号を個別に光波長多重部B2に出力する。
【0021】
光波長多重部B2は、各光信号変換部B1にそれぞれファイバ接続される複数の入力ポートと、光波長増幅部B3にファイバ接続される出力ポートとを含み、各入力ポートを介して各光信号変換部B1から出力された各波長の光信号を入力すると、入力された各波長の光信号を波長多重してWDM信号とし、そのWDM信号を、出力ポートを介して光波長増幅部B3に出力する。
【0022】
この光波長多重部B2は、各入力ポートに入力される各波長の光信号に対して波長選択性の機能を持つデバイス、例えばAWG(Array Waveguide Gratings:アレイ導波路回折格子)やWSS(Wavelength Selectable Switch:波長選択スイッチ)などを用いて構成される。そのため、光波長多重部B2の入力ポートに期待と異なる波長の光信号が入力された場合に、その波長の光信号はブロックされ、光波長多重部B2の出力ポートには出力されない。
【0023】
光波長増幅部B3は、波長多重されたWDM信号を光増幅し、WDM区間を成す経路1B5に出力する。これにより、波長多重伝送装置1A1からのWDM信号は、経路1B5を介して波長多重伝送装置2A2へ伝送される。
【0024】
波長監視部B4は、伝送されるWDM信号の各波長の有無を監視し、その監視結果である各波長の有無信号を送信波長設定部E11に出力する。
【0025】
送信波長設定部E11は、後述する状態テーブル(図2(a)〜(d)参照)を用いて、光信号変換部B1の送信波長の割当状態、WDM信号の波長、波長監視部B4における各波長の信号有無、光信号変換部B1の波長が自動設定されたかどうかの状態を管理し、この状態テーブルに基づいて各光波長変換部B1の送信波長の光信号を発光したタイミングと、波長監視部B4にてWDM信号の各波長の有無を検出したタイミングとを監視することにより、各光信号変換部B1の送信波長を設定する。
【0026】
波長多重伝送装置2A2は、WDM信号を各波長の光信号に分離し、分離した各波長の光信号をクライアント側の信号に変換してクライアント側に出力するもので、光波長増幅部B6、波長監視部B7、光波長分離部B8、複数の光信号変換部B9、および受信波長設定部E12を含む。
【0027】
光波長増幅部B6は、波長多重伝送装置1A1から伝送されるWDM信号を光増幅し、光波長分離部B8に出力する。
【0028】
波長監視部B7は、光波長増幅部B6から光波長分離部B8へ出力されるWDM信号の各波長の有無を監視し、その監視結果である各波長の有無信号を受信波長設定部E12に出力する。
【0029】
光波長分離部B8は、光波長増幅部B6にファイバ接続される入力ポートと、各光信号変換部B9にそれぞれファイバ接続される複数の出力ポートとを含み、入力ポートを介して光波長増幅部B6からのWDM信号を入力すると、入力されたWDM信号を各波長の信号に分離し、分離されたそれぞれの波長の光信号を、出力ポートを介して各光信号変換部B9に渡す。
【0030】
各光信号変換部B9は、光波長分離部B8からの各波長の光信号をクライアント側の信号に変換し、変換された信号をクライアント側に出力する。
【0031】
受信波長設定部E12は、後述する状態テーブル(図3(a)〜(c)参照)を用いて、波長多重伝送装置2A2(上流装置)から来るWDM信号の波長、波長監視部B7における各波長の信号有無、光信号変換部B9の受信波長の割当状態、各光信号変換部B9における受信信号の有無、光信号変換部B9の波長が自動設定されたかどうかの状態を管理し、光波長変換部B9の受信波長において受光したタイミングと波長監視部にて波長信号を検出したタイミングとを監視することにより、各光信号変換部B9の受信波長を設定する。
【0032】
次に、各光信号変換部B1の送信波長を決定する場合の動作について説明する。
【0033】
図2(a)〜(d)は、光信号変換部B1の送信波長を自動設定する場合の送信波長設定部E11の状態テーブルの各状態1〜4を示す。
【0034】
図2(a)〜(d)に示す状態テーブルの各状態1〜4において、「光信号変換部送信波長」は光信号変換部B1の送信波長の割当状態、「信号波長」はWDM信号の波長、「波長監視部信号有無」は波長監視部B4における各波長の信号有無、「送信波長自動設定」は光信号変換部B1の波長が自動設定されたかどうかの状態を表している。
【0035】
図2(a)の状態1は、光信号変換部B1(図の例では「P」)、光信号変換部B1(図の例では「Q」)が、送信波長設定部E11の過去の自動設定によりそれぞれ波長λa、λbが割当済みであることを示している。波長λc、λdは、未使用であり、どの光信号変換部B1とも割当がされていないことを示している。
【0036】
ここで、送信波長設定部E11により、波長がまだ割り当てられていない光信号変換部B1(図の例では「R」)を増設し、光波長多重部B2の波長λdに該当するポートに接続した場合を考える。
【0037】
このとき、図2(b)の状態2において、光信号変換部B1(R)の送信波長を未割当のものから順次割り当てていく。図の例では、波長λa、λbは割当済みなので波長λcを仮で割り当て、その波長で発光させる。
【0038】
実際に接続されているのは波長λdであり、発光している波長λcと異なっているので、光波長多重部B2は、波長選択性の機能を持つので、光波長多重部B2から波長λcは出力されず、波長監視部B4では波長λcの信号は観測されないため、送信波長として波長λcは不適切であると判断し、次の波長λdに移る。
【0039】
図2(c)の状態3は、光信号変換部B1(R)を波長λdとしたときの状態を示している。このときは、光信号変換部B1(R)を波長λdで発光させたタイミングで波長監視部B4において波長λdの信号が検出できる。このため、光信号変換部B1(R)と光波長多重部B2の接続に対応した波長であると判断できる。よって、送信波長設定部E11は、図2(d)の状態4に示すように、光信号変換部B1(R)での波長をλdとして確定し、波長割当済みとする。
【0040】
上記は、光信号変換部B1(R)が波長λdと接続されている場合の一例であるが、他の波長の場合は未割当の波長に順次変更していき、波長監視部B4での信号が有りとなるまで繰り返して波長を確定させていく。
【0041】
上記の動作により、光信号変換部B1の送信波長について、光信号変換部B1から、ある波長で出力された信号は、光波長多重部B2にて波長選択され、さらに波長監視部B4にて信号有無を監視することによって光波長多重部B2に接続されているポートを判別することができる。これにより、光波長変換部B1の送信波長を決定することができる。
【0042】
次に、各光信号変換部B9の受信波長を決定する場合の動作について説明する。
【0043】
図3(a)〜(c)は、各光信号変換部B9の受信波長を自動設定する場合の受信波長設定部E12の状態テーブルの各状態1〜3を示す。
【0044】
図3(a)〜(c)に示す状態テーブルの各状態1〜3において、「信号波長」は上流の装置から来るWDM信号の波長、「波長監視部信号有無」は波長監視部B7における各波長の信号有無、「光信号変換部受信波長」は各光信号変換部B9の受信波長の割当状態、「光信号変換部受信信号有無」は光信号変換部B9における受信信号の有無、「受信波長自動設定」は各光信号変換部B9の波長が自動設定されたかどうかの状態を表している。
【0045】
図3(a)の状態1は、光信号変換部B9(図の例では「P」)、光信号変換部B9(図の例では「Q」)は、受信波長設定部E12の過去の自動設定によりそれぞれ波長λa、λbが割当済みであることを示している。波長λc、λdは、未使用であり、どの光信号変換部B9とも割当がされていないことを示している。
【0046】
ここで、受信波長設定部E12により、波長がまだ割り当てられていない光信号変換部B9(図の例では「R」)を増設し、光波長分離部B8の波長λdに該当するポートに接続した場合を考える。
【0047】
この状態から上流装置である波長多重伝送装置1A1から新たに波長λdが来た場合を考える。このとき、図3(b)の状態2に示すように、波長監視部B7にて波長λdが信号無しから信号有りに変化する。また、このとき、光信号変換部B9(R)の受信信号も無しから有りに変化する。
【0048】
この両者の信号無しから有りの変化により、上流装置からの波長λdの信号が光信号変換部B9(R)へ適切に入力されたことが分かるので、受信波長設定部E12は、図3(c)の状態3に示すように、光信号変換部B9(R)での受信波長を波長λdで確定させる。
【0049】
上記の動作により、WDM区間B5を伝送してきた波長多重信号は、波長監視部B7にて各波長ごとに信号有無を監視する。光波長分離部B8にて波長選択された信号は、光信号変換部B9に入力される。
【0050】
波長増設時において、波長監視部B7にてある波長が信号無しから有りに変化し、かつ光信号変換部B9にて信号無しから有りに変化した場合、光波長分離部B8に接続されているポートは光信号変換部B9に接続されていることが分かる。これにより、光信号変換部B9の受信波長を決定することができる。
【0051】
以上の動作により、波長多重伝送装置において波長設定を自動化したため、光信号変換部B1の送信波長および光信号変換部B9の受信波長が自動で決定される。すなわち、本実施の形態では、波長多重された信号の波長監視を行うことで、光波長多重部B2および光波長分離部B8に接続された光信号変換部B1、B9を認識できるので、光信号変換部B1、B9に設定されるべき波長を自動で認識できる。
【0052】
従って、本実施の形態においては、光波長変換部B1の送信波長において発光したタイミングと波長監視部B4にて波長信号を検出したタイミングとを監視することで、光波長変換部B1の送信波長を自動で決定できると共に、光波長変換部B9の受信波長において受光したタイミングと波長監視部B7にて波長信号を検出したタイミングとを監視することで、光波長変換部B9の受信波長を自動で決定できる。
【0053】
これにより、光波長多重部B2および光波長分離部B8に該当波長へファイバ接続を行うことで、自動で光信号変換部B1、B9の送信波長および受信波長が設定できるので、ユーザから煩雑な設定が不要となり、信号の開通作業に支障をきたす事態を軽減することができる。
【0054】
なお、上記実施の形態では、光信号変換部は、説明上片方向の伝送としているが、本発明はこれに限定されず、1つのブロックにて双方向伝送するものであってもよい。
【0055】
また、光信号変換部は、クライアント側への入出力を担わず、WDM信号の入力を別の波長または同一の波長のWDM信号を出力する再生中継機能を持った光信号変換部としてもよい。
【0056】
また、波長監視部B4は、光波長増幅部B3、光波長増幅部B6の出力部に置いているが、WDM信号を監視できる位置であれば、他の場所でもよい。例えば、光波長多重部B2と光波長増幅部B3の間の位置に配置してもよく、光波長増幅部B3の内部に含まれてもよい。
【0057】
また、光増幅部は、波長多重伝送装置で一般的に使用されるものであるので記載しているが、無い構成でも本発明は実施可能である。
【0058】
また、光信号変換部における波長決定は、送信側および受信側は独立した動作となるため、受信側のみ実施してもよい。
【0059】
また、送信波長設定部E11は、単独で構成しても、他の各部、例えば波長監視部B4、光信号変換部B1、波長多重伝送装置1A1内の図示しない制御部等に含まれるように構成しても、いずれでもよい。
【0060】
同様に、受信波長設定部E12も、単独で構成しても、他の各部、例えば波長監視部B7、光信号変換部B9、波長多重伝送装置2A2内の図示しない制御部等に含まれるように構成しても、いずれでもよい。
【0061】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について、図4を参照して説明する。
【0062】
図4に示す本実施の形態に係る波長多重伝送装置A21は、図1に示す波長多重伝送装置1A1、2A2のようにクライアント側への入出力を行わず、WDM信号を中継するものである。
【0063】
この波長多重伝送装置A21は、図1の光波長増幅部B6、波長監視部B7、光波長分離部B8、および受信波長設定部と同様の光波長増幅部B22、波長監視部B23、光波長分離部B24、および受信波長設定部E22と、図1の光波長多重部B2、光波長増幅部B3、波長監視部B4、送信波長設定部E11と同様の光波長多重部B26、光波長増幅部B27、波長監視部B28、および送信波長設定部E22とを含み、光波長分離部B24と光波長多重部B26との間に光信号変換部B25が設けられている。
【0064】
光信号変換部B25は、図1の光信号変換部B1、B9のようにクライアント側への入出力を担わず、WDM区間を成す経路1B21から入力されるWDM信号を、別の波長または同一の波長のWDM信号に変換し(図4の例では波長λc、λd、…のWDM信号から波長λa、λb、…のWDM信号に変換し)、変換したWDM信号を、WDM区間を成す経路2B29に出力する再生中継機能を持つ。
【0065】
この場合、光信号変換部B25の受信側は、受信波長設定部E22により図1の送信波長設定部E12と同様の波長設定方法を用いて受信波長が設定され、光信号変換部B25の送信側は、送信波長設定部E22により図1の送信波長設定部E11と同様の波長設定方法を用いて送信波長が設定される。
【0066】
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、光波長変換部B25の送信波長において発光したタイミングと波長監視部B23にて波長信号を検出したタイミングとを監視することで、光波長変換部B25の送信波長を自動で決定できると共に、光波長変換部B25の受信波長において受光したタイミングと波長監視部B28にて波長信号を検出したタイミングとを監視することで、光波長変換部B25の受信波長を自動で決定できる。これにより、光波長多重部B26および光波長分離部B24に該当波長へファイバ接続を行うことで、光信号変換部B25の送信波長および受信波長が設定できるので、ユーザから煩雑な設定が不要となり、信号の開通作業に支障をきたす事態を軽減することができる。
【0067】
なお、送信波長設定部E11と送信波長設定部E12とは、それぞれ単独で構成しても、1つの波長設定部として構成しても、あるいは他の各部、例えば波長監視部B23、B28、光信号変換部B25、波長多重伝送装置A21内の図示しない制御部等に含まれるように構成しても、いずれでもよい。
【0068】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について、図5を参照して説明する。
【0069】
図5に示す本実施の形態に係る波長多重伝送システムは、図1に示す波長多重伝送装置1A1、2A2と同様にクライアント側への入出力を担うものであり、2つの波長多重伝送装置1A31、2A32を含む。このうち、波長多重伝送装置2A32が本発明に係る波長多重伝送装置に対応する。
【0070】
波長多重伝送装置1A31は、図1の複数の光信号変換部B1、光波長多重部B2、光波長増幅部B3、波長監視部B4、送信波長設定部E11と同様の複数の光信号変換部B31、光波長多重部B33、光波長増幅部B34、波長監視部B35、および送信波長設定部E31とを含み、各光波長変換部B31と光波長多重部B32の間に、クロスコネクト部B32が設けられている。
【0071】
クロスコネクト部B32の出力側には、光波長多重部B33、光波長増幅部B34、波長監視部B35の経路とは別の複数の経路(図中の例では、光波長多重部C33、光波長増幅部C34、波長監視部C35の経路等)も接続されている。光波長増幅部B34、C34の出力側は、それぞれWDM区間を成す経路1B36、経路2C36に接続されている。
【0072】
波長多重伝送装置1A32は、図1の光波長増幅部B6、波長監視部B7、光波長分離部B8、複数の光信号変換部B9、および受信波長設定部E12と同様の光波長増幅部B37、波長監視部B38、光波長分離部B39、複数の光信号変換部B41、および受信波長設定部E32を含み、光波長分離部B39と複数の光信号変換部B41との間に、クロスコネクト部B40が設けられている。
【0073】
クロスコネクト部B40の入力側には、経路1B36側の光波長増幅部B37、波長監視部B38、光波長分離部B39とは別に、経路2C36側の光波長増幅部C37、波長監視部C38、光波長分離部C39等の複数の経路が接続されている。
【0074】
この場合、光信号変換部B31は、送信波長設定部E31により図1の送信波長設定部E11と同様の波長設定方法を用いて送信波長が設定される。また、光信号変換部B41は、受信波長設定部E32により図1の送信波長設定部E12と同様の波長設定方法を用いて受信波長が設定される。
【0075】
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、光波長変換部B31の送信波長において発光したタイミングと波長監視部B35、C35にて波長信号を検出したタイミングとを監視することで、光波長変換部B31の送信波長を自動で決定できると共に、光波長変換部B41の受信波長において受光したタイミングと波長監視部B38にて波長信号を検出したタイミングとを監視することで、光波長変換部B41の受信波長を自動で決定できる。これにより、光波長多重部B33、C33および光波長分離部B39、C39に該当波長へファイバ接続を行うことで、光信号変換部B31の送信波長および光信号変換部B41の受信波長が設定できるので、ユーザから煩雑な設定が不要となり、信号の開通作業に支障をきたす事態を軽減することができる。
【0076】
なお、送信波長設定部E31は、単独で構成しても、他の各部、例えば波長監視部B35、C35、光信号変換部B31、波長多重伝送装置1A31内の図示しない制御部等に含まれるように構成しても、いずれでもよい。
【0077】
同様に、受信波長設定部E32も、単独で構成しても、他の各部、例えば波長監視部B38、C38、光信号変換部B41、波長多重伝送装置2A32内の図示しない制御部等に含まれるように構成しても、いずれでもよい。
【0078】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について、図6を参照して説明する。
【0079】
図6に示す本実施の形態に係る波長多重伝送システムは、図1に示す波長多重伝送装置1A1、2A2と同様にクライアント側への入出力を担うものであり、2つの波長多重伝送装置1A51、2A52を含む。このうち、波長多重伝送装置2A52が本発明に係る波長多重伝送装置に対応する。
【0080】
波長多重伝送装置1A51は、図1の複数の光信号変換部B1、光波長多重部B2、光波長増幅部B3、波長監視部B4、送信波長設定部E11と同様の複数の光信号変換部B51、光波長多重部B52、光波長増幅部B54、波長監視部B55、および送信波長設定部E51とを含み、光波長多重部B52と光波長増幅部B54の間に、クロスコネクト部B32が設けられている。
【0081】
クロスコネクト部B32の入力側には、複数の光信号変換部B51、光波長多重部B52は別の複数の経路(図中の例では、複数の光信号変換部C51、光波長多重部B55の経路等)が接続されている。
【0082】
クロスコネクト部B32の出力側には、光波長増幅部B54、波長監視部B55の経路とは別の複数の経路(図中の例では、光波長増幅部C54、波長監視部C55の経路等)も接続されている。光波長増幅部B54、C54の出力側は、それぞれWDM区間を成す経路1B56、経路2C56に接続されている。
【0083】
波長多重伝送装置1A52は、図1の光波長増幅部B6、波長監視部B7、光波長分離部B8、複数の光信号変換部B9、および受信波長設定部E12と同様の光波長増幅部B57、波長監視部B58、光波長分離部B59、複数の光信号変換部B61、および受信波長設定部E52を含み、光波長分離部B59と複数の光信号変換部B51との間に、クロスコネクト部B60が設けられている。
【0084】
クロスコネクト部B60の入力側には、経路1B56側の光波長増幅部B57、波長監視部B58、光波長分離部B59とは別に、経路2C56側の光波長増幅部C57、波長監視部C58、光波長分離部C59等の複数の経路が接続されている。
【0085】
クロスコネクト部B60の出力側には、複数の光信号変換部B61の経路とは別に、複数の光信号変換部C61が接続されている。
【0086】
この場合、光信号変換部B51、C51は、送信波長設定部E51により図1の送信波長設定部E11と同様の波長設定方法を用いて送信波長が設定される。また、光信号変換部B61、C61は、受信波長設定部E52により図1の送信波長設定部E12と同様の波長設定方法を用いて受信波長が設定される。
【0087】
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、光波長変換部B51、C51の送信波長において発光したタイミングと波長監視部B55、C55にて波長信号を検出したタイミングとを監視することで、光波長変換部B51、C51の送信波長を自動で決定できると共に、光波長変換部B61、C61の受信波長において受光したタイミングと波長監視部B58、C58にて波長信号を検出したタイミングとを監視することで、光波長変換部B61、C61の受信波長を自動で決定できる。
【0088】
これにより、光波長多重部B52、C52および光波長分離部B59、C59に該当波長へファイバ接続を行うことで、光信号変換部B51、C51の送信波長および光信号変換部B61、C61の受信波長が設定できるので、ユーザから煩雑な設定が不要となり、信号の開通作業に支障をきたす事態を軽減することができる。
【0089】
なお、送信波長設定部E51は、単独で構成しても、他の各部、例えば波長監視部B55、C55、光信号変換部B51、C51、波長多重伝送装置1A51内の図示しない制御部等に含まれるように構成しても、いずれでもよい。
【0090】
同様に、受信波長設定部E52も、単独で構成しても、他の各部、例えば波長監視部B58、C58、光信号変換部B61、C61、波長多重伝送装置2A52内の図示しない制御部等に含まれるように構成しても、いずれでもよい。
【0091】
上記の実施の形態及び実施例の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限定されない。
【0092】
(付記1)複数の波長の光信号が波長多重された波長多重信号をその各波長の光信号に分離し、分離された各波長の光信号を波長毎に出力する光波長分離部と、前記光波長分離部の出力側に、分離された各波長の光信号の波長に対応する受信波長を割り当てて接続され、当該受信波長の光信号を所定の信号に変換する複数の光信号変換部と、前記光波長分離部に入力される波長多重信号の各波長の有無を監視する波長監視部と、前記波長監視部により監視される波長多重信号の各波長の信号有無状態と、前記複数の光信号変換部による光信号の受信有無状態とに基づいて、前記波長監視部により監視される波長多重信号の信号有りの波長のうち前記光信号変換部の受信波長として未割当の波長を、前記光波長分離部の出力側に接続され且つ前記光信号の受信有りの光信号変換部のうち前記受信波長が未割当の光信号変換部に対する受信波長として割り当てて設定する受信波長設定部とを有することを特徴とする波長多重伝送装置。
【0093】
(付記2)前記複数の光信号変換部の出力側は、クライアント側に接続され、前記複数の光信号変換部は、前記光波長分離部により分離された各波長の光信号を前記クライアント側の信号に変換して前記クライアント側に出力することを特徴とする付記1に記載の波長多重伝送装置。
【0094】
(付記3)前記光波長分離部と前記複数の光信号変換部との間に、クロスコネクト部が設けられることを特徴とする付記1又は2に記載の波長多重伝送装置。
【0095】
(付記4)前記クロスコネクト部の入力側に、前記光波長分離部を含む経路が複数接続されることを特徴とする付記3に記載の波長多重伝送装置。
【0096】
(付記5)前記クロスコネクト部の出力側に、前記複数の光信号変換部を含む経路が複数接続されることを特徴とする付記3又は4に記載の波長多重伝送装置。
【0097】
(付記6)入力される各波長の光信号を波長多重して出力する光波長多重部をさらに有し、前記複数の光信号変換部の出力側は、前記波長多重部の入力側に接続され、前記複数の光信号変換部は、前記光波長分離部により分離された各波長の光信号を互いに同一又は異なる各波長の光信号に変換して前記波長多重部に出力することを特徴とする付記1に記載の波長多重伝送装置。
【0098】
(付記7)付記1から5のいずれか1に記載の波長多重伝送装置と、前記波長多重伝送装置に波長多重信号を伝送する第2の波長多重伝送装置とを有することを特徴とする波長多重伝送システム。
【0099】
(付記8)前記第2の波長多重伝送装置は、クライアント側に接続され、前記クライアント側の信号を複数の波長の光信号に変換する複数の光信号変換部と、前記複数の光信号変換部から入力される各波長の光信号を波長多重して波長多重信号として出力する光波長多重部とを有することを特徴とする付記7に記載の波長多重伝送システム。
【0100】
(付記9)複数の波長の光信号が波長多重された波長多重信号をその各波長の光信号に分離し、分離された各波長の光信号を波長毎に出力する光波長分離部と、前記光波長分離部の出力側に、分離された各波長の光信号の波長に対応する受信波長を割り当てて接続され、当該受信波長の光信号を所定の信号に変換する複数の光信号変換部とを有する波長多重伝送装置の波長設定方法であって、波長監視部が、前記光波長分離部に入力される波長多重信号の各波長の有無を監視し、受信波長設定部が、前記波長監視部により監視される波長多重信号の各波長の信号有無状態と、前記複数の光信号変換部による光信号の受信有無状態とに基づいて、前記波長監視部により監視される波長多重信号の信号有りの波長のうち前記光信号変換部の受信波長として未割当の波長を、前記光波長分離部の出力側に接続され且つ前記光信号の受信有りの光信号変換部のうち前記受信波長が未割当の光信号変換部に対する受信波長として割り当てて設定することを特徴とする波長多重伝送装置の波長設定方法。
【0101】
以上、各実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
以上説明したように、本発明は、波長多重伝送装置、その波長設定方法、および波長多重伝送システムの用途に利用可能である。特に、本発明は、光波長分離部の出力側に波長毎にファイバ接続される光受信変換部の受信波長を設定する波長多重伝送装置、その波長設定方法、および波長多重伝送システムの用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0103】
A1 波長多重伝送装置1
A2 波長多重伝送装置2
B1 光信号変換部
B2 光波長多重部
B3 光波長増進部
B4 波長監視部
B5 経路1(WDM区間)
B6 光波長増幅部
B7 波長監視部
B8 光波長分離部
B9 光信号変換部
E11 送信波長設定部
E12 受信波長設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の波長の光信号が波長多重された波長多重信号をその各波長の光信号に分離し、分離された各波長の光信号を波長毎に出力する光波長分離部と、
前記光波長分離部の出力側に、分離された各波長の光信号の波長に対応する受信波長を割り当てて接続され、当該受信波長の光信号を所定の信号に変換する複数の光信号変換部と、
前記光波長分離部に入力される波長多重信号の各波長の有無を監視する波長監視部と、
前記波長監視部により監視される波長多重信号の各波長の信号有無状態と、前記複数の光信号変換部による光信号の受信有無状態とに基づいて、前記波長監視部により監視される波長多重信号の信号有りの波長のうち前記光信号変換部の受信波長として未割当の波長を、前記光波長分離部の出力側に接続され且つ前記光信号の受信有りの光信号変換部のうち前記受信波長が未割当の光信号変換部に対する受信波長として割り当てて設定する受信波長設定部とを有することを特徴とする波長多重伝送装置。
【請求項2】
前記複数の光信号変換部の出力側は、クライアント側に接続され、
前記複数の光信号変換部は、前記光波長分離部により分離された各波長の光信号を前記クライアント側の信号に変換して前記クライアント側に出力することを特徴とする請求項1に記載の波長多重伝送装置。
【請求項3】
前記光波長分離部と前記複数の光信号変換部との間に、クロスコネクト部が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長多重伝送装置。
【請求項4】
前記クロスコネクト部の入力側に、前記光波長分離部を含む経路が複数接続されることを特徴とする請求項3に記載の波長多重伝送装置。
【請求項5】
前記クロスコネクト部の出力側に、前記複数の光信号変換部を含む経路が複数接続されることを特徴とする請求項3又は4に記載の波長多重伝送装置。
【請求項6】
入力される各波長の光信号を波長多重して出力する光波長多重部をさらに有し、
前記複数の光信号変換部の出力側は、前記波長多重部の入力側に接続され、
前記複数の光信号変換部は、前記光波長分離部により分離された各波長の光信号を互いに同一又は異なる各波長の光信号に変換して前記波長多重部に出力することを特徴とする請求項1に記載の波長多重伝送装置。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか1項に記載の波長多重伝送装置と、
前記波長多重伝送装置に波長多重信号を伝送する第2の波長多重伝送装置とを有することを特徴とする波長多重伝送システム。
【請求項8】
前記第2の波長多重伝送装置は、
クライアント側に接続され、前記クライアント側の信号を複数の波長の光信号に変換する複数の光信号変換部と、
前記複数の光信号変換部から入力される各波長の光信号を波長多重して波長多重信号として出力する光波長多重部とを有することを特徴とする請求項7に記載の波長多重伝送システム。
【請求項9】
複数の波長の光信号が波長多重された波長多重信号をその各波長の光信号に分離し、分離された各波長の光信号を波長毎に出力する光波長分離部と、
前記光波長分離部の出力側に、分離された各波長の光信号の波長に対応する受信波長を割り当てて接続され、当該受信波長の光信号を所定の信号に変換する複数の光信号変換部とを有する波長多重伝送装置の波長設定方法であって、
波長監視部が、前記光波長分離部に入力される波長多重信号の各波長の有無を監視し、
受信波長設定部が、前記波長監視部により監視される波長多重信号の各波長の信号有無状態と、前記複数の光信号変換部による光信号の受信有無状態とに基づいて、前記波長監視部により監視される波長多重信号の信号有りの波長のうち前記光信号変換部の受信波長として未割当の波長を、前記光波長分離部の出力側に接続され且つ前記光信号の受信有りの光信号変換部のうち前記受信波長が未割当の光信号変換部に対する受信波長として割り当てて設定することを特徴とする波長多重伝送装置の波長設定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−209821(P2012−209821A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74892(P2011−74892)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】