説明

浴室乾燥機

【課題】浴槽に溜められた水の熱を効果的に利用することが可能であると共に、浴室の乾燥機能をより発揮することが可能な浴室乾燥機を提供すること。
【解決手段】この浴室乾燥機は、浴室における洗い場の床面近傍に配置されるハウジングと、浴室に配置された浴槽に溜められた水から熱を回収し、内部風路を流れる空気に熱を与えるヒートポンプと、を備え、ヒートポンプは、浴槽に溜められた水を循環する循環流路と、循環流路から熱を回収する蒸発器と、内部風路を流れる空気に蒸発器で回収した熱を供給する凝縮器と、凝縮器に向けて冷媒を圧送する圧縮機と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
このような浴室乾燥機として、浴室の空気を吸引してヒーターを経由させて浴室方向に空気を噴出する循環モードと、浴室の空気を吸引して浴室外へと排出する換気モードとを実行可能なように、換気口と循環吹出口とをダンパで切り替えるものが知られている。その中で、1つの送風機を備え、その1つの送風機によって浴室以外の第二室からの換気を浴室内の換気と同時に行うものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−304357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の浴室乾燥機は、浴室に設けられていた換気扇の代わりに設けられるものであるから、浴室の天井に取り付けられていた。しかしながら、浴槽に溜められた水の熱を利用して乾燥機能を発揮させようとすると、浴室乾燥機の配置位置は浴室の天井が必ずしも最善の位置ではなく、より好ましい配置位置を検討する必要がある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、浴槽に溜められた水の熱を利用する浴室乾燥機であって、浴槽に溜められた水の熱を効果的に利用することが可能であると共に、浴室の乾燥機能をより発揮することが可能な浴室乾燥機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る浴室乾燥機は、浴室の床面近傍に設けられる浴室乾燥機であって、浴室における洗い場の床面近傍に配置されるハウジングと、前記ハウジングの一面に設けられ、浴室の空気を吸い込む吸込口と、前記ハウジングの一面に設けられ、前記吸込口から吸い込んだ空気を浴室に吹き出す吹出口と、前記ハウジングの内部に設けられ、前記吸込口と前記吹出口とを繋ぐ内部風路と、前記内部風路に設けられ、前記吸込口から前記吹出口に至る空気の流れを形成する送風機と、浴室に配置された浴槽に溜められた水から熱を回収し、前記内部風路を流れる空気に熱を与えるヒートポンプと、を備える。ヒートポンプは、浴槽に溜められた水を循環する循環流路と、前記循環流路から熱を回収する蒸発器と、前記内部風路を流れる空気に前記蒸発器で回収した熱を供給する凝縮器と、前記凝縮器に向けて冷媒を圧送する圧縮機と、を有する。
【0007】
本発明によれば、浴室の洗い場床面近傍にハウジングが配置されるので、吹出口を洗い場の床面近傍に設けることができ、洗い場床面に空気を吹きつけて乾燥することができる。更に、本発明に係る浴室乾燥機はヒートポンプを内蔵しているので、ヒートポンプを洗い場側に配置することができ、浴槽の近傍にヒートポンプを配置しない構成を採用することができる。浴槽の近傍にヒートポンプを配置せずとも、洗い場の浴槽側にヒートポンプを配置することができるので、浴槽に溜められた水の熱を効果的に利用することが可能となり、浴室を乾燥する機能をより発揮することができる。
【0008】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記ヒートポンプは、浴室の洗い場に設けられたカウンターの下方に配置されていることも好ましい。
【0009】
この好ましい態様では、ヒートポンプを洗い場のカウンター下に配置しているので、浴室に必ず必要な洗い場においてデッドスペースとなりがちなカウンター下の空間を有効に活用することができる。更に、カウンターは洗い場の浴槽側から対向する壁面に向けて配置されることが多いので、カウンター下にヒートポンプを配置することで洗い場の浴槽側にヒートポンプを配置することができる。
【0010】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記ヒートポンプは、浴槽側から洗い場側に向かう方向において、前記蒸発器、前記凝縮器の順に配置されていることも好ましい。
【0011】
この好ましい態様では、浴槽に溜められた水から熱を受ける蒸発器を浴槽側に配置することができると共に、内部風路に流れる空気に熱を供給する凝縮器を洗い場側に配置することができるので、熱を無駄に逃がすことなく有効活用することができる。
【0012】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記循環流路には、前記圧縮機が発生する熱を回収する熱回収部が設けられていることも好ましい。
【0013】
この好ましい態様では、圧縮機が発生する熱を回収し、循環流路に流れる水に熱を与えることができるので、圧縮機が発生する熱を有効活用することができる。
【0014】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記循環流路の上流側に前記蒸発器が設けられ、下流側に前記熱回収部が設けられていることも好ましい。
【0015】
この好ましい態様では、圧縮機で加熱した水を浴槽に排水することで浴槽水の温度低下を軽減することができるので、圧縮機が発生する熱をより有効活用することができる。
【0016】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記蒸発器は、前記循環流路を形成する管路の内部に設けられていることも好ましい。
【0017】
この好ましい態様では、循環流路を形成する管路の内部に蒸発器を設けることで、蒸発器表面に水が結露したとしても管路の内部に流れる水と渾然一体となるので、蒸発器表面に発生する結露水を処理するための特別な流路を設ける必要がなくなり、装置全体を小型化することができる。
【0018】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記循環流路には、前記管路内の水を循環させるためのポンプが設けられ、前記ポンプは、浴槽から水を取水する取水口よりも低い位置に配置されていることも好ましい。
【0019】
この好ましい態様では、取水口よりも低い位置にポンプを配置することで、ポンプに常に水が入った状態とすることができ、ポンプのいわゆるエア噛みの問題を確実に回避することができる。
【0020】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記取水口は、浴槽の水を排水するための排水口であることも好ましい。
【0021】
この好ましい態様では、排水口を取水口としているので、別途取水口を設ける必要がなくなり、装置の構成をシンプルなものとすることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、浴槽に溜められた水の熱を効果的に利用することが可能であると共に、浴室の乾燥機能をより発揮することが可能な浴室乾燥機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係る浴室乾燥機を浴室内に配置した状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す浴室乾燥機の内部構成を示す概略構成図である。
【図3】図2に示す浴室乾燥機のコンプレッサー及び蒸発器の構成を示す概略構成図である。
【図4】図3のA部拡大図である。
【図5】図3に示すコンプレッサー及び蒸発器の変形例を示す概略構成図である。
【図6】図5のB部拡大図である。
【図7】図2に示す浴室乾燥機のポンプの配置位置の一例を示す図である。
【図8】図2に示す浴室乾燥機のポンプの配置位置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0025】
本発明の実施形態である浴室乾燥機について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る浴室乾燥機を浴室内に配置した状態を示す斜視図である。図1に示すように、浴室乾燥機DUは、浴室BRに配置されている。浴室BRには浴槽BTが配置されており、浴室乾燥機DUは浴槽BTが配置されていない領域、すなわち洗い場領域に配置されている。
【0026】
浴室乾燥機DUは、洗い場領域のカウンターCTの下方に配置されている。浴室乾燥機DUには、吸込口DUaと吹出口DUbとが設けられている。吸込口DUaは下方に、吹出口DUbは上方に、それぞれ設けられている。浴室乾燥機DUは、吸込口DUaから吸い込んだ浴室BR内の空気を昇温したり乾燥したりして、吹出口DUbから浴室BR内へ吹き出す。
【0027】
続いて、図2を参照しながら浴室乾燥機DUの構成について説明する。図2は、図1に示す浴室乾燥機DUの内部構成を示す概略構成図である。図2に示すように、浴室乾燥機DUは、蒸発器16と、コンプレッサー18と、ヒーター20(凝縮器)と、膨張弁22とを備えている。更に、浴槽BT内に溜められる水を循環するため、給水管10と排水管12とが設けられている。
【0028】
給水管10は、浴槽BT内の水を吸い込んで蒸発器16に供給する。給水管10には排水管12が繋がっていて、蒸発器16に供給された水は排水管12を通って浴槽BT側へ排水される。給水管10にはポンプ14が設けられており、ポンプ14を駆動することで、給水管10及び排水管12内を水が循環する。
【0029】
蒸発器16と、コンプレッサー18と、ヒーター20と、膨張弁22とは、いわゆるヒートポンプを形成している。蒸発器16、コンプレッサー18、ヒーター20、及び膨張弁22を循環するように、熱媒体(ガス)が循環する経路が形成されている。
【0030】
熱媒体は、膨張弁22によって減圧されることで温度が下がり、蒸発器16に送られる。蒸発器16では、給水管10及び排水管12を通る水(湯)から熱媒体が吸熱し、コンプレッサー18に送られる。熱媒体は、コンプレッサー18によって加圧されることで更に温度が上がる。この温度が上がった熱媒体は、ヒーター20に送り込まれ、ヒーター20において放熱し、膨張弁22へと送られる。
【0031】
続いて、図3を参照しながら、浴室乾燥機DUの蒸発器16及びコンプレッサー18の構成について説明する。図3は、浴室乾燥機DUに用いられる一例としての蒸発器16a及びコンプレッサー18aの構成を示す概略構成図である。
【0032】
図3に示すように、蒸発器16aには、給水管10aから水が供給され、その水は蒸発器16aの螺旋状配管16aaを通って排水管12aに送り出される。一方、蒸発器16aには、熱媒体を供給する供給管24aと、熱媒体をコンプレッサー18a側に送り出す送出管26aが繋がれている。供給管24aから供給された熱媒体は、螺旋状配管16aaを流れる水と熱交換し、送出管26a側に送り出される。
【0033】
図3のA部拡大図を図4に示す。図4に示すように、排水管12aが繋がる管路34aは、螺旋状配管16aaに繋がる外部管路30aにつながっている。外部管路30aの内部には内部管路32aが配置されている。内部管路32aは、熱媒体の供給管24aに繋がっている。
【0034】
螺旋状配管16aaは、外部管路30a及び内部管路32aによって構成されている。外部管路30aには水(湯)が通り、内部管路32aには熱媒体が通る。従って、水(湯)と熱媒体とは、螺旋状配管16aaを通る間に熱交換するように構成されている。
【0035】
図3を参照しながら説明した蒸発器16及びコンプレッサー18の一例である蒸発器16a及びコンプレッサー18aについて、その変形例を図5を参照しながら説明する。図5は、変形例としての蒸発器16b及びコンプレッサー18bの構成を示す概略構成図である。
【0036】
図5に示すように、蒸発器16bには、給水管10bから水が供給され、その水は蒸発器16bの螺旋状配管16baを通って排水管12bに送り出される。この変形例の場合、排水管12bは、コンプレッサー18bの周囲を巻回されている。排水管12bを流れる水(湯)は、コンプレッサー18bが発生する熱を吸収してから浴槽BTに向かう。
【0037】
一方、蒸発器16bには、熱媒体を供給する供給管24bと、熱媒体をコンプレッサー18b側に送り出す送出管26bが繋がれている。供給管24bから供給された熱媒体は、螺旋状配管16baを流れる水と熱交換し、送出管26b側に送り出される。
【0038】
図5のB部拡大図を図6に示す。図6に示すように、排水管12bが繋がる管路34bは、螺旋状配管16baに繋がる外部管路30bにつながっている。外部管路30bの内部には内部管路32bが配置されている。内部管路32bは、熱媒体の供給管24bに繋がっている。
【0039】
螺旋状配管16baは、外部管路30b及び内部管路32bによって構成されている。外部管路30bには水(湯)が通り、内部管路32bには熱媒体が通る。従って、水(湯)と熱媒体とは、螺旋状配管16baを通る間に熱交換するように構成されている。
【0040】
続いて、浴室乾燥機DUのポンプ14の配置態様について、図7を参照しながら説明する。図7は、図2に示す浴室乾燥機DUのポンプ14の配置位置の一例を示す図である。
【0041】
図7に示すように、給水管10c及び排水管12cは、浴槽BTのアダプター45に繋がっている。ポンプ14cは、給水管10cに設けられている。ポンプ14cの設置位置は、アダプター45よりも下方になるように構成されている。
【0042】
続いて、図7の変形例を図8に示す。図8は、図2に示す浴室乾燥機DUのポンプ14の配置位置の一例を示す図である。図8に示すように、排水管12dは浴槽BTのアダプター45に繋がっている一方で、給水管10dは浴室BRの排水口接続ユニット50に繋がっている。排水口接続ユニット50には弁52が設けられている。ポンプ14dは、給水管10dに設けられている。ポンプ14dの設置位置は、排水口40よりも下方であって、更に排水口接続ユニット50よりも下方になるように構成されている。
【0043】
上述したように本実施形態に係る浴室乾燥機DUは、浴室BRの床面近傍に設けられる浴室乾燥機であって、浴室BRにおける洗い場の床面近傍に配置されるハウジングDUhと、ハウジングDUhの一面(前面)に設けられ、浴室BRの空気を吸い込む吸込口DUaと、ハウジングDUhの一面(前面)に設けられ、吸込口DUaから吸い込んだ空気を浴室BRに吹き出す吹出口DUbと、ハウジングDUhの内部に設けられ、吸込口DUaと吹出口DUbとを繋ぐ内部風路(図に明示せず)と、内部風路に設けられ、吸込口DUaから吹出口DUbに至る空気の流れを形成する送風機(図に明示せず)と、浴室BRに配置された浴槽BTに溜められた水から熱を回収し、内部風路を流れる空気に熱を与えるヒートポンプと、を備える。
【0044】
ヒートポンプは、浴槽BTに溜められた水を循環する循環流路である給水管10、排水管12、螺旋状配管16aa,16baと、循環流路から熱を回収する蒸発器18(18a,18b)と、内部風路を流れる空気に蒸発器18(18a,18b)で回収した熱を供給する凝縮器であるヒーター20と、凝縮器であるヒーター20に向けて冷媒(熱媒体)を圧送する圧縮機であるコンプレッサー18(18a,18b)と、を有する。
【0045】
本実施形態によれば、浴室BRの洗い場床面近傍にハウジングDUhが配置されるので、吹出口DUbを洗い場の床面近傍に設けることができ、洗い場床面に空気を吹きつけて乾燥することができる。更に、浴室乾燥機DUはヒートポンプを内蔵しているので、ヒートポンプを洗い場側に配置することができ、浴槽BTの近傍にヒートポンプを配置しない構成を採用することができる。浴槽BTの近傍にヒートポンプを配置せずとも、洗い場の浴槽側にヒートポンプを配置することができるので、浴槽BTに溜められた水の熱を効果的に利用することが可能となり、浴室BRを乾燥する機能をより発揮することができる。
【0046】
また、ヒートポンプは、浴室BRの洗い場に設けられたカウンターCTの下方に配置されている。このように、ヒートポンプを洗い場のカウンターCT下に配置しているので、浴室BRに必ず必要な洗い場においてデッドスペースとなりがちなカウンター下の空間を有効に活用することができる。更に、カウンターCTは図1に示すように、洗い場の浴槽側から対向する壁面に向けて配置されることが多いので、カウンター下にヒートポンプを配置することで洗い場の浴槽側にヒートポンプを配置することができる。
【0047】
また、ヒートポンプは、浴槽側から洗い場側に向かう方向において、蒸発器18、凝縮器であるヒーター20の順に配置されている(図2参照)。このように、浴槽BTに溜められた水から熱を受ける蒸発器18を浴槽BT側に配置することができると共に、内部風路に流れる空気に熱を供給する凝縮器であるヒーター20を洗い場側に配置することができるので、熱を無駄に逃がすことなく有効活用することができる。
【0048】
図5に示すように、循環流路である循環流路である排水管12bには、圧縮機であるコンプレッサー18bが発生する熱を回収する熱回収部(排水管12bがコンプレッサー18bに巻回されている部分)が設けられていることも好ましい。
【0049】
このように、圧縮機であるコンプレッサー18bが発生する熱を回収し、循環流路に流れる水に熱を与えることができるので、圧縮機であるコンプレッサー18bが発生する熱を有効活用することができる。
【0050】
また、循環流路の上流側に蒸発器16bが設けられ、下流側に熱回収部が設けられている。このように構成することで、圧縮機であるコンプレッサー18bで加熱した水を、浴槽に排水することで浴槽水の温度低下を軽減することができるので、圧縮機が発生する熱をより有効活用することができる。
【0051】
また、蒸発器18a,18bは、循環流路を形成する螺旋状配管16aa,16baの内部にて機能を発揮するように、いわばそれら管路の内部において形成されている(図3〜図6参照)。
【0052】
このように、循環流路を形成する螺旋状配管16aa,16baの内部に蒸発器を設けることで、蒸発器表面に水が結露したとしても螺旋状配管16aa,16baの内部に流れる水と渾然一体となるので、蒸発器表面に発生する結露水を処理するための特別な流路を設ける必要がなくなり、装置全体を小型化することができる。
【0053】
また、循環流路には、管路内の水を循環させるためのポンプ14(14c,14d)が設けられている。ポンプ14c,14dは、浴槽BTから水を取水する取水口よりも低い位置に配置されている(図7,図8参照)。
【0054】
このように、取水口よりも低い位置にポンプを配置することで、ポンプに常に水が入った状態とすることができ、ポンプのいわゆるエア噛みの問題を確実に回避することができる。
【0055】
また、取水口は、浴槽の水を排水するための排水口40である。このように、排水口40を取水口としているので、別途取水口を設ける必要がなくなり、装置の構成をシンプルなものとすることができる。
【符号の説明】
【0056】
10 給水管
10a 給水管
10b 給水管
10c 給水管
10d 給水管
12 排水管
12a 排水管
12b 排水管
12c 排水管
12d 排水管
14 ポンプ
14c ポンプ
14d ポンプ
16 蒸発器
16a 蒸発器
16aa 螺旋状配管
16b 蒸発器
16ba 螺旋状配管
18 コンプレッサー
18a コンプレッサー
18b コンプレッサー
20 ヒーター
22 膨張弁
24a 供給管
24b 供給管
26a 送出管
26b 送出管
30a 外部管路
30b 外部管路
32a 内部管路
32b 内部管路
34a 管路
34b 管路
40 排水口
45 アダプター
50 排水口接続ユニット
52 弁
BR 浴室
BT 浴槽
CT カウンター
DU 浴室乾燥機
DUa 吸込口
DUb 吹出口
DUh ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室の床面近傍に設けられる浴室乾燥機であって、
浴室における洗い場の床面近傍に配置されるハウジングと、
前記ハウジングの一面に設けられ、浴室の空気を吸い込む吸込口と、
前記ハウジングの一面に設けられ、前記吸込口から吸い込んだ空気を浴室に吹き出す吹出口と、
前記ハウジングの内部に設けられ、前記吸込口と前記吹出口とを繋ぐ内部風路と、
前記内部風路に設けられ、前記吸込口から前記吹出口に至る空気の流れを形成する送風機と、
浴室に配置された浴槽に溜められた水から熱を回収し、前記内部風路を流れる空気に熱を与えるヒートポンプと、を備え、
前記ヒートポンプは、
浴槽に溜められた水を循環する循環流路と、前記循環流路から熱を回収する蒸発器と、前記内部風路を流れる空気に前記蒸発器で回収した熱を供給する凝縮器と、前記凝縮器に向けて冷媒を圧送する圧縮機と、を有することを特徴とする浴室乾燥機。
【請求項2】
前記ヒートポンプは、浴室の洗い場に設けられたカウンターの下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項3】
前記ヒートポンプは、浴槽側から洗い場側に向かう方向において、前記蒸発器、前記凝縮器の順に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の浴室乾燥機。
【請求項4】
前記循環流路には、前記圧縮機が発生する熱を回収する熱回収部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の浴室乾燥機。
【請求項5】
前記循環流路の上流側に前記蒸発器が設けられ、下流側に前記熱回収部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の浴室乾燥機。
【請求項6】
前記蒸発器は、前記循環流路を形成する管路の内部に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の浴室乾燥機。
【請求項7】
前記循環流路には、前記管路内の水を循環させるためのポンプが設けられ、
前記ポンプは、浴槽から水を取水する取水口よりも低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の浴室乾燥機。
【請求項8】
前記取水口は、浴槽の水を排水するための排水口であることを特徴とする請求項7に記載の浴室乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−76542(P2013−76542A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218170(P2011−218170)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】