説明

炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ

【課題】ステンレス鋼を除く母材ワイヤの表面に、導電性を確保するため厚さ1μm以上のCuメッキ層を有する炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤを提供する。
【解決手段】C:0.3〜0.6wt%、Si:1.0〜2.0wt%、Mn:0.60wt%以下、Ni:0.60wt%以下、Cr:7.5〜9.5wt%、Mo:0.4wt%以下、その他Feおよび不可避的不純物からなる母材ワイヤ2の表面に、厚みが0.3〜1.4μmのNiメッキ層4を介して、厚みが1.0μm以上のCuメッキ層6を被覆してなる、炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステンレス鋼以外の鋼種からなる母材ワイヤの表面にNiメッキ層を介してCuメッキ層を被覆した炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
Cr系ステンレス鋼からなる溶接ワイヤは、例えば自動車の排気系統における溶接部に使用されている。上記Cr系ステンレス鋼は、表面にCr酸化物の不動態被膜があるため、その表面に直接Cuメッキを施すことができない。そのため、Cuメッキの前処理として、Cr系ステンレス鋼からなる母材ワイヤの表面にNiメッキ層を被覆し、係るNiメッキ層の上にCuメッキを施すことで、Cuメッキ層を析出させている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特許第2910248号公報(第1〜6頁、図2)
【0004】
ところで、例えば、Cr含有鋼(Fe−約8wt%Cr)は、高硬度および耐磨耗性を有するため、コンベアや建設機械などの磨耗し易い部分に対し、炭酸ガスアーク溶接による肉盛り溶接することで、耐久性を高められる。しかしながら、上記Cr含有鋼などの母材ワイヤの表面にも、前記同様の不動態被膜があるため、上記母材ワイヤの表面にCuメッキを施すことができない、という問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、背景技術において説明した問題点を解決し、ステンレス鋼を除く合金鋼などの母材ワイヤの表面に、導電性を確保するため厚さ1μm以上のCuメッキ層を有する炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤを提供する、ことを課題とする。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するため、発明者らによる研究の結果、母材ワイヤの表面に対し、所定範囲の厚みを有するNiメッキ層を介して、厚さ1μm以上のCuメッキ層を被覆する、ことに着目して成されたものである。
即ち、本発明の炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ(請求項1)は、ステンレス鋼を除く鋼からなる母材ワイヤの表面に、厚みが0.3〜1.4μmのNiメッキ層を介して、厚みが1.0μm以上のCuメッキ層を被覆してなる、ことを特徴とする。
【0007】
これによれば、前記母材ワイヤの表面に被覆したNiメッキ層の表面にCuメッキ層を電解Cuメッキにより確実に析出させたメッキ済みワイヤに対し、複数回の伸線加工を施した際に、表層に被覆されたCuメッキ層が厚さ1μm以上の範囲にとなっている。このため、炭酸ガスアーク(MAG)溶接時において、上記Cuメッキ層を介して所要の溶接電流を確実に通電することが可能となる。従って、安定した炭酸ガスアーク溶接を確実に施すことが可能である。
前記Niメッキ層の厚みが0.3μm未満になると、表層に被覆すべきCuメッキ層に剥離を生じるおそれが出始め、一方、Niメッキ層の厚みが1.4μmを越えると、溶接時にNiが母材(被溶接材)へ溶け込んで悪影響が出たり、前記炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤの線径が過大になるおそれがある。このため、Niメッキ層の厚みを前記範囲とした。望ましいNiメッキ層の厚みの範囲は、0.4〜1.3μm、より望ましい範囲は、0.5〜1.2μm、更に望ましい厚みの範囲は、0.8〜1.1μmである。
また、前記Cuメッキ層が厚過ぎると、母材(被溶接材)にCuが溶け込み、溶接強度が低下するおそれがある。そのため、Cuメッキ層の厚さの上限値は、1.5μm程度である。
尚、伸線加工後における母材ワイヤの線径、およびNiメッキ層やCuメッキ層の厚みは、各々メッキ直後の線径および厚みに対し、約33〜40%である。
【0008】
また、本発明には、前記母材ワイヤは、C:0.3〜0.6wt%、Si:1.0〜2.0wt%、Mn:0.60wt%以下、Ni:0.60wt%以下、Cr:7.5〜9.5wt%、Mo:0.4wt%以下、その他Feおよび不可避的不純物からなる、炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ(請求項2)も含まれる。
これによれば、Crを7.5〜9.5wt%含むマルテンサイト系耐熱鋼からなる母材ワイヤであるが、厚みが0.3〜1.4μmのNiメッキ層を介することで、厚みが1.0μm以上のCuメッキ層を被覆した炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤとなっている。このため、例えば、コンベアやクローラの外側面における欠損した部分や、建機の土砂などと衝突する部分に対し、炭酸ガスアーク溶接により肉盛り溶接を施すことで、硬質で耐久性および耐食性のある溶接金属による補修を、低コストで確実に行うことが可能となる。
【0009】
尚、前記各成分の添加範囲は、以下の理由による。
C:Cは、硬さと耐磨耗性とを確保し、且つCrと化合して複炭化物を生成し、溶接金属の性質に緻密な形態を与えるが、0.3wt%未満では、係る効果が得られず、0.6wt%超では、溶接割れを生じ易くなるため、0.3〜0.6wt%の範囲とした。
Si:Siは、溶接を安定させスパッタ量を低減するために有効であるが、前記範囲の下限値を下回ると、係る溶接安定性が得られにくくなり、前記上限値を上回わると、溶接金属の表面に微細な孔を生じ易くなるため、前記範囲とした。
Mn:Mnは、脱酸に有効であるが、前記範囲の下限値を下回ると係る脱酸効果が得られにくくなり、前記上限値を上回わると、伸線加工時の冷間加工性が低下するため、前記範囲とした。
Cr:Crは、溶接金属の耐食性を向上させるが、7.5wt%未満では、係る効果が得られず、9.5wt%超では、溶接割れを生じ易くなるため、7.5〜9.5wt%の範囲とした。
Ni,Mo:これらは、肉盛り溶接金属に耐食性を与え且つ耐磨耗性を高めるが、前記上限値を上回ると上記効果が飽和するため、それぞれ前記範囲とした。
尚、母材ワイヤ中に含まれるPやSは、基本的には不可避的不純物であるが、溶接割れや靭延性を低下させないレベルでの含有量であれば良く、例えば、P:約0.03wt%以下、S:約0.03wt%以下が推奨される。但し、これらの上限値を多少越えて含んでいても、溶接割れや靭延性を低下させないレベルであれば、不可避的不純物となる。
【0010】
更に、本発明には、前記母材ワイヤは、C:0.05〜0.6wt%、Si:0.7〜2.0wt%、Mn:2.0〜2.5wt%、Cr:0.2〜4.0wt%、Mo:0.4〜1.0wt%、その他Feおよび不可避的不純物からなる、炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ(請求項3)も含まれる。
これによれば、0.7〜2.0wt%のSi、2.0〜2.5wt%のMn、および、0.2〜4.0wt%のCrを含む低合金鋼からなる母材ワイヤであるが、厚みが0.3〜1.4μmのNiメッキ層を介することで、厚みが1.0μm以上のCuメッキ層を被覆した炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤとなっている。このため、例えば、各種の機械や部品などの磨耗部分などに対し、炭酸ガスアーク溶接にて肉盛り溶接を施すことで、硬質で耐久性のある溶接金属による補修を行ったり、高張力鋼からなる複数の部材間の溶接付けなどを、低コストで確実に行うことが可能となる。
【0011】
尚、前記各成分の添加範囲は、以下の理由による。
C:Cは、前記同様に、硬さと耐磨耗性とを確保し、且つCrと化合して複炭化物を生成し、溶接金属の性質に緻密な形態を与えるが、0.05wt%未満では、係る効果が得られず、0.6wt%超では、溶接割れを生じ易くなるため、前記の範囲とした。
Si:Siの添加理由は、前述したものと同様である。
Mn:Mnは、前記同様に脱酸に有効であるが、前記範囲の下限値を下回ると、係る脱酸効果が得られにくくなり、前記上限値を上回わると、伸線加工における冷間加工性が低下するため、前記範囲とした。
Cr:Crは、溶接金属の耐食性を向上させるが、0.2wt%未満では、係る効果が得られず、4.0wt%超では、溶接割れを生じ易くなるため、これらを除いた前記範囲とした。
Mo:Moは、溶接金属の強度と延性とを高めるのに有効であるが、前記下限値を下回ると上記効果が得られず、前記上限値を上回ると延性が低下して溶接割れの原因となるため、これらを除いた前記範囲とした。
尚、P、Sは、前記同様の不可避的不純物であり、前記レベルの含有量が許容される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下において、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明による炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ1を示す断面図、図2は、図1中のX−X線の矢視に沿った断面図である。
図1,図2に示すように、炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ1は、ステンレス鋼以外の鋼種からなる断面が円形の母材ワイヤ2と、その表面に被覆した厚みが0.3〜1.4μmのNiメッキ層4と、係るNiメッキ層4の表面に被覆した厚みが1.0μm以上のCuメッキ層6と、から構成されている。
母材ワイヤ2は、直径が約1mmで、C:0.3〜0.6wt%、Si:1.0〜2.0wt%、Mn:0.60wt%以下、Ni:0.60wt%以下、Cr:7.5〜9.5wt%、Mo:0.4wt%以下、その他Feおよび不可避的不純物からなるCr含有鋼である。
あるいは、母材ワイヤ2は、直径が約1mmで、C:0.05〜0.6wt%、Si:0.7〜2.0wt%、Mn:2.0〜2.5wt%、Cr:0.2〜4.0wt%、Mo:0.4〜1.0wt%、その他Feおよび不可避的不純物からなる、低合金鋼である。尚、係る低合金鋼は、上記に加えて、V:0.36wt%、あるいは微量のBを更に添加したものでも良い。
【0013】
前記炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ1は、以下のようにして製造された。
直径が約3.3mmの前記Cr含有鋼または低合金鋼からなる母材の素ワイヤの表面(周面)全体に対し、電解Niメッキを施すことにより、厚みが約1〜4μmのNiメッキ層4を被覆した後、係るNiメッキ層4の表面に対し、電解Cuメッキを施すことにより、厚みが約3μmのCuメッキ層6を被覆して、直径が約3.3mmのメッキ被覆ワイヤを得た。この際、上記Cuメッキ層6には、下層のNiメッキ層4が露出するような部分的な剥離を生じていなかった。
次に、入口が太径で且つ出口が細径の縮径孔を、順次内径が細くなるように配列した複数のダイスに、潤滑剤を塗布した上記メッキ被覆ワイヤを通す伸線加工を施した。尚、係る伸線加工全体の減面(縮径)率は、約87%であった。
【0014】
その結果、図1,図2に示すように、直径が約1.2mmの母材ワイヤ1と、その表面に被覆された厚みが0.3〜1.4μmのNiメッキ層4と、その表面に被覆された厚みが1.0〜1.1μmのCuメッキ層6と、を有する炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ1が得られた。係るソリッドワイヤ1では、厚みが0.3〜1.4μmのNiメッキ層4を介していたため、全周面に厚みが1.0μm以上の炭酸ガスアーク溶接での導電性に必要なCuメッキ層6が被覆されていた。
その結果、炭酸ガス、あるいはこれに酸素を加えたシールドガスとする炭酸ガスアーク溶接における電極ワイヤとして使用する際にも、前記Cuメッキ層6を介して通電性が確保されている。このため、溶接すべき母材との間で、溶接すべき部分に溶け込みに必要なアークを確実に発生するので、十分な溶け込みを有する溶接金属を、溶接部に形成することができる。
【実施例】
【0015】
以下において、本発明の具体的な実施例を比較例と併せて説明する。
以下の3種類の鋼種からなる直径が約3.3mmの母材ワイヤをそれぞれ複数本ずつ用意した。
(1)SUH11:C:0.5wt%、Si:1.5wt%、Mn:0.50wt%、P:0.01wt%、S:0.01wt%、Ni:1.2wt%、Cr:8.5wt%、Mo:0.1wt%、残部Feおよび不可避的不純物
(2)DS80:C:0.05wt%、Si:0.93wt%、Mn:2.04wt%、P:0.011wt%、S:0.008wt%、Cr:0.24wt%、Ni:2.05wt%、Mo:0.45wt%、残部Feおよび不可避的不純物
(3)DS450:C:0.24wt%、Si:0.87wt%、Mn:2.12wt%、P:0.013wt%、S:0.01wt%、Cr:2.23wt%、Mo:0.84wt%、V:0.36wt%、残部Feおよび不可避的不純物
【0016】
次に、複数本の前記母材ワイヤに対し、電解Niメッキおよび電解Cuメッキをそれぞれのメッキ時間を調整することで、異なる厚みのNiメッキ層4およびCuメッキ層6をそれぞれ被覆して、メッキ被覆ワイヤとした。
次いで、複数本の上記メッキ被覆ワイヤに対し、同じ潤滑剤をほぼ同じ厚みで塗布した後、順次内径が細くなるように配列した複数の同じダイスに通す伸線加工を、全体の減面(縮径)率を87%で統一して行った。
そして、伸線加工後の各ソリッドワイヤ1,(1)ごとにおけるNiメッキ層4の厚みおよびCuメッキ層6の厚みを測定すると共に、係るCuメッキ層6の剥離の有無について観察した結果を表1に示した。
【0017】
表1によれば、伸線後におけるNiメッキ層4の厚みが0.4〜1.4μmで且つCuメッキ層6の厚みが1μmであった実施例2〜5,7〜10,12〜15では、何れもCuメッキ層6の剥離が生じていなかった。
また、伸線後におけるNiメッキ層4の厚みが0.3μmで且つCuメッキ層6の厚みが1μmであった実施例1,6,11では、Cuメッキ層6の一部(面積比で20%以下)に剥離が生じていた。
一方、Niメッキ層4のない比較例1,3,5では、Cuメッキ層6の一部(面積比で約80%)に剥離が生じていた。
更に、伸線後におけるNiメッキ層の厚みが0.1μmで且つCuメッキ層6の厚みが1.0μmであった比較例2,4,6では、Cuメッキ層6の一部(面積比で約60%)に剥離が顕著に生じていた。
【0018】
【表1】

【0019】
前記結果によれば、実施例2〜5,7〜10,12〜15のソリッドワイヤでは、伸線加工後でもNiメッキ層4の厚みが0.4〜1.4μmを保っているため、その表面に厚みが1μmのCuメッキ層6を剥離を生じることなく、表面全体に残すことができた。
また、実施例1,6,11のソリッドワイヤでは、伸線加工後においてNiメッキ層4の厚みが0.3μmであったため、その表面にメッキした厚みが1μmのCuメッキ層6の一部に剥離が生じていた。
一方、比較例1〜6のソリッドワイヤでは、Niメッキ層がなく且つCuメッキ層6の厚みが1.0μmであったか、伸線加工後におけるNiメッキ層の厚みが0.1μmで且つCuメッキ層6の厚みが1.0μmであったため、何れもCuメッキ層6の剥離が実施例1〜15に比べて広い面積で生じていた。
【0020】
更に、実施例1〜15の溶接用ソリッドワイヤを個別に用いた炭酸ガスアーク溶接を行った。溶接すべき母材には、それぞれ前記母材ワイヤと同種の合金からなるものを用い、溶接電流:200A、アーク電圧:30V、溶接速度:30cm/分の条件下で炭酸ガスでシールドしつつ、前記各ソリッドワイヤを個別に同じ長さずつ溶接した。その結果、実施例1〜15の溶接用ソリッドワイヤは、全てにおいてアークスタート性に支障がなく、スパッタリングを生じなかつた。
一方、比較例1〜6の溶接用ソリッドワイヤを個別に用い、上記と同じ条件により炭酸ガスアーク溶接を行ったが、何れもアークスタート性がやや不安定で、且つパッタリングを生じた。
【0021】
以上の溶接試験によれば、実施例1〜15の溶接用ソリッドワイヤは、表層に被覆した厚さ1.0μmのCuメッキ層6に剥離がないか、一部のみが剥離していたため、炭酸ガスアーク溶接において、係るCuメッキ層6を通じて十分な溶接電流を通電でき、比較的安定したアークを生じ得たもの、と考えられる。
一方、比較例1〜6の溶接用ソリッドワイヤは、Cuメッキ層6に剥離が比較的多くに生じていたため、前記炭酸ガスアーク溶接において、十分な溶接電流を通電できず、不十分なアーク、あるいは不安定なアークを生じ得たもの、と考えられる。
以上のような実施例によって、本発明の効果が裏付けられた。
尚、本発明に用いる母材ワイヤには、ステンレス鋼を除き、且つ前記低合金鋼やCr含有鋼以外の鋼種からなる鋼種を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤを示す断面図。
【図2】図1中のX−X線の矢視に沿った断面図。
【符号の説明】
【0023】
1……炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ
2……母材ワイヤ
4……Niメッキ層
6……Cuメッキ層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステンレス鋼を除く鋼からなる母材ワイヤの表面に、厚みが0.3〜1.4μmのNiメッキ層を介して、厚みが1.0μm以上のCuメッキ層を被覆してなる、
ことを特徴とする炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ。
【請求項2】
前記母材ワイヤは、C:0.3〜0.6wt%、Si:1.0〜2.0wt%、Mn:0.60wt%以下、Ni:0.60wt%以下、Cr:7.5〜9.5wt%、Mo:0.4wt%以下、その他Feおよび不可避的不純物からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ。
【請求項3】
前記母材ワイヤは、C:0.05〜0.6wt%、Si:0.7〜2.0wt%、Mn:2.0〜2.5wt%、Cr:0.2〜4.0wt%、Mo:0.4〜1.0wt%、その他Feおよび不可避的不純物からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の炭酸ガス溶接用ソリッドワイヤ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−49376(P2008−49376A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−229425(P2006−229425)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【出願人】(000003713)大同特殊鋼株式会社 (916)
【Fターム(参考)】