説明

演出画像再生装置、演出画像再生方法、演出画像再生プログラム及び記録媒体

【課題】複数の演出者が絵本の各ページの任意領域に、好みに応じて各種演出を設定することで、演出者により異なる演出効果が施された電子絵本が得られる演出画像再生装置を提供する。
【解決手段】ページ毎に取り込む複数の画像を電子情報として記憶し、画像をページ毎に表示可能とする装置であって、各ページ画像を記憶する画像記憶手段11と、各ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段12と、演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果選択手段13と、各ページ画像が表示された際、又は、演出領域が選択された際に演出効果を再生する演出再生手段14と、演出効果について演出者毎に区別して記録する演出者記録手段15と、再生に際して記録された演出者を選択する演出者選択手段16を具備し、各ページ画像に対して複数の演出者が演出効果を設定し、選択された演出者による演出効果の再生を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば絵本等の各ページの画像を電子情報として記憶し、コンピュータの画面上でページ毎に表示する電子絵本において、各ページの画像に対して様々な演出効果を自由に付加して再生可能とすることができる演出画像再生装置及び演出画像再生方法に関し、更には演出画像の作成をコンピュータに実行させるための演出画像再生プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に示されるように、絵本における背景用の画像及び動画用の画像を記録媒体にそれぞれ書き込み、この記録媒体から読み出した背景用画像及び動画用画像を合成してディスプレイ部上に絵本として表示するに際して、アニメーション機能や音声を付加することで、静止した絵だけでは得られない効果を与えるようにした電子絵本表示装置が提案されている。
【特許文献1】特開平5−120400
【0003】
すなわち、上記電子絵本表示装置によれば、絵本のページを表示するとともに、ページ内の文章を読み聞かせる音声やBGM、サウンドを再生しながら、場面内の動物や風景等をアニメーション動作させるものである。
また、ページ内の画像の特定位置をポインティングデバイス等で指示することで、画面に変化が起きたり、効果音などを発したりするシークレット演出が施された電子絵本表示装置も存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した電子絵本表示装置によれば、ディスプレイ部に示された画像において、アニメーション動作の演出の種類や切替タイミング等、画面に変化を起こす場所、変化の種類が固定的なため、閲覧者(絵本の読者)の好みに合わない場合があるばかりでなく、何度も読み返すうちに変化に新鮮味がなくなって飽きてしまうという現象が生じてしまう。
また、電子絵本表示装置においてシークレット演出をさせる場合、初めて絵本を観る時には、変化を起こす場所が解らず期待するが、その場所が解ってしまうと面白味が持続しないという問題点があった。
また、従来の電子絵本表示装置の場合、一冊の電子絵本に対しては、一種類の演出しか楽しめないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて提案されたもので、複数の演出者が絵本の各ページの任意の領域に、好みに応じて各種の演出を起こすように設定可能とすることで、演出者により異なる演出効果が施された電子絵本等を得ることができる演出画像再生装置及び演出画像再生方法、演出画像再生プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の演出画像再生装置は、ページ毎に取り込む複数の画像を電子情報として記憶し、前記画像をページ毎に表示可能とする装置であって、前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、前記各ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、前記各ページ画像が表示された際、又は、前記演出領域が選択された際に前記演出効果を再生する演出再生手段と、前記演出効果設定手段で設定された演出効果について複数の演出者毎に区別して記録する演出者記録手段と、前記演出再生手段で再生するに際して、前記演出者記録手段に記録された演出者を選択する演出者選択手段とを具備することを第1の特徴としている。
【0007】
本発明の演出画像再生装置は、各ページ画像が表示されるに際して、演出設定を行った演出者の画像を表示するための表示窓を設けて成ることを第2の特徴としている。
【0008】
本発明の演出画像再生装置は、前記表示窓で表示される演出者の画像が動画であることを第3の特徴としている。
【0009】
本発明の演出画像再生装置は、各ページ画像が表示されるに際して、演出者の切替を行うための切替部を表示して成ることを第4の特徴としている。
【0010】
本発明の演出画像再生方法は、
ページ毎に取り込む複数の画像を各ページ画像に対応する電子情報として記憶する画像読取ステップと、
前記各ページ画像又はページ画像の一部に演出効果を付与する演出者を複数の演出者から選択する演出者選択ステップと、
前記各ページ画像又はページ画像の一部を前記演出者の演出領域として設定する演出領域設定ステップと、
前記演出領域に対応する演出の種類を前記演出者の演出効果として選択する演出効果設定ステップと、
前記演出者により演出効果が付与された前記各ページ画像をページ毎に表示する画像表示ステップと、
前記各ページ画像が表示された際、又は、前記演出領域が選択された際に前記演出効果を再生する演出再生ステップと
を有することを特徴としている。
【0011】
本発明の演出画像再生プログラムは、前記演出画像再生方法で示された各ステップをコンピュータにより実行することを可能としたことを特徴としている。
【0012】
本発明の記録媒体は、コンピュータに読み取り可能な前記演出画像再生プログラムを格納したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の特徴を有する演出画像再生装置によれば、演出効果設定手段で設定された演出効果について複数の演出者毎に区別して記録する演出者記録手段と、演出者記録手段に記録された演出者を選択する演出者選択手段とを備えることで、各ページ画像の任意の位置に画像変化や音の付与等の自由な演出効果を設定するに際して、演出者毎に演出効果を設定し、これを再生することができる。
【0014】
本発明の第2の特徴を有する演出画像再生装置によれば、再生中において、演出設定を行った演出者の画像を表示するための表示窓を設けることで、演出効果を設定した演出者を表示窓の画像から認識することができる。
【0015】
本発明の第3の特徴を有する演出画像再生装置によれば、表示窓で表示される演出者の画像を動画とすることで、電子絵本の音声を再生するような場合に、演出者が語りかけているような効果を発揮させることができる。
【0016】
本発明の第4の特徴を有する演出画像再生装置によれば、各ページ画像が表示されるに際して、演出者の切替を行うための切替部を表示することで、再生途中で演出者の切替を行うことができる。
【0017】
本発明の演出画像再生方法によれば、前記各ステップを実行することにより、絵本等のページ画像をコンピュータに読み込むとともに、各演出者による各ページ画像の任意の位置に画像変化や音の付与等の自由な演出効果を設定し、演出者毎に再生することができる。
【0018】
本発明の演出画像再生プログラム及び記録媒体によれば、前記演出画像再生方法で示された各ステップをコンピュータに読み込んで、実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の演出画像再生装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る演出画像再生装置のハードウェア構成を示すブロック図である。演出画像再生装置は、電子情報として記憶された絵本などの各ページの画像に対して、各種の演出効果を設定した演出画像を作成し、作成した演出画像をページ毎に再生可能とする装置である。また、絵本等の各ページ画像については、予め記憶されている既存の画像データを使用したり、絵本を画像読み取り手段でページ毎に取り込むことで電子情報として記憶したものを使用してもよい。
【0020】
演出画像再生装置のハードウェアは、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置によって実現することができる。演出画像再生装置は、CPU1、ROM2、RAM3、音源としてのソフトウェアや効果付与のためのDSP等から構成される音源装置4、画像を読み取るためのスキャナ装置5、キーボード及びマウス等のポインティングデバイスで構成される入力装置6、および液晶ディスプレイ等の表示装置7を備えて構成されている。表示装置7としては、液晶ディスプレイ等、パーソナルコンピュータの処理結果を表示するための周知の表示手段を使用することができる。また、パーソナルコンピュータには、記録媒体との間でデータの入出力を行うための外部記憶装置8が接続されると共に、音声等を入力して記憶するため、A/D変換器9を介してマイクロフォン10が接続されている。
【0021】
コンピュータのROM2には、演出画像再生を行うための演出画像再生プログラムが外部記憶装置8に装着された記録媒体からインストールされ、若しくはインターネットを介して所定のURLよりダウンロードされている。
CPU1は、上記の手順によりインストール等された所定の制御プログラム(演出画像再生プログラム)に従って各種処理(各ステップ)を実行し、装置全体を制御するものであり、画像記憶手段11、演出領域設定手段12、演出効果設定手段13、演出再生手段14を要部機能として備えることで、ページ毎に取り込む複数の画像を電子情報として記憶し、記憶した画像をページ毎に表示装置7に表示可能とする。
【0022】
また、CPU1は、演出者記録手段15及び演出者選択手段16を備えることで、演出効果設定手段13による演出効果は設定された演出者毎に記憶し、演出再生手段14による演出効果の再生は選択された演出者毎に再生可能にすることで、例えば一冊の絵本データに対して複数の演出者を登録できるようなっている。そして、絵本データを再生するに際して、演出者のリストから演出者を選択し、この演出者が絵本データの各ページに施した演出を例えば絵本のストーリーに沿って順次再生するようにする。
【0023】
RAM3は、CPU1での処理に使用される情報を一時記憶するものである。
音源装置4には、D/A変換器、アンプ、スピーカを含むサウンドシステム4aが接続される。
【0024】
したがって、演出画像再生装置は、パーソナルコンピュータに演出画像再生プログラムをインストール又はダウンロードすることにより、パーソナルコンピュータのハードディスクにページ画像を読み込んで記憶する画像記憶手段11と、読み込まれたページ画像内に演出を施す領域を設定する演出領域設定手段12と、設定した演出領域に演出効果を対応させる演出効果設定手段13と、演出が施されたページ画像を再生する演出再生手段14を備える一方、画像を読み込む画像再生モードと、取り込まれた画像に対して好みの演出効果を付与する演出設定モード(編集モード)と、演出効果が付与された画像を再生する演出画像再生モード(鑑賞モード)を切り替えて表示装置7に表示するように構成されている。
すなわち、表示装置7では、画像再生モード(読取モード)において、読み取った画像が表示され、演出設定モード(編集モード)において、演出画像再生を行うに際しての画像再生画面が表示され、演出画像再生モード(鑑賞モード)において、演出が施された演出設定済画像が再生される。
【0025】
画像記憶手段11は、画像再生モードにおいて、スキャナ装置5から読み取られた画像を各ページ画像として記憶するものである。スキャナ装置5から読み取る画像は、絵本の各ページや手書きの画像等であり、また、ディジタルカメラ等で撮影された電子情報による画像を直接画像記憶手段11に取り込んでもよい。更に、外部記憶装置8等から記録媒体によりインストールする演出画像再生プログラムに絵本画像として予め格納されている各画像を読み出して取り込むものであってもよい。
【0026】
演出領域設定手段12は、演出設定モードにおいて、表示装置7に表示された各ページ画像又はページ画像の一部を入力装置6により演出領域として指定し、これを記憶しておくものである。
入力装置6のポインティングデバイスにおいては、X・Y方向の移動量が検出され、RAM3上のカーソルポイントレジスタのカーソル座標データに加算されることで、この座標データに基づいて表示装置7上でのカーソルの位置が決定される。そして、表示装置7に表示された各ページ画像において演出領域として指定された位置の座標データに対応した再生時期データが生成され、演出領域設定手段12に記憶される。
【0027】
演出効果設定手段13は、演出画像再生モードにおいて、演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択し、これを記憶しておくものである。また、演出領域に設定する演出の属性は、ストーリーに沿って演出する「ストーリー演出」と、予期しない演出を行う「シークレット演出」と、その両方の演出、の中からいずれかを設定するようになっている。
演出効果としては、音声、サウンド(効果音)、BGM等の音源データによる演出の他、画像の拡大・変形処理等の画像変化を伴う演出が考えられる。
演出領域に対する演出効果の選択は、各演出領域に対して行われるが、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域の座標データに対応した再生時期データによりページ画像内における各演出効果の再生順序が振り分けられるようになっている。また、各演出効果の選択は、演出種類の内容に対応したキーワードで検索し選択可能とすることで、必要な演出効果を容易に選択可能にしている。
【0028】
演出再生手段14は、演出画像再生モード及び演出画像再生モードにおいて、演出設定が行われた各ページ画像が表示された際に、前記再生時期データに対応したタイミングで演出効果を再生するものである。すなわち、ページ画像内に複数の演出領域が存在する場合は、演出領域設定手段12に記憶された演出領域の座標データを基礎とする再生時期データにより振り分けられた順序で再生が行われる。
また、後述するシークレット演出の場合は、ページ画像内における演出領域が入力装置6を構成するマウス等のポインティングデバイスで選択された際に、演出効果設定手段13で指定された演出効果を再生するものである。
【0029】
演出者記録手段15は、演出効果設定手段13で設定された演出効果について、複数の演出者毎に区別して記録するものである。すなわち、演出効果設定手段13で演出効果を設定する場合には、先ず、演出者の設定が行われ、この演出者が各ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として指定して各演出効果を付与する作業が行われる。
パーソナルコンピュータ上で演出画像再生プログラムを立ち上げた際、図2のような初期画面300が表示される。
初期画面300には、中央に絵本画像の表紙301が表示されている。表紙301は、その下段のリスト302の中央に表示される絵本表紙に対応し、表紙301の両側に表示される「←」、「→」をクリックすることにより、リスト302が左右方向に移動して中央に位置する絵本が変化し、絵本を選択できるようになっている。また、絵本の表紙301の上部には、演出設定者窓303が表示され、この状態で絵本の再生が選択されると表紙301の絵本について、演出設定者窓303に表示された演出設定者による演出効果が再生される。
画面下方には、各種環境の設定を行う「環境設定」310、画面左側には、ページ画像を読み込む「画像」320、ページ画像について演出を施す「演出」321、演出が施されたページ画像の再生を行う「出力」322、表示されている画面を印刷する「印刷」323の各窓が表示され、「環境設定」310を選択することでパーソナルコンピュータに接続される「周辺機器」「演出」「表示」に関して各種の設定を行う図3の設定画面330が表示され、「演出」の「演出者の設定」331をクリックすることで、図4の演出者設定画面340が表示される。
【0030】
演出者設定画面340においては、既にページ画像に対して演出を行った演出者の登録リスト341が表示され、登録リスト341内の演出者を選択することで、右横の演出者窓342にその演出者の画像が表示される。この例では、演出画像再生プログラムに予め記録されている既成の演出効果設定例である「CMUSIC」と、「おかあさん」により演出設定が施されたものが登録リスト341にそれぞれ登録されている。
登録リスト341の下方には、「新規登録」「変更」「削除」の窓が表示され、適宜に選択して「OK」ボタンをクリックすることで、演出者の「新規登録」「変更」「削除」が実行される。
例えば、演出者として「おとうさん」を新規登録して追加する場合には、新規登録を実行して図5の演出者情報画面350を表示させ、名前に「おとうさん」を入力し、顔画像表示部351における顔画像を顔画像選択部352から選択する。顔画像表示部351で選択された画像が前記した演出設定者窓303及び演出者窓342に表示される顔画像にリンクしている。
顔画像は、絵本データの演出者として「おとうさんの絵」「おかあさんの絵」「おじいさんの絵」「おばあさんの絵」の一般的なアニメ画像が予め登録され、その中から選択できるようになっている。また、顔画像選択部352において「画像を読み込む」を選択し「画像読込」353を実行してスキャナ装置5から写真画像等を読み込むことで、実際の「おとうさん」の画像を演出者窓に表示させることもできる。演出者情報窓350でOKボタンをクリックすることで、図6に示すように、登録リスト341に「おとうさん」が追加され、演出者窓342に「おとうさんの絵」の画像が表示された演出者設定画面340となる。
【0031】
演出者の設定を行った後に、各ページ画像について演出効果を設定する場合、初期画面300において「演出」321をクリックすることで、図7に示した演出設定画面400が表示される。画面の中央上部に表示されたページ展開部401の各アイコンをクリックすることで、前ページ、後ページ、1ページ目の各ページを表示させ、演出効果を設定する。また、演出設定画面400においては、どの演出者の設定を行っているのかを解りやすくするため、前記演出者情報窓350の顔画像表示部351に表示させた画像と同じ演出者画像が右上の演出実行者窓410に表示される。
また、操作キー窓402として、設定した演出効果を再生して確認するための再生ボタン、再生を停止するための停止ボタン、再生途中で絵本ページの再生当初に戻すための戻りボタンが設けられている。
図7の演出設定画面400は、音声についての演出効果を設定している状態を示すものであるが、具体的な演出効果の設定の仕方については後述する。
【0032】
演出者選択手段16は、ページ画像再生時において、演出再生手段14で再生するに際して、演出者記録手段15で設定された演出者の中から再生したい演出者を選択するものである。
演出者の設定(選択)を行った後に、初期画面300において「出力」322をクリックすることで、図8に示した演出再生画面500が表示され、選択されている演出者が絵本の各ページ画像に施した各演出効果が順次再生される。
図8の演出再生画面500においては、どの演出者のものを再生しているかを解りやすくするため、前記演出者情報窓350の顔画像表示部351に表示させた画像と同じ演出者画像が右上の演出実行者窓(表示窓)510に表示される。
演出実行者窓510に表示される演出者画像は、静止画像の他、予め記憶させた口を動かしているおとうさん画像等のアニメ動画を表示させることで、動画で表示させることもできる。
【0033】
また、図7の演出設定画面400と同様に、画面の中央上部に表示されたページ展開部501の各アイコンをクリックすることで、前ページ、後ページ、絵本の1ページ目の各ページを表示するとともに、操作キー窓502として、再生ボタン、再生を停止するための停止ボタン、再生途中で絵本ページの再生当初に戻すための戻りボタンが設けられている。
【0034】
また、ページ画像が表示されている再生途中の演出再生画面500においても、画面上方にアイコンで表示された演出設定者切替部520をクリックすることで、図4及び図6で示した演出者設定画面340を画面中に表示させ、登録リスト341から演出者を切り替えることができる。この場合、それ以後の再生から切り替わった演出者のものが再生される。
【0035】
次に、演出画像再生装置を使用した具体的な演出画像の作成及び再生について、図9を参照しながら説明する。
絵本の各ページにおける演出画像の作成とは、絵本のストーリーに沿って演出する「ストーリー演出」と、ページ画像内の任意の部分において予期しない画像変化や音発生を伴う「シークレット演出」に分けられ、「ストーリー演出」及び「シークレット演出」における具体的な演出は、ページ画像内のキャラクター等に効果音を付与する「サウンド演出」、ページ画像内のキャラクター等に動きを与える「アニメ演出」、ページ画像が表示される際に音楽が流れる「BGM演出」、ページ画像内に書かれた文章の朗読音声を付与する「音声演出」等を各ページ画像に対して行うものである。
各ページ画像における演出は、上記した各演出が単独若しくは組み合わせて設定されている。
【0036】
電子絵本を作成するに際しては、コンピュータ上で演出画像再生プログラムを立ち上げ、演出者の設定が必要であるかどうかを判断する(ステップ100)。演出者が設定されていない場合は、演出者を選択する(ステップ100a)。演出者が既に設定されている場合は、プログラムを終了するかどうかを判断した後に、画像再生モード、演出設定モード、演出画像再生モードのモード選択において、画像作成モードを選択しておく(ステップ101)。なお、画像作成の段階では、どの演出者が作成した画像であるかを特定する必要がないので、前記演出者の設定は必要というわけではない。
続いて、紙を綴じて構成された絵本をページ毎にスキャナ装置5で読み取る(ステップ102)。読み取られた画像は表示装置7に表示され、必要により画面の回転、トリミング、色調補正等の補正処理を行って(ステップ103)、各ページ画像を電子情報として画像記憶手段11に記憶する。各ページ画像を繰り返して全て読み取ることで画像読み取りが完了する(ステップ104)。
画像記憶手段11に記憶された各ページ画像は、画像再生手段14により入力装置6のキーボードにおける「→」(次の頁に進む場合)「←」(前の頁に戻る場合)のキーをタッチすることで表示装置7においてページを1枚ずつめくって(本を読むような状態に表示して)再生可能になっている。また、図8の演出再生画面500のように、ページ展開部501の各アイコンで操作するようにしてもよい。
既存の絵本画像データを使用する場合には、画像作成モードによる画像を読み取る作業を省略することができる。
【0037】
演出効果の設定を行う場合は、演出者の設定が必要であるかどうかを判断し(ステップ100)、演出者が設定されていない場合、又は、演出者の設定を変更する場合は、演出者を選択する(ステップ100a)。演出者が既に設定されている場合は、プログラムを終了するかどうかを判断した後に、モード選択において演出設定モードを選択し(ステップ101)、演出画像を作成したいページ画像を演出画像設定ページ20(図10)として表示装置7に表示させ、演出画像設定ページ20において、各ページ画像について演出領域を指定する演出領域設定、及び、演出領域に演出効果を付与する演出効果設定を行う(ステップ105)。
各ページ画像に対する演出設定が全て設定されることにより演出設定が終了する(ステップ106)。
【0038】
次に、演出再生を行う場合は、演出者の設定が必要であるかどうかを判断し(ステップ100)、演出者が設定されていない場合、又は、演出者の設定を変更する場合は、設定された演出者の中から演出者を選択する(ステップ100a)。演出者が既に設定されている場合は、プログラムを終了するかどうかを判断した後に、モード選択において演出画像再生モードを選択し(ステップ101)、表示装置7において演出画像の再生を行う(ステップ107)。
演出画像再生モードにおいて、絵本の各ページを自動的に捲って順次再生する「自動めくり」が選択されている否かを判断し(ステップ108)、「自動めくり」が選択されていない場合は、当該ページ画像に設定された演出効果の再生のみで終了し、「自動めくり」が選択されている場合はページ画像に設定された演出効果が最終ページまで再生されるように(ステップ109)、自動的にページがめくられ再生を繰り返す(ステップ110)。
なお、図9のフローチャート図には示していないが、ページ再生の途中で再生停止操作を行ったときには、再生を終了してスタートへもどる。
各ページ画像における演出効果の再生は、演出領域の座標データを基礎として作成された再生時期データに基づいて振り分けられた順序で行われる。
また、「自動めくり」の場合、前ページの再生終了時からページが捲られ次ページが表示されるまでの期間は、予め設定された期間であるインターバル時間として管理されている。
【0039】
演出画像設定ページ20では、図10に示すように、絵本ページ(左頁21及び右頁22)が見開き状態で表示され、「ストーリー演出」において左頁21及び右頁22に設定された演出効果をページ画面毎に再生するための操作キー窓30が絵本ページの上方に表示されている。操作キー窓30には、設定した演出効果を再生して確認するための再生ボタン31、再生を停止するための停止ボタン32、再生途中で絵本ページ(左頁21及び右頁22)の再生当初に戻すための戻りボタン33、再生音量調節のための音量ボタン34が設けられている。
操作キー窓30の各ボタンについて、マウス(入力装置6)のボタン(ポインティングデバイスで表示されたカーソル先端部)を合わせてクリックすることで再生等が行われ、「ストーリー演出」において左頁21及び右頁22に設定された演出効果をページ画面毎に確認できるようになっている。
【0040】
演出画像設定ページ20において、絵本のページ(左頁21及び右頁22)の下方位置には、上から「音声演出」41、「BGM演出」42、「アニメ演出」43、「サウンド演出」44にそれぞれ対応する矩形部を有するタイムライン40が表示される。タイムライン40の最下段位置には、時間軸45が表示されている。
【0041】
また、タイムライン40の左横に「ストーリー演出」を設定するための「ストーリー属性」と、「シークレット演出」を設定するための「シークレット属性」との切り替えを行うための切替窓47が表示されている。「ストーリー属性」と「シークレット属性」との切り替えは、切替窓47をマウス(入力装置6)のボタンをクリックすることでクリック毎にモードの切り替えが行われるが、演出設定モードでの演出領域毎に切り替えの設定ができるようなっている。
また、タイムライン40の時間軸45の左端には、ページ再生時間を編集するための設定値増減用の再生時間編集ボタン48a,48bが設けられている。
【0042】
次に、ページ画像に対して「音声演出」(ストーリー演出)、「BGM演出」(ストーリー演出)、「サウンド演出」(シークレット演出)、「アニメ演出」(ストーリー演出+シークレット演出)の各演出効果を付与する場合について説明する。
先ず、絵本の見開きページ(左頁21及び右頁22)に記載されている全ての文章に対する「音声演出」を設定する。「音声演出」は、演出領域に対して朗読音を付与するものである。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページの切替窓47で「ストーリー属性」が選択されている。
演出画像設定ページ20で表示されているタイムライン40の音声窓41aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示された先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、ページ画像内において音声演出を行いたい領域をマウスボタンでドラッグすることで任意面積の領域を矩形表示させる。
例えば、マウスボタンでドラッグして文章部分54を囲んで矩形表示された領域が「音声演出設定領域」57となる。「音声演出設定領域」57は、その大きさが編集画面上で確認できるように、その周囲に領域境界線57aが表示されている。この例では、領域境界線57aが表示されるようにしたが、四隅にマークが表示されたり、領域内を色分けする等、矩形領域の判別が可能な態様であればよい。
そして、「音声演出設定領域」57内でクリックを行うことで、図11に示されるような音声演出設定窓(ダイアログボックス等)200が開き、演出内容を設定する。すなわち、音声演出設定窓200の録音ボタン201をクリックすることで、文章部分54を読み上げる音声がマイクロフォン10から入力され、A/D変換器9を介して朗読時間に対応した長さの音声演出データとして記憶する。音声演出設定窓200においては、記憶した音声にパン変化処理(登場人物の位置と台詞の関係によりステレオ効果を演出)、音量変化処理(音量変化を演出)、エコー処理(山彦効果を演出)、リバーブ処理(風呂、洞窟、トンネル内での音を演出)、ピッチシフト処理(声の高さの変更)、タイムストレッチ処理(読む速さの変更)、メカナイズ処理(ロボット、宇宙人の声に演出)等を加えることで、変化に富んだ音声演出効果を付与して編集することができる。
また、既に録音されている音声データファイルの中から選択することで、記憶するようにしてもよい。
【0043】
音声演出設定窓200を閉じると、演出時間(文章部分54を朗読する時間)に応じた時期データが自動的に作成され、演出画像設定ページ20のタイムライン40の音声部41に演出領域(「音声演出設定領域」57)に対応する長方形部41bが表示される。タイムライン40における長方形部41bの長さは演出時間に、左端位置は音声演出の再生開始時期にそれぞれ対応している。この再生開始時期は、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域(「音声演出設定領域」57)の再生時期データにより決められる。
すなわち、長方形部41aにおける左右方向の長さは各音声データの持続時間に該当し、両端位置はページ切替完了時間からの発音の開始と終了のタイミングを示している。長方形部41aの両端位置をドラッグ移動することで、発音タイミングを編集できるようになっている。また、長方形部41aの左右方向の長さ(時間領域)を伸縮させることで、タイムストレッチ処理を行うようにしてもよい。
同様にして、文章部分55,56をそれぞれ囲む「音声演出設定領域」57を作成し、それぞれの音声演出設定窓200で演出内容を設定した後に音声演出設定窓200を閉じることで、各再生時期データ及び全体の朗読時間より長い時間となるページ再生時間が順次更新され、タイムライン40に複数の長方形部41bが表示される。すなわち、複数の「音声演出設定領域」57を作成して更新される毎に、朗読時間の全体の長さに応じてページ再生時間が自動的に長く設定されるようになっている。
【0044】
既に設定されている「音声演出設定領域」57における音声演出を編集する場合は、既存の「音声演出設定領域」57内でクリックを行うことで音声演出設定窓200が開き、各種の編集が可能となる。編集後に音声演出設定窓200を閉じると更新時期データが作成され、タイムラインの表示も更新される。
また、全体のページ再生時間を変更したい場合には、タイムライン40の設定値増減用の再生時間編集ボタン48aを押すことで長くすることができる。
【0045】
タイムライン40に表示される各演出領域に対する複数の長方形部41bは、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域(「音声演出設定領域」57)の再生時期データにより音声演出の再生順序が振り分けられる。すなわち、左右頁で一つの時間軸45に対応させ、各頁において上下方向では上優先、左右方向では左優先となるように音声演出の再生位置が自動的に振り分けられる。そして、各長方形部41bの左端が演出時期の始期となり、右端が終期となる。
【0046】
ページ画像における全ての文章部分に音声演出の設定を最初に行うことで、各演出領域の座標データ及び再生時期データに基づいて、ページ再生時間及び各演出領域の再生タイミングが決定される。
演出効果が設定されたページ画像が演出画像再生モードで再生される場合に表示装置7に表示される画面は、図12に示したページ画像再生画面70のようになる。音声演出の演出画像設定を行う際に演出画像設定ページ20に表示されていた各領域境界線57aは、絵本本来の画像を邪魔しないため、及びシークレット演出を秘密にしておくために非表示となる。
音声データの再生に際しては、各ページ画像が表示されている状態で、タイムライン40の音声部41で設定された発音タイミングで再生される。発音タイミングは、上述したように、演出領域の再生時期データにより演出効果の再生時期が振り分けられている。すなわち、ページ画像再生画面70においては、各音声演出設定領域57、57,57に対して文章部分55,文章部分54,文章部分56の順で再生される。
【0047】
上記例では、演出画像設定ページ20においてタイムライン40の音声部41を表示して各演出についての再生時間や始期等を編集可能にしたが、タイムライン表示を採用しない簡易な仕様とすることもできる。
その場合、ページの表示切替完了時に、見開きページ内に存在する複数の音声演出領域の各座標データから領域開始点(例えば、文章が横書きの場合には、座標データの左上位置座標。文章が縦書きの場合には、右上位置座標)を検索し、これらの領域開始点についてページ先頭位置からページ末尾位置に向かって走査し、先頭の音声演出領域に登録された音声データから順次再生する。
例えば、ページ画像内に記載された文章が横書きの場合には、図13(a)に示すように、上から下へ横方向には左から右へ領域開始点を走査し左位置を優先して音声データを再生し、縦書きの場合には、図13(b)に示すように、右から左へ縦方向には上から下へ領域開始点を走査し右位置を優先して音声データを再生する。
【0048】
次に、ページ画像に対して設定される演出が「BGM演出」(ストーリー演出)である場合について説明する。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページ20の切替窓47で「ストーリー属性」が選択されている。
「BGM演出」は、ストーリーを展開していく上で場面変化に対応するものであり、場面変化は文章部分54,55,56に対応していると考えられるので、例えば各演出領域に対してBGM演出を設定する。
演出画像設定ページ20で表示されているタイムライン40のBGM窓42aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示された先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、音声演出を付与した領域内(左頁21の文章部55を囲む領域)をマウスボタンでクリックすることで「BGM演出設定領域」57とする。
「BGM演出設定領域」57は、編集画面上で確認できるように、その周囲に領域境界線57aが表示されている。
【0049】
音声演出を付与した領域内(左頁21の文章部55を囲む領域)をマウスボタンでクリックすることで「BGM演出設定領域」57とすると、BGM設定画面90(図14)を表示させ、「BGM演出設定領域」又はページ画像全体に対応するBGMの選曲を行う。
BGM設定画面90では、BGMにより設定したい状況を示す「キーワード」91、雰囲気を示す「種類」92、楽曲を示す「BGM」93の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。「キーワード」91の窓では、選択肢として設定したい状況に関連する季節・テンポ・気持ち等の語句をキーワードで表示し、「種類」92の窓では、「キーワード」91で選択された語句に対する下層の選択肢を表示し、「楽曲」93の窓では、「種類」で選択された語句に対する下層の選択肢を表示することで、キーワードを使用してBGM音の種別を選択し易くしている。
例えば、BGMで気持ちを表現したい場合、「キーワード」91で「気持ち」を選択すると、「種類」92の窓では「嬉しい」「悲しい」「静かな」等の語句が選択肢として表示され、「種類」で一つ若しくは複数の語句を選択することで、その雰囲気に応じたBGMを検索し、「BGM」93の窓に具体的な楽曲「テーマ〜」数曲が表示される。
【0050】
各窓において演出効果を希望する選択肢上でクリックすることで選択肢が反転表示される。
BGM設定画面90には、各BGMを視聴するための視聴キー95と、音量設定のためのボリューム96が表示されている。
【0051】
BGMとして使用する楽曲データは、楽器の生演奏や音声をマイクロフォン10で録音して記憶させたものでもよい。MIDI機器の演奏を、MIDI入力してMIDIデータとして記憶してもよい。また、画面上の楽器演奏編集ツールで曲データを作成して記憶してもよい。リズムパターン、スタイルパターン、コード進行、調、キー、テンポなどを設定することによって自動生成される楽曲データを記憶してもよい。
更に、MIDIやWaveファイル等の既存の音楽データを選択して記憶するものであってもよい。
【0052】
BGM設定画面7を閉じると再生時期データが作成され、タイムライン40のBGM部42に演出時間(BGM演奏時間)に対応する長さの長方形部42bが表示される。タイムライン40における長方形部41bの左端の位置は、BGM演出の再生開始時期に対応している。
BGM演出データの再生は、タイムライン40上の発音タイミングによって順次BGM演出データが再生される。
【0053】
また、「BGMによる演出」について、音声演出にリンクさせず絵本のページを開いている時(ページ画像全体)に同じ音楽が流れるように設定してもよい。
この場合、マウス等によるポインティングデバイス先端を長方形部42b上の右端又は左端に位置させて左右方向にドラッグすることで、長方形部42bの長さを変化させ、始期、終期及び演出時間の長さをページ画像全体に対応する幅に調整して変更することで対処してもよいし、ページ内の任意の領域を新たにBGM演出用に設定してもよい。
ページ画像全体に一つのBGMが選曲されている場合は、新たなページの切替処理や次に再生されるBGMが始まる前までは、現在のBGMを延々とループ再生してもよいし、ループさせないでフェードアウトさせてもよい。
【0054】
次に、ページ画像に対して設定される演出が「サウンド演出」(シークレット演出)である場合について説明する。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページ20の切替窓47で「シークレット属性」が選択されている。
演出画像設定ページ20の下方に表示されたタイムライン40のサウンド窓44aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示されたカーソル先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、ページ画像内においてシークレット演出を行いたい領域をマウスボタンでドラッグすることでページ画像内に任意面積の領域を矩形表示させる。
例えば、太陽の絵50を囲んで矩形表示された領域を「シークレット演出設定領域」51にする。
【0055】
シークレット演出の演出画像設定を行う場合に矩形表示させた「シークレット演出設定領域」51は、ページ画像を表示して演出領域を設定するに際して(表示装置7において演出画像設定ページ20が表示されている場合)、演出設定領域が確認できるように、その周囲に領域境界線51aが表示されている。
【0056】
矩形表示させた「シークレット演出設定領域」51内をマウスボタンでクリックすることでサウンド設定画面60(図15)を表示させ、「シークレット演出設定領域」51に対応する演出パターンを設定する。
サウンド設定画面60は、サウンドの種類を示すキーワード61、効果音62、パン63の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。キーワード61の窓では、選択肢としてサウンドの種類に関連する自然・動作・足音等の語句をキーワードで表示し、効果音62、パン63の窓では、キーワード61で選択された語句に対する下層の選択肢を表示することで、キーワードを使用して音の種別を選択し易くしている。
例えば、自然現象に関する音を演出したい場合、キーワード61で「自然」を選択すると、効果音62の窓では「波」「川」「雷」等のサウンドが選択肢として表示され、パン63の窓では、左右のスピーカからの音の表現方法として、中央・左・右・左→右・右→左が選択肢として表示される。
【0057】
各窓において演出効果を希望する選択肢上でクリックすることで選択肢が反転表示される(この例では「自然」「川のせせらぎ」「右」が選択されている)。
サウンド設定画面60には各サウンドを視聴するための視聴キー65と、音量設定のためのボリューム66が表示されている。
そして、この状態でサウンド設定画面60を閉じると再生時期データが作成され、演出内容が設定された演出画像設定ページ20のタイムライン40のサウンド部44に演出時間に対応する長さの長方形部44bが表示される。
【0058】
「シークレット演出」の場合、ストーリーの展開とは無関係な演出であるため、予め定めたシークレット演出が再生可能な時期内におけるシークレット演出選択時に演出効果を再生するようになっている。
タイムライン40における長方形部44bの左右方向の長さは、サウンドとして付与されるデータの再生時間に対応する長さで表示されるが、マウス等によるポインティングデバイス先端を長方形部44b上の右端又は左端に位置させて左右方向にドラッグすることで、長方形部44bの長さを変化させ演出時間の長さを調整して変更し、演出タイミングを編集することができる。
【0059】
演出効果音として使用するサウンドは、自然の中での波や川の流れ等の生の音や声をマイクロフォン10で録音したものをA/D変換器9を介して記憶する。足音の「テクテク」や「ドスドス」を楽器編集ツールでリズム楽器を使用してデータ作成したものを記憶しておいてもよい。また、象の鳴き声をMIDI機器のトランペット演奏で再現したものをMIDI入力してMIDIデータとして記憶してもよい。更に、効果音Waveファイル等の既存のサウンドデータを記憶させておいてもよい。
【0060】
上記手順によりシークレット演出が設定された場合、演出設定モードの選択時(演出画像設定ページ20)において、「シークレット演出設定領域」51中にマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が位置する場合に、クリック可能なことを示す指形図形25が表示される。
また、図12に示す演出画像再生モードの選択時の表示装置7に表示されるページ画像再生画面70においては、「シークレット演出設定領域」51以外の領域にマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が位置する場合は矢印図形26が表示されるのに対して(図12(a))、「シークレット演出設定領域」51中にマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が位置する場合に、クリック可能なことを示す指形図形25が表示されるので(図12(b))、演出画像再生モード(鑑賞モード)において「シークレット演出設定領域」であることを認識することができる。
【0061】
また、ページ画像再生画面70においては、シークレット演出の演出画像設定を行う際(演出画像設定ページ20)に表示されていた領域境界線51aが非表示となり、ページ画像のどの部分にシークレット演出が施されているか直ぐに解らないようになっている。
そして、ページ画像再生画面70内で、マウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)がクリック可能なことを示す指形図形25で表示されている箇所でクリックして選択した場合、前記したサウンド設定画面60で設定したシークレット演出が再生されるようになっている。
【0062】
シークレット演出は、演出画像再生モードの選択時において、以下の操作を行った時に再生される。
すなわち、演出画像再生モードにおいて「自動めくり」が選択されている場合は、上述したインターバル時間(前ページの再生終了時からページが捲られて次ページが表示されるまでの期間)内に指形図形25が表示される演出領域50内をクリックしてシークレットの演出領域が選択された時にシークレット演出が再生される。
また、演出画像再生モードにおいて「自動めくり」が選択されていない場合は、ページ再生終了後に演出領域50内をクリックしてシークレットの演出領域が選択された時にシークレット演出が再生される。
【0063】
また、「ストーリー属性」と「シークレット属性」とを切り替える切替窓47は、演出画像再生モードの選択時(ページ画像再生画面70の表示時)においても表示されるようにしてもよい。この場合、演出画像再生モードの切替窓47で「ストーリー属性」を選択すると、「シークレット」の演出再生をキャンセルして絵本のストーリーを主体に各ページ画像を表示するモードとなる。また、「ストーリー属性」の選択時にシークレットの演出領域が指形図形25のクリックで選択された場合は、シークレット演出の再生を禁止したり、ストーリー再生を一時止しておき割り込みでシークレット演出を再生してもよい。
切替窓47で「シークレット属性」を選択した場合、各ページ画像において「シークレット」の演出再生だけを行うモードとなる。
切替窓47におけるモードは、「ストーリー属性」と「シークレット属性」に加えて、ストーリー属性での再生ながらシークレット演出も再生可能な「ストーリー+シークレット属性」を設定してもよい。
【0064】
上記した例では、演出画像設定ページ20で表示されたページ画像内で指定した演出領域(シークレット演出設定領域51)について演出効果を付与するようにしたが、ページ画像全体を演出領域として設定してもよい。ページ画像全体を演出領域としてシークレット演出が設定された場合には、ページ画像内のいずれの位置でもマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が指形図形25に表示されてクリック可能になる。
また、上記例では、演出領域として指定される領域を矩形としたが、円形、三角形等や、任意に指定した複数の座標で作られる閉じた図形であっても良く、その大きさについては小さいものであってもよい。
【0065】
上述の例では「シークレット演出」としてサウンド演出を設定したが、演出画像設定ページ20において切替窓47でストーリー属性を選択し、「サウンド演出」44をクリックし同様の手順で演出効果の設定を行えば、「ストーリー演出」としてのサウンド演出を設定することができる。
【0066】
次に、ページ画像に対して設定される演出が「アニメ演出」(ストーリー演出)である場合について説明する。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページ20の切替窓47で「ストーリー属性」が選択されている。
【0067】
演出画像設定ページ20で表示されているタイムライン40のアニメ窓43aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示された先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、ページ画像内においてアニメ演出を行いたい領域をマウスボタンでドラッグすることで任意面積の領域を矩形表示させる。
例えば、イヌの絵52を囲んで矩形表示された領域を「アニメ演出設定領域」53とする。
【0068】
アニメ演出の演出画像設定を行う場合に矩形表示させた「アニメ演出設定領域」53は、ページ画像を表示して演出領域を設定するに際して(演出画像設定ページ20が表示されている場合)、演出設定領域が確認できるように、その周囲に領域境界線53aが表示されている。
【0069】
矩形表示させた「アニメ演出設定領域」53内をクリックすることでアニメ設定画面80(図16)を表示させ、「アニメ演出設定領域」53に対応する演出パターンを設定する。
アニメ設定画面80では、アニメ動作の種類を示す「スタイル」81、アニメ動作の変化を示す「パターン」82、「変化の大きさ」83、「変化時間」84の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。「スタイル」81の窓では、選択肢としてアニメーションの動作の種類に関連する回転・ズーム・変形等の語句をキーワードで表示し、「パターン」82の窓では、「キーワード」で選択された語句に対する下層の選択肢である「縦に伸びる」「横に伸びる」「丸くなる」等を表示することで、キーワードの動作に対する種類を選択し易くしている。「変化の大きさ」83の窓では、選択肢として小さい・大きい等の変化の程度を示す文言が表示され、「変化時間」84の窓では、選択肢として短い・長い等の時間の長さを示す文言が表示される。
例えば、ページ画像内のアニメを変形させて演出したい場合、「スタイル」81で「変形」を選択すると、「パターン」82の窓では「横に伸びる」「縦に伸びる」「丸くなる」等の変形動作の種類が選択肢として表示される。
【0070】
各窓において演出効果を希望する選択肢上でクリックすることで文章又は文言が反転表示され、アニメ設定画面80の各窓における選択は、アニメ設定画面80が閉じた時に確定される。
アニメ設定画面80を閉じると再生時期データが作成され、タイムライン40のアニメ部43に演出領域(「アニメ演出設定領域」53)に応じた演出時間(例えばアニメが動作する時間)に対応する長さの長方形部43bが表示される。タイムライン40における長方形部43bの左端の位置は、アニメ演出の再生開始時期に対応し、この再生開始時期は、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域(「アニメ演出設定領域」53)の再生時期データにより決められる。
【0071】
タイムライン40の時間軸45における長方形43bの位置は、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域の座標データに基づいて作成された再生時期データにより、時間軸45における演出効果の再生位置が自動的に振り分けられる。そして、長方形部43bの左端が演出時期の始期となり、右端が終期となる。この長方形部43bの横幅方向の長さは、演出時間として予め設定された時間に対応する長さで表示されるが、マウス等によるポインティングデバイス先端を長方形部43b上の右端又は左端に位置させて左右方向にドラッグすることで、長方形部43bの長さを変化させ、始期、終期及び演出時間の長さを変更することで演出タイミングを編集することができる。
【0072】
アニメ演出として使用するアニメ画像において、「アニメ演出設定領域」53から背景データを除いたキャラクター部を抽出したものを使用したい場合は、演出効果設定時において背景除去データを作成し、この背景除去データをアニメ画像として使用すれば、「アニメ演出設定領域」53に描かれたキャラクターをその場所で「スタイル」81及び「パターン」82に応じた動作を与えることができる。
アニメ画像によるアニメ演出を行う場合、アニメ画像が表示される中心位置に十字マークが表示され、この十字マークを基準にしてアニメ画像が回転する等の演出効果が与えられる。この十字マークの位置を画面上で自由に設定できるようにしてもよい。
また、アニメ画像について、絵本の各ページから読み取るのではなく、自分で作成して記憶しておいたオリジナルのキャラクター画像や、演出画像再生プログラムに予め格納された既存のアニメ画像を使用するものであってもよい。
【0073】
アニメ演出の再生手法は、一般的なアニメ描写手法を用いる。例えば、絵本から背景画像を除去して抜き出した「イヌ」のアニメ画像を、ページ内のイヌが描写された位置で回転させたり、雨の場面では雨のラインを画面に多数描写したり、地震の場面ではページ全体を大きくぶれさせたり、集合写真の特定の顔だけズームしたりする。
【0074】
アニメ演出効果は、演出領域のサイズや位置等に対応させてもよい。例えば、演出領域に対応させてズーム・パンニング・スクロール・スピン処理、モザイク処理・変形処理・波紋をつけた処理を行う。
【0075】
また、演出画像設定ページ20では、絵本のページが見開き状態で表示され、その下方に「音声演出」「BGM演出」「アニメ演出」「サウンド演出」に対応するタイムライン40が表示されているが、同じ演出設定領域に対するタイムラインにおける同じタイミング位置に、それぞれ「アニメ演出」「サウンド演出」を設定することで、演出領域設定手段により設定された一つの演出領域に対して、2種類の演出効果を施すことができる。
例えば、「ストーリー演出」における一つの演出領域としての「アニメ演出設定領域」53に対して、アニメ演出及びそれに対応するサウンド演出の2種類の演出(例えば、アニメ演出で「イヌが回転」及び、サウンド演出で「イヌの吠える音を発生」)を同じタイミングで設定することにより、画像と音が同期した演出効果を実現することができる。
【0076】
上述の例では「ストーリー演出」としてアニメ演出を設定したが、演出画像設定ページ20における切替窓47でシークレット属性を選択し、「サウンド演出」44をクリックし同様の手順で演出効果の設定を行えば、「シークレット演出」としてのアニメ演出を設定することができる。
【0077】
上記した各例では、表示装置7において、絵本のページの左右頁が見開き状態で表示され、一枚ずつ捲るように再生するようにしたが、見開きではなく紙芝居のように一頁毎に表示されるような再生の仕方であってもよい。
【0078】
上述した演出画像再生装置及び演出画像再生プログラムによれば、名作絵本や紙芝居など子供に見せたい絵本のページ画像をコンピュータに読み込むとともに、それに対して自分の感性で、登場するキャラクター等に動きの変化を与えるアニメ演出、効果音を発生させるサウンド演出、BGM演出、音声を発生させる音声演出を自由に設定することができ、また、子供自身が見つけて驚いたり喜んだりしそうな秘密の仕掛をシークレット演出として設定することで、各場面の情景や絵に対して変化を与え、決まりきった仕掛けや演出しかない従来の電子絵本では味わえない自分なりの絵本演出を自由に楽しむことができる。
【0079】
絵本の文章に対して音声演出の設定を行う場合、子供の親の声を音声データとして記憶することができ、親がいない時や忙しくて構ってあげられない時でも、子供に対して親の声による愛情がこもった絵本の読み聞かせを行うことができる。
【0080】
また、一つの演出領域に対して、アニメ演出及びそれに対応するサウンド演出、アニメ演出及びそれに対応する音声演出等の複数の演出を設定することもでき、画像と音が同期した演出効果を実現することができる。例えば、音声で読み上げている文章を枠で囲ったり、ズームさせたり、文字の色を変化させたりして、絵本ページの文章や文節、単語等の文字画像の映像効果と音声とを関連付けることができ、声と文字の対応を子供に意識させることにより、文字の習得や国語力を養う効果も期待できる。
【0081】
更に、ページ画像において演出を施す領域、シークレット演出対象物や種類、効果音やBGMの種類、音声の種類、演出タイミング等はいつでも自由に変更することができるので、一つの題材に対して繰り返して新鮮な絵本鑑賞を楽しむことができる。
【0082】
また、コンピュータの画面上で実際の絵本のページを捲りながら、画像とストーリー、シークレット演出、効果音、音声、BGMを対応させて編集ができるので、誰にでも直感的で解りやすいユーザーインターフェースを提供することができる。
【0083】
また、演出者を複数記憶できるようにしたので、例えば音声演出において、「おかあさん」「おとうさん」「おばあさん」「おじいさん」等の声を吹き込むことで、子供に身近な複数の音声で絵本を読み聞かせることができる。更に、各演出者がそれぞれ異なる演出を設定できるので、一つの題材に対して変化に富んだ演出効果を設定することができる。
【0084】
本発明の演出画像再生装置を使用することにより、複数の演出者が、絵本の各ページの任意の領域に、好みに応じてシークレット演出、サウンド(効果音)演出、音声演出、BGM演出の各種演出を起こすように設定可能とすることで、各演出者において自由度の高い演出効果が施された電子絵本等を得ることができる。
その結果、一つの絵本を元に、それぞれの演出者なりの個性的な演出を施すことができ、一つの題材を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の一実施形態に係る演出画像再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】演出画像再生プログラムを立ち上げた際に表示装置に表示された初期画面の説明図である。
【図3】初期画面において「環境設定」を選択することで表示される設定画面の説明図である。
【図4】設定画面において「演出者の設定」を選択することで表示される演出者設定画面の説明図である。
【図5】演出設定画面において「新規登録」を選択して演出者の追加の際に表示される演出者情報画面の説明図である。
【図6】演出者が追加された演出者設定画面の説明図である。
【図7】初期画面において「演出」を選択して表示された演出設定画面の説明図である。
【図8】初期画面において「出力」を選択して表示された演出再生画面の説明図である。
【図9】本発明の演出画像再生プログラムによる動作手順を示すフローチャート図である。
【図10】表示装置に表示された演出画像設定ページの一例の画面を示す説明図である。
【図11】表示装置に表示された音声演出設定窓の一例の画面を示す説明図である。
【図12】(a)及び(b)は表示装置に表示されたページ画像再生画面の一例を示す説明図である。
【図13】(a)及び(b)は「音声演出」の設定に際して表示装置に表示された演出画像設定ページの一部を示す説明図である。
【図14】「BGM演出」の設定に際して表示装置に表示されたBGM設定画面を示す説明図である。
【図15】「シークレット演出」における「サウンド演出」の設定に際して表示装置に表示されたサウンド設定画面を示す説明図である。
【図16】「アニメ演出」の設定に際して表示装置に表示されたアニメ設定画面を示す説明図である。
【符号の説明】
【0086】
1…CPU、 2…ROM、 3…RAM、 4…音源装置、 5…スキャナ装置、 6…入力装置、 7…表示装置、 8…外部記録装置、 9…A/D変換器、 10…マイクロフォン、 11…画像記憶手段、 12…演出領域設定手段、 13…演出効果設定手段、 14…演出再生手段、 15…演出者記録手段、 16…演出者選択手段、 20…演出画像設定ページ、 30…操作キー窓、 40…タイムライン、 45…時間軸、 47…切替窓、 51…シークレット演出設定領域、 51a…領域境界線、 53…アニメ演出設定領域、 53a…領域境界線、 57…音声演出設定領域、 57a…領域境界線、 60…サウンド設定画面、 70…ページ画像再生画面、 80…アニメ設定画面、 90…BGM設定画面、 400…演出設定画面、 500…演出再生画面、 510…演出実行者窓(表示窓)、 520…演出設定者切替部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページ毎に取り込む複数の画像を電子情報として記憶し、前記画像をページ毎に表示可能とする装置であって、
前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
前記各ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
前記各ページ画像が表示された際、又は、前記演出領域が選択された際に前記演出効果を再生する演出再生手段と、
前記演出効果設定手段で設定された演出効果について複数の演出者毎に区別して記録する演出者記録手段と、
前記演出再生手段で再生するに際して、前記演出者記録手段に記録された演出者を選択する演出者選択手段と
を具備することを特徴とした演出画像再生装置。
【請求項2】
各ページ画像が表示されるに際して、演出設定を行った演出者の画像を表示するための表示窓を設けて成る請求項1に記載の演出画像再生装置。
【請求項3】
前記表示窓で表示される演出者の画像が動画である請求項2に記載の演出画像再生装置。
【請求項4】
各ページ画像が表示されるに際して、演出者の切替を行うための切替部を表示して成る請求項1に記載の演出画像再生装置。
【請求項5】
ページ毎に取り込む複数の画像を各ページ画像に対応する電子情報として記憶する画像読取ステップと、
前記各ページ画像又はページ画像の一部に演出効果を付与する演出者を複数の演出者から選択する演出者選択ステップと、
前記各ページ画像又はページ画像の一部を前記演出者の演出領域として設定する演出領域設定ステップと、
前記演出領域に対応する演出の種類を前記演出者の演出効果として選択する演出効果設定ステップと、
前記演出者により演出効果が付与された前記各ページ画像をページ毎に表示する画像表示ステップと、
前記各ページ画像が表示された際、又は、前記演出領域が選択された際に前記演出効果を再生する演出再生ステップと
を有することを特徴とする演出画像再生方法。
【請求項6】
請求項5に記載の演出画像再生方法の各ステップをコンピュータにより実行することが可能な演出画像再生プログラム。
【請求項7】
請求項6に記載の演出画像再生プログラムが格納されたことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−39851(P2010−39851A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203308(P2008−203308)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(000001410)株式会社河合楽器製作所 (563)
【Fターム(参考)】