説明

流体制御装置

【課題】流体制御装置を提供する。
【解決手段】入口18、出口20、および、この入口から出口に延びる流路22が形成された弁箱16と、弁箱に接続された、流体が通過するオリフィスを形成する弁座リング24と、前記弁箱に接続され且つ内部空洞を有するケージ30であって、流体が通過する少なくとも一つの流路を含むケージ30と、ケージの前記内部空洞に進入しうるサイズにされ、軸に沿って開位置と閉位置との間を移動可能に構成された絞り要素14であって、前記軸に実質的に平行なシール面52が形成された絞り要素14と、この絞り要素が実質的に閉位置にあるときに前記シール面に係止し、そうすることによって前記弁座リングのオリフィスを通過する流体の流れを制限するシール12と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して流体制御装置に関するものであり、さらに詳細には、このような流体制御装置に用いられた絞り要素に係止するシールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
制御弁や減圧弁のような流体制御装置は一般に管内を流れる流体の特性を制御するために用いられる。典型的な装置は、入口、出口、および、この入口と出口とを連通する流路が形成された弁箱を含んでいる。この弁箱には弁座リングが接続されており、弁座リングにはそこを流体が通過するオリフィスが形成されている。弁体のような絞り要素が弁座リングに対して相対的に移動可能であり、前記オリフィスを通過する流体の流れを制御する。
【0003】
ある種の流体制御装置は、絞り要素の移動を案内するケージタイプの内部部品を採用している。このケージには絞り要素を収容しうるサイズの内部空洞が形成されており、さらに、流体が通過する少なくとも一つの通路が形成されている。絞り要素は閉位置に移動することができる。閉位置は、前記絞り要素がケージの前記少なくとも一つの通路を閉止する位置である。しかしながら、加工公差のため、絞り要素の外周面とケージの内部空洞内周面との間に狭い環状隙間が形成される。この隙間は流体の通過を許すので、この装置が閉状態であるときに漏洩源を生じさせてしまう。この制御装置を全閉にするためには、アクチエータの閉止力によって絞り要素の最下端が弁座リング内に移動させられる。これにより流体制御装置における第一シールが提供される。
【0004】
絞り要素が弁座リングに押圧されることによって形成される従来の第一シールにあっては漏洩が生じる傾向がある。絞り要素とケージとの間の隙間には、ケージの通路から弁座リングのオリフィスに至る第一漏洩経路が形成されている。また、前記第一シールの上流側の流体圧はこのシールの両側に差圧を生じさせる。その結果、絞り要素が閉位置にあるときに、前記面同士の係止の不完全やシールの他の損壊が流体の漏洩を許すことになる。このような漏洩は弁座を浸食して漏洩程度を増大し、弁座面の損傷(エロージョン)を増大させるという悪循環を生む結果となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
漏洩およびエロージョンの問題は、流体制御装置が浸食性環境で使用される場合にはさらに深刻である。発電プラントにおけるボイラーへの給水の制御に用いられるバルブのような、制御装置のある適用においては、第一シールはより早く浸食される傾向がある。発電プラントへの適用は、歴史的に見れば、年に数回の起動で一日24時間稼働の場合ではほとんどエロージョンはない。最近になって、発電プラントは毎日起動して日中にピークロード運転のみを行うパターンになっている。その結果、配管に対する毎日の加熱および冷却によって伸縮が繰り返されるので、配管の内面に蓄積されたスケールが破壊されて除去される傾向がある。破壊された酸化膜(スケール)の粒子は高い硬度を有しており、そして、これが流体の流れに乗って配管内部および流体制御装置の内部を流れる。ボイラーへの給水用配管を流れる水の流速は比較的速いので、スケールの粒子は流水に乗って第一シール面に衝突し、弁座面を早期に浸食する。弁座のエロージョンはバルブが流体の流れを閉止する機能を阻害し、発電プラントの効率を低下させ、流体制御装置にさらなるダメージを与える。
【0006】
エロージョンの問題を解決するための伝統的なアプローチの一つは、弁座面および絞り要素に硬度の高い材料を使用することである。このアプローチはある種の対象については効き目があるが、最近の多くの発電プラントではボイラー給水の処理のために腐食性を有する化学物質を用いている。頻繁なサイクル運転は水の化学特性の制御を一層困難にする。一般的に、高硬度材料は浸食に敏感である傾向があるので、このようなアプローチは限定された対象にのみ適用されるであろう。
【0007】
他の公知のアプローチは、弁座リングに軟質金属製シート面を形成し、絞り要素に硬質金属製シート面を形成するものである。絞り要素は、閉止するたびに、軟質の弁座リングに対して十分な力によって押圧させられて新たなシートを形成する。再び、このアプローチは限定された適用には有効であり、いくらかの欠点には苦しむ。第一に、絞り要素が閉止したときに両シート面間に何か異物が挟まった場合、それが完全な閉止を妨げ、その結果、高速流体がシート面間を流れて短時間のうちに軟質のシート材料を浸食してしまう。もし、絞り要素が何とかして完璧に閉止することができたとき、挟まった前記異物は軟質シート材に窪みを付けてしまう。引き続きバルブが開弁すると、前記異物は流されてしまい、前記窪みはシート面に漏れ通路を生じさせてしまう。そして、この漏れ通路には、次ぎに絞り要素が閉止したときに再び流体の高速流が生じてエロージョンが発生する結果となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一次漏洩経路を通る流体の流れを制限するためのシールが開示されている。このシールは一次漏洩経路に配置されており、この漏洩経路を通る流体の漏れを防止または低減するために、閉止位置にある絞り要素に係止している。このシールは、弁座リングへの絞り要素の係止(この係止は絞り要素に作用するアクチエータの力による)によって形成される従来のシールに代えて、またはそれと共に用いられてもよい。一つの実施形態では、シールが絞り要素の内周に係止し、それにより、絞り要素が開位置にあるときにはシールを通常の流路から離れたところに位置させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一次漏洩経路を通る流体の漏れを防止するためのシールを有する流体制御装置の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1における一部を拡大して示す断面図である。
【図3】一次漏洩経路を通る流体の漏れを制限するためのシールを有する流体制御装置の他の実施形態を示す縦断面図である。
【図4】図3における一部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1および図2は、絞り要素14の外周に係止するシール12を備えた制御弁10の形態をとった流体制御装置の第一実施形態を示している。この制御弁10は、入口18と、出口20と、この入口18から出口20に連通する流路22とを形成した弁箱16を含んでいる。弁座リング24は、弁箱16に接続されており、そこを流体が通るオリフィス26を形成している。弁座リング24の上部には接触面28が形成されている。
【0011】
弁箱16にはケージ30が接続されており、これが弁座リング24に係止している。このケージ30には、内部洞32と、このケージ30を貫通する少なくとも一つの通路34とが形成されており、この通路34を通って流路22が形成される。
【0012】
前記絞り要素14はケージ30の内側空洞32に摺りつつ進入しうるサイズにされた外周面36を有している。絞り要素14には弁棒38が連結されており、この弁棒38はアクチエータ(図示せず)に連結されている。このアクチエータは弁棒38およびそれに接続された絞り要素14を中心軸40に沿って往復動させる。図示の絞り要素14は、それが閉止位置にあるときに弁座リングの接触面28に係止するように配置されたシート面41を有している。図示された絞り要素14は、その対向する側それぞれの圧力を同一にするための従来から一般に知られたバランス孔42を有している。
【0013】
絞り要素14を軸40に沿って自由に移動させるために、絞り要素14の外周面36とケージ30の内周面32との間に隙間44を設けている。明確化するために図2に拡大して示されたこの隙間44は、好ましい実施形態において、絞り要素14の周囲にわたって環状に形成されている。図1、2に示すような、流体が弁座リング24のオリフィス26を下方に向けて通過して流路22を流れる、いわゆる流下形態では、隙間44は二つの漏洩経路を生じる可能性がある。第一の漏洩経路46は、ケージ30の前記通路34から、弁座リング24の接触面28とケージシート面41との間を通り、弁座リングオリフィス26内に至る。第二の漏洩経路48は、ケージ30の前記通路34から、ケージ30と絞り要素14の間を通って絞り要素14の上部に至る。図示された絞り要素14は第二漏洩経路シール組立体50を備えており、これがケージ30の内周面32に摺接して第二漏洩経路48を通過する流体の漏れを防止する。
【0014】
前記シール12は第一漏洩経路46を通過する流体の漏れを防止または低減するために設けられている。このシール12は、第一漏洩経路46内に配置されてシール面52に係止している。このシール面52は前記ケージシート面41から離間して絞り要素14の外周に形成されている。図示の実施形態では、ケージ30と弁座リング24とが、シール12をしっかりと保持収容しうるサイズの凹所54を形成している。前記絞り要素シール面52は、シート面41から離間し、軸40に対して実質的に平行に延びている。シール面52は軸40方向に所定幅を有してもよい。この幅は、絞り要素14が全閉位置に近づくときの絞り要素14の位置の範囲にわたってシール12がシール面52に係止しうる寸法にされている。図示のシール12はC字状断面を有するものを例示したものであるが、もちろん、他のタイプのシールを用いてもよい。図示のごときC字状断面のシール12は、前記隙間44に生じる流体圧によって効果的な作用を発揮する。このシール12はメッキされた金属、メッキされない金属、プラスティック、またはその他の材料から形成することができる。
【0015】
運転においては、絞り要素14が全閉位置に近づくとシール12が絞り要素シール面52に係止する。第一漏洩経路46を通過しようとする流体はシール12によって遮られる。シール12を柔軟な材料から形成すれば、流体はシールを変形させて絞り要素シール面52に係止させ且つシール圧を増大させる。それにより、第一漏洩経路46を通過する流体を一層減少させる。このように、シール12は、絞り要素のシート面41と弁座リングの接触面28との係止によるシールに加えて、二重のシールを提供する。または、シール12を、絞り要素のシート面41と弁座リングの接触面28との係止に代えて第一シールとしてもよい。いずれにせよ、第一漏洩経路46を通る流体は減少するか除去され、それにより弁座リング24の損傷が最小限に抑えられる。加えて、この制御弁10は、絞り要素14と弁座リング24との間を密封シールするためにアクチエータの力を頼ることはない。アクチエータに要求される性能を低く抑えることができる。
【0016】
図3および図4はシール112を備えた制御弁110の好ましい他の実施形態を示している。このシール112は、絞り要素114に係止することにより、第一漏洩経路146を通る流体の漏れを防止するための第一シールを提供する。この制御弁110は、入口118と、出口120と、この入口118から出口120に連通する流路122とを形成した弁箱116を含んでいる。弁座リング124は、弁箱116に接続されており、そこを流体が通るオリフィス126を形成している。弁座リング124には閉止面128が形成されている。
【0017】
弁座リング124にはケージ130が接続されており、このケージ130が内部洞136を有している。このケージ130を貫通する複数の通路134が形成されており、この通路134を通って流路122が形成される。
【0018】
前記絞り要素114はケージ130の内側空洞136に摺りつつ進入しうるサイズにされた外周面132を有している。絞り要素114には弁棒138が連結されており、この弁棒138はアクチエータ(図示せず)に連結されている。このアクチエータは弁棒138およびそれに接続された絞り要素114を中心軸140に沿って開位置と閉位置との間を往復動させる。絞り要素114はさらに、弁座リング124の停止面128に係止するように配置されたストローク停止部141を有している。
【0019】
加工公差等の理由から、ケージの内部空洞136と絞り要素の外周面132との間には隙間144が設けられている。明確化するために図4に拡大して示されたこの隙間144は第一の漏洩経路146を構成している。この第一の漏洩経路146は、ケージ130の前記通路134から、絞り要素のストローク停止部141と弁座リングの閉止面128との間を通り、弁座リングオリフィス126内に至る。したがって、絞り要素114が全閉位置にあるとき、流体は、入口118からケージ通路134、隙間144、および第一漏洩経路146を通って弁座リング126に至る。
【0020】
シール112は、第一漏洩経路146を通過する流体の流れを低減または防止するための第一シールとして設けられている。図示の実施形態では、弁座リング124は、中心軸140から外方に向けて開口されたチャンネル状凹所158を形成したグランド部156を含んでいる。チャンネル状凹所158はシール112を収容しうるサイズにされており、それによってシールを保持している。絞り要素114は、その内周側に形成され且つ軸140に対して実質的に垂直に配置されたシール面152を備えている。シール112は、停止面128、141同士の係止によって規定されるストロークの停止位置に絞り要素114が近づいたときに、シール面152に係止する位置およびサイズにされている。シール112はオーリングとして図示されているが、プラスティックや金属から形成された他のタイプのシールを用いてもよい。前述した実施形態のように、前記シール面152は軸方向に所定幅を有しており、そのどの部分においてもシール作用を奏するようにシール112に摺接している。
【0021】
運転において、シール112は第一漏洩経路146を通る流体流れを最小限に抑え、エロージョンに対する過敏性を最小限に抑える。絞り要素114が全閉位置に近づくと、シール112がこの絞り要素114の内周シール面152に係止し、それにより、第一漏洩経路146を通過する流体の流れを低減または防止する。シール面152は、絞り要素114の内周面に位置しているので、流路122に直接露出しておらず、流体に混入しているエロージョン要素による損傷を受けにくい。加えて、アクチエータから絞り要素114に加える力に関わらず、シール112が第一漏洩経路146を通過しようとする流体を止める。さらに、当然のことながら、シール面152(絞り要素のストローク停止部141ではない)が第一シールの部分を形成しているので、絞り要素のストローク停止部141がシール112の性能を低下させることなく摩耗する。これに関して、絞り要素114の寿命を延ばす目的で、意図的に絞り要素のストローク停止部141を拡大している。
【0022】
ここに開示された実施形態は、固有の流路を規定する固有の入口および出口を有するものとして述べられている。しかし、当然のことながら、この開示の範囲を逸脱することなく入口と出口とを入れ替えることは可能である。とくに、ここでは「流下式」を例示しているが、流体が弁座リングオリフィスを上方に向けて通過し、弁体を通り、ケージを通過して出口に至る構成としてもよい。ここに開示されているシールは、前記逆流タイプのバルブへの適用に際しても前述と同様の利点を得ることができるであろう。
【0023】
前述の詳細な説明は明確な理解のためだけに提供されているものであり、そこからの改変は当業者にとって自明であり、一切の限定を意味するものではないことは理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口、出口、および、この入口から出口に延びる流路が形成された弁箱と、
この弁箱に接続された、流体が通過するオリフィスを形成する弁座リングと、
前記弁箱に接続され且つ内部空洞を有するケージであって、流体が通過する少なくとも一つの流路を含むケージと、
ケージの前記内部空洞に進入しうるサイズにされ、軸に沿って開位置と閉位置との間を移動可能に構成された絞り要素であって、前記軸に実質的に平行なシール面が形成された絞り要素と、
この絞り要素が実質的に閉位置にあるときに前記シール面に係止し、そうすることによって前記弁座リングのオリフィスを通過する流体の流れを制限するシールと、を備えている流体制御装置。
【請求項2】
前記絞り要素が、閉位置にあるときに弁座リングに係止するように配置されたシート面を含んでおり、この絞り要素の前記シール面が絞り要素のシート面から離間している、請求項1記載の流体制御装置。
【請求項3】
前記絞り要素が閉位置にあるときに、第一漏洩経路が、絞り要素とケージとの間に形成されるとともに、ケージの少なくとも一つの通路と弁座リングのオリフィスとの間に延び、前記シールが、第一漏洩経路を通過する流体の流れを実質的に防止する、請求項1記載の流体制御装置。
【請求項4】
前記シール面が絞り要素の外周面に配置されている請求項1記載の流体制御装置。
【請求項5】
前記ケージが弁座リングに接続されており、このケージと弁座リングとがシールを収容しうるサイズの凹所を形成している、請求項4記載の流体制御装置。
【請求項6】
前記シール面が、絞り要素の内周面に配置されている請求項1記載の流体制御装置。
【請求項7】
前記弁座リングが、前記絞り要素の内周面に向き且つシールを収容しうるサイズのチャンネルが形成されたグランド部を含んでいる、請求項6記載の流体制御装置。
【請求項8】
前記前記シールがC字型シールを有している請求項1記載の流体制御装置。
【請求項9】
前記前記シールがオーリングを有している請求項1記載の流体制御装置。
【請求項10】
前記絞り要素のシール面が軸方向の幅を有しており、前記シールが絞り要素のシール面の軸方向幅のうちの如何なる部分にも係止する、請求項1記載の流体制御装置。
【請求項11】
入口、出口、および、この入口から出口に延びる流路が形成された弁箱と、
この弁箱に接続された、流体が通過するオリフィスを形成する弁座リングと、
前記弁箱に接続され且つ内部空洞を有するケージであって、流体が通過する少なくとも一つの流路を含むケージと、
ケージの前記内部空洞に進入しうるサイズにされ、軸に沿って開位置と閉位置との間を移動可能に構成された絞り要素であって、前記軸に実質的に平行なシール面が形成された絞り要素と、
この絞り要素が実質的に閉位置にあるときに前記シール面に係止し、そうすることによって前記弁座リングのオリフィスを通過する流体の流れを制限するシールと、を備えており、
前記閉位置が、絞り要素が弁座リングに係止する位置であり、前記シール面が絞り要素の外周面に位置している、流体制御装置。
【請求項12】
前記絞り要素が、閉位置にあるときに弁座リングに係止するように配置されたシート面を含んでおり、この絞り要素の前記シール面が絞り要素のシート面から離間している、請求項11記載の流体制御装置。
【請求項13】
前記絞り要素が閉位置にあるときに、第一漏洩経路が、絞り要素とケージとの間に形成されるとともに、ケージの少なくとも一つの通路と弁座リングのオリフィスとの間に延び、前記シールが、第一漏洩経路を通過する流体の流れを実質的に防止する、請求項11記載の流体制御装置。
【請求項14】
前記ケージが弁座リングに接続されており、このケージと弁座リングとがシールを収容しうるサイズの凹所を形成している、請求項11記載の流体制御装置。
【請求項15】
前記前記シールがC字型シールを有している請求項11記載の流体制御装置。
【請求項16】
前記絞り要素のシール面が軸方向の幅を有しており、前記シールが絞り要素のシール面の軸方向幅のうちの如何なる部分にも係止する、請求項11記載の流体制御装置。
【請求項17】
入口、出口、および、この入口から出口に延びる流路が形成された弁箱と、
この弁箱に接続された、流体が通過するオリフィスを形成する弁座リングと、
前記弁箱に接続され且つ内部空洞を有するケージであって、流体が通過する少なくとも一つの流路を含むケージと、
ケージの前記内部空洞に進入しうるサイズにされ、軸に沿って開位置と閉位置との間を移動可能に構成された絞り要素であって、前記軸に実質的に平行なシール面が形成された絞り要素と、
この絞り要素が実質的に閉位置にあるときに前記シール面に係止し、そうすることによって前記弁座リングのオリフィスを通過する流体の流れを制限するシールと、を備えており、
前記シール面が絞り要素の内周面に位置している、流体制御装置。
【請求項18】
前記絞り要素が閉位置にあるときに、第一漏洩経路が、絞り要素とケージとの間に形成されるとともに、ケージの少なくとも一つの通路と弁座リングのオリフィスとの間に延び、前記シールが、第一漏洩経路を通過する流体の流れを実質的に防止する、請求項17記載の流体制御装置。
【請求項19】
前記弁座リングが、前記絞り要素の内周面に向き且つシールを収容しうるサイズのチャンネルが形成されたグランド部を含んでいる、請求項17記載の流体制御装置。
【請求項20】
前記絞り要素のシール面が軸方向の幅を有しており、前記シールが絞り要素のシール面の軸方向幅のうちの如何なる部分にも係止する、請求項17記載の流体制御装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−226650(P2011−226650A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−170484(P2011−170484)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【分割の表示】特願2008−501876(P2008−501876)の分割
【原出願日】平成18年1月27日(2006.1.27)
【出願人】(591055436)フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー (183)
【Fターム(参考)】