涙リポカリンの突然変異タンパク質およびそれを得るための方法
本発明は、ヒト涙リポカリンに由来する新規な突然変異タンパク質に関する。本発明はまた、そのような突然変異タンパク質をコードする対応する核酸分子およびその生成方法をも指す。本発明は、そのような突然変異タンパク質を産生するための方法をさらに指す。そして、本発明は、そのようなリポカリン突然変異タンパク質を含む医薬組成物および突然変異タンパク質の種々の使用を対象とする。本発明の突然変異タンパク質は、ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに検出可能な結合親和性で結合する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに検出可能な結合親和性で結合する、ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質を生成するための方法であって、
(a)ヒト涙リポカリンをコードする核酸分子を、天然の成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかの少なくとも1つのコドンでの突然変異誘発にさらすことにより、ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質をコードする複数の核酸を得るステップであって、前記成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の配列位置61および153でシステイン残基をコードするコドンの少なくとも1つが、任意の他のアミノ酸残基をコードするように突然変異されているステップ、
(b)(a)で得られた前記1つまたは複数の突然変異タンパク質核酸分子を発現系において発現させることより、1つまたは複数の突然変異タンパク質を得るステップ、および
(c)(b)で得られた、ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに対する検出可能な結合親和性を有する前記1つまたは複数の突然変異タンパク質を選択および/または単離によって濃縮するステップ、
を含む方法。
【請求項2】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに検出可能な結合親和性で結合する、ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質を生成するための方法であって、
(a)ヒト涙リポカリンをコードする核酸分子を、成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置34、80および104のうちのいずれかの少なくとも1つのコドンでの突然変異誘発にさらすことにより、ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質をコードする複数の核酸を得るステップ、
(b)(a)で得られた前記1つまたは複数の突然変異タンパク質核酸分子を発現系において発現させることより、1つまたは複数の突然変異タンパク質を得るステップ、および
(c)(b)で得られた、ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに対する検出可能な結合親和性を有する前記1つまたは複数の突然変異タンパク質を選択および/または単離によって濃縮するステップ、
を含む方法。
【請求項3】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかのコドンの少なくとも2、3、4、5、6、8、10、12、14または16個が突然変異されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置26、27、28、29、30、31、32、33、34、56、57、58、80、83、104、105、106および108のコドンの18個すべてが突然変異されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置26〜33、56〜58、83、105〜106および108のうちのいずれかのコドンのさらに少なくとも2、3、4、5、6、8、10、12、14または15個が突然変異されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置61および153をコードするコドンの少なくとも1つが、位置61でアラニン、フェニルアラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、アスパラギン、チロシン、メチオニン、セリン、プロリンもしくはトリプトファンおよび/または位置153でセリンもしくはアラニンをコードするように突然変異されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置111および114をコードするコドンが位置111でアルギニンおよび位置114でトリプトファンをコードするように突然変異されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列の位置101でシステインをコードするコドンが任意の他のアミノ酸をコードするように突然変異されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の位置101でシステインをコードするコドンがセリンをコードするように突然変異されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ステップ(c)が、
(a)免疫学的ハプテン、ペプチド、タンパク質または他の高分子(macromolecule)の特徴を示す遊離形態またはコンジュゲート形態の化学化合物から成る群から選択される化合物を所与のリガンドとして提供し、
(b)前記リガンドと、前記リガンドに対する結合親和性を有する突然変異タンパク質との複合体の形成を可能にするために、前記複数の突然変異タンパク質を前記リガンドと接触させ、および
(c)結合親和性を有していないまたは実質的に有していない突然変異タンパク質を除去する、
ことをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記リガンドがタンパク質またはその断片(fragment)であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
ステップ(c)における前記選択を競合的条件下で実行することを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの突然変異タンパク質を所与のリガンドの結合について選択するために、突然変異誘発によって得られ、ヒト涙リポカリンの前記複数の突然変異タンパク質をコードする核酸を、M13ファミリーの糸状バクテリオファージのコートタンパク質pIIIまたはこのコートタンパク質の断片をコードする遺伝子と3’端で作動可能に融合することを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の方法によって入手可能であり、ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに対して検出可能な結合親和性を有するヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質。
【請求項15】
野生型(wild−type)涙リポカリンの配列位置61および153に存在するシステイン残基が他のアミノ酸と交換され、少なくとも1つの突然変異したアミノ酸残基が成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列の配列位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかに存在することを特徴とする請求項14に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質。
【請求項16】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列の配列位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108の少なくとも2、3、4、5、6、8、10、12、14または16個の突然変異したアミノ酸残基を含むことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の突然変異タンパク質。
【請求項17】
配列位置26、27、28、29、30、31、32、33、34、56、57、58、80、83、104、105、106および108の18個すべてで突然変異したアミノ酸残基を含むことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の突然変異タンパク質。
【請求項18】
アミノ酸置換Cys61→Ala、Phe、Lys、Arg、Thr、Asn、Tyr、Met、Ser、ProまたはTrp、およびCys153→SerまたはAlaの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項14ないし請求項17のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項19】
Arg111→ProおよびLys114→Trpから選択される少なくとも1つのさらなるアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項14ないし請求項18のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項20】
成熟ヒト涙リポカリンの前記配列の位置101でシステイン残基のアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項14ないし請求項19のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項21】
突然変異Cys101→Serを含むことを特徴とする請求項20に記載の突然変異タンパク質。
【請求項22】
酵素、タンパク質もしくはタンパク質ドメイン、ペプチド、シグナル配列、および/またはアフィニティータグにそのN末端またはそのC末端で作動可能に融合されることを特徴とする請求項14ないし請求項21のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項23】
突然変異タンパク質の血清半減期を延長する成分(moiety)に融合されることを特徴とする請求項14ないし請求項22のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項24】
前記血清半減期を延長する成分が、免疫グロブリンのFc部分、免疫グロブリンのCH3ドメイン、免疫グロブリンのCH4ドメイン、アルブミンまたはアルブミン断片、アルブミン結合ペプチド、アルブミン結合タンパク質およびトランスフェリンから成る群から選択されることを特徴とする請求項23に記載の突然変異タンパク質。
【請求項25】
前記アルブミン結合タンパク質が、細菌アルブミン結合タンパク質、アルブミンに対する抗体もしくは抗体断片、またはアルブミンに対する結合活性を有するリポカリン突然変異タンパク質であることを特徴とする請求項24に記載の突然変異タンパク質。
【請求項26】
前記細菌アルブミンドメインが連鎖球菌プロテインGのアルブミン結合ドメインであることを特徴とする請求項25に記載の突然変異タンパク質。
【請求項27】
前記アルブミン結合ペプチドが式Cys−Xaa1−Xaa2−Xaa3−Xaa4−Cysを有し、Xaa1がAsp、Asn、Ser、ThrまたはTrpであり;Xaa2がAsn、Gln、His、Ile、LeuまたはLysであり;Xaa3がAla、Asp、Phe、TrpまたはTyrであり;Xaa4がAsp、Gly、Leu、Phe、SerまたはThrであることを特徴とする請求項24に記載の突然変異タンパク質。
【請求項28】
有機分子、酵素標識(label)、放射性標識、蛍光性標識、発色標識、発光標識、ハプテン、ジゴキシゲニン、ビオチン、金属錯体、金属、コロイド金および突然変異タンパク質の血清半減期を延長する成分から成る群から選択される標識にコンジュゲートされることを特徴とする請求項14ないし請求項21のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項29】
前記血清半減期を延長する成分が、ポリアルキレングリコール分子、ヒドロキシエチルデンプン、パルミチン酸または他の脂肪酸分子、免疫グロブリンのFc部分、免疫グロブリンのCH3ドメイン、免疫グロブリンのCH4ドメイン、アルブミンまたはアルブミン断片、アルブミン結合ペプチド、アルブミン結合タンパク質およびトランスフェリンから成る群から選択されることを特徴とする請求項28に記載の突然変異タンパク質。
【請求項30】
前記アルブミン結合タンパク質が、細菌アルブミン結合タンパク質またはアルブミンに対する結合活性を有するリポカリン突然変異タンパク質であることを特徴とする請求項29に記載の突然変異タンパク質。
【請求項31】
前記細菌アルブミンドメインが連鎖球菌プロテインGのアルブミン結合ドメインであることを特徴とする請求項30に記載の突然変異タンパク質。
【請求項32】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレン(PEG)またはその活性化誘導体であることを特徴とする請求項29に記載の突然変異タンパク質。
【請求項33】
前記アルブミン結合ペプチドが式Cys−Xaa1−Xaa2−Xaa3−Xaa4−Cysを有し、Xaa1がAsp、Asn、Ser、ThrまたはTrpであり;Xaa2がAsn、Gln、His、Ile、LeuまたはLysであり;Xaa3がAla、Asp、Phe、TrpまたはTyrであり;Xaa4がAsp、Gly、Leu、Phe、SerまたはThrであることを特徴とする請求項29に記載の突然変異タンパク質。
【請求項34】
前記非天然リガンドがタンパク質またはその断片であることを特徴とする請求項14ないし請求項33のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項35】
前記タンパク質またはその断片が、血管内皮成長因子(VEGF)、血管内皮成長因子受容体2(VEGF−R2)およびインターロイキン4受容体アルファ鎖(IL−4受容体アルファ)の群から選択されることを特徴とする請求項34に記載の突然変異タンパク質。
【請求項36】
前記タンパク質がIL−4受容体アルファであることを特徴とする請求項35に記載の突然変異タンパク質。
【請求項37】
前記タンパク質がヒトIL−4受容体アルファであることを特徴とする請求項36に記載の突然変異タンパク質。
【請求項38】
前記タンパク質がIL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインであることを特徴とする請求項36または請求項37に記載の突然変異タンパク質。
【請求項39】
IL−4アンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項36ないし請求項38のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項40】
ヒトIL−4のアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項39に記載の突然変異タンパク質。
【請求項41】
IL−13アンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項36ないし請求項40のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項42】
ヒトIL−13のアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項41に記載の突然変異タンパク質。
【請求項43】
カニクイザルIL−4受容体アルファと交差反応することを特徴とする請求項36ないし請求項42のいずれかに記載の突然変異タンパク質。
【請求項44】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかでのシステイン残基による天然のアミノ酸の少なくとも2つのアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項36ないし請求項43のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項45】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項36から44のいずれか一項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項46】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項45に記載の突然変異タンパク質。
【請求項47】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項46に記載の突然変異タンパク質。
【請求項48】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項47に記載の突然変異タンパク質。
【請求項49】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14または16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser,Pro;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr,His;Leu33→Tyr;Glu34→Gly,Ser,Ala,Asp,Lys,Asn,Thr,Arg;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ile,Ala,Arg,Val,Thr,Asn,Lys,Tyr,Leu,Met;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;およびLys108→Glnから成る群から選択されることを特徴とする請求項36ないし請求項48のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項50】
Met39→Val;Thr42→Met,Ala;Thr43→Ile,Pro,Ala;Glu45→Lys,Gly;Asn48→Asp,His,Ser,Thr;Val53→Leu,Phe,Ile,Ala,Gly,Ser;Thr54→Ala,Leu;Met55→Leu,Ala,Ile,Val,Phe,Gly,Thr,Tyr;Glu63→Lys,Gln,Ala,Gly,Arg;Val64→Gly,Tyr,Met,Ser,Ala,Lys,Arg,Leu,Asn,His,Thr,Ile;Ala66→Ile,Leu,Val,Thr,Met;Glu69→Lys,Gly;Lys70→Arg,Gln,Glu;Thr78→Ala;Ile89→Val;Asp95→Asn,Ala,Gly;andTyr100→Hisから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の突然変異タンパク質。
【請求項51】
アミノ酸置換:Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Leu33→Tyr;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;andLys108→Glnを含むことを特徴とする請求項49または請求項50に記載の突然変異タンパク質。
【請求項52】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Gly;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ile;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(2)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Lys;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Asn;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(3)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys,Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(4)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Ser;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(5)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→His;Leu33→Tyr;Glu34→Ser;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ala;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(6)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Asp;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Lys;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;および
(7)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Gly;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項49ないし請求項51のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項53】
配列番号2〜8またはその断片もしくは変異体のいずれか1つに記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項36ないし請求項52のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項54】
配列番号5またはその断片もしくは変異体のアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項53に記載の突然変異タンパク質。
【請求項55】
配列番号6またはその断片もしくは変異体のアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項53に記載の突然変異タンパク質。
【請求項56】
前記リガンドがVEGF−R2であることを特徴とする請求項35に記載の突然変異タンパク質。
【請求項57】
前記リガンドがVEGF−R2の細胞外領域またはドメインであることを特徴とする請求項56に記載の突然変異タンパク質。
【請求項58】
VEGFアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項56または請求項57に記載の突然変異タンパク質。
【請求項59】
VEGF−R2に200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項56ないし請求項58のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項60】
VEGF−R2に100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項59に記載の突然変異タンパク質。
【請求項61】
VEGF−R2に20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項60に記載の突然変異タンパク質。
【請求項62】
VEGF−R2に1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項61に記載の突然変異タンパク質。
【請求項63】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14、または16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Lys,Glu,Ala,Met;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser,Pro;Lys83→Glu,Gly;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;およびLys108→Thrから成る群から選択されることを特徴とする請求項56ないし請求項62のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項64】
Leu41→Phe;Glu63→Lys,Val64→Met;Asp72→Gly;Lys76→Arg,Glu;Ile88→Val,Thr;Ile89→Thr;Arg90→Lys;Asp95→Gly;Phe99→Leu;およびGly107→Arg,Lys,Gluから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項63に記載の突然変異タンパク質。
【請求項65】
アミノ酸置換:Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;およびLys108→Thrを含むことを特徴とする請求項63または請求項64に記載の突然変異タンパク質。
【請求項66】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Lys;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;
(2)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Glu;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;
(3)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Ala;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr; および
(4)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Glu;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Pro;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項63ないし請求項65のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項67】
配列番号34〜39に記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項56ないし請求項66のいずれかに記載の突然変異タンパク質。
【請求項68】
前記リガンドがVEGFまたはその断片であることを特徴とする請求項35に記載の突然変異タンパク質。
【請求項69】
VEGFのその受容体への結合を阻害することによってVEGFアンタゴニストとして作用し、VEGFに対する前記受容体はVEGF−R1、VEGF−R2およびニューロピリン−Iから成る群から選択されることを特徴とする請求項68に記載の突然変異タンパク質。
【請求項70】
VEGFに対する前記受容体がVEGF−R2であることを特徴とする請求項69に記載の突然変異タンパク質。
【請求項71】
VEGFに200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項68ないし請求項70のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項72】
VEGFに100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項71に記載の突然変異タンパク質。
【請求項73】
VEGFに20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項72に記載の突然変異タンパク質。
【請求項74】
VEGFに1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項73に記載の突然変異タンパク質。
【請求項75】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14、16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser,Pro,Val,Leu,Ile;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His,Arg,Tyr,Gln;Ile57→Val,Thr,Leu;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn,Ser;およびLys108→Ala,Valから成る群から選択されることを特徴とする請求項68ないし請求項74のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項76】
Val36→Ala;Thr37→Ala,Ile;Met39→Thr;Thr40→Ala,Ser;Asn48→Asp,Ala51→Val;Lys52→Arg;Thr54→Val;Met55→Val;Ser61→Pro;Lys65→Arg;Ala66→Val;Val67→Ile;Glu69→Gly,Ser,Thr;Lys76→Arg,Ile,Ala,Met,Pro;Tyr87→Arg,His,Lys,Gln;Ile89→Thr,Val,Gly,His,Met,Lys;Arg90→Gly;Ile98→Val;andGly107→Gluから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項75に記載の突然変異タンパク質。
【請求項77】
アミノ酸置換:Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;andLys108→Valを含むことを特徴とする請求項75または請求項76に記載の突然変異タンパク質。
【請求項78】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn;Lys108→Val;
(2)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Glu;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(3)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn;Lys108→Val;
(4)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→Arg;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(5)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(6)Arg26→Ser;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(7)Arg26→Val;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(8)Arg26→Leu;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;および
(9)Arg26→Ile;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項75ないし請求項77のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項79】
配列番号26〜33または44〜47に記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項68ないし請求項78のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項80】
請求項14ないし請求項79のいずれかに記載の突然変異タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含むことを特徴とする核酸分子。
【請求項81】
ベクター中に含まれることを特徴とする請求項80に記載の核酸分子。
【請求項82】
ファージミドベクター中に含まれることを特徴とする請求項81に記載の核酸分子。
【請求項83】
請求項80ないし請求項82のいずれか1項に記載の核酸分子を含有することを特徴とする宿主細胞。
【請求項84】
請求項14ないし請求項35のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項85】
請求項36ないし請求項55のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項86】
請求項56ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項87】
請求項14ないし請求項79のいずれかに記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質を産生するための方法であって、前記突然変異タンパク質を、細菌または真核生物の宿主生物中での遺伝子操作法によって該突然変異タンパク質をコードする核酸から開始して産生させ、この宿主生物またはその培養物から単離することを特徴とする方法。
【請求項88】
請求項14ないし請求項79のいずれかに記載の突然変異タンパク質を含有する医薬組成物を投与するステップを含むことを特徴とする疾患または障害を治療する方法。
【請求項89】
請求項36ないし請求項55のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質または請求項85に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含むことを特徴とする疾患または障害を治療する方法。
【請求項90】
前記疾患または障害がTh2免疫応答の増加と関連すること、または、前記疾患が癌であることを特徴とする請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記疾患または障害がアレルギー反応またはアレルギー性炎症であることを特徴とする請求項89または請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記アレルギー性炎症がアレルギー性喘息、鼻炎、結膜炎または皮膚炎と関連することを特徴とする請求項91に記載の方法。
【請求項93】
請求項56ないし請求項79のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質または請求項86に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含むことを特徴とする疾患または障害を治療する方法。
【請求項94】
前記疾患または障害が、血管新生の増加によってもたらされる、または促進される疾患または障害から成る群から選択されることを特徴とする請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記疾患または障害が、癌、新生血管滲出型加齢黄斑変性(AMD)、糖尿病性網膜症、黄斑浮腫、未熟児網膜症および網膜静脈閉塞から成る群から選択されることを特徴とする請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記癌が、胃腸管、直腸、結腸、前立腺、卵巣、膵臓、乳房、膀胱、腎臓、子宮内膜および肺の癌腫(carcinoma)、白血病、ならびに黒色腫(melanoma)から成る群から選択されることを特徴とする請求項95に記載の方法。
【請求項97】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドを検出するための、請求項14ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質の使用であって、
(a)前記突然変異タンパク質を、前記所与のリガンドを含有していると思われる試料と適切な条件下で接触させることにより、前記突然変異タンパク質と前記所与のリガンドとの複合体の形成を可能にするステップ、および
(b)前記複合突然変異タンパク質を適切なシグナルによって検出するステップ、
を含むことを特徴とする使用。
【請求項98】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドの分離するための、請求項14ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質の使用であって、
(a)前記突然変異タンパク質を、前記リガンドを含有すると推測される試料と適切な条件下で接触させることにより、前記突然変異タンパク質と前記所与のリガンドとの複合体の形成を可能にするステップ、および
(b)前記突然変異タンパク質/リガンド複合体を試料から分離するステップ、
を含むことを特徴とする使用。
【請求項99】
前記突然変異タンパク質/リガンド複合体が固形支持体上に結合されることを特徴とする請求項97または請求項98に記載の使用。
【請求項100】
化合物を生物または組織中の事前に選択された部位にターゲティングするための、請求項14ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質の使用であって、
(a)前記突然変異タンパク質を前記化合物とコンジュゲートさせるステップ、および
(b)前記突然変異タンパク質/化合物複合体を事前に選択された部位に送達するステップ、
を含むことを特徴とする使用。
【請求項101】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドとの複合体形成のための、請求項14ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質の使用。
【請求項102】
ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質であって、成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の配列位置24〜36、53〜66、79〜84および103〜110のうちの任意の2つ以上での少なくとも1つの突然変異したアミノ酸残基を含み、IL−4受容体アルファに結合することを特徴とする突然変異タンパク質。
【請求項103】
ヒトIL−4受容体アルファに結合することを特徴とする請求項102に記載の突然変異タンパク質。
【請求項104】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに結合することを特徴とする請求項102または請求項103に記載の突然変異タンパク質。
【請求項105】
IL−4アンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項102ないし請求項104のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項106】
ヒトIL−4のアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項105に記載の突然変異タンパク質。
【請求項107】
IL−13アンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項102ないし請求項106のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項108】
ヒトIL−13のアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項107に記載の突然変異タンパク質。
【請求項109】
カニクイザルIL−4受容体アルファと交差反応することを特徴とする請求項102ないし請求項108のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項110】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかでのシステイン残基による天然のアミノ酸残基の少なくとも2つのアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項102ないし請求項109のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項111】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項102ないし請求項110のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項112】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項111に記載の突然変異タンパク質。
【請求項113】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項112に記載の突然変異タンパク質。
【請求項114】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項113に記載の突然変異タンパク質。
【請求項115】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14または16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser,Pro;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Asn32→His;Leu33→Tyr;Glu34→Gly,Ser,Ala,Asp,Lys,Asn,Thr,Arg;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ile,Ala,Arg,Val,Thr,Asn,Lys,Tyr,Leu,Met;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;およびLys108→Glnから成る群から選択されることを特徴とする請求項102ないし請求項114のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項116】
Met39→Val,Thr42→Met,Ala;Thr43→Ile,Pro,Ala;Glu45→Lys,Gly;Asn48→Asp,His,Ser,Thr;Val53→Leu,Phe,Ile,Ala,Gly,Ser;Thr54→Ala,Leu;Met55→Leu,Ala,Ile,Val,Phe,Gly,Thr,Tyr;Glu63→Lys,Gln,Ala,Gly,Arg;Val64→Gly,Tyr,Met,Ser,Ala,Lys,Arg,Leu,Asn,His,Thr,Ile;Ala66→Ile,Leu,Val,Thr,Met;Glu69→Lys,Gly;Lys70→Arg,Gln,Glu;Thr78→Ala;Ile89→Val;Asp95→Asn,Ala,Gly;およびandTyr100→Hisから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項115に記載の突然変異タンパク質。
【請求項117】
アミノ酸置換:Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Leu33→Tyr;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;およびLys108→Glnを含むことを特徴とする請求項115または請求項116に記載の突然変異タンパク質。
【請求項118】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Gly;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ile;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(2)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Lys;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Asn;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(3)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys,Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(4)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Ser;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(5)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→His;Leu33→Tyr;Glu34→Ser;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ala;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(6)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Asp;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Lys;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;and
(7)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Gly;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項115ないし請求項117のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項119】
配列番号2〜8またはその断片もしくは変異体のいずれか1つに記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項102ないし請求項118のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項120】
配列番号5またはその断片もしくは変異体のアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項119に記載の突然変異タンパク質。
【請求項121】
配列番号6またはその断片もしくは変異体のアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項119に記載の突然変異タンパク質。
【請求項122】
ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質であって、成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の配列位置24〜36、53〜66、79〜84、および103〜110のうちの任意の2つ以上での少なくとも1つの突然変異したアミノ酸残基を含み、VEGF受容体2(VEGF−R2)に結合することを特徴とする突然変異タンパク質。
【請求項123】
前記リガンドがVEGF−R2の細胞外領域またはドメインであることを特徴とする請求項122に記載の突然変異タンパク質。
【請求項124】
VEGFアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項122または請求項123に記載の突然変異タンパク質。
【請求項125】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかでのシステイン残基による天然のアミノ酸残基の少なくとも2つのアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項122ないし請求項124のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項126】
VEGF−R2に200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項122ないし請求項125のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項127】
VEGF−R2に100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項126に記載の突然変異タンパク質。
【請求項128】
VEGF−R2に20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項127に記載の突然変異タンパク質。
【請求項129】
VEGF−R2に1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項128に記載の突然変異タンパク質。
【請求項130】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14または16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Lys,Glu,Ala,Met;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser,Pro;Lys83→Glu,Gly;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;およびLys108→Thrから成る群から選択されることを特徴とする請求項122ないし請求項129のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項131】
Leu41→Phe;Glu63→Lys,Val64→Met;Asp72→Gly;Lys76→Arg;Lys76→Glu;Ile88→Val,Thr;Ile89→Thr;Arg90→Lys;Asp95→Gly;Phe99→Leu;Gly107→Arg,Gly107→Lys;およびGly107→Gluから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項130に記載の突然変異タンパク質。
【請求項132】
アミノ酸置換:Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;およびLys108→Thrを含むことを特徴とする請求項130または請求項131に記載の突然変異タンパク質。
【請求項133】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Lys;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;
(2)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Glu;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;
(3)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Ala;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;および
(4)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Glu;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Pro;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項130ないし請求項132のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項134】
配列番号34〜39に記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項122ないし請求項133のいずれかに記載の突然変異タンパク質。
【請求項135】
ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質であって、成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の配列位置24〜36、53〜66、79〜84および103〜110のうちの任意の2つ以上での少なくとも1つの突然変異したアミノ酸残基を含み、VEGFまたはその断片に結合することを特徴とする突然変異タンパク質。
【請求項136】
VEGFのその受容体への結合を阻害することによってVEGFアンタゴニストとして作用し、VEGFに対する前記受容体はVEGF−R1、VEGF−R2およびニューロピリン−Iから成る群から選択されることを特徴とする請求項135に記載の突然変異タンパク質。
【請求項137】
VEGFに対する前記受容体がVEGF−R2であることを特徴とする請求項136に記載の突然変異タンパク質。
【請求項138】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかでのシステイン残基による天然のアミノ酸残基の少なくとも2つのアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項135ないし請求項137のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項139】
VEGFに200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項135ないし請求項138のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項140】
VEGFに100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項139に記載の突然変異タンパク質。
【請求項141】
VEGFに20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項140に記載の突然変異タンパク質。
【請求項142】
VEGFに1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項141に記載の突然変異タンパク質。
【請求項143】
成熟ヒト涙リポカリンのアミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14、16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser,Pro,Val,Leu,Ile;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His,Arg,Tyr,Gln;Ile57→Val,Thr,Leu;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn,Ser;およびLys108→Ala,Valから成る群から選択されることを特徴とする請求項135ないし請求項142のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項144】
Val36→Ala;Thr37→Ala,Ile;Met39→Thr;Thr40→Ala,Ser;Asn48→Asp,Ala51→Val;Lys52→Arg;Thr54→Val;Met55→Val;Glu58→Lys;Ser61→Pro;Lys65→Arg;Ala66→Val;Val67→Ile;Glu69→Gly,Ser,Thr;Lys76→Arg,Ile,Ala,Met,Pro;Tyr87→Arg,His,Lys,Gln;Ile89→Thr,Val,Gly,His,Met,Lys;Arg90→Gly;Ile98→Val;およびGly107→Gluから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項143に記載の突然変異タンパク質。
【請求項145】
アミノ酸置換:Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;およびLys108→Valを含むことを特徴とする請求項143または請求項144に記載の突然変異タンパク質。
【請求項146】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn;Lys108→Val;
(2)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Glu;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(3)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn;Lys108→Val;
(4)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→Arg;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(5)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(6)Arg26→Ser;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(7)Arg26→Val;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(8)Arg26→Leu;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(9)Arg26→Ile;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項143ないし請求項145のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項147】
配列番号26〜33または44〜47に記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項135ないし請求項146のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項1】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに検出可能な結合親和性で結合する、ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質を生成するための方法であって、
(a)ヒト涙リポカリンをコードする核酸分子を、天然の成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかの少なくとも1つのコドンでの突然変異誘発にさらすことにより、ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質をコードする複数の核酸を得るステップであって、前記成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の配列位置61および153でシステイン残基をコードするコドンの少なくとも1つが、任意の他のアミノ酸残基をコードするように突然変異されているステップ、
(b)(a)で得られた前記1つまたは複数の突然変異タンパク質核酸分子を発現系において発現させることより、1つまたは複数の突然変異タンパク質を得るステップ、および
(c)(b)で得られた、ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに対する検出可能な結合親和性を有する前記1つまたは複数の突然変異タンパク質を選択および/または単離によって濃縮するステップ、
を含む方法。
【請求項2】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに検出可能な結合親和性で結合する、ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質を生成するための方法であって、
(a)ヒト涙リポカリンをコードする核酸分子を、成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置34、80および104のうちのいずれかの少なくとも1つのコドンでの突然変異誘発にさらすことにより、ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質をコードする複数の核酸を得るステップ、
(b)(a)で得られた前記1つまたは複数の突然変異タンパク質核酸分子を発現系において発現させることより、1つまたは複数の突然変異タンパク質を得るステップ、および
(c)(b)で得られた、ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに対する検出可能な結合親和性を有する前記1つまたは複数の突然変異タンパク質を選択および/または単離によって濃縮するステップ、
を含む方法。
【請求項3】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかのコドンの少なくとも2、3、4、5、6、8、10、12、14または16個が突然変異されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置26、27、28、29、30、31、32、33、34、56、57、58、80、83、104、105、106および108のコドンの18個すべてが突然変異されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置26〜33、56〜58、83、105〜106および108のうちのいずれかのコドンのさらに少なくとも2、3、4、5、6、8、10、12、14または15個が突然変異されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置61および153をコードするコドンの少なくとも1つが、位置61でアラニン、フェニルアラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、アスパラギン、チロシン、メチオニン、セリン、プロリンもしくはトリプトファンおよび/または位置153でセリンもしくはアラニンをコードするように突然変異されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列のアミノ酸配列位置111および114をコードするコドンが位置111でアルギニンおよび位置114でトリプトファンをコードするように突然変異されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列の位置101でシステインをコードするコドンが任意の他のアミノ酸をコードするように突然変異されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の位置101でシステインをコードするコドンがセリンをコードするように突然変異されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ステップ(c)が、
(a)免疫学的ハプテン、ペプチド、タンパク質または他の高分子(macromolecule)の特徴を示す遊離形態またはコンジュゲート形態の化学化合物から成る群から選択される化合物を所与のリガンドとして提供し、
(b)前記リガンドと、前記リガンドに対する結合親和性を有する突然変異タンパク質との複合体の形成を可能にするために、前記複数の突然変異タンパク質を前記リガンドと接触させ、および
(c)結合親和性を有していないまたは実質的に有していない突然変異タンパク質を除去する、
ことをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記リガンドがタンパク質またはその断片(fragment)であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
ステップ(c)における前記選択を競合的条件下で実行することを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの突然変異タンパク質を所与のリガンドの結合について選択するために、突然変異誘発によって得られ、ヒト涙リポカリンの前記複数の突然変異タンパク質をコードする核酸を、M13ファミリーの糸状バクテリオファージのコートタンパク質pIIIまたはこのコートタンパク質の断片をコードする遺伝子と3’端で作動可能に融合することを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の方法によって入手可能であり、ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドに対して検出可能な結合親和性を有するヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質。
【請求項15】
野生型(wild−type)涙リポカリンの配列位置61および153に存在するシステイン残基が他のアミノ酸と交換され、少なくとも1つの突然変異したアミノ酸残基が成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列の配列位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかに存在することを特徴とする請求項14に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質。
【請求項16】
成熟ヒト涙リポカリンの前記線状ポリペプチド配列の配列位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108の少なくとも2、3、4、5、6、8、10、12、14または16個の突然変異したアミノ酸残基を含むことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の突然変異タンパク質。
【請求項17】
配列位置26、27、28、29、30、31、32、33、34、56、57、58、80、83、104、105、106および108の18個すべてで突然変異したアミノ酸残基を含むことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の突然変異タンパク質。
【請求項18】
アミノ酸置換Cys61→Ala、Phe、Lys、Arg、Thr、Asn、Tyr、Met、Ser、ProまたはTrp、およびCys153→SerまたはAlaの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項14ないし請求項17のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項19】
Arg111→ProおよびLys114→Trpから選択される少なくとも1つのさらなるアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項14ないし請求項18のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項20】
成熟ヒト涙リポカリンの前記配列の位置101でシステイン残基のアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項14ないし請求項19のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項21】
突然変異Cys101→Serを含むことを特徴とする請求項20に記載の突然変異タンパク質。
【請求項22】
酵素、タンパク質もしくはタンパク質ドメイン、ペプチド、シグナル配列、および/またはアフィニティータグにそのN末端またはそのC末端で作動可能に融合されることを特徴とする請求項14ないし請求項21のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項23】
突然変異タンパク質の血清半減期を延長する成分(moiety)に融合されることを特徴とする請求項14ないし請求項22のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項24】
前記血清半減期を延長する成分が、免疫グロブリンのFc部分、免疫グロブリンのCH3ドメイン、免疫グロブリンのCH4ドメイン、アルブミンまたはアルブミン断片、アルブミン結合ペプチド、アルブミン結合タンパク質およびトランスフェリンから成る群から選択されることを特徴とする請求項23に記載の突然変異タンパク質。
【請求項25】
前記アルブミン結合タンパク質が、細菌アルブミン結合タンパク質、アルブミンに対する抗体もしくは抗体断片、またはアルブミンに対する結合活性を有するリポカリン突然変異タンパク質であることを特徴とする請求項24に記載の突然変異タンパク質。
【請求項26】
前記細菌アルブミンドメインが連鎖球菌プロテインGのアルブミン結合ドメインであることを特徴とする請求項25に記載の突然変異タンパク質。
【請求項27】
前記アルブミン結合ペプチドが式Cys−Xaa1−Xaa2−Xaa3−Xaa4−Cysを有し、Xaa1がAsp、Asn、Ser、ThrまたはTrpであり;Xaa2がAsn、Gln、His、Ile、LeuまたはLysであり;Xaa3がAla、Asp、Phe、TrpまたはTyrであり;Xaa4がAsp、Gly、Leu、Phe、SerまたはThrであることを特徴とする請求項24に記載の突然変異タンパク質。
【請求項28】
有機分子、酵素標識(label)、放射性標識、蛍光性標識、発色標識、発光標識、ハプテン、ジゴキシゲニン、ビオチン、金属錯体、金属、コロイド金および突然変異タンパク質の血清半減期を延長する成分から成る群から選択される標識にコンジュゲートされることを特徴とする請求項14ないし請求項21のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項29】
前記血清半減期を延長する成分が、ポリアルキレングリコール分子、ヒドロキシエチルデンプン、パルミチン酸または他の脂肪酸分子、免疫グロブリンのFc部分、免疫グロブリンのCH3ドメイン、免疫グロブリンのCH4ドメイン、アルブミンまたはアルブミン断片、アルブミン結合ペプチド、アルブミン結合タンパク質およびトランスフェリンから成る群から選択されることを特徴とする請求項28に記載の突然変異タンパク質。
【請求項30】
前記アルブミン結合タンパク質が、細菌アルブミン結合タンパク質またはアルブミンに対する結合活性を有するリポカリン突然変異タンパク質であることを特徴とする請求項29に記載の突然変異タンパク質。
【請求項31】
前記細菌アルブミンドメインが連鎖球菌プロテインGのアルブミン結合ドメインであることを特徴とする請求項30に記載の突然変異タンパク質。
【請求項32】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレン(PEG)またはその活性化誘導体であることを特徴とする請求項29に記載の突然変異タンパク質。
【請求項33】
前記アルブミン結合ペプチドが式Cys−Xaa1−Xaa2−Xaa3−Xaa4−Cysを有し、Xaa1がAsp、Asn、Ser、ThrまたはTrpであり;Xaa2がAsn、Gln、His、Ile、LeuまたはLysであり;Xaa3がAla、Asp、Phe、TrpまたはTyrであり;Xaa4がAsp、Gly、Leu、Phe、SerまたはThrであることを特徴とする請求項29に記載の突然変異タンパク質。
【請求項34】
前記非天然リガンドがタンパク質またはその断片であることを特徴とする請求項14ないし請求項33のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項35】
前記タンパク質またはその断片が、血管内皮成長因子(VEGF)、血管内皮成長因子受容体2(VEGF−R2)およびインターロイキン4受容体アルファ鎖(IL−4受容体アルファ)の群から選択されることを特徴とする請求項34に記載の突然変異タンパク質。
【請求項36】
前記タンパク質がIL−4受容体アルファであることを特徴とする請求項35に記載の突然変異タンパク質。
【請求項37】
前記タンパク質がヒトIL−4受容体アルファであることを特徴とする請求項36に記載の突然変異タンパク質。
【請求項38】
前記タンパク質がIL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインであることを特徴とする請求項36または請求項37に記載の突然変異タンパク質。
【請求項39】
IL−4アンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項36ないし請求項38のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項40】
ヒトIL−4のアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項39に記載の突然変異タンパク質。
【請求項41】
IL−13アンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項36ないし請求項40のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項42】
ヒトIL−13のアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項41に記載の突然変異タンパク質。
【請求項43】
カニクイザルIL−4受容体アルファと交差反応することを特徴とする請求項36ないし請求項42のいずれかに記載の突然変異タンパク質。
【請求項44】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかでのシステイン残基による天然のアミノ酸の少なくとも2つのアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項36ないし請求項43のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項45】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項36から44のいずれか一項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項46】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項45に記載の突然変異タンパク質。
【請求項47】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項46に記載の突然変異タンパク質。
【請求項48】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項47に記載の突然変異タンパク質。
【請求項49】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14または16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser,Pro;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr,His;Leu33→Tyr;Glu34→Gly,Ser,Ala,Asp,Lys,Asn,Thr,Arg;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ile,Ala,Arg,Val,Thr,Asn,Lys,Tyr,Leu,Met;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;およびLys108→Glnから成る群から選択されることを特徴とする請求項36ないし請求項48のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項50】
Met39→Val;Thr42→Met,Ala;Thr43→Ile,Pro,Ala;Glu45→Lys,Gly;Asn48→Asp,His,Ser,Thr;Val53→Leu,Phe,Ile,Ala,Gly,Ser;Thr54→Ala,Leu;Met55→Leu,Ala,Ile,Val,Phe,Gly,Thr,Tyr;Glu63→Lys,Gln,Ala,Gly,Arg;Val64→Gly,Tyr,Met,Ser,Ala,Lys,Arg,Leu,Asn,His,Thr,Ile;Ala66→Ile,Leu,Val,Thr,Met;Glu69→Lys,Gly;Lys70→Arg,Gln,Glu;Thr78→Ala;Ile89→Val;Asp95→Asn,Ala,Gly;andTyr100→Hisから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の突然変異タンパク質。
【請求項51】
アミノ酸置換:Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Leu33→Tyr;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;andLys108→Glnを含むことを特徴とする請求項49または請求項50に記載の突然変異タンパク質。
【請求項52】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Gly;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ile;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(2)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Lys;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Asn;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(3)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys,Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(4)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Ser;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(5)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→His;Leu33→Tyr;Glu34→Ser;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ala;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(6)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Asp;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Lys;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;および
(7)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Gly;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項49ないし請求項51のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項53】
配列番号2〜8またはその断片もしくは変異体のいずれか1つに記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項36ないし請求項52のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項54】
配列番号5またはその断片もしくは変異体のアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項53に記載の突然変異タンパク質。
【請求項55】
配列番号6またはその断片もしくは変異体のアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項53に記載の突然変異タンパク質。
【請求項56】
前記リガンドがVEGF−R2であることを特徴とする請求項35に記載の突然変異タンパク質。
【請求項57】
前記リガンドがVEGF−R2の細胞外領域またはドメインであることを特徴とする請求項56に記載の突然変異タンパク質。
【請求項58】
VEGFアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項56または請求項57に記載の突然変異タンパク質。
【請求項59】
VEGF−R2に200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項56ないし請求項58のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項60】
VEGF−R2に100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項59に記載の突然変異タンパク質。
【請求項61】
VEGF−R2に20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項60に記載の突然変異タンパク質。
【請求項62】
VEGF−R2に1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項61に記載の突然変異タンパク質。
【請求項63】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14、または16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Lys,Glu,Ala,Met;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser,Pro;Lys83→Glu,Gly;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;およびLys108→Thrから成る群から選択されることを特徴とする請求項56ないし請求項62のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項64】
Leu41→Phe;Glu63→Lys,Val64→Met;Asp72→Gly;Lys76→Arg,Glu;Ile88→Val,Thr;Ile89→Thr;Arg90→Lys;Asp95→Gly;Phe99→Leu;およびGly107→Arg,Lys,Gluから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項63に記載の突然変異タンパク質。
【請求項65】
アミノ酸置換:Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;およびLys108→Thrを含むことを特徴とする請求項63または請求項64に記載の突然変異タンパク質。
【請求項66】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Lys;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;
(2)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Glu;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;
(3)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Ala;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr; および
(4)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Glu;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Pro;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項63ないし請求項65のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項67】
配列番号34〜39に記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項56ないし請求項66のいずれかに記載の突然変異タンパク質。
【請求項68】
前記リガンドがVEGFまたはその断片であることを特徴とする請求項35に記載の突然変異タンパク質。
【請求項69】
VEGFのその受容体への結合を阻害することによってVEGFアンタゴニストとして作用し、VEGFに対する前記受容体はVEGF−R1、VEGF−R2およびニューロピリン−Iから成る群から選択されることを特徴とする請求項68に記載の突然変異タンパク質。
【請求項70】
VEGFに対する前記受容体がVEGF−R2であることを特徴とする請求項69に記載の突然変異タンパク質。
【請求項71】
VEGFに200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項68ないし請求項70のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項72】
VEGFに100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項71に記載の突然変異タンパク質。
【請求項73】
VEGFに20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項72に記載の突然変異タンパク質。
【請求項74】
VEGFに1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項73に記載の突然変異タンパク質。
【請求項75】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14、16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser,Pro,Val,Leu,Ile;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His,Arg,Tyr,Gln;Ile57→Val,Thr,Leu;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn,Ser;およびLys108→Ala,Valから成る群から選択されることを特徴とする請求項68ないし請求項74のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項76】
Val36→Ala;Thr37→Ala,Ile;Met39→Thr;Thr40→Ala,Ser;Asn48→Asp,Ala51→Val;Lys52→Arg;Thr54→Val;Met55→Val;Ser61→Pro;Lys65→Arg;Ala66→Val;Val67→Ile;Glu69→Gly,Ser,Thr;Lys76→Arg,Ile,Ala,Met,Pro;Tyr87→Arg,His,Lys,Gln;Ile89→Thr,Val,Gly,His,Met,Lys;Arg90→Gly;Ile98→Val;andGly107→Gluから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項75に記載の突然変異タンパク質。
【請求項77】
アミノ酸置換:Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;andLys108→Valを含むことを特徴とする請求項75または請求項76に記載の突然変異タンパク質。
【請求項78】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn;Lys108→Val;
(2)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Glu;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(3)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn;Lys108→Val;
(4)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→Arg;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(5)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(6)Arg26→Ser;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(7)Arg26→Val;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(8)Arg26→Leu;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;および
(9)Arg26→Ile;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項75ないし請求項77のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項79】
配列番号26〜33または44〜47に記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項68ないし請求項78のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項80】
請求項14ないし請求項79のいずれかに記載の突然変異タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含むことを特徴とする核酸分子。
【請求項81】
ベクター中に含まれることを特徴とする請求項80に記載の核酸分子。
【請求項82】
ファージミドベクター中に含まれることを特徴とする請求項81に記載の核酸分子。
【請求項83】
請求項80ないし請求項82のいずれか1項に記載の核酸分子を含有することを特徴とする宿主細胞。
【請求項84】
請求項14ないし請求項35のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項85】
請求項36ないし請求項55のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項86】
請求項56ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項87】
請求項14ないし請求項79のいずれかに記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質を産生するための方法であって、前記突然変異タンパク質を、細菌または真核生物の宿主生物中での遺伝子操作法によって該突然変異タンパク質をコードする核酸から開始して産生させ、この宿主生物またはその培養物から単離することを特徴とする方法。
【請求項88】
請求項14ないし請求項79のいずれかに記載の突然変異タンパク質を含有する医薬組成物を投与するステップを含むことを特徴とする疾患または障害を治療する方法。
【請求項89】
請求項36ないし請求項55のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質または請求項85に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含むことを特徴とする疾患または障害を治療する方法。
【請求項90】
前記疾患または障害がTh2免疫応答の増加と関連すること、または、前記疾患が癌であることを特徴とする請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記疾患または障害がアレルギー反応またはアレルギー性炎症であることを特徴とする請求項89または請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記アレルギー性炎症がアレルギー性喘息、鼻炎、結膜炎または皮膚炎と関連することを特徴とする請求項91に記載の方法。
【請求項93】
請求項56ないし請求項79のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質または請求項86に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含むことを特徴とする疾患または障害を治療する方法。
【請求項94】
前記疾患または障害が、血管新生の増加によってもたらされる、または促進される疾患または障害から成る群から選択されることを特徴とする請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記疾患または障害が、癌、新生血管滲出型加齢黄斑変性(AMD)、糖尿病性網膜症、黄斑浮腫、未熟児網膜症および網膜静脈閉塞から成る群から選択されることを特徴とする請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記癌が、胃腸管、直腸、結腸、前立腺、卵巣、膵臓、乳房、膀胱、腎臓、子宮内膜および肺の癌腫(carcinoma)、白血病、ならびに黒色腫(melanoma)から成る群から選択されることを特徴とする請求項95に記載の方法。
【請求項97】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドを検出するための、請求項14ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質の使用であって、
(a)前記突然変異タンパク質を、前記所与のリガンドを含有していると思われる試料と適切な条件下で接触させることにより、前記突然変異タンパク質と前記所与のリガンドとの複合体の形成を可能にするステップ、および
(b)前記複合突然変異タンパク質を適切なシグナルによって検出するステップ、
を含むことを特徴とする使用。
【請求項98】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドの分離するための、請求項14ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質の使用であって、
(a)前記突然変異タンパク質を、前記リガンドを含有すると推測される試料と適切な条件下で接触させることにより、前記突然変異タンパク質と前記所与のリガンドとの複合体の形成を可能にするステップ、および
(b)前記突然変異タンパク質/リガンド複合体を試料から分離するステップ、
を含むことを特徴とする使用。
【請求項99】
前記突然変異タンパク質/リガンド複合体が固形支持体上に結合されることを特徴とする請求項97または請求項98に記載の使用。
【請求項100】
化合物を生物または組織中の事前に選択された部位にターゲティングするための、請求項14ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質の使用であって、
(a)前記突然変異タンパク質を前記化合物とコンジュゲートさせるステップ、および
(b)前記突然変異タンパク質/化合物複合体を事前に選択された部位に送達するステップ、
を含むことを特徴とする使用。
【請求項101】
ヒト涙リポカリンの所与の非天然リガンドとの複合体形成のための、請求項14ないし請求項79のいずれか1項に記載のヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質の使用。
【請求項102】
ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質であって、成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の配列位置24〜36、53〜66、79〜84および103〜110のうちの任意の2つ以上での少なくとも1つの突然変異したアミノ酸残基を含み、IL−4受容体アルファに結合することを特徴とする突然変異タンパク質。
【請求項103】
ヒトIL−4受容体アルファに結合することを特徴とする請求項102に記載の突然変異タンパク質。
【請求項104】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに結合することを特徴とする請求項102または請求項103に記載の突然変異タンパク質。
【請求項105】
IL−4アンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項102ないし請求項104のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項106】
ヒトIL−4のアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項105に記載の突然変異タンパク質。
【請求項107】
IL−13アンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項102ないし請求項106のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項108】
ヒトIL−13のアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項107に記載の突然変異タンパク質。
【請求項109】
カニクイザルIL−4受容体アルファと交差反応することを特徴とする請求項102ないし請求項108のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項110】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかでのシステイン残基による天然のアミノ酸残基の少なくとも2つのアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項102ないし請求項109のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項111】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項102ないし請求項110のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項112】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項111に記載の突然変異タンパク質。
【請求項113】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項112に記載の突然変異タンパク質。
【請求項114】
IL−4受容体アルファの細胞外領域またはドメインに1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項113に記載の突然変異タンパク質。
【請求項115】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14または16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser,Pro;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Asn32→His;Leu33→Tyr;Glu34→Gly,Ser,Ala,Asp,Lys,Asn,Thr,Arg;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ile,Ala,Arg,Val,Thr,Asn,Lys,Tyr,Leu,Met;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;およびLys108→Glnから成る群から選択されることを特徴とする請求項102ないし請求項114のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項116】
Met39→Val,Thr42→Met,Ala;Thr43→Ile,Pro,Ala;Glu45→Lys,Gly;Asn48→Asp,His,Ser,Thr;Val53→Leu,Phe,Ile,Ala,Gly,Ser;Thr54→Ala,Leu;Met55→Leu,Ala,Ile,Val,Phe,Gly,Thr,Tyr;Glu63→Lys,Gln,Ala,Gly,Arg;Val64→Gly,Tyr,Met,Ser,Ala,Lys,Arg,Leu,Asn,His,Thr,Ile;Ala66→Ile,Leu,Val,Thr,Met;Glu69→Lys,Gly;Lys70→Arg,Gln,Glu;Thr78→Ala;Ile89→Val;Asp95→Asn,Ala,Gly;およびandTyr100→Hisから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項115に記載の突然変異タンパク質。
【請求項117】
アミノ酸置換:Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Leu33→Tyr;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;およびLys108→Glnを含むことを特徴とする請求項115または請求項116に記載の突然変異タンパク質。
【請求項118】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Gly;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ile;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(2)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Lys;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Asn;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(3)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys,Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(4)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Ser;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(5)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→His;Leu33→Tyr;Glu34→Ser;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Ala;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;
(6)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Asp;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Ser58→Lys;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln;and
(7)Arg26→Ser;Glu27→Arg;Phe28→Cys;Glu30→Arg;Met31→Ala;Asn32→Tyr;Leu33→Tyr;Glu34→Gly;Leu56→Gln;Ile57→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Arg;Glu104→Leu;Leu105→Cys;His106→Pro;Lys108→Gln
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項115ないし請求項117のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項119】
配列番号2〜8またはその断片もしくは変異体のいずれか1つに記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項102ないし請求項118のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項120】
配列番号5またはその断片もしくは変異体のアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項119に記載の突然変異タンパク質。
【請求項121】
配列番号6またはその断片もしくは変異体のアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項119に記載の突然変異タンパク質。
【請求項122】
ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質であって、成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の配列位置24〜36、53〜66、79〜84、および103〜110のうちの任意の2つ以上での少なくとも1つの突然変異したアミノ酸残基を含み、VEGF受容体2(VEGF−R2)に結合することを特徴とする突然変異タンパク質。
【請求項123】
前記リガンドがVEGF−R2の細胞外領域またはドメインであることを特徴とする請求項122に記載の突然変異タンパク質。
【請求項124】
VEGFアンタゴニストとして作用することを特徴とする請求項122または請求項123に記載の突然変異タンパク質。
【請求項125】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかでのシステイン残基による天然のアミノ酸残基の少なくとも2つのアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項122ないし請求項124のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項126】
VEGF−R2に200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項122ないし請求項125のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項127】
VEGF−R2に100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項126に記載の突然変異タンパク質。
【請求項128】
VEGF−R2に20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項127に記載の突然変異タンパク質。
【請求項129】
VEGF−R2に1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項128に記載の突然変異タンパク質。
【請求項130】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14または16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Lys,Glu,Ala,Met;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser,Pro;Lys83→Glu,Gly;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;およびLys108→Thrから成る群から選択されることを特徴とする請求項122ないし請求項129のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項131】
Leu41→Phe;Glu63→Lys,Val64→Met;Asp72→Gly;Lys76→Arg;Lys76→Glu;Ile88→Val,Thr;Ile89→Thr;Arg90→Lys;Asp95→Gly;Phe99→Leu;Gly107→Arg,Gly107→Lys;およびGly107→Gluから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項130に記載の突然変異タンパク質。
【請求項132】
アミノ酸置換:Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;およびLys108→Thrを含むことを特徴とする請求項130または請求項131に記載の突然変異タンパク質。
【請求項133】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Lys;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;
(2)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Glu;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;
(3)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Ala;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Ser;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr;および
(4)Arg26→Ser;Glu27→Ile;Glu30→Ser;Met31→Gly;Asn32→Arg;Leu33→Ile;Glu34→Tyr;Leu56→Glu;Ile57→Phe;Ser58→Arg;Asp80→Pro;Lys83→Glu;Glu104→Leu;Leu105→Ala;His106→Val;Lys108→Thr
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項130ないし請求項132のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項134】
配列番号34〜39に記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項122ないし請求項133のいずれかに記載の突然変異タンパク質。
【請求項135】
ヒト涙リポカリンの突然変異タンパク質であって、成熟ヒト涙リポカリンの線状ポリペプチド配列の配列位置24〜36、53〜66、79〜84および103〜110のうちの任意の2つ以上での少なくとも1つの突然変異したアミノ酸残基を含み、VEGFまたはその断片に結合することを特徴とする突然変異タンパク質。
【請求項136】
VEGFのその受容体への結合を阻害することによってVEGFアンタゴニストとして作用し、VEGFに対する前記受容体はVEGF−R1、VEGF−R2およびニューロピリン−Iから成る群から選択されることを特徴とする請求項135に記載の突然変異タンパク質。
【請求項137】
VEGFに対する前記受容体がVEGF−R2であることを特徴とする請求項136に記載の突然変異タンパク質。
【請求項138】
成熟ヒト涙リポカリンの前記アミノ酸配列に関して位置26〜34、56〜58、80、83、104〜106および108のうちのいずれかでのシステイン残基による天然のアミノ酸残基の少なくとも2つのアミノ酸置換を含むことを特徴とする請求項135ないし請求項137のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項139】
VEGFに200nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項135ないし請求項138のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項140】
VEGFに100nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項139に記載の突然変異タンパク質。
【請求項141】
VEGFに20nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項140に記載の突然変異タンパク質。
【請求項142】
VEGFに1nM以下のKDで結合することを特徴とする請求項141に記載の突然変異タンパク質。
【請求項143】
成熟ヒト涙リポカリンのアミノ酸配列に関して少なくとも6、8、10、12、14、16個のアミノ酸置換を含み、そのアミノ酸置換が、Arg26→Ser,Pro,Val,Leu,Ile;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His,Arg,Tyr,Gln;Ile57→Val,Thr,Leu;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn,Ser;およびLys108→Ala,Valから成る群から選択されることを特徴とする請求項135ないし請求項142のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項144】
Val36→Ala;Thr37→Ala,Ile;Met39→Thr;Thr40→Ala,Ser;Asn48→Asp,Ala51→Val;Lys52→Arg;Thr54→Val;Met55→Val;Glu58→Lys;Ser61→Pro;Lys65→Arg;Ala66→Val;Val67→Ile;Glu69→Gly,Ser,Thr;Lys76→Arg,Ile,Ala,Met,Pro;Tyr87→Arg,His,Lys,Gln;Ile89→Thr,Val,Gly,His,Met,Lys;Arg90→Gly;Ile98→Val;およびGly107→Gluから成る群から選択される少なくとも1つのアミノ酸置換をさらに含むことを特徴とする請求項143に記載の突然変異タンパク質。
【請求項145】
アミノ酸置換:Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;およびLys108→Valを含むことを特徴とする請求項143または請求項144に記載の突然変異タンパク質。
【請求項146】
アミノ酸置換の次のセット:
(1)Arg26→Ser;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn;Lys108→Val;
(2)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Glu;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(3)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Asn;Lys108→Val;
(4)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→Arg;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(5)Arg26→Pro;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(6)Arg26→Ser;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(7)Arg26→Val;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(8)Arg26→Leu;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val;
(9)Arg26→Ile;Glu27→Gly;Phe28→Ala;Pro29→Leu;Glu30→Arg;Met31→Cys;Asn32→Leu;Leu33→Ala;Glu34→Gly;Leu56→His;Ser58→Lys;Asp80→Ile;Lys83→Ile;Glu104→Cys;His106→Ser;Lys108→Val
のうちの1つを含むことを特徴とする請求項143ないし請求項145のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【請求項147】
配列番号26〜33または44〜47に記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とする請求項135ないし請求項146のいずれか1項に記載の突然変異タンパク質。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19(a)−(b)】
【図19(c)−(d)】
【図20】
【図21(a)−(b)】
【図21(c)−(d)】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19(a)−(b)】
【図19(c)−(d)】
【図20】
【図21(a)−(b)】
【図21(c)−(d)】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【公表番号】特表2009−545301(P2009−545301A)
【公表日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522275(P2009−522275)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【国際出願番号】PCT/EP2007/057971
【国際公開番号】WO2008/015239
【国際公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(509029645)ピエリス アーゲー (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【国際出願番号】PCT/EP2007/057971
【国際公開番号】WO2008/015239
【国際公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(509029645)ピエリス アーゲー (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]