浄水器及び食器洗い機
【課題】 従来、タンク式食器洗い機の貯水タンクへの給水量が水道栓の水圧に左右されて想定しにくく、適正な溢水量の設計が難しかった。
【解決手段】 蛇口連結口41から導入した水を食器洗い機の給水口へ吐出する第1吐出口43と、前記蛇口連結口41から導入した水を浄水する浄水カートリッジ38aへ吐出する浄水吐出口45と、前記蛇口連結部41から導入した水を直接外部に吐出する第2吐出口44と、いずれの吐出口から吐出させるか選択的に切り替える切換え機構48と、を備えた浄水器38において、切換え機構48と第1吐出口43との間に定流量弁49を設けた構成である。
【解決手段】 蛇口連結口41から導入した水を食器洗い機の給水口へ吐出する第1吐出口43と、前記蛇口連結口41から導入した水を浄水する浄水カートリッジ38aへ吐出する浄水吐出口45と、前記蛇口連結部41から導入した水を直接外部に吐出する第2吐出口44と、いずれの吐出口から吐出させるか選択的に切り替える切換え機構48と、を備えた浄水器38において、切換え機構48と第1吐出口43との間に定流量弁49を設けた構成である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流量を制限する流量制限部材を備えた浄水器及び食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食器洗い機への給水方法は、水道配管工事により水道栓に専用分岐金具を取り付け、かかる専用分岐金具と食器洗い機本体とを給水ホースで接続し、給水を行なっていた。しかしながら、アパートや賃貸マンションなどでは、既設物に工事を施して変更することが禁じられていたり、規制されることが多く、前述の専用分岐金具を取り付けるための配管工事を行なうことができないので、購入したくても購入を断念せざるを得なかった。
【0003】
そこで、水道栓の蛇口に分岐機構を取り付け、蛇口から食器洗い機に直接給水する食器洗い機が提案されている。このものは、分岐機構と食器洗い機とを給水ホースで接続し、分岐機構のハンドルを操作して蛇口からキッチンのシンク内に吐出する水の通水路を、給水ホースへ流す通水路へ切換え、食器洗い機への給水を可能とするものである(特許文献1参照)。
【0004】
分岐機構を用いて食器洗い機へ給水を行なう場合、食器洗い機で食器の洗浄運転中は、洗浄水の給水やすすぎ水の給水など給水動作が複数回実行されるので、洗浄運転中は常に分岐機構で食器洗い機側への切り換えておく必要があり、この間、蛇口からシンクへ水が吐出できず、使用者にとって不便を生じるおそれがある。
【0005】
また、前述のタンク式食器洗い機とは別に、食器洗い機に食器洗浄1回分の洗浄水を貯留するタンクを配置し、専用分岐金具を用いず、タンクから洗浄水を給する、いわゆるタンク式食器洗い機が提案されている。このものは、食器洗い機による洗浄前に、タンクを食器洗い機から外して、水道栓の蛇口までは持ってきて、蛇口からタンク内に給水し、一杯になれば食器洗い機にタンクをセットして、食器の洗浄を開始するものである(特許文献2参照)。
【0006】
このタンク式食器洗い機では、洗浄運転中も蛇口から吐出する水を使用できるが、タンクを食器洗い機から取り外して給水し、再び食器洗い機にセットする動作が必要であり、使用者にとって面倒な動作となる。さらに、1回に使用する洗浄水といえども、10リッター程度は必要であるため、持ち運びに力が必要となり、ちょっとした重労働となってしまう欠点がある。
【特許文献1】特開2001−57956号公報
【特許文献2】特開2000−245677号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の蛇口から直接食器洗い機に給水する方法で、食器洗い機の洗浄運転中でも水道栓の蛇口から吐出する水を使用できるようにするために、タンク式食器洗い機で使用するタンクと蛇口の分岐機構とを給水ホースで接続し、洗浄水をタンクに給水することが考えられる。そうすることで、タンクを取り外す手間が無く、また多くの水を貯留したタンクを持ち運ぶことも無くなるものである。
【0008】
また、給水ホースを介してタンクに給水する場合、給水中に使用者がその場を離れたりすれば、タンクが一杯になっても給水が停止されずに継続してしまい、タンク内に許容量以上の水が給水されてタンク内の水圧が上昇して、タンクが変形したり、破裂したりするおそれがある。これを回避するために、一般には、タンクに溢水機構を設け、タンクに許容量以上に給水されても、タンク外に排水させる溢水機構を設けている。
【0009】
しかしながら、水道栓内の水圧は、地域や季節、高層ビルや一戸建てなどの設置条件などの環境により大きく異なることが知られている。そのために、タンクへの単位時間当たりの送水量は、水道栓の水圧により左右される。また、水道栓の開放度合いによってもタンクへの送水量が左右されることになる。
【0010】
そのため、溢水機構の設計は、ある程度排水される量を想定して設計するのであるが、排水量を多く設定すればその分溢水機構も大きくなり、タンクに貯留する貯留量が制限されることになる。その反面、排水量を少なく想定すれば、水道栓の水圧が高くなって給水量が多くなったとき、十分溢水機構から排水されず、タンク内の水圧が上昇して、タンクの変形や破裂の原因となる。
【0011】
また、タンク式食器洗い機に限らず、アルカリイオン整水器などの水回り機器へ給水する場合でも、給水量が一定量以下に保障されていれば、設計時に給水量が想定でき、水回り機器においてもより安全な設計が可能となる。
【0012】
本発明は上記のような課題を解決するために成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために成された本発明に係る浄水器は、水道栓の蛇口と連結し、水道栓からの水を導入する蛇口連結口と、該蛇口連結口から導入した水を外部機器の給水口へ吐出する外部機器吐出口と、前記蛇口連結口から導入した水を浄水する浄水部へ吐出する浄水吐出口と、前記蛇口連結部から導入した水を直接外部に吐出する原水吐出口と、前記外部機器吐出口に連通する外部機器通水路と、前記浄水吐出口に連通する浄水通水路と、前記原水吐出口に連通する原水通水路と、前記外部機器通水路と前記浄水通水路と前記原水通水路とのうちのいずれかと前記蛇口連結口とを選択的に切換え連通可能とする通水路切換部と、少なくとも前記外部機器吐出口または前記外部機器通水路のいずれかに通水量を制限する流量制限部材を設けたことを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するために成された本発明に係る食器洗い機は、食器を収納し、洗浄水を前記食器に噴射して洗浄する洗浄室と、該洗浄室で洗浄する前記洗浄水を貯留する貯留タンクと、該貯留タンク内に水道栓から給水するために設けた給水口と、該給水口と前記水道栓とを連結する給水路と、前記貯留タンク内に給水する前記水道栓からの給水量を制限するために前記給水口または前記給水路に設けた流量制限部材と、を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の浄水器によれば、水回り機器が流量制限対応機器でなくても、流量制限ができるようになる。
【0016】
また、本発明の食器洗い機によれば、給水流量が制限でき、安全な機器の設計が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
[第1の実施の形態]
本発明の水回り機器の一実施例となる食器洗い機について図1を参照して説明する。
【0018】
この食器洗い機1は外形を形成する筐体2を有し、この筐体2の内部には乾燥室を兼用する洗浄庫3が配設されている。洗浄庫3の前面開口には、その上端及び下端でそれぞれ軸支される上部ドア4及び下部ドア5が、上下方向に観音開きするように取り付けられている。下部ドア5の上端中央部にはドア開放操作体6が設けられており、ユーザがこのドア開放操作体6を指で押して下部ドア5を手前(図2では左方)に開けると、これに連動して上部ドア4が上方に開く構成となっている。下部ドア5の下方にはユーザが本食器洗い機に動作の指示を与えるための操作パネル7が配置されている。
【0019】
食器類を収容するための食器籠8は、上部ドア4及び下部ドア5を開放した状態で洗浄庫3内に出し入れされるようになっている。洗浄庫3の底部には、上面に複数の水噴射穴10が形成された、垂直軸を中心に回転自在であるノズルアーム9が設けられている。この食器洗い機では洗浄庫3の幅が奥行よりも大きいため、1本のノズルアームだけでは洗浄庫3内の両側方部まで水が行き渡らない。そこで、回転時においても図示したノズルアーム9と干渉しない位置に並んで、図示しない他のノズルアームが設けられている。洗浄庫3の底部には一段低く窪んで水溜め部11が形成されており、その上面には、食器類から流れ落ちた残菜を捕集するための残菜フィルタ12が着脱自在に設けられている。
【0020】
洗浄庫3の底壁面下方には、左右方向に延在するように洗浄兼排水ポンプ13が配置されている。洗浄兼排水ポンプ13は、図示しないものの、隔壁で区画された洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とを有しており、洗浄ポンプ室内及び排水ポンプ室内には、ポンプモータの同軸に取り付けられた洗浄用インペラ及び排水用インペラが設けられている。洗浄ポンプ室の吸入口14は水溜め部11の後壁に設けられた循環口15に接続され、洗浄ポンプ室の吐出口16は左右方向に延在して配設された通水路17を介してノズルアーム9及び図示しないもう一方のノズルアームの水路に連通している。一方、図示していないが、排水ポンプ室の吸入口は水溜め部11の側壁に設けられた排水口18に接続され、排水ポンプ室の吐出口は排水ホース19を介して機外に連通している。
【0021】
洗浄庫3内に貯留された水の水位は、水溜め部11に連通する図示しないエアトラップケース、洗浄庫3の背面下部に配置された圧力センサ、及びエアトラップケースと圧力センサとを連結するエアホースから成る庫内水位センサ20により検知される。また、洗浄庫3の底部には、洗浄庫3内に貯留された水を温めるとともに乾燥時には洗浄庫3内の空気を加熱するためのループ状のヒータ21が配設されている。
【0022】
さらに本実施例の食器洗い機1本体の下部には、筐体2の一部として前面が開放されたタンク受け枠体2aが形成されており、このタンク受け枠体2aには貯水タンク22が前方へ引き出し自在に配設されている。この貯水タンク22の上面前部には、後述する分岐給水器具38を経た水道水を導入するための給水ホース39の出口端を接続する給水連結パイプ23が設けられており、前部中央下には貯水タンク22内から過剰な水、すなわち図1中の溢水水位L2にまで給水されると、それ以上貯水タンク22内に貯留されないように機外に廃棄するための溢水パイプ24の出口端25が設けられている。
【0023】
タンク受け枠体2a内の後部には、貯水タンク22内に貯留された水を吸引するための給水ポンプ26が設置されている。貯水タンク22には出水パイプ27が設けられ、貯水タンク22がタンク受け枠体2aに適切に収納されることにより、給水ポンプ26のポンプケーシング28から延設した吸入パイプ29と連結し、弁体30を開放して連通可能な状態となっている。
【0024】
給水ホース39を介して貯水タンク22内に給水され図1中の満水水位L3に到達すると、給水ポンプ26が作動して貯水タンク22内の水が吸引されて給水直立管31を介して洗浄庫3の後部の給水口32まで持ち上げられて洗浄庫3内に注がれ、水溜め部11を含む洗浄庫3の底部に貯留される。
【0025】
洗浄庫3底部に所定水位(例えば図1中に記載の洗浄水位L1)まで給水されると、給水ポンプ26を停止する。このとき、給水ポンプ26の洗浄庫3への単位時間当たりの給水量は、水道水から供給される給水量より大きく設定されているため、貯水タンク22内の貯水量は満水水位L3より下がっている。この後、給水が継続され再度満水水位L3に到達すると、操作パネル7から満水報知がなされ、ユーザに水道栓を閉塞して給水停止を促すことになる。
【0026】
なお、本実施例の食器洗い機では、図示さないものの洗浄兼排水ポンプ13の横に送風装置が配置されており、乾燥運転時にヒータ21に通電されるとともに送風装置のファンが回転駆動されると、筐体2の側面又は背面に形成された吸気口から外気が洗浄庫3内へと導入され、ヒータ21で加熱された熱風で洗浄庫3内に収容されている食器類を乾燥し、一方、洗浄庫3内の湿気を含む空気は前面側の排気口から機外へと排出されるようになっている。
【0027】
本実施例の食器洗い機では、洗浄庫3底部に洗浄水位L1の水が溜められた状態で洗い運転やすすぎ運転が実行される。即ち、洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータは、正転方向に回転駆動されることで洗浄ポンプとして機能する。このとき、回転する洗浄用インペラの作用によって、循環口15を通して水溜め部11から吸い込んだ水を通水路17を介してノズルアーム9へと圧送する。すると、ノズルアーム9の上面に設けられた水噴射穴10から水が噴出し、その水勢によってノズルアーム9は垂直軸を中心に所定方向に回転する。水噴射穴10から噴射された水は洗浄庫3内に収容されている食器類に当たり、食器類に付着している汚れを落としたり洗剤水を流したりする。
【0028】
一方、洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータが逆転方向に回転駆動されることで、洗浄兼排水ポンプ13は排水ポンプとして機能する。このときには、回転する排水用インペラの作用により、排水口18を通して水溜め部11から吸い込んだ水を排水ホース19を通して機外へと排出する。
【0029】
図2において、33はユーザの台所に設置しているシステムキッチン、34は食器洗い機本体1などが載置可能なシステムキッチン33の天板、35は底部に排水口を設け、水を注いで食器をすすいだり、食材を洗ったりするために天板34の適所に水封して凹所を設けたシンク、36はシンク35に水を注ぐ蛇口開口を有する水道栓、37はシンク35の周囲の後方で水道栓を取り付けるために天板34に設けた貫通穴、38は水道栓36の蛇口開口に取り付け、浄水カートリッジ38aを有する浄水器、39は該浄水器38と食器洗い機本体1の給水連結パイプ23とを接続する本発明の給水路に相当する給水ホースである。
【0030】
本食器洗い機本体1にあっては、貯水タンク22は引き出し自在になっているので、食器洗い機本体1が台所のシステムキッチン33の天板34上に設置された状態では、ユーザは貯水タンク22を前方に引き出してその上面開口から貯水タンク22内に注水を行うことができる。
【0031】
また、貯水タンク22を前方に引き出してその上面開口から貯水タンク22内に注水する注水作業が面倒である場合は、図2に示すように、シンク35上方の水道栓36の蛇口開口に取り付けた浄水器38と前記貯水タンク22の給水連結パイプ23との間を給水ホース39で連結する。そして、ユーザは貯水タンク22への注水が必要なときに、後述する浄水器38のレバー46を回動させて内部水路を給水ホース39側に切り換え、水道栓36の開閉栓を開いて貯水タンク22への給水を行う。
【0032】
以下、浄水器38について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。
【0033】
この浄水器38は、水道栓36の蛇口開口の下部に取り付けられている。40は浄水器38の合成樹脂製のケーシング、41はケーシング40の上面に設けた本発明の蛇口連結口に相当する入水口、42は入水口41を取り囲むように水道栓36の蛇口に取り付けるための蛇口連結部である。なお、ケーシング40は、本発明の筐体に相当する。
【0034】
43はケーシング40の側面で水道栓の固定されている貫通孔方向に向けて開口して形成され、食器洗い機1の給水ホース39と接続する本発明の水回り機器吐出口に相当する第1出水口、44はケーシング40の下面に設けた本発明の原水吐出口に相当する第2出水口、441は後述する切換え機構48と第2吐出口44とを連通する本発明の原水通水路に相当する原水連通管、45は浄水カートリッジ38aを新品交換のために着脱自在可能とする構成を有し、浄水カートリッジ38a内に連通する本発明の浄水吐出口に相当する浄水出水口、451は切換え機構48と浄水カートリッジ38aとを連通する本発明の浄水通水路に相当する浄水連通管、46は第1出水口43、第2出水口44、浄水出水口45のいずれかと入水口41とを択一的に連通させるよう切り換えるために回動操作するレバー、47は浄水カートリッジ38a内で浄水した水を吐出するために浄水カートリッジ38aの下面に設けたカートリッジ出水口47である。
【0035】
48は、レバー46の操作に連動して、第1出水口43、第2出水口44又は浄水出水口45のいずれかと入水口45とを択一的に連通するよう連通路を切り換えている本発明の通水路切換部に相当する切換え機構、49は切換え機構48と第1出水口43との間の通水路に配置され、ある一定量以上の水量が流れようとしたとき、水量を抑制して一定量以下する本発明の流量制限部材に相当する食器洗い機用定流量弁、50は切換え機構48と浄水出水口45との間の通水路に配置され、ある一定量以上の水量が流れようとしたとき、水量を抑制して一定量以下する浄水器用定流量弁である。
【0036】
なお、前述では前記食器洗い機用定流量弁49は、浄水器38内に設けているが、これに限定されず、食器洗い機本体1の内部、たとえば給水連結パイプ23内に設けても良いし、給水ホース39の途中に設けても良い。
【0037】
また、食器洗い機用定流量弁49を設ける理由は以下の通りである。食器洗い機本体1の洗浄庫3内に水道栓36からの水を直接給水する場合、水道栓36の水圧が異なっても、食器洗い機本体1に備える水位センサ20や制御回路の制御により、給水水位管理や、異常水位まで上昇した場合にも柔軟に対処できる。しかし、本実施の態様のように、食器洗い機本体1の貯水タンク22に一旦貯水して、洗浄するような、いわゆるタンク式食器洗い機では、使用者に貯水タンク22が一杯になれば水道栓36を閉じてもらう必要があり、水道栓36を開放し続けると、貯水タンク22から給水した水があふれることになる。このあふれる水の量は、水道栓36の水圧変動が異なって食器洗い機設計時に想定しにくく、溢水パイプ24の溢水量が適量となるような設計が難しい。水道栓36の水圧が高く給水量が想定した量より多いと、貯水タンク22からうまく溢水できず、貯水タンク22を水圧により変形させたりするおそれがあり、また溢水量を多く設計した場合には、その分溢水パイプ24は大きくなり、貯水タンク22に貯水できる量が減少してしまうことになるので、溢水パイプ24の大きさにも限界がある。そこで、食器洗い機用定流量弁49を設けて貯水タンク22への給水量を一定にすれば、設計時点で溢水パイプ24のからの溢水量も適正な量で設計ができ、貯水タンク22を変形させず、貯水タンク22の貯水量を十分確保できるようになるのである。
【0038】
図5乃至図7には、浄水器38の内部機構を示している。以下にその詳細を説明する。
【0039】
52は、対向する円形平面53、54と中空の筒状側壁55とで形成し、切換え機構48を構成する円筒形状の分岐水路、56は入水口41からの水を分岐水路52に導くために樹脂ケース40に一体に形成された入水管、57は樹脂ケース40などとは別部材で形成し、分岐水路52と第1吐出口43とを連通する本発明の水回り機器通水路に相当する第1連通管、58は分岐水路52と浄水器吐出口45とを連通する本発明の浄水通水路に相当する浄水器連通管である。前記第1連通管57の内部には、食器洗い機用定流量弁49を配置し、連通管内を流れる水量を調整している。
【0040】
前記分岐水路52の筒状側壁55には、入水管56と連通する入水連通口59と、第1連通管57と連通する第1連通口60と、第2吐出口44と連通する第2連通口61とを穿設し、浄水器側の円形平面54には浄水器38への浄水器吐出口45と連通する浄水器連通口62を穿設している。前記入水連通口59と第1連通口60とは、円形平面53、54の中心を結んだ軸線Xを中心に90度をなす角度で且つ水平方向に離れた位置に穿設され、また入水連通口59と第2連通口61とは対向する位置に設けられ、さらに浄水器連通口62は、円形平面54の中心から偏心した位置に穿設している。
【0041】
また、分岐水路52は、樹脂ケース40に一体形成した水路保持部材63により、前記軸線Xを中心に回動自在に保持されている。該水路保持部材63には、入水口41と対応する位置に前記分岐水路52に達する位置まで貫通させて入水管56を一体形成し、また第1連通管57が接続される部分では、分岐水路52の第1連通口60と連通すべく貫通させて開口を設け、該開口に第1連通管57を接続する接続部64を設けている。したがって、レバー46を回動し止める位置により連通水路を切り替え、即ち、入水口41と第1出水口43との連通、入水口41と第2出水口44との連通、入水口41と浄水器吐出口45との連通を切り替え可能としている。つまり、水路保持部材63は、入水口41と第1連通管57を接続する接続部64付近と第2吐出口44に対向する部分と浄水器吐出口45に対向する部分以外で、分岐水路52と水密的に接触し、水の漏洩を防止する構成となっている。尚、樹脂ケース40には、原水連通管441及び浄水連通管451も一体に形成されている。
【0042】
65は樹脂ケース40の下部と前記浄水器38を水道栓36に取り付けたときに水道栓側、即ち後部側面とを着脱自在に覆い、ストレート出水のための第2出水口44を設けた浄水器下部カバーである。該浄水器下部カバー65は、後部側面に食器洗い機1からの給水管39を接続するために、第1吐出管57を貫通させて、外部に第1吐出口43を突出させている。
【0043】
前述の浄水器38において、家庭で食器洗い機1を保有しておらず、浄水器38での分岐が不要な場合、図7に示すように、前記浄水器下部カバー65を取り外するとともに、第1連通管57を接続部64から外して、新たにL字形状のシャワー連通管66を接続部64に取り付けるとともに、下面中央にストレート出水のための第2吐出口44を設け、第2吐出口44とは分離して周囲にシャワー出水可能な小径の多数穴67を穿設している第2浄水器下部カバー68を取り付けることが可能な構成としている。レバー46を第1連通口60から吐出させたときに、シャワー連通管66を介して、第2浄水器下部カバー68の多数穴67へ吐出し、シャワー出水可能としている。
【0044】
前述の如く、食器洗い機1への給水管の分岐を設けた場合に、浄水器下部カバー65ではシャワー出水可能とせず、食器洗い機1への分岐を設けなかった場合に取り付ける第2浄水器下部カバー68でシャワー出水可能とする理由は、以下の通りである。一般に、シャワー出水は食器などの洗浄時に使用されることが多く、食器洗い機1を備える家庭においては、食器を洗うことが少なく、使用頻度が極端に少ないので、食器洗い機への吐出とシャワー出水とを切換え可能とした。また、第1連通管57やシャワー連通管66を他の浄水器38の部品とは別部材で形成して、これのみ取り外し可能としているため、浄水器38の汎用性を向上させている。
【0045】
つまり、浄水器38は、第1連通管57とシャワー連通管66との取替えを、使用者のオプションとしても良いし、第1連通管57を取り付けた商品とシャワー連通管66を取り付けた商品とを完成品として、販売するようにしても良い。いずれの販売形態にしても、第1連通管57とシャワー連通管66とは、他の浄水器38の部品と別部品で形成されているので、部品の汎用化が可能となるものである。
【0046】
製造する業者にとっては、浄水器38
なお、前述の実施形態において、本発明の切換え機構48は、分岐給水路52と水路保持部材63との構成が相当する。
【0047】
[第2の実施の形態]
図8乃至図10に基づいて、第2の実施形態を説明する。
【0048】
第1の実施形態と同じ番号を付した部品は同じ機能を有するので説明を省略する。また、第1の実施形態と異なる点は、浄水器38が食器洗い機1への分岐水路に加えて、アルカリイオン整水器へ分岐する分岐水路をさらに設けている点である。尚、アルカリイオン整水器は、本発明の第2の水回り機器に含まれる。
【0049】
69はシンク35を挟んで食器洗い機本体1と対向する側の天板34に載置され、水道栓36の水を改質する第2の水回り機器となるアルカリイオン整水器、70は分岐給水器具38に接続され、アルカリイオン整水器69に給水する第2給水ホース、71はアルカリイオン整水器69で改質した水を吐出口72から吐出し、ユーザに供給するための吐出パイプである。
【0050】
73はケーシング40の側面で水道栓の固定されている貫通孔37方向に向けて開口して形成され、アルカリイオン整水器69の第2給水ホース70と接続する第3出水口、74は第1出水口43、第2出水口44、浄水出水口45、第3出水口73のうちいずれかと入水口41とを択一的に連通させるよう切り換えるために回動操作するレバー、75は、レバー74の操作に連動して、第1出水口43、第2出水口44、浄水出水口45又は第3出水口73のいずれかと入水口45とを択一的に連通するよう連通路を切り換えている切換え機構、76は切換え機構75と第3出水口73との間の通水路に配置され、ある一定量以上の水量が流れようとしたとき、水量を抑制して一定量以下するアルカリイオン整水器用定流量弁である。
【0051】
かかる実施の形態において、使用者はレバー74を回動操作することにより、切換え機構75を動作させて、水道栓36の蛇口開口からの水を所望の出水口から出水できるのである。
【0052】
なお、第2吐出口44には、第2出水口44からの出水をストレート出水とするのか、又はシャワー出水とするのかを選択して、着脱自在にアタッチメント51を取り付けるようにしても良い。
【0053】
該アタッチメント51は、図11に示すように、多数の貫通孔511が穿孔され、該貫通孔511から出水してシャワー出水を実現するシャワーアタッチメント512と、中央部に大径の貫通孔513を設け、該貫通孔513から出水してストレート出水を実現するストレートアタッチメント514とを有し、シャワーアタッチメント512とストレートアタッチメント514とを選択的に第2出水口44に取り付けることにより、シャワー出水とストレート出水とを切り換えている。
【0054】
前述の第2の実施形態において、切換え機構75は、第1の実施形態の切換え機構48に第3吐出口73にかかる構成を追加して設けたのみで、残りの部分は同じ構成である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施例である食器洗い機の側面縦断面図。
【図2】第1の実施の形態の浄水器を利用したシステムキッチンの様子を示す斜視図。
【図3】第1の実施の形態の浄水器の全体斜視図。
【図4】図3の浄水器の機能構成図。
【図5】図3中のA−A断面図。
【図6】図3中のB−B断面図。
【図7】図6の浄水器下部カバーを第2の浄水器下部カバーに取り替え、また第1連通管をシャワー連通管に取り替えた時に対応する図3中のB−B断面図。
【図8】第2の実施の形態の浄水器を利用したシステムキッチンの様子を示す斜視図。
【図9】第2の実施の形態の浄水器の全体斜視図。
【図10】図9の浄水器の機能構成図。
【図11】(a)シャワーアタッチメントの外観図、(b)ストレートアタッチメントの外観図。
【符号の説明】
【0056】
1 食器洗い機本体
22 貯水タンク
23 給水連結パイプ
38 浄水器
39 給水ホース
46 レバー
48 切換え機構
49 食器洗い機用定流量弁
【技術分野】
【0001】
本発明は、流量を制限する流量制限部材を備えた浄水器及び食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食器洗い機への給水方法は、水道配管工事により水道栓に専用分岐金具を取り付け、かかる専用分岐金具と食器洗い機本体とを給水ホースで接続し、給水を行なっていた。しかしながら、アパートや賃貸マンションなどでは、既設物に工事を施して変更することが禁じられていたり、規制されることが多く、前述の専用分岐金具を取り付けるための配管工事を行なうことができないので、購入したくても購入を断念せざるを得なかった。
【0003】
そこで、水道栓の蛇口に分岐機構を取り付け、蛇口から食器洗い機に直接給水する食器洗い機が提案されている。このものは、分岐機構と食器洗い機とを給水ホースで接続し、分岐機構のハンドルを操作して蛇口からキッチンのシンク内に吐出する水の通水路を、給水ホースへ流す通水路へ切換え、食器洗い機への給水を可能とするものである(特許文献1参照)。
【0004】
分岐機構を用いて食器洗い機へ給水を行なう場合、食器洗い機で食器の洗浄運転中は、洗浄水の給水やすすぎ水の給水など給水動作が複数回実行されるので、洗浄運転中は常に分岐機構で食器洗い機側への切り換えておく必要があり、この間、蛇口からシンクへ水が吐出できず、使用者にとって不便を生じるおそれがある。
【0005】
また、前述のタンク式食器洗い機とは別に、食器洗い機に食器洗浄1回分の洗浄水を貯留するタンクを配置し、専用分岐金具を用いず、タンクから洗浄水を給する、いわゆるタンク式食器洗い機が提案されている。このものは、食器洗い機による洗浄前に、タンクを食器洗い機から外して、水道栓の蛇口までは持ってきて、蛇口からタンク内に給水し、一杯になれば食器洗い機にタンクをセットして、食器の洗浄を開始するものである(特許文献2参照)。
【0006】
このタンク式食器洗い機では、洗浄運転中も蛇口から吐出する水を使用できるが、タンクを食器洗い機から取り外して給水し、再び食器洗い機にセットする動作が必要であり、使用者にとって面倒な動作となる。さらに、1回に使用する洗浄水といえども、10リッター程度は必要であるため、持ち運びに力が必要となり、ちょっとした重労働となってしまう欠点がある。
【特許文献1】特開2001−57956号公報
【特許文献2】特開2000−245677号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の蛇口から直接食器洗い機に給水する方法で、食器洗い機の洗浄運転中でも水道栓の蛇口から吐出する水を使用できるようにするために、タンク式食器洗い機で使用するタンクと蛇口の分岐機構とを給水ホースで接続し、洗浄水をタンクに給水することが考えられる。そうすることで、タンクを取り外す手間が無く、また多くの水を貯留したタンクを持ち運ぶことも無くなるものである。
【0008】
また、給水ホースを介してタンクに給水する場合、給水中に使用者がその場を離れたりすれば、タンクが一杯になっても給水が停止されずに継続してしまい、タンク内に許容量以上の水が給水されてタンク内の水圧が上昇して、タンクが変形したり、破裂したりするおそれがある。これを回避するために、一般には、タンクに溢水機構を設け、タンクに許容量以上に給水されても、タンク外に排水させる溢水機構を設けている。
【0009】
しかしながら、水道栓内の水圧は、地域や季節、高層ビルや一戸建てなどの設置条件などの環境により大きく異なることが知られている。そのために、タンクへの単位時間当たりの送水量は、水道栓の水圧により左右される。また、水道栓の開放度合いによってもタンクへの送水量が左右されることになる。
【0010】
そのため、溢水機構の設計は、ある程度排水される量を想定して設計するのであるが、排水量を多く設定すればその分溢水機構も大きくなり、タンクに貯留する貯留量が制限されることになる。その反面、排水量を少なく想定すれば、水道栓の水圧が高くなって給水量が多くなったとき、十分溢水機構から排水されず、タンク内の水圧が上昇して、タンクの変形や破裂の原因となる。
【0011】
また、タンク式食器洗い機に限らず、アルカリイオン整水器などの水回り機器へ給水する場合でも、給水量が一定量以下に保障されていれば、設計時に給水量が想定でき、水回り機器においてもより安全な設計が可能となる。
【0012】
本発明は上記のような課題を解決するために成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために成された本発明に係る浄水器は、水道栓の蛇口と連結し、水道栓からの水を導入する蛇口連結口と、該蛇口連結口から導入した水を外部機器の給水口へ吐出する外部機器吐出口と、前記蛇口連結口から導入した水を浄水する浄水部へ吐出する浄水吐出口と、前記蛇口連結部から導入した水を直接外部に吐出する原水吐出口と、前記外部機器吐出口に連通する外部機器通水路と、前記浄水吐出口に連通する浄水通水路と、前記原水吐出口に連通する原水通水路と、前記外部機器通水路と前記浄水通水路と前記原水通水路とのうちのいずれかと前記蛇口連結口とを選択的に切換え連通可能とする通水路切換部と、少なくとも前記外部機器吐出口または前記外部機器通水路のいずれかに通水量を制限する流量制限部材を設けたことを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するために成された本発明に係る食器洗い機は、食器を収納し、洗浄水を前記食器に噴射して洗浄する洗浄室と、該洗浄室で洗浄する前記洗浄水を貯留する貯留タンクと、該貯留タンク内に水道栓から給水するために設けた給水口と、該給水口と前記水道栓とを連結する給水路と、前記貯留タンク内に給水する前記水道栓からの給水量を制限するために前記給水口または前記給水路に設けた流量制限部材と、を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の浄水器によれば、水回り機器が流量制限対応機器でなくても、流量制限ができるようになる。
【0016】
また、本発明の食器洗い機によれば、給水流量が制限でき、安全な機器の設計が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
[第1の実施の形態]
本発明の水回り機器の一実施例となる食器洗い機について図1を参照して説明する。
【0018】
この食器洗い機1は外形を形成する筐体2を有し、この筐体2の内部には乾燥室を兼用する洗浄庫3が配設されている。洗浄庫3の前面開口には、その上端及び下端でそれぞれ軸支される上部ドア4及び下部ドア5が、上下方向に観音開きするように取り付けられている。下部ドア5の上端中央部にはドア開放操作体6が設けられており、ユーザがこのドア開放操作体6を指で押して下部ドア5を手前(図2では左方)に開けると、これに連動して上部ドア4が上方に開く構成となっている。下部ドア5の下方にはユーザが本食器洗い機に動作の指示を与えるための操作パネル7が配置されている。
【0019】
食器類を収容するための食器籠8は、上部ドア4及び下部ドア5を開放した状態で洗浄庫3内に出し入れされるようになっている。洗浄庫3の底部には、上面に複数の水噴射穴10が形成された、垂直軸を中心に回転自在であるノズルアーム9が設けられている。この食器洗い機では洗浄庫3の幅が奥行よりも大きいため、1本のノズルアームだけでは洗浄庫3内の両側方部まで水が行き渡らない。そこで、回転時においても図示したノズルアーム9と干渉しない位置に並んで、図示しない他のノズルアームが設けられている。洗浄庫3の底部には一段低く窪んで水溜め部11が形成されており、その上面には、食器類から流れ落ちた残菜を捕集するための残菜フィルタ12が着脱自在に設けられている。
【0020】
洗浄庫3の底壁面下方には、左右方向に延在するように洗浄兼排水ポンプ13が配置されている。洗浄兼排水ポンプ13は、図示しないものの、隔壁で区画された洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とを有しており、洗浄ポンプ室内及び排水ポンプ室内には、ポンプモータの同軸に取り付けられた洗浄用インペラ及び排水用インペラが設けられている。洗浄ポンプ室の吸入口14は水溜め部11の後壁に設けられた循環口15に接続され、洗浄ポンプ室の吐出口16は左右方向に延在して配設された通水路17を介してノズルアーム9及び図示しないもう一方のノズルアームの水路に連通している。一方、図示していないが、排水ポンプ室の吸入口は水溜め部11の側壁に設けられた排水口18に接続され、排水ポンプ室の吐出口は排水ホース19を介して機外に連通している。
【0021】
洗浄庫3内に貯留された水の水位は、水溜め部11に連通する図示しないエアトラップケース、洗浄庫3の背面下部に配置された圧力センサ、及びエアトラップケースと圧力センサとを連結するエアホースから成る庫内水位センサ20により検知される。また、洗浄庫3の底部には、洗浄庫3内に貯留された水を温めるとともに乾燥時には洗浄庫3内の空気を加熱するためのループ状のヒータ21が配設されている。
【0022】
さらに本実施例の食器洗い機1本体の下部には、筐体2の一部として前面が開放されたタンク受け枠体2aが形成されており、このタンク受け枠体2aには貯水タンク22が前方へ引き出し自在に配設されている。この貯水タンク22の上面前部には、後述する分岐給水器具38を経た水道水を導入するための給水ホース39の出口端を接続する給水連結パイプ23が設けられており、前部中央下には貯水タンク22内から過剰な水、すなわち図1中の溢水水位L2にまで給水されると、それ以上貯水タンク22内に貯留されないように機外に廃棄するための溢水パイプ24の出口端25が設けられている。
【0023】
タンク受け枠体2a内の後部には、貯水タンク22内に貯留された水を吸引するための給水ポンプ26が設置されている。貯水タンク22には出水パイプ27が設けられ、貯水タンク22がタンク受け枠体2aに適切に収納されることにより、給水ポンプ26のポンプケーシング28から延設した吸入パイプ29と連結し、弁体30を開放して連通可能な状態となっている。
【0024】
給水ホース39を介して貯水タンク22内に給水され図1中の満水水位L3に到達すると、給水ポンプ26が作動して貯水タンク22内の水が吸引されて給水直立管31を介して洗浄庫3の後部の給水口32まで持ち上げられて洗浄庫3内に注がれ、水溜め部11を含む洗浄庫3の底部に貯留される。
【0025】
洗浄庫3底部に所定水位(例えば図1中に記載の洗浄水位L1)まで給水されると、給水ポンプ26を停止する。このとき、給水ポンプ26の洗浄庫3への単位時間当たりの給水量は、水道水から供給される給水量より大きく設定されているため、貯水タンク22内の貯水量は満水水位L3より下がっている。この後、給水が継続され再度満水水位L3に到達すると、操作パネル7から満水報知がなされ、ユーザに水道栓を閉塞して給水停止を促すことになる。
【0026】
なお、本実施例の食器洗い機では、図示さないものの洗浄兼排水ポンプ13の横に送風装置が配置されており、乾燥運転時にヒータ21に通電されるとともに送風装置のファンが回転駆動されると、筐体2の側面又は背面に形成された吸気口から外気が洗浄庫3内へと導入され、ヒータ21で加熱された熱風で洗浄庫3内に収容されている食器類を乾燥し、一方、洗浄庫3内の湿気を含む空気は前面側の排気口から機外へと排出されるようになっている。
【0027】
本実施例の食器洗い機では、洗浄庫3底部に洗浄水位L1の水が溜められた状態で洗い運転やすすぎ運転が実行される。即ち、洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータは、正転方向に回転駆動されることで洗浄ポンプとして機能する。このとき、回転する洗浄用インペラの作用によって、循環口15を通して水溜め部11から吸い込んだ水を通水路17を介してノズルアーム9へと圧送する。すると、ノズルアーム9の上面に設けられた水噴射穴10から水が噴出し、その水勢によってノズルアーム9は垂直軸を中心に所定方向に回転する。水噴射穴10から噴射された水は洗浄庫3内に収容されている食器類に当たり、食器類に付着している汚れを落としたり洗剤水を流したりする。
【0028】
一方、洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータが逆転方向に回転駆動されることで、洗浄兼排水ポンプ13は排水ポンプとして機能する。このときには、回転する排水用インペラの作用により、排水口18を通して水溜め部11から吸い込んだ水を排水ホース19を通して機外へと排出する。
【0029】
図2において、33はユーザの台所に設置しているシステムキッチン、34は食器洗い機本体1などが載置可能なシステムキッチン33の天板、35は底部に排水口を設け、水を注いで食器をすすいだり、食材を洗ったりするために天板34の適所に水封して凹所を設けたシンク、36はシンク35に水を注ぐ蛇口開口を有する水道栓、37はシンク35の周囲の後方で水道栓を取り付けるために天板34に設けた貫通穴、38は水道栓36の蛇口開口に取り付け、浄水カートリッジ38aを有する浄水器、39は該浄水器38と食器洗い機本体1の給水連結パイプ23とを接続する本発明の給水路に相当する給水ホースである。
【0030】
本食器洗い機本体1にあっては、貯水タンク22は引き出し自在になっているので、食器洗い機本体1が台所のシステムキッチン33の天板34上に設置された状態では、ユーザは貯水タンク22を前方に引き出してその上面開口から貯水タンク22内に注水を行うことができる。
【0031】
また、貯水タンク22を前方に引き出してその上面開口から貯水タンク22内に注水する注水作業が面倒である場合は、図2に示すように、シンク35上方の水道栓36の蛇口開口に取り付けた浄水器38と前記貯水タンク22の給水連結パイプ23との間を給水ホース39で連結する。そして、ユーザは貯水タンク22への注水が必要なときに、後述する浄水器38のレバー46を回動させて内部水路を給水ホース39側に切り換え、水道栓36の開閉栓を開いて貯水タンク22への給水を行う。
【0032】
以下、浄水器38について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。
【0033】
この浄水器38は、水道栓36の蛇口開口の下部に取り付けられている。40は浄水器38の合成樹脂製のケーシング、41はケーシング40の上面に設けた本発明の蛇口連結口に相当する入水口、42は入水口41を取り囲むように水道栓36の蛇口に取り付けるための蛇口連結部である。なお、ケーシング40は、本発明の筐体に相当する。
【0034】
43はケーシング40の側面で水道栓の固定されている貫通孔方向に向けて開口して形成され、食器洗い機1の給水ホース39と接続する本発明の水回り機器吐出口に相当する第1出水口、44はケーシング40の下面に設けた本発明の原水吐出口に相当する第2出水口、441は後述する切換え機構48と第2吐出口44とを連通する本発明の原水通水路に相当する原水連通管、45は浄水カートリッジ38aを新品交換のために着脱自在可能とする構成を有し、浄水カートリッジ38a内に連通する本発明の浄水吐出口に相当する浄水出水口、451は切換え機構48と浄水カートリッジ38aとを連通する本発明の浄水通水路に相当する浄水連通管、46は第1出水口43、第2出水口44、浄水出水口45のいずれかと入水口41とを択一的に連通させるよう切り換えるために回動操作するレバー、47は浄水カートリッジ38a内で浄水した水を吐出するために浄水カートリッジ38aの下面に設けたカートリッジ出水口47である。
【0035】
48は、レバー46の操作に連動して、第1出水口43、第2出水口44又は浄水出水口45のいずれかと入水口45とを択一的に連通するよう連通路を切り換えている本発明の通水路切換部に相当する切換え機構、49は切換え機構48と第1出水口43との間の通水路に配置され、ある一定量以上の水量が流れようとしたとき、水量を抑制して一定量以下する本発明の流量制限部材に相当する食器洗い機用定流量弁、50は切換え機構48と浄水出水口45との間の通水路に配置され、ある一定量以上の水量が流れようとしたとき、水量を抑制して一定量以下する浄水器用定流量弁である。
【0036】
なお、前述では前記食器洗い機用定流量弁49は、浄水器38内に設けているが、これに限定されず、食器洗い機本体1の内部、たとえば給水連結パイプ23内に設けても良いし、給水ホース39の途中に設けても良い。
【0037】
また、食器洗い機用定流量弁49を設ける理由は以下の通りである。食器洗い機本体1の洗浄庫3内に水道栓36からの水を直接給水する場合、水道栓36の水圧が異なっても、食器洗い機本体1に備える水位センサ20や制御回路の制御により、給水水位管理や、異常水位まで上昇した場合にも柔軟に対処できる。しかし、本実施の態様のように、食器洗い機本体1の貯水タンク22に一旦貯水して、洗浄するような、いわゆるタンク式食器洗い機では、使用者に貯水タンク22が一杯になれば水道栓36を閉じてもらう必要があり、水道栓36を開放し続けると、貯水タンク22から給水した水があふれることになる。このあふれる水の量は、水道栓36の水圧変動が異なって食器洗い機設計時に想定しにくく、溢水パイプ24の溢水量が適量となるような設計が難しい。水道栓36の水圧が高く給水量が想定した量より多いと、貯水タンク22からうまく溢水できず、貯水タンク22を水圧により変形させたりするおそれがあり、また溢水量を多く設計した場合には、その分溢水パイプ24は大きくなり、貯水タンク22に貯水できる量が減少してしまうことになるので、溢水パイプ24の大きさにも限界がある。そこで、食器洗い機用定流量弁49を設けて貯水タンク22への給水量を一定にすれば、設計時点で溢水パイプ24のからの溢水量も適正な量で設計ができ、貯水タンク22を変形させず、貯水タンク22の貯水量を十分確保できるようになるのである。
【0038】
図5乃至図7には、浄水器38の内部機構を示している。以下にその詳細を説明する。
【0039】
52は、対向する円形平面53、54と中空の筒状側壁55とで形成し、切換え機構48を構成する円筒形状の分岐水路、56は入水口41からの水を分岐水路52に導くために樹脂ケース40に一体に形成された入水管、57は樹脂ケース40などとは別部材で形成し、分岐水路52と第1吐出口43とを連通する本発明の水回り機器通水路に相当する第1連通管、58は分岐水路52と浄水器吐出口45とを連通する本発明の浄水通水路に相当する浄水器連通管である。前記第1連通管57の内部には、食器洗い機用定流量弁49を配置し、連通管内を流れる水量を調整している。
【0040】
前記分岐水路52の筒状側壁55には、入水管56と連通する入水連通口59と、第1連通管57と連通する第1連通口60と、第2吐出口44と連通する第2連通口61とを穿設し、浄水器側の円形平面54には浄水器38への浄水器吐出口45と連通する浄水器連通口62を穿設している。前記入水連通口59と第1連通口60とは、円形平面53、54の中心を結んだ軸線Xを中心に90度をなす角度で且つ水平方向に離れた位置に穿設され、また入水連通口59と第2連通口61とは対向する位置に設けられ、さらに浄水器連通口62は、円形平面54の中心から偏心した位置に穿設している。
【0041】
また、分岐水路52は、樹脂ケース40に一体形成した水路保持部材63により、前記軸線Xを中心に回動自在に保持されている。該水路保持部材63には、入水口41と対応する位置に前記分岐水路52に達する位置まで貫通させて入水管56を一体形成し、また第1連通管57が接続される部分では、分岐水路52の第1連通口60と連通すべく貫通させて開口を設け、該開口に第1連通管57を接続する接続部64を設けている。したがって、レバー46を回動し止める位置により連通水路を切り替え、即ち、入水口41と第1出水口43との連通、入水口41と第2出水口44との連通、入水口41と浄水器吐出口45との連通を切り替え可能としている。つまり、水路保持部材63は、入水口41と第1連通管57を接続する接続部64付近と第2吐出口44に対向する部分と浄水器吐出口45に対向する部分以外で、分岐水路52と水密的に接触し、水の漏洩を防止する構成となっている。尚、樹脂ケース40には、原水連通管441及び浄水連通管451も一体に形成されている。
【0042】
65は樹脂ケース40の下部と前記浄水器38を水道栓36に取り付けたときに水道栓側、即ち後部側面とを着脱自在に覆い、ストレート出水のための第2出水口44を設けた浄水器下部カバーである。該浄水器下部カバー65は、後部側面に食器洗い機1からの給水管39を接続するために、第1吐出管57を貫通させて、外部に第1吐出口43を突出させている。
【0043】
前述の浄水器38において、家庭で食器洗い機1を保有しておらず、浄水器38での分岐が不要な場合、図7に示すように、前記浄水器下部カバー65を取り外するとともに、第1連通管57を接続部64から外して、新たにL字形状のシャワー連通管66を接続部64に取り付けるとともに、下面中央にストレート出水のための第2吐出口44を設け、第2吐出口44とは分離して周囲にシャワー出水可能な小径の多数穴67を穿設している第2浄水器下部カバー68を取り付けることが可能な構成としている。レバー46を第1連通口60から吐出させたときに、シャワー連通管66を介して、第2浄水器下部カバー68の多数穴67へ吐出し、シャワー出水可能としている。
【0044】
前述の如く、食器洗い機1への給水管の分岐を設けた場合に、浄水器下部カバー65ではシャワー出水可能とせず、食器洗い機1への分岐を設けなかった場合に取り付ける第2浄水器下部カバー68でシャワー出水可能とする理由は、以下の通りである。一般に、シャワー出水は食器などの洗浄時に使用されることが多く、食器洗い機1を備える家庭においては、食器を洗うことが少なく、使用頻度が極端に少ないので、食器洗い機への吐出とシャワー出水とを切換え可能とした。また、第1連通管57やシャワー連通管66を他の浄水器38の部品とは別部材で形成して、これのみ取り外し可能としているため、浄水器38の汎用性を向上させている。
【0045】
つまり、浄水器38は、第1連通管57とシャワー連通管66との取替えを、使用者のオプションとしても良いし、第1連通管57を取り付けた商品とシャワー連通管66を取り付けた商品とを完成品として、販売するようにしても良い。いずれの販売形態にしても、第1連通管57とシャワー連通管66とは、他の浄水器38の部品と別部品で形成されているので、部品の汎用化が可能となるものである。
【0046】
製造する業者にとっては、浄水器38
なお、前述の実施形態において、本発明の切換え機構48は、分岐給水路52と水路保持部材63との構成が相当する。
【0047】
[第2の実施の形態]
図8乃至図10に基づいて、第2の実施形態を説明する。
【0048】
第1の実施形態と同じ番号を付した部品は同じ機能を有するので説明を省略する。また、第1の実施形態と異なる点は、浄水器38が食器洗い機1への分岐水路に加えて、アルカリイオン整水器へ分岐する分岐水路をさらに設けている点である。尚、アルカリイオン整水器は、本発明の第2の水回り機器に含まれる。
【0049】
69はシンク35を挟んで食器洗い機本体1と対向する側の天板34に載置され、水道栓36の水を改質する第2の水回り機器となるアルカリイオン整水器、70は分岐給水器具38に接続され、アルカリイオン整水器69に給水する第2給水ホース、71はアルカリイオン整水器69で改質した水を吐出口72から吐出し、ユーザに供給するための吐出パイプである。
【0050】
73はケーシング40の側面で水道栓の固定されている貫通孔37方向に向けて開口して形成され、アルカリイオン整水器69の第2給水ホース70と接続する第3出水口、74は第1出水口43、第2出水口44、浄水出水口45、第3出水口73のうちいずれかと入水口41とを択一的に連通させるよう切り換えるために回動操作するレバー、75は、レバー74の操作に連動して、第1出水口43、第2出水口44、浄水出水口45又は第3出水口73のいずれかと入水口45とを択一的に連通するよう連通路を切り換えている切換え機構、76は切換え機構75と第3出水口73との間の通水路に配置され、ある一定量以上の水量が流れようとしたとき、水量を抑制して一定量以下するアルカリイオン整水器用定流量弁である。
【0051】
かかる実施の形態において、使用者はレバー74を回動操作することにより、切換え機構75を動作させて、水道栓36の蛇口開口からの水を所望の出水口から出水できるのである。
【0052】
なお、第2吐出口44には、第2出水口44からの出水をストレート出水とするのか、又はシャワー出水とするのかを選択して、着脱自在にアタッチメント51を取り付けるようにしても良い。
【0053】
該アタッチメント51は、図11に示すように、多数の貫通孔511が穿孔され、該貫通孔511から出水してシャワー出水を実現するシャワーアタッチメント512と、中央部に大径の貫通孔513を設け、該貫通孔513から出水してストレート出水を実現するストレートアタッチメント514とを有し、シャワーアタッチメント512とストレートアタッチメント514とを選択的に第2出水口44に取り付けることにより、シャワー出水とストレート出水とを切り換えている。
【0054】
前述の第2の実施形態において、切換え機構75は、第1の実施形態の切換え機構48に第3吐出口73にかかる構成を追加して設けたのみで、残りの部分は同じ構成である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施例である食器洗い機の側面縦断面図。
【図2】第1の実施の形態の浄水器を利用したシステムキッチンの様子を示す斜視図。
【図3】第1の実施の形態の浄水器の全体斜視図。
【図4】図3の浄水器の機能構成図。
【図5】図3中のA−A断面図。
【図6】図3中のB−B断面図。
【図7】図6の浄水器下部カバーを第2の浄水器下部カバーに取り替え、また第1連通管をシャワー連通管に取り替えた時に対応する図3中のB−B断面図。
【図8】第2の実施の形態の浄水器を利用したシステムキッチンの様子を示す斜視図。
【図9】第2の実施の形態の浄水器の全体斜視図。
【図10】図9の浄水器の機能構成図。
【図11】(a)シャワーアタッチメントの外観図、(b)ストレートアタッチメントの外観図。
【符号の説明】
【0056】
1 食器洗い機本体
22 貯水タンク
23 給水連結パイプ
38 浄水器
39 給水ホース
46 レバー
48 切換え機構
49 食器洗い機用定流量弁
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水道栓の蛇口と連結し、水道栓からの水を導入する蛇口連結口と、該蛇口連結口から導入した水を水周り機器の給水口へ吐出する水回り機器吐出口と、前記蛇口連結口から導入した水を浄水する浄水部へ吐出する浄水吐出口と、前記蛇口連結部から導入した水を直接外部に吐出する原水吐出口と、前記水回り機器吐出口に連通する水回り機器通水路と、前記浄水吐出口に連通する浄水通水路と、前記原水吐出口に連通する原水通水路と、前記水回り機器通水路と前記浄水通水路と前記原水通水路とのうちのいずれかと前記蛇口連結口とを選択的に切換え連通可能とする通水路切換部と、少なくとも前記水回り機器吐出口または前記水回り機器通水路のいずれかに通水量を制限する流量制限部材を設けたことを特徴とする浄水器。
【請求項2】
食器を収納し、洗浄水を前記食器に噴射して洗浄する洗浄室と、該洗浄室で洗浄する前記洗浄水を貯留する貯留タンクと、該貯留タンク内に水道栓から給水するために設けた給水口と、該給水口と前記水道栓とを連結する給水路と、前記貯留タンク内に給水する前記水道栓からの給水量を制限するために前記給水口または前記給水路に設けた流量制限部材と、を備えたことを特徴とする食器洗い機。
【請求項1】
水道栓の蛇口と連結し、水道栓からの水を導入する蛇口連結口と、該蛇口連結口から導入した水を水周り機器の給水口へ吐出する水回り機器吐出口と、前記蛇口連結口から導入した水を浄水する浄水部へ吐出する浄水吐出口と、前記蛇口連結部から導入した水を直接外部に吐出する原水吐出口と、前記水回り機器吐出口に連通する水回り機器通水路と、前記浄水吐出口に連通する浄水通水路と、前記原水吐出口に連通する原水通水路と、前記水回り機器通水路と前記浄水通水路と前記原水通水路とのうちのいずれかと前記蛇口連結口とを選択的に切換え連通可能とする通水路切換部と、少なくとも前記水回り機器吐出口または前記水回り機器通水路のいずれかに通水量を制限する流量制限部材を設けたことを特徴とする浄水器。
【請求項2】
食器を収納し、洗浄水を前記食器に噴射して洗浄する洗浄室と、該洗浄室で洗浄する前記洗浄水を貯留する貯留タンクと、該貯留タンク内に水道栓から給水するために設けた給水口と、該給水口と前記水道栓とを連結する給水路と、前記貯留タンク内に給水する前記水道栓からの給水量を制限するために前記給水口または前記給水路に設けた流量制限部材と、を備えたことを特徴とする食器洗い機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−14869(P2007−14869A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−198122(P2005−198122)
【出願日】平成17年7月6日(2005.7.6)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月6日(2005.7.6)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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