浴槽用ノズル及び浴槽装置
【課題】 噴出する浴水にスイング動させる際に、流路からの浴水が衝突した場合に乱れを最小限に抑えることが可能な浴槽用ノズルを提供する。
【解決手段】 流路2aと流路2bからの流量が等しくなると、流路2aからの浴水の方向と流路2bからの浴水の方向とが合成された水平方向に浴水が噴出することになる。ここで、従来であればこの状態のときに浴水に乱れが生じていたが、本発明にあっては、規制部22によって浴水が外側に噴出することが抑制されているので、水平方向に勢いよく浴水が噴出する。また浴槽1に対するノズル2の取付角度によっては、水平方向ではなく斜め(ノズル軸方向)に噴出する。更にノズルの内面形状を非対称として意図的に軸線方向に噴出させないこともできる。
【解決手段】 流路2aと流路2bからの流量が等しくなると、流路2aからの浴水の方向と流路2bからの浴水の方向とが合成された水平方向に浴水が噴出することになる。ここで、従来であればこの状態のときに浴水に乱れが生じていたが、本発明にあっては、規制部22によって浴水が外側に噴出することが抑制されているので、水平方向に勢いよく浴水が噴出する。また浴槽1に対するノズル2の取付角度によっては、水平方向ではなく斜め(ノズル軸方向)に噴出する。更にノズルの内面形状を非対称として意図的に軸線方向に噴出させないこともできる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は噴出する浴水がスイング動をなす浴槽用ノズルとこのノズルを取り付けた浴槽装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ノズルから噴出する浴水または気泡を含んだ浴水の噴出方向を連続的に変化させてスイング動させることで、マッサージ効果を高めるようにした浴槽装置が特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【0003】
特許文献1には、ノズル装置内の浴水または気泡を含んだ浴水の流路に羽車状の回転体を設け、この回転体の回転によってノズル本体をスイング動させる構造が提案されている。このノズルによれば所定の範囲において浴水の噴出方向が連続的に変化するスイング動が可能になる。
【0004】
特許文献2には、ノズル本体内に異なる方向の流路が2本形成され、これら2本の流路がノズル先端において合流した構成が開示されている。この特許文献2の場合、それぞれの流路から流入量を制御することでノズルからの噴出方向を連続的に変化(スイング動)させることができる。
【0005】
【特許文献1】特開平1−139162号公報
【特許文献2】特開2005−342507号公報 第7図
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されるノズルの場合には、ノズル内に複雑な歯車機構を組み込まなければならず、且つ部品点数が多くなり、ゴミや埃が入りやすいため故障しやすい。
【0007】
特許文献2に開示されるノズルの場合には、ノズル自体は固定であり、2つの流路に供給する浴水の圧力(流量)をコントロールするだけで、浴水の噴出方向をスイング動させることができる。
【0008】
特許文献2にあっては、ノズルに形成した2つの流路のうちの片方の流路からのみ浴水が供給される場合には問題はないが、両方の流路から略等量の浴水が出る場合、合流点において乱流が生じ、スイング性が損なわれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため本発明は、ノズル内で2本の流路が合流し、この合流点よりも下流側にスリット状噴出口を形成し、前記2本の流路に供給する浴水の圧力を制御することで、浴水がスリット状噴出口の長手方向に沿ってスイング動しつつ噴出する浴槽用ノズルにおいて、前記噴出口の長手方向の両端部は浴水のスイング動を許容するガイド部とされ、また前記噴出口の長手方向の両側部は浴水の拡がりを抑制する規制部とされ、前記スリット状噴出口の開口面の中心を通り前記スリット状噴出口の開口面に垂直なノズル軸線を基準として前記ガイド部は外側に拡開し、前記規制部はノズル軸線と略平行である構成とした。
【0010】
上記構成とすることで、1本の流路から浴水が出る場合には、浴水の噴出方向を規制せず、2本の流路から略等量の浴水が出る場合には浴水の噴出方向を規制することになる。尚、浴水は気泡を含んだものでもよい。
【0011】
本発明に係る浴槽装置によれば、少なくとも入浴者の足裏に向けて浴水を噴出する足裏用ノズルとして用いたので、足先末端から踵にかけての一方向スイング噴射を繰り返し受ける事で入浴者のリンパ液の流れが促進され、効果的なリンパマッサージが得られる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る浴槽用ノズル及び浴槽装置によれば、極めて簡単な構造で、噴出する浴水にスイング動させることができ、しかもスイング動の基端から終点、更にはスイング動の中間位置においても、乱れを生じることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明の実施の一例を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る浴槽用ノズルを取り付けた浴槽装置の側面図と平面図、図2(a)は弁の側面図、(b)は弁の断面図、図3は本発明に係る浴槽用ノズルの斜視図、図4(a)は図3のA−A方向断面図、(b)は図3のB−B方向断面図、図5乃至図8の(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【0014】
浴槽1の入浴者の腰(背中)が位置する箇所には本発明に係るノズル2が1個配置されている。浴槽1は循環ポンプ3を備え、この循環ポンプ3は浴槽1に形成した吸引口1aから浴水を配管4を介して吸引し、吸引した浴水を配管5を介して吐出する。
【0015】
配管5の途中には弁6が配置されている。この実施例にあっては、弁6は図2に示すようモータで弁体が回転するにロータリ式の3方弁を採用している。この3方弁の1つの流路6aは前記配管5につながり、他の流路6b、6cは配管7,8を介してノズル2につながっている。
【0016】
ノズル2には前記配管7につながる流路2aと前記配管8につながる流路2bが形成され、また、この実施例における浴槽装置には浴水に気泡を混入するために、一端が大気開放、又は空気ポンプに接続された空気取り込み配管9、10が具備されており、ノズル2には前記空気取り込み配管9の他端につながる流路2cと、前記空気取り込み配管10の他端につながる流路2dが形成されている。
【0017】
前記流路2aと流路2bはノズル内で合流し、合流点よりも下流側を噴出口20としている。この噴出口20は全体形状が長孔で上下方向を長手方向としたスリット状をなしている。
【0018】
また、噴出口20の長手方向(実施例では上下方向)の両端部は浴水のスイング動を許容するガイド部21とされ、また前記噴出口20の長手方向の両側部は浴水の拡がりを抑制する規制部22とされ、前記ガイド部21は取付浴槽面に垂直なノズル軸線を基準として外側に拡開し、前記規制部22はノズル軸線と略平行となっている。
【0019】
次に図5乃至図8に基づいて本発明に係る浴槽用ノズルの作用を説明する。ここで各図において、(a)は図4(a)と同じ方向からの断面図、(b)は図4(b)と同じ方向からの断面図である。
【0020】
先ず、図示しない制御装置によって、流路2aのみに浴水を供給する。すると、浴水は噴出口20の手前の上方へのガイド面に沿って斜め上方に噴出する。このときガイド部21は噴出する浴水に余計な抵抗などを与えることなく、そのままガイドする。
【0021】
次いで、流路2aのみだけでなく、流路2aの流量に対して流量比が小さくなるように流路2bにも浴水を供給する、すると、図6に示すように、噴出口20から噴出する浴水の方向は、流路2bからの浴水の方向も加味され図5の状態よりも下がる。
【0022】
更に、流路2aと流路2bからの流量が等しくなると、図7に示すように、流路2aからの浴水の方向と流路2bからの浴水の方向とが合成された水平方向(ノズル軸線方向)に浴水が噴出することになる。ここで、従来であればこの状態のときに浴水に乱れが生じていたが、本発明にあっては、規制部22によって浴水が外側に噴出することが抑制されているので、水平方向に勢いよく浴水が噴出する。
尚、図示例では水平方向に浴水が噴出する例を示したが、浴槽1に対するノズル2の取付角度によっては、水平方向ではなく斜め(ノズル軸方向)に噴出する。またノズルの内面形状を非対称として意図的に軸線方向に噴出させないこともできる。
【0023】
この後、流路2aの流量に対して流路2bの流量比が徐々に大きくなるように通水し、最終的に流路2bのみに浴水を供給する。すると、浴水は噴出口20の手前の下方へのガイド面に沿って斜め下方に噴出する。このときガイド部21は噴出する浴水に余計な抵抗などを与えることなく、そのままガイドする。
【0024】
図9は別実施例にかかるノズルの断面図であり、この実施例にあっては流路2aと流路2bを前記実施例のように平行に形成せず、非平行としている。
本実施例に係るノズルによれば浴水の噴射方向をスイング動させることができ、しかもスイング動の基点から終点、更にはスイング動の中間位置においても、乱れを生じることはない。
【0025】
また図10に示す実施例にあっては、噴出口20の形状を楕円ではなく、矩形形状にしている。
本実施例に係るノズルによれば浴水の噴射方向をスイング動させることができ、しかもスイング動の基点から終点、更にはスイング動の中間位置においても、乱れを生じることはない。
【0026】
図11に示す実施例にあっては、本発明に係る浴槽用ノズルを入浴者の足裏に向けて浴水を噴射する足裏用ノズル22としている。
前記足裏用ノズル22には配管77と配管88が連通接続され、該配管77と該配管88は弁66を通じてポンプ3より浴水が供給される。
前記足裏用ノズル22の噴出方向は、足裏の指先から踵にかけてスイング噴出し、且つ足裏の指先から踵への一方向スイング噴射を繰り返し行うよう前記弁66の弁体開度によって制御されている。
よって、入浴者は足先末端から踵にかけて乱れを生じないスイング噴射マッサージを得ることが出来、且つ、足先末端から踵にかけての一方向スイング噴射を繰り返し受ける事で入浴者のリンパ液の流れが促進され、効果的なリンパマッサージが得られる。
【0027】
同様に、図示しない脹脛用ノズルを用いれば、足首から大腿部方向に一方向スイング噴射させ、且つ一方向スイング噴射を繰り返し行う事で、足首から大腿部にかけて、効果的なリンパマッサージが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】(a)は本発明に係る浴槽用ノズルを取り付けた浴槽装置の側面図である。 (b)は同浴槽用ノズルを取り付けた浴槽装置の平面図である。
【図2】(a)は弁の側面図である。(b)は弁の断面図である。
【図3】本発明に係る浴槽用ノズルの斜視図である。
【図4】(a)は図3のA−A方向断面図である。 (b)は図3のB−B方向断面図である。
【図5】(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【図6】(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【図7】(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【図8】(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【図9】別実施例に係るノズルの断面図である。
【図10】別実施例にかかるノズルの斜視図である。
【図11】本発明に係る浴槽用ノズルを足裏用ノズルとして取り付けた浴槽装置である。
【符号の説明】
【0029】
1…浴槽、1a…吸引口、2…ノズル、3…循環ポンプ、4,5,7,8…配管、6…弁、6a,6b,6c…流路、20…噴出口、21…ガイド部,22…規制部。
【技術分野】
【0001】
本発明は噴出する浴水がスイング動をなす浴槽用ノズルとこのノズルを取り付けた浴槽装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ノズルから噴出する浴水または気泡を含んだ浴水の噴出方向を連続的に変化させてスイング動させることで、マッサージ効果を高めるようにした浴槽装置が特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【0003】
特許文献1には、ノズル装置内の浴水または気泡を含んだ浴水の流路に羽車状の回転体を設け、この回転体の回転によってノズル本体をスイング動させる構造が提案されている。このノズルによれば所定の範囲において浴水の噴出方向が連続的に変化するスイング動が可能になる。
【0004】
特許文献2には、ノズル本体内に異なる方向の流路が2本形成され、これら2本の流路がノズル先端において合流した構成が開示されている。この特許文献2の場合、それぞれの流路から流入量を制御することでノズルからの噴出方向を連続的に変化(スイング動)させることができる。
【0005】
【特許文献1】特開平1−139162号公報
【特許文献2】特開2005−342507号公報 第7図
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されるノズルの場合には、ノズル内に複雑な歯車機構を組み込まなければならず、且つ部品点数が多くなり、ゴミや埃が入りやすいため故障しやすい。
【0007】
特許文献2に開示されるノズルの場合には、ノズル自体は固定であり、2つの流路に供給する浴水の圧力(流量)をコントロールするだけで、浴水の噴出方向をスイング動させることができる。
【0008】
特許文献2にあっては、ノズルに形成した2つの流路のうちの片方の流路からのみ浴水が供給される場合には問題はないが、両方の流路から略等量の浴水が出る場合、合流点において乱流が生じ、スイング性が損なわれる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため本発明は、ノズル内で2本の流路が合流し、この合流点よりも下流側にスリット状噴出口を形成し、前記2本の流路に供給する浴水の圧力を制御することで、浴水がスリット状噴出口の長手方向に沿ってスイング動しつつ噴出する浴槽用ノズルにおいて、前記噴出口の長手方向の両端部は浴水のスイング動を許容するガイド部とされ、また前記噴出口の長手方向の両側部は浴水の拡がりを抑制する規制部とされ、前記スリット状噴出口の開口面の中心を通り前記スリット状噴出口の開口面に垂直なノズル軸線を基準として前記ガイド部は外側に拡開し、前記規制部はノズル軸線と略平行である構成とした。
【0010】
上記構成とすることで、1本の流路から浴水が出る場合には、浴水の噴出方向を規制せず、2本の流路から略等量の浴水が出る場合には浴水の噴出方向を規制することになる。尚、浴水は気泡を含んだものでもよい。
【0011】
本発明に係る浴槽装置によれば、少なくとも入浴者の足裏に向けて浴水を噴出する足裏用ノズルとして用いたので、足先末端から踵にかけての一方向スイング噴射を繰り返し受ける事で入浴者のリンパ液の流れが促進され、効果的なリンパマッサージが得られる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る浴槽用ノズル及び浴槽装置によれば、極めて簡単な構造で、噴出する浴水にスイング動させることができ、しかもスイング動の基端から終点、更にはスイング動の中間位置においても、乱れを生じることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明の実施の一例を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る浴槽用ノズルを取り付けた浴槽装置の側面図と平面図、図2(a)は弁の側面図、(b)は弁の断面図、図3は本発明に係る浴槽用ノズルの斜視図、図4(a)は図3のA−A方向断面図、(b)は図3のB−B方向断面図、図5乃至図8の(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【0014】
浴槽1の入浴者の腰(背中)が位置する箇所には本発明に係るノズル2が1個配置されている。浴槽1は循環ポンプ3を備え、この循環ポンプ3は浴槽1に形成した吸引口1aから浴水を配管4を介して吸引し、吸引した浴水を配管5を介して吐出する。
【0015】
配管5の途中には弁6が配置されている。この実施例にあっては、弁6は図2に示すようモータで弁体が回転するにロータリ式の3方弁を採用している。この3方弁の1つの流路6aは前記配管5につながり、他の流路6b、6cは配管7,8を介してノズル2につながっている。
【0016】
ノズル2には前記配管7につながる流路2aと前記配管8につながる流路2bが形成され、また、この実施例における浴槽装置には浴水に気泡を混入するために、一端が大気開放、又は空気ポンプに接続された空気取り込み配管9、10が具備されており、ノズル2には前記空気取り込み配管9の他端につながる流路2cと、前記空気取り込み配管10の他端につながる流路2dが形成されている。
【0017】
前記流路2aと流路2bはノズル内で合流し、合流点よりも下流側を噴出口20としている。この噴出口20は全体形状が長孔で上下方向を長手方向としたスリット状をなしている。
【0018】
また、噴出口20の長手方向(実施例では上下方向)の両端部は浴水のスイング動を許容するガイド部21とされ、また前記噴出口20の長手方向の両側部は浴水の拡がりを抑制する規制部22とされ、前記ガイド部21は取付浴槽面に垂直なノズル軸線を基準として外側に拡開し、前記規制部22はノズル軸線と略平行となっている。
【0019】
次に図5乃至図8に基づいて本発明に係る浴槽用ノズルの作用を説明する。ここで各図において、(a)は図4(a)と同じ方向からの断面図、(b)は図4(b)と同じ方向からの断面図である。
【0020】
先ず、図示しない制御装置によって、流路2aのみに浴水を供給する。すると、浴水は噴出口20の手前の上方へのガイド面に沿って斜め上方に噴出する。このときガイド部21は噴出する浴水に余計な抵抗などを与えることなく、そのままガイドする。
【0021】
次いで、流路2aのみだけでなく、流路2aの流量に対して流量比が小さくなるように流路2bにも浴水を供給する、すると、図6に示すように、噴出口20から噴出する浴水の方向は、流路2bからの浴水の方向も加味され図5の状態よりも下がる。
【0022】
更に、流路2aと流路2bからの流量が等しくなると、図7に示すように、流路2aからの浴水の方向と流路2bからの浴水の方向とが合成された水平方向(ノズル軸線方向)に浴水が噴出することになる。ここで、従来であればこの状態のときに浴水に乱れが生じていたが、本発明にあっては、規制部22によって浴水が外側に噴出することが抑制されているので、水平方向に勢いよく浴水が噴出する。
尚、図示例では水平方向に浴水が噴出する例を示したが、浴槽1に対するノズル2の取付角度によっては、水平方向ではなく斜め(ノズル軸方向)に噴出する。またノズルの内面形状を非対称として意図的に軸線方向に噴出させないこともできる。
【0023】
この後、流路2aの流量に対して流路2bの流量比が徐々に大きくなるように通水し、最終的に流路2bのみに浴水を供給する。すると、浴水は噴出口20の手前の下方へのガイド面に沿って斜め下方に噴出する。このときガイド部21は噴出する浴水に余計な抵抗などを与えることなく、そのままガイドする。
【0024】
図9は別実施例にかかるノズルの断面図であり、この実施例にあっては流路2aと流路2bを前記実施例のように平行に形成せず、非平行としている。
本実施例に係るノズルによれば浴水の噴射方向をスイング動させることができ、しかもスイング動の基点から終点、更にはスイング動の中間位置においても、乱れを生じることはない。
【0025】
また図10に示す実施例にあっては、噴出口20の形状を楕円ではなく、矩形形状にしている。
本実施例に係るノズルによれば浴水の噴射方向をスイング動させることができ、しかもスイング動の基点から終点、更にはスイング動の中間位置においても、乱れを生じることはない。
【0026】
図11に示す実施例にあっては、本発明に係る浴槽用ノズルを入浴者の足裏に向けて浴水を噴射する足裏用ノズル22としている。
前記足裏用ノズル22には配管77と配管88が連通接続され、該配管77と該配管88は弁66を通じてポンプ3より浴水が供給される。
前記足裏用ノズル22の噴出方向は、足裏の指先から踵にかけてスイング噴出し、且つ足裏の指先から踵への一方向スイング噴射を繰り返し行うよう前記弁66の弁体開度によって制御されている。
よって、入浴者は足先末端から踵にかけて乱れを生じないスイング噴射マッサージを得ることが出来、且つ、足先末端から踵にかけての一方向スイング噴射を繰り返し受ける事で入浴者のリンパ液の流れが促進され、効果的なリンパマッサージが得られる。
【0027】
同様に、図示しない脹脛用ノズルを用いれば、足首から大腿部方向に一方向スイング噴射させ、且つ一方向スイング噴射を繰り返し行う事で、足首から大腿部にかけて、効果的なリンパマッサージが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】(a)は本発明に係る浴槽用ノズルを取り付けた浴槽装置の側面図である。 (b)は同浴槽用ノズルを取り付けた浴槽装置の平面図である。
【図2】(a)は弁の側面図である。(b)は弁の断面図である。
【図3】本発明に係る浴槽用ノズルの斜視図である。
【図4】(a)は図3のA−A方向断面図である。 (b)は図3のB−B方向断面図である。
【図5】(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【図6】(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【図7】(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【図8】(a)及び(b)はノズルから噴出する浴水の方向を説明した図である。
【図9】別実施例に係るノズルの断面図である。
【図10】別実施例にかかるノズルの斜視図である。
【図11】本発明に係る浴槽用ノズルを足裏用ノズルとして取り付けた浴槽装置である。
【符号の説明】
【0029】
1…浴槽、1a…吸引口、2…ノズル、3…循環ポンプ、4,5,7,8…配管、6…弁、6a,6b,6c…流路、20…噴出口、21…ガイド部,22…規制部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル内で2本の流路が合流し、この合流点よりも下流側にスリット状噴出口を形成し、前記2本の流路に供給する浴水の圧力、又は流量を制御することで、浴水が前記スリット状噴出口の長手方向に沿ってスイング動しつつ噴出する浴槽用ノズルにおいて、前記スリット状噴出口の長手方向の両端部は浴水のスイング動を許容するガイド部とされ、また前記スリット状噴出口の長手方向の両側部は浴水の拡がりを抑制する規制部とされ、前記スリット状噴出口の開口面の中心を通り前記スリット状噴出口の開口面に垂直なノズル軸線を基準として前記ガイド部は外側に拡開し、前記規制部は該ノズル軸線と略平行であることを特徴とする浴槽用ノズル。
【請求項2】
請求項1に記載の浴槽用ノズルを取り付けた浴槽装置において、少なくとも前記浴槽用ノズルは入浴者の足裏に向けて浴水を噴出する足裏用ノズルであることを特徴とする浴槽装置。
【請求項1】
ノズル内で2本の流路が合流し、この合流点よりも下流側にスリット状噴出口を形成し、前記2本の流路に供給する浴水の圧力、又は流量を制御することで、浴水が前記スリット状噴出口の長手方向に沿ってスイング動しつつ噴出する浴槽用ノズルにおいて、前記スリット状噴出口の長手方向の両端部は浴水のスイング動を許容するガイド部とされ、また前記スリット状噴出口の長手方向の両側部は浴水の拡がりを抑制する規制部とされ、前記スリット状噴出口の開口面の中心を通り前記スリット状噴出口の開口面に垂直なノズル軸線を基準として前記ガイド部は外側に拡開し、前記規制部は該ノズル軸線と略平行であることを特徴とする浴槽用ノズル。
【請求項2】
請求項1に記載の浴槽用ノズルを取り付けた浴槽装置において、少なくとも前記浴槽用ノズルは入浴者の足裏に向けて浴水を噴出する足裏用ノズルであることを特徴とする浴槽装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−209494(P2007−209494A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−31768(P2006−31768)
【出願日】平成18年2月8日(2006.2.8)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月8日(2006.2.8)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】
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