漏気防止気密材
【課題】 この発明は、額縁状に組立てた気密材のコーナジョイント部の角端においての漏気を防止する漏気防止気密材を提供することを目的としている。
【解決手段】 方形建材の周端部に額縁状に装着させる気密材1であって、中空主部2を有する細長の気密材1を縦11横12に配して、額縁状に形成する接続角部において、縦横の気密材の接続対向端面1aをそれぞれ斜に切断して切断端面を突合わせ、縦11横12気密材の中空主部2の各中空腔2aに、正面略L字形の角部整形材4の各端部を、それぞれ嵌装させて縦11横12の気密材を直角に連結し、該気密材1の縦横接続対向端面同士を接着させて一体としてなる、漏気防止気密材1。
【解決手段】 方形建材の周端部に額縁状に装着させる気密材1であって、中空主部2を有する細長の気密材1を縦11横12に配して、額縁状に形成する接続角部において、縦横の気密材の接続対向端面1aをそれぞれ斜に切断して切断端面を突合わせ、縦11横12気密材の中空主部2の各中空腔2aに、正面略L字形の角部整形材4の各端部を、それぞれ嵌装させて縦11横12の気密材を直角に連結し、該気密材1の縦横接続対向端面同士を接着させて一体としてなる、漏気防止気密材1。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は漏気防止気密材に係り、特に中空主部を有する細長い気密材を、縦横に配して額縁状に枠組みした気密材で、外角隅部の外的変形をなくし、方形建材の周部に額縁状に装着して、その複数を壁面状に連結した時に、気密材同士の各角端部同士の突合わせ角端部間にピンホールの生じない 漏気防止気密材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、正面における方形の建材、例えば窓用アルミサッシ、コンクリートパネル等を上下左右方向へ複数接続するにあたり、それぞれの方形建材の周部に、中空ガスケットを介在させている。
それら方形建材に取付ける中空ガスケットが、取付けやすく、また容易に離脱しないものとするガスケットとして、例えば特許文献1のようなものが開示されている。
前記特許文献1のガスケットにおいて、方形のパネルの周囲に、額縁状に中空ガスケットを装着させるについては、縦横のガスケットの交差角部は、縦横のガスケットの交差対向面を斜に切断して、当該切断斜面を突合わせて、方形パネルの周端面に額縁状に装着させている。
【特許文献1】特開平10−219861号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記のように、方形のパネルの周囲端面に額縁状に装着させたパネルの複数を、上下左右方向で壁状に接続させる(図9参照)と、角端部同士の接続部は⊥状や+状の交差角部Pに、小さなピンホール(空隙)ができる。
これはガスケットの材質が軟質なため、外力により変形するためで、金属のように角同士を密着させることは困難である。その結果、内外の気圧の変化によって、ジョイント部からの漏気が生じる。
この発明は、額縁状に組立てた気密材の、コーナジョイント部の角端においての、漏気を防止する、漏気防止気密材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明の具体的な内容は次の通りである。
【0005】
(1) 方形建材の周端部に額縁状に装着させる気密材であって、中空主部を有する細長気密材を縦横に配して額縁状に形成する接続角部において、縦横の気密材の接続対向端面をそれぞれ斜に切断して切断端面を突合わせ、縦横気密材の中空主部の各中空腔に、正面略L字形の角部整形材の各端部を、それぞれ嵌装させて縦横の気密材を直角に連結し、該気密材の縦横接続対向端面同士を接着させて一体としてなる、漏気防止気密材。
【0006】
(2) 前記気密材は、中空主部の下部に固定部が形成された押出成形体の長尺体で、固定部は、正面視で芯部の左右に係止帯が外側へ突出され、前記芯部の中央部に上下に長い嵌装孔が前後に貫通形成され、気密材を額縁状に組立てる時、縦横の気密材の突合わせ対向端面における各嵌装孔に、正面略L字状の連結金具の各端部を嵌装して、連結してなる、前記(1)に記載された漏気防止気密材。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると次のような効果がある。
【0008】
前記(1)に記載された発明の漏気防止気密材は、額縁状に組む気密材の中空主部の端部に、角部整形材を嵌装して連結し、縦横の気密材の角部における突合わせ端面部を接着して額縁状に一体にするので、中空主部における外角部が、外的力により変形しにくく、正確に直角の外角面を維持しているので、気密材を額縁状に装着した方形建材の複数を、上下左右方向で壁状に連接して固定したときに、外角部の突合わせ端部間にピンホールができず、建材の内外の気圧差による漏気が生じない効果がある。
【0009】
前記(2)に記載された発明の漏気防止気密材は、気密材の中空主部の下に固定部が形成され、固定部に連結金具を嵌装する嵌装孔が形成されているので、縦横の気密材を額縁状に組む時に、各嵌装孔に連結金具の各端部を嵌装して連結させると、方形建材の嵌装溝に嵌装される気密材の固定部も、縦横の突合わせ角部を堅固に連結させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
中空主部を有する気密材を、縦横で接続して額縁状に形成する接続角部において、縦横の接続対向端面をそれぞれ斜に切断し、縦横気密材の中空主部の各中空腔に、L字形の整形材端部を、それぞれ嵌装させて縦横の気密材を接続し、接続対向端面同士を接着させる。
【実施例1】
【0011】
この発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る漏気防止気密材(以下単に気密材という)の正面図、図2は角部整形材の正面図、図3は角部整形材の右側面図、図4は角部整形材の底面図である。
図1において、気密材1は、正面視略扇形の中空主部2の下部に、固定部3が一体に形成されて、前後に長く押出成形され、用途に合わせて適度の長さに裁断される。
【0012】
前記中空主部2は、発泡倍率の高い発泡樹脂による押出成形で、中央部に中空腔2aが形成されている。前記固定部3は、発泡倍率の低い硬質発泡樹脂により、中空主部2と一体に押出成形されている。
【0013】
前記固定部3は、芯部3aの左右に係止帯3bが外側へ突出され、前後方向へ中空主部2に沿って長く形成され、図で係止帯3bは上下二段に形成されているが、一段でも三段でもかまわない。前記芯部3aの中央部には、上下に長い嵌装孔3cが前後に長く貫通して形成されている。
【0014】
図2において角部整形材4は、正面で縦部4aと横部4bで略逆L字形に形成され、右側面において横部4bの断面は、前記中空主部2の中空腔2aへ嵌装可能に、略扇形状に形成されている。また角部整形材4の縦部4a断面も、図4に示すように、前記中空主部2の中空腔2aに、嵌装可能に略扇形状に形成されている。
【0015】
この角部整形材4は、軟質合成樹脂(シリコン、CR、EPDM、ポリエチレンその他)の発泡成形体で、金型成形とする。
図5は金型で製造した整形材素体4cである。図6は図5におけるA−A断面であり、B−B断面も同じ断面になる。整形材素体4cを図5におけるA−A、B−Bで裁断して四分割することにより、図2の形状の角部整形材4を製造することができる。
【0016】
図7は、気密材1を上下縦横に配して、額縁状に組合わせた状態を示す。縦材11と横材12の端部を、直角に突合わせた対向端面は、それぞれ45度に斜に切断して、切断斜面1a同士が突合わせとなっている。
【0017】
気密材1を額縁状に組合わせるについて、突合わせる切断斜面1aにおける、中空主部2の中空腔2aに、角部整形材4の一端部を嵌装させると、図8に示すようになり、縦材11横材12の各切断斜面1aを密接させると、図7に示すように角部は角部整形材4によって、正確に固定される。図8中の符号5は方形建材である。
【0018】
しかる後、対向する切断斜面1aの合わせ目の外部を溶着させると、額縁状に組合わせた気密材1の角部は一体成形と同様に堅固に固定され、中空腔2aに角部整形材4が詰装されているために、外形が整えられて外力が付勢されても外部の変形が生じにくい。
【0019】
このようにして、気密材1を工場で額縁状に組立てて、一体に形成された額縁状の気密材1は、方形建材5(窓用アルミサッシ、コンクリートパネル等)の工場に送付され、現場で、方形建材5の縦横外周端部に額縁状に嵌装される。
【0020】
図9は方形建材5の複数を、縦横に連接して壁面を形成した状態を示す。各方形建材5の外周に、額縁状に組立てられた気密材1が外嵌されている。各気密材1はそれぞれ外端面を突合わせており、各気密材1の角部同士の突合わせ部は+状になるが、その交差部Pには従来は細かなピンホールができたが、本願発明では気密材1の中空腔2aに角部整形材4が詰装されていて、外角部が変形せずに正確に突合わされるので、ピンホールができず、漏気が防止された。
【0021】
図10は、連結金具の正面図である。この連結金具6は図1に示す固定部3の嵌装孔3cに一端を嵌装して、固定部3の突合わせ端面同士を連結するものである。
方形建材5がコンクリートパネルの場合、気密材1の固定部3を嵌装させる嵌装部がないので、図11に示すように気密材1に固定部3は形成されず、方形建材5の外周端面に接着される。その場合も、前記気密材1の中空腔2aに角部整形材4が詰装されて連結される。
【0022】
なおこの発明は、前記実施例に限定されるものではなく、目的に沿って適宜設計変更をすることができる。気密材1の全体構造、中空腔2aの形状、角部整形材4も使用目的によって変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この発明の気密材1は、角部の外形が型崩れしにくく、角同士が突合わされる交差部位においてピンホールが出来ないため、内外の気圧変化において漏気が生じにくいので、建物に対する窓枠の装着、複数のパネルの連結など、広い分野で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る気密材の正面図である。
【図2】本発明に係る角部整形材の正面図である。
【図3】本発明に係る角部整形材の右側面である。
【図4】本発明に係る角部整形材の底面図である。
【図5】整形材素体の正面図である。
【図6】図5におけるA−A断面図である。
【図7】気密材を額縁状に組合わせた状態を示す正面図である。
【図8】気密材角部の断面図である。
【図9】方形建材の複数で壁面を形成した状態を示す正面図である。
【図10】連結金具の正面図である。
【図11】固定部のない気密材の正面図である。
【符号の説明】
【0025】
1.漏気防止気密材
1a.突合わせ端面
11.縦材
12.横材
2.中空主部
2a.中空腔
3.固定部
3a.芯部
3b.係止帯
3c.嵌装孔
4.角部整形材
4a.縦部
4b.横部
4c.整形材素体
5.方形建材
6.連結金具
P.交差部
【技術分野】
【0001】
本発明は漏気防止気密材に係り、特に中空主部を有する細長い気密材を、縦横に配して額縁状に枠組みした気密材で、外角隅部の外的変形をなくし、方形建材の周部に額縁状に装着して、その複数を壁面状に連結した時に、気密材同士の各角端部同士の突合わせ角端部間にピンホールの生じない 漏気防止気密材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、正面における方形の建材、例えば窓用アルミサッシ、コンクリートパネル等を上下左右方向へ複数接続するにあたり、それぞれの方形建材の周部に、中空ガスケットを介在させている。
それら方形建材に取付ける中空ガスケットが、取付けやすく、また容易に離脱しないものとするガスケットとして、例えば特許文献1のようなものが開示されている。
前記特許文献1のガスケットにおいて、方形のパネルの周囲に、額縁状に中空ガスケットを装着させるについては、縦横のガスケットの交差角部は、縦横のガスケットの交差対向面を斜に切断して、当該切断斜面を突合わせて、方形パネルの周端面に額縁状に装着させている。
【特許文献1】特開平10−219861号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記のように、方形のパネルの周囲端面に額縁状に装着させたパネルの複数を、上下左右方向で壁状に接続させる(図9参照)と、角端部同士の接続部は⊥状や+状の交差角部Pに、小さなピンホール(空隙)ができる。
これはガスケットの材質が軟質なため、外力により変形するためで、金属のように角同士を密着させることは困難である。その結果、内外の気圧の変化によって、ジョイント部からの漏気が生じる。
この発明は、額縁状に組立てた気密材の、コーナジョイント部の角端においての、漏気を防止する、漏気防止気密材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明の具体的な内容は次の通りである。
【0005】
(1) 方形建材の周端部に額縁状に装着させる気密材であって、中空主部を有する細長気密材を縦横に配して額縁状に形成する接続角部において、縦横の気密材の接続対向端面をそれぞれ斜に切断して切断端面を突合わせ、縦横気密材の中空主部の各中空腔に、正面略L字形の角部整形材の各端部を、それぞれ嵌装させて縦横の気密材を直角に連結し、該気密材の縦横接続対向端面同士を接着させて一体としてなる、漏気防止気密材。
【0006】
(2) 前記気密材は、中空主部の下部に固定部が形成された押出成形体の長尺体で、固定部は、正面視で芯部の左右に係止帯が外側へ突出され、前記芯部の中央部に上下に長い嵌装孔が前後に貫通形成され、気密材を額縁状に組立てる時、縦横の気密材の突合わせ対向端面における各嵌装孔に、正面略L字状の連結金具の各端部を嵌装して、連結してなる、前記(1)に記載された漏気防止気密材。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると次のような効果がある。
【0008】
前記(1)に記載された発明の漏気防止気密材は、額縁状に組む気密材の中空主部の端部に、角部整形材を嵌装して連結し、縦横の気密材の角部における突合わせ端面部を接着して額縁状に一体にするので、中空主部における外角部が、外的力により変形しにくく、正確に直角の外角面を維持しているので、気密材を額縁状に装着した方形建材の複数を、上下左右方向で壁状に連接して固定したときに、外角部の突合わせ端部間にピンホールができず、建材の内外の気圧差による漏気が生じない効果がある。
【0009】
前記(2)に記載された発明の漏気防止気密材は、気密材の中空主部の下に固定部が形成され、固定部に連結金具を嵌装する嵌装孔が形成されているので、縦横の気密材を額縁状に組む時に、各嵌装孔に連結金具の各端部を嵌装して連結させると、方形建材の嵌装溝に嵌装される気密材の固定部も、縦横の突合わせ角部を堅固に連結させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
中空主部を有する気密材を、縦横で接続して額縁状に形成する接続角部において、縦横の接続対向端面をそれぞれ斜に切断し、縦横気密材の中空主部の各中空腔に、L字形の整形材端部を、それぞれ嵌装させて縦横の気密材を接続し、接続対向端面同士を接着させる。
【実施例1】
【0011】
この発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る漏気防止気密材(以下単に気密材という)の正面図、図2は角部整形材の正面図、図3は角部整形材の右側面図、図4は角部整形材の底面図である。
図1において、気密材1は、正面視略扇形の中空主部2の下部に、固定部3が一体に形成されて、前後に長く押出成形され、用途に合わせて適度の長さに裁断される。
【0012】
前記中空主部2は、発泡倍率の高い発泡樹脂による押出成形で、中央部に中空腔2aが形成されている。前記固定部3は、発泡倍率の低い硬質発泡樹脂により、中空主部2と一体に押出成形されている。
【0013】
前記固定部3は、芯部3aの左右に係止帯3bが外側へ突出され、前後方向へ中空主部2に沿って長く形成され、図で係止帯3bは上下二段に形成されているが、一段でも三段でもかまわない。前記芯部3aの中央部には、上下に長い嵌装孔3cが前後に長く貫通して形成されている。
【0014】
図2において角部整形材4は、正面で縦部4aと横部4bで略逆L字形に形成され、右側面において横部4bの断面は、前記中空主部2の中空腔2aへ嵌装可能に、略扇形状に形成されている。また角部整形材4の縦部4a断面も、図4に示すように、前記中空主部2の中空腔2aに、嵌装可能に略扇形状に形成されている。
【0015】
この角部整形材4は、軟質合成樹脂(シリコン、CR、EPDM、ポリエチレンその他)の発泡成形体で、金型成形とする。
図5は金型で製造した整形材素体4cである。図6は図5におけるA−A断面であり、B−B断面も同じ断面になる。整形材素体4cを図5におけるA−A、B−Bで裁断して四分割することにより、図2の形状の角部整形材4を製造することができる。
【0016】
図7は、気密材1を上下縦横に配して、額縁状に組合わせた状態を示す。縦材11と横材12の端部を、直角に突合わせた対向端面は、それぞれ45度に斜に切断して、切断斜面1a同士が突合わせとなっている。
【0017】
気密材1を額縁状に組合わせるについて、突合わせる切断斜面1aにおける、中空主部2の中空腔2aに、角部整形材4の一端部を嵌装させると、図8に示すようになり、縦材11横材12の各切断斜面1aを密接させると、図7に示すように角部は角部整形材4によって、正確に固定される。図8中の符号5は方形建材である。
【0018】
しかる後、対向する切断斜面1aの合わせ目の外部を溶着させると、額縁状に組合わせた気密材1の角部は一体成形と同様に堅固に固定され、中空腔2aに角部整形材4が詰装されているために、外形が整えられて外力が付勢されても外部の変形が生じにくい。
【0019】
このようにして、気密材1を工場で額縁状に組立てて、一体に形成された額縁状の気密材1は、方形建材5(窓用アルミサッシ、コンクリートパネル等)の工場に送付され、現場で、方形建材5の縦横外周端部に額縁状に嵌装される。
【0020】
図9は方形建材5の複数を、縦横に連接して壁面を形成した状態を示す。各方形建材5の外周に、額縁状に組立てられた気密材1が外嵌されている。各気密材1はそれぞれ外端面を突合わせており、各気密材1の角部同士の突合わせ部は+状になるが、その交差部Pには従来は細かなピンホールができたが、本願発明では気密材1の中空腔2aに角部整形材4が詰装されていて、外角部が変形せずに正確に突合わされるので、ピンホールができず、漏気が防止された。
【0021】
図10は、連結金具の正面図である。この連結金具6は図1に示す固定部3の嵌装孔3cに一端を嵌装して、固定部3の突合わせ端面同士を連結するものである。
方形建材5がコンクリートパネルの場合、気密材1の固定部3を嵌装させる嵌装部がないので、図11に示すように気密材1に固定部3は形成されず、方形建材5の外周端面に接着される。その場合も、前記気密材1の中空腔2aに角部整形材4が詰装されて連結される。
【0022】
なおこの発明は、前記実施例に限定されるものではなく、目的に沿って適宜設計変更をすることができる。気密材1の全体構造、中空腔2aの形状、角部整形材4も使用目的によって変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この発明の気密材1は、角部の外形が型崩れしにくく、角同士が突合わされる交差部位においてピンホールが出来ないため、内外の気圧変化において漏気が生じにくいので、建物に対する窓枠の装着、複数のパネルの連結など、広い分野で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る気密材の正面図である。
【図2】本発明に係る角部整形材の正面図である。
【図3】本発明に係る角部整形材の右側面である。
【図4】本発明に係る角部整形材の底面図である。
【図5】整形材素体の正面図である。
【図6】図5におけるA−A断面図である。
【図7】気密材を額縁状に組合わせた状態を示す正面図である。
【図8】気密材角部の断面図である。
【図9】方形建材の複数で壁面を形成した状態を示す正面図である。
【図10】連結金具の正面図である。
【図11】固定部のない気密材の正面図である。
【符号の説明】
【0025】
1.漏気防止気密材
1a.突合わせ端面
11.縦材
12.横材
2.中空主部
2a.中空腔
3.固定部
3a.芯部
3b.係止帯
3c.嵌装孔
4.角部整形材
4a.縦部
4b.横部
4c.整形材素体
5.方形建材
6.連結金具
P.交差部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方形建材の周端部に額縁状に装着させる気密材であって、中空主部を有する細長の気密材を、縦横に配して額縁状に形成する接続角部において、縦横の気密材の接続対向端面をそれぞれ斜に切断して切断端面を突合わせ、縦横気密材の中空主部の各中空腔に、正面略L字形の角部整形材の各端部を、それぞれ嵌装させて縦横の気密材を直角に連結し、該気密材の縦横接続対向端面同士を接着させて一体としてなること、を特徴とする漏気防止気密材。
【請求項2】
前記気密材は、中空主部の下部に固定部が形成された押出成形体の長尺体で、固定部は、正面視で芯部の左右に係止帯が外側へ突出され、前記芯部の中央部に上下に長い嵌装孔が前後に貫通形成され、気密材を額縁状に組立てる時、縦横の気密材の突合わせ対向端面における各嵌装孔に、正面略L字状の連結金具の各端部を嵌装して、連結することを特徴とする請求項1に記載された漏気防止気密材。
【請求項1】
方形建材の周端部に額縁状に装着させる気密材であって、中空主部を有する細長の気密材を、縦横に配して額縁状に形成する接続角部において、縦横の気密材の接続対向端面をそれぞれ斜に切断して切断端面を突合わせ、縦横気密材の中空主部の各中空腔に、正面略L字形の角部整形材の各端部を、それぞれ嵌装させて縦横の気密材を直角に連結し、該気密材の縦横接続対向端面同士を接着させて一体としてなること、を特徴とする漏気防止気密材。
【請求項2】
前記気密材は、中空主部の下部に固定部が形成された押出成形体の長尺体で、固定部は、正面視で芯部の左右に係止帯が外側へ突出され、前記芯部の中央部に上下に長い嵌装孔が前後に貫通形成され、気密材を額縁状に組立てる時、縦横の気密材の突合わせ対向端面における各嵌装孔に、正面略L字状の連結金具の各端部を嵌装して、連結することを特徴とする請求項1に記載された漏気防止気密材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−108586(P2009−108586A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−281785(P2007−281785)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(390018245)イワキ化成株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(390018245)イワキ化成株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
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