説明

流体噴射方法、流体噴射装置及び内燃機関

【課題】流体を液滴状態を殆ど含まない気化した状態で噴射できる流体噴射方法、流体噴射装置及び内燃機関を提供すること。
【解決手段】流体を液体状態から気体状態に相変化させて噴射する方法である。
流体の体積当たりの定圧比熱[Cp/V]が、[Cp/V]=[Cp/V]L…(1)(Cpは流体の定圧比熱、Vは流体の体積、[Cp/V]Lは液体状態における流体の体積当たりの定圧比熱)で表される温度−圧力条件(i)、次いで、[Cp/V]=[Cp/V]J…(2)([Cp/V]Jは、噴射時における流体の体積当たりの定圧比熱を示し、[Cp/V]Lよりも大きな値をとる[Cp/V]Cを満足する温度−圧力条件(iii)に対応する温度・圧力領域の高温側に近接して存在する温度・圧力領域内に含まれ、且つ[Cp/V]L>[ Cp/V]Jである。)で表される温度−圧力条件(ii)を経る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の噴射方法及び噴射装置に係り、更に詳細には、対象流体を液滴を殆ど含むことなく気化して噴射できる噴射方法、噴射装置及びこれを備えた内燃機関に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、超臨界状態の燃料を噴射して燃料の微粒化を促進する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−141170号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、かかる従来の燃料噴射技術においては、亜臨界や臨界点近傍の超臨界状態にある燃料を噴射しても、燃料の気化が不十分になることがあった。
【0004】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、流体を液滴状態を殆ど含まない気化した状態で噴射できる流体噴射方法及び流体噴射装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、臨界点近傍で流体の比熱が増大して流体の温度上昇が妨げられることを知見し、これに対して、流体の体積当たりの定圧比熱を適切に制御することにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち、本発明の流体噴射方法は、流体を液体状態から気体状態に相変化させて噴射する方法であり、この際、
この流体の体積当たりの定圧比熱[Cp/V]が、次式(1)
[Cp/V]=[Cp/V]L…(1)
(式中のCpは上記流体の定圧比熱、Vは上記流体の体積、[Cp/V]Lは液体状態における上記流体の体積当たりの定圧比熱を示す)で表される関係を満足させる温度−圧力条件(i)、次いで、次式(2)
[Cp/V]=[Cp/V]J…(2)
(式中の[Cp/V]Jは、噴射時における上記流体の体積当たりの定圧比熱を示し、[Cp/V]Lよりも大きな値をとる[Cp/V]Cを満足する温度−圧力条件(iii)に対応する温度・圧力領域の高温側に近接して存在する温度・圧力領域内に含まれ、且つ[Cp/V]L>[ Cp/V]Jである。)で表される関係を満足させる温度−圧力条件(ii)を経る、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の流体噴射装置は、上述の如き流体噴射を行う流体噴射装置である。
液体状態の上記流体を加圧する加圧室と、この加圧室と連通し上記流体を加熱する加熱室と、この加熱室と連通した噴射部を備え、
上記加圧室及び上記加熱室で、上記流体が温度−圧力条件(i)を満足するように制御し、
上記噴射部から上記流体が噴射される際、この流体が温度−圧力条件(ii)を満足する、ことを特徴とする。
【0008】
更に、本発明の内燃機関は、上述の如き流体噴射装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、流体の体積当たりの定圧比熱を適切に制御することとしたため、流体を液滴状態を殆ど含まない気化した状態で噴射できる流体噴射方法、流体噴射装置及び内燃機関を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の流体噴射方法につき詳細に説明する。なお、本明細書において、濃度、含有量及び配合量などのついての「%」は、特記しない限り質量百分率を表すものとする。
【0011】
上述のように、本発明の流体噴射方法は、流体を液体状態から気体状態に相変化させて噴射方法である。
この流体噴射方法では、流体の体積当たりの定圧比熱[Cp/V]が、次式(1)
[Cp/V]=[Cp/V]L…(1)
(式中のCpは上記流体の定圧比熱、Vは上記流体の体積、[Cp/V]Lは液体状態における上記流体の体積当たりの定圧比熱を示す)で表される関係を満足させる温度−圧力条件(i)、次いで、次式(2)
[Cp/V]=[Cp/V]J…(2)
(式中の[Cp/V]Jは噴射時における上記流体の体積当たりの定圧比熱を示し、[Cp/V]L>[ Cp/V]Jである。)で表される関係を満足させる温度−圧力条件(ii)を経る。
【0012】
この場合、[Cp/V]Jは、[Cp/V]Lよりも大きな値をとる[Cp/V]Cを満足する温度−圧力条件(iii)に対応する温度・圧力領域の高温側に近接して存在する温度・圧力領域内に含まれ、且つ[Cp/V]L>[ Cp/V]Jである。
また、本発明の流体噴射方法においては、上記温度−圧力条件(i)と(ii)との間に、上記温度−圧力条件(iii)を経由させることができる。
【0013】
なお、上述の流体噴射方法においては、気体状態における流体の体積当たりの定圧比熱を[Cp/V]Gとしたとき、次式(3)
[Cp/V]L>[ Cp/V]J>[Cp/V]G…(3)
で表される関係を満足することが好ましい。
この関係が満足されることにより、噴射された気化流体が、気体状態に比較して高密度の状態を経て、更に膨張を続行するので、例えば、気化流体を広範囲に供給することができる。
【0014】
図1は、流体の[Cp/V]の温度−圧力変化を示す特性図である。
同図において、[Cp/V]は、概略的には、段付の2層構造をなす形状を描くように変化しており、この場合、上層部は上述の[Cp/V]L、下層部は[Cp/V]G、上層部と下層部との間の斜面部は[Cp/V]Jをそれぞれ示している。
また、上層部には、[Cp/V]Lよりも大きな隆起部が[Cp/V]Cが存在している。そして、具体的には、本発明において意図する[Cp/V]Jは、隆起部[Cp/V]Cの高温側に近接する温度・圧力領域に含まれるものであり、図1においては、隆起部[Cp/V]Cに近接する右側の斜面部分に相当する。
なお、図1の左側に図示されているのは、三重点である。
【0015】
上述のような変化を示す[Cp/V]において、それぞれ、[Cp/V]Lを実現する温度・圧力領域を温度−圧力条件(i)、[Cp/V]Jを実現する温度・圧力領域を温度−圧力条件(ii)、[Cp/V]が、[Cp/V]Lよりも大きな隆起部を表す[Cp/V]Cを実現する温度・圧力領域を温度−圧力条件(iii)とすると、本発明の流体噴射方法は、噴射対象である流体につき、 少なくとも温度−圧力条件(i)に続いて温度−圧力条件(ii)、必要に応じて更に温度−圧力条件(i)と(ii)との間に(iii)を経由させて、噴霧を行うものである。
【0016】
本発明の流体噴射方法によれば、当初は液体状態であった流体が瞬時に気化されて噴射され、噴射流の中には液滴が殆ど乃至は全く存在しない。
即ち、本発明の流体噴射方法は、噴射対象とする流体の臨界点近傍で得られる高い定圧比熱/体積を利用するものであり、噴射膨張(断熱膨張)時の温度低下を有効に抑制したものであると推察される。
よって、流体噴射後の膨張時に温度低下を抑制し、気化を促進する噴射が可能となる。
【0017】
また、本発明の流体噴射方法において、噴射対象である流体の[Cp/V]の変化経路は、典型的には、図1における矢印(1)で表される経路となる。
他の矢印(2)、(3)又は(4)で表される経路の場合、噴射流に液滴が存在することがある。
【0018】
上記の経路のうち、矢印(1)で表される経路は、[Cp/V]Lに対応する温度−圧力条件における高温・高圧側領域を利用するものであり、臨界単一相を比較的容易に形成できるので、液滴が存在しない完全気化噴射を実現できるものである。
また、上述の隆起部[Cp/V]Cを経る経路は、Cp上昇に伴い温度上昇がし難くなり、対応する温度−圧力条件を実現し難くなり、液滴が存在しない完全気化噴射を実現できなくなる。
一方、矢印(2)、(3)又は(4)で表される経路によれば、断熱膨張時に温度低下が起こり、二層流体化するので、噴射流に液滴が混在することがある。
【0019】
なお、上述の矢印(1)で表される経路は、例えば、対象流体をの初期状態を室温・常圧とすると、室温にて臨界圧力の110%程度の圧力に加圧してから、臨界温度の105%程度の温度(絶対温度表記)まで加熱し、上述の隆起部を回避することにより、実現することができる。
あるいは、液体状態から気液平衡線を跨がないように昇温と昇圧を同時に行うことによって、上述の温度・圧力まで加熱することにより、実現することができる。
【0020】
また、本発明の流体噴射方法においては、更に、次式(4)
([Cp/V]L−[ Cp/V]J)< ([Cp/V]J−[Cp/V]G)…(4)
で表される関係を満足することが好ましい。
この関係を満足すれば、流体の定圧比熱Cpの低下及び/又は気化流体の膨張が抑制され易くなるので、噴射という膨張過程において、温度低下による液化や、気化流体の膨張性低下を有効に回避することができる。なお、内燃機関への適用を考慮すると、密度が低下し過ぎてトルクが低下するのを回避できる。
【0021】
以上に説明した本発明の流体噴射方法を適用できる流体としては、特に限定されるものではなく、通常液体状のものとして取り扱われる流体であればよいが、炭化水素系やアルコール系などの各種溶媒、燃料、内燃機関などのパワーユニット用の燃料、具体的には、ブタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、ガソリン、軽油及び重油などを挙げることができ、これらの混合物(混合流体)、例えばエタノールとガソリンを混合したいわゆるバイオ燃料にも適用可能である。
【0022】
また、本発明の流体噴射方法は、上述の[Cp/V]Cが1750J・K−1・kg・m−3よりも大きい流体に対して好適に適用することができ、かかる流体の瞬時の気化噴射を実現することができる。
かかる流体の典型例としては、内燃機関用燃料があるが、このような瞬時の気化噴射が実現されれば、煤などのPM(パティキュレートマター)が発生し難くなり、クリーンエンジンに資するとともに、効率の良い燃焼を行うことが可能になる。
【0023】
なお、本発明において、流体の[Cp/V]Lは必ずしも一定値をとるとはかぎらないが、概ね一定であり、ある範囲内の値をとる。
【0024】
次に、本発明の流体噴射装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明の流体噴射装置の一実施形態を示す部分切欠正面図である。
同図において、この流体噴射装置は、管状の加圧室10と、加熱室20と、噴射部30を備えており、流体の一例である燃料Fが供給されるように、加圧室20と加熱室20、加熱室20と噴射部30はそれぞれ連通している。また、噴射部30は、噴射が実行される観測室40と連通している。
【0025】
本実施形態の流体噴射装置において、加圧室10は加圧ポンプ11と連通しており、燃料を加圧できるようになっている。また、加圧室13には圧力センサ13が設置されており、燃料圧力を計測でき、圧力センサ13と高圧ポンプ11で燃料圧力を制御できるようになっている。
また、加熱室10にはヒータ21が設けられているとともに、噴射部30内には温度センサ31が設けられており、燃料温度を制御できるようになっている。
【0026】
なお、噴射部30は、上述の温度−圧力条件(i)の成立を妨げない細孔を有するか又は開閉機能を有していればよいが、本実施形態では、口径30μmφのノズル構造を有している。
更に、観測室40には、N2導入バルブ41、排出バルブ43及び廃液バルブ45が設けられており、これらはそれぞれ、観測室40に窒素ガスを導入し、噴射室内ガスを排出し、廃液を排出する機能を果たす。
【0027】
以上のような構成を有する本実施形態の流体噴射装置において、燃料は、加圧室10及び加熱室20において、上記温度−圧力条件(i)及び温度−圧力条件(iii)の少なくとも一方を満足するように制御され、且つ噴射部30から噴射される際には、上記温度−圧力条件(ii)を満足するように制御される。
これにより、噴射された燃料は、観測室40内において、上述のような気化噴射を実行する。
【0028】
なお、本実施形態の流体噴射装置において、加圧室10に燃料を供給できる燃料タンクを付加することが可能である。
また、本実施形態の流体噴射装置は、燃料噴射用のものであるが、本発明の流体噴射装置は、燃料噴射用にのみ限定されるものではない。
【0029】
次に、本発明の内燃機関について図面を参照して説明する。
図3は、本発明の内燃機関の実施形態を示す部分切欠側面図である。
図3(A)はいわゆる直噴圧縮自己着火型の内燃機関を示しており、図3(B)は火花点火型の内燃機関を示している。
いずれの内燃機関も流体噴射装置1を備えており、この流体噴射装置1は図2に示した流体噴射装置と同様の構成を有するが、加圧室、加熱室及び噴射部のみを簡略的に図示している。
【0030】
流体噴射装置1は、自己着火型の内燃機関においては燃焼室の頂部に設けられており、火花点火型の内燃機関においては吸気弁の若干上流に設けられているが、いずれの場合も噴射装置1は、燃料を所望の気化噴射する機能を果たす。
これにより、いずれの形式の内燃機関においても、煤などのPMが発生し難くなり、いわゆるクリーンエンジンを実現できるとともに、燃費効率も良好なものとなる。
【実施例】
【0031】
以下、本発明を若干の実施例より更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0032】
(実施例1及び2)
流体としてノルマルヘプタンを用い、図2に示した流体噴射装置を用いて各例の条件下での噴射を実行した。
ここで、図4に、ノルマルヘプタンの[Cp/V]の温度−圧力変化グラフを示す。また、図5は、図4に示すグラフを[Cp/V]軸に沿った方向から見た等高線図である。
【0033】
噴射部30を閉状態にし、ノルマルヘプタンを高圧ポンプ11により送液して加圧室内にて昇圧した。規定圧力に到達した後、ヒーターを通電し、加熱室20において高圧の燃料を昇温し、[Cp/V]Jの得られる温度・圧力条件領域に到達させた。
その後、噴射部30を開状態にするトリガーを噴射部及び高速カメラに対し発生させ、高速カメラと噴射を同期させて、噴霧状態を撮影・観測した。
【0034】
そして、図5に示すように、実施例1及び実施例2による温度−圧力条件から、噴射を実行した。各例の噴射の様子をカメラで撮影し、得られた結果を図5に併記した。
図5に示すように、実施例1及び実施例2の条件による噴射によれば、液滴が視認できない高速の流体噴射が実現されることが分かる。
【0035】
なお、参考のため、図6にノルマルブタンの[Cp/V]の温度−圧力変化グラフ、図7にノルマルヘキサンの[Cp/V]の温度−圧力変化グラフ、図8にトルエンの[Cp/V]の温度−圧力変化グラフを示す。
これらの図からも明らかなように、本発明は、ノルマルブタンその他の各種溶媒に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】流体の[Cp/V]の温度−圧力変化を示す特性図である。
【図2】本発明の流体噴射装置の一実施形態を示す部分切欠正面図である。
【図3】本発明の内燃機関の実施形態を示す部分切欠側面図である。
【図4】ノルマルヘプタンの[Cp/V]の温度−圧力変化グラフである。
【図5】図4に示すグラフを平面化して示す等高線図である。
【図6】ノルマルブタンの[Cp/V]の温度−圧力変化グラフである。
【図7】ノルマルヘキサンの[Cp/V]の温度−圧力変化グラフである。
【図8】トルエンの[Cp/V]の温度−圧力変化グラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を液体状態から気体状態に相変化させて噴射するに当たり、
この流体の体積当たりの定圧比熱[Cp/V]が、次式(1)
[Cp/V]=[Cp/V]L…(1)
(式中のCpは上記流体の定圧比熱、Vは上記流体の体積、[Cp/V]Lは液体状態における上記流体の体積当たりの定圧比熱を示す)で表される関係を満足させる温度−圧力条件(i)、次いで、次式(2)
[Cp/V]=[Cp/V]J…(2)
(式中の[Cp/V]Jは、噴射時における上記流体の体積当たりの定圧比熱を示し、[Cp/V]Lよりも大きな値をとる[Cp/V]Cを満足する温度−圧力条件(iii)に対応する温度・圧力領域の高温側に近接して存在する温度・圧力領域内に含まれ、且つ[Cp/V]L>[ Cp/V]Jである。)で表される関係を満足させる温度−圧力条件(ii)を経る、ことを特徴とする流体の噴射方法。
【請求項2】
上記温度−圧力条件(i)と(ii)との間に、上記温度−圧力条件(iii)を経由することを特徴とする請求項1に記載の流体の噴射方法。
【請求項3】
気体状態における上記流体の体積当たりの定圧比熱を[Cp/V]Gとしたとき、次式(3)
[Cp/V]L>[ Cp/V]J>[Cp/V]G…(3)
で表される関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の流体噴射方法。
【請求項4】
更に、次式(4)
([Cp/V]L−[ Cp/V]J)< ([Cp/V]J−[Cp/V]G)…(4)
で表される関係を満足することを特徴とする請求項3に記載の流体噴射方法。
【請求項5】
上記流体が内燃機関用燃料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載の流体噴射方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1つの項に記載の流体噴射を行う流体噴射装置であって、
液体状態の上記流体を加圧する加圧室と、この加圧室と連通し上記流体を加熱する加熱室と、この加熱室と連通した噴射部を備え、
上記加圧室及び上記加熱室で、上記流体が温度−圧力条件(i)を満足するように制御し、
上記噴射部から上記流体が噴射される際、この流体が温度−圧力条件(ii)を満足する、ことを特徴とする流体噴射装置。
【請求項7】
上記加圧室及び上記加熱室で、上記流体が温度−圧力条件(i)に続いて、温度−圧力条件(iii)を満足するように制御することを特徴とする請求項6に記載の流体噴射装置。
【請求項8】
上記噴射部が、温度−圧力条件(i)の成立を妨げない細孔を有するか又は開閉機能を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の流体噴射装置。
【請求項9】
上記加圧室に対して上記燃料を供給できる燃料タンクを更に備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つの項に記載の流体噴射装置。
【請求項10】
請求項6〜9のいずれか1つの項に記載の流体噴射装置を備えることを特徴とする内燃機関。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−30596(P2009−30596A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−168308(P2008−168308)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】