説明

混合システム

【課題】省スペースで設置でき、医薬液剤の製造に適した混合システムを提供する。
【解決手段】混合システムは、濃縮液を流通させる管路中に第1の流量調整弁が設けられた第1のラインと、希釈液を流通させる管路中に第2の流量調整弁が設けられた第2のラインと、混合液を流通させるための第3のラインと、第1乃至3のラインとそれぞれ接続された混合機とを備える混合システムであって、第1のラインは、第1の流量調整弁により濃縮液の流量を調整して混合機に濃縮液を送液するとともに、第2のラインは、第2の流量調整弁により希釈液の流量を調整して混合機に希釈液を送液し、混合機は、濃縮液と希釈液とを混合するとともに第3のラインに混合された混合液を内部に滞留させることなく連続して送液する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に濃縮液と希釈液とを混合して医薬液剤や飲料等の食品を調合するための混合システムに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの医薬品や食品では、その製造において品質の維持管理が必要とされ、その製造設備では、定期的な洗浄及び滅菌作業が必要とされる。特に生物製剤や血液製剤など生物由来の医薬品(医薬液剤)は、菌の増殖等の活動を起こさせないために、その温度は一定に保たれ、その製造設備は定期的に洗浄水で洗浄され、高温純粋蒸気等で滅菌される。
【0003】
例えば注射液の製造において、図5に示すようなバッチ方式の注射液製造システムが知られている。注射液製造システム90は、調合タンク91と、ポンプ93、97と、冷却器94と、フィルター95と、貯液タンク96とを備える。注射液製造システム90では、調合タンク91は内部に撹拌機92を有しており、まず、注射用水W9と注射液の原料R9とを調合タンク91内にそれぞれ所定量入れ、撹拌機92で注射液M9を調合する。その後その注射液M9をポンプ93aで冷却器94及びフィルター95を通過させて貯液タンク96に送液する。その後貯液タンク96内の注射液S9をポンプ93bで充填機や所定の場所に送液する。このように、この注射液製造システム90は、各工程(調合、濾過滅菌、輸送、充填等)毎に処理を完結させるため、品質の管理、洗浄及び滅菌作業が比較的容易に実施できる利点がある。
【0004】
少量の医薬液剤を必要とする場合では、医療現場等で直接医薬液剤を調合することが提案されている。特許文献1には、短時間に医薬液剤を調合する装置として、ポンプ等で有効成分濃厚物と希釈媒質とを合流させて医薬液剤を調合し、その医薬液剤をフィルター、ノズルを介して患者に注入する装置が記載されている。また、特許文献2には、医薬液剤以外の分野でIC工場等に用いられる試薬の希釈装置として、ポンプで試薬原液と希釈溶媒とを混合配管で合流させて所定濃度に混合希釈しつつ目的箇所に送液する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第99/32175号
【特許文献2】特開平6−31148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、バッチ方式の注射液製造システムでは、各工程毎に注射液を一旦全て保管する必要があるため、調合タンクや貯液タンクは大容量なものが必要となっていた。また、バッチ方式の注射液製造システムでは、注射液の製造に時間及びコストがかかるため、どうしても注射液が高価になってしまう傾向にあった。
【0007】
特許文献1に記載された医薬液剤を調合する装置では、大容量の調合タンクや貯液タンクを不要とするが、医薬液剤の品質を維持することや医薬液剤の製造効率といった点で医薬液剤を大量に製造することには不向きである。また、特許文献2に記載された試薬の希釈装置でも、大容量の調合タンクや貯液タンクを不要とするが、医薬液剤を製造対象にするものではない。さらに、特許文献1及び特許文献2に記載された装置では、原料(有効成分濃厚物、試薬原液)と希釈液(希釈媒質、希釈溶媒)とを合流させるだけで混合希釈するため、所定の時間を必要とし、その製造された医薬液剤の品質は環境や原料と希釈液との組み合わせ等の製造条件に大きく依存する。そのため、医薬液剤を大量に製造することには不向きである。
【0008】
以上の調合タンクの大容量化や製造コストの高コスト化については、飲料等の食品を製造する製造システムに対しても同様であった。
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたものであり、主に医薬液剤や飲料等の食品の製造に適した混合システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る混合システムは、濃縮液を流通させる管路中に第1の流量調整弁が設けられた第1のラインと、希釈液を流通させる管路中に第2の流量調整弁が設けられた第2のラインと、混合液を流通させるための第3のラインと、第1乃至3のラインとそれぞれ接続された混合機とを備える混合システムであって、第1のラインは、第1の流量調整弁により濃縮液の流量を調整して混合機に濃縮液を送液するとともに、第2のラインは、第2の流量調整弁により希釈液の流量を調整して混合機に希釈液を送液し、混合機は、濃縮液と希釈液とを混合するとともに混合された混合液を内部に滞留させることなく連続して第3のラインに送液することを特徴とする。
【0011】
この構成により、混合システム全体を小型にすることができ、省スペースで設置することができる。特に、バッチ方式等に用いられる調合タンクは、一回で濃縮液と希釈液とを調合して保管する必要があるため、大型なものであったが、この調合タンクを不要にすることができ、濃縮液及び希釈液のそれぞれを貯液する貯液タンクとして小型なものを使用することができる。また、濃縮液及び希釈液に対して供給源を、混合液に対して送液先を予め準備しておくと、濃縮液、希釈液及び混合液をそれぞれ貯液するタンクは製造現場には必ずしも準備しなくてもよく、それらを不要とすることができる。
【0012】
また、混合液の製造時間を短縮することができ、混合液の品質を維持するためのコストも低減することができる。その結果、混合液を低コストで製造することができる。
【発明の効果】
【0013】
上記のとおり、本発明の混合システムによれば、濃縮液及び希釈液から一連の流れで連続して混合液を製造することができるため、バッチ方式では必要とされる大型の調合タンクを不要とすることができる。そのため、混合システム全体を小型にすることができ、省スペースで設置することができる。また、混合液の製造時間を短縮することができ、混合液を低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態の混合システムを示す模式図である。
【図2】本実施形態の混合システムの一例を示す図である。
【図3】混合機の一例を示す図である。
【図4】本実施形態の混合システムの他の例を示す図である。
【図5】従来の製造システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本実施形態の混合システムを示す模式図である。なお、各矢印は、管路内の原料や液体の流れる方向をそれぞれ示す。本実施形態の混合システムは、主に医薬液剤を製造するシステムであるが、飲料等の食品の製造にも適用可能である。まず、製造する対象を医薬液剤として、図1を用いて本実施形態の混合システム全体の概要を説明する。
【0016】
混合システム10は、調合タンク1と、ポンプ3(3a、3b)と、冷却器4と、フィルター5と、貯液タンク6と、混合機7と、流量調整弁8(8a、8b)とを備える。図1に示すように、それらの構成は、管路で原料R1、希釈液W1、濃縮液C1、混合液M1、S1をそれぞれ輸送できるように接続されている。
【0017】
原料R1は、調合タンク1に輸送される。希釈液W1は、冷却器4を介して混合機7へ送液されるとともに、調合タンク1にも送液される。混合液の品質を維持するために、従来のバッチ方式の製造システムでは、一旦混合液を調合し、その後混合液を冷却していたが、混合システム10では、混合機7に送液される希釈液W1のみを冷却して混合液M1の温度を調整すればよい。希釈液W1は混合液M1よりも冷却効率がよいため、冷却器4は従来のバッチ方式の製造システムよりも冷却能力の低い小型のものを用いることができる。
【0018】
調合タンク1は、撹拌機2を有し、その撹拌機2で所定量の原料R1及び希釈液W1を攪拌して濃縮液C1を調合し、その濃縮液C1を貯液する。濃縮液C1は、ポンプ3aで混合機7に送液される。
【0019】
従来のバッチ方式の製造システムであれば、調合タンクの容量と貯液タンクの容量とを同程度にする必要があったが、混合システム10では、調合タンク1の容量V1は、希釈液W1に対する原料R1の溶解度により決定することができ、後述する貯液タンク6の容量V2よりも小さくすることができる。また、それに伴って、撹拌機2及びポンプ3aも従来のバッチ方式の製造システムに用いるものよりも能力の低い小型のものをそれぞれ用いることができる。
【0020】
具体的には、従来のバッチ方式の製造システムでは、図5に示すように、調合タンク91の注射液M9の量を全て(100%)注射液S9として貯液タンク96に貯液させるが、本実施形態の混合システムでは、図1に示すように、混合機7へ直接送液する希釈液W1の量を混合液S1の全体量に対して75〜90%とし、混合機7へ送液する濃縮液C1の量を混合液S1の全体量に対して10〜25%として予め2つに分け、混合機7で混合液S1の全体量(100%)にすることができる。そのため、調合タンク1は小型にすることができる。また、図1に示す撹拌機2とポンプ3aと混合機7とに必要なエネルギーの合計は、図5に示す撹拌機92とポンプ93aとに必要なエネルギーの合計よりも少量にすることができる。
【0021】
混合機7は、濃縮液C1と希釈液W1とを高速、確実及び均一に混合するとともにその混合して得られる混合液M1を内部に滞留させることなく所定のライン(管路)に送液できるものであればよい。すなわち、混合機7は、所定の流量で流れてくる濃縮液C1及び希釈液W1に対して逆流や滞留を抑えて瞬時にそれらを混合し、その混合液M1を直ちに所定のラインに送液して内部に留めないものであればよい。このような混合機7は、一定の流量で濃縮液C1及び希釈液W1を受け入れることができ、濃縮液C1及び希釈液W1のそれぞれを供給する限り混合液M1を連続的に製造することができる。また、混合機7は、濃縮液C1、希釈液W1及び混合液M1の収納容積を最小限度に抑えられるため小型にすることができる。
【0022】
このような混合機7を用いれば、濃縮液C1及び希釈液W1から混合液M1を得るまでの時間を短くすることができ、混合液の品質を維持することも容易にできる。また、流量調整弁8aで濃縮液C1の流量を、流量調整弁8bで希釈液W1の流量をそれぞれ調整することによって濃縮液C1と希釈液W1との混合比率を容易に設定することができる。
【0023】
混合機7で混合された混合液M1は、フィルター5を介して貯液タンク6へ送液される。貯液タンク6は、混合液S1を貯液する。混合液S1は、ポンプ3bで図示しない充填機や輸送装置等の所定の場所に送液される。
【0024】
本実施形態の混合システムでは、濃縮液と希釈液とをそれぞれ混合機に送液するため、冷却効率のよい希釈液のみを冷却することで混合機で混合された混合液の温度を所定の範囲内にして品質を維持することが容易にでき、その希釈液を冷却するために用いる冷却器をより小型にすることができる。また、調合タンク、撹拌機及び濃縮液を送液するためのポンプをより小型にすることができる。そのため、混合システム全体を省スペースで設置することができる。また、本実施形態の混合システムでは、短時間で連続して混合液を製造することができる。
【0025】
次に本実施形態の混合システムの一例として、医薬液剤を製造する混合システムについて具体的に説明する。
【0026】
図2は、本実施形態の混合システムの一例を示す図である。混合システム30は、調合タンク11と、ポンプ13(13a、13b)と、冷却器14と、濾過滅菌するためのフィルター15と、貯液タンク16と、混合機17と、流量調整弁18(18a、18b)と、流量計21(21a、21b、21c)と、圧力計22(22a、22b、22c)と、レギュレーター23(23a、23b)とを備える。図2に示すように、それらの構成は、管路で原薬R2、注射用水W2、高濃度薬液C2、混合液M2、注射液剤S2をそれぞれ輸送できるように接続されている。それらの構成は、基本的に図1を用いて説明した上記内容と同じである。
【0027】
図3は、混合機の一例を示す図である。なお、矢印は、注射用水W2、高濃度薬液C2及び混合液M2の流れる方向をそれぞれ示す。混合機17は、注射用水W2を流入させるための入口171と、高濃度薬液C2を流入させるための入口172と、混合液M2を流出させるための出口173と、注射用水W2と高濃度薬液C2とを混合するためのローター(回転羽根)174と、混合液M2を所定の条件で通過させるスクリーン(ふるい部材)175と、混合液M2を出口173へ導く流通路176と、ローター174を回転させるためのモーター177とを備える。
【0028】
図3に示すように、混合機17は、モーター177でローター174を高速回転させて注射用水W2及び高濃度薬液C2を混合する。混合機17では、ローター174の回転速度が具体的に1分間当たり20000回転程のものを用いることができる。その後混合機17は、混合液M2をスクリーン175、流通路176を順に通過させて出口173から流出させる。なお、混合機17では、注射用水及び高濃度薬液の入口や混合液の出口の数を必要に応じて増減してもよい。
【0029】
混合システム30では、医薬液剤の製造前又は定期的に洗浄処理及び滅菌処理を実施する。洗浄処理では、洗浄水を注射用水W2と同様に混合システム30内に流入させ、混合機17、フィルター15を順に通過させて洗浄処理を行う。また、滅菌処理では、純粋蒸気発生機等で121℃〜123℃の純粋な蒸気(高温純粋蒸気、ピュアスチーム)を発生させ、これを注射用水W1と同様に混合システム30内に流入させ、混合機17、フィルター15を順に通過させて滅菌処理を行う。その後、乾燥空気を流通させて流通経路内の乾燥を行う。
【0030】
洗浄処理に使用する洗浄水の量及び滅菌処理に使用する高温純粋蒸気の量は、いずれも調合タンク11の容量に比例するため、濃縮液C2の濃度を高くするほど調合タンク11の容量を小さくすることができ、従来のバッチ方式の製造システムよりも少量にすることができる。また、滅菌処理における高温純粋蒸気による混合システム30の昇温時間も短縮させることができる。
【0031】
混合システム30では、原薬R2は調合タンク11に輸送される。注射用水W2は、冷却器14を介して混合機17へ送液されるとともに、調合タンク11にも送液される。調合タンク11では、撹拌機12で原薬R2と注射用水W2とを攪拌して高濃度薬液C2を調合する。そして、注射用水W2及び高濃度薬液C2をそれぞれ混合機17に送液する。このとき、注射用水W2及び高濃度薬液C2の流量(流量計21a、21b)がそれぞれ所定の流量値となるようにするとともに、注射用水W2及び高濃度薬液C2の圧力(圧力計22a、22b)が等しくなるようにする。レギュレーター23a、23bは、各流量計21a、21bの数値を基にして予め設定された流量となるように流量調整弁18a、18bをそれぞれ調整する。混合機17では、注射用水W2と高濃度薬液C2とが所定の割合で混合され、混合された混合液M1は、フィルター15で濾過滅菌され、注射剤S2として貯液タンク16に貯液される。その後注射剤S2は、図示しない充填機や輸送装置等の所定の場所に送液される。
【0032】
本実施形態の混合システムにおいて、調合タンクを複数用いてもよい。また、希釈液と混合する原料に粉体を用いてもよい。粉体は、濃縮液や希釈液との混合に適した物性を用いることが好ましい。
【0033】
図4は、本実施形態の混合システムの他の例を示す図である。なお、図4では冷却器を省略している。混合システム70は、調合タンク51(51a、51b)と、ポンプ53(53a、53b、53c)と、濾過滅菌するためのフィルター55と、貯液タンク56と、混合機57と、流量調整弁58(58a、58b、58c、58d)と、流量計61(61a、61b、61c、61d)と、圧力計62(62a、62b、62c、62d)と、レギュレーター63(63a、63b、63c、63d)と、主に原料の粉体R5を輸送するためのエジェクター64と、粉体R5を計量するための計量器65とを備える。図4に示すように、それらの構成は、管路で原薬R3、R4、原料の粉体R5、注射用水W3、高濃度薬液C3、C4、混合液M3、注射液剤S3をそれぞれ輸送できるように接続されている。それらの構成は、基本的に図1を用いて説明した上記内容と同じである。
【0034】
混合システム70では、原薬R3は調合タンク51aに、原薬R4は調合タンク51bにそれぞれ輸送される。原料の粉体R5は計量器65で計量後、エジェクター64で一定量づつ混合機57へ輸送される。注射用水W3は、図示しない冷却器を介して混合機57へ送液されるとともに、粉体R5の流通経路及び調合タンク51a、51bにも送液される。調合タンク51aでは、撹拌機52aで原薬R3と注射用水W3とを攪拌して高濃度薬液C3を調合し、調合タンク51bでは、撹拌機52bで原薬R4と注射用水W3とを攪拌して高濃度薬液C4を調合する。そして、注射用水W3、高濃度薬液C3、C4及び粉体R5をそれぞれ混合機57に送液する。このとき、流量計61a、61b、61cで注射用水W3及び高濃度薬液C3、C4の流量がそれぞれ所定の流量となるようにするとともに、圧力計62a、62b、62cで注射用水W3及び高濃度薬液C3、C4の圧力が等しくなるようにする。レギュレーター63a、63b、63c、63dは、各流量計61a、61b、61c、61dの数値を基にして予め設定された流量となるように流量調整弁58a、58b、58c、58dをそれぞれ調整する。混合機57では、注射用水W3と高濃度薬液C3、C4と原料の粉体R5とが所定の割合で混合され、混合された混合液M3は、フィルター55で濾過滅菌され、注射剤S3として貯液タンク56又は図示しない充填機や輸送装置等の所定の場所に送液される。貯液タンク56に貯液された注射剤S3は、図示しない充填機や輸送装置等の所定の場所に送液される。
【0035】
混合システム70では、複数の高濃度薬液及び原料の粉体を一度に混合することができる。混合システム70では、用途及び混合条件に応じて適宜高濃度薬液や原料の粉体の供給経路を増減することができる。
【0036】
本実施形態の混合システムは、予め希釈液及び濃縮液の供給源や混合液の送液先を準備しておいてもよく、このようにすると調合タンクや混合液を貯液するための貯液タンクを不要とすることができる。また、本実施形態の混合システムは、医薬液剤の製造を対象に説明したが、様々な分野に適用してもよく、特に設備の洗浄処理が定期的に必要な飲料等の食品の製造に用いてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1、11 調合タンク
2、12 撹拌機
3(3a,3b)、13(13a、13b) ポンプ
4、14 冷却器
5、15 フィルター
6、16 貯液タンク
7、17 混合機
8(8a,8b)、18(18a、18b) 流量調整弁
10、30 混合システム
21(21a、21b、21c) 流量計
22(22a、22b、22c) 圧力計
23(23a、23b) レギュレーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
濃縮液を流通させる管路中に第1の流量調整弁が設けられた第1のラインと、
希釈液を流通させる管路中に第2の流量調整弁が設けられた第2のラインと、
混合液を流通させるための第3のラインと、
前記第1乃至3のラインとそれぞれ接続された混合機とを備える混合システムであって、
前記第1のラインは、
前記第1の流量調整弁により濃縮液の流量を調整して前記混合機に濃縮液を送液するとともに、
前記第2のラインは、
前記第2の流量調整弁により希釈液の流量を調整して前記混合機に希釈液を送液し、
前記混合機は、
濃縮液と希釈液とを混合するとともに
混合された混合液を内部に滞留させることなく連続して前記第3のラインに送液する
ことを特徴とする混合システム。
【請求項2】
前記第2のラインは冷却器を備える
ことを特徴とする請求項1記載の混合システム。
【請求項3】
前記第1及び第2のラインはいずれも圧力計をさらに備え、
前記濃縮液及び前記希釈液の流量をそれぞれ所定の流量とするとともに、
前記濃縮液及び前記希釈液の圧力を等しくする
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の混合システム。
【請求項4】
前記第1のラインを複数備える
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の混合システム。
【請求項5】
粉体を流通させるための第4のラインをさらに備え、
前記第4のラインは計量器を備え、
前記計量器により粉体の量を調整して前記混合機に粉体を輸送する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の混合システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−94683(P2013−94683A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236542(P2011−236542)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(502231029)クリーンメカニカル株式会社 (6)
【出願人】(595111804)エム・テクニック株式会社 (38)
【Fターム(参考)】