温風暖房装置
【課題】運転停止後の閉止弁の閉止異常を素早く検出し、安全性の高い温風暖房機を提供することを目的とする。
【解決手段】運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を炎検知器の火炎検出信号で判断する閉止弁異常判定手段Ｓ１３〜Ｓ１６を有し、前記閉止弁異常判定手段Ｓ−１３〜Ｓ１６が閉止動作の異常を判定したとき、その異常状態を報知するようにしてある。
【解決手段】運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を炎検知器の火炎検出信号で判断する閉止弁異常判定手段Ｓ１３〜Ｓ１６を有し、前記閉止弁異常判定手段Ｓ−１３〜Ｓ１６が閉止動作の異常を判定したとき、その異常状態を報知するようにしてある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、温風暖房装置の制御構成に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種の温風暖房機は運転停止すれば、運転停止信号が制御装置に伝達され、ガス閉止弁への出力を停止し、ガス閉止弁を閉じていた。ガス閉止弁への出力が停止していれば、ガス閉止弁は閉じる前提で構成されていた（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
図６は、従来の温風暖房機の運転開始から運転停止までのシーケンスを示すものである。
【特許文献１】特開平９−１３３３４８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、前記従来の構成では、運転停止すれば、運転停止が制御装置に伝達され、ガス閉止弁への出力を停止し、ガス閉止弁を閉じ機器冷却用に対流ファンを所定の時間回転させ動作を停止していた。ガス閉止弁への出力が停止していれば、ガス閉止弁は閉じる前提で構成されていた。何らかの不具合でガス閉止弁が閉じなくても運転制御としては、運転停止しているためガス閉止弁の動作異常検出はされなく、対流用ファン停止後もガス閉止弁が開いていれば、ガスが流れ対流用ファン停止後も燃焼継続し機器の焼損までに至るという課題があった。
【０００５】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、運転停止後、火炎検出出力を確認し、ガス閉止弁の未閉弁状態を検出する制御装置を搭載した温風暖房装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記従来の課題を解決するために、本発明の温風暖房装置は、運転停止後、冷却用の対流ファン停止時、火炎検出出力を確認し、ガス閉止弁が閉じていなかった場合は燃焼継続しているため、火炎検出出力が検出されるためを、ガス閉止弁異常状態と検出する制御装置を備えたものである。
【０００７】
これによって、ガス閉止弁の未閉弁異常状態を検出し、異常状態を使用者に報知する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の温風暖房装置によれば、運転停止後のガス弁の未閉弁動作に対して異常検出ができ、使用者に異常状態を知らせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
第１の発明は、ガス閉止弁を経由して供給されるガスを燃焼するバーナーと、前記バーナからの燃焼熱と対流用フィルターを通過して外部から取り込んだ空気とを混合する燃焼室と、前記バーナの燃焼状態を検知する炎検知器と、前記炎検知器の信号により前記バーナの燃焼動作を制御する制御装置と、前記燃焼室からの温風を送出する対流ファンと、温風を吹出す温風吹出口とを備え、前記制御装置は運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を前記炎検知器の火炎検出信号で判断する閉止弁異常判定手段を有し、前記閉止弁異常判定手段が閉止動作の異常を判定したとき、その異常状態を報知するようにしたことを特徴とするもので、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、異常状態を表示し、使用者に異常状態を知らせる事ができる。
【００１０】
第２の発明は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に対流ファンの回転開始し、機体の損傷を低減することができる。
【００１１】
第３の発明は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に異常を報知するための、報知音発生し使用者に異常状態を報知音知らせる事ができる。
【００１２】
第４の発明は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に異常状態を表示し、ファンの回転開始し、異常表示、異常音報知し使用者に異常状態を知らせるとともに、機器本体の焼損を防止することができる。
【００１３】
第５の発明は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に、強制自動運転制御に入り異常状態を表示し異常音報知を行い、機器の損傷を低減することができる。
【００１４】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１５】
（実施の形態１）
図１は、本発明の第１の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００１６】
まず、暖房運転開始時はＳ−１で運転ＳＷの入り操作を行うと、Ｓ−２で運転ランプが点灯し、Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以上ならＳ−４で異常検知停止となり、運転動作が進行しない。Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以下なら、Ｓ−５で対流ファンが回転開始し、Ｓ−６で点火放電開始を行い、Ｓ−７でガス閉止弁が開となる。Ｓ−７でガス閉止弁が開となり、着火動作後、Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以下なら、異常検知停止となり運転動作が進行しない。Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以上なら、Ｓ−９で点火放電を停止し、運転継続、Ｓ−１０で運転ランプが緑から赤へ変わり暖房運転開始となる。
【００１７】
暖房運転終了時は、Ｓ−１１で運転ＳＷの切り操作をすることにより、運転ランプが消灯、ガス閉止弁が閉となる。運転停止直後は機器温度を冷却するために、Ｓ−１２で対流用ファンを所定時間回転させ、Ｓ−１３で所定の時間経過後対流ファンを停止する。
【００１８】
この時点でガス閉止弁が閉じていなければ燃焼が継続し、火炎検出出力レベルは低下しないため、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−１６で運転ランプ及び搭載されている表示全ランプを点滅表示させる。このＳ−１３〜Ｓ−１６の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００１９】
以上のように、本実施の形態においては、制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、異常警告を使用者に表示部のランプ点滅にて知らせることができる。
【００２０】
（実施の形態２）
図２は、本発明の第２の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００２１】
まず、暖房運転開始時はＳ−１で運転ＳＷの入り操作を行うと、Ｓ−２で運転ランプが点灯し、Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以上なら、Ｓ−４で異常検知停止となり、運転動作が進行しない。Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以下なら対流ファンが回転を開始し、Ｓ−６で点火放電が開始され、Ｓ−７でガス閉止弁が開となる。Ｓ−７でガス閉止弁が開となり、着火動作後、Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以下なら異常検知停となり、運転動作が進行しない。Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以上なら、Ｓ−９で点火放電停止し、運転継続、Ｓ−１０で運転ランプが緑から赤へ変わり暖房運転開始となる。
【００２２】
暖房運転終了時は、Ｓ−１１で運転ＳＷを切り操作することにより運転ランプが消灯、ガス閉止弁が閉となる。運転停止直後は機器温度を冷却するために、Ｓ−１２で対流ファンを所定の時間回転させ、Ｓ−１３で所定の時間経過後対流用ファンを停止する。
【００２３】
この時点でガス閉止弁が閉じていなければ燃焼継続し、火炎検出出力レベルは低下しないため、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−１７で対流ファンの回転を開始をする。このＳ−１３〜Ｓ−１７の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００２４】
以上のように、本実施例においては制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、対流ファンの回転を開始をさせて機器の異常過熱を防止することができる。
【００２５】
（実施の形態３）
図３は、本発明の第３の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００２６】
まず、暖房運転開始時はＳ−１で運転ＳＷの入り操作を行うと、Ｓ−２で運転ランプが点灯し、Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以上ならＳ−４で異常検知停止となり、運転動作が進行しない。Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以下なら、Ｓ−５で対流ファンが回転開始し、Ｓ−６で点火放電開始を行い、Ｓ−７でガス閉止弁が開となる。Ｓ−７でガス閉止弁が開となり、着火動作後、Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以下なら、異常検知停止となり運転動作が進行しない。Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以上なら、Ｓ−９で点火放電を停止し、運転継続、Ｓ−１０で運転ランプが緑から赤へ変わり暖房運転開始となる。
【００２７】
暖房運転終了時は、Ｓ−１１で運転ＳＷの切り操作をすることにより、運転ランプが消灯、ガス閉止弁が閉となる。運転停止直後は機器温度を冷却するために、Ｓ−１２で対流用ファンを所定時間回転させ、Ｓ−１３で所定の時間経過後対流ファンを停止する。
【００２８】
この時点でガス閉止弁が閉じていなければ燃焼が継続し、火炎検出出力レベルは低下しないため、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−１８で報知警告音を発生させる。このＳ−１３〜Ｓ−１８の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００２９】
以上のように、本実施の形態においては、制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、報知警告音を発生させ使用者に異常状態の発生を知らせる事ができる。
【００３０】
（実施の形態４）
図４は、本発明の第４の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００３１】
運転及び停止動作は実施の形態１と同様であるため、説明を省略する。
【００３２】
本実施の形態は、運転停止動作により、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−１９で運転ランプを含む全表示ランプを点滅させるとともに、報知警告音を発生させる。このＳ−１３〜Ｓ−１９の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００３３】
以上のように、本実施の形態においては、制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、運転ランプ及び全表示ランプ点滅、報知警告音発生をさせて使用者に異常状態の発生を知らせる事ができる。
【００３４】
（実施例５）
図５は、本発明の第５の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００３５】
運転及び停止動作は実施の形態１と同様であるため、説明を省略する。
【００３６】
本実施の形態は、運転停止動作により、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−２０で対流ファンの回転を開始し、Ｓ−２１で点火放電を開始し、その後Ｓ−２２でガス閉止弁を開状態にするとともに最小能力で運転を継続し、Ｓ−２４で運転ランプを含む全表示ランプを点滅させるとともに、報知警告音を発生させる。このＳ−１３〜Ｓ−２４の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００３７】
以上のように、本実施の形態においては、制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、条件を制限して運転動作を再開し、運転ランプ及び全表示ランプ点滅、報知警告音発生をさせて使用者に異常状態の発生を知らせ、かつ運転により機器の損傷を防止する事ができる。
【産業上の利用可能性】
【００３８】
以上のような本発明によれば、運転停止後のガス閉止弁の未閉弁動作に対して、炎検知器の信号を用いて異常検出ができるため、暖房機に限らずガス調理器やガス給湯機のようにガスを燃料とする機器全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】本発明の実施の形態１における温風暖房装置の制御フローチャート
【図２】本発明の実施の形態２における温風暖房装置の制御フローチャート
【図３】本発明の実施の形態３における温風暖房装置の制御フローチャート
【図４】本発明の実施の形態４における温風暖房装置の制御フローチャート
【図５】本発明の実施の形態５における温風暖房装置の制御フローチャート
【図６】従来の温風暖房装置の制御フローチャート
【符号の説明】
【００４０】
Ｓ−１３、Ｓ−１４、Ｓ−１５、Ｓ−１６ 閉止弁異常判定手段
【技術分野】
【０００１】
本発明は、温風暖房装置の制御構成に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種の温風暖房機は運転停止すれば、運転停止信号が制御装置に伝達され、ガス閉止弁への出力を停止し、ガス閉止弁を閉じていた。ガス閉止弁への出力が停止していれば、ガス閉止弁は閉じる前提で構成されていた（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
図６は、従来の温風暖房機の運転開始から運転停止までのシーケンスを示すものである。
【特許文献１】特開平９−１３３３４８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、前記従来の構成では、運転停止すれば、運転停止が制御装置に伝達され、ガス閉止弁への出力を停止し、ガス閉止弁を閉じ機器冷却用に対流ファンを所定の時間回転させ動作を停止していた。ガス閉止弁への出力が停止していれば、ガス閉止弁は閉じる前提で構成されていた。何らかの不具合でガス閉止弁が閉じなくても運転制御としては、運転停止しているためガス閉止弁の動作異常検出はされなく、対流用ファン停止後もガス閉止弁が開いていれば、ガスが流れ対流用ファン停止後も燃焼継続し機器の焼損までに至るという課題があった。
【０００５】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、運転停止後、火炎検出出力を確認し、ガス閉止弁の未閉弁状態を検出する制御装置を搭載した温風暖房装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記従来の課題を解決するために、本発明の温風暖房装置は、運転停止後、冷却用の対流ファン停止時、火炎検出出力を確認し、ガス閉止弁が閉じていなかった場合は燃焼継続しているため、火炎検出出力が検出されるためを、ガス閉止弁異常状態と検出する制御装置を備えたものである。
【０００７】
これによって、ガス閉止弁の未閉弁異常状態を検出し、異常状態を使用者に報知する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の温風暖房装置によれば、運転停止後のガス弁の未閉弁動作に対して異常検出ができ、使用者に異常状態を知らせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
第１の発明は、ガス閉止弁を経由して供給されるガスを燃焼するバーナーと、前記バーナからの燃焼熱と対流用フィルターを通過して外部から取り込んだ空気とを混合する燃焼室と、前記バーナの燃焼状態を検知する炎検知器と、前記炎検知器の信号により前記バーナの燃焼動作を制御する制御装置と、前記燃焼室からの温風を送出する対流ファンと、温風を吹出す温風吹出口とを備え、前記制御装置は運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を前記炎検知器の火炎検出信号で判断する閉止弁異常判定手段を有し、前記閉止弁異常判定手段が閉止動作の異常を判定したとき、その異常状態を報知するようにしたことを特徴とするもので、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、異常状態を表示し、使用者に異常状態を知らせる事ができる。
【００１０】
第２の発明は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に対流ファンの回転開始し、機体の損傷を低減することができる。
【００１１】
第３の発明は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に異常を報知するための、報知音発生し使用者に異常状態を報知音知らせる事ができる。
【００１２】
第４の発明は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に異常状態を表示し、ファンの回転開始し、異常表示、異常音報知し使用者に異常状態を知らせるとともに、機器本体の焼損を防止することができる。
【００１３】
第５の発明は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に、強制自動運転制御に入り異常状態を表示し異常音報知を行い、機器の損傷を低減することができる。
【００１４】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１５】
（実施の形態１）
図１は、本発明の第１の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００１６】
まず、暖房運転開始時はＳ−１で運転ＳＷの入り操作を行うと、Ｓ−２で運転ランプが点灯し、Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以上ならＳ−４で異常検知停止となり、運転動作が進行しない。Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以下なら、Ｓ−５で対流ファンが回転開始し、Ｓ−６で点火放電開始を行い、Ｓ−７でガス閉止弁が開となる。Ｓ−７でガス閉止弁が開となり、着火動作後、Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以下なら、異常検知停止となり運転動作が進行しない。Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以上なら、Ｓ−９で点火放電を停止し、運転継続、Ｓ−１０で運転ランプが緑から赤へ変わり暖房運転開始となる。
【００１７】
暖房運転終了時は、Ｓ−１１で運転ＳＷの切り操作をすることにより、運転ランプが消灯、ガス閉止弁が閉となる。運転停止直後は機器温度を冷却するために、Ｓ−１２で対流用ファンを所定時間回転させ、Ｓ−１３で所定の時間経過後対流ファンを停止する。
【００１８】
この時点でガス閉止弁が閉じていなければ燃焼が継続し、火炎検出出力レベルは低下しないため、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−１６で運転ランプ及び搭載されている表示全ランプを点滅表示させる。このＳ−１３〜Ｓ−１６の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００１９】
以上のように、本実施の形態においては、制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、異常警告を使用者に表示部のランプ点滅にて知らせることができる。
【００２０】
（実施の形態２）
図２は、本発明の第２の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００２１】
まず、暖房運転開始時はＳ−１で運転ＳＷの入り操作を行うと、Ｓ−２で運転ランプが点灯し、Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以上なら、Ｓ−４で異常検知停止となり、運転動作が進行しない。Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以下なら対流ファンが回転を開始し、Ｓ−６で点火放電が開始され、Ｓ−７でガス閉止弁が開となる。Ｓ−７でガス閉止弁が開となり、着火動作後、Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以下なら異常検知停となり、運転動作が進行しない。Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以上なら、Ｓ−９で点火放電停止し、運転継続、Ｓ−１０で運転ランプが緑から赤へ変わり暖房運転開始となる。
【００２２】
暖房運転終了時は、Ｓ−１１で運転ＳＷを切り操作することにより運転ランプが消灯、ガス閉止弁が閉となる。運転停止直後は機器温度を冷却するために、Ｓ−１２で対流ファンを所定の時間回転させ、Ｓ−１３で所定の時間経過後対流用ファンを停止する。
【００２３】
この時点でガス閉止弁が閉じていなければ燃焼継続し、火炎検出出力レベルは低下しないため、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−１７で対流ファンの回転を開始をする。このＳ−１３〜Ｓ−１７の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００２４】
以上のように、本実施例においては制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、対流ファンの回転を開始をさせて機器の異常過熱を防止することができる。
【００２５】
（実施の形態３）
図３は、本発明の第３の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００２６】
まず、暖房運転開始時はＳ−１で運転ＳＷの入り操作を行うと、Ｓ−２で運転ランプが点灯し、Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以上ならＳ−４で異常検知停止となり、運転動作が進行しない。Ｓ−３で火炎検出出力レベルがａ以下なら、Ｓ−５で対流ファンが回転開始し、Ｓ−６で点火放電開始を行い、Ｓ−７でガス閉止弁が開となる。Ｓ−７でガス閉止弁が開となり、着火動作後、Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以下なら、異常検知停止となり運転動作が進行しない。Ｓ−８で火炎検出出力レベルがｂ以上なら、Ｓ−９で点火放電を停止し、運転継続、Ｓ−１０で運転ランプが緑から赤へ変わり暖房運転開始となる。
【００２７】
暖房運転終了時は、Ｓ−１１で運転ＳＷの切り操作をすることにより、運転ランプが消灯、ガス閉止弁が閉となる。運転停止直後は機器温度を冷却するために、Ｓ−１２で対流用ファンを所定時間回転させ、Ｓ−１３で所定の時間経過後対流ファンを停止する。
【００２８】
この時点でガス閉止弁が閉じていなければ燃焼が継続し、火炎検出出力レベルは低下しないため、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−１８で報知警告音を発生させる。このＳ−１３〜Ｓ−１８の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００２９】
以上のように、本実施の形態においては、制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、報知警告音を発生させ使用者に異常状態の発生を知らせる事ができる。
【００３０】
（実施の形態４）
図４は、本発明の第４の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００３１】
運転及び停止動作は実施の形態１と同様であるため、説明を省略する。
【００３２】
本実施の形態は、運転停止動作により、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−１９で運転ランプを含む全表示ランプを点滅させるとともに、報知警告音を発生させる。このＳ−１３〜Ｓ−１９の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００３３】
以上のように、本実施の形態においては、制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、運転ランプ及び全表示ランプ点滅、報知警告音発生をさせて使用者に異常状態の発生を知らせる事ができる。
【００３４】
（実施例５）
図５は、本発明の第５の実施の形態における温風暖房装置の制御シーケンスを示すフローチャートである。
【００３５】
運転及び停止動作は実施の形態１と同様であるため、説明を省略する。
【００３６】
本実施の形態は、運転停止動作により、対流ファン停止後、Ｓ−１４で火炎検出出力レベルの確認を行い、Ｓ−１５で火炎検出出力レベルがｃ以上であれば、異常状態発生と判断し、Ｓ−２０で対流ファンの回転を開始し、Ｓ−２１で点火放電を開始し、その後Ｓ−２２でガス閉止弁を開状態にするとともに最小能力で運転を継続し、Ｓ−２４で運転ランプを含む全表示ランプを点滅させるとともに、報知警告音を発生させる。このＳ−１３〜Ｓ−２４の一連の処理動作で閉止弁異常判定手段を構成している。
【００３７】
以上のように、本実施の形態においては、制御装置に組み込んだ閉止弁異常判定手段により、運転停止後も火炎検出出力が検出された場合は異常状態発生と判断し、条件を制限して運転動作を再開し、運転ランプ及び全表示ランプ点滅、報知警告音発生をさせて使用者に異常状態の発生を知らせ、かつ運転により機器の損傷を防止する事ができる。
【産業上の利用可能性】
【００３８】
以上のような本発明によれば、運転停止後のガス閉止弁の未閉弁動作に対して、炎検知器の信号を用いて異常検出ができるため、暖房機に限らずガス調理器やガス給湯機のようにガスを燃料とする機器全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】本発明の実施の形態１における温風暖房装置の制御フローチャート
【図２】本発明の実施の形態２における温風暖房装置の制御フローチャート
【図３】本発明の実施の形態３における温風暖房装置の制御フローチャート
【図４】本発明の実施の形態４における温風暖房装置の制御フローチャート
【図５】本発明の実施の形態５における温風暖房装置の制御フローチャート
【図６】従来の温風暖房装置の制御フローチャート
【符号の説明】
【００４０】
Ｓ−１３、Ｓ−１４、Ｓ−１５、Ｓ−１６ 閉止弁異常判定手段
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ガス閉止弁を経由して供給されるガスを燃焼するバーナーと、前記バーナからの燃焼熱と対流用フィルターを通過して外部から取り込んだ空気とを混合する燃焼室と、前記バーナの燃焼状態を検知する炎検知器と、前記炎検知器の信号により前記バーナの燃焼動作を制御する制御装置と、前記燃焼室からの温風を送出する対流ファンと、温風を吹出す温風吹出口とを備え、前記制御装置は運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を前記炎検知器の火炎検出信号で判断する閉止弁異常判定手段を有し、前記閉止弁異常判定手段が閉止動作の異常を判定したとき、その異常状態を報知するようにした温風暖房装置。
【請求項２】
制御装置は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に機体の損傷を低減するため、対流ファンの回転開始を制御することを特徴とした請求項１記載の温風暖房装置。
【請求項３】
制御装置は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に異常を報知するための、報知音発生手段を設けたことを特徴とした請求項１記載の温風暖装置。
【請求項４】
制御装置は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に異常状態を表示するとともに、対流ファンの回転開始し、異常表示、異常音報知するための、報知音発生機能を特徴とした請求項１記載の温風暖装置。
【請求項５】
制御装置は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に、強制自動運転制御に入り異常状態を表示し異常音報知を行い、機器の損傷を低減することを特徴とした請求１記載の温風暖装置。
【請求項１】
ガス閉止弁を経由して供給されるガスを燃焼するバーナーと、前記バーナからの燃焼熱と対流用フィルターを通過して外部から取り込んだ空気とを混合する燃焼室と、前記バーナの燃焼状態を検知する炎検知器と、前記炎検知器の信号により前記バーナの燃焼動作を制御する制御装置と、前記燃焼室からの温風を送出する対流ファンと、温風を吹出す温風吹出口とを備え、前記制御装置は運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を前記炎検知器の火炎検出信号で判断する閉止弁異常判定手段を有し、前記閉止弁異常判定手段が閉止動作の異常を判定したとき、その異常状態を報知するようにした温風暖房装置。
【請求項２】
制御装置は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に機体の損傷を低減するため、対流ファンの回転開始を制御することを特徴とした請求項１記載の温風暖房装置。
【請求項３】
制御装置は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に異常を報知するための、報知音発生手段を設けたことを特徴とした請求項１記載の温風暖装置。
【請求項４】
制御装置は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に異常状態を表示するとともに、対流ファンの回転開始し、異常表示、異常音報知するための、報知音発生機能を特徴とした請求項１記載の温風暖装置。
【請求項５】
制御装置は、運転停止時のガス閉止弁の閉止動作状態の異常を火炎検出信号で検出し、閉弁異常状態を検出した際に、強制自動運転制御に入り異常状態を表示し異常音報知を行い、機器の損傷を低減することを特徴とした請求１記載の温風暖装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００６−６４２７４（Ｐ２００６−６４２７４Ａ）
【公開日】平成１８年３月９日（２００６．３．９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２４６６８７（Ｐ２００４−２４６６８７）
【出願日】平成１６年８月２６日（２００４．８．２６）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年３月９日（２００６．３．９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年８月２６日（２００４．８．２６）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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