炊飯器
【課題】水温/気温の違いや、計量の精度によらず、炊飯量に応じた炊飯制御を行うことのできる炊飯器を得る。
【解決手段】被調理物を収容可能な内釜10と、内鍋10を加熱する誘導加熱コイル6と、複数の炊飯メニューの中から任意のメニューを設定するメニュー設定ボタン52、及び炊飯量を設定可能な炊飯量設定ボタン53を含む複数の設定部を有する操作部5と、メニュー設定ボタン52により設定されたメニュー及び炊飯量設定ボタン53により設定された炊飯量に基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって誘導加熱コイル6を駆動制御する制御部11と、を備えた。
【解決手段】被調理物を収容可能な内釜10と、内鍋10を加熱する誘導加熱コイル6と、複数の炊飯メニューの中から任意のメニューを設定するメニュー設定ボタン52、及び炊飯量を設定可能な炊飯量設定ボタン53を含む複数の設定部を有する操作部5と、メニュー設定ボタン52により設定されたメニュー及び炊飯量設定ボタン53により設定された炊飯量に基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって誘導加熱コイル6を駆動制御する制御部11と、を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加熱物(米や水等)を収容した内釜を加熱することで調理を行う炊飯器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の炊飯器として、「炊き上がり工程A2において、調理物の温度変化速度を鍋底温度検知手段9および鍋側面温度検知手段10の出力信号からの検知信号に基づいて算定し、炊飯量を推定」するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−067899号公報(第7頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の炊飯器では、加熱中の内釜底部や内釜側面の温度を測定し、これらの温度に基づいて炊飯量を推定し、この推測した炊飯量に応じた炊飯制御を行っていた。
しかし、季節による水温/気温の違いや、使用者が計量した米量/水量の精度などの要因で、正確な炊飯量を推定することは困難であった。したがって、炊飯量を正確に推定できず、ご飯の炊き上がりが硬め/軟らかめになるなど、最適な炊飯制御ができない場合があった。
【0005】
また、炊飯器には、使用者が炊飯に関する設定等を行うための操作ボタンや、設定内容や炊飯状況を確認するための表示画面が設けられている。近年の炊飯器は多機能化が進んでおり、これらの操作ボタンや表示画面に関する操作性も複雑になっている。このため、使いやすさの向上が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、水温/気温の違いや、計量の精度によらず、炊飯量に応じた炊飯制御を行うことのできる炊飯器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る炊飯器は、被調理物を収容可能な内釜と、前記内釜を加熱する加熱手段と、複数の炊飯メニューの中から任意のメニューを設定するメニュー設定部、及び炊飯量を設定可能な炊飯量設定部を含む複数の設定部を有する操作手段と、前記メニュー設定部により設定されたメニュー及び前記炊飯量設定部により設定された炊飯量に基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって前記加熱手段を駆動制御する制御手段と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る炊飯器は、炊飯量を設定する炊飯量設定部を備え、設定された炊飯メニューと炊飯量とに基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって加熱手段を駆動制御することにより炊飯を行う。したがって、炊飯量を使用者が設定することにより、水温/気温の違いや計量の精度による従来のような炊飯量の推定誤差の影響を受けることなく、炊飯量に正確に対応した加熱が行え、炊飯量に応じて毎回同様の炊き上げを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1に係る炊飯器の断面模式図である。
【図2】実施の形態1に係る炊飯器の表示部及び操作部を示す平面図である。
【図3】実施の形態1に係る炊飯器の炊飯設定の状態遷移図である。
【図4】実施の形態1に係る炊飯器の表示部の炊飯量設定中状態を示す図である。
【図5】実施の形態1に係る炊飯器の表示部の予約設定中状態を示す図である。
【図6】実施の形態1に係る炊飯器の表示部の炊飯量設定中状態を示す図である。
【図7】実施の形態2に係る炊飯器の操作時音声出力機能を説明するフローチャートである。
【図8】実施の形態2に係る炊飯器の指定時音声出力機能を説明するフローチャートである。
【図9】実施の形態3に係る炊飯器の表示部及び操作部を示す平面図である。
【図10】実施の形態4に係る炊飯器の表示部及び操作部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
(炊飯器の構成)
図1は、実施の形態1に係る炊飯器100の断面模式図である。
炊飯器100は、上部が開口された炊飯器本体1と、炊飯器本体1の上部開口を開閉可能な蓋体2とを備える。炊飯器本体1は、その内部に内釜10を収納可能な内釜収容部が形成されている。
【0011】
蓋体2は、上蓋2aと、ほぼ凹状に形成されて上蓋2aに着脱可能に装着される内蓋2bとを備え、ヒンジ2cにより炊飯器本体1に連結されて、炊飯器本体1の上部開口部を開閉する。内蓋2bの外周側下面には、パッキン3が装着されている。パッキン3は、蓋体2により内釜10を気密にシールするためのシール部材であり、ゴムなどの弾性を有する素材により構成されている。蓋体2を閉めると、パッキン3の一部が内釜10の上部内側に入り込んで内釜10と内蓋2bとの隙間を埋め、内蓋2bと内釜10との密閉性を確保する。
【0012】
蓋体2の上面には、表示部4及び操作部5が設けられている。表示部4は、例えば液晶表示装置により構成されており、炊飯器100に対する設定情報や、炊飯器100の動作状態に関する情報などを表示する。操作部5は、炊飯器100に対する炊飯予約や炊飯設定を行うためのボタン等の操作手段である。なお、表示部4及び操作部5については後述する。
【0013】
炊飯器本体1の内部には、誘導加熱コイル6が設けられている。誘導加熱コイル6は、内釜10を加熱する加熱手段であり、炊飯器本体1の内釜収容部の下面近傍に設けられている。
【0014】
また、炊飯器本体1の内部には、炊飯器100の全体的な動作を制御する制御部11が設けられている。制御部11は、マイコンを中心として構成された制御回路を備えており、操作部5による設定と図示しない温度センサ等のセンサからの信号に基づいて、予め格納されたプログラムにしたがい、誘導加熱コイル6を駆動制御して予熱工程、炊き上がり工程、蒸らし工程等の炊飯工程を実行する。
【0015】
(表示部及び操作部の構成)
図2は、実施の形態1に係る炊飯器100の表示部4及び操作部5を示す平面図である。図2に示すように、表示部4は、米種表示部41と、メニュー表示部42と、炊飯量設定済み表示部43と、予約/炊飯量切換表示部44と、予約設定済み表示部45とを備える。なお、図2において「基本操作の流れ」という文字と矢印は、説明のために付記したものであり、表示部4又は操作部5の構成には含まれない。また、図2及びこれ以降で説明する図面において、表示部4に記した二点鎖線の枠は構成要素を説明するためのものであって、表示部4の構成には含まれない。
【0016】
米種表示部41は、設定可能な米の種類(米種)の選択肢を一覧表示する。本実施の形態1では、米種表示部41は、「玄米」、「分づき米」、「発芽米」、「無洗米」、「白米」を表示可能であり、これらのうち設定されている項目を他とは区別して表示する。本実施の形態1では、設定されている項目を濃い文字でかつ枠付きで表示し、設定されていない項目を薄い文字で枠無し表示するよう構成されている。図2の例では、「白米」が設定された状態を表示している。なお、設定されている項目/設定選択されていない項目の表示区別はこれに限らず、例えば、設定されている項目のみ表示して設定されていない項目は非表示としてもよい。このことは、メニュー表示部42においても同様である。
【0017】
メニュー表示部42は、設定可能な炊き上がり状態のメニューの選択肢を一覧表示する。本実施の形態1では、メニュー表示部42は、「炊込み」、「おかゆ」、「かため」、「ふつう」、「やわらか」を表示可能であり、これらのうち設定されている項目を他とは区別して表示する。図2の例では、「ふつう」が設定された状態を示している。
なお、図2等に示す米種表示部41及びメニュー表示部42の選択肢の項目は一例である。
【0018】
炊飯量設定済み表示部43は、操作部5により炊飯量が設定されている状態か否かを区別して表示する。本実施の形態1では、炊飯量が設定されている場合には「炊飯量」の文字が枠付きで表示されるように構成されている。図2の例では、炊飯量が設定されている状態を示しており、炊飯量が設定されていない場合には、「炊飯量」の文字は表示されない。
【0019】
予約/炊飯量切換表示部44は、炊飯予約における炊き上がりの設定時刻(炊飯予約時刻)、又は、設定された炊飯量(米のカップ数)のいずれかを切り換え表示する切換表示部44aを有する。なお、以降の説明では、予約/炊飯量切換表示部44において炊飯予約の時刻を表示するモードを「予約表示モード」、炊飯量を表示するモードを「炊飯量表示モード」と称する場合がある。本実施の形態1では、予約/炊飯量切換表示部44は、切換表示部44aで炊飯量を表示している際に表示される「カップ」の文字表示部44bと、切換表示部44aで炊飯予約時刻を表示している際に表示される「にできあがり」の文字表示部44cを備えている。予約表示モードのときには、切換表示部44aに時刻表示を行うとともに文字表示部44cを表示するが、文字表示部44bの表示は行わない。炊飯量表示モードのときには、切換表示部44aに炊飯量を表示するとともに文字表示部44bを表示するが、文字表示部44cの表示は行わない。なお、「予約表示モード」、「炊飯量表示モード」のほかに、「現在時刻表示モード」を加えてもよい。現在時刻表示モードのときには、切換表示部44aに現在時刻を表示し、文字表示部44cの表示は行わない。
【0020】
予約設定済み表示部45は、炊飯予約が設定済みであるか否かを区別して表示する。本実施の形態1では、炊飯予約が設定済みである場合には、「予約1」の文字が予約設定済み表示部45に表示される。
【0021】
図2に示すように、操作部5は、本発明の複数の設定部として、米種設定ボタン51と、メニュー設定ボタン52と、炊飯量設定ボタン53と、切/保温ボタン54と、炊飯ボタン55と、時刻設定ボタン56と、予約設定ボタン57と、音声ボタン58とを備える。
【0022】
米種設定ボタン51は、複数の米の種類の中から任意の米種を設定するためのボタンである。米種設定ボタン51は、表示部4の米種表示部41に対応しており、米種表示部41の図2における下側に配置されている。米種設定ボタン51を押下する度に、米種の設定状態が切り替わり、これに伴って米種表示部41の表示も切り替わる。
【0023】
メニュー設定ボタン52は、炊き上がり状態を示す複数の炊飯メニューの中から、任意の炊飯メニューを設定するためのボタンである。メニュー設定ボタン52は、表示部4のメニュー表示部42に対応しており、メニュー表示部42の図2における下側に配置されている。メニュー設定ボタン52を押下する度に、メニューの選択状態が切り替わり、これに伴ってメニュー表示部42の表示も切り替わる。
【0024】
炊飯量設定ボタン53は、炊飯量を設定するためのボタンである。炊飯量設定ボタン53は、予約/炊飯量切換表示部44に対応しており、予約/炊飯量切換表示部44の図2における下側に配置されている。
【0025】
切/保温ボタン54は、保温状態の入/切を設定するためのボタンである。
【0026】
炊飯ボタン55は、炊飯開始を指示するためのボタンである。炊飯ボタン55への入力がなされると、炊飯器100の制御部11は、炊飯設定に応じて設定された制御シーケンスにより誘導加熱コイル6の駆動制御を行う。なお、炊飯予約が設定されて炊飯ボタン55が押下された場合であって、炊飯開始までに時間がある場合には、予約待機状態に移行する。
【0027】
時刻設定ボタン56は、炊飯予約において炊き上がりの時刻を設定するためのボタンであり、本発明の予約時刻設定部に相当する。本実施の形態では、時分を設定するボタン56a、56bがそれぞれ設けられている。時刻設定ボタン56による設定は、予約/炊飯量切換表示部44の時刻表示に対応しており、時刻設定ボタン56を押下することにより予約/炊飯量切換表示部44の切換表示部44aにおける時刻表示内容が切り替わる。
【0028】
予約設定ボタン57は、炊飯予約設定の開始を指示するためのボタンであり、本発明の予約設定部に相当する。予約設定ボタン57が押下されると、表示部4の予約/炊飯量切換表示部44は、予約表示モードに切り替わる。
なお、本実施の形態1では、予約時刻を設定する時刻設定ボタン56とは別に、予約設定の開始を指示する予約設定ボタン57を設ける例を示しているが、予約設定ボタン57を設けず、時刻設定ボタン56への最初の操作により、炊飯予約設定の開始を指示するようにしてもよい。
また、上述のような炊き上がり予約時刻を設定する予約モードのほかに、今から何時間後に炊き上げるかを設定可能な「簡単予約」のような複数種類の予約モードを設け、予約設定ボタン57により複数種類の予約モードから一つの予約モードを選択するようにしてもよい。
【0029】
音声ボタン58は、押下されたときに設定されている内容を音声出力させるためのボタンである。なお、音声出力に関する機能については、後述の実施の形態2で述べる。
【0030】
操作部5の各ボタンのうち、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53は、表示部4の下側に基本的な操作の順に左から右に向かって配置されている。すなわち、使用者は、左から米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53の順に操作することで、炊飯に関する基本的な設定が行える。
【0031】
また、前段で設定された内容に応じて後段で設定可能な選択肢が決定されるようになっている。例えば、前段で設定された内容によっては、選択できない項目もあるが、これは、選択できないようにする。本実施の形態でいえば、例えば、メニュー設定ボタン52にて「おかゆ」が設定されているために炊飯量が最大で2合までしか設定できない場合には、炊飯量設定ボタン53を押下しても、2合以上の設定は行えない。このようにすることで、使用者の操作の迷いを軽減することができる。また、炊飯量設定ボタン53による炊飯量の設定は、メニュー設定ボタン52により特定の炊飯メニューが設定されているときにのみ行えるようにしてもよい。
【0032】
また、米種設定ボタン51で選択可能な選択肢(米種表示部41)は、米種設定ボタン51と縦方向に並ぶようにして表示部4に表示される。同様にして、メニュー設定ボタン52で選択可能な選択肢(メニュー表示部42)は、メニュー設定ボタン52と縦方向に並ぶようにして表示部4に表示される。このように操作部とこれに対応する選択肢とが並ぶように表示することで、操作ボタンと選択肢との対応関係が使用者に直感的に分かりやすくなり、操作時の迷いを軽減でき、操作性を向上させることができる。
【0033】
(炊飯制御)
次に、炊飯器100の制御部11による基本的な炊飯制御について説明する。使用者により操作部5が操作されて炊飯設定がなされると、制御部11はその炊飯設定に応じて予め設定された炊飯シーケンスにより、誘導加熱コイル6を駆動制御する。すなわち、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、炊飯量設定ボタン53による設定が行われ、炊飯ボタン55が押下されると、米種設定ボタン51により選択された米種と、メニュー設定ボタン52により設定された炊飯メニューと、炊飯量設定ボタン53により設定された炊飯量とに基づいて、炊飯工程の各工程における誘導加熱コイル6の駆動を制御してご飯の炊き上げを実現する。
【0034】
なお、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52に対して使用者からの操作が行われない状態で、炊飯ボタン55が押下された場合には、各設定は、初期設定値又は前回炊飯時の設定値が設定されたものとして炊飯制御を行う。また、炊飯量設定ボタン53による炊飯量の設定が行われていない状態で炊飯ボタン55が押下された場合には、内釜10の側面温度検出手段(図示せず)、内釜10の底面温度検出手段(図示せず)、内蓋2bの温度検出手段(図示せず)の検出値のうち少なくともいずれかの値に基づいて、既知の方法により炊飯量を推定して炊飯制御を行うことができる。
【0035】
(炊飯設定)
次に、操作部5を用いた炊飯設定と、表示部4における表示についてさらに説明する。
図3は、実施の形態1に係る炊飯器100の炊飯設定の状態遷移図である。また、図4は実施の形態1に係る炊飯器100の表示部4の炊飯量設定中状態を示す図、図5は同じく予約設定中状態を示す図、図6は同じく炊飯量設定中状態であって図4とは異なる状態を示す図である。以下、図3にしたがって炊飯器100の状態遷移について説明するとともに、適宜図4〜図6を参照して特定の状態における表示部4の表示について説明する。
【0036】
まず、初期設定状態又は前回の炊飯時の設定状態(st1)より開始される。
操作部5のうち最も左側に位置する米種設定ボタン51が押下されると(ev1)、米種設定中(st2)に移行する。
【0037】
米種設定中状態(st2)において、米種設定ボタン51が押下されると(ev21)、米種の設定が行われ、図2で示したように米種表示部41の表示が切り替わる。
米種設定中(st2)において、メニュー設定ボタン52が押下されると(ev2)、メニュー設定中状態(st3)に移行し、炊飯ボタン55が押下されると(ev3)、炊飯開始状態(st6)に移行する。
【0038】
メニュー設定中状態(st3)において、メニュー設定ボタン52が押下されると(ev22)、メニューの設定が行われ、図2で示したようにメニュー表示部42の表示が切り替わる。
メニュー設定中状態(st3)において、炊飯量設定ボタン53が押下されると(ev4)、炊飯量設定中状態(st4)に移行し、炊飯ボタン55が押下されると(ev5)、炊飯開始状態(st6)に移行し、米種設定ボタン51が押下されると(ev6)、米種設定中状態(st2)に移行する。
【0039】
ここで、炊飯量設定中状態(st4)における表示部4の表示を、図4を参照して説明する。図4に示すように、炊飯量設定済み表示部43には、炊飯量を設定済みであることを示す表示(以下、炊飯量表示)が行われ、予約/炊飯量切換表示部44には、炊飯量(合数)が7セグメントの数字で表示される。そして、炊飯量設定中状態(st4)において炊飯量設定ボタン53が押下されると(ev23)、炊飯量設定中状態(st4)のままで予約/炊飯量切換表示部44の炊飯量(カップ数)の値が切り替わる。
【0040】
図3の説明に戻る。
炊飯量設定中状態(st4)において、予約設定ボタン57が押下されると(ev7)、予約設定中状態(st5)に移行し、炊飯ボタン55が押下されると(ev8)、炊飯開始状態(st6)に移行し、メニュー設定ボタン52が押下されると(ev9)、メニュー設定中状態(st3)に移行する。
【0041】
ここで、予約設定中状態(st5)における表示部4の表示を、図5を参照して説明する。図5に示すように、予約/炊飯量切換表示部44には、炊飯予約時刻が7セグメントの数字で表示され、予約表示モードとなる。また、予約設定済み表示部45の「予約1」の文字も表示され、「にできあがり」の文字表示部44cも表示される。このとき、図4において予約/炊飯量切換表示部44に表示されていた炊飯量の数字は消え、「カップ」の文字表示部44bも消えるが、炊飯量設定済み表示部43の表示は、少なくとも炊飯ボタン55が押下されるまでは継続する。このように、炊飯量を設定した後には、炊飯量設定済み表示部43における表示を継続することで、炊飯量が設定された状態であることを使用者に分かりやすくすることができる。
そして、予約設定中状態(st5)において時刻設定ボタン56が押下されると(ev24)、予約設定中状態(st5)のままで予約/炊飯量切換表示部44の予約時刻の表示が切り替わる。
【0042】
図3の説明に戻る。
予約設定中状態(st5)において、炊飯ボタン55が押下されると(ev10)、炊飯開始状態(予約待機状態)(st6)に移行し、炊飯量設定ボタン53が押下されると(ev11)、炊飯量設定中状態(st4)に移行する。
【0043】
ここで、予約設定中状態(st5)から、炊飯量設定ボタン53押下(ev11)により炊飯量設定中状態(st4)に移行した場合の、表示部4の画面を、図6を参照して説明する。図6に示すように、炊飯量設定済み表示部43には、炊飯量を設定中であることを示す表示(以下、炊飯量表示)が行われ、予約/炊飯量切換表示部44には、炊飯量(合数)が7セグメントの数字で表示される炊飯量表示モードとなる。そして、予約/炊飯量切換表示部44において表示されていた予約時刻の数字は消え、「にできあがり」の文字表示部44cも消えるが、予約設定済み表示部45の「予約1」の表示は、少なくとも炊飯ボタン55が押下されるまでは継続する。このように、予約設定をした後に、炊飯量設定中状態(st4)に戻った場合には、予約設定済み表示部45の「予約1」の表示を継続することで、予約設定が行われた状態であることを使用者に分かりやすくすることができる。
【0044】
図3で示したように、炊飯量設定中状態(st4)と予約設定中状態(st5)は、予約設定ボタン57を押下するか(ev7)、炊飯量設定ボタン53を押下する(ev11)ことにより、状態を切り換えることができる。このようにすることで、例えば、予約設定中状態(st5)において、前段で設定した炊飯量が間違っていると気付いた場合には、使用者は、炊飯量設定ボタン53を押すことで、炊飯量設定中状態(st4)に戻って炊飯量を設定し直すことができる。また、炊飯量設定中状態(st4)と予約設定中状態(st5)においては、いつでも表示部4により炊飯予約時刻と炊飯量とを確認することができる。
【0045】
このように、本実施の形態1によれば、複数の炊飯メニューの中から任意のメニューを設定するメニュー設定ボタン52、及び炊飯量を設定可能な炊飯量設定ボタン53を含む複数の設定部を有する操作部5と、メニュー設定ボタン52により設定されたメニュー及び炊飯量設定ボタン53により設定された炊飯量に基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって誘導加熱コイル6を駆動制御する制御部11とを備えた。したがって、炊飯量を使用者が設定することにより、水温/気温の違いや計量の精度による従来のような炊飯量の推定誤差の影響を受けることなく、炊飯量に正確に対応した加熱が行え、炊飯量に応じて同様の炊き上げを実現できる。
【0046】
また、米種設定ボタン51で選択可能な選択肢(米種表示部41)は、米種設定ボタン51と縦方向に並ぶようにして表示部4に表示し、メニュー設定ボタン52で選択可能な選択肢(メニュー表示部42)は、メニュー設定ボタン52と縦方向に並ぶようにして表示部4に表示するよう構成した。このように操作部とこれに対応する選択肢とが並ぶように表示することで、操作ボタンと選択肢との対応関係が使用者に直感的に分かりやすくなり、操作時の迷いを軽減でき、操作性を向上させることができる。
【0047】
また、操作部5の各ボタンのうち、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53は、表示部4の下側に基本的な操作の順に左から右に向かって配置されている。このため、使用者は、左から米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53の順に操作することで、炊飯に関する基本的な設定が行える。このように、操作手順と操作部5の各ボタンの配置が一致しているので、使用者は特別に操作手順を覚えたり考えたりする必要もなく容易に操作手順に沿った操作が行え、操作性がよい。
【0048】
実施の形態2.
本実施の形態2では、炊飯器100の音声ガイドについて説明する。実施の形態2に係る炊飯器100は、実施の形態1で示した炊飯器に音声ガイドを搭載し、さらなる操作性の向上を図るものである。本実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付す。
【0049】
実施の形態2で述べる音声ガイドは、大まかには、操作時音声出力機能と、指定時音声出力機能、設定終了時音声出力機能という3つの機能を有する。
炊飯器100は、制御部11に制御されて音声信号を出力する音声出力回路(図示せず)とスピーカー(図示せず)を備えている。そして、制御部11は、音声出力回路を制御して音声信号をスピーカーに対して出力させ、スピーカーはこの音声信号に基づいて以下に示すような音声出力を行う。本発明の音声出力制御手段は、本実施の形態2では制御部11に相当する。
【0050】
(操作時音声出力機能)
操作時音声出力機能とは、操作部5の各ボタンが押下される度に、そのボタンにより設定された内容を、音声で出力する機能である。例えば、米種設定ボタン51が押下された場合であって、項目として「白米」が設定された場合には、『白米』という音声を出力する。
【0051】
また、炊飯器100は、操作時音声出力機能により音声ガイドを出力する音声入モードと、操作部5のボタンが押下された場合でも音声ガイドを出力しない音声切モードとを、択一的に切り換えることができるように構成されている。また、炊飯器100は、音声入モードにおいて出力される音声ガイドの音量を変更可能に構成されている。
音声入モードと音声切モードの切り換え操作と、音量の変更操作については、任意のものを採用することができる。例えば、音声ボタン58を長押しする、他のボタン(例えば、米種設定ボタン51)を長押しする、専用の操作ボタンを設ける、などにより、モードの切り換えや音量変更が行えるようにすることができる。
【0052】
図7は、実施の形態2に係る炊飯器100の、操作時音声出力機能を説明するフローチャートである。
図7に示すように、操作部5のボタン(例えば、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52等)が押下されると(S10)、炊飯器100の制御部11は、音声モードの設定状態を確認する(S11)。音声入モードであれば、ステップS10で設定された内容を音声出力し(S12)、その後、次の操作の待機状態に移行する(S13)。ステップS11で音声切モードであれば、音声出力は行わず、次の操作の待機状態に移行する(S13)。
【0053】
このように、操作部5での設定内容に対応した音声ガイドを出力することで、例えば視覚障害者や高齢者など、表示部4の液晶表示などの文字が見えにくい方に対しても、操作部5での設定内容を伝えることができる。また、炊飯量設定ボタン53による炊飯量の設定などの細かな設定内容も、音声ガイドにより使用者により明確に伝えることができる。
【0054】
また、音声切モードを備えたので、夜間や音声ガイドが不要な使用者にとっての煩わしさがなくなり、操作性を向上させることができる。また、音量を変更可能に構成したので、夜間等の時間帯や炊飯器100の設置環境に応じた音声出力を行うことができる。
【0055】
(指定時音声出力機能)
指定時音声出力機能とは、音声ボタン58が押下されたときに、そのときに炊飯器100に設定されている内容を音声出力する機能である。例えば、米種として「白米」、メニューとして「ふつう」、炊飯量として「1.5カップ」、予約時刻として「6時30分」が設定されて、予約待機状態であるものとする。このとき、音声ボタン58が押下されると、『予約1、白米、ふつう、1.5カップ、炊き上がり時刻は6時30分です。』と音声出力する。
【0056】
図8は、実施の形態2に係る炊飯器100の、指定時音声出力機能を説明するフローチャートである。
図8に示すように、音声ボタン58が押下されると(S20)、炊飯器100の制御部11は、操作時音声出力機能の音声モード(音声入モード/音声切モード)の設定状態を確認する(S21)。そして、音声入モード、音声切モードのいずれが設定されている場合であっても、現在設定されている内容を音声出力する(S22)。音声出力後は、次の操作の待機状態に移行する(S23)。
【0057】
本実施の形態2の指定時音声出力機能では、操作時音声出力機能のモード(音声入モード/音声切モード)の設定にかかわらず、音声ボタン58が押下されたときには音声ガイドを出力するようにしている(図8のステップS21参照)。これは、音声ガイドにより現在の設定内容を確認したいという使用者の積極的な指示を優先するためである。このようにすることで、例えば予約設定中の操作中には音声ガイドが不要であって操作時音声出力機能を音声切モードに設定している使用者であっても、必要に応じて予約内容等を音声ガイドで確認できるなど、使用者の好みに応じた使いやすさを実現できる。
【0058】
このように、指定時音声出力機能を設けたことで、使用者はいつでも炊飯器100に対する設定内容を音声ガイドにより確認することができ、使いやすさを向上させることができる。
【0059】
(設定終了時音声出力機能)
設定終了時音声出力機能とは、予約設定等の炊飯器100に対する設定が終わり、炊飯ボタン55が押下されて炊飯開始状態(予約待機)(図3のst6)に移行するタイミングで、設定された内容を音声出力する機能である。例えば、米種として「白米」、メニューとして「ふつう」、炊飯量として「1.5カップ」、予約時刻として「6時30分」が設定された状態で、炊飯ボタン55が押下されると、『予約を設定しました。白米、ふつう、1.5カップで、6時30分に炊き上がります。』と音声出力する。このように、炊飯ボタン55が押下されたとき、すなわち、使用者による設定が終了したときに設定内容を音声で報知することにより、炊飯開始時に使用者は設定の最終確認ができ、使い勝手を向上させることができる。
【0060】
また、本実施の形態2では、操作時音声出力機能の音声入モード/音声切モードの設定に連動して、設定終了時音声出力機能による音声ガイドの出力の有無を決定する。すなわち、音声入モードに設定されているときには、操作時音声出力機能による音声ガイドを出力するとともに、設定終了時音声出力機能による音声ガイドも出力する。そして、音声切モードに設定されているときには、操作時音声出力機能による音声ガイドも設定終了時音声出力機能による音声ガイドも出力しない。
なお、操作時音声出力機能と設定終了時音声出力機能とで、音声出力の有無をそれぞれ別個に設定するようにしてもよい。
【0061】
実施の形態3.
実施の形態1では、操作部5の各ボタンに対応する選択肢がそのボタンの上方に表示されるように表示部4を構成して、対応する表示部の選択肢と操作部とが縦方向に配列された例を示した。本実施の形態3では、表示部4と操作部5の他の構成例を説明する。なお、本実施の形態3では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付す。
【0062】
図9は、実施の形態3に係る炊飯器の表示部4Aと操作部5Aを示す平面図である。なお、図9において「基本操作の流れ」という文字と矢印は、説明のために付記したものであり、表示部4又は操作部5の構成には含まれない。
【0063】
図9に示すように、表示部4Aは、実施の形態1と同様の米種表示部41、メニュー表示部42、炊飯量設定済み表示部43、予約/炊飯量切換表示部44、及び予約設定済み表示部45を備えているが、これらの配置が異なる。すなわち、実施の形態1では、各表示部の選択肢の項目は基本的には縦方向に並んでいたが、本実施の形態3では各表示部の項目は基本的に横方向に並んでいる。
【0064】
また、操作部5Aの米種設定ボタン51と、メニュー設定ボタン52と、炊飯量設定ボタン53と、炊飯ボタン55は、表示部4Aの図面左側に縦方向に配置されており、切/保温ボタン54と、時刻設定ボタン56と、予約設定ボタン57と、音声ボタン58は表示部4Aの図面右側に縦方向に配置されている。
【0065】
そして、米種設定ボタン51と米種表示部41、メニュー設定ボタン52とメニュー表示部42、炊飯量設定ボタン53と炊飯量設定済み表示部43は、それぞれ、互いに対応する位置に横方向に配置されている。
【0066】
このように、操作ボタンとこれに対応する選択肢とを横方向に並べて配置しても、操作部と表示内容とを対応付けて使用者に認知させることができる。操作ボタンと選択肢との対応関係が使用者に直感的に分かりやすくなり、操作時の迷いを軽減でき、操作性を向上させることができる。
【0067】
さらに、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、炊飯量設定ボタン53は、順に縦方向に配置されており、実施の形態1で説明した炊飯設定時の基本操作の流れと同じ順の配置となっている。このため、使用者は、上から米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53の順に操作することで、炊飯に関する基本的な設定が行える。このように、操作手順と操作部5の各ボタンの配置が一致しているので、使用者は特別に操作手順を覚えたり考えたりする必要もなく容易に操作手順に沿った操作が行え、操作性がよい。
【0068】
実施の形態4.
本実施の形態4では、操作部5の他の構成例を説明する。なお、本実施の形態4では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付す。
【0069】
図10は、実施の形態4に係る炊飯器の表示部及び操作部を示す平面図である。図10に示すように、操作部5が備える複数の操作ボタンを3区分に分け、それぞれに、炊飯設定時の操作手順を示す番号61、番号62、番号63が設けられている。
【0070】
番号61は、1番目に操作すべきことを示す数字(「1」)を示し、番号62は、2番目に操作すべきことを示す数字(「2」)を示し、番号63は、3番目に操作すべきことを示す数字(「3」)を示している。
【0071】
使用者は、基本的には番号61〜63に沿って操作することで、炊飯設定及び炊飯指示(予約設定及び予約指示)が行えるようになっている。このように番号を付することで、使用者による操作手順の誤りを軽減することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 炊飯器本体、2 蓋体、2a 上蓋、2b 内蓋、2c ヒンジ、3 パッキン、4 表示部、4A 表示部、5 操作部、5A 操作部、6 誘導加熱コイル、10 内釜、11 制御部、41 米種表示部、42 メニュー表示部、43 炊飯量設定済み表示部、44 予約/炊飯量切換表示部、44a 切換表示部、44b 文字表示部、44c 文字表示部、45 予約設定済み表示部、51 米種設定ボタン、52 メニュー設定ボタン、53 炊飯量設定ボタン、54 切/保温ボタン、55 炊飯ボタン、56 時刻設定ボタン、57 予約設定ボタン、58 音声ボタン、61 番号、62 番号、63 番号、100 炊飯器。
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加熱物(米や水等)を収容した内釜を加熱することで調理を行う炊飯器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の炊飯器として、「炊き上がり工程A2において、調理物の温度変化速度を鍋底温度検知手段9および鍋側面温度検知手段10の出力信号からの検知信号に基づいて算定し、炊飯量を推定」するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−067899号公報(第7頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の炊飯器では、加熱中の内釜底部や内釜側面の温度を測定し、これらの温度に基づいて炊飯量を推定し、この推測した炊飯量に応じた炊飯制御を行っていた。
しかし、季節による水温/気温の違いや、使用者が計量した米量/水量の精度などの要因で、正確な炊飯量を推定することは困難であった。したがって、炊飯量を正確に推定できず、ご飯の炊き上がりが硬め/軟らかめになるなど、最適な炊飯制御ができない場合があった。
【0005】
また、炊飯器には、使用者が炊飯に関する設定等を行うための操作ボタンや、設定内容や炊飯状況を確認するための表示画面が設けられている。近年の炊飯器は多機能化が進んでおり、これらの操作ボタンや表示画面に関する操作性も複雑になっている。このため、使いやすさの向上が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、水温/気温の違いや、計量の精度によらず、炊飯量に応じた炊飯制御を行うことのできる炊飯器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る炊飯器は、被調理物を収容可能な内釜と、前記内釜を加熱する加熱手段と、複数の炊飯メニューの中から任意のメニューを設定するメニュー設定部、及び炊飯量を設定可能な炊飯量設定部を含む複数の設定部を有する操作手段と、前記メニュー設定部により設定されたメニュー及び前記炊飯量設定部により設定された炊飯量に基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって前記加熱手段を駆動制御する制御手段と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る炊飯器は、炊飯量を設定する炊飯量設定部を備え、設定された炊飯メニューと炊飯量とに基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって加熱手段を駆動制御することにより炊飯を行う。したがって、炊飯量を使用者が設定することにより、水温/気温の違いや計量の精度による従来のような炊飯量の推定誤差の影響を受けることなく、炊飯量に正確に対応した加熱が行え、炊飯量に応じて毎回同様の炊き上げを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1に係る炊飯器の断面模式図である。
【図2】実施の形態1に係る炊飯器の表示部及び操作部を示す平面図である。
【図3】実施の形態1に係る炊飯器の炊飯設定の状態遷移図である。
【図4】実施の形態1に係る炊飯器の表示部の炊飯量設定中状態を示す図である。
【図5】実施の形態1に係る炊飯器の表示部の予約設定中状態を示す図である。
【図6】実施の形態1に係る炊飯器の表示部の炊飯量設定中状態を示す図である。
【図7】実施の形態2に係る炊飯器の操作時音声出力機能を説明するフローチャートである。
【図8】実施の形態2に係る炊飯器の指定時音声出力機能を説明するフローチャートである。
【図9】実施の形態3に係る炊飯器の表示部及び操作部を示す平面図である。
【図10】実施の形態4に係る炊飯器の表示部及び操作部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
(炊飯器の構成)
図1は、実施の形態1に係る炊飯器100の断面模式図である。
炊飯器100は、上部が開口された炊飯器本体1と、炊飯器本体1の上部開口を開閉可能な蓋体2とを備える。炊飯器本体1は、その内部に内釜10を収納可能な内釜収容部が形成されている。
【0011】
蓋体2は、上蓋2aと、ほぼ凹状に形成されて上蓋2aに着脱可能に装着される内蓋2bとを備え、ヒンジ2cにより炊飯器本体1に連結されて、炊飯器本体1の上部開口部を開閉する。内蓋2bの外周側下面には、パッキン3が装着されている。パッキン3は、蓋体2により内釜10を気密にシールするためのシール部材であり、ゴムなどの弾性を有する素材により構成されている。蓋体2を閉めると、パッキン3の一部が内釜10の上部内側に入り込んで内釜10と内蓋2bとの隙間を埋め、内蓋2bと内釜10との密閉性を確保する。
【0012】
蓋体2の上面には、表示部4及び操作部5が設けられている。表示部4は、例えば液晶表示装置により構成されており、炊飯器100に対する設定情報や、炊飯器100の動作状態に関する情報などを表示する。操作部5は、炊飯器100に対する炊飯予約や炊飯設定を行うためのボタン等の操作手段である。なお、表示部4及び操作部5については後述する。
【0013】
炊飯器本体1の内部には、誘導加熱コイル6が設けられている。誘導加熱コイル6は、内釜10を加熱する加熱手段であり、炊飯器本体1の内釜収容部の下面近傍に設けられている。
【0014】
また、炊飯器本体1の内部には、炊飯器100の全体的な動作を制御する制御部11が設けられている。制御部11は、マイコンを中心として構成された制御回路を備えており、操作部5による設定と図示しない温度センサ等のセンサからの信号に基づいて、予め格納されたプログラムにしたがい、誘導加熱コイル6を駆動制御して予熱工程、炊き上がり工程、蒸らし工程等の炊飯工程を実行する。
【0015】
(表示部及び操作部の構成)
図2は、実施の形態1に係る炊飯器100の表示部4及び操作部5を示す平面図である。図2に示すように、表示部4は、米種表示部41と、メニュー表示部42と、炊飯量設定済み表示部43と、予約/炊飯量切換表示部44と、予約設定済み表示部45とを備える。なお、図2において「基本操作の流れ」という文字と矢印は、説明のために付記したものであり、表示部4又は操作部5の構成には含まれない。また、図2及びこれ以降で説明する図面において、表示部4に記した二点鎖線の枠は構成要素を説明するためのものであって、表示部4の構成には含まれない。
【0016】
米種表示部41は、設定可能な米の種類(米種)の選択肢を一覧表示する。本実施の形態1では、米種表示部41は、「玄米」、「分づき米」、「発芽米」、「無洗米」、「白米」を表示可能であり、これらのうち設定されている項目を他とは区別して表示する。本実施の形態1では、設定されている項目を濃い文字でかつ枠付きで表示し、設定されていない項目を薄い文字で枠無し表示するよう構成されている。図2の例では、「白米」が設定された状態を表示している。なお、設定されている項目/設定選択されていない項目の表示区別はこれに限らず、例えば、設定されている項目のみ表示して設定されていない項目は非表示としてもよい。このことは、メニュー表示部42においても同様である。
【0017】
メニュー表示部42は、設定可能な炊き上がり状態のメニューの選択肢を一覧表示する。本実施の形態1では、メニュー表示部42は、「炊込み」、「おかゆ」、「かため」、「ふつう」、「やわらか」を表示可能であり、これらのうち設定されている項目を他とは区別して表示する。図2の例では、「ふつう」が設定された状態を示している。
なお、図2等に示す米種表示部41及びメニュー表示部42の選択肢の項目は一例である。
【0018】
炊飯量設定済み表示部43は、操作部5により炊飯量が設定されている状態か否かを区別して表示する。本実施の形態1では、炊飯量が設定されている場合には「炊飯量」の文字が枠付きで表示されるように構成されている。図2の例では、炊飯量が設定されている状態を示しており、炊飯量が設定されていない場合には、「炊飯量」の文字は表示されない。
【0019】
予約/炊飯量切換表示部44は、炊飯予約における炊き上がりの設定時刻(炊飯予約時刻)、又は、設定された炊飯量(米のカップ数)のいずれかを切り換え表示する切換表示部44aを有する。なお、以降の説明では、予約/炊飯量切換表示部44において炊飯予約の時刻を表示するモードを「予約表示モード」、炊飯量を表示するモードを「炊飯量表示モード」と称する場合がある。本実施の形態1では、予約/炊飯量切換表示部44は、切換表示部44aで炊飯量を表示している際に表示される「カップ」の文字表示部44bと、切換表示部44aで炊飯予約時刻を表示している際に表示される「にできあがり」の文字表示部44cを備えている。予約表示モードのときには、切換表示部44aに時刻表示を行うとともに文字表示部44cを表示するが、文字表示部44bの表示は行わない。炊飯量表示モードのときには、切換表示部44aに炊飯量を表示するとともに文字表示部44bを表示するが、文字表示部44cの表示は行わない。なお、「予約表示モード」、「炊飯量表示モード」のほかに、「現在時刻表示モード」を加えてもよい。現在時刻表示モードのときには、切換表示部44aに現在時刻を表示し、文字表示部44cの表示は行わない。
【0020】
予約設定済み表示部45は、炊飯予約が設定済みであるか否かを区別して表示する。本実施の形態1では、炊飯予約が設定済みである場合には、「予約1」の文字が予約設定済み表示部45に表示される。
【0021】
図2に示すように、操作部5は、本発明の複数の設定部として、米種設定ボタン51と、メニュー設定ボタン52と、炊飯量設定ボタン53と、切/保温ボタン54と、炊飯ボタン55と、時刻設定ボタン56と、予約設定ボタン57と、音声ボタン58とを備える。
【0022】
米種設定ボタン51は、複数の米の種類の中から任意の米種を設定するためのボタンである。米種設定ボタン51は、表示部4の米種表示部41に対応しており、米種表示部41の図2における下側に配置されている。米種設定ボタン51を押下する度に、米種の設定状態が切り替わり、これに伴って米種表示部41の表示も切り替わる。
【0023】
メニュー設定ボタン52は、炊き上がり状態を示す複数の炊飯メニューの中から、任意の炊飯メニューを設定するためのボタンである。メニュー設定ボタン52は、表示部4のメニュー表示部42に対応しており、メニュー表示部42の図2における下側に配置されている。メニュー設定ボタン52を押下する度に、メニューの選択状態が切り替わり、これに伴ってメニュー表示部42の表示も切り替わる。
【0024】
炊飯量設定ボタン53は、炊飯量を設定するためのボタンである。炊飯量設定ボタン53は、予約/炊飯量切換表示部44に対応しており、予約/炊飯量切換表示部44の図2における下側に配置されている。
【0025】
切/保温ボタン54は、保温状態の入/切を設定するためのボタンである。
【0026】
炊飯ボタン55は、炊飯開始を指示するためのボタンである。炊飯ボタン55への入力がなされると、炊飯器100の制御部11は、炊飯設定に応じて設定された制御シーケンスにより誘導加熱コイル6の駆動制御を行う。なお、炊飯予約が設定されて炊飯ボタン55が押下された場合であって、炊飯開始までに時間がある場合には、予約待機状態に移行する。
【0027】
時刻設定ボタン56は、炊飯予約において炊き上がりの時刻を設定するためのボタンであり、本発明の予約時刻設定部に相当する。本実施の形態では、時分を設定するボタン56a、56bがそれぞれ設けられている。時刻設定ボタン56による設定は、予約/炊飯量切換表示部44の時刻表示に対応しており、時刻設定ボタン56を押下することにより予約/炊飯量切換表示部44の切換表示部44aにおける時刻表示内容が切り替わる。
【0028】
予約設定ボタン57は、炊飯予約設定の開始を指示するためのボタンであり、本発明の予約設定部に相当する。予約設定ボタン57が押下されると、表示部4の予約/炊飯量切換表示部44は、予約表示モードに切り替わる。
なお、本実施の形態1では、予約時刻を設定する時刻設定ボタン56とは別に、予約設定の開始を指示する予約設定ボタン57を設ける例を示しているが、予約設定ボタン57を設けず、時刻設定ボタン56への最初の操作により、炊飯予約設定の開始を指示するようにしてもよい。
また、上述のような炊き上がり予約時刻を設定する予約モードのほかに、今から何時間後に炊き上げるかを設定可能な「簡単予約」のような複数種類の予約モードを設け、予約設定ボタン57により複数種類の予約モードから一つの予約モードを選択するようにしてもよい。
【0029】
音声ボタン58は、押下されたときに設定されている内容を音声出力させるためのボタンである。なお、音声出力に関する機能については、後述の実施の形態2で述べる。
【0030】
操作部5の各ボタンのうち、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53は、表示部4の下側に基本的な操作の順に左から右に向かって配置されている。すなわち、使用者は、左から米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53の順に操作することで、炊飯に関する基本的な設定が行える。
【0031】
また、前段で設定された内容に応じて後段で設定可能な選択肢が決定されるようになっている。例えば、前段で設定された内容によっては、選択できない項目もあるが、これは、選択できないようにする。本実施の形態でいえば、例えば、メニュー設定ボタン52にて「おかゆ」が設定されているために炊飯量が最大で2合までしか設定できない場合には、炊飯量設定ボタン53を押下しても、2合以上の設定は行えない。このようにすることで、使用者の操作の迷いを軽減することができる。また、炊飯量設定ボタン53による炊飯量の設定は、メニュー設定ボタン52により特定の炊飯メニューが設定されているときにのみ行えるようにしてもよい。
【0032】
また、米種設定ボタン51で選択可能な選択肢(米種表示部41)は、米種設定ボタン51と縦方向に並ぶようにして表示部4に表示される。同様にして、メニュー設定ボタン52で選択可能な選択肢(メニュー表示部42)は、メニュー設定ボタン52と縦方向に並ぶようにして表示部4に表示される。このように操作部とこれに対応する選択肢とが並ぶように表示することで、操作ボタンと選択肢との対応関係が使用者に直感的に分かりやすくなり、操作時の迷いを軽減でき、操作性を向上させることができる。
【0033】
(炊飯制御)
次に、炊飯器100の制御部11による基本的な炊飯制御について説明する。使用者により操作部5が操作されて炊飯設定がなされると、制御部11はその炊飯設定に応じて予め設定された炊飯シーケンスにより、誘導加熱コイル6を駆動制御する。すなわち、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、炊飯量設定ボタン53による設定が行われ、炊飯ボタン55が押下されると、米種設定ボタン51により選択された米種と、メニュー設定ボタン52により設定された炊飯メニューと、炊飯量設定ボタン53により設定された炊飯量とに基づいて、炊飯工程の各工程における誘導加熱コイル6の駆動を制御してご飯の炊き上げを実現する。
【0034】
なお、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52に対して使用者からの操作が行われない状態で、炊飯ボタン55が押下された場合には、各設定は、初期設定値又は前回炊飯時の設定値が設定されたものとして炊飯制御を行う。また、炊飯量設定ボタン53による炊飯量の設定が行われていない状態で炊飯ボタン55が押下された場合には、内釜10の側面温度検出手段(図示せず)、内釜10の底面温度検出手段(図示せず)、内蓋2bの温度検出手段(図示せず)の検出値のうち少なくともいずれかの値に基づいて、既知の方法により炊飯量を推定して炊飯制御を行うことができる。
【0035】
(炊飯設定)
次に、操作部5を用いた炊飯設定と、表示部4における表示についてさらに説明する。
図3は、実施の形態1に係る炊飯器100の炊飯設定の状態遷移図である。また、図4は実施の形態1に係る炊飯器100の表示部4の炊飯量設定中状態を示す図、図5は同じく予約設定中状態を示す図、図6は同じく炊飯量設定中状態であって図4とは異なる状態を示す図である。以下、図3にしたがって炊飯器100の状態遷移について説明するとともに、適宜図4〜図6を参照して特定の状態における表示部4の表示について説明する。
【0036】
まず、初期設定状態又は前回の炊飯時の設定状態(st1)より開始される。
操作部5のうち最も左側に位置する米種設定ボタン51が押下されると(ev1)、米種設定中(st2)に移行する。
【0037】
米種設定中状態(st2)において、米種設定ボタン51が押下されると(ev21)、米種の設定が行われ、図2で示したように米種表示部41の表示が切り替わる。
米種設定中(st2)において、メニュー設定ボタン52が押下されると(ev2)、メニュー設定中状態(st3)に移行し、炊飯ボタン55が押下されると(ev3)、炊飯開始状態(st6)に移行する。
【0038】
メニュー設定中状態(st3)において、メニュー設定ボタン52が押下されると(ev22)、メニューの設定が行われ、図2で示したようにメニュー表示部42の表示が切り替わる。
メニュー設定中状態(st3)において、炊飯量設定ボタン53が押下されると(ev4)、炊飯量設定中状態(st4)に移行し、炊飯ボタン55が押下されると(ev5)、炊飯開始状態(st6)に移行し、米種設定ボタン51が押下されると(ev6)、米種設定中状態(st2)に移行する。
【0039】
ここで、炊飯量設定中状態(st4)における表示部4の表示を、図4を参照して説明する。図4に示すように、炊飯量設定済み表示部43には、炊飯量を設定済みであることを示す表示(以下、炊飯量表示)が行われ、予約/炊飯量切換表示部44には、炊飯量(合数)が7セグメントの数字で表示される。そして、炊飯量設定中状態(st4)において炊飯量設定ボタン53が押下されると(ev23)、炊飯量設定中状態(st4)のままで予約/炊飯量切換表示部44の炊飯量(カップ数)の値が切り替わる。
【0040】
図3の説明に戻る。
炊飯量設定中状態(st4)において、予約設定ボタン57が押下されると(ev7)、予約設定中状態(st5)に移行し、炊飯ボタン55が押下されると(ev8)、炊飯開始状態(st6)に移行し、メニュー設定ボタン52が押下されると(ev9)、メニュー設定中状態(st3)に移行する。
【0041】
ここで、予約設定中状態(st5)における表示部4の表示を、図5を参照して説明する。図5に示すように、予約/炊飯量切換表示部44には、炊飯予約時刻が7セグメントの数字で表示され、予約表示モードとなる。また、予約設定済み表示部45の「予約1」の文字も表示され、「にできあがり」の文字表示部44cも表示される。このとき、図4において予約/炊飯量切換表示部44に表示されていた炊飯量の数字は消え、「カップ」の文字表示部44bも消えるが、炊飯量設定済み表示部43の表示は、少なくとも炊飯ボタン55が押下されるまでは継続する。このように、炊飯量を設定した後には、炊飯量設定済み表示部43における表示を継続することで、炊飯量が設定された状態であることを使用者に分かりやすくすることができる。
そして、予約設定中状態(st5)において時刻設定ボタン56が押下されると(ev24)、予約設定中状態(st5)のままで予約/炊飯量切換表示部44の予約時刻の表示が切り替わる。
【0042】
図3の説明に戻る。
予約設定中状態(st5)において、炊飯ボタン55が押下されると(ev10)、炊飯開始状態(予約待機状態)(st6)に移行し、炊飯量設定ボタン53が押下されると(ev11)、炊飯量設定中状態(st4)に移行する。
【0043】
ここで、予約設定中状態(st5)から、炊飯量設定ボタン53押下(ev11)により炊飯量設定中状態(st4)に移行した場合の、表示部4の画面を、図6を参照して説明する。図6に示すように、炊飯量設定済み表示部43には、炊飯量を設定中であることを示す表示(以下、炊飯量表示)が行われ、予約/炊飯量切換表示部44には、炊飯量(合数)が7セグメントの数字で表示される炊飯量表示モードとなる。そして、予約/炊飯量切換表示部44において表示されていた予約時刻の数字は消え、「にできあがり」の文字表示部44cも消えるが、予約設定済み表示部45の「予約1」の表示は、少なくとも炊飯ボタン55が押下されるまでは継続する。このように、予約設定をした後に、炊飯量設定中状態(st4)に戻った場合には、予約設定済み表示部45の「予約1」の表示を継続することで、予約設定が行われた状態であることを使用者に分かりやすくすることができる。
【0044】
図3で示したように、炊飯量設定中状態(st4)と予約設定中状態(st5)は、予約設定ボタン57を押下するか(ev7)、炊飯量設定ボタン53を押下する(ev11)ことにより、状態を切り換えることができる。このようにすることで、例えば、予約設定中状態(st5)において、前段で設定した炊飯量が間違っていると気付いた場合には、使用者は、炊飯量設定ボタン53を押すことで、炊飯量設定中状態(st4)に戻って炊飯量を設定し直すことができる。また、炊飯量設定中状態(st4)と予約設定中状態(st5)においては、いつでも表示部4により炊飯予約時刻と炊飯量とを確認することができる。
【0045】
このように、本実施の形態1によれば、複数の炊飯メニューの中から任意のメニューを設定するメニュー設定ボタン52、及び炊飯量を設定可能な炊飯量設定ボタン53を含む複数の設定部を有する操作部5と、メニュー設定ボタン52により設定されたメニュー及び炊飯量設定ボタン53により設定された炊飯量に基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって誘導加熱コイル6を駆動制御する制御部11とを備えた。したがって、炊飯量を使用者が設定することにより、水温/気温の違いや計量の精度による従来のような炊飯量の推定誤差の影響を受けることなく、炊飯量に正確に対応した加熱が行え、炊飯量に応じて同様の炊き上げを実現できる。
【0046】
また、米種設定ボタン51で選択可能な選択肢(米種表示部41)は、米種設定ボタン51と縦方向に並ぶようにして表示部4に表示し、メニュー設定ボタン52で選択可能な選択肢(メニュー表示部42)は、メニュー設定ボタン52と縦方向に並ぶようにして表示部4に表示するよう構成した。このように操作部とこれに対応する選択肢とが並ぶように表示することで、操作ボタンと選択肢との対応関係が使用者に直感的に分かりやすくなり、操作時の迷いを軽減でき、操作性を向上させることができる。
【0047】
また、操作部5の各ボタンのうち、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53は、表示部4の下側に基本的な操作の順に左から右に向かって配置されている。このため、使用者は、左から米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53の順に操作することで、炊飯に関する基本的な設定が行える。このように、操作手順と操作部5の各ボタンの配置が一致しているので、使用者は特別に操作手順を覚えたり考えたりする必要もなく容易に操作手順に沿った操作が行え、操作性がよい。
【0048】
実施の形態2.
本実施の形態2では、炊飯器100の音声ガイドについて説明する。実施の形態2に係る炊飯器100は、実施の形態1で示した炊飯器に音声ガイドを搭載し、さらなる操作性の向上を図るものである。本実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付す。
【0049】
実施の形態2で述べる音声ガイドは、大まかには、操作時音声出力機能と、指定時音声出力機能、設定終了時音声出力機能という3つの機能を有する。
炊飯器100は、制御部11に制御されて音声信号を出力する音声出力回路(図示せず)とスピーカー(図示せず)を備えている。そして、制御部11は、音声出力回路を制御して音声信号をスピーカーに対して出力させ、スピーカーはこの音声信号に基づいて以下に示すような音声出力を行う。本発明の音声出力制御手段は、本実施の形態2では制御部11に相当する。
【0050】
(操作時音声出力機能)
操作時音声出力機能とは、操作部5の各ボタンが押下される度に、そのボタンにより設定された内容を、音声で出力する機能である。例えば、米種設定ボタン51が押下された場合であって、項目として「白米」が設定された場合には、『白米』という音声を出力する。
【0051】
また、炊飯器100は、操作時音声出力機能により音声ガイドを出力する音声入モードと、操作部5のボタンが押下された場合でも音声ガイドを出力しない音声切モードとを、択一的に切り換えることができるように構成されている。また、炊飯器100は、音声入モードにおいて出力される音声ガイドの音量を変更可能に構成されている。
音声入モードと音声切モードの切り換え操作と、音量の変更操作については、任意のものを採用することができる。例えば、音声ボタン58を長押しする、他のボタン(例えば、米種設定ボタン51)を長押しする、専用の操作ボタンを設ける、などにより、モードの切り換えや音量変更が行えるようにすることができる。
【0052】
図7は、実施の形態2に係る炊飯器100の、操作時音声出力機能を説明するフローチャートである。
図7に示すように、操作部5のボタン(例えば、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52等)が押下されると(S10)、炊飯器100の制御部11は、音声モードの設定状態を確認する(S11)。音声入モードであれば、ステップS10で設定された内容を音声出力し(S12)、その後、次の操作の待機状態に移行する(S13)。ステップS11で音声切モードであれば、音声出力は行わず、次の操作の待機状態に移行する(S13)。
【0053】
このように、操作部5での設定内容に対応した音声ガイドを出力することで、例えば視覚障害者や高齢者など、表示部4の液晶表示などの文字が見えにくい方に対しても、操作部5での設定内容を伝えることができる。また、炊飯量設定ボタン53による炊飯量の設定などの細かな設定内容も、音声ガイドにより使用者により明確に伝えることができる。
【0054】
また、音声切モードを備えたので、夜間や音声ガイドが不要な使用者にとっての煩わしさがなくなり、操作性を向上させることができる。また、音量を変更可能に構成したので、夜間等の時間帯や炊飯器100の設置環境に応じた音声出力を行うことができる。
【0055】
(指定時音声出力機能)
指定時音声出力機能とは、音声ボタン58が押下されたときに、そのときに炊飯器100に設定されている内容を音声出力する機能である。例えば、米種として「白米」、メニューとして「ふつう」、炊飯量として「1.5カップ」、予約時刻として「6時30分」が設定されて、予約待機状態であるものとする。このとき、音声ボタン58が押下されると、『予約1、白米、ふつう、1.5カップ、炊き上がり時刻は6時30分です。』と音声出力する。
【0056】
図8は、実施の形態2に係る炊飯器100の、指定時音声出力機能を説明するフローチャートである。
図8に示すように、音声ボタン58が押下されると(S20)、炊飯器100の制御部11は、操作時音声出力機能の音声モード(音声入モード/音声切モード)の設定状態を確認する(S21)。そして、音声入モード、音声切モードのいずれが設定されている場合であっても、現在設定されている内容を音声出力する(S22)。音声出力後は、次の操作の待機状態に移行する(S23)。
【0057】
本実施の形態2の指定時音声出力機能では、操作時音声出力機能のモード(音声入モード/音声切モード)の設定にかかわらず、音声ボタン58が押下されたときには音声ガイドを出力するようにしている(図8のステップS21参照)。これは、音声ガイドにより現在の設定内容を確認したいという使用者の積極的な指示を優先するためである。このようにすることで、例えば予約設定中の操作中には音声ガイドが不要であって操作時音声出力機能を音声切モードに設定している使用者であっても、必要に応じて予約内容等を音声ガイドで確認できるなど、使用者の好みに応じた使いやすさを実現できる。
【0058】
このように、指定時音声出力機能を設けたことで、使用者はいつでも炊飯器100に対する設定内容を音声ガイドにより確認することができ、使いやすさを向上させることができる。
【0059】
(設定終了時音声出力機能)
設定終了時音声出力機能とは、予約設定等の炊飯器100に対する設定が終わり、炊飯ボタン55が押下されて炊飯開始状態(予約待機)(図3のst6)に移行するタイミングで、設定された内容を音声出力する機能である。例えば、米種として「白米」、メニューとして「ふつう」、炊飯量として「1.5カップ」、予約時刻として「6時30分」が設定された状態で、炊飯ボタン55が押下されると、『予約を設定しました。白米、ふつう、1.5カップで、6時30分に炊き上がります。』と音声出力する。このように、炊飯ボタン55が押下されたとき、すなわち、使用者による設定が終了したときに設定内容を音声で報知することにより、炊飯開始時に使用者は設定の最終確認ができ、使い勝手を向上させることができる。
【0060】
また、本実施の形態2では、操作時音声出力機能の音声入モード/音声切モードの設定に連動して、設定終了時音声出力機能による音声ガイドの出力の有無を決定する。すなわち、音声入モードに設定されているときには、操作時音声出力機能による音声ガイドを出力するとともに、設定終了時音声出力機能による音声ガイドも出力する。そして、音声切モードに設定されているときには、操作時音声出力機能による音声ガイドも設定終了時音声出力機能による音声ガイドも出力しない。
なお、操作時音声出力機能と設定終了時音声出力機能とで、音声出力の有無をそれぞれ別個に設定するようにしてもよい。
【0061】
実施の形態3.
実施の形態1では、操作部5の各ボタンに対応する選択肢がそのボタンの上方に表示されるように表示部4を構成して、対応する表示部の選択肢と操作部とが縦方向に配列された例を示した。本実施の形態3では、表示部4と操作部5の他の構成例を説明する。なお、本実施の形態3では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付す。
【0062】
図9は、実施の形態3に係る炊飯器の表示部4Aと操作部5Aを示す平面図である。なお、図9において「基本操作の流れ」という文字と矢印は、説明のために付記したものであり、表示部4又は操作部5の構成には含まれない。
【0063】
図9に示すように、表示部4Aは、実施の形態1と同様の米種表示部41、メニュー表示部42、炊飯量設定済み表示部43、予約/炊飯量切換表示部44、及び予約設定済み表示部45を備えているが、これらの配置が異なる。すなわち、実施の形態1では、各表示部の選択肢の項目は基本的には縦方向に並んでいたが、本実施の形態3では各表示部の項目は基本的に横方向に並んでいる。
【0064】
また、操作部5Aの米種設定ボタン51と、メニュー設定ボタン52と、炊飯量設定ボタン53と、炊飯ボタン55は、表示部4Aの図面左側に縦方向に配置されており、切/保温ボタン54と、時刻設定ボタン56と、予約設定ボタン57と、音声ボタン58は表示部4Aの図面右側に縦方向に配置されている。
【0065】
そして、米種設定ボタン51と米種表示部41、メニュー設定ボタン52とメニュー表示部42、炊飯量設定ボタン53と炊飯量設定済み表示部43は、それぞれ、互いに対応する位置に横方向に配置されている。
【0066】
このように、操作ボタンとこれに対応する選択肢とを横方向に並べて配置しても、操作部と表示内容とを対応付けて使用者に認知させることができる。操作ボタンと選択肢との対応関係が使用者に直感的に分かりやすくなり、操作時の迷いを軽減でき、操作性を向上させることができる。
【0067】
さらに、米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、炊飯量設定ボタン53は、順に縦方向に配置されており、実施の形態1で説明した炊飯設定時の基本操作の流れと同じ順の配置となっている。このため、使用者は、上から米種設定ボタン51、メニュー設定ボタン52、及び炊飯量設定ボタン53の順に操作することで、炊飯に関する基本的な設定が行える。このように、操作手順と操作部5の各ボタンの配置が一致しているので、使用者は特別に操作手順を覚えたり考えたりする必要もなく容易に操作手順に沿った操作が行え、操作性がよい。
【0068】
実施の形態4.
本実施の形態4では、操作部5の他の構成例を説明する。なお、本実施の形態4では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付す。
【0069】
図10は、実施の形態4に係る炊飯器の表示部及び操作部を示す平面図である。図10に示すように、操作部5が備える複数の操作ボタンを3区分に分け、それぞれに、炊飯設定時の操作手順を示す番号61、番号62、番号63が設けられている。
【0070】
番号61は、1番目に操作すべきことを示す数字(「1」)を示し、番号62は、2番目に操作すべきことを示す数字(「2」)を示し、番号63は、3番目に操作すべきことを示す数字(「3」)を示している。
【0071】
使用者は、基本的には番号61〜63に沿って操作することで、炊飯設定及び炊飯指示(予約設定及び予約指示)が行えるようになっている。このように番号を付することで、使用者による操作手順の誤りを軽減することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 炊飯器本体、2 蓋体、2a 上蓋、2b 内蓋、2c ヒンジ、3 パッキン、4 表示部、4A 表示部、5 操作部、5A 操作部、6 誘導加熱コイル、10 内釜、11 制御部、41 米種表示部、42 メニュー表示部、43 炊飯量設定済み表示部、44 予約/炊飯量切換表示部、44a 切換表示部、44b 文字表示部、44c 文字表示部、45 予約設定済み表示部、51 米種設定ボタン、52 メニュー設定ボタン、53 炊飯量設定ボタン、54 切/保温ボタン、55 炊飯ボタン、56 時刻設定ボタン、57 予約設定ボタン、58 音声ボタン、61 番号、62 番号、63 番号、100 炊飯器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被調理物を収容可能な内釜と、
前記内釜を加熱する加熱手段と、
複数の炊飯メニューの中から任意のメニューを設定するメニュー設定部、及び炊飯量を設定可能な炊飯量設定部を含む複数の設定部を有する操作手段と、
前記メニュー設定部により設定されたメニュー及び前記炊飯量設定部により設定された炊飯量に基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって前記加熱手段を駆動制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記操作手段は、米の種類を設定する米種設定部を有し、
前記米種設定部で設定可能な選択肢を表示する米種表示部、及び前記メニュー設定部で設定可能な選択肢を表示するメニュー表示部を少なくとも有する表示手段を備え、
前記表示手段は、前記米種設定部及び前記メニュー設定部のそれぞれに対応した前記各表示部の前記選択肢を、前記米種設定部又は前記メニュー設定部と縦方向又は横方向に並ぶように表示する
ことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】
前記操作手段が有する前記各設定部が操作されると、当該操作された設定部による設定内容を音声出力する操作時音声出力機能を有する音声出力制御手段を備えた
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記操作手段は、音声出力を指示する音声出力設定部を備え、
前記音声出力制御手段は、前記音声出力設定部が操作されると、それまでに前記操作手段により設定された内容を音声出力する指定時音声出力機能を有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記音声出力制御手段は、
前記操作時音声出力機能による音声出力の有無を切り換え可能であり、
前記操作時音声出力機能による音声出力を行わない設定がなされている場合において、前記音声出力設定部が操作された場合には、前記指定時音声出力機能による音声出力を行う
ことを特徴とする請求項3に従属する請求項4記載の炊飯器。
【請求項6】
前記操作手段は、炊飯予約時刻を設定する予約時刻設定部を備え、
前記表示手段は、前記炊飯量設定部により設定された炊飯量と、前記予約時刻設定部により設定された炊飯予約時刻とを切替表示する予約・炊飯量切替表示部を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項7】
前記操作手段は、炊飯予約時刻の設定開始を指示する予約設定部を備え、
前記予約・炊飯量切替表示部は、前記炊飯量の表示中において前記予約設定部への入力が行われた場合には炊飯予約時刻を表示し、前記炊飯予約時刻の表示中において前記炊飯量設定部への入力が行われた場合には炊飯量を表示する
ことを特徴とする請求項6記載の炊飯器。
【請求項8】
前記表示部は、
炊飯量が設定済みであることを示す炊飯量設定済み表示部と、
炊飯予約時刻が設定済みであることを示す予約設定済み表示部と、を備え、
前記予約・炊飯量切替表示部における表示内容にかかわらず、前記炊飯量が設定された後は、前記炊飯量設定済み表示部による表示を少なくとも炊飯開始の指示を受けるまで継続し、前記炊飯予約時刻が設定された後は、前記予約設定済み表示部による表示を少なくとも炊飯開始の指示を受けるまで継続する
ことを特徴とする請求項7記載の炊飯器。
【請求項9】
前記炊飯量を設定中の状態である炊飯量設定中状態において前記予約設定部への入力が行われた場合には炊飯予約設定中状態に移行し、前記炊飯予約設定中状態において前記炊飯量設定部への入力が行われた場合には炊飯量設定中状態に移行することにより、炊飯量設定中状態と炊飯予約設定中状態とを互いに切換可能に構成されている
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の炊飯器。
【請求項10】
前記メニュー設定部、炊飯量設定部、及び米種設定部は、炊飯設定の操作手順にしたがって順に配置されている
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項11】
前記操作手段の前記設定部の少なくとも2つ以上の近傍に、操作手順を示す番号を表示した
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項1】
被調理物を収容可能な内釜と、
前記内釜を加熱する加熱手段と、
複数の炊飯メニューの中から任意のメニューを設定するメニュー設定部、及び炊飯量を設定可能な炊飯量設定部を含む複数の設定部を有する操作手段と、
前記メニュー設定部により設定されたメニュー及び前記炊飯量設定部により設定された炊飯量に基づいて、予め定められた炊飯工程にしたがって前記加熱手段を駆動制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記操作手段は、米の種類を設定する米種設定部を有し、
前記米種設定部で設定可能な選択肢を表示する米種表示部、及び前記メニュー設定部で設定可能な選択肢を表示するメニュー表示部を少なくとも有する表示手段を備え、
前記表示手段は、前記米種設定部及び前記メニュー設定部のそれぞれに対応した前記各表示部の前記選択肢を、前記米種設定部又は前記メニュー設定部と縦方向又は横方向に並ぶように表示する
ことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】
前記操作手段が有する前記各設定部が操作されると、当該操作された設定部による設定内容を音声出力する操作時音声出力機能を有する音声出力制御手段を備えた
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記操作手段は、音声出力を指示する音声出力設定部を備え、
前記音声出力制御手段は、前記音声出力設定部が操作されると、それまでに前記操作手段により設定された内容を音声出力する指定時音声出力機能を有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記音声出力制御手段は、
前記操作時音声出力機能による音声出力の有無を切り換え可能であり、
前記操作時音声出力機能による音声出力を行わない設定がなされている場合において、前記音声出力設定部が操作された場合には、前記指定時音声出力機能による音声出力を行う
ことを特徴とする請求項3に従属する請求項4記載の炊飯器。
【請求項6】
前記操作手段は、炊飯予約時刻を設定する予約時刻設定部を備え、
前記表示手段は、前記炊飯量設定部により設定された炊飯量と、前記予約時刻設定部により設定された炊飯予約時刻とを切替表示する予約・炊飯量切替表示部を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項7】
前記操作手段は、炊飯予約時刻の設定開始を指示する予約設定部を備え、
前記予約・炊飯量切替表示部は、前記炊飯量の表示中において前記予約設定部への入力が行われた場合には炊飯予約時刻を表示し、前記炊飯予約時刻の表示中において前記炊飯量設定部への入力が行われた場合には炊飯量を表示する
ことを特徴とする請求項6記載の炊飯器。
【請求項8】
前記表示部は、
炊飯量が設定済みであることを示す炊飯量設定済み表示部と、
炊飯予約時刻が設定済みであることを示す予約設定済み表示部と、を備え、
前記予約・炊飯量切替表示部における表示内容にかかわらず、前記炊飯量が設定された後は、前記炊飯量設定済み表示部による表示を少なくとも炊飯開始の指示を受けるまで継続し、前記炊飯予約時刻が設定された後は、前記予約設定済み表示部による表示を少なくとも炊飯開始の指示を受けるまで継続する
ことを特徴とする請求項7記載の炊飯器。
【請求項9】
前記炊飯量を設定中の状態である炊飯量設定中状態において前記予約設定部への入力が行われた場合には炊飯予約設定中状態に移行し、前記炊飯予約設定中状態において前記炊飯量設定部への入力が行われた場合には炊飯量設定中状態に移行することにより、炊飯量設定中状態と炊飯予約設定中状態とを互いに切換可能に構成されている
ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の炊飯器。
【請求項10】
前記メニュー設定部、炊飯量設定部、及び米種設定部は、炊飯設定の操作手順にしたがって順に配置されている
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の炊飯器。
【請求項11】
前記操作手段の前記設定部の少なくとも2つ以上の近傍に、操作手順を示す番号を表示した
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の炊飯器。
【図1】
【図3】
【図7】
【図8】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図3】
【図7】
【図8】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−147952(P2012−147952A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9003(P2011−9003)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】
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