説明

液体供給装置

【課題】概して長時間の間、一定の注入速度で液体を注入することができる液体供給装置を提供する。
【解決手段】シリンダー12と、ピストン14と、シリンダー12の開放された後方に装着されたピストン押送装置16を含み、ピストン押送装置16はシリンダー12の内部でピストン14と独立的に直線移動可能であり、ピストン14を押す時にピストン14の後方部と接触する可動部材42と、可動部材42を駆動する駆動モーター60を具備する液体供給装置10を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体供給装置に関するもので、詳細には携帯が可能であり、液体状態の薬物等を単位時間当り一定量分を供給するように構成された液体供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある薬物の場合には患者に単位時間当り一定量を長時間注入しなければならないケースがある。痛みが甚だしい患者に投与される鎮痛剤がその例である。鎮痛剤は患者に単位時間当り一定量が投与されてこそ患者が痛みを感じない。
このような薬物注入装置としては、通常使用する注射器を装着し、注射器のプランジャーを一定速度で押すことが知られている。この従来の装置はかなり大きいので患者が携帯するには不適合である。
【0003】
患者が携帯することができる薬物注入装置として一つの形態が使用されている。この従来の携帯可能な薬物注入装置は円筒形の空間にゴム材料の弾力袋が具備されている構造である。弾力袋には注入口と排出口が形成されている。注入口に薬物を注入すると袋が膨れあがる。排出口には細いチューブが付着されているが、排出口を経由して薬物が徐々に抜けていくように構成される。薬物(注射薬)は少量ずつ排出され、患者の静脈や硬膜外腔等、医者が目標としているところに点滴注入されるようになる。
【0004】
弾力を利用する薬物注入装置は弾力袋が問題になることも起こり得る。弾力袋の製造時点に厚みが均一にできなかったり、微細な穴が発生するなど、不良品が発生する可能性がある。この不良は弾性に変化をきたして袋が持たなければならない弾力が欠けることになる。すると、単位時間当り一定量の薬物投与が不可能になる。さらにこのような不良は使用する途中に発見されるのが普通であり、あらかじめ対処することもできない。
【0005】
袋と弾性体を利用した薬物注入装置も提示されている。弾力袋または弾性体は袋にある薬物の量によって弾性が変る可能性がある。また、液体の流れに影響を与える外力(弾性体の復元力)が注入初期にはあまりにも大きく、医者が目標にする量より過多に注入され、かつ注入末期の時点にはその外力があまり小さくなり、目標にする量よりあまり少なく注入される短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、液体供給装置を、特に薬物注入装置として使用する場合に様々な機能を提供することである。まずは時間当り薬物注入量を一定に維持する機能が必要である。時間当り薬物注入量の変化を最小化することが望ましい。携帯が可能であれば便利である。それに部品に不良が発生する可能性が少ない構造が望ましい。
【0007】
薬物注入装置は単位時間当り注入量(以下“注入速度”)を設定することができるようなものが望ましい。一度、時間当り注入量などを設定した後には使用者(患者)が任意に設定を変更する可能性を制限することができる構成のものがもっと望ましい。通常、一定の量で注入する鎮痛剤のような薬物は医者の監督下にその量が決定されて注入されなければならず、患者が任意に調節することができればならないからである。従って、医者の指示によって、または監督下で時間当り注入量を設定した後には患者がそれを変更できないようなロック機能が必要である。また、医者が設定した、ある一定の範囲内では患者がある程度までは時間当り注入量を増加させることができなければならない。患者の痛みが甚だしくなった場合、制限された範囲内では薬物の投入量を増加させることもできなければならないからである。
【0008】
また、薬物注入装置は薬物注入が中断されていることを自動的に感知してそれ以上の注入を止める構成の方が望ましい。患者に薬物を静脈注射する場合、注射針が抜けるなどの問題が発生した時に対処する必要があるからである。
このような特性以外にも薬物注入装置は患者に薬物を注入する時には薬物と一緒に空気が患者の体内に入る可能性を最小化した構造であるものが望ましい。薬物注入中、漏洩の最小化も考慮しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、概して長時間の間、一定の注入速度で液体を注入することができる液体注入装置が提供される。
【0010】
本発明の一側面によれば、開口を具備する前方頭部と、少なくとも部分的に開放された後方部を具備する長いシリンダーと、
前記シリンダーの内部に挿入され、かつ前記シリンダーの縦方向に沿って移動するピストンと、
前記シリンダーの開放された後方に装着されたピストン押送装置を含み、
前記ピストン押送装置は前記シリンダーの内部で前記ピストンと独立的に直線移動可能であり、前記ピストンを押す時に前記ピストンの後方部と接触する可動部材と、前記可動部材を駆動する駆動モーターを具備する液体供給装置が提供される。
【0011】
本発明の他の一側面によれば、液体供給装置において、
前側の頭部には出口が具備されている長いシリンダーと、
前記シリンダーの内部に挿入され、かつ縦方向に沿って移動しながらシリンダー内の液体を出口を経由して押し出すピストンを具備し、
前記シリンダーの頭部にはシリンダーの内側に延長する突起が形成され、前記頭部の出口はその突起に縦方向貫通穴を形成して用意され、
前記ピストンの先端部には前記突起を収容することができる溝が用意された液体供給装置が提供される。
【0012】
本発明の他の一側面によれば、液体供給装置において、
前側の頭部には出口が用意されている長いシリンダーと、
前記シリンダーの内側に挿入され、かつ縦方向に沿って移動しながらシリンダー内の液体を出口を経由して押し出すピストンを具備し、
前記ピストンの後方には内側に凹んだ溝が具備された液体供給装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施例による薬物注入装置の透視図である。
【図2】図1の薬物注入装置の分解透視図である。
【図3】図1の薬物注入装置の断面図示である。
【図4】図1の薬物注入装置のピストン押送装置の分解透視図である。
【図5】図1の薬物注入装置に具備された制御装置の構成図である。
【図6】A〜Dは、図1の薬物注入装置の動作を説明するための図面である。
【図7】A,Bは、図1の薬物注入装置で空気の注入が遅延される状態を説明するた めに図示した部分断面図である。
【図8】Aは、本発明の第2実施例による薬物注入装置に使用するピストンの分解透 視図であり、Bは、本発明の第2実施例による薬物注入装置に使用するピストンの断 面図である。
【図9】参考例による薬物注入装置の 透視図である。
【図10】図9の薬物注入装置の正面図であり、一部を切断して断面図として図示し た図面である。
【図11】図9の薬物注入装置の横断面図であり、使用状態を図示した図面である。
【図12】(a)は、気体透過性シートが設置された気体供給装置の部分断面図であ り、(b)は、前記気体透過性シートの展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の前記及び他の目的と本発明の特徴は、添付した図面を参照して説明した本発明の実施例を用いて当業者が容易に、また明確に理解することができるであろう。以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。図1から図4までを参照すると、薬物注入装置10は、シリンダー12、ピストン14、ピストン押送装置16を具備する。ピストン14はシリンダー12の内部に挿入される。チューブ18がシリンダー12の前側末端に連結される。ピストン押送装置16はピストン14をシリンダー12の頭部20の方に概して一定の速度で移動させるためのものである。
【0015】
シリンダー12は中空の円筒形である。概して透明なプラスチック樹脂材料にて製造する。図示していないが、外側の表面には目盛りが印刷されている。図1乃至図3を参照すると、シリンダー12の頭部20は概して半球の形で出っ張っている(しかし、本発明はこれに制限されるわけではない)。頭部20の中央には内側に突出した排出突起22が形成されている。排出突起22には貫通穴24が形成されている。この穴24に後述するチューブ18の末端が嵌合され、かつ固定される。排出突起22が内側に突出、かつ延長されているので、外部的要因によってこの排出突起22が損傷を受ける危険が顕著に減少される。シリンダー12の後方の末端部は開放されていて、この部分にピストン押送装置16が設置される。
【0016】
ピストン14はシリンダー12の内部に挿入されるように概して厚みがある円盤形(または高さが低い円筒形)になっている。ピストン14の先端部26はシリンダー12の頭部20の内側と概して合うように半球形になっている。先端部26の中央には溝28が用意されている。この溝28には排出突起22が差し込まれる。溝28に差し込まれた時には排出突起22と溝28の内側面の間に間隔が確保されていて薬物が通過することができるように溝の大きさが決定される。
【0017】
ピストン14の円周には輪形円周突起30が用意されている。この輪形円周突起30の末端部分がシリンダー12の内面と接触して薬物が漏れないような役割を果たす。輪形円周突起30は二つが配列される。この円周突起30は薬物が漏洩したり気体が薬物の方に流入することを防止し、かつ作動時にピストン14が傾くことを防止する。ピストン14の後方部には凹んだ円形窪み32が形成されている(図3参照)。
【0018】
チューブ18は排出突起22内の穴に差し込まれ、かつ固定される。このような構造によってチューブ18が曲がる可能性が少なくなる。チューブ18には薬物注入のための供給バルブ部材(T形バルブ)34、必要に応じて薬物の注入を遮断する絞め具35,薬物内の異物質を濾過し、かつ注射薬内の気体をあらかじめ濾過して放出するフィルター36など、薬物を注入するのに必要な各種部品類が設置されている。チューブ18の末端部38は、例えば患者の静脈などに挿入された注射針またはカテーテルに連通された経路に接続される。
【0019】
図1から図4までを参照すると、ピストン押送装置16は支持体40と、可動部材42と、ハウジング44を具備する。図3に詳細に図示された通り、ピストン押送装置16はシリンダー12の後段部に挿入されて固定されるように、支持体40は前側に外径が少し小さい段顎部36を具備する。この段顎部46がシリンダー12に差し込まれる。ピストン押送装置16を差し込んだ後、シリンダー12とピストン押送装置16の間には接着テープなどにて二つの間を固く固定する。これと異なる方法として、両側に雄ネジと雌ネジを形成し、螺合させることもできる。
【0020】
支持体40は概して円筒形である。前側には前に説明した通り、段顎部46が具備され、後側には後述するハウジング44が差し込まれる段顎部48が用意される。内側には支持板50が用意される。この支持板50にはボス52が後ろの方向に露出されている。このボス52には後述するモーターが固定される。支持板50の中央には貫通穴53が用意され、詳細には図示していないがその穴の中には軸受けが設置されている。
【0021】
支持板50の前側空間には回転スクリューブロック54が配置される。回転スクリューブロック54は中間の部分にシャフト56が具備されている。シャフト56は支持板50の穴53を経由して支持体40の後方部の空間まで延長される。シャフト56には動力伝達機構58を構成する歯車59が嵌め込まれて固定される。回転スクリューブロック54は円筒形で、外面に動力伝達用ネジ(リードスクリュー)57が形成されている。詳細に図示していないが、 回転スクリューブロック54は回転は可能であるがシリンダー12の縦方向には移動しないように支持されている。
【0022】
上記回転スクリューブロック54を回転させるためのモーター60は支持板50のボス52に固定される。モーター60はその回転速度が正確に制御できるようなものが望ましい。本実施例では前記モーター60はステッピングモーターで構成される。モーター60は低電圧低電力モーターのものが望ましい。前記モーター60の回転駆動力は歯車62と歯車59を経由して回転スクリューブロック54に伝達される。図示していないが、モーター60にはリードワイヤが付いていて、このリードワイヤは後述する回路基板に連結される。
【0023】
また、前記支持体40の後方部にはセンサー装置64が配置される。センサー装置64はロータリーエンコーダ66と感知部68を具備する。感知部はロータリーエンコーダ66の両側に各々配置された発光素子と受光素子を具備する。一方、ロータリーエンコーダ66の回転中心シャフトには歯車70が設置されている。この歯車70は歯車59と噛合されている。従って、回転スクリューブロック54の回転または停止はロータリーエンコーダ66に伝達されて感知される。前記感知部にはリードワイヤ(図示していない)が連結されるが、このワイヤは後述する回路基板に連結される。
【0024】
可動部材42は前記ピストン14を押すことができるように直線方向に移動することができるものである。可動部材42は図4に詳細に図示されている通り、中空円筒体72と、棒部74を具備する。中空円筒体72はその先端部にフランジ76が形成されている。このフランジ76がピストン14の後面に接触してピストン14を押すようになる。図示した実施例とは別に、中空円筒体72の先端部にはピストン14の後方部に用意された円形窪みの傾斜づけられた側壁に接触できるように構成することも可能である。その場合、中空円筒体の先端部がピストンの最後末端面だけでなく側壁をも加圧して円周突起とシリンダー内壁にさらに密着されるような構成になる。
【0025】
中空円筒体72の後側には互いに対面するように配置された2個の棒74が延長されている。中空円筒体72の内面と棒の互いに対面する面にはネジ78が形成されている。このネジ78は動力伝達用であり、前記回転スクリューブロック54の外面に形成されているネジ57と螺合する。従ってスクリューブロック54が回転すると、互いにネジが螺合されて回転しながら、可動部材42が直線方向に移動するようになる。
【0026】
可動部材42には中空円筒体72と棒74の外面に形成された案内溝80が具備されている。この案内溝80には支持体の内側面に形成された案内突起82と相互作用し、稼動部材42が直線運動するようにする。一方、詳細に図示していないが、支持体40の支持板には前記棒74が通過できるような穴が用意されている。
【0027】
ハウジング44が支持体40の後側に嵌め込まれ、かつ固定される。ハウジング44の内側には回路基板84が固定される。回路基板84には各種回路部品類が設置される。ハウジング44の内部には電池(バッテリー)86が固定される。電池86、モーター60、センサー装置64のリードワイヤは前記回路基板84の適切な位置に連結され、電源を供給したり、駆動信号、または感知信号の送受信ができるように構成される。
【0028】
一方、赤外線受信装置87が回路基板84に連結、設置される。この赤外線受信装置は後述するリモコンからの信号を受信するためのものである。このためにハウジング44にはポット穴88が用意されている。
【0029】
ハウジング44の外側面には正面パネル90が用意されている。正面パネルには液晶ディスプレー92とボタン94a、94bが具備される。この正面パネルは通常、回路基板84に固定される。液晶ディスプレー92には注入装置の作動状態またはセッティング状態を知らせる文字または数字類が表示される。ボタン94aはスタートまたはストップを駆動させることができるスタート/ストップボタンである。ボタン94bは注入される薬物の量を事前に設定された量だけを増加させて注入することを指示する時間当り注入量一時変更ボタンである。このボタン94a、94bは患者が作動することができるようにピストン押送装置16に設置する。
【0030】
図1を参照すると、リモコン96が用意される。リモコン96には多数のボタン98a〜98gと赤外線送信装置100が用意される。ボタン98a〜98gを押すと、各ボタンに該当する赤外線信号が送信される。ボタン98aは時間当り注入量入力ボタンである。ボタン98bは一時増加量入力ボタンである。ボタン98cは設定および解除ボタンであるが、入力された時間当り注入量または一時増加量を設定したり、すでに設定したものを解除するために使用する。ボタン98dはスタート/ストップボタンであり、ボタン94aと同一な機能を遂行する。ボタン98eは高速移動ボタンであり、ピストン14を患者に薬物を注入する直前、薬物がチューブの先端まで到達するようにするなどの場合に、即ち、薬物を素早く押し出したい時に使用するボタンである。ボタン98fは後退ボタンであり、可動部材42を後退させるためのものである。ボタン98gは予備移動ボタンであり、可動部材42の先端部とピストン14の後方が互いに離れている時、可動部材42をピストン14に接触するまで、素早く移動させるためのものである。
【0031】
図5を参照すると、回路基板84には制御用マイクロプロセッサー112(このマイクロプロセッサーはメモリも搭載している単一チップマイコンを使用するものが望ましい)が用意される。マイクロプロセッサー112はマイコンとも呼ばれるが、演算処理部とメモリが具備される。マイクロプロセッサー112には各回路装置が連結される。図5はその連結状態を図示したものである。
【0032】
マイクロプロセッサー112には赤外線受信装置87が連結されている。従って、リモコン96のボタン98a〜98gを押して伝達される信号はマイクロプロセッサー112に渡されて処理される。液晶ディスプレー92とボタンが具備された正面パネル90もマイクロプロセッサー112に連結され、指示に従って情報が出力されたり、ボタン入力内容がマイクロプロセッサー112に伝達される。
【0033】
マイクロプロセッサー112にはモーター60とセンサー装置64が連結される。モーター60はマイクロプロセッサー112が制御する通りに電源が供給され、かつ回転するようになる。センサー装置64からは受光素子に光が伝達されているのか否かの情報がマイクロプロセッサー112に伝達され、マイクロプロセッサー112はこれをデータとして注入装置の作動状態を監視する。
【0034】
マイクロプロセッサー112にはブザー125が連結されている。このブザー125は薬物が注入されないなどの作動異常時または薬物が全部注入された時に鳴るように制御される。
【0035】
マイクロプロセッサー112はこれらの連結された回路装置類から伝達されるデータなどを処理し、ボタンの入力に従って時間当り注入量に合うようにモーターなどの作動を制御する。このような制御過程は本説明を参照すると、当業者であれば容易に理解することができるであろう。以下、図1、図3、図5および図6Aから図6Dまでを参照して薬物注入装置10の動作を説明する。
【0036】
図6Aで図示した通り、シリンダー12の後方にピストン押送装置16を結合する。ピストン押送装置16の可動部材42は最大に後退した状態になっている。この結合前に時間当り注入量と瞬間変化量を設定する。時間当り注入量入力ボタン98aを押すと、押す時毎に交代に事前設定された時間当り注入量(例えば、時間当り0.5、1、3、5、10cc)が次々に表示される。希望する時間当り注入量のところで設定ボタン98cを押すと、時間当り注入量が設定される。その後患者が痛みを甚だしく感じる場合、自分で薬物量を増加させたい時、ボタン94bを押すことになるが、前記ボタンを押す時に増加される量を設定する。これは変化量入力ボタン98bを押して事前に設定された増加量(例えば、時間当り0.5、1、3、5、10cc)が次々に表示されるようにし、希望する増加量のところで設定ボタン98cを押すと、増加量が設定される。
【0037】
ピストン押送装置16の結合の後、図6Bで図示した通り、シリンダー12内に薬物を入れる。この時、注射器150に薬物を入れた後、薬物を入れるために設置したT型バルブ(供給バルブ部材)34に注射器部分のルアロック部分を連結して注射器プランジャーを押し入れると、薬物がシリンダー12内に伝達される。この時、シリンダー内に残っている空気は装置の隙間を経由して排出される。これとは異なる方法として、薬物を先に供給した後にピストン押送装置16を結合することも可能であるだろう。
【0038】
その後、予備移動ボタン98gを押して図6Cの通り、可動部材42を直線移動させる。可動部材42はピストン14に接触すると止まる。その後、高速移動ボタン98eを押して薬物を前進させた後、チューブ18の末端を患者の静脈に挿入されている注射針と連結された経路に接続する。スタート/ストップボタン98d、94aを押すと、注入が開始される。図6Dの通り、注入が全部完了されれば、後退ボタン98fを押して可動部材42を後退させる。そして、チューブ18の末端を患者の静脈に挿入された注射針と連結された経路と分離する。
【0039】
使用後、ピストン押し装置16をシリンダー12から分離し、シリンダー12、ピストン14、チューブ18などは廃棄する。ピストン押送装置16は再活用する。
【0040】
一方、途中に医者が瞬間的に薬物注入量を増加させたい必要性を感じた時には一時増加ボタン94bを押す。薬物注入を途中に中断する時にはスタート/ストップボタン94a、98dを押して停止させる。注射針が静脈に正確に挿入されている状態でない場合には薬物注入ができない。この状態なのに薬物が供給されれば、患者は痛みを感じる。この時には電源がモーターに供給されてもモーターが回転できなかったり、設定された時間当り注入量と比例する速度で回転することができない。そうなると、ロータリーエンコーダ66の回転が停止したり遅くなる。結局、発光素子から受光素子まで伝達される光によって発生するパルスの数が適正数以下になるか、0になる。これをマイクロプロセッサー112が感知し、そのような状態になると可動部材42を自動的に後退させる。
【0041】
図7Aおよび図7Bはシリンダー12にある薬物がほぼ注入された状態を図示したものである。薬物をシリンダーに供給する時、チューブにある空気がシリンダー12内に入り込むことが起こり得る。この空気はなるべく患者に注入されないことが望ましい。図7Aおよび図7Bに図示した通り、シリンダー12内に気泡が発生した場合に、その気泡は常に上部に位置する。
【0042】
図7Aの場合はシリンダー12の頭部20が上方を向いている状態である。気泡Bは頭部20の内側の末端に形成され、排出突起22の末端は気泡Bより低い位置にある。従って、排出突起22は薬物内に位置するようになる。結局、薬物が排出された後になってこそ空気が抜き出されることになる。
【0043】
図7Bの場合はシリンダー12の頭部20が下方を向いている状態である。気泡Bはピストン14の縁周囲に形成されている。この状態でピストン14が移動しても気泡Bは常にピストン14の縁付近に位置することになる。結局、薬物が排出された後になってこそ空気が抜き出されることになる。
【0044】
前記に説明したことと同じ構成の実施例の薬物注入装置は時間当り薬物注入量を一定に維持しながら薬物を注入することができる。また、薬物の注入速度は医者が直接または医者の監督下でなければ設定ができなく、最初に医者が設定した範囲内で調節も可能である。薬物注入停止も容易にできる。注射針の状態によって静脈に薬物注入ができない場合があるが、これを自動的に感知してそれ以上の注入を止めることができる。また、薬物注入時、患者に空気が入り込む心配が少なくなり、薬物の漏洩も減少させることができる。
【0045】
図8Aおよび図8Bを参照すると、本発明の他の実施例による液体注入装置に使用するピストンが図示される。ピストン14Bはプラスチック樹脂で射出成形されたものである。概して短い円筒形ボディーと丸い先端部26Bで構成される。先端部の末端には前記の実施例と同じように窪み28Bを具備する。後側には肉カット空間142が用意され、その空間にはリブ144が用意される。
【0046】
円筒形ボディーの外側面には2個の輪形(円環状)の溝146が用意される。ここには密封リング(例えばO―リング)148が装着される。溝146はその断面が図8Bに図示したとおり、角が付けられた隅がある四角形状であり、密封リング148はその断面が円形である。密封リング148が装着され、シリンダー内に挿入される時には密封リング148が歪んで溝146の隅に押し込まれるようになる。従って、密封を維持しながらもピストンが円滑に動くことができ、密封リング148が溝146の外部に変形されて密封リング148が外される心配も少なくなる。
【0047】
図9から図11までは参考例の液体注入装置を図示する。図9から図11までを参照すると、液体注入装置500はシリンダー538とピストン536とピストンに圧力をかけてピストンを押す装置として機能する気体供給装置510を具備する。
【0048】
気体供給装置510はハウジング511内に上部室514と下部室518を具備する。上部室514と下部室518は隔壁520によって分離される。隔壁520は一定の圧力によって破られる。下部室518の底にはガス通路526が具備される。
【0049】
気体供給装置510の前記上部室514の上面中央部には円盤形の加圧板512が用意される。使用者がこの加圧板512を押すことができる。加圧板512はハウジングの別の部分と変形可能な薄い壁を間において連結されている。
【0050】
上部室514には円盤形の固体物質530が隔壁520の上に設置されて内蔵される。この固体物質530は液体と反応して気体を発生させられる材料を主成分にして構成される。参考例では炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を主成分にしてゼラチンが共に使用される。望ましいのは70〜95重量%の炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)、3〜30重量%のゼラチンおよび3重量%以下のタルク(Talc;滑石)で構成される。もっとも望ましいのは90〜94重量%の炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)、5〜10重量%のゼラチンおよび1重量%以下のタルクで構成される。ガスの発生過程では一定圧力の気体を希望する時間とおり維持することが要求されるが、ゼラチンの量を調節することで圧力と時間を調節することができる。タルクは固体物質を製造するときに使用するのが望ましい。
【0051】
隔壁520の下の下部室518にはその縁と底にかけて柔軟な気体透過シート(Sheet)528が用意されている。このシートは気体透過性かつ液体不透過性のフィルターとして機能する。図12の(a)を参照すると、このシート528は液体不透過性かつ気体透過性のメンブレン528a、気体を透過させたり保有することができるので気体の経路を形成する(望ましいのは合成繊維の)不織布シート528b、柔軟な材料の液体および気体不透過性フィルム528cの3層を次々に積層して形成する。ハウジング511の方にはフィルム528cが位置する。前記フィルム528cとしては通常の軟質透明ビニールシートを使用するのが望ましい。前記不織布シートの代わりに柔軟であり、かつ気泡が互いに繋がっているスポンジのような発泡体を使用することも可能である。
【0052】
図12の(b)にはこのシート528の展開図が図示されているが、最外郭の接合線528dおよび3層の結合線528eが用意される。この 結合線528dで丸い板と側面板が接合される。結合線528dおよび 結合線528eで前記三つの層を結合するが、望ましいのは熱を加えながら加圧して3層を溶融接着することである。
【0053】
図12の(a)で分かるように、フィルム528cには気体通路526に通る位置に穴528fが形成されている。前記穴528fの位置に前記下部室518の液体が接近できないようにフィルム528cは下部室518の内壁に付着されている。望ましいのは下部室518の隅付近で下部室全体の縁にかけて下部室壁とフィルムを付着することである。穴528cは気体通路526と連通される。
【0054】
図11および図12を参照すると、メンブレン表面の大部分は液体物質と接しているが、少なくとも一部分は液体に接していない。発生した第2ガスは液体と接していない部分でメンブレンを通って不織布層に入る。不織布層が気体移動経路を形成しているので、気体はこの空間を通って前記穴528fまで移動することができ、前記穴を通って放出されることもできる。
【0055】
シート528で包囲まれている下部室518には液体物質532が収容されている。この液体物質532はL-タルタル酸(C4H6O6)溶液で構成される。液体状態の L-タルタル酸(C4H6O6)水溶液は前記シート528の液体密封作用で下の方に漏洩しないようにされている。
【0056】
下部室518の下にはガス通路526が形成されている。このガス通路526はシリンダー538のピストン536の後側と連結されている。ハウジング511の側面には前記ガス通路526と連結される穴が用意され、この穴には圧力調節バルブ524が設置されている。圧力調節バルブ524は、例えば、基準圧力を超過する時にガスを外部に排出(パージ)させて圧力を調節する(図12参照)。このような圧力調節バルブは通常のものを使用することができる。
【0057】
気体供給装置510の下部にはシリンダー538が連結される。図9から図12までの参考例でシリンダー538とピストン536は前記図1に図示した実施例でのものと同一なものを使用する。ピストン536の後側には前記の実施例での通り、円形窪み536aが用意される。
【0058】
一方、前記シリンダー538の排出口540にはチューブ管542が挿入、固定される。このチューブ管542の一定位置には注射液を前記シリンダー538内に供給する供給バルブ(T型バルブ)544が設置される。チューブ管542を経由して流れる注射液の流れを希望する時に遮断する絞め具546が用意される。注射液内の空気など、異物質を濾過するフィルター548が装着される。チューブ管542の末端には注入量調節具550が設置される。この注入量調節具550で注射液の時間当り注入量が最終的に調節される。
【0059】
この調節具550は患者の皮膚に挿した注射針またはカテーテルの延長チューブと図示していない連結具で連結することができる。使用前には図9から図11に図示した通り、前記調節具550にキャップ554が嵌合されている。図面には透明であるものとして図示されている。キャップ554の内側には貫通穴が形成されている。貫通穴内には栓556が差し込まれているが、この栓556は液体不透過性であり、かつ気体透過性である。このような栓の材料はアメリカ ジョージア州、フェアバーン30213 所在の ポレックスコーポレーション( Web site : www.porex.com )から入手することができる。
【0060】
ここで前記のような構成で製造された液体注入装置に対する作動状態を添付した図10と11を参照して説明すると次のようである。
まず、シリンダー538と気体供給装置510を結合する。シリンダー538内に気体供給装置510を結合し、連結部位にテープなどで密封する。(これとは異なる方法として、初めから気体供給装置510をシリンダーと一体に製作することもできる。)
【0061】
まず、前記チューブ管542に付属されている注射液供給バルブ544を経由してシリンダー538の内部に注射薬液体を注入する。この時、注射液が前記シリンダー538のピストン536を上方に押しながらシリンダー538の内部に送り込まれることになる。
この時、前記ピストン536が上方に押されながらピストン536の上側空間の空気は圧力調節バルブ524を経由して外部に抜け出されるので注射液はシリンダー538内に容易に送り込まれるようになる。
【0062】
前記の通り、注射液をシリンダー538内に送り込んだ状態で使用者は前記気体供給装置510の上部室514の加圧板512を所定の力で加圧する。すると、加圧板512が下の方に押されながら、その内部の固体物質530を押すようになる。次に固体物質530は隔壁520を破りながら押し出され、下部室518内の液体物質532の中に浸される。同時に前記固体物質530と液体物質532が反応しながらガスを発生させるようになる。炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を主成分にする固体物質530が L-タルタル酸(C4H6O6)溶液と接触すると、これらは互いに化学反応して二酸化炭素(CO2)気体を発生させることになる。前記した固体物質530と液体物質532間の化学反応を反応式で表記すると、次の通りである。
2NaHCO3 + C4H6O6 → Na2C4H4O6 + 2H2O + 2CO2
【0063】
このように発生した二酸化炭素ガスは下部室518の内部空間を包囲しているシート528を通って押し出され、押し出されたガスはガス通路526を経由するようになる。発生した二酸化炭素の圧力は普通、固体物質の製作時、原料の混合過程で或る程度決定されるが、圧力調節バルブ24はガス通路523を経由する二酸化炭素の排出圧力を、例えば、0.35 〜 0.50 kg/cm2で維持するように調節することができる。即ち、前記二酸化炭素ガスが0.50 kg/cm2 以上の高い圧力で圧力調節バルブに流入されると0.50 kg/cm2 の二酸化炭素は第2ガス排出口522を経由して供給される。余剰の超過圧力分の気体は前記圧力調節バルブ24を経由して外部に放出される。他の実施例では二酸化炭素の排出圧力は前記範囲とは異なる範囲で設定することも可能である。
【0064】
二酸化炭素はガス通路526を経由して一定の圧力を維持しながらシリンダー538内に流入される。流入される二酸化炭素ガスはシリンダー538内のピストン536を下の方に押すようになる。ピストン536は常に一定のガス圧力によって一定の速度で下向移動するようになる。ピストン536が押されながらシリンダー538内部の注射液がシリンダー538の下段部の末端に形成された排出口540を経由して排出される。ピストン536の一定の移動量に従って注射液も時間当り注入量を一定に維持しながらチューブ管542に排出される。
【0065】
一方、前記チューブ管542を経由して流れる注射液を一時的に遮断したい時には前記絞め具546を一側に移動させてチューブ管542を絞めることで、注射液の流れを一時的に遮断することができる。患者は注射液を注入されながらシリンダー538の表面に刻まれた残量および排出量表記目盛り534を見て注射液の供給状況を容易に観察することができる。最終的に時間当り注入量はチューブ先の調節口550で調節することができる。
【0066】
一方、シリンダー内でピストンが移動する時、ガスの圧力はピストン536の後方部の全面にかけて垂直に作用する。そのガス圧力はピストン536の後方部の円形窪み536aの側壁536bにも作用する。この力は側壁536bを押して円周突起536cをシリンダーの内壁の方に押し込み、薬物の漏洩をさらに確実に減少させる。
使い終わった後にはシリンダー、ピストン、気体供給装置は廃棄する。このような参考例の液体注入装置は簡単は操作で長時間、一定の注入速度で薬物を注入することができる。
【0067】
以上に前記例示的な実施例を用いて本発明を図示し、かつ説明したが、本発明の趣旨や範囲を超えないで様々な変更や、修正または追加が可能であることを理解することができるであろう。
【符号の説明】
【0068】
10 液体供給装置
12 シリンダー
14 ピストン
16 ピストン押圧装置
18 チューブ
20 頭部
22 排出突起
24 貫通孔
26 先端部
28 溝
30 輪形円周突起
40 支持体
42 可動部材
44 ハウジング
50 支持板
52 ボス
54 スクリューブロック
60 モーター
64 センサー装置
72 中空円筒体
74 棒部
80 案内溝
86 電池
90 正面パネル
92 液晶ディスプレー
96 リモコン
112 マイクロプロセッサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を具備する前方頭部と、少なくとも部分的に開放された後方部を具備する長いシリンダーと、
前記シリンダーの内部に挿入され、かつ前記シリンダーの縦方向に沿って移動するピストンと、
前記シリンダーの開放された後方に装着されたピストン押送装置を含み、
前記ピストン押送装置は前記シリンダーの内部で前記ピストンと独立的に直線移動可能であり、前記ピストンを押す時に前記ピストンの後方部と接触する可動部材と、前記可動部材を駆動する駆動モーターを具備する液体供給装置。
【請求項2】
前記駆動モーターは回転駆動モーターであり、前記モーターの回転を直線運動に変換して前記可動部材に伝達する運動伝達装置をさらに含む請求項1に記載の液体供給装置。
【請求項3】
前記ピストン押送装置は支持体をさらに具備し、前記運動伝達装置は回転体を具備するが、前記回転体は前記モーターの回転軸の回転力を伝達されて回転し、その外面に動力伝達用ネジが形成されて前記支持体によって回転が支持され、前記可動部材は前記支持体によって直線運動が案内され、その先端部が前記ピストンに接触する中空円筒体を具備し、前記中空円筒体の内側には前記回転体のネジに螺合される動力伝達用ネジが形成されている請求項2に記載の液体供給装置。
【請求項4】
前記可動部材は前記中空円筒体からシリンダーの縦方向に延長し、かつ互いに対面する一対の棒を具備するが、前記棒の対面する面には前記回転体のネジに螺合される動力伝達用ネジが形成された請求項3に記載の液体供給装置。
【請求項5】
前記ピストン押送装置には前記可動部材の移動を感知する感知装置が用意された請求項1に記載の液体供給装置。
【請求項6】
前記ピストン押送装置は感知装置を具備し、前記感知装置は回転体に連結されて回転するロータリーエンコーダと、前記ロータリーエンコーダの一側に用意された発光素子と、前記発光素子がある側またはその反対側に用意された受光素子を具備する請求項3に記載の液体供給装置。
【請求項7】
前記ピストン押送装置は前記モーターの駆動を制御するための制御回路部をさらに具備し、前記ピストン押送装置とは分離された遠隔入力装置をさらに含む請求項1から請求項6までのうち、いずれか一つの請求項に記載の液体供給装置。
【請求項8】
前記制御回路部は単位時間当り注入量の設定によって前記モーターの駆動を制御し、前記単位時間当り注入量は前記遠隔入力装置によって入力されて設定される請求項7に記載の液体供給装置。
【請求項9】
前記ピストン押送装置には単位時間当り注入量の一時変更を要請する入力部が用意され、前記入力部の入力によって前記制御回路部は変更された注入量の設定によって前記モーターの駆動を制御するが、前記変更注入量は前記遠隔入力装置によって入力されて設定される請求項8に記載の液体供給装置。
【請求項10】
前記制御回路部は前記感知装置から伝達される信号を分析し、前記可動装置が停止したり、事前に設定された速度よりかなり小さい速度で動く場合にモーターの駆動を停止させる請求項7に記載の液体供給装置。
【請求項11】
前記シリンダーの頭部にはシリンダーの内側に延長する突起が形成され、前記頭部の開口はその突起に縦方向貫通穴を形成して用意され、前記ピストンの先端部には前記突起を収容することができる溝が用意された請求項1から請求項6までのうち、いずれか一つの請求項に記載の液体供給装置。
【請求項12】
前記突起の貫通穴の内部に挿入され、かつ固定されるチューブをさらに含む請求項11に記載の液体供給装置。
【請求項13】
前記チューブに末端を覆うキャップをさらに含み、前記キャップにはチューブの穴と連結することができる貫通穴が用意され、前記キャップは貫通穴に設置された気体透過性および液体不透過性の栓を具備する請求項12に記載の液体供給装置。
【請求項14】
前記ピストンは後方に溝が用意された請求項1から請求項6までのうち、いずれが一つの請求項に記載の液体供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−250088(P2012−250088A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−210528(P2012−210528)
【出願日】平成24年9月25日(2012.9.25)
【分割の表示】特願2010−256248(P2010−256248)の分割
【原出願日】平成12年12月23日(2000.12.23)
【出願人】(506076846)イー−ファ フレセニウス カビ インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】