説明

洗浄可能なカーフロアー

【課題】 従来のカーフロアー(自動車の床)は、車両のフレームに化学繊維素材のフロアーが張られており、その上に可撤式のフロアーマットが装着されている。フロアーマットの洗浄は可能であるが、カーフロアー自体の染みや砂埃の除去は清拭や掃除機でも用意ではない。そこで、この発明は洗浄可能なカーフロアーを提供する。
【解決手段】 カーフロアーに防水性のトレー状素材を用い、排水システム(フロアーの傾斜、車外への排水路)を付与することにより上述の課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カーフロアーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカーフロアー(自動車の床)は、車両のフレームに化学繊維素材のフロアーが張られており、その上に可撤式のフロアーマットが装着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案公開平7−5906号 公報
【特許文献】
【0004】
【特許文献2】実用新案公開平5−37566号 公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の構造ではフロアーマットを設置しても泥、砂、埃等による経年的なカーフロアーの汚れは回避できない。フロアーマットの洗浄は可能であるが、カーフロアー自体の染みや砂埃の除去は清拭や掃除機でも用意ではない。そこで、この発明は洗浄可能なカーフロアーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、第一発明は、カーフロアーに防水性のトレー状素材を用いることである。また、第二発明は、このカーフロアーに排水システム(フロアーの傾斜、車外への排水路)を設置することである。
【発明の効果】
【0007】
第一発明、または第二発明によれば、カーフロアーに防水性と排水システムを設置することにより、カーフロアーの洗浄(水洗い、水拭き)が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施形態を示す部分横断面図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の一実施形態を、図1〜3に示す。車両のフレームに張られるフロアーを防水性のトレー状素材とし、フロアー底面に僅かな傾斜を付与する。さらにこのフロアー最深部に車外への排水路を付与する。通常、排水路はキャップにより封鎖しておく。カーフロアー洗浄時はキャップを外す。
【実施例】
【0010】
この実施形態によれば、カーフロアー洗浄時の汚水は排水路へと導かれ、確実に車外へと排泄される。微細な砂埃も飛散させることなく、容易にカーフロアーをきれいにすることができる。
【0011】
「他の実施形態」
図3の実施形態では、カーフロアーは4ピース(運転席、助手席、後部座席×2)構造であるが、他の実施形態では、2ピース、1ピース、それ以外の分割形態でも良い。すなわち、車種のフレーム形態に応じて変更しても良い。また、図1〜3の実施形態では、排水路の位置は各カーフロアーの外側後方部に設置されているが、他の実施形態では、フロアー最深部であればその設置場所に制限はない。
【符号の説明】
【0012】
1 防水性のトレー状カーフロアー 2 排水路 3 車両フレーム
4 通常のフロアー素材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水性のトレー状素材を用いたカーフロアー。
【請求項2】
カーフロアーの傾斜および車外への排水路を備えた請求事項1記載のカーフロアー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−219072(P2011−219072A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105813(P2010−105813)
【出願日】平成22年4月12日(2010.4.12)
【出願人】(510122290)
【Fターム(参考)】