説明

測定器

【課題】現在の測定方法は物差し、ノギスなどの測定方法では造形に興味を持ち、造形の美学に進む多くの人が構造物の基礎となる中心線から制作する両側面の測定を簡単に正確に瞬時に測定できる計測器を提供する。
【解決手段】ある幅と厚みをもつ長尺状の本体ゲージ1に計測目盛3を入れ、測定本体4を左右に設け、指針装着部を本体ゲージ1中央部に装着し指針6を設けることで、指針6を構造物の基本の中心線に当て、その両側面の測定箇所に測定先端7を当てることが簡単にでき、中心線からの両側面の寸法と高さを正確に確認することが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体的の構造を持つ能面、彫塑、仏像彫刻などの制作するための基本となる高さ、巾のある立方体、長方体の面に中心線と制作する図案を描き、また、彫塑は中心線から粘度を盛り上げながら徐々に形を作る工程で、何れも制作を始めて制作が進むにつれ、山形の高い位置や低い位置に変化していき、中心線の正面、左右側面なども同じ用に多様な形の面に変化する状態を中心線から見て、左右両側面の測定箇所を幾度も正確に測定でき完成に繋げていくことが出来る計測器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の測定は、木彫、石造彫刻など立方体、長方体の造形材の平面に中心線、そして製作する構図を描き製作を彫刻刃、ノミなどを用いて彫るか、また、粘土などを用いて造形物の形付けする場合も、同じように中心線か左右側面を見ながら形を整えていく、段階で中心線も両側面にも高低差ができて、その状態で中心線からの両側面の測定は、物差し、コンパス、ノギスを用いての測定は難しく、使うには経験を積むことと目視とによって制作を行っている状態である。
【0003】
そして、造形のある彫刻など制作する測定器具は、物差し、ノギスの使う用途も限られ制作前の造形材に基本の中心線、図案描くときなどに物差しを用いるが制作する段階で、造形物の高さの測定位置に物差し、ノギス、トースカンを組み合わせることで、高さの位置の測定が出来るが、前記に記載した通り中心線の両側面の巾は、測定器具を組み合わせても寸法を測定する方法は難しく経験を積むことによって制作を行っている状態である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の物差し、ノギスなどの測定方法では造形が基本とする中心線からの左右の巾は、制作するに従い高低差が付き、中心線と左右両面が多様な凹凸側面に変わり中心線と測定箇所の巾、高さ、外形寸法を直接測定することができなかった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するもので、造形の制作が進む段階で四方の描かれた面の中心線を含め徐々に高低差ができ、左右側面も複雑な凹凸、傾斜などの形に変わり、中心線からの両側面の巾と高さ差の差ができ、その中心線上に物差しを水平に置き、両面の測定箇所の巾と高さを調整しながら目視で物差しの目盛を計測することなく、直接計測器を用いて寸法を測定できる計測器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、ある巾と厚み、長さを持つ直尺状の本体ゲージ中央部に原点を設け、その位置を基準線としその基準線から左右長手方向に沿って互いに逆方向の目盛を設け、物を測る測定本体が基準線の左右に個々に装着し、測定先端は平行に本体ゲージ目盛に沿って独立して移動することができ、本体ゲージの基準線の位置に指針装着部を設け、指針先端は基準線を垂直に直線に移動でき、測定本体の測定先端に平行に上下に移動することを特徴としている。
【0007】
また、基準線の位置に装着する指針の長さは、測定本体の両測に持つ測定先端の位置の長さと同一寸法で、その指針正面と裏面に測定目盛を設け、その指針目盛は測定指示の位置から指針先端と測定指示の位置を基準線の目盛を設け、その位置より互いに逆方向の目盛を設けている指針を装着していることを特徴としている。
【0008】
そして、本体ゲージ基準線に装着した指針装着部によって、指針装着部に挿入されている指針は指針装着部の挿入口を替えて挿入することが出来、指針を取出し反対の指針装着部からも挿入することができ、測定本体の測定先端は本体ゲージ両側面から、それぞれの両測定先端までの寸法の違いを持つことで、製作過程での中心線から計測する箇所の巾と、巾の高低差によって計測の使い分けができることで、計測位置と本体ゲージとの距離間と手振れがなく測定が出来ることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
上述したように本発明の計測器は、本体ゲージの両端部を手で軽く持って、測定本体を親指と人差し指で移動させながら計測する位置に計測先端部を当て、指針のツマミを中心線に指針先端部の先を移動させ、測定本体左右の本体ゲージ目盛りを読むことで中心線と測定箇所の巾寸法を確認することが出来、中心線と測定箇所の高さの確認をする場合は、指針装置部に装着された測定指示で指針目盛を確認することが出来る。
【0010】
また、本体ゲージに装着している測定本体の長い測定先端の方に、指針先端が指針装着部に挿入してある指針を裏返しにして測定先端部の短い方に指示先端部を挿入することで測定先端までの長さの違いが出来、制作する造形の大きさの違いによっても使いわけが出来、指針の正面と裏面に目盛を装着することによって、構造物の中心線からの計測する箇所の巾と高さを同時に確認しながら造形物の制作を進めることができる。
【0011】
上記の様な、計測器の構造よって色々の造形を持つ構造であっても、左右測定部の使い方で中心線が山形などの高低ある構造物であっても、中心線に指針先端を当て、測定先端を当てることで製作段階の寸法を確認しながら確実に製作が速やかに出来、従来の中心線に物差しを置いての目測で無く、計測器を用いて簡単に計測することが可能となる計測器である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 正面図
【図2】 背面図
【図3】 正面側面図
【図4】 右側面図
【図5】 指針目盛の記載した正面図
【図6】 左右測定部の移動した正面図
【図7】 左右測定部を移動し指針装着部の指針の挿入差し替え図
【図8】 計測器を用いた頭横幅の測定図
【図9】 計測器を用いた鼻の高さの測定図
【発明の実施するための形態】

【実施例1】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0014】
図1〜図は本体構成図で、本体ゲージ1は、ある巾と厚み、長さを有し直尺状中央部に原点を設けその位置を基準線2として、その位置を基準線2としその基準線2から左右長手方向に沿って互いに逆方向の目盛3を設け、物を測る測定本体4が基準線2の左右に個々に装着し、測定本体4は平行に本体ゲージ1の目盛に沿って独立して移動することができ、本体ゲージ1の基準線2の位置に指針装着部5を設け、指針6は本体ゲージ1の基準線2を垂直に直進し、測定本体4の測定先端7に平行に移動することができる計測器。
【0015】
そして、前記基準線2の位置に装着する指針6の長さは、測定本体4の両測定先端7の長さと同一寸法で、その正面と裏面に測定目盛3を設け、基準線2の位置は指針先端8から測定指示9の位置に基準線2を設け、その位置から互いに逆方向の目盛3を備えている。
【0016】
前記、測定本体4は、本体ゲージ1の巾を鞘状に装着され、計測する測定先端7は測定本体4の両先端の位置に有し、本体ゲージ1側面から測定本体4の両先端は異なった寸法で、本体ゲージ1に装着され、指針装着部5に挿入されている指針6の挿入を差し替えることで、計測する構造物の中心線からの巾、高さの異なった場所などの使い分けることが出来る。
【0017】
測定本体4と指針装着部5内面に装着している板バネ11は移動の強弱を調整し、外部に装着している止ネジ12は、測定本体4と指針6の測定位置の移動を固定することができる。
【実施例2】
【0018】
図8〜図9は計測器による造形を用いた測定の実施について説明する。
図8は、頭の横幅の寸法を測定する図で測定する側面の測定位置に、本体ゲージ1の測定本体4を頭の側面に近づけ測定先端7を当てながら、指針6を中心線に当て、中心線からの両側面の幅を測定した値は本体ゲージ1と測定本体4の側面の目盛3を見ることで、頭の横幅両側面を測定することが出来る。
【0019】
図9は、鼻の幅と高さの測定で、測定する箇所は鼻の巾が狭く、高さの測定を図9で示すように本体ゲージ1に装着している測定本体4の長い測定先端7の方に、指針先端7が指針装着部5に挿入してある指針6を裏返しにして短い測定先端7に向かって挿入することで、中心線から両小鼻の幅の測定は測定本体4の測定先端7の長さを変えることで測定先端4と構造物の測定位置が近くなり、簡単に中心線からの両小鼻の幅と高さの寸法を本体ゲージの目盛と指針の目盛で確認することが出来る。
【0020】
以上のように、本実施形態による構造物の中心線、その左右側面の形状が多様に変わった状態でも中心線と、その左右側面の任意の測定箇所を容易に測定ができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0021】
立体の構造を持つ造形の基本である立て方向の中心線から左右側面の測定できる測定器具は現在も無く、彫刻教室、学校などの教育現場では物差し、コンパスなどを用いての測定で経験と目視で彫刻を行っている状態の教育であって、直接中心線から両側面の測定が出来れば彫刻の制作に正確な寸法取りが出来ることで貢献でき需要者に供給することが出来る。
【符合の説明】
【0022】
1 本体ゲージ
2 基準線
3 目盛
4 測定本体
5 指針装着部
6 指針
7 測定先端
8 指針先端
9 測定指示
10 ツマミ
11 板バネ
12 止ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ある巾と厚み、長さを持つ直尺状の本体ゲージ中央部に原点を設け、その位置を基準線としその基準線から左右長手方向に沿って互いに逆方向の目盛を設け、物を測る測定本体が基準線の左右に個々に装着し、測定本体は平行に本体ゲージの目盛に沿って独立して移動することができ、本体ゲージの基準線の位置に指針装着部を設け、指針は本体ゲージの基準線を垂直に直進し、測定本体の測定先端に平行に移動することができる構造を有することで、立体の構造を持つ、能面、彫塑、仏像彫刻など制作に必要とする中心線から左右の測定位置を確実に計測しながら製作を進めることができることを特徴とする計測器。
【請求項2】
前記基準線の位置に装着する指針の長さは、測定本体と両測定先端の長さと同一寸法でその正面と裏面に測定目盛を設け、基準線の位置は指針先端から測定指示の位置に基準線を設け、その位置から互いに逆方向の目盛を備えている指針を特徴とする計測器。
【請求項3】
前記測定本体は、本体ゲージの巾を鞘状に装着され、計測する測定先端は測定本体の両先端に有し、本体ゲージ側面から測定本体先端までの両先端は異なった寸法で本体ゲージに装着され、指針装着部に挿入されている指針の挿入を差し替えることができ、計測する構造物の中心線からの巾、高さの異なった場所などの使い分けることが出来ることを特徴とする計測器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−174923(P2011−174923A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27807(P2011−27807)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(398046068)
【Fターム(参考)】