説明

測定装置及び該装置を用いた変更履歴取得方法

【課題】 不具合の原因を容易に特定して原因究明に要する時間を短縮する。
【解決手段】 データ処理部11は、ハードウェア情報を記憶するハードウェア情報記憶部11aを有する。プログラム記憶部3は、ソフトウェア情報を記憶するソフトウェア情報記憶部12aを有する。セルフチェック実行部5は、ハードウェア情報及びソフトウェア情報を検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行し、ハードウェア情報及びソフトウェア情報とを履歴管理するためにデータをデータベース6に格納する。データベース制御部7は、ハードウェア情報とソフトウェア情報の少なくとも一方の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として表示部8に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業履歴から顧客側のトラブルまでの装置の動作環境に係る変化を管理し、不具合の原因を容易に特定することができる測定装置及び該装置を用いた変更履歴取得方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客側のシステムで発生したトラブルの現象を再現し、トラブルの発生原因を解明するためのシステムとして、下記特許文献1に開示される生産管理システムが知られている。
【0003】
この特許文献1に開示される生産管理システムの場合、顧客側のシステムでは、実行する作業の内容やその作業に必要なデータをリプレーコマンドに変換して出力し、処理の順序にリプレーコマンドを並べて記述した作業履歴ファイルを作成する。その後、顧客側のシステムにトラブルが発生した時点で、それまでに作成した作業履歴ファイルと、トラブル発生に至るまでの作業を再現するのに必要な全てのファイルを1つのファイルに圧縮する。サポート側では、顧客側から送られてくる圧縮ファイルを解凍して、それらのファイルによってサポート側のシステムの動作環境等を顧客側のシステムと同一に設定した上で、作業履歴ファイルを実行して、サポート側のシステムで顧客側のシステムが処理した作業を自動的に再現している。これにより、顧客側のシステムでトラブルが発生した場合、サポート側のシステムで顧客側のシステムの作業手順を自動的に再現することでトラブルの原因を早期に解明できる。
【0004】
このように、下記特許文献1には、顧客側で発生したトラブルまでの手順をサポート側で再現するための技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−192158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に開示される従来技術では、顧客側で作業した内容に必要なデータをリプレーする事しか出来ず、ソフトバージョンが変わるもの、或いはハード構成が変わるものについてはソフトバージョンの来歴の管理、ハードバージョンの来歴の管理がされているわけではないので、動作環境の変化による不具合の原因を特定する事が困難であった。
【0006】
また、特許文献1に開示される従来技術では、リプレーコマンドからしか作業履歴ファイルを作成できないので、リプレーコマンドが対応していないものについては再現することが出来ず、固定システムにおいてのみしか適応できないという問題があった。
【0007】
このように、特許文献1に開示される従来技術では、現在のハードウェア構成とソフトウェア構成は分かるが、履歴としては残っていなかったため、例えばアプリケーションソフトの追加などでソフトウェアが変更されてしまったことによる不具合の場合など、原因を特定することが極めて困難であった。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、作業履歴から顧客側のトラブルまでの装置の動作環境に係る変化を管理し、不具合の原因を容易に特定して原因究明に要する時間を短縮することができる測定装置及び該装置を用いた変更履歴取得方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された測定装置は、表示部8と、被測定物の情報を収集し、処理するために実装されたデータ処理部11と、前記データ処理部から出力されたデータを表示するための処理プログラムを記憶するプログラム記憶部3とを備えた測定装置1において、
前記実装されたデータ処理部は、自身を特定するためのハードウェア種別情報とハードウェアバージョン情報とを含むハードウェア情報を記憶するハードウェア情報記憶部11aを有し、
前記プログラム記憶部は、前記処理プログラムを特定するためのソフトウェア種別情報とソフトウェアバージョン情報とを含むソフトウェア情報を記憶するソフトウェア情報記憶部12aを有し、
前記ハードウェア情報記憶部に記憶されたハードウェア情報と前記ソフトウェア情報記憶部に記憶されたソフトウェア情報とを検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行するセルフチェック実行部5と、
前記セルフチェックの結果を受けて、前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報とを履歴管理するためにデータを格納するデータベース6と、
前記履歴管理される前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報の少なくとも一方の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として前記表示部に表示するデータベース制御部7を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載された測定装置は、請求項1記載の測定装置において、
前記プログラム記憶部3は、更に前記処理プログラムを管理するOSを記憶するOS記憶部13と、前記OSで管理されるアプリケーションプログラムと前記アプリケーションプログラムを特定するためのアプリケーション種別情報とアプリケーションバージョン情報とを含むアプリケーション情報を記憶するアプリケーション情報記憶部14とを有し、
前記セルフチェック実行部5は、前記ハードウェア情報記憶部に記憶されたハードウェア情報、前記ソフトウェア情報記憶部に記憶されたソフトウェア情報に加えて、更に前記アプリケーション情報記憶部に記憶されたアプリケーション情報を検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行し、
前記データベース6は、前記セルフチェックの結果を受けて、前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報に加えて、更に前記アプリケーション情報を履歴管理するためのデータを格納し、
前記データベース制御部7は、前記履歴管理される前記ハードウェア情報、前記ソフトウェア情報、前記アプリケーション情報の少なくとも1種類の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として前記表示部8に表示することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載された測定装置は、請求項1または請求項2記載の測定装置において、
前記データベース制御部7は、前記履歴一覧情報を時系列に並べて前記表示部8に表示することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載された測定装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の測定装置において、
前記セルフチェック実行部5は、前記測定装置1の起動時に前記セルフチェックを実行することを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載された測定装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の測定装置において、
前記ハードウェアバージョン情報は、回路のバージョンと該回路を動作させるためのプログラムのバージョンの少なくとも1つの情報からなることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載された測定装置を用いた変更履歴取得方法は、請求項1の測定装置1を用いた変更履歴取得方法であって、
前記ハードウェア情報記憶部11aに記憶されたハードウェア情報と前記ソフトウェア情報記憶部12aに記憶されたソフトウェア情報とを検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行するステップと、
前記セルフチェックの結果を受けて、前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報とを履歴管理するためにデータを格納するステップと、
前記履歴管理される前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報の少なくとも一方の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として前記表示部8に表示するステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載された測定装置を用いた変更履歴取得方法は、請求項2の測定装置1を用いた変更履歴取得方法であって、
前記ハードウェア情報記憶部11aに記憶されたハードウェア情報、前記ソフトウェア情報記憶部12aに記憶されたソフトウェア情報、前記アプリケーション情報記憶部14に記憶されたアプリケーション情報を検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行するステップと、
前記セルフチェックの結果を受けて、前記ハードウェア情報、前記ソフトウェア情報、前記アプリケーション情報を履歴管理するためのデータを格納するステップと、
前記履歴管理される前記ハードウェア情報、前記ソフトウェア情報、前記アプリケーション情報の少なくとも1種類の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として前記表示部8に表示するステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、装置に関する各種情報(ハードウェア情報、ソフトウェア情報、アプリケーション情報)を収集し、装置内部のデータベースに履歴として保存する。そして、必要なときにデータベースから履歴を取り出し、変更箇所をハイライト表示する。これにより、装置で発生した不具合の原因の特定が容易に行え、不具合の原因究明にかかる時間を短縮することができる。
【0017】
請求項1の測定装置及び請求項6の変更履歴取得方法によれば、ハードウェア情報及びソフトウェア情報の少なくとも一方の情報から変更の生じた情報を識別可能に履歴一覧情報として表示するので、ハードウェア面やソフトウェア面から装置の不具合の原因を究明することができる。
【0018】
請求項2の測定装置及び請求項7の変更履歴取得方法によれば、ハードウェア情報及びソフトウェア情報に加え、アプリケーション情報を含めて少なくとも一つの情報から変更の生じた情報を識別可能に履歴一覧情報として表示することができ、測定装置の測定動作に直接関係しないアプリケーションの影響による不具合を含めてさらに多角的に装置で発生した不具合の原因を究明することができる。
【0019】
請求項3の測定装置によれば、履歴一覧情報を時系列に並べて表示するので、各情報の変更箇所を含めて全体の流れを確認しながら装置で発生した不具合の原因を究明することができる。
【0020】
請求項4の測定装置によれば、測定装置の起動時にセルフチェックを実行するので、装置の起動時に履歴一覧情報を表示することができ、出荷時から最終チェックまでの全体履歴から変更のある情報を容易に確認することができる。
【0021】
請求項5の測定装置によれば、ハードウェアバージョン情報が、回路のバージョンと該回路を動作させるためのプログラムのバージョンの少なくとも1つの情報からなるので、ハードウェアに関する情報を回路やプログラムのバージョンとして確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明に係る測定装置の概略構成を示す機能ブロック図、図2及び図3は本発明に係る測定装置のセルフチェック機能によって自動生成されるログファイルの一例を示す図、図4は本発明に係る測定装置の履歴一覧情報の表示例を示す図、図5は本発明に係る測定装置のデータベース更新処理時のフローチャート、図6は本発明に係る測定装置のデータベースの表示処理時のフローチャート、図7は本発明に係る測定装置のデータベース処理の流れを示す概略図、図8は本発明に係る測定装置によってハードウェア構成ログからデータテーブルへデータを格納する場合の説明図、図9は本発明に係る測定装置によってソフトウェア構成ログからデータテーブルへデータを格納する場合の説明図、図10は本発明に係る測定装置によって変更情報を更新する場合の説明図、図11は本発明に係る測定装置によって追加情報を更新する場合の説明図、図12は本発明に係る測定装置によって削除情報を更新する場合の説明図、図13は本発明に係る測定装置によってデータを追加する場合の説明図、図14は本発明に係る測定装置によってデータを追加・置換する場合の説明図である。
【0023】
(実施例1)
図1に示すように、本例の測定装置1は、ハードウェア2、プログラム記憶部3、機器情報記憶部4、セルフチェック実行部5、データベース6、データベース制御部7、表示部8を備えて概略構成される。
【0024】
ハードウェア2は、測定装置1に着脱可能に装着される複数のユニットを備え、各ユニット毎にデータ処理部11を有している。各データ処理部11は、被測定物の情報を収集して処理するために実装されるもので、測定装置1に装着されるユニット及びそれに関連する情報を記憶するハードウェア情報記憶部11aを有している。
【0025】
プログラム記憶部3は、測定装置1の制御ソフトウェア及びOS(オペレーションシステム)としての例えばWindows(登録商標)にインストールされているソフトウェアの情報(例えばWindows(登録商標)のレジストリ)等を記憶している。このプログラム記憶部3は、図1に示すように、処理プログラム12、OS記憶部13、アプリケーション情報記憶部14を備えている。
【0026】
処理プログラム12は、測定装置1が測定を行なうための機能動作の制御やデータを処理するための各種プログラムで構成される。さらに、データ処理部11から出力されたデータをデータベース制御部7の制御のもとに表示部8に表示するためのプログラム等も含まれる。
【0027】
OS記憶部13は、処理プログラム12を管理するための例えばWindows(登録商標)などのOS(オペレーションシステム)を記憶している。
【0028】
アプリケーション情報記憶部14は、OSで管理されるアプリケーションプログラム、アプリケーションプログラムを特定するためのアプリケーション種別情報、アプリケーションバージョン情報などの各種アプリケーション情報を記憶している。
尚、アプリケーションプログラムには、測定装置1の測定動作に関係しないプログラム(例えばワードプロセッサ)等も含まれる。
【0029】
機器情報記憶部4は、装置の主記憶部(例えばハードディスク)とは別の記憶領域であり、測定装置1自身を特定する情報として、測定装置1のシリアルナンバーなどの機器情報を記憶している。
【0030】
セルフチェック実行部5は、ハードウェア検出部5aとソフトウェア検出部5bから構成される。セルフチェック実行部5は、測定装置1上の構成情報(ハードウェア情報、ソフトウェア情報、アプリケーション情報を含む)を取得し、取得した構成情報から図2及び図3に示すような構成情報ログを生成してデータベース制御部7に出力している。
【0031】
なお、ハードウェア情報は、ハードウェア2自身を特定するハードウェア種別情報、回路のバージョンや回路を動作させるためのプログラムのバージョン等からなるハードウェアバージョン情報で構成される。また、ソフトウェア情報は、処理プログラム12を特定するソフトウェア種別情報、ソフトウェアバージョン情報等で構成される。さらに、アプリケーション情報は、アプリケーションプログラムを特定するアプリケーション種別情報、アプリケーションバージョン情報等で構成される。
【0032】
ハードウェア検出部5aは、測定装置1上に装着されているハードウェア2の構成情報及び機器情報記憶部4からハードウェア情報を取り出し、構成情報ログを生成する。
【0033】
ソフトウェア検出部5bは、測定装置1の制御ソフトウェア及びOSとしての例えばWindows(登録商標)にインストールされているソフトウェアの情報(例えばレジストリに格納された情報)を取り出し、構成情報ログを生成する。
【0034】
すなわち、セルフチェック実行部5では、具体的に、実装されたハードウェア2からハードウェア構成情報を取得し、レジストリからWindows(登録商標)が管理するインストールされているソフトウェア情報を取得する。また、測定装置1の制御ソフトウェアが使用するアプリケーションソフトとライブラリ群の構成情報を取得する。そして、これら取得した各種構成情報から図2及び図3に示すような構成情報ログ21を生成し、生成した構成情報ログ21をデータベース制御部7に出力している。
【0035】
データベース6は、データ格納部6aを有し、セルフチェック実行部5から構成情報を受け取ったデータの格納やデータベース制御部7の制御に基づいて表示部8へのデータの出力を行う。データ格納部6aは、データベース制御部7からの構成情報を格納したり、データベース制御部7からの制御により構成情報の履歴を出力している。すなわち、データベース6では、セルフチェック実行部5によるセルフチェックの結果を受けて、ハードウェア情報、ソフトウェア情報、アプリケーション情報を履歴管理するためのデータを格納している。
【0036】
データベース制御部7は、セルフチェック実行部5によるセルフチェックの結果を受けて、後述するデータベース更新処理を実行するとともに表示部8へのデータ表示を制御している。さらに説明すると、データベース制御部7は、セルフチェック実行部5で作成した構成情報ログ21をデータベース6に格納する。また、データベース制御部7は、表示部8に出力するためのデータをデータベース6から取り出し、表示データを作成する。さらに、データベース制御部7は、データベース6で変更のあった履歴を抽出し、この抽出した履歴の情報をハイライト属性として識別可能に処理する。
【0037】
表示部8は、データベース6から受け取ったデータを、操作者の要求に応じた任意のタイミングでデータベース制御部7の制御により表示画面上に例えば図4の表示形式で表示する。図4の例では、測定装置1のシリアルナンバーが最上部に表示され、「release version」、「Hardware」の各構成要素(通信ユニット1、ファームウェア、FPGA、通信システム2、ファームウェア、FPGA、通信システム3、ファームウェア、・・・)、「Software」の各構成要素(制御ソフト、ファイル操作dll、通信dll・・・)、「Other software」の各構成要素(Service Pack2、KB20043、VisualC++(登録商標).net、・・・)の順に、各々の構成情報が出荷時から更新日付け順に時系列(右に行く程最近)に表形式で履歴一覧表示がなされる。
【0038】
また、表示部8の履歴一覧表示では、最新のチェックの構成情報が一つ前のチェックの構成情報と異なる場合、図4に示すように、最新のチェックの構成情報を他の構成情報と識別可能にハイライト表示することができる。図4の例では、「release version」、「Hardware」の「通信システム1」、「通信システム2」、「(通信システム2の)FPGA」、「Software」の「通信dll」の最新のチェックの構成情報が一つ前のチェックの構成情報と異なるため、数値を斜体で表示して他の構成情報と識別可能にハイライト表示される。
【0039】
上記識別可能なハイライト表示は、構成情報に変更があったことを操作者に警告して強調表示できれば良く、図示のように文字を斜体にする他、例えば文字のフォント、太さ、色を変えたり、背景を色付けする等が考えられる。また、この識別可能なハイライト表示は、変更があった構成情報に限らず、変更があった構成情報を含むチェック時の日付けに対して行うこともできる。さらに、変更があった構成情報のみをチェック日付け毎に抽出して履歴一覧表示することもできる。
【0040】
また、最新のチェックで構成情報に追加や削除(取外しを含む)があった場合には、追加や削除を意味する表示がなされる。図4の例では、「Other software」に関して、04/11/15に「KB20043」が追加され、同日に「VisualC++(登録商標).net」が削除されているので、「KB20043」の「04/11/15」の欄に追加を意味する文字「Add」が表示され、「VisualC++(登録商標).net」の「04/11/15」の欄に削除を意味する文字「Delete」が表示される。
【0041】
さらに、出荷時や更新時のチェックで構成情報のバージョン情報が不明な場合は、バージョン情報が不明を意味する記号「−」が表示される。図4の例では、出荷時と04/10/23における「VisualC++(登録商標).net」のバージョン情報が不明のため、「VisualC++(登録商標).net」の「出荷時」と「04/11/15」の欄にバージョン情報が不明を意味する記号「−」が表示される。
【0042】
また、出荷時や更新時のチェックで構成要素の実装が無い場合には、実装が無いことを意味する記号「*」が表示される。図4の例では、出荷時と04/10/23における「KB20043」の実装が無いため、「KB20043」の「出荷時」と「04/11/15」の欄に実装が無いことを意味する記号「*」が表示される。
【0043】
なお、図4の例では、最終チェック時のみ識別可能にハイライト表示しているが、最終チェック以前のチェックにおける変化点でも識別可能にハイライト表示することもできる。
【0044】
(実施例2)
次に、上記構成による測定装置1のデータベース更新処理の動作について図5を参照しながら説明する。
【0045】
測定装置1の起動時に、操作者により測定装置1の電源がオン、またはリセットされ(ST1)、OSとしての例えばWindows(登録商標)にログオンすると(ST2)、セルフチェック実行部5が構成情報ログ21を生成する(ST3)。この生成された構成情報ログ21は、データベース制御部7に出力される。続いて、生成された構成情報ログ21とデータベース6とをデータベース制御部7が比較し(ST4)、変更ありと判定すると、データベース6に履歴を追加する(ST5)。これに対し、構成情報ログ21とデータベース6とを比較し(ST4)、変更なしと判定すると、変更がn回以上ないか否か判別する(ST6)。変更がn回以上ないと判定すると(ST6−Yes)、データベース6の最後のデータと最新の履歴を入れ替える(ST7)。
【0046】
次に、上記処理後、データベース6がオーバーフローか否かを判別する(ST8)。データベース6がオーバーフローでないと判定すると(ST8−No)、データベース更新処理を終了する。これに対し、データベース6がオーバーフローと判定すると(ST8−Yes)、オーバーフロー処理を行い(ST9)、データベース更新処理を終了する。
【0047】
なお、上記オーバーフロー処理では、(1)データベース6の古い履歴から削除する、(2)変更が無かった場合のデータベース6の履歴を削除する、(3)データベース6の履歴がオーバーフローした旨をアラームで知らせる、(4)データベース6の古い履歴を別のファイルに退避する等の処理を行う。
【0048】
また、図5におけるセルフチェックは、任意のタイミングで実行することも可能である。具体的には、測定装置1の電源がオンしている状態で、例えば予め割り当てられたセルフチェックボタン操作やコマンド入力で割込信号が入力された後、セルフチェックを行って構成情報ログ21を生成する。この動作を測定装置1に不具合が発生した際に行うことで、前回のセルフチェックから何が変わったかを意識的に抽出することができる。
【0049】
(実施例3)
次に、データベース制御部7がデータベース6内のデータを表示部8に表示を行う場合の動作について図6を参照しながら説明する。データベース6のデータの表示を行う場合、データベース制御部7は、データベース6を起動して必要なデータを読み出し(ST11)、所定の表示形式(例えば図4の表示形式)でデータを配置する(ST12)。続いて、構成情報の変更点を抽出し、抽出した構成情報の変更点をハイライト属性とする(ST13)。その後、データベース6から構成情報をデータベース制御部7の制御により表示部8へ出力し(ST14)、図4の表示形式でハイライト属性である構成情報の変更点を識別可能にして構成情報履歴を表示し、データベース表示処理を終了する。
【0050】
(実施例4)
次に、データベース更新処理の具体例について図7乃至図14を参照しながら説明する。まず、本例の測定装置1が取り扱うデータの内容について図7を参照しながら説明する。
【0051】
図7において、構成情報ログ21は、セルフチェック実行部5により自動生成されるHTMLファイル等である。この構成情報ログ21は、図2及び図3に示すような形式の情報として生成され、主にハードウェア2の構成情報とOSとしてのWindows(登録商標)に管理するアプリケーションプログラム等のインストール情報がリストアップされる。
【0052】
データテーブル群22は、データベース6に格納される前の測定装置1の構成情報がリストになったものであり、構成ログ21のデータの加工によって得られる。このデータテーブル群22は、3つのデータテーブル22a,22b,22cで構成される。
【0053】
第1のデータテーブル22aは、ハードウェア2の構成情報を集めたデータテーブルであり、出荷時から最後にセルフチェックを行ったときまでの構成情報を履歴として格納している。
【0054】
第2のデータテーブル22bは、ソフトウェアの構成情報を集めたデータテーブルであり、出荷時から最後にセルフチェック及びバージョン情報取得を行ったときの構成情報を履歴として格納している。
【0055】
第3のデータテーブル22cは、構成情報の履歴であり、セルフチェック及びバージョン情報取得の実行のたびに更新される。
【0056】
製品情報データベース23は、測定装置1の構成情報をデータベースにしたものであり、測定装置1の内部に保管される。この製品情報データベース23は、データテーブル群22のデータの追加や置換によって得られる。
【0057】
次に、セルフチェック実行部5によって生成された構成情報ログ21(セルフチェックログ)から第1のデータテーブル22a及び第2のデータテーブル22bへデータを格納する場合の処理内容について図8を参照しながら説明する。
【0058】
処理A…セルフチェックログ21から年・月・日の日付情報を取得し、第1のデータテーブル22a及び第2のデータテーブル22bにデータが格納される毎に日付情報を格納する。
【0059】
処理B…セルフチェックログ21からバージョン情報のあるハードウェア2のハードウェア情報(例えば、通信システムの回路のバージョン)を読み出し、ハードウェア名とバージョン情報を分離して、第1のデータテーブル22aに格納する。
【0060】
処理C…セルフチェックログ21からバージョン情報のないハードウェア2のハードウェア情報を読み出し、ハードウェア名を第1のデータテーブル22aに格納し、バージョン情報には情報がないことを意味する記号「−」を入力する。
【0061】
処理D…セルフチェックログ21からインストールされているバージョン情報のあるソフトウェアのソフトウェア情報を読み出し、ソフトウェア名とバージョン情報を分離して、第2のデータテーブル22bに格納する。
【0062】
処理E…セルフチェックログ21からインストールされているバージョン情報のないソフトウェアのソフトウェア情報を読み出し、第2のデータテーブル22bに格納し、バージョン情報には情報がないことを意味する記号「−」を入力する。
【0063】
次に、セルフチェック実行部5によって生成された構成情報ログ21(バージョンインフォメーションログ)から第2のデータテーブル22bへデータを格納する場合の処理内容について図9を参照しながら説明する。
【0064】
処理A…バージョンインフォメーションログ21から年・月・日の日付情報を取得し、第2のデータテーブル22bにデータが格納される毎に日付情報を格納する。
【0065】
処理B…バージョンインフォメーションログ21からバージョン情報のあるソフトウェアの実装されたハードウェア情報を読み出し、ソフトウェア名を第2のデータテーブル22bに格納する。
【0066】
処理C…処理Bで抽出したソフトウェアのバージョンを第2のデータテーブル22bに格納する。
【0067】
処理D…バージョンインフォメーションログ21からバージョン情報のないソフトウェアの実装されたハードウェア情報を読み出し、ハードウェア名を第2のデータテーブル22bに格納し、バージョンには情報がないことを意味する記号「−」を入力する。
【0068】
次に、第1のデータテーブル22aの情報更新処理として、データを変更する場合の処理について図10を参照しながら説明する。
【0069】
処理A…第1のデータテーブル22aから最後に追加した履歴と前回追加した履歴とを、図10の右下の表のように、日付けごとにハードウェア名とバージョンを並べる。
【0070】
処理B…それぞれのハードウェアについてバージョン情報を比較し、異なっているときは第1のデータテーブル22aの「追加・削除・変更」を示す欄に「変更」と入力し、同じときは何も入力しない。
【0071】
なお、図示はしないが、第2のデータテーブル22bについても同様の処理を実行している。
【0072】
次に、第2のデータテーブル22bの情報更新処理として、データを追加する場合の処理について図11を参照しながら説明する。
【0073】
処理A…第2のデータテーブル22bから最後に追加した履歴と前回追加した履歴とを、図11の右下の表のように、日付ごとにソフトウェア名とバージョンを並べる。
【0074】
処理B…それぞれのソフトウェアについてバージョン情報を比較する。以前の日付けにバージョンのデータが無い(空欄)場合は追加したと判断する。
【0075】
処理C…比較したソフトウェアが前回追加した履歴にないときは空欄にする。
【0076】
処理D…追加されたソフトウェアを第2のデータテーブル22bの最後に追加した履歴の「追加・削除・変更」欄に「追加」と入力する。
【0077】
なお、図示はしないが、第1のデータテーブル22aについても同様の処理を実行している。
【0078】
次に、第2のデータテーブル22bの情報更新処理として、データを削除する場合の処理について図12を参照しながら説明する。
【0079】
処理A…第2のデータテーブル22bから最後に追加した履歴と前回追加した履歴とを、図12の右下の表のように、日付けごとにソフトウェア名とバージョンを並べる。
【0080】
処理B…それぞれのソフトウェアについてバージョン情報を比較する。新しい日付けのバージョンのデータが無い(空欄)場合は削除したと判断する。
【0081】
処理C…比較したソフトウェアが最後に追加した履歴にないときは空欄にする。
【0082】
処理D…追加されたソフトウェアをデータテーブル2(5)の最後に追加した履歴の「追加・削除・変更」欄に「削除」と入力する。
【0083】
なお、図示はしないが、第1のデータテーブル22aについても同様の処理を実行している。
【0084】
次に、第1のデータテーブル22a及び第2のデータテーブル22bの情報更新処理として、データベースにデータを追加する場合の処理について図13を参照しながら説明する。
【0085】
処理A…第1のデータテーブル22a及び第2のデータテーブル22bのそれぞれの最後に追加した履歴の「追加・削除・変更」欄に入力があれば、データベースにデータを追加する。
【0086】
次に、第1のデータテーブル22a及び第2のデータテーブル22bの情報更新処理として、データの追加・置換処理について図14を参照しながら説明する。
【0087】
処理A…第1のデータテーブル22a及び第2のデータテーブル22bのそれぞれの最後に追加した履歴の「追加・削除・変更」欄をチェックする。
【0088】
処理B…第1のデータテーブ22a及び第2のデータテーブル22bのそれぞれの前回追加した履歴の「出荷時」欄に「○」があるときは、最後に追加した履歴をそのままデータベースに追加する。これに対し、第1のデータテーブ22a及び第2のデータテーブル22bのそれぞれの前回追加した履歴の「出荷時」欄に入力がないときは、前回追加した履歴と最後に追加した履歴を置換する。
【0089】
このように、本例の測定装置1では、装置に関する各種情報(ハードウェア情報、ソフトウェア情報、アプリケーション情報)を専用ソフトで収集し、測定装置内部のデータベースに履歴として保存する。そして、これら各種情報による履歴を必要なときにデータベースから取り出し、履歴を時系列的(チェックの日付け順)に表示するとともに変更箇所を識別可能にハイライト表示する。これにより、測定装置で発生した不具合の原因の特定が容易に行え、不具合の原因究明にかかる時間を短縮することができる。
【0090】
具体的に、本例の測定装置1を使用する際、操作者が、データ処理部11の追加や削除を行ったり、データ処理部11のファームウェアを書き換えてしまったり、処理プログラム12を書き換えてしまったりして動作しなくなる場合がある。特に、処理プログラム12の機能を実現するためのファームウェアのバージョンに制限があるような場合にこのような不具合が発生しやすい。本例では、このような不具合が発生した場合、どの操作を行った後であるかを表示部8に表示される履歴一覧情報から認識できる。
【0091】
また、後に追加されたアプリケーションが、OSであるWindows(登録商標)のDLLを書き換える場合があり、書き換えられたDLLを処理プログラム12が使用していた場合に正常動作できなくなる場合もあるが、本例では、そのような状況が発生した事を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明に係る測定装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明に係る測定装置のセルフチェック機能によって自動生成されるログファイルの一例を示す図である。
【図3】本発明に係る測定装置のセルフチェック機能によって自動生成されるログファイルの一例を示す図である。
【図4】本発明に係る測定装置の履歴一覧情報の表示例を示す図である。
【図5】本発明に係る測定装置のデータベース更新処理時のフローチャートである。
【図6】本発明に係る測定装置のデータベースの表示処理時のフローチャートである。
【図7】本発明に係る測定装置のデータベース処理の流れを示す概略図である。
【図8】本発明に係る測定装置によってハードウェア構成ログからデータテーブルへデータを格納する場合の説明図である。
【図9】本発明に係る測定装置によってソフトウェア構成ログからデータテーブルへデータを格納する場合の説明図である。
【図10】本発明に係る測定装置によって変更情報を更新する場合の説明図である。
【図11】本発明に係る測定装置によって追加情報を更新する場合の説明図である。
【図12】本発明に係る測定装置によって削除情報を更新する場合の説明図である。
【図13】本発明に係る測定装置によってデータを追加する場合の説明図である。
【図14】本発明に係る測定装置によってデータを追加・置換する場合の説明図である。
【符号の説明】
【0093】
1 測定装置
2 ハードウェア
3 プログラム記憶部
4 機器情報記憶部
5 セルフチェック実行部
5a ハードウェア検出部
5b ソフトウェア検出部
6 データベース
6a データ格納部
7 データベース制御部
8 表示部
11 データ処理部
11a ハードウェア情報記憶部
12 処理プログラム
12a ソフトウェア情報記憶部
13 OS記憶部
14 アプリケーション情報記憶部
21 構成情報ログ
22 データテーブル群
22a 第1のデータテーブル
22b 第2のデータテーブル
22c 第3のデータテーブル
23 製品情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部(8)と、被測定物の情報を収集し、処理するために実装されたデータ処理部(11)と、前記データ処理部から出力されたデータを表示するための処理プログラムを記憶するプログラム記憶部(3)とを備えた測定装置(1)において、
前記実装されたデータ処理部は、自身を特定するためのハードウェア種別情報とハードウェアバージョン情報とを含むハードウェア情報を記憶するハードウェア情報記憶部(11a)を有し、
前記プログラム記憶部は、前記処理プログラムを特定するためのソフトウェア種別情報とソフトウェアバージョン情報とを含むソフトウェア情報を記憶するソフトウェア情報記憶部(12a)を有し、
前記ハードウェア情報記憶部に記憶されたハードウェア情報と前記ソフトウェア情報記憶部に記憶されたソフトウェア情報とを検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行するセルフチェック実行部(5)と、
前記セルフチェックの結果を受けて、前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報とを履歴管理するためにデータを格納するデータベース(6)と、
前記履歴管理される前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報の少なくとも一方の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として前記表示部に表示するデータベース制御部(7)を有することを特徴とする測定装置。
【請求項2】
前記プログラム記憶部(3)は、更に前記処理プログラムを管理するOSを記憶するOS記憶部(13)と、前記OSで管理されるアプリケーションプログラムと前記アプリケーションプログラムを特定するためのアプリケーション種別情報とアプリケーションバージョン情報とを含むアプリケーション情報を記憶するアプリケーション情報記憶部(14)とを有し、
前記セルフチェック実行部(5)は、前記ハードウェア情報記憶部に記憶されたハードウェア情報、前記ソフトウェア情報記憶部に記憶されたソフトウェア情報に加えて、更に前記アプリケーション情報記憶部に記憶されたアプリケーション情報を検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行し、
前記データベース(6)は、前記セルフチェックの結果を受けて、前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報に加えて、更に前記アプリケーション情報を履歴管理するためのデータを格納し、
前記データベース制御部(7)は、前記履歴管理される前記ハードウェア情報、前記ソフトウェア情報、前記アプリケーション情報の少なくとも1種類の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として前記表示部(8)に表示することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
【請求項3】
前記データベース制御部(7)は、前記履歴一覧情報を時系列に並べて前記表示部(8)に表示することを特徴とする請求項1または請求項2記載の測定装置。
【請求項4】
前記セルフチェック実行部(5)は、前記測定装置(1)の起動時に前記セルフチェックを実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の測定装置。
【請求項5】
前記ハードウェアバージョン情報は、回路のバージョンと該回路を動作させるためのプログラムのバージョンの少なくとも1つの情報からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の測定装置。
【請求項6】
請求項1の測定装置(1)を用いた変更履歴取得方法であって、
前記ハードウェア情報記憶部(11a)に記憶されたハードウェア情報と前記ソフトウェア情報記憶部(12a)に記憶されたソフトウェア情報とを検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行するステップと、
前記セルフチェックの結果を受けて、前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報とを履歴管理するためにデータを格納するステップと、
前記履歴管理される前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報の少なくとも一方の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として前記表示部(8)に表示するステップとを含むことを特徴とする測定装置を用いた変更履歴取得方法。
【請求項7】
請求項2の測定装置(1)を用いた変更履歴取得方法であって、
前記ハードウェア情報記憶部(11a)に記憶されたハードウェア情報、前記ソフトウェア情報記憶部(12a)に記憶されたソフトウェア情報、前記アプリケーション情報記憶部(14)に記憶されたアプリケーション情報を検出し、その結果を出力するためのセルフチェックを実行するステップと、
前記セルフチェックの結果を受けて、前記ハードウェア情報、前記ソフトウェア情報、前記アプリケーション情報を履歴管理するためのデータを格納するステップと、
前記履歴管理される前記ハードウェア情報、前記ソフトウェア情報、前記アプリケーション情報の少なくとも1種類の情報から変更の生じた情報を抽出し識別可能なように履歴一覧情報として前記表示部(8)に表示するステップとを含むことを特徴とする測定装置を用いた変更履歴取得方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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