説明

洗浄組成物

多様な表面用洗浄組成物及び使用法組成物は、少なくとも活性物質比2:1、場合によっては少なくとも5:1で存在する、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンの混合物を有する。濃縮組成物は、水を用いて、1:800又は更に1:900の比率で希釈することができ、許容可能な使用組成物を生じる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、洗浄濃縮物及び使用組成物を含む、低臭生分解性洗浄組成物を目的とする。
【背景技術】
【0002】
洗浄組成物は、住宅、工場、及び公共施設など多くの場所で、様々な表面を洗浄するために日常的に用いられる。洗浄組成物の最終目的は、任意の又は全ての汚れ、あか、ほこり、油汚れなどを、表面から効率的に除く一方で、表面上に顕著な残留物や筋を残さないことである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般にはユーザーは、組成物の量を最小限に使用しながら、硬質表面上の筋を最小限とした、洗浄を最速で達成することを望む。また、使いやすく、配置が容易で、ユーザー又は環境に対する有害反応がない組成物が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、濃縮組成物の洗浄組成物及び使用組成物の洗浄組成物、並びにそれらの使用方法を目的とする。筋を残さず、硬質表面から油脂、足跡などの除去に有用な組成物が記載される。更に組成物は、表面からの食物汚れ、油脂などの除去といった他の用途を有してもよい。
【0005】
本開示の組成物は、少なくともモル比5:1で存在する、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンの混合物を含む。約20重量%の活性物質濃度を有する濃縮組成物を、溶媒を用いて、少なくとも1:400、更に1:800、又は更に1:900の程度で希釈し、好適な使用組成物を形成することができる。
【0006】
一態様において、本開示は、活性物質比率が少なくとも約2:1を示す、アルキルグルコシド及びアルキルピロリドンを含む、中性洗浄組成物である。
【0007】
本開示の別の態様は、約1重量%未満のアルキルグルコシド及びアルキルピロリドンを含み、アルキルグルコシド及びアルキルピロリドンが少なくとも約2:1の活性物質比で存在する、洗浄使用組成物である。
【0008】
本開示の更に別の態様は、活性物質比が少なくとも約2:1を示すアルキルグルコシド及びアルキルピロリドンを含む濃縮組成物を提供する工程、濃縮組成物を水で少なくとも1:10に希釈して使用組成物を提供する工程、及び、使用組成物を表面に塗布する工程を含む、表面を洗浄する方法である。
【0009】
これらのおよびその他の実施形態並びに態様は、本発明の範疇に含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本開示は、住宅、工場、及び公共施設における表面、例えばカウンタートップ、床、壁などを、筋、及び/又は曇り、又は不要な残留物を残さずに洗浄するために配合された洗浄組成物に関する。「筋がない」又は類似する言い回しは、標準的な光源下において、人間の目で識別できる残留物が本質的にないことを意味する。「曇りがない」又は「曇りなし」及び類似する言い回しは、洗浄済みの表面で標準的な光源下において、人間の目で識別できる不透明物が本質的にないことを意味する。この組成物は、その他表面からの汚れ、油脂、染みなどの除去といった他の用途を有してもよい。
【0011】
組成物を、「濃縮物」、「使用溶液」、又はその他の形状としてもよい。典型的には組成物は液状であるが、いくつかの実施形態では組成物を固体物質としてもよく、これらは典型的には濃縮物で存在する。
【0012】
用語「組成物」を本明細書で用いるとき、特に指定しない限り、濃縮組成物又は使用組成物の一方又は両方を意味することを目的とする。例えば、成分比がもたらされる際、これらの比は、典型的には濃縮組成物及び使用組成物の両方に適用される。反対に、例えば活性成分の重量パーセントは、典型的には、濃縮組成物、又は特定の最終使用組成物に限定して示される。
【0013】
組成物を、小売業者、又は、企業若しくは家庭のエンドユーザーに対する発送のために、濃縮物として提供することができる。エンドユーザーは、企業又は家庭のユーザーのいずれの場合も、濃縮物を例えば容器又はバケツの中で希釈し、使用組成物を準備することが予想される。企業、例えば工場などのエンドユーザーは、濃縮物を、例えば1000ガロンの大容量容器の中で希釈し、使用組成物を得て、洗浄業務の一環として使用組成物を使用することが予想される。個人など家庭のエンドユーザーは、バケツの中で濃縮物を庭用ホースや蛇口で希釈し、使用組成物を得ることが予想される。特に好適な希釈法の例は、ベンチュリサイフォンシステム、又は、スリー・エム(3M Company)から市販される重力供給方式によるツイスティンフィル(Twist’n Fill)(商標)システムである。
【0014】
本開示の組成物は、少なくとも活性物質重量比2:1で存在する、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンの混合物を含む。これら2成分の混合物は、本濃度において、従来の組成物を大幅に改善した組成物を提供することが判明した。一態様において、これらの組成物により、使用組成物中の活性成分が非常に低濃度で存在する。
【0015】
本明細書で使用するとき、用語「活性物質」又は「活性成分」は、単独又は混合した成分が、組成物の洗浄及び/又は筋非形成能力の効果があることを意味する。本開示の組成物における活性成分は、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンである。対照的に、「非活性物質」は、におい、色などの美観を主目的に添加される構成成分、又は、アルキルポリグルコシド若しくはアルキルピロリドン以外の成分を意味する。
【0016】
本組成物で使用するのに好適なアルキルポリグルコシドは、典型的には、C6〜C18のアルキルポリグルコシド、好ましくはC10〜C16のアルキルポリグルコシドである。これらの範囲は限定的ではなく、任意のアルキルポリグルコシドが一般に好適であると理解されるべきである。例えば、組成物における1つの好ましい材料はココグルコシドであり、いくつかの供給元ではC6〜C16の分子の混合物であるとされているが、少なくとも別の供給元の1つでは、C6〜C18分子の混合物であるとされている。
【0017】
アルキルポリグルコシドは多くの市販品がある。アルキルポリグルコシド単品、及び、複数のアルキルポリグルコシド、又はアルキルポリグルコシドとその他成分とのブレンドが、例えば、アクゾ・ノーベル(Akzo Nobel)、コグニス(Cognis)、ローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc)、及びローディア・ノベケア(Rhodia Novecare)から市販される。
【0018】
組成物中でアルキルポリグルコシドは、典型的には界面活性剤として働き、乳化ないしは別の方法で作用し、汚れを持ち上げ及び/又は懸濁させる。
【0019】
本組成物中で使用するのに好適なアルキルピロリドンは、通常C8以上、典型的にはC8〜C10のピロリドンである。本明細書で使用するとき、用語「ピロリドン(pyrrolidone)」、「ピロリジノン(pyrrolidinone)」、「ピロリドン(pyrrolidon)」、「ピロリジノン(pyrrolidinon)」は、区別なく用いられる。
【0020】
アルキルピロリドンは、アルキルピロリドン単品及びブレンドとも、多くの市販品がある。例えば、インターナショナル・スペシャリティ・プロダクツ(International Specialty Products(ISP))から市販される、商標名「LP100」という製品は、N−オクチル−2−ピロリドンを含む。更に、ISPから市販されるものとして、商標名「LP100」のC8ピロリドン、及び、商標名「LP200」のC10ピロリドンがある。その他、様々なアルキルピロリドンの市販品がある。
【0021】
ピロリドンは、典型的には湿潤剤として働き、溶液のとき、組成物の表面張力を減少する。
【0022】
上述したように、本組成物は、少なくとも活性物質重量比2:1で存在する、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンの混合物を含む。好ましくは、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンは、活性物質重量比3:1〜6:1、より好ましくは約4:1〜5:1で存在する。アルキルポリグルコシドに対するアルキルピロリドン量が減少すると、組成物は一般に濡れ特性がより低下し、玉のようになる傾向がある。比率約4.5:1がいくつかの組成物において好ましい比率であるのに対し、比率約5:1は、別の組成物において好ましい。
【0023】
組成物が中性組成物であるということは、pHが5〜9であることを意味する。いくつかの実施形態では、pH調整剤(例えば酸又は塩基)を組成物に添加し、所望する中性のpHを得てもよい。いくつかの実施形態では、水中の組成物の活性成分(すなわち、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドン)は、十分に中性のpHである。
【0024】
アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンに加え、他の成分を本組成物に添加することができる。典型的には、水又はその他好適な溶媒が、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンのキャリアとして組成物中に存在する。
【0025】
好ましくはないが、組成物は、その他非活性成分、例えば、ビルダー、消泡剤、乳化剤、芳香剤、色素又は染料、界面活性剤、キレート化剤、隔離剤、ヒドロトロープ又はその他相溶剤、加工助剤、防腐剤、消毒剤及び/又は抗菌剤などを含んでもよい。これらの補助剤は、洗浄組成物の技術分野において既知である。
【0026】
本組成物、特に使用組成物は一般に、人間が検出できるいかなる悪臭も含まない。すなわち、「低臭」である。好ましくは、使用組成物は一般に、人間が検出できるいかなる悪臭も含まない。当然のことながら、芳香剤を使用組成物に添加し、好ましい香りを付けられると理解される。
【0027】
本組成物は、臭気を発することが多い、アミン、グリコールエーテル、ケトン、エステル、及びアルコールを含有する、任意の又は全ての溶媒、又は中和化合物を、好ましくは少なくとも本質的に含まない。いくつかの実施形態では、濃縮組成物は、これらの成分を10重量%以下で有する。好ましくは、濃縮物は、これらの成分のいずれか1つを5重量%以下で、より好ましくは、これらの成分を1重量%以下で有する。別の実施形態では、使用組成物は、これらの成分を1重量%以下で有する。好ましい実施形態では、濃縮物又は使用組成物のいずれかにおいて、組成物は、アミン、グリコールエーテル、ケトン、エステル、又はアルコールを含有する溶媒又は中和化合物を有さない。
【0028】
更に、組成物は、性能、毒性、及び生分解性において、好ましくはグリーンシール(Green Seal)の基準に合致する。
【0029】
濃縮組成物は、アルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドン、並びに一般にはある程度の水を含有する。活性物質、すなわちアルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンの量は、少なくとも10重量%である。多くの実施形態において、活性物質量は60重量%未満である。ほとんどの実施形態において、活性物質量は約15〜60重量%の活性物質である。いくつかの組成物では、好ましい活性物質濃度は、例えば約25重量%といった、約20〜30重量%である。
【0030】
濃縮物を、固体、ペースト、又は液体として提供できる。固体濃縮物を、一定の形状の成型製品(例えば錠剤)、粉末、粒塊、又はペレットの形状とすることができる。固体濃縮物を、当該技術分野で既知の様々なディスペンサーに分配し、希釈用水に直接投入するか、又は、希釈用水に投入可能な水溶性包装中に含有することができる。濃縮物が液体として提供されるとき、濃縮物を、注入又はポンプによる注入、ないしは別の方法による移動が可能となるように、容易に流動する形状で提供することができる。
【0031】
濃縮物として組成物を提供することにより、濃縮物を溶媒、一般には水で希釈し、使用組成物とすることが予想される。
【0032】
濃縮物の希釈後、生じる使用組成物は、アルキルポリグルコシド、アルキルピロリドン、及び一般には大量の溶媒、典型的には水を含有する。活性物質、すなわちアルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンの量は、通常では使用組成物中で約1重量%以下である。多くの実施形態において、活性物質量は約0.5%未満である。ほとんどの実施形態において、活性物質量は、約0.2%未満、約0.1重量%未満、又は更には約0.04重量%未満の活性物質である。開示される比率で提供される活性成分、すなわちアルキルポリグルコシド及びアルキルピロリドンにより、使用組成物中で活性成分がこのように低濃度でありながら、好適な洗浄性能を得ることができる。
【0033】
好適な洗浄性能を得るためには極めて低濃度の活性成分が必要であるため、濃縮組成物を、既知の洗浄組成物よりもより多くの溶媒で希釈できる。濃縮組成物は、典型的には水で希釈される。使用組成物は、濃縮組成物1部と溶媒(典型的には水)少なくとも100部、及び多くの場合は、溶媒少なくとも200部と混合することにより提供される。例えば、本発明による濃縮組成物は、固体の活性物質を濃度約40%で有し、水を用いて、例えば1:900に希釈することができる。
【0034】
使用組成物を生成するための濃縮物の希釈を、使用場所における、バケツ、容器、又は桶中でのバッチプロセスとして行うことができる。濃縮物を段階的に希釈、例えば、最初の希釈(例えば、1:100)を販売場所において、次いで2回目の希釈(例えば1:8、最終希釈率は1:800となる)を使用場所において行い、最終的に使用組成物を提供することができた。別の実施形態では、希釈は連続的プロセスであり、生じる使用混合液を表面に塗布するときに、濃縮物が連続的に溶媒と混合される。
【0035】
一般に、使用組成物は洗浄される表面に直接塗布されるが、いくつかの実施形態では、使用組成物スポンジなどの移動用物品に塗布し、その後表面に塗布してもよい。
【0036】
組成物、通常は使用組成物が塗布される表面は、任意の好適な表面とすることができるが、通常は硬質表面である。表面の例として、カウンター、棚、装具の表面、床、私道及び歩道、サイディング又はその他構造表面、ガラス及び鏡、セラミック、タイルなどが挙げられるが、これらに限定されない。カウンター材料の例として、積層体、花崗岩、大理石、人造石(例えば「カンブリア(Cambria)」石)、固体表面(例えば「コーリアン(Corian)」面)、コンクリート、石鹸石、又はステンレススチールが挙げられる。棚材料の例として、無垢板又は化粧板が挙げられる。装具は、エナメル質又はステンレススチールの場合がある。床は、木、ビニル、積層体、セラミックタイル、コンクリート、又は複合材料の場合がある。組成物で洗浄可能なその他材料の例として、磁器、コンクリート、及びアスファルトが挙げられる。その他表面及び/又は材料が、組成物で洗浄可能であると理解される。
【0037】
表面を洗浄するため、組成物、通常は使用組成物を、エアゾール又は非エアゾールとしての噴霧、流し込み、モップがけなどにより、表面又は移動用物品に塗布する。組成物を自動的に分配する洗浄機を用いることが可能であった。従来の機械的噴霧装置により(例えば、従来のトリガー噴霧装置の使用により)、又は、十分な量の好適なエアゾール噴射剤を有するエアゾール小出し容器の使用により、噴霧可能である。
【0038】
洗浄される表面に組成物を塗布した後、非摩耗性の好ましくは吸収材料を用いて組成物を単純に拭き、これにより、汚れ、食物又はその他の汚れを拭き取ることができる。代わりに、表面を、スポンジ、又は既知の嵩高く目の粗い三次元不織布研磨物品などの摩耗性又は非摩耗性物品でこすり、次いで、非摩耗性物質で水分を拭き取ってもよい。
【実施例】
【0039】
本発明は、以下の具体的実施例において更に例示されるが、その中での全ての部及びパーセンテージは、他に指示がない限り重量基準である。以下の略語は、実施例中に列挙される成分を示す。
【0040】
【表1−1】

【0041】
【表1−2】

【0042】
試験方法
タイル洗浄手順:
基材の調製:
まずはじめに、白色のビニル組成物タイル(エクセロン(Excelon)、アームストロング(Armstrong))を、3Mツイスティンフィル(3M Twist’n Fill(商標))#6スピードストリッパー(Speed Stripper)、及び褐色の床剥離パッドを用いて剥離した。タイルを大量の水を用いて洗い、30%RH(相対湿度)及び20℃(68°F)で1週間乾燥させた。続いて、外科用ガーゼを49平方メートル/リットル(2000平方フィート/ガロン)の割合で用いて、従来のアクリル酸系床仕上げ剤(スパングル(SPANGLE)、スリー・エム(3M Company))を4回塗布し、タイルをコーティングした。仕上げ剤を塗布する毎に、30%RH及び20℃(68°F)で1時間乾燥させた。続いてこれらのタイルを、32℃(90°F)で1週間硬化させた。タイルを、30%RH及び20℃(68°F)で保管した。ASTM D3206−87に記載されるように、タイルに汚れを付けた。続いて、汚れを付けてから48時間で、タイルを以下に記載する洗浄試験に用いた。
【0043】
洗浄溶液試験:
使用の製剤を、少なくとも試験24時間前に調製した。ガードナー重負荷摩耗テスター(Gardner Heavy Duty Wear Tester)No.278(ガードナー・ラボラトリー(Gardner Laboratory)、メリーランド州、ベセズダ)を用い、装置に適合するように切り落としたイージースクラブ(Easy Scrub)マイクロファイバーモップ(スリー・エム(3M Company))を備え付けた。まずパッドを水で濡らし、よく絞った。洗浄溶液の大きめの1滴(0.2ミリリットル)をタイル上に置き、機械を10回転させた。各試験製剤で、3Mツイスティンフィル(3M Twist’n Fill(商標))#3中性洗剤(Neutral Cleaner)と比較試験を行った。清潔な紙タオルを用い、タイルを拭いて乾燥させた。続いて、水のみで洗浄した場合を1、完全に除去できた場合を5として、試験製剤を1〜5の尺度で評価した。続いて、評価点を3Mツイスティンフィル(3M Twist’n Fill(商標))#3中性洗剤(Neutral Cleaner)の評価点で補正し、市販の標準液と一致した評価点が一定になるようにした。
【0044】
(実施例1〜33)
実施例1〜33のサンプル組成物を調製するため、表2に示す界面活性剤(0.45グラム)、及びLP−100(0.045グラム、ISPから市販されるN−オクチルピロリドン)を、500グラムの脱イオン水に加え、混合した。必要に応じて、HCl又はNaOHを用いてpHを7.5に調整した。上記のタイル洗浄手順試験法を用いて、調製したサンプルの試験を行った。試験方法を用いて得られた評価点も、表2に示す。
【0045】
スリー・エム(3M Co.)から、商標名「ツイスティンフィル(Twist’n Fill)(商標)3H」で市販される中性洗剤を、同様の方法で試験し、評価点2を得た。
【0046】
【表2】

【0047】
(実施例34〜45)
実施例34〜45のサンプル組成物を調製するため、アルキルポリグルコシド(プランタレン(PLANTAREN)2000N UP又はグルコパン(GLUCOPAN)425のどちらかを0.45グラム)、及び、表3に記載の湿潤剤(0.045グラム)を、500グラムの脱イオン水に加え、混合した。必要に応じて、HCl又はNaOHを用いてpHを7.5に調整した。上記のタイル洗浄手順を用いて、サンプルの試験を行った。また、結果を表3にも示す。
【0048】
【表3】

【0049】
本発明を、様々な実施形態及び技術を参照して記載した。しかし、本発明の意図と範疇を維持しながらも、様々に変種及び改善がなされることは、当業者には明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも約2:1の活性物質重量比を示すアルキルグルコシド及びアルキルピロリドンを含む、中性洗浄組成物。
【請求項2】
前記組成物が低臭及び生分解性である、請求項1に記載の洗浄組成物。
【請求項3】
前記アルキルグルコシド及びアルキルピロリドンが、約3:1〜約6:1の活性物質重量比で存在する、請求項1又は2に記載の洗浄組成物。
【請求項4】
前記アルキルグルコシド及びアルキルピロリドンが、約4.5:1〜約5:1の活性物質重量比で存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項5】
前記アルキルグルコシドがC8〜C18のアルキルグルコシドを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項6】
前記アルキルグルコシドがC10〜C16のアルキルグルコシドを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項7】
前記アルキルグルコシドがココグルコシドを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項8】
前記アルキルピロリドンがC8以上のアルキルピロリドンを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項9】
前記組成物が非イオン性である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項10】
約1重量%未満のアルキルグルコシド及びアルキルピロリドンを含み、前記アルキルグルコシド及びアルキルピロリドンが、少なくとも約2:1の活性物質重量比で存在する、洗浄使用組成物。
【請求項11】
約0.5重量%未満の前記アルキルグルコシド及びアルキルピロリドンを含む、請求項10に記載の洗浄使用組成物。
【請求項12】
約0.2重量%未満の前記アルキルグルコシド及びアルキルピロリドンを含む、請求項10又は11に記載の洗浄使用組成物。
【請求項13】
少なくとも約2:1の活性物質重量比を示すアルキルグルコシド及びアルキルピロリドンを含む、濃縮組成物を提供する工程と、
前記濃縮組成物を水で少なくとも1:10に希釈し、使用組成物を提供する工程と、
前記使用組成物を表面に塗布する工程と、を含む該表面を洗浄する方法。
【請求項14】
前記濃縮組成物を希釈する工程が、
前記濃縮組成物を水で少なくとも1:100に希釈し、前記使用組成物を提供する工程を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記濃縮組成物を希釈する工程が、
前記濃縮組成物を水で少なくとも1:400に希釈し、前記使用組成物を提供する工程を含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記濃縮組成物を希釈する工程が、
前記濃縮組成物を水で少なくとも1:600に希釈し、前記使用組成物を提供する工程を含む、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記濃縮組成物を希釈する工程が、
前記濃縮組成物を水で少なくとも1:900に希釈し、前記使用組成物を提供する工程を含む、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。

【公表番号】特表2009−538976(P2009−538976A)
【公表日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−513367(P2009−513367)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【国際出願番号】PCT/US2007/068920
【国際公開番号】WO2007/143344
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】