説明

温水システム及び電気式追焚、循環ろ過装置付き温水システム

【課題】小型化を図りながら効率的に水を加熱することが可能であり、浴槽の湯を衛生的に追い焚きすることが可能な温水システム及び電気式追焚、循環ろ過装置付き温水システムを提供すること。
【解決手段】本実施の形態における温水システム10は、流水パイプ2により外部の水道管等から水道水が取り込まれ貯湯タンク3内に供給される。このとき、発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1bは電気により発熱し、発熱ヒータ1が発熱して流水パイプ2内を流れる水を加熱し、貯湯タンク3内のらせん形状の内部を流れる水が、そのらせん形状によって長大な長さとなった流水パイプ2内部を経て十分な熱を加えられて湯として、貯湯タンク3内に供給される。貯湯タンク3内に貯湯された湯は、流水パイプ2のらせん形状によって増大した外側表面の表面積から発熱した熱によって更に加熱され給湯パイプ4を介して蛇口や給湯口に供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯し外部に供給する温水システム及び電気式追焚、循環ろ過装置付き温水システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、水道管から得られる水道水を加熱して湯とし住居の生活用水に使用するために供給する温水システムでは、水道水を加熱して適度な温度に設定し加熱した温水を、温水器の給湯口や水道管から接続された蛇口から供給するようになっている。この温水システムでは、例えば、貯湯タンクと、貯湯タンクの下部に設けられた給水管と、貯湯タンクの上部に設けられた給湯管と、貯湯タンク内に設けられたヒータとを備えている。
【0003】
すなわち、この温水システムでは、水道管から供給された水道水を給水管によって取り込み貯湯タンクのヒータにより加熱して湯とするとともに、この加熱した湯を、直接或いは別の水道管からの水道水と混合することにより設定温度に調節すること等を行い、この温度調節した湯を給湯管から外部に供給して配管を介して給湯口や蛇口に供給することができるようになっている。
【0004】
また、水道水を加熱するための電力等の効率化を図ったものとしては、所要の容量を有する円筒状の貯湯タンクと、貯湯タンクの下部に設けられた給水管と、貯湯タンクの上部に設けられた給湯管と、貯湯タンク内の下部に設けられた下部ヒータと、貯湯タンク内の上部に設けられた上部ヒータと、貯湯タンク内の上部に設けられ、浴槽の水を導入して熱交換を行う加熱用熱交換器とを備えた電気温水器がある。
【0005】
そして、この電気温水器は、貯湯タンク内の下部に、浴槽の水を導入して熱交換を行う熱回収用熱交換器を設け、浴槽の導出管に、加熱用熱交換器と熱回収用熱交換器の各導入管をそれぞれ接続するとともに、浴槽の導入管に、加熱用熱交換器と熱回収用熱交換器の各導出管をそれぞれ接続し、浴槽の導出管の流路を加熱用熱交換器側又は熱回収用熱交換器側に選択的に切り替える切替弁を設けている。
【0006】
このような電気温水器では、下部ヒータにより加熱された水は、実際の使用時間になると、貯湯タンクの上半部より上が高温の水で、下部は比較的低温の水となっている。また、給湯や加熱用熱交換器の使用により、貯湯タンク内の上半部の水温が低下したときには、上部ヒータにより加熱し貯湯タンク内全体が適度な温度の湯に維持するようになっている。また、給湯管は、例えば、浴槽や浴槽側の蛇口等に接続されており、途中で水道水と混合されることにより適温の温水を供給することができる。
【0007】
更に、この電気温水器は、貯湯タンク内の下部に切替弁を設けたことから、貯湯タンクの水を浴槽の温水を利用して予熱し湯とすることが可能となり、ヒータの負荷を減じて電力と電力料金を節減するとともに、浴槽の導出管の流路を切替弁により切り替えるだけで、ポンプや配管の一部を加熱用熱交換器と共用して、貯湯タンク水の予熱と風呂の追い焚きとを行うことができることとなっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】特開2004−294019号公報(第1−3頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上述の温水システムや電気温水器では、実際に住居で湯を使用する際に湯の量が不足することがないように、大量の湯を予め加熱して用意しておくため貯湯タンクが大きなものとなり、装置全体が大型化されていた。このため住居内でもこの装置を設置するためのスペースを確保することが容易ではなく、設置する場所が限定され給湯管から蛇口等に接続されたパイプ等が過大に長大となるという問題があった。また、これにより蛇口を使用しても湯が蛇口から供給されるまで時間がかかったりする問題もあった。装置の機種交換の際には、装置を取り外して交換を行うために住居の一部を工事により破壊しなければならない場合もあった。
【0010】
貯湯タンクから加熱した湯を給湯管を経て蛇口等に供給しているため、貯湯タンクで貯められた量以上の湯を使用することができず湯切れとなることもあった。一般的には、従来の電気温水器では、水道水を加熱する湯はり専用の装置となっており、浴槽の湯をろ過し浄化するろ過装置を備えていないことが多く浴槽の湯を追い焚きするときに、浴槽の湯の上澄み部分等を捨てたり、捨てた後湯を補充する作業を行わなければならない場合が生じたり、浴槽の湯にアカや臭いが生じ衛生上の問題が発生することもあった。
【0011】
本発明は、以上のような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小型化を図りながら効率的に水を加熱することが可能であり、浴槽の湯を衛生的に追い焚きすることが可能な温水システム及び電気式追焚、循環ろ過装置付き温水システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以上の問題点を解決するために請求項1に係る発明は、外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯すると共に、外部に供給する温水システムにおいて、
外部から水を取り込み前記貯湯タンク内に排水する前記貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設された流水パイプと、
前記流水パイプを加熱するための電熱ヒータとを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項2に係る発明は、上述の温水システムにおいて、前記流水パイプは、前記貯湯タンク内でらせん形状を有して配設されている。
【0014】
請求項3に係る発明は、上述の温水システムにおいて、前記貯湯タンクは、周囲を覆う被覆部を備えた2層構造である。
【0015】
請求項4に係る発明は、外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯すると共に、外部に供給する温水システムにおいて、
外部から水を取り込み前記貯湯タンク内に排水する前記貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設された流水パイプと、
前記流水パイプ内を流れる水を加熱するための前記流水パイプの内側に挿通された線状の自己制御機能を有する発熱ヒータとを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項5に係る発明は、外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯し外部に供給すると共に、浴槽内の湯を加熱する電気式追焚及び循環ろ過装置付き温水システムにおいて、
外部から水を取り込み前記貯湯タンク内に排水する前記貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設された流水パイプと、
前記流水パイプ内に取り込まれた水を加熱するための電熱ヒータと、
前記浴槽内の湯が流入および流出が可能に両端が前記浴槽内に接続され、前記貯湯タンク内を通過する第2の流水パイプと、
前記貯湯タンク内の湯および前記浴槽内の湯の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段が検出した前記貯湯タンク内の湯および前記浴槽内の湯の温度を比較する温度比較手段と、
前記温度比較手段が比較した結果、前記貯湯タンク内の湯が低い場合には、前記第2の流水パイプが前記貯湯タンク内を通過しない状態に切り替える流水弁と、
前記第2の流水パイプ内に流入した湯をろ過するろ過手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項6に係る発明は、外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯し外部に供給すると共に、浴槽内の湯を加熱する電気式追焚及び循環ろ過装置付き温水システムにおいて、
外部から水を取り込み前記貯湯タンク内に排水する前記貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設された流水パイプと、
前記流水パイプ内を流れる水を加熱するための前記流水パイプの内側に挿通された線状の自己制御機能を有する発熱ヒータと、
前記浴槽内の湯が流入および流出が可能に両端が前記浴槽内に接続され、前記貯湯タンク内を通過する第2の流水パイプと、
前記貯湯タンク内の湯および前記浴槽内の湯の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段が検出した前記貯湯タンク内の湯および前記浴槽内の湯の温度を比較する温度比較手段と、
前記温度比較手段が比較した結果、前記貯湯タンク内の湯が低い場合には、前記第2の流水パイプが前記貯湯タンク内を通過しない状態に切り替える流水弁と、
前記第2の流水パイプ内に流入した湯をろ過するろ過手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る温水システム及び電気式追焚、循環ろ過装置付き温水システムによれば、小型化を図りながら効率的に水を加熱することが可能であり、浴槽の湯を衛生的に追い焚きすることが可能となる。
【0019】
請求項1に係る発明においては、流水パイプが外部から水を取り込み貯湯タンク内に排水し、貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設されているので、この流水パイプ内に取り込まれて流れる水を、流水パイプの複数の曲線形状部分を有することにより表面積が増大しているため電熱ヒータで流水パイプを加熱して効率的に水を加熱できる。また、貯湯タンク内で複数の曲線形状を有することにより貯湯タンク内の湯に接触する表面積が増大しているため電熱ヒータで流水パイプを加熱して効率的に貯湯タンク内の湯を加熱できる。
【0020】
請求項2に係る発明においては、流水パイプが貯湯タンク内で複数のらせん形状を有して配設されているので、この流水パイプ内に取り込まれて流れる水を、効率的に加熱でき、また、効率的に貯湯タンク内の湯を加熱できる。
【0021】
請求項3に係る発明においては、電熱ヒータで加熱した貯湯タンク内の湯を温度を下げることなく効果的に保温することができる。
【0022】
請求項4に係る発明においては、流水パイプが外部から水を取り込み貯湯タンク内に排水し、貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設されているので、この流水パイプ内に取り込まれて流れる水を、流水パイプの複数の曲線形状部分を有することにより表面積が増大しているため発熱ヒータで流水パイプを加熱して効率的に水を加熱でき、更に、外部に温度を検出して制御するためのサーモスタットや回路等を備えた温度センサを不要として所定の温度に維持することができる。また、貯湯タンク内で複数の曲線形状を有することにより貯湯タンク内の湯に接触する表面積が増大しているため発熱ヒータで流水パイプを加熱して効率的に貯湯タンク内の湯を加熱できる。
【0023】
請求項5に係る発明においては、流水パイプが外部から水を取り込み貯湯タンク内に排水し、貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設されているので、この流水パイプ内に取り込まれて流れる水を、流水パイプの複数の曲線形状部分を有することにより表面積が増大しているため電熱ヒータで流水パイプを加熱して効率的に水を加熱できる。また、貯湯タンク内で複数の曲線形状を有することにより貯湯タンク内の湯に接触する表面積が増大しているため電熱ヒータで流水パイプを加熱して効率的に貯湯タンク内の湯を加熱できる。また、温度検出手段が貯湯タンク内の湯および浴槽内の湯の温度を検出し、温度比較手段が温度検出手段で検出した貯湯タンク内の湯および浴槽内の湯の温度を比較し、流水弁が温度比較手段で比較した結果、貯湯タンク内の湯が低い場合には、第2の流水パイプが貯湯タンク内を通過しない状態に切り替えるので、貯湯タンク内の湯が浴槽内の湯の温度より低くない場合にのみ適切に、浴槽内の湯の流入および流出可能に両端が浴槽内に接続され貯湯タンク内を通過する第2の流水パイプ内に浴槽内の湯が流れるようにして、貯湯タンク内の湯の温度により第2の流水パイプを介して浴槽内の湯を追い焚きすることが可能となる。また、ろ過手段により第2の流水パイプ内に流入した湯をろ過するので、浴槽内の湯を衛生的に追い焚きすることが可能となる。
【0024】
請求項6に係る発明においては、流水パイプが外部から水を取り込み貯湯タンク内に排水し、貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設されているので、この流水パイプ内に取り込まれて流れる水を、流水パイプの複数の曲線形状部分を有することにより表面積が増大しているため発熱ヒータで流水パイプを加熱して効率的に水を加熱でき、更に、外部に温度を検出して制御するためのサーモスタットや回路等を備えた温度センサを不要として所定の温度に維持することができる。また、貯湯タンク内で複数の曲線形状を有することにより貯湯タンク内の湯に接触する表面積が増大しているため発熱ヒータで流水パイプを加熱して効率的に貯湯タンク内の湯を加熱できる。また、請求項5に係る発明と同様に、貯湯タンク内の湯の温度により第2の流水パイプを介して浴槽内の湯を追い焚きすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明に係る温水システムを実施するための最良の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1は、第1の実施の形態における温水システム10の構成を示す説明図である。この温水システム10は、水道水を加熱して得た湯を貯湯する円筒状の貯湯タンク3に対して外部の水道管等から取り込んだ水を供給する流水パイプ2と、貯湯タンク3内に貯湯された湯を外部に接続された蛇口や給湯口に供給する給湯パイプ4と、貯湯タンク3内に貯湯された湯を外部に供給する際には給湯パイプ4に送り込み供給しない際には給湯パイプ4内への湯の流入を遮断するバルブ5と、貯湯タンク3内に貯湯された湯を排水するための排水バルブ6と、貯湯タンク3の周囲を取り囲み2層構造により貯湯タンク3が外気との接触による温度低下を防止する外部ケース7とを備えている。
【0026】
流水パイプ2は、一方の先端が外部の水道管等に接続され水道水を取り込むようになっており、他の一方の先端が貯湯タンク3内に固定され外部の水道管等から取り込んだ水を供給する。この一方の先端から連続した中途部分は、貯湯タンク3内を通り、貯湯タンク3内で複数の曲線形状、即ち、図1に示すように、らせん形状を有して配設されている。
【0027】
また、この流水パイプ2は、例えば中途部分の材質が熱の伝熱性が高い、銅などの金属等により構成されており、流水パイプ2上の一方の先端の貯湯タンク3外側近傍部位に設けられた発熱ヒータ始端部1aと、他の一方の先端の貯湯タンク3外側近傍部位に設けられた発熱ヒータ終端部1bとの間の範囲では、これらの発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1bとが発熱して熱が伝達し、この中途部分の流水パイプ2内部を流れる水を加熱することが可能な発熱ヒータ1を構成している。更に、流水パイプ2は、内部を流れる水を加熱すると共に外側表面を伝達する熱によって貯湯タンク3内に貯湯された湯を加熱することが可能である。これらの発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1bは、例えば200V等の電力を得て電気により発熱する電熱ヒータ等が用いられる。
【0028】
バルブ5は、例えば水を吸い上げて排水可能なポンプ等を内蔵しており、貯湯タンク3内に貯湯された湯を吸い上げて給湯パイプ4内へ流入させる構成であっても良い。
【0029】
続いて、本実施の形態における温水システム10が以上のような構成を有することにより奏される効果について説明する。まず、貯湯タンク3内に湯が入っていない場合には、流水パイプ2により外部の水道管等から水道水が取り込まれ、流水パイプ2を流れて他の一方の先端から流れ出て貯湯タンク3内に供給される。このとき、発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1bは電気により発熱し、発熱ヒータ1が発熱して流水パイプ2内を流れる水を加熱し、貯湯タンク3内のらせん形状の内部を流れる水が、そのらせん形状によって長大な長さとなった流水パイプ2内部を経て他の一方の先端から流れ出るまでに、例えば40度〜60度等の適度な温度にするための十分な熱を加えられて湯として、貯湯タンク3内に供給される。
【0030】
そして、貯湯タンク3内に貯湯された湯は、流水パイプ2のそのらせん形状によって長大な長さとなり従来の温水システム等における直線形状のパイプと比較して、増大した外側表面の表面積から発熱した熱によって更に加熱され、温度低下せずに適度な温度が維持され、温水システム10が設置された住居の住居者が、蛇口や給湯口を使用すると、貯湯タンク3内に貯湯された湯がバルブ5により吸い上げられ給湯パイプ4内へ流入され、給湯パイプ4を介して蛇口や給湯口に供給される。
【0031】
以上のように、本実施の形態における温水システム10は、外部から取り込んだ水が発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1bにより発熱する発熱ヒータ1が構成された流水パイプ2のらせん形状の内部を流れることによって効果的に加熱されて湯となり貯湯タンク3内に貯湯される。電気により発熱ヒータ1が発熱するので、水の加熱の際に音や臭いが発生することがなく、周囲環境に対して悪影響等がなく湯を供給できる。
【0032】
また、水を効率的に加熱して湯を供給できるため、貯湯タンク3等を大型化して大量の湯を予め貯湯しておく必要がなく、温水システム10の装置全体の小型化を実現して湯を供給できる。このため、温水システム10が設置される住居の中で、温水システム10を設置するための広域なスペースを確保する必要もなく、従来の温水システムと比較して住居の中で場所を選ばずに自由に設置できる。
【0033】
水を効率的に加熱して湯を供給でき、貯湯タンク3内に貯湯された湯は表面積が増大した外側表面から発熱した熱によって加熱され、温度低下せずに適度な温度が維持されるため、常に一定の温度に保温することができ、住居内の風呂、台所、洗面所等に対して同時に湯を供給することも可能である。
【0034】
貯湯タンク3内に貯湯された湯は、発熱ヒータ1の表面積が増大した外側表面から発熱した熱によって加熱され、流水パイプ2のらせん形状の内部を流れる水と同時に加熱することができるため、電気によって発熱した熱を効率的に利用でき、省エネルギー効果を図ることも可能である。貯湯タンク3内に貯湯された湯は、外部ケース7を用いた2層構造によっても温度低下せずに適度な温度が維持される。
【0035】
また、給湯パイプ4を住居の床下を通過させて蛇口や給湯口に接続させることにより、給湯パイプ4を流れる湯からの発熱で床下を暖めて床下暖房用のボイラーを実現することも可能である。
【0036】
(第2の実施の形態)
本発明に係る温水システムを実施するための第2の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図2は、第2の実施の形態における温水システム11の構成を示す説明図である。この温水システム11は、上述の第1の実施の形態における温水システム10と同様の2つの構成を並列に組み合わせたものであり、この温水システム11では、水道水を加熱して得た湯を貯湯する円筒状の2つの貯湯タンク3aおよび3bに対して外部の水道管等から取り込んだ水を供給する流水パイプ2と、貯湯タンク3b内に貯湯された湯を外部に接続された蛇口や給湯口に供給する給湯パイプ4と、貯湯タンク3b内に貯湯された湯を外部に供給する際には給湯パイプ4に送り込み供給しない際には給湯パイプ4内への湯の流入を遮断するバルブ5と、貯湯タンク3内に貯湯された湯を排水するための排水バルブ6と、貯湯タンク3aおよび3bの周囲を取り囲み2層構造により貯湯タンク3aおよび3bが外気との接触による温度低下を防止する外部ケース7と、貯湯タンク3aおよび3bの上方および下方部位において貯湯タンク3aおよび3b内に貯湯された湯を相互に流動可能に連結する上方連結パイプ8aおよび下方連結パイプ8bとを備えている。
【0037】
流水パイプ2は、一方の先端が外部の水道管等に接続され水道水を取り込むようになっており、他の一方の先端が貯湯タンク3b内に固定され外部の水道管等から取り込んだ水を供給する。この一方の先端から連続した中途部分は、貯湯タンク3a内を通って貯湯タンク3a内から出た後続けて貯湯タンク3b内を通っており、それぞれの貯湯タンク3aおよび3b内で複数の曲線形状、即ち、図2に示すように、らせん形状を有して配設されている。
【0038】
また、この流水パイプ2は、例えば中途部分の材質が熱の伝熱性が高い、銅などの金属等により構成されており、流水パイプ2上の一方の先端の貯湯タンク3a外側近傍部位に設けられた発熱ヒータ始端部1aと、この発熱ヒータ始端部1aとの間に貯湯タンク3a内を通る中途部分を有して貯湯タンク3a及び3b間の連絡部分上に設けられた発熱ヒータ中間部1cとの間の範囲では、これらの発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ中間部1cとが発熱して熱が伝達し、この貯湯タンク3a内を通る中途部分の流水パイプ2内部を流れる水を加熱することが可能な発熱ヒータ1を構成している。
【0039】
流水パイプ2上の他の一方の先端の近傍部位に設けられた発熱ヒータ終端部1bと、この発熱ヒータ終端部1bとの間に貯湯タンク3b内を通る中途部分を有して貯湯タンク3a及び3b間の連絡部分上に設けられた発熱ヒータ中間部1dとの間の範囲では、これらの発熱ヒータ終端部1bと発熱ヒータ中間部1dとが発熱して熱が伝達し、このこの貯湯タンク3b内を通る中途部分の流水パイプ2内部を流れる水を加熱することが可能な発熱ヒータ1を構成している。更に、流水パイプ2は、内部を流れる水を加熱すると共に外側表面を伝達する熱によって貯湯タンク3a及び3b内に貯湯された湯を加熱することが可能である。これらの発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1b、発熱ヒータ中間部1c、1dは、例えば200V等の電力を得て電気により発熱する電熱ヒータ等が用いられる。
【0040】
バルブ5は、例えば水を吸い上げて排水可能なポンプ等を内蔵しており、貯湯タンク3b内に貯湯された湯を吸い上げて給湯パイプ4内へ流入させる構成であっても良い。
【0041】
続いて、本実施の形態における温水システム11が以上のような構成を有することにより奏される効果について説明する。まず、貯湯タンク3a及び3b内に湯が入っていない場合には、流水パイプ2により外部の水道管等から水道水が取り込まれ、流水パイプ2を流れて他の一方の先端から流れ出て貯湯タンク3b内に供給される。貯湯タンク3b内に供給されると、貯湯されて水位が上昇した湯が下方連結パイプ8bを通って貯湯タンク3a内にも供給され、貯湯タンク3a及び3b内に同時に湯が供給されていく。
【0042】
このとき、発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1b、発熱ヒータ中間部1c、1dは電気により発熱し、発熱ヒータ1が発熱して流水パイプ2内を流れる水を加熱し、貯湯タンク3a及び3b内のらせん形状の内部を流れる水が、そのらせん形状によって長大な長さとなった流水パイプ2内部を経て他の一方の先端から流れ出るまでに、例えば40度〜60度等の適度な温度にするための十分な熱を加えられて湯として、貯湯タンク3a及び3b内に供給される。
【0043】
そして、貯湯タンク3a及び3b内に貯湯された湯は、流水パイプ2のそのらせん形状によって長大な長さとなり従来の温水システム等における直線形状のパイプと比較して、増大した外側表面の表面積から発熱した熱によって更に加熱され、温度低下せずに適度な温度が維持され、温水システム11が設置された住居の住居者が、蛇口や給湯口を使用すると、貯湯タンク3b内に貯湯された湯がバルブ5により吸い上げられ給湯パイプ4内へ流入され、給湯パイプ4を介して蛇口や給湯口に供給される。
【0044】
以上のように、本実施の形態における温水システム11は、外部から取り込んだ水が発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1b、発熱ヒータ中間部1c、1dにより発熱する発熱ヒータ1が構成された流水パイプ2のらせん形状の内部を流れることによって効果的に加熱されて湯となり貯湯タンク3a及び3b内に貯湯される。電気により発熱ヒータ1が発熱するので、水の加熱の際に音や臭いが発生することがなく、周囲環境に対して悪影響等がなく湯を供給できる。
【0045】
また、第2の実施の形態のようにして、上述の温水システム10の全体の構成を並列して増やしていきながら連結することにより、蛇口や給湯口に供給できる湯の全体量を増加させていき、一般的な住居のみでなく、数十人以上の多人数が生活や活動を行い大量の湯が必要となる大型施設にも対応させて湯を供給可能とすることもできる。
【0046】
貯湯タンク3a及び3b内に貯湯された湯を、表面積が増大した外側表面から発熱した熱によって加熱され、流水パイプ2のらせん形状の内部を流れる水と同時に加熱することができるため、電気によって発熱した熱を効率的に利用でき、省エネルギー効果を図ることも可能である。
【0047】
(第3の実施の形態)
本発明に係る温水システムを実施するための第3の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図3は、第3の実施の形態における温水システム12の構成を示す説明図である。この温水システム12は、上述の第1の実施の形態における温水システム10の構成に、貯湯タンク3内を通過する浴槽内に接続された追い焚きパイプ9及び後述する循環ろ過装置50が加えられ電気式追焚、循環ろ過装置付きの温水システム12とされている。この追い焚きパイプ9は、その両端が浴槽内に接続されており、浴槽内の湯が追い焚きパイプ9内を流れて循環し、貯湯タンク3内を通過した際に、貯湯タンク3内に貯湯された湯から発熱した熱により追い焚きパイプ9表面を介して加熱され、追い焚きされて再び浴槽内に供給されるようになっている。
【0048】
図5、図7は、追い焚きパイプ9および浴槽間に設けられた循環ろ過装置50の構成を示す説明図である。循環ろ過装置50は、浴槽内から流出した湯をろ過するろ過装置51と、浴槽内の湯の温度を検出する浴槽温度センサ52と、追い焚きパイプ9内の湯を流して循環させるモータ53と、貯湯タンク3内の湯の温度を検出する貯湯タンク温度センサ54と、浴槽温度センサ52および貯湯タンク温度センサ54検出した温度に基づいて浴槽内から流出した湯の循環方向を切り替える三方弁55とを備えている。
【0049】
三方弁55は、浴槽温度センサ52および貯湯タンク温度センサ54が検出したそれぞれの温度を比較し、比較した結果、浴槽内の湯の温度が貯湯タンク3内の湯の温度よりも低い場合には、浴槽内から流出した湯をそのまま通過させて追い焚きパイプ9内を循環させる方向に循環方向を切り替える。貯湯タンク3内の湯の温度が浴槽内の湯の温度よりも低い場合には、浴槽内から流出した湯をそのまま通過させずに追い焚きパイプ9内を循環しない状態とし、浴槽内に接続されたパイプのみを循環させて浴槽内に戻す方向に循環方向を切り替える機能を有する。
【0050】
図6は、循環ろ過装置50の外観構成を示す説明図である。循環ろ過装置50は、図6(a)、(b)、(c)に示すように、片側側面に浴槽内に接続された2本のパイプを接続する接続口を備え、反対側の片側側面に追い焚きパイプ9の両端を接続する接続口を備えている。
【0051】
続いて、本実施の形態における温水システム12が以上のような構成を有することにより奏される効果について説明する。まず、貯湯タンク3内に湯が入っていない場合には、流水パイプ2により外部の水道管等から水道水が取り込まれ、流水パイプ2を流れて他の一方の先端から流れ出て貯湯タンク3内に供給される。このとき、発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1bは電気により発熱し、発熱ヒータ1が発熱して流水パイプ2内を流れる水を加熱し、貯湯タンク3内のらせん形状の内部を流れる水が、そのらせん形状によって長大な長さとなった流水パイプ2内部を経て他の一方の先端から流れ出るまでに、例えば40度〜60度等の適度な温度にするための十分な熱を加えられて湯として、貯湯タンク3内に供給される。
【0052】
そして、貯湯タンク3内に貯湯された湯は、流水パイプ2のそのらせん形状によって長大な長さとなり従来の温水システム等における直線形状のパイプと比較して、増大した外側表面の表面積から発熱した熱によって更に加熱され、温度低下せずに適度な温度が維持され、温水システム12が設置された住居の住居者が、蛇口や給湯口を使用すると、貯湯タンク3内に貯湯された湯がバルブ5により吸い上げられ給湯パイプ4内へ流入され、給湯パイプ4を介して蛇口や給湯口に供給される。
【0053】
またここで、浴槽内の湯の温度が浴槽温度センサ52により検出され、貯湯タンク3内の湯の温度が貯湯タンク温度センサ54により検出され、三方弁55がこれらの湯の温度を比較した結果、浴槽内の湯の温度が貯湯タンク3内の湯の温度よりも低い場合には、三方弁55が追い焚きパイプ9への接続口を開口して浴槽内から流出した湯をそのまま通過させて追い焚きパイプ9内を循環させる方向に循環方向を切り替える。そして、モータ53が作動して浴槽内の湯がろ過装置51によってろ過され浄化された湯となり、追い焚きパイプ9内に流入し循環して貯湯タンク3内を通過し、この際、貯湯タンク3内に貯湯された湯から発熱した熱によって追い焚きされ、貯湯タンク3内の湯と同程度の温度となって浴槽内に供給される。
【0054】
三方弁55が比較した結果、貯湯タンク3内の湯の温度が浴槽内の湯の温度よりも低い場合には、三方弁55が追い焚きパイプ9への接続口を閉口して浴槽内から流出した湯をそのまま通過させずに追い焚きパイプ9内を循環しない状態とし、浴槽内に戻す方向に循環方向を切り替える。そして、モータ53が作動して浴槽内の湯がろ過装置51によってろ過され浄化された湯となり、浴槽内に接続されたパイプのみを循環して浴槽内に供給される。
【0055】
以上のように、本実施の形態における温水システム12は、外部から取り込んだ水が発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1bにより発熱する発熱ヒータ1が構成された流水パイプ2のらせん形状の内部を流れることによって効果的に加熱されて湯となり貯湯タンク3内に貯湯される。電気により発熱ヒータ1が発熱するので、水の加熱の際に音や臭いが発生することがなく、周囲環境に対して悪影響等がなく湯を供給できる。
【0056】
また、浴槽内の湯の温度が貯湯タンク3内の湯の温度よりも低い場合には、浴槽内から流出した湯がろ過され浄化された湯となり、追い焚きパイプ9内を循環して貯湯タンク3内に貯湯された湯から発熱した熱によって追い焚きされ浴槽内に供給される。貯湯タンク3内の湯の温度が浴槽内の湯の温度よりも低い場合には、浴槽内の湯がろ過装置51によってろ過され浄化された湯となり、浴槽内に接続されたパイプのみを循環して浴槽内に供給される。
【0057】
(第4の実施の形態)
本発明に係る温水システムを実施するための第4の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図4は、第4の実施の形態における温水システム13の構成を示す説明図である。この温水システム13は、上述の第2の実施の形態における温水システム11の構成に、第3の実施の形態と同様の貯湯タンク3b内を通過する浴槽内に接続された追い焚きパイプ9及び後述する循環ろ過装置50の構成を組み合わせたものであり電気式追焚、循環ろ過装置付きの温水システム13とされている。これらの追い焚きパイプ9及び循環ろ過装置50の構成については第3の実施の形態と同様であり、説明を省略する。
【0058】
続いて、本実施の形態における温水システム13が以上のような構成を有することにより奏される効果について説明する。まず、貯湯タンク3a及び3b内に湯が入っていない場合には、流水パイプ2により外部の水道管等から水道水が取り込まれ、流水パイプ2を流れて他の一方の先端から流れ出て貯湯タンク3b内に供給される。貯湯タンク3b内に供給されると、貯湯されて水位が上昇した湯が下方連結パイプ8bを通って貯湯タンク3a内にも供給され、貯湯タンク3a及び3b内に同時に湯が供給されていく。
【0059】
このとき、発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1b、発熱ヒータ中間部1c、1dは電気により発熱し、発熱ヒータ1が発熱して流水パイプ2内を流れる水を加熱し、貯湯タンク3a及び3b内のらせん形状の内部を流れる水が、そのらせん形状によって長大な長さとなった流水パイプ2内部を経て他の一方の先端から流れ出るまでに、例えば40度〜60度等の適度な温度にするための十分な熱を加えられて湯として、貯湯タンク3a及び3b内に供給される。
【0060】
そして、貯湯タンク3a及び3b内に貯湯された湯は、流水パイプ2のそのらせん形状によって長大な長さとなり従来の温水システム等における直線形状のパイプと比較して、増大した外側表面の表面積から発熱した熱によって更に加熱され、温度低下せずに適度な温度が維持され、温水システム13が設置された住居の住居者が、蛇口や給湯口を使用すると、貯湯タンク3b内に貯湯された湯がバルブ5により吸い上げられ給湯パイプ4内へ流入され、給湯パイプ4を介して蛇口や給湯口に供給される。
【0061】
またここで、浴槽内の湯の温度が浴槽温度センサ52により検出され、貯湯タンク3b内の湯の温度が貯湯タンク温度センサ54により検出され、三方弁55がこれらの湯の温度を比較した結果、浴槽内の湯の温度が貯湯タンク3b内の湯の温度よりも低い場合には、三方弁55が追い焚きパイプ9への接続口を開口して浴槽内から流出した湯をそのまま通過させて追い焚きパイプ9内を循環させる方向に循環方向を切り替える。そして、モータ53が作動して浴槽内の湯がろ過装置51によってろ過され浄化された湯となり、追い焚きパイプ9内に流入し循環して貯湯タンク3b内を通過し、この際、貯湯タンク3b内に貯湯された湯から発熱した熱によって追い焚きされ、貯湯タンク3b内の湯と同程度の温度となって浴槽内に供給される。
【0062】
三方弁55が比較した結果、貯湯タンク3b内の湯の温度が浴槽内の湯の温度よりも低い場合には、三方弁55が追い焚きパイプ9への接続口を閉口して浴槽内から流出した湯をそのまま通過させずに追い焚きパイプ9内を循環しない状態とし、浴槽内に戻す方向に循環方向を切り替える。そして、モータ53が作動して浴槽内の湯がろ過装置51によってろ過され浄化された湯となり、浴槽内に接続されたパイプのみを循環して浴槽内に供給される。
【0063】
以上のように、本実施の形態における温水システム13は、第2の実施の形態と同様に、外部から取り込んだ水が発熱ヒータ始端部1aと発熱ヒータ終端部1b、発熱ヒータ中間部1c、1dにより発熱する発熱ヒータ1が構成された流水パイプ2のらせん形状の内部を流れることによって効果的に加熱されて湯となり貯湯タンク3a及び3b内に貯湯される。電気により発熱ヒータ1が発熱するので、水の加熱の際に音や臭いが発生することがなく、周囲環境に対して悪影響等がなく湯を供給できる。
【0064】
また、第4の実施の形態のようにして、上述の温水システム10の全体の構成を並列して増やしていきながら連結することにより、蛇口や給湯口に供給できる湯の全体量を増加させていき、一般的な住居のみでなく、数十人以上の多人数が生活や活動を行い大量の湯が必要となる大型施設にも対応させて湯を供給可能とすることもできる。
【0065】
また、浴槽内の湯の温度が貯湯タンク3b内の湯の温度よりも低い場合には、浴槽内から流出した湯がろ過され浄化された湯となり、追い焚きパイプ9内を循環して貯湯タンク3b内に貯湯された湯から発熱した熱によって追い焚きされ浴槽内に供給される。貯湯タンク3b内の湯の温度が浴槽内の湯の温度よりも低い場合には、浴槽内の湯がろ過装置51によってろ過され浄化された湯となり、浴槽内に接続されたパイプのみを循環して浴槽内に供給される。
【0066】
(第5の実施の形態)
以下、本発明に係る温水システムを実施するための最良の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図8は、本発明の実施の形態における第5の実施の形態における温水システム14の構成を示す説明図である。この温水システム14は、水道水を加熱して得た湯を貯湯する円筒状の貯湯タンク3に対して外部の水道管等から取り込んだ水を供給する流水パイプ2と、貯湯タンク3内に貯湯された湯を外部に接続された蛇口や給湯口に供給する給湯パイプ4と、貯湯タンク3内に貯湯された湯を外部に供給する際には給湯パイプ4に送り込み供給しない際には給湯パイプ4内への湯の流入を遮断するバルブ5と、貯湯タンク3内に貯湯された湯を排水するための排水バルブ6と、貯湯タンク3の周囲を取り囲み2層構造により貯湯タンク3が外気との接触による温度低下を防止する外部ケース7とを備えている。
【0067】
流水パイプ2は、一方の先端が外部の水道管等に接続され水道水を取り込むようになっており、他の一方の先端が貯湯タンク3内に固定され外部の水道管等から取り込んだ水を供給する。この一方の先端から連続した中途部分は、貯湯タンク3内を通り、貯湯タンク3内で複数の曲線形状、即ち、図1に示すように、らせん形状を有して配設されている。また、この流水パイプ2は、例えば中途部分の材質が熱の伝熱性が高い、銅などの金属等により構成されており、表面を腐食や破損等から保護するための塗料が塗布されている。
【0068】
また、この流水パイプ2の内側の管内には、流水パイプ2上の一方の先端の貯湯タンク3外側近傍部位に設けられた発熱ヒータ始端部20aと、他の一方の先端の貯湯タンク3外側近傍部位に設けられた発熱ヒータ終端部20bとに両端が接続され、流水パイプ2の複数の曲線形状、即ち、らせん形状の中途部分の内側の管内を挿通した線状の発熱ヒータ20が取り付けられている。この発熱ヒータ20は、発熱ヒータ始端部20aおよび発熱ヒータ終端部20bに電気を通して電力を得ることにより、発熱してこの中途部分の流水パイプ2内部を流れる水を加熱することが可能となっている。更に、発熱ヒータ20は、流水パイプ2内部を流れる水を加熱すると共にその流水パイプ2自体を加熱し、その外側表面を伝達する熱によって貯湯タンク3内に貯湯された湯を加熱することも可能である。発熱ヒータ20は、これらの発熱ヒータ始端部20aと発熱ヒータ終端部20bを介して、例えば200V等の電力を得て電気により発熱する。
【0069】
発熱ヒータ20は、例えば自己制御機能を有する自己制御カーボン発熱ヒータ等が用いられ、電力を得て発熱する自己制御機能を有する発熱体が、一定の加熱温度を保持するため、流水パイプ2内または貯湯タンク3内の水や湯の温度に対応して変化する発熱量により加熱するようになっている。流水パイプ2内または貯湯タンク3内の水や湯の温度が低くなり、発熱体自身の温度が低くなると通電量が大きくなって発熱量が多くなり、また、流水パイプ2内または貯湯タンク3内の水や湯の温度が高くなり、発熱体自身の温度が高くなると通電量が小さくなって発熱量が少なくなって、水や湯の温度を例えば40度〜60度等の所定の温度に維持するようになっている。
【0070】
バルブ5は、例えば水を吸い上げて排水可能なポンプ等を内蔵しており、貯湯タンク3内に貯湯された湯を吸い上げて給湯パイプ4内へ流入させる構成であっても良い。
【0071】
続いて、本実施の形態における温水システム14が以上のような構成を有することにより奏される効果について説明する。まず、貯湯タンク3内に湯が入っていない場合には、流水パイプ2により外部の水道管等から水道水が取り込まれ、流水パイプ2を流れて他の一方の先端から流れ出て貯湯タンク3内に供給される。このとき、発熱ヒータ始端部20aおよび発熱ヒータ終端部20bを介して電気が通り、発熱ヒータ20が電気により発熱して流水パイプ2内を流れる水を加熱し、貯湯タンク3内のらせん形状の内部を流れる水が、そのらせん形状によって長大な長さとなった流水パイプ2内部を経て他の一方の先端から流れ出るまでに、例えば40度〜60度等の適度な温度にするための十分な熱を加えられて湯として、貯湯タンク3内に供給される。
【0072】
そして、貯湯タンク3内に貯湯された湯は、流水パイプ2のそのらせん形状によって長大な長さとなり従来の温水システム等における直線形状のパイプと比較して、増大した外側表面の表面積を介して発熱ヒータ20から発熱した熱によって更に加熱され、温度低下せずに適度な温度が維持され、温水システム14が設置された住居の住居者が、蛇口や給湯口を使用すると、貯湯タンク3内に貯湯された湯がバルブ5により吸い上げられ給湯パイプ4内へ流入され、給湯パイプ4を介して蛇口や給湯口に供給される。
【0073】
以上のように、本実施の形態における温水システム14は、外部から取り込んだ水が発熱ヒータ始端部20aおよび発熱ヒータ終端部20bを介して電力を得て発熱する発熱ヒータ20が管内の内側に構成された流水パイプ2のらせん形状の内部を流れることによって効果的に加熱されて湯となり貯湯タンク3内に貯湯される。電気により発熱ヒータ20が発熱するので、水の加熱の際に音や臭いが発生することがなく、周囲環境に対して悪影響等がなく湯を供給できる。
【0074】
また、水を効率的に加熱して湯を供給できるため、貯湯タンク3等を大型化して大量の湯を予め貯湯しておく必要がなく、温水システム14の装置全体の小型化を実現して湯を供給できる。このため、温水システム14が設置される住居の中で、温水システム14を設置するための広域なスペースを確保する必要もなく、従来の温水システムと比較して住居の中で場所を選ばずに自由に設置できる。
【0075】
水を効率的に加熱して湯を供給でき、貯湯タンク3内に貯湯された湯は表面積が増大した外側表面から発熱した熱によって加熱され、温度低下せずに適度な温度が維持されるため、常に一定の温度に保温することができ、住居内の風呂、台所、洗面所等に対して同時に湯を供給することも可能である。
【0076】
貯湯タンク3内に貯湯された湯は、流水パイプ2の表面積が増大した外側表面を介して発熱ヒータ20から発熱した熱によって加熱され、流水パイプ2のらせん形状の内部を流れる水と同時に加熱することができるため、電気によって発熱した熱を効率的に利用でき、省エネルギー効果を図ることも可能である。貯湯タンク3内に貯湯された湯は、外部ケース7を用いた2層構造によっても温度低下せずに適度な温度が維持される。
【0077】
また、給湯パイプ4を住居の床下を通過させて蛇口や給湯口に接続させることにより、給湯パイプ4を流れる湯からの発熱で床下を暖めて床下暖房用のボイラーを実現することも可能である。
【0078】
なお、この第5の実施の形態における温水システム14においても、貯湯タンク3内を通過する浴槽内に接続された追い焚きパイプ9及び循環ろ過装置50を加えて、電気式追焚、循環ろ過装置付きの温水システムとすることが可能である。
【0079】
(第6の実施の形態)
本発明に係る温水システムを実施するための第6の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図9は、第6の実施の形態における温水システム15の構成を示す説明図である。この温水システム15は、上述の第5の実施の形態における温水システム14と同様の2つの構成を並列に組み合わせたものであり、この温水システム15では、水道水を加熱して得た湯を貯湯する円筒状の2つの貯湯タンク3aおよび3bに対して外部の水道管等から取り込んだ水を供給する流水パイプ2と、貯湯タンク3b内に貯湯された湯を外部に接続された蛇口や給湯口に供給する給湯パイプ4と、貯湯タンク3b内に貯湯された湯を外部に供給する際には給湯パイプ4に送り込み供給しない際には給湯パイプ4内への湯の流入を遮断するバルブ5と、貯湯タンク3内に貯湯された湯を排水するための排水バルブ6と、貯湯タンク3aおよび3bの周囲を取り囲み2層構造により貯湯タンク3aおよび3bが外気との接触による温度低下を防止する外部ケース7と、貯湯タンク3aおよび3bの上方および下方部位において貯湯タンク3aおよび3b内に貯湯された湯を相互に流動可能に連結する上方連結パイプ8aおよび下方連結パイプ8bとを備えている。
【0080】
流水パイプ2は、一方の先端が外部の水道管等に接続され水道水を取り込むようになっており、他の一方の先端が貯湯タンク3b内に固定され外部の水道管等から取り込んだ水を供給する。この一方の先端から連続した中途部分は、貯湯タンク3a内を通って貯湯タンク3a内から出た後続けて貯湯タンク3b内を通っており、それぞれの貯湯タンク3aおよび3b内で複数の曲線形状、即ち、図9に示すように、らせん形状を有して配設されている。また、この流水パイプ2は、例えば中途部分の材質が熱の伝熱性が高い、銅などの金属等により構成されており、表面を腐食や破損等から保護するための塗料が塗布されている。
【0081】
また、この流水パイプ2は、流水パイプ2上の一方の先端の貯湯タンク3a外側近傍部位に設けられた発熱ヒータ始端部20aと、この発熱ヒータ始端部20aとの間に貯湯タンク3a内を通る中途部分を有して貯湯タンク3a及び3b間の連絡部分上に設けられた発熱ヒータ中間部20cとに両端が接続され、流水パイプ2の複数の曲線形状、即ち、らせん形状の中途部分の内側の管内を挿通した線状の発熱ヒータ20が取り付けられている。この発熱ヒータ20は、発熱ヒータ始端部20aおよび発熱ヒータ中間部20cに電気を通して電力を得ることにより、発熱してこの貯湯タンク3a内を通る中途部分の流水パイプ2内部を流れる水を加熱することが可能となっている。更に、発熱ヒータ20は、流水パイプ2内部を流れる水を加熱すると共にその流水パイプ2自体を加熱し、その外側表面を伝達する熱によって貯湯タンク3a内に貯湯された湯を加熱することも可能である。発熱ヒータ20は、これらの発熱ヒータ始端部20aと発熱ヒータ中間部20cを介して、例えば200V等の電力を得て電気により発熱する。
【0082】
流水パイプ2上の他の一方の先端の近傍部位に設けられた発熱ヒータ終端部20bと、この発熱ヒータ終端部20bとの間に貯湯タンク3b内を通る中途部分を有して貯湯タンク3a及び3b間の連絡部分上に設けられた発熱ヒータ中間部20dとに両端が接続され、流水パイプ2の複数の曲線形状、即ち、らせん形状の中途部分の内側の管内を挿通した線状の発熱ヒータ20が取り付けられている。この発熱ヒータ20は、発熱ヒータ終端部20bおよび発熱ヒータ中間部20dに電気を通して電力を得ることにより、発熱してこの貯湯タンク3b内を通る中途部分の流水パイプ2内部を流れる水を加熱することが可能となっている。更に、発熱ヒータ20は、流水パイプ2内部を流れる水を加熱すると共にその流水パイプ2自体を加熱し、その外側表面を伝達する熱によって貯湯タンク3b内に貯湯された湯を加熱することも可能である。発熱ヒータ20は、これらの発熱ヒータ終端部20bと発熱ヒータ中間部20dを介して、例えば200V等の電力を得て電気により発熱する。
【0083】
発熱ヒータ20は、例えば自己制御機能を有する自己制御カーボン発熱ヒータ等が用いられ、電力を得て発熱する自己制御機能を有する発熱体が、この発熱体自身の温度変化に応じて通電量が変化するため、流水パイプ2内または貯湯タンク3a、3b内の水や湯の温度に対応して変化する発熱量により加熱するようになっている。流水パイプ2内または貯湯タンク3a、3b内の水や湯の温度が低くなり、発熱体自身の温度が低くなると通電量が大きくなって発熱量が多くなり、また、流水パイプ2内または貯湯タンク3a、3b内の水や湯の温度が高くなり、発熱体自身の温度が高くなると通電量が小さくなって発熱量が少なくなって、水や湯の温度を例えば40度〜60度等の所定の温度に維持するようになっている。
【0084】
バルブ5は、例えば水を吸い上げて排水可能なポンプ等を内蔵しており、貯湯タンク3b内に貯湯された湯を吸い上げて給湯パイプ4内へ流入させる構成であっても良い。
【0085】
続いて、本実施の形態における温水システム15が以上のような構成を有することにより奏される効果について説明する。まず、貯湯タンク3a及び3b内に湯が入っていない場合には、流水パイプ2により外部の水道管等から水道水が取り込まれ、流水パイプ2を流れて他の一方の先端から流れ出て貯湯タンク3b内に供給される。貯湯タンク3b内に供給されると、貯湯されて水位が上昇した湯が下方連結パイプ8bを通って貯湯タンク3a内にも供給され、貯湯タンク3a及び3b内に同時に湯が供給されていく。
【0086】
このとき、発熱ヒータ始端部20aと発熱ヒータ終端部20b、発熱ヒータ中間部20c、20dを介して電気が通り、発熱ヒータ20が電気により発熱して流水パイプ2内を流れる水を加熱し、貯湯タンク3a及び3b内のらせん形状の内部を流れる水が、そのらせん形状によって長大な長さとなった流水パイプ2内部を経て他の一方の先端から流れ出るまでに、例えば40度〜60度等の適度な温度にするための十分な熱を加えられて湯として、貯湯タンク3a及び3b内に供給される。
【0087】
そして、貯湯タンク3a及び3b内に貯湯された湯は、流水パイプ2のそのらせん形状によって長大な長さとなり従来の温水システム等における直線形状のパイプと比較して、増大した外側表面の表面積を介して発熱ヒータ20から発熱した熱によって更に加熱され、温度低下せずに適度な温度が維持され、温水システム15が設置された住居の住居者が、蛇口や給湯口を使用すると、貯湯タンク3b内に貯湯された湯がバルブ5により吸い上げられ給湯パイプ4内へ流入され、給湯パイプ4を介して蛇口や給湯口に供給される。
【0088】
以上のように、本実施の形態における温水システム15は、外部から取り込んだ水が発熱ヒータ始端部20aと発熱ヒータ終端部20b、発熱ヒータ中間部20c、20dを介して電力を得て発熱する発熱ヒータ20が管内の内側に構成された流水パイプ2のらせん形状の内部を流れることによって効果的に加熱されて湯となり貯湯タンク3a及び3b内に貯湯される。電気により発熱ヒータ20が発熱するので、水の加熱の際に音や臭いが発生することがなく、周囲環境に対して悪影響等がなく湯を供給できる。
【0089】
また、第2の実施の形態のようにして、上述の温水システム15の全体の構成を並列して増やしていきながら連結することにより、蛇口や給湯口に供給できる湯の全体量を増加させていき、一般的な住居のみでなく、数十人以上の多人数が生活や活動を行い大量の湯が必要となる大型施設にも対応させて湯を供給可能とすることもできる。
【0090】
貯湯タンク3a及び3b内に貯湯された湯を、表面積が増大した外側表面を介して発熱ヒータ20から発熱した熱によって加熱され、流水パイプ2のらせん形状の内部を流れる水と同時に加熱することができるため、電気によって発熱した熱を効率的に利用でき、省エネルギー効果を図ることも可能である。
【0091】
なお、この温水システム15においても、貯湯タンク3b内を通過する浴槽内に接続された追い焚きパイプ9及び後述する循環ろ過装置50の構成を組み合わせて電気式追焚、循環ろ過装置付きの温水システムとすることが可能である。
【0092】
(他の実施の形態)
上述の実施の形態における温水システム10、11、12、13、14、15では、流水パイプ2が貯湯タンク3、3a、3b内においてらせん形状を有していたが、これに限られず貯湯タンク3、3a、3b内の幅に応じて内側の幅全体を交互に往復しながら蛇行していく蛇行形状を有していても良い。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】第1の実施の形態における温水システムの全体構成を示す説明図である。
【図2】第2の実施の形態における温水システムの全体構成を示す説明図である。
【図3】第3の実施の形態における温水システムの全体構成を示す説明図である。
【図4】第4の実施の形態における温水システムの全体構成を示す説明図である。
【図5】第3の実施の形態における温水システムの循環ろ過装置の構成を示す説明図である。
【図6】第3の実施の形態における温水システムの循環ろ過装置の構成を示す説明図である。
【図7】第3の実施の形態における温水システムの構成を示す説明図である。
【図8】第5の実施の形態における温水システムの全体構成を示す説明図である。
【図9】第6の実施の形態における温水システムの全体構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0094】
1、20 発熱ヒータ
1a、20a 発熱ヒータ始端部
1b、20b 発熱ヒータ終端部
1c、1d、20c、20d 発熱ヒータ中間部
2 流水パイプ
3、3a、3b 貯湯タンク
4 給湯パイプ
5 バルブ
6 排水バルブ
7 外部ケース
8a 上方連結パイプ
8b 下方連結パイプ
9 追い焚きパイプ
10、11、12、13、14、15 温水システム





【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯すると共に、外部に供給する温水システムにおいて、
外部から水を取り込み前記貯湯タンク内に排水する前記貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設された流水パイプと、
前記流水パイプ内を流れる水を加熱するための電熱ヒータとを備えたことを特徴とする温水システム。
【請求項2】
請求項1に記載の温水システムにおいて、
前記流水パイプは、前記貯湯タンク内で複数のらせん形状を有して配設されていることを特徴とする温水システム。
【請求項3】
請求項1に記載の温水システムにおいて、
前記貯湯タンクは、周囲を覆う被覆部を備えた2層構造であることを特徴とする温水システム。
【請求項4】
外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯すると共に、外部に供給する温水システムにおいて、
外部から水を取り込み前記貯湯タンク内に排水する前記貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設された流水パイプと、
前記流水パイプ内を流れる水を加熱するための前記流水パイプの内側に挿通された線状の自己制御機能を有する発熱ヒータとを備えたことを特徴とする温水システム。
【請求項5】
外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯し外部に供給すると共に、浴槽内の湯を加熱する電気式追焚及び循環ろ過装置付き温水システムにおいて、
外部から水を取り込み前記貯湯タンク内に排水する前記貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設された流水パイプと、
前記流水パイプ内を流れる水を加熱するための電熱ヒータと、
前記浴槽内の湯が流入および流出が可能に両端が前記浴槽内に接続され、前記貯湯タンク内を通過する第2の流水パイプと、
前記貯湯タンク内の湯および前記浴槽内の湯の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段が検出した前記貯湯タンク内の湯および前記浴槽内の湯の温度を比較する温度比較手段と、
前記温度比較手段が比較した結果、前記貯湯タンク内の湯が低い場合には、前記第2の流水パイプが前記貯湯タンク内を通過しない状態に切り替える流水弁と、
前記第2の流水パイプ内に流入した湯をろ過するろ過手段とを備えたことを特徴とする電気式追焚及び循環ろ過装置付き温水システム。
【請求項6】
外部から取り込んだ水を加熱して得た湯を貯湯タンクに貯湯し外部に供給すると共に、浴槽内の湯を加熱する電気式追焚及び循環ろ過装置付き温水システムにおいて、
外部から水を取り込み前記貯湯タンク内に排水する前記貯湯タンク内で複数の曲線形状を有して配設された流水パイプと、
前記流水パイプ内を流れる水を加熱するための前記流水パイプの内側に挿通された線状の自己制御機能を有する発熱ヒータと、
前記浴槽内の湯が流入および流出が可能に両端が前記浴槽内に接続され、前記貯湯タンク内を通過する第2の流水パイプと、
前記貯湯タンク内の湯および前記浴槽内の湯の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段が検出した前記貯湯タンク内の湯および前記浴槽内の湯の温度を比較する温度比較手段と、
前記温度比較手段が比較した結果、前記貯湯タンク内の湯が低い場合には、前記第2の流水パイプが前記貯湯タンク内を通過しない状態に切り替える流水弁と、
前記第2の流水パイプ内に流入した湯をろ過するろ過手段とを備えたことを特徴とする電気式追焚及び循環ろ過装置付き温水システム。


























【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−139200(P2007−139200A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−319262(P2005−319262)
【出願日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【出願人】(592247654)
【Fターム(参考)】