説明

液体洗浄剤組成物

【課題】衣料の洗濯において、優れた洗浄力を有し、起泡性と濯ぎ性の両方に優れた洗濯用の衣料用液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)非石鹸系陰イオン界面活性剤、(B)炭素数8〜18の脂肪酸又はその塩、(C)アルカリ剤を、それぞれ特定比率で含有し、(A)/(B)質量比が75/25〜55/45、(B)中、炭素数14の脂肪酸又はその塩の割合が70質量%以上、非イオン界面活性剤の含有量が5質量%以下、JIS K3362:1998記載の25℃で測定するpHが7.5〜12である、衣料用液体洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体洗浄剤組成物、詳しくは手洗い洗濯用として好適な液体洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
衣料等の洗濯方法としては、大きく分けて手洗い洗濯と洗濯機洗濯の2種類がある。近年では、洗濯機の普及により洗濯機による洗濯が増加する傾向にあるが、汚れの落ち具合をしっかり確認できることや経済性の観点などから、世界的にみれば依然、手洗い洗濯が広く行われている。特に、水資源の少ない地域では出来るだけ少ない水で洗濯できるように手洗い洗濯を採用する場合が多い。
【0003】
手洗い洗濯は、洗濯機による洗濯と比較した場合、汚れの落ち具合、被洗浄物の種類など、状況に応じたきめ細かい洗浄が可能となる一方、洗濯をする者にとって、肉体的、精神的疲労感を伴う。特に、被洗浄物同士をこすり合わせる「もみ洗い」は、被洗浄部位に機械力をかけやすく、最も自然な手洗い方法の1つである。
【0004】
衣料等の洗濯時に発生する泡の量は、洗濯を行う消費者にとっては、洗濯が充分にされているという充実感、安心感を生じさせる要因となるものであり、経済性及び泡立ち(速泡性)等の観点から、陰イオン界面活性剤、例えばアルキルベンゼンスルホネートが主体の洗剤が多く製造・販売されている。
【0005】
一方、洗濯用の洗浄剤組成物としては、主として、粒状(固体状)のものと液状のものが知られている。液状の洗浄剤組成物は、使用時に微粉の発生がない、洗濯水に速やかに溶解、分散するといった利点がある。
【0006】
特許文献1には、特定の陰イオン界面活性剤及び特定の非イオン界面活性剤混合物を包含する界面活性剤系と、洗浄性ビルダーと、補助洗剤成分とを含有する、手洗い操作で使用するための、液体の形態をとり得る洗濯洗剤組成物が開示されている。また、特許文献2には、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤を特定条件で含む、液体の形態をとり得る手洗い洗濯洗剤組成物が開示されている。また、特許文献3には、特定の界面活性剤、高級脂肪酸塩、ベンゼン又は低級アルキルベンゼンのスルホン酸塩、無機質ビルダー、及び多価カルボン酸アルカリ塩を含有する水性液体洗剤組成物が開示されている。また、特許文献4には、陰イオン合成界面活性剤、炭素数10〜22の脂肪酸、水溶性洗浄力ビルダー、タンパク分解酵素、ホウ素化合物、水溶性ホルメート、カルシウムイオン、及び水を含有する液体洗剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表平10−504049号公報
【特許文献2】特表平10−504056号公報
【特許文献3】特開昭52−82909号公報
【特許文献4】特開昭61−57698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
洗濯用の洗浄剤組成物においては、優れた洗浄力を有することに加え、洗浄時に適度な泡立ちを示す起泡性と、濯ぎ時には泡が速やかに消える等の濯ぎ性に優れることが望まれる。特許文献1、2は起泡性が良く低刺激性であるとされているが、濯ぎ時の速やかな泡消えを未だ十分に達成できていない。特許文献3は、洗浄性と安定性に優れるとされているが、手洗い洗濯における適度な泡立ちと速やかな泡消えの両立を達成できない。特許文献4は、酵素を安定化するために硼酸及びホルメートを使用するものであり、手洗い洗濯における適度な泡立ちと速やかな泡消えの両立についての示唆はない。
【0009】
本発明の課題は、衣料等の洗濯において、優れた洗浄力を有し、起泡性と濯ぎ性の両方に優れた洗濯用の液体洗浄剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、(A)非石鹸系陰イオン界面活性剤〔以下、(A)成分という〕5〜30質量%、(B)炭素数8〜18の脂肪酸又はその塩〔以下、(B)成分という〕1.5〜20質量%、(C)アルカリ剤〔以下、(C)成分という〕2〜20質量%を含有し、
(A)/(B)の質量比が75/25〜55/45であり、
(B)中、炭素数14の脂肪酸又はその塩〔以下、C14脂肪酸という〕の割合が70質量%以上であり、
非イオン界面活性剤の含有量が5質量%以下であり、
JIS K3362:1998記載の25℃で測定するpHが7.5〜12である、
衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
【0011】
また、本発明は、上記本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を、(A)、(B)及び(C)の含有量の合計で100〜10,000ppmの濃度で含有する洗浄水を用いて衣料を洗濯する洗濯方法に関する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、衣料の洗濯において、優れた洗浄力を有し、起泡性と濯ぎ性の両方に優れた衣料用液体洗浄剤組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<(A)成分>
(A)成分の非石鹸系陰イオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル及び/又はその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩、α−オレフィンスルホン酸及び/又はその塩、α−スルホ脂肪酸エステル及び/又はその塩、アルキルエーテルカルボン酸及び/又はその塩、アルキルリン酸エステル及び/又はその塩、アルキルエーテルリン酸エステル及び/又はその塩、N−アシル−N−メチルタウリン及び/又はその塩、などが挙げられる。これらの内、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル及び/又はその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩、α−オレフィンスルホン酸及び/又はその塩、α−スルホ脂肪酸エステル及び/又はその塩が好ましく、中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル及び/又はその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩がより好ましい。従って、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(A)成分として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上を含有することが好ましい。
【0014】
(A)成分を構成する塩はナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、アルカノールアミン塩、及びマグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩などを挙げることができる。(A)成分は、本発明の組成物には酸型で添加して、系内でアルカリ〔後述する(C)成分のアルカリ剤として用いるもの〕により中和してもよい。
【0015】
本発明では、(A)成分として、(A1)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル及び/又はその塩〔以下、(A1)成分という〕、並びに(A2)アルキルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩〔以下、(A2)成分という〕の両方を含有することが好ましい。
【0016】
(A1)成分としては、炭素数10〜20のアルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が挙げられる。例えば、炭素数10〜20の直鎖1級アルコール若しくは直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐鎖アルコール由来のアルキル基を有し、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が0〜5、好ましくは0.5〜4、より好ましくは1〜3のものが挙げられる。(A1)成分は、アルキレンオキシ基としてエチレンオキシ基を含むことが好ましく、平均付加モル数0.2〜2モルの範囲でプロピレンオキシ基を含んでいてもよい。塩はアルカリ金属塩が好ましく、特にナトリウム塩及び/又はカリウム塩が好ましく、特にナトリウム塩好ましい。
【0017】
また、(A2)成分としては、炭素数8〜20、好ましくは10〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、好ましくは直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が挙げられる。
【0018】
アルキルベンゼンスルホン酸塩は、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、アルカノールアミン塩、又はマグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩などを挙げることができるが、洗浄性や組成物の保存安定性の観点から、アルカリ金属塩、又はアルカノールアミン塩であることが好ましい。本発明の組成物を調製する場合、アルキルベンゼンスルホン酸(酸型)を組成物中に添加し、系内でアルカリと中和反応させアルキルベンゼンスルホン酸塩としてもよいし、予め中和した後、組成物中に添加してもよい。アルキルベンゼンスルホン酸の中和には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウムなどの強塩基や後述する(C)成分を用いることができる。
【0019】
<(B)成分>
(B)成分の炭素数8〜18の脂肪酸又はその塩としては、特に限定されるものではないが、例えば炭素数8〜18、好ましくは10〜16、より好ましくは12〜14の直鎖または分岐鎖のアルキル基を有するもの、好ましくは直鎖またはメチル分岐鎖を有する脂肪酸及び/又はその塩が挙げられる。(B)成分は、不飽和結合を有しても構わないが、その数は2以下、好ましくは1以下、より好ましくは0であることが濯ぎ性の観点からより好ましい。
【0020】
(B)成分としては、好ましくはミリスチン酸及び/又はその塩、ミリスチン酸を多く含むココヤシ由来の脂肪酸の混合物及び/又はその塩などが挙げられ、起泡性、濯ぎ性の観点から、特に起泡性の観点から、ミリスチン酸及び/又はその塩を含むことがより好ましい。
【0021】
(B)成分を構成する塩は、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、アルカノールアミン塩、及びマグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩などを挙げることができるが、濯ぎ性の観点から、アルカリ金属塩、又はアルカノールアミン塩であることが好ましい。本発明の組成物を調製する場合、脂肪酸(酸型)を組成物中に添加し、系内でアルカリと中和反応させてもよいし、予め中和した後、組成物中に添加してもよい。脂肪酸の中和には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウムなどの強塩基や後述する(C)成分を用いることができる。
【0022】
本発明では、起泡性とすすぎ性のより優れた両立という観点から、(B)成分中、C14脂肪酸の割合が、70質量%以上、好ましくは80〜100質量%、より好ましくは90〜100質量%、より好ましくは100質量%である。C14脂肪酸はミリスチン酸及び/又はその塩が好ましい。よって、(B)成分中、ミリスチン酸及び/又はその塩の割合が前記範囲であることが好ましい。
【0023】
<(C)成分>
(C)成分のアルカリ剤は、特に制限されるものではないが、例えば、pKaが8.0以上、好ましくは8.5〜10.6、より好ましくは9.0〜10.6、更に好ましくは9.3〜10.6の化合物であることが好ましく、具体的には、アルカリ金属水酸化物、炭酸カリウムや炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属炭酸塩などの他に、炭素数2〜4のアルカノール基を1〜3つ有するアルカノールアミンを挙げることができる。このうちアルカノール基はヒドロキシエチル基であるものが好ましい。アルカノール基以外は水素原子であるが、炭素数1〜5のアルキル基、特にはメチル基であってもアルカリ剤として使用することができる。アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン(2−アミノエタノール)、N−メチルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、イソプロパノールアミン混合物(モノ、ジ、トリの混合物)等のアルカノールアミン類が挙げられる。本発明ではアルカノールアミンが好ましく、モノエタノールアミン、トリエタノールアミンが最も好ましい。
【0024】
さらに、これらのアルカノールアミンを炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩と併用するのが保存安定性をより向上できる点で好ましい。よって、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(C)成分として、アルカノールアミン及びアルカリ金属炭酸塩を含有することが好ましく、その併用比率は、アルカノールアミン/アルカリ金属炭酸塩の質量比で、30/70〜80/20、更に40/60〜70/30が好ましい。なお、アルカリ剤としてアルカノールアミン及びアルカリ金属炭酸塩を含有する場合は、アルカリ金属水酸化物を用いなくても良い。
【0025】
<液体洗浄剤組成物>
本発明の液体洗浄剤組成物は、起泡性とすすぎ性の観点から、(A)成分を5〜30質量%、好ましくは6〜20質量%、より好ましくは8〜17質量%、更に好ましくは10〜14質量%含有する。また、本発明の液体洗浄剤組成物では、(A)成分として、(A1)成分と(A2)成分を併用する場合は、(A1)成分と(A2)成分との合計が、(A)成分中、10〜100質量%、更に50〜100質量%、より更に80〜100質量%、より更に90〜100質量%であることが好ましい。更に、当該合計が100質量%であっても良い。また、起泡性、すすぎ性、および洗浄力の観点から、(A1)/(A2)の質量比は85/15〜30/70が好ましく、80/20〜40/60がより好ましく、75/25〜50/50がより好ましく、70/30〜55/45がより好ましい。
【0026】
また、本発明の液体洗浄剤組成物は、起泡性とすすぎ性の両立という観点から、(B)成分をナトリウム塩換算の量で算出したもので1.5〜20質量%、好ましくは3〜20質量%、より好ましくは4〜15質量%、更に好ましくは5〜10質量%含有する。
【0027】
また、本発明の液体洗浄剤組成物は、起泡性とすすぎ性の両立という観点から、(A)/(B)の質量比が75/25〜55/45、好ましくは74/26〜56/44、より好ましくは71/29〜58/42、更に好ましくは68/32〜60/40である。この質量比では、(B)成分の質量はナトリウム塩換算の質量である。
【0028】
本発明の液体洗浄剤組成物は、pHを所定の範囲に調整するために、(C)成分を2〜20質量%、好ましくは3〜18質量%、より好ましくは3.5〜14質量%、更に好ましくは4〜10質量%含有する。(C)成分の含有量は、当該洗浄剤組成物のpHが後述する範囲内になるのに必要な量であることが好ましい。
【0029】
本発明の液体洗浄剤組成物は、すすぎ時の速やかな泡消え性の観点から、非イオン界面活性剤の含有量が5質量%以下であり、2質量%以下、更に1.5質量%以下、更に1質量%以下、より更には全く含有しないことが最も望ましい。ここで言う非イオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテルが挙げられ、例えば炭素数10〜18のアルコールにエチレンオキサイドを平均で4〜10モル、プロピレンオキサイドを平均で0〜5モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテルが挙げられ、その含有量が前記範囲内に留まることが好ましい。一般にこうした非イオン界面活性剤は、気液界面への配向性が高く、またc.m.c.(臨界ミセル濃度)が小さいことから、低濃度であってもしつこく泡が残り、すすぎ時の速やかな泡消え性を阻害する虞がある。
【0030】
本発明の液体洗浄組成物はキレート剤を含有することができるが、分子量が1,000以下のキレート剤〔以下、(D)成分という〕の含有量が少ないこと、具体的には、組成物中、0.001〜10質量%、更に0.01〜3質量%、0.03〜1質量%であることが好ましい。(D)成分のキレート剤は、例えば、
ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はこれらの塩、
ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の有機酸又はこれらの塩、
アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、これらのアルカリ金属又はアミン塩等が挙げられる。本発明では前記(C)成分であげたアルカノールアミンを塩とすることが好ましく、酸で配合し、系中でアルカリ剤と中和した塩であってもよい。
【0031】
安定性、溶解性向上の点で、(E)成分として水混和性有機溶剤を含有することが好ましい。本発明でいう水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解するもの、すなわち、溶解の程度が50g/L以上である溶剤を指す。(E)成分の含有量は、安定性、溶解性の点から、組成物中、0.5〜40質量%、更に1〜20質量%、より更に1.5〜10質量%、より好ましくは2〜5質量%が好ましい。界面活性剤濃度が濃縮系ではない場合は、10質量%未満であってもよい。
【0032】
(E)成分としては、水酸基及び/又はエーテル基を有する水混和性有機溶剤が好ましい。
【0033】
(E)成分としては、(E1)エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノールなどのアルカノール類、(E2)プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコールなどのグリコール類、(E3)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなどのグリコール類、(E4)ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−メチルグリセリンエーテル、2−メチルグリセリンエーテル、1,3−ジメチルグリセリンエーテル、1−エチルグリセリンエーテル、1,3−ジエチルグリセリンエーテル、トリエチルグリセリンエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブトキシジグリコールとも呼ばれる)などのアルキルエーテル類、(E5)2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、平均分子量約480のポリエチレングリコールモノフェニルエーテル、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等の芳香族エーテル類、が挙げられる。
【0034】
(E)成分は、組成物の粘度調整剤、ゲル化抑制剤として有効であり、上記の(E1)アルカノール類、(E2)グリコール類、(E4)アルキルエーテル類、(E5)芳香族エーテル類から選ばれる1種以上を用いることが好ましく、より好ましくは(E2)グリコール類、(E4)アルキルエーテル類、(E5)芳香族エーテル類から選ばれるものであり、特に好ましくは(E4)である。特に、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。(E)成分は粘度調整やゲル化抑制に効果的である。
【0035】
本発明の液体洗浄剤組成物において、水の含有量は、組成物中、5〜90質量%、更に10〜85質量%、より更に20〜80質量%が好ましい。水はイオン交換水などの組成に影響しないものを用いることが好ましい。
【0036】
本発明の液体洗浄剤組成物には、その他の成分として、次の(i)〜(xiii)に示す成分を本発明の効果を損なわない程度で配合することができる。
【0037】
(i)ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロース、重量平均分子量5,000以上のポリエチレングリコール、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、及び特開昭59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載のポリマーなどの再汚染防止剤及び分散剤 0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%、より好ましくは0.3〜3質量%、より好ましくは0.5〜0.8質量%
(ii)ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤
(iii)過酸化水素、過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム等の漂白剤
(iv)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤
(v)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵素
(vi)ホウ素化合物、カルシウムイオン源(カルシウムイオン供給化合物)、ビヒドロキシ化合物、蟻酸等の酵素安定化剤
(vii)蛍光染料、例えばチノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料
(viii)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤
(ix)パラトルエンスルホン酸、クメンスルホン酸、メタキシレンスルホン酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)などの可溶化剤
(x)平均分子量約200〜約400のポリエチレングリコール、平均分子量約1,000〜約2,000のポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール系ゲル化防止重合体
(xi)オクタン、デカン、ドデカン、トリデカンなどのパラフィン類、デセン、ドデセンなどのオレフィン類、塩化メチレン、1,1,1−トリクロロエタンなどのハロゲン化アルキル類、D−リモネンなどのテルペン類などの水非混和性有機溶剤。
(xii)ゼオライトや結晶性層状シリケートなどの金属イオン交換剤
(xiii)その他、色素、香料、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤
【0038】
本発明の液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、取り扱いの容易さの点で10〜2,000mPa・sが好ましく、100〜1,500mPa・sがより好ましく、300〜1,000mPa・sが更に好ましい。冬場の使用も考えて5℃における粘度は、取り扱いの容易さの点で100〜2,000mPa・sが好ましく、300〜1,500mPa・sがより好ましい。(E)成分や可溶化剤または無機塩などによりこのような範囲になるように調整することが好ましい。本発明において粘度はB型粘度計により測定する。ローターは粘度に合ったものを選択する。回転数60r/minで回転し、回転開始から60秒後の粘度を液体洗浄剤組成物の粘度とする。
【0039】
本発明の液体洗浄剤組成物は、起泡性、洗浄力の観点から、JIS K3362:1998記載の25℃で測定するpHが7.5〜12であり、好ましくは8〜11.5、より好ましくは8.5〜11、更に好ましくは9〜10.5である。
【0040】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、緩衝能を有することが望ましい。詳しくは、組成物の0.3質量%水溶液1Lを、pH(JIS K3362:1998記載の25℃で測定するpH)を6.5にするために必要な0.1N塩酸の量が0.3mL〜20mLであることが望ましい。
【0041】
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、家庭での洗濯用、更には手洗い洗濯用として好適であり、衣料には、衣類、布帛、寝具、タオル等の繊維製品が含まれ、これらの手洗い洗濯に好適に用いられる。
【0042】
本発明の液体洗浄剤組成物を用いた洗濯方法では、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物を、(A)、(B)及び(C)の含有量の合計で100〜10,000ppm、好ましくは150〜5,000ppm、より好ましくは200〜3,000ppmの濃度で含有する洗浄水を用いて衣料を洗濯する。衣料を手洗い洗濯することが好ましい。手洗い洗濯方法としては、布帛のような被洗浄物に、本発明の液体洗浄剤組成物を含む洗浄水を接触、浸漬させて手洗いする方法が挙げられる。接触時間及び/又は浸漬時間が長いと洗浄効果が高く、5〜15分接触及び/又は浸漬するとより良好な効果が得られる。特に汚れた部分に直接組成物を塗布して5〜15分放置するとさらに高い効果が得られる。洗浄水は、本発明の組成物または組成物の水希釈物(例えば水溶液)が用いられる。布帛の質量に対する洗浄水の質量は、好ましくは2〜100倍、より好ましくは3〜50倍、特に好ましくは5〜25倍である。本発明に係る洗浄水で布帛を十分に手でこすり洗いすると高い洗浄力が得られるばかりか豊かな泡立ちがあるため、視覚的に好ましい。こすり洗い後は洗浄水から布帛を取り出し、絞って水を切るか脱水機を用いて水を切り、新しい水〔以下すすぎ水という〕に再度浸漬させる。すすぎ水は、洗面器などにためた水でも流水でもどちらでも良い。布帛に対するすすぎ水の質量は、すすぎに用いたすすぎ水の全量基準で、好ましくは2〜1,000倍、より好ましくは5〜500倍、特に好ましくは10〜100倍である。すすぎ水を浸漬させた段階で布帛に残存している界面活性剤などが、すすぎ水に再溶解するため、泡立ちが見られる。この操作を数回繰り返すと泡立ちがなくなりすすぎ終了となる。手洗いによる一般的な洗濯では、例えば通常の洗浄剤を用いた場合には一般的に5回以上必要となるが、本発明では3回以下ですすぎを終了でき、非常に少ないすすぎ水ですすぎを終了させることができる。
【0043】
本発明の液体洗浄剤組成物を用いた洗濯方法では、洗浄水の調製に用いる水の硬度、およびすすぎ水の硬度は、洗浄力とすすぎ性の観点から1°DH〜50°DHが好ましく、より好ましくは2°DH〜40°DH、より好ましくは3°DH〜30°DH、より好ましくは5°DH〜25°DH、より好ましくは10°DH〜20°DHである。
【実施例】
【0044】
表1に示す配合成分を用いて液体洗浄剤組成物を調製し、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
【0045】
(1)泡立ち性評価
円形洗面器(底面の直径25cm、上面の直径30cm、高さ12cm、新輝合成株式会社、洗桶33型)に、水温20℃、炭酸カルシウム換算で179mg/Lの硬水〔塩化カルシウムCaCl21.19gと硫酸マグネシウムMgSO4・7H2O1.76gにイオン交換水を加えて10Lとしたもの、Ca/Mg=7/3(モル比)、本硬水はドイツ硬度で10°DHに相当する〕3Lを注入する。そこに液体洗浄剤組成物を15g添加し、手で攪拌しながら均一に溶解させる。次いでそこに下記に示す調整油を、1枚当り1gになるよう均一に滴下した肌着(グンゼ社製、YG1614丸首Lサイズ、木綿製)を3枚投じ、洗浄液に完全に浸る状態で15分間放置する。15分間放置後、肌着1枚に付き50回もみ洗い(布と布を擦り合わせながら1往復(約1秒)で1回と換算)する。その後、肌着を取り出し、肌着の含水量が肌着に対して40〜60%程度になるように洗面器の上で絞り、3枚絞った直後の洗濯液面の状態を確認する。評価基準は、洗濯液面全体を泡が覆っている場合は、その泡高さを、ものさしを差し込んで計測し、以下の基準で評価した。
【0046】
*調整油
ラウリン酸1質量%、ミリスチン酸7.1質量%、ペンタデカン酸5.3質量%、パルチミチン酸14.2質量%、ヘプタデカン酸1質量%、ステアリン酸3.6質量%、オレイン酸17.8質量%、トリオレイン30質量%、パルミチン酸n−ヘキサデシル5質量%、スクアレン15質量%を約60℃に加温し、均一に溶解混合したものを調整油とした。
【0047】
評価基準
○:泡の高さが1cm以上
△:泡の高さが1cm未満
×:一部泡が覆っていない部分がある
【0048】
(2)すすぎ性評価
円形洗面器(底面の直径25cm、上面の直径30cm、高さ12cm、新輝合成株式会社、洗桶33型)に、水温20℃、炭酸カルシウム換算で179mg/Lの硬水(前記泡立ち性評価で用いたものと同様に調製したもの)5Lを注入し、上記泡立ち性評価で絞った肌着3枚を投入する。肌着をすすぎ水中でほぐした後、ほぐした肌着を1枚ずつ浴中から上に持ち上げ(浴中から衣類全体が抜け切るまで)、その後再び浴中へ戻す。このような上下運動によるすすぎを1枚の肌着につき10回繰り返した後、肌着の含水量が肌着に対して40〜60%程度になるように手で絞る。3枚の肌着のすすぎ、脱水が終わった直後のすすぎ水の液面状態を観察し、下記の基準でポイントをつける。脱水した肌着に新しいすすぎ水を投入し、この評価をあと2回繰り返し(上記泡立ち性評価から含めて1つの液体洗浄剤組成物について用いる肌着は3枚)行い、ポイントの総和ですすぎ性を評価した。
ポイント
6:液面全体に泡高さ1cm以上の泡が残っている
5:液面全体に泡が残っている(1cm未満)
4:液面の1/2程度に泡が残っている
3:液面の1/4程度に泡が残っている
2:液面に細かい泡が残っている
1:液面に泡が残っていない
【0049】
(3)洗浄力評価
<人工汚染布の作製>
使用した人工汚染布は、6cm×6cmの木綿/ポリエステルブロード混紡染着布(木綿/ポリエステル比=35/65 谷頭商店より購入)に、下記組成から成る人工汚垢を1枚当り100mgになるようグラビア塗工したものである。
【0050】
*人工汚垢
下記A、B、C、D、Eを含有する組成物を人工汚垢とした。それぞれの質量%は、最終組成の人工汚垢中の割合であり、合計が100質量%となるようにBの量を調節した。
A:前記泡立ち性評価で用いた調整油(人工汚垢中の質量%が、ラウリン酸0.44質量%、ミリスチン酸3.15質量%、ペンタデカン酸2.35質量%、パルチミチン酸6.31質量%、ヘプタデカン酸0.44質量%、ステアリン酸1.6質量%、オレイン酸7.91質量%、トリオレイン13.33質量%、パルミチン酸n−ヘキサデシル2.22質量%、スクアレン6.66質量%となる量で用いる)
B:塩化カルシウム(2水塩)105mgを秤量し、蒸留水に溶かして1,000mlとして得た硬水
C:卵白レシチン液晶物1.98質量%(蒸留水80mlにアルギニン塩酸塩11.37g、ヒスチジン4.20g、セリン2.44gを溶解し、濃塩酸でpHを5.0に調整した後、この溶液と卵白レシチンをミキサーで十分混ぜ合わせて得た卵白レシチン液晶物)
D:鹿沼赤土8.11質量%
E:カーボンブラック0.025質量%
【0051】
<洗浄条件>
液体洗浄剤組成物3gを、炭酸カルシウム換算で179mg/Lの硬水(前記泡立ち性評価で用いたものと同様に調製したもの)1Lに溶解し、そこに上記人工汚染布4枚入れてターゴトメーターにて以下の条件で洗浄した。
洗浄時間10分
水温20℃
洗浄力は、汚染前の原布、及び洗浄前後の550nmにおける反射率を測色色差計(日本電色株式会社製 Z−300A)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた。
洗浄率(%)=100×[(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(原布の反射率−洗浄前の反射率)]
【0052】
【表1】

【0053】
・AES−Na:ポリオキシアルキレン(アルキレンオキサイド平均付加モル数2)ラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム、エマール270J(花王(株)製)
・LAS−Na:ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ネオペレックスG−15(花王(株)製)
・ヤシ油脂肪酸ナトリウム:構成脂肪酸の炭素数は8〜18
・AE:ポリオキシエチレン(エチレンオキサイド平均付加モル数20)アルキル(炭素数10〜14)エーテル、非イオン界面活性剤
【0054】
ここで、表1の組成物は、全て、20℃における粘度(測定方法は前述の通り)が10〜2,000Pa・sの範囲にあった。
【0055】
表2に示す配合成分を用いて液体洗浄剤組成物を調製し、上記と同様の評価を行った。結果を表2に示す。なお、必要により、48%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH調整を行った。
【0056】
【表2】

【0057】
・AOS:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム〔アルケンスルホン酸ナトリウム(60〜70質量%)とヒドロキシアルカンスルホン酸ナトリウム(30〜40質量%)との混合物(α−オレフィンとアルカンの炭素数10〜18)〕
・α−SF:α−スルホ脂肪酸メチルエステルナトリウム塩(脂肪酸の炭素数14〜18)
・LAS−Na:ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ネオペレックスG−15(花王(株)製)
【0058】
ここで、表2の組成物は、全て、20℃における粘度(測定方法は前述の通り)が10〜2,000Pa・sの範囲にあった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)非石鹸系陰イオン界面活性剤5〜30質量%、(B)炭素数8〜18の脂肪酸又はその塩1.5〜20質量%、(C)アルカリ剤2〜20質量%を含有し、
(A)/(B)の質量比が75/25〜55/45であり、
(B)中、炭素数14の脂肪酸又はその塩の割合が70質量%以上であり、
非イオン界面活性剤の含有量が5質量%以下であり、
JIS K3362:1998記載の25℃で測定するpHが7.5〜12である、
衣料用液体洗浄剤組成物。
【請求項2】
(A)として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上を含有する、請求項1記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
【請求項3】
(A)として、(A1)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル及び/又はその塩、並びに(A2)アルキルベンゼンスルホン酸及び/又はその塩を含有する、請求項1又は2記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
【請求項4】
(C)が、pKaが9.0〜10.6の化合物である、請求項1〜3の何れか1項に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
【請求項5】
更に、(E)水混和性有機溶剤を含有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
【請求項6】
非イオン界面活性剤の含有量が2質量%以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
【請求項7】
B型粘度計により測定した20℃における粘度が10〜2,000mPa・sである、請求項1〜6の何れか1項に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
【請求項8】
手洗い洗濯用である、請求項1〜7の何れか1項記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
【請求項9】
請求項1〜8の何れか1項に記載の衣料用液体洗浄剤組成物を、(A)、(B)及び(C)の含有量の合計で100〜10,000ppmの濃度で含有する洗浄水を用いて衣料を洗濯する洗濯方法。
【請求項10】
衣料を手洗い洗濯する、請求項9記載の洗濯方法。

【公開番号】特開2012−7155(P2012−7155A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−115688(P2011−115688)
【出願日】平成23年5月24日(2011.5.24)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】