洗米装置
【課題】洗米タンクに給水するための給水管路をケース内の低い位置に配置することができる洗米装置を提供する。
【解決手段】洗米装置の被駆動部材を駆動する電動アクチュエータ及び該電動アクチュエータを制御する制御装置CUを収容したケース5,173を備え、このケース5,173の下方側に洗米タンク4を設けると共に該洗米タンク4内に給水するための給水管路40を前記ケース5,173内に配管し、前記洗米タンク4内とケース5,173内とを仕切る隔壁16b,173aに取付台42を取り付け、この取付台42の下側に洗米タンク4内に水を散水するための散水部材41を取り付け、前記取付台42の上面に、横向きで且つ斜め上方に向けて形成された管路接続部42eを設け、この管路接続部42eに、斜め上方を向くように横向き配置されていて前記給水管路40の一部を構成する給水管47Aを接続する。
【解決手段】洗米装置の被駆動部材を駆動する電動アクチュエータ及び該電動アクチュエータを制御する制御装置CUを収容したケース5,173を備え、このケース5,173の下方側に洗米タンク4を設けると共に該洗米タンク4内に給水するための給水管路40を前記ケース5,173内に配管し、前記洗米タンク4内とケース5,173内とを仕切る隔壁16b,173aに取付台42を取り付け、この取付台42の下側に洗米タンク4内に水を散水するための散水部材41を取り付け、前記取付台42の上面に、横向きで且つ斜め上方に向けて形成された管路接続部42eを設け、この管路接続部42eに、斜め上方を向くように横向き配置されていて前記給水管路40の一部を構成する給水管47Aを接続する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米を洗米して排出する洗米装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
米を洗米して排出する洗米装置として特許文献1に記載の洗米装置がある。
この洗米装置は、米を洗米して下端側の排米口から排出する洗米タンクを備えている。この洗米タンク内には、米を攪拌する攪拌部材が上下軸回りに回転自在に設けられている。
洗米タンクの下部には排水ジャケットが設けられ、この排水ジャケットの下端側には米を排出する排米口と、該排米口を塞ぐ排米弁とが設けられている。排米弁は洗米タンク内に設けられた弁棒の下端側に取り付けられ、この弁棒を昇降することにより排米弁が上下動して排米口が開閉される。
【0003】
排水ジャケットの側方には、洗米タンクで洗米する洗米水(米のとぎ汁)をホース等を介して排水溝に流すための排水ボックスが設けられている。この排水ボックスは排水パイプを介して排水ジャケット内に連通している。また、排水ボックス内には、排水パイプの出口開口を開閉自在に塞ぐ排水弁が設けられている。
洗米機の上部にはケースが設けられ、このケースの下面に前記洗米タンクが取付固定されている。
【0004】
前記攪拌部材を回転駆動する攪拌モータ、排米弁を昇降駆動する昇降モータ、排水弁を開閉駆動する排水モータは電動モータによって構成され、これら攪拌モータ、昇降モータ、排水モータは制御装置によって制御される。
この攪拌モータ、昇降モータ、排水モータ及び制御装置は前記ケース内に配置されている。
【0005】
前記ケース内と洗米タンク内とを仕切る隔壁には取付台が取り付けられ、この取付台の下面側、すなわち洗米タンク内には洗米タンク内に水を散水するための散水部材が取り付けられており、ケース内には、洗米タンクに給水すべく、前記散水部材へと水を導くための給水管路が配管されている。
前記取付台の上面側には、上方に向けて延出されていて上端開口が上を向く管路接続部が設けられ、この管路接続部に、上下方向に配置されていて前記給水管路の最下流側管路を構成する給水管が接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4536617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来の洗米装置にあっては、前述したように、取付台の上面側に設けられた管路接続部は上方に向けて延出されていて上端開口が上を向くように設けられ、この管路接続部に、給水管路の最下流側管路を構成する給水管が、上下方向に配置されて接続されているので、給水管路がケース内の高い位置に配管されている。
ケース内に配管される給水管路がケース内の高い位置に配設されていると、給水管路から水が漏れた場合に、該漏れた水が制御装置やモータ類に付着する惧れがあるので、給水管路をケース内の低い位置に配管することが要求される。
【0008】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、ケース内と洗米タンク内とを仕切る隔壁に散水部材を取り付けるための取付台を取り付け、この取付台に給水管路の最下流側管路を構成する給水管を接続するようにした洗米装置において、給水管路をケース内の低い位置に配管することができる洗米装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
請求項1に係る発明では、米を洗米して排出する洗米タンクを備えた洗米装置であって、
当該洗米装置の被駆動部材を駆動する電動アクチュエータ及び該電動アクチュエータを制御する制御装置を収容したケースを備え、このケースの下方側に洗米タンクを設けると共に該洗米タンク内に給水するための給水管路を前記ケース内に配管し、前記洗米タンク内とケース内とを仕切る隔壁に取付台を取り付け、この取付台の下側に洗米タンク内に水を散水するための散水部材を取り付け、前記取付台の上面に、横向きで且つ斜め上方に向けて形成された管路接続部を設け、この管路接続部に、斜め上方を向くように横向き配置されていて前記給水管路の一部を構成する給水管を接続したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明では、前記取付台は前記隔壁に上方から取り付けられ、前記散水部材には取付台を上方側から貫通する取付ネジがネジ込まれるネジ孔が形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記ケース内に配管される給水管路を前記制御装置の上端より下方側に配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、散水部材を取り付ける取付台の上面側に管路接続部を横向きで且つ斜め上方に向けて形成し、この管路接続部に給水管路の一部を構成する給水管を横向き配置して接続したので、該給水管を隔壁に沿うように近接させて配置することができ、これによって、給水管路全体をケース内の低い位置に配管することができる。また、前記管路接続部に接続される給水管路の最下流側の給水管を斜め下方に傾斜状とすることにより、給水管路をケース内の低い位置に横向きに配管したものであっても、給水管路を遮断・開通する給水開閉弁を遮断状態とした際に、該給水開閉弁の下流側に水が残るのを防止することができる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、取付台を隔壁に上方から取り付け、取付台を上方側から貫通する取付ネジによって散水部材を取り付けることにより、取付台及び散水部材を取り付ける取付ネジが洗米タンク内に脱落するのを防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、ケース内に配管される給水管路を駆動機構の制御装置の上端より下方側に配置したので、給水管路から水が漏れた際に、制御装置に水がかかるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】洗米機の斜視図である。
【図2】洗米機の正面概略図である。
【図3】洗米タンク下部及び排水ボックスの正面断面図である。
【図4】上側の貯米ケース内の全体斜視図である。
【図5】上側の貯米ケース内の斜視図である。
【図6】上側の貯米ケース内の正面図である。
【図7】上側の貯米ケース内の平面図である。
【図8】タンク取付部及び給水管路を上方側からみた斜視図である。
【図9】タンク取付部及び給水管路を下方側からみた斜視図である。
【図10】取付台,シール部材及び散水部材の分解斜視図である。
【図11】タンク取付部の側面断面図である。
【図12】取付台及び散水部材の取付部分の側面断面図である。
【図13】取付台及び散水部材の取付部分の正面断面図である。
【図14】他の実施形態に係る洗米機の全体斜視図である。
【図15】洗米機上部の側面図である。
【図16】ケース内を上からみた斜視図である。
【図17】洗米タンク及び給水装置を正面右上からみた斜視図である。
【図18】カム及び蓋開検出センサの斜視図である。
【図19】カム及び蓋開検出センサの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、符号1は、米の計量、洗米をマイコン制御によって自動で行う自動洗米機である。
この自動洗米機1は、上下の貯米庫2,3と、上側の貯米庫2の下方に設けられた洗米タンク4とを有する。
【0015】
上下の貯米庫2,3は貯米ケース5,6内に米を貯留するホッパ7,8を備えてなる。
下側の貯米庫3の貯米ケース6の背面には支持フレーム9が該貯米ケース6から上方突出状に設けられ、この支持フレーム9の上部に上側の貯米庫2が取付固定されている。
下側の貯米庫3の貯米ケース6内にはブロワ10が設けられ、このブロワ10は吸引パイプ等によって上側の貯米庫2のホッパ7に接続され、上側の貯米庫2のホッパ7と下側の貯米庫3のホッパ8とは米搬送パイプ等によって接続されている。
【0016】
そして、ブロワ10によって上側の貯米庫2のホッパ7内の空気を吸引パイプ等を介して吸引することにより、下側の貯米庫3のホッパ8から米搬送パイプ等を介して上側の貯米庫2のホッパ7に米が空気搬送される。
上側の貯米庫2のホッパ7下方には、該ホッパ7内の米を計量して洗米タンク4内に落下供給する米計量器11が設けられている。
【0017】
この米計量器11は、計量モータ25によって横軸(前後軸)回りに回転駆動される計量ドラム11aを有し、この計量ドラム11aは回転させることにより、上側の貯米庫2のホッパ7から該計量ドラム11aに落下投入された米が下方に落下排出されるよう構成されている。
洗米タンク4と下側の貯米庫3の間には、図4に示すように、炊飯器の内釜等の受け容器を配置可能な配置空間Sが設けられ、下側の貯米庫3の上面が受け容器を載置する載置面Bとされている(したがって、本実施形態の場合は、下側の貯米庫3の貯米ケース6が受け容器を載置する載置台とされている)。
【0018】
この受け容器を配置可能な配置空間Sと、受け容器を載置する載置面Bとで容器配置部Cが構成されている。
洗米タンク4の下方の受け容器の配置空間S(容器配置部C)の後部側には、受け容器の後方移動を規制する規制バー12と、受け容器を検知する検知部材13とが設けられている。
【0019】
規制バー12は支持フレーム9に取り付けられた左右一対の支持アーム14によって支持されている。検知部材13は支持フレーム9に取り付けられた支持部材15に前後揺動自在に取付支持されている。
洗米タンク4は、前記支持フレーム9に支持されており、上側の貯米庫2の貯米ケース5の下壁5a(図7参照)に取付固定されたタンク取付部16と、このタンク取付部16の下端側に着脱自在に取り付けられたタンク本体17と、このタンク本体17の下端側に着脱自在に取り付けられた排水ジャケット18とを有する。
【0020】
タンク取付部16は、図8、図9に示すように、円筒状の本体16aの上部に洗米タンク4内の上部を覆う隔壁16bを設けてなり、この隔壁16bによって洗米タンク4内と上側の貯米ケース5内とが仕切られている。
る。
タンク本体17は上部が円筒状で下部が下方に行くに従って先窄まりとなる漏斗状に形成され、上下開口状とされている。排水ジャケット18は円筒状の本体を有し、上下開口状に形成され、下端側に排米口22を有する。
【0021】
タンク本体17の上端開口はタンク取付部16に連通し、タンク本体17の下端開口は排水ジャケット18に連通している。
洗米タンク4内には攪拌部材19と弁棒20とが設けられている。
前記攪拌部材19は、上側の貯米庫2の貯米ケース5内に設けられた攪拌モータ21によって上下方向の軸心回りに回転駆動可能とされている。
【0022】
前記弁棒20は上下方向の軸心を有し洗米タンク4の中心部分に上下方向に配置されている。図3に示すように、該弁棒20の下端側には排水ジャケット18の下端側の排米口22を開閉する排米弁23が設けられている。
弁棒20は上側の貯米庫2の貯米ケース5内に設けられた昇降モータ24によって昇降可能とされている。排米弁23はその上面が排米口22の周縁に下側から接当することにより排米口22を塞ぎ、該排米弁23を下方移動させることにより排米口22が開かれる。
【0023】
図3に示すように、排水ジャケット18の側方には排水ボックス26が設けられ、この排水ボックス26と排水ジャケット18とは横向き配置された排水パイプ27で接続されている。
なお、排水ボックス26は排水ジャケット18の真横に配置されていなくてもよく、排水ボックス26が排水ジャケット18に対して前側又は後側に位置ずれしていてもよい(排水ボックス26が排水ジャケット18の前斜め側方または後斜め側方に配置されていてもよい)。また、排水ボックス26は排水ジャケット18の後方側に配置されていてもよい。
【0024】
排水ボックス26内の排水は、排水孔28から排水ホース等を介して排水溝等に排水可能とされている。
また、排水ボックス26は縦配水管29を介して洗米タンク4のタンク取付部16に設けられたオーバーフロー部30に接続されている。
排水ボックス26内には、排水パイプ27の出口側を開閉する排水弁31を備えた排水弁装置32が設けられている。この排水弁装置32は、上側の貯米庫2の貯米ケース5内に設けられた排水モータ33によって駆動可能とされている。
【0025】
排水ジャケット18内には、タンク本体17の下端開口と排米口22との間の空間を取り囲むように截頭円錐筒状に形成された分離板34が設けられている。
この分離板34は水は通すが米は通さない小孔が多数形成されており、排水ジャケット18から排水ボックス26へと米のとぎ汁(洗米水)が小さな不純物と共に流れるようになっている。
【0026】
上側の貯米庫2の貯米ケース5内には、洗米タンク4内に水(水道水)を供給する給水装置35が設けられている。
前記構成の自動洗米機1にあっては、排米弁23を閉じた状態で洗米タンク4に米が供給され、この供給された米は、排水弁31を開いた状態で洗米タンク4に給水しながら攪拌部材19を回転駆動させることや、排水弁31を閉じた状態で給水しながら攪拌部材19を回転駆動させると共に洗米タンク4内の洗米水をオーバーフロー部30からオーバーフローさせること等によって洗米される。
【0027】
米を洗米した後は、排水弁31を開けて水切りした後に該排水弁31を閉じ、次に、水加減水を供給した後に排米弁23を下方移動させて排米口22を開くことにより、洗米タンク4下方に配置した受け容器へと、米及び水加減水が落下排出される。
上側の貯米庫2のホッパ7は、図4に示すように、該貯米庫2の貯米ケース5の下壁5a等に立設されたホッパ支持台36上に取り付けられている。
【0028】
米計量器11は、図5、図6に示すように、ホッパ支持台36の下方側で且つ洗米タンク4の隔壁16b上の右側に取付支持されている。
洗米タンク4のタンク取付部16の上端には本体16a上端から径方向外方に延出するフランジ壁16cが設けられ、該フランジ壁16cが上側の貯米ケース5の下壁5a上に重ね合わされて取り付けられている。
【0029】
米計量器11の計量ドラム11a、攪拌部材19、排米弁23、排水弁31等の被駆動部材を駆動する、計量モータ25、攪拌モータ21、昇降モータ24、排水モータ33は電動モータ(電動アクチュエータ)によって構成され、これら計量モータ25、攪拌モータ21、昇降モータ24、排水モータ33は制御装置CUによって制御される。この制御装置CUは、上側の貯米庫2のホッパ7の左側に配置されていてホッパ支持台36に支持されている。
【0030】
前記制御装置CUの右側にはDC電源PSが隣接配置されている。
計量モータ25は米計量器11の背面側に設けられ、攪拌モータ21は洗米タンク4の隔壁16b上の中心部の左側の後側に配置されて該隔壁16bに取り付けられ、昇降モータ24及び排水モータ33は洗米タンク4の隔壁16bの左側に配置されてタンク取付部16のフランジ壁16cに取り付けられている。
【0031】
また、洗米タンク4の隔壁16b上には、攪拌モータ21の駆動力を攪拌部材19に伝達するギヤ伝動機構Gや、昇降モータ24によって駆動されて弁棒20を昇降する昇降機構Eが設けられている。
また、洗米タンク4の隔壁16bには、その中心側に位置する軸受け部37と、該軸受け部37の右側に位置する米通過口38とが設けられている。軸受け部37には攪拌部材19が回転自在に支持され、米通過口38は米計量器11から落下排出される米を洗米タンク4内へと通過させる。
【0032】
前記給水装置35は、図5〜図9に示すように、水道の蛇口等の給水源にホース等を介して接続される入水外部管路39と、この入水外部管路39から洗米タンク4側へと水を案内する流通経路である給水管路40と、洗米タンク4内に水をシャワー状に散水するための散水部材41と、この散水部材41を取り付けるための取付台42とを有する。
前記入水外部管路39は、上側の貯米ケース5の下壁5a下面の右側後端側に取付固定されるフランジ43aを有する止水栓43と、この止水栓43の下端側に接続されていて開閉用の手動ハンドル44aを有する開閉弁44とを有する。前記開閉弁44の下端(上流側)に水道の蛇口等がホース等を介して接続される。
【0033】
給水管路40は、上側の貯米ケース5内の右側下部に配置され、前記入水外部管路39の上端に接続される上流側管路45と、この上流側管路45に中途部が接続された分岐管路46と、この分岐管路46の端部から取付台42へと延びる下流側管路47とを有する。
上流側管路45は、前記入水外部管路39の上端から上方に延出された後、前方に向けて延出されており、給水管路40を流れる水の流量(洗米タンク4に供給される水の供給量)を計る流量計45Aと、給水管路40を遮断して洗米タンク4への給水を止める電磁弁からなる給水開閉弁45Bとが設けられている。
【0034】
該上流側管路45は、具体的には、入水外部管路39の上端に一端側が接続されたフレキシブルチューブ45Cと、このフレキシブルチューブ45Cの他端側に接続された継ぎ手45Dと、この継ぎ手45Dに接続された直管パイプ45Eと、この直管パイプ45Eに接続された継ぎ手45Fと、この継ぎ手45Fに接続された前記流量計45Aと、この流量計45Aに接続された前記給水開閉弁45Bとから構成されている。
【0035】
分岐管路46は、流量計45A及び給水開閉弁45B等の下方側に前後方向に配設されている。
この分岐管路46は、具体的には、前後を向く接続口と上方を向く接続口とを有するティー継手46Aと、このティー継手46Aの前後の接続口に接続された前後の直管パイプ46Bと、前後の直管パイプ46Bにそれぞれ接続されたエルボ継手46Cの一部とから構成されている。この分岐管路46のティー継手46Aの上方を向く接続口に給水開閉弁45Bが接続されている。
【0036】
下流側管路47は、分岐管路46の前後両端部から左方(洗米タンク4の左右方向中央側)に延出されていると共に、左方に行くに従って下方に移行する傾斜状とされている。
該下流側管路47は、具体的には、分岐管路46の前後に設けられた前記エルボ継手46Cの一部と、斜め上方を向くように横向き配置(本実施形態では右方に行くに従って上方に移行する傾斜状に配置)されて前記各エルボ継手46Cにそれぞれ接続された直管パイプからなる給水管47Aとから構成されている。
【0037】
取付台42は、図7及び図11等に示すように、洗米タンク4の隔壁16bの左右方向中央部の前後にそれぞれ設けられている。
この取付台42は、図10〜図13に示すように、平面視円形状の取付壁42aと、給水管路40から洗米タンク4内へと水を導き入れる水導入部42bと、上下方向の軸心を有していて取付壁42aの下面から下方に延出する筒壁42cと、この筒壁42cの中心側に設けられていて取付壁42aの下面から下方に延出するネジ挿通筒42dとを樹脂で一体形成してなる。
【0038】
洗米タンク4の隔壁16bの上面側の軸受け部37の前後に上下方向に貫通形成された開口16dが設けられている(図5参照)と共に、各開口16dの周囲に取付台42を取り付けるための取付座16eが形成されている。
取付台42の取付壁42aは、その外周側の下面が取付座16eにパッキンを介して上方から重ね合わされていると共に、該取付壁42a及びパッキンを上方から貫通して取付座16eに形成されたネジ孔にねじ込まれる取付ネジ48によって取付固定されている。
【0039】
水導入部42bは、取付壁42aの上面側に設けられ、横向き(本実施形態では右向き)で且つ斜め上方に向けて形成された筒状の管路接続部42eと、この管路接続部42eに一端開口が連通し他端開口が筒壁42cの内周側において取付壁42aの下方に向けて開口するエルボ部42fとから構成されている。
管路接続部42eには、給水管路40の下流側管路47の一部(最下流側部材)を構成する給水管47Aが接続されている。本実施形態では、給水管47Aは管路接続部42eに嵌入されることによって接続されている。また、管路嵌合部の内部奥部には、給水管47Aの端部が接当する規制壁42gが設けられている。エルボ部42fの他端開口側及び管路接続部42eの底部は取付壁42aと一体形成されている。
【0040】
筒壁42cは、取付壁42aと同心状で且つ取付壁42aよりも小径に形成されており、前記開口16dを挿通している。この筒壁42cの下端側には下方から凹設状に形成された切欠係合部42hが径方向一対形成されている。また、筒壁42cの下端側の内周側には、シール嵌合部42iが段付き状に形成されている。このシール嵌合部42iにはリング状のシール部材49が嵌合されている。
【0041】
ネジ挿通筒42dの内孔42jは、取付壁42aに形成された貫通孔42kと連通しており、この貫通孔42kとネジ挿通筒42dの内孔42jとでネジ挿通孔42mが形成されている。
なお、ネジ挿通筒42dの下端側は上部側よりも小径に形成されている。
散水部材41は、図10〜図13に示すように、多数の散水孔41aを有する板材を下方に凸となる半球状で且つ上端開口状に形成された本体部41bを有する。この本体部41bの上端には、該本体部41bの上端開口の径方向外方に延出されていて前記シール部材49の下面に下方から接当するフランジ41cを有する。このフランジ41cには前記切欠係合部42hに嵌合する係止片41dが一対設けられている。この係止片41dが切欠係合部42hに嵌合することにより散水部材41の上下軸回りの回り止めが図られている。
【0042】
この散水部材41の下端には、取付台42のネジ挿通筒42dの真下に位置するネジ孔41eが形成されている。
本実施形態では、前記ネジ挿通孔42mに上方から取付ネジ50を挿通すると共に該取付ネジ50を散水部材41のネジ孔41eにねじ込むことにより、散水部材41が取付台42に上方から取り付けられている。
【0043】
取付台42及び散水部材41を洗米タンク4の隔壁16bの上方から取り付け得るように構成することにより、取付ネジ48,50が洗米タンク4内に脱落することはない。
前記構成の給水装置35にあっては、取付台42の上面側に横向きで且つ斜め上方に向けて形成された管路接続部42eを設け、この管路接続部42eに、斜め上方を向くように横向き配置されていて給水管路40の一部を構成する給水管47Aを接続するようにしたので、給水管路40を全体的に低く設置することができる。
【0044】
本実施形態では、給水管路40を制御装置CU及びDC電源PSより下方に配置している。
また、給水管路40の上流側管路45が計量モータ25、攪拌モータ21と略同じような高さ位置に配置され、分岐管路46が昇降モータ24、排水モータ33と略同じような高さ位置に配置している。
【0045】
また、給水管路40の上流側管路45(給水開閉弁45Bの上流側)から水漏れが生じた場合であっても、制御装置CU、DC電源PS、計量モータ25、攪拌モータ21、昇降モータ24、排水モータ33等の電気機器に水がかかりにくいように、該上流側管路45を洗米タンク4の隔壁16bの上方から外れた位置に配置している。
図14〜図19は他の実施形態の自動洗米機1を示している。
【0046】
この自動洗米機1は、上下の貯米庫は設けられておらず、パック米を洗米タンク4に供給して洗米するタイプの自動洗米機1である。
この自動洗米機1にあっては、左右一対の支柱171と、左右各支柱171の下端から前方に延出された左右一対の支持脚172と、左右支持脚172を連結する連結部材173とから支持フレーム9が構成されている。
【0047】
左右の支柱171の上端にケース173が取付固定され、ケース173の下側に洗米タンク4が取付固定され、洗米タンク4の下方に受け容器を載置する載置台174が設けられている。
また、この自動洗米機1の洗米タンク4は本体とタンク取付部とが一体形成されており、洗米タンク4は上端開口状とされている。
【0048】
なお、前記図1〜図15に示す自動洗米機1と同様の機能を有する構成は同じ符号を付して説明を省略する。
洗米タンク4は、その上端開口の前部がケース173の下壁173aから前方にはみ出すように、該洗米タンク4上端側の後部がケース173の下壁173aに取付固定されている。
【0049】
したがって、この実施形態の場合は、ケース173の下壁173aが洗米タンク4内とケース173内とを仕切る隔壁とされており、このケース173の下壁173aに取付台42が取付固定されている。また、管路接続部42eは後向きで且つ斜め上方に向けて形成されている。
取付台42及び散水部材41の構造は前記実施形態と同様である。
【0050】
洗米タンク4の上端開口のケース173の下壁173aから前方にはみ出した部分が米を投入する米投入口175とされ、この米投入口175は蓋体176によって開閉自在に閉塞されている。
蓋体176の後部には左右方向の支軸部177が設けられ、該支軸部177がケース173の下壁173aに取付固定した支持ブラケット178に左右軸回りに回動自在に支持されていて、蓋体176を支軸部177回りに上下に回動させることにより、米投入口175が開閉されるよう構成されている。
【0051】
この実施形態においては、ケース173内に、制御装置CU、DC電源PS、攪拌モータ21、昇降モータ24、排水モータ33が設けられている。
ケース173内の前部の左右方向中央側に攪拌モータ21が配置され、この攪拌モータ21の後方にDC電源PSが配置され、このDC電源PSの後側に制御装置CUが隣接配置されている。また、ケース173内の左側前部に昇降モータ24が配置され、ケース173内の左側後部に排水モータ33が配置されている。
【0052】
給水管路40の上流側管路45及び分岐管路46は、DC電源PS及び制御装置CUと攪拌モータ21との間に配置され、給水管路40の上流側管路45及び分岐管路46と、DC電源PS及び制御装置CUとの間には、上流側管路45及び分岐管路46の上方覆う上壁179aと、上流側管路45及び分岐管路46の後方を覆う縦壁179bとを有するカバー板179が設けられている。
【0053】
入水外部管路39は、ケース173の下壁173aの右側の前後方向中央部よりやや後方側に設けられ、上流側管路45は、入水外部管路39の上端から上方に延出された後、左方に向けて延出されている。
分岐管路46は左右方向に配置され、下流側管路47は、分岐管路46の左右両側から前方に延出するように配置されている。
【0054】
取付台42及び散水部材41は、ケース173の下壁173aの前部の左右両側に配置されている。
上流側管路45及び分岐管路46は制御装置CUの下部と略同じ高さ位置に設けられている。上流側管路45は、攪拌モータ21より下方に配置されていると共に昇降モータ24と略同じ高さ位置に設けられている。
【0055】
排水モータ33は上流側管路45と分岐管路46との中間の高さ位置に設けられている。分岐管路46は攪拌モータ21及び昇降モータ24より下方に配置されている。
この図14〜図19に示す実施形態の自動洗米機1にあっては、ケース173内の前部右側に蓋体176が開いていることを検出する蓋開検出センサ180が設けられている。
この蓋開検出センサ180は、接触センサから構成され、センサ本体181の前部に接触子182が設けられていると共に接触子182に押圧されるプランジャ183が前方に向けて突出している。前記プランジャ183はバネによって前方に付勢されている。
【0056】
この蓋開検出センサ180の接触子182は、上端側がセンサ本体181の前面に設けたブラケット部184に枢支されていて上下に揺動する揺動アーム185と、この揺動アーム185の下部に左右軸回りに回動自在に設けられたローラ186とから構成されている。揺動アーム185の下面側にはプランジャ183を押圧する押圧突起187が形成されている。
【0057】
前記蓋体176の支軸部177の左右方向内端側には、米投入口175を塞ぐ閉鎖位置から蓋体176を上方(開き方向)に揺動させることにより蓋開検出センサ180のローラ186を下方に押圧して接触子182を下方揺動させるカム188が設けられている。接触子182がカム188によって押圧されて下方揺動すると、押圧突起187がプランジャ183を前方から押圧し、蓋体176が開き方向に揺動操作されたことが検出される。
【0058】
また、カム188のローラ186との接触面189は蓋体176の回動中心(支軸部177の軸心)を中心とする円弧状に形成され、この接触面189の前部には、ローラ186が嵌合可能な嵌合凹部190が形成されている。
前記嵌合凹部190は、蓋体176を米投入口175の上方から退避する位置に上方揺動させるとローラ186に嵌合する。嵌合凹部190がローラ186に嵌合すると、蓋体176の下方揺動が規制され、蓋体176を開いた位置に保持される。
【0059】
その他の構成は前記実施形態と同様に構成される。
本発明は、前述した自動洗米機1の他、米の計量、洗米、炊飯をマイコン制御によって自動で行う自動炊飯機の洗米装置に採用される。
【符号の説明】
【0060】
4 洗米タンク
5 ケース(貯米ケース)
16b 隔壁
40 給水管路
41 散水部材
41a ネジ孔
42 取付台
42e 管路接続部
47A 給水管
50 取付ネジ
173 ケース
173a 隔壁
CU 制御装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、米を洗米して排出する洗米装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
米を洗米して排出する洗米装置として特許文献1に記載の洗米装置がある。
この洗米装置は、米を洗米して下端側の排米口から排出する洗米タンクを備えている。この洗米タンク内には、米を攪拌する攪拌部材が上下軸回りに回転自在に設けられている。
洗米タンクの下部には排水ジャケットが設けられ、この排水ジャケットの下端側には米を排出する排米口と、該排米口を塞ぐ排米弁とが設けられている。排米弁は洗米タンク内に設けられた弁棒の下端側に取り付けられ、この弁棒を昇降することにより排米弁が上下動して排米口が開閉される。
【0003】
排水ジャケットの側方には、洗米タンクで洗米する洗米水(米のとぎ汁)をホース等を介して排水溝に流すための排水ボックスが設けられている。この排水ボックスは排水パイプを介して排水ジャケット内に連通している。また、排水ボックス内には、排水パイプの出口開口を開閉自在に塞ぐ排水弁が設けられている。
洗米機の上部にはケースが設けられ、このケースの下面に前記洗米タンクが取付固定されている。
【0004】
前記攪拌部材を回転駆動する攪拌モータ、排米弁を昇降駆動する昇降モータ、排水弁を開閉駆動する排水モータは電動モータによって構成され、これら攪拌モータ、昇降モータ、排水モータは制御装置によって制御される。
この攪拌モータ、昇降モータ、排水モータ及び制御装置は前記ケース内に配置されている。
【0005】
前記ケース内と洗米タンク内とを仕切る隔壁には取付台が取り付けられ、この取付台の下面側、すなわち洗米タンク内には洗米タンク内に水を散水するための散水部材が取り付けられており、ケース内には、洗米タンクに給水すべく、前記散水部材へと水を導くための給水管路が配管されている。
前記取付台の上面側には、上方に向けて延出されていて上端開口が上を向く管路接続部が設けられ、この管路接続部に、上下方向に配置されていて前記給水管路の最下流側管路を構成する給水管が接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4536617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来の洗米装置にあっては、前述したように、取付台の上面側に設けられた管路接続部は上方に向けて延出されていて上端開口が上を向くように設けられ、この管路接続部に、給水管路の最下流側管路を構成する給水管が、上下方向に配置されて接続されているので、給水管路がケース内の高い位置に配管されている。
ケース内に配管される給水管路がケース内の高い位置に配設されていると、給水管路から水が漏れた場合に、該漏れた水が制御装置やモータ類に付着する惧れがあるので、給水管路をケース内の低い位置に配管することが要求される。
【0008】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、ケース内と洗米タンク内とを仕切る隔壁に散水部材を取り付けるための取付台を取り付け、この取付台に給水管路の最下流側管路を構成する給水管を接続するようにした洗米装置において、給水管路をケース内の低い位置に配管することができる洗米装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
請求項1に係る発明では、米を洗米して排出する洗米タンクを備えた洗米装置であって、
当該洗米装置の被駆動部材を駆動する電動アクチュエータ及び該電動アクチュエータを制御する制御装置を収容したケースを備え、このケースの下方側に洗米タンクを設けると共に該洗米タンク内に給水するための給水管路を前記ケース内に配管し、前記洗米タンク内とケース内とを仕切る隔壁に取付台を取り付け、この取付台の下側に洗米タンク内に水を散水するための散水部材を取り付け、前記取付台の上面に、横向きで且つ斜め上方に向けて形成された管路接続部を設け、この管路接続部に、斜め上方を向くように横向き配置されていて前記給水管路の一部を構成する給水管を接続したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明では、前記取付台は前記隔壁に上方から取り付けられ、前記散水部材には取付台を上方側から貫通する取付ネジがネジ込まれるネジ孔が形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記ケース内に配管される給水管路を前記制御装置の上端より下方側に配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、散水部材を取り付ける取付台の上面側に管路接続部を横向きで且つ斜め上方に向けて形成し、この管路接続部に給水管路の一部を構成する給水管を横向き配置して接続したので、該給水管を隔壁に沿うように近接させて配置することができ、これによって、給水管路全体をケース内の低い位置に配管することができる。また、前記管路接続部に接続される給水管路の最下流側の給水管を斜め下方に傾斜状とすることにより、給水管路をケース内の低い位置に横向きに配管したものであっても、給水管路を遮断・開通する給水開閉弁を遮断状態とした際に、該給水開閉弁の下流側に水が残るのを防止することができる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、取付台を隔壁に上方から取り付け、取付台を上方側から貫通する取付ネジによって散水部材を取り付けることにより、取付台及び散水部材を取り付ける取付ネジが洗米タンク内に脱落するのを防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、ケース内に配管される給水管路を駆動機構の制御装置の上端より下方側に配置したので、給水管路から水が漏れた際に、制御装置に水がかかるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】洗米機の斜視図である。
【図2】洗米機の正面概略図である。
【図3】洗米タンク下部及び排水ボックスの正面断面図である。
【図4】上側の貯米ケース内の全体斜視図である。
【図5】上側の貯米ケース内の斜視図である。
【図6】上側の貯米ケース内の正面図である。
【図7】上側の貯米ケース内の平面図である。
【図8】タンク取付部及び給水管路を上方側からみた斜視図である。
【図9】タンク取付部及び給水管路を下方側からみた斜視図である。
【図10】取付台,シール部材及び散水部材の分解斜視図である。
【図11】タンク取付部の側面断面図である。
【図12】取付台及び散水部材の取付部分の側面断面図である。
【図13】取付台及び散水部材の取付部分の正面断面図である。
【図14】他の実施形態に係る洗米機の全体斜視図である。
【図15】洗米機上部の側面図である。
【図16】ケース内を上からみた斜視図である。
【図17】洗米タンク及び給水装置を正面右上からみた斜視図である。
【図18】カム及び蓋開検出センサの斜視図である。
【図19】カム及び蓋開検出センサの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、符号1は、米の計量、洗米をマイコン制御によって自動で行う自動洗米機である。
この自動洗米機1は、上下の貯米庫2,3と、上側の貯米庫2の下方に設けられた洗米タンク4とを有する。
【0015】
上下の貯米庫2,3は貯米ケース5,6内に米を貯留するホッパ7,8を備えてなる。
下側の貯米庫3の貯米ケース6の背面には支持フレーム9が該貯米ケース6から上方突出状に設けられ、この支持フレーム9の上部に上側の貯米庫2が取付固定されている。
下側の貯米庫3の貯米ケース6内にはブロワ10が設けられ、このブロワ10は吸引パイプ等によって上側の貯米庫2のホッパ7に接続され、上側の貯米庫2のホッパ7と下側の貯米庫3のホッパ8とは米搬送パイプ等によって接続されている。
【0016】
そして、ブロワ10によって上側の貯米庫2のホッパ7内の空気を吸引パイプ等を介して吸引することにより、下側の貯米庫3のホッパ8から米搬送パイプ等を介して上側の貯米庫2のホッパ7に米が空気搬送される。
上側の貯米庫2のホッパ7下方には、該ホッパ7内の米を計量して洗米タンク4内に落下供給する米計量器11が設けられている。
【0017】
この米計量器11は、計量モータ25によって横軸(前後軸)回りに回転駆動される計量ドラム11aを有し、この計量ドラム11aは回転させることにより、上側の貯米庫2のホッパ7から該計量ドラム11aに落下投入された米が下方に落下排出されるよう構成されている。
洗米タンク4と下側の貯米庫3の間には、図4に示すように、炊飯器の内釜等の受け容器を配置可能な配置空間Sが設けられ、下側の貯米庫3の上面が受け容器を載置する載置面Bとされている(したがって、本実施形態の場合は、下側の貯米庫3の貯米ケース6が受け容器を載置する載置台とされている)。
【0018】
この受け容器を配置可能な配置空間Sと、受け容器を載置する載置面Bとで容器配置部Cが構成されている。
洗米タンク4の下方の受け容器の配置空間S(容器配置部C)の後部側には、受け容器の後方移動を規制する規制バー12と、受け容器を検知する検知部材13とが設けられている。
【0019】
規制バー12は支持フレーム9に取り付けられた左右一対の支持アーム14によって支持されている。検知部材13は支持フレーム9に取り付けられた支持部材15に前後揺動自在に取付支持されている。
洗米タンク4は、前記支持フレーム9に支持されており、上側の貯米庫2の貯米ケース5の下壁5a(図7参照)に取付固定されたタンク取付部16と、このタンク取付部16の下端側に着脱自在に取り付けられたタンク本体17と、このタンク本体17の下端側に着脱自在に取り付けられた排水ジャケット18とを有する。
【0020】
タンク取付部16は、図8、図9に示すように、円筒状の本体16aの上部に洗米タンク4内の上部を覆う隔壁16bを設けてなり、この隔壁16bによって洗米タンク4内と上側の貯米ケース5内とが仕切られている。
る。
タンク本体17は上部が円筒状で下部が下方に行くに従って先窄まりとなる漏斗状に形成され、上下開口状とされている。排水ジャケット18は円筒状の本体を有し、上下開口状に形成され、下端側に排米口22を有する。
【0021】
タンク本体17の上端開口はタンク取付部16に連通し、タンク本体17の下端開口は排水ジャケット18に連通している。
洗米タンク4内には攪拌部材19と弁棒20とが設けられている。
前記攪拌部材19は、上側の貯米庫2の貯米ケース5内に設けられた攪拌モータ21によって上下方向の軸心回りに回転駆動可能とされている。
【0022】
前記弁棒20は上下方向の軸心を有し洗米タンク4の中心部分に上下方向に配置されている。図3に示すように、該弁棒20の下端側には排水ジャケット18の下端側の排米口22を開閉する排米弁23が設けられている。
弁棒20は上側の貯米庫2の貯米ケース5内に設けられた昇降モータ24によって昇降可能とされている。排米弁23はその上面が排米口22の周縁に下側から接当することにより排米口22を塞ぎ、該排米弁23を下方移動させることにより排米口22が開かれる。
【0023】
図3に示すように、排水ジャケット18の側方には排水ボックス26が設けられ、この排水ボックス26と排水ジャケット18とは横向き配置された排水パイプ27で接続されている。
なお、排水ボックス26は排水ジャケット18の真横に配置されていなくてもよく、排水ボックス26が排水ジャケット18に対して前側又は後側に位置ずれしていてもよい(排水ボックス26が排水ジャケット18の前斜め側方または後斜め側方に配置されていてもよい)。また、排水ボックス26は排水ジャケット18の後方側に配置されていてもよい。
【0024】
排水ボックス26内の排水は、排水孔28から排水ホース等を介して排水溝等に排水可能とされている。
また、排水ボックス26は縦配水管29を介して洗米タンク4のタンク取付部16に設けられたオーバーフロー部30に接続されている。
排水ボックス26内には、排水パイプ27の出口側を開閉する排水弁31を備えた排水弁装置32が設けられている。この排水弁装置32は、上側の貯米庫2の貯米ケース5内に設けられた排水モータ33によって駆動可能とされている。
【0025】
排水ジャケット18内には、タンク本体17の下端開口と排米口22との間の空間を取り囲むように截頭円錐筒状に形成された分離板34が設けられている。
この分離板34は水は通すが米は通さない小孔が多数形成されており、排水ジャケット18から排水ボックス26へと米のとぎ汁(洗米水)が小さな不純物と共に流れるようになっている。
【0026】
上側の貯米庫2の貯米ケース5内には、洗米タンク4内に水(水道水)を供給する給水装置35が設けられている。
前記構成の自動洗米機1にあっては、排米弁23を閉じた状態で洗米タンク4に米が供給され、この供給された米は、排水弁31を開いた状態で洗米タンク4に給水しながら攪拌部材19を回転駆動させることや、排水弁31を閉じた状態で給水しながら攪拌部材19を回転駆動させると共に洗米タンク4内の洗米水をオーバーフロー部30からオーバーフローさせること等によって洗米される。
【0027】
米を洗米した後は、排水弁31を開けて水切りした後に該排水弁31を閉じ、次に、水加減水を供給した後に排米弁23を下方移動させて排米口22を開くことにより、洗米タンク4下方に配置した受け容器へと、米及び水加減水が落下排出される。
上側の貯米庫2のホッパ7は、図4に示すように、該貯米庫2の貯米ケース5の下壁5a等に立設されたホッパ支持台36上に取り付けられている。
【0028】
米計量器11は、図5、図6に示すように、ホッパ支持台36の下方側で且つ洗米タンク4の隔壁16b上の右側に取付支持されている。
洗米タンク4のタンク取付部16の上端には本体16a上端から径方向外方に延出するフランジ壁16cが設けられ、該フランジ壁16cが上側の貯米ケース5の下壁5a上に重ね合わされて取り付けられている。
【0029】
米計量器11の計量ドラム11a、攪拌部材19、排米弁23、排水弁31等の被駆動部材を駆動する、計量モータ25、攪拌モータ21、昇降モータ24、排水モータ33は電動モータ(電動アクチュエータ)によって構成され、これら計量モータ25、攪拌モータ21、昇降モータ24、排水モータ33は制御装置CUによって制御される。この制御装置CUは、上側の貯米庫2のホッパ7の左側に配置されていてホッパ支持台36に支持されている。
【0030】
前記制御装置CUの右側にはDC電源PSが隣接配置されている。
計量モータ25は米計量器11の背面側に設けられ、攪拌モータ21は洗米タンク4の隔壁16b上の中心部の左側の後側に配置されて該隔壁16bに取り付けられ、昇降モータ24及び排水モータ33は洗米タンク4の隔壁16bの左側に配置されてタンク取付部16のフランジ壁16cに取り付けられている。
【0031】
また、洗米タンク4の隔壁16b上には、攪拌モータ21の駆動力を攪拌部材19に伝達するギヤ伝動機構Gや、昇降モータ24によって駆動されて弁棒20を昇降する昇降機構Eが設けられている。
また、洗米タンク4の隔壁16bには、その中心側に位置する軸受け部37と、該軸受け部37の右側に位置する米通過口38とが設けられている。軸受け部37には攪拌部材19が回転自在に支持され、米通過口38は米計量器11から落下排出される米を洗米タンク4内へと通過させる。
【0032】
前記給水装置35は、図5〜図9に示すように、水道の蛇口等の給水源にホース等を介して接続される入水外部管路39と、この入水外部管路39から洗米タンク4側へと水を案内する流通経路である給水管路40と、洗米タンク4内に水をシャワー状に散水するための散水部材41と、この散水部材41を取り付けるための取付台42とを有する。
前記入水外部管路39は、上側の貯米ケース5の下壁5a下面の右側後端側に取付固定されるフランジ43aを有する止水栓43と、この止水栓43の下端側に接続されていて開閉用の手動ハンドル44aを有する開閉弁44とを有する。前記開閉弁44の下端(上流側)に水道の蛇口等がホース等を介して接続される。
【0033】
給水管路40は、上側の貯米ケース5内の右側下部に配置され、前記入水外部管路39の上端に接続される上流側管路45と、この上流側管路45に中途部が接続された分岐管路46と、この分岐管路46の端部から取付台42へと延びる下流側管路47とを有する。
上流側管路45は、前記入水外部管路39の上端から上方に延出された後、前方に向けて延出されており、給水管路40を流れる水の流量(洗米タンク4に供給される水の供給量)を計る流量計45Aと、給水管路40を遮断して洗米タンク4への給水を止める電磁弁からなる給水開閉弁45Bとが設けられている。
【0034】
該上流側管路45は、具体的には、入水外部管路39の上端に一端側が接続されたフレキシブルチューブ45Cと、このフレキシブルチューブ45Cの他端側に接続された継ぎ手45Dと、この継ぎ手45Dに接続された直管パイプ45Eと、この直管パイプ45Eに接続された継ぎ手45Fと、この継ぎ手45Fに接続された前記流量計45Aと、この流量計45Aに接続された前記給水開閉弁45Bとから構成されている。
【0035】
分岐管路46は、流量計45A及び給水開閉弁45B等の下方側に前後方向に配設されている。
この分岐管路46は、具体的には、前後を向く接続口と上方を向く接続口とを有するティー継手46Aと、このティー継手46Aの前後の接続口に接続された前後の直管パイプ46Bと、前後の直管パイプ46Bにそれぞれ接続されたエルボ継手46Cの一部とから構成されている。この分岐管路46のティー継手46Aの上方を向く接続口に給水開閉弁45Bが接続されている。
【0036】
下流側管路47は、分岐管路46の前後両端部から左方(洗米タンク4の左右方向中央側)に延出されていると共に、左方に行くに従って下方に移行する傾斜状とされている。
該下流側管路47は、具体的には、分岐管路46の前後に設けられた前記エルボ継手46Cの一部と、斜め上方を向くように横向き配置(本実施形態では右方に行くに従って上方に移行する傾斜状に配置)されて前記各エルボ継手46Cにそれぞれ接続された直管パイプからなる給水管47Aとから構成されている。
【0037】
取付台42は、図7及び図11等に示すように、洗米タンク4の隔壁16bの左右方向中央部の前後にそれぞれ設けられている。
この取付台42は、図10〜図13に示すように、平面視円形状の取付壁42aと、給水管路40から洗米タンク4内へと水を導き入れる水導入部42bと、上下方向の軸心を有していて取付壁42aの下面から下方に延出する筒壁42cと、この筒壁42cの中心側に設けられていて取付壁42aの下面から下方に延出するネジ挿通筒42dとを樹脂で一体形成してなる。
【0038】
洗米タンク4の隔壁16bの上面側の軸受け部37の前後に上下方向に貫通形成された開口16dが設けられている(図5参照)と共に、各開口16dの周囲に取付台42を取り付けるための取付座16eが形成されている。
取付台42の取付壁42aは、その外周側の下面が取付座16eにパッキンを介して上方から重ね合わされていると共に、該取付壁42a及びパッキンを上方から貫通して取付座16eに形成されたネジ孔にねじ込まれる取付ネジ48によって取付固定されている。
【0039】
水導入部42bは、取付壁42aの上面側に設けられ、横向き(本実施形態では右向き)で且つ斜め上方に向けて形成された筒状の管路接続部42eと、この管路接続部42eに一端開口が連通し他端開口が筒壁42cの内周側において取付壁42aの下方に向けて開口するエルボ部42fとから構成されている。
管路接続部42eには、給水管路40の下流側管路47の一部(最下流側部材)を構成する給水管47Aが接続されている。本実施形態では、給水管47Aは管路接続部42eに嵌入されることによって接続されている。また、管路嵌合部の内部奥部には、給水管47Aの端部が接当する規制壁42gが設けられている。エルボ部42fの他端開口側及び管路接続部42eの底部は取付壁42aと一体形成されている。
【0040】
筒壁42cは、取付壁42aと同心状で且つ取付壁42aよりも小径に形成されており、前記開口16dを挿通している。この筒壁42cの下端側には下方から凹設状に形成された切欠係合部42hが径方向一対形成されている。また、筒壁42cの下端側の内周側には、シール嵌合部42iが段付き状に形成されている。このシール嵌合部42iにはリング状のシール部材49が嵌合されている。
【0041】
ネジ挿通筒42dの内孔42jは、取付壁42aに形成された貫通孔42kと連通しており、この貫通孔42kとネジ挿通筒42dの内孔42jとでネジ挿通孔42mが形成されている。
なお、ネジ挿通筒42dの下端側は上部側よりも小径に形成されている。
散水部材41は、図10〜図13に示すように、多数の散水孔41aを有する板材を下方に凸となる半球状で且つ上端開口状に形成された本体部41bを有する。この本体部41bの上端には、該本体部41bの上端開口の径方向外方に延出されていて前記シール部材49の下面に下方から接当するフランジ41cを有する。このフランジ41cには前記切欠係合部42hに嵌合する係止片41dが一対設けられている。この係止片41dが切欠係合部42hに嵌合することにより散水部材41の上下軸回りの回り止めが図られている。
【0042】
この散水部材41の下端には、取付台42のネジ挿通筒42dの真下に位置するネジ孔41eが形成されている。
本実施形態では、前記ネジ挿通孔42mに上方から取付ネジ50を挿通すると共に該取付ネジ50を散水部材41のネジ孔41eにねじ込むことにより、散水部材41が取付台42に上方から取り付けられている。
【0043】
取付台42及び散水部材41を洗米タンク4の隔壁16bの上方から取り付け得るように構成することにより、取付ネジ48,50が洗米タンク4内に脱落することはない。
前記構成の給水装置35にあっては、取付台42の上面側に横向きで且つ斜め上方に向けて形成された管路接続部42eを設け、この管路接続部42eに、斜め上方を向くように横向き配置されていて給水管路40の一部を構成する給水管47Aを接続するようにしたので、給水管路40を全体的に低く設置することができる。
【0044】
本実施形態では、給水管路40を制御装置CU及びDC電源PSより下方に配置している。
また、給水管路40の上流側管路45が計量モータ25、攪拌モータ21と略同じような高さ位置に配置され、分岐管路46が昇降モータ24、排水モータ33と略同じような高さ位置に配置している。
【0045】
また、給水管路40の上流側管路45(給水開閉弁45Bの上流側)から水漏れが生じた場合であっても、制御装置CU、DC電源PS、計量モータ25、攪拌モータ21、昇降モータ24、排水モータ33等の電気機器に水がかかりにくいように、該上流側管路45を洗米タンク4の隔壁16bの上方から外れた位置に配置している。
図14〜図19は他の実施形態の自動洗米機1を示している。
【0046】
この自動洗米機1は、上下の貯米庫は設けられておらず、パック米を洗米タンク4に供給して洗米するタイプの自動洗米機1である。
この自動洗米機1にあっては、左右一対の支柱171と、左右各支柱171の下端から前方に延出された左右一対の支持脚172と、左右支持脚172を連結する連結部材173とから支持フレーム9が構成されている。
【0047】
左右の支柱171の上端にケース173が取付固定され、ケース173の下側に洗米タンク4が取付固定され、洗米タンク4の下方に受け容器を載置する載置台174が設けられている。
また、この自動洗米機1の洗米タンク4は本体とタンク取付部とが一体形成されており、洗米タンク4は上端開口状とされている。
【0048】
なお、前記図1〜図15に示す自動洗米機1と同様の機能を有する構成は同じ符号を付して説明を省略する。
洗米タンク4は、その上端開口の前部がケース173の下壁173aから前方にはみ出すように、該洗米タンク4上端側の後部がケース173の下壁173aに取付固定されている。
【0049】
したがって、この実施形態の場合は、ケース173の下壁173aが洗米タンク4内とケース173内とを仕切る隔壁とされており、このケース173の下壁173aに取付台42が取付固定されている。また、管路接続部42eは後向きで且つ斜め上方に向けて形成されている。
取付台42及び散水部材41の構造は前記実施形態と同様である。
【0050】
洗米タンク4の上端開口のケース173の下壁173aから前方にはみ出した部分が米を投入する米投入口175とされ、この米投入口175は蓋体176によって開閉自在に閉塞されている。
蓋体176の後部には左右方向の支軸部177が設けられ、該支軸部177がケース173の下壁173aに取付固定した支持ブラケット178に左右軸回りに回動自在に支持されていて、蓋体176を支軸部177回りに上下に回動させることにより、米投入口175が開閉されるよう構成されている。
【0051】
この実施形態においては、ケース173内に、制御装置CU、DC電源PS、攪拌モータ21、昇降モータ24、排水モータ33が設けられている。
ケース173内の前部の左右方向中央側に攪拌モータ21が配置され、この攪拌モータ21の後方にDC電源PSが配置され、このDC電源PSの後側に制御装置CUが隣接配置されている。また、ケース173内の左側前部に昇降モータ24が配置され、ケース173内の左側後部に排水モータ33が配置されている。
【0052】
給水管路40の上流側管路45及び分岐管路46は、DC電源PS及び制御装置CUと攪拌モータ21との間に配置され、給水管路40の上流側管路45及び分岐管路46と、DC電源PS及び制御装置CUとの間には、上流側管路45及び分岐管路46の上方覆う上壁179aと、上流側管路45及び分岐管路46の後方を覆う縦壁179bとを有するカバー板179が設けられている。
【0053】
入水外部管路39は、ケース173の下壁173aの右側の前後方向中央部よりやや後方側に設けられ、上流側管路45は、入水外部管路39の上端から上方に延出された後、左方に向けて延出されている。
分岐管路46は左右方向に配置され、下流側管路47は、分岐管路46の左右両側から前方に延出するように配置されている。
【0054】
取付台42及び散水部材41は、ケース173の下壁173aの前部の左右両側に配置されている。
上流側管路45及び分岐管路46は制御装置CUの下部と略同じ高さ位置に設けられている。上流側管路45は、攪拌モータ21より下方に配置されていると共に昇降モータ24と略同じ高さ位置に設けられている。
【0055】
排水モータ33は上流側管路45と分岐管路46との中間の高さ位置に設けられている。分岐管路46は攪拌モータ21及び昇降モータ24より下方に配置されている。
この図14〜図19に示す実施形態の自動洗米機1にあっては、ケース173内の前部右側に蓋体176が開いていることを検出する蓋開検出センサ180が設けられている。
この蓋開検出センサ180は、接触センサから構成され、センサ本体181の前部に接触子182が設けられていると共に接触子182に押圧されるプランジャ183が前方に向けて突出している。前記プランジャ183はバネによって前方に付勢されている。
【0056】
この蓋開検出センサ180の接触子182は、上端側がセンサ本体181の前面に設けたブラケット部184に枢支されていて上下に揺動する揺動アーム185と、この揺動アーム185の下部に左右軸回りに回動自在に設けられたローラ186とから構成されている。揺動アーム185の下面側にはプランジャ183を押圧する押圧突起187が形成されている。
【0057】
前記蓋体176の支軸部177の左右方向内端側には、米投入口175を塞ぐ閉鎖位置から蓋体176を上方(開き方向)に揺動させることにより蓋開検出センサ180のローラ186を下方に押圧して接触子182を下方揺動させるカム188が設けられている。接触子182がカム188によって押圧されて下方揺動すると、押圧突起187がプランジャ183を前方から押圧し、蓋体176が開き方向に揺動操作されたことが検出される。
【0058】
また、カム188のローラ186との接触面189は蓋体176の回動中心(支軸部177の軸心)を中心とする円弧状に形成され、この接触面189の前部には、ローラ186が嵌合可能な嵌合凹部190が形成されている。
前記嵌合凹部190は、蓋体176を米投入口175の上方から退避する位置に上方揺動させるとローラ186に嵌合する。嵌合凹部190がローラ186に嵌合すると、蓋体176の下方揺動が規制され、蓋体176を開いた位置に保持される。
【0059】
その他の構成は前記実施形態と同様に構成される。
本発明は、前述した自動洗米機1の他、米の計量、洗米、炊飯をマイコン制御によって自動で行う自動炊飯機の洗米装置に採用される。
【符号の説明】
【0060】
4 洗米タンク
5 ケース(貯米ケース)
16b 隔壁
40 給水管路
41 散水部材
41a ネジ孔
42 取付台
42e 管路接続部
47A 給水管
50 取付ネジ
173 ケース
173a 隔壁
CU 制御装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米を洗米して排出する洗米タンク(4)を備えた洗米装置であって、
当該洗米装置の被駆動部材を駆動する電動アクチュエータ及び該電動アクチュエータを制御する制御装置(CU)を収容したケース(5,173)を備え、このケース(5,173)の下方側に洗米タンク(4)を設けると共に該洗米タンク(4)内に給水するための給水管路(40)を前記ケース(5,173)内に配管し、前記洗米タンク(4)内とケース(5,173)内とを仕切る隔壁(16b,173a)に取付台(42)を取り付け、この取付台(42)の下側に洗米タンク(4)内に水を散水するための散水部材(41)を取り付け、前記取付台(42)の上面に、横向きで且つ斜め上方に向けて形成された管路接続部(42e)を設け、この管路接続部(42e)に、斜め上方を向くように横向き配置されていて前記給水管路(40)の一部を構成する給水管(47A)を接続したことを特徴とする洗米装置。
【請求項2】
前記取付台(42)は前記隔壁(16b,173a)に上方から取り付けられ、前記散水部材(41)には取付台(42)を上方側から貫通する取付ネジ(50)がネジ込まれるネジ孔(41e)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の洗米装置。
【請求項3】
前記ケース(5,173)内に配管される給水管路(40)を前記制御装置(CU)の上端より下方側に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗米装置。
【請求項1】
米を洗米して排出する洗米タンク(4)を備えた洗米装置であって、
当該洗米装置の被駆動部材を駆動する電動アクチュエータ及び該電動アクチュエータを制御する制御装置(CU)を収容したケース(5,173)を備え、このケース(5,173)の下方側に洗米タンク(4)を設けると共に該洗米タンク(4)内に給水するための給水管路(40)を前記ケース(5,173)内に配管し、前記洗米タンク(4)内とケース(5,173)内とを仕切る隔壁(16b,173a)に取付台(42)を取り付け、この取付台(42)の下側に洗米タンク(4)内に水を散水するための散水部材(41)を取り付け、前記取付台(42)の上面に、横向きで且つ斜め上方に向けて形成された管路接続部(42e)を設け、この管路接続部(42e)に、斜め上方を向くように横向き配置されていて前記給水管路(40)の一部を構成する給水管(47A)を接続したことを特徴とする洗米装置。
【請求項2】
前記取付台(42)は前記隔壁(16b,173a)に上方から取り付けられ、前記散水部材(41)には取付台(42)を上方側から貫通する取付ネジ(50)がネジ込まれるネジ孔(41e)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の洗米装置。
【請求項3】
前記ケース(5,173)内に配管される給水管路(40)を前記制御装置(CU)の上端より下方側に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗米装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2013−86025(P2013−86025A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228881(P2011−228881)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
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