説明

潮汐表示装置

【課題】低消費電力且つ簡便な計算で潮汐状態の表示精度を改善することの出来る潮汐表示装置を提供する。
【解決手段】潮汐表示装置は、設定された地点における所定の時刻の潮汐状態を表示する表示手段と、この設定された地点において所定の時刻以前に所定の潮汐状態となる第1基準時刻及び所定の時刻以降に所定の潮汐状態となる第2基準時刻を算出する算出手段と、第1基準時刻と第2基準時刻の時間間隔に基づいて所定の時刻の潮汐状態を取得し、表示手段に表示させる表示制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、潮汐状態を算出して表示する潮汐表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以前より、簡便な潮汐情報を表示する機能を備えた電子時計がある。このような電子時計では、例えば、月齢に基づいて一の満潮時刻を概算し、この満潮時刻を基準として潮の満ち引きの定性的な状態を一定の時間間隔で切り替えて簡略表示している。このような表示により、電子時計は、一日に一回簡単な計算を行うだけで釣りや潮干狩りなどのレジャーに用いることが可能な簡易な潮汐情報を提供することが出来る。
【0003】
一方、従来、所定の時間間隔で潮位を計算したり予測潮位データを取得したりして表示する機能を備えた電子機器がある。特許文献1には、ドットマトリックス式の液晶表示により、潮汐波高グラフを時刻などの情報とともに表示させる電子時計に関する技術が開示されている。また、特許文献2には、腕時計の外部で計算され、ウェブサーバで公開された潮汐情報を無線通信や着脱可能な記憶媒体を介して取得して、この取得された所定時間内の潮汐情報をグラフ及び数値で表示させる機能を備えた腕時計に関する技術が開示されている。
【0004】
潮汐には、地球の自転や月の公転に加えて、太陽の引力や地球の公転も影響している。これらの影響が重ね合わされることで、満潮及び干潮のタイミングが一定の周期から外れたり、毎回満潮や干潮の潮位に違いが生じたりする。また、各地点の周囲における地形の違いによって水の移動が妨げられたり、反対に、集中したりすることで、各地点の潮位変化は、月や太陽の影響に対して異なる時間ずつ遅延したり、干潮時と満潮時の潮位の差が異なったりする。
【0005】
このような複雑な潮位変化を求める方法として、潮汐を引き起こす各要素を異なる周期ごとに個別の項(三角関数)に分解して表し(分潮)、各項の値を求めて加算する手法(調和分解法)が広く利用されている。官公庁では、数十から200項程度の項を用いて求められた潮位が公表されている。特許文献3には、小型の潮汐表示用電子装置において、これらの分潮のうち主要な4項又は8項を簡略化された計算により算出し、算出された値を加算することで潮位を求め、ドットマトリックスによる画素表示を行わせる技術について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−156475号公報
【特許文献2】特許第4364137号公報
【特許文献3】特開平1−61167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、調和分解法を用いて精度の高い潮位変化を求めようとすると、計算量が多くなって、特に、小型、携帯型の電子機器の制御部に大きな負荷がかかったり、表示までに時間がかかったりするという課題があった。一方で、簡便な潮汐情報を表示する従来の電子機器では、不規則な満潮時刻の変化に対応した表示を行うことが出来ず、表示される潮汐状態が実際と大きくずれる場合があるという課題があった。
【0008】
この発明の目的は、低消費電力で潮汐状態の表示精度を改善することの出来る潮汐表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、
設定された地点における所定の時刻の潮汐状態を表示する表示手段と、
当該設定された地点において前記所定の時刻以前に第1の潮汐状態となる第1基準時刻及び当該所定の時刻以降に第2の潮汐状態となる第2基準時刻を算出する算出手段と、
前記第1基準時刻と前記第2基準時刻の時間間隔に基づいて前記所定の時刻の潮汐状態を取得し、前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする潮汐表示装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に従うと、潮汐表示装置において、低消費電力で潮汐状態の表示精度を改善することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態の電子腕時計を示す正面図である。
【図2】電子腕時計の内部構成を示すブロック図である。
【図3】潮汐の表示方法を説明する図である。
【図4】第1実施形態の潮汐表示制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態の満潮時刻算出処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態の潮汐表示制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態の満潮時刻算出処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】第3実施形態の電子腕時計の正面図である。
【図9】第3実施形態の電子腕時計の内部構成を示すブロック図である。
【図10】第3実施形態の潮汐表示制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の電子腕時計1の外観を示す正面図である。
本実施形態の電子腕時計1は、ケース3と、前面を覆う風防ガラス2の下部に設けられた表示部11(表示手段)と、ケース3の側面に設けられた4個の操作ボタンB1〜B4と、腕時計本体に取り付けられたバンド9と、風防ガラス2の周縁部上面に設けられたベゼル8とを備えている。
【0014】
表示部11は、例えば、液晶式の表示部であり、時刻やその他各種情報を同時に、又は、切り替えてデジタル表示させる。この表示部11に」は、複数のセグメントが設けられ、一のセグメント又は複数のセグメントの組み合わせを点灯することで、時刻や日付などの数値表示、曜日を示す文字表示、アラーム機能などの機能状態や各種機能のオンオフを示すマーク、及び、潮汐の状態を表示する図形を表示可能である。
【0015】
次に、電子腕時計1の内部構成を説明する。
図2は、電子腕時計1の内部構成を示すブロック図である。
【0016】
この電子腕時計1は、算出手段及び表示制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)41と、ROM(Read Only Memory)42と、RAM(Random Access Memory)43と、発振回路45と、分周回路46と、計時回路47と、電源部51と、操作部52と、表示駆動部53と、表示部11とを備えている。
【0017】
CPU41は、電子腕時計1の全体を統括制御するとともに、種々の演算処理を行う。また、CPU41は、表示駆動部53に制御信号を送って表示部11に所望の内容を表示させる。
RAM43は、CPU41に作業用メモリ空間を提供し、一時データを記憶する。RAM43には、算出された満潮時刻を記憶する満潮時刻テーブル43a(記憶手段)が含まれる。ROM42は、CPU41が実行する種々のプログラムや初期設定データを格納する。ROM42に格納されたプログラムには、満潮時刻を算出するための潮位計算プログラム42aが含まれている。
【0018】
発振回路45は、所定の周波数のクロック信号を発振して出力する。この発振回路45は、例えば、水晶発振回路であり、16.384MHzの信号を出力する。分周回路46は、発振回路45から入力したクロック信号を設定された割合で分周し、1Hz信号を計時回路47に出力するとともに、所定の周波数信号をCPU41に供給する。
【0019】
計時回路47は、現在時刻を計数するカウンタである。計時回路47は、分周回路46から入力された一秒信号を計数し、予め設定された現在時刻にカウント数を加算することで現在時刻データを取得してCPU41に出力する。また、操作ボタンB1〜B4などの操作による命令に基づいて、計時回路47の保持する現在時刻データを計時回路47に上書きすることで、現在時刻を修正することができる。
【0020】
操作部52は、操作ボタンB1〜B4が押下されることによる操作入力を電気信号に変換してCPU41に入力する。
【0021】
電源部51は、CPU41に電力を供給する。この電源部51は、特に限られないが、例えば、太陽電池と二次電池とを組み合わせたものである。
【0022】
表示駆動部53は、CPU41から入力された表示命令に基づき、表示部11における各セグメントの点灯、消灯を定める電圧出力制御を行う。
【0023】
次に、本実施形態の電子腕時計1における潮汐状態の表示について説明する。
図3は、電子腕時計1における潮汐状態の表示を説明する図である。
【0024】
第1実施形態の電子腕時計1の表示部11では、満潮(第1の潮汐状態)から干潮を経て再び満潮(第2の潮汐状態)に戻るまでの潮汐状態を7つの区間(潮汐状態期間)に区分して表示することが可能となっている。ここでは、一周期分の潮汐状態を表す7区間は、満潮時を基準として満潮(後半)(a)、下げ潮(前半(b)、後半(c))、干潮(d)、上げ潮(前半(e)、後半(f))、及び、満潮(前半(g))である。潮汐状態(b〜f)の継続時間Tは、互いに等しく設定される。また、満潮時の前半(g)及び後半(a)の継続時間は、それぞれ他の5区間の潮汐状態(b〜f)の長さの半分(T/2)に設定される。
【0025】
また、この表示部11では、潮汐変化の大小を大潮(m)、中潮(n)、又は、小潮(o)の何れかに分類して表示することが可能となっている。表示部11では、設定された潮汐変化の大小を示すセグメントを全点灯させる。そして、7つの区間に区分された潮汐状態のうち、現在時刻が含まれる区間のセグメントを所定の時間間隔で点滅表示させることで、現在の潮汐状態を表す。
【0026】
この電子腕時計1では、一日における最初の満潮時刻のデータを2日分算出し、先の日における最初の満潮時刻(第1の基準時刻)と後の日における最初の満潮時刻(第2の基準時刻)との間の時間間隔Tを上記7つの区間2周期分(合計時間12T)である14の区間に分割して各潮汐状態の期間を設定する。従って、2回の満潮間の時間間隔Tが広くなると、各潮汐状態の継続時間T=T/12、T/2=T/24が等しい割合で長く設定され、2回の満潮間の時間間隔Tが狭くなると、各潮汐状態の継続時間T、T/2が等しい割合で短く設定される。
【0027】
図4は、第1実施形態の電子腕時計1においてCPU41が実行する潮汐状態表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0028】
この潮汐状態表示処理は、ユーザによる操作ボタンB1〜B4の操作によって入力された潮汐状態の表示命令がCPU41により検出されることで開始される処理である。
【0029】
潮汐状態表示処理が開始されると、CPU41は、先ず、満潮時刻テーブル43aを参照して、現在時刻がこの日最初の満潮時刻以降であるか否かを判別する(ステップS11)。現在時刻がこの日最初の満潮時刻以前であると判別された場合には、CPU41の処理は、ステップS13に移行する。一方、現在時刻がこの日最初の満潮時刻以降であると判別された場合には、CPU41は、満潮時刻算出処理を行い、翌日の最初の満潮時刻を算出する(ステップS12)。この満潮時刻算出処理については、後に詳述する。そして、CPU41は、求められた翌日の最初の満潮時刻を満潮時刻テーブル43aに記憶させる。このとき、満潮時刻テーブル43aに記憶されていた昨日最初の満潮時刻データを消去することが可能である。それから、CPU41の処理は、ステップS13へ移行する。
【0030】
ステップS13の処理では、CPU41は、満潮時刻テーブル43aに記憶された当日及び明日の満潮時刻の時間間隔Tを算出し、この時間間隔T=12Tを14分割する(ステップS13)。この14個の時間間隔は、順番に、T/2、T、T、T、T、T、T/2、T/2、T、T、T、T、T、T/2となる。また、CPU41は、満潮時刻算出処理で併せて算出された月齢に基づいて、大潮、中潮、又は、小潮に分類し、表示部11において点灯させるセグメントを設定する(ステップS14)。具体的には、CPU41は、例えば、月齢が27.8〜1.8及び13.0〜16.6の場合には、大潮に分類し、月齢が5.6〜9.2及び20.4〜24.0の場合には、小潮に分類し、その他の月齢の期間には、中潮に分類する。
なお、ステップS13、S14の処理結果をRAM43に記憶させておくことにより、同一の満潮時刻間で再度潮汐状態表示処理が呼び出された際に、ステップS13、S14の処理を省略することができる。
【0031】
CPU41は、分類された大潮、中潮、又は、小潮の何れかに基づいて、それぞれの分類に対応するセグメントを点灯表示させる(ステップS15)。CPU41は、14分割された潮汐状態の期間のうち、現在時刻が含まれる期間を判別し、当該期間のセグメントを点滅表示させる(ステップS16)。そして、潮汐表示制御処理を終了する。
【0032】
次に、満潮時刻の算出処理について説明する。
図5は、満潮時刻算出処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
【0033】
第1実施形態の電子腕時計1における満潮時刻の計算は、月による半日(約12.4時間)周期の分潮(主太陰半日周潮)による潮汐Mと、太陽による半日(12時間)周期の分潮(主太陽半日周潮)による潮汐Sとを重ね合わせることにより行う。ここで、各潮汐M、Sの成分(分潮)の振幅比は、潮位を求める地点(設定された地点)ごとに異なる値であり、予めユーザ操作により入力されて、RAM43に記憶されている。或いは、この振幅比は、代表的な地点に関して予めROM42にデータテーブルとして格納しておくこととしても良い。
【0034】
満潮時刻算出処理が呼び出されると、CPU41は、先ず、翌日の日付及び現在位置のタイムゾーンを取得する(ステップS121)。CPU41は、この日付データに基づいて、所定の時刻(例えば、12時)における月の位置(黄経)を算出し(ステップS122)、続いて、同時刻における太陽の位置(黄経)を算出する(ステップS123)。また、CPU41は、月の黄経と太陽の黄経との差(離角)から、月齢、及び、月の正中時刻を求める(ステップS124)。
【0035】
次に、CPU41は、離角と振幅比とに基づいて、月による半日周期の潮汐Mと太陽による半日周期の潮汐Sとを合成した場合の潮汐Hの位相が月の引力のみによる潮汐Mからどれだけずれるかを求める(ステップS125)。このずれの大きさを求める計算式は、予めROM42に格納されており、離角と振幅比とを代入することにより容易に計算を行うことが出来るようになっている。或いは、この計算式は、潮位計算プログラム42aに設定されていても良い。
【0036】
CPU41は、潮汐Hの潮汐Mに対する位相差と、予め設定された月潮間隔の値とに基づいて翌日の満潮時刻を算出する(ステップS126)。この月潮間隔の値は、月の引力による重力平衡に基づいて求められる満潮時刻、即ち、月の正中時刻から実際にその地点で満潮が観測されるまでの時間差の平均値である。この値は、地形などによって観測地点ごとに異なる値であり、ユーザ操作などにより予め設定されてRAM43に記憶させておく。なお、この月潮間隔の値には、潮汐Sによる位相差も含まれているが、この位相差は、平均を取るとほぼゼロとなるものであり、月潮間隔の値を変化させるものではない。
翌日の満潮時刻が算出されると、CPU41は、満潮時刻算出処理を終了する。
【0037】
このように、第1実施形態の電子腕時計1は、潮汐状態を7区間に区分して表示可能な表示部11を備え、算出された月位置及び太陽位置と、予め設定された月潮間隔とに基づいて、当日及び翌日における最初の満潮時刻を各々求めて、求められた2回の満潮時刻間の時間間隔Tに基づいて7つの潮汐状態の期間を設定する。従って、2回の満潮時刻の間隔が24時間50分周期から太陽の引力の影響により長くなったり短くなったりする場合であっても、各潮汐状態の期間が等しい比で延長、又は、短縮されるので、表示される各潮汐状態が実際の潮汐状態から大きくずれるのを抑えることができる。
【0038】
また、満潮時刻のみを算出して潮汐状態の設定を行うので、変化する潮位を逐次求めることなく少ない計算量で容易に潮汐状態を表示することができる。
【0039】
また、表示部11として潮汐表示用のセグメントが設けられた液晶表示部を用いることで、簡易な潮汐状態を簡便な表示方法で容易に表示させることができる。
【0040】
また、満潮時刻のタイミングを基準時刻として用いて潮汐状態を設定表示させるので、特に、満潮時刻前後の潮汐状態を実際に近い表示とすることができる。
【0041】
また、月の黄経と、月及び太陽の離角と、月潮間隔とに基づいて連続した2日の各々最初の満潮時刻を1日1回求めるだけで7つの潮汐状態期間が設定されるので、簡便且つ容易に、月齢のみに基づく従来の方法よりずれの少ない潮汐状態を表示させることができる。
【0042】
また、算出された2回の満潮時刻を満潮時刻テーブル43aに記憶させ、現在時刻が両方の満潮時刻を過ぎるごとに新しく次の満潮時刻を求めて満潮時刻テーブル43aを更新するので、必要最小限の計算量と記憶容量とで容易に潮汐状態を選択して表示させることができる。
【0043】
また、満潮時刻の算出と同時に月齢を求め、この月齢に基づいて大潮、中潮、及び、小潮の何れかに分類して潮位変化の大小を表示することができるので、計算量をほとんど増加させること無く潮位状態をより詳しく表示させることができる。
【0044】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の電子腕時計1について説明する。
この第2実施形態の電子腕時計1の内部構成は、第1実施形態の電子腕時計1の内部構成と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の電子腕時計1では、連続する2回の満潮時刻を算出して、一周期分の潮汐状態を設定する。また、満潮時刻を算出する際に、約半日周期の分潮による潮汐M、Sに加えて、約一日周期の分潮による潮汐として、月の引力による一日(約25.8時間)周期の潮汐O(主太陰日周潮)、及び、月と太陽との引力の影響が組み合わされた一日(約23.9時間)周期の潮汐K(日月合成日周潮)の何れか又は両方が考慮される。これらの約半日周期の分潮と約一日周期の分潮とが重ね合わされることで、一日二回の満潮間の時間間隔が不均等になったり、満潮時の潮位が大きく異なったりする状況が表現される。これら以外の点に関しては、第1実施形態における潮汐状態の表示処理と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
図6は、第2実施形態の電子腕時計1における潮汐表示制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0046】
潮汐状態表示処理が開始されると、CPU41は、先ず、現在時刻の前後の満潮時刻データが何れも満潮時刻テーブル43aに記憶されているか否かを判別する(ステップS11a)。2回の満潮時刻データが何れも満潮時刻テーブル43aに記憶されていると判別された場合には、CPU41の処理は、ステップS13aに移行する。一方、現在時刻の前後2回の満潮時刻データが満潮時刻テーブル43aに記憶されていないと判別された場合には、CPU41は、満潮時刻算出処理を呼び出して、次回の満潮時刻の算出を行う(ステップS12)。そして、CPU41は、求められた次回の満潮時刻を満潮時刻テーブル43aに記憶させる。なお、例えば、初回の潮汐状態表示処理において、現在時刻以前の満潮時刻も記憶されていない場合には、CPU41は、現在時刻以前の満潮時刻を併せて算出して、満潮時刻テーブル43aに記憶させる。それから、CPU41の処理は、ステップS13aに移行する。
【0047】
ステップS13aの処理において、CPU41は、当該2回の満潮時刻の時間間隔Tを算出し、この時間間隔T=6Tを7つの区間に分割する。この分割の際には、第1実施形態と同様に、満潮前後の2区間の長さを他の5区間の長さTの半分(T/2)に設定して分割を行う。
【0048】
CPU41は、ステップS16の処理により一の潮汐状態を示すセグメントを点滅表示させるとともに、当該潮汐状態の残り時間の計数を開始させた後に潮汐表示制御処理を終了する。そして、表示中の潮汐状態の残り時間がゼロになると、割り込み信号により再び潮汐表示制御処理が呼び出される。現在時刻が満潮時刻である場合には、次回の満潮時刻として記憶されていたデータが前回の満潮時刻となり、ステップS11の処理で“NO”に分岐して、CPU41は、ステップS12〜S14の処理を実行する。そして、CPU41は、次回の満潮時刻算出処理を実行して次回の満潮時刻を算出する。また、CPU41は、次の潮汐状態を表すセグメントを点滅表示させる(ステップS16)とともに、当該潮汐状態の残り時間のカウントを開始させる。
なお、各潮汐状態の継続時間の代わりに、各潮汐状態の開始時刻を設定することとしても良い。
【0049】
図7は、第2実施形態の電子腕時計1における満潮時刻算出処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0050】
本実施形態の満潮時刻算出処理が呼び出されると、CPU41は、先ず、満潮時刻を求める日付、潮位を求める地点の経度及びタイムゾーンを取得する(ステップS221)。ここで、満潮時刻を求める日付として、例えば、満潮時刻テーブル43aに記憶されている現在時刻以前の満潮時刻が当日の16時以前であれば、現在の日付が選択され、16時以降であれば、翌日の日付が選択される。或いは、2回前の満潮時刻を併せて選択基準に用いることとしても良い。経度及びタイムゾーンの情報は、予めユーザの操作入力によりRAM43に記憶されているデータが読み出される。
【0051】
次いで、CPU41は、設定された日付の所定時刻(例えば、12時)における月の黄経を算出し(ステップS122)、それから、同時刻における太陽の黄経を算出する(ステップS123)。
【0052】
それから、CPU41は、前回の満潮時刻に基づいて、次回の満潮時刻を検出する検出期間を設定する(ステップS224)。通常、2回の満潮間の間隔は、8〜17時間である。従って、CPU41は、例えば、検出期間としてこの範囲を設定する。また、CPU41は、月の黄経と太陽の黄経とに基づいて求められる月齢や、2回前の満潮時刻に基づいてこの検出期間を更に短く設定することも可能である。
【0053】
CPU41は、予め設定された数(即ち、ここでは、3又は4)の分潮による潮位をそれぞれ計算し、これらを加算することにより上記設定された検出期間における各タイミングでの潮位を算出する(ステップS225)。ここで、CPU41は、検出期間の潮位を一定の時間間隔で全て計算する必要は無い。極大値を求めるための種々の周知の計算手法を適用可能である。例えば、CPU41は、潮位の高い時刻へと収束させていくように毎回潮位を求める時刻を選択することとしても良い。
【0054】
そして、CPU41は、求められた潮位の中から最大の値が得られた時刻を満潮時刻とする(ステップS226)。なお、求められた満潮時刻が選択された日付の最後の時刻(例えば、24時00分)である場合には、CPU41は、日付を翌日に変更してステップS224〜S225の処理を繰り返す。また、求められた満潮時刻が選択された日付の先頭の時刻(0時00分)である場合には、CPU41は、日付を前日に変更してステップS224〜S225の処理を繰り返す。満潮時刻が取得されると、CPU41は、満潮時刻算出処理を終了する。
【0055】
このように、調和分解法を用いて多数の分潮を重ね合わせて潮位を求める場合であって、満潮時刻を解析的に求めることが困難である場合には、漸近的に求めることが可能である。このような数値的な満潮時刻の取得方法であっても、想定される波形上の制限、前回や前々回の満潮時刻といった情報に基づいて、時刻の経過順に潮位を計算していくよりも比較的容易に素早く満潮時刻を取得することができる。
【0056】
以上のように、この第2実施形態の電子腕時計1では、現在時刻の前後における直近の満潮時刻を算出し、当該2回の満潮時刻間の時間間隔に基づいて7区間の潮汐状態に区分されるので、より正確に隣接する満潮時刻間の潮汐状態の変化を表示部11に表示させることができる。
【0057】
また、このように隣接する2回の満潮時刻の時間間隔に基づいて潮汐状態を設定することにより、半日周期の分潮と一日周期の分潮とを組み合わせて満潮時刻を取得することで1日2回の満潮時刻間の時間間隔が大きく異なるような場合であってもそれぞれの期間の潮汐状態をより忠実に表示することができる。
【0058】
また、分潮を組み合わせて潮位を算出する場合であっても、満潮時刻だけを取得することで潮汐状態を表示するための計算量を大幅に低減させることができる。
【0059】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の電子腕時計について説明する。
上記第1実施形態及び第2実施形態の電子腕時計1では、デジタル表示機能を備えたものについて説明したが、本発明の潮汐表示装置は、デジタル表示によるものに限られない。この潮汐表示装置は、デジタル表示と指針によるアナログ表示を併用した電子腕時計であっても良いし、指針によるアナログ表示のみによる電子腕時計であっても良い。
【0060】
図8は、第3実施形態の電子腕時計1aの正面図である。また、図9は、電子腕時計1aの内部構成を示すブロック図である。
【0061】
この電子腕時計1aは、風防ガラス2と、風防ガラス2の下部に設けられた文字盤12との間で回動可能な時針13、分針14、秒針15、及び、機能針16を表示部11の代わりに備えている。また、文字盤12上には、潮汐状態を表す標識160が設けられ、機能針16は、標識160における一の潮汐状態を選択的に指し示すことにより潮位状態を表す。
【0062】
この電子腕時計1aは、図9に示すように、その内部構成として、表示部11及び表示駆動部53に代わって時針13、分針14、秒針15、及び、機能針16と、時針13を輪列機構23を介して駆動する時針駆動部33と、分針14を輪列機構24を介して駆動する分針駆動部34と、秒針15を輪列機構25を介して駆動する秒針駆動部35と、機能針16を輪列機構26を介して駆動する機能針駆動部36とを備えている。その他の構成は第1実施形態の電子腕時計1と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。
【0063】
図10は、第3実施形態の電子腕時計1aにおいてCPU41が実行する潮汐表示制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0064】
第3実施形態の電子腕時計1aにおける潮汐表示制御処理は、図6に示した第2実施形態の電子腕時計1における潮汐表示制御処理からステップS14及びステップS15の処理が省略されている。また、ステップS13aの処理が実行された後に、ステップS16aの処理において、CPU41は、現在時刻に対応する潮汐状態を選択して機能針駆動部36に指令を送って機能針16を駆動させ、機能針16に標識160における当該選択された潮汐状態に該当する部分を指示させる。ステップS12、ステップS13aの処理については、第2実施形態の電子腕時計1における潮汐表示制御処理で行われた処理と同一であり、同一符号を付して説明を省略する。
【0065】
以上のように、この第3実施形態の電子腕時計1aでは、デジタル表示を行う表示部11の代わりに時針13、分針14、秒針15、及び、機能針16を備え、文字盤12上に設けられた潮汐状態を示す標識160の中から現在の潮汐状態に当たるものを選択して機能針16によって指し示させる。従って、指針を用いたアナログ表示式の電子腕時計1aでも潮汐状態の簡易表示を簡便に行うことができる。
【0066】
また、機能針16の指す位置に基づいて潮汐状態が示されるので、点滅状態とは異なり、ユーザが瞬間的に潮汐の状態を知得することができる。
【0067】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、現在時刻における潮汐状態を表示させたが、所望の日付及び時刻を入力設定して、当該設定時刻(所定の時刻)を含む期間の潮汐状態を表示させることとしても良い。
【0068】
また、上記実施の形態では、潮汐状態を設定するための基準時刻を満潮のタイミングとしたが、これに限られない。例えば、干潮のタイミングを基準として潮汐状態を設定しても良いし、満潮及び干潮のタイミングを何れも算出し、隣接する満潮及び干潮の間の半周期分の各潮汐状態を設定することとしてもよい。
【0069】
また、上記実施の形態では、満潮時に次の満潮時刻を新たに算出することとしたが、満潮時刻に関わりなく、例えば、CPU41は、0時0分に翌日の満潮時刻を算出することとしてもよい。
【0070】
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、セグメント表示による潮汐状態の表示を行わせたが、ドットマトリックス方式などの他の方式を用いて表示させることとしても良い。また、上記実施の形態では、表示部11に1周期分のセグメントを設けて表示させたが、2周期分のセグメントを設けることとしても良い。
また、現在時刻の潮汐状態期間のセグメントを点滅させることで現在の潮汐状態を示したが、カラー表示可能なセグメントを用いて他の色で表現することとしても良いし、現在の潮汐状態以外の潮汐状態期間については、枠線のみを点灯可能なセグメントを設けることとしても良い。
【0071】
また、上記実施の形態では、満潮前後を2分割したが、満潮時刻を基準として単純に6等分しても良い。また、表示部11のセグメント配置に併せて異なる数の潮汐状態に区分して表示させることとしても良い。
【0072】
また、上記第3実施形態では、機能針16によって潮汐状態のみを表示させたが、他の機能針や秒針15を用いて潮汐変化の大小を示させることとしても良い。或いは、機能針16を備えず、時針13、分針14、又は、秒針15により潮汐状態を示させることとしても良い。
【0073】
また、上記実施の形態では、算出された満潮時刻について満潮時刻テーブル43aに記憶させることとしたが、潮汐状態期間Tの長さや各潮汐状態期間の開始時刻のデータを各満潮時刻のデータと関連付けて記憶させておくこととしても良い。
【0074】
また、上記実施の形態では、第1実施形態において2つの分潮を用いて満潮時刻を求め、第2実施形態において3又は4の分潮を用いて満潮時刻を求めたが、これらに限られない。例えば、満潮時刻の算出に用いられる分潮の数は、逆であっても良い。また、計算量が増加するが、太陽の引力による一日(約24.1時間)周期の分潮P(主太陽日周潮)などの他の分潮を更に用いることも可能である。
【0075】
また、上記実施の形態では、潮汐表示装置として電子腕時計を例に挙げて説明したが、歩数計といった他の腕装着型の端末に適用されるものであっても良い。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、配置や数値、動作手順については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0077】
[付記]
<請求項1>
設定された地点における所定の時刻の潮汐状態を表示する表示手段と、
当該設定された地点において前記所定の時刻以前に第1の潮汐状態となる第1基準時刻及び当該所定の時刻以降に第2の潮汐状態となる第2基準時刻を算出する算出手段と、
前記第1基準時刻と前記第2基準時刻の時間間隔に基づいて前記所定の時刻の潮汐状態を取得し、前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする潮汐表示装置。
<請求項2>
前記表示手段は、前記所定の時刻が前記第1基準時刻と前記第2基準時刻との間で所定数個に区分された潮汐状態期間の何れに含まれるかを選択的に表示可能であり、
前記表示制御手段は、前記算出手段により算出された前記第1基準時刻及び前記第2基準時刻に基づいて前記潮汐状態期間各々の時間長を設定し、前記所定の時刻が含まれる前記潮汐状態期間を選択して前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の潮汐表示装置。
<請求項3>
前記表示手段は、前記潮汐状態期間ごとに設けられたセグメントを備え、前記所定の時刻が含まれる前記潮汐状態期間を表すセグメントの点灯状態を変化させることで前記潮汐状態を表示する
ことを特徴とする請求項2記載の潮汐表示装置。
<請求項4>
前記表示手段は、文字盤と、当該文字盤上を回動可能に設けられた一又は複数の指針と、を備え、前記潮汐状態期間ごとに前記文字盤上に設けられた標識を前記指針により指示させることにより前記所定の時刻における前記潮汐状態を表示する
ことを特徴とする請求項2記載の潮汐表示装置。
<請求項5>
前記算出手段は、前記所定の時刻以前における直近の満潮時刻を前記第1基準時刻として算出し、当該所定の時刻以降における直近の満潮時刻を前記第2基準時刻として算出する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の潮汐表示装置。
<請求項6>
前記算出手段は、前記所定の時刻を挟む連続した2日間のそれぞれ最初の満潮時刻であって、前記所定の時刻より前の満潮時刻を前記第1基準時刻として算出し、当該所定の時刻より後の満潮時刻を前記第2基準時刻として算出する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の潮汐表示装置。
<請求項7>
前記所定の時刻は、現在時刻であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の潮汐表示装置。
<請求項8>
前記算出手段により算出された前記第1基準時刻及び前記第2基準時刻を記憶する記憶手段を備え、
前記算出手段は、現在時刻が前記第2基準時刻を過ぎている場合には、当該第2基準時刻を前記第1基準時刻とするとともに、新たな前記第2基準時刻を算出して前記記憶手段に記憶させ、
前記表示制御手段は、当該記憶手段に記憶された新たな前記第1基準時刻及び前記第2基準時刻に基づいて前記潮汐状態期間各々の時間長を設定する
ことを特徴とする請求項7に記載の潮汐表示装置。
<請求項9>
前記算出手段は、前記設定された地点に対する太陽の位置及び月の位置を算出し、
前記表示制御手段は、前記所定の時刻が含まれる日付における前記太陽の位置と前記月の位置との相対位置関係に基づいて潮汐変化の大小を所定数の段階に分類し、当該潮汐変化の大小を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の潮汐表示装置。
【符号の説明】
【0078】
1、1a 電子腕時計
2 風防ガラス
3 ケース
8 ベゼル
9 バンド
11 表示部
12 文字盤
13 時針
14 分針
15 秒針
16 機能針
23〜26 輪列機構
33 時針駆動部
34 分針駆動部
35 秒針駆動部
36 機能針駆動部
41 CPU
42 ROM
42a 潮位計算プログラム
43 RAM
43a 満潮時刻テーブル
45 発振回路
46 分周回路
47 計時回路
51 電源部
52 操作部
53 表示駆動部
160 標識
B1〜B4 操作ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定された地点における所定の時刻の潮汐状態を表示する表示手段と、
当該設定された地点において前記所定の時刻以前に第1の潮汐状態となる第1基準時刻及び当該所定の時刻以降に第2の潮汐状態となる第2基準時刻を算出する算出手段と、
前記第1基準時刻と前記第2基準時刻の時間間隔に基づいて前記所定の時刻の潮汐状態を取得し、前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする潮汐表示装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記所定の時刻が前記第1基準時刻と前記第2基準時刻との間で所定数個に区分された潮汐状態期間の何れに含まれるかを選択的に表示可能であり、
前記表示制御手段は、前記算出手段により算出された前記第1基準時刻及び前記第2基準時刻に基づいて前記潮汐状態期間各々の時間長を設定し、前記所定の時刻が含まれる前記潮汐状態期間を選択して前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の潮汐表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記潮汐状態期間ごとに設けられたセグメントを備え、前記所定の時刻が含まれる前記潮汐状態期間を表すセグメントの点灯状態を変化させることで前記潮汐状態を表示する
ことを特徴とする請求項2記載の潮汐表示装置。
【請求項4】
前記表示手段は、文字盤と、当該文字盤上を回動可能に設けられた一又は複数の指針と、を備え、前記潮汐状態期間ごとに前記文字盤上に設けられた標識を前記指針により指示させることにより前記所定の時刻における前記潮汐状態を表示する
ことを特徴とする請求項2記載の潮汐表示装置。
【請求項5】
前記算出手段は、前記所定の時刻以前における直近の満潮時刻を前記第1基準時刻として算出し、当該所定の時刻以降における直近の満潮時刻を前記第2基準時刻として算出する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の潮汐表示装置。
【請求項6】
前記算出手段は、前記所定の時刻を挟む連続した2日間のそれぞれ最初の満潮時刻であって、前記所定の時刻より前の満潮時刻を前記第1基準時刻として算出し、当該所定の時刻より後の満潮時刻を前記第2基準時刻として算出する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の潮汐表示装置。
【請求項7】
前記所定の時刻は、現在時刻であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の潮汐表示装置。
【請求項8】
前記算出手段により算出された前記第1基準時刻及び前記第2基準時刻を記憶する記憶手段を備え、
前記算出手段は、現在時刻が前記第2基準時刻を過ぎている場合には、当該第2基準時刻を前記第1基準時刻とするとともに、新たな前記第2基準時刻を算出して前記記憶手段に記憶させ、
前記表示制御手段は、当該記憶手段に記憶された新たな前記第1基準時刻及び前記第2基準時刻に基づいて前記潮汐状態期間各々の時間長を設定する
ことを特徴とする請求項7に記載の潮汐表示装置。
【請求項9】
前記算出手段は、前記設定された地点に対する太陽の位置及び月の位置を算出し、
前記表示制御手段は、前記所定の時刻が含まれる日付における前記太陽の位置と前記月の位置との相対位置関係に基づいて潮汐変化の大小を所定数の段階に分類し、当該潮汐変化の大小を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の潮汐表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−50369(P2013−50369A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188143(P2011−188143)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】