説明

漢文表示装置およびプログラム

【課題】漢文表示形態の自由度が広がり、より効果的に漢文を学習することが可能な漢文表示装置を提供する。
【解決手段】漢文を構成する各漢字とその付属情報(注釈/読み仮名・送り仮名/返り点/句読点)を、当該1漢字毎に対応付けて管理する。漢文テキストを表示する際には、各漢字およびその付属情報の表示/非表示を設定する表示設定データに従い、各漢字とその付属情報を併せて表示する本文(漢文)表示画面Gaまたは各漢字だけでその付属情報を表示しない白文表示画面Gbを切り替え自在に表示させる。そして、前記本文(漢文)表示画面Gaに表示された任意の漢字または任意の付属情報をペンタッチすると、ペンタッチされた漢字や個々の付属情報に個別にマーカが付加されて表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、漢文を表示するための漢文表示装置およびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
日本の高校などでは、国語教育の一部として漢文を教えている。
【0003】
テキスト表示装置において漢文を表示する際に、漢字の文字列だけを表示させる白文表示方式の他に、1漢字毎にその振り仮名,送り仮名,返り点,句読点,再読文字などの付属情報も付加して表示させる本文(漢文)表示方式がある。この白文表示方式と本文(漢文)表示方式とを適宜切り換えることで、漢文独自の構成を表示することが可能である。
【0004】
漢文を構成する漢字毎に各漢字の付属情報を個別に管理し、任意の付属情報の表示/非表示を選択的に制御できるようにした漢文テキストの再現方法が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−271925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の漢文テキストの再現方法によれば、漢文を表示する際に、任意の付属情報の表示/非表示を選択的に制御することが可能であるものの、表示形態の自由度をもっと広くして、より効果的に学習できるようにすることが望まれる。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、漢文表示形態の自由度が広がり、より効果的に漢文を学習することが可能になる漢文表示装置およびその制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る漢文表示装置は、漢文データを記憶する漢文データ記憶手段と、この漢文データ記憶手段により記憶された漢文データにおいて、漢文を構成する各漢字の付属情報を1漢字毎に対応付けて管理する付属情報管理手段と、前記漢文データ記憶手段により記憶された漢文データを、前記付属情報管理手段により管理される1漢字毎の付属情報に基づいて表示部に表示させる漢文表示制御手段と、前記漢文表示制御手段により表示部に表示された漢文データを構成する漢字と付属情報とに、ユーザ操作に応じて個々にマーカを付加して表示させるマーカ表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明に係るプログラムは、表示部を備えた電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、漢文データをメモリに記憶させる漢文データ記憶手段、この漢文データ記憶手段により記憶された漢文データにおいて、漢文を構成する各漢字の付属情報を1漢字毎に対応付けて管理する付属情報管理手段、前記漢文データ記憶手段により記憶された漢文データを、前記付属情報管理手段により管理される1漢字毎の付属情報に基づいて表示部に表示させる漢文表示制御手段、前記漢文表示制御手段により表示部に表示された漢文データを構成する漢字と付属情報とに、ユーザ操作に応じて個々にマーカを付加して表示させるマーカ表示制御手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、漢文表示形態の自由度が広がり、より効果的に漢文を学習することが可能になる漢文表示装置およびその制御プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の漢文表示装置の実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図。
【図2】前記電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図3】前記電子辞書装置10の表示画面上で漢文テキストを表示する際の漢字1字に対応する表示領域31の設定状態を示す図。
【図4】前記電子辞書装置10の漢文表示に伴い当該漢文を構成する各漢字とその付属情報の表示/非表示を制御するための設定データを示す図であり、同図(A)は本文表示設定データ32aを示す図、同図(B)は白文表示設定データ32bを示す図。
【図5】前記電子辞書装置10のマーカデータメモリ26bに記憶される漢文用マーカデータ26bkの具体例を示す図。
【図6】前記電子辞書装置10の漢文表示処理を示すフローチャート。
【図7】前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴う本文/白文切替処理を示すフローチャート。
【図8】前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴うマーカ処理を示すフローチャート。
【図9】前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴うマーカ隠し処理を示すフローチャート。
【図10】前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴う漢文表示動作を示す図であり、同図(A)は漢文選択画面Gmを示す図、同図(B)は本文(漢文)表示画面Gaを示す図、同図(C)は白文表示画面Gbを示す図。
【図11】前記電子辞書装置10の漢文表示処理におけるマーカ処理に伴う表示動作の具体例を示す図。
【図12】前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴うマーカ隠し処理に応じた表示動作の具体例(その1:マーカ漢字隠し)を示す図。
【図13】前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴うマーカ隠し処理に応じた表示動作の具体例(その2:マーカ付属情報隠し)を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明の漢文表示装置の実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
【0014】
この漢文表示装置は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器(電子辞書装置10)として構成されるか、漢文表示機能を備えたPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成される。
【0015】
電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、文字入力キー14a、辞書指定キー14b、「訳/決定」キー14c、「戻る/リスト」キー14d、カーソルキー14eなどを備えたキー入力部(キーボード)14、スピーカ15、およびタッチパネル式サブ表示部16が備えられる。
【0016】
このタッチパネル式サブ表示部16は、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、キー入力部14の中央手前側において例えば256×64ドットの液晶表示画面16dに透明タッチパネル16tを重ねて構成される。このサブ表示部16の入力領域は、必要に応じて、手書き文字を入力するための手書き文字(漢字)入力領域や各種機能のボタン入力領域、あるいは各入力領域が混在する領域に切り替えられる。
【0017】
そして、前記サブ表示部16が手書き文字入力領域に切り替えられた状態での手書き入力に伴う軌跡はその液晶表示画面にエコーバックして表示される。
【0018】
また蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば480×320ドットのバックライト付きのタッチパネル式メイン表示部17が設けられる。このタッチパネル式メイン表示部17も、前記タッチパネル式サブ表示部16と同様に、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、その液晶表示画面17dに透明タッチパネル17tを重ねて構成される。
【0019】
そして、前記タッチパネル式メイン表示部17の左端には、表示内容に応じて実行可能な機能をタッチ操作により指定するための、各種のアイコンが表示されるタッチアイコンエリア17Aが設けられる。
【0020】
例えば、所望の漢文テキストを読み出した本文(漢文)表示画面Gaが前記タッチパネル式メイン表示部17に表示される場合、前記タッチアイコンエリア17Aには、当該本文(漢文)表示画面Gaに表示されている漢文のなかの任意の範囲をタッチでなぞってカラーマーカにより識別表示させるためのマーカモードを設定するマーカアイコンBM、カラーマーカを付加して登録した漢文の範囲を隠して表示させるための隠し表示アイコンBK、前記本文(漢文)表示画面Gaから書き下し表示画面(図示せず)への切り替えを指示する書き下し表示アイコンBT、前記本文(漢文)表示画面Gaから白文表示画面Gb(図10(B)参照)への切り替えを指示する白文表示アイコンBXaが表示される。
【0021】
図2は、前記電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0022】
この電子辞書装置10は、各種の記録媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)21が備えられる。
【0023】
CPU21は、記憶装置(フラッシュROM)22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記録媒体23から記録媒体読み取り部24を介して前記記憶装置22に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)30から通信部25を介して前記記憶装置22に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御する。
【0024】
前記記憶装置22に記憶された装置制御プログラムは、キー入力部14、タッチパネル式サブ表示部16、タッチパネル式メイン表示部17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信部25を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバ30…との通信信号、あるいは記録媒体読み取り部24を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリ・カード(記録媒体)23との接続通信信号に応じて起動される。
【0025】
このように前記CPU21には、記憶装置22、記録媒体読み取り部24、通信部25、キー入力部14、タッチパネル式サブ表示部16(16d,16t)、タッチパネル式メイン表示部17(17d,17t)などが接続される。
【0026】
前記記憶装置22に記憶される装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや、通信部25を介してインターネットN上の各Webサーバ30…や図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される。
【0027】
また、入力された検索文字列に応じて辞書データの見出し語を対象に検索する見出し語検索処理、検索された見出し語に対応する解説情報を読み出して表示する解説情報表示処理、漢文データから選択的に読み出した漢文テキストを表示する漢文表示処理、漢文テキストの表示に伴い本文(漢文)表示画面Gaと白文表示画面Gbとを切り替えて表示する本文/白文切替処理、表示中の辞書や漢文のテキストに選択的にマーカを付加して登録するマーカ登録処理、マーカ登録されたテキストを隠して表示するマーカ隠し処理など、記憶装置22内に記憶された辞書データベース22bや漢文データベース22cに基づく処理全般を制御するための各種情報表示制御プログラム22aが記憶される。
【0028】
前記辞書データベース22bとしては、[国語辞典][漢和辞典][漢字辞典][英和辞典][英英辞典][和英辞典]などの各種の辞書データが予めあるいはダウンロードされて記憶され、各種の辞書データには、各見出し語と当該各見出し語の解説情報とが対応付けられて記述される。
【0029】
前記漢文データベース22bとしては、[故事成語][詩][思想][文章]により分類される漢文のテキストが、各タイトル、作者、本文と対応付けられて記憶される。
【0030】
この漢文データベース22bに記憶される各漢文テキストにおいて、当該漢文テキストを構成する各漢字とその4つの付属情報(注釈、読み仮名・送り仮名、返り点、句読点)は、1漢字毎に個々の付属情報が対応付けられて管理される。
【0031】
図3は、前記電子辞書装置10の表示画面上で漢文テキストを表示する際の漢字1字に対応する表示領域31の設定状態を示す図である。
【0032】
この漢文表示領域31では、漢字表示領域31aを主体として、その右側に注釈表示領域31bと読み仮名・送り仮名表示領域31c、下側に返り点表示領域31dと句読点表示領域31eが設定され、前記漢文データベース22bにて1漢字毎に管理される同漢字とその個々の付属情報は、前記表示画面上で設定される各表示領域31a〜31eに割り当てられて表示される。
【0033】
そして、前記漢文テキストを構成する各漢字とその個々の付属情報について、前記本文(漢文)表示画面Ga,白文表示画面Gb等の異なる表示形態に応じた表示/非表示の制御は、前記各表示領域31a〜31eに対応させた表示項目(漢字/注釈/読み仮名・送り仮名/返り点/句読点)毎の表示設定データ(図4参照)に基づき実行される。
【0034】
図4は、前記電子辞書装置10の漢文表示に伴い当該漢文を構成する各漢字とその付属情報の表示/非表示を制御するための設定データを示す図であり、同図(A)は本文表示設定データ32aを示す図、同図(B)は白文表示設定データ32bを示す図である。
【0035】
漢文表示に伴い、本文(漢文)表示画面Gaを表示させる表示形態のモードが指定された場合は、図4(A)に示すような本文表示設定データ32aに従い、表示対象漢文テキストの各漢字とその付属情報が、前記1漢字毎の漢字表示領域31a、注釈表示領域31b、読み仮名・送り仮名表示領域31c、返り点表示領域31d、句読点表示領域31eに表示される。
【0036】
また、漢文表示に伴い、白文表示画面Gbを表示させる表示形態のモードが指定された場合は、図4(B)に示すような白文表示設定データ32bに従い、表示対象漢文テキストの各漢字だけが、前記1漢字毎の漢字表示領域31aに表示され、当該各漢字の付属情報の注釈表示領域31b、読み仮名・送り仮名表示領域31c、返り点表示領域31d、句読点表示領域31eへの表示は非表示とされる。
【0037】
RAM26には、表示データメモリ26a、マーカデータメモリ26bが確保される。
【0038】
表示データメモリ26aには、前記メイン表示部17に表示させるメイン表示データ、前記サブ表示部16に表示させるサブ表示データが、そのそれぞれのメモリ領域においてビットマップパターンに展開されて記憶される。
【0039】
マーカデータメモリ26bには、辞書や漢文のテキスト表示画面において、その表示画面に対するユーザのタッチ操作に応じて表示中のテキストに付加されたマーカの位置データが登録される。
【0040】
図5は、前記電子辞書装置10のマーカデータメモリ26bに記憶される漢文用マーカデータ26bkの具体例を示す図である。
【0041】
この漢文用マーカデータ26bkは、マーカの付加された漢文テキスト毎に生成されるもので、当該漢文テキスト内でのマーカの付加された位置は、先頭からの何番目の文字であるかの文字番号として登録され、前記各表示領域31a〜31eに対応させた漢字部分と4つの付属情報部分との項目毎に管理される。
【0042】
このように構成された電子辞書装置10は、CPU21が前記情報表示制御プログラム22a(前記見出し語検索処理、解説情報表示処理、漢文表示処理、本文/白文切替処理、マーカ登録処理、マーカ隠し処理等を実行するためのプログラムを含む)に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べる機能を実現する。
【0043】
次に、前記構成による電子辞書装置10の動作について説明する。
【0044】
図6は、前記電子辞書装置10の漢文表示処理を示すフローチャートである。
【0045】
図7は、前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴う本文/白文切替処理を示すフローチャートである。
【0046】
図8は、前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴うマーカ処理を示すフローチャートである。
【0047】
図9は、前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴うマーカ隠し処理を示すフローチャートである。
【0048】
図10は、前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴う漢文表示動作を示す図であり、同図(A)は漢文選択画面Gmを示す図、同図(B)は本文(漢文)表示画面Gaを示す図、同図(C)は白文表示画面Gbを示す図である。
【0049】
辞書指定キー14bの操作に応じて表示されるメニュー画面から[漢文]の項目が指定されると、図10(A)に示すように、漢文データベース22cに記憶されている各漢文の分類・タイトル・作者を一覧にして表示対象を選択させるための漢文選択画面Gmがメイン表示部17に表示される(ステップS1)。
【0050】
この漢文選択画面Gmにおいて、タッチ操作またはキー操作に応じて反転カーソルCuを移動させ、表示対象の漢文(例えば、作者[白居易]・タイトル[香炉峰下、新ト山居、草堂初成、偶題東壁]・漢詩[七言律詩形式])が選択されると、漢文データベース22cから当該選択された漢文テキストが読み出される(ステップS2)。
【0051】
すると、前記選択された漢文テキストを構成する各漢字および付属情報のデータと表示設定データ(デフォルトは「本文表示設定データ32a(図4(A)参照)」)が照合され、漢字毎の付属情報について、各表示領域31a〜31eに対する表示/非表示が設定される(ステップS3)。ここでは、前記表示対象の漢文テキストの各漢字およびその付属情報の全てについて表示されるよう設定される。
【0052】
また、前記選択された漢文テキストに対応付けられてマーカデータメモリ26bに登録された漢文用マーカデータ26bkに基づき、漢字番号として登録されたところの漢字の漢字表示領域31a、注釈表示領域31b、読み仮名・送り仮名表示領域31c、返り点表示領域31d、句読点表示領域31eについて、マーカが表示されるよう設定される(ステップS4)。
【0053】
すると、図10(B)に示すように、前記選択された漢文テキストの本文(漢文)表示画面Gaがメイン表示部17に表示される(ステップS5)。なお、同図10(B)における本文(漢文)表示画面Gaに表示される漢文テキストは、マーカデータの登録がない場合を示している。
【0054】
この本文(漢文)表示画面Gaの表示状態では、メイン表示部17のタッチアイコンエリア17Aには、当該本文(漢文)表示画面Gaから白文表示画面Gbへの切り替えを指示する白文表示アイコンBXaが表示される。
【0055】
ここで、前記タッチアイコンエリア17Aに表示された白文表示アイコンBXaがタッチ操作され、前記本文(漢文)表示画面Gaから白文表示画面Gbへの切り替えが指示されると(ステップS6(Yes))、図7における本文/白文切替処理へ移行される(ステップSA)。
【0056】
この本文/白文切替処理では、先ず、前記選択された漢文テキストの表示形態を設定するための設定データが、前記図4(A)で示した本文表示設定データ32aから図4(B)に示すような白文表示設定データ32bに変更される(ステップA1)。
【0057】
すると、前記選択された漢文テキストを構成する各漢字および付属情報のデータと前記変更された白文表示設定データ32b(図4(B)参照)が照合され、漢字毎の付属情報について、各表示領域31a〜31eに対する表示/非表示が設定される(ステップA2)。ここでは、前記表示対象の漢文テキストの各漢字だけについて表示されるよう設定され、全ての付属情報は非表示に設定される。
【0058】
なお、この本文→白文切替処理の場合も、表示対象の漢文テキストに対応する漢文用マーカデータ26bkに従い、漢字番号として登録されたところの漢字の漢字表示領域31aについて、マーカが表示されるよう設定される。
【0059】
すると、前記図10(B)で示した表示対象の漢文テキストの本文(漢文)表示画面Gaが、図10(C)に示すように、白文表示画面Gbに切り替えられてメイン表示部17に表示される(ステップA3)。
【0060】
この白文表示画面Gbの表示状態では、メイン表示部17のタッチアイコンエリア17Aには、当該白文表示画面Gbから本文(漢文)表示画面Gaへの切り替えを指示する本文表示アイコンBXbが表示される。
【0061】
なおさらに、前記本文表示アイコンBXbをタッチ操作して白文表示画面Gbから本文(漢文)表示画面Gaへの切り替えを指示した場合も、前記同様に本文/白文切替処理(ステップA1〜A3)が実行されて切り替え表示される。
【0062】
図11は、前記電子辞書装置10の漢文表示処理におけるマーカ処理に伴う表示動作の具体例を示す図である。
【0063】
この図11では、前記漢文表示処理に伴い前記図10(B)で示したようにメイン表示部17に表示された本文(漢文)表示画面Gaの一部を抜き出して示している。
【0064】
前記図6における漢文表示処理に伴い、図10(B)で示したように、表示対象の漢文テキストが本文(漢文)表示画面Gaとしてメイン表示部17に表示された状態で(ステップS1〜S5)、タッチアイコンエリア17AのマーカアイコンBMがペンタッチされてマーカモードに設定されると、図8におけるマーカ処理へ移行される(ステップS7(Yes)→SB)。
【0065】
ここで、前記漢文テキストの本文(漢文)表示画面Ga(図10(B)参照)における詩の本文先頭から例えば13文字目の漢字「怕」(漢字表示領域31a)がペンタッチされると(ステップB1(Yes))、その文字番号“13”が漢文用マーカデータ26bk(図5参照)の項目[漢字]に対応付けて登録される(ステップB2)。そして、図11(A)に示すように、前記ペンタッチされた漢字「怕」(漢字表示領域31a)にマーカMが付加されて表示される(ステップB3)。
【0066】
さらに、前記ペンタッチされた13文字目の漢字「怕」(漢字表示領域31a)に続けて、次の14文字目の漢字「寒」(31a)まで同ペンタッチが移動されると(ステップB4(No)→B5(Yes))、その文字番号“14”が漢文用マーカデータ26bk(図5参照)の項目[漢字]に対応付けて追加登録され(ステップB2)、図11(B)に示すように、前記既にマーカされた13文字目の漢字「怕」(31a)から現在タッチ操作されている14文字目の漢字「寒」(31a)まで、連続的にマーカMが付加されて表示される(ステップB3)。
【0067】
そして、前記ペンタッチが終えられると(ステップB4(Yes))、今回の漢字に対するマーカ処理は終了される(End)。
【0068】
一方、前記同様に、図10(B)で示した漢文テキストの本文(漢文)表示画面Gaにおいて(ステップS1〜S5)、マーカモードに設定され(ステップS7(Yes)→SB)、当該本文(漢文)表示画面Gaにおける詩の本文先頭から例えば13文字目の漢字「怕」の付属情報である返り点「レ」(返り点表示領域31d)がペンタッチされると(ステップB6(Yes))、その文字番号“13”が前記漢文用マーカデータ26bk(図5参照)の項目[返り点]に対応付けて登録される(ステップB7)。そして、前記ペンタッチされた13文字目の返り点「レ」(返り点表示領域31d)にマーカMが付加(図13(A)参照)されて表示される(ステップB8)。
【0069】
この後、ペンタッチが終えられるか(ステップB9(Yes))、または移動されると(ステップB10(Yes))、今回の付属情報に対するマーカ処理は終了される(End)。
【0070】
図12は、前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴うマーカ隠し処理に応じた表示動作の具体例(その1:マーカ漢字隠し)を示す図である。
【0071】
この図12においても、前記漢文表示処理に伴いメイン表示部17に表示された本文(漢文)表示画面Gaの一部を抜き出して示している。
【0072】
前記図6における漢文表示処理に伴い、図10(B)で示したように、表示対象の漢文テキストが本文(漢文)表示画面Gaとしてメイン表示部17に表示された際に(ステップS1〜S5)、漢文用マーカデータ26bkの項目[漢字]に対応付けて、例えば、漢字番号“13”が登録されていた場合は、図12(A)に示すように、該当する漢字「怕」(漢字表示領域31a)にはマーカMが付加されて表示される。
【0073】
ここで、タッチアイコンエリア17Aの隠し表示アイコンBKがペンタッチされると、図9におけるマーカ隠し処理へ移行され、前記本文(漢文)表示画面Gaとして現在表示中の漢文テキストに対応付けられた漢文用マーカデータ26bkが読み出される(ステップC1)。
【0074】
そして、前記漢文用マーカデータ26bkの項目[漢字]に対応付けて漢字番号“13”が登録されていることに従い、前記本文(漢文)表示画面Gaにおける該当する漢字「怕」(漢字表示領域31a)およびその付属情報である読み仮名・送り仮名「おそレ」(読み仮名・送り仮名表示領域31c)に対応するところの本文表示設定データ32a(図4参照)が非表示“0”に設定される(ステップC3)。これにより、図12(B)に示すように、前記漢文用マーカデータ26bkに登録されているところの漢字「怕」およびその読み仮名・送り仮名「おそレ」の各表示領域31a,31cをブランクにした本文(漢文)表示画面Gaがメイン表示部17に再表示される(ステップC4)。
【0075】
図13は、前記電子辞書装置10の漢文表示処理に伴うマーカ隠し処理に応じた表示動作の具体例(その2:マーカ付属情報隠し)を示す図である。
【0076】
前記同様に、図6における漢文表示処理に伴い、図10(B)で示したように、表示対象の漢文テキストが本文(漢文)表示画面Gaとしてメイン表示部17に表示された際に(ステップS1〜S5)、漢文用マーカデータ26bkの項目[返り点]に対応付けて、例えば、漢字番号“13”が登録されていた場合は、図13(A)に示すように、該当する漢字「怕」の返り点「レ」(返り点表示領域31d)にはマーカMが付加されて表示される。
【0077】
ここで、タッチアイコンエリア17Aの隠し表示アイコンBKがペンタッチされると、図9におけるマーカ隠し処理へ移行され、前記本文(漢文)表示画面Gaとして現在表示中の漢文テキストに対応付けられた漢文用マーカデータ26bkが読み出される(ステップC1)。
【0078】
そして、前記漢文用マーカデータ26bkの項目[返り点]に対応付けて漢字番号“13”が登録されていることに従い、前記本文(漢文)表示画面Gaにおける該当する漢字「怕」の返り点「レ」(返り点表示領域31d)に対応するところの本文表示設定データ32a(図4参照)が非表示“0”に設定される(ステップC2)。これにより、図13(B)に示すように、前記漢文用マーカデータ26bkに登録されているところの漢字「怕」の返り点「レ」の表示領域31dをブランクにした本文(漢文)表示画面Gaがメイン表示部17に再表示される(ステップC4)。
【0079】
なお、前記漢文表示処理により表示対象の漢文テキストが選択される以前に、前記タッチアイコンエリア17Aの隠し表示アイコンBKがペンタッチされてマーカ隠しモードに設定された場合は、当該漢文表示処理(図6参照)による本文(漢文)表示画面Gaの表示ステップ(S5)に併せて、前記マーカ隠し処理(図9参照)が実行され、マーカデータ26bkとして登録されているところの漢字番号に対応する表示領域が非表示に設定される。
【0080】
したがって、前記構成の電子辞書装置10による漢文表示機能によれば、漢文を構成する各漢字とその付属情報(注釈/読み仮名・送り仮名/返り点/句読点)を、当該1漢字毎に対応付けて管理する。漢文テキストを表示する際には、各漢字およびその付属情報の各対応する表示領域31a〜31eへの表示/非表示を設定する表示設定データ32a,32bに従い、各漢字とその付属情報を併せて表示する本文(漢文)表示画面Gaまたは各漢字だけでその付属情報を表示しない白文表示画面Gbを切り替え自在に表示させる。そして、前記本文(漢文)表示画面Gaに表示された任意の漢字または任意の付属情報をペンタッチすると、ペンタッチされた漢字や個々の付属情報に個別にマーカが付加されて表示される。
【0081】
これにより、漢文を表示する際に、任意の付属情報の表示/非表示を選択的に制御できるだけでなく、ペンタッチした漢字や個々の付属情報に個別にマーカを付加して表示できるので、漢文表示形態の自由度が広がり、より効果的に漢文を学習することが可能になる。
【0082】
また、前記構成の電子辞書装置10による漢文表示機能によれば、前記本文(漢文)表示画面Gaや白文表示画面Gbにおいて、マーカを付加して表示させたところの漢字や個々の付属情報を、マーカデータ26bkとして登録し、隠し表示アイコンBKによりマーカ隠し表示が指定された場合には、当該マーカデータ26bkに従い、マーカ登録されたところの漢字や個々の付属情報が個別に非表示に設定され、該当する漢字や個々の付属情報が隠された状態で表示される。
【0083】
そして、前記マーカ登録された漢字が非表示に設定されて隠し表示される際には、該当する漢字の付属情報も共に非表示に設定されて隠し表示される。
【0084】
これにより、さらに漢文表示形態の自由度を広げることができ、より効果的に漢文を学習することが可能になる。
【0085】
なお、前記各実施形態において記載した電子辞書装置10による各処理の手法およびデータベース、すなわち、図6のフローチャートに示す漢文表示処理、図7のフローチャートに示す前記漢文表示処理に伴う本文/白文切替処理、図8のフローチャートに示す前記漢文表示処理に伴うマーカ処理、図9のフローチャートに示す前記漢文表示処理に伴うマーカ隠し処理などの各手法、および漢文データベース22cは、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体23に格納して配布することができる。そして、表示部を備えた電子機器のコンピュータは、この外部記録媒体23に記憶されたプログラムを記憶装置22に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明したマーカ付き漢文表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0086】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークNに接続されたコンピュータに通信部25によって取り込むことで、前述したマーカ付き漢文表示機能を実現することもできる。
【0087】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0088】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0089】
[1]
漢文データを記憶する漢文データ記憶手段と、
この漢文データ記憶手段により記憶された漢文データにおいて、漢文を構成する各漢字の付属情報を1漢字毎に対応付けて管理する付属情報管理手段と、
前記漢文データ記憶手段により記憶された漢文データを、前記付属情報管理手段により管理される1漢字毎の付属情報に基づいて表示部に表示させる漢文表示制御手段と、
前記漢文表示制御手段により表示部に表示された漢文データを構成する漢字と付属情報とに、ユーザ操作に応じて個々にマーカを付加して表示させるマーカ表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする漢文表示装置。
【0090】
[2]
前記マーカ表示制御手段によりマーカが付加されたところの前記漢文データにおける漢字と付属情報との位置を記憶するマーカ位置記憶手段と、
ユーザ操作に応じてマーカ部分の隠し表示が指示された場合に、前記マーカ位置記憶手段により記憶された前記マーカが付加されたところの漢字と付属情報との位置に応じて、前記漢文表示制御手段により表示部に表示される漢文データの該当する漢字と付属情報とを隠して表示させるマーカ隠し表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする[1]に記載の漢文表示装置。
【0091】
[3]
前記マーカ隠し表示制御手段は、前記マーカ位置記憶手段により前記マーカが付加されたところの漢字の位置が記憶されている場合、前記漢文表示制御手段により表示部に表示される漢文データの該当する漢字とその付属情報を共に隠して表示させることを特徴とする[2]に記載の漢文表示装置。
【0092】
[4]
表示部を備えた電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
漢文データをメモリに記憶させる漢文データ記憶手段、
この漢文データ記憶手段により記憶された漢文データにおいて、漢文を構成する各漢字の付属情報を1漢字毎に対応付けて管理する付属情報管理手段、
前記漢文データ記憶手段により記憶された漢文データを、前記付属情報管理手段により管理される1漢字毎の付属情報に基づいて表示部に表示させる漢文表示制御手段、
前記漢文表示制御手段により表示部に表示された漢文データを構成する漢字と付属情報とに、ユーザ操作に応じて個々にマーカを付加して表示させるマーカ表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0093】
10 …電子辞書装置
11 …本体ケース
12 …蓋体ケース
13 …ヒンジ部
14 …キー入力部(キーボード)
14a…文字入力キー
14b…辞書指定キー
14c…[訳/決定]キー
14d…[戻る/リスト]キー
14e…カーソルキー
15 …スピーカ
16 …サブ表示部
16d…カラー液晶表示部
16t…透明タッチパネル
17 …メイン表示部
17d…カラー液晶表示部
17t…透明タッチパネル
17A…タッチアイコンエリア
BM …マーカアイコン
BK …隠し表示アイコン
BT …書き下し表示アイコン
BXa…白文表示アイコン
BXb…本文表示アイコン
21 …CPU
22 …記憶装置
22a…各種情報表示制御プログラム
22b…辞書データベース
22c…漢文データベース
23 …外部記録媒体
24 …記録媒体読み取り部
25 …通信部
26 …RAM
26a…表示データメモリ
26b…マーカデータメモリ
26bk…漢文用マーカデータ
31 …漢文表示領域
31a…漢字表示領域
31b…注釈表示領域
31c…読み仮名・送り仮名表示領域
31d…返り点表示領域
31e…句読点表示領域
32a…本文表示設定データ
32b…白文表示設定データ
Gm …漢文選択画面
Ga …本文(漢文)表示画面
Gb …白文表示画面
M …マーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
漢文データを記憶する漢文データ記憶手段と、
この漢文データ記憶手段により記憶された漢文データにおいて、漢文を構成する各漢字の付属情報を1漢字毎に対応付けて管理する付属情報管理手段と、
前記漢文データ記憶手段により記憶された漢文データを、前記付属情報管理手段により管理される1漢字毎の付属情報に基づいて表示部に表示させる漢文表示制御手段と、
前記漢文表示制御手段により表示部に表示された漢文データを構成する漢字と付属情報とに、ユーザ操作に応じて個々にマーカを付加して表示させるマーカ表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする漢文表示装置。
【請求項2】
前記マーカ表示制御手段によりマーカが付加されたところの前記漢文データにおける漢字と付属情報との位置を記憶するマーカ位置記憶手段と、
ユーザ操作に応じてマーカ部分の隠し表示が指示された場合に、前記マーカ位置記憶手段により記憶された前記マーカが付加されたところの漢字と付属情報との位置に応じて、前記漢文表示制御手段により表示部に表示される漢文データの該当する漢字と付属情報とを隠して表示させるマーカ隠し表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の漢文表示装置。
【請求項3】
前記マーカ隠し表示制御手段は、前記マーカ位置記憶手段により前記マーカが付加されたところの漢字の位置が記憶されている場合、前記漢文表示制御手段により表示部に表示される漢文データの該当する漢字とその付属情報を共に隠して表示させることを特徴とする請求項2に記載の漢文表示装置。
【請求項4】
表示部を備えた電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
漢文データをメモリに記憶させる漢文データ記憶手段、
この漢文データ記憶手段により記憶された漢文データにおいて、漢文を構成する各漢字の付属情報を1漢字毎に対応付けて管理する付属情報管理手段、
前記漢文データ記憶手段により記憶された漢文データを、前記付属情報管理手段により管理される1漢字毎の付属情報に基づいて表示部に表示させる漢文表示制御手段、
前記漢文表示制御手段により表示部に表示された漢文データを構成する漢字と付属情報とに、ユーザ操作に応じて個々にマーカを付加して表示させるマーカ表示制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−252380(P2012−252380A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122287(P2011−122287)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】