消費に適する飲料の調製
たとえば、カプチーノなどの消費に適した飲料を調製するための方法において、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを使用する方法であって、さらに、抽出パッド及び添加物ホルダを、それらが互いに離れるように、相対的に位置決めするステップと、熱湯を加圧状態で抽出パッドに圧送して通し、かつ可溶性物質と接触させ、それにより、可溶性物質が内部に溶解している抽出液を得る、圧送して接触させるステップと、可溶性物質が内部に溶解している抽出液を少なくとも1つのノズルに加圧状態で送り、それにより、抽出液ジェットを得る、送るステップと、抽出液ジェットを衝突面に向け、それにより、カプチーノなどの、泡層を有して消費に適する飲料を得る、向けるステップと、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するための方法に関する。本発明はさらに、飲料を調製するための装置に使用されるアセンブリに関する。加えて、本発明は、アセンブリの収集容器及び添加物ホルダに関する。本発明はまた、飲料を調製するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
そのような方法は、欧州特許第0756844号から既知である。既知の方法では、挽いたコーヒー豆を充填したコーヒーパッドの形の抽出パッドと、クリーマを充填したクリーマパッドの形の添加物ホルダとを、コーヒーパッドをクリーマパッド上に載置して従来のエスプレッソマシーンのホルダに挿入する。そこで、従来のやり方で、コーヒーパッド及びクリーマパッドを熱湯及び/又は蒸気と接触させる調製サイクルが実行される。既知の方法では、ホルダが、カプチーノと共に泡を得るための空隙容積を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既知の方法の欠点は、溶解するクリーマの量と、泡の量及び形成された泡の性質(大きい泡及び/又は細かい泡)との再現性が比較的低いことである。本発明の目的は、この不都合に対処することができる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、たとえば、カプチーノなどの消費に適した飲料を調製するための方法において、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを使用する方法であって、当該方法は、さらに、
抽出パッド及び添加物ホルダを、それらが互いに離れるように、相対的に位置決めするステップと、
熱湯を加圧して抽出パッドを通し、かつ可溶性物質と接触させて可溶性物質が内部に溶解している抽出液(extract、抽出物)を得るステップと、
可溶性物質が内部に溶解している抽出液を少なくとも1つのノズルに加圧状態で送って抽出液ジェットを得るステップと、
抽出液ジェットを衝突面に向けてカプチーノなどの、泡層を有して消費に適する飲料を得るステップと、
を含むことが考えられる。
【0005】
本発明の方法によれば、抽出パッド及び添加物ホルダは共通の中間空間によって互いに分離されるので、抽出パッドは添加物ホルダ上に載置されない。その結果、調製サイクル中の収集容器内の抽出パッドの位置及び形状は、添加物ホルダの形状に無関係である。このことは、それが、形状保持式でない、たとえばろ紙から作製された添加物ホルダとして構成されているときも、抽出パッドの貫通流量が添加物ホルダの充填度に少なくとも実質的に無関係であることを意味する。実際のところ、調製サイクル中に、可溶性物質は徐々に溶解し、それにより、充填度が減少し、したがって、形状保持式でない添加物ホルダの形状が変化する。この形状の変化は、抽出パッドの位置及び形状にまったく影響を与えない。また、添加物ホルダが形状保持式でないように構成されているとき、抽出パッドが、抽出パッド及び添加物ホルダ間の直接接触によって添加物ホルダの形状及び位置に影響を与えることはありえない。したがって、調製サイクル中に溶解する可溶性物質の量は、抽出パッド及び添加物ホルダ間の予測できない接触による影響を受けることはない。そのため、本方法は、反復的に実行され、飲料に関して毎回実質的に同様の結果を有することができる。
【0006】
さらに、可溶性物質が内部に溶解している抽出液を受け取るノズルを使用するので、細かい気泡の泡層が得られる。被抽出物が挽いたコーヒー豆を含み、可溶性物質がクリーマである場合、これは実際のカプチーノの特性を有する。
【0007】
特に、本発明は、熱湯を加圧し抽出パッドを通して抽出液を得ること、及び、
抽出液を添加物ホルダ内で可溶性物質と接触させ、それにより、可溶性物質が内部に溶解している抽出液を得ること
を含む方法を含むことが考えられる。
【0008】
特に、抽出パッド及び添加物ホルダを、少なくとも1つの通路を設けた分離体によって互いに分離し、抽出液を抽出パッドから少なくとも1つの通路を経て添加物ホルダに送ることがさらに考えられる。少なくとも1つの通路を設けた分離体を利用することにより、抽出液を所定方式で添加物ホルダに送ることができる。
【0009】
特に、分離体に、複数の通路を有する分離プレートを設け、それにより、抽出液が添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにすることがさらに考えられる。これには、調製サイクル中に添加物ホルダ内で溶解する可溶性物質の量を最大にすることができるという利点がある。
【0010】
好ましい実施形態によれば、抽出パッド及び添加物ホルダを一緒に収集容器内に挿入し、添加物ホルダを抽出パッドの下流側に配置し、また抽出パッド及び添加物ホルダを位置決め手段によって相対的に位置決めし、それにより、抽出パッド及び添加物ホルダが互いに離れるようにすることが考えられる。
【0011】
好ましくは、位置決め手段の装備のために、抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを使用し、また、底部に少なくとも1つの貫通開口を設け、それにより、抽出液を貫通開口を経て添加物ホルダに送ることが考えられる。
【0012】
当該方法のさらに発展させた実施形態によれば、抽出パッド及び添加物ホルダを、少なくとも1つの通路を設けた分離体によって互いに分離し、抽出液を抽出パッドから少なくとも1つの通路を経て添加物ホルダに送ることがさらに考えられる。
【0013】
ここで好ましくは、分離体に、複数の通路を有する分離プレートを設け、それにより、抽出液が通路を経て添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにすることが考えられる。本方法のこの特別な実施形態には、これにより、所望ならば、調製サイクル中に可溶性物質ができるだけ多く溶解するように、所定方式で抽出液をホルダに送ることができるという利点もある。
【0014】
カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するためのコーヒーメーカーなどの装置に使用されるアセンブリは、少なくとも1つの流入開口、少なくとも1つの流出開口、及び流入開口から流出開口まで延在する液体流路を有する収集容器を備え、当該アセンブリは、さらに、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを備え、収集容器にはさらに、抽出パッドを液体流路内に組み込む(含める)ために液体流路内に組み込まれた(含められた)第1空間、添加物ホルダを液体流路内に組み込むために液体流路内に組み込まれた第2空間、及び使用の際に抽出パッド及び添加物ホルダを相対的に位置決めし、それにより、抽出パッド及び添加物ホルダが互いに離れるようにする位置決め手段が設けられており、抽出パッドは好ましくは、液体流路内において添加物ホルダの上流側にある。
【0015】
使用の際は、最初に熱湯を加圧して抽出パッドを通し、それにより、抽出液を形成する。次に、たとえば抽出液を供給し添加物ホルダを通すことにより、抽出液を可溶性物質と接触させ、それにより、可溶性物質が抽出液内に溶解する。その後、可溶性物質が内部に溶解している抽出液が流出開口を経て収集容器から出るであろう。そのようなアセンブリは好ましくは、上記方法に利用されることができる。
【0016】
特に、位置決め手段が、抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを有し、また、底部に少なくとも1つの貫通開口を設けて、抽出液が貫通開口を経て添加物ホルダに送られるようにすることが考えられる。抽出パッドホルダを使用することにより、調整サイクル中に、抽出パッド及び任意選択であるが形状保持式でない添加物ホルダの形状は、抽出パッド及び添加物ホルダ間の接触による影響を受けないと再び考えられる。その結果、添加物ホルダの充填度も、抽出パッドの形状及び位置に影響を与えず、逆もその通りである。
【0017】
特に、底部に複数の貫通開口を有すると考えられる。
【0018】
さらに特に、アセンブリに、少なくとも1つの通路を有する分離体をさらに設けて、分離体を抽出パッドと添加物ホルダとの間に組み込み、使用中に、抽出液を抽出パッドから少なくとも1つの通路を経て添加物ホルダに送ることも考えられる。分離体を使用することにより、抽出液を添加物ホルダに所望方式で送ることができる。所望するならば、調整サイクル中に香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤が添加物ホルダ内でできるだけ多く溶解するように、この方式を最適化することができる。
【0019】
特に、分離体には、複数の通路を有する分離プレートが設けられ、それにより、使用の際に、抽出液が通路を経て添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにしたことが考えられる。
【0020】
本発明によれば、カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するためのコーヒーメーカーなどの装置に使用される収集容器は、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを備えるように構成されており、少なくとも1つの流入開口、少なくとも1つの流出開口、及び流入開口から流出開口まで延在する液体流路を有し、さらに、抽出パッドを液体流路内に組み込むために液体流路内に組み込まれた第1空間、添加物ホルダを液体流路内に組み込むために液体流路内に組み込まれた第2空間、及び使用の際に抽出パッド及び添加物ホルダを相対的に位置決めし、それにより、抽出パッド及び添加物ホルダが互いに離れるようにする位置決め手段を設けており、抽出パッドは好ましくは、液体流路内において添加物ホルダの下流側にある収集容器を特徴とする。
【0021】
カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するための装置は、上述の収集容器と、収集容器の流入開口に熱湯を加圧状態で送るための手段とを備える。
【0022】
上記方法は、オランダ特許出願第1013270号に記載されているような装置を使用して実行されることができるが、この装置の容器の代わりに、本発明による収集容器を使用する。本方法は、欧州特許出願第904717号又は第878158号に記載されているような装置を使用して実行されることができるが、挽いたコーヒー豆を充填した小袋を詰めたホルダの代わりに、本発明のアセンブリ又は収集容器を使用する。
【0023】
次に、図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1aにおいて、参照符号1で、ミルクの細かい気泡の泡層を有するカプチーノを調製するための装置を示す。本装置は、容器受けユニット2を備え、この内部に、図2aに示されているような着脱式収集容器4が受け取られる。図1bには、収集容器を除いた状態で容器受けユニット2が斜視図で示されている。図1bから明らかなように、容器受けユニット2は、使用中に収集容器4を受け取ることができる受け取り空間6を備えている。図1a及び図1cには、収集容器4を内部に含む状態で容器受けユニット2が示されている。
【0025】
本装置は、収集容器を受け取り空間6内に入れたときにそれを閉め切ることができる着脱式蓋8をさらに備えている。本装置は、蓋8によって閉鎖された収集容器4にホース12を介して熱湯を供給するように構成された熱湯ユニット10をさらに有する。
【0026】
容器受けユニット2は、上面図で実質的に凸状の底部16と直立側壁18とを有するバッファリザーバ14をさらに備えている。しかしながら、底部の中心付近では、底部がほぼ平坦な形状を有する。底部の平坦部分が図1cに参照符号16Aで表されている一方、凸部分は参照符号16Bで表されている。本例では、容器受けユニット2の底部には、バッファリザーバ14の底部16より下方のレベルに2つの出口20A及び20Bが存在して、細かい気泡の泡層を有するカプチーノを配量するようになっている(図1cを参照)。バッファリザーバの直立側壁に、それぞれ出口20A及び20Bと流体連通状態にある2つのオーバーフロー21A及び21Bが存在している。さらに、バッファリザーバ14の底部16には、やはり出口20A及び20Bと流体連通状態にある2つのさらなる開口22A及び22Bが設けられている。これらの開口は、上向きに見て、凸状底部16の低いレベルに、本例では最も低いレベルに配置されている。したがって、収集容器4及びバッファリザーバ14は、熱湯ユニット10からそれぞれ出口20A、20Bまで延在する液体流路内に連続的に組み込まれている。
【0027】
収集容器4は、底部24と直立側壁26とを備えている。底部24は流出開口27を備え、その内部にノズル28が組み込まれている。ノズル28は剛直な材料から作製されている。ここでは、硬質プラスチック又は金属を考えることができる。本明細書では、ノズルは、ジェットを生成することができる任意の部品又は手段を意味するものとする。収集容器4の上側に流入開口30が設けられている。
【0028】
可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、本例では、インスタント及び/又は液状クリーマなどのそれ自体既知である可溶性物質を充填した添加物ホルダ32が、底部24上に載置される。本例では、添加物ホルダ32は、クリーマ35を充填したクリーマパッケージ34を有する。これは、生クリーマ(dairy creamer)又は植物性クリーマ(non-dairy creamer)でもよい。本例では、クリーマパッケージ34はろ紙から作製されている。したがって、添加物ホルダは、添加物パッドとして構成される。以下の説明では、添加物パッドをクリーマパッドとも表現するであろう。本例では、クリーマパッケージ34は上側シート36A及び下側シート36Bを有し、それらの各々はろ紙で作製され、かつそれらの周縁部38に沿って合わせてシールされている。このように合わせてシールされた部分が外周シール接合部40を形成する。本例では、クリーマパッケージ34の下側、すなわち下側シート36Bが皿形である一方、上側、すなわち上側シート36Aが平形構造である。
【0029】
収集容器4は、位置決め手段42をさらに備え、これは、被抽出物を充填した抽出パッド44とクリーマパッド32とを互いに対して位置決めし、それにより、抽出パッド44がクリーマパッド32から距離をおいて配置されるようにする。したがって、抽出パッド及びクリーマパッドは互いに離れた位置にある。収集容器4内で、液体流路が流入開口30から流出開口27まで延在している。抽出パッド44及びクリーマパッド32は、この流体流路に組み込まれている。本例では、抽出パッドは、液体流路のクリーマパッドに対して上流側で、収集容器の第1空間45内に位置する。本例では、クリーマパッド32は、この液体流路の抽出パッドの下流側で、収集容器の第2空間51内に位置する(図2dを参照)。抽出パッド44には挽いたコーヒー豆45が充填されており、したがって、以下ではそれをコーヒーパッドとも表現するであろう。コーヒーパッド44は、ろ紙から作製された下側シート46Aとろ紙から作製された上側シート46Bとを備え、これらは周縁部48付近で接合されている。接合部分は、外周シール接合部を形成している。下側シート46Aはカップ形構造であり、上側シート46Bは平形構造である。
【0030】
本例では、位置決め手段42は、添加物ホルダ又はクリーマパッドが載置される底部24を有する。
【0031】
位置決め手段42は、底部24から距離をおいた位置にプレート形部品50をさらに備えている。この部品50は、少なくとも実質的に底部24に平行に延在している。部品に複数の貫通開口52が設けられている。位置決め手段42は、部品50及び直立側壁55の周囲に延在する支持表面54をさらに備えている。支持表面54の外縁部56は、直立側壁55の位置に達し、支持表面54の内縁部58は、部品50の外縁部60の位置に達している。支持表面54は、直立側壁55と共に直立側壁26に隣接するリング形外側部分62と、直立側壁26から離れて下方に延びる内側部分64とを有し、この部分は部品50に隣接している。部品50は内側部分64と協働して、コーヒーパッドの上記凹状下側がはまるカップ形空間を形成している。コーヒーパッドの外周シール接合部は、外側部分62上に平らに載る。部品50と、外側部分62及び内側部分64と、直立側壁55とが協働して抽出パッドホルダを形成し、これは以下の説明では、コーヒーパッド44を受け取るためのコーヒーパッドホルダ66と表現され、コーヒーパッドホルダ66の底部は外側部分62、内側部分64及び部品50によって形成されている。この底部には、部品50によって複数の貫通開口52が設けられている。
【0032】
本例では、コーヒーパッドホルダ66により、位置決め手段42はコーヒーパッドを、コーヒーパッドがクリーマパッド32から距離をおいて位置にあるように支持し、クリーマパッドは底部24とコーヒーパッド44との間に組み込まれる。このため、コーヒーパッド44及びクリーマパッド32は、互いに離れるように、相対的に位置決めされる。本例では、部品50は、第1数の離隔配置された平行な個別金属ワイヤ68と、第2数の離隔配置された平行な個別金属ワイヤ70とからなり、これらは同一平面上にある。ワイヤ68は、ワイヤ70に対して垂直な向きであり、第1数のワイヤ68は、たとえばはんだ付けによって第2数のワイヤ70に接続されている。これはすべて、貫通開口52がそれぞれワイヤ68の2本及びワイヤ70の2本によって囲まれることを意味する。さらに、部品は、コーヒーパッドに近い側に溝72を有する。溝は、隣接するワイヤ68間の中間空間によって形成される。特に、まったく同様にして、部品は、コーヒーパッドから遠い側に溝を有する(図示せず)。これらの溝は、ワイヤ70間の中間空間によって形成される。本例では、コーヒーパッドホルダ66は、収集容器4の残り部分上に着脱式に位置する。コーヒーパッドホルダ66は、直立側壁26の突出部分73上に載置される。
【0033】
これまでに記載した装置の作用は以下の通りである。コーヒーパッドホルダ66を収集容器4の残り部分から取り外す(直立側壁26及び突出部分73から持ち上げる)。その後、クリーマパッド32を容器4の底部24上の第2空間51に入れる。次に、コーヒーパッドホルダ66を第1空間49内に戻す。コーヒーパッド44をコーヒーパッドホルダ66の上部に載せる。これにより、収集容器4、コーヒーパッド44及びクリーマパッド32がアセンブリを形成し、その断面が図2dに示されている。そこで、収集容器4を容器受けユニット4に入れ、それを蓋8で閉め切る。その時、収集容器4は容器受けユニット2の突出部分74上に載置される。ここで、蓋はコーヒーパッドホルダ66の直立側壁55の上側75を液密状に閉め切る。次に、熱湯ユニット10を始動させ、そこで熱湯がホース12を経て、本例ではコーヒーパッドホルダ66によって形成された収集容器4の流入開口30に送られる。熱湯を加圧状態でコーヒーパッド44に圧送して通し、それにより、コーヒー抽出液が得られる。このようにして形成されたコーヒー抽出液は、部品50を通ってクリーマパッド32へ流れ、それにより、クリーマが内部に溶解しているコーヒー抽出液が得られる。コーヒー抽出液(coffee extact)は、少なくとも一部が上側シート36A及び下側シート36Bを経てクリーマを通過して流れ、その間にクリーマが溶ける。クリーマが内部に溶解しているコーヒー抽出液は次に、加圧状態で流出開口27を経て収集容器4から出る。クリーマが内部に溶解しているコーヒー抽出液は次に、ノズル28へ加圧状態で送られ、それにより、コーヒー抽出液ジェットが得られる。このコーヒー抽出液ジェットは、バッファリザーバ14の底部24によって形成された衝突面に向けられる。衝突面と衝突したとき、泡が、したがってカプチーノが形成される。そこで、バッファリザーバがコーヒー抽出液で徐々に満たされていき、ノズルによって得られたコーヒー抽出液ジェットが、バッファリザーバ内にすでに溜まっているコーヒー抽出液の液面内に噴出する。ここでも、空気がコーヒー抽出液内にたたき込まれ、それにより、泡が形成される。したがって、バッファリザーバは、細かい気泡の泡層を有するコーヒー抽出液で満たされる。バッファリザーバが十分に満たされると、それはバッファリザーバの側壁に設けられたオーバーフロー21A及び21Bを経て注ぎ出し始め、オーバーフローのより低いポイントが、バッファリザーバの底部16の最高レベルの上方に位置している。したがって、バッファリザーバがオーバーフロー21A及び21Bを経て注ぎ出し始めるときのバッファリザーバ内のコーヒー抽出液の最低レベルは、オーバーフロー21A及び21Bの最低ポイントのレベルによって決定される。したがって、バッファリザーバから流出するカプチーノの形のコーヒー抽出液は、受けユニット2の底部の位置に流れる。この位置は、バッファリザーバの底部16の下方に位置する。上述したように、容器受けユニット2の底部に出口20A及び20Bが設けられ、それを通って細かい気泡の泡層を有するカプチーノが容器受けユニット2から出て、たとえば1つ又は2つのカップ内にそれぞれ集められる。所望量の水がコーヒーパッド44に加えられたら、熱湯ユニット10のスイッチを切る。バッファリザーバ14内にまだ入っているコーヒー抽出液の残量は次に、バッファリザーバからオーバーフロー21A及び21Bを経て流れ出し、最終的には残りが開口22A及び22Bを経て流れ出す。
【0034】
特に、バッファリザーバの下方の空間76が、直立仕切り壁76によって2つの等しい部分76A及び76Bに分割されている。このとき、空間76Aはオーバーフロー21A、開口22A及び出口20Aと流体連通状態にあり、空間76Bはオーバーフロー21B、開口22B及び出口20Bと流体連通状態にある。オーバーフロー21A又は開口22Aを経て空間76Aに流れるコーヒー抽出液は、出口20Aを通って容器受けユニットから出る。オーバーフロー21B又は開口22Bを経て空間76Bに流れるコーヒー抽出液は、出口20Bを通って容器受けユニットから出る。出口20A及び20Bの各々につき、少なくとも実質的に同一量のカプチーノが配量される。
【0035】
したがって、コーヒーパッド44及びクリーマパッド32は一緒に収集容器4内に入れられるが、クリーマパッド32がコーヒーパッド44の下流側に置かれ、コーヒーパッド44が位置決め手段42によって支持され、それにより、コーヒーパッド44及びクリーマパッドは互いに離れていると考えられる。本例では形状保持形ではないコーヒーパッド44及びクリーマパッドが互いに離れているので、毎回、同一品質のカプチーノを形成することができるように思われる。実際のところ、クリーマが溶解し、それにより、クリーマパッドの寸法が減少し、かつそれの形状が変化するときも、これは位置決めに、したがって、コーヒーパッドの抽出にまったく影響を与えない。反対に、コーヒーパッド自体は、クリーマパッドを通る流れ方に、従って、クリーマの溶解に予測可能な影響をまったく与えない。このため、毎回、同一品質のカプチーノが得られる。
【0036】
加圧されたコーヒーパッドを通るコーヒー抽出液がクリーマホルダへ容易に進むことが確実にできるようにするために、部品50に前述の溝72が設けられている。部品50の上側に位置する溝72はさらに、少なくとも一部分が部品50の上方に延在するコーヒーパッド44の下側を開いたままにし、形成されたコーヒー抽出液が容易にそれを通って流れることができるようにする。
【0037】
収集容器4の特別な実施形態によれば、収集容器4は分離体80(図2b及び図4を参照)をさらに備え、これは、少なくとも1つの通路82を、本例では複数の通路82を有し、また分離体80は、コーヒーパッド44とクリーマパッド32との間に組み込まれている。したがって、使用の際に、コーヒー抽出液はコーヒーパッドから通路82を経てクリーマホルダに送られるであろう。ここで、さらに詳しく言うと、分離体80はコーヒーパッドホルダとクリーマ32との間に設けられていると考えられる。本例では、分離体に複数の通路82が設けられているので、使用の際に、コーヒー抽出液が通路82によってクリーマパッドのさまざまな位置に送られるようにすることができる。このやり方で達成されることは、クリーマパッドのさまざまな位置を通って流れ、それにより、比較的多くのクリーマが溶解することである。本例では、分離体は、複数の通路82を設けたシャワーヘッドプレートなどの分離プレート84を備える。開口の数、開口の位置及び開口の(水圧)直径を変更することができる。
【0038】
本発明は、以上に概略的に述べた実施形態にいずれの形でも制限されない。たとえば、添加物ホルダは、上記クリーマとして可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤 などの可溶性物質を充填した形状保持カップを備えることもできる。このカップは、クリーマパッドを参照しながら上述したような形状を有することができ、かつ熱湯を供給したときに破裂して開き、それにより、裂け目が形成される、又は溶解する材料から少なくとも一部分を作製することができる。カップは、たとえばオランダ特許出願第1006874号に記載されているように作製されることができる。添加物ホルダ又はクリーマパッドはさらに、上部が開いた、補充可能であるように構成された(たとえば、剛直な)ホルダで構成することができる。このホルダは、下側シート36Bの形状を有することができる。
【0039】
本例では、クリーマパッドは、部品50から離れている。しかしながら、部品50とクリーマパッドの上側36Aとの間に存在する距離が非常にわずかであるか、まったくないことも考えられる。
【0040】
収集容器内で抽出パッドとクリーマパッドとを入れ替えることも考えられる。その場合、以上にコーヒーパッドホルダ66として表されている抽出パッドホルダ66上にクリーマパッドを載置し、抽出パッド66を収集容器4の底部24上に載置する。その時、この底部24は、欧州特許第904717号に記載されているように構成することができる。その場合、熱湯は最初に、可溶性物質を入れたクリーマパッドと接触し、それにより、可溶性物質が内部に溶解している水が得られる。次に、可溶性物質が内部に溶解している抽出液を少なくとも1つのノズルに加圧状態で送り、それにより、抽出物ジェットが得られ、その抽出物ジェットを衝突面に向け、それにより、カプチーノなどの消費に適した、泡層を有する飲料が得られる。ここでも、抽出パッド及びクリーマパッドは、互いに離れるように、相対的に位置決めされる。本例では、そのような位置決めは、上記の位置決め手段で実行される。
【0041】
さらに、バッファリザーバの代わりに、任意であるが凹凸をつけた(欧州特許出願第1317200号に記載されているような)単一の衝突面を用いることができる。クリーマが内部に溶解しているコーヒー抽出物ジェットが衝突面に衝突すると、はやり泡が形成される。そして、たとえば、衝突面をカップに向かう傾斜を付けて配置している場合、カプチーノは衝突面に沿って流れ出る。当然ながら、これはまた、欧州特許出願第1317200号に示されているような衝突面を、抽出液が通過して流れて泡を得ることができるようにするガーゼで形成することができることを意味する。また、バッファリザーバの代わりに、オランダ特許出願第1020833号に記載されている装置を使用することもできる。
【0042】
本例では、抽出パッドに挽いたコーヒー豆が充填されている。茶葉やその組み合わせなどの他のものも可能である。加えて、香料、着臭剤又は着色剤などのさらなる可溶性物質を加えることができる。
【0043】
本例では、添加物ホルダにクリーマが充填されている。しかし、砂糖やその組み合わせなどの異なった香料、着臭剤又は着色剤も可能である。ここでは、可溶性物質は、香料、着臭剤又は着色剤や、ある時間後、たとえば抽出液がノズルを通過した後、抽出液の粘性を高める可溶性バインダも意味するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1a】カプチーノを調製するための本発明による装置の可能な実施形態の側面図である。
【図1b】図1aの装置の容器受けユニットの斜視図である。
【図1c】図2aの収集容器を内部に収容している、図1bによる容器受けユニットの上面図である。
【図1d】図1aの1d線に沿った容器受けユニットの断面図である。
【図1e】図1cの1e線に沿った容器受けユニットの断面図である。
【図2a】使用の際に図1aによる容器受けユニットの室内に入れられた収集容器を示す図である。
【図2b】図2aの2b線に沿ったホルダの断面図である。
【図2c】図2bの丸く囲った部分の詳細図である。
【図2d】容器に抽出パッド及び添加物ホルダを入れた状態における図2aの断面図である。
【図3a】図2bによる収集容器の部品を示す図である。
【図3b】図3aによる断面図である。
【図4】図1及び図2の収集容器に使用される分離体の可能な実施形態を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するための方法に関する。本発明はさらに、飲料を調製するための装置に使用されるアセンブリに関する。加えて、本発明は、アセンブリの収集容器及び添加物ホルダに関する。本発明はまた、飲料を調製するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
そのような方法は、欧州特許第0756844号から既知である。既知の方法では、挽いたコーヒー豆を充填したコーヒーパッドの形の抽出パッドと、クリーマを充填したクリーマパッドの形の添加物ホルダとを、コーヒーパッドをクリーマパッド上に載置して従来のエスプレッソマシーンのホルダに挿入する。そこで、従来のやり方で、コーヒーパッド及びクリーマパッドを熱湯及び/又は蒸気と接触させる調製サイクルが実行される。既知の方法では、ホルダが、カプチーノと共に泡を得るための空隙容積を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既知の方法の欠点は、溶解するクリーマの量と、泡の量及び形成された泡の性質(大きい泡及び/又は細かい泡)との再現性が比較的低いことである。本発明の目的は、この不都合に対処することができる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、たとえば、カプチーノなどの消費に適した飲料を調製するための方法において、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを使用する方法であって、当該方法は、さらに、
抽出パッド及び添加物ホルダを、それらが互いに離れるように、相対的に位置決めするステップと、
熱湯を加圧して抽出パッドを通し、かつ可溶性物質と接触させて可溶性物質が内部に溶解している抽出液(extract、抽出物)を得るステップと、
可溶性物質が内部に溶解している抽出液を少なくとも1つのノズルに加圧状態で送って抽出液ジェットを得るステップと、
抽出液ジェットを衝突面に向けてカプチーノなどの、泡層を有して消費に適する飲料を得るステップと、
を含むことが考えられる。
【0005】
本発明の方法によれば、抽出パッド及び添加物ホルダは共通の中間空間によって互いに分離されるので、抽出パッドは添加物ホルダ上に載置されない。その結果、調製サイクル中の収集容器内の抽出パッドの位置及び形状は、添加物ホルダの形状に無関係である。このことは、それが、形状保持式でない、たとえばろ紙から作製された添加物ホルダとして構成されているときも、抽出パッドの貫通流量が添加物ホルダの充填度に少なくとも実質的に無関係であることを意味する。実際のところ、調製サイクル中に、可溶性物質は徐々に溶解し、それにより、充填度が減少し、したがって、形状保持式でない添加物ホルダの形状が変化する。この形状の変化は、抽出パッドの位置及び形状にまったく影響を与えない。また、添加物ホルダが形状保持式でないように構成されているとき、抽出パッドが、抽出パッド及び添加物ホルダ間の直接接触によって添加物ホルダの形状及び位置に影響を与えることはありえない。したがって、調製サイクル中に溶解する可溶性物質の量は、抽出パッド及び添加物ホルダ間の予測できない接触による影響を受けることはない。そのため、本方法は、反復的に実行され、飲料に関して毎回実質的に同様の結果を有することができる。
【0006】
さらに、可溶性物質が内部に溶解している抽出液を受け取るノズルを使用するので、細かい気泡の泡層が得られる。被抽出物が挽いたコーヒー豆を含み、可溶性物質がクリーマである場合、これは実際のカプチーノの特性を有する。
【0007】
特に、本発明は、熱湯を加圧し抽出パッドを通して抽出液を得ること、及び、
抽出液を添加物ホルダ内で可溶性物質と接触させ、それにより、可溶性物質が内部に溶解している抽出液を得ること
を含む方法を含むことが考えられる。
【0008】
特に、抽出パッド及び添加物ホルダを、少なくとも1つの通路を設けた分離体によって互いに分離し、抽出液を抽出パッドから少なくとも1つの通路を経て添加物ホルダに送ることがさらに考えられる。少なくとも1つの通路を設けた分離体を利用することにより、抽出液を所定方式で添加物ホルダに送ることができる。
【0009】
特に、分離体に、複数の通路を有する分離プレートを設け、それにより、抽出液が添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにすることがさらに考えられる。これには、調製サイクル中に添加物ホルダ内で溶解する可溶性物質の量を最大にすることができるという利点がある。
【0010】
好ましい実施形態によれば、抽出パッド及び添加物ホルダを一緒に収集容器内に挿入し、添加物ホルダを抽出パッドの下流側に配置し、また抽出パッド及び添加物ホルダを位置決め手段によって相対的に位置決めし、それにより、抽出パッド及び添加物ホルダが互いに離れるようにすることが考えられる。
【0011】
好ましくは、位置決め手段の装備のために、抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを使用し、また、底部に少なくとも1つの貫通開口を設け、それにより、抽出液を貫通開口を経て添加物ホルダに送ることが考えられる。
【0012】
当該方法のさらに発展させた実施形態によれば、抽出パッド及び添加物ホルダを、少なくとも1つの通路を設けた分離体によって互いに分離し、抽出液を抽出パッドから少なくとも1つの通路を経て添加物ホルダに送ることがさらに考えられる。
【0013】
ここで好ましくは、分離体に、複数の通路を有する分離プレートを設け、それにより、抽出液が通路を経て添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにすることが考えられる。本方法のこの特別な実施形態には、これにより、所望ならば、調製サイクル中に可溶性物質ができるだけ多く溶解するように、所定方式で抽出液をホルダに送ることができるという利点もある。
【0014】
カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するためのコーヒーメーカーなどの装置に使用されるアセンブリは、少なくとも1つの流入開口、少なくとも1つの流出開口、及び流入開口から流出開口まで延在する液体流路を有する収集容器を備え、当該アセンブリは、さらに、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを備え、収集容器にはさらに、抽出パッドを液体流路内に組み込む(含める)ために液体流路内に組み込まれた(含められた)第1空間、添加物ホルダを液体流路内に組み込むために液体流路内に組み込まれた第2空間、及び使用の際に抽出パッド及び添加物ホルダを相対的に位置決めし、それにより、抽出パッド及び添加物ホルダが互いに離れるようにする位置決め手段が設けられており、抽出パッドは好ましくは、液体流路内において添加物ホルダの上流側にある。
【0015】
使用の際は、最初に熱湯を加圧して抽出パッドを通し、それにより、抽出液を形成する。次に、たとえば抽出液を供給し添加物ホルダを通すことにより、抽出液を可溶性物質と接触させ、それにより、可溶性物質が抽出液内に溶解する。その後、可溶性物質が内部に溶解している抽出液が流出開口を経て収集容器から出るであろう。そのようなアセンブリは好ましくは、上記方法に利用されることができる。
【0016】
特に、位置決め手段が、抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを有し、また、底部に少なくとも1つの貫通開口を設けて、抽出液が貫通開口を経て添加物ホルダに送られるようにすることが考えられる。抽出パッドホルダを使用することにより、調整サイクル中に、抽出パッド及び任意選択であるが形状保持式でない添加物ホルダの形状は、抽出パッド及び添加物ホルダ間の接触による影響を受けないと再び考えられる。その結果、添加物ホルダの充填度も、抽出パッドの形状及び位置に影響を与えず、逆もその通りである。
【0017】
特に、底部に複数の貫通開口を有すると考えられる。
【0018】
さらに特に、アセンブリに、少なくとも1つの通路を有する分離体をさらに設けて、分離体を抽出パッドと添加物ホルダとの間に組み込み、使用中に、抽出液を抽出パッドから少なくとも1つの通路を経て添加物ホルダに送ることも考えられる。分離体を使用することにより、抽出液を添加物ホルダに所望方式で送ることができる。所望するならば、調整サイクル中に香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤が添加物ホルダ内でできるだけ多く溶解するように、この方式を最適化することができる。
【0019】
特に、分離体には、複数の通路を有する分離プレートが設けられ、それにより、使用の際に、抽出液が通路を経て添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにしたことが考えられる。
【0020】
本発明によれば、カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するためのコーヒーメーカーなどの装置に使用される収集容器は、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを備えるように構成されており、少なくとも1つの流入開口、少なくとも1つの流出開口、及び流入開口から流出開口まで延在する液体流路を有し、さらに、抽出パッドを液体流路内に組み込むために液体流路内に組み込まれた第1空間、添加物ホルダを液体流路内に組み込むために液体流路内に組み込まれた第2空間、及び使用の際に抽出パッド及び添加物ホルダを相対的に位置決めし、それにより、抽出パッド及び添加物ホルダが互いに離れるようにする位置決め手段を設けており、抽出パッドは好ましくは、液体流路内において添加物ホルダの下流側にある収集容器を特徴とする。
【0021】
カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するための装置は、上述の収集容器と、収集容器の流入開口に熱湯を加圧状態で送るための手段とを備える。
【0022】
上記方法は、オランダ特許出願第1013270号に記載されているような装置を使用して実行されることができるが、この装置の容器の代わりに、本発明による収集容器を使用する。本方法は、欧州特許出願第904717号又は第878158号に記載されているような装置を使用して実行されることができるが、挽いたコーヒー豆を充填した小袋を詰めたホルダの代わりに、本発明のアセンブリ又は収集容器を使用する。
【0023】
次に、図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1aにおいて、参照符号1で、ミルクの細かい気泡の泡層を有するカプチーノを調製するための装置を示す。本装置は、容器受けユニット2を備え、この内部に、図2aに示されているような着脱式収集容器4が受け取られる。図1bには、収集容器を除いた状態で容器受けユニット2が斜視図で示されている。図1bから明らかなように、容器受けユニット2は、使用中に収集容器4を受け取ることができる受け取り空間6を備えている。図1a及び図1cには、収集容器4を内部に含む状態で容器受けユニット2が示されている。
【0025】
本装置は、収集容器を受け取り空間6内に入れたときにそれを閉め切ることができる着脱式蓋8をさらに備えている。本装置は、蓋8によって閉鎖された収集容器4にホース12を介して熱湯を供給するように構成された熱湯ユニット10をさらに有する。
【0026】
容器受けユニット2は、上面図で実質的に凸状の底部16と直立側壁18とを有するバッファリザーバ14をさらに備えている。しかしながら、底部の中心付近では、底部がほぼ平坦な形状を有する。底部の平坦部分が図1cに参照符号16Aで表されている一方、凸部分は参照符号16Bで表されている。本例では、容器受けユニット2の底部には、バッファリザーバ14の底部16より下方のレベルに2つの出口20A及び20Bが存在して、細かい気泡の泡層を有するカプチーノを配量するようになっている(図1cを参照)。バッファリザーバの直立側壁に、それぞれ出口20A及び20Bと流体連通状態にある2つのオーバーフロー21A及び21Bが存在している。さらに、バッファリザーバ14の底部16には、やはり出口20A及び20Bと流体連通状態にある2つのさらなる開口22A及び22Bが設けられている。これらの開口は、上向きに見て、凸状底部16の低いレベルに、本例では最も低いレベルに配置されている。したがって、収集容器4及びバッファリザーバ14は、熱湯ユニット10からそれぞれ出口20A、20Bまで延在する液体流路内に連続的に組み込まれている。
【0027】
収集容器4は、底部24と直立側壁26とを備えている。底部24は流出開口27を備え、その内部にノズル28が組み込まれている。ノズル28は剛直な材料から作製されている。ここでは、硬質プラスチック又は金属を考えることができる。本明細書では、ノズルは、ジェットを生成することができる任意の部品又は手段を意味するものとする。収集容器4の上側に流入開口30が設けられている。
【0028】
可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、本例では、インスタント及び/又は液状クリーマなどのそれ自体既知である可溶性物質を充填した添加物ホルダ32が、底部24上に載置される。本例では、添加物ホルダ32は、クリーマ35を充填したクリーマパッケージ34を有する。これは、生クリーマ(dairy creamer)又は植物性クリーマ(non-dairy creamer)でもよい。本例では、クリーマパッケージ34はろ紙から作製されている。したがって、添加物ホルダは、添加物パッドとして構成される。以下の説明では、添加物パッドをクリーマパッドとも表現するであろう。本例では、クリーマパッケージ34は上側シート36A及び下側シート36Bを有し、それらの各々はろ紙で作製され、かつそれらの周縁部38に沿って合わせてシールされている。このように合わせてシールされた部分が外周シール接合部40を形成する。本例では、クリーマパッケージ34の下側、すなわち下側シート36Bが皿形である一方、上側、すなわち上側シート36Aが平形構造である。
【0029】
収集容器4は、位置決め手段42をさらに備え、これは、被抽出物を充填した抽出パッド44とクリーマパッド32とを互いに対して位置決めし、それにより、抽出パッド44がクリーマパッド32から距離をおいて配置されるようにする。したがって、抽出パッド及びクリーマパッドは互いに離れた位置にある。収集容器4内で、液体流路が流入開口30から流出開口27まで延在している。抽出パッド44及びクリーマパッド32は、この流体流路に組み込まれている。本例では、抽出パッドは、液体流路のクリーマパッドに対して上流側で、収集容器の第1空間45内に位置する。本例では、クリーマパッド32は、この液体流路の抽出パッドの下流側で、収集容器の第2空間51内に位置する(図2dを参照)。抽出パッド44には挽いたコーヒー豆45が充填されており、したがって、以下ではそれをコーヒーパッドとも表現するであろう。コーヒーパッド44は、ろ紙から作製された下側シート46Aとろ紙から作製された上側シート46Bとを備え、これらは周縁部48付近で接合されている。接合部分は、外周シール接合部を形成している。下側シート46Aはカップ形構造であり、上側シート46Bは平形構造である。
【0030】
本例では、位置決め手段42は、添加物ホルダ又はクリーマパッドが載置される底部24を有する。
【0031】
位置決め手段42は、底部24から距離をおいた位置にプレート形部品50をさらに備えている。この部品50は、少なくとも実質的に底部24に平行に延在している。部品に複数の貫通開口52が設けられている。位置決め手段42は、部品50及び直立側壁55の周囲に延在する支持表面54をさらに備えている。支持表面54の外縁部56は、直立側壁55の位置に達し、支持表面54の内縁部58は、部品50の外縁部60の位置に達している。支持表面54は、直立側壁55と共に直立側壁26に隣接するリング形外側部分62と、直立側壁26から離れて下方に延びる内側部分64とを有し、この部分は部品50に隣接している。部品50は内側部分64と協働して、コーヒーパッドの上記凹状下側がはまるカップ形空間を形成している。コーヒーパッドの外周シール接合部は、外側部分62上に平らに載る。部品50と、外側部分62及び内側部分64と、直立側壁55とが協働して抽出パッドホルダを形成し、これは以下の説明では、コーヒーパッド44を受け取るためのコーヒーパッドホルダ66と表現され、コーヒーパッドホルダ66の底部は外側部分62、内側部分64及び部品50によって形成されている。この底部には、部品50によって複数の貫通開口52が設けられている。
【0032】
本例では、コーヒーパッドホルダ66により、位置決め手段42はコーヒーパッドを、コーヒーパッドがクリーマパッド32から距離をおいて位置にあるように支持し、クリーマパッドは底部24とコーヒーパッド44との間に組み込まれる。このため、コーヒーパッド44及びクリーマパッド32は、互いに離れるように、相対的に位置決めされる。本例では、部品50は、第1数の離隔配置された平行な個別金属ワイヤ68と、第2数の離隔配置された平行な個別金属ワイヤ70とからなり、これらは同一平面上にある。ワイヤ68は、ワイヤ70に対して垂直な向きであり、第1数のワイヤ68は、たとえばはんだ付けによって第2数のワイヤ70に接続されている。これはすべて、貫通開口52がそれぞれワイヤ68の2本及びワイヤ70の2本によって囲まれることを意味する。さらに、部品は、コーヒーパッドに近い側に溝72を有する。溝は、隣接するワイヤ68間の中間空間によって形成される。特に、まったく同様にして、部品は、コーヒーパッドから遠い側に溝を有する(図示せず)。これらの溝は、ワイヤ70間の中間空間によって形成される。本例では、コーヒーパッドホルダ66は、収集容器4の残り部分上に着脱式に位置する。コーヒーパッドホルダ66は、直立側壁26の突出部分73上に載置される。
【0033】
これまでに記載した装置の作用は以下の通りである。コーヒーパッドホルダ66を収集容器4の残り部分から取り外す(直立側壁26及び突出部分73から持ち上げる)。その後、クリーマパッド32を容器4の底部24上の第2空間51に入れる。次に、コーヒーパッドホルダ66を第1空間49内に戻す。コーヒーパッド44をコーヒーパッドホルダ66の上部に載せる。これにより、収集容器4、コーヒーパッド44及びクリーマパッド32がアセンブリを形成し、その断面が図2dに示されている。そこで、収集容器4を容器受けユニット4に入れ、それを蓋8で閉め切る。その時、収集容器4は容器受けユニット2の突出部分74上に載置される。ここで、蓋はコーヒーパッドホルダ66の直立側壁55の上側75を液密状に閉め切る。次に、熱湯ユニット10を始動させ、そこで熱湯がホース12を経て、本例ではコーヒーパッドホルダ66によって形成された収集容器4の流入開口30に送られる。熱湯を加圧状態でコーヒーパッド44に圧送して通し、それにより、コーヒー抽出液が得られる。このようにして形成されたコーヒー抽出液は、部品50を通ってクリーマパッド32へ流れ、それにより、クリーマが内部に溶解しているコーヒー抽出液が得られる。コーヒー抽出液(coffee extact)は、少なくとも一部が上側シート36A及び下側シート36Bを経てクリーマを通過して流れ、その間にクリーマが溶ける。クリーマが内部に溶解しているコーヒー抽出液は次に、加圧状態で流出開口27を経て収集容器4から出る。クリーマが内部に溶解しているコーヒー抽出液は次に、ノズル28へ加圧状態で送られ、それにより、コーヒー抽出液ジェットが得られる。このコーヒー抽出液ジェットは、バッファリザーバ14の底部24によって形成された衝突面に向けられる。衝突面と衝突したとき、泡が、したがってカプチーノが形成される。そこで、バッファリザーバがコーヒー抽出液で徐々に満たされていき、ノズルによって得られたコーヒー抽出液ジェットが、バッファリザーバ内にすでに溜まっているコーヒー抽出液の液面内に噴出する。ここでも、空気がコーヒー抽出液内にたたき込まれ、それにより、泡が形成される。したがって、バッファリザーバは、細かい気泡の泡層を有するコーヒー抽出液で満たされる。バッファリザーバが十分に満たされると、それはバッファリザーバの側壁に設けられたオーバーフロー21A及び21Bを経て注ぎ出し始め、オーバーフローのより低いポイントが、バッファリザーバの底部16の最高レベルの上方に位置している。したがって、バッファリザーバがオーバーフロー21A及び21Bを経て注ぎ出し始めるときのバッファリザーバ内のコーヒー抽出液の最低レベルは、オーバーフロー21A及び21Bの最低ポイントのレベルによって決定される。したがって、バッファリザーバから流出するカプチーノの形のコーヒー抽出液は、受けユニット2の底部の位置に流れる。この位置は、バッファリザーバの底部16の下方に位置する。上述したように、容器受けユニット2の底部に出口20A及び20Bが設けられ、それを通って細かい気泡の泡層を有するカプチーノが容器受けユニット2から出て、たとえば1つ又は2つのカップ内にそれぞれ集められる。所望量の水がコーヒーパッド44に加えられたら、熱湯ユニット10のスイッチを切る。バッファリザーバ14内にまだ入っているコーヒー抽出液の残量は次に、バッファリザーバからオーバーフロー21A及び21Bを経て流れ出し、最終的には残りが開口22A及び22Bを経て流れ出す。
【0034】
特に、バッファリザーバの下方の空間76が、直立仕切り壁76によって2つの等しい部分76A及び76Bに分割されている。このとき、空間76Aはオーバーフロー21A、開口22A及び出口20Aと流体連通状態にあり、空間76Bはオーバーフロー21B、開口22B及び出口20Bと流体連通状態にある。オーバーフロー21A又は開口22Aを経て空間76Aに流れるコーヒー抽出液は、出口20Aを通って容器受けユニットから出る。オーバーフロー21B又は開口22Bを経て空間76Bに流れるコーヒー抽出液は、出口20Bを通って容器受けユニットから出る。出口20A及び20Bの各々につき、少なくとも実質的に同一量のカプチーノが配量される。
【0035】
したがって、コーヒーパッド44及びクリーマパッド32は一緒に収集容器4内に入れられるが、クリーマパッド32がコーヒーパッド44の下流側に置かれ、コーヒーパッド44が位置決め手段42によって支持され、それにより、コーヒーパッド44及びクリーマパッドは互いに離れていると考えられる。本例では形状保持形ではないコーヒーパッド44及びクリーマパッドが互いに離れているので、毎回、同一品質のカプチーノを形成することができるように思われる。実際のところ、クリーマが溶解し、それにより、クリーマパッドの寸法が減少し、かつそれの形状が変化するときも、これは位置決めに、したがって、コーヒーパッドの抽出にまったく影響を与えない。反対に、コーヒーパッド自体は、クリーマパッドを通る流れ方に、従って、クリーマの溶解に予測可能な影響をまったく与えない。このため、毎回、同一品質のカプチーノが得られる。
【0036】
加圧されたコーヒーパッドを通るコーヒー抽出液がクリーマホルダへ容易に進むことが確実にできるようにするために、部品50に前述の溝72が設けられている。部品50の上側に位置する溝72はさらに、少なくとも一部分が部品50の上方に延在するコーヒーパッド44の下側を開いたままにし、形成されたコーヒー抽出液が容易にそれを通って流れることができるようにする。
【0037】
収集容器4の特別な実施形態によれば、収集容器4は分離体80(図2b及び図4を参照)をさらに備え、これは、少なくとも1つの通路82を、本例では複数の通路82を有し、また分離体80は、コーヒーパッド44とクリーマパッド32との間に組み込まれている。したがって、使用の際に、コーヒー抽出液はコーヒーパッドから通路82を経てクリーマホルダに送られるであろう。ここで、さらに詳しく言うと、分離体80はコーヒーパッドホルダとクリーマ32との間に設けられていると考えられる。本例では、分離体に複数の通路82が設けられているので、使用の際に、コーヒー抽出液が通路82によってクリーマパッドのさまざまな位置に送られるようにすることができる。このやり方で達成されることは、クリーマパッドのさまざまな位置を通って流れ、それにより、比較的多くのクリーマが溶解することである。本例では、分離体は、複数の通路82を設けたシャワーヘッドプレートなどの分離プレート84を備える。開口の数、開口の位置及び開口の(水圧)直径を変更することができる。
【0038】
本発明は、以上に概略的に述べた実施形態にいずれの形でも制限されない。たとえば、添加物ホルダは、上記クリーマとして可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤 などの可溶性物質を充填した形状保持カップを備えることもできる。このカップは、クリーマパッドを参照しながら上述したような形状を有することができ、かつ熱湯を供給したときに破裂して開き、それにより、裂け目が形成される、又は溶解する材料から少なくとも一部分を作製することができる。カップは、たとえばオランダ特許出願第1006874号に記載されているように作製されることができる。添加物ホルダ又はクリーマパッドはさらに、上部が開いた、補充可能であるように構成された(たとえば、剛直な)ホルダで構成することができる。このホルダは、下側シート36Bの形状を有することができる。
【0039】
本例では、クリーマパッドは、部品50から離れている。しかしながら、部品50とクリーマパッドの上側36Aとの間に存在する距離が非常にわずかであるか、まったくないことも考えられる。
【0040】
収集容器内で抽出パッドとクリーマパッドとを入れ替えることも考えられる。その場合、以上にコーヒーパッドホルダ66として表されている抽出パッドホルダ66上にクリーマパッドを載置し、抽出パッド66を収集容器4の底部24上に載置する。その時、この底部24は、欧州特許第904717号に記載されているように構成することができる。その場合、熱湯は最初に、可溶性物質を入れたクリーマパッドと接触し、それにより、可溶性物質が内部に溶解している水が得られる。次に、可溶性物質が内部に溶解している抽出液を少なくとも1つのノズルに加圧状態で送り、それにより、抽出物ジェットが得られ、その抽出物ジェットを衝突面に向け、それにより、カプチーノなどの消費に適した、泡層を有する飲料が得られる。ここでも、抽出パッド及びクリーマパッドは、互いに離れるように、相対的に位置決めされる。本例では、そのような位置決めは、上記の位置決め手段で実行される。
【0041】
さらに、バッファリザーバの代わりに、任意であるが凹凸をつけた(欧州特許出願第1317200号に記載されているような)単一の衝突面を用いることができる。クリーマが内部に溶解しているコーヒー抽出物ジェットが衝突面に衝突すると、はやり泡が形成される。そして、たとえば、衝突面をカップに向かう傾斜を付けて配置している場合、カプチーノは衝突面に沿って流れ出る。当然ながら、これはまた、欧州特許出願第1317200号に示されているような衝突面を、抽出液が通過して流れて泡を得ることができるようにするガーゼで形成することができることを意味する。また、バッファリザーバの代わりに、オランダ特許出願第1020833号に記載されている装置を使用することもできる。
【0042】
本例では、抽出パッドに挽いたコーヒー豆が充填されている。茶葉やその組み合わせなどの他のものも可能である。加えて、香料、着臭剤又は着色剤などのさらなる可溶性物質を加えることができる。
【0043】
本例では、添加物ホルダにクリーマが充填されている。しかし、砂糖やその組み合わせなどの異なった香料、着臭剤又は着色剤も可能である。ここでは、可溶性物質は、香料、着臭剤又は着色剤や、ある時間後、たとえば抽出液がノズルを通過した後、抽出液の粘性を高める可溶性バインダも意味するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1a】カプチーノを調製するための本発明による装置の可能な実施形態の側面図である。
【図1b】図1aの装置の容器受けユニットの斜視図である。
【図1c】図2aの収集容器を内部に収容している、図1bによる容器受けユニットの上面図である。
【図1d】図1aの1d線に沿った容器受けユニットの断面図である。
【図1e】図1cの1e線に沿った容器受けユニットの断面図である。
【図2a】使用の際に図1aによる容器受けユニットの室内に入れられた収集容器を示す図である。
【図2b】図2aの2b線に沿ったホルダの断面図である。
【図2c】図2bの丸く囲った部分の詳細図である。
【図2d】容器に抽出パッド及び添加物ホルダを入れた状態における図2aの断面図である。
【図3a】図2bによる収集容器の部品を示す図である。
【図3b】図3aによる断面図である。
【図4】図1及び図2の収集容器に使用される分離体の可能な実施形態を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
たとえば、カプチーノなどの消費に適した飲料を調製するための方法において、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを使用する方法であって、さらに、
前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを、それらが互いに離れるように、相対的に位置決めするステップと、
熱湯を加圧して前記抽出パッドを通し、かつ前記可溶性物質と接触させて、前記可溶性物質が内部に溶解している抽出液を得るステップと、
前記可溶性物質が内部に溶解している前記抽出液を少なくとも1つのノズルに加圧状態で送り、それにより、抽出液ジェットを得る、送るステップと、
前記抽出液ジェットを衝突面に向けてカプチーノなどの、泡層を有して消費に適する飲料を得る、向けるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
熱湯を加圧し前記抽出パッドを通して抽出液を得ること、及び、
前記抽出液を前記添加物ホルダ内で前記可溶性物質と接触させ、それにより、前記可溶性物質が内部に溶解している抽出液を得ること、
を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを、少なくとも1つの通路を設けた分離体によって互いに分離し、前記抽出液を前記抽出パッドから前記少なくとも1つの通路を経て前記添加物ホルダに送ることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記分離体に、複数の通路を有する分離プレートを設け、それにより、前記抽出液が前記添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにし、また、前記添加物ホルダがそのさまざまな位置で前記抽出液に接近可能にすることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを一緒に収集容器内に収容し、好ましくは前記添加物ホルダを前記抽出パッドの下流側に配置し、また前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを位置決め手段によって相対的に位置決めし、それにより、前記抽出パッド及び前記添加物ホルダが互いに離れるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記収集容器に少なくとも1つの流入開口及び少なくとも1つの流出開口を設け、前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを、前記収集容器内で前記流入開口から前記流出開口まで延在する液体流路内に組み込み、また熱湯を加圧状態で前記流入開口に送り、前記可溶性物質が内部に溶解している抽出液を前記収集容器から前記流出開口を経て排出することを特徴とする、請求項2及び4に記載の方法。
【請求項7】
前記位置決め手段の装備のために、前記抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを使用し、また、抽出液を前記貫通開口を経て前記添加物ホルダに送るために、前記底部に少なくとも1つの貫通開口を設けることを特徴とする、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの流出開口は、前記少なくとも1つのノズルと流体連通していることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを、少なくとも1つの通路を設けた分離体によって互いに分離し、前記抽出液を前記抽出パッドから前記少なくとも1つの通路を経て前記添加物ホルダに送ることを特徴とする、請求項5ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記分離体に、複数の通路を有する分離プレートを設け、それにより、前記抽出液が前記添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにすることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記分離プレートを前記抽出パッドホルダと前記添加物ホルダとの間に組み込むことを特徴とする、請求項7及び10に記載の方法。
【請求項12】
前記添加物ホルダは、前記可溶性物質を充填した添加物パッドを備えることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記添加物パッドは、少なくとも部分的にろ紙から作製されたカバーを備えることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記添加物ホルダは、前記可溶性物質を充填したカップを備えることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記カップは、前記抽出液を供給されたとき、少なくとも部分的に破裂して開く材料から作製されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記抽出パッドは、少なくとも部分的にろ紙から作製されたカバーを備えることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記衝撃面は、前記バッファリザーバの底部の一部を形成し、前記バッファリザーバは、前記可溶性物質が内部に溶解している抽出液ジェットによって充填され、該抽出液ジェットは、前記バッファリザーバ内に先に前記抽出液ジェットから形成されている液面に衝突することを特徴とする、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記飲料は、消費のために前記バッファリザーバから排出されることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記衝突面は、凹凸状の構造を有することを特徴とする、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するためのコーヒーメーカーなどの装置に使用されるアセンブリにおいて、少なくとも1つの流入開口、少なくとも1つの流出開口、及び前記流入開口から前記流出開口まで延在する液体流路を有する収集容器を備えるアセンブリであって、さらに、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを備え、前記収集容器にはさらに、前記抽出パッドを前記液体流路内に組み込むために前記液体流路内に組み込まれた第1空間、前記添加物ホルダを前記液体流路内に組み込むために前記液体流路内に組み込まれた第2空間、及び使用の際に前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを相対的に位置決めし、それにより、前記抽出パッド及び前記添加物ホルダが互いに離れるようにする位置決め手段が設けられており、前記抽出パッドは好ましくは、前記液体流路内において前記添加物ホルダの上流側にある、アセンブリ。
【請求項21】
前記添加物ホルダは、前記液体流路内において前記抽出パッドの下流側にあることを特徴とする、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記収集容器は、底部及び側壁を備え、前記底部に前記少なくとも1つの流出開口が設けられていることを特徴とする、請求項20又は21に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記位置決め手段は、前記抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを含み、また、前記底部に少なくとも1つの貫通開口を設けて抽出液を前記貫通開口を経て前記添加物ホルダに送ることを特徴とする、請求項20、21又は22に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記底部に複数の貫通開口が設けられていることを特徴とする、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記抽出パッドホルダの少なくとも一部を前記収集容器の残り部分に対して移動させ、それにより、前記添加物ホルダを前記収集容器内に入れることができることを特徴とする、請求項23又は24に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記位置決め手段はさらに、前記収集容器の底部を備え、該底部に前記添加物ホルダが載置され、前記抽出パッドホルダは、前記収集容器内で該収集容器の前記底部から上方に距離をおいた位置にあることを特徴とする、請求項22ないし24のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項27】
少なくとも1つの通路開口を有する分離体をさらに備えており、該分離体は、前記抽出パッドと前記添加物ホルダとの間に組み込まれ、使用の際に、前記抽出液が前記抽出パッドから前記少なくとも1つの通路を経て前記添加物ホルダに送られることを特徴とする、請求項19ないし26のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項28】
前記分離体は前記抽出パッドホルダと前記添加物ホルダとの間に設けられていることを特徴とする、請求項22及び27に記載のアセンブリ。
【請求項29】
前記分離体には、複数の通路を有する分離プレートが設けられ、それにより、使用の際に、前記抽出液が前記通路を経て前記添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにしたことを特徴とする、請求項27又は28に記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記添加物ホルダは、前記可溶性物質を充填した添加物パッドを備えることを特徴とする、請求項19ないし29のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記添加物パッドは、少なくとも部分的にろ紙から作製されたカバーを備えることを特徴とする、請求項30に記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記添加物ホルダは、前記可溶性物質を充填したカップを備えることを特徴とする、請求項19ないし30のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項33】
前記カップは、前記抽出液を供給されたとき、少なくとも部分的に破裂して開く材料から作製されることを特徴とする、請求項32に記載のアセンブリ。
【請求項34】
前記抽出パッドは、少なくとも部分的にろ紙から作製されたカバーを備えることを特徴とする、請求項19ないし33のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項35】
請求項19ないし34のいずれか1項に記載のアセンブリの収集容器。
【請求項36】
カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するためのコーヒーメーカーなどの装置に使用される収集容器であって、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを備えるように構成されており、少なくとも1つの流入開口、少なくとも1つの流出開口、及び前記流入開口から前記流出開口まで延在する液体流路を有し、さらに、前記抽出パッドを前記液体流路内に組み込むために前記液体流路内に組み込まれた第1空間、前記添加物ホルダを前記液体流路内に組み込むために前記液体流路内に組み込まれた第2空間、及び使用の際に前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを相対的に位置決めし、それにより、前記抽出パッド及び前記添加物ホルダが互いに離れるようにする位置決め手段を設けており、前記抽出パッドは好ましくは、前記液体流路内において前記添加物ホルダの下流側にある、収集容器。
【請求項37】
前記位置決め手段は、使用の際に前記抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを備え、また、前記底部に少なくとも1つの貫通開口を設け、それにより、抽出液が該貫通開口を経て前記添加物ホルダに送られるようにすることを特徴とする、請求項36に記載の収集容器。
【請求項38】
前記底部に複数の貫通開口が設けられていることを特徴とする、請求項37に記載の収容容器。
【請求項39】
前記抽出パッドの少なくとも一部を前記収集容器の残り部分に対して移動させ、それにより、前記添加物ホルダを前記収集容器内に入れるために前記第2空間に接近できるようにすることを特徴とする、請求項36ないし38のいずれか1項に記載の収容容器。
【請求項40】
前記位置決め手段はさらに、前記収集容器の底部を備え、使用の際に、該底部に前記添加物ホルダが載置され、前記抽出パッドは、前記収集容器内で該収集容器の前記底部から上方に距離をおいた位置にあることを特徴とする、請求項36ないし38のいずれか1項に記載の収集容器。
【請求項41】
前記液体流路内に組み込まれた少なくとも1つの通路を設けた分離体をさらに備え、該分離体は、前記抽出パッドホルダと前記添加物ホルダ用の第2空間との間に組み込まれ、使用の際に、前記抽出液が前記抽出パッドホルダから前記少なくとも1つの通路を経て前記添加物ホルダ用の前記第2空間に送られることを特徴とする、請求項36ないし40のいずれか1項に記載の収集容器。
【請求項42】
前記分離体には、複数の通路を有する分離プレートが設けられ、それにより、使用の際に、前記抽出液が前記通路を経て前記添加物ホルダ用の第2空間のさまざまな位置で前記第2空間に送られるようにしたことを特徴とする、請求項41に記載の収集容器。
【請求項43】
請求項20ないし34のいずれか1項に記載のアセンブリの添加物ホルダ。
【請求項44】
請求項36ないし42のいずれか1項に記載の収集容器と、該収集容器の前記流入開口に熱湯を加圧状態で送るための手段とを備えている、カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するための装置。
【請求項45】
前記収集容器の前記流出開口に流体連通している少なくとも1つのノズルと、使用の際に、前記抽出液が前記ノズルから噴出して当たるように配置された衝突面とをさらに備えていることを特徴とする、請求項44に記載の装置。
【請求項1】
たとえば、カプチーノなどの消費に適した飲料を調製するための方法において、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを使用する方法であって、さらに、
前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを、それらが互いに離れるように、相対的に位置決めするステップと、
熱湯を加圧して前記抽出パッドを通し、かつ前記可溶性物質と接触させて、前記可溶性物質が内部に溶解している抽出液を得るステップと、
前記可溶性物質が内部に溶解している前記抽出液を少なくとも1つのノズルに加圧状態で送り、それにより、抽出液ジェットを得る、送るステップと、
前記抽出液ジェットを衝突面に向けてカプチーノなどの、泡層を有して消費に適する飲料を得る、向けるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
熱湯を加圧し前記抽出パッドを通して抽出液を得ること、及び、
前記抽出液を前記添加物ホルダ内で前記可溶性物質と接触させ、それにより、前記可溶性物質が内部に溶解している抽出液を得ること、
を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを、少なくとも1つの通路を設けた分離体によって互いに分離し、前記抽出液を前記抽出パッドから前記少なくとも1つの通路を経て前記添加物ホルダに送ることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記分離体に、複数の通路を有する分離プレートを設け、それにより、前記抽出液が前記添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにし、また、前記添加物ホルダがそのさまざまな位置で前記抽出液に接近可能にすることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを一緒に収集容器内に収容し、好ましくは前記添加物ホルダを前記抽出パッドの下流側に配置し、また前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを位置決め手段によって相対的に位置決めし、それにより、前記抽出パッド及び前記添加物ホルダが互いに離れるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記収集容器に少なくとも1つの流入開口及び少なくとも1つの流出開口を設け、前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを、前記収集容器内で前記流入開口から前記流出開口まで延在する液体流路内に組み込み、また熱湯を加圧状態で前記流入開口に送り、前記可溶性物質が内部に溶解している抽出液を前記収集容器から前記流出開口を経て排出することを特徴とする、請求項2及び4に記載の方法。
【請求項7】
前記位置決め手段の装備のために、前記抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを使用し、また、抽出液を前記貫通開口を経て前記添加物ホルダに送るために、前記底部に少なくとも1つの貫通開口を設けることを特徴とする、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの流出開口は、前記少なくとも1つのノズルと流体連通していることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを、少なくとも1つの通路を設けた分離体によって互いに分離し、前記抽出液を前記抽出パッドから前記少なくとも1つの通路を経て前記添加物ホルダに送ることを特徴とする、請求項5ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記分離体に、複数の通路を有する分離プレートを設け、それにより、前記抽出液が前記添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにすることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記分離プレートを前記抽出パッドホルダと前記添加物ホルダとの間に組み込むことを特徴とする、請求項7及び10に記載の方法。
【請求項12】
前記添加物ホルダは、前記可溶性物質を充填した添加物パッドを備えることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記添加物パッドは、少なくとも部分的にろ紙から作製されたカバーを備えることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記添加物ホルダは、前記可溶性物質を充填したカップを備えることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記カップは、前記抽出液を供給されたとき、少なくとも部分的に破裂して開く材料から作製されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記抽出パッドは、少なくとも部分的にろ紙から作製されたカバーを備えることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記衝撃面は、前記バッファリザーバの底部の一部を形成し、前記バッファリザーバは、前記可溶性物質が内部に溶解している抽出液ジェットによって充填され、該抽出液ジェットは、前記バッファリザーバ内に先に前記抽出液ジェットから形成されている液面に衝突することを特徴とする、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記飲料は、消費のために前記バッファリザーバから排出されることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記衝突面は、凹凸状の構造を有することを特徴とする、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するためのコーヒーメーカーなどの装置に使用されるアセンブリにおいて、少なくとも1つの流入開口、少なくとも1つの流出開口、及び前記流入開口から前記流出開口まで延在する液体流路を有する収集容器を備えるアセンブリであって、さらに、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを備え、前記収集容器にはさらに、前記抽出パッドを前記液体流路内に組み込むために前記液体流路内に組み込まれた第1空間、前記添加物ホルダを前記液体流路内に組み込むために前記液体流路内に組み込まれた第2空間、及び使用の際に前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを相対的に位置決めし、それにより、前記抽出パッド及び前記添加物ホルダが互いに離れるようにする位置決め手段が設けられており、前記抽出パッドは好ましくは、前記液体流路内において前記添加物ホルダの上流側にある、アセンブリ。
【請求項21】
前記添加物ホルダは、前記液体流路内において前記抽出パッドの下流側にあることを特徴とする、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記収集容器は、底部及び側壁を備え、前記底部に前記少なくとも1つの流出開口が設けられていることを特徴とする、請求項20又は21に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記位置決め手段は、前記抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを含み、また、前記底部に少なくとも1つの貫通開口を設けて抽出液を前記貫通開口を経て前記添加物ホルダに送ることを特徴とする、請求項20、21又は22に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記底部に複数の貫通開口が設けられていることを特徴とする、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記抽出パッドホルダの少なくとも一部を前記収集容器の残り部分に対して移動させ、それにより、前記添加物ホルダを前記収集容器内に入れることができることを特徴とする、請求項23又は24に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記位置決め手段はさらに、前記収集容器の底部を備え、該底部に前記添加物ホルダが載置され、前記抽出パッドホルダは、前記収集容器内で該収集容器の前記底部から上方に距離をおいた位置にあることを特徴とする、請求項22ないし24のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項27】
少なくとも1つの通路開口を有する分離体をさらに備えており、該分離体は、前記抽出パッドと前記添加物ホルダとの間に組み込まれ、使用の際に、前記抽出液が前記抽出パッドから前記少なくとも1つの通路を経て前記添加物ホルダに送られることを特徴とする、請求項19ないし26のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項28】
前記分離体は前記抽出パッドホルダと前記添加物ホルダとの間に設けられていることを特徴とする、請求項22及び27に記載のアセンブリ。
【請求項29】
前記分離体には、複数の通路を有する分離プレートが設けられ、それにより、使用の際に、前記抽出液が前記通路を経て前記添加物ホルダのさまざまな位置に送られるようにしたことを特徴とする、請求項27又は28に記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記添加物ホルダは、前記可溶性物質を充填した添加物パッドを備えることを特徴とする、請求項19ないし29のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記添加物パッドは、少なくとも部分的にろ紙から作製されたカバーを備えることを特徴とする、請求項30に記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記添加物ホルダは、前記可溶性物質を充填したカップを備えることを特徴とする、請求項19ないし30のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項33】
前記カップは、前記抽出液を供給されたとき、少なくとも部分的に破裂して開く材料から作製されることを特徴とする、請求項32に記載のアセンブリ。
【請求項34】
前記抽出パッドは、少なくとも部分的にろ紙から作製されたカバーを備えることを特徴とする、請求項19ないし33のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項35】
請求項19ないし34のいずれか1項に記載のアセンブリの収集容器。
【請求項36】
カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するためのコーヒーメーカーなどの装置に使用される収集容器であって、挽いたコーヒー豆などの被抽出物を少なくとも充填した少なくとも1つの抽出パッドと、可溶性の香料及び/又は着臭剤及び/又は着色剤、特にインスタント及び/又は液状クリーマなどの可溶性物質を少なくとも充填した少なくとも1つの添加物ホルダとを備えるように構成されており、少なくとも1つの流入開口、少なくとも1つの流出開口、及び前記流入開口から前記流出開口まで延在する液体流路を有し、さらに、前記抽出パッドを前記液体流路内に組み込むために前記液体流路内に組み込まれた第1空間、前記添加物ホルダを前記液体流路内に組み込むために前記液体流路内に組み込まれた第2空間、及び使用の際に前記抽出パッド及び前記添加物ホルダを相対的に位置決めし、それにより、前記抽出パッド及び前記添加物ホルダが互いに離れるようにする位置決め手段を設けており、前記抽出パッドは好ましくは、前記液体流路内において前記添加物ホルダの下流側にある、収集容器。
【請求項37】
前記位置決め手段は、使用の際に前記抽出パッドを載置する底部を有する抽出パッドホルダを備え、また、前記底部に少なくとも1つの貫通開口を設け、それにより、抽出液が該貫通開口を経て前記添加物ホルダに送られるようにすることを特徴とする、請求項36に記載の収集容器。
【請求項38】
前記底部に複数の貫通開口が設けられていることを特徴とする、請求項37に記載の収容容器。
【請求項39】
前記抽出パッドの少なくとも一部を前記収集容器の残り部分に対して移動させ、それにより、前記添加物ホルダを前記収集容器内に入れるために前記第2空間に接近できるようにすることを特徴とする、請求項36ないし38のいずれか1項に記載の収容容器。
【請求項40】
前記位置決め手段はさらに、前記収集容器の底部を備え、使用の際に、該底部に前記添加物ホルダが載置され、前記抽出パッドは、前記収集容器内で該収集容器の前記底部から上方に距離をおいた位置にあることを特徴とする、請求項36ないし38のいずれか1項に記載の収集容器。
【請求項41】
前記液体流路内に組み込まれた少なくとも1つの通路を設けた分離体をさらに備え、該分離体は、前記抽出パッドホルダと前記添加物ホルダ用の第2空間との間に組み込まれ、使用の際に、前記抽出液が前記抽出パッドホルダから前記少なくとも1つの通路を経て前記添加物ホルダ用の前記第2空間に送られることを特徴とする、請求項36ないし40のいずれか1項に記載の収集容器。
【請求項42】
前記分離体には、複数の通路を有する分離プレートが設けられ、それにより、使用の際に、前記抽出液が前記通路を経て前記添加物ホルダ用の第2空間のさまざまな位置で前記第2空間に送られるようにしたことを特徴とする、請求項41に記載の収集容器。
【請求項43】
請求項20ないし34のいずれか1項に記載のアセンブリの添加物ホルダ。
【請求項44】
請求項36ないし42のいずれか1項に記載の収集容器と、該収集容器の前記流入開口に熱湯を加圧状態で送るための手段とを備えている、カプチーノなどの消費に適する飲料を調製するための装置。
【請求項45】
前記収集容器の前記流出開口に流体連通している少なくとも1つのノズルと、使用の際に、前記抽出液が前記ノズルから噴出して当たるように配置された衝突面とをさらに備えていることを特徴とする、請求項44に記載の装置。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図1e】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図1e】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【公表番号】特表2007−503247(P2007−503247A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524593(P2006−524593)
【出願日】平成16年8月23日(2004.8.23)
【国際出願番号】PCT/NL2004/000590
【国際公開番号】WO2005/018394
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(591157394)サラ リー/デーイー エヌ.ヴェー (29)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月23日(2004.8.23)
【国際出願番号】PCT/NL2004/000590
【国際公開番号】WO2005/018394
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(591157394)サラ リー/デーイー エヌ.ヴェー (29)
【Fターム(参考)】
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