説明

炊飯器

【課題】常に、所定の蒸気の循環量を維持して、食味を維持できる炊飯器を提供する。
【解決手段】炊飯器本体1内に着脱自在に収納されると共に米と水を入れる鍋6と、鍋6を加熱する鍋加熱手段7、8と、蒸気循環経路(図示せず)を通して鍋6内の蒸気を循環させるポンプ(図示せず)と、蒸気循環経路の臭いやその中の異物を減少させるためのお手入れコースと、鍋加熱手段7、8やポンプなどを制御するマイクロコンピューター13を備え、お手入れコースにおいて、マイクロコンピューター13は、鍋6内の水や蒸気を蒸気循環経路内に供給するように制御するもので、おねばなどが蒸気循環経路へ侵入し、蒸気循環経路に汚れや臭いが蓄積して、蒸気循環経路が細くなり、所定の蒸気循環量を維持することができなくなった場合に、お手入れコースを実施することで容易に汚れや臭いを洗い流して、蒸気の循環量を維持することで、食味を維持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器に関するもので、特に、ポンプを用いた炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の炊飯器は、炊飯器本体に対して着脱自在に装着され、上方開放部が蓋体で開閉される鍋を有し、鍋内の蒸気をポンプを介して循環流動させるとともに、その循環の途中で蒸気を加熱して過熱蒸気として、鍋内に循環するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図8は、上記特許文献1に記載された従来の炊飯器の断面図である。図1に示すように、従来の炊飯器は、炊飯器本体91と、鍋92と、鍋加熱手段94と、蓋体93と、蓋体93の内部に構成され、ポンプなどからなる外気吸引手段97から構成されている。
【0004】
また、蒸気循環は、主に炊飯動作工程の炊き上げ工程、特にむらし工程で行われるもので、これにより、米、水の加熱において不足する鍋92の上方からの加熱を行い、併せて乾燥も抑止して食味を高めるようにしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−289117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の炊飯器にあっては、炊飯中に鍋92内で発生する煮汁成分(おねば)が蒸気循環系に侵入して詰まる可能性があり、そのため、過熱蒸気の鍋92内への散布ができなくなり、鍋92の上方からの熱供給が不足して初期の食味が得られないという課題があった。
【0007】
また、おねばにより蒸気循環経路が汚れたり、炊き込みご飯などを行った際の調理材料の臭いが残るという課題もあり、その除去清掃に非常に手間がかかるものであった。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、おねばなどが蒸気循環経路へ侵入し、蒸気循環経路に汚れや臭いが侵入してしまっても、お手入れコースを実施することで容易に汚れや臭いを洗い流すことができ、蒸気の循環量を維持することで、食味を維持する炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯器本体内に着脱自在に収納されると共に米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、蒸気循環経路を通して前記鍋内の蒸気を循環させるポンプと、前記蒸気循環経路の臭いや前記蒸気循環経路内の異物を減少させるためのお手入れコースと、前記鍋加熱手段や前記ポンプなどの動作を制御する制御手段を備え、前記お手入れコースにおいて、前記制御手段は、前記鍋内の水や蒸気を蒸気循環経路内に供給するように制御するもので、おねばなどが蒸気循環経路へ侵入し、蒸気循環経路に汚れや臭いが蓄積してしまって、蒸気循環経路が細くなり、所定の蒸気循環量を維持することができなくなった場合に、お手入れコースを実施することで容易に汚れや臭い洗い流すことができ、蒸気の循環量を維持することで、食味を維持することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の炊飯器は、蒸気循環経路に異物などが侵入し、蒸気循環経路が狭くなり、蒸気の循環量が低下した場合に、お手入れコースを実施することにより、蒸気循環経路の異物や汚れを簡単に取り除くことができ、所定の経路を確保して、所定の蒸気循環量を確保することで、食味の良いご飯を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1における炊飯器の全体断面図
【図2】同炊飯器の蒸気循環系及び過熱蒸気発生部の断面図
【図3】同炊飯器のポンプの断面図
【図4】同炊飯器の蒸気の流れを示した図
【図5】同炊飯器の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態2における炊飯器の蒸気の流れを示した図
【図7】同炊飯器の動作を示すフローチャート
【図8】従来の炊飯器の断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
第1の発明は、炊飯器本体内に着脱自在に収納されると共に米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、蒸気循環経路を通して前記鍋内の蒸気を循環させるポンプと、前記蒸気循環経路の臭いや前記蒸気循環経路内の異物を減少させるためのお手入れコースと、前記鍋加熱手段や前記ポンプなどの動作を制御する制御手段を備え、前記お手入れコースにおいて、前記制御手段は、前記鍋内の水や蒸気を蒸気循環経路内に供給するように制御するもので、おねばなどが蒸気循環経路へ侵入し、蒸気循環経路に汚れや臭いが蓄積してしまって、蒸気循環経路が細くなり、所定の蒸気循環量を維持することができなくなった場合に、お手入れコースを実施することで容易に汚れや臭い洗い流すことができ、蒸気の循環量を維持することで、食味を維持することができる。
【0013】
第2の発明は、特に、第1の発明の蒸気循環経路内の異物を検知する検知手段を設けたもので、異物が浸入し、蒸気循環経路内が細くなり、蒸気循環量が減少したことを検知することができる。
【0014】
第3の発明は、特に、第2の発明の検知手段を、蒸気循環経路を通る蒸気の流量の変化を検知する流量検知手段としたもので、流量の変化を検知することができ、食味に影響する蒸気循環量を直接知ることができる。
【0015】
第4の発明は、特に、第2の発明の検知手段を、ポンプの電流値の変化を検知する電流検知手段としたもので、ポンプを駆動させるモーターの電流値の変化を検知することで、蒸気循環経路内の異物の有無を知ることができ、また、流量計は蒸気循環経路内に設置しないと流量を測定できず、流量計により、蒸気循環経路を一部塞がれてしまうが、電流検知手段は、蒸気循環経路内に設けなくても良い為、蒸気循環経路を所定の容量を確保し、食味の良いご飯を提供することができる。
【0016】
第5の発明は、特に、第2〜4のいずれか一つの発明の炊飯器において、表示動作を行う表示手段を備え、制御手段は、検知手段が蒸気循環経路内に異物が浸入したことを検知すると、お手入れコースの実行を促す表示を行うように前記表示手段を制御するもので、お手入れコースの実行を促された使用者が、お手入れコースで蒸気循環経路のお手入れを行うことにより、蒸気循環経路内に蓄積された汚れや臭いが除去され、所定の経路が確保されるので、蒸気循環経路内に異物が侵入したことで、蒸気循環経路が細くなり、所定の蒸気循環量を維持できないことによる食味不良を回避することができ、食味の良いご飯を
提供することができる。
【0017】
第6の発明は、特に、第2〜5のいずれか一つの発明の炊飯器において、報知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、検知手段が蒸気循環経路内に異物が浸入したことを検知すると、お手入れコースの実行を促す報知を行うように前記報知手段を制御するもので、表示手段が見えない離れた場所にいる場合にでも、循環経路内に異物が侵入したことで、蒸気循環経路が細くなり、所定の蒸気循環量を維持できないことによる食味不良を知ることができ、お手入れコースを行うことで、所定の蒸気循環量を維持できないことによる食味不良を回避することで、食味の良いご飯を提供することができる。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器の全体断面図、図2は、同炊飯器の蒸気循環系及び過熱蒸気発生部の断面図、図3は、同炊飯器のポンプの断面図、図4は、同炊飯器の蒸気の流れを示した図、図5は、同炊飯器の動作を示すフローチャートである。
【0020】
図1〜5において、本実施の形態における炊飯器の炊飯器本体1は、樹脂製の保護枠胴2の下部に合成樹脂などの非磁性材からなる深皿状の保護枠3を連設して構成した有底筒状の鍋収納部4を内設し、また、これら炊飯器本体1と鍋収納部4との上方隙間はリング状の上枠5で閉じられている。
【0021】
磁性材製の鍋6は、前記鍋収納部4に着脱自在に収納され、鍋加熱手段7、8で加熱されるようにしてある。
【0022】
本実施の形態においては、前記鍋加熱手段7は、鍋6の底部、および下部周壁に対応して保護枠3に配設した電磁誘導コイルから構成されており、鍋6が、電磁誘導加熱されるようにしてある。詳しくは、鍋6が電磁誘導により自身が発熱するものであるが、便宜上、この発熱も加熱として表現している。
【0023】
また、もう一つの鍋加熱手段8は、鍋6の上部周壁と対応して保護枠胴2に巻装され、同様に電磁誘導コイルで構成してあり、通電により鍋6が電磁誘導加熱されるようにしてある。
【0024】
鍋加熱手段7の電磁誘導コイルから外側へ出る磁力線は、フェライト10で反射され、また、遮蔽板11でさらに遮断されるようにして、磁力線の外部への漏洩を防止している。
【0025】
前記鍋6の、外底面中央部に接する鍋温度センサー12からの温度信号は、後述する制御手段であるマイクロコンピューター13へ送られるようにしてある。
【0026】
そして、このマイクロコンピューター13は、加熱電力送出部14を介して電磁誘導コイルよりなる鍋加熱手段7へ供給する電流、および鍋加熱手段8へ供給する電流を変化させることで、鍋6の温度を、炊飯・保温時に適温になるように制御するものである。
【0027】
加熱電力送出部14は、アルミやアルミダイキャストなどで形成され、炊飯終了時やエラー時に報知して知らせるブザー(図示せず)もしくはスピーカー(図示せず)を備え、かつファンモータ15の送風路に位置するヒートシンク16を有するものである。
【0028】
前記鍋6は、炊飯器本体1の後方上部にヒンジ17を介して軸支された蓋体18で開閉されるようにしてある。
【0029】
図2のように、この蓋体18は、合成樹脂よりなる蓋カバー19と間隔をおいて配置した蒸気加熱板20と加熱板21とからなる中空状の構成で、通常は、炊飯器本体1の前側に設けたフックレバー22でその閉じ状態が維持されるようにしてある。フックレバー22を解錠すると、前記ヒンジ17の近傍に設けたスプリング23による付勢力で蓋体18が自動的に開くようにしてある。そして、その開蓋動作を制動するように制動手段(図示せず)が設けてある。
【0030】
前記蓋体18の蒸気加熱板20は、オーステナイト系ステンレスなどの非磁性金属で、加熱板21は、鉄板やフェライト系ステンレス板などの磁性材でそれぞれ形成され、それらの間の間隔は、後述の蒸気循環経路24の一部をなす蒸気加熱室25に設定してある。
【0031】
蓋体18の内部であって、しかも蒸気加熱板20の所定上方には、合成樹脂などの非磁性材からなる隔壁26が存在し、この上面に蒸気加熱手段27が配置してある。
【0032】
本実施の形態の場合、前記蒸気加熱手段27は、リング状の電磁誘導コイルで構成されており、これから放射される磁力線は、蒸気加熱板20を透過して加熱板21を誘導加熱(発熱)する。前記磁力線は、蒸気加熱板20を透過するが全てが透過するのではなく、やはり同蒸気加熱板20を誘導加熱(発熱)する。したがって、前記蒸気加熱室25が高温となり、その中を流れる蒸気を加熱して100℃以上の、いわゆる、過熱蒸気とするようになっている。
【0033】
蒸気加熱手段27の一部と隔壁26とに挟まれるようにして温度ヒューズ28が設けられており、また、蒸気加熱手段27の上方には反射板29があり、電磁誘導コイルからなる蒸気加熱手段27の電磁波が外部に漏れ出すのを防止している。
【0034】
加熱板21と鍋6のフランジ部6aとの間は、パッキン30が介在され、鍋6の内部をシールしており、さらに、前記蒸気加熱板20、加熱板21間の間隔は、パッキン31で環状にシール区画されて、結果的に蒸気加熱室25を形成しているものである。
【0035】
32は、蓋センサーで、センサーバネ33による押圧で加熱板21に当接してその温度を検知する。
【0036】
先のマイクロコンピューター13は、蓋体18に内設されており、また、蓋カバー19には、操作部34と表示部35を構成する操作基板36が、基板カバー37に覆われて設置されている。操作基板36上の液晶38は、炊飯器の設定状態や動作状態を表示するものである。
【0037】
また、蓋体18の一部は、透明な樹脂で構成されており、その表面は、フィルム39で一体に覆われており、部分的にフィルム39のみの部分からなるエンボス部40を有している。エンボス部40は、上下に撓み、キートップ41、およびタクトスイッチ42で操作スイッチを構成している。
【0038】
基板カバーパッキン43は、基板カバー37の外周部と蓋カバー19に設けた基板カバーシールリブ44で挟持され、基板カバー37と蓋カバー19の間をシールし、万が一、蓋体18内に蒸気が侵入しても、操作基板36が結露しないようにしてある。
【0039】
ところで、前記蓋体18の一部には、着脱自在な蒸気筒45を有する蒸気排出路46が
上下に貫通して設けられている。
【0040】
蒸気筒45は、水平に対して傾斜したガイド部47にて移動自在に保持された球状のマグネットからなるおねば検出体48(ふきこぼれ検知センサー)が配備され、また、このマグネットからなるおねば検出体48により開閉されるリードスイッチ49が蒸気排出路46の外側で、蓋体18の内部に位置して設けてある。
【0041】
前記おねば検出体48は、ふきこぼれ検知用としてだけではなく、蓋体18の開閉検知手段を構成するものである。
【0042】
蒸気排出路46は、パッキン50を介して蓋体18の内部とは隔離シールされているものである。
【0043】
前記蓋体18の内部には、ダイヤフラム型などのポンプ51が装備されている。そして、その吸引側に接続された吸引管52を介して蒸気径路53に接続される。蒸気循環経路24はポンプ51などで形成されている。
【0044】
また、ポンプ51の排気側に接続された吐出管54を介して蒸気径路53に接続される。蒸気径路53は、蒸気径路上55、蒸気径路下56の2部品よりなり、両者が溶着され吸気径路A57、排気径路A58の独立した2つの径路が形成されている。前記蒸気径路下56の吸気径路A57には、吸気穴A59と還流リブ60に囲まれたΦ1.5の還流穴61が設けられ、還流穴61を塞ぐように、Φ3のステンレス製の球体であるボール弁62が設けられている。
【0045】
排気径路A58には排気穴63が設けられ、吸気経路A57にはゴムなどの接続パッキン64が連接されている。
【0046】
また、蒸気加熱板20にゴム等で成型された吸気パッキン65を嵌合させ、吸気パッキン65の穴部に、ステンレスでできた蒸気口キャップ66を嵌合させる。蒸気口キャップ66には、前記吸気パッキン65の嵌合部先端に米粒の外形より小さな吸気穴B67と外周部に排気穴B68を複数形成している。
【0047】
蓋体18を組み立てたとき、蒸気口キャップ66の吸気穴B67の外周を、接続パッキン64が当接し吸気径路A57と接続される。隔壁26には、蒸気径路パッキン69が嵌着されており、蒸気加熱板20に挟持されるとともに外周部全周を前記蒸気加熱板20とシールされ上蓋板と蒸気径路パッキン69の間で排気径路B70を構成している。
【0048】
また蒸気径路パッキン69の下面は、蒸気口キャップ66及び蒸気加熱板20に設けられた排気口の外周をシールするとともに、上面は前記隔壁26を貫通し蒸気径路下56のの排気穴63及び還流穴61の外周をシールし空間を形成する。
【0049】
従って、蒸気径路パッキン69によって、排気径路A58及び排気径路B70が接続され蒸気加熱室25とも接続されることとなる。また還流穴61の上面は、吸気径路A57、下面は、排気径路B70と面し、バイパス路が形成される。加熱板21には、前記吸気パッキン65のシール面内部に蒸気吸気穴21aが設けられ、鍋6の上面空間と吸気径路A57とを接続している。
【0050】
加熱板21の蒸気加熱室25に、複数の蒸気放出口21bが設けられている。つまり、先の蒸気循環経路24は、鍋6の上層部→吸気パッキン65の空間→蒸気口キャップ66の吸気穴B67→吸気径路A57→吸引管52→ポンプ51→吐出管54→排気径路A5
8→蒸気口キャップ66の排気穴B68→排気径路B70→蒸気加熱室25→蒸気放出口21b→鍋6の上層部の経路で構成されるものである。72は、ゴム等でできた防振部材でポンプ51のモーター部73を支持しており、この防振部材72を介してポンプ51を蓋体18に取り付ける。
【0051】
74は、同心円状で等角に複数のダイヤフラムを成型したダイヤフラム弁で、外周をポンプケースA75及びポンプケースB76にて挟持しダイヤフラム室77を形成する。本実施の形態では、3個のダイヤフラム室77を備えている。78は、ダイヤフラムの底部に取り付けられた台座で、カムシャフト79と摺動可能な状態で連結されている。
【0052】
80は、モーター軸で前記カムシャフト79を固定している。81は、アンブレラ弁でダイヤフラム室77に各々1つ設けられ、ポンプケースA75に取り付けられている。82は、吸気穴でアンブレラ弁81で閉止される位置にポンプケースA75に形成されている。83は、ポンプ吸気口で、吸引管52と接続される。84は、排出弁でダイヤフラム弁74と一体に成型されている。85は、ポンプ吐出口で、吐出管54と接続される。また、蒸気筒45の上方開放部45aは、蒸気排出口88aをもつカバー88で覆われている。
【0053】
以上のように構成された本実施の形態における炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
【0054】
まず、蓋体18を開け、炊飯を行う米と、その米の量に対応する水を鍋6に入れ、その鍋6を、鍋収納部4の所定の状態に内挿する。蓋体18の開放状態では、おねば検出体48は、重力によってリードスイッチ49から遠ざかり、その接点が開放となる。これにより蓋体18の開閉の検知が可能となる。
【0055】
引き続き、操作部34の炊飯開始スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると、マイクロコンピューター13が、炊飯開始スイッチからの入力を受け、炊飯工程が実施される。
【0056】
このとき液晶38に、炊飯器の動作状態が表示され、その透明な樹脂を透過して、外部より目視可能にすることで、使用者に炊飯器の動作状態を知らせる。
【0057】
鍋温度センサー12は、鍋6の底面の温度を検知し、マイクロコンピューター13に信号を送る。マイクロコンピューター13には、様々なコースのシーケンスが予めプログラムされており、その中に、炊飯シーケンスや保温シーケンスやお手入れシーケンスがあり、そのシーケンスに基づき、鍋加熱手段7、8を制御して、鍋6の加熱を行ったり、ポンプ51を動作させる。また、表示手段である液晶38や報知手段である加熱電力送出部14を制御する。
【0058】
信号を受けてマイクロコンピューター13は、浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分された炊飯工程のそれぞれにおいて、鍋6の内部の水と米の状態が適正値として設定された温度に所定時間維持されるよう、加熱電力送出部14を介して通電される鍋加熱手段7、8や蒸気加熱手段27の通電量を制御する。
【0059】
誘導加熱方式は、各誘導コイルに通電した高周波電流から発生する高周波磁界が被加熱金属を通過する際に誘導加熱を引き起こし発熱する。
【0060】
ここで、加熱電力送出部14は、高周波電流を各誘導コイルへ供給する際、電気抵抗ロスおよび高周波発生時のスイッチングロスで自己発熱する。加熱電力送出部14が、自己発熱で許容温度以上に高温となると、破壊する恐れがあるので、アルミやアルミダイキャ
ストなどでできたヒートシンク16を通じで放熱する。
【0061】
ファンモータ15で、ヒートシンク16は冷却され、効率的に加熱電力送出部14の冷却が行われる。
【0062】
鍋加熱手段7は、鍋6を誘導加熱(発熱)させる。ここで、フェライト10は、鍋加熱手段7から発生する磁界を効率よく鍋6側へ集める。これにより、鍋6は、その周辺に高密度の磁界が発生するところから、より高効率に加熱(発熱)されることとなる。
【0063】
また、遮蔽板11には、鍋加熱手段7からの高周波磁界が外部に漏れ出すのを防止し、周囲の機器に影響を及ぼさないような工夫がなされている。
【0064】
蒸気加熱手段27は、加熱電力送出部14より供給される電流で蒸気加熱板20と加熱板21を同時に発熱させる。ここで、蒸気加熱板20は、前述のとおり非磁性金属製で、かつ0.4mm以下の薄板で構成されているため、高周波磁界を透過しつつ誘導加熱で自己発熱する。蒸気加熱板20を透過した高周波磁界は磁性金属でできた加熱板21を誘導加熱し、これにより、蒸気加熱板20と加熱板21間の蒸気加熱室25も加熱されることとなる。
【0065】
なお、蒸気加熱板20と加熱板21の発熱比は、蒸気加熱手段27からの距離と、材料物性などにて任意に設定が可能である。また、蒸気加熱手段27の上方の反射板29が高周波磁界の外部への漏出を防止し、マイクロコンピューター13や周囲の機器に影響を及ぼさないような工夫がなされている。
【0066】
一方の鍋加熱手段8は、加熱電力送出部14より供給される電流で高周波磁界を発生し、鍋6を誘導加熱(発熱)させ、鍋6の側面を加熱する。
【0067】
続いて、本実施の形態における炊飯器の各工程での動作を説明する。
【0068】
まず、浸水工程では、米の糊化が開始しない温度まで米と水の温度が上昇するように鍋加熱手段8を通電し鍋6を発熱させる。そして、所定の温度で所定時間米を浸水し、米全体に十分な吸水を促す。浸水工程において、鍋6の米全体を目的の温度で均一に維持し、吸水条件を均一に保つ。
【0069】
次に、炊き上げ工程では、鍋加熱手段7で、鍋6の底面を誘導加熱(発熱)するとともに、蒸気加熱手段27は、蒸気加熱板20と加熱板21をそれぞれ加熱し、鍋加熱手段8は、鍋6の側面を加熱して、この鍋6の全体を包み込むように加熱する。この時に、ポンプ51を動作させ、鍋6内で発生した蒸気を回収し、蒸気加熱室25に循環させることにより、蓋体18の温度を上げ、熱の放出を妨げるように制御する。
【0070】
炊き上げ工程においては、強火の加熱で一気に炊き上げ、米の芯まで熱を伝えることが重要である。誘導加熱方式だと、熱板によって鍋を加熱する方式に比べ、高火力で鍋を加熱することができ、よりおいしいごはんが炊き上がる。
【0071】
そして、この時発生する煮汁であるおねばも蒸気筒45へと流れ込むが、大量にそのおねばが流れ込む前にマグネットからなるおねば検出体48が押し上げられ、リードスイッチ49を開く。
【0072】
これと連動して、加熱電力送出部14を介して、鍋加熱手段7、8などの火力を低下させることで、ふきこぼれを抑制でき、水加減に応じて自動的にふきこぼれ直前まで強火で
の加熱を可能にし、よりおいしいごはんが炊ける。
【0073】
また、おいしいごはんを炊くには、できる限り連続して大火力で加熱することが望ましく、鍋加熱手段7、8に通電中に、ポンプ51に通電すると、ポンプ51の電力量分だけ、鍋加熱手段7、8の電力量が減ってしまい、鍋6の火力が弱くなってしまう為、鍋加熱手段7、8へ通電中にはポンプ51を動作させないようにしている。
【0074】
鍋温度センサー12がおよそ130℃を検知すると、鍋6内の水のほとんどは米に吸収され、もしくは蒸発し、ごはんとして炊きあがった状態となる。そして、次の工程であるむらし工程へと移行する。
【0075】
そこで、むらし工程では、鍋加熱手段7が、鍋6の底面の飯が乾燥したりこげたりしない程度にその底面を加熱する。そして、鍋加熱手段7の通電量低下に伴い、ファンモータ15は、その回転数を低下させるか停止する。
【0076】
併せて、ポンプ51を駆動させると、モータ−軸80が回転し、カムシャフト79が台座78との間で摺動回転することで、台座78が揺動運動し、ダイヤフラム弁74の底部を往復運動する。ダイヤフラム弁74の底部が往復運動によってダイヤフラム室77の体積が変化する。ダイヤフラム室77の体積が増加するときは、ダイヤフラム室が負圧となり、蒸気は、ポンプ吸気口83より入り、アンブレラ弁81が開き吸気穴82を通過してダイヤフラム室77に吸気される。
【0077】
また、ダイヤフラム室77の体積が減少するときは、ダイヤフラム室77が正圧となるため、アンブレラ弁81が閉じ、ダイヤフラム室77にある蒸気が排出弁84を経てポンプ吐出口85より押し出される。
【0078】
以上のような工程で、ポンプ51が動作することで蒸気が循環される。このとき、ダイヤフラム弁74は、カムシャフト79の回転で往復運動するため、各ダイヤフラム弁74は互いに位相がずれ往復運動を行う。従って同心円状で等角に複数のダイヤフラム室77を配設することにより、位相のずれが均等となりポンプ51の振動が少なくなる。
【0079】
上記のようにして、鍋6の上層部→吸気パッキン65の空間→蒸気口キャップ66の吸気穴B67→吸気径路A57→吸引管52→ポンプ51→吐出管54→排気径路A58→蒸気口キャップ66の排気穴B68→排気径路B70→蒸気加熱室25→蒸気放出口21b→鍋6の上層部と循環する。
【0080】
蒸気加熱手段27により加熱されている先の蒸気加熱室25を蒸気が流動するとき、蒸気は、さらに加熱されて過熱蒸気になり、鍋6の内部上層部を効果的に加熱し加湿するものである。
【0081】
さらに、鍋6内の蒸気の一部は蒸気筒45から蒸気排出口88aに至り、その後外部へ排出されるものである。
【0082】
むらし工程では、ご飯が芯まで糊化するように飯が乾燥したりこげたりしない温度で鍋6全体を高温の状態に保つことが大切であるが、本実施の形態のように100℃以上の高温蒸気をご飯に供給することにより、第1に、蒸気が供給されるがゆえに飯の乾燥を伴わない、しかも、第2に100℃以下の蒸気供給では、ご飯の表面に水が付着し、その水が留まるが、100℃以上の蒸気なので、米澱粉の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、糊化を促進し、炊飯性能を向上させることができる。
【0083】
さらには、蒸気加熱板20と加熱板21で蒸気を挟み込むように加熱することで、蒸気の温度を瞬時に、かつ効率よく高温蒸気とすることができるので、よりおいしいごはんを炊くことができる。
【0084】
このように、おいしいご飯を炊くには、加熱蒸気での十分な加熱が必要であり、十分な加熱を行う為には、鍋6内に循環する蒸気量が必要である。図4と図5のフローチャートを用いて説明すると、炊飯を重ねることによって、異物が蒸気循環経路24に侵入する(STEP1)と、蒸気循環経路24の径が減少(STEP2)し、蒸気の流れが悪くなり、蒸気の循環量(ポンプの流量)が減少してしまう(STEP3)。
【0085】
蒸気循環経路24内に取り付けた流量計86があらかじめ設定された流量を下回る流量を検知する(STEP4)と、マイクロコンピューター13が、蒸気循環経路24内に異物が侵入したと判断する(STEP5)。
【0086】
すなわち本実施の形態では、流量検知手段である流量計86は、蒸気循環経路24内に異物が侵入したかどうかを検知する検知手段となるものである。
【0087】
蒸気循環経路24内に異物が侵入したことをマイクロコンピューター13が認識すると、マイクロコンピューター13は、使用者に、お手入れコースを行うことを促すように、表示手段である液晶38や、報知手段である加熱電力送出部14を制御する(STEP6)。
具体的には、表示で行う場合には、液晶38に、お手入れを行わせるエラーメッセージを表示したり、お手入れコースを点滅させたり、LEDを点滅させたりすることで、使用者にお手入れコースを行うように啓発することが出来る。
【0088】
お手入れコースが行われて、蒸気循環経路24内の異物が取り除かれると(STEP7、8)、マイクロコンピューター13は、お手入れを促す表示が消えるように制御する。
【0089】
一方、報知で行う場合には、加熱電力送出部14に設けられたブザーやスピーカーで、お手入れを行わせるエラー音やエラーメッセージを報知し、使用者に、お手入れコースを行うように啓発することが出来る。お手入れコースが行われて、蒸気循環経路24内の異物が取り除かれると(STEP7、8)、マイクロコンピューター13は、お手入れを促す報知が消えるように制御する。
【0090】
次に、お手入れコースを行う為に、使用者が、鍋6に規定量の水を入れ、お手入れコースを開始すると、あらかじめ決められたシーケンス通りに制御手段13は、鍋加熱手段7、8やポンプ51を動作させる。まず、マイクロコンピューター13は、鍋加熱手段7、8に通電し、鍋6内の水を沸騰させるように制御する。
【0091】
この際、鍋6内の水が沸騰するまでは、鍋6の温度は徐々に上昇するが、水が沸騰すると温度は安定する。一方、鍋6内の水が蒸発してしまうと、鍋6は空焼き状態となり、鍋温度センサー12の検知温度が急激に上がる。したがって、鍋温度センサー12の検知温度により、鍋6内の水が沸騰しているかどうか、鍋6内が空になっていないかどうかを判定することができる。
【0092】
鍋加熱手段7、8によって加熱され、鍋6内の水が沸騰すると、マイクロコンピューター13は、ポンプ51を駆動させるように制御する。ポンプ51は、蒸気やお湯を吸引することにより、蒸気循環経路24内に蒸気やお湯が流れ込む。蒸気やお湯によって、蒸気循環経路24内は洗い流され、異物は取り除かれ、また、臭いも除去される。
【0093】
このようにして、お手入れコースを実施することで、容易に汚れや臭いを洗い流すことができ、蒸気の循環量を維持することで、食味を維持することができる。
【0094】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における炊飯器の蒸気の流れを示した図、図7は、同炊飯器の動作を示すフローチャートである。なお上記実施の形態1における炊飯器と同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0095】
本実施の形態における炊飯器は、ポンプ51のモーター部73内に、モーター部73の電流を検知する電流計87を設け、モーター部73の電流値の変化を検知することで、蒸気循環経路24内の異物を検知するように構成したもので、その他の構成については、上記実施の形態1と同じである。
【0096】
以上のように構成された本実施の形態における炊飯器について、図6と図7のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
炊飯を重ねることによって、異物が蒸気循環経路24に侵入する(STEP1)と、蒸気循環経路24の径が減少(STEP2)し、蒸気の流れが悪くなり、ポンプ51に負荷がかかり(STEP3)、電流値が増加してしまう。
【0098】
モーター部73内に取り付けた電流計87があらかじめ設定された電流値を上回る(STEP4)と、蒸気循環経路24内に異物が侵入したとマイクロコンピューター113は判断する(STEP5)。
【0099】
すなわち本実施の形態では、電流検知手段である電流計87は、蒸気循環経路24内に異物が侵入したかどうかを検知する検知手段となるものである。蒸気循環経路24内に異物が侵入したことをマイクロコンピューター113が認識すると、マイクロコンピューター13は、使用者にお手入れコースを行うことを促すように、表示手段である液晶38や、報知手段である加熱電力送出部14を制御する。(STEP6)
具体的には、表示で行う場合には、液晶38に、お手入れを行わせるエラーメッセージを表示したり、お手入れコースを点滅させたり、LEDを点滅させたりすることで、使用者にお手入れコースを行うように啓発することが出来る。
【0100】
お手入れコースが行われて、蒸気循環経路24内の異物が取り除かれると(STEP7、8)、マイクロコンピューター13は、お手入れを促す表示が消えるように制御する。
【0101】
一方、報知で行う場合には、加熱電力送出部14に設けられたブザーやスピーカーで、お手入れを行わせるエラー音やエラーメッセージを報知し、使用者にお手入れコースを行うように啓発することが出来る。
【0102】
お手入れコースが行われて、蒸気循環経路24内の異物が取り除かれると(STEP7、8)、マイクロコンピューター13は、お手入れを促す報知が消えるように制御する。
【0103】
次に、お手入れコースを行う為に、使用者が、鍋6に規定量の水を入れ、お手入れコースを開始すると、あらかじめ決められたシーケンス通りに、マイクロコンピューター13は鍋加熱手段7、8やポンプ51を動作させる。
【0104】
まず、マイクロコンピューター13は、鍋加熱手段7、8に通電し、鍋6内の水を沸騰させるように制御する。この際、鍋6内の水が沸騰するまでは、鍋6の温度は徐々に上昇するが、水が沸騰すると温度は安定する。一方、鍋6内の水が蒸発してしまうと、鍋6は空焼き状態となり、鍋温度センサー12の検知温度が急激に上がる。したがって、鍋温度センサー12の検知温度により、鍋6内の水が沸騰しているかどうか、鍋6内が空になっていないかどうかを判定することができる。
【0105】
鍋加熱手段7、8によって加熱され、鍋6内の水が沸騰すると、マイクロコンピューター13は、ポンプ51を駆動させるように制御する。ポンプ51は、蒸気やお湯を吸引することにより、蒸気循環経路24内に蒸気やお湯が流れ込む。そして、蒸気やお湯によって、蒸気循環経路24内は洗い流され、異物が取り除かれ、また、臭いも除去される。
【0106】
このようにして、お手入れコースを実施することで、容易に汚れや臭いを洗い流すことができ、蒸気の循環量を維持することで、食味を維持することができる。
【0107】
また、蒸気循環経路24内の異物を検知するために、蒸気循環経路24内に流量計などを設けないことにより、蒸気循環経路24を妨げることによる、蒸気循環量の低下をなくすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0108】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、蒸気循環路へのおねばの侵入が防止されるため、必要なときに過熱蒸気を確実に鍋の上方へ供給することができ、これにより、優れた食味の炊飯ができるとともに、蒸気循環路に汚れが付きにくく、メンテナンス面で有利であり、常時衛生的に維持でき、一般家庭用の炊飯器はもとより業務用の炊飯装置への利用も可能となる。
【符号の説明】
【0109】
1 炊飯器本体
6 鍋
7、8 鍋加熱手段
13 マイクロコンピューター(制御手段)
14 加熱電力送出部(報知手段)
24 蒸気循環経路
38 液晶(表示手段)
51 ポンプ
86 流量計(流量検知手段、検知手段)
87 電流計(電流検知手段、検知手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炊飯器本体内に着脱自在に収納されると共に米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、蒸気循環経路を通して前記鍋内の蒸気を循環させるポンプと、前記蒸気循環経路の臭いや前記蒸気循環経路内の異物を減少させるためのお手入れコースと、前記鍋加熱手段や前記ポンプなどの動作を制御する制御手段を備え、前記お手入れコースにおいて、前記制御手段は、前記鍋内の水や蒸気を蒸気循環経路内に供給するように制御することを特徴とした炊飯器。
【請求項2】
蒸気循環経路内の異物を検知する検知手段を設けた請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
検知手段を、蒸気循環経路を通る蒸気の流量の変化を検知する流量検知手段とした請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
検知手段を、ポンプの電流値の変化を検知する電流検知手段とした請求項2に記載の炊飯器。
【請求項5】
表示動作を行う表示手段を備え、制御手段は、検知手段が蒸気循環経路内に異物が浸入したことを検知すると、お手入れコースの実行を促す表示を行うように前記表示手段を制御することを特徴とした請求項2〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項6】
報知動作を行う報知手段を備え、制御手段は、検知手段が蒸気循環経路内に異物が浸入したことを検知すると、お手入れコースの実行を促す報知を行うように前記報知手段を制御することを特徴とした請求項2〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図8】
image rotate