説明

液体組成物

【課題】耐糖能異常から糖尿病への移行抑制ならびに動脈硬化性疾患の予防剤として、日常生活において継続的に摂取することが容易な安全性に優れた治療剤を提供する。また、インスリン抵抗性を改善する作用を有し、高FFA血症、メタボリックシンドローム、糖尿病、糖尿病合併症(網膜症、腎症、神経症、白内障、冠動脈疾患を含む)、高血圧症、肥満もしくは動脈硬化症の治療剤または予防剤として安全性に優れた治療剤、変性LDLの発生を抑制し脂質代謝を改善することで動脈硬化症の治療剤又は予防剤として安全性に優れた治療剤、間質性膀胱炎等の治療剤を提供する。
【解決手段】精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む糖尿病を予防又は改善するための液体組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脂質代謝を改善するための、糖尿病を改善するための、又は間質性膀胱炎を改善するための液体組成物、特に健康食品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品及び医薬品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
(耐糖能異常)
WHO(世界保健機構)のブドウ糖負荷試験に基づく判定基準では、空腹時血糖値とブドウ糖負荷2時間後血糖値により、糖尿病と耐糖能異常(以下、IGTという)とが区別されており、IGTは、糖尿病に次ぐ高血糖を示すもので糖尿病への移行や動脈硬化性疾患の合併を引き起こすことが多いとされている。一方、糖尿病とは、空腹時血糖値(静脈血漿)が140mg/dl以上であり、かつ、75g経口ブドウ糖負荷試験での2時間後血糖値が200mg/dl以上を示す状態である。IGTから糖尿病に移行することの抑制や正常状態に改善することに関し、現在まで報告されたものはない。また、糖尿病(耐糖能異常含む)は食事療法を実施することが基本であるがその管理と継続が非常に難しいとも言われている。
【0003】
(メタボリックシンドローム)
高脂血症、高血圧及び糖尿病は、それぞれ動脈硬化の危険因子でもあるが、これらはインスリンの感受性が低下した、所謂「インスリン抵抗性」と密接な関係がある。即ち、インスリン抵抗性が生じると、インスリンが過剰に分泌され、高インスリン血症を引き起こし、これによって高血圧、高脂血症、糖尿病が発症すると考えられている。近年、インスリン抵抗性は高血圧、糖尿病、血中脂質代謝異常、内臓肥満によるメタボリックシンドローム、血液凝固系の亢進、動脈硬化を引き起こす原因となっていると考えられている。また、肥満で肥大した脂肪細胞からは遊離脂肪酸(以下、FFAという)が分泌され、インスリン抵抗性を生じさせると考えられている。同様に糖尿病によってインスリン抵抗性が増悪されホルモン感受性リパーゼ活性が亢進し、脂肪細胞よりFFAが分泌されて高FFA血症になることも確認されている。最近では、FFA自体もインスリンの生合成を阻害することが判明している。
【0004】
(動脈硬化(血中低密度リポ蛋白の変性))
動脈硬化症の発症及び進展過程において、血清脂質代謝が大きく影響すると言われている。血清脂質(コレステロール、中性脂肪等)は主に肝臓においてアポ蛋白と結合しリポ蛋白として分泌され、血液中を移動し各組織細胞へ取込まれる。リポ蛋白が細胞に取込まれる機構は、主に各リポ蛋白の受容体を介して行われている。その中で、低密度リポ蛋白(LDL)は特異的膜受容体であるLDL受容体により細胞内へ取込まれて代謝され、細胞膜成分等に利用されることが知られている。一方、心筋梗塞や脳梗塞等の要因と言われている血管での粥状動脈硬化の形成にはマクロファージの泡沫化が深く関与していることも知られている。マクロファージは、正常なLDLが酸化、アセチル化あるいは糖化等の修飾を受けた「変性LDL」を取込み、泡沫化する。そこで従来より動脈硬化を予防するために、血中コレステロールの合成を抑制する方法、血中コレステロールの異化を促進する方法、変性LDLの生成を抑制する方法等を利用した薬剤等が開発されてきた。
【0005】
(間質性膀胱炎(interstitial cystitis, IC))
間質性膀胱炎は、慢性、進行性、原因不明の膀胱の炎症である。その患者数も決して少なくはなく、性別・年齢を問わず発症し、患者数は我国では25万人以上、米国では100万人以上と推定されている。間質性膀胱炎は膀胱に尿が溜まると膀胱に強い痛みを生じ、排尿すると軽減する。進行するにつれて、膀胱が萎縮し膀胱容量が減少する。それらの結果、患者は著しい頻尿となり、毎日数10回もの頻尿と膀胱および膀胱周辺の激しい痛みに苦しむ。間質性膀胱炎の原因は不明である。通常の膀胱炎と異なり細菌感染はなく、結石・腫瘍など明らかな疾患も認められない。上記症状の原因は膀胱粘膜構造の異常変化に起因すると推察されているが、なぜその異常が生じるのかは、未だ解明されていない。
その治療としては、薬剤内服、薬剤の膀胱内注入療法、膀胱水圧拡張、電気刺激治療、高度の萎縮膀胱に対する外科的治療などが行われる。患者の精神的・身体的負担が少ない内服薬治療には、抗うつ剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤、重曹等が使用されている。
しかし、これらの治療法はいずれも多くの患者に共通する有効性を欠き、また膀胱内注入療法等は患者に苦痛を与える欠点がある(間質性膀胱炎診療ガイドライン)。こうした現状から、より有効な間質性膀胱炎の治療法、できれば上記症状に苦しむ患者の身体的・精神的・経済的負担が少ない内服治療薬の開発が求められている。また、間質性膀胱炎類似の症状を呈する膀胱痛症候群も同様である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、耐糖能異常から糖尿病への移行抑制ならびに動脈硬化性疾患の予防剤として、日常生活において継続的に摂取することが容易な安全性に優れた治療剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、インスリン抵抗性を改善する作用を有し、高FFA血症、メタボリックシンドローム、糖尿病、糖尿病合併症(網膜症、腎症、神経症、白内障、冠動脈疾患を含む)、高血圧症、肥満もしくは動脈硬化症の治療剤または予防剤として安全性に優れた治療剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、変性LDLの発生を抑制し脂質代謝を改善することで動脈硬化症の治療剤又は予防剤として安全性に優れた治療剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、間質性膀胱炎等の治療剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む糖尿病を予防又は改善するための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む動脈硬化性疾患を予防するための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む遊離脂肪酸(FFA)の上昇を抑制するための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含むインスリン抵抗性を改善するための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む高FFA血症、メタボリックシンドローム、又は糖尿病、糖尿病合併症(網膜症、腎症、神経症、白内障、冠動脈疾患を含む)、高血圧症、肥満もしくは動脈硬化症の治療または予防のための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む血中低密度リポ蛋白の変性を低下させるための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む脂質代謝を改善するための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む間質性膀胱炎を予防又は改善するための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む間質性膀胱炎類似の症状を呈する膀胱痛症候群を予防又は改善するための液体組成物を提供する。また、本発明は、精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む8−OHdGの上昇を抑制するための液体組成物を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液体組成物を摂取することにより、1夜絶食後の75g経口ブドウ糖負荷試験での2時間後血糖値を低下させることができ、したがって、本発明は耐糖能異常から糖尿病への移行抑制ならびに動脈硬化性疾患の予防剤として、日常生活において継続的に摂取することが容易で安全性に優れた液体組成物を提供することができる。
また、本発明の液体組成物を摂取することにより、FFA上昇を抑制させることができ、したがって、本発明はインスリン抵抗性を改善する作用を有し、高FFA血症、メタボリックシンドローム、糖尿病、糖尿病合併症(網膜症、腎症、神経症、白内障、冠動脈疾患を含む)、高血圧症、肥満もしくは動脈硬化症の治療剤または予防剤として安全性に優れた液体組成物を提供することができる。
さらに、本発明の液体組成物を摂取することにより、変性LDLの発生を抑制することが認められ、脂質代謝を改善し動脈硬化症の治療剤又は予防剤として安全性に優れた液体組成物を提供することができる。
また、本発明の液体組成物を摂取することにより、最も汎用されている間質性膀胱炎の症状スコアと問題スコアにおいて改善することができ、特に膀胱痛を改善することができる。したがって、本発明は間質性膀胱炎の治療剤または予防剤として、日常生活において継続的に摂取することが容易で安全性に優れた液体組成物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の液体組成物は、精製水に水素分子を溶解した水溶液を含む。
精製水は、技術的に公知の方法を用いて調製することができる。公知の精製方法の中でも、逆浸透膜(RO膜)、イオン交換膜、限外ろ過膜(UF膜)などを用いる精製方法が好ましい。これらの精製方法は、単独で、又は2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
RO膜の材質としては、酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリスルホンなどが挙げられる。RO膜の構造としては、中空糸膜、スパイラル膜、チューブラー膜などが挙げられる。好ましくは、芳香族ポリアミド系のスパイラル膜である。
イオン交換膜としては、薬品再生式、電気再生式、非再生式カートリッジなどが挙げられる。好ましくは、電気再生式である。
UF膜の材質としては、酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、セラミックなどが挙げられる。UF膜の構造としては、中空糸膜、スパイラル膜、チューブラー膜、平膜などが挙げられる。好ましくは、ポリスルホンの中空糸膜である。
【0010】
精製水は、液体組成物100mL中のナトリウム含有量が5mg/l以下であり、好ましくは0.5mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。また、精製水は、液体組成物100mL中のカリウム含有量が5mg以下であり、好ましくは0.1mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。また、精製水は、液体組成物100mL中のマグネシウム含有量が13mg以下であり、好ましくは0.1mg以下であり、より好ましくは0.005mg以下である。また、精製水は、液体組成物100mL中のカルシウム含有量が35mg以下であり、好ましくは1mg以下であり、より好ましくは0.01mg以下である。精製水中のナトリウム含有量、カリウム含有量、マグネシウム含有量、カルシウム含有量は、食品衛生法に準じて測定することができる(ナトリウム[原子吸光光度法]、カリウム[原子吸光光度法]、マグネシウム[ICP発光分析法]、カルシウム[ICP発光分析法])。
【0011】
精製水への水素分子の溶解は、技術的に公知の方法を用いて行なうことができる。例えば、特開平8−56632号公報、特開2002−172317号公報に開示された方法に基づき、加圧、バブリング等を行い精製水に混合する。この場合、水素ガスをミキサーやフィルター等を用い物理的に微小化を行なうことでより効率的に添加することができる。精製水に溶解した水素分子の量は、好ましくは0.1〜5ppmであり、より好ましくは0.8〜1.5ppmである。また、精製水に溶解した水素分子は過飽和の状態にあるのが好ましい。
本発明の液体組成物における、溶存酸素量は、好ましくは12ppm以下であり、より好ましくは3ppm以下である。
【0012】
本発明の液体組成物には、さらにアスコルビン酸、フェノール化合物(トコフェノール)、オキシ酢酸(クエン酸、酒石酸、リンゴ酸)、フラボノイドなどを添加することが出来る。また、本発明の液体組成物には、特定保健用食品として、食物繊維(難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グアーガム分解物)、オリゴ糖(大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖)、豆鼓エキスなどを添加することも出来る。また、本発明の液体組成物には、健康食品として、βーグルカンなどを添加することが出来る。
【0013】
本発明の液体組成物は、経口により摂取される。その摂取量は、疾患の種類、症状の程度、年齢、体重などに応じて決定されるが、一般的には、成人に対して1日当たり、300mL〜1500mLであり、好ましくは300〜900mLである。本発明の液体組成物は、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品及び医薬品からなる群より選ばれるものとして利用できる。
【実施例】
【0014】
(実施例1)
原水を、RO装置(芳香族ポリアミド系のスパイラル膜)、イオン交換装置(電気再生式)及びUF装置(ポリスルホンの中空糸膜)に順次供した。得られた精製水のナトリウム含有量、カリウム含有量、マグネシウム含有量及びカルシウム含有量は検出限界以下(食品衛生法に準じて測定。ナトリウム[原子吸光光度法]、カリウム[原子吸光光度法]、マグネシウム[ICP発光分析法]、カルシウム[ICP発光分析法])であった。この精製水を、ポリプロピレン製の中空糸膜フィルターを用いて脱気を行なった後、1.5〜2気圧をかけ、水素ガスは約4気圧にしたものをラインミキサー上で混合し水素分子を0.8〜1.5ppm溶解させて液体組成物を調製した。
【0015】
(実施例2)
実施例1の液体組成物を摂取することによって、実際に水素分子が生体内に取り込まれたかどうかを、ヒトの呼気中の水素濃度を調べることにより検討した。被験者は健康な成人を対象とした。実施例1の液体組成物を摂取する前の呼気中水素濃度をBreath Gas Analyzer(呼気中水素分析装置)TGA−1000D(テラメックス社製)により測定した。その後、実施例1の液体組成物を下記(1)に従って飲用摂取させた後、時間を追って呼気中の水素濃度を測定した。
(1)健康な成人5名に空腹時に実施例1の液体組成物を300mL飲用させ、呼気中水素濃度(ppm)を検討した。その結果、ピークの高さと時間に個人差はあるが、ほぼ全員5〜15分でピークが認められた(図1)。
【0016】
(実施例3)
6名の境界型糖尿病患者に実施例1の液体組成物を1日3回、1回300mLを8週間飲用させた。
測定法:75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)[ヘキソキナーゼ法]、グリコアルブミン(GA)[酵素法]
8週目で120分値の75gOGTTが有意に低下し正常化した(図2)。4週目と8週目でGAが有意に低下した(図3)。
以上の結果から、耐糖能異常から糖尿病への移行抑制ならびに動脈硬化性疾患の予防剤として、日常生活において継続的に摂取することが容易な安全性に優れ、既存治療薬とは異なる改善と、医薬品との併用においても相乗効果を有することが期待される。
【0017】
(実施例4)
12名の2型糖尿病患者(ヘモグロビンA1c(HbA1c)7.0%未満)に実施例1の液体組成物を1日3回、1回300mLを8週間飲用させた。
測定法:遊離脂肪酸(FFA)[酵素法]
8週目でFFAが有意に低下した(図4)。
以上の結果から、FFAの上昇を抑制する機能剤は、インスリン抵抗性を改善する作用を有し、高FFA血症、メタボリックシンドローム、糖尿病、糖尿病合併症(網膜症、腎症、神経症、白内障、冠動脈疾患を含む)、高血圧症、肥満もしくは動脈硬化症の治療剤または予防剤として安全性に優れ、既存治療薬との併用においても相乗効果を有することが期待される。
【0018】
(実施例5)
18名の境界型を含む2型糖尿病患者(HbA1c7.0%未満)に実施例1の液体組成物を1日3回、1回300mLを8週間飲用させた。
測定法:変性LDL度数(高精度薄層アガロースゲル電気泳動法)。
8週目で変性LDLが有意に低下した(図5)。
以上の結果から、変性LDLを抑制する作用が認められ脂質代謝改善により動脈硬化症の治療剤又は予防剤として安全性に優れ、既存治療薬とは異なる改善と、医薬品との併用においても相乗効果を有することが期待される。
【0019】
(実施例6)
5名の間質性膀胱炎患者に実施例1の液体組成物を1日3回、1回300mLを2週間飲用させた。実施例1の液体組成物の飲用前と、飲用2週間後に、各患者に問診表に答えてもらい、国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOLスコア(図6)、過活動膀胱症状スコア(OABSS)(図7)及び間質性膀胱炎質問票の症状スコア(ICPS)・問題スコア(IPSS)(図8)を評価した。また、酸化ストレス評価を8OHdG(ELISA法)により行った。
下記表1に示すとおり、2週目で尿意切迫感、膀胱痛の改善が認められ、その結果、各スコアにおけるトータル評価においても改善が認められた。2週目で8−OHdGが有意に低下した。
【0020】
【表1】

【0021】
以上の結果から、間質性膀胱炎、間質性膀胱炎類似の症状を呈する膀胱痛症候群の治療剤、又は予防剤として、日常生活において継続的に摂取することが容易な安全性に優れ、既存治療薬とは異なる改善と、医薬品との併用においても相乗効果を有することが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】実施例2における水素増加濃度と時間の関係を示すグラフである。
【図2】実施例3におけるグルコースと時間の関係を示すグラフである。
【図3】実施例3におけるGAと飲用期間の関係を示すグラフである。
【図4】実施例4におけるNEFAと飲用期間の関係を示すグラフである。
【図5】実施例5における変性LDL(mLDL)と飲用期間の関係を示すグラフである。
【図6】実施例6における国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOLスコアである。
【図7】実施例6における過活動膀胱症状スコア(OABSS)である。
【図8】実施例6における及び間質性膀胱炎質問票の症状スコア(ICPS)・問題スコア(IPSS)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む糖尿病を予防又は改善するための液体組成物。
【請求項2】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む動脈硬化性疾患を予防するための液体組成物。
【請求項3】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む遊離脂肪酸(FFA)の上昇を抑制するための液体組成物。
【請求項4】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含むインスリン抵抗性を改善するための液体組成物。
【請求項5】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む液体組成物であって、高FFA血症、メタボリックシンドローム、又は糖尿病、糖尿病合併症(網膜症、腎症、神経症、白内障、冠動脈疾患を含む)、高血圧症、肥満もしくは動脈硬化症の治療または予防のための液体組成物。
【請求項6】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む血中低密度リポ蛋白(LDL)の変性を抑制するための液体組成物。
【請求項7】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む脂質代謝を改善するための液体組成物。
【請求項8】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む間質性膀胱炎を予防又は改善するための液体組成物。
【請求項9】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む間質性膀胱炎類似の症状を呈する膀胱痛症候群を予防又は改善するための液体組成物。
【請求項10】
精製水に0.1〜5ppmの水素分子を溶解した水溶液を含む8−OHdGの上昇を抑制するための液体組成物。
【請求項11】
精製水に溶解した水素分子が過飽和の状態にある、請求項1〜10のいずれか1項記載の液体組成物。
【請求項12】
前記精製水が逆浸透膜(RO膜)、イオン交換膜及び/又は限外ろ過膜(UF膜)を用いて精製された精製水である、請求項1〜11のいずれか1項記載の液体組成物。
【請求項13】
溶存酸素量が12ppm以下である、請求項1〜12のいずれか1項記載の液体組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−239598(P2008−239598A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−277953(P2007−277953)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(504167425)株式会社アイロムホールディングス (2)
【Fターム(参考)】